JP2001085656A - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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JP2001085656A
JP2001085656A JP26127499A JP26127499A JP2001085656A JP 2001085656 A JP2001085656 A JP 2001085656A JP 26127499 A JP26127499 A JP 26127499A JP 26127499 A JP26127499 A JP 26127499A JP 2001085656 A JP2001085656 A JP 2001085656A
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light
film
substrate
image sensor
solid
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JP26127499A
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Nobuhiko Umetsu
暢彦 梅津
Yasuhiro Ueda
康弘 上田
Koichi Harada
耕一 原田
Hiroyuki Wada
裕之 和田
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力画像の外周部分における額縁状の縞模様
の発生を防止する。 【解決手段】 光検出部3を埋め込む絶縁膜4上に、少
なくとも1層以上の透明誘電体薄膜により構成された反
射防止膜5を形成する。これにより、基板2の段差部2
a近傍において、反射光の角度依存性を抑制し、入射光
の干渉を防止することができる。そのため、この段差部
2a近傍に位置する光検出部3が入射光を正確に検出す
ることが可能となり、縞模様11の発生を防止すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像光を検出する
光検出部を基板上に備え、上記光検出部が絶縁膜によっ
て埋め込まれてなる固体撮像素子に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ビデオカメラやデジタルスチル
カメラ等の撮像機器には、撮像する画像を電気的な画像
信号に変換するための固体撮像素子が備えられている。
このような固体撮像素子としては、例えば、電荷結合素
子(以下、CCD:Charge Coupled Device という。)
を利用して撮像光を画像信号に変換するCCDイメージ
センサが広く用いられている。
【0003】CCDイメージセンサは、画像を撮像する
撮像領域において、撮像光を検出する光検出部が基板上
に2次元格子状に配設されてなる。また、CCDイメー
ジセンサにおいては、各光検出部にそれぞれ電極が設け
られており、これら光検出部が全体としてCCDを構成
している。そして、CCDイメージセンサは、各光検出
部によって検出された撮像光を時系列的に取り出すこと
により、撮像領域に受光された画像を電気的な画像信号
として出力する構成とされている。
【0004】また、CCDイメージセンサにおいて、基
板上に形成された光検出部は、撮像光が入射する側を絶
縁膜によって埋め込まれている。これにより、電極同士
の絶縁を確実に図るとともに、表面に傷がついてしまう
ことを防止されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなCCDイメージセンサにおいては、撮像領域の外周
部分に基板の段差が形成されており、この部分で絶縁膜
の表面に傾斜が生じている。すなわち、基板の段差によ
って、この基板上に設けられた絶縁膜が平坦に形成され
ていない。
【0006】このため、従来のCCDイメージセンサ
は、例えば、単一波長からなるレーザ光のような単色光
を受光した場合に、絶縁膜での傾斜により入射光に干渉
が生じてしまう。これにより、撮像領域の外周部分に位
置する光検出部は、受光された画像を正確に検出するこ
とができなくなる。この結果、出力される画像信号を再
生すると、出力画像の外周部分に額縁状の縞模様が現れ
てしまうといった問題があった。このような縞模様は、
検出した画像を処理する際にノイズとなるため、好まし
くない。
【0007】従来のCCDイメージセンサにおいて、上
述したような不具合を改善するために、例えば基板の形
状を変えるなどして、設計の変更によって対策を施すた
めには、製造装置の改良や製造プロセスの変更などに大
幅なコストが要求されてしまう。
【0008】上述したような不具合を改善するために
は、例えば、絶縁膜が平坦に形成された撮像領域の中央
付近における出力画像だけを利用することが考えられ
る。しかしながら、この場合には、マスクを作製する必
要があるために高コストになってしまうばかりでなく、
有効に利用できる出力画像のサイズが小さくなってしま
うといった問題が生じる。
【0009】また、上述した不具合を改善するために、
光検出部を基板の段差から距離を離して設けたりするこ
とが考えられる。しかしながら、この場合には、基板の
サイズが大きくなってしまい、CCDイメージセンサの
小型化を阻害する要因となってしまうのみならず、上述
したように設計の変更が必要となるために、高コスト化
を招いてしまうといった問題が生じる。
【0010】CCDイメージセンサにおいては、近年、
撮像機器の小型化に対応するために、より一層の小型化
を図ることが要求されている。CCDイメージセンサ
は、このような要求を満足するために、基板のサイズを
より小さくすることが求められており、このとき、撮像
領域の外周部分も有効に利用して入射光を正確に検出す
ることが必要となる。したがって、上述したような問題
は、コスト的な観点からだけでなく、小型化を図るため
にも、今後ますます重要視されてゆくと考えられてい
る。
【0011】そこで、本発明は、上述したような問題を
解決して、出力画像の外周部分における額縁状の縞模様
の発生を低コストで防止することが可能であるととも
に、小型化を図ることが可能な固体撮像素子を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る固体撮像素
子は、撮像光を検出する光検出部を基板上に備え、上記
光検出部が絶縁膜によって埋め込まれてなる固体撮像素
子である。そして、上記絶縁膜上に、少なくとも1層以
上の透明誘電体薄膜により構成された反射防止膜が形成
されてなる。
【0013】以上のように構成された固体撮像素子は、
絶縁膜上に反射防止膜が形成されていることによって、
この反射防止膜が反射率変化の角度依存性を抑制し、入
射光の干渉を防止することができる。したがって、出力
画像の外周部分における縞模様の発生を防止することが
できる。
【0014】また、本発明に係る固体撮像素子は、上記
反射防止膜が、撮像光に対して、0°以上且つ40°以
下の入射角における反射率の変化を低減するように設計
されていることが望ましい。
【0015】本発明に係る固体撮像素子においては、反
射防止膜を形成する材料や層構成を適宜に設計すること
により、反射防止膜により反射を防止する入射光の波長
を任意に選択することができる。このとき、反射防止膜
は、上述したように、撮像光に対して、0°以上且つ4
0°以下の入射角における反射率の変化を低減するよう
に設計されていることにより、基板に段差が形成されて
いることによって絶縁膜が傾斜して形成された部分にお
いて、最も効果的に入射光の干渉を防止することができ
る。これにより、出力画像の外周部分における縞模様の
発生をより効果的に防止することができるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る固体撮像素子
について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下で
は、本発明を適用した一構成例として、図1に示すよう
なCCDイメージセンサ1について説明する。なお、本
発明は、CCDイメージセンサ1に限定されるものでは
なく、撮像する画像を電気的な画像信号に変換するよう
な、あらゆる種類の固体撮像素子に適用することができ
ることは勿論である。
【0017】CCDイメージセンサ1は、図1に示すよ
うに、硬質材料によって平板状に形成された基板2上
に、撮像光を検出する光検出部3を備える。また、基板
2上には、光検出部3を埋め込むようにして絶縁膜4が
形成されている。絶縁膜4上には、反射防止膜5が薄膜
状に形成されている。また、CCDイメージセンサ1に
おいては、基板2上に光検出部3が2次元格子状に多数
配設された構成とされている。そして、このように光検
出部3が配設された領域が撮像領域とされている。な
お、図1は、CCDイメージセンサ1の要部を拡大して
示す概略断面図であり、1つの光検出部3だけについて
図示している。また、本発明は、光検出部3の構成や、
その数、及びその配列に限定されるものではない。
【0018】CCDイメージセンサ1においては、撮像
領域に対して、反射防止膜5及び絶縁膜4を介して撮像
光を光検出部3に入射させ、この光検出部3によって入
射光を電気的な信号に変換する構成とされている。
【0019】光検出部3は、例えば、シリコン基体上に
pn接合のフォトダイオードが形成されてなる。CCD
イメージセンサ1においては、例えば、シリコンを材料
として基板2を形成し、この基板2を光検出部3の基体
として用いる構成としてもよい。また、CCDイメージ
センサ1においては、2次元格子状に配設された光検出
部3に、それぞれ電極が設けられており、これら光検出
部3が全体としてCCDを構成している。そして、CC
Dイメージセンサ1は、各光検出部3によって検出され
た撮像光を時系列的に取り出すことにより、撮像領域に
受光された画像を電気信号として出力する構成とされて
いる。
【0020】絶縁膜4は、例えば、Si23等のよう
な、撮像光に対して透光性を示し、且つ電気絶縁性を示
す材料によって薄膜状に形成されている。CCDイメー
ジセンサ1においては、絶縁膜4が形成されていること
によって、光検出部3同士の絶縁を確実に図るととも
に、外環境の変化に対する信頼性の向上が図られてい
る。
【0021】反射防止膜5は、少なくとも1層以上の透
明誘電体薄膜によって構成されている。また、反射防止
膜5は、所望とする波長の光、或いは波長域の光に対し
て、位相条件及び振幅条件を満足して反射防止効果を示
すような材料及び層構成によって構成されている。CC
Dイメージセンサ1は、反射防止膜5が形成されている
ことによって、この反射防止膜5が反射率変化の角度依
存性を抑制し、入射光が干渉してしまうことを防止され
ている。以下では、この点について、具体的に説明す
る。
【0022】CCDイメージセンサ1では、撮像領域の
外周部分において、基板2に段差部2aが形成されてい
る。この段差部2aは、CCDイメージセンサ1におい
て、例えば、光検出部3が構成するCCDの電極端子を
設けるためなどに用いられている。CCDイメージセン
サ1において、絶縁膜4は、基板2の段差部2aが形成
されている部分で、その表面に傾斜が生じており、平坦
に形成されていない。
【0023】そのため、図1中においてそれぞれ矢印で
示すような、段差部2aの下側に入射する入射光Aと、
段差部2aの上側に入射する入射光Bとにおいて、絶縁
膜に対するそれぞれの入射角度θ1及びθ2は、僅かなが
ら異なる角度となってしまう。したがって、CCDイメ
ージセンサ1においては、特にレーザ光のような単色光
を受光する場合に、絶縁膜4で入射光Aと入射光Bとの
反射率が異なると、干渉が生じてしまう。この結果、段
差部2aの近傍に位置する光検出部3が入射光を正確に
検出することができなくなり、このようなCCDイメー
ジセンサ1から出力される画像信号を再生すると、図2
において模式的に示すように、出力画像10の外周部分
に、額縁状の縞模様11が現れてしまう。
【0024】しかしながら、本発明に係るCCDイメー
ジセンサ1においては、絶縁膜4上に反射防止膜5が形
成されていることにより、絶縁膜4における入射光の入
射角度に応じた反射率の変化が低減されており、これに
よって、絶縁膜4の表面が傾斜している位置における入
射光の干渉が防止されている。そのため、例えば、レー
ザ光のような単色光を受光する場合であっても、図3に
おいて模式的に示すように、出力画像20に上述したよ
うな縞模様11が現れてしまうことがない。
【0025】なお、図2及び図3においては、縞模様1
1のあるなしを明確に示すために、撮像した画像を省略
して示している。
【0026】したがって、CCDイメージセンサ1は、
基板2の段差部2a近傍、すなわち撮像領域の外周部分
に位置する光検出部3においても入射光を正確に検出す
ることができる。そのため、出力画像20の外周部分に
おいても高品質な信号を得ることができるため、撮像領
域の外周部分に位置する光検出部3から出力される信号
も有効に利用することができる。これにより、CCDイ
メージセンサ1においては、例えば、撮像領域の中央付
近における出力画像だけを利用するとしたり、光検出部
3を段差部2aから離して設けたりすることが不要とな
り、小型化を図ることが容易となる。
【0027】ところで、上述したような縞模様11をな
くすために、反射防止膜5を形成するとせずに、例え
ば、基板2から段差部2aをなくしたり、段差部2aの
位置でも絶縁膜4の表面を平坦に形成するためには、C
CDイメージセンサ全体の設計の変更が必要となり、製
造装置の改良や製造プロセスの変更などに大幅なコスト
が必要となってしまう。しかしながら、本発明に係るC
CDイメージセンサ1では、反射防止膜5を備えること
によって、入射光の干渉を防止し、縞模様11の発生を
防止している。したがって、反射防止膜5の製膜に必要
なコストだけで、極めて低コストに縞模様11の発生を
防止することができる。
【0028】なお、CCDイメージセンサ1おいては、
反射防止膜5を形成する材料、その層構成、及び膜厚な
どを限定されるものではなく、絶縁膜4の屈折率や撮像
光の波長に応じて、適宜設計すればよい。例えば、撮像
光がレーザ光のような単色光でない場合には、屈折率の
異なる複数の透明誘電体薄膜を積層することによって反
射防止膜5を形成し、所定の波長域の入射光に対して絶
縁膜4での干渉を防止することができる。
【0029】また、CCDイメージセンサ1において、
反射防止膜5は、撮像光に対して、0°以上且つ40°
以下の入射角における反射率の変化を低減するように設
計されていることが望ましい。基板2の段差部2aが形
成されていることにより絶縁膜4に生じる傾斜は40°
以下であることから、上述したように設計されることに
よって、絶縁膜4が傾斜して形成されている撮像領域の
外周部分において、最も効果的に入射光の干渉を防止す
ることができる。
【0030】<実験例>つぎに、上述したように、CC
Dイメージセンサ1に反射防止膜5を備えることによる
効果を確認するために、以下のような実験を行った場合
について説明する。
【0031】先ず、CCDイメージセンサ1における基
板2に相当するSi基板を用意して、このSi基板に対
して波長266nmのレーザ光を照射し、入射角度を変
化させて反射率を測定した。
【0032】次に、このSi基板上に、CCDイメージ
センサ1における絶縁膜4に相当するSi23薄膜を成
膜し、同様のレーザ光を照射して、入射角度を変化させ
たときの反射率を測定した。
【0033】次に、Si23薄膜上に、CCDイメージ
センサ1における反射防止膜5に相当するMgF2薄膜
を成膜し、同様のレーザ光を照射して、入射角度を変化
させたときの反射率を測定した。MgF2薄膜は、この
MgF2薄膜の屈折率をnとしたときに、照射するレー
ザ光の波長の1/4nに相当する48nm程度の膜厚で
成膜した。
【0034】以上のようにして測定した反射率の入射角
度に対する変化を、図4に示す。図4から明らかである
ように、Si基板上にSi23薄膜を形成しただけの状
態では、照射したレーザ光の反射率が入射角度に応じて
大きく変動している。これに対して、さらにMgF2
膜を形成したときには、反射率の入射角度依存性が低減
されていることが分かる。なお、図4において、いずれ
の場合においても入射角度が90°付近で急激に反射率
が増大しているのは、レーザ光が反射面で全反射してい
るからであると考えられる。
【0035】一般に、上述したCCDイメージセンサ1
のような固体撮像素子においては、素子表面を保護する
目的で形成される絶縁膜4の傾斜が40°以下である。
そのため、入射角度が0°以上且つ40°以下の範囲に
おいて、入射光の反射率の変化が低減されていることに
より、入射光の干渉を十分に防止することができる。本
実験の結果、この範囲の入射角度に対して、図4に示す
ように、Si23薄膜だけがSi基板上に形成されてい
る場合よりも、さらにMgF2薄膜が形成されている場
合の方が反射率の入射角度依存性が低減されることが確
認された。
【0036】また、以上のようにして、各層を積層して
成膜したSi基板に対して、基板2の段差部2aに相当
する位置に、波長266nmのレーザ光を照射したとき
に得られた反射光の強度分布を図5に示す。なお、図5
において、横軸は、Si基板における基板2の段差部2
aに相当する位置から、このSi基板の中央部に向けて
の光検出部3(画素)の数であり、縦軸は、その画素の
位置における、入射光の強度に対する反射光の強度の百
分率である。
【0037】さらに、MgF2薄膜による効果を確認す
るために、このMgF2薄膜を成膜しない他は上述と同
様にして作製したSi基板に対して、上述と同様に反射
光の強度分布を測定した結果を、図6に示す。
【0038】図5及び図6から明らかであるように、反
射防止膜5に相当するMgF2薄膜が成膜されていない
Si基板では、段差部2a近傍における光検出部3の位
置において、反射光の強度分布が激しく変化しているの
に対して、MgF2薄膜が成膜されているSi基板で
は、反射光の強度分布の変化が極めて効果的に抑制され
ていることが分かる。なお、図6に示すように、Si基
板の外周部近傍における反射光の強度分布の変化が大き
い部分では、入射光と反射光とに干渉が生じ、図2に示
すような額縁状の縞模様11が発生している。
【0039】したがって、図5における結果からも、反
射防止膜5が成膜されていることによって、縞模様11
の発生が著しく低減されていることが明らかである。
【0040】なお、本実験の場合に、MgF2薄膜の膜
厚は、上述したように48nmとすることに限定され
ず、入射させるレーザ光の波長に対して1/4nとなる
ように形成すればよい。これにより、MgF2薄膜は、
反射防止効果を示すための位相条件を満たすことができ
る。
【0041】本実験による結果から、上述したCCDイ
メージセンサ1において、撮像光を波長λの単色光とす
る場合には、絶縁膜4をSi23によって形成するとと
もに、反射防止膜5をMgF2によってλ/4nの膜厚
で形成することが望ましいことが分かる。これにより、
波長λの単色光に対して、絶縁膜4での干渉を防止し
て、縞模様11の発生を防止することができる。
【0042】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明に係る固
体撮像素子は、絶縁膜上に反射防止膜が形成されている
ことによって、反射率変化の角度依存性を抑制し、入射
光の干渉を防止することができる。これにより、例え
ば、絶縁膜が傾斜して形成されている部分においても、
入射光の干渉を防止して、出力画像の外周部分における
縞模様の発生を防止することができる。また、本発明に
係る固体撮像素子は、絶縁膜上に反射防止膜が形成する
だけで縞模様の発生を効果的に防止することができるこ
とから、製造装置や製造プロセスに大幅な変更を加える
必要がなく、低コスト且つ高性能な撮像素子として用い
ることができる。また、撮像領域の外周部分における入
射光の干渉が防止されていることによって、この部分に
位置する光検出部においても入射光を正確に検出するこ
とができるため、小型化に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るCCDイメージセンサの要部を拡
大して示す概略断面図である。
【図2】同CCDイメージセンサにおいて、反射防止膜
を形成しない場合の出力画像を示す模式図である。
【図3】同CCDイメージセンサにおける出力画像を示
す模式図である。
【図4】本発明に係るCCDイメージセンサにおける、
入射光の入射角度と反射率の変化との関係を示す図であ
る。
【図5】同CCDイメージセンサにおける、基板の端部
からの位置と、その位置で得られた反射光の強度との関
係を示す図である。
【図6】反射防止膜を形成しない場合のCCDイメージ
センサにおける、基板の端部からの位置と、その位置で
得られた反射光の強度との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 CCDイメージセンサ、2 基板、2a 段差部、
3 光検出部、4 絶縁膜、5 反射防止膜
フロントページの続き (72)発明者 原田 耕一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 和田 裕之 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 4M118 AA05 AA10 AB01 BA10 CA03 CA34 CB13 FA06 5C024 AA01 CA06 CA12 EA08 FA01 GA01 GA11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像光を検出する光検出部を基板上に備
    え、上記光検出部が絶縁膜によって埋め込まれてなる固
    体撮像素子において、 上記絶縁膜上に、少なくとも1層以上の透明誘電体薄膜
    により構成された反射防止膜が形成されていることを特
    徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 上記反射防止膜は、撮像光に対して、0
    °以上且つ40°以下の入射角における反射率の変化を
    低減するように設計されていることを特徴とする請求項
    1記載の固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 撮像光が波長λの単色光であるととも
    に、 上記絶縁膜は、Si23によって形成され、 上記反射防止膜は、屈折率がnであるMgF2によっ
    て、λ/4nの厚さで形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の固体撮像素子。
JP26127499A 1999-09-14 1999-09-14 固体撮像素子 Pending JP2001085656A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006030162A (ja) * 2004-06-18 2006-02-02 Casio Comput Co Ltd 撮像装置、生体高分子分析チップ及び分析支援装置
US8593538B2 (en) 2009-09-30 2013-11-26 Kabushiki Kaisha Toshiba Solid state imaging device

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