JP2001082724A - 蓄熱型脱臭装置 - Google Patents
蓄熱型脱臭装置Info
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Landscapes
- Incineration Of Waste (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 被処理気体の熱分解処理を適切にかつ効率的
に行い得る蓄熱型脱臭装置を提供する。 【解決手段】 被処理気体G中の臭気成分を熱分解する
燃焼室1を有し、燃焼室1に供給する被処理気体Gを予
熱する予熱部3と、燃焼室1から排出する燃焼排気gを
冷却する冷却部4とを備え、予熱部3と冷却部4とに亘
って蓄熱材2を交互に位置変更自在であり、蓄熱材2を
冷却部4に位置させて燃焼排気gの保有熱を吸収するこ
とで冷却を行い、蓄熱材2を予熱部3に位置させて、冷
却時に蓄熱材2が吸収した熱を被処理気体Gに放出する
ことで予熱を行う脱臭装置であって、予熱部3を介して
被処理気体Gを燃焼室1に供給する供給路12Aの他
に、予熱部3に通過させることなく被処理気体Gを燃焼
室1に供給し得るバイパス路22を備えている。
に行い得る蓄熱型脱臭装置を提供する。 【解決手段】 被処理気体G中の臭気成分を熱分解する
燃焼室1を有し、燃焼室1に供給する被処理気体Gを予
熱する予熱部3と、燃焼室1から排出する燃焼排気gを
冷却する冷却部4とを備え、予熱部3と冷却部4とに亘
って蓄熱材2を交互に位置変更自在であり、蓄熱材2を
冷却部4に位置させて燃焼排気gの保有熱を吸収するこ
とで冷却を行い、蓄熱材2を予熱部3に位置させて、冷
却時に蓄熱材2が吸収した熱を被処理気体Gに放出する
ことで予熱を行う脱臭装置であって、予熱部3を介して
被処理気体Gを燃焼室1に供給する供給路12Aの他
に、予熱部3に通過させることなく被処理気体Gを燃焼
室1に供給し得るバイパス路22を備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装工場や印刷工
場などから排出される気体中の有機溶剤や塗料ミストな
どの臭気成分を熱分解処理するための装置に係るもので
あり、詳しくは、被処理気体中の臭気成分を熱分解する
燃焼室を有し、前記燃焼室に供給する前記被処理気体を
予熱する予熱部と、前記燃焼室から排出する燃焼排気を
冷却する冷却部とを備え、前記予熱部と前記冷却部とに
亘って蓄熱材を交互に位置変更自在であり、前記冷却
を、蓄熱材を前記冷却部に位置させて、前記燃焼排気の
保有熱を吸収することで行い、前記予熱を、前記蓄熱材
を前記予熱部に位置させて、前記冷却時に前記蓄熱材が
吸収した熱を前記被処理気体に放出することで行う脱臭
装置に関する。
場などから排出される気体中の有機溶剤や塗料ミストな
どの臭気成分を熱分解処理するための装置に係るもので
あり、詳しくは、被処理気体中の臭気成分を熱分解する
燃焼室を有し、前記燃焼室に供給する前記被処理気体を
予熱する予熱部と、前記燃焼室から排出する燃焼排気を
冷却する冷却部とを備え、前記予熱部と前記冷却部とに
亘って蓄熱材を交互に位置変更自在であり、前記冷却
を、蓄熱材を前記冷却部に位置させて、前記燃焼排気の
保有熱を吸収することで行い、前記予熱を、前記蓄熱材
を前記予熱部に位置させて、前記冷却時に前記蓄熱材が
吸収した熱を前記被処理気体に放出することで行う脱臭
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の蓄熱型脱臭装置(以下、単に「脱
臭装置」と称する)では、燃焼室に被処理気体を供給す
る際に、予熱部において被処理気体を予熱し、燃焼効率
を高めるものがある。予熱に必要な熱量は、燃焼室内で
バーナーなどを用いて被処理気体を熱分解した後に生じ
る高温の燃焼排気から得る。つまり、燃焼排気を冷却す
る際に燃焼排気から吸収した熱量を用いる。具体的に
は、被処理気体の供給路の途中に予熱部を設け、燃焼排
気の排出路の途中に冷却部を設ける。これら予熱部と冷
却部とに亘って蓄熱材を交互に位置変更させ、熱の吸収
と放散とを交互に行う。前記蓄熱材を前記冷却部に位置
させた場合には、前記燃焼排気の保有熱を吸収すること
で冷却を行う。前記蓄熱材を前記予熱部に位置させた場
合には、前記冷却時に前記蓄熱材が吸収した熱を前記被
処理気体に放出することで予熱を行う。このような蓄熱
型脱臭装置を用いれば、燃焼排気の保有熱を用いて被処
理気体を予熱できるから、熱効率の良い脱臭処理を行う
ことができる。
臭装置」と称する)では、燃焼室に被処理気体を供給す
る際に、予熱部において被処理気体を予熱し、燃焼効率
を高めるものがある。予熱に必要な熱量は、燃焼室内で
バーナーなどを用いて被処理気体を熱分解した後に生じ
る高温の燃焼排気から得る。つまり、燃焼排気を冷却す
る際に燃焼排気から吸収した熱量を用いる。具体的に
は、被処理気体の供給路の途中に予熱部を設け、燃焼排
気の排出路の途中に冷却部を設ける。これら予熱部と冷
却部とに亘って蓄熱材を交互に位置変更させ、熱の吸収
と放散とを交互に行う。前記蓄熱材を前記冷却部に位置
させた場合には、前記燃焼排気の保有熱を吸収すること
で冷却を行う。前記蓄熱材を前記予熱部に位置させた場
合には、前記冷却時に前記蓄熱材が吸収した熱を前記被
処理気体に放出することで予熱を行う。このような蓄熱
型脱臭装置を用いれば、燃焼排気の保有熱を用いて被処
理気体を予熱できるから、熱効率の良い脱臭処理を行う
ことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記被
処理気体中に高温で発熱する溶剤等が含まれていると、
被処理気体が燃焼室の内部でバーナー等によって加熱さ
れる際に前記溶剤が発熱する。当該発熱が生じると、前
記燃焼室の内部温度が所定の温度以上に上昇することと
なる。一般に前記燃焼室を構成する内壁等の内部構造
は、燃焼室の内部温度が一定範囲にあることを想定して
設計してある。しかし、上記溶剤等による発熱が加わっ
て、前記燃焼室の内部温度が突発的に上昇すると、燃焼
室の構成部材に過度の熱膨張が生じたり、前記構成部材
の一部が溶融する等して、前記脱臭装置が損傷する不都
合が生じる場合があった。また、このような脱臭装置の
損傷を防止すべく、脱臭装置の構造をより高温に耐え得
る構造にしておくことも考えられる。しかし、その場合
には、通常の運転時においては、脱臭装置はオーバース
ペックなものとなり、脱臭装置が大掛かりなものとなる
うえ、設備費用あるいは維持管理費が高まる。この結
果、被処理気体の効率的な熱分解処理を行えないことと
なる。本発明の目的は、被処理気体の熱分解処理を適切
にかつ効率的に行い得る蓄熱型脱臭装置を提供する点に
ある。
処理気体中に高温で発熱する溶剤等が含まれていると、
被処理気体が燃焼室の内部でバーナー等によって加熱さ
れる際に前記溶剤が発熱する。当該発熱が生じると、前
記燃焼室の内部温度が所定の温度以上に上昇することと
なる。一般に前記燃焼室を構成する内壁等の内部構造
は、燃焼室の内部温度が一定範囲にあることを想定して
設計してある。しかし、上記溶剤等による発熱が加わっ
て、前記燃焼室の内部温度が突発的に上昇すると、燃焼
室の構成部材に過度の熱膨張が生じたり、前記構成部材
の一部が溶融する等して、前記脱臭装置が損傷する不都
合が生じる場合があった。また、このような脱臭装置の
損傷を防止すべく、脱臭装置の構造をより高温に耐え得
る構造にしておくことも考えられる。しかし、その場合
には、通常の運転時においては、脱臭装置はオーバース
ペックなものとなり、脱臭装置が大掛かりなものとなる
うえ、設備費用あるいは維持管理費が高まる。この結
果、被処理気体の効率的な熱分解処理を行えないことと
なる。本発明の目的は、被処理気体の熱分解処理を適切
にかつ効率的に行い得る蓄熱型脱臭装置を提供する点に
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】(構成1)本発明の蓄熱
型脱臭装置は、請求項1に示すごとく、予熱部3を介し
て被処理気体Gを燃焼室1に供給する供給路12Aの他
に、前記被処理気体Gを、前記予熱部3に通過させるこ
となく前記燃焼室1に供給し得るバイパス路22を備え
た点に特徴を有する。 (作用・効果)本構成であれば、バイパス路を介して供
給した低温の被処理気体により、前記燃焼室の内部を冷
却することができる。つまり、前記増大した発熱を利用
して被処理気体を予熱し、前記増大した発熱を吸収して
燃焼室内の温度上昇を阻止する。この結果、前記燃焼室
の構造部分が損傷する等の不都合が生じるのを防止する
ことができる。 (構成2)本発明の蓄熱型脱臭装置は、請求項2に示す
ごとく、前記燃焼室1に温度センサー24を備え、前記
バイパス路22に流量調節弁23を備えると共に、前記
温度センサー24の検出温度が高温となるほど前記流量
調節弁23の開度を高めて前記バイパス路22の流量を
増大させる分流制御手段Sを備えて構成することができ
る。 (作用・効果)本構成のごとく、被処理気体分流制御装
置を備えておけば、前記燃焼室内の温度を任意の温度に
設定することが可能であり、しかも、当該設定温度の維
持を自動で行うことができるため、被処理気体の熱分解
処理を適切にかつ効率的に行うことができる。尚、上述
のように、図面との対照を便利にするために符号を記し
たが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定され
るものではない。
型脱臭装置は、請求項1に示すごとく、予熱部3を介し
て被処理気体Gを燃焼室1に供給する供給路12Aの他
に、前記被処理気体Gを、前記予熱部3に通過させるこ
となく前記燃焼室1に供給し得るバイパス路22を備え
た点に特徴を有する。 (作用・効果)本構成であれば、バイパス路を介して供
給した低温の被処理気体により、前記燃焼室の内部を冷
却することができる。つまり、前記増大した発熱を利用
して被処理気体を予熱し、前記増大した発熱を吸収して
燃焼室内の温度上昇を阻止する。この結果、前記燃焼室
の構造部分が損傷する等の不都合が生じるのを防止する
ことができる。 (構成2)本発明の蓄熱型脱臭装置は、請求項2に示す
ごとく、前記燃焼室1に温度センサー24を備え、前記
バイパス路22に流量調節弁23を備えると共に、前記
温度センサー24の検出温度が高温となるほど前記流量
調節弁23の開度を高めて前記バイパス路22の流量を
増大させる分流制御手段Sを備えて構成することができ
る。 (作用・効果)本構成のごとく、被処理気体分流制御装
置を備えておけば、前記燃焼室内の温度を任意の温度に
設定することが可能であり、しかも、当該設定温度の維
持を自動で行うことができるため、被処理気体の熱分解
処理を適切にかつ効率的に行うことができる。尚、上述
のように、図面との対照を便利にするために符号を記し
たが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定され
るものではない。
【0005】
【発明の実施の形態】(概要)本発明の蓄熱型脱臭装置
は、図1に示すごとく、被処理気体G中の臭気成分を燃
焼処理する燃焼室1を有する。当該燃焼室1に対して
は、前記被処理気体Gは、予熱した後に供給される。当
該予熱は、被処理気体Gの熱分解をより促進するために
行う。一方、燃焼処理した後の燃焼排気gは、冷却した
後に蓄熱型脱臭装置の外部に排出する。当該冷却に際し
て吸収した燃焼排気gの熱量は前記予熱に利用する。前
記予熱および前記冷却は、蓄熱材2を予熱部3および冷
却部4に交互に位置変更させることで行う。即ち、蓄熱
材2を前記冷却部4に位置させて、前記燃焼排気gの保
有熱を吸収することで燃焼排気gを冷却し、前記蓄熱材
2を前記予熱部3に位置させて、前記冷却時に前記蓄熱
材2が吸収した熱を前記被処理気体Gに放出することで
被処理気体Gを予熱する。 (燃焼室)前記燃焼室1には、被処理気体Gを受け入れ
る受入口5と燃焼排気gを排出する排気口6とを形成し
てある。受入口5から受け入れた被処理気体G中の臭気
成分を熱分解処理するメインバーナー7を備えている。 (蓄熱材)前記予熱および冷却を行うための蓄熱材2
は、軸心Xの周りに回転自在な円筒体8の内部に充填し
てある。前記円筒体8の内部空間は、図2(イ)(ロ)
に示すごとく、前記軸心Xに沿った方向視において周方
向Yに沿って複数の小空間8aに分割してある。前記蓄
熱材2は当該複数の小空間8aの内部に備えてある。図
2(イ)は、前記円筒体8を前記軸心Xの方向に沿って
燃焼室1の側から見たものであり、図2(ロ)は、前記
軸心Xの方向に沿って燃焼室1とは反対側から見たもの
である。前記円筒体8は、円筒に係る軸心Xの周りに回
転自在である。図1に示すごとく、前記円筒体8は、装
置本体9の外部に設けたモータ10により駆動する。
尚、前記円筒体8の軸心X方向における両端面のうち、
前記燃焼室1側の端面を第1端面F1と称し、もう一方
の端面を第2端面F2と称する。また、前記円筒体8の
軸心X方向における両端面には、蓄熱材2が脱落するの
を防止するためのネット11を設けてある。これら複数
の小空間8aの内部に蓄熱材2を装着する。図3に示す
ごとく、前記蓄熱材2としては、例えば、金属製蓄熱材
2Aとセラミックス製蓄熱材2Bとを用いる。前記蓄熱
材2のうち、セラミックス製蓄熱材2Bは前記燃焼室1
の側に配置する。一方の金属製蓄熱材2Aは、前記軸心
X方向に沿って前記セラミックス製蓄熱材2Bに隣接さ
せつつ、前記燃焼室1とは反対側に配置する。前記セラ
ミックス製蓄熱材2Bは、図2(イ)および図3に示す
ごとくハニカム構造を有する。セラミックス製蓄熱材2
Bは、小空間8aの内部であって第1端面F1の側に設
ける。ハニカム構造を形成する個々の孔部は、前記軸心
Xに沿って貫通させる。当該孔部の内部を被処理気体G
あるいは燃焼排気gが通過する。このように、セラミッ
クス製蓄熱材2Bをハニカム構造とすることで、被処理
気体Gあるいは燃焼排気gとの接触面積を増大させるこ
とができる。セラミックスは、一般に金属に比べて熱伝
導率が小さい。よって、上記のごとく接触面積を増大さ
せることで熱伝導率の小ささを補っている。前記金属製
蓄熱材2Aは、図2(ロ)および図3に示すごとくパイ
プ状部材で構成する。当該パイプ状部材を個々の前記小
空間8aの内部であって、前記第2端面F2の側に充填
する。金属製蓄熱材2Aの長手方向は、前記軸心Xの方
向と略平行となるように配置する。前記金属製蓄熱材2
Aとしては、例えばステンレス鋼など各種の金属材料を
用いることができる。このように、前記軸心X方向に沿
って前記第1端面F1側と前記第2端面F2側とに異な
る種類の蓄熱材2A,2Bを配置するのは、被処理気体
Gに含まれる臭気成分を確実に熱分解処理することが目
的である。そのためには、臭気成分を確実に燃焼室1に
供給すること、および、蓄熱材2によって被処理気体G
の予熱および燃焼排気gの冷却を確実に行うことが必要
となる。臭気成分の略全てを燃焼室1に供給するために
は、まず、蓄熱材2の表面に臭気成分が付着し難いこと
が条件となる。そのためには、蓄熱材2の表面は円滑な
方がよく、例えば、ステンレス鋼のような金属製蓄熱材
2Aを用いることが考えられる。しかし、金属は一般に
熱伝導率が高い。よって、蓄熱材2の全てを金属製のも
のとすると、燃焼室1の高熱が容易に蓄熱材2に伝達す
る。この結果、蓄熱材2の温度が均一化してしまい、特
に前記冷却部4での蓄熱材2の温度が高温となって、燃
焼排気gを冷却する効果が損なわれてしまう。このよう
な、蓄熱材2の温度が均一化するのを防止するために
は、熱伝導率の小さい、例えばセラミックス製の蓄熱材
2Bを用いればよい。本構成であれば、燃焼室1が高温
であるために蓄熱材2に及ぶ影響を最小にすることがで
きる。以上のような理由から、本発明の装置において
は、軸心Xの方向に沿って、金属製蓄熱材2Aとセラミ
ックス製蓄熱材2Bとを分離した状態に配置している。
そして、金属製蓄熱材2Aを第2端面F2の側に設置し
たのは以下の理由による。即ち、金属製蓄熱材2Aの表
面状態とセラミックス製蓄熱材2Bの表面状態とを比較
すると、金属製蓄熱材2Aの表面が比較的平滑な表面を
呈しているのに対して、セラミックス製蓄熱材2Bの表
面は多孔質形状となっている。このため、被処理気体G
が、予熱される前の低温状態にある場合には、特に、セ
ラミックス製蓄熱材2Bの表面には、被処理気体G中の
未だ蒸発していない臭気ミストがミストの状態のまま付
着し易い。当該付着は、臭気ミストがセラミックス製蓄
熱材2Bの多孔に侵入することで行われる。一方、金属
製蓄熱材2Aの表面は円滑であるため、臭気ミストの付
着程度は少ない。即ち、本発明のごとく、蓄熱材2への
臭気ミストの付着量を低減するものであれば、未処理の
臭気ミストが冷却部4に運ばれるのを抑制することとな
る。この結果、冷却部4において燃焼排気gが臭気ミス
トを加熱し、この加熱によって蒸発した臭気ミストが、
そのまま燃焼排気gと共に脱臭装置の外部に排出される
という不都合を回避することができる。
は、図1に示すごとく、被処理気体G中の臭気成分を燃
焼処理する燃焼室1を有する。当該燃焼室1に対して
は、前記被処理気体Gは、予熱した後に供給される。当
該予熱は、被処理気体Gの熱分解をより促進するために
行う。一方、燃焼処理した後の燃焼排気gは、冷却した
後に蓄熱型脱臭装置の外部に排出する。当該冷却に際し
て吸収した燃焼排気gの熱量は前記予熱に利用する。前
記予熱および前記冷却は、蓄熱材2を予熱部3および冷
却部4に交互に位置変更させることで行う。即ち、蓄熱
材2を前記冷却部4に位置させて、前記燃焼排気gの保
有熱を吸収することで燃焼排気gを冷却し、前記蓄熱材
2を前記予熱部3に位置させて、前記冷却時に前記蓄熱
材2が吸収した熱を前記被処理気体Gに放出することで
被処理気体Gを予熱する。 (燃焼室)前記燃焼室1には、被処理気体Gを受け入れ
る受入口5と燃焼排気gを排出する排気口6とを形成し
てある。受入口5から受け入れた被処理気体G中の臭気
成分を熱分解処理するメインバーナー7を備えている。 (蓄熱材)前記予熱および冷却を行うための蓄熱材2
は、軸心Xの周りに回転自在な円筒体8の内部に充填し
てある。前記円筒体8の内部空間は、図2(イ)(ロ)
に示すごとく、前記軸心Xに沿った方向視において周方
向Yに沿って複数の小空間8aに分割してある。前記蓄
熱材2は当該複数の小空間8aの内部に備えてある。図
2(イ)は、前記円筒体8を前記軸心Xの方向に沿って
燃焼室1の側から見たものであり、図2(ロ)は、前記
軸心Xの方向に沿って燃焼室1とは反対側から見たもの
である。前記円筒体8は、円筒に係る軸心Xの周りに回
転自在である。図1に示すごとく、前記円筒体8は、装
置本体9の外部に設けたモータ10により駆動する。
尚、前記円筒体8の軸心X方向における両端面のうち、
前記燃焼室1側の端面を第1端面F1と称し、もう一方
の端面を第2端面F2と称する。また、前記円筒体8の
軸心X方向における両端面には、蓄熱材2が脱落するの
を防止するためのネット11を設けてある。これら複数
の小空間8aの内部に蓄熱材2を装着する。図3に示す
ごとく、前記蓄熱材2としては、例えば、金属製蓄熱材
2Aとセラミックス製蓄熱材2Bとを用いる。前記蓄熱
材2のうち、セラミックス製蓄熱材2Bは前記燃焼室1
の側に配置する。一方の金属製蓄熱材2Aは、前記軸心
X方向に沿って前記セラミックス製蓄熱材2Bに隣接さ
せつつ、前記燃焼室1とは反対側に配置する。前記セラ
ミックス製蓄熱材2Bは、図2(イ)および図3に示す
ごとくハニカム構造を有する。セラミックス製蓄熱材2
Bは、小空間8aの内部であって第1端面F1の側に設
ける。ハニカム構造を形成する個々の孔部は、前記軸心
Xに沿って貫通させる。当該孔部の内部を被処理気体G
あるいは燃焼排気gが通過する。このように、セラミッ
クス製蓄熱材2Bをハニカム構造とすることで、被処理
気体Gあるいは燃焼排気gとの接触面積を増大させるこ
とができる。セラミックスは、一般に金属に比べて熱伝
導率が小さい。よって、上記のごとく接触面積を増大さ
せることで熱伝導率の小ささを補っている。前記金属製
蓄熱材2Aは、図2(ロ)および図3に示すごとくパイ
プ状部材で構成する。当該パイプ状部材を個々の前記小
空間8aの内部であって、前記第2端面F2の側に充填
する。金属製蓄熱材2Aの長手方向は、前記軸心Xの方
向と略平行となるように配置する。前記金属製蓄熱材2
Aとしては、例えばステンレス鋼など各種の金属材料を
用いることができる。このように、前記軸心X方向に沿
って前記第1端面F1側と前記第2端面F2側とに異な
る種類の蓄熱材2A,2Bを配置するのは、被処理気体
Gに含まれる臭気成分を確実に熱分解処理することが目
的である。そのためには、臭気成分を確実に燃焼室1に
供給すること、および、蓄熱材2によって被処理気体G
の予熱および燃焼排気gの冷却を確実に行うことが必要
となる。臭気成分の略全てを燃焼室1に供給するために
は、まず、蓄熱材2の表面に臭気成分が付着し難いこと
が条件となる。そのためには、蓄熱材2の表面は円滑な
方がよく、例えば、ステンレス鋼のような金属製蓄熱材
2Aを用いることが考えられる。しかし、金属は一般に
熱伝導率が高い。よって、蓄熱材2の全てを金属製のも
のとすると、燃焼室1の高熱が容易に蓄熱材2に伝達す
る。この結果、蓄熱材2の温度が均一化してしまい、特
に前記冷却部4での蓄熱材2の温度が高温となって、燃
焼排気gを冷却する効果が損なわれてしまう。このよう
な、蓄熱材2の温度が均一化するのを防止するために
は、熱伝導率の小さい、例えばセラミックス製の蓄熱材
2Bを用いればよい。本構成であれば、燃焼室1が高温
であるために蓄熱材2に及ぶ影響を最小にすることがで
きる。以上のような理由から、本発明の装置において
は、軸心Xの方向に沿って、金属製蓄熱材2Aとセラミ
ックス製蓄熱材2Bとを分離した状態に配置している。
そして、金属製蓄熱材2Aを第2端面F2の側に設置し
たのは以下の理由による。即ち、金属製蓄熱材2Aの表
面状態とセラミックス製蓄熱材2Bの表面状態とを比較
すると、金属製蓄熱材2Aの表面が比較的平滑な表面を
呈しているのに対して、セラミックス製蓄熱材2Bの表
面は多孔質形状となっている。このため、被処理気体G
が、予熱される前の低温状態にある場合には、特に、セ
ラミックス製蓄熱材2Bの表面には、被処理気体G中の
未だ蒸発していない臭気ミストがミストの状態のまま付
着し易い。当該付着は、臭気ミストがセラミックス製蓄
熱材2Bの多孔に侵入することで行われる。一方、金属
製蓄熱材2Aの表面は円滑であるため、臭気ミストの付
着程度は少ない。即ち、本発明のごとく、蓄熱材2への
臭気ミストの付着量を低減するものであれば、未処理の
臭気ミストが冷却部4に運ばれるのを抑制することとな
る。この結果、冷却部4において燃焼排気gが臭気ミス
トを加熱し、この加熱によって蒸発した臭気ミストが、
そのまま燃焼排気gと共に脱臭装置の外部に排出される
という不都合を回避することができる。
【0006】また、セラミックス製蓄熱材2Bの熱伝導
率と金属製蓄熱材2Aの熱伝導率とを比較すると、一般
にセラミックス製蓄熱材2Bの熱伝導率の方が小さい。
即ち、燃焼室1の熱がセラミックス製蓄熱材2Bを介し
て金属製蓄熱材2Aに伝達される量は少ない。よって、
予熱部3を通過する際に被処理気体Gに対して蓄熱を放
出した金属製蓄熱材2Aの温度は、当該蓄熱材2が冷却
部4に至るまで低温に維持され、燃焼排気gの冷却効果
を最大限に発揮させることができる。ただし、金属製蓄
熱材2Aと比較した場合のセラミックス製蓄熱材2Bの
熱伝導性能上の不利を補うために、本実施形態では、前
記セラミックス製蓄熱材2Bをハニカム構造とし、被処
理気体Gあるいは燃焼排気gとの接触面積を増大させて
ある。当該セラミックス製蓄熱材2Bは、例えば、セラ
ミックス材料を押出し成形したのち、焼結して得ること
ができる。 (給排手段)図1に示すごとく、被処理気体Gは、給排
手段12を用いて当該脱臭装置に供給・排気する。即
ち、前記給排手段12は、被処理気体Gを熱分解処理す
るために、被処理気体Gを前記円筒体8の内部に流通さ
せて予熱し、燃焼室1内に供給して熱分解処理を行わ
せ、熱分解が終了した燃焼排気gを冷却するために再び
前記円筒体8の内部に流通させるものである。前記給排
手段12は、主に、円筒体8の内部に被処理気体Gを供
給するための供給路12A、および、円筒体8で予熱し
た被処理気体Gを燃焼室1に導入する導入路12B、熱
分解処理を終了した後の燃焼排気gを再び円筒体8に導
くための導出路12C、そして、円筒体8で冷却が終了
した燃焼排気gを装置の外部に排出するための排気路1
2Dで構成する。これら4つの流路は装置本体9に固定
してある。前記供給路12Aおよび前記排気路12D
は、一方の端部が装置本体9の外部に連通し、他方の端
部が前記円筒体8の第2端面F2に近接して開口してい
る。前記導入路12Bおよび前記導出路12Cは、一方
の端部が燃焼室1に連通し、他方の端部が前記円筒体8
の第1端面F1に近接して開口している。これら流路の
開口部13のうち前記円筒体8に対向する開口部13で
あって、前記供給路12Aに係るものを供給開口部13
Aと称し、前記導入路12Bに係るものを導入開口部1
3Bと称し、前記導出路12Cに係るものを導出開口部
13Cと称し、前記排気路12Dに係るものを排気開口
部13Dと称する。これらの開口部13は、何れも図4
に示すごとく、前記軸心Xに沿った方向視において略扇
形に形成してある。そして、前記供給開口部13Aと前
記導入開口部12Bとが前記軸心Xの方向において対向
しており、前記導出開口部13Cと前記排気開口部13
Dとが同方向において対向している。これらの流路の間
において前記円筒体8が回転し、複数の小空間8aのう
ち、前記供給開口部13Aと前記導入開口部12Bとの
間に位置した小空間8aが前記予熱部3となり、一方、
前記導出開口部13Cと前記排気開口部13Dとの間に
位置した小空間8aが前記冷却部4となる。図1に示す
ごとく、前記装置本体9の内部は、燃焼室1と余圧室1
4とに仕切ってある。前記燃焼室1は、被処理気体Gを
熱分解する空間である。一方、前記余圧室14には、前
記円筒体8および、前記四つの流路12A〜12Dを設
けてある。当該余圧室14と前記四つの流路12A〜1
2Dとの接続部は密封してある。前記余圧室14には、
前記排気路12Dから分岐させた余圧路15を接続して
ある。つまり、排気路12Dから燃焼排気gの一部を抜
き取り、前記余圧室14に供給して、前記円筒体8の内
部空間の圧力よりも前記余圧室14の圧力を高めるので
ある。前記余圧室14への燃焼排気gの供給は、前記余
圧路15の途中に設けたファン16により行う。これに
より、前記供給開口部13Aおよび前記排気開口部13
Dと前記第2端面F2との隙間17から、および、前記
導入開口部12Bおよび前記導出開口部13Cと前記第
1端面F1との隙間17から、前記余圧室14内の燃焼
排気gが前記予熱部3および前記冷却部4に流入する。
よって、被処理気体Gは、予熱部3あるいは冷却部4か
ら余圧室14の側に漏洩することが防止でき、全ての被
処理気体Gを確実に熱分解処理することができる。因み
に、前記間隙は1mm〜数mmである。前記ファン16
には、当該ファン16の送風量を検出する風量センサ1
8を備えている。同時に、前記余圧室14には、当該余
圧室14内の圧力を測定する圧力センサ19を備えてい
る。これら風量センサ18および圧力センサ19は圧力
制御装置20に接続してあり、前記余圧室14内の圧力
が所定の値となるように前記圧力制御装置20はファン
16の送風量を調節する。さらに、前記圧力制御装置2
0には、警報装置21を備えている。当該警報装置21
は、前記ファン16の風量が一定以上に達した際に作動
するように設定してある。つまり、前記風量が一定値以
上となった場合には、前記隙間17の大きさが経年変化
により大きくなったと判断するのである。尚、前記供給
開口部13Aと前記導入開口部13Bとの対向位置は、
図4および図5に示すごとく、円筒体8の回転方向Zに
沿って前記導入開口部13Bが回転方向Zの下手側に位
置ずれさせてある。図5は、前記円筒体8および前記四
つの流路12A〜12Dを展開したものである。前記位
置ずれの量は、例えば、前記小空間8aの一個分〜半個
分の角度である。本構成であれば、円筒体8の第2端面
F2のうち特定の領域が、前記供給開口部13Aに対向
する位置から回転方向Zの下手側に外れた直後において
も、当該第2端面F2の領域に連通する第1端面F1の
領域は、前記導入開口部13Bに未だ連通している。当
該小空間8aに存在する被処理気体Gは、前記供給開口
部13Aと前記第2端面F2との隙間17から流入する
燃焼排気gによって燃焼室1に供給される。つまり、前
記小空間8aへの被処理気体Gの供給を先に停止し、そ
の後、前記小空間8aの残存する被処理気体Gを燃焼室
1の側に流入させるから、小空間8aの内部に未処理の
被処理気体Gが残存するのを防止する。この結果、当該
小空間8aが前記冷却部4となる位置に移動した場合に
当該未処理の被処理気体Gが脱臭装置から排出されると
いう不都合を防止することができる。 (被処理気体分流制御手段S)当該被処理気体分流制御
手段S(以下「分流制御手段S」と称する)は、前記供
給路12Aを介して燃焼室1に供給する被処理気体Gの
一部をバイパス路22に流通させ、予熱部3を通さずに
前記燃焼室1に供給するものである。前記分流制御手段
Sは、図1に示すごとく、前記供給路12Aから分岐し
て前記燃焼室1に至るバイパス路22と、当該バイパス
路22の途中に設けた流量調節弁23と、前記燃焼室1
の内部温度を測定する分流制御用の温度センサー24
と、当該温度センサー24で検出した温度に基づいて前
記流量調節弁23の開度を調節する分流制御装置25と
で構成する。例えば、前記被処理気体G中に高温で発熱
する溶剤等が含まれている場合には、その発熱量の増大
に伴って、燃焼室1の内部温度が上昇する。通常、前記
燃焼室1を構成する内壁等の内部構造は、燃焼室1の内
部温度が一定範囲にあることを想定して設計してある。
よって、前記燃焼室1の内部温度が突発的に上昇する
と、燃焼室1の構成部材に過度の熱膨張が生じたり、前
記構成部材の一部が溶融する等して、装置本体9が損傷
する不都合が生じる場合がある。本発明の脱臭装置で
は、この発熱を吸収するために、予熱しない被処理気体
Gを直に燃焼室1に供給する。前記バイパス路22を介
しての被処理気体Gの供給量は、前記流量調節弁23の
開度を変更するだけで調節可能である。前記蓄熱材2
は、前述のごとく孔部を有する形状であるため、被処理
気体Gの流通抵抗が高くなっている。よって、前記流量
調節弁23の開度を増せば、被処理気体Gは、容易にバ
イパス路22に流入することとなる。尚、図示は省略す
るが、バイパス路22の途中に分流用のファンを設けて
おけば、バイパス路22を介しての被処理気体Gの供給
がより円滑なものとなる。本構成であれば、バイパス路
22を介して供給した低温の被処理気体Gにより、前記
燃焼室1の内部を冷却することができる。このことはつ
まり、前記増大した発熱を利用して被処理気体Gを予熱
し、前記増大した発熱を吸収して燃焼室1内の温度上昇
を阻止するものである。この結果、前記燃焼室1の構造
部分が損傷する等の不都合が発生するのを防止すること
ができる。さらに、分流制御手段Sを備えておけば、前
記燃焼室1の内部温度を任意の温度に設定することが可
能であり、しかも、当該設定を自動で行うことができる
ため、被処理気体Gの熱分解処理を適切にかつ効率的に
行うことができる。 (補助予熱手段)図1に示すごとく、前記供給開口部1
3Aの内部には、円筒体8に充填した金属製蓄熱材2A
および供給する被処理気体Gを予熱する補助予熱手段2
6を設けてある。本実施形態では、前記補助予熱手段2
6として補助バーナー26Aを設けて構成する。当該補
助バーナー26Aを用いて被処理気体Gを加熱し、被処
理気体Gに含まれる臭気ミストを蒸発させる。これによ
り、臭気ミストが蓄熱材2の表面に付着するのをより確
実に防止する。当該補助予熱手段26を備えることで、
臭気ミストが蓄熱材2に付着したまま冷却部4に移動
し、冷却部4で蒸発して燃焼排気gと共に脱臭装置の外
部に排出されるのを有効に防止するのである。 (運転例)本装置を運転した場合の各開口部13A〜1
3Dでの温度は、例えば、前記供給開口部13Aでの被
処理気体Gの温度は160℃であり、予熱部3を通過さ
せて予熱した後の前記導入開口部13Bにおける被処理
気体Gの温度は700℃である。さらに、燃焼後の前記
導出開口部13Cにおける燃焼排気gの温度は760℃
であり、冷却部4を通過させて冷却した後の前記排気開
口部13Dにおける燃焼排気gの温度は220℃であ
る。これらの温度は、図示は省略するが、各開口部13
A〜13Dに設けた温度センサーによって測定する。特
に、前記導出開口部13Cにおける温度を測定する温度
センサーは、前記分流制御用の温度センサー24を用い
る。本発明の脱臭装置では、燃焼室1の最高温度は燃焼
排気gの温度によりほぼ決定される。このため、前記分
流制御装置Sを動作させるための分流制御用の温度セン
サー24は、燃焼排気gが最初に通過することとなる前
記導出開口部に設けておく。本実施形態では、前記燃焼
室1内の温度が略760℃となるように、前記分流制御
装置25において温度設定しておく。具体的には、前記
温度センサー24の検出温度が760℃以下の場合には
前記流量調節弁23は閉状体となる。一方、前記温度セ
ンサー24の検出温度が760℃を越える場合には、超
過した温度差に応じて前記流量調節弁23の開度が高め
られる。 (効果)以上のごとく、本発明の蓄熱型脱臭装置によれ
ば、バイパス路22を介して供給した低温の被処理気体
Gにより、前記燃焼室1の内部を冷却して、前記燃焼室
1の構造部分が損傷する等の不都合が生じるのを防止す
ることができる。さらに、被処理気体分流制御手段Sを
備えることで、前記燃焼室1の内部温度を任意の温度に
自動設定することができ、被処理気体Gの熱分解処理を
適切にかつ効率的に行うことができる。
率と金属製蓄熱材2Aの熱伝導率とを比較すると、一般
にセラミックス製蓄熱材2Bの熱伝導率の方が小さい。
即ち、燃焼室1の熱がセラミックス製蓄熱材2Bを介し
て金属製蓄熱材2Aに伝達される量は少ない。よって、
予熱部3を通過する際に被処理気体Gに対して蓄熱を放
出した金属製蓄熱材2Aの温度は、当該蓄熱材2が冷却
部4に至るまで低温に維持され、燃焼排気gの冷却効果
を最大限に発揮させることができる。ただし、金属製蓄
熱材2Aと比較した場合のセラミックス製蓄熱材2Bの
熱伝導性能上の不利を補うために、本実施形態では、前
記セラミックス製蓄熱材2Bをハニカム構造とし、被処
理気体Gあるいは燃焼排気gとの接触面積を増大させて
ある。当該セラミックス製蓄熱材2Bは、例えば、セラ
ミックス材料を押出し成形したのち、焼結して得ること
ができる。 (給排手段)図1に示すごとく、被処理気体Gは、給排
手段12を用いて当該脱臭装置に供給・排気する。即
ち、前記給排手段12は、被処理気体Gを熱分解処理す
るために、被処理気体Gを前記円筒体8の内部に流通さ
せて予熱し、燃焼室1内に供給して熱分解処理を行わ
せ、熱分解が終了した燃焼排気gを冷却するために再び
前記円筒体8の内部に流通させるものである。前記給排
手段12は、主に、円筒体8の内部に被処理気体Gを供
給するための供給路12A、および、円筒体8で予熱し
た被処理気体Gを燃焼室1に導入する導入路12B、熱
分解処理を終了した後の燃焼排気gを再び円筒体8に導
くための導出路12C、そして、円筒体8で冷却が終了
した燃焼排気gを装置の外部に排出するための排気路1
2Dで構成する。これら4つの流路は装置本体9に固定
してある。前記供給路12Aおよび前記排気路12D
は、一方の端部が装置本体9の外部に連通し、他方の端
部が前記円筒体8の第2端面F2に近接して開口してい
る。前記導入路12Bおよび前記導出路12Cは、一方
の端部が燃焼室1に連通し、他方の端部が前記円筒体8
の第1端面F1に近接して開口している。これら流路の
開口部13のうち前記円筒体8に対向する開口部13で
あって、前記供給路12Aに係るものを供給開口部13
Aと称し、前記導入路12Bに係るものを導入開口部1
3Bと称し、前記導出路12Cに係るものを導出開口部
13Cと称し、前記排気路12Dに係るものを排気開口
部13Dと称する。これらの開口部13は、何れも図4
に示すごとく、前記軸心Xに沿った方向視において略扇
形に形成してある。そして、前記供給開口部13Aと前
記導入開口部12Bとが前記軸心Xの方向において対向
しており、前記導出開口部13Cと前記排気開口部13
Dとが同方向において対向している。これらの流路の間
において前記円筒体8が回転し、複数の小空間8aのう
ち、前記供給開口部13Aと前記導入開口部12Bとの
間に位置した小空間8aが前記予熱部3となり、一方、
前記導出開口部13Cと前記排気開口部13Dとの間に
位置した小空間8aが前記冷却部4となる。図1に示す
ごとく、前記装置本体9の内部は、燃焼室1と余圧室1
4とに仕切ってある。前記燃焼室1は、被処理気体Gを
熱分解する空間である。一方、前記余圧室14には、前
記円筒体8および、前記四つの流路12A〜12Dを設
けてある。当該余圧室14と前記四つの流路12A〜1
2Dとの接続部は密封してある。前記余圧室14には、
前記排気路12Dから分岐させた余圧路15を接続して
ある。つまり、排気路12Dから燃焼排気gの一部を抜
き取り、前記余圧室14に供給して、前記円筒体8の内
部空間の圧力よりも前記余圧室14の圧力を高めるので
ある。前記余圧室14への燃焼排気gの供給は、前記余
圧路15の途中に設けたファン16により行う。これに
より、前記供給開口部13Aおよび前記排気開口部13
Dと前記第2端面F2との隙間17から、および、前記
導入開口部12Bおよび前記導出開口部13Cと前記第
1端面F1との隙間17から、前記余圧室14内の燃焼
排気gが前記予熱部3および前記冷却部4に流入する。
よって、被処理気体Gは、予熱部3あるいは冷却部4か
ら余圧室14の側に漏洩することが防止でき、全ての被
処理気体Gを確実に熱分解処理することができる。因み
に、前記間隙は1mm〜数mmである。前記ファン16
には、当該ファン16の送風量を検出する風量センサ1
8を備えている。同時に、前記余圧室14には、当該余
圧室14内の圧力を測定する圧力センサ19を備えてい
る。これら風量センサ18および圧力センサ19は圧力
制御装置20に接続してあり、前記余圧室14内の圧力
が所定の値となるように前記圧力制御装置20はファン
16の送風量を調節する。さらに、前記圧力制御装置2
0には、警報装置21を備えている。当該警報装置21
は、前記ファン16の風量が一定以上に達した際に作動
するように設定してある。つまり、前記風量が一定値以
上となった場合には、前記隙間17の大きさが経年変化
により大きくなったと判断するのである。尚、前記供給
開口部13Aと前記導入開口部13Bとの対向位置は、
図4および図5に示すごとく、円筒体8の回転方向Zに
沿って前記導入開口部13Bが回転方向Zの下手側に位
置ずれさせてある。図5は、前記円筒体8および前記四
つの流路12A〜12Dを展開したものである。前記位
置ずれの量は、例えば、前記小空間8aの一個分〜半個
分の角度である。本構成であれば、円筒体8の第2端面
F2のうち特定の領域が、前記供給開口部13Aに対向
する位置から回転方向Zの下手側に外れた直後において
も、当該第2端面F2の領域に連通する第1端面F1の
領域は、前記導入開口部13Bに未だ連通している。当
該小空間8aに存在する被処理気体Gは、前記供給開口
部13Aと前記第2端面F2との隙間17から流入する
燃焼排気gによって燃焼室1に供給される。つまり、前
記小空間8aへの被処理気体Gの供給を先に停止し、そ
の後、前記小空間8aの残存する被処理気体Gを燃焼室
1の側に流入させるから、小空間8aの内部に未処理の
被処理気体Gが残存するのを防止する。この結果、当該
小空間8aが前記冷却部4となる位置に移動した場合に
当該未処理の被処理気体Gが脱臭装置から排出されると
いう不都合を防止することができる。 (被処理気体分流制御手段S)当該被処理気体分流制御
手段S(以下「分流制御手段S」と称する)は、前記供
給路12Aを介して燃焼室1に供給する被処理気体Gの
一部をバイパス路22に流通させ、予熱部3を通さずに
前記燃焼室1に供給するものである。前記分流制御手段
Sは、図1に示すごとく、前記供給路12Aから分岐し
て前記燃焼室1に至るバイパス路22と、当該バイパス
路22の途中に設けた流量調節弁23と、前記燃焼室1
の内部温度を測定する分流制御用の温度センサー24
と、当該温度センサー24で検出した温度に基づいて前
記流量調節弁23の開度を調節する分流制御装置25と
で構成する。例えば、前記被処理気体G中に高温で発熱
する溶剤等が含まれている場合には、その発熱量の増大
に伴って、燃焼室1の内部温度が上昇する。通常、前記
燃焼室1を構成する内壁等の内部構造は、燃焼室1の内
部温度が一定範囲にあることを想定して設計してある。
よって、前記燃焼室1の内部温度が突発的に上昇する
と、燃焼室1の構成部材に過度の熱膨張が生じたり、前
記構成部材の一部が溶融する等して、装置本体9が損傷
する不都合が生じる場合がある。本発明の脱臭装置で
は、この発熱を吸収するために、予熱しない被処理気体
Gを直に燃焼室1に供給する。前記バイパス路22を介
しての被処理気体Gの供給量は、前記流量調節弁23の
開度を変更するだけで調節可能である。前記蓄熱材2
は、前述のごとく孔部を有する形状であるため、被処理
気体Gの流通抵抗が高くなっている。よって、前記流量
調節弁23の開度を増せば、被処理気体Gは、容易にバ
イパス路22に流入することとなる。尚、図示は省略す
るが、バイパス路22の途中に分流用のファンを設けて
おけば、バイパス路22を介しての被処理気体Gの供給
がより円滑なものとなる。本構成であれば、バイパス路
22を介して供給した低温の被処理気体Gにより、前記
燃焼室1の内部を冷却することができる。このことはつ
まり、前記増大した発熱を利用して被処理気体Gを予熱
し、前記増大した発熱を吸収して燃焼室1内の温度上昇
を阻止するものである。この結果、前記燃焼室1の構造
部分が損傷する等の不都合が発生するのを防止すること
ができる。さらに、分流制御手段Sを備えておけば、前
記燃焼室1の内部温度を任意の温度に設定することが可
能であり、しかも、当該設定を自動で行うことができる
ため、被処理気体Gの熱分解処理を適切にかつ効率的に
行うことができる。 (補助予熱手段)図1に示すごとく、前記供給開口部1
3Aの内部には、円筒体8に充填した金属製蓄熱材2A
および供給する被処理気体Gを予熱する補助予熱手段2
6を設けてある。本実施形態では、前記補助予熱手段2
6として補助バーナー26Aを設けて構成する。当該補
助バーナー26Aを用いて被処理気体Gを加熱し、被処
理気体Gに含まれる臭気ミストを蒸発させる。これによ
り、臭気ミストが蓄熱材2の表面に付着するのをより確
実に防止する。当該補助予熱手段26を備えることで、
臭気ミストが蓄熱材2に付着したまま冷却部4に移動
し、冷却部4で蒸発して燃焼排気gと共に脱臭装置の外
部に排出されるのを有効に防止するのである。 (運転例)本装置を運転した場合の各開口部13A〜1
3Dでの温度は、例えば、前記供給開口部13Aでの被
処理気体Gの温度は160℃であり、予熱部3を通過さ
せて予熱した後の前記導入開口部13Bにおける被処理
気体Gの温度は700℃である。さらに、燃焼後の前記
導出開口部13Cにおける燃焼排気gの温度は760℃
であり、冷却部4を通過させて冷却した後の前記排気開
口部13Dにおける燃焼排気gの温度は220℃であ
る。これらの温度は、図示は省略するが、各開口部13
A〜13Dに設けた温度センサーによって測定する。特
に、前記導出開口部13Cにおける温度を測定する温度
センサーは、前記分流制御用の温度センサー24を用い
る。本発明の脱臭装置では、燃焼室1の最高温度は燃焼
排気gの温度によりほぼ決定される。このため、前記分
流制御装置Sを動作させるための分流制御用の温度セン
サー24は、燃焼排気gが最初に通過することとなる前
記導出開口部に設けておく。本実施形態では、前記燃焼
室1内の温度が略760℃となるように、前記分流制御
装置25において温度設定しておく。具体的には、前記
温度センサー24の検出温度が760℃以下の場合には
前記流量調節弁23は閉状体となる。一方、前記温度セ
ンサー24の検出温度が760℃を越える場合には、超
過した温度差に応じて前記流量調節弁23の開度が高め
られる。 (効果)以上のごとく、本発明の蓄熱型脱臭装置によれ
ば、バイパス路22を介して供給した低温の被処理気体
Gにより、前記燃焼室1の内部を冷却して、前記燃焼室
1の構造部分が損傷する等の不都合が生じるのを防止す
ることができる。さらに、被処理気体分流制御手段Sを
備えることで、前記燃焼室1の内部温度を任意の温度に
自動設定することができ、被処理気体Gの熱分解処理を
適切にかつ効率的に行うことができる。
【図1】本発明に係る蓄熱型脱臭装置の構成を示す説明
図
図
【図2】円筒体の正面および背面を示す説明図
【図3】蓄熱材の充填状態を示す説明図
【図4】被処理気体を流通させる流路の構成を示す説明
図
図
【図5】被処理気体を流通させる流路の構成を示す説明
図
図
【符号の説明】 1 燃焼室 2 蓄熱材 3 予熱部 4 冷却部 12A 供給路 22 バイパス路 23 流量調節弁 24 温度センサー G 被処理気体 g 燃焼排気 S 被処理気体分流制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾西 修 大阪府大阪市東成区中道一丁目4番2号 大阪ガスエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 小峰 高吉 神奈川県横浜市泉区新橋町1029番地19号 (72)発明者 小倉 昭雄 東京都大田区北嶺町41番地25号 (72)発明者 工藤 哲朗 神奈川県川崎市多摩区中の島4丁目17番7 号 Fターム(参考) 3K062 AA23 AB01 AC20 BA02 CA01 CB03 DA01 DB01 3K078 BA01 BA21 EA01 EA06 EA07 EA09 4D002 AB02 AB03 AC10 BA05 BA13 CA20 GA02 GA03 GB01 GB03 GB04 HA03 HA08
Claims (2)
- 【請求項1】 被処理気体中の臭気成分を熱分解する燃
焼室を有し、前記燃焼室に供給する前記被処理気体を予
熱する予熱部と、前記燃焼室から排出する燃焼排気を冷
却する冷却部とを備え、前記予熱部と前記冷却部とに亘
って蓄熱材を交互に位置変更自在であり、前記冷却を、
蓄熱材を前記冷却部に位置させて、前記燃焼排気の保有
熱を吸収することで行い、 前記予熱を、前記蓄熱材を前記予熱部に位置させて、前
記冷却時に前記蓄熱材が吸収した熱を前記被処理気体に
放出することで行う脱臭装置であって、前記被処理気体
を前記予熱部を介して前記燃焼室に供給する供給路の他
に、前記被処理気体を、前記予熱部に通過させることな
く前記燃焼室に供給し得るバイパス路を備えた蓄熱型脱
臭装置。 - 【請求項2】 前記燃焼室に温度センサーを備え、前記
バイパス路に流量調節弁を備えると共に、前記温度セン
サーの検出温度が高温となるほど前記流量調節弁の開度
を高めて前記バイパス路の流量を増大させる分流制御手
段を備えている請求項1に記載の蓄熱型脱臭装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25573999A JP2001082724A (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | 蓄熱型脱臭装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25573999A JP2001082724A (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | 蓄熱型脱臭装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001082724A true JP2001082724A (ja) | 2001-03-30 |
Family
ID=17282969
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25573999A Pending JP2001082724A (ja) | 1999-09-09 | 1999-09-09 | 蓄熱型脱臭装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001082724A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004150681A (ja) * | 2002-10-30 | 2004-05-27 | Sintokogio Ltd | 蓄熱燃焼式排ガス浄化装置の運転制御方法およびその装置 |
JP2009299947A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Chugai Ro Co Ltd | 蓄熱式ガス処理炉 |
JP2011202935A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Koyo Thermo System Kk | 排ガス処理装置 |
KR101623520B1 (ko) * | 2014-06-11 | 2016-05-24 | 금오공과대학교 산학협력단 | 마이크로웨이브를 이용한 휘발성유기화합물질 및 산업 폐가스 제거장치 |
-
1999
- 1999-09-09 JP JP25573999A patent/JP2001082724A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004150681A (ja) * | 2002-10-30 | 2004-05-27 | Sintokogio Ltd | 蓄熱燃焼式排ガス浄化装置の運転制御方法およびその装置 |
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KR101623520B1 (ko) * | 2014-06-11 | 2016-05-24 | 금오공과대학교 산학협력단 | 마이크로웨이브를 이용한 휘발성유기화합물질 및 산업 폐가스 제거장치 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071227 |