JP2001086298A - スキャナシステム - Google Patents

スキャナシステム

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JP2001086298A
JP2001086298A JP25952199A JP25952199A JP2001086298A JP 2001086298 A JP2001086298 A JP 2001086298A JP 25952199 A JP25952199 A JP 25952199A JP 25952199 A JP25952199 A JP 25952199A JP 2001086298 A JP2001086298 A JP 2001086298A
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JP25952199A
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English (en)
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Hiroo Kazama
宏夫 風間
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキャナで読み取った画像を印刷するシステ
ムにおいて、スケジューリング属性やフォームオーバレ
イ印刷の指定の有無を考慮して、全体として印刷結果が
早く得られるようにする。 【解決手段】 印刷スケジューリング属性として、ビフ
ォアコンプリートが指定され(S14の判定結果がYe
s)、かつフォームオーバレイ印刷の指定がない(S1
6の判定結果がNo)の場合に、スキャナシステムは、
テンポラリ名で保存している読取画像のデータをプリン
タに転送して印刷を依頼し、その後で読取画像の向きの
確認(S22)やデータベース等への画像登録(S2
6、S32等)を行う。その他の場合は、画像の向きの
確認・修正及び画像登録の後で、プリンタに対して印刷
依頼を行う(S30、S36)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿を光学読取し
て得た画像を保存し、印刷するためのスキャナシステム
に関し、特にネットワークを介して接続されたプリンタ
に対して読取画像を印刷させるスキャナシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジニアリング分野における情
報利用の改善のための手段として、紙図面、CADデー
タ、部品表などの様々な情報を統合管理する管理システ
ムが提案されている。このシステムでは、紙図面をスキ
ャナでデジタル化してファイリングし、CAD図面と同
様にデータベースに蓄えて管理する。システムは、主と
して、スキャナで取り込んだ紙図面の画像をデータベー
スに登録するサービス、データベース管理・検索サービ
ス、データベースに登録された図面画像をプリンタに渡
して印刷するサービスとから構成される。スキャナ、プ
リンタは、ネットワーク上に接続されているものを利用
できる。
【0003】設計図面ではA0判などの大判の用紙が用
いられるので、これを読み取るスキャナもA0対応等の
大型のものが用いられる。このような大判対応のスキャ
ナでは、個人やオフィスで用いられているA4対応程度
のADF(自動原稿送り装置)つきのものと異なり、原
稿を1枚ずつ手差しで差し込んでいくシートフィーダタ
イプのものが用いられる。この場合、原稿が投入される
際の向きに応じて読み取った画像の向きが変わってくる
ので、一連の原稿の読取り結果の向きが揃わないことが
多い。このため、従来の図面管理システムでは、読取画
像をファイルに保存する前に、読取画像を正立状態にす
るために、その向きを90°や180°などだけ回転さ
せるユーザインタフェース手段が設けられている。
【0004】また、従来のシステムでは、データベース
に登録された図面を印刷する際に、ロゴ等のスタンプや
日時等付加的な情報のフォームを図面画像に重畳して印
刷する機能が提供されている。この機能は、フォームオ
ーバレイ機能と呼ばれるプリンタの機能を利用して実現
されている。
【0005】また、従来のプリンタは、一連の文書群を
まとめて印刷したい場合に、その印刷結果への他の文書
の紛れ込みを防ぐ機能を設けているものがある。その一
つに、DPAに規定されているビフォアコンプリート、
アフターコンプリートのスケジューリング属性がある。
これらは、1ジョブに複数の印刷対象文書が含まれる場
合のそれら個々の文書の印刷のタイミングを規定する属
性であり、例えば特開平8−286856号に説明があ
る。ビフォアコンプリートは、ジョブの個々の文書のデ
ータがプリンタに到着するごとに、その文書を逐次印刷
出力する方式であり、アフタコンプリートは、ジョブを
構成する全文書のデータがプリンタにすべて到着して初
めて印刷を開始する方式である。これらは、複数の文書
を1ジョブとしてまとめて印刷させることで、それら1
群の文書の印刷結果の間に他の文書の印刷結果が紛れ込
むことを防いでいる。上記技術情報管理システムでも、
データベースから画像を取り出してネットワークプリン
タで印刷する場合に、上記スケジューリング属性の指定
を行えるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来システムは、
図面をデータベース登録して再利用することを主眼とし
ているため、データベースに登録された図面をプリンタ
に渡して印刷するサービスしか提供していない。これで
は、図面をデータベース登録し、かつそのコピーが欲し
い場合に、データベース登録が完了しないとコピーが得
られない。図面の画像はデータ量が多いので、スキャナ
からデータベースへの画像転送、データベースからプリ
ンタへの画像転送というプロセスでは、コピーが得られ
るまでユーザはかなりの時間を待たされることになる。
【0007】これを解決するのに、単純にスキャンした
図面の画像をすぐにプリンタに送るようにしたのでは、
例えばフォームオーバレイを行う設定の場合に、スキャ
ナに原稿を差し込む向きによっては図面画像の向きとフ
ォームの向きとが整合しなくなるなどの問題が出てく
る。なおこの問題は、フォームオーバレイに限らず、読
取画像に対して向きが問題になる処理を施す場合一般に
該当するものである。
【0008】また例えば、ビフォアコンプリートの場
合、ユーザは印刷結果が早く出てくることを一般に期待
しており、アフターコンプリートの場合は印刷結果が早
く得られることよりもプリンタ占有時間の短縮を一般に
期待している。スキャンした画像をプリンタに送るタイ
ミングや送り方をユーザの目的やネットワークその他の
資源の負荷の観点から適切なものにするには、このよう
なスケジューリング属性の指定も考慮する必要がある。
【0009】以上、大判の紙図面を読み取って印刷する
システムを例にとったが、オフィス用等の通常のスキャ
ナシステムでも、スキャナから読み取った画像を保存
し、かつネットワーク先のプリンタに出力する場合に
は、同様の問題、課題がある。
【0010】本発明はこのような問題を解決するために
なされたものであり、スキャナで読み取った画像をネッ
トワーク先のプリンタで印刷するシステムにおいて、ス
キャナに投入される原稿の向きが揃っていない可能性の
ある場合に、印刷に際して読取画像に対して行う処理の
指定に応じ、適切な印刷を行い且つ印刷結果ができるだ
け早く得られるシステムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るシステムは、一連の読取画像をプリン
タに印刷させる印刷ジョブのスケジューリングモード
と、該ジョブの各画像に方向依存性処理を行うか否かの
属性とを含むジョブ属性の指定を受け付け、前記プリン
タに通知するジョブ属性設定手段と、ジョブ属性として
アフターコンプリートが指定されるか又は方向依存性処
理有りと指定された場合は、ユーザによる読取画像の向
きの確認又は修正の後に該画像の情報を前記プリンタに
供給し、ジョブ属性としてビフォアコンプリートが指定
され且つ方向依存性処理無しと指定された場合は、該画
像の情報をプリンタに供給した後、ユーザによる読取画
像の向きの確認又は修正を受け付ける画像出力制御手段
とを備える。
【0012】この構成によれば、ビフォアコンプリート
は、プリンタが1ジョブの全文書が揃うのを待たずに個
々の文書が来る度に印刷を行うモードである。このモー
ドが指定されている場合は、ユーザは個々の読取画像ご
とにすぐに印刷出力が出てくることを希望していると考
えられる。したがって、この場合、印刷結果が誤ったも
のとならないときには、ユーザによる読取画像の確認
(及び必要に応じて画像回転による向きの修正)及び保
存を行う前に、読取画像の実体データをプリンタに送っ
て、印刷結果が早く得られるようにする。印刷結果が誤
ったものとなる可能性があるのは、プリンタ側で読取画
像に対して方向依存性処理を行う場合である。方向依存
性処理とは、画像の向きが問題となる処理であり、一例
としてフォームオーバレイがある。フォームオーバレイ
では、印刷対象の画像の向きと、それに重畳されるフォ
ームの向きとが整合することが必要である。このような
方向依存性処理の指定がない場合は、読取画像が正立状
態でない場合でも、正しい印刷結果が得られる。
【0013】また本発明に係るシステムは、読取画像の
向きの確認又は修正の前に印刷を行うことが許容できる
場合の条件を登録する先行印刷条件登録手段と、ユーザ
から、読取画像の印刷タイミング及び印刷時に施す方向
依存性処理に関する属性設定を受け付ける属性設定手段
と、前記属性設定手段で設定された属性内容が、前記先
行印刷条件登録手段に登録された条件を満足するか否か
を判定し、満足しない場合には、ユーザによる読取画像
の向きの確認又は修正の後に該画像の情報を前記プリン
タに供給し、満足する場合には、該画像の情報をプリン
タに供給した後、ユーザによる読取画像の向きの確認又
は修正を受け付ける画像出力制御手段とを備える。
【0014】このシステムでは、先行印刷条件を登録で
きるので、より柔軟なシステム運用が可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0016】[実施形態1]図1に、本実施形態の全体
的なシステム構成の概略的なブロック図を示す。また、
このシステムの構成要素であるスキャナシステムの外観
を図2に示す。
【0017】本実施形態では、図面の読取・管理・印刷
のためのシステムを例にとる。このシステムは、LAN
等のネットワーク50を介して接続されたスキャンサー
バ10、DB(データベース)サーバ30及びプリンタ
40を含んでいる。
【0018】DBサーバ30は、図面データが登録され
るデータベース32と、このデータベース32の管理の
ためのデータベース管理システム(以下、DBMSと略
称する)34を含む。データベース32には、LAN等
のネットワーク50を介して接続されたCADシステム
(図示省略)で作成された図面のCADデータ、画像デ
ータや、スキャナ20で光学的に読み取った図面の画像
データなどが検索可能な形で登録されている。DBMS
34は、クライアント装置からの依頼に応じ、データベ
ース32に対する登録や検索、データ出力などの処理を
行う。
【0019】スキャナ20とスキャナサーバ10とで原
稿読取のためのスキャンシステムを構成する。図2に示
すように、このシステムのスキャナ20は、例えばA0
判対応などの幅広のシートフィードスキャナであり、こ
れが机60の上に置かれ、その隣にスキャンサーバ10
が置かれている。原稿(紙図面など)は、手前方向から
人間が1枚ずつスキャナ20に挿入する。読み取り終わ
った原稿は、例えば背面に落下させるなどの形式となっ
ている。
【0020】スキャンサーバ10は、パーソナルコンピ
ュータ上にスキャナ制御その他のソフトウエアを搭載し
たものであり、読取画像等を含む各種表示画面を表示す
るためのディスプレイ装置と、入力のためのキーボード
やマウスなどを備える。スキャンサーバ10は、機能的
に見ると、UI(ユーザインタフェース)部11、読み
取り制御部12、登録制御部13、印刷制御部14、画
像表示部15、付加属性設定部16を含んでいる。読み
取り制御部12は、スキャナ20による原稿読み取り処
理の制御を行う。登録制御部13は、読み取った画像の
DBサーバ30への登録依頼のための制御を行う。印刷
制御部14は、読み取った画像の情報をプリンタ40に
送って印刷依頼するための制御を行う。画像表示部15
は、ディスプレイ装置の画面表示等のための処理を行
う。付加属性設定部16は、スキャン処理や、スキャン
結果の登録・印刷等に関する属性設定を行う。UI部1
1は、これら各種サービス機能に対する操作やデータ入
力・設定のための表示画面その他のインタフェースを提
供し、それら操作や入力を受け付ける。
【0021】プリンタ40は、複数文書からなるジョブ
のスケジューリング属性として、アフターコンプリート
とビフォアコンプリートの2つのモードを有する。アフ
ターコンプリートは、1ジョブの全文書の印刷情報がプ
リンタに揃った後で用紙への印刷処理を開始するモード
であり、ビフォアコンプリートは1ジョブの各文書がプ
リンタに届くごとにその文書を用紙に印刷するモードで
ある。ビフォアコンプリートの場合、対象のジョブの全
文書の印刷が完了するまでは、プリンタ40はロックさ
れる。すなわち、プリンタ40は、他のジョブが来ても
それをキューにため込むだけで、印刷出力はしない。こ
のスケジューリング属性の指定は、クライアント装置、
例えばスキャンサーバ10、から行うことができる。
【0022】また、プリンタ40は、フォームオーバレ
イ印刷の機能を有する。フォームオーバレイ機能はアノ
テーション機能とも呼ばれ、印刷対象の画像に、ロゴや
出力日時などの定型的なフォームを重畳して印刷する機
能である。フォームオーバレイ印刷を行う場合、クライ
アント装置からプリンタ40へフォームのデータがジョ
ブと関連付けて送られ、これがプリンタ40で当該ジョ
ブに適用するフォームとして記憶される。そして、プリ
ンタ40は、当該ジョブの各ページを画像形成するに当
たり、ページ画像にそのフォームの画像を重畳し、この
重畳結果を印刷する。
【0023】また、プリンタ40は、リファレンス印刷
機能を有する。リファレンス印刷機能は、与えられたリ
ファレンス情報に基づき、プリンタが印刷文書の実体デ
ータを獲得して印刷するという機能である。リファレン
ス情報は、印刷文書の実体データへのアクセスを可能に
する内容を含んだ情報であり、例えば実体データのネッ
トワーク上での所在位置(例えばURL)などが一例と
して挙げられる。この機能を利用する場合、クライアン
ト装置は印刷ジョブのデータのリファレンス情報をプリ
ンタ40に送り、プリンタ40はこのリファレンス情報
をキュー(印刷ジョブの待ち行列)に登録する。そし
て、プリンタ40は、そのジョブの印刷の番が来ると、
そのリファレンス情報を用いて、ネットワーク上のデー
タベース等に当該ジョブの実体データの送信を依頼し、
その結果送られてきた実体データに基づいて印刷処理を
行う。
【0024】以上説明したように、本実施形態では、ス
キャンサーバ10は、スキャナ20による原稿の読取
り、読み取った画像(読取画像)のネットワーク先デー
タベース32への登録、読取画像のネットワーク先プリ
ンタ40での印刷出力、などのサービスをユーザに提供
する。スキャンサーバ10のUI部11は、これら読
取、登録、印刷の各サービスに対する諸設定のための、
統合されたUI画面を提供している。図3〜図6はこの
UI画面の一例を示す図である。
【0025】このうち図3〜図5は、ジョブを作成(定
義)するための画面を示す。この例では、ジョブは、読
取、DB登録、印刷の各サービスを統合したものとして
定義される。このUI画面では、読取、DB登録、印刷
の各サービスごとに設定フォームが提供されており、所
望のサービスに対応するタグ100を、マウス等を用い
て選択することによりその設定フォームを表示させるこ
とができる。
【0026】図3に示す読み取り設定フォームでは、読
み取り処理の画像タイプや、原稿タイプ、解像度などの
スキャン処理に関する設定と、スキャン結果の画像に対
して施す画像調整に関する設定を行うことができる。例
えば、画像タイプは「カラー」や「白黒」(2値)、
「グレースケール」などを指定することができ、原稿タ
イプには「図面」、「地図」、「写真」などを指定する
ことができる。スキャンサーバ10は、指定された原稿
タイプに対する適切な読み取りができるよう、スキャナ
20を制御する。
【0027】図4に示す登録設定フォームでは、登録先
(URL等)や、画像を保存するファイルのファイル名
などを指定する。指定には、簡易登録と一括登録の2種
類の方法が用意されている。簡易登録では、ファイル名
を前置名とつづき番号との組合せの形で付与することが
でき、この前置名の文字列と、つづき番号の付け方を指
定できる。一括登録では、ファイル名、登録先を、読取
画像ごとあるいは複数の画像ごとに個別に指定する。
【0028】図5に示す印刷設定フォームでは、ジョブ
の設定の一つとして、アフターコンプリート又はビフォ
アコンプリートのモードを指定することができる。また
ジョブの設定内容としては、印刷時刻や印刷優先順位な
どを指定できる。また、この他に用紙設定や、フォー
ム、スタンプの内容の設定のための画面も用意されてい
る。「フォーム」タグや「スタンプ」タグを選択した場
合、使用するフォームやスタンプを指定するデータを入
力する画面が表示される。ユーザは、この画面上で、使
用するフォームやスタンプの名称やパス等を入力する。
なお、スタンプは、会社のロゴなどの画像であり、これ
を図面等の読取画像に重畳することができる。したがっ
て、スタンプもフォームオーバレイ機能の一種である。
【0029】これら「ジョブ作成」ウインドウの読み取
り、登録、印刷の各設定画面で設定された内容が、1つ
のジョブの属性データとして記憶され、スキャンサーバ
10はこのジョブ属性データに従って当該ジョブに関す
る処理を実行する。
【0030】図6は、読み取り登録画面であり、読取操
作の手順に関する設定を行う画面である。この画面に
は、対象とするジョブのジョブ名を指定する欄120、
読み取り操作中に読取画像の確認を行うか否かの指定の
ためのチェックボックス130、読み取りのモードの指
定のためのボタン140などが表示される。「ジョブ
名」欄120の右側のプルダウンボタンをマウスでクリ
ックすることにより、「ジョブ作成」ウインドウを用い
て既に作成したジョブのジョブ名一覧が表示され、その
一覧の中から所望のものを選択することができる。画像
の確認のチェックボックス130をチェックした場合
(確認する場合)は、スキャナで1ページの原稿が読み
取られる都度、その読取画像が、ユーザの確認に供する
ため、スキャンサーバ10のディスプレイに表示され
る。「確認タイムアウト」の欄135は、画像確認のチ
ェックボックス130にチェックを行った場合にアクテ
ィブになる。画像確認画面において、ユーザの明示的な
確認動作が無い場合でも、読取画像が表示されてからこ
のタイムアウト欄135に設定した時間が経過すると、
スキャンサーバ10は確認がなされたものとしてその画
像を登録先のデータベース等に登録する。また、読み取
りモードには、連続読みモードと単枚読みモードとがあ
り、これらは排他的に一方のみを選択できる。連続読み
モードが指定された場合は、スキャナは読み取り終了の
指示があるまで読み取り可能な状態を維持し、ユーザが
順次スキャナに手差しで原稿を挿入するごとに、読み取
りを行う。単枚読みモードが指定された場合は、1枚の
原稿の読み取りが終わると、スキャナ20が停止され
る。この画面で「開始」ボタン150がクリックされる
と、スキャンサーバ10がスキャナ20を起動して読み
取り可能な状態となる。
【0031】図7は、読取画像の確認画面であり、読取
画像の縮小画像を表示する確認表示部200、この確認
表示部200に表示された画像の属性(登録ファイル名
や登録先DBなどのの書誌事項など)を示す属性表示部
210を含む。この画面は、図6の画面で、画像確認の
チェックボックス130をチェックしたときに表示され
る。ユーザは、確認表示部200に表示された確認画像
から、所望の読取画像が得られているかどうかを確認す
る。また、この画面には、90度回転、180度回転、
270度回転について、回転ボタン220が設けられて
おり、これらボタン220をクリックすることにより、
それに対応する角度だけ読取画像を回転させることがで
きる。この機能は、スキャナ20への原稿の挿入の向き
などにより、読取画像が所望の向きとは異なる向きとな
っていた場合に、それを正立状態に修正するために用い
ることができる。これらボタン220で向きを修正した
読取画像が、データベース32等の登録先に登録された
り、あるいはプリンタ40に印刷のために送られたりす
る。この画面において、ユーザが「直ちに登録」ボタン
230をクリックすると、スキャンサーバ10は、確認
表示部200に表示中の画像(ボタン220により回転
された場合にはその回転結果)と、属性表示部210に
表示された各属性の内容とを登録先に送り、画像の登録
を依頼する。「登録スキップ」ボタン240をクリック
すると、現在表示中の読取画像の登録が取り止められ、
次の読取画像の確認表示に移行する。「読み取り中止」
ボタン250がクリックされると、スキャンサーバ10
は、一連の読取り処理を中止する。回転ボタン220の
右側のカウンタ欄260には、確認タイムアップまでの
残り時間が表示される。この欄260の残り時間は、時
間の経過に応じて更新される。そして、ボタン230〜
250のいずれも押されないまま残り時間が0になる
と、スキャンサーバ10は、黙示的に確認がなされたも
のと判断し、そのとき確認表示部200に表示中の画像
を登録先に登録する。
【0032】図8は、このスキャンサーバ10における
読取り処理の手順を示すフローチャートである。この手
順で、まずスキャンサーバ10は、ジョブ作成ウインド
ウ(図3〜5)及び読み取り登録画面(図6)などで指
定された各種の設定パラメータに従ってスキャナ20を
制御し、ユーザによって挿入された原稿の読み取りを開
始する(S10)。そして、スキャンサーバ10は、こ
の結果読み取られた画像のデータを、サーバ10内のメ
モリ等にテンポラリ名で一時的に保存する(S12)。
このテンポラリ名は、サーバ10(特に読み取り制御部
12)が読取画像の一時保存データに自動的に与える名
称である。次にサーバ10は、ジョブの設定を調べ、ス
ケジューリング属性でビフォアコンプリートが選択され
ているかどうかを判定する(S14)。ビフォアコンプ
リートが選択されている場合は、次に、フォームオーバ
レイ印刷が指定されているかどうかを判定する(S1
6)。この結果、フォームオーバレイ印刷が指定されて
いなければ、サーバ10は、一時保存したテンポラリ名
の画像データ(実体)を、ジョブ作成で指定されたプリ
ンタ40に対してこの段階で転送し、印刷済みフラグを
立てる(S18)。そして、スキャンサーバ10は、次
のS20の処理に移行する。
【0033】ビフォアコンプリートが選択されていない
場合、又はフォームオーバレイ印刷が指定されていない
場合は、読取画像データのプリンタへの転送(S18)
を行わずにS20の処理に移行する。
【0034】S20では、ジョブの属性として、画像確
認の指定があるかどうかを判定する。図6に示した読み
取り登録画面で画像確認のチェックボックス130がチ
ェックされている場合は、この判定結果がYesとな
り、図7に示した確認画面により読み取り結果の縮小画
像がユーザに提示され、ユーザからの確認操作、又は向
き修正のための回転指示などの操作を受け付ける(S2
2)。この確認画面で、明示的な確認動作(すなわち
「直ちに登録」ボタンのクリック)、又はタイムアウト
による黙示的な確認がなされると、サーバ10は、S2
4の処理に移行する。また、S20で画像確認の指定が
ないと判定された場合は、縮小画像の表示は行わず、S
24の処理に移行する。
【0035】S24では、ジョブ作成ウインドウの登録
設定画面(図4参照)で設定された当該ジョブの画像登
録先を調べ、それがネットワーク先の装置(DBサーバ
など)か、あるいは該サーバ10のローカルの記憶装置
かを判定する。
【0036】登録先がネットワーク先の場合は、スキャ
ンサーバ10は、当該読取画像の実体データを、及び該
画像の登録名(ファイル名等)その他の属性事項を、ネ
ットワークを介して登録先装置に送り、当該画像の登録
を依頼する(S26)。これを受けた登録先装置は、該
画像を自己のDBに登録し、その登録画像にアクセスす
るためのリファレンス情報(該画像のURLやDBでの
IDなど)をスキャンサーバ10に返す。これを受けた
スキャンサーバ10は、該画像に関して印刷済みフラグ
が立っているか否かを判定し(S28)、印刷済みフラ
グが立っていれば、該画像については既にS18で印刷
依頼済みということなので、この段階では何も行わず、
S38に移行する。
【0037】逆に、S28で印刷済みフラグが立ってい
ないと判定された場合は、該画像の印刷を未だ依頼して
いないということなので、登録先装置から受け取った該
画像のリファレンス情報を、印刷先に指定されたプリン
タ40に転送して印刷を依頼し(S30)、S38の処
理に移行する。ここで、画像の実体データではなく、リ
ファレンス情報を送っているので、印刷依頼時のネット
ワーク上のトラフィックを(実体データを送る場合より
も)減らすことができる。これを受けたプリンタ40
は、該画像の印刷が可能になったときに、そのリファレ
ンス情報を用いて登録先装置にアクセスし、画像の実体
データを取得して印刷する。
【0038】S24で、登録先がスキャンサーバ10の
ローカルの記憶装置であると判定された場合は、サーバ
10は、テンポラリ名で保存していた該画像のデータの
名称(テンポラリ名)を、登録設定画面で指定された登
録名に変更することで、登録処理を行う(S32)。そ
して、該画像について印刷済みフラグが立っているかど
うかを判定し(S34)、印刷済みフラグが立っていれ
ば、該画像については既にS18で印刷依頼済みという
ことなので、この段階では何も行わず、S38に移行す
る。逆に、S34で印刷済みフラグが立っていないと判
定された場合は、該画像の印刷を未だ依頼していないと
いうことなので、該画像の実体データ及び属性事項をプ
リンタ40に転送して印刷を依頼し(S36)、S38
の処理に移行する。このようにローカル登録では、前述
のネットワーク登録の場合と異なり、リファレンス情報
ではなく画像の実体データをプリンタに送るようにして
いる。これは、印刷結果ができるだけ早く得られるよう
にするためである。ローカル登録の場合、画像登録目的
でネットワーク上に大きな画像データを送出する必要が
ないため、そもそもネットワーク先登録の場合よりもネ
ットワーク負荷が少ないので、このようにスキャンサー
バ10からプリンタに対して画像の実体データを送って
もネットワーク負荷の点で問題が少ない。したがって、
このような場合に、リファレンス情報を送る代わりに、
実体データを直接送ることにより、印刷出力を早めるこ
とができる。
【0039】以上の一連の処理が終わると、スキャンサ
ーバ10はすべての原稿の読取りが終了したか否かを判
断する(S38)。ジョブ作成時に予定された原稿の枚
数分の読み取りが終了したり、あるいはユーザから読み
取り終了の指示が入力されたたりした場合は、この判定
がYesとなり、当該ジョブに係る読取り処理を終了す
る。一方、S38の判定で、終了していないと判定され
た場合は、S10に戻って次の入力原稿に対して以上の
処理を繰り返す。
【0040】以上、本実施形態における画像の読み取
り、登録、印刷の統合ジョブの一連の手順を説明した。
以上説明したように、本実施形態のスキャナシステムで
は、ジョブの属性として、ビフォアコンプリートが指定
され且つフォームオーバレイ処理が指定されていない場
合は、読取画像についてユーザに確認等を求める前にプ
リンタに送って印刷させる。これにより、特定の場合に
ついて、印刷結果が早く得られることになる。
【0041】ビフォアコンプリートが指定されている場
合は、プリンタは、1ジョブの全文書が揃うのを待たず
に、個々の文書(この場合は読取画像)が来る度に印刷
を行い、当該ジョブの処理中はロック状態となって他の
ジョブの印刷を行わない。したがって、このモードが指
定されている場合は、ユーザは個々の読取画像ごとにす
ぐに印刷出力が出てくることを希望していると考えられ
る。したがって、本実施形態では、この場合には、ユー
ザによる読取画像の確認(及び必要に応じて画像回転に
よる向きの調整)及びデータベース等への登録(保存)
を行う前に、読取画像の実体データをプリンタに送っ
て、その希望を満足させるようにする。ただし、ビフォ
アコンプリートの場合でも、フォームオーバレイが指定
されている場合は、読取画像の向きとフォームの向きと
整合している必要があるため、ユーザによる読取画像の
向きの確認が必要となる。このため、本実施形態では、
フォームオーバレイが指定されている場合には、ユーザ
による画像確認(必要に応じて回転)及び登録を経た後
に、プリンタに印刷依頼を行うようにする。結局、本実
施形態では、ユーザが印刷結果の早期の出力を望み(ビ
フォアコンプリート)、且つ画像確認・回転の必要がな
い(フォームオーバレイ指定がない)場合に、読取画像
をそのままプリンタに送信し、その後確認・回転の操作
を受け付け、データベース等へ登録することになる。こ
れにより、本実施形態では、そのような場合にはユーザ
の操作や登録のための画像転送という時間の掛かる処理
を飛ばすことで印刷結果を早く得ることができると共
に、それ以外の場合は、向きの確認を経た画像を印刷さ
せることでユーザが望む印刷結果を得ることができる。
【0042】なお、アフターコンプリートが指定されて
いる場合は、プリンタは、1ジョブの全ページの情報が
揃ってから印刷するので、それまでは他のジョブの印刷
依頼を受け付けて処理できる代わりに、印刷出力の開始
タイミングが遅くなる。したがって、ユーザがアフター
コンプリートを指定した場合は、印刷出力の開始タイミ
ングの遅延をユーザが受け入れているということなの
で、読取画像をすぐにプリンタに送る必要性は少ない。
そこで、この場合は、プリンタへの印刷依頼は、画像確
認を経た後に行うようにした。
【0043】また、本実施形態では、読取画像の登録先
がネットワーク先か、スキャナシステムのローカルの記
憶装置かを判定し、前者の場合は基本的にプリンタには
画像の実体データではなくリファレンス情報を送ること
で、登録・印刷の一連の処理において大量の画像データ
が連続してネットワーク上を転送されることを防ぎ、ネ
ットワーク負荷を時間的に分散することができる。ただ
し、前者の場合でも、ビフォアコンプリートの指定があ
り且つフォームオーバレイの指定がない場合は、ユーザ
は早期の印刷出力を求めており、スキャナシステムから
プリンタに読取画像をそのまま送って印刷させても印刷
結果が誤ったものとならないので、そのように読取画像
をすぐにプリンタに送ることにより、正しい印刷結果の
早期取得というユーザの要望を満足させることができ
る。
【0044】なお、図8に示した手順では、1枚の原稿
について読取、登録、印刷を一連のタスクとして実行
し、これを1枚ごとに繰り返す場合の例であったが、こ
れに限らず、複数枚の原稿のスキャナ読取を連続して行
って読取結果をスキャンサーバ内に蓄積し、これら蓄積
画像を後で順次確認画面に表示して確認・画像回転など
を行う構成に対しても、本実施形態の手法は適用可能で
ある。
【0045】[実施形態2]上記実施形態1では、ビフ
ォアコンプリートが指定され且つフォームオーバレイ印
刷の指定がない場合に、読取画像を即座にプリンタに送
るようにした。これに対し、本実施形態は、読取画像を
即座にプリンタに送るための条件を、管理者等が設定で
きるようにしたものである。この条件を、以下では先行
印刷条件と呼ぶ。
【0046】本実施形態では、システム管理者等が先行
印刷条件をスキャンサーバ10に予め設定しておき、ユ
ーザがジョブ作成画面等(図3〜6参照)で設定した属
性がその先行印刷条件を満足する場合に、スキャンサー
バ10からプリンタへ読取画像を(画像確認等を経ず
に)即座に送るようにする。
【0047】先行印刷条件は、例えばシステム管理者が
テキストエディタ等で記述し、スキャンサーバに登録す
る。登録された記述を先行印刷条件表と呼ぶ。図9に
は、実施形態1の場合と同じ条件(ビフォアコンプリー
トの指定あり且つフォームオーバレイの指定無し)を表
す先行印刷条件表の例である。この記述で、“stamp.mo
de off”は「スタンプ印刷の指定がない」という条件、
“form.mode off”は「フォーム印刷の指定がない」と
いう条件を示しており、これら両者のAND条件が、実
施形態1の「フォームオーバレイの指定がない」という
条件に相当する(スタンプはフォームの一種である)。
また、“print:mode “beforeComplete””という記述
が、「ビフォアコンプリートの指定あり」という条件を
示す。これら各記述が並べて書かれた場合、それらがA
ND条件と解釈される。したがって、図9の記述は実施
形態1のS18に至るまでの判定条件(S14及びS1
6)と等価である。
【0048】この先行印刷条件表の記述を変えることに
より、別の条件を採用することができる。図10は別の
先行印刷条件の例であり、この例では、“reserveInfo.
modeoff”が「印刷時刻の指定なし」という条件、“pri
ority:type high”が「優先順位が高」という条件、“s
tamp.position center”が「スタンプの位置が画像中
央」という条件、“form.position center”が「フォー
ムの位置が画像中央」という条件を示す。最後の2行の
条件は括弧[]で括られているが、このように括弧[]で
括られている条件はOR条件と解釈されるので、それら
2行はフォーム又はスタンプの位置が画像中央にあると
いう条件を意味する。したがって、図10の先行印刷条
件が設定された場合は、ジョブ属性の指定において「印
刷時刻の指定がなく、優先順位が高と指定され、且つ、
フォーム又はスタンプの位置が画像中央と指定された」
の場合に、画像確認・登録を経る前に読取画像がプリン
タに送信され、印刷がなされることになる。
【0049】図10に示した条件例では、印刷時刻の指
定がなく、しかも優先順位が高いということから、ユー
ザが早い印刷出力を希望していると考えられ、スタンプ
やフォームの指定位置が画像の中央である場合は、画像
の向きとフォーム等の向きが整合していなくても見た目
の影響が少ないと考えられるので、そのような場合に
は、早く印刷出力が得られるように、ユーザの画像確認
を待たずに読取画像のデータをプリンタに送るようにす
る。
【0050】なお、先行印刷条件は、読取画像の印刷タ
イミングや、フォームオーバレイ等の読取画像の向きが
問題となる処理に関する条件である。
【0051】図11は、この実施形態のスキャナシステ
ムの処理手順を示すフローチャートである。この図にお
いて、図8の手順のステップと同様のステップについて
は同じ符号を付して詳細な説明を省略する。この手順が
図8の手順と異なるのは、S18(画像確認・登録の前
の先行印刷ステップ)に至るまでの条件判定の部分S5
0〜S56であり、その他の手順は図8の手順と同じで
ある。従って、この相違の部分についてのみ説明する。
【0052】読取画像をテンポラリ名で保存した後(S
12)、S50〜S56のステップで、当該ジョブの設
定が、予め登録された先行印刷条件表の条件項目群を満
足するか否かを判定する。すなわち、先行印刷条件表か
ら1行ずつ条件項目を取り出し(S50)、これが当該
ジョブに対するユーザの属性設定内容と合致するかを検
査する(S52)。これを先行印刷条件表の全項目につ
いて繰り返す(S50、S54)。この先行印刷条件表
の検査において、OR条件の開始を示す“[”を見つけ
ると、次にOR条件の末尾を示す“]”が見つかるまで
が一連のOR条件の構成項目であり、これら一連の項目
群については、そのうちの一つでも満足されたら、その
OR条件が満足されたこととなり、一連のOR条件項目
群の全項目が満足されなかった場合にのみ、そのOR条
件が満足されなかったこととなる。全項目の検査が終わ
ると、先行印刷条件表の全項目が満足されたか(OR条
件については全体として満足されたかを考える)を判定
し(S56)、全項目が満足されたと判定された場合
に、登録対象の読取画像の実体データをプリンタに転送
し、印刷済みフラグを立て(S18)、S20に移行す
る。S56の判定結果がNoの場合は、S18を経ずに
S20に移行する。以降の処理は実施形態1の場合と同
様である。
【0053】このように本実施形態によれば、システム
の使用形態・状況等に応じて適切な先行印刷条件を設定
することができ、その先行印刷条件が満足される場合に
は、読取画像の印刷結果を早期に得ることが可能とな
る。
【0054】なお、以上では、スキャナシステムからプ
リンタへの読取画像の転送のタイミングの決定において
フォームオーバレイ処理を考慮する場合を例にとって説
明したが、上記各実施形態の手法は、フォームオーバレ
イ処理に限らず、画像の方向に依存する各種の処理をプ
リンタ側で画像に対して施す場合一般に適用可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の全体的なシステムの構成例を示す
図である。
【図2】 スキャナシステムの外観の例を示す図であ
る。
【図3】 読み取り設定のUI画面の例を示す図であ
る。
【図4】 登録設定のUI画面の例を示す図である。
【図5】 印刷設定のUI画面の例を示す図である。
【図6】 読取操作の手順に関する設定のためのUI画
面の例を示す図である。
【図7】 読取画像の確認、修正用のUI画面の例を示
す図である。
【図8】 実施形態1におけるスキャナシステムの処理
手順を示すフローチャートである。
【図9】 実施形態2における先行印刷条件表の記述例
を示す図である。
【図10】 実施形態2における先行印刷条件表の記述
例を示す図である。
【図11】 実施形態2におけるスキャナシステムの処
理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 スキャンサーバ、11 UI部、12 読み取り
制御部、13 登録制御部、14 印刷制御部、15
画像表示部、16 付加属性設定部、20 スキャナ、
30 DBサーバ、32 データベース、40 プリン
タ、50 ネットワーク。
フロントページの続き Fターム(参考) 2C061 AP01 AP10 AS02 HJ06 HN05 HN20 5B021 AA01 AA02 AA30 BB02 CC05 DD12 EE01 LB01 LB07 QQ04 5C062 AA05 AA14 AA35 AB22 AC04 AC43 BA00 5C072 AA05 BA20 NA01 UA11 XA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷ジョブに係る全文書を受信してから
    印刷を実行するアフターコンプリートモードと、印刷ジ
    ョブに係る個々の文書を受信するごとに印刷を実行する
    ビフォアコンプリートモードと、の2つのスケジューリ
    ングモードで動作可能かつ印刷対象画像に対し方向依存
    性処理を実行可能なプリンタに対しネットワークを介し
    て接続されるスキャナシステムであって、読取画像を表
    示してユーザから向きの確認又は修正を受けた後その画
    像を保存するスキャナシステムにおいて、 一連の読取画像を前記プリンタに印刷させる印刷ジョブ
    のスケジューリングモードと、該ジョブの各画像に方向
    依存性処理を行うか否かの属性とを含むジョブ属性の指
    定を受け付け、前記プリンタに通知するジョブ属性設定
    手段と、 ジョブ属性としてアフターコンプリートが指定されるか
    又は方向依存性処理有りと指定された場合は、ユーザに
    よる読取画像の向きの確認又は修正の後に該画像の情報
    を前記プリンタに供給し、ジョブ属性としてビフォアコ
    ンプリートが指定され且つ方向依存性処理無しと指定さ
    れた場合は、該画像の情報をプリンタに供給した後、ユ
    ーザによる読取画像の向きの確認又は修正を受け付ける
    画像出力制御手段と、 を有するスキャナシステム。
  2. 【請求項2】 前記読取画像の保存先が前記ネットワー
    クを介して接続されたデータベースである場合、前記画
    像出力制御手段は、前記データベースに登録された該画
    像にアクセスするためのリファレンス情報を前記プリン
    タに送り、前記プリンタは、そのリファレンス情報を用
    いて前記データベースから該画像の実体データを取得し
    て印刷を行うことを特徴とする請求項1記載のスキャナ
    システム。
  3. 【請求項3】 前記画像出力制御手段は、前記ジョブ属
    性としてビフォアコンプリートが指定され且つ方向依存
    性処理無しと指定された場合については、前記プリンタ
    に対して読取画像の前記リファレンス情報を送る代わり
    に、該画像の実体データを送信することを特徴とする請
    求項2記載のスキャナシステム。
  4. 【請求項4】 前記方向依存性処理は、フォームオーバ
    レイ処理であることを特徴とする請求項1から3のいず
    れかに記載のスキャナシステム。
  5. 【請求項5】 プリンタに対しネットワークを介して接
    続され、読取画像を表示してユーザから向きの確認又は
    修正を受けた後その画像を保存するスキャナシステムに
    おいて、 読取画像の向きの確認又は修正の前に印刷を行うことが
    許容できる場合の条件を登録する先行印刷条件登録手段
    と、 ユーザから、読取画像の印刷タイミング及び印刷時に施
    す方向依存性処理に関する属性設定を受け付ける属性設
    定手段と、 前記属性設定手段で設定された属性内容が、前記先行印
    刷条件登録手段に登録された条件を満足するか否かを判
    定し、満足しない場合には、ユーザによる読取画像の向
    きの確認又は修正の後に該画像の情報を前記プリンタに
    供給し、満足する場合には、該画像の情報をプリンタに
    供給した後、ユーザによる読取画像の向きの確認又は修
    正を受け付ける画像出力制御手段と、 を有するスキャナシステム。
  6. 【請求項6】 印刷対象画像に対して方向依存性処理を
    実行可能なプリンタに対しネットワークを介して接続さ
    れ、光学的に読み取った画像を前記プリンタに印刷させ
    るスキャナシステムであって、 読取画像の印刷に際して方向依存性処理を行うか否かを
    含む印刷属性の設定をユーザから受け付け、前記プリン
    タに通知する属性設定手段と、 方向依存性処理有りと設定された場合は、読取画像を表
    示して該画像の向きの確認又は修正をユーザから受け付
    けた後、向きの確認又は調整後の画像を前記プリンタに
    送信し、方向依存性処理無しと設定された場合は読取画
    像の確認又は修正のための表示を行わずに該画像を前記
    プリンタに送る画像出力制御手段と、 を有するスキャナシステム。
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