JP2001087985A - 工作機械の液体分離装置 - Google Patents

工作機械の液体分離装置

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JP2001087985A
JP2001087985A JP27211499A JP27211499A JP2001087985A JP 2001087985 A JP2001087985 A JP 2001087985A JP 27211499 A JP27211499 A JP 27211499A JP 27211499 A JP27211499 A JP 27211499A JP 2001087985 A JP2001087985 A JP 2001087985A
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JP
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liquid
tank
specific gravity
pump
cutting
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JP27211499A
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Inventor
Takeharu Ando
丈晴 安藤
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Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Corp
Okuma Machinery Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別な化学的・電気的処理を施すことなく、
切削用潤滑油と水溶性潤滑油の分離について量的処理能
力の高い液体分離装置を提供する。 【解決手段】 比重差のある二種類の液の混濁液が溜め
られる第1槽8と、この第1槽8内に隔壁9で遮断さ
れ、わずかに連通路8aを有する第2槽10が設けられ
ている。更に独立して第3槽14が設けられている。そ
して第2槽10の比重の小さい上層液を取り出す第1ポ
ンプ11と、第2槽10の比重の大きい下層液を第3槽
14に移す第2ポンプ13と、第3槽14の比重の大き
い下層液を取り出す第3ポンプ16とが設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工作機械において切
削時に供給する切削用潤滑油と水溶性切削液が液槽内に
混在する場合の液体の分離装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】工作機械にて切削加工時に工具の切刃先端
に水溶性切削液を供給して切刃先端部の冷却を行わせ、
また排出された切粉の洗い流しを行わせていた。そして
機械本体の下部に設けた切削液槽内に使用済の水溶性切
削液を回収して再使用に供していた。しかし切削液槽内
には機械の回転部や摺動部等から流出した潤滑油が流れ
込み、水溶性切削液に潤滑油が混在する状態となり、腐
敗しやすかった。そこで腐敗防止として油を取り除くこ
とが行われ、そのため吸油ベルトやフィルタで回収する
方法、或いは油水混合液に通電して強制的に分離する方
法が採られていた。しかし上記の方法は混在する潤滑油
の量が少ない場合、または液の量そのものが毎分1リッ
トル程度と少ない場合に用いられていた。
【0003】刃先摩耗防止のため切削用潤滑油が供給さ
れる場合があり、このときには工具切刃の先端温度が高
温のため発火する恐れがある。そこで発火の危険性を回
避し、更に切削された切粉を洗い流すために水溶性切削
液をシャワー状にして加工部位全体にかけることが行わ
れるようになった。そのため切削液槽には大量の切削用
潤滑油と大量の水溶性切削液とが混在する状態となっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた切
削液槽では大量の切削用潤滑油と大量の水溶性切削液と
が混在しているため、この混濁液を切削用潤滑油と水溶
性切削液とに効率的に分離して再利用可能な状態に取り
出すことが出来ないという問題を有していた。本発明は
従来技術の有するこのような問題に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、特別な化学的・電気的
処理を施すことなく切削用潤滑油と水溶性切削液の分離
について量的処理能力の高い液体分離装置を提供しよう
とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した本発明の液体分離装置は、比重の
大きい液体と比重の小さい液体とが混濁された状態で投
入される第1槽と、該第1槽と一部で連通し且つ前記混
濁液の回収時の波動の伝播を遮断する隔壁にて仕切られ
て前記第1槽内に設けられ前記混濁液を比重差により比
重の大きい液体と比重の小さい液体とに分離させる第2
槽と、前記第2槽の下層の液体が供給される第3槽と、
前記第2槽の上層の液体を汲み上げて工作機械に供給す
る第1ポンプと、前記第2槽の下層の液体を汲み上げて
前記第3槽に供給する第2ポンプと、前記第3槽の下層
の液体を汲み上げて工作機械に供給する第3ポンプとを
有するものである。
【0006】上述の液体分離装置によれば、比重差のあ
る二種類の液の混濁液を溜めている第1槽内に隔壁によ
り遮断され波動を受けない第2槽を設けて、比重差によ
り液体分離を行わせる。そして第2槽の上層部に比重の
小さい上層液を集める。また第2槽の比重の大きい下層
液を第3槽に移し、第3槽の下層部に更に比重の大きい
下層液を集める。即ち第2槽の比重の小さい上層液と第
3槽の比重の大きい下層液とに完全に分離して取り出し
て使用することが出来る。このように二種類の液の量が
共に大量であっても完全に分離することが可能である。
【0007】また第2槽の比重の大きな下層液を第3槽
に移すため第2槽には比重の小さな液が多く、第3槽に
は比重の大きな液が多く溜まり液体分離を確実にするこ
とが出来る。更に第1槽,第2槽,第3槽を用いること
により液面管理装置が不要となり、経費を少なくするこ
とが出来る。
【0008】また請求項2に記載された液体分離装置
は、前記第3槽内の上層に集まった比重の小さい上層液
を前記第1槽内に戻すようになしたものである。上述の
液体分離装置によれば第3槽の比重の小さい上層液を、
オーバーフロー用の庇により第1槽に戻す。従って第3
槽内の比重の小さい上層液の無駄がなくなるばかりでな
く、第2槽に比重の小さな液を多く溜め、第3槽に比重
の大きな液を多く溜めることが出来て液体分離をより確
実にすることが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
もとづいて説明する。
【0010】工作機械本体1には主軸頭2が上下方向に
移動位置決め可能に取り付けられている。主軸頭2内に
は上下方向に主軸3が回転可能に軸承されていて、主軸
3の下端部には切削工具4が装着されている。主軸3に
は中心に軸方向の切削用潤滑油を供給する貫通穴3aが
穿設されていて、主軸3の上端から供給された切削用潤
滑油は貫通孔3aを通り切削工具4の切刃部分に供給さ
れる。主軸頭2には切削工具4を取り囲む状態に複数個
所にシャワー噴射ノズル5aを有するシャワー装置5が
取り付けられていて、供給された水溶性切削液をシャワ
ー状として切削加工部全体に噴射することができる。
【0011】工作機械全体1には切削工具4の下方にお
いて水平面内にて前後左右に移動位置決め可能にテーブ
ル6が設けられていて、このテーブル6上にワークwが
載置される。テーブル6の周囲には使用済の切削用潤滑
油と水溶性切削液とを受けて集め流下させる樋7が取り
付けられている。樋7の下方には流下された切削用潤滑
油と水溶性切削液とが回収され混濁液として溜められる
第1槽8が設置されている。第1槽8には片側或いは両
側にわずかの連通路8aを残した隔壁9が取り付けられ
ていて、この隔壁9により仕切られて第1槽8内に第2
槽10が設けられている。
【0012】第2槽10には比重の小さな上層液(切削
用潤滑油)を汲み上げる第1ポンプ11が設けられてい
て、第1ポンプ11にて汲み上げた切削用潤滑油を主軸
3の上端に給送する第1の管路12が配管されている。
また第2槽10には切削用潤滑油が僅かに含まれている
比重の大きい下層液を汲み上げる第2ポンプ13が設け
られている。更に第1槽8とは独立して第3槽14が設
置されていて、第2ポンプ13にて汲み上げた第2槽1
0の比重の大きい下層液が給送される第2の管路15が
配管されている。
【0013】第3槽14には比重の大きな下層液(水溶
性切削液)を汲み上げる第3ポンプ16が設けられてい
て、第3ポンプ16にて汲み上げた水溶性切削液をシャ
ワー装置5に給送する第3の管路17が配管されてい
る。第3槽14の上部には第2ポンプ13による第2槽
10の下層液の供給が多すぎて、第3槽14の上層液が
溢れ出したとき、この上層液を第1槽8に戻すための手
段はオーバーフロー用庇18であってこの庇18が第1
槽8に掛かるように取り付けられている。
【0014】切削工具4に刃先摩耗を少なくするために
切削用潤滑油が供給され、切削熱による油の発火を防止
するため、シャワー装置5には水溶性切削液が供給され
る。従って樋7を流下して第1槽8に回収される液体は
切削用潤滑油と水溶性切削液との混濁液である。第1槽
8においては混濁液が順次流れ落ちてくるため、波立っ
ていて切削用潤滑油と水溶性切削液が比重差により上層
液と下層液とに分離する状態とはなり難い。しかし隔壁
9にて仕切られた第2槽10においては波動の伝播が隔
壁9により遮断されて、上層に比重の小さい切削用潤滑
油が集まり、下層に切削用潤滑油の混在が少ない比重の
大きな水溶性切削液が集まる傾向にある。即ち第2槽1
0の下層液は殆ど水溶性切削液であるが、僅かに切削用
潤滑油が混在しているため第2ポンプ13にて第3槽1
4内の中間高さ位置に流入させる。
【0015】第2槽10では水溶性切削液の多くを含ん
だ下層液を第2ポンプ13にて汲み上げるため上層液の
量が多く溜まることになる。第3槽14では流入された
液に含まれている比重の小さな切削用潤滑油が上層に移
動し、比重の大きな水溶性切削液は下層へ移動する。第
2ポンプ13からの第2槽10下層液の供給が多くて、
第3槽14から溢れると第3槽14の上層液は庇18を
伝って第1槽8内に流れ落ちる。このとき第3槽14の
上層には比重の小さな切削用潤滑油が比較的多く含まれ
ているため第1槽8内の液体は切削用潤滑油をより多く
含むことになる。そのため第2槽10の液体も切削用潤
滑油を多く含む液体となり第2槽10の上層は殆ど水溶
性切削液を含まない切削用潤滑油の層となる。
【0016】この切削用潤滑油を第1ポンプ11にて汲
み上げて主軸3先端の工具4に供給する。また第3槽1
4は上層の切削用潤滑油を含んでいる液が第1槽8に戻
されるため第3槽14内の液は全体として切削用潤滑油
が少なく第3槽14の下層の液体は殆ど水溶性切削液で
あって、この水溶性切削液を第3ポンプ16により汲み
上げてシャワー装置5に供給する。
【0017】
【発明の効果】本発明の液体分離装置は上述のように構
成されているので次に記載する効果を奏する。請求項1
の装置は、比重差のある二種類の液の混濁液を溜めてい
る第1槽内に隔壁により遮断されて波動の影響を受けな
い第2槽を設けて、この第2槽内にて比重差により液体
分離を行わせる。そして第2槽内の比重の小さい上層液
を取り出す。また第2槽の比重の大きい下層液を第3槽
に移し、この第3槽の更に比重の大きい下層液を取り出
す。二種類の液の量が両者共大量であっても、このよう
にして第2槽の上層液と第3槽の下層液のように比重差
により液体を完全に分離することが出来る。また第2槽
の比重の大きな下層液を第3槽に移すので、第2槽には
比重の小さな液が、第3槽には比重の大きな液が多く溜
まり液体分離を確実にすることができる。
【0018】請求項2の装置は第3槽内の上層液を第1
槽内に戻してこの上層液に含まれる比重の小さな液の無
駄をなくすることが出来る。更に第1槽内に比重の小さ
な液を多く溜め、第3槽内に比重の大きな液を多く溜め
ることが出来て、液体分離をより確実にすることが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体分離装置の概略説明図である。
【図2】図1のA−A視図である。
【符号の説明】
1 工作機械本体 4 切削工具 5 シャワー装置 6 テーブル 8 第1槽 9 隔壁 10 第2槽 11 第1ポンプ 13 第2ポンプ 14 第3槽 16 第3ポンプ 18 庇

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比重の大きい液体と比重の小さい液体と
    が混濁された状態で投入される第1槽と、該第1槽と一
    部で連通し且つ前記混濁液の回収時の波動の伝播を遮断
    する隔壁にて仕切られて前記第1槽内に設けられ前記混
    濁液を比重差により比重の大きい液体と比重の小さい液
    体とに分離させる第2槽と、前記第2槽の下層の液体が
    供給される第3槽と、前記第2槽の上層の液体を汲み上
    げて工作機械に供給する第1ポンプと、前記第2槽の下
    層の液体を汲み上げて前記第3槽に供給する第2ポンプ
    と、前記第3槽の下層の液体を汲み上げて工作機械に供
    給する第3ポンプとを有することを特徴とする工作機械
    の液体分離装置。
  2. 【請求項2】 前記第3槽内の上層に集まった比重の小
    さい上層液を前記第1槽内に戻す手段を設けた請求項1
    に記載の工作機械の液体分離装置。
JP27211499A 1999-09-27 1999-09-27 工作機械の液体分離装置 Pending JP2001087985A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105402580A (zh) * 2015-11-05 2016-03-16 中国建材国际工程集团有限公司 浮法玻璃切割机的全自动润滑装置及其方法
CN105619170A (zh) * 2016-02-16 2016-06-01 成都格瑞思文化传播有限公司 一种数控机床集液箱

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