JP2001089205A - セメント分散剤 - Google Patents

セメント分散剤

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高強度コンクリートに使用され、セメントの
硬化の遅延を少なくし、少なくとも分散性が改良された
新規なセメント分散剤を提供する。 【解決手段】 (A)式(I): CH2=CR1CH2
(R2O)m3[R1は水素又はメチル基、R2は炭素数
2又は3のアルキレン基、R3は水素又はメチル基、及
びmは1〜300の整数]で示されるポリアルキレンオ
キサイドモノアリルエーテル、(B)式(II): C
2=CR4COO(R5O)n6[R4は水素又はメチル
基、R5は炭素数2又は3のアルキレン基、R6は水素又
はメチル基、及びnは1〜300の整数]で示されるポ
リアルキレンオキサイド(メタ)アクリル酸エステル、
(C)マレイン酸又は無水マレイン酸、並びに(D)ア
クリル酸、メタクリル酸又はイタコン酸を重合して得ら
れる共重合体及び/又はその共重合体の中和物を含んで
成るセメント分散剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なセメント分
散剤を提供し、特に、セメント分散剤の添加によるセメ
ントの硬化の遅延が少なく、少なくともセメント粒子の
分散性が向上され、さらに分散保持性が改良された新規
なセメント分散剤を提供する。
【0002】
【従来の技術】モルタル工事やコンクリート工事におい
て、作業性の改善、モルタルやコンクリートの強度や耐
久性の向上、ひびわれの減少、その他の特性の向上等を
目的として、通常、セメント分散剤が使用される。この
ようなセメント分散剤として、カルボン酸及び/又はカ
ルボン酸塩を含んで成るセメント分散剤が知られている
(特公昭53−38095号公報、特公昭63−196
43号公報参照)。このセメント分散剤は、以下の様に
してセメント粒子を水中に有効に分散させると考えられ
ている。まずセメント分散剤の一部のカルボキシル基が
セメント粒子の表面に吸着する。カルボキシル基は、陰
イオン性であって、負に帯電している。従って、吸着に
寄与していないカルボキシル基同士が電気的に反発する
から、セメント粒子が水中に分散する。
【0003】しかし、このセメント分散剤の使用は、大
きなセメントの硬化の遅延を生ずる傾向に有るという問
題がある。ここで、「セメントの硬化の遅延」とは、セ
メントは水との反応によって硬化するが、その硬化がセ
メント分散剤の添加によって遅くなることをいう。カル
ボキシル基とセメント粒子の間の吸着が強いので、カル
ボキシル基のセメント粒子表面への吸着がセメント粒子
と水の反応を妨げるために、セメントの水和反応による
セメントの硬化が遅くなり、「セメントの硬化の遅延」
が生ずると考えられている。このようにセメント分散剤
には、セメントの硬化の遅延を少なくしつつ、セメント
粒子に分散性を与えることが求められており、更に、セ
メント分散剤には、分散保持性も要求される。
【0004】尚、本明細書において、「セメントの分散
性」又は「分散性」とは、混練して調製されたセメント
モルタル(セメント分散剤の添加の有無を問わない)に
流動性を付与する性質をいい、フロー試験を用いて評価
した値で示す。この値が大きいほど分散性は良好であ
る。また、「分散保持性」とは、セメント分散剤を添加
して混練して調製されたセメントモルタルが、時間を経
ても分散性を失わない性質をいい、セメント分散剤を添
加して混練して調製されたセメントモルタルを1時間静
置した後、再度混練して、フロー試験を用いて評価した
値で示す。この値が大きいほど分散保持性は良好であ
る。
【0005】上述のカルボン酸及び/又はカルボン酸塩
を含んで成るセメント分散剤の問題点の改良について種
々の検討が行われている(特公昭58−38380号公
報、特公昭59−18338号公報、特開昭63−28
5140号公報、特開平5−216140号公報、特開
平9−86990号公報及び特開平9−268041号
公報等参照)。
【0006】特公昭58−38380号公報は、ポリエ
チレンオキサイドモノアリルエーテルとマレイン酸系単
量体から誘導された共重合体をセメント分散剤の主成分
として用いるセメント分散剤を開示している。この共重
合体は、分子中にポリエチレンオキサイド鎖という非イ
オン性の親水基とカルボキシル基というアニオン性の親
水基を有している。この共重合体を用いるセメント分散
剤を使用すると、上述のカルボン酸及び/又はカルボン
酸塩を含んで成るセメント分散剤と比べて、セメントの
硬化の遅延は少ないが、セメントの分散性を向上させる
ことができると報告されている。
【0007】これは、次のように考えられている。この
共重合体のカルボキシル基がセメント粒子に吸着するこ
とは、従来技術のカルボキシル基を含んで成るセメント
分散剤の場合と同じである。しかし、この共重合体は側
鎖にポリエチレンオキサイド鎖を有し、この鎖が、その
親水性及びそのかさ高さに由来する立体反発によって、
セメント粒子の凝集を防ぐことができる。従って、ポリ
エチレンオキサイド鎖の導入によりセメントの分散に必
要なカルボキシル基の量が減少するため、セメントの硬
化の遅延が減少すると考えられている。
【0008】しかし、近年、より強度の高いコンクリー
トが求められており、高強度コンクリート(友澤史紀他
著、コンクリート混和剤の開発と最新技術、第5頁、1
995年9月18日、(株)シーエムシー発行参照)
[「高強度コンクリート」とは、通常、水セメント比
(セメントを100重量%としたときの水の重量%)が
40〜20%程度であるコンクリートをいう。]に使用
される、より優れた分散性を有するセメント分散剤が求
められている。
【0009】上述の特公昭58−38380号公報のセ
メント分散剤の分散性を向上する方法として、分子量を
分散性について好ましい範囲に制御することが考えられ
る。特公昭58−38380号公報のセメント分散剤の
主成分となる共重合体の重合においては、ポリアルキレ
ンオキサイドモノアリルエーテルとマレイン酸系単量体
の反応性に問題があるので、共重合体が良好な分散性を
示す分子量の範囲までポリアルキレンオキサイドモノア
リルエーテルとマレイン酸系単量体の重合が進行してい
ないと考えられる。そこで、分子量を増加させることに
よって分散性を向上するために、共重合反応において通
常重合開始剤の使用量を減らすことが考えられる。しか
し、共重合体の重合について重合開始剤の使用量を減ら
すと、未反応の単量体が増加するという別の問題を生ず
る。
【0010】尚、ポリアルキレンオキサイドモノアリル
エーテルとマレイン酸系単量体の反応性の問題から、本
質的に共重合反応の系内に低分子量重合物の生成する量
が多いので、分散剤全体に対する分散性向上に有効な高
い分子量を有する共重合体の比率が減少し、見かけ上分
散性の低下を引き起こすという問題を生じ得る。
【0011】一方、特公昭59−18338号公報は、
ポリアルキレンオキサイドモノ(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリル酸系単量体及びこれらの単量体と共重
合可能な単量体を用いて導かれた共重合体をセメント分
散剤の主成分として用いるセメント分散剤を開示してい
る。(尚、本明細書においては、アクリル酸とメタクリ
ル酸を総称して「(メタ)アクリル酸」ともいい、アク
リル酸エステルとメタクリル酸エステルを総称して
「(メタ)アクリル酸エステル」又は「(メタ)アクリ
レート」ともいう。)この共重合体も、分子中にポリエ
チレンオキサイド鎖という非イオン性の親水基とカルボ
キシル基というアニオン性の親水基を有する。この共重
合体を用いるセメント分散剤を使用すると、上述のカル
ボン酸及び/又はカルボン酸塩を含んで成るセメント分
散剤と比べて、セメントの硬化の遅延は少ないが、セメ
ントの分散性を向上させることができると報告されてい
る。
【0012】このセメント分散剤においても、共重合体
のカルボキシル基がセメント粒子に吸着することによっ
てセメント粒子を分散させるが、この共重合体もポリエ
チレンオキサイド鎖を有し、この鎖が、その親水性及び
そのかさ高さに由来する立体障害によって、セメント粒
子の分散を安定化するため、分散に必要なカルボキシル
基の量が減少する。カルボキシル基はセメント粒子に対
する結合が強いためにセメントの水和反応を妨げると考
えられていることから、カルボキシル基が減少すること
により、セメントの硬化の遅延が減少すると考えられて
いる。
【0013】この特公昭59−18338号公報に開示
されているセメント分散剤においては、特公昭58−3
8380号公報記載のセメント分散剤と異なり、ポリア
ルキレンオキサイドモノ(メタ)アクリレート、(メ
タ)アクリル酸系単量体及びこれらの単量体の間に反応
性の問題が少ないため、分子量を増加することによって
セメントの分散性を向上できると考えられる。しかし、
このセメント分散剤では、分散保持性において高強度コ
ンクリートに使用するための必要性能に満たないという
問題が生ずる。その理由については必ずしも明確ではな
いが、分散保持性の不足は、時間が経つにつれて、セメ
ント粒子が水と反応し、分散性能を維持できないためで
あると考えられる。
【0014】以上から、従来のセメント分散剤の分子量
の増加による簡単な改良によっては、高強度コンクリー
トに使用される、特に、セメント分散剤の添加によるセ
メントの硬化の遅延を少なくしつつ、少なくともセメン
トの分散性が向上され、分散保持性の改良されたセメン
ト分散剤を得ることは困難である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる課題
を解決するためになされたもので、その課題は、高強度
コンクリートに使用される、特に、セメント分散剤の添
加によるセメントの硬化の遅延を少なくしつつ、少なく
ともセメントの分散性が向上され、分散保持性の改良さ
れた新規なセメント分散剤を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの要旨によ
れば、新たなセメント分散剤が提供され、それは、 (A)式(I): CH2=CR1CH2O(R2O)m3 [R1は水素又はメチル基、R2は炭素数2又は3のアル
キレン基、R3は水素又はメチル基、及びmは1〜30
0の整数である。]で示されるポリアルキレンオキサイ
ドモノアリルエーテル、 (B)式(II): CH2=CR4COO(R5O)n6 [R4は水素又はメチル基、R5は炭素数2又は3のアル
キレン基、R6は水素又はメチル基、及びnは1〜30
0の整数である。]で示されるポリアルキレンオキサイ
ド(メタ)アクリル酸エステル、 (C)マレイン酸又は無水マレイン酸、並びに (D)アクリル酸、メタクリル酸又はイタコン酸を重合
して得られる共重合体を含んで成るセメント分散剤であ
る。
【0017】本発明で用いられる「単量体(A)」は、
上述の一般式(I)で示されるものであって、既知の方
法で得ることができ、市販のものを使用できる。具体的
には、例えば、ポリエチレンオキサイドモノアリルエー
テル、ポリプロピレンオキサイドモノアリルエーテル、
メトキシポリエチレンオキサイドモノアリルエーテル、
メトキシポリプロピレンオキサイドモノアリルエーテ
ル、ポリエチレンオキサイドモノ(2−メチル)アリル
エーテル、ポリプロピレンオキサイドモノ(2−メチ
ル)アリルエーテル、メトキシポリエチレンオキサイド
モノ(2−メチル)アリルエーテル、メトキシポリプロ
ピレンオキサイドモノ(2−メチル)アリルエーテル等
を例示することができる。特に、ポリエチレンオキサイ
ドモノアリルエーテル、ポリプロピレンオキサイドモノ
アリルエーテル、メトキシポリエチレンオキサイドモノ
アリルエーテルが好ましい。これらは、単独又は組み合
わせて用いることができる。式(I)において、mは、
1〜300が好ましく、5〜100がより好ましく、8
〜50が特に好ましい。
【0018】本発明で用いられる「単量体(B)」は、
上述の一般式(II)で示されるものであって、既知の
方法で得ることができ、市販のものを使用できる。具体
的には、例えば、ポリエチレンオキサイド(メタ)アク
リル酸エステル、ポリプロピレンオキサイド(メタ)ア
クリル酸エステル、メトキシポリエチレンオキサイド
(メタ)アクリル酸エステル、メトキシポリプロピレン
オキサイド(メタ)アクリル酸エステル等を例示するこ
とができる。特に、メトキシポリエチレンオキサイド
(メタ)アクリル酸エステルが好ましい。これらは、単
独又は組み合わせて用いることができる。式(II)に
おいて、nは、1〜300が好ましく、5〜100がよ
り好ましく、20〜50が特に好ましい。
【0019】また、「単量体(C)」は、マレイン酸又
は無水マレイン酸であり、市販のものを使用できる。こ
れらは、単独又は組み合わせて用いることができる。さ
らに、「単量体(D)」は、アクリル酸、メタクリル酸
又はイタコン酸であり、市販のものを使用できる。これ
らは、単独又は組み合わせて用いることができる。
【0020】本発明のセメント分散剤においては、単量
体(A)、(B)、(C)及び(D)に加えて、更に
(E)その他のエチレン性二重結合を有する単量体を重
合することができる。ここで「単量体(E)」とは、エ
チレン性二重結合を有する単量体であって、単量体
(A)、(B)、(C)及び(D)と共重合可能な単量
体であり、重合反応や、得られる共重合体の特性に悪影
響を与えない単量体であれば、特に限定されない。
【0021】このような単量体(E)として、例えば、 (E1)(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アク
リル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)
アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘ
キシル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル
酸ドデシル等の(メタ)アクリル酸アルキルエステル
類: (E2)(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、(メ
タ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、等の(メタ)アク
リル酸ヒドロキシアルキルエステル類: (E3)(メタ)アクリル酸アミド、(メタ)アクリル
酸メチロールアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)
アクリル酸アミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リル酸アミド等の(メタ)アクリル酸アミド類: (E4)ジメチルジアリルアンモニウムクロリド等のジ
アリルアンモニウム類: (E5)(メタ)アクリル酸グリシジル等のエポキシ基
を有する(メタ)アクリル酸エステル類: (E6)スチレン、ビニルトルエン等の芳香族エチレン
性単量体類: (E7)エチレン等、ブタジエン、イソプレン等のジエ
ン類: (E8)酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニル単
量体類: (E9)塩化ビニル、塩化ビニレン等の塩素化ビニル単
量体類: (E10)アクリロニトリル等のシアノ基を有するエチ
レン性単量体類: (E11)スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸等の
スルホン酸類: (E12)2−アクリロイルオキシエチルコハク酸等の
カルボン酸類等を例示することができる。これらは、単
独又は組み合わせて用いることができる。
【0022】本発明の1の態様においては、上述の単量
体(A)、(B)、(C)及び(D)を重合して得られ
る共重合体がアルカリ性物質を用いて中和されているセ
メント分散剤を提供する。ここで中和によってセメント
分散剤のpHは、5〜9であるのが好ましく、6〜8で
あるのがより好ましく、6.5〜7.5であるのが特に
好ましい。本発明において「アルカリ性物質」とは、水
(以下、本明細書において「水」とは、いわゆる水であ
って、例えば、蒸留水、イオン交換水等をいう。)に溶
解してアルカリ性(pH>7)を呈する物質のことであ
って、一価の金属及び二価の金属の水酸化物、炭酸塩、
並びにアンモニア、有機アミン等を例示することができ
る。特に、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
カルシウムが好ましい。これらは、単独又は組み合わせ
て用いることができる。
【0023】また、本発明においては、セメント分散剤
を、例えば、pHが約12のセメントと水の混合物に添
加するので、未中和の共重合体もセメントに加えること
で実質的に中和される。従って、未中和のものでも使用
することができるが、上述のようにあらかじめ中和する
のが好ましい。分散剤の加水分解による悪影響、取り扱
い時の安全性を考慮すると、セメント分散剤は中性であ
るのが好ましいからである。
【0024】本発明の別の態様においては、上述の単量
体(A)、(B)、(C)及び(D)について、単量体
(A)を主成分とする場合は、(A)を50〜95重量
部用いるのが好ましく、60〜95重量部用いるのがよ
り好ましく、70〜90重量部用いるのが特に好まし
い。単量体(B)を3〜40重量部用いるのが好まし
く、10〜30重量部用いるのがより好ましく、10〜
20重量部用いるのが特に好ましい。単量体(C)を1
〜20重量部用いるのが好ましく、1〜15重量部用い
るのがより好ましく、5〜15重量部用いるのが特に好
ましい。単量体(D)を1〜20重量部用いるのが好ま
しく、1〜15重量部用いるのがより好ましく、1〜5
重量部用いるのが特に好ましい。
【0025】また、単量体(B)を主成分とする場合
は、(A)を3〜40重量部用いるのが好ましく、3〜
20重量部用いるのがより好ましく、5〜10重量部用
いるのが特に好ましい。単量体(B)を50〜95重量
部用いるのが好ましく、70〜90重量部用いるのがよ
り好ましく、80〜90重量部用いるのが特に好まし
い。単量体(C)を1〜20重量部用いるのが好まし
く、1〜10重量部用いるのがより好ましく、1〜5重
量部用いるのが特に好ましい。単量体(D)を1〜20
重量部用いるのが好ましく、1〜15重量部用いるのが
より好ましく、5〜15重量部用いるのが特に好まし
い。
【0026】本発明の更に別の1つの態様において、単
量体(A)、(B)、(C)及び(D)を重合して得ら
れる共重合体の中和物の重量平均平均分子量は、500
0〜200000が好ましく、5000〜50000が
より好ましく、8000〜40000が特に好ましい。
尚、重量平均分子量が5000未満又は200000を
超える場合は、セメント分散剤の分散性が不十分とな
る。これは、共重合体の重量平均分子量が5000未満
の場合、1分子鎖あたりの吸着部位が少なくなることか
らセメント粒子に対する吸着力が低くなり得るからであ
り、共重合体の重量平均分子量が200000を超える
場合、共重合体によるセメント粒子間の橋かけの形成に
よる凝集が発生し得るからである。
【0027】本発明においては、上述の単量体(A)、
(B)、(C)及び(D)を重合する工程を含んで成る
製造方法を用いて、上述のセメント分散剤を製造するこ
とができる。本発明に関する共重合体の製造には、これ
らの単量体の重合を重合開始剤を用いて行うのが好まし
い。重合は、溶媒中において、水溶液重合、乳化重合、
懸濁重合等の常套の方法を用いて行うことができる。
【0028】尚、単量体(A)〜(D)を重合させる順
序は特に制限されないが、(A)〜(D)の4つを同時
に加えてもよいが、(C)の反応性の問題から、予め加
熱した(C)に対して、(A)、(B)及び(D)の混
合物を添加するのが好ましい。また、重合開始剤は予め
(C)に加えておいてもよいが、(A)、(B)及び
(D)の混合物を(C)に添加するのと同時に、別途
(C)に添加するのが好ましい。
【0029】重合の反応温度、反応時間、溶媒、溶媒中
の各々の単量体の濃度、重合開始剤及び乳化剤の種類及
び濃度、攪拌速度等の重合反応条件は、目的とするセメ
ント分散剤の特性、形態等によって当業者であれば容易
に適宜選択できるものである。
【0030】溶媒中での重合は回分式でも連続式でも行
うことができ、溶媒としては工業用水、水道水、蒸留
水、イオン交換水等の水、メチルアルコール、エチルア
ルコール、イソプロピルアルコール等の低級アルコー
ル、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素、シクロヘキサン、n−ヘキサン等の脂肪族炭化水
素、酢酸エチル等のエステル、アセトン、メチルエチル
ケトン等のカルボニル化合物等を挙げることができる。
各々の単量体の溶媒への溶解性、得られる共重合体の溶
解性、共重合体を含んで成るセメント分散剤の使用時の
形態を考慮すると、特に、水性溶媒が好ましい。ここで
「水性溶媒」とは、主に水であるが、水溶性の有機溶
剤、例えば、アセトン、低級アルコール等を適宜水に添
加したものも含まれる。
【0031】ここで「重合開始剤」とは、少量の添加に
よって単量体混合物の重合反応を起こさせることができ
る化合物であって、水性溶媒及び有機化合物中で使用す
ることができるものが好ましい。例えば、過硫酸アンモ
ニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過酸化水
素、t−ブチルヒドロペルオキシド、t−ブチルペルオ
キシベンゾエート、2,2−アゾビスイソブチロニトリ
ル、2,2−アゾビス(2−ジアミノプロパン)ヒドロ
クロリド、2,2―アゾビス(2,4−ジメチル)バレ
ロニトリル等を例示することができる。特に、過硫酸ア
ンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム又は過
酸化水素を使用することが特に好ましい。
【0032】また、「乳化剤」とは、水性溶媒と単量体
とのエマルションを形成させるために使用する界面活性
剤であって、好ましくは重合反応に悪影響を与えない界
面活性剤であり、乳化剤としてスルホン酸基、スルホネ
ート基もしくは硫酸エステル基を有する化合物及びそれ
らの混合物よりからなる群から選ばれる混合物以外に、
通常の界面活性剤も使用することができる。例えば、石
鹸、アルキルスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ル硫酸塩等のアニオン系界面活性剤類、ポリオキシアル
キルアリールエーテル、オキシエチレンオキシプロピレ
ンブロックコポリマー等のノニオン系界面活性剤類等を
例示することができる。特に、乳化剤として、重合性乳
化剤を使用するのが好ましい。
【0033】ここで、「重合性乳化剤」とは、重合性の
官能基を有し、かつ水性溶媒と単量体混合物のエマルシ
ョンを形成することができる乳化剤として機能し得る化
合物であり、重合性乳化剤として、スルホン酸基、スル
ホネート基、硫酸エステル基又はエチレンオキシ基を有
するエチレン性不飽和単量体、及びそれらの混合物より
からなる群から選ばれるエチレン性不飽和単量体が好ま
しい。さらに、上述の重合性乳化剤のスルホン酸基又は
スルホネート基は塩の形態であってもよく、スルホン酸
基又はスルホネート基の対カチオンとして、アンモニウ
ムイオンもしくはアルカリ金属イオンが好ましく、特
に、アンモニウムイオン、カリウムイオン、ナトリウム
イオンが好ましい。このような重合性乳化剤を含んで成
るものとして、例えば、三洋化成(株)エレミノールJ
S−2(商品名)、三洋化成(株)エレミノールRS−
30(商品名)、第一工業製薬(株)アクアロンRN−
20(商品名)、第一工業製薬(株)アクアロンHS−
10(商品名)等を例示することができる。
【0034】重合によって得られる共重合体は、そのま
までもセメント分散剤に使用できるが、必要に応じて上
述したように、更にアルカリ性物質で中和した中和物を
使用することができる。また、中和物と未中和物の混合
物を使用することもできる。中和反応は、常套の方法で
行うことができ、例えば、上述の重合反応の終了後に反
応混合物を攪拌しながら室温で冷却しつつ水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、アンモニア、水酸化カルシウム
等の水溶液を加えることによって行うことができる。中
和反応の終了は、反応混合物のpHが6〜8になったこ
とによって判断することができ、例えば、万能試験紙、
pHメーター等を用いて好適に判断することができる。
【0035】なお、アルカリ性物質が強アルカリ性の場
合は、中和の終点のpHが6〜8より大きな値にずれる
ことが予想され、一部共重合体の未中和物が残留し得る
が、セメント自体のpHが約12なので、この共重合体
の未中和物もセメントに加えることで実質的に中和され
る。従って、本発明に関するアルカリ性物質で未中和の
共重合体も、上述したようにセメントにセメント分散剤
として添加すると、実質的に中和物と成るので、本発明
に関するセメント分散剤には、未中和の共重合体と中和
した共重合体の間には、特性の差は実施的に無い。
【0036】さらに、本発明においては、反応後の共重
合体及び/又は共重合体の中和物を重合反応溶媒、重合
開始剤等から分離しないで反応後の形態そのままを、本
発明のセメント分散剤として使用することができる。ま
た、必要に応じて、セメント分散剤の特性を調節するた
めに、反応後の共重合体及び/又は共重合体の中和物を
含むそのままの混合物に、公知のセメント混和剤、例え
ば、従来のセメント分散剤、空気連行剤、セメント湿潤
分散剤、防水剤、強度増進剤、硬化促進剤等を適宜添加
してもよい。
【0037】さらにまた、反応後の共重合体及び/又は
共重合体の中和物を重合反応溶媒、重合開始剤等から分
離した後、適当な溶媒に溶解して、適宜適当な公知のセ
メント混和剤を加えてセメント分散剤としてもよい。本
発明においては、共重合体の中和物のセメント分散剤中
の濃度は、セメントに対して、固形分で0.01〜1重
量%が好ましく、0.1〜0.5重量%がより好まし
く、0.1〜0.4重量%が特に好ましい。
【0038】本発明のセメント分散剤は、ポルトランド
セメント、アルミナセメント、高強度コンクリート、各
種混合セメント等の水硬セメント、又は石膏等のセメン
ト以外の水硬材料に使用することができる。特に、高強
度コンクリートに好適に使用することができる。
【0039】本発明のセメント分散剤は、セメント分散
剤の添加によるセメントの硬化の遅延を少なくしつつ、
従来のセメント分散剤に比較して少量の添加でも優れた
セメントの分散性及び分散保持性を発揮する。これは、
以下の理由によると考えられる。本発明のセメント分散
剤に関する共重合体は、(A)式(I)で示されるポリ
アルキレンオキサイドモノアリールエーテル、(B)式
(II)で示されるポリアルキレンオキサイド(メタ)
アクリル酸エステル、(C)のマレイン酸又は無水マレ
イン酸、並びに(D)のアクリル酸、メタクリル酸又は
イタコン酸の4種類の単量体を必須成分とする共重合体
である。この共重合体は、親水基として非イオン性のポ
リアルキレンオキシド鎖とアニオン性のカルボキシル基
を有し、これらの親水基が主鎖であるポリアルキレン鎖
に側鎖として結合している。このカルボキシル基がセメ
ント粒子に吸着し、アルキレンオキシド鎖がセメント粒
子間の立体反発に寄与することによってセメント粒子が
互いに凝集することを防いでいると考えられる。
【0040】このとき、共重合体をセメント粒子に吸着
させているカルボキシル基は、共重合体の主鎖に対して
均等に分布している方が、より効果的にセメント粒子に
吸着して少ないカルボキシル基量でセメントの分散性を
向上でき、セメント粒子と水の水和反応に悪影響を与え
にくいと考えられる。単量体(A)は、交互共重合性
(単量体(A)自身のみが連なる重合よりも、他の単量
体と共重合をよりしやすい性質)を有するので、単量体
(C)が連続して重合したために主鎖にカルボキシル基
が連続する共重合体よりも、重合途中のポリマー末端に
(A)があるとき末端基(A)が単量体(B)、単量体
(C)及び単量体(D)と反応してカルボキシル基が共
重合体の主鎖に対して均等に分布した共重合体の方が得
られやすいと考えられる。
【0041】また、単量体(A)と単量体(C)の重合
では、両者の反応性の問題でセメント分散剤として有効
に働く分子量に満たない、低分子量の共重合体が多量に
生成し、低添加量において分散剤としての十分な性能が
発現しないと予想される。本発明においては、単量体
(B)及び単量体(D)を加えることによって重合反応
の反応性が改善され、共重合体の分子量が上昇する。従
って、セメント粒子の分散に適した分子量の大きな共重
合体がより高い収率で得られ、優れた分散性及び分散保
持性が得られると考えられる。
【0042】さらに、単量体(C)に加えて単量体
(D)を使用することによって、主鎖に組み込まれるポ
リアルキレンオキサイド成分の量に対するカルボキシル
基の量を(C)及び(D)の組成比を変えることによ
り、より容易に任意に制御することができる。従って、
本発明によれば、セメント粒子の特性に応じて、適切な
セメント分散剤の提供が容易である。なお、上述のよう
な理由により、本発明のセメント分散剤は優れた性質を
有すると考えられるが、これらの理由により、本発明の
セメント分散剤が何ら制限を受けるものではない。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により具体
的かつ詳細に説明するが、これらの実施例及び比較例は
本発明の一態様にすぎず、本発明はこれらの例によって
何ら限定されるものではない。
【0044】本発明のセメント分散剤の製造に用いた単
量体(A)〜(D)を以下に示す。(A1)及び(A
2)は、(A)ポリアルキレンオキサイドモノアリルエ
ーテルであって、(A1)は、オクタエチレンオキサイ
ドモノアリルエーテル[CH2=CHCH2O(CH2
2O)8H]である。(A2)は、ヘキサデカエチレン
オキサイド[CH2=CHCH2O(CH2CH2O)
16H]である。(B1)、(B2)及び(B3)は、
(B)ポリアルキレンオキサイド(メタ)アクリル酸エ
ステルであって、(B1)は、メトキシトリコサエチレ
ンオキサイドモノメタクリレート[CH 2=C(CH3
COO(CH2CH2O)23OCH3]である。(B2)
は、メトキシトリアコンタエチレンオキサイドモノメタ
クリレート[CH2=C(CH3)COO(CH2CH
2O)30OCH3]である。(B3)は、メトキシヘキサ
テトラコンタエチレンオキサイドモノメタクリレート
[CH2=C(CH3)COO(CH2CH2O)46OCH
3]である。(C1)及び(C2)は、(C)無水マレ
イン酸又はマレイン酸であって、(C1)は無水マレイ
ン酸、(C2)はマレイン酸である。(D1)、(D
2)及び(D3)は、(D)アクリル酸、メタクリル酸
又はイタコン酸であって、(D1)はアクリル酸、(D
2)はイタコン酸、(D3)はメタクリル酸である。
【0045】実施例1 還流冷却器、オイルバス、攪拌機、2つの滴下漏斗及び
温度計を備えた1lのセパラブルフラスコに、375g
のオクタエチレンオキサイドモノアリルエーテル(A
1)[CH2=CHCH2O(CH2CH2O)8H]と1
00gの蒸留水をし込み、ふたをして攪拌しながら加熱
して、混合物を95℃の温度に保った。一方、150g
の蒸留水に25gのメトキシトリアコンタエチレンオキ
サイドモノメタクリレート(B2)[CH2=C(C
3)COO(CH2CH2O)30OCH 3]、75gのマ
レイン酸(C2)及び25gのアクリル酸(D1)を溶
解した水溶液と、100gの蒸留水に15gの過硫酸ナ
トリウムを溶解した水溶液を準備し、両者を同時に95
℃に保った上述の混合物に攪拌しながら滴下した。(B
2)、(C2)及び(D1)を溶解した水溶液は3時間
かけて滴下し、過硫酸ナトリウム水溶液は、3時間半か
けて滴下した。過硫酸ナトリウム水溶液の滴下終了後、
更に、95℃で1時間攪拌を続けて重合反応を完結させ
た。各単量体の割合を表1に示した。
【0046】反応混合物を常温まで冷却後、pHメータ
ーを用いてpHを観察しつつ、30mlの50重量%水
酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを6〜8に調節し
て、目的とする共重合体の中和物を含んで成る本発明の
セメント分散剤を得た。共重合体の中和物の重量平均分
子量を水系のGPC(カラムは東ソー(株)製GMPW
XL(商品名))を用いて調べたところ、重量平均分子量
(ポリエチレンオキサイド換算)は10500であっ
た。また、本発明の共重合体の中和物を含んで成るセメ
ント分散剤において、セメント分散剤中の共重合体の中
和物の固形分濃度は、49.2重量%であった。
【0047】セメント分散剤の評価 (イ)セメントモルタルの作製 本発明のセメント分散剤を評価するために、セメントモ
ルタルをJIS R5201記載の方法と同様にして作
製した。即ち、2.4g、3.0g及び3.7gの上述
のセメント分散剤を各々300gの水に混合した後、あ
らかじめ600gの市販のポルトランドセメントと18
00gの山砂(比重2.62、粗粒率2.60)を混練
した混合物に添加して、モルタルミキサーを使用して1
分間低速攪拌後、2分間高速攪拌してセメントモルタル
を調製した。このときの共重合体の中和物の添加率(共
重合体の中和物/セメント×100)は、各々0.20
重量%、0.25重量%及び0.30重量%であった。
【0048】(ロ)分散性の評価 作製したセメントモルタルについて、JIS R 52
01に記載の方法と同様にしてフロー試験を行うことで
セメント分散剤の分散性の評価を行った。即ち、混練さ
れたセメントモルタルを水平なフローテーブルの上で、
フローコーン(上端内径7cm、下端内径10cm、高
さ6cm)につめた後、フローコーンを引き上げて、規
定の落下運動を加えて、セメントモルタルの広がりを測
定した。このセメントモルタルの広がりをフロー値とい
い、フロー値が大きいほど分散性は、良好である。評価
結果は、表1に記載した。
【0049】(ハ)分散保持性の評価 更に、実施例1のセメント分散剤の分散保持性の評価を
行った。即ち、分散性の評価で使用したセメントモルタ
ルを1時間静置した後、これを再び混練後、上述のフロ
ー試験を行い、フロー値を測定した。このときのフロー
値が大きいほど分散保持性は良好であり、この値は分散
性の評価におけるフロー値と直接比較することができ
る。評価結果は表1に記載した。
【0050】(ニ)セメントの硬化の遅延の評価 更に、実施例1のセメント分散剤をセメントに添加する
ことによるセメントの硬化の遅延の評価を行った。即
ち、分散性の評価と同様の方法を用いて調製したセメン
トモルタルを断熱容器に入れて、セメントモルタルの発
熱の経時変化を測定し、発熱ピークのピークトップを生
ずるまでに要する時間(以下「セメントの硬化時間とい
う。単位は時間(hr)である。)を得た。実施例1の
セメント分散剤の添加率が0.20重量%の場合は、
9.6時間であった。一方、後述する比較例3は、セメ
ント分散剤を全く使用しなかった以外は、実施例1と同
様の方法を用いて調製したセメントモルタルのセメント
硬化時間を測定したものである。セメント硬化時間は、
8.5時間であった。セメント分散剤の添加によるセメ
ントの硬化の遅延を、(セメント分散剤を添加した場合
のセメントの硬化時間−セメント分散剤無添加の場合の
セメントの硬化時間)(単位は時間(hr)である。)
と定義すると、実施例1のセメント分散剤の添加率が
0.20重量%の場合のセメントの硬化の遅延は、1.
1時間であった。結果は、表1にも示した。セメントの
硬化の遅延の値が小さいほど、セメントの硬化の遅延は
少ないので好ましい。
【0051】実施例2 実施例1において、375gのオクタエチレンオキサイ
ドモノアリルエーテル(A1)の代わりに400gのヘ
キサデカエチレンオキサイド(A2)[CH2=CHC
2O(CH2CH2O)16H]を用い、25gのメトキ
シトリアコンタエチレンオキサイドモノメタクリレート
(B2)の代わりに25gのメトキシトリコサエチレン
オキサイドモノメタクリレート(B1)[CH2=C
(CH3)COO(CH2CH2O)23OCH3]を用い、
75gのマレイン酸(C2)の代わりに65gの(C
2)を用い、25gのアクリル酸(D1)の代わりに1
0gの(D1)を用いた以外は、実施例1と同様にし
て、セメント分散剤を得た。実施例2の各単量体の割
合、共重合体の中和物の重量平均分子量及びセメント分
散剤中の共重合体の中和物の濃度は、表1に示した。実
施例2のセメント分散剤を共重合体の中和物の添加率が
0.20重量%及び0.25重量%となるように用いた
以外は、実施例1に記載の方法と同様の方法を用いて、
実施例2のセメント分散剤の分散性、分散保持性、セメ
ントの硬化の遅延を評価した。評価結果は、表1に記載
した。
【0052】実施例3 実施例1において、375gのオクタエチレンオキサイ
ドモノアリルエーテル(A1)の代わりに300gのヘ
キサデカエチレンオキサイド(A2)を用い、25gの
メトキシトリアコンタエチレンオキサイドモノメタクリ
レート(B2)の代わりに100gのメトキシヘキサテ
トラコンタエチレンオキサイドモノメタクリレート(B
3)[CH2=C(CH3)COO(CH2CH2O)46
CH3]を用い、25gのアクリル酸(D1)の代わり
に25gのイタコン酸(D2)を用いた以外は、実施例
1と同様にして、セメント分散剤を得た。実施例3の各
単量体の割合、共重合体の中和物の重量平均分子量及び
セメント分散剤中の共重合体の中和物の濃度は、表1に
示した。実施例3のセメント分散剤を共重合体の中和物
の添加率が0.20重量%及び0.25重量%となるよ
うに用いた以外は、実施例1に記載の方法と同様の方法
を用いて、実施例3のセメント分散剤の分散性、分散保
持性、セメントの硬化の遅延を評価した。評価結果は、
表1に記載した。
【0053】
【表1】 a)単位は重量部である。b)共重合体の中和物の重量
平均分子量である。 c)セメント分散剤中の共重合体の中和物の重量%であ
る。 d)共重合体の中和物の添加率であって、(共重合体の
中和物/セメント×100)で示される重量%である。 e)フロー値であって、単位はmmである。f)単位
は、時間(hr)である。
【0054】実施例4 還流冷却器、オイルバス、攪拌機、2つの滴下漏斗及び
温度計を備えた1lのセパラブルフラスコに、12gの
無水マレイン酸(C1)、13.6gの50重量%水酸
化ナトリウム水溶液及び320gの蒸留水を入れ、ふた
をして攪拌しながら加熱して、混合物を80℃の温度に
保った。一方、12gのオクタエチレンオキサイドモノ
アリルエーテル(A1)、160gのメトキシトリコサ
エチレンオキサイドモノメタクリレート(B1)、16
gのアクリル酸(D1)及び4gのメルカプトエタノー
ルを72gの蒸留水に溶解したモノマー水溶液、並びに
200gの蒸留水に4gの過硫酸ナトリウムを溶解した
過硫酸ナトリウム水溶液を準備し、両者を同時に、80
℃に保った上述の無水マレイン酸(C1)、50重量%
水酸化ナトリウム水溶液及び蒸留水の混合物に攪拌しな
がら滴下した。モノマー水溶液は3時間かけて滴下し、
過硫酸ナトリウム水溶液は3時間半かけて滴下した。過
硫酸ナトリウム水溶液の滴下終了後、さらに80℃で1
時間攪拌を続けて重合反応を完結させた。各単量体の割
合を重量部で表2に示した。
【0055】実施例1に記載の方法と同様の方法を用い
て上述の共重合体を中和して、共重合体の中和物を含ん
で成る実施例4のセメント分散剤を得た。共重合体の中
和物の重量平均分子量及び実施例4のセメント分散剤中
の共重合体の中和物の固形分濃度は表2に示した。実施
例4のセメント分散剤を共重合体の中和物の添加率が
0.20重量%及び0.25重量%となるように用いた
以外は、実施例1に記載の方法と同様の方法を用いて、
実施例4のセメント分散剤の分散性、分散保持性、セメ
ントの硬化の遅延を評価した。評価結果は、表2に記載
した。
【0056】実施例5 実施例4において、160gのメトキシトリコサエチレ
ンオキサイドモノメタクリレート(B1)の代わりに1
60gのメトキシトリアコンタエチレンオキサイドモノ
メタクリレート(B2)を用い、12gの無水マレイン
酸(C1)の代わりに16gの(C1)を用い、16g
のアクリル酸(D1)の代わりに12gのイタコン酸
(D2)を用いた以外は、実施例4と同様にして、セメ
ント分散剤を得た。実施例5の各単量体の割合、共重合
体の中和物の重量平均分子量及びセメント分散剤中の共
重合体の中和物の濃度は、表2に示した。実施例5のセ
メント分散剤を共重合体の中和物の添加率が0.20重
量%及び0.25重量%となるように用いた以外は、実
施例1に記載の方法と同様の方法を用いて、実施例5の
セメント分散剤の分散性、分散保持性、セメントの硬化
の遅延を評価した。評価結果は、表2に記載した。
【0057】実施例6 実施例4において、12gのオクタエチレンオキサイド
モノアリルエーテル(A1)の代わりに40gのヘキサ
デカエチレンオキサイド(A2)を用い、160gのメ
トキシトリコサエチレンオキサイドモノメタクリレート
(B1)の代わりに132gの、メトキシヘキサテトラ
コンタエチレンオキサイドモノメタクリレート(B3)
を用いた以外は、実施例4と同様にして、セメント分散
剤を得た。実施例6の各単量体の割合、共重合体の中和
物の重量平均分子量及びセメント分散剤中の共重合体の
中和物の濃度は、表2に示した。実施例6のセメント分
散剤を共重合体の中和物の添加率が0.20重量%及び
0.25重量%となるように用いた以外は、実施例1に
記載の方法と同様の方法を用いて、実施例6のセメント
分散剤の分散性、分散保持性、セメントの硬化の遅延を
評価した。評価結果は、表2に記載した。
【0058】実施例7 実施例4において、12gのオクタエチレンオキサイド
モノアリルエーテル(A1)の代わりに20gの(A
1)を用い、160gのメトキシトリコサエチレンオキ
サイドモノメタクリレート(B1)の代わりに152g
のメトキシトリアコンタエチレンオキサイドモノメタク
リレート(B2)を用い、12gの無水マレイン酸(C
1)の代わりに4gの(C1)を用い、16gのアクリ
ル酸(D1)の代わりに24gのメタクリル酸(D3)
を用いた以外は、実施例4と同様にして、セメント分散
剤を得た。実施例7の各単量体の割合、共重合体の中和
物の重量平均分子量及びセメント分散剤中の共重合体の
中和物の濃度は、表2に示した。実施例7のセメント分
散剤を共重合体の中和物の添加率が0.20重量%及び
0.25重量%となるように用いた以外は、実施例1に
記載の方法と同様の方法を用いて、実施例7のセメント
分散剤の分散性、分散保持性、セメントの硬化の遅延を
評価した。評価結果は、表2に記載した。
【0059】
【表2】 a)単位は重量部である。b)共重合体の中和物の重量
平均分子量である。 c)セメント分散剤中の共重合体の中和物の重量%であ
る。 d)共重合体の中和物の添加率であって、(共重合体の
中和物/セメント×100)で示される重量%である。 e)フロー値であって、単位はmmである。f)単位
は、時間(hr)である。
【0060】比較例1 還流冷却器、オイルバス、攪拌機、滴下漏斗及び温度計
を備えた1lのセパラブルフラスコに、400gのオク
タエチレンオキサイドモノアリルエーテル(A1)と2
00gの蒸留水をし込み、ふたをして攪拌しながら加熱
して、混合物を95℃に保った。一方、150gの蒸留
水に100gのマレイン酸(C2)と13gの過硫酸ナ
トリウムを溶解した水溶液を準備し、この水溶液を、9
5℃に保った上述の(A1)と蒸留水の混合物に攪拌し
ながら3時間かけて滴下した。滴下後、さらに95℃で
1時間攪拌を続けて重合反応を完結させた。各単量体の
割合を重量部で表3に示した。
【0061】反応混合物を常温まで冷却後、pHメータ
ーを用いてpHを観察しつつ、50mlの50重量%水
酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを6〜8に調節し
て、目的とする共重合体の中和物を含んで成る本発明の
セメント分散剤を得た。共重合体の中和物の重量平均分
子量を水系のGPC(カラムは東ソー(株)製GMPW
XL(商品名))を用いて調べたところ、重量平均分子量
(ポリエチレンオキサイド換算)は4000であった。
また、本発明の共重合体の中和物を含んで成るセメント
分散剤において、セメント分散剤中の共重合体の中和物
の固形分濃度は、58.4重量%であった。比較例1の
セメント分散剤を2.6g及び3.1g(共重合体の中
和物の添加量は各々0.25重量%及び0.30重量
%)用いた以外は、実施例1に記載の方法と同様の方法
を用いて、比較例1のセメント分散剤の分散性、分散保
持性、セメントの硬化の遅延を評価した。評価結果は、
表3に記載した。
【0062】比較例2 比較例1において、400gのオクタエチレンオキサイ
ドモノアリルエーテル(A1)の代わりに400gのメ
トキシヘキサテトラコンタエチレンオキサイドモノメタ
クリレート(B3)を用い、100gのマレイン酸(C
2)の代わりに100gのアクリル酸(D1)を用いた
以外は、比較例1と同様にして比較例2のセメント分散
剤を得た。比較例2のセメント分散剤を共重合体の中和
物の添加率が0.20重量%及び0.25重量%となる
ように用いた以外は、実施例1に記載の方法と同様の方
法を用いて、比較例2のセメント分散剤の分散性、分散
保持性、セメントの硬化の遅延を評価した。評価結果
は、表3に記載した。
【0063】比較例3 実施例1において、セメント分散剤を全く使用しなかっ
た以外は、実施例1と同様の方法を用いて調製したセメ
ントモルタルについて、実施例及び比較例の基準として
フロー値(セメント分散剤の分散性に対応する。)、セ
メントモルタル混練から1時間後のフロー値(セメント
分散剤の分散保持性に対応する。)、セメント硬化時間
を測定した。尚、比較例3のセメント硬化時間は、8.
5時間であり、この値は実施例及び比較例のセメント分
散剤のセメントの硬化の遅延の基準となるので、比較例
3のセメントの硬化の遅延は0時間である。評価結果
は、表3に示した。
【0064】
【表3】 a)単位は重量部である。b)共重合体の中和物の重量
平均分子量である。 c)セメント分散剤中の共重合体の中和物の重量%であ
る。 d)共重合体の中和物の添加率であって、(共重合体の
中和物/セメント×100)で示される重量%である。 e)フロー値であって、単位はmmである。f)単位
は、時間(hr)である。
【0065】分散性に関して比較すると、セメント分散
剤の添加率が同じ場合、実施例のセメント分散剤のフロ
ー値は、比較例のセメント分散剤のフロー値よりも大き
い。従って、実施例のセメント分散剤は比較例のセメン
ト分散剤より、セメントの分散性が良好であり、実施例
のセメント分散剤は小さい添加率で比較例のセメント分
散剤と同程度のフロー値を得ることができる。また、分
散保持性について比較すると、実施例のセメント分散剤
のフロー値は比較例のセメント分散剤のフロー値より大
きい。従って、実施例のセメント分散剤の方がセメント
の分散保持性が優れている。
【0066】更に、セメント分散剤の添加によるセメン
トの硬化の遅延について比較すると、実施例のセメント
分散剤の添加によるセメントの硬化の遅延は、比較例の
セメント分散剤の添加によるセメントの硬化の遅延より
少ない。従って、実施例のセメント分散剤は、比較例の
セメント分散剤よりもセメントの硬化の遅延を少なくす
ることができる。
【0067】
【発明の効果】本発明のセメント分散剤は、単量体
(A)、(B)、(C)及び(D)を重合して得られる
共重合体及び又はその共重合体の中和物を含んで成るか
ら、本発明のセメント分散剤の添加によるセメントの硬
化の遅延を少なくしつつ、少なくともセメントの分散
性、分散保持性が改良され、特に、高強度コンクリート
への使用に好適である。また、単量体(A)、(B)、
(C)及び(D)の混合比を変更することによって、ポ
リアルキレンオキサイド成分に対するカルボキシル基の
量を容易に調節できるので、セメント粒子の特性に応じ
たセメント分散剤の調製を容易に行うことができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月12日(2000.5.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)式(I): CH2=CR1CH2O(R2O)m3 [R1は水素又はメチル基、R2は炭素数2又は3のアル
    キレン基、 R3は水素又はメチル基、及びmは1〜300の整数で
    ある。]で示されるポリアルキレンオキサイドモノアリ
    ルエーテル、 (B)式(II): CH2=CR4COO(R5O)n6 [R4は水素又はメチル基、R5は炭素数2又は3のアル
    キレン基、 R6は水素又はメチル基、及びnは1〜300の整数で
    ある。]で示されるポリアルキレンオキサイド(メタ)
    アクリル酸エステル、 (C)マレイン酸又は無水マレイン酸、並びに (D)アクリル酸、メタクリル酸又はイタコン酸を重合
    して得られる共重合体を含んで成るセメント分散剤。
  2. 【請求項2】 共重合体が、アルカリ性物質で中和され
    ている請求項1に記載のセメント分散剤。
  3. 【請求項3】(A):50〜95重量部、 (B):3〜40重量部、 (C):1〜20重量部、及び (D):1〜20重量部である請求項1又は2に記載の
    セメント分散剤。
  4. 【請求項4】(A):3〜40重量部、 (B):50〜95重量部、 (C):1〜20重量部、及び (D):1〜20重量部である請求項1〜3のいずれか
    に記載のセメント分散剤。
  5. 【請求項5】 共重合体の中和物の重量平均分子量が5
    000〜200000である請求項1〜4のいずれかに
    記載のセメント分散剤。
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