JP2001082782A - 空調制御装置 - Google Patents

空調制御装置

Info

Publication number
JP2001082782A
JP2001082782A JP25959399A JP25959399A JP2001082782A JP 2001082782 A JP2001082782 A JP 2001082782A JP 25959399 A JP25959399 A JP 25959399A JP 25959399 A JP25959399 A JP 25959399A JP 2001082782 A JP2001082782 A JP 2001082782A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
conditioning control
air
outside air
pmv
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25959399A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenzo Yonezawa
憲造 米沢
Tomio Yamada
富美夫 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP25959399A priority Critical patent/JP2001082782A/ja
Publication of JP2001082782A publication Critical patent/JP2001082782A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 快適空調制御において最適な室温設定値を演
算するために必要な、快適性指標PMVの算出に用いる
平均輻射温度を、快適空調制御時に平均輻射温度の値を
計測する測定器を利用することなく、精度良く、安価に
求める。 【解決手段】 空調制御装置1は、PMV演算部11
と、平均輻射温度演算部12とを備えている。平均輻射
温度演算部12は、PMVの算出に必要な平均輻射温度
について、室内温度、外気温度を説明変数とする統計モ
デルを作成する手段と、事前に計測した平均輻射温度等
の計測データを用いて、上記統計モデルのモデルパラメ
ータを算出する手段と、空調制御の開始後に、上記モデ
ルパラメータを用いた上記統計モデルに室内温度、外気
温度を入力して空調制御時の平均輻射温度を求める手段
と、して機能される。PMV演算部11は、平均輻射温
度演算部12で求まる空調制御時の平均輻射温度の他
に、空調制御時における室内温度、室内湿度が入力さ
れ、また、固定値として着衣量、活動量が与えられて、
所定の演算処理を行うことで、PMV値を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、多目的イ
ンテリジェント・ビル、オフィスビル、住居ビルなどの
各種ビルにおいて、居住者の快適性を保持し、同時に省
エネを実現する空調制御装置に係り、特に、快適空調制
御時に平均輻射温度の値を計測する測定器を利用するこ
となく、精度良く、安価に求めることができる空調制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空調制御本来の目的は、適正な室内温度
環境を確保することである。また、それができる限り少
ないエネルギー実現できることが望ましい。
【0003】人間の快適性を考えて、適正な室内温度環
境を確保するにあたっては、暑さや寒さに対する人間の
温度感覚を考慮することが重要である。これに影響を与
える変数として次のものがある。
【0004】空気温度、相対湿度、平均輻射温
度、気流速度、活動状態(人体の内部発熱量)、
着衣状態 人の発熱量は、対流による放射量輻射による放射量、輻
射による放射量、人からの蒸発熱量、呼吸による放熱量
及び蓄熱量の合計で、これらの熱平衡式が成立している
場合は、人体が熱的に中立であり、暑くも寒くもない快
適状態である。逆に、熱平衡式が崩れた場合は、人体が
暑さ寒さを感じる。デンマーク工科大学のFanger
教授は、1967年に快適方程式の導出を発表し、これ
を出発点として人体の熱負荷と人間の温冷感を、欧米人
の多数の被験者のアンケートから統計分析して結び付
け、PMV(Predicted Mean Vot
e:予測平均回答)を提案した。これは、近年、ISO
規格にも取り上げられ最近よく用いられるようになっ
た。温冷感の指標となるPMVは、次の7段階評価尺度
による数値として表す。
【0005】 +3:暑い +2:暖かい +1:やや暖かい 0:やや暖かい −1:やや涼しい −2:涼しい −3:寒い なお、快適な範囲は−0.5〜+0.5である。
【0006】上記、六つの変数のうち作業強度を表す活
動状態は、通常、代謝量はmetの単位で、着衣状態は
cloの単位を用いる。
【0007】met(メット)は代謝量を表す単位で、
熱的に快適な状態における安静時代謝を基準とし、次に
示す関係にある。
【0008】
【数1】 clo(クロ)は衣服の熱絶縁性を表す単位で、1cl
oとは、気温21℃、相対湿度50、気流5cm/s以
下の室内で、体表面からの放射量が1metの代謝と平
衡するような着衣状態での値で、通常の熱抵抗値に換算
すると、次に示す関係にある。
【0009】
【数2】 なお、PMVの詳しい内容については、下記の参考文献
を参照されたい。
【0010】(参考文献)*特開平5−126380号
公報(発明の名称:空調制御装置) *空気調和・衛生工学会(編):空気調和・衛生工学便
覧巻第1編・第3章PMVの前記6変数に対する変化
は、多次元なので非常に複雑であるが、一つの変数に対
する変化は2次元の図で表せる。この特性の例を表した
のが、図8、図9である。但し、図8は室温(空気温
度)とPMVの関係例を、また、図9は風速(気流速
度)とPMVの関係例を、それぞれプロットしたもので
ある。
【0011】これら各図で変化させなかった変数の条件
は下記の通りである。例えば、図8では、室温以外の値
は下記の値で固定である。
【0012】実線(冬季) 室温(空気温度) 22℃ 平均輻射温度 22℃ 相対湿度 50% 風速(気流速度) 0.1m/s 着衣量 1.0clo 活動量 1.2met 点線(夏季) 室温(空気温度) 25℃ 平均輻射温度 25℃ 相対湿度 50% 風速(気流速度) 0.1m/s 着衣量 0.5clo 活動量 1.2met このように、快適空調制御に用いる快適性指標PMVを
算出するためには、平均輻射温度の値が必要となる。そ
こで、一般に、平均輻射温度を計測するために、その平
均輻射温度計測用の測定器を用いる。例えば、特開平5
−126380号公報に開示された快適空調制御システ
ムは、図10のブロック図に示すように構成していた。
【0013】同図に示すように、この快適空調制御シス
テムでは、空調制御装置101で算出された室温設定値
がDDC(Direct Digital Contr
oller)102Aに与えられ、また、外部より予め
DDC102Aに湿度設定値が与えられている。DDC
102Aは、室内104の温度、湿度がこれらの設定値
と一致するように、各バルブ105、106、107を
介して空調機103を制御する。また、制御演算に使用
するため、室内104で測定された計測値がDDC10
2Bを介して空調制御装置101に供給されている。
【0014】空調制御装置101は、ニューラルネット
ワークNNを主要構成部とするニューロPMV演算部1
11と、アンケートにより収集されたデータをニューラ
ルネットワークNNに供給する設定部112と、演算さ
れたニューロPMVの変化量△PMVを演算する変化量
演算部113と、前記ニューロPMVと△PMVとを入
力して室温設定値をファジイ推論により演算するファジ
イ演算部114と、演算された室温設定値の変化量を累
積加算して室温設定値を求める加算部115とを備えて
いる。
【0015】ニューロPMV演算部111は、ニューロ
PMVを学習により求めるニューラルネットワークNN
と、初期のPMVをPMV演算式により求めるPMV演
算部111Aと、ニューラルネットワークNNの各層間
の重みを演算する逆伝搬学習部111Bと、学習時にお
いて設定部112側に切り替わる切り替えスイッチ11
1Cとを備え、着衣状態、活動状態、室内104の温
度、室内104の湿度、平均輻射温度、気流速度の各変
数を入力してニューロPMVを演算する。このため、室
内104には、温度計141と、平均輻射温度計142
と、気流速度計143と、湿度計144とが設けられ、
その計測値である温度、平均輻射温度、気流速度、湿度
の各変数がDDC102Bを介してニューロPMV演算
部111に供給されている。なお、前記着衣状態と活動
状態は、外部より設定される値である。
【0016】変化量演算部113は、ニューロPMVを
入力してその前回値との差を演算しPMV変化量△PM
Vをファジイ演算部114に供給する。
【0017】ファジイ演算部114には、ここでは詳細
説明を省略するがファジイ制御ルールテーブルとメンバ
ーシップ関数とから室温設定の変化が求められる。
【0018】加算部115は、室温設定値の変化量を累
積加算して室温設定値を求め、DDC102Aに供給す
る。
【0019】このように構成した従来の快適空調制御シ
ステムでは、気流速度の平均値、室内温度、平均輻射温
度、活動状態、湿度着衣状態等の快適性指標PMVに影
響を与えるプロセス値を基に、快適性指標PMVを求
め、それが快適な範囲にあるかをチェックし、もし快適
範囲を外れていれば、省エネも考慮して快適性指標PM
Vが快適な範囲に入るように室温設定値を求める。
【0020】快適性指標PMVの算出には、平均輻射温
度の値が必要であるが、これを計測する測定器が高価な
ため、これを各部屋に設置することが難しく、室温と同
じとみなしたり、下記に示すような壁温計算の伝熱モデ
ルで推定した内壁温度を用いて算出している。
【0021】《部屋・壁温伝熱モデル》部屋の壁を、外
壁(窓有り)、床、内壁、天井に分け、その壁の構造は
二つの層(例えばコンクリートと断熱材)で近似する
(図11を参照)。状態方程式は次の通りである。
【0022】
【数3】 《平均輻射温度の算出》室内にある人体(あるいは物で
もよい)と、これを取り巻く周辺の壁その他物体との間
の熱放射による熱の流れqは、近似的に、
【数4】 で示される。但し、Aは人体の表面積、Tは人体の絶
対温度、Tは取り巻いている物体の全体の温度状況を
一つの温度で代表されるもので、平均輻射温度(あるい
は平均放射温度)と呼ばれる。σはステファン・ボルツ
マンの定数である。普通の室では、Tは近似的に、
【数5】 と書かれる。但し、εは放射率、T Biは伝熱モデ
ルのTBiを絶対温度で表したものである。室内で用い
られる内装材や家具のεは約1.0であるので、T
は次式のようになる。
【0023】
【数6】 つまり、平均輻射温度Tは、壁面温度と面積とを乗じ
て和をとり、全表面積で除した値となる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、快適
空調制御に用いる快適性指標PMVの算出には、平均輻
射温度の値が必要であるが、これを計測する測定器が高
価であり、これを各部屋に設置することが難しい。従っ
て、従来の場合においては、平均輻射温度を室温と同じ
とみなしたり、壁温計算の伝熱モデルで推定した内壁温
度を用いて算出していため、快適空調制御に誤差が生じ
る可能性が高いという問題があった。
【0025】本発明は上記事情に鑑み、快適空調制御に
おいて最適な室温設定値を演算するために必要な、快適
性指標PMVの算出に用いる平均輻射温度を、快適空調
制御時に平均輻射温度の値を計測する測定器を利用する
ことなく、精度良く、安価に求めることができる空調制
御装置を提供することを目的としている。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は次のように構成している。請求項1で
は、快適空調制御に快適性指標PMVを用いる空調制御
装置おいて、前記PMVの算出に必要な平均輻射温度に
ついて、室内温度および外気温度を説明変数とする統計
モデルを作成する手段と、空調制御の開始前に計測した
平均輻射温度、室内温度および外気温度の各計測データ
を用いて前記統計モデルのモデルパラメータを算出する
手段と、前記モデルパラメータを用いた前記統計モデル
に室内温度、外気温度を入力して空調制御時の平均輻射
温度を求める手段とを備えたことを特徴としている。
【0027】請求項2では、快適空調制御に快適性指標
PMVを用いる空調制御装置において、PMVの算出に
必要な平均輻射温度について、室内温度、外気温度およ
び窓面日射量を説明変数とする統計モデルを作成する手
段と、空調制御の開始前に計測した平均輻射温度、室内
温度、外気温度および窓面日射量の計測データを用いて
前記統計モデルのモデルパラメータを算出する手段と、
前記モデルパラメータを用いた前記統計モデルに室内温
度、外気温度および窓面日射量を入力して空調制御時の
平均輻射温度を求める手段とを備えたことを特徴として
いる。
【0028】請求項3では、快適空調制御に快適性指標
PMVを用いる空調制御装置において、PMVの算出に
必要な平均輻射温度について、現在室内温度、mサンプ
リング周期前の室内温度、現在外気温度およびmサンプ
リング周期前の外気温度を説明変数とする統計モデルを
作成する手段と、空調制御の開始前に計測した平均輻射
温度、室内温度および外気温度の計測データを用いて前
記統計モデルのモデルパラメータを算出する手段と、前
記モデルパラメータを用いた前記統計モデルに現在室内
温度、mサンプリング周期前の室内温度、現在外気温度
およびmサンプリング周期前の外気温度を入力して空調
制御時の平均輻射温度を求める手段とを備えたことを特
徴としている。
【0029】請求項4では、快適空調制御に快適性指標
PMVを用いる空調制御装置において、PMVの算出に
必要な平均輻射温度について、現在室内温度、mサンプ
リング周期前の室内温度、現在外気温度、mサンプリン
グ周期前の外気温度および窓面日射量を説明変数とする
統計モデルを作成する手段と、空調制御の開始前に計測
した平均輻射温度、室内温度および外気温度の計測デー
タを用いて前記統計モデルのモデルパラメータを算出す
る手段と、前記モデルパラメータを用いた前記統計モデ
ルに現在室内温度、mサンプリング周期前の室内温度、
現在外気温度、mサンプリング周期前の外気温度および
窓面日射量を入力して空調制御時の平均輻射温度を求め
る手段とを備えたことを特徴としている。
【0030】請求項5では、快適空調制御に快適性指標
PMVを用いる空調制御装置において、PMVの算出に
必要な平均輻射温度について、室内温度、室内温度の平
方、外気温度および外気温度の平方を説明変数とする統
計モデルを作成する手段と、空調制御の開始前に計測し
た平均輻射温度、室内温度および外気温度の計測データ
を用いて前記統計モデルのモデルパラメータを算出する
手段と、前記モデルパラメータを用いた前記統計モデル
に室内温度、室内温度の平方、外気温度および外気温度
の平方を入力して空調制御時の平均輻射温度を求める手
段とを備えたことを特徴としている。
【0031】請求項6では、快適空調制御に快適性指標
PMVを用いる空調制御装置において、PMVの算出に
必要な平均輻射温度について、室内温度、室内温度の平
方、外気温度、外気温度の平方および窓面日射量を説明
変数とする統計モデルを作成する手段と、空調制御も開
始前に計測した平均輻射温度、室内温度および外気温度
の計測データを用いて、前記統計モデルのモデルパラメ
ータを算出する手段と、前記モデルパラメータを用いた
前記統計モデルに室内温度、室内温度の平方、外気温
度、外気温度の平方および窓面日射量を入力して空調制
御時の平均輻射温度を求める手段とを備えたことを特徴
としている。
【0032】請求項7では、請求項2、4、6のいずれ
かに記載の空調制御装置において、前記窓面日射量とし
て、計測値の替わりに計算値を用いることを特徴として
いる。
【0033】本発明の請求項1〜請求項7の空調制御装
置においては、平均輻射温度に影響を及ぼす説明変数を
用いて平均輻射温度についての統計モデルを作成し、空
調制御の開始前に、例えば室内に計測器を持ち込んで事
前に計測した説明変数データを用いて統計モデルのモデ
ルパラメータを算出し、空調制御の開始後は、モデルパ
ラメータを用いた統計モデルに説明変数データを入力し
て空調制御時の平均輻射温度を求めることができる。
【0034】よって、最適な室温設定値を演算するため
に必要な、快適性指標PMVの算出に用いる平均輻射温
度を、快適空調制御時に平均輻射温度の値を計測する測
定器を利用することなく、精度良く、安価に求めること
ができる。その結果、例えば、多目的インテリジェント
・ビル、オフィスビル、住居ビルなどの各種ビルにおい
て、居住者の快適性を保持し、同時に省エネを実現する
快適空調制御に好適なものとなる。
【0035】
【発明の実施の形態】〈本発明の基本原理〉本発明によ
る空調制御装置は、先に説明したように、平均輻射温度
に影響を及ぼす説明変数を用いて平均輻射温度について
の統計モデルを作成し、空調制御の開始前に、例えば計
測器を持ち込んで事前に計測した説明変数データを用い
て統計モデルのモデルパラメータを算出し、空調制御の
開始後は、モデルパラメータを用いた統計モデルに説明
変数データを入力して空調制御時の平均輻射温度を求め
るものである。
【0036】そして、本発明による空調制御装置の各実
施形態では、統計解析手法として重回帰分析を用いるの
で、まず、この重回帰分析について説明する。
【0037】重回帰分析は、ある変量を、その変量を決
定する要因と考えられる複数の変量の線形結合で表し、
それらの間の構造を分析あるいは学習する手法である。
【0038】例えば、結果となる変量をy、原因と考え
られる変量をx,x,・・・,xとする。そし
て、これらのデータが次のように与えられているものと
する。
【0039】
【表1】 yは目的変数あるいは従属変数、x,x,・・・,
は説明変数あるいは独立変数と呼ばれる。x,x
,・・・,xからyを予測学習する線形モデルを、
【数7】 とする。eはxi1,xi2,・・・,xirではy
を説明しきれない誤差を表す。ここで、誤差の平方和
Σe を最小にするa,a,a,・・・,a
を、a,a,a,・・・,aとする。この係数
の求め方の説明はここでは省略する。 この回帰係数が
決定すると、yの理論値は、
【数8】 で計算される。
【0040】〈第1の実施形態〉図1は、本発明による
空調制御装置の請求項1に対応する第1の実施形態の機
能構成を示すブロック図である。同図に示すように、空
調制御装置1は、PMV演算部11と、平均輻射温度演
算部12とを備えている。
【0041】平均輻射温度演算部12は、PMVの算出
に必要な平均輻射温度について、室内温度、外気温度を
説明変数とする統計モデルを作成する手段と、空調制御
を開始する前に、例えば室内に計測器を持ち込んで事前
に計測した平均輻射温度、室内温度、外気温度の計測デ
ータを用いて、前記統計モデルのモデルパラメータを算
出する手段と、空調制御の開始後に、前記モデルパラメ
ータを用いた前記統計モデルに室内温度、外気温度を入
力して空調制御時の平均輻射温度を求める手段と、して
機能される。
【0042】PMV演算部11は、平均輻射温度演算部
12で求まる空調制御時の平均輻射温度の他に、空調制
御時における室内温度、室内湿度が入力され、また、固
定値として着衣量、活動量が与えられて、所定の演算処
理を行うことで、PMV値を出力する。
【0043】こうして求めたPMV値を用いることで、
空調制御システムでは、快適空調制御を行える。
【0044】この請求項1の発明に対応する一実施形態
の実施例について説明する。空調制御を行う対象ビルが
例えば一般事務所ビルであれば、PMV値に影響を与え
る活動量は、1.2metで、着衣量は夏の冷房時であ
れば、0.5clo、冬の暖房時であれば、1.0cl
oというふうに、ほとんどの場合、予め決まっている。
【0045】よって、PMV演算部11の入力変数であ
る活動量と着衣量は、空調制御時に固定値である。ま
た、気流速度vがv≦0.1m/sでは、PMVの値は
vによって変化しないし(図5の風速とPMVの関係図
参照)、空調制御が定風量方式の時、vは一定とみなせ
る(例えばv≡0.1m/s)。
【0046】平均輻射温度演算部12の統計モデルは、
平均輻射温度をy(目的変数)として、下記の重回帰モ
デルとする。
【0047】
【数9】 上記の説明変数x、xは、下記の通りとする。
【0048】x=Ta:室内温度、x=To:外気
温度 このモデルのパラメータaは、事前に平均輻射温度計
を調整時にだけ持ち込み、平均輻射温度、室内温度、外
気温度の各データを数週間計測して、このデータから重
回帰分析により求める。空調制御の開始後の空調制御時
には、上記重回帰モデルに、室内温度及び外気温度を入
力して、空調制御時の平均輻射温度を求め、この求めた
平均輻射温度の値をPMV演算部11に入力してPMV
値を求めて快適空調制御を行う。
【0049】〈第2の実施形態〉図2は、本発明による
空調制御装置の請求項2に対応する第2の実施形態の機
能構成を示すブロック図である。同図に示すように、空
調制御装置2は、PMV演算部21と、平均輻射温度演
算部22とを備えている。
【0050】平均輻射温度演算部22は、PMVの算出
に必要な平均輻射温度について、室内温度、外気温度、
窓面日射量を説明変数とする統計モデルを作成する手段
と、空調制御を開始する前に、事前に計測した平均輻射
温度、室内温度、外気温度、窓面日射量の計測データを
用いて、上記統計モデルのモデルパラメータを算出する
手段と、空調制御の開始後に、上記モデルパラメータを
用いた上記統計モデルに室内温度、外気温度、窓面日射
量を入力して空調制御時の平均輻射温度を求める手段
と、して機能される。
【0051】PMV演算部21は、平均輻射温度演算部
22で求まる空調制御時の平均輻射温度の他に、空調制
御時の室内温度、室内湿度が入力され、また、固定値と
して着衣量、活動量が与えられて、所定の演算処理を行
うことで、PMV値を出力する。
【0052】こうして求めたPMV値を用いることで、
空調制御システムでは、快適空調制御を行える。
【0053】この請求項2の発明に対応する一実施形態
の実施例について説明する。この実施例では、請求項1
の発明に対応する実施例と同様に、平均輻射温度演算部
22の統計モデルは、平均輻射温度をy(目的変数)と
して、下記の重回帰モデルとする。
【0054】
【数10】 上記の説明変数x、x、xは、下記の通りとす
る。
【0055】x=Ta:室内温度、x=To:外気
温度、x=I:窓面日射量(W/m) このモデルのパラメータaは、事前に平均輻射温度計
を調整時にだけ持ち込み、平均輻射温度、室内温度、外
気温度、窓面日射量の各データを数週間計測して、この
データから重回帰分析により求める。空調制御の開始後
の空調制御時には、上記重回帰モデルに、室内温度及び
外気温度を入力して、空調制御時の平均輻射温度を求
め、この求めた平均輻射温度の値をPMV演算部21に
入力してPMV値を求めて快適空調制御を行う。なお、
窓面日射量は、ビル外壁4面に1台づつ設置した日射量
計からの信号を用いる。
【0056】〈第3の実施形態〉図3は本発明による空
調制御装置の請求項3に対応する第3の実施形態の機能
構成を示すブロック図である。同図に示すように、図1
と同様に、空調制御装置3は、PMV演算部31と、平
均輻射温度演算部32とを備えている。
【0057】平均輻射温度演算部32は、PMVの算出
に必要な平均輻射温度について、現在室内温度、mサン
プリング周期前の室内温度、現在外気温度、mサンプリ
ング周期前の外気温度を説明変数とする統計モデルを作
成する手段と、空調制御を開始する前に、事前に計測し
た平均輻射温度、室内温度、外気温度の計測データを用
いて、上記統計モデルのモデルパラメータを算出する手
段と、空調制御の開始後に、上記モデルパラメータを用
いた上記統計モデルに現在室内温度、mサンプリング周
期前の室内温度、現在外気温度、mサンプリング周期前
の外気温度を入力して空調制御時の平均輻射温度を求め
る手段と、して機能される。
【0058】PMV演算部31は、平均輻射温度演算部
32で求まる空調制御時の平均輻射温度の他に、空調制
御時の室内温度、室内湿度が入力され、また、固定値と
して着衣量、活動量が与えられて、所定の演算処理を行
うことで、PMV値を出力する。
【0059】こうして求めたPMV値を用いることで、
空調制御システムでは、快適空調制御を行える。
【0060】この請求項3の発明に対応する一実施形態
の実施例について説明する。この実施例では、請求項1
の発明に対応する実施例と同様に、平均輻射温度演算部
22の統計モデルは、平均輻射温度をy(目的変数)と
して、下記の重回帰モデルとする。
【0061】
【数11】 上記の説明変数x,x,x,xは、下記の通り
とする。
【0062】x=Ta(n):現在室内温度、x
Ta(n−m):mサンプリング周期前の室内温度、x
=To(n):現在外気温度、x=To(n−
m):mサンプリング周期前の外気温度 このモデルのパラメータaは、事前に平均輻射温度計
を調整時にだけ持ち込み、平均輻射温度、室内温度、外
気温度の各データを数週間計測して、このデータから重
回帰分析により求める。空調制御の開始後の空調制御時
には、上記重回帰モデルに、現在室内温度、mサンプリ
ング周期前の室内温度現在外気温度、mサンプリング周
期前の外気温度を入力して、空調制御時の平均輻射温度
を求め、この求めた平均輻射温度の値をPMV演算部3
1に入力してPMV値を求めて快適空調制御を行う。な
お、説明変数のmサンプリング周期前の値は、平均輻射
温度演算部32に室内温度、外気温度の各メモリ機能を
設けておけばよい。
【0063】〈第4の実施形態〉図4は本発明による空
調制御装置の請求項4に対応する第4の実施形態の機能
構成を示すブロック図である。同図に示すように、図2
と同様に、空調制御装置4は、PMV演算部41と、平
均輻射温度演算部42とを備えている。
【0064】平均輻射温度演算部42は、PMVの算出
に必要な平均輻射温度について、現在室内温度、mサン
プリング周期前の室内温度、現在外気温度、mサンプリ
ング周期前の外気温度、窓面日射量を説明変数とする統
計モデルを作成する手段と、空調制御を開始する前に、
事前に計測した平均輻射温度、室内温度、外気温度の計
測データを用いて、上記統計モデルのモデルパラメータ
を算出する手段と、空調制御の開始後に、上記モデルパ
ラメータを用いた上記統計モデルに現在室内温度、mサ
ンプリング周期前の室内温度、現在外気温度、mサンプ
リング周期前の外気温度、窓面日射量を入力して空調制
御時の平均輻射温度を求める手段と、して機能される。
【0065】PMV演算部41は、平均輻射温度演算部
42で求まる空調制御時の平均輻射温度の他に、空調制
御時の室内温度、室内湿度が入力され、また、固定値と
して着衣量、活動量が与えられて、所定の演算処理を行
うことで、PMV値を出力する。
【0066】こうして求めたPMV値を用いることで、
空調制御システムでは、快適空調制御を行える。
【0067】この請求項4の発明に対応する一実施形態
の実施例について説明する。この実施例では、請求項1
の発明に対応する実施例と同様に、平均輻射温度演算部
42の統計モデルは、平均輻射温度をy(目的変数)と
して、下記の重回帰モデルとする。
【0068】
【数12】 上記の説明変数x,x,x,x,xは、下記
の通りとする。
【0069】x=Ta(n):現在室内温度、x
Ta(n−m):mサンプリング周期前の室内温度、x
=To(n):現在外気温度、x=To(n−
m):mサンプリング周期前の外気温度、x=I:窓
面日射量(W/m) このモデルのパラメータaは、事前に平均輻射温度計
を調整時にだけ持ち込み、平均輻射温度、室内温度、外
気温度の各データを数週間計測して、このデータから重
回帰分析により求める。空調制御の開始後の空調制御時
には、上記重回帰モデルに、現在室内温度、mサンプリ
ング周期前の室内温度現在外気温度、mサンプリング周
期前の外気温度、窓面日射量を入力して、空調制御時の
平均輻射温度を求め、この求めた平均輻射温度の値をP
MV演算部41に入力してPMV値を求めて快適空調制
御を行う。なお、説明変数のmサンプリング周期前の値
は、平均輻射温度演算部42に室内温度、外気温度の各
メモリ機能を設けておけばよい。また、窓面日射量は、
ビル外壁4面に1台づつ設置した日射量計からの信号を
用いる。
【0070】〈第5の実施形態〉図5は本発明による空
調制御装置の請求項5に対応する一実施形態の機能構成
を示すブロック図である。
【0071】同図に示す空調制御装置5は、図1と同様
に、PMV演算部51と、平均輻射温度演算部52とを
備えている。
【0072】平均輻射温度演算部52は、PMVの算出
に必要な平均輻射温度について、室内温度、室内温度の
平方、外気温度、外気温度の平方を説明変数とする統計
モデルを作成する手段と、空調制御を開始する前に、事
前に計測した平均輻射温度、室内温度、外気温度の計測
データを用いて、上記統計モデルのモデルパラメータを
算出する手段と、空調制御の開始後に、上記モデルパラ
メータを用いた上記統計モデルに室内温度、室内温度の
平方、外気温度、外気温度の平方を入力して空調制御時
の平均輻射温度を求める手段と、して機能される。
【0073】PMV演算部51は、平均輻射温度演算部
52で求まる空調制御時の平均輻射温度の他に、空調制
御時の室内温度、室内湿度が入力され、また、固定値と
して着衣量、活動量が与えられて、所定の演算処理を行
うことで、PMV値を出力する。
【0074】こうして求めたPMV値を用いることで、
空調制御システムでは、快適空調制御を行える。
【0075】この請求項5の発明に対応する一実施形態
の実施例について説明する。この実施例では、請求項1
の発明に対応する実施例と同様に、平均輻射温度演算部
52の統計モデルは、平均輻射温度をy(目的変数)と
して、下記の重回帰モデルとする。
【0076】
【数13】 上記の説明変数x,x,x,xは、下記の通り
とする。
【0077】x=Ta:室内温度、x=(T
a):x=To:外気温度、x=(To) このモデルのパラメータaは、事前に平均輻射温度計
を調整時にだけ持ち込み、平均輻射温度、室内温度、外
気温度の各データを数週間計測して、このデータから重
回帰分析により求める。空調制御の開始後の空調制御時
には、上記重回帰モデルに、室内温度、室内温度の平
方、外気温度、外気温度の平方を入力して、空調制御時
の平均輻射温度を求め、この求めた平均輻射温度の値を
PMV演算部51に入力してPMV値を求めて快適空調
制御を行う。
【0078】〈第6の実施形態〉図6は本発明による空
調制御装置の請求項6に対応する第6の実施形態の機能
構成を示すブロック図である。同図に示すように、図2
と同様に、空調制御装置6は、PMV演算部61と、平
均輻射温度演算部62とを備えている。
【0079】平均輻射温度演算部62は、PMVの算出
に必要な平均輻射温度について、室内温度、室内温度の
平方、外気温度、外気温度の平方、窓面日射量を説明変
数とする統計モデルを作成する手段と、空調制御を開始
する前に、事前に計測した平均輻射温度、室内温度、外
気温度の計測データを用いて、上記統計モデルのモデル
パラメータを算出する手段と、空調制御の開始後に、上
記モデルパラメータを用いた上記統計モデルに室内温
度、室内温度の平方、外気温度、外気温度の平方、窓面
日射量を入力して空調制御時の平均輻射温度を求める手
段と、して機能される。 PMV演算部61は、平均輻
射温度演算部62で求まる空調制御時の平均輻射温度の
他に、空調制御時の室内温度、室内湿度が入力され、ま
た、固定値として着衣量、活動量が与えられて、所定の
演算処理を行うことで、PMV値を出力する。
【0080】こうして求めたPMV値を用いることで、
空調制御システムでは、快適空調制御を行える。
【0081】この請求項6の発明に対応する一実施形態
の実施例について説明する。この実施例では、請求項1
の発明に対応する実施例と同様に、平均輻射温度演算部
62の統計モデルは、平均輻射温度をy(目的変数)と
して、下記の重回帰モデルとする。
【0082】
【数14】 上記の説明変数x,x,x,x,xは、下記
の通りとする。
【0083】x=Ta:室内温度、x=(T
a):x=To:外気温度、x=(To)、x
=I:窓面日射量(W/m) このモデルのパラメータaは、事前に平均輻射温度計
を調整時にだけ持ち込み、平均輻射温度、室内温度、外
気温度、窓面日射量の各データを数週間計測して、この
データから重回帰分析により求める。空調制御の開始後
の空調制御時には、上記重回帰モデルに、室内温度、室
内温度の平方、外気温度、外気温度の平方、窓面日射量
を入力して、空調制御時の平均輻射温度を求め、この求
めた平均輻射温度の値をPMV演算部61に入力してP
MV値を求めて快適空調制御を行う。なお、窓面日射量
は、ビル外壁4面に1台づつ設置した日射量計からの信
号を用いる。
【0084】〈第7の実施形態〉図7は本発明による空
調制御装置の請求項7に対応する第7の実施形態の機能
構成を示すブロック図である。同図に示すように、図2
と同様に、空調制御装置7は、PMV演算部71と、平
均輻射温度演算部72とを、基本的に備えていて、説明
変数に窓面日射量を含む態様で重回帰モデルとする統計
モデルを作成し、重回帰モデルに、窓面日射量を含むデ
ータを入力して空調制御時の平均輻射温度を求める。よ
って、この実施形態は、請求項2、請求項4、請求項6
の各発明に適用できる構成のものである。
【0085】そして、この実施形態おいては、窓面日射
量の値として、計測値の替わりに計算値を用いるため、
空調制御装置7は、PMV演算部71と、平均輻射温度
演算部72との他に、窓面日射量計算部73を備えてい
る。
【0086】窓面日射量計算部73の実施例では、下記
のように窓面日射量の値を計算する機能構成としてい
る。
【0087】一般に、年間空調負荷プログラムや空調シ
ステム・シミュレーション・プログラムでは、外気温
度、外気湿度、日射量などを気象データとして用いる必
要がある。このうち、日射量は観測値を用いて統計処理
を行って設計値を求める方法と、太陽位置等から計算で
求める方法とがある。窓面日射量計算部73の実施例
は、後者の太陽位置等から計算で求める方法を用いて窓
面日射量の値を計算するものにしている。
【0088】〈参考文献〉 『空調システム標準シミュレーションプログラム HA
SP/ACSS/8502プログラム解説書、日本建築
設備士協会、1986』この実施例では、固定値として
ビルの所在する経度、緯度、窓面の方位角、大気透過率
等を与え、入力変数としては、月、日、時間3時間毎の
雲量(あるいは天候)などを与えて窓面日射量の値を計
算することができる。
【0089】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、平均輻射温度に影響を及ぼす説明変数を用い
て平均輻射温度についての統計モデルを作成し、空調制
御の開始前に、例えば室内に計測器を持ち込んで事前に
計測した説明変数データを用いて統計モデルのモデルパ
ラメータを算出し、空調制御の開始後は、モデルパラメ
ータを用いた統計モデルに説明変数データを入力して空
調制御時の平均輻射温度を求めることができる。
【0090】よって、最適な室温設定値を演算するため
に必要な、快適性指標PMVの算出に用いる平均輻射温
度を、快適空調制御時に平均輻射温度の値を計測する測
定器を利用することなく、精度良く、安価に求めること
ができる。
【0091】その結果、例えば、多目的インテリジェン
ト・ビル、オフィスビル、住居ビルなどの各種ビルにお
いて、居住者の快適性を保持し、同時に省エネを実現す
る快適空調制御に好適な空調制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空調制御装置の請求項1に対応す
る一実施形態の機能構成を示すブロック図である。
【図2】本発明による空調制御装置の請求項2の発明に
対応する一実施形態の機能構成を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明による空調制御装置の請求項3の発明に
対応する一実施形態の機能構成を示すブロック図であ
る。
【図4】本発明による空調制御装置の請求項4の発明に
対応する一実施形態の機能構成を示すブロック図であ
る。
【図5】本発明による空調制御装置の請求項5の発明に
対応する一実施形態の機能構成を示すブロック図であ
る。
【図6】本発明による空調制御装置の請求項6の発明に
対応する一実施形態の機能構成を示すブロック図であ
る。
【図7】本発明による空調制御装置の請求項7の発明に
対応する一実施形態の機能構成を示すブロック図であ
る。
【図8】室温(空気温度)とPMVの関係を示した説明
図である。
【図9】風速(気流速度)とPMVの関係例を示した説
明図である。
【図10】従来の快適空調制御システムの一例の全体構
成を示すブロック図である。
【図11】部屋・壁温の伝熱モデルの構成を示す説明図
である。
【符号の説明】
1〜7 空調制御装置 11,21,31,41,51,61,71 PMV演
算部 12,22,32,42,52,62,72 平均輻射
温度演算部 73 窓面日射量計算部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 快適空調制御に快適性指標PMVを用い
    る空調制御装置おいて、 前記PMVの算出に必要な平均輻射温度について、室内
    温度および外気温度を説明変数とする統計モデルを作成
    する手段と、 空調制御の開始前に計測した平均輻射温度、室内温度お
    よび外気温度の各計測データを用いて前記統計モデルの
    モデルパラメータを算出する手段と、 前記モデルパラメータを用いた前記統計モデルに室内温
    度、外気温度を入力して空調制御時の平均輻射温度を求
    める手段と、 を備えたことを特徴とする空調制御装置。
  2. 【請求項2】 快適空調制御に快適性指標PMVを用い
    る空調制御装置において、 PMVの算出に必要な平均輻射温度について、室内温
    度、外気温度および窓面日射量を説明変数とする統計モ
    デルを作成する手段と、 空調制御の開始前に計測した平均輻射温度、室内温度、
    外気温度および窓面日射量の計測データを用いて前記統
    計モデルのモデルパラメータを算出する手段と、 前記モデルパラメータを用いた前記統計モデルに室内温
    度、外気温度および窓面日射量を入力して空調制御時の
    平均輻射温度を求める手段と、 を備えたことを特徴とする空調制御装置。
  3. 【請求項3】 快適空調制御に快適性指標PMVを用い
    る空調制御装置において、 PMVの算出に必要な平均輻射温度について、現在室内
    温度、mサンプリング周期前の室内温度、現在外気温度
    およびmサンプリング周期前の外気温度を説明変数とす
    る統計モデルを作成する手段と、 空調制御の開始前に計測した平均輻射温度、室内温度お
    よび外気温度の計測データを用いて前記統計モデルのモ
    デルパラメータを算出する手段と、 前記モデルパラメータを用いた前記統計モデルに現在室
    内温度、mサンプリング周期前の室内温度、現在外気温
    度およびmサンプリング周期前の外気温度を入力して空
    調制御時の平均輻射温度を求める手段と、 を備えたことを特徴とする空調制御装置。
  4. 【請求項4】 快適空調制御に快適性指標PMVを用い
    る空調制御装置において、 PMVの算出に必要な平均輻射温度について、現在室内
    温度、mサンプリング周期前の室内温度、現在外気温
    度、mサンプリング周期前の外気温度および窓面日射量
    を説明変数とする統計モデルを作成する手段と、 空調制御の開始前に計測した平均輻射温度、室内温度お
    よび外気温度の計測データを用いて前記統計モデルのモ
    デルパラメータを算出する手段と、 前記モデルパラメータを用いた前記統計モデルに現在室
    内温度、mサンプリング周期前の室内温度、現在外気温
    度、mサンプリング周期前の外気温度および窓面日射量
    を入力して空調制御時の平均輻射温度を求める手段と、 を備えたことを特徴とする空調制御装置。
  5. 【請求項5】 快適空調制御に快適性指標PMVを用い
    る空調制御装置において、 PMVの算出に必要な平均輻射温度について、室内温
    度、室内温度の平方、外気温度および外気温度の平方を
    説明変数とする統計モデルを作成する手段と、 空調制御の開始前に計測した平均輻射温度、室内温度お
    よび外気温度の計測データを用いて前記統計モデルのモ
    デルパラメータを算出する手段と、 前記モデルパラメータを用いた前記統計モデルに室内温
    度、室内温度の平方、外気温度および外気温度の平方を
    入力して空調制御時の平均輻射温度を求める手段と、 を備えたことを特徴とする空調制御装置。
  6. 【請求項6】 快適空調制御に快適性指標PMVを用い
    る空調制御装置において、 PMVの算出に必要な平均輻射温度について、室内温
    度、室内温度の平方、外気温度、外気温度の平方および
    窓面日射量を説明変数とする統計モデルを作成する手段
    と、 空調制御も開始前に計測した平均輻射温度、室内温度お
    よび外気温度の計測データを用いて、前記統計モデルの
    モデルパラメータを算出する手段と、 前記モデルパラメータを用いた前記統計モデルに室内温
    度、室内温度の平方、外気温度、外気温度の平方および
    窓面日射量を入力して空調制御時の平均輻射温度を求め
    る手段と、 を備えたことを特徴とする空調制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項2、4、6のいずれかに記載の空
    調制御装置において、 前記窓面日射量として、計測値の替わりに計算値を用い
    る、 ことを特徴とする空調制御装置。
JP25959399A 1999-09-13 1999-09-13 空調制御装置 Pending JP2001082782A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25959399A JP2001082782A (ja) 1999-09-13 1999-09-13 空調制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25959399A JP2001082782A (ja) 1999-09-13 1999-09-13 空調制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001082782A true JP2001082782A (ja) 2001-03-30

Family

ID=17336273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25959399A Pending JP2001082782A (ja) 1999-09-13 1999-09-13 空調制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001082782A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007057139A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 電力算出装置
WO2012132131A1 (ja) * 2011-03-28 2012-10-04 三洋電機株式会社 冷却機器の制御システム
FR2973508A1 (fr) * 2011-04-01 2012-10-05 Commissariat Energie Atomique Procede de determination d'une temperature moyenne radiative dans un local
JP2013500529A (ja) * 2009-07-30 2013-01-07 コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ エナジーズ アルタナティブス 建物内のエネルギー管理
US8676531B2 (en) 2010-05-27 2014-03-18 Azbil Corporation Method and device for living space added value efficacy index evaluation
JP2014228241A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 株式会社竹中工務店 空調制御システム
JP2015230128A (ja) * 2014-06-05 2015-12-21 株式会社日立製作所 エネルギー管理システム
FR3077119A1 (fr) * 2018-01-23 2019-07-26 Saint-Gobain Isover Procede et dispositif de determination predictive d’un indicateur de confort thermique d’un local
CN110736222A (zh) * 2018-11-19 2020-01-31 中国建筑西北设计研究院有限公司 基于热成像和大数据技术的中央空调系统节能控制方法
CN110925974A (zh) * 2019-12-09 2020-03-27 广东美的暖通设备有限公司 空调器及其输出参数的控制方法和控制装置
KR102311362B1 (ko) * 2021-03-10 2021-10-14 박범진 펠티어 소자를 이용한 온습도 제어용 빌딩설비 에너지 관리 시스템 및 방법
US11378943B2 (en) * 2017-03-29 2022-07-05 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Information processing device, information processing method, and program
CN115325670A (zh) * 2022-08-29 2022-11-11 青岛海尔空调器有限总公司 空调及其制冷控制方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007057139A (ja) * 2005-08-23 2007-03-08 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 電力算出装置
JP4525524B2 (ja) * 2005-08-23 2010-08-18 富士電機リテイルシステムズ株式会社 電力算出装置
US9448550B2 (en) 2009-07-30 2016-09-20 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Energy management in a building
JP2013500529A (ja) * 2009-07-30 2013-01-07 コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ エナジーズ アルタナティブス 建物内のエネルギー管理
US8676531B2 (en) 2010-05-27 2014-03-18 Azbil Corporation Method and device for living space added value efficacy index evaluation
WO2012132131A1 (ja) * 2011-03-28 2012-10-04 三洋電機株式会社 冷却機器の制御システム
FR2973508A1 (fr) * 2011-04-01 2012-10-05 Commissariat Energie Atomique Procede de determination d'une temperature moyenne radiative dans un local
JP2014228241A (ja) * 2013-05-24 2014-12-08 株式会社竹中工務店 空調制御システム
JP2015230128A (ja) * 2014-06-05 2015-12-21 株式会社日立製作所 エネルギー管理システム
US11378943B2 (en) * 2017-03-29 2022-07-05 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Information processing device, information processing method, and program
FR3077119A1 (fr) * 2018-01-23 2019-07-26 Saint-Gobain Isover Procede et dispositif de determination predictive d’un indicateur de confort thermique d’un local
CN110736222A (zh) * 2018-11-19 2020-01-31 中国建筑西北设计研究院有限公司 基于热成像和大数据技术的中央空调系统节能控制方法
CN110925974A (zh) * 2019-12-09 2020-03-27 广东美的暖通设备有限公司 空调器及其输出参数的控制方法和控制装置
CN110925974B (zh) * 2019-12-09 2021-08-03 广东美的暖通设备有限公司 空调器及其输出参数的控制方法和控制装置
KR102311362B1 (ko) * 2021-03-10 2021-10-14 박범진 펠티어 소자를 이용한 온습도 제어용 빌딩설비 에너지 관리 시스템 및 방법
CN115325670A (zh) * 2022-08-29 2022-11-11 青岛海尔空调器有限总公司 空调及其制冷控制方法
CN115325670B (zh) * 2022-08-29 2024-04-23 青岛海尔空调器有限总公司 空调及其制冷控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Liang et al. Thermal comfort control based on neural network for HVAC application
US10082313B2 (en) Instruction device, and air conditioning system
Kang et al. Effect of MRT variation on the energy consumption in a PMV-controlled office
Wang et al. Parameter estimation of internal thermal mass of building dynamic models using genetic algorithm
EP3891441B1 (en) System and method for personalized thermal comfort control
Moon Performance of ANN-based predictive and adaptive thermal-control methods for disturbances in and around residential buildings
JP2001082782A (ja) 空調制御装置
WO2021019761A1 (ja) 空気調和システムおよびシステム制御装置
JP2512262B2 (ja) 空気調和機の室内温度設定装置
Vidhyashankar et al. Modelling spatial variations in thermal comfort in indoor open-plan spaces using a whole-building simulation tool
Cannistraro et al. Enhancement of indoor comfort in the presence of large glazed radiant surfaces by a local heat pump system based on Peltier cells
JP6343499B2 (ja) エネルギー管理システム
JP3751830B2 (ja) 空調制御装置
TWI746087B (zh) 空調系統控制方法
Ito et al. A practical case study of HVAC control with MET measuring in HEMS environment
JPH04142A (ja) 温熱環境制御システム
JP3361017B2 (ja) 快適性指標pmv学習装置
Omarov et al. Fuzzy-PID based self-adjusted indoor temperature control for ensuring thermal comfort in sport complexes
JPH06337147A (ja) 空調装置
JPH06347077A (ja) 室内環境制御装置
US20230288089A1 (en) Method and system for controlling building environmental control system
JP2015090232A (ja) 空気調和システム、プログラム
JPH06323595A (ja) 空気調和装置の運転制御装置
JPH04316947A (ja) 空気調和機の制御装置
WO2021240604A1 (ja) 空調制御装置、空調システム、空調方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070708

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080708

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090708

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100708

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 15

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110708

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees