JP2001083480A - コレステリック液晶表示素子の駆動方法、およびコレステリック液晶表示装置 - Google Patents
コレステリック液晶表示素子の駆動方法、およびコレステリック液晶表示装置Info
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- JP2001083480A JP2001083480A JP25875999A JP25875999A JP2001083480A JP 2001083480 A JP2001083480 A JP 2001083480A JP 25875999 A JP25875999 A JP 25875999A JP 25875999 A JP25875999 A JP 25875999A JP 2001083480 A JP2001083480 A JP 2001083480A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コレステリック液晶がホメオトロピック配向
からプレーナ配向に遷移するのに要する時間を大幅に短
縮することができ、表示画像の保存と両立させて画像を
高速で書き換えることができるようにする。 【解決手段】 表示装置は、全体としてコレステリック
液晶表示素子1および駆動装置部2によって構成し、か
つコレステリック液晶表示素子1と駆動装置部2を別体
に構成する。駆動装置部2は、駆動回路部50とホット
プレート70を備えるものとする。動画表示時などの高
速書き換え時には、接続手段60によってコレステリッ
ク液晶表示素子1の電極21,22を駆動回路部50に
接続するとともに、真空チャックによってコレステリッ
ク液晶表示素子1の光吸収層40側をホットプレート7
0上に全面に渡って密着させ、ホットプレート70によ
ってコレステリック液晶30を加熱した状態で、駆動回
路部50によって電極21,22間に駆動電圧を印加す
る。コレステリック液晶30の加熱温度は、室温より高
く、アイソ化温度より低い温度とするが、アイソ化温度
より幾分低い温度が好適である。
からプレーナ配向に遷移するのに要する時間を大幅に短
縮することができ、表示画像の保存と両立させて画像を
高速で書き換えることができるようにする。 【解決手段】 表示装置は、全体としてコレステリック
液晶表示素子1および駆動装置部2によって構成し、か
つコレステリック液晶表示素子1と駆動装置部2を別体
に構成する。駆動装置部2は、駆動回路部50とホット
プレート70を備えるものとする。動画表示時などの高
速書き換え時には、接続手段60によってコレステリッ
ク液晶表示素子1の電極21,22を駆動回路部50に
接続するとともに、真空チャックによってコレステリッ
ク液晶表示素子1の光吸収層40側をホットプレート7
0上に全面に渡って密着させ、ホットプレート70によ
ってコレステリック液晶30を加熱した状態で、駆動回
路部50によって電極21,22間に駆動電圧を印加す
る。コレステリック液晶30の加熱温度は、室温より高
く、アイソ化温度より低い温度とするが、アイソ化温度
より幾分低い温度が好適である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コレステリック
液晶表示素子の駆動方法、およびコレステリック液晶表
示装置に関する。
液晶表示素子の駆動方法、およびコレステリック液晶表
示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フラットパネル表示装置として、液晶素
子を光シャッターとして、その裏面に配置されたバック
ライトからの照明光を透過させ、または遮断することに
よって表示を行う透過型液晶表示装置が広く用いられて
いる。しかし、透過型液晶表示装置は、消費電力が大き
い、屋外などの強い外光下では表示が見にくい、という
問題がある。
子を光シャッターとして、その裏面に配置されたバック
ライトからの照明光を透過させ、または遮断することに
よって表示を行う透過型液晶表示装置が広く用いられて
いる。しかし、透過型液晶表示装置は、消費電力が大き
い、屋外などの強い外光下では表示が見にくい、という
問題がある。
【0003】この問題を解決するフラットパネル表示装
置として、バックライトを用いないで、外光の反射を利
用して表示を行う反射型液晶表示装置が注目されてお
り、その一方式としてコレステリック液晶表示装置が知
られている。
置として、バックライトを用いないで、外光の反射を利
用して表示を行う反射型液晶表示装置が注目されてお
り、その一方式としてコレステリック液晶表示装置が知
られている。
【0004】コレステリック液晶表示装置は、外光の反
射を利用するので、照明用の電力を必要とせず、低消費
電力であるだけでなく、無電源で表示を保持できるメモ
リ性を有すること、そのため駆動に薄膜トランジスタな
どの高価なアクティブマトリクス基板を必要としないこ
と、樹脂基板などのフレキシブル基板を利用できるこ
と、反射率が高く鮮明な表示が可能であること、などの
特長を有する。
射を利用するので、照明用の電力を必要とせず、低消費
電力であるだけでなく、無電源で表示を保持できるメモ
リ性を有すること、そのため駆動に薄膜トランジスタな
どの高価なアクティブマトリクス基板を必要としないこ
と、樹脂基板などのフレキシブル基板を利用できるこ
と、反射率が高く鮮明な表示が可能であること、などの
特長を有する。
【0005】コレステリック液晶は、棒状分子からな
り、多層状をなす。その分子長軸は、一つの層内では一
方向に配向されるが、隣接する層間では配向方向がわず
かずつ捩じれ、全体として螺旋構造を形成する。螺旋の
周期は、材料を適切に選択することによって可視光の波
長領域内にすることができ、その場合には、コレステリ
ック液晶は螺旋ピッチに応じた色光を選択的に反射す
る。この現象は、コレステリック液晶の選択反射として
知られている。
り、多層状をなす。その分子長軸は、一つの層内では一
方向に配向されるが、隣接する層間では配向方向がわず
かずつ捩じれ、全体として螺旋構造を形成する。螺旋の
周期は、材料を適切に選択することによって可視光の波
長領域内にすることができ、その場合には、コレステリ
ック液晶は螺旋ピッチに応じた色光を選択的に反射す
る。この現象は、コレステリック液晶の選択反射として
知られている。
【0006】コレステリック液晶表示素子は、図6に示
すように、それぞれ透明電極21,22を形成した2枚
の透明基板11,12間にコレステリック液晶30を注
入して液晶セルを形成し、観察側(外光入射側)と反対
側の基板12の裏面に黒色の光吸収層40を形成したも
のである。
すように、それぞれ透明電極21,22を形成した2枚
の透明基板11,12間にコレステリック液晶30を注
入して液晶セルを形成し、観察側(外光入射側)と反対
側の基板12の裏面に黒色の光吸収層40を形成したも
のである。
【0007】表示素子内のコレステリック液晶30の配
向状態としては、図7(A)に示すプレーナ、同図
(B)に示すフォーカルコニック、および同図(C)に
示すホメオトロピックの、3種類がある。プレーナ配向
は、螺旋軸が基板面にほぼ垂直に配向した状態であり、
選択反射波長域の色光が観察される。フォーカルコニッ
ク配向は、螺旋軸が基板面にほぼ平行に配向した状態で
あり、それ自体は無色であるため、光吸収層40が観察
され、黒色の外観が得られる。ホメオトロピック配向
は、螺旋構造がほどけて液晶分子が基板面に垂直に配向
した状態であり、やはり、それ自体は無色であるため、
光吸収層40が観察され、黒色の外観が得られる。
向状態としては、図7(A)に示すプレーナ、同図
(B)に示すフォーカルコニック、および同図(C)に
示すホメオトロピックの、3種類がある。プレーナ配向
は、螺旋軸が基板面にほぼ垂直に配向した状態であり、
選択反射波長域の色光が観察される。フォーカルコニッ
ク配向は、螺旋軸が基板面にほぼ平行に配向した状態で
あり、それ自体は無色であるため、光吸収層40が観察
され、黒色の外観が得られる。ホメオトロピック配向
は、螺旋構造がほどけて液晶分子が基板面に垂直に配向
した状態であり、やはり、それ自体は無色であるため、
光吸収層40が観察され、黒色の外観が得られる。
【0008】上記の配向状態間の切り換えは、電気的に
行うことができる。すなわち、プレーナ配向の状態で、
電極21,22間に電圧を印加すると、まず、フォーカ
ルコニック配向に変化し、さらに電圧を上げると、ホメ
オトロピック配向に変化する。逆に、ホメオトロピック
配向の状態から、電圧をゆっくり低下させると、フォー
カルコニック配向となるが、電圧をゼロにしても、プレ
ーナ配向にはならない。ホメオトロピック配向の状態か
ら、急激に電圧を低下させると、フォーカルコニック配
向にならずにプレーナ配向となる。
行うことができる。すなわち、プレーナ配向の状態で、
電極21,22間に電圧を印加すると、まず、フォーカ
ルコニック配向に変化し、さらに電圧を上げると、ホメ
オトロピック配向に変化する。逆に、ホメオトロピック
配向の状態から、電圧をゆっくり低下させると、フォー
カルコニック配向となるが、電圧をゼロにしても、プレ
ーナ配向にはならない。ホメオトロピック配向の状態か
ら、急激に電圧を低下させると、フォーカルコニック配
向にならずにプレーナ配向となる。
【0009】したがって、プレーナ配向とフォーカルコ
ニック配向、またはプレーナ配向とホメオトロピック配
向とを、電気的に切り換えることによって、表示素子と
して用いることができる。また、コレステリック液晶は
電圧無印加時にはフォーカルコニック配向とプレーナ配
向の2つの配向状態が安定に存在するため、その性質を
利用したメモリ性の表示が可能となる。
ニック配向、またはプレーナ配向とホメオトロピック配
向とを、電気的に切り換えることによって、表示素子と
して用いることができる。また、コレステリック液晶は
電圧無印加時にはフォーカルコニック配向とプレーナ配
向の2つの配向状態が安定に存在するため、その性質を
利用したメモリ性の表示が可能となる。
【0010】また、配向状態は熱的に切り換えることも
可能である。例えば、コレステリック液晶を一旦、等方
相温度まで加熱し、液晶相になるまで冷却すると、フォ
ーカルコニック配向が得られる。この現象を利用して、
熱と電気を併用してフォーカルコニック配向とプレーナ
配向とを切り換えることもできる。電気と熱だけに限ら
ず、磁気、光、応力などの外部刺激に応じて配向状態を
切り換えることができることが知られている。
可能である。例えば、コレステリック液晶を一旦、等方
相温度まで加熱し、液晶相になるまで冷却すると、フォ
ーカルコニック配向が得られる。この現象を利用して、
熱と電気を併用してフォーカルコニック配向とプレーナ
配向とを切り換えることもできる。電気と熱だけに限ら
ず、磁気、光、応力などの外部刺激に応じて配向状態を
切り換えることができることが知られている。
【0011】コレステリック液晶の配向状態は、コレス
テリック液晶に接する界面の影響を強く受ける。そのた
め、コレステリック液晶層と電極との間に配向膜を形成
し、またはコレステリック液晶中に高分子材料を分散さ
せるなどによって、各配向状態の光学特性、電気特性、
安定性などを改善する方法が知られている。
テリック液晶に接する界面の影響を強く受ける。そのた
め、コレステリック液晶層と電極との間に配向膜を形成
し、またはコレステリック液晶中に高分子材料を分散さ
せるなどによって、各配向状態の光学特性、電気特性、
安定性などを改善する方法が知られている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】コレステリック液晶表
示素子でフィルム基板を用い、素子を単純マトリクス駆
動することが考えられている。これによれば、コレステ
リック液晶の電界応答とメモリ性を利用して、画像を電
気的に書き換えながら使用する用途と、無電源で表示状
態を保存したまま表示素子を保管しまたは持ち運ぶ用途
の、2種類の用途が可能になる。これによって、一般の
ディスプレイとしての機能と紙と同様のドキュメントと
しての機能とを併せ持つメディアを実現することができ
る。画像を電気的に書き換えながら使用する場合には、
CRTディスプレイなどと同様にビデオ信号などを高速
で表示できるようにすることも、検討されている。
示素子でフィルム基板を用い、素子を単純マトリクス駆
動することが考えられている。これによれば、コレステ
リック液晶の電界応答とメモリ性を利用して、画像を電
気的に書き換えながら使用する用途と、無電源で表示状
態を保存したまま表示素子を保管しまたは持ち運ぶ用途
の、2種類の用途が可能になる。これによって、一般の
ディスプレイとしての機能と紙と同様のドキュメントと
しての機能とを併せ持つメディアを実現することができ
る。画像を電気的に書き換えながら使用する場合には、
CRTディスプレイなどと同様にビデオ信号などを高速
で表示できるようにすることも、検討されている。
【0013】コレステリック液晶によって高速駆動およ
び中間調表示を実現する方法としては、『SID 97
Digest p97』に示されているダイナミック
ドライブ方式が最も有力である。しかし、『SID 9
7 Digest p51』でも指摘されているよう
に、このダイナミックドライブ方式によると、高速駆動
によって反射率やコントラストが大幅に低下する。その
主たる原因は、コレステリック液晶がホメオトロピック
配向からプレーナ配向に遷移するのに要する時間、いわ
ゆるリラクゼーションタイムが、200m秒程度と長い
ことである。例えば、フレーム周波数10Hzで駆動す
る場合、各画素は100m秒ごとにホメオトロピック配
向にリセットされるので、リラクゼーションタイムが2
00m秒もあると、完全なプレーナ配向に遷移すること
ができないことになる。そのため、反射率やコントラス
トが大幅に低下する。
び中間調表示を実現する方法としては、『SID 97
Digest p97』に示されているダイナミック
ドライブ方式が最も有力である。しかし、『SID 9
7 Digest p51』でも指摘されているよう
に、このダイナミックドライブ方式によると、高速駆動
によって反射率やコントラストが大幅に低下する。その
主たる原因は、コレステリック液晶がホメオトロピック
配向からプレーナ配向に遷移するのに要する時間、いわ
ゆるリラクゼーションタイムが、200m秒程度と長い
ことである。例えば、フレーム周波数10Hzで駆動す
る場合、各画素は100m秒ごとにホメオトロピック配
向にリセットされるので、リラクゼーションタイムが2
00m秒もあると、完全なプレーナ配向に遷移すること
ができないことになる。そのため、反射率やコントラス
トが大幅に低下する。
【0014】この問題に対して、例えば『SID 97
Digest p798』に記載されているように、
STN液晶ディスプレイに用いられているような蓄積駆
勲方式が提案されている。この方式は、ダイナミックド
ライブ方式のようにフレームごとにホメオトロピック配
向にリセットしないで、短い周期で同じ信号を何度も印
加することによって、コレステリック液晶の配向状態を
徐々に所望の状態に遷移させていく方式である。
Digest p798』に記載されているように、
STN液晶ディスプレイに用いられているような蓄積駆
勲方式が提案されている。この方式は、ダイナミックド
ライブ方式のようにフレームごとにホメオトロピック配
向にリセットしないで、短い周期で同じ信号を何度も印
加することによって、コレステリック液晶の配向状態を
徐々に所望の状態に遷移させていく方式である。
【0015】しかしながら、この方式では、ダイナミッ
クドライブ方式で生じる反射率やコントラストの低下は
生じないものの、ホメオトロピック配向からプレーナ配
向への遷移に500m秒程度の時間を要することになっ
て、残像が顕著となり、動画の表示には適さないという
問題がある。
クドライブ方式で生じる反射率やコントラストの低下は
生じないものの、ホメオトロピック配向からプレーナ配
向への遷移に500m秒程度の時間を要することになっ
て、残像が顕著となり、動画の表示には適さないという
問題がある。
【0016】このように、従来の駆動方法ないし表示装
置では、コレステリック液晶表示素子で、表示画像を無
電源で保存することと、動画表示も可能なように画像を
高速で書き換えることとを、両立させることは困難であ
る。
置では、コレステリック液晶表示素子で、表示画像を無
電源で保存することと、動画表示も可能なように画像を
高速で書き換えることとを、両立させることは困難であ
る。
【0017】そこで、この発明は、コレステリック液晶
がホメオトロピック配向からプレーナ配向に遷移するの
に要する時間を大幅に短縮することができ、表示画像の
保存と両立させて画像を高速で書き換えることができる
ようにしたものである。
がホメオトロピック配向からプレーナ配向に遷移するの
に要する時間を大幅に短縮することができ、表示画像の
保存と両立させて画像を高速で書き換えることができる
ようにしたものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明の駆動方法で
は、コレステリック液晶表示素子のコレステリック液晶
を、室温より高く、アイソ化温度より低い温度に加熱し
た状態で、コレステリック液晶表示素子を電気的に駆動
する。
は、コレステリック液晶表示素子のコレステリック液晶
を、室温より高く、アイソ化温度より低い温度に加熱し
た状態で、コレステリック液晶表示素子を電気的に駆動
する。
【0019】この発明のコレステリック液晶表示装置
は、コレステリック液晶表示素子と、これを駆動する駆
動装置部とを備え、前記駆動装置部は、駆動回路部およ
び加熱手段を有し、その加熱手段によって前記コレステ
リック液晶表示素子のコレステリック液晶を、室温より
高く、アイソ化温度より低い温度に加熱した状態で、前
記駆動回路部によって前記コレステリック液晶表示素子
を電気的に駆動するものとする。
は、コレステリック液晶表示素子と、これを駆動する駆
動装置部とを備え、前記駆動装置部は、駆動回路部およ
び加熱手段を有し、その加熱手段によって前記コレステ
リック液晶表示素子のコレステリック液晶を、室温より
高く、アイソ化温度より低い温度に加熱した状態で、前
記駆動回路部によって前記コレステリック液晶表示素子
を電気的に駆動するものとする。
【0020】
【作用】コレステリック液晶のホメオトロピック配向か
らプレーナ配向への遷移は、液晶分子の弾性による拡散
反応によって行われる。したがって、その速度は主とし
てコレステリック液晶の弾性定数と粘度によって決定さ
れる。弾性定数はコレステリック液晶の材料によって決
まり、種々の値の液晶が市販されているが、それらのな
かでは、高速の書き換え表示を実現できるようなものは
見当たらない。粘度も材料によって種々選択できるが、
粘度は温度によって大きく影響を受け、温度が高いほど
粘度が低下し、拡散反応が高速化する。すなわち、コレ
ステリック液晶を室温より高い温度に加熱すると、室温
時と比べて拡散反応が高速になり、高速駆動が可能とな
る。ただし、コレステリック液晶をアイソ化温度以上の
温度に加熱すると、コレステリック液晶は液晶相を示さ
ず、表示素子として使用できなくなる。
らプレーナ配向への遷移は、液晶分子の弾性による拡散
反応によって行われる。したがって、その速度は主とし
てコレステリック液晶の弾性定数と粘度によって決定さ
れる。弾性定数はコレステリック液晶の材料によって決
まり、種々の値の液晶が市販されているが、それらのな
かでは、高速の書き換え表示を実現できるようなものは
見当たらない。粘度も材料によって種々選択できるが、
粘度は温度によって大きく影響を受け、温度が高いほど
粘度が低下し、拡散反応が高速化する。すなわち、コレ
ステリック液晶を室温より高い温度に加熱すると、室温
時と比べて拡散反応が高速になり、高速駆動が可能とな
る。ただし、コレステリック液晶をアイソ化温度以上の
温度に加熱すると、コレステリック液晶は液晶相を示さ
ず、表示素子として使用できなくなる。
【0021】したがって、画像を高速で書き換えようと
する場合に、この発明の駆動方法により、コレステリッ
ク液晶表示素子のコレステリック液晶を、室温より高
く、アイソ化温度より低い温度に加熱した状態で、コレ
ステリック液晶表示素子を電気的に駆動することによっ
て、コレステリック液晶の粘度が低下し、拡散反応が高
速になって、ホメオトロピック配向からプレーナ配向に
遷移するのに要する時間が短縮される状態で、コレステ
リック液晶表示素子が電気的に駆動されることになり、
画像を高速で書き換えることができるようになる。した
がって、この発明によれば、表示画像の保存と両立させ
て、画像を高速で書き換えることができる。
する場合に、この発明の駆動方法により、コレステリッ
ク液晶表示素子のコレステリック液晶を、室温より高
く、アイソ化温度より低い温度に加熱した状態で、コレ
ステリック液晶表示素子を電気的に駆動することによっ
て、コレステリック液晶の粘度が低下し、拡散反応が高
速になって、ホメオトロピック配向からプレーナ配向に
遷移するのに要する時間が短縮される状態で、コレステ
リック液晶表示素子が電気的に駆動されることになり、
画像を高速で書き換えることができるようになる。した
がって、この発明によれば、表示画像の保存と両立させ
て、画像を高速で書き換えることができる。
【0022】コレステリック液晶表示素子を駆動する駆
動装置部を含めた表示装置としては、駆動装置部に駆動
回路部とコレステリック液晶を加熱するホットプレート
などの加熱手段とを必要とするが、コレステリック液晶
表示素子と駆動装置部を別体に構成して、高速書き換え
時を含む画像書き込み時にのみ、コレステリック液晶表
示素子を駆動装置部に装着するように構成すれば、画像
が書き込まれ、無電源で保存されたコレステリック液晶
表示素子のみを、駆動装置部から取り外して、簡便に保
管し、または持ち運ぶことができる。
動装置部を含めた表示装置としては、駆動装置部に駆動
回路部とコレステリック液晶を加熱するホットプレート
などの加熱手段とを必要とするが、コレステリック液晶
表示素子と駆動装置部を別体に構成して、高速書き換え
時を含む画像書き込み時にのみ、コレステリック液晶表
示素子を駆動装置部に装着するように構成すれば、画像
が書き込まれ、無電源で保存されたコレステリック液晶
表示素子のみを、駆動装置部から取り外して、簡便に保
管し、または持ち運ぶことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】〔実施例1〕図1は、この発明の
コレステリック液晶表示装置の第1の例を示す。以下、
コレステリック液晶表示装置を表示装置と略称する。表
示装置は、全体としてコレステリック液晶表示素子1お
よび駆動装置部2によって構成し、かつコレステリック
液晶表示素子1と駆動装置部2を別体に構成する。以
下、コレステリック液晶表示素子を表示素子と略称す
る。
コレステリック液晶表示装置の第1の例を示す。以下、
コレステリック液晶表示装置を表示装置と略称する。表
示装置は、全体としてコレステリック液晶表示素子1お
よび駆動装置部2によって構成し、かつコレステリック
液晶表示素子1と駆動装置部2を別体に構成する。以
下、コレステリック液晶表示素子を表示素子と略称す
る。
【0024】表示素子1は、基板11,12の一面に電
極21,22を形成して、基板11,12を電極21,
22側を内側にして対向させ、基板11,12間にコレ
ステリック液晶30を注入し、観察側(外光入射側)と
反対側の基板12の裏面に黒色の光吸収層40を形成し
て、構成する。
極21,22を形成して、基板11,12を電極21,
22側を内側にして対向させ、基板11,12間にコレ
ステリック液晶30を注入し、観察側(外光入射側)と
反対側の基板12の裏面に黒色の光吸収層40を形成し
て、構成する。
【0025】コレステリック液晶30は、赤色、緑色ま
たは青色など、可視光領域中の特定波長域の色光を選択
反射するものとする。観察側の基板11および電極21
は、透光性を有するものとする。反対側の基板12また
は電極22は、これに光吸収層40を兼ねさせることが
できる。必要に応じて、電極21,22上には配向膜を
形成する。
たは青色など、可視光領域中の特定波長域の色光を選択
反射するものとする。観察側の基板11および電極21
は、透光性を有するものとする。反対側の基板12また
は電極22は、これに光吸収層40を兼ねさせることが
できる。必要に応じて、電極21,22上には配向膜を
形成する。
【0026】駆動装置部2は、この例では、駆動回路部
50とホットプレート70を備えるものとする。
50とホットプレート70を備えるものとする。
【0027】動画表示時などの高速書き換え時には、コ
ネクタや接触子などの接続手段60によって表示素子1
の電極21,22を駆動回路部50に接続するととも
に、図では省略した真空チャックによって表示素子1の
光吸収層40側をホットプレート70上に全面に渡って
密着させ、ホットプレート70によってコレステリック
液晶30を加熱した状態で、駆動回路部50によって電
極21,22間に駆動電圧を印加する。
ネクタや接触子などの接続手段60によって表示素子1
の電極21,22を駆動回路部50に接続するととも
に、図では省略した真空チャックによって表示素子1の
光吸収層40側をホットプレート70上に全面に渡って
密着させ、ホットプレート70によってコレステリック
液晶30を加熱した状態で、駆動回路部50によって電
極21,22間に駆動電圧を印加する。
【0028】コレステリック液晶30の加熱温度は、室
温より高く、アイソ化温度より低い温度とするが、アイ
ソ化温度より幾分低い温度が好適である。
温より高く、アイソ化温度より低い温度とするが、アイ
ソ化温度より幾分低い温度が好適である。
【0029】表示素子1に静止画を書き込み、表示する
場合にも、同様に、コレステリック液晶30を加熱した
状態で表示素子1を電気的に駆動することができるが、
この場合には、コレステリック液晶30を加熱しないで
表示素子1を電気的に駆動してもよい。いずれの場合で
も、表示素子1に画像を書き込んだ後は、表示素子1を
駆動装置部2から取り外すことができ、コレステリック
液晶30のメモリ性によって無電源で、外光の反射によ
って画像を表示し続けることができる。
場合にも、同様に、コレステリック液晶30を加熱した
状態で表示素子1を電気的に駆動することができるが、
この場合には、コレステリック液晶30を加熱しないで
表示素子1を電気的に駆動してもよい。いずれの場合で
も、表示素子1に画像を書き込んだ後は、表示素子1を
駆動装置部2から取り外すことができ、コレステリック
液晶30のメモリ性によって無電源で、外光の反射によ
って画像を表示し続けることができる。
【0030】<実験例1>実際に表示素子1を作製し、
上記の方法で駆動した。
上記の方法で駆動した。
【0031】メルク社製カイラル剤のR−811とR−
1011を4:1の重量比で混合した混合カイラル剤
を、メルク社製ネマチック液晶E44に19.4wt%
添加して、緑色の右捩じれのコレステリック液晶を調製
した。
1011を4:1の重量比で混合した混合カイラル剤
を、メルク社製ネマチック液晶E44に19.4wt%
添加して、緑色の右捩じれのコレステリック液晶を調製
した。
【0032】ITO(Indium Tin Oxid
e)電極を形成した厚さ100μmの2枚のフィルム基
板を5μmの間隔を保って貼り合せてセルを作製し、こ
れに上記のコレステリック液晶を注入して注入口を封止
し、セル下面に黒色塗料を塗布して光吸収層を形成し
て、緑色の右捩じれのコレステリック液晶表示素子を作
製した。
e)電極を形成した厚さ100μmの2枚のフィルム基
板を5μmの間隔を保って貼り合せてセルを作製し、こ
れに上記のコレステリック液晶を注入して注入口を封止
し、セル下面に黒色塗料を塗布して光吸収層を形成し
て、緑色の右捩じれのコレステリック液晶表示素子を作
製した。
【0033】このコレステリック液晶表示素子のITO
電極間に100Hz,50Vの矩形波電圧を200m秒
間印加したところ、コレステリック液晶はプレーナ配向
による反射状態となった。この状態から100Hz,2
5Vの矩形波電圧を200m秒間印加したところ、コレ
ステリック液晶は無色状態となって光吸収層の黒色が観
察された。
電極間に100Hz,50Vの矩形波電圧を200m秒
間印加したところ、コレステリック液晶はプレーナ配向
による反射状態となった。この状態から100Hz,2
5Vの矩形波電圧を200m秒間印加したところ、コレ
ステリック液晶は無色状態となって光吸収層の黒色が観
察された。
【0034】次に、図1に示したように表示素子1をホ
ットプレート70上に密着させ、ホットプレート70に
よってコレステリック液晶30を、それぞれ25℃,4
0℃,50℃,60℃,70℃の温度に加熱しながら、
電極21,22間に矩形波電圧を印加して、コレステリ
ック液晶30のホメオトロピック配向からプレーナ配向
への反応特性を測定した。
ットプレート70上に密着させ、ホットプレート70に
よってコレステリック液晶30を、それぞれ25℃,4
0℃,50℃,60℃,70℃の温度に加熱しながら、
電極21,22間に矩形波電圧を印加して、コレステリ
ック液晶30のホメオトロピック配向からプレーナ配向
への反応特性を測定した。
【0035】図2に、その結果を示す。これは、100
Hz,50Vの矩形波電圧を200m秒間印加し、印加
開始時点から200m秒後に電圧を切ったときの、時間
の経過に対する選択反射率の変化を示したものである。
コレステリック液晶30の加熱温度を室温(25℃)よ
り高くするほど、コレステリック液晶30の反応が速く
なり、電圧を切った時点以後、選択反射率が大きく上昇
することがわかる。ただし、70℃では時間の経過とと
もに反射率が低下しているが、これは加熱温度がアイソ
化温度に接近しているためであり、実際に加熱温度を7
0℃より高くすると、コレステリック液晶30はアイソ
化して透明状態となった。したがって、この例では、コ
レステリック液晶30の加熱温度は50〜60℃程度が
好適である。
Hz,50Vの矩形波電圧を200m秒間印加し、印加
開始時点から200m秒後に電圧を切ったときの、時間
の経過に対する選択反射率の変化を示したものである。
コレステリック液晶30の加熱温度を室温(25℃)よ
り高くするほど、コレステリック液晶30の反応が速く
なり、電圧を切った時点以後、選択反射率が大きく上昇
することがわかる。ただし、70℃では時間の経過とと
もに反射率が低下しているが、これは加熱温度がアイソ
化温度に接近しているためであり、実際に加熱温度を7
0℃より高くすると、コレステリック液晶30はアイソ
化して透明状態となった。したがって、この例では、コ
レステリック液晶30の加熱温度は50〜60℃程度が
好適である。
【0036】さらに、それぞれの加熱温度ごとに選択反
射率が最大反射率の90%に到達する時間を測定した結
果を図3に示す。加熱温度を高くするほど、反応が急激
に速くなり、室温付近では150〜200m秒であるの
に対して、60℃では25m秒程度まで時間が短縮され
ることがわかる。
射率が最大反射率の90%に到達する時間を測定した結
果を図3に示す。加熱温度を高くするほど、反応が急激
に速くなり、室温付近では150〜200m秒であるの
に対して、60℃では25m秒程度まで時間が短縮され
ることがわかる。
【0037】〔実施例2〕図4は、この発明の表示装置
の第2の例を示す。
の第2の例を示す。
【0038】この例では、表示素子1は、図1の例と同
じであるが、駆動装置部2は、駆動回路部50とレーザ
ー加熱装置部80を備えるものとし、そのレーザー加熱
装置部80は、He−Neレーザー81と、これからの
レーザー光を表示素子1上に全面に渡って走査させるス
キャン機構部82とからなるものとする。He−Neレ
ーザー81は、市販のものでもよいが、小型のものが望
ましい。
じであるが、駆動装置部2は、駆動回路部50とレーザ
ー加熱装置部80を備えるものとし、そのレーザー加熱
装置部80は、He−Neレーザー81と、これからの
レーザー光を表示素子1上に全面に渡って走査させるス
キャン機構部82とからなるものとする。He−Neレ
ーザー81は、市販のものでもよいが、小型のものが望
ましい。
【0039】動画表示時などの高速書き換え時には、接
続手段60によって表示素子1の電極21,22を駆動
回路部50に接続するとともに、表示素子1の光吸収層
40側をレーザー加熱装置部80に接触させ、He−N
eレーザー81からのレーザー光を表示素子1上に全面
に渡って連続的に走査させてコレステリック液晶30を
加熱した状態で、駆動回路部50によって電極21,2
2間に駆動電圧を印加する。
続手段60によって表示素子1の電極21,22を駆動
回路部50に接続するとともに、表示素子1の光吸収層
40側をレーザー加熱装置部80に接触させ、He−N
eレーザー81からのレーザー光を表示素子1上に全面
に渡って連続的に走査させてコレステリック液晶30を
加熱した状態で、駆動回路部50によって電極21,2
2間に駆動電圧を印加する。
【0040】コレステリック液晶30の加熱温度は、図
1の例と同じである。表示素子1に静止画を書き込み、
表示する場合についても、図1の例と同じである。
1の例と同じである。表示素子1に静止画を書き込み、
表示する場合についても、図1の例と同じである。
【0041】<実験例2>実際に表示素子1を作製し、
上記の方法で駆動した。作製した表示素子は、実験例1
と同じものである。
上記の方法で駆動した。作製した表示素子は、実験例1
と同じものである。
【0042】図4に示したように表示素子1をレーザー
加熱装置部80に接触させ、He−Neレーザー81か
らのレーザー光によってコレステリック液晶30を加熱
しながら、電極21,22間に矩形波電圧を印加して、
コレステリック液晶30のホメオトロピック配向からプ
レーナ配向への反応特性を測定した。コレステリック液
晶30の加熱温度は、主としてレーザー強度によって決
まるが、50℃とした。その結果、反応特性は、実験例
1でコレステリック液晶30の加熱温度を50℃にした
場合と同様になった。
加熱装置部80に接触させ、He−Neレーザー81か
らのレーザー光によってコレステリック液晶30を加熱
しながら、電極21,22間に矩形波電圧を印加して、
コレステリック液晶30のホメオトロピック配向からプ
レーナ配向への反応特性を測定した。コレステリック液
晶30の加熱温度は、主としてレーザー強度によって決
まるが、50℃とした。その結果、反応特性は、実験例
1でコレステリック液晶30の加熱温度を50℃にした
場合と同様になった。
【0043】〔実施例3〕図5は、この発明の表示装置
の第3の例を示す。
の第3の例を示す。
【0044】この例では、表示素子1は、光吸収層40
の裏面に赤外線吸収フィルム45を貼り付け、駆動装置
部2は、駆動回路部50と赤外線ヒーター90を備える
ものとし、その赤外線ヒーター90は、光源としてタン
グステンランプ91を用いる。
の裏面に赤外線吸収フィルム45を貼り付け、駆動装置
部2は、駆動回路部50と赤外線ヒーター90を備える
ものとし、その赤外線ヒーター90は、光源としてタン
グステンランプ91を用いる。
【0045】動画表示時などの高速書き換え時には、接
続手段60によって表示素子1の電極21,22を駆動
回路部50に接続するとともに、表示素子1の赤外線吸
収フィルム45側を赤外線ヒーター90に接触させ、タ
ングステンランプ91からの赤外線を表示素子1上に全
面に渡って連続的に照射してコレステリック液晶30を
加熱した状態で、駆動回路部50によって電極21,2
2間に駆動電圧を印加する。
続手段60によって表示素子1の電極21,22を駆動
回路部50に接続するとともに、表示素子1の赤外線吸
収フィルム45側を赤外線ヒーター90に接触させ、タ
ングステンランプ91からの赤外線を表示素子1上に全
面に渡って連続的に照射してコレステリック液晶30を
加熱した状態で、駆動回路部50によって電極21,2
2間に駆動電圧を印加する。
【0046】この場合、表示素子1に赤外線吸収フィル
ム45が貼付されていることによって、赤外線の利用効
率が向上するとともに、観察者に赤外線が照射されるこ
とが防止される。赤外線吸収フィルム45以外の赤外線
吸収層を形成または貼付してもよい。
ム45が貼付されていることによって、赤外線の利用効
率が向上するとともに、観察者に赤外線が照射されるこ
とが防止される。赤外線吸収フィルム45以外の赤外線
吸収層を形成または貼付してもよい。
【0047】コレステリック液晶30の加熱温度は、図
1の例と同じである。表示素子1に静止画を書き込み、
表示する場合についても、図1の例と同じである。
1の例と同じである。表示素子1に静止画を書き込み、
表示する場合についても、図1の例と同じである。
【0048】<実験例3>実際に表示素子1を作製し、
上記の方法で駆動した。作製した表示素子は、実験例
1,2と同じものである。
上記の方法で駆動した。作製した表示素子は、実験例
1,2と同じものである。
【0049】図5に示したように表示素子1を赤外線ヒ
ーター90に接触させ、タングステンランプ91からの
赤外線によってコレステリック液晶30を加熱しなが
ら、電極21,22間に矩形波電圧を印加して、コレス
テリック液晶30のホメオトロピック配向からプレーナ
配向への反応特性を測定した。コレステリック液晶30
の加熱温度は、60℃とした。その結果、反応特性は、
実験例1でコレステリック液晶30の加熱温度を60℃
にした場合と同様になった。
ーター90に接触させ、タングステンランプ91からの
赤外線によってコレステリック液晶30を加熱しなが
ら、電極21,22間に矩形波電圧を印加して、コレス
テリック液晶30のホメオトロピック配向からプレーナ
配向への反応特性を測定した。コレステリック液晶30
の加熱温度は、60℃とした。その結果、反応特性は、
実験例1でコレステリック液晶30の加熱温度を60℃
にした場合と同様になった。
【0050】
【発明の効果】上述したように、この発明によれば、コ
レステリック液晶がホメオトロピック配向からプレーナ
配向に遷移するのに要する時間を大幅に短縮することが
でき、表示画像の保存と両立させて画像を高速で書き換
えることができる。
レステリック液晶がホメオトロピック配向からプレーナ
配向に遷移するのに要する時間を大幅に短縮することが
でき、表示画像の保存と両立させて画像を高速で書き換
えることができる。
【図1】この発明のコレステリック液晶表示装置の第1
の例を示す図である。
の例を示す図である。
【図2】第1の例の実験結果を示す図である。
【図3】第1の例の実験結果を示す図である。
【図4】この発明のコレステリック液晶表示装置の第2
の例を示す図である。
の例を示す図である。
【図5】この発明のコレステリック液晶表示装置の第3
の例を示す図である。
の例を示す図である。
【図6】コレステリック液晶表示素子の一例を示す図で
ある。
ある。
【図7】コレステリック液晶の配向状態を示す図であ
る。
る。
1…コレステリック液晶表示素子 11,12…基板 21,22…電極 30…コレステリック液晶 40…光吸収層 45…赤外線吸収フィルム 2…駆動装置部 50…駆動回路部 60…接続手段 70…ホットプレート 80…レーザー加熱装置部 90…赤外線ヒーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 氷治 直樹 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 鈴木 貞一 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 2H093 NA75 NC76 ND32 NF21 5C094 AA13 BA12 BA43 CA24 EB02 ED20 GA02
Claims (3)
- 【請求項1】コレステリック液晶表示素子のコレステリ
ック液晶を、室温より高く、アイソ化温度より低い温度
に加熱した状態で、コレステリック液晶表示素子を電気
的に駆動する、コレステリック液晶表示素子の駆動方
法。 - 【請求項2】コレステリック液晶表示素子と、これを駆
動する駆動装置部とを備え、 前記駆動装置部は、駆動回路部および加熱手段を有し、
その加熱手段によって前記コレステリック液晶表示素子
のコレステリック液晶を、室温より高く、アイソ化温度
より低い温度に加熱した状態で、前記駆動回路部によっ
て前記コレステリック液晶表示素子を電気的に駆動する
コレステリック液晶表示装置。 - 【請求項3】請求項2のコレステリック液晶表示装置に
おいて、 前記コレステリック液晶表示素子と前記駆動装置部が別
体に構成され、画像書き込み時、前記コレステリック液
晶表示素子が前記駆動装置部に装着されるコレステリッ
ク液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25875999A JP2001083480A (ja) | 1999-09-13 | 1999-09-13 | コレステリック液晶表示素子の駆動方法、およびコレステリック液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25875999A JP2001083480A (ja) | 1999-09-13 | 1999-09-13 | コレステリック液晶表示素子の駆動方法、およびコレステリック液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001083480A true JP2001083480A (ja) | 2001-03-30 |
Family
ID=17324702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25875999A Pending JP2001083480A (ja) | 1999-09-13 | 1999-09-13 | コレステリック液晶表示素子の駆動方法、およびコレステリック液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001083480A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6885412B2 (en) | 2002-08-22 | 2005-04-26 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display device, image shifting device, and image display apparatus |
JP2010061921A (ja) * | 2008-09-02 | 2010-03-18 | Gs Yuasa Corporation | 加熱機構付き電池 |
KR101001959B1 (ko) | 2008-03-27 | 2010-12-17 | 에이유 오프트로닉스 코퍼레이션 | 노광 장치 및 이를 이용한 노광 시스템 |
US8334966B2 (en) | 2004-12-10 | 2012-12-18 | Industrial Technology Research Institute | Method of forming a bistable watermark |
CN103838016A (zh) * | 2012-11-23 | 2014-06-04 | 财团法人工业技术研究院 | 液晶显示装置的驱动方法 |
-
1999
- 1999-09-13 JP JP25875999A patent/JP2001083480A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6885412B2 (en) | 2002-08-22 | 2005-04-26 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display device, image shifting device, and image display apparatus |
US8334966B2 (en) | 2004-12-10 | 2012-12-18 | Industrial Technology Research Institute | Method of forming a bistable watermark |
KR101001959B1 (ko) | 2008-03-27 | 2010-12-17 | 에이유 오프트로닉스 코퍼레이션 | 노광 장치 및 이를 이용한 노광 시스템 |
JP2010061921A (ja) * | 2008-09-02 | 2010-03-18 | Gs Yuasa Corporation | 加熱機構付き電池 |
CN103838016A (zh) * | 2012-11-23 | 2014-06-04 | 财团法人工业技术研究院 | 液晶显示装置的驱动方法 |
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