JP2001086657A - 充電装置及びその充放電方法 - Google Patents

充電装置及びその充放電方法

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JP2001086657A
JP2001086657A JP25803799A JP25803799A JP2001086657A JP 2001086657 A JP2001086657 A JP 2001086657A JP 25803799 A JP25803799 A JP 25803799A JP 25803799 A JP25803799 A JP 25803799A JP 2001086657 A JP2001086657 A JP 2001086657A
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charging
voltage
capacitor unit
capacitors
capacitor
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JP25803799A
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Shinobu Sumi
忍 角
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成により充電状態及び放電可能状態
の切換を行うことができ、かつ、充電動作時にコンデン
サユニットに印加する供給する充電電圧を低減すること
ができ、装置構成の大幅な小型化、及び、低コスト化を
図ることができる充電装置及びその充放電方法を提供す
る。 【解決手段】 複数のコンデンサC1〜C4から構成さ
れるコンデンサユニット20と、所定の充電電圧を印加
して、複数のコンデンサC1〜C4を充電する電源回路
10と、複数のコンデンサC1〜C4の接続状態を切り
換えるスイッチ回路SW1〜SW3と、を備え、コンデ
ンサユニット20は、充電動作時には複数のコンデンサ
C1〜C4が互いに並列接続され、放電動作時には複数
のコンデンサC1〜C4が直列接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、充電装置及びその
充放電方法に関し、特に、複数の電気二重層コンデンサ
を電力素子として備えたコンデンサユニットに、電気エ
ネルギーを蓄積する充電装置及びその充放電方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電気自動車等の駆動用電源とし
て、電気二重層コンデンサを備えた充電装置を適用する
ことが研究されている。例えば、特開平11−1228
11号公報には、図9に示すように、複数の電気二重層
コンデンサC11〜C14を備えたコンデンサユニット
20Bに対して、電源回路10Bから所定の充電電流I
Bを供給することにより、電気二重層コンデンサC11
〜C14の各々に電流値に応じた電荷を蓄積する技術が
記載されている。ここで、複数の電気二重層コンデンサ
C11〜C14を直列に接続して充電動作を行うことに
より、充電電流の電流値を低減しつつ、高容量のコンデ
ンサユニットを有する充電装置を構成できることが記載
されている。
【0003】ところで、一般に、電気二重層コンデンサ
を含むコンデンサの両端電圧Vは、Qを電荷量、Cをコ
ンデンサ容量とすると、次式のように表される。 V=Q/C ……(11) また、電荷量Qは、IBをコンデンサに流れる電流(充
電電流)、tを充電時間とすると、次式のように表され
る。 Q=IB×t ……(12)
【0004】このように、コンデンサに蓄積される電荷
量Qは、充電時間tの経過に比例して上昇するので、コ
ンデンサの充電電圧Vも、充電時間tとともに上昇し、
充電電圧Vがコンデンサの耐圧を越えると、コンデンサ
の破壊や充電装置の故障や不良を生じる問題を有してい
る。そこで、従来においては、図9に示すように、充電
電圧が電気二重層コンデンサの耐圧以上にならないよう
に、各電気二重層コンデンサC11〜C14毎に、充電
電圧値を検出、監視し、充電電圧値が耐圧保証電圧(基
準電圧)を越えたとき、電気二重層コンデンサへの充電
動作を停止(詳しくは、充電電流をバイパス)する電圧
モニタ回路30a〜30dが設けられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術にあっては、高電圧の放電を実現する目的で
複数の電気二重層コンデンサを直列接続した構成を有し
ていたため、充電時にも高電圧を印加する必要があり、
電源回路を高電圧に対応した構成とする必要があった。
なお、一般に、コンデンサに蓄積される電気エネルギー
Eは、Vをコンデンサに印加される電圧(充電電圧)、
Cをコンデンサ容量とすると、次式のように表され、高
電圧で放電するためには、充電電圧を高くして電気エネ
ルギーEを増大させる必要がある。 E=1/2×C×V2 ……(13)
【0006】また、充電動作中の充電電圧の検出、監視
に際し、各電気二重層コンデンサ毎に電圧モニタ回路を
並列的に接続(並列モニタ)する必要があり、充電装置
の規模が極端に大型化する問題や、製品コストが増大し
てしまうという問題を有していた。さらに、電圧モニタ
回路により充電電流をバイパスする場合、電圧モニタ回
路の消費電力及び電圧モニタ回路の接続数に応じた熱量
(消費電力×接続数)Wが発生するため、充電装置の小
型化を一層困難なものにしていた。なお、充電電流のバ
イパスにより発生する熱量Wは、IBを充電電流、VL
を耐圧保証電圧、nを電圧モニタ回路の数(すなわち、
電気二重層コンデンサの数)とすると、次式のように表
され、電圧モニタ回路の数に比例して熱量Wが増大す
る。 W=IB×VL×n ……(14)
【0007】そこで、本発明は、上述した課題に鑑み、
高電圧の放電を可能とし、かつ、充電動作時にコンデン
サユニットに供給する充電電圧を低減することができる
ように充電状態及び放電可能状態の切換を行うことがで
き、装置構成の大幅な小型化、及び、低コスト化を図る
ことができる充電装置及びその充放電方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の充電装置
は、複数のコンデンサから構成されるコンデンサユニッ
トと、前記コンデンサユニットに所定の充電電圧を印加
し、前記複数のコンデンサを充電する電源手段と、前記
複数のコンデンサの接続状態を切り換えるスイッチ手段
と、を備え、前記コンデンサユニットは、充電動作時に
は前記複数のコンデンサが互いに並列接続され、放電動
作時には前記複数のコンデンサが直列接続されているこ
とを特徴としている。請求項2記載の充電装置は、請求
項1記載の充電装置において、前記コンデンサユニット
は、前記並列接続された複数のコンデンサに充電された
電圧を共通に検出、監視し、該電圧が所定値以上になっ
たとき、前記電源手段から前記コンデンサユニットへの
前記充電電圧の印加を停止する単一の電圧監視手段を備
えていることを特徴としている。
【0009】請求項3記載の充電装置は、請求項1記載
の充電装置において、前記スイッチ手段は、前記電源手
段と前記コンデンサユニットとの接続状態に基づいて、
前記複数のコンデンサを直列接続状態、又は、並列接続
状態に切り換え制御することを特徴としている。請求項
4記載の充電装置は、請求項3記載の充電装置におい
て、前記スイッチ手段は、前記電源手段と前記コンデン
サユニットとが接続されることにより、前記コンデンサ
ユニットの充電状態を開始し、前記電源手段と前記コン
デンサユニットとが離脱されることにより、前記コンデ
ンサユニットの充電状態を終了し、前記コンデンサユニ
ットを放電可能状態にすることを特徴としている。
【0010】請求項5記載の充電装置の充放電方法は、
電源から供給される充電電圧によりコンデンサユニット
を充電する充電装置の充放電方法において、前記コンデ
ンサユニットを構成する複数のコンデンサを並列接続状
態に切り換えて、前記充電電圧を前記複数のコンデンサ
に共通に印加して、前記コンデンサユニットを充電する
手順と、前記コンデンサユニットに充電された電圧を監
視し、該電圧が所定値以上になったとき、前記充電電圧
の印加を停止する手順と、前記複数のコンデンサを直列
接続状態に切り換えて、前記コンデンサユニットから前
記充電された電圧を放電可能状態にする手順と、を含む
ことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の充電装置及びその
充放電方法について、実施の形態を示して詳しく説明す
る。図1は、本発明に係る充電装置の一実施形態を示す
概略構成図である。図1に示すように、本実施形態に係
る充電装置は、電源手段を構成する電源回路10と、複
数の電気二重層コンデンサ(以下、単にコンデンサとい
う)から構成されるコンデンサユニット20と、電圧監
視手段を構成する電圧モニタ回路30と、を有して構成
されている。
【0012】電源回路10は、コンデンサユニット20
が接続された高電位側電源端子VH(以下、単に「端子
VH」と記す)及び低電位側電源端子VL(以下、単に
「端子VL」と記す)間に、例えば商用の交流電源(A
C100V)に基づく所定の電圧(充電電圧)を印加す
る。コンデンサユニット20は、上記端子VHに接続さ
れた電源線HLと、端子VLに接続された電源線LLと
の間に、例えば4個のコンデンサC1〜C4が各々並列
に接続され、各コンデンサ間に、スイッチ回路SW1〜
SW3が設けられている。また、端子VHとコンデンサ
C1との間には、切換スイッチSW0が設けられ、コン
デンサC4と負荷40との間の電源線HLには、切換ス
イッチSW4が設けられている。
【0013】そして、スイッチ回路SW1は、コンデン
サC1とC2の高電位側に接続された電源線HLに設け
られた切換スイッチSW11と、コンデンサC1とC2
の低電位側に接続された電源線LLに設けられた切換ス
イッチSW12と、コンデンサC1の高電位側(接点N
11)とコンデンサC2の低電位側(接点N12)との
間に設けられた切換スイッチSW13と、を有して構成
されている。また、スイッチ回路SW2は、コンデンサ
C2とC3の高電位側に接続された電源線HLに設けら
れた切換スイッチSW21と、コンデンサC2とC3の
低電位側に接続された電源線LLに設けられた切換スイ
ッチSW22と、コンデンサC2の高電位側(接点N2
1)とコンデンサC3の低電位側(接点N22)との間
に設けられた切換スイッチSW23と、を有して構成さ
れている。
【0014】さらに、スイッチ回路SW3は、コンデン
サC3とC4の高電位側に接続された電源線HLに設け
られた切換スイッチSW31と、コンデンサC3とC4
の低電位側に接続された電源線LLに設けられた切換ス
イッチSW32と、コンデンサC3の高電位側(接点N
31)とコンデンサC4の低電位側(接点N32)との
間に設けられた切換スイッチSW33と、を有して構成
されている。ここで、各スイッチ回路SW1〜SW3の
切換スイッチSW11、SW21、SW31、及び、S
W12、SW22、SW32は、同一の制御信号CTL
1に基づいて、所定のタイミングで一斉にON/OFF
制御される。また、SW13、SW23、SW33、及
び、SW4は、制御信号CTL2に基づいて、上記切換
スイッチSW11、SW21、SW31、及び、SW1
2、SW22、SW32とは、逆のタイミングで一斉に
ON/OFF制御される。
【0015】制御信号CTL1、CTL2は、コンデン
サユニット20に設けられた端子VHと電源回路10と
の接続状態に基づいて、互いに逆の信号レベルが印加さ
れる。なお、詳しくは後述する。電圧モニタ回路30
は、電源線HL及びLL間に接続され、コンデンサC1
〜C4に蓄積された電荷量を両端電圧値として検出する
とともに、あらかじめ定められた基準電圧と比較し、両
端電圧値が、基準電圧に達したか否かを判定する。両端
電圧値が、基準電圧に到達した場合には、制御信号CT
L3を切換スイッチSW0に出力し、電源回路10から
コンデンサユニット20への充電電圧の印加を遮断す
る。
【0016】次に、上述した構成を有する充電装置にお
ける充放電動作とコンデンサの接続状態との関係につい
て、図面を参照して説明する。 (充電動作)図2は、本実施形態に係る充電装置の充電
動作時におけるコンデンサの接続状態を示す概略回路図
であり、図3は、充電動作時におけるコンデンサの接続
状態を示す等価回路図である。充電装置における充電動
作は、図2に示すように、制御信号CTL1に基づい
て、各コンデンサC1〜C4間に設けられた切換スイッ
チSW11、SW21、SW31、及び、SW12、S
W22、SW32がON状態に切り換え制御されるとと
もに、制御信号CTL2に基づいて、切換スイッチSW
13、SW23、SW33、及び、SW4がOFF状態
に切り換え制御されることにより実現される。このと
き、切換スイッチSW0は、電圧モニタ回路30により
検出されているコンデンサC1〜C4の両端電圧に基づ
いて、制御信号CTL3によりON状態に切り換え制御
されている。
【0017】ここで、各切換スイッチは、コンデンサユ
ニット20に設けられた端子VHに電源回路10が接続
されているか否かという接続状態を、機械的あるいは電
気的に判別し、端子VHに電源回路10が接続されてい
る状態においては、制御信号CTL1をハイレベルとす
ることにより、切換スイッチSW11、SW21、SW
31、及び、SW12、SW22、SW32がON状態
に切り換え制御され、同時に、制御信号CTL2をロー
レベルとすることにより、切換スイッチSW13、SW
23、SW33、及び、SW4がOFF状態に切り換え
制御される。これにより、コンデンサユニット20は、
図3に示す等価回路のように、電源回路10から所定の
充電電圧が印加される電源線HLとLLとの間に、各コ
ンデンサC1〜C4が並列に接続された状態となり、並
列接続により形成されるコンデンサ容量に基づいて、
(1)式に示すようなエネルギーEaが蓄積される。こ
こで、Vaは充電電圧であり、Caは並列接続時のコン
デンサ容量である。 Ea=(1/2)×Ca×Va2 ……(1)
【0018】このような充電装置の充電動作において
は、従来技術の(12)式に示したように、コンデンサ
に蓄積される電荷量が、充電時間tの経過に比例して上
昇し、コンデンサの両端電圧Vも、充電時間tとともに
上昇するので、両端電圧VがコンデンサC1〜C4の耐
圧を越えると、コンデンサの破壊や充電装置の故障や不
良を生じる。そこで、本実施形態に係る充電装置におい
ては、並列接続された各コンデンサC1〜C4に対して
共通に接続された電圧モニタ回路30により、充電動作
時の両端電圧を常時検出、監視する。そして、検出され
た両端電圧が、あらかじめ定められた基準電圧(たとえ
ば、コンデンサC1〜C4の耐圧保証電圧)以上に達し
た場合には、制御信号CTL3を切換スイッチSW0に
出力してOFF状態に切り換え、電源回路10から印加
される充電電圧を遮断する。
【0019】(放電動作)図4は、本実施形態に係る充
電装置の放電動作時におけるコンデンサの接続状態を示
す概略回路図であり、図5は、放電動作時におけるコン
デンサの接続状態を示す等価回路図である。充電装置に
おける放電動作は、図4に示すように、制御信号CTL
1に基づいて、切換スイッチSW11、SW21、SW
31、及び、SW12、SW22、SW32がOFF状
態に切り換え制御されるとともに、制御信号CTL2に
基づいて、切換スイッチSW13、SW23、SW3
3、及び、SW4がON状態に切り換え制御されること
により実現される。
【0020】ここで、各切換スイッチは、端子VHに電
源回路10が接続されていない状態において、制御信号
CTL1をローレベルとすることにより、切換スイッチ
SW11、SW21、SW31、及び、SW12、SW
22、SW32がOFF状態に切り換え制御され、制御
信号CTL2をハイレベルとすることにより、切換スイ
ッチSW13、SW23、SW33、及び、SW4をO
N状態に切り換え制御される。これにより、コンデンサ
ユニット20は、図5に示す等価回路のように、負荷回
路40に対して、各コンデンサC1〜C4が直列に接続
された状態となる。このとき、Cbを直列接続時のコン
デンサ容量、Vbを放電電圧とすると、蓄積されている
エネルギーEbは(2)に示す値となる。 Eb=(1/2)×Cb×Vb2 ……(2) そして、このEbは充電により蓄積されたエネルギーE
aと等しく、コンデンサ容量Ca、Cbの大小関係は、
Ca≫Cbであるので、放電電圧Vbを充電電圧Vaよ
りも増大させることができる。
【0021】具体的には、図1に示したコンデンサC1
〜C4が同一のコンデンサ容量Cxを有し、電源回路1
0によりVxの充電電圧が印加されているとすると、コ
ンデンサC1〜C4が並列接続されたコンデンサユニッ
ト20に蓄積されるエネルギーEaは、上記(1)式に
基づいて、次式に示すようになる。 Ea=(1/2)×4×Cx×Vx2 ……(3) 次に、コンデンサC1〜C4を直列接続に切り換えたコ
ンデンサユニット20に蓄積されているエネルギーEb
は(2)に基づいて、放電電圧をVzとすると、次式に
示すようになる。 Eb=(1/2)×(1/4)×Cx×Vz2 ……(4) そして、Ea=Ebであるから、コンデンサC1〜C4
を直列接続に切り換えたコンデンサユニット20から放
電される放電電圧Vzは、上記(3)、(4)式に基づ
いて、(5)式に示すように、充電電圧Vxの4倍にな
る。 Vz=√(4×4×Vx2)=4×Vx ……(5) すなわち、充電動作時にはコンデンサユニット20を構
成するコンデンサC1〜C4を並列接続し、放電動作時
には直列接続することにより、コンデンサの数、及び、
各々のコンデンサ容量に基づいて、充電電圧の複数倍の
電圧を放電することができる。
【0022】このように、本実施形態に係る充電装置及
びその充放電方法によれば、コンデンサC1〜C4の接
続状態を並列に切り換えて、電源回路10から所定の充
電電圧を印加することにより、コンデンサユニット20
に印加する充電電圧を低減することができ、電源回路1
0の構成を小型化することができる。
【0023】また、コンデンサC1〜C4を並列接続し
て充電動作を行うことにより、コンデンサC1〜C4の
両端電圧を、共通に接続された単一の電圧モニタ回路3
0を用いて常時検出、監視することができるので、従来
技術に示したように、各コンデンサ毎に電圧モニタ回路
30a〜30dを接続する必要がなく、コンデンサユニ
ット20を含む充電装置全体の小型化、低コスト化を図
ることができる。ここで、本実施形態に適用される電圧
モニタ回路30は、コンデンサユニット20に充電され
た電圧を検出し、基準電圧以上となった場合に、電源回
路10からの充電電圧の印加を遮断する制御信号CTL
3を出力する機能を有するものであって、従来技術に示
したように、各コンデンサ毎に並列接続し、充電電流を
バイパスするものではないので、電圧モニタ回路30か
らの発熱を大幅に抑制することもできる。
【0024】次に、本実施形態に係る充電装置に適用さ
れる切換スイッチ群のON/OFF制御機構について、
図面を参照して説明する。図6は、本実施形態に適用さ
れる切換スイッチSW11〜SW13、SW21〜SW
23、SW31〜SW33、及び、SW4(以下、単に
「切換スイッチ群」と記す)のON/OFF制御機構の
一例を示す全体構成図であり、図7は、本実施形態に適
用される切換スイッチ群のON/OFF制御機構におけ
る第1の制御状態を示す概念図であり、図8は、本実施
形態に適用される切換スイッチ群のON/OFF制御機
構における第2の制御状態を示す概念図である。ここで
は、図1に示した充電装置の概略構成を適宜参照しなが
ら、切換スイッチ群のON/OFF制御機構について説
明する。
【0025】図6に示すように、本実施形態に係る充電
装置は、例えば商用交流電源(AC100V)に接続さ
れたACプラグ11を介して供給される交流電圧に基づ
いて、所定の充電電圧を生成し、コネクタ12を介して
コンデンサユニット(図示を省略)に印加する電源回路
10Aと、内部に図1に示したコンデンサユニット20
及び電圧モニタ回路30(図示を省略)を備え、コネク
タ12に係合するコネクタ挿入口21を介して、図1に
示した端子VH及び電源線HLに、上記充電電圧が印加
される充電装置本体20Aと、を有して構成される。充
電装置本体20Aに設けられたコネクタ挿入口21は、
図7(a)に示すように、相互に絶縁体22a、22b
により電気的に絶縁され、一体的に形成された3枚の導
電性部材23a、23b、23cと、コネクタ12が挿
入されていない状態(第1の制御状態)において、導電
性部材23aと常時電気的に接触する電極部材24a
と、コネクタ12が挿入された状態(第2の制御状態)
においてのみ、導電性部材23cと電気的に接触する電
極部材24bと、を有している。なお、図示を省略した
が、導電性部材23a、23b、23cは、上記第1の
制御状態において、導電性部材23aと電極部材24a
とを常時電気的に接触させるための弾性部材や回帰機構
を備えている。
【0026】(第1の制御状態)このようなコネクタ挿
入口21において、コネクタ12が挿入されていない第
1の制御状態においては、図7(a)に示すように、導
電性部材23aと電極部材24aが電気的に接触すると
ともに、導電性部材23cと電極部材24bが電気的に
接触しない状態が保持されている。すなわち、図7
(b)に示すように、導電性部材23cと電極部材24
bが電気的に接触しない状態により、切換スイッチSW
11、SW21、SW31、及び、SW12、SW2
2、SW32のON/OFFを制御する制御信号CTL
1はローレベルの信号として出力され、切換スイッチS
W11、SW21、SW31、及び、SW12、SW2
2、SW32がOFF状態に制御される。
【0027】また、導電性部材23aと電極部材24a
が電気的に接触した状態により、切換スイッチSW1
3、SW23、SW33のON/OFFを制御する制御
信号CTL2はハイレベルの信号として出力され、切換
スイッチSW13、SW23、SW33がON状態に制
御される。したがって、コネクタ12が挿入されていな
い第1の制御状態においては、充電装置本体20Aに内
蔵されたコンデンサユニット20は、直列状態に接続さ
れ、上述したように、高電圧の放電が可能な状態に保持
されている。
【0028】(第2の制御状態)一方、コネクタ挿入口
21において、コネクタ12が挿入された第2の制御状
態においては、図8(a)に示すように、コネクタ12
により、導電性部材23bが図面下方に押し下げられる
ことにより、絶縁体22a、22bを介して導電性部材
23bに一体的に形成された導電性部材23aと電極部
材24aの電気的な接触が解除されるとともに、導電性
部材23cと電極部材24bが電気的に接触した状態に
保持される。すなわち、図8(b)に示すように、導電
性部材23cと電極部材24bが電気的に接触した状態
により、制御信号CTL1はハイレベルの信号として出
力され、切換スイッチSW11、SW21、SW31、
及び、SW12、SW22、SW32がON状態に切り
換え制御される。
【0029】また、導電性部材23aと電極部材24a
が電気的に接触しない状態により、制御信号CTL2は
ローレベルの信号として出力され、切換スイッチSW1
3、SW23、SW33がOFF状態に切り換え制御さ
れる。したがって、コネクタ12が挿入された第2の制
御状態においては、充電装置本体20Aに内蔵されたコ
ンデンサユニット20は、並列状態に接続され、上述し
たように、低い充電電圧により充電動作を行うことがで
きる。ここで、コネクタ12を介して電源装置10Aか
ら供給される充電電圧は、図8(a)に示したように、
コネクタ12と接触する導電性部材23bを介して電源
線HLに印加されるものであってもよいし、図示のもの
とは別個に設けた電極を介して印加されるものであって
もよい。
【0030】なお、上述した実施形態においては、切換
スイッチ群のON/OFF制御機構の一例として、コネ
クタ12の挿入に対して機械的に接続状態を開閉する構
成を示したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、コネクタ挿入口21へのコネクタ12の挿入状態を
電気的に検出して切換スイッチ群を一斉にON/OFF
制御するものであってもよいことはいうまでもない。こ
のような構成を有する充電装置によれば、コンデンサユ
ニット20を構成するコンデンサ群の直列、並列接続状
態を、電源回路10Aに付属するコネクタ12の挿入状
態に応じて切り換えるという簡易な構成により制御する
ことができるので、半導体スイッチ等を適用した複雑な
制御回路を用いることなく、充電装置の構成を簡略化し
て小型化することができる。また、コネクタ12をコネ
クタ挿入口21に挿入するという簡易な操作のみで、コ
ンデンサ群の接続状態を切り換えて、充電状態及び放電
状態を切り換えることができるので、別途、充放電状態
を切り換えるスイッチ操作を行う必要がなく、誤操作等
の発生を抑制して良好な充放電動作を実現することがで
きる。
【0031】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、複数のコ
ンデンサから構成されるコンデンサユニットと、コンデ
ンサユニットに所定の充電電圧を印加し、複数のコンデ
ンサを充電する電源手段と、複数のコンデンサの接続状
態を切り換えるスイッチ手段と、を備え、充電動作時に
は複数のコンデンサが互いに並列接続され、放電動作時
には複数のコンデンサが直列接続されるので、直列接続
状態のまま充電を行う場合に比較して、低い電圧でコン
デンサユニットの充電を行うことができ、充電装置の小
型化及び低コスト化を図ることができる。
【0032】請求項2記載の発明によれば、コンデンサ
ユニットは、並列接続された複数のコンデンサに充電さ
れた電圧を共通に検出、監視し、該電圧が所定値以上に
なったとき、電源手段からコンデンサユニットに印加さ
れる充電電圧を停止する単一の電圧監視手段を備えてい
るので、充電時間の経過に伴って上昇するコンデンサの
両端電圧を、単一の電圧監視手段により常時検出、監視
することができ、コンデンサの破壊、充電装置の故障や
不良の発生を防止しつつ、装置構成の一層の小型化、低
コスト化を図ることができる。また、電圧監視手段は、
コンデンサユニットに供給される電流をバイパスする構
成ではなく、電源手段からの電圧の印加を遮断する構成
を有しているので、充電装置の発熱量を大幅に抑制する
ことができる。
【0033】請求項3及び4記載の発明によれば、スイ
ッチ手段は、電源手段とコンデンサユニットとが接続さ
れることにより、複数のコンデンサを並列接続状態に切
り換え制御してコンデンサユニットの充電状態を開始
し、電源手段とコンデンサユニットとが離脱されること
により、複数のコンデンサを直列接続状態に切り換え制
御してコンデンサユニットの充電状態を終了し、放電可
能状態にするように構成されているので、半導体スイッ
チ等を適用した複雑な制御回路を用いることなく、簡易
な構成により、コンデンサの接続状態の切り換え制御
と、充電装置の充放電動作を確実かつ良好に行うことが
できるとともに、装置構成を小型化することができる。
【0034】請求項5記載の発明によれば、電源から供
給される充電電圧によりコンデンサユニットを充電する
充電装置の充放電方法において、コンデンサユニットを
構成する複数のコンデンサを並列接続状態に切り換え
て、コンデンサユニットを充電する手順と、充電動作中
にコンデンサユニットに充電された電圧を常時監視する
手順と、複数のコンデンサを直列接続状態に切り換え
て、コンデンサユニットから充電された電圧を放電可能
状態にする手順とを含んでいるので、直列接続状態のま
ま充電を行う場合に比較して、低い電圧でコンデンサユ
ニットの充電を行うことができ、充電装置の小型化及び
低コスト化を図ることができるとともに、充電時間の経
過に伴って上昇するコンデンサの両端電圧を常時検出、
監視することができ、コンデンサの破壊、充電装置の故
障や不良の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る充電装置の一実施形態を示す概略
構成図である。
【図2】本実施形態に係る充電装置の充電動作時におけ
るコンデンサの接続状態を示す概略回路図である。
【図3】本実施形態に係る充電装置の充電動作時におけ
るコンデンサの接続状態を示す等価回路図である。
【図4】本実施形態に係る充電装置の放電動作時におけ
るコンデンサの接続状態を示す概略回路図である。
【図5】本実施形態に係る充電装置の放電動作時におけ
るコンデンサの接続状態を示す等価回路図である。
【図6】本実施形態に適用される切換スイッチ群のON
/OFF制御機構の一例を示す全体構成図である。
【図7】本実施形態に適用される切換スイッチ群のON
/OFF制御機構における第1の制御状態を示す概念図
である。
【図8】本実施形態に適用される切換スイッチ群のON
/OFF制御機構における第2の制御状態を示す概念図
である。
【図9】従来技術における充電装置を示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
10 電源回路 20 コンデンサユニット 30 電圧モニタ回路 40 負荷 C1〜C4 コンデンサ CTL1、CTL2、CTL3 制御信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコンデンサから構成されるコンデ
    ンサユニットと、 前記コンデンサユニットに所定の充電電圧を印加し、前
    記複数のコンデンサを充電する電源手段と、 前記複数のコンデンサの接続状態を切り換えるスイッチ
    手段と、を備え、 前記コンデンサユニットは、充電動作時には前記複数の
    コンデンサが互いに並列接続され、放電動作時には前記
    複数のコンデンサが直列接続されていることを特徴とす
    る充電装置。
  2. 【請求項2】 前記コンデンサユニットは、前記並列接
    続された複数のコンデンサに充電された電圧を共通に検
    出、監視し、該電圧が所定値以上になったとき、前記電
    源手段から前記コンデンサユニットへの前記充電電圧の
    印加を停止する単一の電圧監視手段を備えていることを
    特徴とする請求項1記載の充電装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ手段は、前記電源手段と前
    記コンデンサユニットとの接続状態に基づいて、前記複
    数のコンデンサを直列接続状態、又は、並列接続状態に
    切り換え制御することを特徴とする請求項1記載の充電
    装置。
  4. 【請求項4】 前記スイッチ手段は、前記電源手段と前
    記コンデンサユニットとが接続されることにより、前記
    コンデンサユニットの充電状態を開始し、前記電源手段
    と前記コンデンサユニットとが離脱されることにより、
    前記コンデンサユニットの充電状態を終了し、前記コン
    デンサユニットを放電可能状態にすることを特徴とする
    請求項3記載の充電装置。
  5. 【請求項5】 電源から供給される充電電圧によりコン
    デンサユニットを充電する充電装置の充放電方法におい
    て、 前記コンデンサユニットを構成する複数のコンデンサを
    並列接続状態に切り換えて、前記充電電圧を前記複数の
    コンデンサに共通に印加して、前記コンデンサユニット
    を充電する手順と、 前記コンデンサユニットに充電された電圧を監視し、該
    電圧が所定値に達したとき、前記充電電圧の印加を停止
    する手順と、 前記複数のコンデンサを直列接続状態に切り換えて、前
    記コンデンサユニットから前記充電された電圧を放電可
    能状態にする手順と、を含むことを特徴とする充電装置
    の充放電方法。
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