JP2001088429A - インクジェット記録用紙 - Google Patents

インクジェット記録用紙

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JP2001088429A
JP2001088429A JP26664699A JP26664699A JP2001088429A JP 2001088429 A JP2001088429 A JP 2001088429A JP 26664699 A JP26664699 A JP 26664699A JP 26664699 A JP26664699 A JP 26664699A JP 2001088429 A JP2001088429 A JP 2001088429A
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JP
Japan
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ink jet
jet recording
zinc oxide
ink
recording sheet
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JP26664699A
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Masato Aoyama
真人 青山
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録された画像の耐光性が良好なインクジェ
ット記録用紙の提供。 【解決手段】 基材上に光散乱法による平均粒子径50
nm以下、且つBET法による比表面積25m2 /g以
上の酸化亜鉛を含有する記録層を設けてなることを特徴
とするインクジェット記録用紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録用紙に関する。詳しくは、特定の酸化亜鉛を含有する
記録層を有するインクジェット記録用紙に関する。本発
明のインクジェット記録用紙は、記録された画像の耐光
性に優れている。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンターは、記録の鮮
明さ、音の静かさ、カラー化の容易さ等の特徴を有する
ため、多方面で利用されている。インクジェットプリン
ターで記録する際に用いられる、インクジェット記録用
紙は、普通、基材上に顔料と接着剤を主体としたインク
受像層を設けて作られ、そのような提案は数多くなされ
て来た。例えば、非晶質シリカ及び高分子バインダーか
らなる塗布層(特開昭55−51583号公報、同57
−157786号公報、同62−158084号公
報)、微粉ケイ酸及び水溶性樹脂からなる塗布層(特開
昭56−148583号公報)等である。しかし、幅広
い分野でインクジェット記録方式が広がるにつれてイン
クジェット記録画像の保存性を高める要求が厳しいもの
となっている。特に長時間に亙る光の照射によるインク
受像層の黄変性、記録画像の劣化については改良が求め
られている。
【0003】このため、インク印字部の光退色防止の手
段として、(1)インクジェット記録用紙のインク受像
層にフェニルサリチル酸のような紫外線吸収剤を添加す
る方法(特開昭57−87988号公報)、(2)イン
クジェット記録用紙のインク受像層にフェノール系化合
物のような褪色防止剤を添加する方法(特開昭57−7
4192号公報)、(3)インク組成中に水溶性紫外線
吸収剤を添加する方法(特開昭54−68303号公
報)が提案されている。また、(4)インク吸収剤層上
に紫外線吸収剤層を設ける方法(特開平8−20742
9号公報)も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、
(1)、(2)の方法については、紫外線吸収剤自体が
多少黄色に着色しているため、インク受像層が淡黄色に
着色しやすいという欠点がある。また、(3)の方法に
ついては、インクの流動性への影響があり、現実的な手
法ではない。一方、(4)の方法については、ラベルラ
イター用テープという多層構造からなる特殊な用途であ
り、汎用のインクジェット記録用紙には適さない。本発
明は、画像の耐光性に優れたインクジェット記録用紙を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かゝる事
情に鑑み鋭意検討した結果、基材上に特定の酸化亜鉛を
含有する記録層を設けることにより、記録された画像の
耐光性が著しく改良されることを見出し、本発明を完成
するに至った。即ち、本発明の要旨は、基材上に光散乱
法による平均粒子径50nm以下、且つBET法による
比表面積25m2 /g以上の酸化亜鉛を含有する記録層
を設けてなることを特徴とするインクジェット記録用
紙、にある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインクジェット記
録用紙について詳細に説明する。本発明に用いられる酸
化亜鉛は、光散乱法による平均粒子径(光散乱法による
粒度分布図から、積算頻度が50%になる値)50nm
以下、好ましくは30nm以下、且つBET法による比
表面積25m2 /g以上、好ましくは30m2 /g以上
のものである。平均粒子径が50nmを超えると、塗工
液の分散安定性が悪くなるので好ましくなく、BET法
による比表面積が25m2 /g未満の場合、インクの吸
収が遅くなり、記録画像に滲みが生じやすい欠点があ
る。平均粒子径の下限は特にないが、3nm未満にして
安定に得ることは困難である。また、比表面積の上限も
特にないが、平均粒子径50nm以下の粒子では、比表
面積が250m2 /gを超えるようにすることは一般に
は難しい。
【0007】また、本発明に用いられる酸化亜鉛につい
ては、気相法で製造されたものが好ましい。気相法によ
る金属酸化物については、不純物が少ないという特徴が
あり、その上、粒子径及び比表面積をも制御できるとい
う利点がある。インクジェット記録用紙の顔料として用
いられる金属酸化物に好ましくない不純物が混入してい
ると、印字部の光退色が促進されるものと考えられる。
酸化亜鉛の使用量に関しては、記録層中の全顔料100
重量部のうち、5〜100重量部であるのが好ましく、
40〜100重量部であるのがより好ましい。5重量部
未満の場合は、目的とする効果が得られない惧れがあ
る。
【0008】記録層には酸化亜鉛の他に塗工紙製造分野
で一般に使用される各種顔料を混合して使用することが
出来る。例えばゼオライト、軽質炭酸カルシウム、重質
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、タル
ク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、硫化
亜鉛、炭酸亜鉛、ケイ酸アルミニウム、ケイソウ土、ケ
イ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、合成非晶質シリ
カ、水酸化アルミニウム、アルミナ、アルミナ水和物、
尿素−ホルマリン樹脂フィラー等が挙げられる。これら
は単独又は二種以上を混合して用いられる。これらの中
でも、合成非晶質シリカ、アルミナ及びアルミナ水和物
は印画濃度、インク吸収性、印字画像の鮮鋭性等に優れ
ているため、好ましく用いられる。
【0009】また、記録層に使用される接着剤として
は、塗工紙製造分野で一般に使用される水性又は水分散
性の高分子物質が適宜使用できる。例えば酸化澱粉、エ
ーテル化澱粉等の澱粉誘導体、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導
体、カゼイン、ゼラチン、大豆タンパク、完全(部分)
ケン化ポリビニルアルコール、ケイ素変性ポリビニルア
ルコール、アミン変性ポリビニルアルコール、アセトア
セチル基変性ポリビニルアルコール、スチレン−無水マ
レイン酸共重合体の塩、スチレン−ブタジエン系ラテッ
クス、アクリル系ラテックス、ポリエステルポリウレタ
ン系ラテックス、酢酸ビニル系ラテックス等の水性樹
脂、或いはポリメチルメタクリレート、ポリウレタン樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル
コポリマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂等
の有機溶剤可溶性樹脂が、単独或いは二種以上を混合し
て用いられる。
【0010】これらの接着剤は、一般に顔料100重量
部に対して5〜120重量部程度、好ましくは10〜4
0重量部程度の範囲で使用される。5重量部未満ではイ
ンク受像層としての塗膜強度が低下して記録層が基材上
に保持できない惧れがあるし、基材の屈曲にインク受像
層が追従できない惧れがある。120重量部を超える
と、インクの吸収性が低下し、記録画像の鮮明性が不十
分となり易い。上記顔料、接着剤を水を主体とする溶媒
に分散させて塗工液を作成するが、更に塗工液には、顔
料分散剤、増粘剤、架橋剤、流動性変性剤、消泡剤、抑
泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、
蛍光増白剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤等を適宜添加
することもできる。
【0011】インク受像層を有するインクジェット記録
用紙は、上記のようにして得られた塗工液をバーコータ
ー、ブレードコーター、エアナイフコーター、グラビア
コーター、ダイコーター等の塗工法で基材上の少なくと
も片面に塗布乾燥して作成される。本発明においては、
基材上に少なくとも二層のインク受像層を設け、上記酸
化亜鉛を含有する記録層を最表層から二層目に設けるこ
とが好ましい。最も表面の層に紫外線吸収剤等、光に対
して作用の大きい化合物を混合して耐光性を上げている
例は、特開平9−187922号公報、同9−2545
22号公報、同9−254526号公報等に見られる
が、表面から二層目に含有させるもので耐光性が改善さ
れるのは興味ある知見である。
【0012】上記基材としては、例えば、ポリエチレン
テレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ
エステル、ポリカーボネート、ナイロン等の二軸延伸合
成樹脂フィルムやこれら材料に顔料、発泡剤等を含有し
て透明度を低下させた半透明、不透明の二軸延伸合成樹
脂フィルムや、化学パルプ、機械パルプ、古紙パルプ等
の木材パルプと従来公知の顔料を主成分として、バイン
ダー及びサイズ剤や定着剤、カチオン化剤、紙力増強剤
等の各種添加剤を混合し、抄紙機で製造された原紙、更
に原紙に、澱粉、ポリビニルアルコール等でのサイズプ
レスやアンカーコート層を設けた原紙や、それらの上に
コート層を設けたアート紙、コート紙、キャストコート
紙等の塗工紙、塗工紙の両面又は片面に溶融押し出し法
等にて高密度、低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエステル等をコートしたレジンコート紙が挙げられ
る。
【0013】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、これ
らの実施例に限定されるものではない。
【0014】実施例1 接着剤としてのポリビニルアルコール(商品名;ポバー
ル117、クラレ株式会社製)40重量部を水760重
量部に溶解させ、水溶液とした。ここに顔料として、気
相法で合成された酸化亜鉛(商品名;超微粒子マテリア
ル「ナノテック」、ナノフェーズテクノロジー社製:B
ET比表面積35m2 /g、光散乱法による平均粒子径
12nm)100重量部を加えて、ペイントシェーカー
で分散させて、塗工液1を得た。塗工液1において、酸
化亜鉛の代わりに、湿式沈殿法で作られた超微粉シリカ
(商品名;ファインシール X−37、株式会社トクヤ
マ製)を用いた他は同様にして、塗工液2を得た。この
塗工液1をPPC用紙上に28番のバーコーターで塗布
した後、塗工液2を28番のバーコーターで塗布し、乾
燥させてインクジェット記録用紙を作成した。得られた
インクジェット記録用紙にセイコーエプソン社製のイン
クジェットプリンタ MJ−930Cを用いて、マゼン
タインクをベタ印字した。
【0015】耐光性試験として、サンプルに対し、強エ
ネルギーキセノンウエザオメーター(スガ試験機株式会
社製 SC−700W)を用い、ブラックパネル温度8
0℃、相対湿度50%の条件下、80時間の光照射を行
った。耐光性試験における色差は次のようにして測定し
た。耐光性試験の前後でベタ印字部分の色を測定し、J
IS Z8729に従って、L* 、a* 、b* を求め
た。耐光性試験の前の値をL* 1 、a* 1 、b* 1 、耐
光性試験後のそれをL* 2 、a* 2 、b* 2 としたと
き、色差ΔE=((L* 2 −L* 1 2 +(a* 2−a
* 1 2 +(b* 2 −b* 1 2 (1/2) 。ΔEが小さ
いほど、耐光性試験前後での色褪せが少ないことを意味
する。二枚の試験片について同様の試験を行って平均値
を求めたところ、ΔE=34.24であった。
【0016】実施例2 接着剤としてのポリビニルアルコール(商品名;ポバー
ル117、クラレ株式会社製)40重量部を水760重
量部に溶解させ、水溶液とした。ここに顔料として、気
相法で合成された酸化亜鉛(商品名;超微粒子マテリア
ル「ナノテック」、ナノフェーズテクノロジー社製:B
ET比表面積35m2 /g、光散乱法による平均粒子径
12nm)50重量部及び湿式沈殿法で作られた超微粉
シリカ(商品名;ファインシール X−37、株式会社
トクヤマ製)50重量部を加えて、ペイントシェーカー
で分散させて、塗工液3を得た。この塗工液3をPPC
用紙上に28番のバーコーターで塗布した後、乾燥させ
てインクジェット記録用紙を作成した。実施例1と同様
に耐光性試験、色差測定を行ったところ、ΔE=39.
64であった。
【0017】比較例1 実施例1における塗工液2のみをPPC用紙上に実施例
1同様に塗布、乾燥させて、インクジェット記録用紙を
作成した。実施例1と同様に耐光性試験、色差測定を行
ったところ、ΔE=57.87であった。
【0018】比較例2〜5 実施例1における酸化亜鉛の代わりに表1に示す各金属
酸化物を用いた他は実施例1同様に塗布、乾燥させて、
インクジェット記録用紙を作成した。実施例1と同様に
耐光性試験、色差測定を行ったところ、表1に併せて示
すような結果が得られた。なお、いずれの金属酸化物も
気相法で作成されたもので、商品名;超微粒子マテリア
ル「ナノテック」、ナノフェーズテクノロジー社製であ
る。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、記録された画像の耐光
性が良好なインクジェット記録用紙が得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に光散乱法による平均粒子径50
    nm以下、且つBET法による比表面積25m2 /g以
    上の酸化亜鉛を含有する記録層を設けてなることを特徴
    とするインクジェット記録用紙。
  2. 【請求項2】 基材上に少なくとも二層のインク受像層
    を有し、表面から二層目に請求項1に記載の記録層を有
    することを特徴とするインクジェット記録用紙。
  3. 【請求項3】 酸化亜鉛が気相法で製造されたものであ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェ
    ット記録用紙。
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