JP2001080491A - 車両のヨーイング運動量制御装置 - Google Patents

車両のヨーイング運動量制御装置

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JP2001080491A
JP2001080491A JP25624799A JP25624799A JP2001080491A JP 2001080491 A JP2001080491 A JP 2001080491A JP 25624799 A JP25624799 A JP 25624799A JP 25624799 A JP25624799 A JP 25624799A JP 2001080491 A JP2001080491 A JP 2001080491A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 急操舵のレーンチェンジ時のような緊急回避
時に、フィードフォワード制御ゲインを大きくして位相
遅れを改善し、通常走行時はフィードフォワード制御ゲ
インを小さくして減速Gによる違和感を抑制する車両の
ヨーイング運動量制御装置を提供すること。 【解決手段】 通常状態への回避動作を要する緊急状態
の度合いを検出する緊急度検出手段を備え、車両のヨー
イングモーメント制御を行う制動力制御手段を、操舵角
速度と操舵角加速度に応じてヨーイングモーメント量を
発生すると共に、緊急度が強くなるに応じてヨーイング
モーメント量を大きくするフィードフォワード制御を行
う手段とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のヨーイング
運動量制御装置に関する。特に、車両に作用する入力や
車両に発生する物理量等から車両の各輪に設けられたホ
イルシリンダの制動力制御を行う車両のヨーイング運動
量制御装置に関し、特にこのフィードフォワード制御を
可能とした車両の各輪に設けられたホイルシリンダの制
動力制御装置等に適用可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両のヨーイング運動量制御装置
としては、例えば、特開平5−270382号公報に記
載のものが知られている。
【0003】この公報には、目標ヨーイング運動量の設
定で常に操舵角度と車速から設定した目標ヨーイング運
動量を目標に各輪の制動力でフィードバックによりヨー
イングモーメントを制御する構成が記載されている。
【0004】一方、特開平5−77753号公報には、
4WSの操舵角、操舵角速度、操舵角加速度に応じるフ
ィードフォワード制御と、目標ヨーイング運動量と、目
標ヨーイング運動量のフィードバック制御で後輪コーナ
リングフォースでヨーイングモーメント制御を実行する
構成が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平5−270382号公報に記載の従来技術にあって
は、フィードバック制御のみであるので積極的に位相遅
れを補償しない。このため、レーンチェンジのような急
な旋回運動をした場合、ハンドル操舵角度に追従する目
標ヨーイング運動量に実ヨーイング運動量を一致させよ
うとF/B制御するが、実ヨーイング運動量が遅れて偏差
が大きくなって制御開始することになり、ハンドル操作
に対する車両ヨーイング運動量の位相遅れが大きく、結
果的にドライバーが挙動を修正しようとしてハンドル操
舵角度が過大な操作をするようになってしまうという問
題があった。
【0006】一方、特開平5−77753号公報に記載
の従来技術にあっては、フィードバック+フィードフォ
ワード制御の構成であるが、ハンドル操舵角、操舵角速
度が小さいときにフィードバック制御ゲインを大きく
し、一方、操舵角、操舵角速度によらず、ほぼ一定のゲ
インでフィードフォワード制御を行うように切り替える
構成となっている。そのため、急操作時の位相遅れの補
償はフィードフォワード制御で行われる。しかし、これ
を各輪の制動力でヨーモーメント制御を行うときには、
車両に大きな位相遅れが生じる不安定挙動が発生する前
に、位相補償して安定性を向上するには、早期にヨーモ
ーメント制御を行う必要があり、ドライバーが不安感を
感じていないときに制動力を発生するため、減速Gが生
じて、違和感を感じてしまうという問題があった。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、急操舵のレーンチェンジ時のよう
な緊急回避時に、フィードフォワード制御ゲインを大き
くして位相遅れを改善し、通常走行時はフィードフォワ
ード制御ゲインを小さくして減速Gによる違和感を抑制
する車両のヨーイング運動量制御装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決手段は、
下記の通りである。
【0009】請求項1記載の発明では、少なくともハン
ドル操作から操舵角速度及び操舵角加速度を検出する操
舵角速度検出手段及び操舵角加速度検出手段と、前記操
舵角速度検出手段及び操舵角加速度検出手段からの信号
に基づいて左右車輪の制動力差を発生し、車両のヨーイ
ングモーメント制御を行う制動力制御手段とを備えた車
両のヨーイング運動量制御装置において、通常状態への
回避動作を要する緊急状態の度合いを検出する緊急度検
出手段を備え、前記制動力制御手段を、操舵角速度と操
舵角加速度に応じてヨーイングモーメント量を発生する
と共に、緊急度が強くなるに応じてヨーイングモーメン
ト量を大きくするフィードフォワード制御を行う手段と
したことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
車両のヨーイング運動量制御装置において、前記制動力
制御手段を、検出された緊急度が強い状態であるときフ
ィードフォワード制御ゲインを大きくする手段としたこ
とを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の車両のヨーイング運動量制御装置において、前記
緊急度検出手段を、車速、操舵角速度、操舵角加速度、
車両横加速度、車両減速度、ブレーキ操作量等が大きい
とき緊急度が強い状態であると検出し、路面摩擦係数が
小さいとき緊急度が強い状態であると検出する手段とし
たことを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明では、請求項1又は2
記載の車両のヨーイング運動量制御装置において、前記
緊急度検出手段を、外界認識手段により障害物を検出し
た場合に、緊急度が強い状態であると検出する手段とし
たことを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明では、請求項1ないし
4記載の車両のヨーイング運動量制御装置において、車
両に実際に発生しているヨーイング運動量を検出するヨ
ーイング運動量検出手段と、車両に作用する入力又は車
両に発生している物理量を検出する入力物理量検出手段
と、前記入力物理量検出手段で検出された車両に作用す
る入力検出値又は車両に発生している物理量検出値とに
基づいて車両で達成すべき目標ヨーイング運動量を算出
する目標ヨーイング運動量演算手段と、前記目標ヨーイ
ング運動量演算手段で算出された目標ヨーイング運動量
に前記目標ヨーイング運動量検出手段で検出されたヨー
イング運動量を一致させるように制御を行うフィードバ
ック制御手段とを備え、前記制動力制御手段を、前記フ
ィードフォワード制御により演算されたヨーイングモー
メント量と、フィードバック制御により演算されたヨー
イングモーメント量の和を、実際に車両に発生させよう
とする修正ヨーイングモーメント量として設定する手段
としたことを特徴とする。
【0014】
【発明の作用および効果】請求項1記載の発明では、操
舵角速度検出手段及び操舵角加速度検出手段において、
少なくともハンドル操作から操舵角速度及び操舵角加速
度が検出され、制動力制御手段において、操舵角速度信
号及び操舵角加速度信号に基づいて左右車輪の制動力差
を発生し、車両のヨーイングモーメントが制御される。
【0015】そして、緊急度検出手段において、通常状
態への回避動作を要する緊急状態の度合いが検出され、
前記制動力制御手段において、操舵角速度と操舵角加速
度に応じてヨーイングモーメント量を発生する制御が行
われると共に、緊急度が強くなるに応じてヨーイングモ
ーメント量を大きくするフィードフォワード制御が行わ
れる。
【0016】よって、急操舵のレーンチェンジ時のよう
な緊急回避時には、制動力による減速Gがドライバーに
とっては違和感と感じないため、緊急度が強いときに、
操舵速度及び操舵角加速度に応じて演算されるヨーイン
グモーメント量を大きくするフィードフォワード制御を
行うことで、必要なヨーイング運動量が補償され、位相
遅れを改善できる。一方、緊急度が弱いときには、操舵
速度及び操舵角加速度に応じて演算されるヨーイングモ
ーメント量を小さくするフィードフォワード制御を行う
ことで、制動力による減速Gが小さく抑えられ、減速G
によりドライバーに与える違和感が抑制される。
【0017】請求項2記載の発明では、制動力制御手段
において、検出された緊急度が強い状態であるときフィ
ードフォワード制御ゲインが大きく設定される。
【0018】よって、走行中の緊急度検出に基づくフィ
ードフォワード制御ゲインの変更により、請求項1記載
の発明の作用効果を達成することができる。
【0019】請求項3記載の発明では、緊急度検出手段
において、車速、操舵角速度、操舵角加速度、車両横加
速度、車両減速度、ブレーキ操作量等が大きいとき緊急
度が強い状態であると検出され、路面摩擦係数が小さい
とき緊急度が強い状態であると検出される。
【0020】よって、走行中の緊急度を、検出可能な車
両の走行状態や路面摩擦係数により推定検出することが
できる。
【0021】請求項4記載の発明では、緊急度検出手段
において、外界認識手段により障害物を検出した場合
に、緊急度が強い状態であると判断される。ここで、外
界認識手段とは、カメラ、レーザーレーダー、ミリ波等
の外界認識センサや路車間通信でのインフラ側から提供
される情報を総合した手段をいう。
【0022】よって、走行中の緊急度を、外界認識手段
により検出可能な障害物の存在により推定検出すること
ができる。
【0023】請求項5記載の発明では、実ヨーイング運
動量検出手段において、車両に実際に発生しているヨー
イング運動量が検出され、入力物理量検出手段におい
て、車両に作用する入力又は車両に発生している物理量
が検出され、目標ヨーイング運動量演算手段において、
前記入力物理量検出手段で検出された車両に作用する入
力検出値、又は車両に発生している物理量検出値とに基
づいて車両で達成すべき目標ヨーイング運動量が算出さ
れ、フィードバック制御手段において、目標ヨーイング
運動量演算手段で算出された目標ヨーイング運動量に目
標ヨーイング運動量検出手段で検出されたヨーイング運
動量が一致するように制御される。
【0024】そして、制動力制御手段において、フィー
ドフォワード制御により演算されたヨーイングモーメン
ト量と、フィードバック制御により演算されたヨーイン
グモーメント量の和が、実際に車両に発生させようとす
る修正ヨーイングモーメント量として設定される。
【0025】よって、ドライバー等の急なハンドル操作
により生じる車両のヨーイング運動量の位相補償をフィ
ードフォワード制御により行うことができると共に、外
乱や大きな挙動の乱れ、低μ路等の変化に対しては、フ
ィードバック制御により車両の挙動を安定させることが
できる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図面に基づいて
詳細に説明する。
【0027】まず、構成を説明する。
【0028】図1はこの発明の制御概念図であり、この
発明のうち請求項1〜4に係る車両のヨーイング運動量
制御装置は、図1のDに示すように、外界認識手段や車
両に作用する入力や車両に発生している物理量を検出す
る入力物理量やドライバ操作量などから緊急度を検出
し、これに基づいてフィードフォワード制御ゲインを設
定する制御ゲイン設定手段を設け、設定されたゲインと
操舵角速度と操舵角加速度に応じてヨーイング運動量を
演算することを特徴とするものである。
【0029】この発明のうち請求項5に係る車両のヨー
イング運動量制御装置は、図1に示すように、前記ヨー
イング運動量のフィードフォワード制御手段に加え、目
標ヨーイング運動量に実ヨーイング運動量を一致させる
ヨーイング運動量のフィードバック制御手段と、フィー
ドフォワード制御によるヨーイングモーメント量と、フ
ィードバック制御によるヨーイングモーメント量の和
を、実際に車両に発生させようとする修正ヨーイングモ
ーメント量として設定する修正ヨーイング運動量演算手
段とを設けたことを特徴とするものである。
【0030】図2は本発明の車両のヨーイング運動量制
御装置が適用された実施の形態における制動流体圧制御
装置の概要を示す制動流体圧・電気系統図である。図中
の符号1FL,1RRはそれぞれ前左輪,後右輪を示し、1
FR,1RLはそれぞれ前右輪,後左輪を示している。そし
て、それぞれの車輪の1FL〜1RRには、制動用シリンダ
として、それぞれに該当するホイールシリンダ2FL〜2
RRが取り付けられている。なお、各ホイールシリンダ2
FL〜2RRは、ディスクロータにパッドを押しつけて制動
する、所謂ディスクブレーキである。
【0031】マスタシリンダ5は、ブレーキペダル4の
踏み込みに応じて2系統のマスタシリンダ圧を発生す
る。そして、各ホイールシリンダ2FL〜2RRとの接続構
造は、マスタシリンダ5の一方の系統に前左ホイールシ
リンダ2FLと後右ホイールシリンダ2RRを接続し、他方
の系統に前右ホイールシリンダ2FRと後左ホイールシリ
ンダ2RLとを接続する、前記ダイアゴナルスプリット配
管とかX配管と呼ばれる配管構造である。なお、本実施
の形態では、後左右ホイールシリンダ2RL,2RRとマス
タシリンダ5との間にプロポーショニングバルブ20R
L,20RRを介装する。このプロポーショニングバルブ
20RL,20RRとは、制動時の輪荷重変化に対して、前
後輪の制動力配分を、所謂理想制動力配分に近づけるた
めに、特に後輪側の制動力の増加率を前輪側のそれより
小さくするものであり、従来既存のものが使用可能であ
る。
【0032】一方、前記マスタシリンダ5の各マスタシ
リンダ圧の系統毎に、当該マスタシリンダ5とホイール
シリンダ2FL,2RR又は2FR,2RLとを断続するマスタ
シリンダ断続弁6A,6Bを介装する。また、マスタシ
リンダリザーバ5aの制動流体を加圧する増圧用ポンプ
3を個別に設け、この増圧用ポンプ3の吐出圧を2つに
分岐して、前記マスタシリンダ5からの二系統のマスタ
シリンダ圧に、前記マスタシリンダ断続弁6A,6Bよ
り下流側、つまり各ホイールシリンダ2FL〜2RR側
で合流させる。また、この各合流点と増圧用ポンプ3と
の間には、当該増圧用ポンプ断続弁7A,7Bを介装す
る。
【0033】そして、マスタシリンダ5の1つの系統又
は増圧用ポンプ3から分岐された一方の系統を制動流体
圧力減の1つの系統と見なし、それに接続されているホ
イールシリンダ2FL、2RR又は2FR,2RLのそれぞれの
上流側に該当する増圧制御弁8FL,8RR又は8FR,8RL
を介装する。なお、この制動流体圧力源部位での制動流
体圧を、便宜上、ライン圧とも記す。また、これらの増
圧制御弁8FL,8RR又は8FR,8RLには、それぞれのバ
イパス流路に逆止弁9FL,9RR又は9FR,9RLを設け
て、ブレーキペダルの踏み込みを解除したときにホイー
ルシリンダ2FL,2RR又は2FR,2RL内の制動流体が早
急にマスタシリンダ5側に還元されるようにする。
【0034】また、前記制動流体圧源のそれぞれの系統
には個別の減圧用ポンプ11A,11Bの吐出側をそれ
ぞれ接続し、それらの吸入側とホイールシリンダ2FL,
2RR又は2FR,2RLとの間に減圧制御弁10FL,10RR
又は10FR,10RLを介装する。なお、前記2つの減圧
用ポンプ11A,11Bは1つのポンプモータを兼用す
る。また、各減圧制御弁10FL,10RR又は10FR,1
0RLと減圧ポンプ11A,11Bとの間には干渉防止用
のリザーバ18A,18Bを接続する。
【0035】これらの各圧力制御弁は、後述するコント
ロールユニットからの駆動信号によって切り替えられる
二位置切換弁であり、それらはフェールセーフのため
に、例えばマスタシリンダ断続弁6A,6Bは常時開、
増圧用ポンプ断続弁7A,7Bは常時閉、増圧制御弁8
FL,8RR又は8FR,8RLは常時開、減圧制御弁10FL,
10RR又は10FR,10RLは常時閉となっており、前期
駆動信号によって各ソレノイド6Asol,6
sol,7Asol,7Bsol,8FLsol,8RR
ol,8FRsol,8RLsol,10FLsol,10
RRsol,10FRsol,10RLsolが励磁される
と、逆の開閉状態に切り替わる。また、前期増圧用ポン
プ3や減圧用ポンプ11A,11Bもコントロールユニ
ットからの駆動信号によって駆動制御される。
【0036】従って、この制動流体圧回路では、後述す
る車両挙動制御を行うために制動力を制御するにあた
り、各ホイールシリンダ2FL〜2RRの制動流体圧(以
下、ホイールシリンダ圧とも記す)を増圧する場合に
は、例えば前記マスタシリンダ断続弁6A,6Bが閉、
増圧用ポンプ断続弁7A,7Bが開の状態で増圧ポンプ
3を駆動し、その創成圧を、前記各減圧制御弁10FL〜
10RRを開制御して、各ホイールシリンダ2FL〜2RR内
の制動流体を排出する。
【0037】なお、各増圧制御弁8FL〜8RRや減圧制御
弁10FL〜10RRの開制御については後段に説明する。
また、前記ブレーキペダル4への反力を軽減するため
に、ブレーキペダル4の踏み込み時には前記マスタシリ
ンダ断続弁6A,6Bを開状態としても良い。また、制
動力を増加することと制動流体圧(ホイールシリンダ
圧)を増圧する事、並びに制動力を減少することと制動
流体圧(ホイールシリンダ圧)を減圧することとは同じ
意味であるから、これ以後は、両者を同義に取り扱う。
【0038】一方、前記各車輪1FL〜1RRには、図2に
示すように、当該車輪の回転速度に相当する車輪速度
(以下、車輪速とも記す)を検出するために、当該車輪
速に応じた制限は信号を出力する車輪速センサ12FL〜
12RRが取り付けられている。また、車両には、車両に
発生する実ヨーレートdψを検出するヨーレートセンサ
13や、ステアリングホイールの操舵角から操舵輪の舵
角θを検出する舵角センサ14や、車両に発生する横加
速度及び前後加速度を検出する加速度センサ15や、前
記2系統のライン圧PMCを検出するライン圧センサ16
や、必要に応じてブレーキペダル4の踏み込み状態を検
出してブレーキペダルストロークηを検出するブレーキ
ストロークセンサ19などが取り付けられ、各センサや
スイッチの検出信号は何れも後述するコントロールユニ
ット17に入力される。なお、前記ヨーレートセンサ1
3からの実ヨーレートdψや舵角センサ14からの舵角
θには、例えば正負等の方向性があるが、両者の間に
は、例えばステアリングホイールを右切りしたときの舵
角と、そのときに発生する右回りのヨーレートとの方向
性が整合するように設定してあり、本実施形態では左旋
回で舵角θ>0、ヨーレートdψ>0となるように設定
してある。また、前記ブレーキストロークセンサ19か
らのブレーキペダルストロークηは、例えばブレーキペ
ダルが踏み込まれていないときにOFF状態を示す理論
値“0”で、ブレーキペダルのストロークの増大と共に
ステップ的に増加するディジタル信号とする。
【0039】コントロールユニット17は、前述の各セ
ンサやスイッチ類からの検出信号を入力して、前記各切
換弁への制御信号を出力するマイクロコンピュータと、
このマイクロコンピュータから出力される制御信号を前
述したような電磁切換弁などからなる各制御弁ソレノイ
ドへの駆動信号に変換する駆動回路とを備えている。そ
して、前記マイクロコンピュータは、A/D変換機能を
有する入力インタフェース回路や、D/A変換機能等を
有する出力インタフェース回路や、マイクロプロセッサ
ユニットMPU等からなる演算処理装置や、ROM、R
AM等からなる記憶装置を備えている。なお、前記マイ
クロコンピュータからパルス幅変調されたディジタルデ
ータの基準矩系波制御信号を出力するようにし、各駆動
回路は単にそれを各アクチュエータ作動に適した駆動信
号に変換、増幅するだけのものとして構成されている。
【0040】また、前記マイクロコンピュータでは、前
述のような各種の制御に必要な主要な制御信号の創成出
力のみならず、例えば車両挙動制御での減圧制御に必要
な前記減圧用ポンプの駆動制御信号や、アクチュエータ
そのものへの電源供給を司るアクチュエータリレースイ
ッチ素子への制御信号なども平行して創成出力してい
る。
【0041】次に、作用を説明する。
【0042】図3から図5にはコントローラによって実
行される制御プログラムの一例のフローチャートを示
す。この処理は図示せざるオペレーションシステムで一
定時間毎の定時割り込みによって遂行される。
【0043】[車両挙動制御]図3には、車両挙動制御
処理のフローチャートを示す。
【0044】すなわち、ステップ100では、ハンドル
角、ブレーキ圧、車速、前後減速度、横加速度、及びヨ
ーレートを入力し、ステップ101では、操舵角速度、
及び操舵角加速度を演算し、ステップ102では、制御
ゲインτ,τを演算し、ステップ103では、フィ
ードフォワード制御のブレーキモーメント△MF/Fを演
算し、ステップ104では、フィードバック制御のブレ
ーキモーメント△MF/ Bを演算し、ステップ105で
は、制御ブレーキモーメント△Mを演算し、ステップ1
06では、△Mを実現するブレーキ制御を出力するとい
うルーチンによりブレーキによる車両挙動制御が行われ
る。
【0045】詳しく述べると、ステップ100では、車
速やその他走行状態を表す各種センサより操舵角θ、前
後及び横方向の加速度Xg、Yg、ヨーレートdψ、車
速V、ブレーキ圧力Pb、路面μを取り込む。
【0046】ステップ101では、操舵角θを微分、二
次微分することで、操舵角速度dθ、d(dθ)を計算す
る。
【0047】ステップ102では、後述するステップ2
00以降での車両入力物理量やドライバー操作量、外界
認識センサから緊急度を検出し、それに応じたフィード
フォワード制御の操舵速度に対する発生ヨーモーメント
ゲインτと操舵角加速度に対する発生ヨーモーメント
ゲインτを設定する。
【0048】ステップ103では、前記設定されたフィ
ードフォワード制御ゲインτと操舵角加速度dθとτ
と操舵角加速度d(dθ)の各々の積の和よりフィード
フォワード制御によるヨーモーメント量△MF/Fを演算
する。
【0049】△MF/F=τ×dθ+τ×d(dθ) ステップ104では、目標ヨーイング運動量と実ヨーイ
ング運動量でのフィードバック制御によるヨーモーメン
ト制御量△MF/Bを演算する。目標ヨーレートdψ
実ヨーレートdψとの偏差(又はその変化量)を算出
し、この算出した状態量を基に要求する修正モーメント
量△MF/Bを計算する。ここでこれらの値の用い方は任
意であり、例えば走行状態に応じて変更される制御ゲイ
ンを付加して上記各値の線形和を取るF/B制御が一般的
である。
【0050】ステップ105では、演算したフィードフ
ォワード制御によるヨーモーメント量△MF/Fとフィー
ドバック制御によるヨーモーメント制御量△MF/Bとの
和から実際に車両に発生させる修正ヨーモーメント量△
Mを演算する。
【0051】△M=△MF/F+△MF/B これは、前述したように、F/B制御のみでは、ヨーイン
グ運動量の偏差が生じてから修正のための制御が開始さ
れるため、不安定挙動の修正や外乱安定性には効果的で
あるが、位相遅れを積極的に改善できない。一方、F/F
制御のみでは、ハンドル操作に応じて制御することで、
位相遅れを改善し、応答性を向上する効果は期待できる
が、大きな挙動の乱れについては、ハンドル操作量が正
確で大きくないと効果が小さい。そのため、F/FとF/Bの
和を取ることで、F/F制御により積極的に位相遅れを改
善し、一方、F/B制御により安定性を確保することがで
きる。
【0052】ステップ106では、上記修正ヨーモーメ
ント量△Mを実現するため各車輪の制動力を設定し、そ
の値を目標制御液圧P*に換算し、液圧サーボを通して
制御を行う。
【0053】[制御ゲインの設定]図4及び図5には、
制御ゲインを設定する処理のフローチャートを示す。
【0054】すなわち、ステップ200では、緊急状態
判断フラグemg_fを設定し、ステップ201では、emg_f
がONかどうかを判定し、NOであればステップ202
へ進み、τ =A10,τ =A20に設定し、Y
ESであればステップ203へ進み、τ =A11,
τ =A21に設定し、ステップ204では、車速感
応係数Kを設定し、ステップ205では、操舵角速度
係数Kdθを設定し、ステップ206では、操舵角加速
度係数Kd(dθ)を設定し、ステップ207では、路面
摩擦係数係数Kμを設定し、ステップ208では、横加
速度係数K を設定し、ステップ209では、車両前
後減速度係数KXgを設定し、ステップ210では、ブ
レーキ圧力係数KPbを設定し、ステップ211では、
緊急度に関する係数Kをセレクト・ハイにより設定
し、ステップ212では、制御ゲインτ とτ
演算するというルーチンにより制御ゲインが設定され
る。つまり、ステップ201で緊急状態であると判断し
た場合には、ステップ203において、積極的にフィー
ドフォワード制御ゲインを大きくするように基準となる
制御ゲインτ とτ を切り替える制御を行う。
【0055】詳しく述べると、ステップ200では、緊
急状態判断フラグemg_fを設定する。これは、例えば、
外界認識センサである、レーザーレーダーやミリ波等の
車間距離を検出するセンサとカメラ画像のデータ処理に
より、停止車両等の障害物を検出した場合、または、路
−車間通信によるインフラ側からの情報での前方障害物
情報で、緊急状態判断フラグemg_fをONに設定する。
【0056】次に、ステップ201では、emg_fがON
か否かを判断し、緊急状態であれば、ステップ203に
進み、比較的大きめの基準制御ゲインとなるようにτ
とτ を設定する。
【0057】 τ =A11 τ =A21 一方、emg_fがONでない状態では、緊急状態ではない
ため、ステップ202に進み、通常のハンドル操作では
制動力によるヨーモーメント発生での減速Gが違和感と
ならない基準制御ゲインとなるようにτ とτ
設定する。
【0058】 τ =A10 τ =A20 ここで、A10<A11,A20<A21である。
【0059】次に、ステップ204〜210において、
車両走行状態やドライバー操作量により緊急度に相当す
るKを設定し、その後の制御ゲイン計算の際の係数と
する。
【0060】ステップ204では、図6に示すように、
車速vの増加に応じて制御ゲインが増加するような特性
としてゲインに関する係数Kを設定する。
【0061】ここで、基本的には、緊急度は、車速が高
くなるほど危険に陥りやすく、また、ダメージが増加す
るため高くなるといえる。
【0062】次に、ステップ205,206において
は、図7に示すように、操舵角速度dθ、操舵角加速度
d(dθ)が大きくなるのに応じて、係数KdθとK
d(dθ)が大きくなるように設定する。
【0063】緊急回避状態では、回避距離が短くなれば
なるほど回避操作を早くするため、ドライバーはハンド
ル操作を素早く行うので、操舵角速度や操舵角加速度の
大きさに応じて緊急度は高いといえる。ここで、dθ、
d(dθ)に関してのみのヨーモーメント△MF/Fは、結
局二次曲線的に増加することになる。
【0064】ステップ207においては、前後加速度X
g,横加速度Yg等から推定したり、あるいは、路車間
通信によりインフラ側より送られた路面摩擦係数μに応
じて、図8に示すように係数Kμを設定する。ここで、
路面のμ値が小さい場合には、大きい場合に比べてタイ
ヤで発生できる力が小さくなってしまうため、小さなハ
ンドル操作でも位相遅れが発生し、また、不安定挙動が
発生しやすく緊急度は高い。このため、比較的遅いハン
ドル操作速度状態からヨーモーメント制御で位相補償す
る必要があり、一方、ドライバーは滑りやすい路面で普
通ではないことを認識しているため、減速Gに対しての
違和感よりも車両挙動の改善効果を感じることができ
る。
【0065】ステップ208においては、図9のような
横加速度Ygに応じて、係数KYgが大きくなるように
設定する。横加速度Ygが大きい状態では、旋回時のコ
ーナリングフォースによる旋回抵抗のため減速G方向の
成分が生じるため、減速Gによる違和感がわかりづらく
なり、また、車両の運動状態もタイヤの摩擦限界付近で
は、タイヤCpの低下により位相遅れが比較的大きくな
るので位相補償のためゲインを大きくする必要があり、
また、タイヤ摩擦限界を超えた不安定挙動を生じやすく
緊急度は高い。
【0066】ステップ209において、図10のような
前後減速度Xgに応じて、係数K が大きくなるよう
に設定する。減速度が大きければ制動力によるヨーモー
メント制御時の減速Gによる違和感自体がわかりづら
く、また、減速Gが大きい急制動時には衝突やそれを避
けるための緊急回避が想定されるため緊急度が高い。
【0067】ステップ210において、図11のように
ドライバーのブレーキ操作量に相当する制動力又はブレ
ーキ操作ストローク又はブレーキ圧力に応じて、係数K
Pbが大きくなる。これはステップ209のXgと同様
である。
【0068】ステップ211において、ステップ205
〜211において算出したそれぞれの状態や操作量の緊
急度に応じた係数Kの最大値を取ることで、緊急度に関
する係数Kを設定する。
【0069】ステップ212において、最終的にフィー
ドフォワード制御のヨーモーメントを演算するための制
御ゲインτ,τを演算する。
【0070】 τ=K×K×τ τ=K×K×τ ここでは、τ ,τ が緊急度の切り替えで設定
し、Kは最大値で、Kは積の形で緊急度を扱ってい
るが、基本的には、緊急度を表現しやすい形態(最大、
最小、和、積、切り替え)であればよい。
【0071】以上説明したように、本実施の形態におい
ては、入力物理量(ハンドル角θ、ブレーキ圧Pb、車
速V、前後減速度Xg、横加速度Yg、及びヨーレート
dψ)から推定される車両の現在の緊急度をステップ2
00〜ステップ212において推定検出し、これに応じ
てフィードフォワード制御で発生するヨーイングモーメ
ント量△MF/Fを演算する。
【0072】この緊急度が高いときに、操舵速度、操舵
角加速度に応じて演算されるヨーイングモーメントのゲ
インτ,τを大きくすることで、制動力が発生する
ことで生じる減速Gの違和感と捉えることがなく、ま
た、この時に必要なヨーイング運動量を補うことで位相
遅れが補償できる。一方、緊急度が低いときには、ここ
でのヨーイング運動量で位相遅れを補償する必要がない
と判断し、ゲインτ,τを小さくすることで、制動
力による減速Gを小さくし、違和感を避けることができ
る。
【0073】また、フィードバック制御によりヨーイン
グモーメント量△MF/Bを演算し、フィードフォワード
制御により演算したヨーイングモーメント量△MF/F
フィードバック制御量△MF/Bの和を取ることにより、
ドライバー等の急なハンドル操作により生じる車両のヨ
ーイング運動量の位相補償をフィードフォワード制御に
より行い、一方、外乱や大きな挙動の乱れ、低μ路等の
変化に対しては、フィードバック制御により安定させる
ことができる。
【0074】具体的に図12に示すように、横からの車
両進入により緊急回避をして車線を変更する場合の操舵
角に対するヨーレート特性を、制動制御無しの場合(図
12イ)、フィードバック制動制御のみによる場合(図
12ロ)、実施の形態のF/B+F/F制動制御による場合
(図12ハ)とを対比した。これによれば、フィードバ
ック制動制御のみによる場合は、制動制御無しの場合に
比べて車両挙動変化が抑えられているものの、車線変更
開始域から車線変更終了域までドライバーが意図しない
車両挙動がみられる。これに対し、実施の形態のF/B+F
/F制動制御による場合は、操舵角とヨーレートの発生が
ほぼ比例的であり、ドライバーのハンドル操作に対し車
両の車線変更動作がほぼ一致するという追従性の高い緊
急回避を行うことができることを表している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両のヨーイング運動量制御装置にお
ける制御概念図を示す図である。
【図2】本発明の車両のヨーイング運動量制御装置が適
用された実施の形態の制動流体圧制御装置の全体システ
ム図である。
【図3】実施の形態の車両挙動制御処理を示すフローチ
ャートである。
【図4】実施の形態の制御ゲインを演算処理するフロー
チャートである。
【図5】実施の形態の制御ゲインを演算処理するフロー
チャートである。
【図6】実施の形態の車速感応ゲインを演算するための
マップである。
【図7】実施の形態の操舵角速度ゲイン及び操舵角加速
度ゲインを演算マップである。
【図8】実施の形態の路面摩擦係数ゲインを演算マップ
である。
【図9】実施の形態の車両横加速度ゲインを演算マップ
である。
【図10】実施の形態の車両減速度ゲインを演算マップ
である。
【図11】実施の形態のブレーキ圧力ゲインを演算マッ
プである。
【図12】実施の形態の効果を示す操舵角に対するヨー
レート特性比較図である。
【符号の説明】
1 ブレーキペダル 2 ブースタ 3 リザーバ 4 マスタシリンダ 5 モータ 6,7 ポンプ 8,9 リザーバ 10,20 左右前輪 30,40 左右後輪 11,21,31,41 ホイールシリンダ 12,22,32,42 インレットバルブ(メカ式) 13,23,33,43 アウトレットバルブ(電磁
式) 50 コントローラ 51,52,53,54 車輪速センサ 55 車両加速度センサ 56 ヨーレートセンサ 57 舵角センサ 58 ブレーキSW 59 M/C圧センサ 70 アキュムレータ 71 モータ 72 ポンプ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともハンドル操作から操舵角速度
    及び操舵角加速度を検出する操舵角速度検出手段及び操
    舵角加速度検出手段と、 前記操舵角速度検出手段及び操舵角加速度検出手段から
    の信号に基づいて左右車輪の制動力差を発生し、車両の
    ヨーイングモーメント制御を行う制動力制御手段とを備
    えた車両のヨーイング運動量制御装置において、 通常状態への回避動作を要する緊急状態の度合いを検出
    する緊急度検出手段を備え、 前記制動力制御手段を、操舵角速度と操舵角加速度に応
    じてヨーイングモーメント量を発生すると共に、緊急度
    が強くなるに応じてヨーイングモーメント量を大きくす
    るフィードフォワード制御を行う手段としたことを特徴
    とする車両のヨーイング運動量制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両のヨーイング運動量
    制御装置において、 前記制動力制御手段を、検出された緊急度が強い状態で
    あるときフィードフォワード制御ゲインを大きくする手
    段としたことを特徴とする車両のヨーイング運動量制御
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の車両のヨーイング
    運動量制御装置において、 前記緊急度検出手段を、車速、操舵角速度、操舵角加速
    度、車両横加速度、車両減速度、ブレーキ操作量等が大
    きいとき緊急度が強い状態であると検出し、路面摩擦係
    数が小さいとき緊急度が強い状態であると検出する手段
    としたことを特徴とする車両のヨーイング運動量制御装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の車両のヨーイング
    運動量制御装置において、 前記緊急度検出手段を、外界認識手段により障害物を検
    出した場合に、緊急度が強い状態であると検出する手段
    としたことを特徴とする車両のヨーイング運動量制御装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4記載の車両のヨーイン
    グ運動量制御装置において、 車両に実際に発生しているヨーイング運動量を検出する
    ヨーイング運動量検出手段と、 車両に作用する入力又は車両に発生している物理量を検
    出する入力物理量検出手段と、 前記入力物理量検出手段で検出された車両に作用する入
    力検出値又は車両に発生している物理量検出値とに基づ
    いて車両で達成すべき目標ヨーイング運動量を算出する
    目標ヨーイング運動量演算手段と、 前記目標ヨーイング運動量演算手段で算出された目標ヨ
    ーイング運動量に前記目標ヨーイング運動量検出手段で
    検出されたヨーイング運動量を一致させるように制御を
    行うフィードバック制御手段とを備え、 前記制動力制御手段を、前記フィードフォワード制御に
    より演算されたヨーイングモーメント量と、フィードバ
    ック制御により演算されたヨーイングモーメント量の和
    を、実際に車両に発生させようとする修正ヨーイングモ
    ーメント量として設定する手段としたことを特徴とする
    車両のヨーイング運動量制御装置。
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