JP2001090333A - 収納庫 - Google Patents

収納庫

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JP2001090333A
JP2001090333A JP27148599A JP27148599A JP2001090333A JP 2001090333 A JP2001090333 A JP 2001090333A JP 27148599 A JP27148599 A JP 27148599A JP 27148599 A JP27148599 A JP 27148599A JP 2001090333 A JP2001090333 A JP 2001090333A
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lid
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JP27148599A
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English (en)
Inventor
Etsuo Taniguchi
悦雄 谷口
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Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上方からの荷重によって蓋が撓むことを防止
できるとともに、収納空間に大型の物品を収納すること
が可能な収納庫を提供する。 【解決手段】 床板に、一対の上下回動自在な蓋7a,
7bによって開閉される開口部4が形成され、開口部4
の下方に収納庫本体6が設置されている。両蓋7a,7
bは、収納庫本体6に取付けられ、互いに隣接する一端
側が上方に回動して反対の他端部側へ開くように構成さ
れている。収納庫本体6の内部には、一方の蓋7aの下
方から他方の蓋7bの下方へ連続した収納空間60が形
成され、収納庫本体6には、閉位置Sの蓋7a,7bの
両側縁部を支持する支持部18が設けられ、両蓋7a,
7bの一端部の裏側には、補強部材19が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、部屋の床
下等に設けられ、部屋の中から床下に対して物品を出し
入れする収納庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の床下収納庫としては例え
ば図25に示すように、床板111に、一対の上下回動
自在な蓋112a,112bによって開閉される開口部
113が設けられ、開口部113の下方に収納空間11
4が形成されたものがある。上記収納空間114は、仕
切り壁115によって、一方の蓋112aの下方に位置
する一方の収納空間114aと、他方の蓋112bの下
方に位置する他方の収納空間114bとに分割されてい
る。図25の実線で示すように、両蓋112a,112
bを閉じた場合、両蓋112a,112bの互いに隣接
する端部が仕切り壁115の上端面で支持されるように
構成されている。これにより、蓋112a,112bに
上方から作用する荷重は仕切り壁115によって支持さ
れ、荷重による蓋112a,112bの撓み等が防止さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来形式では、収納空間114を仕切り壁115で一方の
収納空間114aと他方の収納空間114bとに分割
し、両蓋112a,112bを仕切り壁115で支持し
ているため、大型の物品を収納空間114に収納する場
合、仕切り壁115が邪魔になって収納できない恐れが
ある。これに対して、仕切り壁115を取り除いてしま
うと、上方からの荷重によって蓋112a,112bが
撓んでしまう恐れがあった。
【0004】また、蓋112a,112bを手動で開く
際、蓋112a,112bを持ち上げながら回動させて
開くため、蓋112a,112bの上面にそれぞれ取手
116を設ける必要があるが、図25の仮想線で示すよ
うに、各蓋112a,112bの上面と床板111の上
面とにそれぞれ畳117等を設けた場合、上記蓋112
a,112bの上面に設けられた取手116を利用する
ことができず、また、代わりに、畳117の上面に取手
を設けることは困難であった。
【0005】本発明は、上方からの荷重によって蓋が撓
むことを防止できるとともに、収納空間に大型の物品を
収納することが可能で、さらに、手動で容易に蓋を開放
することが可能な収納庫を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本第1発明における収納庫は、一対の上下回動自在な
蓋によって開閉される開口部の下方に、一方の蓋の下方
から他方の蓋の下方へ連続した収納空間が形成され、両
蓋は、互いに隣接する一端部が上方に回動して反対の他
端部側へ開くように構成され、上記開口部の縁に、閉位
置の蓋の縁部を支持する支持部が設けられ、上記両蓋の
一端部の裏側に補強部材が設けられているものである。
【0007】これによると、閉じた両蓋に上方から荷重
がかかった場合、この荷重が支持部で受けられ、かつ、
各蓋が補強部材によって補強されるため、荷重による各
蓋の撓みを防止することができる。さらに、収納空間
は、従来のように仕切り壁で仕切られておらず、一方の
蓋の下方から他方の蓋の下方へ連続して形成されている
ため、収納空間に大型の物品を収納することができる。
【0008】本第2発明における収納庫は、補強部材は
アングル状に形成され、蓋の裏側から補強部材の両端部
の下面までの高さが蓋の裏側から補強部材の中央部の下
面までの高さよりも低く形成されているものである。本
第3発明における収納庫は、支持部に、閉位置における
蓋の補強部材の両端部が上方から嵌脱自在な溝部が形成
されているものである。
【0009】これによると、蓋を閉じた際、補強部材の
両端部が上方から溝部に嵌入し、蓋の縁部が支持部で支
持される。本第4発明における収納庫は、開口部は床体
に形成され、両蓋は床下に設置される収納庫本体に設け
られ、両蓋の他端部は、蓋を閉位置から水平姿勢のまま
で一定高さだけ上昇させた後に上方へ回動させて開くリ
ンク機構を介して、上記収納庫本体に連結されており、
上記リンク機構は第1〜第3リンクと連結用リンクとで
構成され、上記第1リンクの一端および第2リンクの一
端が蓋側に回動自在に連結され、上記第3リンクの一端
が回動自在に収納庫本体側に連結され、上記連結用リン
クの一端が回動自在に上記第2リンクの他端に連結さ
れ、上記連結用リンクの他端と第1リンクの他端と第3
リンクの他端同士が回動自在に連結され、上記第2リン
クの中間部が回動自在に収納庫本体側に連結されている
ものである。
【0010】これによると、蓋を開く場合、リンク機構
の働きによって、蓋が閉位置から一定高さだけ水平姿勢
のままで上昇し、その後、蓋の一端部が上方へ回動して
他端部側へ開く。両蓋を開くことによって、開口部を通
して、物品を床下に収納し得る。本第5発明における収
納庫は、少なくとも一方の蓋を閉位置から持ち上げて上
方へわずかに開く補助開き装置が設けられ、上記補助開
き装置は、一方の蓋の補強部材と他方の蓋の補強部材と
の間に位置しているものである。
【0011】これによると、蓋を開く場合、先ず、補助
開き装置によって少なくとも一方の蓋が閉位置から持ち
上げられて上方へわずかに開かれる。そして、わずかに
開いた蓋の縁を掴んで蓋を上方へ回動させることによっ
て、容易に蓋を開くことができるため、取手等を不要に
し得る。本第6発明における収納庫は、少なくともいず
れか一方の蓋に被係合部が設けられ、一対の閉じられた
蓋の一端部間の隙間に上方から差込み可能な手動式開放
具に、上記被係合部に対して係脱自在な係合部が設けら
れているものである。
【0012】これによると、閉じられた一対の蓋を手動
で開ける場合、人が手動式開放具を一対の蓋の一端部間
の隙間に上方から差込んで、係合部を被係合部に係合さ
せる。この状態で、手動式開放具を手で引き上げること
によって、係合部が被係合部に係合しているため、一方
の蓋の一端部が持ち上がり、一方の蓋が開放される。そ
の後、残りの他方の蓋を人の手で持ち上げて開放する。
【0013】本第7発明における収納庫は、被係合部は
補強部材に設けられ、手動式開放具に、一対の蓋の一端
部間の隙間への差込み深さを規制する規制体が設けられ
ているものである。これによると、手動式開放具を一対
の蓋の一端部間の隙間に上方から差込んだ際、手動式開
放具の差込み深さが規制体によって規制される。これに
より、係合部が被係合部に係合する最適な深さで、上記
手動式開放具を差し込むことができる。
【0014】本第8発明における収納庫は、いずれか一
方の蓋に設けられた一方の補強部材に、閉位置で、他方
の蓋に設けられた他方の補強部材の下側に重複して他方
の補強部材を支持する支持部が形成されているものであ
る。これによると、一対の蓋を閉じた場合、一方の補強
部材の支持部が他方の補強部材の下側に重複して他方の
補強部材を支持するため、蓋に上方からかかる荷重に対
しての強度がさらに向上する。
【0015】本第9発明における収納庫は、被係合部は
他方の補強部材に設けられ、支持部は、一方の補強部材
から、一対の閉じられた蓋の一端部間の隙間の下方に達
し、手動式開放具を上記隙間に上方から差し込んだ際、
上記手動式開放具の先端が支持部に当接して、手動式開
放具の差込み深さが規制されるものである。これによる
と、手動式開放具を一対の蓋の一端部間の隙間に上方か
ら差込んだ際、手動式開放具の先端が支持部に当接し
て、手動式開放具の差込み深さが規制されるため、係合
部が被係合部に係合する最適な深さで、上記手動式開放
具を差し込むことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1〜図14に基づいて説明する。図4に示すよう
に、1は高層住宅等に形成された和室の部屋であり、床
下のコンクリートスラブ20には上向きの梁部2(逆
梁)やビーム材13等が複数本設けられており、これら
梁部2やビーム材13上に床板3(床体の一例)が支持
されている。上記のような床板3の所定箇所には、平面
視で井桁状に配置された上記ビーム材13によって囲ま
れた開口部4が形成されており、この開口部4には床下
収納庫5が設置されている。
【0017】図1,図3,図4に示すように、上記床下
収納庫5は、開口部4から床下に収納される収納庫本体
6と、上記開口部4を開閉する一対の上下回動自在な蓋
7a,7bとで構成されている。上記収納庫本体6は、
前後左右一対の側板8a,8b,9a,9bにより四角
枠状に形成された枠フレーム体10と、この枠フレーム
体10の下端部に設けられた底板41とで、上面が開口
された箱状に構成され、内部に物品64を収納する収納
空間60が形成されている。
【0018】尚、上記収納庫本体6は、コンクリートス
ラブ20上に設けられた複数の補強材42上に設置され
ている。また、上記各側板8a,8b,9a,9bと底
板41とはそれぞれ、図7に示すように、内側に設けら
れた桐つき板44と、外側に設けられた強化プラスチッ
ク(FRP)樹脂板45と、両者の間に設けられた断熱
材46と合板47とで構成される断面構造を有してい
る。
【0019】上記両蓋7a,7bは、平板状に形成さ
れ、互いに隣接する一端部が上方へ回動して反対の他端
部側へ開く観音開き式に構成されている。すなわち、一
方の蓋7aは、前後一対の一方のリンク機構12aを介
して枠フレーム体10の前後側板8a,8bの一端部に
連結されている。同様に、他方の蓋7bは、前後一対の
他方のリンク機構12bを介して前後側板8a,8bの
他端部に連結されている。
【0020】図8〜図11に示すように、上記一方のリ
ンク機構12aは、一方の蓋7aに設けられた蓋側ブラ
ケット49と、前後側板8a,8bに設けられた本体側
ブラケット50とに連結されており、以下のように構成
されている。すなわち、第1リンク51の一端と第2リ
ンク52の一端とがそれぞれ、ピン53,54を介し
て、上記蓋側ブラケット49に回動自在に連結されてい
る。また、上記本体側ブラケット50には、第3リンク
55の一端が、ピン56を介して、回動自在に連結され
ている。さらに、連結用リンク57の一端が、ピン58
を介して、回動自在に第2リンク52の他端に連結され
ている。また、上記連結用リンク57の他端と第1リン
ク51の他端と第3リンク55の他端とはピン66を介
して回動自在に連結されている。また、上記第2リンク
52の中間部が、ピン67を介して、回動自在に本体側
ブラケット50に連結されている。
【0021】尚、上記各ピン53,54,56,58,
66,67の取付け高さは、最上位から最下位へ以下の
ような順で設定されている。 ピン53(最上位):ピン54:ピン56:ピン67:
ピン66:ピン58(最下位) また、上記第1リンク51と第2リンク52とは平行で
はなく、さらに、第1リンク51の長さをLa,第2リ
ンク52の長さをLb,第3リンク55の長さをLc,
連結用リンク57の長さをLd、両ピン53,54間の
直線距離をLe,第2リンク52のピン58からピン6
7までの長さをLb1,第2リンク52のピン54から
ピン67までの長さをLb2とすると、以下のような関
係が成り立つ。 La>Lb Lb1>Lc Ld>Le Lb=Lb1+Lb2 尚、上記他方のリンク機構12bも、一方のリンク機構
12aと同一に構成されている。
【0022】また、図1,図3,図4に示すように、上
記前後側板8a,8bの両端部と蓋7a,7bの他端部
(基端部)との間には、蓋7a,7bを開方向へ付勢す
るガススプリング14(付勢装置の一例)が設けられて
いる。すなわち、ガススプリング14は、シリンダ本体
15内に封入されたガスの圧力によってピストンロッド
16が突出し、かつ一定以上の力によってピストンロッ
ド16が退入するように構成されており、シリンダ本体
15が上記蓋側ブラケット49に連結され、ピストンロ
ッド16の先端が前後側板8a,8bに連結されてい
る。
【0023】また、上記枠フレーム体10の内側隅部に
は、蓋7a,7bを閉じた際に上記リンク機構12a,
12bおよび上記ガススプリング14を収納するカバー
体59が設けられている。さらに、上記枠フレーム体1
0の内側には、閉位置Sでの蓋7a,7bの両側縁部を
支持する支持部18が形成されている。また、蓋7a,
7bの互いに隣接する一端部(遊端部)の裏側には、ア
ングル状の補強部材19がそれぞれ前後方向にわたり設
けられている。図1,図2に示すように、上記補強部材
19の両端部は蓋7a,7bの裏面側へ傾斜しており、
これによって、各蓋7a,7bの裏側から補強部材19
の両端部の下面までの高さCが各蓋7a,7bの裏側か
ら補強部材19の中央部の下面までの高さDより低く形
成されている。また、上記支持部18には、蓋7a,7
bを閉位置Sまで閉じた際、上記補強部材19の両端部
が上方から嵌脱自在な複数の溝部21が形成されてい
る。尚、上記補強部材19は、図1に示すように、でき
るだけ蓋7a,7bの遊端側へ寄った位置(すなわち、
矢印イの方向に寄った位置)に取付けた方が、強度が向
上するため、望ましい。
【0024】上記枠フレーム体10の前後側板8a,8
bの内側にはそれぞれ、両蓋7a,7bを閉位置Sから
持ち上げてわずかに開く一対の補助開き装置23が設け
られている。図5に示すように、上記両補助開き装置2
3はそれぞれ、閉位置Sの両蓋7a,7bの一端部(遊
端部)を下方両側から所定高さhだけ持ち上げる昇降自
在な持ち上げ部材24と、この持ち上げ部材24を昇降
させる昇降駆動装置25と、これら持ち上げ部材24お
よび昇降駆動装置25が取付けられたフレーム板33と
で構成されている。
【0025】図12,図13に示すように、上記各持ち
上げ部材24は、屈曲自在な一方のチェン体26a(一
方の屈曲体の一例)と、一方のチェン体26aに一定間
隔おきに設けられた複数の一方の突片27a(一方の凸
部の一例)と、一方の突片27a間に形成された複数の
一方の凹空間28a(一方の凹部の一例)と、上記一方
のチェン体26aに左右方向で対向して設けられた屈曲
自在な他方のチェン体26b(他方の屈曲体の一例)
と、他方のチェン体26bに一定間隔おきに設けられた
複数の他方の突片27b(他方の凸部の一例)と、他方
の突片27b間に形成された複数の他方の凹空間28b
(他方の凹部の一例)とで構成されている。
【0026】図12に示すように、上記一方の突片27
aが他方の凹空間28bに嵌合するとともに他方の突片
27bが一方の凹空間28aに嵌合することによって、
一方の突片27aおよび凹空間28aと他方の突片27
bおよび凹空間28bが噛み合って、一方のチェン体2
6aと他方のチェン体26bとが接合して縦方向に昇降
可能となる。
【0027】また、図13に示すように、一方の突片2
7aが他方の凹空間28bから離脱するとともに、他方
の突片27bが一方の凹空間28aから離脱することに
よって、一方のチェン体26aと他方のチェン体26b
とが左右逆方向へ分離して左右一対の退避部29a,2
9bに横方向で退避する。尚、上記退避部29a,29
bは閉位置Sの両蓋7a,7bの下方に位置している。
また、チェン体26a,26bはそれぞれ、退避部29
a,29bにおいて、横倒したU形状に屈曲して退避す
る。また、一方のチェン体26aの上位端部と他方のチ
ェン体26bの上位端部とは連結され、これら両チェン
体26a,26bの上位端部には当て板34が設けられ
ている。
【0028】上記昇降駆動装置25は、一方のチェン体
26aに歯合する一方のスプロケット31aと、他方の
チェン体26bに歯合する他方のスプロケット31b
と、上記一方のスプロケット31aを回転駆動させる電
動機32とで構成されている。上記両スプロケット31
a,31bが矢印E方向へ正回転することによって、両
チェン体26a,26bが両退避部29a,29bから
上限位置Tまで上方へ送り出され、両スプロケット31
a,31bが矢印F方向へ逆回転することによって、両
チェン体26a,26bが上限位置Tから両退避部29
a,29bへ退避するように構成されている。尚、上記
両チェン体26a,26bは、フレーム板33に設けら
れたガイド板35のガイド溝36に案内されて、両退避
部29a,29bから出し入れされるように構成されて
いる。
【0029】また、上記持ち上げ部材24の昇降は、部
屋1内の壁等に設けられた開スイッチ37(操作部の一
例:図14参照)と、前後両補助開き装置23のうちの
いずれかの補助開き装置23に設けられた閉スイッチ3
8(操作部の一例:図12,図13参照)とで切換えら
れる。すなわち、上記開スイッチ37を押すことによ
り、両補助開き装置23の電動機32が同期して正回転
駆動し、図12に示すように、両チェン体26a,26
bが上限位置Tまで送り出され、閉スイッチ38を押す
ことにより、両補助開き装置23の電動機32が同期し
て逆回転駆動し、図13に示すように、両チェン体26
a,26bが両退避部29a,29bへ退避する。ま
た、両チェン体26a,26bが上限位置Tまで送り出
された場合、これを検出装置39が検出して自動的に電
動機32を停止させ、さらに、両チェン体26a,26
bが両退避部29a,29bへ退避した場合、これを検
出装置40が検出して自動的に電動機32を停止させる
ように構成されている。
【0030】尚、上記一対の両補助開き装置23は、閉
位置Sにおける一方の蓋7aの補強部材19と他方の蓋
7bの補強部材19との間に位置している。また、図4
に示すように、上記床板3の上面には複数枚の畳62が
敷設され、両蓋7a,7bの上面にもそれぞれ1枚ずつ
畳62a,62bが敷設されている。尚、図14に示す
ように、両蓋7a,7bに設けられた両畳62a,62
bは、部屋1の出入口63から畳62一枚分だけ避けた
(離れた)箇所に配置されるようにレイアウトされ、か
つ、両蓋7a,7bの基端部から遊端部への方向Iが出
入口63の出入り方向Jとほぼ直交するように配置され
ている。これにより、出入口63から部屋1に入室した
人は、身体の向きを変えることなく、同じ向きのままで
開口部4に対して物品64の出し入れができる。尚、出
入り方向Jを図14の仮想線(ロ)の位置に設定しても
よい。
【0031】以下、上記構成における作用を説明する。
両蓋7a,7bを開く場合、先ず、開スイッチ37(図
14参照)を押すことによって、図12に示すように、
両補助開き装置23の電動機32が正回転駆動して一方
のスプロケット31aが矢印E方向へ正回転するととも
に、一方のスプロケット31aに追従して他方のスプロ
ケット31bも矢印E方向へ正回転し、これにより、両
チェン体26a,26bが両退避部29a,29bから
上限位置Tまで上方へ送り出される。
【0032】この際、一方の突片27aが他方の凹空間
28bに嵌合するとともに他方の突片27bが一方の凹
空間28aに嵌合することによって、一方の突片27a
および凹空間28aと他方の突片27bおよび凹空間2
8bが噛み合って、一方のチェン体26aと他方のチェ
ン体26bとが接合し、持ち上げ部材24が起立状態に
保持される。これにより、図5に示すように、両蓋7
a,7bの各一端部(遊端部)が両補助開き装置23の
持ち上げ部材24によって閉位置Sから所定高さhだけ
持ち上げられ、両蓋7a,7bと隣りの畳62との間に
上下方向の隙間65が発生する。
【0033】この際、図9に示すように、リンク機構1
2a,12bの第2リンク52がピン67を支点として
回動するとともに第3リンク58がピン56を支点とし
て回動し、第1リンク51と連結用リンク57とが揺動
することにより、両蓋7a,7bは畳62の厚さにほぼ
相当する一定高さGだけ水平姿勢のままで持ち上げられ
た後、図10に示すように、斜め上方へ持ち上げられ
る。
【0034】そして、上記隙間65に手を入れて畳62
a,62bの縁をつかみ、各蓋7a,7bを上方へ回動
させることにより、図6,図11に示すように、各蓋7
a,7bを全開位置Oまで開く。その後、開口部4から
収納空間60に対して物品64を出し入れする。尚、両
蓋7a,7bは、互いに隣接する一端部が上方へ回動し
て反対の他端部側へ開く観音開き式に構成されているた
め、開口部4の間口寸法Aは各蓋7a,7bの幅寸法B
のほぼ2倍ほどの大きさとなり、各蓋7a,7bの幅寸
法Bを拡大せずに、大型の物品64を出し入れすること
ができる。したがって、蓋7a,7bを全開位置Oまで
開いた際、畳62から各蓋7a,7bの上端までの高さ
Hを低く抑えることができる。これにより、高さ方向に
要するスペースを縮小することができる。
【0035】また、上記のように、一旦、蓋7a,7b
を持ち上げ部材24によって閉位置Sから所定高さhだ
け機械的に持ち上げた後(図5参照)、さらに、人が蓋
7a,7bを持ち上げて全開位置Oまで開く際(図6参
照)、ガススプリング14のピストンロッド16がガス
圧により突出するため、蓋7a,7bが開方向へ付勢さ
れ、これにより、蓋7a,7bを小さな力で軽く開くこ
とができる。尚、ピストンロッド16の突出は初期の一
定範囲だけ抵抗が高くなって付勢力が低減するが、この
範囲においては、図5に示すように、上記持ち上げ部材
24によって蓋7a,7bを機械的に持ち上げているた
め、労力を要することはない。
【0036】その後、図12に示すように、閉スイッチ
38を押すことによって、両補助開き装置23の電動機
32が逆回転駆動して一方のスプロケット31aが矢印
F方向へ逆回転するとともに、一方のスプロケット31
aに追従して他方のスプロケット31bも矢印F方向へ
逆回転し、これにより、図13に示すように、両チェン
体26a,26bが上限位置Tから両退避部29a,2
9bへ退避する。
【0037】この際、一方の突片27aが他方の凹空間
28bから離脱するとともに他方の突片27bが一方の
凹空間28aから離脱することによって、一方のチェン
体26aと他方のチェン体26bとが左右逆方向へ分離
して両退避部29a,29bに横方向で退避する。その
後、人が両蓋7a,7bを下方へ回動させることによ
り、図4に示すように、各蓋7a,7bを閉じる。この
際、両蓋7a,7bは、閉位置Sにおいて、支持部18
に支持され、蓋7a,7b上の畳62a,62bが他の
畳62と面一になる。尚、両蓋7a,7bを下方へ回動
させている時、ガススプリング14のピストンロッド1
6が付勢力に抗して退入するため、両蓋7a,7bが下
方へ回動する際の勢いが和らげられ、閉位置Sでの衝撃
が緩衝される。
【0038】また、両蓋7a,7bを閉じた場合、一方
のチェン体26aと他方のチェン体26bとが両退避部
29a,29bに横方向で退避するため、持ち上げ部材
24の退避に必要な退避スペースが上下方向で縮小さ
れ、これにより、収納空間60を上下方向に大きく確保
することができる。また、閉じた両蓋7a,7bの畳6
2a,62bの上に人等が載って荷重がかかった場合、
この荷重が支持部18で受けられ、かつ、蓋7a,7b
が補強部材19によって補強されるため、荷重による蓋
7a,7bの撓みを防止することができる。さらに、上
記収納空間60は、従来のように仕切り壁で仕切られて
おらず、一方の蓋7aの下方から他方の蓋7bの下方へ
連続しているため、収納空間60に大型の物品64を収
納することができる。
【0039】また、図14に示すように、両蓋7a,7
bに設けられた両畳62a,62bは部屋1の出入口6
3から畳62一枚分だけ避けた(離れた)箇所に配置さ
れているため、出入口63から出入りする人の邪魔にな
らずに、蓋7a,7bを開閉することができる。さら
に、両蓋7a,7bは、リンク機構12a,12bの働
きによって、図9に示すように、畳62の厚さにほぼ相
当する一定高さGだけ水平姿勢のままで浮き上がった
後、図10に示すように、斜め上方へ持ち上げられる。
したがって、蓋7a,7bの開閉時、蓋7a,7bに設
けられた畳62a,62bの縁と隣りの畳62の縁との
摩擦の程度が軽減され、畳62a,62bの縁の摩耗が
減少する。尚、上記蓋7a,7bは、図5に示すように
補助開き装置23によって所定高さhまで持ち上げられ
る初期の過程で、上記のように、リンク機構12a,1
2bの働きによって一定高さGだけ水平姿勢のままで浮
き上がるものであり、所定高さh>一定高さGの関係に
ある。
【0040】上記実施の形態では、両蓋7a,7bを開
く場合、図4に示すように、一旦、両蓋7a,7bを持
ち上げ部材24によって所定高さhだけ持ち上げて、両
蓋7a,7bと隣りの畳62との間に上下方向の隙間6
5を形成しているため、各畳62a,62bの縁を掴ん
で蓋7a,7bを上方へ回動させることができる。した
がって、取手等を畳62a,62bに設けることを不要
にし得る。
【0041】上記実施の形態では、図7に示すように、
各側板8a,8b,9a,9bと底板41とを桐つき板
44と強化プラスチック樹脂板45と断熱材46と合板
47とで構成しているため、耐腐食性および断熱性に優
れている。上記実施の形態では、両蓋7a,7bの一端
部の裏側にそれぞれ補強部材19を一本ずつ設けている
が、複数本設けてもよい。
【0042】上記実施の形態では、畳62を敷設した和
室の部屋1に床下収納庫5を設置しているため、両蓋7
a,7bにも畳62a,62bを設けているが、畳62
のない洋室や台所に設置する場合は、上記蓋7a,7b
に畳62a,62bを設ける必要はない。また、部屋に
フローリングの床が設けられている場合には、両蓋7
a,7bにフローリングの床板材を設けてもよい。ま
た、マンション以外に、一戸建ての住宅等に対しても同
様に利用し得る。
【0043】上記実施の形態では、収納庫として、床板
3の下方に設けられる床下収納庫5を挙げたが、床下収
納庫5に限らず、ベッド等に設けられる収納庫であって
もよい。上記実施の形態では、付勢装置の一例としてガ
ススプリング14を用いているが、コイルスプリング等
を用いてもよい。
【0044】上記実施の形態では、図5に示すように、
補助開き装置23の持ち上げ部材24で両蓋7a,7b
を同時に所定高さhだけ持ち上げているが、第2の実施
の形態として、図15に示すように、上記持ち上げ部材
24で一方の蓋7a(または他方の蓋7b)のみをわず
かに持ち上げ、人が上記一方の蓋7aを全開位置Oまで
開き、その後、上記持ち上げ部材24を退避させ、さら
に、人が収納空間60内に入って、残りの他方の蓋7b
を持ち上げて全開位置Oまで開いてもよい。
【0045】上記実施の形態では、図4に示すように、
収納庫本体6を上面が開口した箱形状に構成し、収納庫
本体6の内部に収納空間60を形成しているが、第3の
実施の形態として、図16に示すように、収納庫本体6
を四角形の枠フレーム体10のみで構成し、この枠フレ
ーム体10を床板3の開口部4に嵌め込んで取付け、上
記開口部4の下方から床板3の下方にわたって横方向に
広い収納空間60を形成してもよい。また、第4の実施
の形態として、図17に示すように、床板3の下方に、
複数の車輪69を介して移動自在な化粧ボックス70を
複数配置し、これら化粧ボックス70内に物品を収納し
てもよい。
【0046】上記実施の形態では、図5に示すように、
補助開き装置23を用いて、両蓋7a,7bを閉位置S
から自動的にわずかに持ち上げているが、以下に説明す
る第5および第6の実施の形態として、両蓋7a,7b
を閉位置Sから手動で開くことができるようにしてもよ
い。すなわち、第5の実施の形態として、図18〜図2
1に示すように、一方の補強部材19aは一方の蓋7a
の遊端部(一端部)の最先端の裏面に取付けられ、同様
に、他方の補強部材19bは他方の蓋7bの遊端部(一
端部)の最先端の裏面に取付けられている。上記各補強
部材19a,19bはそれぞれ、左右一対の縦板部7
5,76と、両縦板部75,76の下端間に連設された
横板部77と、上記両縦板部75,76の上端に設けら
れて各蓋7a,7bの裏面に当て付けられる取付用板部
78とで構成されている。
【0047】上記各補強部材19a,19bにはそれぞ
れピン79a,79bが設けられている。すなわち、一
方のピン79aの一端部が一方の補強部材19aの縦板
部75に挿通されるとともに、一方のピン79aの他端
部が縦板部76に挿通され、同様に、他方のピン79b
の一端部が他方の補強部材19bの縦板部75に挿通さ
れるとともに、他方のピン79bの他端部が縦板部76
に挿通されている。
【0048】上記両ピン79a,79bの一端部にはそ
れぞれ被係合部80が形成され、各被係合部80の先端
には、被係合部80よりも大径な鍔部81が形成されて
いる。また、閉位置Sにおいて、両蓋7a,7bの遊端
部(一端部)間および両畳62a,62bの遊端部(一
端部)間にはそれぞれ一定の幅を有する隙間82が形成
されている。尚、図21に示すように、上記ピン79
a,79bは互いに前後方向Kへずれた位置に設けられ
ている。
【0049】また、83は手動式開放具の一例である取
手具である。この取手具83は、上方から上記隙間82
に対して差込み引き抜き自在に構成された薄板状の本体
部84と、上記本体部84の上端に設けられた四角環状
の取手部85と、上記本体部84の下端部に形成された
フック状の係合部86とで構成されている。上記係合部
86は、上記被係合部80に対して係脱自在な係合孔8
7と、上記被係合部80が係合孔87に対して出入り可
能な開口部88とを有している。さらに、上記本体部8
4の上下中間部には、上記隙間82への差込み深さを規
制する規制体89が設けられている。尚、図18に示す
ように、上記本体部84の厚さTaは上記隙間82の幅
Wよりも薄く形成され、かつ、上記規制体89の厚さT
bは上記隙間82の幅Wよりも厚く形成されている。
【0050】これによると、閉位置Sに閉じられた一対
の蓋7a,7bを手動で開放する場合、先ず、人が取手
具83の取手部85を掴んで、本体部84の下部を上記
隙間82へ上方から差し込む。この際、規制体89が両
畳62a,62bの上面に当接して、上記本体部84の
差込み深さが規制されるため、図19の実線で示すよう
に、開口部88の差込み位置が畳62a,62bの上面
から各ピン79a,79bの被係合部80までの深さと
一致する。その後、図19の仮想線で示すように、取手
具83を隙間82に沿って前後方向Kへ移動させる。こ
れにより、容易に、一方のピン79a(または他方のピ
ン79b)の被係合部80を開口部88に挿入すること
ができる。この状態で、人が取手具83を手で引き上げ
ることによって、係合孔87が上記被係合部80に係合
し、一方の蓋7aの遊端部が持ち上がり、一方の蓋7a
が手動にて開放される。上記のようにして一方の蓋7a
を開いた後、手で他方の蓋7bを掴んで開くことができ
る。
【0051】尚、最初に他方の蓋7bを手動で開放する
場合は、同様にして、取手具83の係合孔87を他方の
ピン79bの被係合部80に係合させればよい。このよ
うに、取手具83を用いて手動で容易に蓋7a,7bを
開放することができるため、畳62a,62bの上面に
開閉用の取手等の器具を取付けることが不要となる。
【0052】上記第5の実施の形態では、両補強部材1
9a,19bにそれぞれピン79a,79bを設けてい
るが、いずれか一方の補強部材19a(または19b)
のみにピン79a(または79b)を設けてもよい。次
に、第6の実施の形態として、図22〜図24に示すよ
うに、一方の補強部材19aに、閉位置Sで、他方の補
強部材19bの下側に重複して他方の補強部材19bを
支持する支持部95が形成されている。すなわち、上記
支持部95は、一方の補強部材19aから他方の補強部
材19b側へ突出して形成され、他方の補強部材19b
に形成された凹部96に下方から嵌脱自在に構成されて
いる。尚、上記支持部95は一方の補強部材19aの長
さ方向にわたり形成され、上記凹部96は他方の補強部
材19bの長さ方向にわたり形成されている。
【0053】上記他方の補強部材19bには、上記第5
の実施の形態と同一のピン79bが設けられている。ま
た、上記第5の実施の形態における取手具83には規制
体89が設けられているが(図19参照)、本第6の実
施の形態における取手具97(図23参照)には上記規
制体89は設けられていない。また、上記取手具97の
本体部84を隙間82へ差し込んだ際、図23の実線で
示すように、上記本体部84の下端が上記支持部95の
上面に上方から当接して、上記隙間82への差込み深さ
が規制されるように構成されている。尚、補強部材19
a,19bの上下方向荷重に対する強度は、一方の補強
部材19aの方が他方の補強部材19bよりも高くなる
ように設定されている。
【0054】これによると、閉位置Sに閉じられた一対
の蓋7a,7bを手動で開放する場合、先ず、人が取手
具97の取手部85を掴んで、本体部84の下部を上記
隙間82へ上方から差し込む。この際、図23の実線で
示すように、本体部84の下端が支持部95の上面に当
接して、本体部84の差込み深さが規制されるため、開
口部88の差込み位置が畳62bの上面からピン79b
の被係合部80までの深さと一致する。その後、図23
の仮想線で示すように、取手具97を隙間82に沿って
前後方向Kへ移動させる。これにより、容易に、ピン7
9bの被係合部80を開口部88に挿入することができ
る。この状態で、人が取手具97を手で引き上げること
によって、係合孔87が上記被係合部80に係合し、他
方の蓋7bの遊端部が持ち上がり、他方の蓋7bが開放
される。上記のようにして他方の蓋7bを開いた後、手
で一方の蓋7aを掴んで開くことができる。
【0055】また、図22に示すように、両蓋7a,7
bを閉位置Sまで閉じた場合、支持部95が、凹部96
にはまり込んで、他方の補強部材19bを下方から支持
する。このため、両蓋7a,7bにかかる荷重に対して
の強度がさらに向上し、両蓋7a,7bの撓みを一層防
止することができる。上記第6の実施の形態では、一方
の補強部材19aに支持部95を設け、他方の補強部材
19bに凹部96とピン79bとを設けているが、逆
に、他方の補強部材19bに支持部95を設け、一方の
補強部材19aに凹部96とピン79aとを設けてもよ
い。
【0056】
【発明の効果】以上のように本第1発明によると、閉じ
た両蓋に上方から荷重がかかった場合、この荷重が支持
部で受けられ、かつ、各蓋が補強部材によって補強され
るため、荷重による各蓋の撓みを防止することができ
る。さらに、収納空間は、従来のように仕切り壁で仕切
られておらず、一方の蓋の下方から他方の蓋の下方へ連
続して形成されているため、収納空間に大型の物品を収
納することができる。
【0057】また、本第3発明によると、蓋を閉じた
際、補強部材の両端部が上方から溝部に嵌入し、蓋の縁
部が支持部で支持される。また、本第4発明によると、
蓋を開く場合、リンク機構の働きによって、蓋が閉位置
から一定高さだけ水平姿勢のままで上昇し、その後、蓋
の一端部が上方へ回動して他端部側へ開く。また、両蓋
を開くことによって、開口部を通して、物品を床下に収
納し得る。
【0058】また、本第5発明によると、蓋を開く場
合、先ず、補助開き装置によって少なくとも一方の蓋が
閉位置から持ち上げられて上方へわずかに開かれる。そ
して、わずかに開いた蓋の縁を掴んで蓋を上方へ回動さ
せることによって、容易に蓋を開くことができるため、
取手等を不要にし得る。また、本第6発明によると、閉
じられた一対の蓋を手動で開ける場合、人が手動式開放
具を一対の蓋の一端部間の隙間に上方から差込んで、係
合部を被係合部に係合させる。この状態で、手動式開放
具を手で引き上げることによって、係合部が被係合部に
係合しているため、一方の蓋の一端部が持ち上がり、一
方の蓋が開放される。その後、残りの他方の蓋を人の手
で持ち上げて開放する。これにより、蓋を手動で容易に
開くことができる。したがって、蓋の上面に開閉用の取
手等の器具を取付けることが不要となり、蓋上に畳を設
けた場合であっても、上記手動式開放具を用いて容易に
蓋を開閉できる。
【0059】また、本第7発明によると、手動式開放具
を一対の蓋の一端部間の隙間に上方から差込んだ際、手
動式開放具の差込み深さが規制体によって規制される。
これにより、係合部が被係合部に係合する最適な深さ
で、上記手動式開放具を差し込むことができる。したが
って、手動で蓋を開放する際の作業が一層簡単に行なえ
る。
【0060】また、本第8発明によると、一対の蓋を閉
じた場合、一方の補強部材の支持部が他方の補強部材の
下側に重複して他方の補強部材を支持するため、蓋に上
方からかかる荷重に対しての強度がさらに向上する。こ
れにより、荷重による蓋の撓みを一層防止することがで
きる。また、本第9発明によると、手動式開放具を一対
の蓋の一端部間の隙間に上方から差込んだ際、手動式開
放具の先端が支持部に当接して、手動式開放具の差込み
深さが規制されるため、係合部が被係合部に係合する最
適な深さで、上記手動式開放具を差し込むことができ
る。したがって、手動で蓋を開放する際の作業が一層簡
単に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における床下収納庫
の斜視図である。
【図2】同、床下収納庫の補強部材の図であり、(a)
は補強部材の端部の図であり、(b)は(a)における
X−X矢視図である。
【図3】同、床下収納庫の平面図である。
【図4】同、床下収納庫を前方から見た縦断面図であっ
て、両蓋が閉じられた状態を示す。
【図5】同、床下収納庫を前方から見た縦断面図であっ
て、両蓋が補助開き装置によって所定高さだけ持ち上げ
られた状態を示す。
【図6】同、床下収納庫を前方から見た縦断面図であっ
て、両蓋が全開位置まで開かれた状態を示す。
【図7】同、床下収納庫の収納庫本体の断面図である。
【図8】同、床下収納庫のリンク機構の図であり、蓋が
閉位置まで閉じられた状態を示す。
【図9】同、床下収納庫のリンク機構の図であり、蓋が
閉位置から一定高さだけ水平姿勢で浮き上がった状態を
示す。
【図10】同、床下収納庫のリンク機構の図であり、蓋
が、閉位置から一定高さだけ水平姿勢で浮き上がった
後、さらに斜め上方へ回動して開いた状態を示す。
【図11】同、床下収納庫のリンク機構の図であり、蓋
が全開位置まで開かれた状態を示す。
【図12】同、床下収納庫の補助開き装置の図であり、
持ち上げ部材が上限位置まで上昇した状態を示す。
【図13】同、床下収納庫の補助開き装置の図であり、
持ち上げ部材が退避部へ退避した状態を示す。
【図14】同、床下収納庫を設置した部屋の畳のレイア
ウトを示す平面図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態における床下収納
庫の両蓋と補助開き装置の持ち上げ部材との関係を示す
図であり、一方の蓋のみが持ち上げ部材で持ち上げられ
ている状態を示す。
【図16】本発明の第3の実施の形態における床下収納
庫を前方から見た縦断面図であって、両蓋が閉じられた
状態を示す。
【図17】本発明の第4の実施の形態における床下収納
庫を前方から見た縦断面図であって、両蓋が閉じられた
状態を示す。
【図18】本発明の第5の実施の形態における床下収納
庫の取手具と被係合部との図である。
【図19】同、床下収納庫の取手具と被係合部との図で
あり、図18において矢印X方向から見た図である。
【図20】同、床下収納庫の斜視図である。
【図21】同、床下収納庫の平面図である。
【図22】本発明の第6の実施の形態における床下収納
庫の取手具と被係合部との図である。
【図23】同、床下収納庫の取手具と被係合部との図で
あり、図22において矢印X方向から見た図である。
【図24】同、床下収納庫の平面図である。
【図25】従来の床下収納庫の縦断面図である。
【符号の説明】
3 床板(床体) 4 開口部 5 床下収納庫 6 収納庫本体 7a,7b 蓋 12a,12b リンク機構 18 支持部 19 補強部材 19a 一方の補強部材 19b 他方の補強部材 21 溝部 23 補助開き装置 51,52,55 第1〜第3リンク 57 連結用リンク 60 収納空間 80 被係合部 82 隙間 83 取手具(手動式開放具) 86 係合部 89 規制体 95 支持部 97 取手具(手動式開放具) C,D 補強部材の高さ G 一定高さ S 閉位置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の上下回動自在な蓋によって開閉さ
    れる開口部の下方に、一方の蓋の下方から他方の蓋の下
    方へ連続した収納空間が形成され、両蓋は、互いに隣接
    する一端部が上方に回動して反対の他端部側へ開くよう
    に構成され、上記開口部の縁に、閉位置の蓋の縁部を支
    持する支持部が設けられ、上記両蓋の一端部の裏側に補
    強部材が設けられていることを特徴とする収納庫。
  2. 【請求項2】 補強部材はアングル状に形成され、蓋の
    裏側から補強部材の両端部の下面までの高さが蓋の裏側
    から補強部材の中央部の下面までの高さよりも低く形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の収納庫。
  3. 【請求項3】 支持部に、閉位置における蓋の補強部材
    の両端部が上方から嵌脱自在な溝部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の収納庫。
  4. 【請求項4】 開口部は床体に形成され、両蓋は床下に
    設置される収納庫本体に設けられ、両蓋の他端部は、蓋
    を閉位置から水平姿勢のままで一定高さだけ上昇させた
    後に上方へ回動させて開くリンク機構を介して、上記収
    納庫本体に連結されており、上記リンク機構は第1〜第
    3リンクと連結用リンクとで構成され、上記第1リンク
    の一端および第2リンクの一端が蓋側に回動自在に連結
    され、上記第3リンクの一端が回動自在に収納庫本体側
    に連結され、上記連結用リンクの一端が回動自在に上記
    第2リンクの他端に連結され、上記連結用リンクの他端
    と第1リンクの他端と第3リンクの他端同士が回動自在
    に連結され、上記第2リンクの中間部が回動自在に収納
    庫本体側に連結されていることを特徴とする請求項1か
    ら請求項3のいずれかに記載の収納庫。
  5. 【請求項5】 少なくとも一方の蓋を閉位置から持ち上
    げて上方へわずかに開く補助開き装置が設けられ、上記
    補助開き装置は、一方の蓋の補強部材と他方の蓋の補強
    部材との間に位置していることを特徴とする請求項1か
    ら請求項4のいずれかに記載の収納庫。
  6. 【請求項6】 少なくともいずれか一方の蓋に被係合部
    が設けられ、一対の閉じられた蓋の一端部間の隙間に上
    方から差込み可能な手動式開放具に、上記被係合部に対
    して係脱自在な係合部が設けられていることを特徴とす
    る請求項1から請求項4のいずれかに記載の収納庫。
  7. 【請求項7】 被係合部は補強部材に設けられ、手動式
    開放具に、一対の蓋の一端部間の隙間への差込み深さを
    規制する規制体が設けられていることを特徴とする請求
    項6記載の収納庫。
  8. 【請求項8】 いずれか一方の蓋に設けられた一方の補
    強部材に、閉位置で、他方の蓋に設けられた他方の補強
    部材の下側に重複して他方の補強部材を支持する支持部
    が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項
    4および請求項6のいずれかに記載の収納庫。
  9. 【請求項9】 被係合部は他方の補強部材に設けられ、
    支持部は、一方の補強部材から、一対の閉じられた蓋の
    一端部間の隙間の下方に達し、手動式開放具を上記隙間
    に上方から差し込んだ際、上記手動式開放具の先端が支
    持部に当接して、手動式開放具の差込み深さが規制され
    ることを特徴とする請求項8記載の収納庫。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007012153A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Sony Corp 電子機器
JP2009002065A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Panasonic Electric Works Co Ltd 床下収納ユニット

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