JP2001090026A - アーチ橋の構造及びその形成方法及び橋梁の補強方法 - Google Patents

アーチ橋の構造及びその形成方法及び橋梁の補強方法

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JP2001090026A
JP2001090026A JP27412399A JP27412399A JP2001090026A JP 2001090026 A JP2001090026 A JP 2001090026A JP 27412399 A JP27412399 A JP 27412399A JP 27412399 A JP27412399 A JP 27412399A JP 2001090026 A JP2001090026 A JP 2001090026A
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reinforcing
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panels
pipe
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Fumio Yamada
文男 山田
Kaoru Tomiyasu
薫 富安
Shingen Nagaoka
信玄 長岡
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Free Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、安価かつ簡易な構造で、景観上美
的とすることができるアーチ橋の構造及びその形成方法
及び橋梁の補強方法を提供する。 【解決手段】 橋脚10間にアーチ状に架設される複数
本のパイプ11と、パイプ11上に設置されるプレート
13と、橋の端部に配置されたパイプ11上に積み上げ
られるパネル12と、対向するパネル12同士を固定す
る補強材14と、プレート13とパネル12とで形成さ
れる空間に充填される盛土15とを備えるアーチ橋の構
造及びその形成方法及び橋梁の補強方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アーチ橋の構造に
係り、特に安価かつ簡易な構造で、景観上美的とするこ
とができるアーチ橋の構造及びその形成方法及び橋梁の
補強方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアーチ橋の構造について説明す
る。従来のアーチ橋の構造は、アーチ橋の土台となる橋
脚を予め形成し、その橋脚と隣接する橋脚とを連結する
アーチ状のアーチリブをケーブルクレーンを用いて設置
し、そのアーチリブ上に垂直柱を複数本形成し、更に形
成された垂直柱の上に主桁が架設されるものとなってい
る。
【0003】従来のコンクリートを用いたアーチ橋の形
成方法について図10を用いて説明する。図10は、従
来のアーチ橋の形成方法を示す側面説明図である。従来
のコンクリートを用いたアーチ橋は、図10に示すよう
に、予め複数の橋脚10を鉄筋コンクリートにて形成
し、その橋脚10をアーチ状に連結するセントル20を
クレーンを用いて架設し、そのセントル20上にセント
ルの形状に沿ってコンクリート製のアーチリブ1を形成
する。このアーチリブ1は、セントル20の両側から少
しずつ中央に向けて骨組みが形成され、連結されるとコ
ンクリートが流し込まれる。
【0004】次に、コンクリートが固まってアーチリブ
1が形成されると、セントル20が外され、隣接する橋
脚10の連結に用いられ、上記と同様に隣接するコンク
リート製のアーチリブ1が形成される。そして、アーチ
リブ1上には垂直方向にコンクリート製の垂直柱2が複
数本形成される。
【0005】垂直柱2は、アーチリブ1上に鉄筋を組ん
で、コンクリートを流し込んで形成する。この垂直柱2
は、主桁3を支えるためのものであり、アーチリブ1上
に形成されると、全ての垂直柱2の地面又は水面からの
高さはほぼ同じものとなるよう設計されている。
【0006】そして、垂直柱2に支えられるように主桁
3の骨組が連結され、最終的にコンクリートを流し込ん
で主桁3が形成される。更に防護用のフェンス等が取り
付けられて、アーチ橋が完成するようになっている。
【0007】尚、アーチ橋の形成方法については平成6
年(1994年)9月6日公開の特開平6−24861
5号公報「アーチ橋の架設工法」(出願人:三井造船株
式会社、発明者:木村克正他)がある。この発明は、ケ
ーブルクレーンを使って架橋する両岸に設けた各橋台か
らそれぞれの橋脚上まで主桁を順次架設した後、これら
の各主桁をそれぞれの橋台にタイバック装置で緊張さ
せ、アーチリブを各主桁の橋脚上の端部から各斜吊り索
を介して中央側に順次架設し、中央のアーチリブの閉合
後にタイバック装置を解除し、中央径間の主桁及び主柱
を各橋脚側から中央部へ順次架設するものである。
【0008】また、古くからアーチ橋として、「眼鏡
橋」と呼ばれるような石材を積み上げて形成された石橋
がある。これは、アーチ橋を形成する石材を予め設計さ
れた大きさ及び形状にて切り出し、その石材を用いてア
ーチ橋を組み立てるというものである。現存する石材を
用いたアーチ橋は、名職人によって長い年月を掛けて形
成されたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のコンクリートを用いたアーチ橋の構造では、橋の構
造が複雑となり、形成のコストが高く、更に景観上美的
形状とは言い難いという問題点があった。
【0010】また、上記従来の眼鏡橋のような石を用い
た古くからのアーチ橋の構造では、景観上美的ではある
が、アーチを形成する石を切り出して積み上げるという
非常に複雑な形成作業が必要となり、安価に橋を形成で
きないという問題点があった。
【0011】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、安価かつ簡易な構造で、景観上美的とすることがで
きるアーチ橋の構造及びその形成方法及び橋梁の補強方
法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明は、橋脚間にアーチ状に架設される
複数本のパイプと、パイプ上に設置されるプレートと、
橋の端部に配置されたパイプ上に積み上げられるパネル
と、プレートとパネルとで形成される空間に充填される
盛土とを備えるアーチ橋の構造としており、安価かつ簡
易にアーチ橋を形成でき、更にパネルを周囲の景観に合
わせて任意の模様・色で形成できるので、美的景観を備
えることができる。
【0013】また、本発明は、橋脚を形成し、当該橋脚
を連結するアーチ状のパイプを複数本架設し、パイプ上
にプレートを配置し、橋の端部に配置されたパイプ上に
第1段目のパネルを積み上げ、対向するパネル同士を補
強材で補強した後、盛土を充填し、更に第2段目のパネ
ルを第1段目のパネル上に積み上げ、対向するパネル同
士を補強材で補強した後、盛土を充填し、このパネル積
み上げの作業を繰り返した後、主桁を形成するアーチ橋
の形成方法としており、安価かつ簡易にアーチ橋を形成
でき、更にパネルを周囲の景観に合わせて任意の模様・
色で形成できるので、美的景観を備えることができる。
【0014】また、本発明は、補強用コンクリート部材
を橋梁の側面に形成し、補強用コンクリート部材を支持
脚として橋脚間にアーチ状のパイプを複数架設し、パイ
プ上にプレートを配置し、更にパイプ上に複数のパネル
を主桁の高さまで積み上げ、プレートと積み上げられた
パイプとで形成される空間に盛土を充填して、補強を行
う橋梁の補強方法としており、アーチ橋の架け替えを必
要とせず、供用したままで補強できる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
しながら説明する。本発明の実施の形態に係るアーチ橋
の構造は、橋脚間にアーチ状に架設される複数本のパイ
プと、パイプ上に設置されるプレートと、橋の端部に配
置されたパイプ上に積み上げられるパネルと、プレート
とパネルとで形成される空間に充填される盛土とを備え
ているものであり、安価かつ簡易にアーチ橋を形成で
き、更にパネルを周囲の景観に合わせて任意の模様・色
で形成できるので、美的景観を備えることができる。
【0016】また、本発明の実施の形態に係るアーチ橋
の形成方法は、橋脚を形成し、当該橋脚を連結するアー
チ状のパイプを複数本架設し、パイプ上にプレートを配
置し、橋の端部に配置されたパイプ上に第1段目のパネ
ルを積み上げ、対向するパネル同士を補強材で補強した
後、盛土を充填し、更に第2段目のパネルを第1段目の
パネル上に積み上げ、対向するパネル同士を補強材で補
強した後、盛土を充填し、このパネル積み上げの作業を
繰り返した後、主桁を形成するものであり、安価かつ簡
易にアーチ橋を形成でき、更にパネルを周囲の景観に合
わせて任意の模様・色で形成できるので、美的景観を備
えることができる。
【0017】本発明の実施の形態に係るアーチ橋の構造
(本アーチ橋の構造)について、図1〜図3を用いて説
明する。図1は、本発明の実施の形態に係るアーチ橋の
側面説明図であり、図2は、本発明の実施の形態に係る
アーチ橋の断面説明図であり、図3は、本発明の実施の
形態に係るアーチ橋の上面説明図である。
【0018】本アーチ橋は、図1〜図3に示すように、
橋脚10と、橋脚10間にアーチ状に架設されたパイプ
11と、パイプ11上に積み上げられたパネル12と、
パイプ11上に設置されたプレート13と、パネル12
を固定する補強材14と、プレート13とパネル12と
で形成される空間に充填される盛土15とから構成され
ている。
【0019】次に、本アーチ橋の各部を具体的に説明す
る。パイプ11は、図1に示すように、橋脚10間にア
ーチ状に複数本架設されるものであり、更に図2に示す
ように、橋の端部に架設されるパイプ11にはパネル1
2の土台となるパネル取り付け部11aが橋の外側に向
けて設けられている。尚、図1では、構成を分かり易く
するために、パネル取り付け部11aを描画せず、側面
からパイプ11の架設状態を直接観察できるようにして
いる。
【0020】このパネル取り付け部11aは、パイプ1
1に溶接等で固定接着されており、更に積み上げられる
パネル12の下端部との連結を強固にするためにパネル
接触面に凹部又は凸部が形成されている形状であること
が望ましい。具体的には、パネル12の下端部がはめ込
まれる凹部とするか、またパネル12の下端部が凹部形
状となっている場合には、その凹部にはめ込まれる凸部
を備えていることが考えられる。本実施の形態では、パ
ネル12をパネル取り付け部11a上に積み上げるよう
にしているが、パイプ11上に直接積み上げるようにし
ても構わない。尚、図2,3では、パイプ11は、4本
描画している。
【0021】パネル12は、図1,2に示すように、パ
イプ11のパネル取り付け部11a上に複数段積み上げ
られるものであり、垂直方向及び水平方向にパネル11
が配置されて橋の側面を構成している。ここで、パネル
12は、景観上美的となる石積み模様等が施されてい
る。尚、パネル12の模様は橋の周辺の景観にマッチす
る模様でればよい。従って、煉瓦作りの建物近くに形成
されるのであれば、煉瓦色の煉瓦模様とすることも可能
である。
【0022】プレート13は、図2,3に示すように、
鉄板等で形成されたデッキプレートとなっており、アー
チ状のパイプ11上に配置されるため、その形状も湾曲
したものとなっている。具体的には、パイプ11上に複
数枚の小片の湾曲したプレートを配置して溶接等で固定
してアーチ橋の底面部分を形成する。尚、プレート13
上には、後述する盛土がのせられることになるので、プ
レートに隙間はあってもよいが、その盛土が漏れでない
程度のものとする。
【0023】補強材14は、図2,3に示すように、パ
イプ11のパネル取り付け部11a上に積み重ねられた
パネル12がアーチ橋の外側に崩れ落ちないように固定
するものであり、タイロット等を用いている。特に、パ
ネル12は盛土が充填されることにより、外側に広がろ
うとするので、補強材14は必要となる。また、図2,
3では対向するパネル同士を連結するようにしている
が、対向するパネルでなくても反対側にあるパネルと連
結されればよい。また、垂直方向及び水平方向に隣接す
るパネルと補強材を用いて連結するようにしても構わな
い。
【0024】盛土15は、図2に示すように、プレート
13とパネル12で囲まれた空間に充填されるものであ
り、エアーモルタル等を用いるものである。盛土は、上
記空間に充填可能なものであれば、どのようなものを用
いても構わない。そして、盛土15上に主桁となるプレ
ートが配置されることになる。
【0025】次に、本アーチ橋の形成方法について図4
を用いて説明する。図4は、本実施の形態に係るアーチ
橋の形成方法を示す側面説明図である。尚、説明を簡単
にするために、図4では橋脚10間を中心に形成方法を
しており、周辺部分は描画を省略している。図4(a)
に示すように、地面等に橋脚10を形成する。橋脚10
は、鉄筋を組んでコンクリートを流し込んで養生し、完
成させる。
【0026】次に、図4(b)に示すように、橋脚10
をアーチ状に連結するパイプ11を架設する。パイプ1
1は、アーチ橋を支えるものとなるため最低でも2本、
若しくはそれ以上の本数が橋脚10に架設される。尚、
パイプ11は、橋脚10にボトル等で固定されるように
なっている。また、架設されるパイプ11の内、橋の両
端部に位置するパイプ11にはパネル取り付け部11a
が設けられている。尚、図4では、説明を簡単にするた
めに、パイプ11にパネル取り付け部11aを描画して
いないものである。
【0027】そして、複数のパイプ11上に、そのアー
チ状の湾曲形状に合致するようにプレート13を配置す
る。プレート13は溶接等でパイプ11に固定される。
【0028】次に、図4(c)に示すように、パイプ1
1上に、またはパイプ11のパネル取り付け部11a上
に、そのパイプ11の形状に合致したパネル12aを積
み上げ、横方向に連結する。この際、図2,3に示した
補強材14を対面のパネル同士を固定するよう設置す
る。そして、一段目のパネル12aが積み上げられた
ら、その中にエアーモルタル等の盛土15を充填する。
更に、二段目のパネル12bを積み上げ、横方向に連結
して、補強材14で固定した後、盛土15を充填する。
【0029】次に、図4(d)に示すように、三段目の
パネル12cを積み上げ、横方向に連結して補強材14
で固定し、盛土15を充填する。そして、盛土15上に
プレート形状の主桁16が配置され、アーチ橋が形成さ
れる。
【0030】また、本アーチ橋の構造を用いた具体例を
図5,6に示す。図5は、本発明の実施の形態に係るア
ーチ橋の構造を応用して形成した橋の側面図であり、図
6は、本発明の実施の形態に係るアーチ橋の構造を応用
して形成した別の橋の側面図である。図5又は図6に示
すように、パイプの形状及びパネルの形状を変更すれば
本アーチ橋の構造を応用して種々のデザインのアーチ橋
を形成できる。
【0031】本アーチ橋の構造によれば、パイプ11に
支えられたプレート13と、両端の積み上げられたパネ
ル12とで形成される空間に盛土15を充填してアーチ
橋が形成されるようにしているので、安価かつ簡易にア
ーチ橋を形成できる効果がある。
【0032】また、本アーチ橋の構造によれば、両端の
パネル12を補強材14で固定するようにしているの
で、パネル12を外側に外れることを防止できる効果が
ある。
【0033】また、本アーチ橋の構造によれば、周囲の
景観に合わせてパネル12の模様、色等を選択できるの
で、景観上美的な外観を備えることができる効果があ
る。
【0034】本アーチ橋の形成方法によれば、橋脚10
を連結するアーチ状のパイプ11を複数架設し、そのパ
ネル11上にプレート13を設置し、更に橋の側面とな
るパネル12を積み上げて補強材14で固定し、盛土1
5を充填し、更に次段のパネル12を積み上げて補強材
14で固定し、盛土15を充填して、最終的には主桁1
6を形成するようにしているので、非常に簡単な工程に
てアーチ橋を形成できる効果がある。
【0035】次に、本発明の実施の形態に係る高架橋の
補修方法を図7〜図9を用いて説明する。図7は、高架
橋の側面説明図であり、図8は、本発明の実施の形態に
係る高架橋の補修方法により補修された橋の側面説明図
であり、図9は、図8における一断面説明図である。
【0036】コンクリート高架橋において、コンクリー
ト中の骨材のアルカリ反応によるコンクリートの耐久性
の問題が指摘されている。このような耐久性に問題があ
る高架橋について、本発明の実施の形態に係る高架橋の
補修方法が適用されるものである。図7は、一般的に供
用されている高架橋で、鉄道橋、道路橋である。一般的
な高架橋は、図7に示すように、垂直方向に建てられた
橋脚10′と、橋脚10′の頭部に架設された主桁3と
から構成されている。
【0037】次に、本発明の実施の形態に係る高架橋の
補修方法について図8及び図9を用いて説明する。図
8、図9に示すように、高架橋は、橋脚10′の側面を
補強用コンクリート部材21で補強する。図では橋脚1
0′の四面の内、二面を補強用コンクリート部材21で
補強しているが、四面全てを囲むように補強しても構わ
ない。補強用コンクリート部材21は、高架橋の橋脚1
0′の補強と後述するアーチ状のパイプ11の反力を支
持することを目的とし、橋脚10′の外周に必要な厚さ
のコンクリートを打設する。つまり、補強用コンクリー
ト部材21は、橋脚10′を補強し、パイプ11の支持
脚となるものである。必要な場合は、その支持脚の地盤
に支持杭を打設する。
【0038】そして、補強用コンクリート部材21によ
る補強が完成した後、その上部にアーチ状のパイプ11
を橋脚間に架設する。具体的には、仮設足場を高架橋下
側に組み立て、その仮設足場上にアーチ状のパイプ11
を載架し、高架橋の側面からジャッキで押し出すか、反
対側側面から引き込んで高架橋下側に移動して、所定位
置に配置して、パイプ11の端部を橋脚10′に固定す
る。パイプ11の端部は、ボルト等で橋脚10′のコン
クリートに固定する。
【0039】必要な本数のパイプ11を高架橋の主桁3
の下側に架設した後、図4に示したアーチ橋の形成方法
に基づいて、パイプ11上にプレート13を配置し、そ
の後、パイプ11の両端側面にパネル12を主桁3の高
さまで積み上げる。
【0040】アーチ状のパイプ11の両端上にパネル1
2が組み立てられた後、パイプ11の上面に配置された
プレート13と両側側面に配置されたパネル12で形成
される空問にエアーモルタル等の充填材(盛土15)を
主桁3の底面まで充填し、高架橋の補修と補強工事が完
了する。
【0041】本発明の実施の形態に係る高架橋の補強方
法によれば、高架の架け替えを必要とせず、鉄道橋でも
道路橋でも、併用しながら補強工事を実施できる効果が
ある。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、橋脚間にアーチ状に架
設される複数本のパイプと、パイプ上に設置されるプレ
ートと、橋の端部に配置されたパイプ上に積み上げられ
るパネルと、プレートとパネルとで形成される空間に充
填される盛土とを備えるアーチ橋の構造としているの
で、安価かつ簡易にアーチ橋を形成できる効果があり、
更にパネルを周囲の景観に合わせて任意の模様・色で形
成できるので、美的景観を備えることができる効果があ
る。
【0043】また、本発明によれば、橋脚を形成し、当
該橋脚を連結するアーチ状のパイプを複数本架設し、パ
イプ上にプレートを配置し、橋の端部に配置されたパイ
プ上に第1段目のパネルを積み上げ、対向するパネル同
士を補強材で補強した後、盛土を充填し、更に第2段目
のパネルを第1段目のパネル上に積み上げ、対向するパ
ネル同士を補強材で補強した後、盛土を充填し、このパ
ネル積み上げの作業を繰り返した後、主桁を形成するア
ーチ橋の形成方法としているので、安価かつ簡易にアー
チ橋を形成できる効果があり、更にパネルを周囲の景観
に合わせて任意の模様・色で形成できるので、美的景観
を備えることができる効果がある。
【0044】また、本発明によれば、補強用コンクリー
ト部材を橋脚の側面に形成し、補強用コンクリート部材
を支持脚として橋脚間にアーチ状のパイプを複数架設
し、パイプ上にプレートを配置し、更にパイプ上に複数
のパネルを主桁の高さまで積み上げ、プレートと積み上
げられたパネルとで形成される空間に盛土を充填して、
補強を行う橋梁の補強方法としているので、アーチ橋の
架け替えを必要とせず、供用したままで補強できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るアーチ橋の側面説明
図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るアーチ橋の断面説明
図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るアーチ橋の上面説明
図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るアーチ橋の形成方法
を示す側面説明図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るアーチ橋の構造を応
用して形成した橋の側面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るアーチ橋の構造を応
用して形成した別の橋の側面図である。
【図7】高架橋の側面説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る高架橋の補修方法に
より補修された橋の側面説明図である。
【図9】図8における一断面説明図である。
【図10】従来のアーチ橋の形成方法を示す側面説明図
である。
【符号の説明】
1…アーチリブ、 2…垂直柱、 3…主桁、 10、
10′…橋脚、 11…パイプ、 12…パネル、 1
3…プレート、 14…補強材、 15…盛土、 16
…主桁、 20…セントル、 21…補強用コンクリー
ト部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富安 薫 東京都台東区東上野一丁目3番1号 フリ ー工業株式会社内 (72)発明者 長岡 信玄 東京都台東区東上野一丁目3番1号 フリ ー工業株式会社内 Fターム(参考) 2D059 AA03 BB31 CC01 GG40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーチ橋において、橋脚間にアーチ状に
    架設される複数本のパイプと、前記パイプ上に設置され
    るプレートと、前記パイプの内、橋の端部に配置された
    パイプ上に積み上げられるパネルと、前記プレートと前
    記パネルとで形成される空間に充填される盛土とを備え
    ることを特徴とするアーチ橋の構造。
  2. 【請求項2】 橋の端部に配置されたパイプ上に形成さ
    れたパネルについて、対向するパネル同士を補強材で固
    定したことを特徴とする請求項1記載のアーチ橋の構
    造。
  3. 【請求項3】 橋の端部に配置されたパイプにパネルを
    積み上げるためのパネル取り付け部を設け、前記パネル
    取り付け部上に前記パネルを積み上げられるようにした
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のアーチ橋
    の構造。
  4. 【請求項4】 橋脚を形成し、当該橋脚を連結するアー
    チ状のパイプを複数本架設し、前記パイプ上にプレート
    を配置し、前記パイプの内、橋の端部に配置されたパイ
    プ上に第1段目のパネルを積み上げ、対向するパネル同
    士を補強材で補強した後、盛土を充填し、更に第2段目
    のパネルを前記第1段目のパネル上に積み上げ、対向す
    るパネル同士を補強材で補強した後、盛土を充填し、パ
    ネル積み上げの作業を繰り返した後、主桁を形成するこ
    とを特徴とするアーチ橋の形成方法。
  5. 【請求項5】 複数の橋脚と、前記橋脚上に架設された
    主桁とを備える橋梁の補強方法において、 前記橋脚の側面を補強する補強用コンクリート部材を前
    記橋脚の側面に形成し、前記補強用コンクリート部材を
    支持脚として前記橋脚間にアーチ状のパイプを複数架設
    し、前記パイプ上にプレートを配置し、更に前記パイプ
    上に複数のパネルを主桁の高さまで積み上げ、前記プレ
    ートと前記積み上げられたパイプとで形成される空間に
    盛土を充填して、補強を行うことを特徴とする橋梁の補
    強方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006070614A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Chiyoda Engineering Consultants Co Ltd 鋼桁橋の補強構造
EA013832B1 (ru) * 2009-05-25 2010-08-30 Владимир Владимирович Зазвонов Способ капитального ремонта моста и арочный грунтозасыпной мост
CN103184723A (zh) * 2012-05-09 2013-07-03 金辉 一种eps轻质混凝土加固拱桥的方法
CN107366220A (zh) * 2017-06-13 2017-11-21 南京联众建设工程技术有限公司 装配式拱桥
CN112813792A (zh) * 2021-02-22 2021-05-18 重庆交通大学 一种喷射uhpc结合植筋加固拱桥的方法

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