JP2001084854A - ポリマー碍子とその製造方法 - Google Patents

ポリマー碍子とその製造方法

Info

Publication number
JP2001084854A
JP2001084854A JP25166299A JP25166299A JP2001084854A JP 2001084854 A JP2001084854 A JP 2001084854A JP 25166299 A JP25166299 A JP 25166299A JP 25166299 A JP25166299 A JP 25166299A JP 2001084854 A JP2001084854 A JP 2001084854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod
shaped core
polymer insulator
core material
tubular
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25166299A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4400955B2 (ja
Inventor
Masao Otsubo
正男 大坪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Innovative Properties Co
Original Assignee
3M Innovative Properties Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 3M Innovative Properties Co filed Critical 3M Innovative Properties Co
Priority to JP25166299A priority Critical patent/JP4400955B2/ja
Publication of JP2001084854A publication Critical patent/JP2001084854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4400955B2 publication Critical patent/JP4400955B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulators (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール材を用いず、しかも棒状芯材と連結具
との接続強度を低下させることなく、高度な耐電圧性能
を発揮し得るポリマー碍子を製造する。 【解決手段】 ポリマー碍子10は、長手方向両端に連
結具14を固定した電気絶縁性の棒状芯材12と、棒状
芯材12の外面を被覆する電気絶縁性の外被部材16と
を備える。外被部材16は、管状部分22に一体的に成
形される5個の笠部分24を備える。外被部材16の管
状部分22の長手方向両端には、両連結具14の固定部
18の最小太さよりも小さな第1内径寸法を非変形時に
呈する管状のシール部分26が設けられる。それらシー
ル部分26は、両連結具14の固定部周辺領域の外面
に、所要のシール効果を奏するに十分な収縮圧力のもと
で弾性的に密着し、それにより外被部材16は、棒状芯
材12の外面上に固定的に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリマー碍子とそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリマー碍子は、比較的加工が容易で多
様な形状の碍子を比較的安価に作製できる利点があり、
近年、屋外の高圧送電用の碍子としても利用されてい
る。例えば、いわゆる懸垂碍子として使用されるポリマ
ー碍子は、長手方向両端に連結具を備えた電気絶縁性の
棒状芯材と、棒状芯材の外面を被覆する電気絶縁性の外
被部材とを備えて構成される。棒状芯材は、特に両端の
連結具を介して長手方向に負荷される張力に抗して、所
期の絶縁構造を維持し得る機械的強度を有する。また外
被部材は、棒状芯材の絶縁性を、碍子として機能し得る
所要水準に向上させるものであり、特に屋外使用時の降
雨等による耐電圧性能の劣化を防止するための複数の笠
部分を有する。
【0003】従来、この種のポリマー碍子は、以下の方
法で製造されている。第1の製造方法としては、まず、
繊維強化プラスチック等から所定寸法に成形した棒状芯
材を、外被部材を成形するための型内にインサートとし
て配置する。次いで、射出成形工程又はトランスファ成
形工程により、シリコーンゴム等のエラストマーから外
被部材を作製する。これにより型内で、棒状芯材の外面
に固着した外被部材が得られる。次に、型から取出した
棒状芯材の長手方向両端に、送電ケーブル等を係留する
ための金属製の連結具をそれぞれかしめ(圧着)等によ
り強固に固定する。最後に、棒状芯材と外被部材と連結
具との接続領域を、それら構成要素間に水分が浸入しな
いようにシール材でシールして、ポリマー碍子が完成す
る。
【0004】第2の製造方法としては、最初に棒状芯材
の長手方向両端に、連結具をそれぞれかしめ等により強
固に固定する。次に、連結具を固定した棒状芯材を、外
被部材を成形するための型内にインサートとして配置
し、射出成形工程又はトランスファ成形工程により外被
部材を作製する。これにより型内で、棒状芯材と連結具
との接続領域を被覆するようにして、棒状芯材の外面に
固着した外被部材が得られ、ポリマー碍子が完成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のポリマ
ー碍子製造方法のうち、第1の方法では、仕上げ作業と
してのシール材の塗着作業が煩雑で、熟練を要する課題
があった。また、一般的なシール材は、外被部材に比べ
て耐食性や耐トラッキング性に劣るので、長期間の使用
中にシール材の劣化によりポリマー碍子の耐電圧性能が
低下することが懸念された。
【0006】これに対し、第2の方法では、外被部材が
その長手方向両端で棒状芯材と連結具との接続領域を被
覆してシールするので、シール材が不要になる利点があ
る。しかし、外被部材の成形中に、棒状芯材と連結具と
が型内で高温に曝されるので、棒状芯材及び連結具の熱
膨張や冷却等に起因して、棒状芯材と連結具との接続強
度が低下する危惧があった。
【0007】ところで、ポリマー碍子の外被部材は、ポ
リマー碍子を屋内、屋外(一般地区、汚損地区、重塩害
地区)のいずれの場所に設置するかに応じて、形状及び
寸法を最適化し、特に最適な個数の笠部分を備えること
が要求される。しかし上記したいずれの製造方法におい
ても、そのような多様な形状及び寸法のポリマー碍子を
作製するためには、外被部材の形状及び寸法に対応する
専用の型が必要となるので、設備費用が高騰し、ポリマ
ー碍子の単価が上昇することが懸念された。特に重塩害
地区では、塩害汚損による漏れ電流が問題となるので、
塩害汚損を被らない遮蔽面部分を有する釣鐘形の笠部分
を外被部材に設けることが要求される。しかし、そのよ
うな釣鐘形の笠部分を外被部材に一体成形することは、
型の構造上一般に困難とされている。
【0008】本発明の目的は、棒状芯材と外被部材と連
結具との接続領域をシールするシール材を用いずに、し
かも棒状芯材と連結具との接続強度を低下させることな
く製造でき、高度な耐電圧性能を発揮し得るポリマー碍
子及びその製造方法を提供することにある。本発明の他
の目的は、屋内、屋外(一般地区、汚損地区、重塩害地
区)等の種々の適用に最適な耐電圧性能及び耐汚損性能
を発揮し得るポリマー碍子及びその製造方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、長手方向両端に連結具を
備えた電気絶縁性の棒状芯材と、棒状芯材の外面を被覆
する電気絶縁性の外被部材とを具備するポリマー碍子に
おいて、外被部材が、それ自体の弾性収縮力により、棒
状芯材に取付けられていることを特徴とするポリマー碍
子を提供する。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のポリマー碍子において、外被部材が、棒状芯材の外面
を被覆する管状部分と、管状部分に一体的に成形される
少なくとも1つの笠部分とを備えるポリマー碍子を提供
する。請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のポリ
マー碍子において、外被部材が、棒状芯材の外面を被覆
する管状要素と、管状要素に取付けられる少なくとも1
つの別体の笠要素とを備えるポリマー碍子を提供する。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項
に記載のポリマー碍子において、棒状芯材の外面上で軸
線方向へ隣接配置される複数の外被部材を具備するポリ
マー碍子を提供する。
【0011】請求項5に記載の発明は、ポリマー碍子の
製造方法であって、長手方向両端に連結具を備えた電気
絶縁性の棒状芯材を用意し、棒状芯材と長手方向両端の
連結具との接続領域の太さよりも小さな第1内径寸法を
非変形時に呈する管状のシール部分を有して、棒状芯材
を被覆収容する電気絶縁性の外被部材を用意し、外被部
材のシール部分を対応の接続領域の太さよりも大きな第
2内径寸法を呈するまで弾性的に拡張して、棒状芯材を
外被部材に挿入するとともに接続領域を対応のシール部
分に位置合せし、外被部材のシール部分を弾性的に収縮
させて対応の接続領域に密着させ、外被部材をそれ自体
の弾性収縮力により棒状芯材に取付けることを特徴とす
るポリマー碍子の製造方法を提供する。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のポリマー碍子の製造方法において、破壊可能なコア部
材を用いて、外被部材のシール部分を第2内径寸法に保
持し、コア部材を破壊して除去することによりシール部
分を弾性的に収縮させるポリマー碍子の製造方法を提供
する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態を詳細に説明する。図面において、同一
又は類似の構成要素には共通の参照符号を付す。図1
は、本発明の第1の実施形態によるポリマー碍子10の
部分断面図、図2は、ポリマー碍子10の製造工程を示
す図である。ポリマー碍子10は、電気絶縁性の棒状芯
材12と、棒状芯材12の長手方向両端にそれぞれ設け
られる一対の連結具14と、棒状芯材12の外面を被覆
する電気絶縁性の外被部材16とを備えて構成される。
ポリマー碍子10は、送電用の懸垂碍子として好適に使
用できる。
【0014】ポリマー碍子10の棒状芯材12は、例え
ば繊維強化プラスチックやセラミックス等の、優れた機
械的強度を有する電気絶縁性材料から形成される。ポリ
マー碍子10を送電用の懸垂碍子として使用する際に
は、棒状芯材12が、両端の連結具14を介して長手方
向に負荷される張力に抗して、ポリマー碍子10の所期
の絶縁構造を維持するように作用する。棒状芯材12
は、要求される碍子の形状に対応して、円柱、円錐、楕
円柱、角柱等の種々の形状を採用できる。なお棒状芯材
12の好適な材料は、ガラス繊維強化エポキシ樹脂、ア
ルミナ等である。
【0015】連結具14は、例えば金属やエンジニアリ
ングプラスチック等の、優れた機械的強度を有する材料
から形成される。各連結具14は、一端の固定部18と
他端の係留部20とを備え、固定部18にて棒状芯材1
2の長手方向一端に例えばかしめ(圧着)や接着等によ
り強固に固定される。図示実施形態では、各連結具14
の固定部18は、棒状芯材12の端部を収容する筒形状
を有し、したがって棒状芯材12の外径よりも実質的に
大きな外径が固定部18の周辺領域に付与される。各連
結具14の係留部20は、例えば図示しないクランプ要
素を介して、送電ケーブルや電柱等に連結される。係留
部20による係留構造は、公知のアイ/アイ型、アイ/
クレビス型、クレビス/クレビス型、ボール/ソケット
型等を採用できる。なお連結具14の好適な材料は、鋳
鉄、鋳造アルミニウム等である。
【0016】棒状芯材12と一対の連結具14とは、通
常は上記したように互いに別部材として形成される。し
かし、例えば高強度の電気絶縁性材料から、棒状芯材1
2と一対の連結具14とを互いに一体的に成形すること
もできる。
【0017】外被部材16は、棒状芯材12の絶縁性
を、碍子として機能し得る所要水準に向上させるもので
あり、優れた耐食性、耐トラッキング性を有する弾性高
分子材料から形成される。図示実施形態では、外被部材
16は、棒状芯材12の外面を被覆する管状部分22
と、管状部分22に一体的に成形される少なくとも1つ
(図では5個)の笠部分24とを備える。外被部材16
の管状部分22は、長手方向両端に連結具14を固定し
た棒状芯材12の外面全体を被覆するとともに、両連結
具14の固定部18の周辺領域を被覆する寸法を有す
る。外被部材16の5個の笠部分24は、管状部分22
の外面から互いに略同一の円板形状に径方向へ延設さ
れ、管状部分22の軸線方向へ略等間隔に配置される。
これら笠部分24は、特に屋外使用時の降雨等によるポ
リマー碍子10の耐電圧性能の劣化を防止するものであ
り、一般に、所要の沿面距離(表面漏れ距離)を得るた
めに必要な個数の笠部分が管状部分に一体的に形成され
る。
【0018】外被部材16は、特にその管状部分22が
発揮する固有の弾性回復(収縮)力により、棒状芯材1
2に取付けられる。さらに特定すれば、外被部材16
は、棒状芯材12とその長手方向両端に固定した連結具
14との接続領域(図示実施形態では連結具14の固定
部18の周辺領域)の最小太さ(外径)よりも小さな第
1内径寸法を非変形時(応力が加わらないとき)に呈す
る管状のシール部分26を、管状部分22の長手方向両
端に有する。したがって、管状部分22の両シール部分
26は、両連結具14の固定部周辺領域の外面に、所要
のシール効果を奏するに十分な収縮圧力のもとで弾性的
に密着し、それにより外被部材16は、棒状芯材12の
外面上に固定的に配置される。
【0019】ここで、管状部分22の両シール部分26
に要求されるシール効果とは、特にポリマー碍子10の
屋外使用時に、雨水等の水分が棒状芯材12と外被部材
16との間、棒状芯材12と両連結具14との間、及び
両連結具14と外被部材16との間に浸入することを確
実に防止し得ることである。なお図示実施形態では、管
状部分22がその全長に渡って、棒状芯材12の太さ
(外径)よりも小さな第1内径寸法を非変形時に呈する
ように構成されており、それにより管状部分22の略全
体が棒状芯材12の外面に弾性収縮力下で密着してい
る。
【0020】このような構成を有する外被部材16は、
電気絶縁性、高い弾性回復率、優れた永久伸び特性等
の、好ましい物性を有するエラストマーから成形され
る。外被部材16の材料の具体例としては、シリコーン
ゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピ
レンゴム(特にEPDM)等が挙げられる。これらのう
ちでシリコーンゴムは、耐環境性に優れ、汚損時の耐電
圧性能も良好である点で、好ましい材料である。
【0021】外被部材16の管状部分22及び両シール
部分26の弾性収縮力による、棒状芯材12の外面及び
両連結具14の固定部周辺領域の外面への密着程度は、
いずれもいわゆるシールストレス(%)によって表すこ
とができる。上記実施形態では、連結具14の固定部1
8の周辺領域に対する外被部材16のシール部分26の
シールストレスが、例えば5%〜100%の範囲、好ま
しくは10%〜50%の範囲になるように、各部材寸法
が設定される。シールストレスが5%未満では、外被部
材16を棒状芯材12に取付けたときに、固定部18の
周辺領域へのシール部分26の密着性が不足し、所要の
シール効果が得られなくなる傾向がある。またシールス
トレスが100%を超えると、後述するポリマー碍子1
0の製造工程において、外被部材16を弾性的拡径状態
に保持することが困難になる傾向がある。
【0022】上記実施形態におけるシールストレスは次
式で示される。 シールストレス(%)=(OD−d)/d×100 ここで、ODは連結具14の固定部18周辺領域の最小
外径、dは非変形時の外被部材16のシール部分26の
最大内径である。なお上記実施形態では、外被部材16
の両シール部分26が所要のシールストレスを発揮して
いる限り、棒状芯材12の外面に対する外被部材16の
管状部分22のシールストレスは、5%未満であっても
よい。或いは、外被部材16の管状部分22がその略全
長に渡って、棒状芯材12の外面に対し同様に100%
までの範囲のシールストレスを発揮するように構成する
こともできる。
【0023】次に図2を参照して、本発明の一実施形態
によるポリマー碍子製造方法を、上記したポリマー碍子
10に関連して説明する。まず、所望形状及び所望寸法
に成形された棒状芯材12の長手方向両端に、それぞれ
連結具14をかしめ等により固定する。他方、外被部材
16は、管状部分22がその全長に渡って棒状芯材12
の太さ(外径)よりも小さな第1内径寸法を非変形時に
呈する形状及び寸法に、5個の笠部分24と共に一体成
形される。この外被部材16を、筒状のコア部材28に
より、両シール部分26を含む管状部分22の全長に渡
って、棒状芯材12と両連結具14との接続領域(固定
部18の周辺領域)の最大太さよりも大きな第2内径寸
法を呈するまで弾性的に拡張する。
【0024】コア部材28は略円筒形状を有し、その円
筒壁の全長に亙って螺旋状に延びる溝又は弱め線30
と、円筒壁上で隣接する弱め線30の間に画成されるス
トリップ状の壁部分の延長部として、コア部材28の軸
線方向一端から延長される延長片32とを備える。延長
片32は、コア部材28の内側を通されて、その先端が
コア部材28の軸線方向他端から延出される。コア部材
28は、延長片32を引っ張って弱め線30に沿って円
筒壁を引き裂くことにより、比較的容易に破壊される。
【0025】コア部材28は、外被部材16の管状部分
22の軸線方向寸法よりも大きな軸線方向寸法を有し、
管状部分22をその全長に渡って上記した第2内径寸法
に弾性的に拡張するとともに、管状部分22をその弾性
収縮力に抗してコア部材自体の内径寸法を維持しつつ弾
性的拡径状態に保持する。なおコア部材28は、棒状芯
材12の長手方向両端の連結具14の係留部20を円滑
に受容可能な内径寸法を有することが好ましく、上記し
た第2内径寸法もそれに従って決定される。
【0026】このような構成を有するコア部材28は、
例えば硬質プラスチック等の、管状部分22をその弾性
収縮力に抗して前述した弾性的拡径状態に保持するに充
分な剛性を有する材料から形成される。コア部材28の
好適な材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ABS、ポリアミド等が挙げられる。
【0027】次に、コア部材28により管状部分22を
第2内径寸法に拡張保持した外被部材16に、両端に連
結具14を固定した棒状芯材12を挿入する。このと
き、棒状芯材12と両連結具14との接続領域(固定部
18の周辺領域)を、管状部分22の対応のシール部分
26に実質的に位置合せする。この状態で、コア部材2
8を、その延長片32の先端を引っ張ることにより弱め
線30に沿って螺旋状に破壊しつつ、漸進的に外被部材
16から除去する。その結果、コア部材28により弾性
的拡径状態に保持されていた外被部材16の管状部分2
2が、その弾性収縮による締付力のもとで棒状芯材12
の外面に密着し、同様に両シール部分26が両連結具1
4の固定部周辺領域の外面に密着する。このようにし
て、5個の笠部分24を有した外被部材16が、それ自
体の弾性収縮力により、両端に連結具14を固定した棒
状芯材12に固定的に取付けられて、ポリマー碍子10
が完成する。
【0028】なお、棒状芯材12が繊維強化プラスチッ
クからなる場合は、棒状芯材12の外面の微小凹凸によ
り、棒状芯材12と外被部材16の管状部分22との間
に空気の層が形成される場合がある。このような空気の
層は、碍子としての使用時にコロナ放電を発生する要因
となり得る。そこで、棒状芯材12に外被部材16を取
付ける前に、棒状芯材12の外面に例えば常温硬化型の
シリコーンゴムを塗布しておくことにより、棒状芯材1
2と管状部分22との密着性を向上させることが有利で
ある。
【0029】上記したポリマー碍子製造方法によれば、
予め別工程で成形した外被部材16が、それ自体の弾性
収縮力により棒状芯材12に取付けられるので、従来の
インサート成形により外被部材を作製する方法と異な
り、棒状芯材12及び連結具14が高温に曝されない利
点がある。したがって、棒状芯材12と連結具14との
接続強度を劣化させることなくポリマー碍子10を製造
できる。
【0030】しかも、上記方法によって作製されたポリ
マー碍子10は、外被部材16の長手方向両端のシール
部分22が、所要のシールストレスのもとで両連結具1
4の固定部18の周辺領域に密着するので、従来のポリ
マー碍子で用いられていたシール材が不要となる。した
がって、シール材の劣化に起因する耐電圧性能の低下は
回避される。
【0031】さらに、外被部材16の長手方向両端のシ
ール部分22は、外被部材成形後に連結具を棒状芯材に
固定する従来方法で作製されたポリマー碍子に比べて、
碍子の外形寸法を変えることなく、沿面距離や閃絡距離
等の絶縁距離を増加させる効果を奏する。したがって、
例えば鉄道用のき電線等の、予め碍子寸法が決定されて
いる既存の送配電設備にポリマー碍子を適用する場合
に、従来のポリマー碍子に比べて高度な耐電圧性能を発
揮することができる。
【0032】さらに上記製造方法によれば、笠部分24
の外形寸法及び配置間隔を最適化した外被部材16を作
製しておけば、そのような外被部材16の管状部分22
を適当な箇所で切断して使用したり、そのような外被部
材16を複数個使用したりすることにより、管状部分2
2の長さや笠部分24の個数によって決まる多様な絶縁
距離(沿面距離、閃絡距離)を有する多種類のポリマー
碍子を作製することができる。この観点では、最適形状
の1個の笠部分24を有する最小単位の外被部材を作製
しておくこともできる。なお、ポリマー碍子の太さの変
更に対しては、前述したシールストレスを発揮できる範
囲で、1種類の外被部材16によって対応できる。
【0033】図3は、このような観点で作製された本発
明の第2の実施形態によるポリマー碍子40を示す。ポ
リマー碍子40は、図1のポリマー碍子10の棒状芯材
12よりも長尺の棒状芯材12′と、棒状芯材12′の
長手方向両端にそれぞれ固定される一対の連結具14
a、14bと、棒状芯材12′の外面を被覆する一対の
外被部材16a、16bとを備えて構成される。それら
外被部材16a、16bは、棒状芯材12′の外面上で
軸線方向へ互いに隣接して配置される。
【0034】連結具14a、14bは、ポリマー碍子1
0の連結具14と同様の構成を有し、棒状芯材12′の
長手方向両端にそれぞれかしめ等により固定される。外
被部材16a、16bの各々は、ポリマー碍子10の外
被部材16と同様の構成を有し、それ自体の弾性収縮力
により棒状芯材12′に取付けられる。
【0035】一方(図で右方)の外被部材16aは、そ
の管状部分22の長手方向一端(図で右端)のシール部
分26を、棒状芯材12′と連結具14aとの接続領域
(固定部18の周辺領域)の外面に、所要のシール効果
を奏するに十分な収縮圧力のもとで弾性的に密着させ
て、棒状芯材12′の外面上に固定的に配置される。他
方(図で左方)の外被部材16bは、その管状部分22
の長手方向一端(図で左端)のシール部分26を、棒状
芯材12′と連結具14bとの接続領域(固定部18の
周辺領域)の外面に、所要のシール効果を奏するに十分
な収縮圧力のもとで弾性的に密着させて、棒状芯材1
2′の外面上に固定的に配置される。さらにこれら外被
部材16a、16bは、外被部材16bの管状部分22
の長手方向他端(図で右端)のシール部分26が、外被
部材16aの管状部分22の長手方向他端(図で左端)
のシール部分26の外面に、所要のシール効果を奏する
に十分な収縮圧力のもとで弾性的に密着するように、末
端で重ね合わせて配置される。
【0036】ポリマー碍子40の製造工程に際しては、
各外被部材16a、16bは、それぞれ筒状のコア部材
28a、28bにより、その両シール部分26を含む管
状部分22の全長に渡って、棒状芯材12′と両連結具
14a、14bとの接続領域(固定部18の周辺領域)
の最大太さよりも大きな第2内径寸法に弾性的に拡張し
て保持される。そこで、これら弾性的拡径状態にある外
被部材16a、16bに、両端に連結具14を固定した
棒状芯材12′を挿入する。
【0037】次に、外被部材16aの長手方向一端(図
で右端)のシール部分26を、連結具14aの固定部1
8に実質的に位置合せし、コア部材28aを螺旋状に破
壊しつつ漸進的に外被部材16aから除去する。その結
果、外被部材16aの管状部分22がその弾性収縮によ
る締付力のもとで棒状芯材12′の外面に密着し、長手
方向一端のシール部分26が連結具14aの固定部周辺
領域の外面に密着する。
【0038】続いて、外被部材16bの長手方向一端
(図で左端)のシール部分26を、連結具14bの固定
部18に実質的に位置合せするとともに、長手方向他端
(図で右端)のシール部分26を、先に装着した外被部
材16aの長手方向他端(図で左端)のシール部分26
に実質的に位置合せして、コア部材28bを螺旋状に破
壊しつつ漸進的に外被部材16bから除去する。その結
果、外被部材16bの管状部分22がその弾性収縮によ
る締付力のもとで棒状芯材12′の外面に密着し、長手
方向一端のシール部分26が連結具14bの固定部周辺
領域の外面に密着するとともに、長手方向他端のシール
部分26が、外被部材16aの長手方向他端のシール部
分26の外面に密着する。
【0039】このようにして、それぞれに5個の笠部分
24を有した外被部材16a、16bが、それら自体の
弾性収縮力により、両端に連結具14を固定した棒状芯
材12′に固定的に取付けられて、計10個の笠部分2
4を有した長尺のポリマー碍子40が完成する。
【0040】本発明によるポリマー碍子製造方法におい
ては、外被部材が碍子組立工程とは別工程で予め形成さ
れるので、外被部材の管状部分と笠部分とを互いに別体
の構成要素として成形して、多様な構成の外被部材を作
製することもできる。図4は、そのような構成を有する
本発明の第3の実施形態によるポリマー碍子50を示
す。ポリマー碍子50は、図1のポリマー碍子10の棒
状芯材12と同様の構成を有する棒状芯材12と、棒状
芯材12の長手方向両端にそれぞれ固定される一対の連
結具14と、棒状芯材12の外面を被覆する外被部材5
2とを備えて構成される。連結具14は、ポリマー碍子
10の連結具14と同様の構成を有し、棒状芯材12の
長手方向両端にそれぞれかしめ等により固定される。
【0041】ポリマー碍子50の外被部材52は、棒状
芯材12の外面を被覆する管状要素54と、管状要素5
4に取付けられる少なくとも1つ(図では2個)の別体
の笠要素56とを備える。外被部材52の管状要素54
は、長手方向両端に連結具14を固定した棒状芯材12
の外面全体を被覆するとともに、両連結具14の固定部
18の周辺領域を被覆する寸法を有する。管状要素54
の長手方向両端には、棒状芯材12とその長手方向両端
に固定した連結具14との接続領域(固定部18の周辺
領域)の最小太さ(外径)よりも小さな第1内径寸法を
非変形時に呈する管状のシール部分58が設けられる。
したがって、管状要素54の両シール部分58は、両連
結具14の固定部周辺領域の外面に、所要のシール効果
を奏するに十分な収縮圧力のもとで弾性的に密着し、そ
れにより管状要素54は、棒状芯材12の外面上に固定
的に配置される。なお図示実施形態では、管状要素54
がその全長に渡って、棒状芯材12の太さ(外径)より
も小さな第1内径寸法を非変形時に呈するように構成さ
れており、それにより管状要素54の略全体が棒状芯材
12の外面に弾性収縮力下で密着している。
【0042】外被部材52の各笠要素56は、重塩害地
区での塩害汚損による漏れ電流を可及的に抑制可能な釣
鐘形状を有する。さらに特定すれば、各笠要素56は、
管状要素54の外面に密着する略円筒状のシール部分6
0と、シール部分60から略半径方向外方へ延びる内笠
部分62と、内笠部分62の外縁部から管状要素54の
外面に略平行に又は僅かに拡径して延びる外笠部分64
とを備える。このような形状を有する笠要素56は、図
1のポリマー碍子10における円板状の笠部分24に比
較して、笠要素56の内面及び管状要素54の外面を汚
損物質の付着から効果的に保護することができる。
【0043】各笠要素56は、非変形時にはそのシール
部分60が、棒状芯材12に取付けたときの管状要素5
4の最小太さ(外径)よりも小さな内径寸法を呈する。
したがって、各笠要素56のシール部分60は、棒状芯
材12に取付けた管状要素54の外面に、所要のシール
効果を奏するに十分な収縮圧力のもとで弾性的に密着
し、それにより各笠要素56は、管状要素54の外面上
に固定的に配置される。なお図示実施形態では、一対の
笠要素56は、それぞれの内笠部分62と外笠部分64
とが管状要素54の各シール部分58を包囲する位置
に、互いに対向して配置される。
【0044】ポリマー碍子50の製造工程に際しては、
外被部材52の管状要素54は、筒状のコア部材28に
より、その両シール部分58を含む管状要素54の全長
に渡って、棒状芯材12と両連結具14との接続領域
(固定部18の周辺領域)の最大太さよりも大きな第2
内径寸法に弾性的に拡張して保持される。同様に、外被
部材52の一対の笠要素56の各々は、そのシール部分
60が筒状のコア部材28により、棒状芯材12に取付
けたときの管状要素54の最大太さよりも大きな内径寸
法に弾性的に拡張して保持される。
【0045】そこでまず、弾性的拡径状態にある管状要
素54に、両端に連結具14を固定した棒状芯材12を
挿入する。このとき、棒状芯材12と両連結具14との
接続領域(固定部18の周辺領域)を、管状要素54の
対応のシール部分58に実質的に位置合せする。この状
態で、コア部材28を螺旋状に破壊しつつ漸進的に管状
要素54から除去する。その結果、管状要素54がその
弾性収縮による締付力のもとで棒状芯材12の外面に密
着し、同様に両シール部分58が両連結具14の固定部
周辺領域の外面に密着する。
【0046】続いて、コア部材28により弾性的拡径状
態に保持された一対の笠要素56に、管状要素54を取
付けた棒状芯材12を挿入する。このとき、管状要素5
4の両シール部分58を、対応の笠要素56の内笠部分
62と外笠部分64とが包囲するように実質的に位置合
せする。この状態で、各笠要素56のコア部材28を螺
旋状に破壊しつつ漸進的に笠要素56から除去する。そ
の結果、各笠要素56のシール部分60がその弾性収縮
による締付力のもとで管状要素54の外面に密着する。
【0047】このようにして、外被部材52の管状要素
54が、それ自体の弾性収縮力により、両端に連結具1
4を固定した棒状芯材12に固定的に取付けられるとと
もに、釣鐘形状を有する一対の笠要素56が、それら自
体の弾性収縮力により、棒状芯材12に取付けた管状要
素54に固定的に取付けられて、重塩害地区での使用に
適したポリマー碍子50が完成する。
【0048】なお、外被部材52の笠要素56の弾性収
縮力による管状要素54の外面への密着程度も、前述し
たシールストレス(%)によって表すことができる。上
記実施形態では、管状要素54の外面に対する笠要素5
6のシール部分60のシールストレスが、例えば5%〜
100%の範囲、好ましくは10%〜50%の範囲にな
るように、各部材寸法が設定される。
【0049】このような組立式の外被部材を有するポリ
マー碍子は、様々な寸法及び形状を有する笠要素を用意
して、選択的に管状要素に取付けることにより、屋内、
屋外(一般地区、汚損地区、重塩害地区)等の種々の適
用に最適な耐電圧性能及び耐汚損性能を獲得することが
できる。例えば図5に示すように、略円筒状のシール部
分70と、シール部分70から略半径方向外方へ延びる
略円板状の笠部分72とを一体に備える円板形状の笠要
素74を用意することができる。
【0050】この笠要素74は、例えば図6(a)に示
すように、棒状芯材12(図4)に取付けた管状要素5
4の外面に、長手方向へ等間隔配置で取付けることによ
り、図1のポリマー碍子10と同様の構成を有するポリ
マー碍子を提供することができる。或いは図6(b)に
示すように、釣鐘形状の笠要素54と併用して、連結具
14の固定部18の外面に取付けることにより、図4の
ポリマー碍子50よりも一層優れた耐電圧性能及び耐汚
損性能を有するポリマー碍子を提供することができる。
いずれの場合も、ポリマー碍子の製造工程に際しては、
笠要素74のシール部分70が筒状のコア部材28によ
り、棒状芯材12に取付けた管状要素54又は連結具1
4の固定部18の最大太さよりも大きな内径寸法に、弾
性的に拡張して保持される(図5参照)。
【0051】
【実施例】図3に示すポリマー碍子40を、交流20kV
用として以下の部品構成で作製した。繊維強化プラスチ
ック製の棒状芯材12′(外径22mm、長さ370mm)
の長手方向両端に、鋳鉄製の連結具14(溶融亜鉛めっ
き処理)を6軸かしめ(圧縮)接合により固定し、全長
500mmの連結具付き芯材を作製した。また、耐トラッ
キング性に優れたシリコーンゴムから、管状部分22
(長さ200mm)及び5個の笠部分24(外径75mm)
を一体に有する外被部材16a、16bを作製した。
【0052】各外被部材16a、16bを、内径500
mmのコア部材28a、28bによって、第2内径寸法に
拡張保持し、前述した手順により、両外被部材16a、
16bの重なり合う長さが25mmになるように、棒状芯
材12′に取付けた。これにより、外被部材16a、1
6bの全長が約370mmのポリマー碍子40を作製し
た。
【0053】上記構成を有するポリマー碍子40の特性
は、以下の通りであった(JISC3801試験法等に
よる評価)。 沿面距離…870mm 閃絡距離…410mm 乾燥耐電圧…150kV 注水耐電圧…130kV 乾燥雷インパルスフラッシオーバ電圧…295kV 注水雷インパルスフラッシオーバ電圧…285kV このように、交流20kV用の碍子として、優れた耐電圧
性能が得られた。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、外被部材がそれ自体の弾性収縮力により棒状
芯材に取付けられる構成としたので、棒状芯材と外被部
材と連結具との接続領域をシールするシール材を用いず
に、しかも棒状芯材と連結具との接続強度を低下させる
ことなく、高度な耐電圧性能を発揮し得るポリマー碍子
を比較的容易に製造することができる。また、組立式の
外被部材を採用する場合には、屋内、屋外(一般地区、
汚損地区、重塩害地区)等の種々の適用に最適な耐電圧
性能及び耐汚損性能を発揮し得るポリマー碍子が提供さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるポリマー碍子の
部分断面正面図である。
【図2】図1のポリマー碍子の製造方法を説明する図
で、各構成要素を製造方法の各段階で示す。
【図3】本発明の第2の実施形態によるポリマー碍子の
製造方法を説明する図で、各構成要素を製造方法の各段
階で示す。
【図4】本発明の第3の実施形態によるポリマー碍子の
製造方法を説明する図で、各構成要素を製造方法の各段
階で示す。
【図5】図4のポリマー碍子で使用可能な笠要素の変形
例の図である。
【図6】図6の笠要素を用いたポリマー碍子の変形例の
図である。
【符号の説明】
12、12′…棒状芯材 14…連結具 16、16a、16b、52…外被部材 18…固定部 22…管状部分 24…笠部分 26、58、60、70…シール部分 28…コア部材 54…管状要素 56、74…笠要素

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向両端に連結具を備えた電気絶縁
    性の棒状芯材と、該棒状芯材の外面を被覆する電気絶縁
    性の外被部材とを具備するポリマー碍子において、 前記外被部材が、それ自体の弾性収縮力により、前記棒
    状芯材に取付けられていることを特徴とするポリマー碍
    子。
  2. 【請求項2】 前記外被部材が、前記棒状芯材の外面を
    被覆する管状部分と、該管状部分に一体的に成形される
    少なくとも1つの笠部分とを備える請求項1に記載のポ
    リマー碍子。
  3. 【請求項3】 前記外被部材が、前記棒状芯材の外面を
    被覆する管状要素と、該管状要素に取付けられる少なく
    とも1つの別体の笠要素とを備える請求項1に記載のポ
    リマー碍子。
  4. 【請求項4】 前記棒状芯材の外面上で軸線方向へ隣接
    配置される複数の前記外被部材を具備する請求項1〜3
    のいずれか1項に記載のポリマー碍子。
  5. 【請求項5】 ポリマー碍子の製造方法であって、 長手方向両端に連結具を備えた電気絶縁性の棒状芯材を
    用意し、 前記棒状芯材と長手方向両端の前記連結具との接続領域
    の太さよりも小さな第1内径寸法を非変形時に呈する管
    状のシール部分を有して、前記棒状芯材を被覆収容する
    電気絶縁性の外被部材を用意し、 前記外被部材の前記シール部分を対応の前記接続領域の
    太さよりも大きな第2内径寸法を呈するまで弾性的に拡
    張して、前記棒状芯材を該外被部材に挿入するとともに
    該接続領域を対応の該シール部分に位置合せし、 前記外被部材の前記シール部分を弾性的に収縮させて対
    応の前記接続領域に密着させ、該外被部材をそれ自体の
    弾性収縮力により前記棒状芯材に取付けること、を特徴
    とするポリマー碍子の製造方法。
  6. 【請求項6】 破壊可能なコア部材を用いて、前記外被
    部材の前記シール部分を前記第2内径寸法に保持し、該
    コア部材を破壊して除去することにより該シール部分を
    弾性的に収縮させる請求項5に記載のポリマー碍子の製
    造方法。
JP25166299A 1999-09-06 1999-09-06 ポリマー碍子とその製造方法 Expired - Fee Related JP4400955B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25166299A JP4400955B2 (ja) 1999-09-06 1999-09-06 ポリマー碍子とその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25166299A JP4400955B2 (ja) 1999-09-06 1999-09-06 ポリマー碍子とその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001084854A true JP2001084854A (ja) 2001-03-30
JP4400955B2 JP4400955B2 (ja) 2010-01-20

Family

ID=17226164

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25166299A Expired - Fee Related JP4400955B2 (ja) 1999-09-06 1999-09-06 ポリマー碍子とその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4400955B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100480343B1 (ko) * 2002-12-13 2005-04-06 한국전기연구원 향상된 내구성을 갖는 폴리머 애자
CN104934274A (zh) * 2014-03-20 2015-09-23 通贝国际有限公司 具有预模制伞裙的熔丝绝缘支承架
JP2017010668A (ja) * 2015-06-18 2017-01-12 株式会社ビスキャス ポリマー碍管の製造方法、及びポリマー碍管
CN111799047A (zh) * 2020-07-01 2020-10-20 广东电网有限责任公司 一种高压绝缘棒加固组件

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100480343B1 (ko) * 2002-12-13 2005-04-06 한국전기연구원 향상된 내구성을 갖는 폴리머 애자
CN104934274A (zh) * 2014-03-20 2015-09-23 通贝国际有限公司 具有预模制伞裙的熔丝绝缘支承架
JP2015185543A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 トーマス アンド ベッツ インターナショナル,エルエルシー 予備成形シェッドを有するヒューズ絶縁支持ブラケット
US10043630B2 (en) 2014-03-20 2018-08-07 Thomas & Betts International Llc Fuse insulating support bracket with pre-molded shed
JP2017010668A (ja) * 2015-06-18 2017-01-12 株式会社ビスキャス ポリマー碍管の製造方法、及びポリマー碍管
CN111799047A (zh) * 2020-07-01 2020-10-20 广东电网有限责任公司 一种高压绝缘棒加固组件

Also Published As

Publication number Publication date
JP4400955B2 (ja) 2010-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2625413B2 (ja) 電気絶縁配列体
US7863521B2 (en) Cold shrink article and method of using cold shrink article
CN110233391B (zh) 密封盖套和盖以及由此保护的互连接头
CA2853015C (en) Electrical connector having cold shrink component
KR100693869B1 (ko) 아킹혼 결합 폴리머 애자
WO2019055209A1 (en) COVERING SYSTEM AND METHOD FOR COVERING AN ELECTRICAL CONNECTION
JP2001084854A (ja) ポリマー碍子とその製造方法
ES2255662T3 (es) Conectador de dos cables de energia electrica y conexion que comprende un conectador de esta clase.
US20110136396A1 (en) Re-enterable end cap
JP3199639B2 (ja) 電線分岐接続部の被覆チューブ
CN210350763U (zh) 电缆接头对接冷缩管
KR200482717Y1 (ko) 친환경 리드선 일체형 피뢰기
KR20090009891U (ko) 리드선 부착형 폴리머 피뢰기
JP3278502B2 (ja) 電線接続部の被覆チューブ
EP0678959B1 (en) Connecting portion covering member
KR20120004240U (ko) 접지선 연결부위 체결용 연결부재
JP4875666B2 (ja) 屋外型電力ケーブル端末および防水処理方法
JP4695950B2 (ja) 常温収縮チューブの製造方法及び常温収縮チューブ
JP6644013B2 (ja) 高圧配電用がいし
JP6916396B2 (ja) 電力ケーブル用終端接続部及び電力ケーブル終端接続方法
JPH06140083A (ja) 電線接続部の被覆チューブ
WO1992017889A1 (en) Corrosion protected cap and pin insulator and method of making
JP2008104331A (ja) 常温収縮型チューブユニットおよびケーブル接続構造
WO2003083337A2 (en) Normal cure composite tape seal (nccs) for cable joints
JP2002000020U (ja) 電線接続部の被覆チューブ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090331

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090630

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090703

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090730

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090804

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090929

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091027

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131106

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees