JP2001083441A - 光スイッチ - Google Patents

光スイッチ

Info

Publication number
JP2001083441A
JP2001083441A JP25594399A JP25594399A JP2001083441A JP 2001083441 A JP2001083441 A JP 2001083441A JP 25594399 A JP25594399 A JP 25594399A JP 25594399 A JP25594399 A JP 25594399A JP 2001083441 A JP2001083441 A JP 2001083441A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
movable block
optical fiber
movable
optical switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25594399A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Kajiyama
真一 梶山
Satoru Takasugi
哲 高杉
Naoto Uetsuka
尚登 上塚
Tatsuo Teraoka
達夫 寺岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP25594399A priority Critical patent/JP2001083441A/ja
Publication of JP2001083441A publication Critical patent/JP2001083441A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 主な目的は小型で低消費電力で低コストな光
スイッチを提供することにあり、副次的な目的は接続損
失を減少させた光スイッチを提供する。 【解決手段】 ソレノイド31、32を作動させて永久磁石
22による二つの閉ループ磁気回路のいずれか一方の磁界
を打ち消して残った方の閉ループ磁気回路側に可動ヨー
ク27ごと可動ブロック26が引き寄せられる。ソレノイド
31、32への電流が無くなっても、固定ヨークと21と可動
ヨーク27との間には永久磁石22による磁路が形成されて
いるのでそのままの状態が保持される。移動側光ファイ
バ23〜25及び固定側光ファイバ33〜36が複数の列数を有
する場合には、上側の列に配置された光ファイバには引
っ張りの力が働き、下側の列に配置された光ファイバに
は圧縮の力が働くので、光ファイバの撓みが防止され、
光ファイバの光結合面における角度ずれを小さくするこ
とができ、接続損失を減少させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光スイッチに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットやISDNの普及
による急激な情報量の増加に伴い、長距離はもとより、
近距離におけるWDM伝送技術の早急な開発が求められ
ている。近距離WDM伝送システムにおいては、市内を
巡る基幹回線と、個人あるいは企業の専用回線との間
で、市内至る所で情報のやり取りをするため、膨大な量
の伝送路制御用光スイッチが必要になる。ここに求めら
れている光スイッチは、低損失、低消費電力、低コス
ト、小型であることが必須条件である。
【0003】これまで、光スイッチは、その用途により
様々なものが研究され提案されている。例えばグレーテ
ィングを用い、特定の波長のみを切り換える熱光学的方
式や、プリズム、ミラーあるいは光ファイバ自体を機械
的に移動し光路を切り換える機械制御方式、静電気力や
電磁力を用いて光路を切り換える電気制御方式等、その
他様々である。また光ファイバの位置決め方式として、
一般にはV溝を形成した基板に光ファイバを載せ、各々
の光ファイバの突き合わせを切り換えるものがよく知ら
れている。また光ファイバに特殊なコーティングを施
し、外力を直接与えて所定の位置に移動させるタイプも
ある。
【0004】これらの中で電磁力を用いた場合、比較的
簡単で確実に光ファイバに駆動力を与えることができ
る。
【0005】図8(a)、(b)は従来の光スイッチの
概略図である。
【0006】図8(a)に示す光スイッチは、端部に磁
性体がコーティングされた移動側光ファイバ11と、移
動側光ファイバ11の端部を挟むように配列された二つ
の電磁回路12、13と、移動側光ファイバ11に対向
して配置された固定側光ファイバ14、15とで構成さ
れている。電磁回路12(13)は定電流源12a(1
3a)と、スイッチ12b(13b)と、電磁石12c
(13c)とが直列接続されたものである。
【0007】この光スイッチにおいて、電磁回路12の
スイッチ12aをオンにして磁場を発生させると、移動
側光ファイバ11が湾曲して固定側光ファイバ14と突
き合わせ接続される。
【0008】これとは逆に、電磁回路12のスイッチ1
2bをオフにして磁場を無くし、電磁回路13のスイッ
チ13bをオンにして磁場を発生させると、移動側光フ
ァイバ11が逆方向に湾曲して反対側の固定側光ファイ
バ15と突き合わせ接続される。この場合、移動側光フ
ァイバ11と固定側光ファイバ14、15同士が正確に
突き合わされるように、光ファイバ14、15をV溝基
板(図示せず)に固定するほか、移動側光ファイバ11
の移動もガイド溝(図示せず)を用いて制御する方法が
広く用いられている。また、移動側光ファイバ11をコ
ネクタのフェルールやV溝ブロックに固定することも行
われている。
【0009】一方、図8(b)に示す光スイッチは、端
部がファイバアレイブロック18に固定された固定側光
ファイバ14、15と、固定側光ファイバ14、15に
対向するように可動ブロック17に配置された移動側光
ファイバ11と、移動側光ファイバ11の端部に取付け
られた永久磁石16と、電磁回路12とで構成されてい
る。
【0010】この光スイッチは、電磁石12cと永久磁
石16とを用いているので、吸引力と反発力とが生じ、
電磁回路12のオンオフ動作だけで、図8(a)の場合
と同様な効果が得られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8
(a)、(b)のいずれも場合であっても、移動側光フ
ァイバ11と、固定側光ファイバ14、15との突き合
わせを行っている間は、必ず磁場を発生させた状態でな
ければならないという問題がある。伝送系においては、
消費電力を抑えるために光ファイバの切換えの時だけの
み、電磁回路12、13に通電するようにしなければな
らない。また、図8に示した光スイッチを多段に重ねて
高密度実装した場合、各々の光スイッチの状態が目視で
確認できなくなるため、光スイッチが正常に動作してい
るのか否かを外部より監視できる機能が必要となるとい
う問題があった。
【0012】図9は従来の光スイッチの側面概略図であ
る。
【0013】複数の移動側光ファイバ11の端部を可動
ブロック17に配列すると共に、ガイドピン(図示せ
ず)で支持し、ファイバアレイブロック18の固定側光
ファイバ14、15の端部に対向させる場合、可動ブロ
ック17とガイドピンとの間には必ず隙間がある。この
隙間で移動側光ファイバが撓む。その結果、可動ブロッ
ク17とファイバアレイブロック18との突き合わせ角
度が一致しなくなり、接続損失が増加するという問題が
ある。
【0014】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、主な目的は小型で低消費電力で低コストな光スイッ
チを提供することにあり、副次的な目的は接続損失を減
少させた光スイッチを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の光スイッチは、基板と、基板上に固定された
略E字形状の固定ヨークと、固定ヨークの中央の突き出
し部に取付けられた永久磁石と、複数の移動側光ファイ
バの先端部が並列になるように配列された可動ブロック
と、可動ブロックに設けられた可動ヨークと、可動ブロ
ックを固定ヨークの両側の突き出し部の間で移動側光フ
ァイバが配列方向に移動できるように案内するガイドピ
ンと、固定ヨークの両側の突き出し部に設けられ永久磁
石による磁界を個別に打ち消すような磁界を発生するソ
レノイドと、移動側光ファイバの先端部の端面と対向す
る位置に固定され複数の固定側光ファイバの先端部が並
列に配列されたファイバアレイとを備えたものである。
【0016】上記構成に加え本発明の光スイッチは、可
動ブロックに配列された複数の移動側光ファイバ及びフ
ァイバアレイに配列された複数の固定側光ファイバが複
数の列数を有するのが好ましい。
【0017】上記構成に加え本発明の光スイッチは、可
動ブロックの移動側光ファイバが位置検出用光ファイバ
を含み、その位置検出用光ファイバのコア径が他の光フ
ァイバのコア径より大きいのが好ましい。
【0018】上記構成に加え本発明の光スイッチは、可
動ブロックの移動側光ファイバに入射する信号光の光源
に、700〜800nmの波長帯域を有するLED光源
を用い、光検出器にSi系フォトダイオードあるいはフ
ォトトランジスタを用いるのが好ましい。
【0019】上記構成に加え本発明の光スイッチは、7
00〜800nmの波長帯域を有するLED光源が少な
くとも一列に整列され、周囲に割りスリーブが嵌め込ま
れているのが好ましい。
【0020】上記構成に加え本発明の光スイッチは、S
i系フォトダイオードあるいはフォトトランジスタが少
なくとも一列に整列され、周囲に割りスリーブが嵌め込
まれているのが好ましい。
【0021】上記構成に加え本発明の光スイッチは、可
動ブロックの位置検出用光ファイバの端部に、端面を鏡
面研磨したフェルールを設け、フェルールをLED光源
の発光面に配置した割りスリーブに挿入して、光を光フ
ァイバ内に入射し、可動ブロックの位置検出用光の光源
とするのが好ましい。
【0022】上記構成に加え本発明の光スイッチは、可
動ブロックの位置検出用光ファイバの端部に、端面を鏡
面研磨したフェルールを設け、フェルールをフォトダイ
オードあるいはフォトトランジスタの受光面に配置した
割りスリーブに挿入して可動ブロックの位置検出用光フ
ァイバの信号光を受光するのが好ましい。
【0023】本発明によれば、永久磁石による磁界は略
E字形状の固定ヨークの中央の突き出し部から両側の突
き出し部に分割されて伝わった後、再び中央の突き出し
部で合流し、「日」字形状、すなわち二つの閉ループ磁
気回路が形成される。この固定ヨークの両側の突き出し
部に設けられたソレノイドを作動させて二つの閉ループ
磁気回路のいずれか一方の磁界を打ち消すことにより、
残った閉ループ磁気回路側に可動ヨークごと可動ブロッ
クが引き寄せられる。
【0024】このような状態でソレノイドへの電流が無
くなっても、固定ヨークの突き出し部と可動ヨークとの
間には永久磁石による磁路が形成されているが、可動ヨ
ークが引き寄せられている方の突き出し部の磁路の磁気
抵抗が、可動ヨークから離れている方の突き出し部の磁
路の磁気抵抗より小さいので、可動ヨークが引き寄せら
れている方の磁路の磁束密度が、可動ヨークから離れて
いる方の磁束密度より大きい。従って可動ヨークが引き
寄せられている方の突き出し部と可動ヨークとの間の磁
力が、可動ヨークから離れている方の突き出し部と可動
ヨークとの間の磁力より大きいので、そのままの状態が
保持される(自己保持)。
【0025】すなわち、本発明の光スイッチには自己保
持機能があるため、光スイッチを切り換えるときだけソ
レノイドを動作させればよいので、消費電力を低く抑え
ることができる。
【0026】可動ブロックに保持された複数の移動側光
ファイバ及びファイバアレイに保持された複数の固定側
光ファイバが複数の列数を有する場合には、上側の列に
配置された光ファイバには可動ブロック及び可動ヨーク
による引っ張りの力が働き、下側の列に配置された光フ
ァイバには可動ブロック及び可動ヨークによる圧縮の力
が働くので、これらの力により光ファイバの撓みが防止
される。このため光ファイバの光結合面における角度ず
れを小さくすることができ、接続損失を減少させること
ができる。
【0027】可動ブロックの移動側光ファイバの位置検
出用光ファイバのコア径が他の光ファイバのコア径より
大きい場合には、位置検出用光の、受発光素子と光ファ
イバとの位置合わせが容易になる。
【0028】可動ブロックの位置検出用光ファイバに入
射する信号光の光源に、700〜800nmの波長帯域
を有するLED光源を用い、光検出器にSi系フォトダ
イオードあるいはフォトトランジスタを用いる場合に
は、低価格な位置検出機構が構成できる。
【0029】700〜800nmの波長帯域を有するL
ED光源が少なくとも一列に整列され、周囲に割りスリ
ーブが嵌め込まれることにより、小型化でき、光ファイ
バとの光軸合わせをフェルールを用いて容易に行える。
【0030】Si系フォトダイオードあるいはフォトト
ランジスタが少なくとも一列に整列され、周囲に割りス
リーブが嵌め込まれることにより、小型化でき、光ファ
イバとの光軸合わせをフェルールを用いて容易に行え
る。
【0031】可動ブロックの位置検出用光ファイバの端
部に、端面を鏡面研磨したフェルールを設け、フェルー
ルをLED光源の発光面に配置した割りスリーブに挿入
して、光を光ファイバ内に入射し、可動ブロックの位置
検出用光の光源とすることにより、容易に組立てができ
る。
【0032】可動ブロックの位置検出用光ファイバの端
部に、端面を鏡面研磨したフェルールを設け、フェルー
ルをフォトダイオードあるいはフォトトランジスタの受
光面に配置した割りスリーブに挿入して可動ブロックの
位置検出用光ファイバの信号光を受光することにより、
容易に組立てができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0034】図1は本発明の光スイッチの一実施の形態
を示す外観斜視図である。
【0035】図1に示す光スイッチは、基板20と、基
板20上に固定された略E字形状の固定ヨーク21と、
固定ヨーク21の中央の突き出し部21aに取付けられ
た永久磁石22と、固定ヨーク21の両側の突き出し部
21b、21cの間に配置され3本(図では3本である
が限定されない。)の移動側光ファイバ23、24、2
5の先端部を並列に保持する可動ブロック26と、可動
ブロック26に設けられた可動ヨーク27と、可動ブロ
ック26を固定ヨーク21の両側の突き出し部21b、
21cの間で移動側光ファイバ23〜25が配列方向
(矢印28方向)に移動できるように案内するガイドピ
ン29、30と、固定ヨーク21の両側の突き出し部2
1b、21cに設けられ永久磁石22による磁界を個別
に打ち消すような磁界を発生するソレノイド31、32
と、移動側光ファイバ23〜25の先端部の端面と対向
する位置に固定され4本(図では4本であるが限定され
ない。)の固定側光ファイバ33、34、35、36の
先端部が並列に配列されたファイバアレイ37とで構成
されている。
【0036】ここで、ガイドピン29、30は、可動ブ
ロック26に移動側光ファイバ23〜25と平行に形成
された貫通孔40、41を貫通するように設けられてい
る。貫通孔40、41は断面が横長の六角形に形成され
ており、可動ブロック26がガイドピンの長手方向と直
交する方向に移動できるようになっている。
【0037】光ファイバ23〜25、33〜36のう
ち、中央の1本あるいは2本の光ファイバ24、34、
35が通信用光ファイバであり、両側の光ファイバ2
3、25、33、36は可動ブロック位置検出用ファイ
バである。38は可動ブロック26の移動側光ファイバ
23〜25の高さがファイバアレイの固定側光ファイバ
33〜36の高さに一致するように調整するためのスペ
ーサである。
【0038】次に図1に示した光スイッチの動作につい
て説明する。
【0039】図2(a)、(b)は図1に示した光スイ
ッチの動作を説明するための説明図である。
【0040】図2(a)に示す可動ブロック26は右側
に寄っている。これは、永久磁石22による磁界が固定
ヨーク21の中央の突き出し部(上部磁性体)21a及
び可動ヨーク27を伝わり右側のループを矢印39方向
に発生しているためである。
【0041】次に切り換え動作の場合には、右側のソレ
ノイド32の磁界の方向が下向きになり、左側のソレノ
イド31の磁界の方向が上向きになるように電流を流す
と、右側の磁界のループ(矢印39)は打ち消し合い、
左側に磁界のループ42が発生し、可動ブロック26は
左側へ引き寄せられる。この動作により図2(b)に示
すようになり、ソレノイド31への電流がなくなっても
永久磁石22により可動ブロック26の位置が自己保持
される。なお、可動ブロック26の移動量はガイドピン
29、30の外径と、貫通孔40、41の内径(長径)
とにより制御される。
【0042】光ファイバを切り換える際には、いずれか
のソレノイド31、32に電流を流し、可動ブロック2
6を移動させる。
【0043】ここで、光スイッチの調整は、以上のよう
にして光ファイバを固定ヨーク21の両側の突き出し部
21b、21cの一方に寄せておいた状態で行い、光導
波路のコアと調芯した後、光導波路端部と基板20とを
接着固定する。
【0044】図3は図1に示した光スイッチの可動ブロ
ックの周辺部の外観斜視図である。
【0045】光ファイバ24は、通信用のシングルモー
ドファイバで可動ブロック26のスイッチ切換えで光フ
ァイバ34、35に結合する。また、光ファイバ23、
25は、可動ブロック位置検出用のマルチモードファイ
バであり、光ファイバ24が光ファイバ34に結合して
いるときは、マルチモードファイバ25は光ファイバ3
3に結合する。さらに光ファイバ24が光ファイバ35
に結合しているときは、マルチモードファイバ23は光
ファイバ33に結合する。
【0046】図4は図3に示した可動ブロック位置検出
用の光ファイバに、発光素子(LEDアレイモジュー
ル)及び受光素子(受光素子アレイモジュール)を取付
けた状態を示す外観斜視図である。
【0047】LEDアレイモジュール43及びフォトダ
イオードアレイモジュール44は、各々割りスリーブで
光軸を合わせる構造を有しており、マルチモードファイ
バ23の先端にはフェルール45が装着されている。光
スイッチ駆動と同時にLEDを発光させて、その光を受
けた受光素子により光スイッチがどのように駆動したか
を検出する。
【0048】図5は本発明の光スイッチの他の実施の形
態を示す外観斜視図である。
【0049】図1に示した実施の形態との相違点は、可
動ブロック46に保持された複数の移動側光ファイバ2
3〜25及びファイバアレイ37に保持された複数の固
定側光ファイバ33〜36が二つ(図では2列であるが
限定されない。)の列数を有する点である。
【0050】この光スイッチも図1に示した実施の形態
と同様に、基板20と、基板20上に固定された略E字
形状の固定ヨーク21と、固定ヨーク21の中央の突き
出し部21aに取付けられた永久磁石22と、固定ヨー
ク21の両側の突き出し部21b、21cの間に配置さ
れ複数の移動側光ファイバ23〜25の先端部を並列か
つ2列に保持する可動ブロック46と、可動ブロック4
6に設けられた可動ヨーク27と、可動ブロック46を
固定ヨーク21の両側の突き出し部21b、21cの間
で移動側光ファイバ23〜25が配列方向に移動できる
ように案内するガイドピン29、30と、固定ヨーク2
1の両側の突き出し部21b、21cに設けられ永久磁
石22による磁界を個別に打ち消すような磁界を発生す
るソレノイド31、32と、移動側光ファイバ23〜2
5の先端部の端面と対向する位置に固定され4つの固定
側光ファイバ33〜36の先端部が並列に配列されたフ
ァイバアレイ37とで構成されている。
【0051】図6は図5に示した光スイッチの可動ブロ
ックの周辺部の外観斜視図である。図7(a)は図6に
示した可動ブロックの断面図であり、図7(b)は従来
の光スイッチの可動ブロックの断面図である。
【0052】図6に示す可動ブロックは、2列に配列さ
れた可動ブロック位置検出用光ファイバ23、25及び
通信用光ファイバ24で支持されている。
【0053】この場合には、上側の列に配置された光フ
ァイバ23、25には可動ブロック46及び可動ヨーク
27による引っ張りの力が働き、下側の列に配置された
光ファイバ24には可動ブロック46及び可動ヨーク2
7による圧縮の力が働くので、これらの力により光ファ
イバ23〜25の撓みが防止される。このため光ファイ
バ23〜25の光結合面における角度ずれを小さくする
ことができ、接続損失を減少させた光スイッチの提供を
実現できる。
【0054】以上において本発明によれば、以下に示す
ような優れた効果を発揮する。
【0055】(1) 磁気回路により移動可能量の範囲を駆
動することのできる光ファイバ付き可動ブロックと、通
信用に2本、ブロック位置検出用に少なくとも1本の光
ファイバを配したファイバアレイブロックとを各々斜め
研磨処理及び低反射処理を施した後、磁気回路を駆動
し、電磁力により光ファイバ付き可動ブロックを移動さ
せて、固定側光ファイバコアと移動側光ファイバとの接
続損失が最も小さくなる位置で調心して、光ファイバア
レイと基板とを接着固定することにより、可動ブロック
位置を検出することができ、移動側光ファイバと固定側
光ファイバコアとの低損失な突き合わせ接続及びファイ
バの切換えとを磁気回路を駆動させて行うことができ、
高密度の実装に適用可能となる。
【0056】(2) 可動ブロックの位置検出用光ファイバ
がコア径の大きな例えばマルチモード光ファイバにする
ことにより、位置検出用光の受発光素子と光ファイバと
の位置合わせが容易になり、低コストの光スイッチが提
供できる。
【0057】(3) 可動ブロックの位置検出用光ファイバ
に入射する信号光の光源に、700〜800nmの波長
帯域を有するLED光源を、光検出器にSi系フォトダ
イオードあるいはフォトトランジスタを用いることによ
り、低価格な位置検出機構を有する光スイッチを提供で
きる。
【0058】(4) 700〜800nmの波長帯域を有す
るLED光源が少なくとも一列に整列され、周囲に割り
スリーブが嵌め込まれることにより、光ファイバとの光
軸合わせをフェルールを用いて容易にでき、小型の光ス
イッチを提供することができる。
【0059】(5) Si系フォトダイオードあるいはフォ
トトランジスタが少なくとも一列に整列され、周囲に割
りスリーブが嵌め込まれたことにより、光ファイバの光
軸合わせをフェルールを用いて容易に行え、小型の光ス
イッチを提供することができる。
【0060】(6) LEDアレイモジュール及び受光素子
アレイモジュールを組み込んだことにより、小型の光ス
イッチを提供することができる。
【0061】(7) 可動ブロックの位置検出用光ファイバ
の端部に、端面を鏡面研磨した直径1.26mmのジル
コニアフェルールを具備し、このフェルールをLED光
源の発光面に配置した割りスリーブに挿入し、光を光フ
ァイバ内に入射し、可動ブロックの位置検出用光の光源
とすることにより、容易に組立てができ、安価な光スイ
ッチを提供することができる。
【0062】(8) 可動ブロックの位置検出用光ファイバ
の端部に、端面を鏡面研磨した直径1.26mmのジル
コニアフェルールを具備し、このフェルールをフォトダ
イオードあるいはフォトトランジスタの受光面に配置し
た割りスリーブに挿入して可動ブロックの位置検出用光
ファイバの信号光を検出することにより、容易に組立て
ができ、安価な光スイッチを提供することができる。
【0063】(9) 可動ブロックに保持された複数の移動
側光ファイバ及びファイバアレイに保持された複数の移
動側光ファイバが複数の列数を有する場合には、上側の
列に配置された光ファイバには可動ブロック及び可動ヨ
ークによる引っ張りの力が働き、下側の列に配置された
光ファイバには可動ブロック及び可動ヨークによる圧縮
の力が働くので、これらの力により光ファイバの撓みが
防止される。このため光ファイバの光結合面における角
度ずれを小さくすることができる。
【0064】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0065】(1) 小型で低消費電力で低コストな光スイ
ッチを提供することができる。
【0066】(2) 接続損失を減少させた光スイッチを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光スイッチの一実施の形態を示す外観
斜視図である。
【図2】(a)、(b)は図1に示した光スイッチの動
作を説明するための説明図である。
【図3】図1に示した光スイッチの可動ブロックの周辺
部の外観斜視図である。
【図4】図3に示した可動ブロック位置検出用光ファイ
バに、受発光素子を取付けた状態を示す外観斜視図であ
る。
【図5】本発明の光スイッチの他の実施の形態を示す外
観斜視図である。
【図6】図5に示した光スイッチの可動ブロックの周辺
部の外観斜視図である。
【図7】(a)は図6に示した可動ブロックの断面図で
あり、(b)は従来の光スイッチの可動ブロックの断面
図である。
【図8】(a)、(b)は従来の光スイッチの概略図で
ある。
【図9】従来の光スイッチの側面概略図である。
【符号の説明】
21 固定ヨーク 22 永久磁石 23〜25 移動側光ファイバ(光ファイバ) 26 可動ブロック 27 可動ヨーク 29、30 ガイドピン 31、32 ソレノイド 33〜36 固定側光ファイバ(光ファイバ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上塚 尚登 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社オプトロシステム研究所内 (72)発明者 寺岡 達夫 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社オプトロシステム研究所内 Fターム(参考) 2H041 AA18 AB19 AC04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、該基板上に固定された略E字形
    状の固定ヨークと、該固定ヨークの中央の突き出し部に
    取付けられた永久磁石と、複数の移動側光ファイバの先
    端部が並列になるように配列された可動ブロックと、該
    可動ブロックに設けられた可動ヨークと、上記可動ブロ
    ックを上記固定ヨークの両側の突き出し部の間で上記移
    動側光ファイバが配列方向に移動できるように案内する
    ガイドピンと、上記固定ヨークの両側の突き出し部に設
    けられ上記永久磁石による磁界を個別に打ち消すような
    磁界を発生するソレノイドと、上記移動側光ファイバの
    先端部の端面と対向する位置に固定され複数の固定側光
    ファイバの先端部が並列に配列されたファイバアレイと
    を備えたことを特徴とする光スイッチ。
  2. 【請求項2】 上記可動ブロックに配列された複数の移
    動側光ファイバ及び上記ファイバアレイに配列された複
    数の固定側光ファイバが複数の列数を有する請求項1に
    記載の光スイッチ。
  3. 【請求項3】 上記可動ブロックの移動側光ファイバが
    位置検出用光ファイバを含み、その位置検出用光ファイ
    バのコア径が他の光ファイバのコア径より大きい請求項
    1又は2に記載の光スイッチ。
  4. 【請求項4】 上記可動ブロックの移動側光ファイバに
    入射する信号光の光源に、700〜800nmの波長帯
    域を有するLED光源を用い、光検出器にSi系フォト
    ダイオードあるいはフォトトランジスタを用いる請求項
    3に記載の光スイッチ。
  5. 【請求項5】 上記700〜800nmの波長帯域を有
    するLED光源が少なくとも一列に整列され、周囲に割
    りスリーブが嵌め込まれている請求項4に記載の光スイ
    ッチ。
  6. 【請求項6】 上記Si系フォトダイオードあるいはフ
    ォトトランジスタが少なくとも一列に整列され、周囲に
    割りスリーブが嵌め込まれている請求項4に記載の光ス
    イッチ。
  7. 【請求項7】 上記可動ブロックの位置検出用光ファイ
    バの端部に、端面を鏡面研磨したフェルールを設け、該
    フェルールを上記LED光源の発光面に配置した割りス
    リーブに挿入して、光を光ファイバ内に入射し、上記可
    動ブロックの位置検出用光の光源とする請求項1または
    2に記載の光スイッチ。
  8. 【請求項8】 上記可動ブロックの位置検出用光ファイ
    バの端部に、端面を鏡面研磨したフェルールを設け、該
    フェルールをフォトダイオードあるいはフォトトランジ
    スタの受光面に配置した割りスリーブに挿入して上記可
    動ブロックの位置検出用光ファイバの信号光を受光する
    請求項1又は2に記載の光スイッチ。
JP25594399A 1999-09-09 1999-09-09 光スイッチ Pending JP2001083441A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25594399A JP2001083441A (ja) 1999-09-09 1999-09-09 光スイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25594399A JP2001083441A (ja) 1999-09-09 1999-09-09 光スイッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001083441A true JP2001083441A (ja) 2001-03-30

Family

ID=17285741

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25594399A Pending JP2001083441A (ja) 1999-09-09 1999-09-09 光スイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001083441A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004068209A1 (ja) * 2003-01-28 2004-08-12 Hitachi Metals,Ltd. 自己保持型光スイッチ
CN117174511A (zh) * 2023-11-02 2023-12-05 西安西电电力系统有限公司 柔性直流输电功率模块旁路开关的状态光回报装置及方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004068209A1 (ja) * 2003-01-28 2004-08-12 Hitachi Metals,Ltd. 自己保持型光スイッチ
CN117174511A (zh) * 2023-11-02 2023-12-05 西安西电电力系统有限公司 柔性直流输电功率模块旁路开关的状态光回报装置及方法
CN117174511B (zh) * 2023-11-02 2024-03-01 西安西电电力系统有限公司 柔性直流输电功率模块旁路开关的状态光回报装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6366714B1 (en) High reliability fiber coupled optical switch
US7118285B2 (en) Optical connections and methods of forming optical connections
US6044186A (en) Fiber optic switching apparatus and method
US4961620A (en) Optical bypass switch
US20090034910A1 (en) Optical Connections And Methods Of Forming Optical Connections
US6385365B1 (en) Fiber optic switching apparatus
JP2001083441A (ja) 光スイッチ
JP2006525536A (ja) 光ファイバ・コネクタを使用する光スイッチング
US20040067010A1 (en) Optical switch
JP2004145348A (ja) 光スイッチ
EP0961141B1 (en) N x 2N optical fiber switch
KR20050010921A (ko) 광 스위치
CN113359240A (zh) 非锁定型光开关
US6707981B2 (en) Variable optical attenuation collimator with controllable light blocking mechanisms
JP3834453B2 (ja) 光スイッチ
KR20050009884A (ko) 가변 광 감쇠기 및 그의 어레이
JP4046132B2 (ja) 光スイッチ
JP2002323663A (ja) クロスコネクト光スイッチ
CN215005969U (zh) 非锁定型光开关
JPH0815620A (ja) フィルタ型光スイッチ
US20030231820A1 (en) Optical switch
CA2091466A1 (en) Optical fiber switch
Nagaoka Compact latching type single-mode fiber switches and their applications in subscriber loop networks
US20060093271A1 (en) Optical connections and methods of forming optical connections
JP4310324B2 (ja) 光スイッチ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040511

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040709

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050329