JP2001084386A - 光源方向推定方法および装置並びに記録媒体 - Google Patents

光源方向推定方法および装置並びに記録媒体

Info

Publication number
JP2001084386A
JP2001084386A JP2000157230A JP2000157230A JP2001084386A JP 2001084386 A JP2001084386 A JP 2001084386A JP 2000157230 A JP2000157230 A JP 2000157230A JP 2000157230 A JP2000157230 A JP 2000157230A JP 2001084386 A JP2001084386 A JP 2001084386A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light source
light sources
estimating
virtual
image data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000157230A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Osawa
哲 大沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000157230A priority Critical patent/JP2001084386A/ja
Priority to US09/614,611 priority patent/US6636627B1/en
Publication of JP2001084386A publication Critical patent/JP2001084386A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数光源下において物体を撮影することによ
り得られる画像から、各光源の方向を推定する。 【解決手段】 顔画像を表す2次元画像データS0と、
顔の3次元形状を表す3次元形状データS1との位置合
わせを行う。位置合わせ後3次元形状データS1上に複
数の測定点を設定する。複数の仮想光源を設定し、撮影
時の光源数に応じた仮想光源の組み合わせを選択する。
各組み合わせにおいて、遮断等により一の仮想光源から
のみ光が照射された測定点を求め、この測定点にて各測
定点へ向かう方向ベクトルと、各測定点における法線ベ
クトルとの余弦を求め、これと各測定点に対応する2次
元画像データS0のデータ値との関係をプロットする。
そしてこの関係が直線となる仮想光源の方向を、撮影時
の光源方向とする。さらに直線の傾きから光源強度を求
め、強度を2次元画像データS0から減算し、この減算
後の物体画像データを用いて、上記処理を繰り返して残
余の光源方向を推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の光源を用い
て撮影を行うことにより得られた画像から、各光源の方
向を推定する光源方向推定方法および装置並びに光源推
定方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】実画像とコンピュータグラフィックス
(CG)のような仮想画像とを違和感なく合成するため
の技術は複合現実感技術と称され、通信、交通、娯楽等
種々の分野において重要な役割を果たすものとして期待
されている。このように実画像と仮想画像とを違和感な
く合成するためには、幾何学的、光学的および時間的な
整合性を持ってこれらを合成する必要がある。特に光学
的整合性については、実画像における光源の方向および
強度と仮想画像における光源の方向および強度とを一致
させないと、合成画像が非常に違和感のあるものとなる
ため、極めて重要である。このため、画像中における光
源の強度分布を推定するための方法が提案されている
(佐藤ら、実物体のソフトシャドウに基づく実照明環境
の推定、コンピュータビジョンとイメージメディア、11
0-3,1998.3.19、PP17-24)。
【0003】この方法は、実物体のソフトシャドウに基
づいて、環境照明の強度分布を推定する方法であり、画
像中にある3次元形状が既知の物体の影を用いて、環境
照明の強度分布の推定を行っている。具体的には、仮想
的な光源の明るさと、物体上のある測定点におけるデー
タ値との関係を行列式にて表し、この行列式におけるマ
トリクスの逆行列を求めることにより、光源の強度分布
を推定するものである。そして、このような方法により
画像中の光源の強度分布を推定すれば、仮想画像におけ
る光源の強度分布を実画像における光源の強度分布と一
致させることができるため、実画像と仮想画像とを違和
感なく合成することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記佐
藤らの方法は、測定点の位置を逆行列を算出可能な、数
学的に1次独立となる位置に設定する必要があり、この
ような測定点の位置をマニュアル操作により求める必要
があることから、操作が非常に煩わしい。とくに光源が
複数存在する場合には、操作がより煩雑なものとなる。
【0005】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、複数の光源の方向を簡易に推定することができる光
源方向推定方法および装置並びに光源方向推定方法をコ
ンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコ
ンピュータ読取り可能な記録媒体を提供することを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による光源方向推
定方法は、表面反射率が略一定であり拡散反射する部分
を含む物体を、複数光源下において遮断が生じるように
撮影することにより得られる画像に基づいて、前記各光
源の方向を推定する光源方向推定方法であって、前記画
像上における前記物体の画像を表す物体画像データのデ
ータ値、および該物体画像データと前記物体の3次元形
状を表す3次元形状データとの位置合わせを行った後の
前記3次元形状データにより表される3次元物体と、任
意の複数方向に設定した仮想光源との位置関係に基づい
て、前記各光源の方向を推定することを特徴とするもの
である。
【0007】ここで、本発明において用いられる物体と
しては、表面に凹凸を有する3次元形状が既知の物体と
する。
【0008】また、物体画像データと3次元形状データ
との位置合わせは、画像中における物体の向きと物体の
3次元形状の向き、中心位置、サイズ等が一致するよう
に、3次元形状データと物体画像データとをマッチング
させることをいう。
【0009】なお、本発明による光源方向推定方法にお
いては、前記任意の複数方向に設定した仮想光源から仮
想光源の組み合わせを選択し、前記位置合わせを行った
後の前記3次元形状データにより表される3次元物体上
における前記物体の前記表面反射率が略一定であり拡散
反射する部分に対応する部分に複数の測定点を設定し、
前記物体画像データに基づいて、前記組み合わせにおけ
る仮想光源から前記物体に光を照射した際に、単一の仮
想光源から発せられる光のみが照射される単一照射測定
点を、前記複数の測定点から選択し、前記単一の仮想光
源から前記単一照射測定点へ向かう方向ベクトルと、該
単一照射測定点における法線ベクトルとのなす余弦を算
出し、該余弦と、前記単一照射測定点に対応する前記物
体画像データのデータ値との関係を前記複数の仮想光源
の方向毎にプロットし、前記プロットが略直線となる仮
想光源の方向を一の光源の方向として推定し、該一の光
源の方向の推定に用いられたプロットにより設定される
直線の傾きに基づいて、前記一の光源の相対的な強度値
を推定し、該強度値に基づいて、前記位置合わせ後の物
体画像データから、前記一の光源による光の影響を除去
して修正物体画像データを得、前記一の光源の方向にあ
る仮想光源以外の仮想光源からの仮想光源の組み合わせ
の選択、前記修正物体画像データを新たな前記物体画像
データとする単一照射測定点の選択、前記余弦の算出、
前記プロット、前記一の光源方向の推定、前記強度値の
推定、および前記修正物体画像データの取得を、全ての
光源の方向が推定されるまで繰り返し行うことにより、
前記各光源の方向を推定することが好ましい。
【0010】ここで、例えば物体が凸部を有する場合、
光源の方向によっては、凸部の影となってしまい光が届
かない部分が生じる。本発明においては、このように光
が届かない部分を「遮断」とする。
【0011】また、「複数方向に設定した仮想光源から
仮想光源の組み合わせを選択する」とは、複数方向に設
定した仮想光源から、ある個数からなる仮想光源の組み
合わせを選択することをいう。具体的には、設定した仮
想光源数をn、組み合わせを求める仮想光源数をm(m
=1〜n)とした場合、その組み合わせの総数はm=1
〜nまでの各組み合わせnCmを加算したものとなる。
【0012】さらに、「単一照射測定点」は、組み合わ
せにおける仮想光源から、位置合わせ後の3次元形状デ
ータにより表される3次元物体上に設定された複数の測
定点へ向かうベクトルを求め、これらのベクトルのう
ち、遮断や余弦が負値となることにより、単一のベクト
ルのみが物体に遮られることなく到達することができる
点のことをいう。
【0013】また、「方向ベクトル」は、仮想光源の座
標位置および単一照射測定点の座標位置から算出するこ
とができ、「法線ベクトル」は位置合わせ後の3次元形
状データ上における測定点の座標位置のデータ値に基づ
いて求めることができる。また、余弦は、方向ベクトル
と法線ベクトルとの内積から求めることができる。
【0014】さらに、物体画像データは、複数光源から
発せられた光が物体により反射された反射光の強度値と
して得られるものであり、推定された一の光源から発せ
られる光による強度値は、推定された方向の光源からの
光のみが照射された物体の画像を表すものとなる。した
がって、この強度値を物体画像データから除去すること
により、推定された一の光源以外の光源から発せられた
光が物体により反射された際の強度値が得られ、この強
度値を修正物体画像データとするものである。
【0015】また、本発明による光源推定方法において
は、前記光源数が既知の場合は、前記任意の複数方向に
設定した仮想光源から前記光源の個数に応じた仮想光源
の組み合わせを選択することが好ましい。
【0016】ここで、設定した仮想光源数をn、既知の
光源数をkとした場合、その組み合わせ数はnCkとな
る。
【0017】さらに、本発明による光源方向推定方法に
おいては、前記光源の方向の推定を、最小二乗法を用い
た評価関数に基づいて、前記プロットが略直線となるか
否かを判断することにより行うことが好ましい。
【0018】さらにまた、本発明による光源方向推定方
法においては、前記物体が人物の顔であることが好まし
い。
【0019】ここで、人物の顔の肌色は、表面反射率が
略一定であると見なせるものである。
【0020】さらにまた、前記3次元形状データが前記
物体の3次元形状を表すポリゴンデータであることが好
ましい。
【0021】本発明による光源方向推定装置は、表面反
射率が略一定であり拡散反射する部分を含む物体を、複
数光源下において遮断が生じるように撮影することによ
り得られる画像に基づいて、前記各光源の方向を推定す
る光源方向推定装置であって、前記画像上における前記
物体の画像を表す物体画像データのデータ値、および該
物体画像データと前記物体の3次元形状を表す3次元形
状データとの位置合わせを行った後の前記3次元形状デ
ータにより表される3次元物体と、任意の複数方向に設
定した仮想光源との位置関係に基づいて、前記各光源の
方向を推定する手段を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0022】なお、本発明による光源方向推定装置にお
いては、前記各光源の方向を推定する手段は、前記任意
の複数方向に設定した仮想光源から仮想光源の組み合わ
せを選択する組み合わせ選択手段と、前記位置合わせ後
の3次元形状データにより表される3次元物体上におけ
る前記物体の前記表面反射率が略一定であり拡散反射す
る部分に対応する部分に複数の測定点を設定する測定点
設定手段と、前記物体画像データに基づいて、前記組み
合わせにおける仮想光源から前記物体に光を照射した際
に、単一の仮想光源から発せられる光のみが照射される
単一照射測定点を、前記複数の測定点から選択する単一
照射測定点選択手段と、前記単一の仮想光源から前記単
一照射測定点へ向かう方向ベクトルと、該単一照射測定
点における法線ベクトルとのなす余弦を算出する余弦算
出手段と、該余弦と、前記単一照射測定点に対応する前
記物体画像データのデータ値との関係を前記複数の仮想
光源の方向毎にプロットするプロット手段と、前記プロ
ットが略直線となる仮想光源の方向を一の光源の方向と
して推定する方向推定手段と、該一の光源の方向の推定
に用いられたプロットにより設定される直線の傾きに基
づいて、前記一の光源の相対的な強度値を推定する強度
値推定手段と、該強度値に基づいて、前記位置合わせ後
の物体画像データから、前記一の光源による光の影響を
除去して修正物体画像データを得る修正手段と、前記一
の光源の方向にある仮想光源以外の仮想光源からの仮想
光源の組み合わせの選択、前記修正物体画像データを新
たな前記物体画像データとする単一照射測定点の選択、
前記余弦の算出、前記プロット、前記一の光源方向の推
定、前記強度値の推定、および前記修正物体画像データ
の取得を、全ての光源の方向が推定されるまで繰り返し
行うように、前記組み合わせ選択手段、前記測定点設定
手段、前記単一照射測定点選択手段、前記余弦算出手
段、前記プロット手段、前記方向推定手段、前記強度値
推定手段および前記修正手段を制御する制御手段とを備
えることが好ましい。
【0023】また、本発明による光源方向推定装置にお
いては、前記光源数が既知の場合は、前記組み合わせ選
択手段は、前記任意の複数方向に設定した仮想光源から
前記光源の個数に応じた仮想光源の組み合わせを選択す
る手段であることが好ましい。
【0024】さらに、本発明による光源方向推定装置に
おいては、前記物体が人物の顔であることが好ましい。
【0025】さらにまた、前記3次元形状データが前記
物体の3次元形状を表すポリゴンデータであることが好
ましい。
【0026】なお、本発明による光源方向推定方法を、
コンピュータに実行させるためのプログラムとして、コ
ンピュータ読取り可能な記録媒体に記録して提供しても
よい。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、物体画像データのデー
タ値、および物体画像データと位置合わせ後の3次元形
状データにより表される3次元物体と任意の複数方向に
設定した仮想光源との位置関係のみが分かれば、各光源
の方向を推定することができる。このため、上記佐藤ら
の方法のように、逆行列を算出可能な測定点を求める必
要がなく、また行列演算を行う必要がないため、比較的
簡易な演算により複数の光源の方向を推定することがで
きる。そしてこれにより、実画像とCGのような仮想画
像とを合成する場合に、実画像において推定した複数の
光源の方向に基づいて、仮想画像が適切な光源から照明
がなされているように修正した後に合成をすることがで
き、違和感のない合成画像を得ることができる。また、
MPEG−4のように、オブジェクト毎に画像を転送し
て動画を見る段階において合成する符号化方式におい
て、オブジェクトに実画像と仮想画像が含まれている場
合に、実画像の照明方向に応じて仮想画像の照明方向を
修正して合成することができ、これにより違和感のない
合成動画像を得ることができる。
【0028】とくに、仮想光源の位置が物体撮影時の光
源位置と一致する場合には、光源から物体上のある測定
点へ向かう方向ベクトルとその測定点における法線ベク
トルとがなす余弦、およびその測定点に対応する反射光
の強度値すなわち物体画像データのデータ値の関係が直
線上に位置するという特徴に基づいて、撮影時の光源の
方向を推定することが好ましい。すなわち、物体画像デ
ータと3次元形状データとの位置合わせを行い、任意の
複数方向に設定した仮想光源から仮想光源の組み合わせ
を選択し、この組み合わせにおいて仮想光源から物体に
光を照射した際に、単一の仮想光源から発せられる光の
みが照射される単一照射測定点を、3次元物体上におけ
る物体の表面反射率が略一定であり拡散反射する部分に
対応する部分に設定された複数の測定点から選択する。
この単一照射測定においては、組み合わせにおける仮想
光源のうち一の仮想光源(組み合わせが1つのみの場合
はその仮想光源)から発せられた光のみが照射されるこ
ととなる。そして、単一の仮想光源から単一照射測定点
へ向かう方向ベクトルと、単一照射測定点における法線
ベクトルとの余弦を求める。そして、この余弦と、単一
照射測定点に対応する物体画像データのデータ値との関
係を各組み合わせにおける単一の仮想光源毎にプロット
し、これらの関係が直線上に位置する単一仮想光源の方
向を撮影時における一の光源の方向として推定する。こ
の後、一の光源の方向の推定に用いられたプロットによ
り設定される直線の傾きに基づいて、一の光源の強度値
を推定し、この強度値に基づいて、一の光源からの光の
影響が除去された修正画像データを得る。そして、推定
された一の光源方向以外の方向における仮想光源につい
て、仮想光源の組み合わせの選択、単一照射領域の選
択、余弦の算出、プロット、光源方向の推定、強度値の
推定および修正物体画像データの取得を、全ての光源の
方向が推定されるまで繰り返すことにより、各光源の方
向を推定することが好ましい。
【0029】また、光源の相対的な強度を推定している
ため、上述したように実画像と仮想画像とを合成する場
合に、実画像において推定した光源の強度にも基づいて
仮想画像が適切な強度により照明がなされているように
修正した後に合成をすることができ、これにより一層違
和感のない合成画像を得ることができる。なお、物体の
表面反射率が既知の場合には光源の絶対的な強度をも推
定することができる。
【0030】この場合、互いに異なる複数光源下におい
て撮影を行うことにより得られた画像中での、特定方向
からの光源の影響のみを補正することができる。例え
ば、物体画像データがRGBの色データからなる場合、
各色データ毎に光源の強度を推定すれば、光源のRGB
各色成分の強度値の比を求めることができる。したがっ
て、特定の色信号(例えばR信号)が強い光源からの影
響のみを補正する処理等を行うことができる。
【0031】なお、光源数が既知の場合には、任意の複
数方向に設定した仮想光源から光源の個数に応じた仮想
光源の組み合わせを選択すればよいため、全ての仮想光
源の個数についての組み合わせについて光源方向の推定
を行う必要がなくなり、これにより光源方向の推定を高
速に行うことができる。
【0032】さらに、3次元形状データをポリゴンデー
タとすることにより、測定点が存在する平面を求めれ
ば、この平面を規定する式から測定点における法線ベク
トルを直ちに算出することができるため、光源の方向を
より簡易に推定することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態について説明する。
【0034】図1は本発明の実施形態による光源方向推
定装置の構成を示す概略ブロック図である。図1に示す
ように、本実施形態による光源方向推定装置は、人物の
顔を含む画像を表す2次元画像データS0と、人物の顔
の3次元形状を表す3次元形状データS1との位置合わ
せを行って合成データS2を得る位置合わせ手段1と、
3次元形状データS1を記憶するメモリ2と、合成デー
タS2に基づいて人物を含む画像における光源の方向を
推定する推定手段3とを備える。なお、本発明は複数の
光源の方向を推定するものである。また、人物の顔の肌
色部分の表面反射率は略一定かつ拡散反射をなすものと
する。
【0035】位置合わせ手段1は、図2(a)に示す人
物の顔画像を表す2次元画像データS0と、図2(b)
に示す人物の顔の3次元形状を表す3次元形状データS
1との位置合わせを行うものである。3次元形状データ
S1は、2次元画像データS0により表される顔画像に
応じてその向き、サイズおよび中心位置を変更可能なも
のであり、複数の面により3次元形状を規定するポリゴ
ンデータとなっている。この位置合わせは2次元画像デ
ータS0および3次元形状データS1をモニタ(不図
示)に表示し、表示された画像を観察しながらマニュア
ル操作により、3次元形状データS1により表される3
次元形状の向き、大きさおよび中心位置を、2次元画像
データS0により表される顔画像と一致させることによ
り行う。このような位置合わせを行うことにより、図2
(c)に示すような合成画像を表す合成データS2を得
ることができる。ここで、合成データS2には2次元画
像データS0と位置合わせ後の3次元形状データS1′
とが含まれることとなる。なお、図2においては、図面
上左右方向をx方向、上下方向をy方向、紙面に対して
垂直な方向をz方向とする。
【0036】ここで、人物画像を撮影したカメラの焦点
位置f、カメラから人物の顔までの距離z0が既知であ
るとすると、位置合わせ後の3次元形状データS1′に
より表される3次元形状上におけるある位置の座標(x
w,yw,zw)と、人物画像上でのこの位置に対応す
る位置における座標(xv,yv)とは、下記の透視変
換の式(1)、(2)により記述することができる。
【0037】 xv=α・f・xw/(f+zw+z0) (1) yv=α・f・yw/(f+zw+z0) (2) 但し、α:スケール x,y方向:人物画像の平面上の方向 z方向:人物画像における奥行き方向 ここで、3次元形状データS1は奥行き方向(z方向)
にも値を有するため、式(1)、(2)の関係を用いる
ことにより、位置合わせ後の3次元形状データS1′上
における位置と、2次元画像データS0上における位置
とをより正確に対応付けることができる。
【0038】なお、カメラの焦点位置f等が未知である
場合には、上記式(1)、(2)により位置合わせ後の
3次元形状データS1′と2次元画像データS0との対
応付けを行うことができないが、人物の奥行き寸法はカ
メラから被写体である人物までの距離と比較して非常に
小さいため、このような場合にはz方向については無視
しても差し支えないものである。したがって、この場合
は、位置合わせ後の3次元形状データS1′における任
意の位置の座標が(x1,y1,z1)であったとする
と、この位置に対応する2次元画像データS0上の位置
における座標は(x1,y1)とすればよい。
【0039】図3は推定手段3の構成を示す概略ブロッ
ク図である。図3に示すように推定手段3は、任意の複
数方向に設定した仮想光源から仮想光源の組み合わせを
選択する組み合わせ選択手段10と、位置合わせ後の3
次元形状データS1′により表される3次元形状上に複
数の測定点を設定する測定点設定手段11と、2次元画
像データS0に基づいて、選択した組み合わせにおける
仮想光源から物体すなわち顔に光を照射した際に、単一
の仮想光源から発せられる光のみが照射される単一照射
測定点を、上記複数の測定点から選択する単一照射測定
点選択手段12と、単一の仮想光源から単一照射測定点
へ向かう方向ベクトルと、単一照射測定点における法線
ベクトルとのなす余弦を算出する余弦算出手段13と、
算出された余弦と、単一照射測定点に対応する2次元画
像データS0のデータ値との関係を複数の仮想光源の方
向毎にプロットするプロット手段14と、プロットが略
直線となる仮想光源の方向を一の光源の方向として推定
する方向推定手段15と、一の光源の方向の推定に用い
られたプロットにより設定される直線の傾きに基づい
て、一の光源の相対的な強度値を推定する強度値推定手
段16と、推定された強度値に基づいて、位置合わせ後
の2次元画像データS0から、上記一の光源による光の
影響を除去して修正物体画像データを得る修正手段17
と、上記一の光源の方向にある仮想光源以外の仮想光源
からの仮想光源の組み合わせの選択、修正物体画像デー
タを新たな2次元画像データとする単一照射測定点の選
択、余弦の算出、プロット、一の光源方向の推定、強度
値の推定、および修正物体画像データの取得を、全ての
光源の方向が推定されるまで繰り返し行うように、組み
合わせ選択手段10、測定点設定手段11、単一照射測
定点選択手段12、余弦算出手段13、プロット手段1
4、方向推定手段15、強度値推定手段16および修正
手段17を制御する制御手段18とを備える。
【0040】推定手段3においては以下のようにして光
源方向が推定される。図4および図5は光源方向の推定
を説明するための図である。なお、図4においては、簡
便のために位置合わせ後の3次元形状データS1′によ
り表される3次元形状のy軸に垂直な平面における断面
図を用いて2次元的に説明する。まず、組み合わせ選択
手段10において、図4に示すように、y軸周りに−9
0度〜+90度まで、15度間隔に13の仮想的な光源
(仮想光源とする)L1〜L13が存在するものとし
て、これらの仮想光源からある個数からなる仮想光源の
組み合わせを選択する。なお、この組み合わせの選択は
少ない個数(2個)から順に行うが、ここでは13個の
仮想光源のうち2個の仮想光源を用いた場合の全ての組
み合わせを求める場合について説明する。この場合、組
み合わせは13=78通り存在する。そして、測定
点設定手段11において、3次元形状データS1′によ
り表される3次元形状上に複数の測定点を設定する。こ
の測定点は、3次元形状データS1′により表される3
次元形状上における人物の顔の肌色部分に対応する部分
に設定される。
【0041】単一照射測定点選択手段12においては下
記のように単一照射測定点が選択される。まず、全ての
仮想光源の組み合わせにおいて、各仮想光源から複数の
測定点へ向かう方向ベクトルと、測定点における法線ベ
クトルとの余弦を算出する。例えば、仮想光源の組み合
わせが仮想光源L6,L10であった場合、図5に示す
測定点P11において、各光源L6,L10毎に光源か
ら測定点P11に向かう方向ベクトルL6P11,L1
0P11と、測定点P11における法線ベクトルn11
との余弦cosθ11,cosθ12を算出する。ここ
で、仮想光源L1〜L13および測定点の座標位置は予
め分かっているため、方向ベクトルは仮想光源L1〜L
13および測定点の座標値から算出することができる。
なお、3次元形状データS1′はポリゴンデータである
ことから、測定点が存在する面は容易に求めることがで
き、またこの面を規定する式ax+bx+cx+d=0
から法線ベクトルは(a,b,c)として求めることが
できる。したがって、図5に示すように方向ベクトルL
6P11,L10P11と法線ベクトルn11との内積
から余弦cosθ11,cosθ12を算出することが
できる。この余弦の算出を全ての仮想光源の組み合わせ
について行う。
【0042】次に、各組み合わせにおいて、単一の仮想
光源からの光のみが照射される単一照射測定点を選択す
る。ここで、単一の仮想光源からの光のみが照射される
か否かの判断は、各組み合わせにおいて一方の仮想光源
からの光が遮断されているか否か、あるいは一方の仮想
光源からの方向ベクトルと測定点の法線ベクトルがなす
余弦が負となるか否かを判断することにより行う。ここ
で、遮断とは、本実施形態のような人物の顔において、
光源の方向に応じて生じる、鼻の影となってしまって光
が届かない部分のことをいう。すなわち、図6に示す仮
想光源L6と仮想光源L12の組み合わせの場合、点P
13においては双方向の仮想光源L6,L12からの光
が到達しているが、点P12においては仮想光源L12
からの光は鼻により遮断されてしまうため、点P12に
は仮想光源L6からの光のみしか到達しないこととな
る。
【0043】また、図7に示すように仮想光源L1と仮
想光源L7との組み合わせの場合、仮想光源L7から点
P14に向かう方向ベクトルと点P14における法線ベ
クトルn14とのなす角度は鋭角であることから余弦の
値は正となる。これに対して、仮想光源L1から点P1
4に向かう方向ベクトルと法線ベクトルn14とのなす
角度は鈍角となることから余弦の値は負となる。この余
弦の値が負となるということは、仮想光源L1から発せ
られた光は顔の一部により遮られて点P14には到達し
ていないということとなる。
【0044】したがって、上記遮断と、一方の仮想光源
からの方向ベクトルと測定点の法線ベクトルとがなす余
弦が負となる測定点については、単一の仮想光源からの
光のみが照射される測定点となり、これを単一照射測定
点として選択する。
【0045】次に、余弦算出手段13において、仮想光
源の各組み合わせにおいて、単一の仮想光源から単一照
射測定点へ向かう方向ベクトルと、単一照射測定点にお
ける法線ベクトルとのなす余弦を算出する。具体的には
仮想光源L1と仮想光源L4との組み合わせにおいて
は、図8に示す測定点P1,P2は仮想光源L4からの
光のみが到達する単一照射測定点となっているため、仮
想光源L4が単一仮想光源となり、単一照射測定点P
1,P2において、単一仮想光源L4から測定点P1,
P2に向かう方向ベクトルL4P1,L4P2と、測定
点P1,P2における法線ベクトルn1,n2との余弦
cosθ1,cosθ2を算出する。なお、この余弦の
値としては改めて算出する必要はなく、上記単一照射測
定点選択手段12において単一照射測定点の選択の際に
算出した余弦の値をそのまま用いればよい。
【0046】ここで、本実施形態においては人物の顔は
拡散反射をなすものであることから、測定点における反
射光の強度値、照明すなわち光源から発せられる光の強
度、表面反射率、遮断および上記余弦との間には下記の
式(3),(4)に示す関係が存在する。
【0047】 I(P1)=k1・s1・cosθ1・Lc (3) I(P2)=k2・s2・cosθ2・Lc (4) 但し、I(P1),I(P2):測定点P1,P2での
反射光の強度値 k1,k2:表面反射率 s2,s2:遮断の値(0または1) Lc:照明の強度 ここで、本実施形態においては、単一照射測定点は単一
仮想光源からの光が照射されているため遮断はなく、遮
断sの値は1となる。また、単一照射測定点において
は、余弦cosθの値が正となることからcosθ1,
cosθ2の値は正となる。また、反射光の強度値I
(P1),I(P2)は測定点P1,P2における2次
元画像データS0のデータ値となる。本実施形態におい
ては位置合わせ手段1にて、2次元画像データS0と3
次元形状データS1との位置合わせがなされているた
め、例えば上記式(1)、(2)により位置合わせ後の
3次元形状データS1′における単一照射測定点P1,
P2の座標値から2次元画像データS0上における単一
照射測定点P1,P2に対応する座標値を求める。そし
て、2次元画像データS0における測定点P1,P2に
対応する座標位置でのデータ値を、測定点P1,P2に
おける反射光の強度値I(P1),I(P2)として求
める。
【0048】本実施形態では、人物の顔の表面反射率は
略一定であることから、上記式(3),(4)において
はk1=k2となる。また、遮断s1,s2の値はとも
に1である。そして、上記式(3)、(4)より、単一
仮想光源の位置が正しい、すなわち撮影時の光源位置と
一致する場合には、下記の式(5)に示すように、顔の
表面における反射光の強度値の比と余弦の比とが一致す
るという特徴がある。
【0049】 Lc・k・s=I(P1)/cosθ1=I(P2)/cosθ2 (5) 但し、k:k1,k2 s:s1,s2 Lc・k・s=一定 したがって、プロット手段14においては、仮想光源の
組み合わせにおける単一仮想光源毎に、単一照射測定点
における反射光の強度値と余弦との関係を図9に示すよ
うにプロットする。なお、図9においては反射光の強度
値をその最大値が1.0となるように正規化しており、
簡便のために単一仮想光源L3〜L5およびL9〜L1
1についてのみプロットしている。
【0050】図9に示すように仮想光源L1〜L13に
おいてその位置が撮影時の光源の位置と一致する場合に
は、上記式(5)に示す関係から、反射光の強度値と余
弦とのプロットは直線上に位置することとなる。したが
って、プロットが直線上に位置する仮想光源の位置が撮
影時の光源の位置となる。図9においては、45度の方
向からの光源すなわち仮想光源L4を光源として用いた
場合および−45度の方向からの光源すなわち仮想光源
L10を光源として用いた場合の反射光の強度値と余弦
との関係が直線上に位置することから、方向推定手段1
5において、仮想光源L4,L10の位置が撮影時の光
源の位置として求められる。よって、撮影時においては
人物の顔から見て図4における45度および−45度の
方向から光が照射されていることとなる。なお、この直
線の傾きは上記式(5)におけるLc・k・sであり、
図6から傾きの大きさが分かる。したがって、強度値推
定手段16において、傾きをaとするとLc=a/k・
sとなって光源から発せられる光の強度Lcを求めるこ
とができる。ここで、図9においては例えば仮想光源L
4のプロットの傾きは0.903であり、仮想光源L1
0のプロットの傾きは0.448というように求めるこ
とができ、表面反射率kが略一定であるため、これらの
値から仮想光源L4,L10の方向にある光源の相対的
な強度を求めることができる。また、表面反射率kが既
知の場合には光源の絶対的な強度をも求めることができ
る。
【0051】なお、プロットが直線上に位置するか否か
の判断は、例えば最小二乗法を用いた評価関数により行
う。すなわち、直線の式をy=ax+bとすると、
【数1】 但し、N:プロット数 xn:余弦の値 yn:反射光の強度値 として、a,bの値を求めることができる。そしてこの
ようにして求められたa,bの値から、下記の式(7)
に示す評価関数cfを算出する。
【0052】
【数2】 そしてこの評価関数cfの値が最も小さい値となった仮
想光源の方向を撮影時の光源方向とすればよい。
【0053】また、このように求められた強度値Lcと
反射率kとの乗算値Lc・kすなわち直線の傾きは、2
次元画像データS0上の各点における光源からの光の反
射による強度値を表すものとなる。したがって、修正手
段17において、一方の光源から発せられた光による強
度値を2次元画像データS0に対応する全ての画素位置
について算出し、この強度値を2次元画像データS0か
ら減算することにより、他方の光源からの光のみが照射
された画像を表す2次元画像データを得ることができ
る。
【0054】ここで、図9においては直線は原点を通る
ため、bの値は0となる。これは環境光を考慮していな
いためであり、環境光を考慮した場合は直線は原点を通
らず、bが環境光の強度に応じた値を有するものとな
る。
【0055】なお、撮影に使用した光源数が2個である
場合には、組み合わせを選択した仮想光源の数が2個で
あると、1回のプロットにより各光源の方向を推定する
ことができる。なお、一般的には、推定手段3におい
て、全ての個数についての仮想光源の各組み合わせにつ
いて、少ない個数の組み合わせから順番に、余弦の算
出、単一照射測定点の選択、単一仮想光源に基づくプロ
ットおよび直線か否かの判断を行い、最初に直線となっ
た単一仮想光源が撮影時の光源方向として推定された時
点において、直線の傾きから推定された光源に基づく反
射光の強度値を求め、これを2次元画像データS0から
減算して他方の光源からの光のみが照射された画像を表
す修正2次元画像データS0′を得、この修正2次元画
像データS0′に基づいて、仮想光源の組み合わせの選
択、余弦の算出、単一照射測定点の選択、単一仮想光源
に基づくプロット、直線か否かの判断および光源方向の
推定を繰り返し行って、撮影時における全ての光源の方
向を推定すればよい。
【0056】以上の処理は、制御手段18により、組み
合わせ選択手段10、測定点設定手段11、単一照射測
定点選択手段12、余弦算出手段13、プロット手段1
4、方向推定手段15、強度値推定手段16、および修
正手段17を制御することにより行われる。
【0057】次いで、本実施形態の動作について説明す
る。図10は本実施形態の動作を示すフローチャートで
ある。まず、位置合わせ手段1において2次元画像デー
タS0と3次元形状データS1との位置合わせが行われ
る(ステップS1)。そして位置合わせされた合成デー
タS2が推定手段3に入力される。推定手段3において
は、複数の仮想光源から仮想光源の組み合わせを選択す
る際の、仮想光源数nの初期値が設定される(ステップ
S2)。この初期値は2とされる。そして、複数の仮想
光源から仮想光源の組み合わせを選択する(ステップS
3)。次いで、位置合わせ後の3次元形状データS1′
により表される3次元形状上に複数の測定点を設定する
とともに(ステップS4)、仮想光源の組み合わせから
任意の1つの組み合わせを選択する(ステップS5)。
本実施形態においては、仮想光源L1,L2の組み合わ
せから以下(L1,L3)、(L1,L4)、…(L
8,L10)、(L9,L10)の順に選択するものと
する。
【0058】そして、各測定点において、法線ベクトル
と、選択された組み合わせにおける仮想光源と測定点お
よび仮想光源間の方向ベクトルとのなす余弦が算出され
(ステップS6)、さらにこの余弦の値および遮断の有
無に基づいて、単一照射測定点が選択される(ステップ
S7)。そして、単一照射測定点における反射光の強度
値と上述した余弦との関係が図9に示すようにプロット
される(ステップS8)。そして、反射光の強度値と余
弦との関係が直線上に位置するか否かが判断され(ステ
ップS9)、ステップS9が否定された場合には、ステ
ップS3において選択された全ての仮想光源の組み合わ
せについてステップS5からステップS9の処理が終了
したか否かが判断される(ステップS10)。ステップ
S10が否定された場合には、ステップS5に戻り、他
の1つの仮想光源の組み合わせが選択され、ステップS
5からステップS9の処理を繰り返す。ステップS10
が肯定された場合には、ステップS11において、仮想
光源数の初期値に1を加算してステップS3に戻り、ス
テップS3からステップS9の処理を繰り返す。ステッ
プS9が肯定された場合には、この仮想光源の方向を撮
影時の光源の方向として決定する(ステップS12)。
【0059】そして、プロットした直線の傾きに基づい
て、決定された光源方向における光源の強度値を算出し
(ステップS13)、この強度値に基づいて上述した修
正2次元画像データS0′を作成する(ステップS1
4)。そして、全ての光源の方向が決定されたか否かが
判断される(ステップS15)。これは、修正2次元画
像データS0′について、単一照射測定点における反射
光の強度値と上述した余弦との関係をプロットし、この
プロットが余弦軸に平行な直線、すなわち反射光の強度
値が一定となったか否かを判断することにより行われ
る。そして、ステップS15が否定された場合は決定さ
れた光源方向を仮想光源の組み合わせから除去し(ステ
ップS16)、さらに初期値から1を減算して(ステッ
プS17)、ステップS2に戻ってステップS2からス
テップS15の処理を繰り返す。この場合、ステップS
2においては仮想光源の組み合わせが設定されるが、既
に1つの光源方向が決定されているため、初期値が2の
場合、各組み合わせは1つの仮想光源のみとなる。そし
て、ステップS15が肯定された場合は、全ての光源方
向が推定されたとして処理を終了する。
【0060】このように、本実施形態においては、仮想
光源の位置が正しい、すなわち撮影時の光源位置と一致
する場合には、式(5)に示すように、顔の表面におけ
る反射光の強度値の比と上記余弦の比とが一致するとい
う特徴に基づいて、撮影時の光源の方向を推定するよう
にしたため、複数の測定点を設定した後に、遮断や上記
余弦の値に基づいて一の光源からの光のみが照射される
単一照射測定点を設定すれば、比較的簡易な演算により
光源の方向を推定することができる。そしてこれによ
り、実画像とCGのような仮想画像とを合成する場合
に、実画像において推定した光源の方向に基づいて、仮
想画像が適切な光源から照明がなされているように修正
した後に合成をすることができ、違和感のない合成画像
を得ることができる。また、MPEG−4のように、オ
ブジェクト毎に画像を転送して動画を見る段階において
合成する符号化方式において、オブジェクトに実画像と
仮想画像が含まれている場合に、実画像の照明方向に応
じて仮想画像の照明方向を修正して合成することがで
き、これにより違和感のない合成動画像を得ることがで
きる。
【0061】また、光源の相対的な強度を推定している
ため、上述したように実画像と仮想画像とを合成する場
合に、実画像において推定した光源の強度にも基づいて
仮想画像が適切な強度により照明がなされているように
修正した後に合成をすることができ、これにより一層違
和感のない合成画像を得ることができる。
【0062】また、光源の強度値を推定していることか
ら、互いに異なる複数光源下において撮影を行うことに
より得られた画像中での、特定方向からの光源の影響の
みを補正することができる。例えば、2次元画像データ
S0がRGBの色データからなる場合、各色データ毎に
光源の強度値を推定すれば、推定した光源のRGB各色
成分の強度値の比を求めることができる。したがって、
特定の色信号(例えばR信号)が強い光源からの影響の
みを補正すること等を行うことができる。
【0063】なお、上記実施形態においては、説明のた
めに仮想光源L1〜L13を2次元状に配置している
が、実際には3次元形状データS1に対して3次元状に
複数の仮想光源を配置し、各測定点毎に反射光の強度と
上記余弦との関係をプロットして撮影時の光源方向を推
定するものである。
【0064】また、上記実施形態においては、式(6)
および(7)に示すように、最小二乗法による評価関数
cfを用いて、光源の方向を推定しているが、これに限
定されるものではなく、図9に示すプロットをモニタに
表示し、オペレータがこれを観察してプロットが直線上
に位置する仮想光源の方向を撮影時の光源の方向として
求めるようにしてもよい。
【0065】さらに、2次元画像データS0を取得する
際において使用するカメラは、入力する光と出力する画
像データとの関係が非線形となるものである。このた
め、予め使用するカメラによりグレーチャートを撮影し
て、カメラに対する入力と出力との関係を求めておき、
この関係が直線となるようにカメラの入出力特性を補正
しておくことが好ましい。
【0066】ここで、以下に複数の仮想光源から3個の
仮想光源の組み合わせを選択した場合における光源方向
の推定について説明する。
【0067】図11は3個の仮想光源の組み合わせを選
択した場合における光源方向の推定を説明するための図
である。なお、ここでは、撮影時に3つの光源を使用
し、図11に示すように−15度、45度および60度
の方向に光源L21,L22,L23が存在するものと
して説明する。まず、上記実施形態と同様に、仮想光源
の組み合わせを選択する。ここでは使用した光源が3つ
あることから、組み合わせ数は13=286通りと
なる。そして各組み合わせにおいて余弦の算出、単一照
射測定点の選択、単一仮想光源に基づくプロットおよび
直線か否かの判断を行い、1つの光源方向およびその強
度を推定する。なお、ここでは最初に−15度の方向の
光源L21が推定され、その強度は図12(a)に示す
プロットの傾きから0.295であったとする。
【0068】このようにして光源L21の方向および強
度が推定されると、この強度値が元の2次元画像データ
S0から減算され、光源L21以外の光源からの光のみ
が照射された顔画像を表す修正2次元画像データS0′
を得る。図13(a)は2次元画像データS0により表
される画像を表す図、図13(b)は光源L21から発
せられた光のみによる顔画像を表す図である。そして、
図13(a)に示す顔画像を表す2次元画像データS0
から、図13(b)に示す顔画像を表すデータを減算す
ることにより、図13(c)に示すように光源L21以
外の光源からの光のみが照射された顔画像を表す修正2
次元画像データS0′が得られる。
【0069】次に、修正2次元画像データS0′を新た
な2次元画像データS0として、仮想光源の組み合わせ
の選択、各組み合わせにおける余弦の算出、単一照射測
定点の選択、単一仮想光源に基づくプロットおよび直線
か否かの判断を行い、残りの2つの光源のうちの1つの
光源方向およびその強度を推定する。なお、ここでは2
番目に45度の方向の光源L22が推定され、その強度
は図12(b)に示すプロットの傾きから0.598で
あったとする。
【0070】このようにして光源L22の方向および強
度が推定されると、この強度値が2次元画像データS0
(図13(c)に示す画像を表すもの)から減算され、
光源L22以外の光源からの光のみが照射された顔画像
を表す修正2次元画像データS0′が得られる。すなわ
ち、図14(a)は光源L22から発せられた光のみに
よる顔画像を表す図であり、図13(c)に示す顔画像
を表す2次元画像データS0から、図14(a)に示す
顔画像を表すデータを減算することにより、図14b)
に示すように光源L21、L22以外の光源からの光の
み、すなわち光源L23からの光のみが照射された顔画
像を表す修正2次元画像データS0′が得られる。
【0071】そして、2回目の光源方向の推定において
得られた修正2次元画像データS0′を新たな2次元画
像データS0とし、余弦の算出、単一照射測定点の選
択、単一仮想光源に基づくプロットおよび直線か否かの
判断を行い、残りの1つの光源の方向およびその強度を
推定する。なお、ここでは光源数は3つであることか
ら、3回目の光源方向の推定においては2次元画像デー
タS0は一の光源から発せられる光のみが照射されたも
のとなる。したがって、単一照射測定点の選択は行われ
ず、余弦のプロットのみが行われ、プロットが直線とな
る仮想光源の方向が撮影時の光源方向、すなわち60度
の方向が推定される。
【0072】このように、仮想光源の組み合わせの選択
に用いる仮想光源数が増えた場合は、一の光源方向の推
定、この光源方向の光による強度値の2次元画像データ
S0からの減算を繰り返し行うことにより、全ての光源
方向の推定を行うことができる。
【0073】なお、図15に示すような方向に光源が存
在する場合には、撮影により得られる画像に遮断および
余弦が負となる測定点が存在しなくなるため、本発明に
よる光源方向推定方法を適用することができない。しか
しながら、実際に物体を撮影する際には、光源の方向は
図15に示す角度に厳密に設定されるわけではなく、多
少なりともずれて設定されるものである。このため、撮
影により得られる画像には遮断や上記余弦が負となる部
分が出現することから、本発明による光源方向推定方法
により、光源の方向を推定することができることとな
る。
【0074】また、上記実施形態においては、撮影時の
光源数を未知のものとしているが、撮影時の光源数が既
知の場合には、任意の複数方向に設定した仮想光源から
光源の個数に応じた仮想光源の組み合わせを選択すれば
よいため、全ての仮想光源の個数についての組み合わせ
について光源方向の推定を行う必要がなくなり、これに
より処理を高速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による光源方向推定装置の構
成を示す概略ブロック図
【図2】2次元画像データと3次元形状データとの位置
合わせを説明するための図
【図3】推定手段の構成を示す概略ブロック図
【図4】仮想光源の方向を説明するための図
【図5】測定点における余弦の算出を説明するための図
【図6】遮断を説明するための図
【図7】余弦が負となる場合を説明するための図
【図8】単一仮想光源による余弦の算出を説明するため
の図
【図9】余弦と反射光の強度値との関係を示すグラフ
【図10】本実施形態の動作を示すフローチャート
【図11】3つの光源方向の推定を説明するための図
【図12】余弦のプロットの傾きを示す図
【図13】3つの光源方向の推定する場合のデータ値の
変化を示す図(その1)
【図14】3つの光源方向の推定する場合のデータ値の
変化を示す図(その2)
【図15】光源方向を推定できない場合を示す図
【符号の説明】
1 位置合わせ手段 2 メモリ 3 推定手段 10 組み合わせ選択手段 11 測定点設定手段 12 単一照射測定点選択手段 13 余弦算出手段 14 プロット手段 15 方向推定手段 16 強度値推定手段 17 修正手段 18 制御手段

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面反射率が略一定であり拡散反射す
    る部分を含む物体を、複数光源下において遮断が生じる
    ように撮影することにより得られる画像に基づいて、前
    記各光源の方向を推定する光源方向推定方法であって、 前記画像上における前記物体の画像を表す物体画像デー
    タのデータ値、および該物体画像データと前記物体の3
    次元形状を表す3次元形状データとの位置合わせを行っ
    た後の前記3次元形状データにより表される3次元物体
    と、任意の複数方向に設定した仮想光源との位置関係に
    基づいて、前記各光源の方向を推定することを特徴とす
    る光源方向推定方法。
  2. 【請求項2】 前記任意の複数方向に設定した仮想光
    源から仮想光源の組み合わせを選択し、 前記位置合わせを行った後の前記3次元形状データによ
    り表される3次元物体上における前記物体の前記表面反
    射率が略一定であり拡散反射する部分に対応する部分に
    複数の測定点を設定し、 前記物体画像データに基づいて、前記組み合わせにおけ
    る仮想光源から前記物体に光を照射した際に、単一の仮
    想光源から発せられる光のみが照射される単一照射測定
    点を、前記複数の測定点から選択し、 前記単一の仮想光源から前記単一照射測定点へ向かう方
    向ベクトルと、該単一照射測定点における法線ベクトル
    とのなす余弦を算出し、 該余弦と、前記単一照射測定点に対応する前記物体画像
    データのデータ値との関係を前記複数の仮想光源の方向
    毎にプロットし、 前記プロットが略直線となる仮想光源の方向を一の光源
    の方向として推定し、 該一の光源の方向の推定に用いられたプロットにより設
    定される直線の傾きに基づいて、前記一の光源の相対的
    な強度値を推定し、 該強度値に基づいて、前記位置合わせ後の物体画像デー
    タから、前記一の光源による光の影響を除去して修正物
    体画像データを得、 前記一の光源の方向にある仮想光源以外の仮想光源から
    の仮想光源の組み合わせの選択、前記修正物体画像デー
    タを新たな前記物体画像データとする単一照射測定点の
    選択、前記余弦の算出、前記プロット、前記一の光源方
    向の推定、前記強度値の推定、および前記修正物体画像
    データの取得を、全ての光源の方向が推定されるまで繰
    り返し行うことにより、前記各光源の方向を推定するこ
    とを特徴とする請求項1記載の光源方向推定方法。
  3. 【請求項3】 前記光源数が既知の場合は、前記任意
    の複数方向に設定した仮想光源から前記光源の個数に応
    じた仮想光源の組み合わせを選択することを特徴とする
    請求項2記載の光源方向推定方法。
  4. 【請求項4】 前記光源の方向の推定を、最小二乗法
    を用いた評価関数に基づいて、前記プロットが略直線と
    なるか否かを判断することにより行うことを特徴とする
    請求項2または3記載の光源方向推定方法。
  5. 【請求項5】 前記物体が人物の顔であることを特徴
    とする請求項1から4のいずれか1項記載の光源方向推
    定方法。
  6. 【請求項6】 前記3次元形状データが前記物体の3
    次元形状を表すポリゴンデータであることを特徴とする
    請求項1から5のいずれか1項記載の光源方向推定方
    法。
  7. 【請求項7】 表面反射率が略一定であり拡散反射す
    る部分を含む物体を、複数光源下において遮断が生じる
    ように撮影することにより得られる画像に基づいて、前
    記各光源の方向を推定する光源方向推定装置であって、 前記画像上における前記物体の画像を表す物体画像デー
    タのデータ値、および該物体画像データと前記物体の3
    次元形状を表す3次元形状データとの位置合わせを行っ
    た後の前記3次元形状データにより表される3次元物体
    と、任意の複数方向に設定した仮想光源との位置関係に
    基づいて、前記各光源の方向を推定する手段を備えたこ
    とを特徴とする光源方向推定装置。
  8. 【請求項8】 前記各光源の方向を推定する手段は、
    前記任意の複数方向に設定した仮想光源から仮想光源の
    組み合わせを選択する組み合わせ選択手段と、 前記位置合わせ後の3次元形状データにより表される3
    次元物体上における前記物体の前記表面反射率が略一定
    であり拡散反射する部分に対応する部分に複数の測定点
    を設定する測定点設定手段と、 前記物体画像データに基づいて、前記組み合わせにおけ
    る仮想光源から前記物体に光を照射した際に、単一の仮
    想光源から発せられる光のみが照射される単一照射測定
    点を、前記複数の測定点から選択する単一照射測定点選
    択手段と、 前記単一の仮想光源から前記単一照射測定点へ向かう方
    向ベクトルと、該単一照射測定点における法線ベクトル
    とのなす余弦を算出する余弦算出手段と、 該余弦と、前記単一照射測定点に対応する前記物体画像
    データのデータ値との関係を前記複数の仮想光源の方向
    毎にプロットするプロット手段と、 前記プロットが略直線となる仮想光源の方向を一の光源
    の方向として推定する方向推定手段と、 該一の光源の方向の推定に用いられたプロットにより設
    定される直線の傾きに基づいて、前記一の光源の相対的
    な強度値を推定する強度値推定手段と、 該強度値に基づいて、前記位置合わせ後の物体画像デー
    タから、前記一の光源による光の影響を除去して修正物
    体画像データを得る修正手段と、 前記一の光源の方向にある仮想光源以外の仮想光源から
    の仮想光源の組み合わせの選択、前記修正物体画像デー
    タを新たな前記物体画像データとする単一照射測定点の
    選択、前記余弦の算出、前記プロット、前記一の光源方
    向の推定、前記強度値の推定、および前記修正物体画像
    データの取得を、全ての光源の方向が推定されるまで繰
    り返し行うように、前記組み合わせ選択手段、前記測定
    点設定手段、前記単一照射測定点選択手段、前記余弦算
    出手段、前記プロット手段、前記方向推定手段、前記強
    度値推定手段および前記修正手段を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項7記載の光源方向推定
    装置。
  9. 【請求項9】 前記光源数が既知の場合は、前記組み
    合わせ選択手段は、前記任意の複数方向に設定した仮想
    光源から前記光源の個数に応じた仮想光源の組み合わせ
    を選択する手段であることを特徴とする請求項8記載の
    光源方向推定装置。
  10. 【請求項10】 前記方向推定手段は、前記光源の方
    向の推定を、最小二乗法を用いた評価関数に基づいて、
    前記プロットが略直線となるか否かを判断することによ
    り行う判断手段を備えたことを特徴とする請求項8また
    は9記載の光源方向推定装置。
  11. 【請求項11】 前記物体が人物の顔であることを特
    徴とする請求項7から10のいずれか1項記載の光源方
    向推定装置。
  12. 【請求項12】 前記3次元形状データが前記物体の
    3次元形状を表すポリゴンデータであることを特徴とす
    る請求項7から11のいずれか1項記載の光源方向推定
    装置。
  13. 【請求項13】 表面反射率が略一定であり拡散反射
    する部分を含む物体を、複数光源下において遮断が生じ
    るように撮影することにより得られる画像に基づいて、
    前記各光源の方向を推定する光源方向推定方法をコンピ
    ュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピ
    ュータ読取り可能な記録媒体であって、 前記プログラムは、前記画像上における前記物体の画像
    を表す物体画像データのデータ値、および該物体画像デ
    ータと前記物体の3次元形状を表す3次元形状データと
    の位置合わせを行った後の前記3次元形状データにより
    表される3次元物体と、任意の複数方向に設定した仮想
    光源との位置関係に基づいて、前記各光源の方向を推定
    する手順を有することを特徴とするコンピュータ読取り
    可能な記録媒体。
  14. 【請求項14】 前記各光源の方向を推定する手順
    は、前記任意の複数方向に設定した仮想光源から仮想光
    源の組み合わせを選択する手順と、 前記位置合わせを行った後の前記3次元形状データによ
    り表される3次元物体上における前記物体の前記表面反
    射率が略一定であり拡散反射する部分に対応する部分に
    複数の測定点を設定する手順と、 前記物体画像データに基づいて、前記組み合わせにおけ
    る仮想光源から前記物体に光を照射した際に、単一の仮
    想光源から発せられる光のみが照射される単一照射測定
    点を、前記複数の測定点から選択する手順と、 前記単一の仮想光源から前記単一照射測定点へ向かう方
    向ベクトルと、該単一照射測定点における法線ベクトル
    とのなす余弦を算出する手順と、 該余弦と、前記単一照射測定点に対応する前記物体画像
    データのデータ値との関係を前記複数の仮想光源の方向
    毎にプロットする手順と、 前記プロットが略直線となる仮想光源の方向を一の光源
    の方向として推定する手順と、 該一の光源の方向の推定に用いられたプロットにより設
    定される直線の傾きに基づいて、前記一の光源の相対的
    な強度値を推定する手順と、 該強度値に基づいて、前記位置合わせ後の物体画像デー
    タから、前記一の光源による光の影響を除去して修正物
    体画像データを得る手順と、 前記一の光源の方向にある仮想光源以外の仮想光源から
    の仮想光源の組み合わせの選択、前記修正物体画像デー
    タを新たな前記物体画像データとする単一照射測定点の
    選択、前記余弦の算出、前記プロット、前記一の光源方
    向の推定、前記強度値の推定、および前記修正物体画像
    データの取得を、全ての光源の方向が推定されるまで繰
    り返し行う手順とを有することを特徴とする請求項13
    記載のコンピュータ読取り可能な記録媒体。
  15. 【請求項15】 前記光源数が既知の場合は、前記任
    意の複数方向に設定した仮想光源から前記光源の個数に
    応じた仮想光源の組み合わせを選択することを特徴とす
    る請求項13記載のコンピュータ読取り可能な記録媒
    体。
  16. 【請求項16】 前記光源の方向の推定の手順は、最
    小二乗法を用いた評価関数に基づいて、前記プロットが
    略直線となるか否かを判断する手順を有することを特徴
    とする請求項14または15記載のコンピュータ読取り
    可能な記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記物体が人物の顔であることを特
    徴とする請求項13から16のいずれか1項記載のコン
    ピュータ読取り可能な記録媒体。
  18. 【請求項18】 前記3次元形状データが前記物体の
    3次元形状を表すポリゴンデータであることを特徴とす
    る請求項13から17のいずれか1項記載のコンピュー
    タ読取り可能な記録媒体。
JP2000157230A 1999-07-12 2000-05-26 光源方向推定方法および装置並びに記録媒体 Withdrawn JP2001084386A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000157230A JP2001084386A (ja) 1999-07-12 2000-05-26 光源方向推定方法および装置並びに記録媒体
US09/614,611 US6636627B1 (en) 1999-07-12 2000-07-12 Light source direction estimating method and apparatus

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19686399 1999-07-12
JP11-196863 1999-07-12
JP2000157230A JP2001084386A (ja) 1999-07-12 2000-05-26 光源方向推定方法および装置並びに記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001084386A true JP2001084386A (ja) 2001-03-30

Family

ID=26510027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000157230A Withdrawn JP2001084386A (ja) 1999-07-12 2000-05-26 光源方向推定方法および装置並びに記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001084386A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104320991A (zh) * 2012-05-31 2015-01-28 李荣真 可调节与热风一起排出的自然风的风量的吹风机
JP2015232487A (ja) * 2014-06-09 2015-12-24 株式会社キーエンス 画像検査装置、画像検査方法、画像検査プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104320991A (zh) * 2012-05-31 2015-01-28 李荣真 可调节与热风一起排出的自然风的风量的吹风机
CN104320991B (zh) * 2012-05-31 2016-01-13 李荣进 可调节与热风一起排出的自然风的风量的吹风机
JP2015232487A (ja) * 2014-06-09 2015-12-24 株式会社キーエンス 画像検査装置、画像検査方法、画像検査プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107273846B (zh) 一种人体体型参数确定方法及装置
CN104335005B (zh) 3d扫描以及定位系统
JP2874710B2 (ja) 三次元位置計測装置
US7928977B2 (en) Image compositing method and apparatus for superimposing a computer graphics image on an actually-sensed image
US8593524B2 (en) Calibrating a camera system
CN108234984A (zh) 双目深度相机系统和深度图像生成方法
KR100681320B1 (ko) 헬름홀츠 교환조건으로부터 유도되는 편미분 방정식의레벨셋 풀이 방법을 이용한 물체의 3차원 형상 모델링 방법
JP2002213931A (ja) 3次元形状計測装置および3次元形状計測方法
JP2008537190A (ja) 赤外線パターンを照射することによる対象物の三次元像の生成
CN110838164B (zh) 基于物体点深度的单目图像三维重建方法、系统及装置
CN107393011A (zh) 一种基于多结构光视觉技术的快速三维虚拟试衣系统和方法
US6636627B1 (en) Light source direction estimating method and apparatus
JPH05303629A (ja) 形状合成方法
JP4193342B2 (ja) 3次元データ生成装置
JPWO2008041518A1 (ja) 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、および画像処理装置の制御プログラム
KR20110055032A (ko) 전자기기에서 3차원 컨텐츠 생성 방법 및 장치
WO2018056802A1 (en) A method for estimating three-dimensional depth value from two-dimensional images
JP4213327B2 (ja) 光源方向と3次元形状の推定方法および装置並びに記録媒体
JP2559939B2 (ja) 3次元情報入力装置
JP2001084386A (ja) 光源方向推定方法および装置並びに記録媒体
US20050286059A1 (en) Attitude and position measurement of objects using image processing processes
JP2001084380A (ja) 光源方向推定方法および装置並びに記録媒体
JPH0875454A (ja) 測距装置
JPH10318732A (ja) 形状測定装置及び形状測定用画像形成装置
JP3625558B2 (ja) 動画像による運動計測装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070807