JP2001084090A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JP2001084090A
JP2001084090A JP25807699A JP25807699A JP2001084090A JP 2001084090 A JP2001084090 A JP 2001084090A JP 25807699 A JP25807699 A JP 25807699A JP 25807699 A JP25807699 A JP 25807699A JP 2001084090 A JP2001084090 A JP 2001084090A
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light receiving
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Takahiro Ito
貴弘 伊藤
Yasuhiko Saka
康彦 坂
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 座標入力位置の検出精度の向上を図った座標
入力装置を提供すること。 【解決手段】 受光レンズ121に向かって平行に入射
してくる光が、もっとも明るく集光する位置または該位
置より受光レンズ121側の位置に受光素子122が配
設されている座標入力装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学式の座標入力
装置に関し、特に、座標入力位置を調べるプローブ光を
発し、反射部材で反射されたプローブ光を受光して、受
光した光量を測定することにより座標入力位置の検出を
おこなう座標入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の座標入力装置として、例えば、座
標入力位置を調べるプローブ光を発する発光部と、該発
光部が発したプローブ光を反射する反射部と、該反射部
が反射したプローブ光を集光し、集光した光を受光する
受光部とを有する座標入力装置がある。このような座標
入力装置では、その周囲に配される反射部を物空間焦点
(物点)とした場合の像空間焦点(像点)位置に受光部
の受光素子を配設している。図11は従来の座標入力装
置の概略構成図であり、図12は受光部を座標入力面に
垂直な方向から見た概略構成図である。座標入力装置2
00において、受発光部203とは、座標入力面202
に沿って照射光(プローブ光)を発する発光部(図示せ
ず)と、その反射光を受光する受光部220とからな
る。また、再帰性反射部204とは入射したプローブ光
を、その方向に再帰的に反射する反射板などからなる部
位である。受光部220は反射光を受光する受光レンズ
221と、受光レンズ221で集光した受光量(受光強
度)を検出する受光素子222とからなる。座標入力装
置200は、ペンなどの指示棒(入力棒)や指で座標入
力面202のいずれかの位置が指示された場合に、その
指示位置で照射光が遮蔽されることにより入力される遮
蔽点方向θを検出することにより座標入力位置を検出す
る。
【0003】図13は、座標入力面202に平行な方向
でかつ照射光の進行方向に直角な方向から受光部220
を表した図である。従来、受光部220は、照射光が再
帰性反射部204の位置において反射されることに鑑
み、受光レンズ221と受光素子22との位置関係を再
帰性反射部204にピントが合うように調整されてい
る。換言すれば、再帰性反射部204から発せられた光
がもっとも鮮鋭に結像する位置に受光素子222が配置
されている。例えば、受光レンズ221と受光素子22
2との位置関係は図11の方向p−p’のごとく、最短
距離でピントを設定する場合もあり(図13(a)参
照)、一方、図11の方向q−q’のごとく、最長距離
でピントを設定する場合もある(図13(b)参照)。
【0004】再帰性反射部204でピントを合わせると
いうことは、受光素子222の位置で、反射光がもっと
も集中することを意味する。従って、遮蔽物がその光路
におかれた場合、すなわち、ペンなどで座標入力面20
2が指示された場合、図14で表すごとく、遮蔽物の方
向θは、受光素子222上の対応する位置で非常に鮮鋭
な暗点となり、精度の高い座標入力位置(遮蔽点位置)
を算出することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では以下の問題点があった。再帰性反射部204
は、矩形形状をなしているので、受光部220との距離
は照射光の反射位置により異なる。すなわち、受光部2
20までの距離は、照射光の照射方向によって変化す
る。例えば、受光レンズ221と受光素子222との位
置関係が、図13(a)に示すように最短距離(p−
p’の方向)の再帰性反射部204でピントが合うよう
に設定された場合、最長距離(q−q’の方向)の再帰
性反射部204ではピントを合わせることができない
(図15(a)参照)。
【0006】別の見方をすれば、最長距離に位置する再
帰性反射部204を物空間焦点とすると、受光素子22
2の前に像空間焦点がくるため(結像してしまうた
め)、受光素子222に入射する再帰性反射部204の
光は鮮鋭な像とはならない(図15(b)参照)。従っ
て、遮蔽物がその光路におかれた場合、遮蔽物の方向
は、受光素子222上で鮮鋭な暗点とならず、受光素子
222の暗点の検出効率が低くなるという問題点があっ
た。図16は、ピントが合わない方向に遮蔽点がある場
合の受光素子上の受光強度を表す図である。図16と図
14を比較すると明らかなように、暗点は鮮鋭なピーク
とならず、ある程度の巾を有し、かつ、ピークの高さも
小さくなる。換言すれば、暗点の検出効率が低下してい
る。
【0007】以上の関係を調べた実験を次に示す。図1
7は、座標入力面からの高さ(指示棒の挿入深度)を横
軸とし、検出精度(受光素子感度)を縦軸(値が小さい
ほど高精度)とした受光部の検出特性を表した図であ
る。なお、ここでは座標入力用に直径5mmと直径20
mmの指示棒を用いている。この実験では、座標入力装
置200の長辺方向の再帰性反射部204でピントが合
うように、受光レンズ221と受光素子222との位置
関係が設定されている(図17(d)参照)。図17
(a)は、指示棒の指示方向がθ=0度における検出特
性を表した図である。同様に、図17(b)はθ=20
度、図17(c)はθ=40度における検出特性を表し
た図である。各図において、受光レンズ221から指示
棒までの距離に対する検出特性も表されている。
【0008】同様に、図18は、座標入力装置の短辺方
向の再帰性反射部でピントが合うように受光レンズと受
光素子との位置関係が設定されている座標入力装置の受
光部の検出特性を表す図である。
【0009】ただし、実験で用いた受光レンズ221は
有効直径が4mmであり、使用した照射光は、座標入力
面202に対して平行に入光するものとする。すなわ
ち、原理的には、指示棒の座標入力面202からの高さ
が4mm以下になった場合に、照射光が遮蔽されてく
る。換言すれば、指示棒の座標入力面202からの高さ
が4mm以下になった場合に、原理的に、受光素子22
2はその遮蔽方向の受光強度を他の方向より弱く検出す
る。
【0010】図17および図18から明らかなように、
検出精度は各種パラメータに対し著しく相違する。例え
ば、図18(b)では、指示棒が受光レンズから遠い距
離にあるほど検出精度が上がり、また、受光部に非常に
近い場合にも検出精度が上がっている。反対に、その中
間では検出精度が下がっている。これは、指示棒が受光
レンズ221から遠い距離にあると、ピントが合う位置
に近いため検出精度が向上するものと考えられる。ま
た、指示棒が受光レンズ221に非常に近い距離にある
と、ピントは合わないが見かけの指示棒の大きさが大き
くなり、指示棒の方向が検出しやすくなるため検出制度
が向上すると考えられる。逆にその中間ではピントが合
わず、かつ、指示棒の見かけの大きさも小さいので、指
示棒からの半影等の影響により検出精度が低下するもの
と考えられる。
【0011】また図18では指示棒の挿入深度が深い場
合(座標入力面からの高さ=1mm)であっても、検出
精度が低い。
【0012】すなわち、従来の座標入力装置では、指示
棒の挿入深度、指示棒のまでの距離および指示方向θ、
指示棒の太さなどのパラメータにより、検出精度はバラ
バラであった。
【0013】従って、これらの検出特性を考慮し、従来
の座標入力装置では、受光素子の受光強度のレンジを広
くとる必要があった。しかしながら、受光強度のレンジ
を広くとることは、鮮鋭な暗点を検出する際には有効で
あるが、広く浅いピークの検出精度を低くするという問
題点があった。反対に、広く浅いピークを効率よく検出
するためにレンジを狭くすると、本来鮮鋭な暗点が検出
域を超えてしまい、鮮鋭な暗点のどこにピークがあるか
が不明となり、結果として検出精度が低下してしまうと
いう問題点があった。
【0014】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、座標入力位置の検出精度の向上を図った座標入力装
置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
めに、請求項1に記載の座標入力装置は、受光レンズに
向かって平行に入射してくる光が、もっとも明るく集光
する位置または前記位置より受光レンズ側の位置に受光
素子が配設されているものである。
【0016】また、請求項2に記載の座標入力装置は、
受光レンズの第二焦点または前記第二焦点より受光レン
ズ側の位置に受光素子が配設されているものである。
【0017】また、請求項3に記載の座標入力装置は、
座標入力位置を調べるプローブ光を発する発光手段と、
前記発光手段が発したプローブ光を反射する反射手段
と、前記反射手段が反射したプローブ光を集光し、集光
した光を受光する受光手段とを有する座標入力装置にお
いて、前記受光手段は前記反射手段が反射したプローブ
光を集光する受光レンズと、前記受光レンズで集光した
光を受光する受光素子とからなり、前記反射手段のう
ち、前記受光レンズからもっとも遠い位置を物空間焦点
とした場合に、前記受光レンズに対する像空間焦点また
は前記像空間焦点より前記受光レンズ側の位置に前記受
光素子を配設するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。図1は、座標入力装置
の概略構成図である。座標入力装置100は、ペンなど
の指示棒(遮蔽物)101により、座標位置(図では位
置A)を入力する座標入力面102と、座標入力面10
2に沿って照射光を発する左側受発光部103Lと、同
様に照射光を発する右側受発光部103Rと、装置端部
に配設され、受発光部103Lもしくは受発光部103
Rが照射した照射光を、その入光方向に再帰的に反射す
る矩形の再帰性反射部104等とからなる。また、受発
光部103Lもしくは受発光部103Rは、照射光を照
射するだけでなく、再帰性反射部104で反射した反射
光を受光し、その受光強度も検知する。なお、以降にお
いて、受発光部103Lもしくは受発光部103Rを、
適宜、受発光部103と称する。
【0019】再帰性反射部104は、光を再帰的に反射
する部材で表面が覆われている。一例として、コーナー
キューブリフレクタが挙げられる。図2は、コーナーキ
ューブリフレクタを表す図である。図2(a)は斜視図
を、図2(b)は、頂点と底面の円の中心とを通る直線
における断面図である。コーナーキューブリフレクタは
円錐形状で、内面をアルミ蒸着などし反射効率を高めて
いる。図に示したとおり、コーナーキューブリフレクタ
は、錐角が90度であるため、入射光を再帰的に反射す
る。
【0020】次に、受発光部103を詳細に説明する。
受発光部103は、照射光を発する発光部110と、反
射光を受光する受光部120とからなる。図3は、発光
部を表す図である。図3(a)は、発光部110を座標
入力面102に平行な面内で照射光の進行方向に直交す
る向き(図のy軸方向から)見た図であり、図3(b)
は、発光部110を照射光の進行方向から(図のx軸方
向から)見た図を表す。発光部110は、照射光を発す
る発光素子111と、発光素子111が発した照射光を
所定方向に偏向するシリンドリカルレンズ112a〜シ
リンドリカルレンズ112cと、スリット113とから
なる。なお、ハーフミラー114は、スリット113を
通過した照射光を再帰性反射部104に向けて反射させ
るハーフミラーである。
【0021】発光素子111は、例えば、レーザーダイ
オードやピンポイントLEDなどからなる。発光素子1
11が発した照射光はシリンドリカルレンズ112aで
絞り込まれ、z軸に平行な光線となる(図3(a)参
照)。続いて、照射光は2つのシリンドリカルレンズ1
12bおよびシリンドリカルレンズ112cを経て、y
軸方向に絞り込まれ、スリット113の位置に集光する
(図3(b)参照)。スリット113はx軸に平行に細
長い微少空隙が設けられおり、照射光はy軸方向に扇形
に広がる。すなわち、スリット113は、いわば、線光
源を形成し、照射光の均一性を高める。
【0022】図4は、受光部の内部構造を座標入力面に
垂直な方向から表した概略構成図である。ここでは簡単
のため、座標入力面102に平行な2次元平面内での反
射光の検出についての説明をおこなう。受光部120
は、再帰性反射部104で反射された反射光を集光する
受光レンズ121と、フォトセンサなどから構成され受
光強度を検知する受光素子122とからなる。また、図
では、発光素子111と、反射光を透過するハーフミラ
ー114もそれぞれ表されている。なお、発光素子11
1は、ハーフミラー114の上部(図における座標系に
おいてz>0の位置)にあるので、ここでは、点で表示
する。光源111から照射されたLr方向への照射光は
再帰性反射部104で反射され、受光レンズ121を通
り、受光素子122上の位置Lr’に到達する。またL
s方向に沿って進行した照射光は再帰性反射部104で
反射され受光素子122上の位置Ls’に到達する。
【0023】このように発光素子111から発し、再帰
性反射部104で反射され同じ経路を戻ってきた反射光
は、受光レンズ121によって、受光素子122上のそ
れぞれ異なる位置に到達する。従って、座標入力面10
2上のある位置に遮蔽物101が挿入され照射光が遮断
されると、その反射方向に対応する受光素子122上の
点に反射光が到達しなくなる。よって、受光素子122
上の光強度の分布を調べることによって、どの方向の照
射光が遮られたかを知ることができる。
【0024】図5は、反射光と受光素子による受光強度
との関係を説明する説明図である。受光素子122は受
光レンズ121の焦点面付近に設置される。受光素子1
22上の受光強度分布を考える。座標入力面102上に
遮蔽物がない場合は、受光素子122上の受光強度分布
はほぼ一定となる。しかし、図5に示すように座標入力
面102上の位置Bに光を遮る遮蔽物101が挿入され
た場合、ここを通過する光は遮られ、受光素子122上
の位置Dnにおいて受光強度が弱い領域(暗点)が生じ
る。この位置Dnは遮られた光の照射角(入射角)θn
と1対1に対応しており、受光素子122上の暗点の位
置Dnがわかればθnを知ることができる。受光レンズ
121から受光素子122までの距離をfとして、θn
はDnの関数として式(1)で与えられる。 θn=arctan(Dn/f) ・・・(1)
【0025】図6は、座標入力装置の指示位置Bと、受
発光部間距離wと、指示位置Bを測定する角度θRおよ
びθLとの関係を表す図である。式(1)において、受
発光部103Lにおいて採用するθn、Dnをそれぞれ
θnL、DnLと表示し、受発光部103Rにおいて採
用するθn、DnをそれぞれθnR、DnRと表示する
こととする。
【0026】一般に、θnを測定する基準線の方向は、
座標入力装置100の受発光部103間を結ぶ直線方向
と一致したものではない。すなわち、図6における受発
光部103間を結ぶ線を基準線とした指示位置Bの方向
θL、θRはθnL、θnRと異なる。しかしながら、
ここでは説明を省略するが、θLおよびθRとは、θn
LおよびθnRを用いた簡単な変換により、1対1に関
係づけられる。求められたθLおよびθRと、wとか
ら、遮蔽点Bの座標(x、y)は、式(2)で表すこと
ができる。 x=w・tanθR/(tanθL+tanθR) y=w・tanθL・tanθR/(tanθL+tanθR)・・・(2)
【0027】このようにx、yは、DnL、DnRから
算出することができる。すなわち受光素子122上の暗
点の位置DnL、DnRを測定し、受発光部103の幾
何学的配置を考慮することにより、遮蔽物101で指示
した点Bの座標を検出することができる。
【0028】次に、受光素子122上の遮蔽点(暗点)
の位置の検出精度を向上する、受光レンズ121と受光
素子122との位置関係について説明する。図12〜図
16で説明した従来技術では、受光レンズ221と受光
素子222との位置関係は、再帰性反射部204のいず
れかの位置を物空間焦点とし、物空間焦点に対する受光
レンズ221の像空間焦点にあたる位置に受光素子12
2を配設していた。本発明の座標入力装置100は、受
光素子122を受光レンズ121の第二焦点、すなわ
ち、受光レンズ121に対し平行な入射光(ここでは説
明の便宜上入射光と表現する)が像をつくる点、また
は、この点より受光レンズ121側に受光素子122を
配設する。
【0029】図7は、受光レンズと受光素子との位置関
係を説明する図である。入射光は、図に示すように座標
入力面102側ではいずれの位置においても結像しな
い。換言すれば、どの座標入力位置においても、受光部
120に到達する場合にその像は、「一様」にぼやけ
る。しかしながら、入射光は座標入力面102にほぼ平
行であるので、例えば遮蔽物として指示棒101を挿入
していくと、その影がそのまま平行に直進し、受光素子
122に暗点として到達する。従って、平行光線を受光
する場合は、指示棒101による回折の影響が少なく、
指示棒101に対応する暗点は、「鮮鋭」に受光素子1
22に到達することになる。なお、実際には、発光素子
111による照射光は、必ずしも正確に平行が保たれて
いるものでもなく、また、指示棒101にも大きさがあ
り、受光レンズ121には収差があり、さらに、受光素
子122もある程度の大きさを有するので、受光素子1
22上では必ずしも正確に指示棒に対応する影が反映さ
れるわけではないが、定性的には、「鮮鋭に」受光素子
122に到達すると言える。
【0030】ここで、受光素子122が、受光レンズ1
21の第二焦点に配設された場合の受光部120の検出
特性を調べた実験を次に示す。図8は、受光素子が、受
光レンズの第二焦点に配設された場合の受光部の検出特
性を表す図である。図17および図18と比較すれば明
らかなように、指示棒101の太さ、遮蔽方向および受
光レンズ121と遮蔽点までの距離といったパラメータ
に関わらず、指示棒101の深度に従って検出精度が向
上している(図8(a)〜図8(c)参照)。しかも、
座標入力面の位置により受光精度が良かったり悪かった
りする従来の座標入力装置と異なり、座標入力装置10
0は、各種パラメータに関わらず検出特性のばらつきが
非常に少ないことがわかる。また、座標入力面102か
らの距離が0mmである場合の検出精度がおおむね図1
7および図18に示した実験結果より良いという結果が
得られている。
【0031】また、検出特性がばらつかないことは、受
光素子122の受光強度のレンジに必要以上のマージン
を設定する必要が無くなることを意味する。換言すれ
ば、座標検出精度が向上する。従って、受光素子122
の受光強度のレンジを適切に調整することによって、さ
らに高い座標検出精度得ることができる。換言すれば、
座標入力位置をより正確に算出することが可能となる。
【0032】なお、以上の実験結果は、受光素子122
の位置を受光レンズ121の第二焦点の位置に配設した
ものであるが、受光素子122を受光レンズ121の第
二焦点位置より受光レンズ121側に寄った位置に配設
する態様であって良い。図9は、受光レンズが受光素子
の像側焦点より受光レンズ側に寄った場合の、入射光と
結像との関係を表す図である。図から明らかなように、
受光素子122に入射する反射光の角度α-1が、図7に
示す角度α0より広がっている。照射光は、再帰性反射
部104で再帰的に反射されるが、実際には、反射不良
を伴うこともある。また、指示棒101の大きさや形状
によっては、照射光は回折する場合もある。従って、受
光素子122を受光レンズ121側に若干寄せることに
より、多くの光を受光する様にしている。換言すれば、
受光素子122を受光レンズ121側に若干寄せること
により、暗点の検出精度が向上することとなる。
【0033】ただし、あまり受光素子122を受光レン
ズ側121側に近づけると、ピンぼけがひどくなり、ま
た、再帰性反射部104の巾を超えて光を入光し、ノイ
ズが大きくなるため、検出精度は低下するため、適正な
位置関係に設定することが望ましい。一例として、再帰
性反射部104までの距離が2mの場合、照射光の照射
直後の照射光幅を3mmとすると、再帰性反射部104
における照射光幅が5mmとなる位置関係が挙げられ
る。
【0034】また、使用の態様によっては、受光レンズ
121から最長距離にある再帰性反射部104の位置を
物空間焦点とし、これに対する像空間焦点位置またはこ
の位置より受光レンズ121側の位置に受光素子122
を配設する態様、すなわち図10に示す様に、受光素子
122に入射する反射光の角度α+1が、図7に示す角度
α0より小さくなっている場合であっても同様の結果を
得る。
【0035】なお、以上の説明のおいては、説明の便宜
上受光レンズには、薄レンズを用いて説明をしたが、こ
れに限ることなく、様々なレンズを用いることができ
る。この場合は、焦点とは、もっとも像を鮮鋭に結像す
る位置を意味する。換言すれば、焦点とは、レンズがも
っとも明るく光を集光する位置をいう。また、前述した
実施の形態の形態では、図1に示したように、受発光部
103Lおよび受発光部103Rを座標入力面102上
部に配設した態様を説明したが、これに限ることなく受
発光部103Lを座標入力面102の左下角に、受発光
部103Rを座標入力面102の右下角に配設してもよ
い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の座標入力
装置(請求項1)は、受光レンズに向かって平行に入射
してくる光が、もっとも明るく集光する位置または前記
位置より受光レンズ側の位置に受光素子が配設されてい
るため、座標入力位置の検出精度を向上させる画像入力
装置の提供が可能となる。
【0037】また、本発明の座標入力装置(請求項2)
は、受光レンズの第二焦点または前記第二焦点より受光
レンズ側の位置に受光素子が配設されているため、座標
入力位置の検出精度を向上させる画像入力装置の提供が
可能となる。
【0038】また、本発明の座標入力装置(請求項3)
は、発光手段が座標入力位置を調べるプローブ光を発
し、反射手段が発光手段で発したプローブ光を反射し、
受光手段は反射手段が反射したプローブ光を集光する受
光レンズと、受光レンズで集光した光を受光する受光素
子とからなるものであって、反射手段のうち、前記受光
レンズからもっとも遠い位置を物空間焦点とした場合
に、受光レンズに対する像空間焦点または像空間焦点よ
り受光レンズ側の位置に受光素子を配設するため、座標
入力位置の検出精度を向上させる画像入力装置の提供が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】座標入力装置の概略構成図である。
【図2】コーナーキューブリフレクタを表す図である。
【図3】座標入力装置の発光部を表す図である。
【図4】受光部の内部構造を座標入力面に垂直な方向か
ら表した概略構成図である。
【図5】反射光と受光素子による受光強度との関係を説
明する説明図である。
【図6】座標入力装置の指示位置Bと、受発光部間距離
wと、指示位置Bを測定する角度θRおよびθLとの関
係を表す図である。
【図7】受光レンズと受光素子との位置関係を説明する
図である。
【図8】受光素子が、受光レンズの第二焦点に配設され
た場合の受光部の検出特性を表す図である。
【図9】受光レンズが受光素子の像側焦点より受光レン
ズ側に寄った場合の、入射光と結像との関係を表す図で
ある。
【図10】受光レンズから最長距離にある再帰性反射部
の位置を物空間焦点とし、これに対する像空間焦点位置
またはこの位置より受光レンズ側の位置に受光素子を配
設した場合の、入射光と結像との関係を表す図である。
【図11】従来の座標入力装置の概略構成図である。
【図12】従来の受光部を座標入力面に垂直な方向から
見た概略構成図である。
【図13】従来の受光部を座標入力面に平行な方向であ
って照射光の進行方向に直角な方向から表した図であ
る。
【図14】物空間焦点に遮蔽物がおかれた場合の受光素
子の受光強度を表す図である。
【図15】物空間焦点と異なる位置に遮蔽物がおかれた
場合の入射光の結像位置を表す図である。
【図16】ピントが合わない方向に遮蔽点がある場合の
受光素子上の受光強度を表す図である。
【図17】従来の座標入力装置の受光部の検出特性を表
した図である。
【図18】従来の座標入力装置の受光部の検出特性を表
した図である。
【符号の説明】
100 座標入力装置 101 指示棒 102 座標入力面 103 受発光部 104 再帰性反射部 110 発光部 111 発光素子 112a〜112c シリンドリカルレンズ 113 スリット 114 ハーフミラー 120 受光部 121 受光レンズ 122 受光素子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光レンズに向かって平行に入射してく
    る光が、もっとも明るく集光する位置または前記位置よ
    り受光レンズ側の位置に受光素子が配設されていること
    を特徴とする座標入力装置。
  2. 【請求項2】 受光レンズの第二焦点または前記第二焦
    点より受光レンズ側の位置に受光素子が配設されている
    ことを特徴とする座標入力装置。
  3. 【請求項3】 座標入力位置を調べるプローブ光を発す
    る発光手段と、前記発光手段が発したプローブ光を反射
    する反射手段と、前記反射手段が反射したプローブ光を
    集光し、集光した光を受光する受光手段とを有する座標
    入力装置において、 前記受光手段は前記反射手段が反射したプローブ光を集
    光する受光レンズと、前記受光レンズで集光した光を受
    光する受光素子とからなり、 前記反射手段のうち、前記受光レンズからもっとも遠い
    位置を物空間焦点とした場合に、前記受光レンズに対す
    る像空間焦点または前記像空間焦点より前記受光レンズ
    側の位置に前記受光素子を配設することを特徴とする座
    標入力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8629989B2 (en) 2010-06-30 2014-01-14 Canon Kabushiki Kaisha Coordinate input apparatus, light receiving apparatus of the coordinate input apparatus, and manufacturing method of the same

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