JP2001080016A - 複合シートの製造方法 - Google Patents

複合シートの製造方法

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JP2001080016A
JP2001080016A JP25916899A JP25916899A JP2001080016A JP 2001080016 A JP2001080016 A JP 2001080016A JP 25916899 A JP25916899 A JP 25916899A JP 25916899 A JP25916899 A JP 25916899A JP 2001080016 A JP2001080016 A JP 2001080016A
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勝司 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイド通気型の複合シートを、通気性シート
からなる延出部に接着剤をはみ出させることなく、効率
的に製造することができる複合シートの製造方法を提供
すること。 【解決手段】 第1長尺シートの幅方向中央部に、第2
長尺シートが貼り合われた複合シートを製造する方法で
あって、連続的に供給された第1長尺シートの原反20
の片面に、該原反20の幅方向に離間された複数の位置
においてホットメルト型の接着剤41を塗布し、該接着
剤41が塗布された部分それぞれに前記第2シート3を
積層して積層シート10とし、次いで、該積層シート1
0を、該第2シート3が積層されていない部分において
切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合シートの製造
方法に関し、幅の広いシートと幅の狭いシートとが接着
剤によって貼り合わされた構成の複合シートを効率的に
製造する複合シートの製造方法である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
使い捨ておむつ等の吸収性物品の外層を形成させる外層
シートとして、合成樹脂製で液不透過性のシートに、不
織布製のシートを貼り合わせた複合シートが知られてい
る。斯かる複合シートは、不織布製シートを原反ロール
から連続的に製造ラインに供給し、供給された該不織布
製シートに、スプレータイプの塗工機を用いて接着剤を
塗布し、次いで、その接着剤の塗布面に、合成樹脂製で
液不透過性のシートを積層して製造していた。
【0003】しかし、図2に示すような複合シート、即
ち液不透過性の幅狭シート3と通気性を有する幅広シー
ト2とが互いに貼り合わされ、液不透過性のシート3の
相対向する一対の両側縁3a,3aそれぞれの両外方
に、通気性のシート2からなる延出部2A,2Aが形成
されている複合シート(以下、「サイド通気型の複合シ
ート」ということがある)を製造する場合に、その延出
部2A,2Aに接着剤がはみ出すと、その複合シートを
ロール状に巻いた際に、複合シート間が接着される恐れ
があり、そのシート間の接着によって、複合シートをス
ムーズに繰り出させることが困難となったり、破れてし
まい、その複合シートを用いて使い捨ておむつ等を製造
する場合、原反破れや切れによる加工上のトラブルや製
品の外観が悪化する等の問題が生じる。
【0004】従って、本発明の目的は、幅の広いシート
と幅の狭いシートとが貼り合わされた構成の複合シート
を効率的に製造することができる複合シートの製造方法
を提供することにある。また、本発明の目的は、サイド
通気型の複合シートを、通気性シートからなる延出部に
接着剤をはみ出させることなく、効率的に製造すること
ができる複合シートの製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1長尺シー
トの幅方向中央部に、第2長尺シートが貼り合われた複
合シートを製造する方法であって、連続的に供給された
第1長尺シートの原反の片面に、該原反の幅方向に離間
された複数の位置においてホットメルト型の接着剤を塗
布し、該接着剤が塗布された部分それぞれに前記第2シ
ートを積層して積層シートとし、次いで、該積層シート
を、該第2シートが積層されていない部分において切断
する複合シートの製造方法を提供することにより、上記
目的を達成したものである(以下、この発明を第1発明
という)。
【0006】また、本発明は、第1長尺シートの幅方向
中央部に、第2長尺シートが貼り合われた複合シートを
製造する方法であって、連続的に供給される複数の前記
第2長尺シートそれぞれの片面にホットメルト型の接着
剤を塗布し、複数の該第2長尺シートを、連続的に供給
される前記第1長尺シートの原反に、該原反の幅方向に
離間された位置において積層接着して積層シートとし、
次いで、該積層シートを、該第2シートが積層されてい
ない部分において切断する複合シートの製造方法を提供
することにより、上記の目的を達成したものである(以
下、この発明を第2発明という)。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその好ましい実施
形態に基づいて説明する。本発明(第1,2発明)は、
図2に示すように、幅の広い第1長尺シート2の幅方向
中央部に、幅の狭い第2長尺シート3が貼り合われた構
成の複合シート1を製造する方法であり、第1発明の第
1実施形態は、第1長尺シートが通気性シートで、第2
長尺シートが液不透過性シートであるサイド通気型の複
合シート1を製造する方法である。尚、液通気性シート
としては、通気性を有する各種公知のシート材を用いる
ことができるが、不織布製シートが好ましい。また、液
不透過性シートとしては、液不透過性の各種公知のシー
ト材を用いることができるが、防水紙や合成樹脂製の液
不透過性シートが好ましい。第1実施形態においては、
不織布からなる通気性シートと、合成樹脂製の液不透過
性シートを用いている。
【0008】第1実施形態で得られるサイド通気型の複
合シート1は、例えば図4に示すような形状に裁断され
て用いられ、液不透過性シート側の中央部分に、肌当接
面を形成する液透過性の表面シート、及び体液を吸収保
持する液保持性の吸収体等からなる吸収性本体が載置さ
れ、更に、レッグギャザーやウエストギャザー形成用の
弾性部材、立体ガード形成用のシートや弾性部材、その
他、通常公知の各種のおむつの形成部材が所定の位置に
配されることによって、着用者の体の両側部に、液不透
過性のシート3が配されていない、サイド部分の通気性
が良好な、サイド通気型の使い捨ておむつが得られる。
尚、本発明においては、複合シートを用いて製造される
吸収性物品の形態には特に制限はない。
【0009】第1実施形態の製造方法においては、図1
に示すように、第1長尺シート2の原反20を、原反ロ
ール21から繰り出して連続的に供給し、供給された該
原反20の片面20aに、該原反20の幅方向に離間さ
れた複数の位置において、ホットメルト塗工機4により
ホットメルト型の接着剤41を塗布し、該接着剤41が
塗布された部分それぞれに前記第2シート3を積層して
積層シート10とし、次いで、該積層シート10を、該
第2シート3が積層されていない部分において切断する
ことによって、複数本の複合シート1を同時に製造す
る。
【0010】先ず、第1実施形態の製造方法の実施に好
ましく用いられる製造装置について簡単に説明する。図
1に示す複合シート1の製造装置は、第1長尺シート2
の原反20を連続的に繰り出させて複合シート1の製造
ラインに供給する原反供給機構(図示せず)、繰り出さ
れた該原反20の片面20aに、ホットメルト塗工機
4,4・、複数本の第2長尺シート3,3・を、各原反
ロール31,31・から繰り出させて複合シート1の製
造ラインに供給する第2長尺シートの供給機構(図示せ
ず)、原反供給機構から供給され接着剤を塗布された原
反20と、第2長尺シートの供給機構から供給された複
数本の第2長尺シート3,3・とを貼り合わせる貼り合
わせ機構5、貼り合わせ機構5により貼り合わされた積
層シート10にエンボス処理を施すエンボス装置7、エ
ンボス処理を施された積層シート10を、その長手方向
に沿って切断する切断装置6、及び切断され得られる複
数の積層シート1,1・をそれぞれロール状に巻き取る
巻き取り機構(図示せず)を有している。
【0011】次に、第1実施形態の複合シートの製造方
法を、第1長尺シート2の原反20を供給する原反供給
工程、該原反20に接着剤を塗布する接着剤の塗布工
程、該原反20に第2シート3を積層する積層工程、及
び該積層工程を経て得られる積層シート10を切断する
切断工程に分けて順次説明する。
【0012】<原反供給工程>原反供給工程において
は、分割されて第1長尺シートを生じる原反20を、複
合シートの製造ラインに導入する。即ち、原反ロール2
1から、原反20を、公知の繰り出し機構を備えた原反
供給機構を用いて複合シートの製造ラインに連続的に供
給する。
【0013】原反20は、複合シート1の幅方向寸法
に、同時に製造しようとする複合シート1の本数を乗じ
て得られる値に、ほぼ等しい幅を有する幅広のシートで
ある。原反20は、所定の位置に接着剤を塗布する必要
があることや、貼り合わせに使用した原反幅の振れやラ
イン中で発生する蛇行のため、接着剤を塗布する前に原
反20の蛇行修正を行うことが好ましい。原反20(第
1長尺シート2)は、不織布製であり、その不織布とし
ては、ヒートロール不織布、スパンボンド不織布、スパ
ンボンド(S)とメルトブローン(M)を組み合わせた
不織布(SM、SMS、SMMS)、エアースルー不織
布、スパンレース等、一般的な不織布を特に制限なく用
いることができる。
【0014】不織布を構成する繊維としては、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、プロピレン−エチレンランダム
共重合体を主成分とする樹脂等のポリオレフィン系繊
維、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリアミド繊維
等が好ましく、これらの中でもポリオレフィン系繊維が
好ましい。繊維構造としては、単独繊維、芯鞘型繊維、
サイドバイサイド繊維でも良く、また、複合繊維や混合
繊維の使用は、風合い、肌触りの点で好ましい。また、
繊維は疎水性であることが、漏れ防止性の観点から好ま
しい。
【0015】原反20の坪量としては、10〜50g/
2 、特に12〜30g/m2 が好ましい。また、不織
布を構成する繊維の太さは、0.1〜5デシテックス
(dtex)が好ましく、ソフト感、バリヤ性から0.
1〜2.5デシテックスが特に好ましい。
【0016】<接着剤の塗布工程>次に、供給された該
原反20の片面20aに、該原反20の幅方向に離間さ
れた複数の位置において、ホットメルト塗工機4により
ホットメルト型の接着剤41を塗布する。即ち、所定の
間隔を設けて複数設置されたホットメルト塗工機4を用
い、各塗工機4の配された位置のそれぞれにおいて、接
着剤41を原反20の片面20a上に塗布する。
【0017】接着剤41の塗工幅は、第2長尺シート3
の幅の80〜100%であることが好ましく、更に92
〜98%であることが好ましい。接着剤の塗工幅が、第
2長尺シート3の幅の80%未満であると第2長尺シー
ト3両側部の接着剤未塗工部の幅が広くなり過ぎ、第2
長尺シート3両側部が弛みによる皺や折れを生じ易くな
る。つまり、そのような複合シートを用いて使い捨てお
むつ等を製造すると、外観が悪化する等の問題を生じ
る。本工程により、原反20上には、接着剤41が塗布
された帯状の塗布領域と、各塗布領域間に存する、接着
剤41が塗布されていない帯状の非塗布領域とが形成さ
れる。ホットメルト塗工機4としては、スプレータイプ
及びコータータイプの何れのタイプも使用することがで
きるが、塗工精度の高いコータータイプの塗工機を用い
て塗工することが好ましい。
【0018】コータータイプの塗工機4は、図3に示す
ように、被塗布物にヘッド部(ガンヘッド)42を接触
させ、該ヘッド部42に形成された吐出口42aから吐
出した接着剤を、該被塗布物に直接塗布するもので、図
3には、コータータイプの塗工機4におけるヘッド部4
2の好ましい例を二種類示した。
【0019】図3に示すヘッド部は、何れも吐出口42
aよりもシート20の流れ方向(図中矢印で示す方向)
の下流側に位置する先端部42bが、図3に示す如く被
塗布物に略平行な平面状になされている。そして、平面
状の先端部4の幅W(図3参照)は、好ましくは0.5
〜10mmであり、更に好ましくは1〜6mmであり、
特に好ましくは2〜5mmである。先端部の幅Wを上記
のように設計することによって、接着剤が塊を生じるこ
とを防止でき、低坪量でもムラなく均一に、しかも繊維
状に塗工することができる。また、塗工幅の乱れがなく
塗工幅の精度が、例えば所定の塗工幅の約±1mmと非
常に精度良く塗工することができ、接着剤の幅方向への
はみ出しを確実に抑制することができる。更に、接着剤
を繊維状に塗工することができるので第2長尺シートに
透湿性フィルムを使用しても使用上必要な透湿性を損な
うことがない。
【0020】コータータイプの塗工機により塗布するホ
ットメルト型の接着剤の種類としては、スチレン系エラ
ストマーをベースとしたゴム系のホットメルト接着剤、
及びアモルファスポリアルファオレフィン(APAO)
をベースとしたオレフィン系のホットメルト接着剤等が
挙げられる。前記スチレン系エラストマーとしては、ス
チレン・ブタジエンゴム(SBR)、スチレン・ブタジ
エン・スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン
・イソプレン・スチレンブロック共重合体(SIS)、
スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共重
合体(SEBS)、スチレン・エチレン・プロピレン・
スチレンブロック共重合体(SEPS)等が挙げられ
る。
【0021】ホットメルト接着剤の塗布量としては、塗
工パターンの乱れを防止する観点、十分な接着力を得る
観点、及び塗工したホットメルトが不織布側から染み出
してブロッキングするのを防止する観点から、0.5〜
5.0g/m2 が好ましく、特に0.8〜3.0g/m
2 が好ましい。
【0022】<積層工程>積層工程においては、接着剤
の塗布工程を経た第1長尺シート2における接着剤の塗
布部分に、第2長尺シート3を積層し、該接着剤を介し
て両シート間を貼り合わせる工程である。即ち、第1長
尺シート2における、前記接着剤41が塗布された帯状
の各接着領域に、各接着領域の幅に略一致する幅の第2
長尺シート3を、それぞれ積層する。そして、一対の押
圧ローラー51,51間を挿通させて各シート間を強固
に接合させる。
【0023】第2長尺シート3を複合シート1の製造ラ
インに導入する方法としては、一本の原反から繰り出さ
れた幅広フィルムをインライン中でスリットしても良い
が、図1に示すように、予め所定幅にスリットしてある
複数本の第2長尺シート3,3・を、それぞれ異なる原
反ロール31,31から繰り出し、各シートをそれぞ
れ、複合シート1の製造ラインに導入することが好まし
い。本積層工程において、一本の第1長尺シート2と複
数本の第2長尺シート3,3・とは互いに貼り合わさ
れ、両シートの積層体である、積層シート10が得られ
る。尚、複数本の第2長尺シートは、第1長尺シートの
所定の位置に貼り合わせる必要があることや、貼り合わ
せに使用した原反幅の振れやライン中で発生する蛇行の
ため、積層前に各原反シートの蛇行修正を行うことが好
ましい。
【0024】第2長尺シートは、液不透過性の合成樹脂
製シートであり、斯かる液不透過性の合成樹脂製シート
としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレ
フィン系やEVA等のポリオレフィン共重合系、ポリア
ミド系、ポリエステル系のフィルムを使用することがで
きる。さらに、紙おむつに使用されている透湿性フィル
ムを使用することが、ムレや被れ防止の観点からさらに
好ましい。また、第2長尺シートの坪量は、15〜50
g/m2 であることが好ましく、さらには、15〜35
g/m2 であることが好ましい。透湿性フィルムの透湿
度は、好ましくは0.1g/(100cm2 ・hr)以
上であり、さらに好ましくは0.1〜4.0g/(10
0cm2 ・hr)であり、最も好ましくは0.5〜3.
0g/(100cm2 ・hr)である。
【0025】<切断工程>切断工程においては、積層工
程を経て得られた積層シート10を、その長手方向に沿
って複数に切断する。具体的には、複数の円盤状カッタ
ー61,61・を備えた切断装置6を用い、積層シート
10を、第2長尺シート同士間の中央位置において切断
する。この切断により積層シート10は、複数本の複合
シート1,1・に分割される尚、各複合シート1,1
は、それぞれロール状に巻き取られ、個々に保管・運搬
等され、また、各々使い捨ておむつ等の製造に用いられ
る。
【0026】本実施形態において得られる複合シート1
の長手方向の両側部は、不織布製の通気性シートのみか
らなる。従って、複合シート1を巻き挙げたロール状の
巻き物の両端は、合成樹脂製のシートが存しないため柔
らかく変形し易い。このため、複合シート1は、製品輸
送や、長期の倉庫保管に対しても荷崩れしない様に工夫
することが好ましい。例えば、複合シート1を巻き取る
紙管の幅は、製品寸法と同じか、1〜2mm短くするこ
とが好ましい。
【0027】また、複合シート1の製造においては、積
層シート10の切断前に、該積層シート10にエンボス
処理を施しておくことが好ましい。積層工程の前に、斯
かるエンボス工程を具備させることによって、複合シー
ト1,1・の風合いや肌触りを向上させることができ
る。即ち、複合シート1,1・に、縮み皺が生じること
を防止することができる。エンボス処理は、例えば、エ
ンボス処理前の積層シート10を予備加熱する予熱ロー
ル(図示せず)、加熱エンボスロール71,71、及び
シートを冷却する冷却ロール(図示せず)を備えたエン
ボス装置7を用いて行うことができる。
【0028】エンボス処理の好ましい条件としては、原
反20として用いる不織布や第2長尺シートとして用い
る液不透過性の合成樹脂製シート、更に積層シート10
の搬送速度等に応じて適宜に決定し得るが、エンボス温
度は、70〜100℃、エンボス圧力は、20〜80k
g/cm程度の線圧で行うことが好ましい。
【0029】また、斯かるエンボス処理によって、原反
20(又は第1長尺シート2)を部分的に透明化または
半透明化することができ、また、エンボスパターンを変
更することによって複合シートの強度を部分的に又は全
体的にアップすることができる。シートの透明化または
半透明化のためのエンボスの条件としては、エンボス温
度は100〜160℃が好ましく、更に100〜140
℃が好ましい。同様に、エンボス圧力は40〜100k
g/cmが好ましく、更に40〜80kg/cm程度の
線圧で行うことが好ましい。
【0030】エンボス処理のエンボスパターンには、特
に制限はなく、例えば、水玉模様、格子模様、斜め格子
模様、ドット模様、絵柄模様等、またその組み合わせ模
様等が挙げられる。また、エンボス処理におけるエンボ
ス面積、5〜40%が好ましく、さらに好ましくは10
〜25%である。
【0031】尚、エンボス処理した複合シート10は、
所定の製品幅にスリットしなければならないが、貼り合
わせに使用した原反幅の振れやライン中で発生する蛇行
のため、スリット前に貼り合わせしたシートを蛇行修正
することが好ましい。また、エンボスした複合シートを
製品幅にスリットし、製品を複数本得るためスリット時
に、トリミングした方が製品寸法が安定し、巻き上がり
ロールの端面も揃えることができるので好ましい。
【0032】このようにして、第1実施形態の複合シー
トの製造方法によれば、第1長尺シート2の原反20
に、複数本の第2長尺シートを貼り合わせ、インライン
スリットすることによって複合シート1を製造するよう
にしたため、サイド通気型の使い捨ておむつ等に使用さ
れても、実用上十分なシート間の接着力を有するサイド
通気型の複合シート1を、高い生産性と低コストで効率
的に生産することができる。
【0033】特に、コータータイプのホットメルトの塗
工機4を用い、しかも不織布製の原反20側にホットメ
ルト接着剤を塗布すれば、非接触タイプであるスプレー
方式と異なりホットメルトの飛散がなく、塗工幅の精度
が正確となる。従って、サイド通気型の複合シートの第
2長尺シートの外方の延出部2A,2Aに、接着剤がは
み出すようなことがない。また、ホットメルト型の接着
剤を、不織布に塗布するようにしたため、接着剤のボタ
落ちによるシートの穴開きや、熱によるシートへのダメ
ージ等が防止される。
【0034】また、積層シート10の切断前の該積層シ
ート10に、エンボス処理を施すことにより、風合いを
改善することができ、また、複合シートの一部を透明化
または半透明化することによって、介護者が排泄したこ
とを容易に知ることができる複合シートを製造すること
も可能である。
【0035】次に、第2発明の実施形態である第2実施
形態について説明する。第2実施形態の複合シートの製
造方法においては、第1実施形態と同様に、第1長尺シ
ートとして通気性シートを用い、第2長尺シートとして
不透過性シートを用いることによって、第1実施形態と
同一構成のサイド通気型の複合シート1を製造する。そ
して、第2実施形態の複合シートの製造方法において
は、連続的に供給される複数の前記第2長尺シート3,
3・それぞれの片面にホットメルト型の接着剤を塗布
し、複数の該第2長尺シート3,3・を、連続的に供給
される第1長尺シート2の原反20に、該原反20の幅
方向に離間された位置において積層接着して積層シート
10とし、次いで、該積層シート10を、該第2シート
が積層されていない部分において切断する。
【0036】即ち、第2実施形態は、第1実施形態にお
いては第1長尺シートにホットメルト型の接着剤を塗布
し第1及び第2の両長尺シートを貼り合わせるのに対
し、複数本の第2長尺シートにおける第1長尺シートに
当接される面の全面にホットメルト型の接着剤を塗布し
両長尺シートを貼り合わせる点で相違する。ホットメル
ト型の接着剤の塗布方法、使用する接着剤及び第1・第
2長尺シート等の各構成等(好ましい種類、範囲等を含
む)については、第1実施形態と同様である。従って、
特に説明しない点については、第1実施形態における上
述した説明が適宜適用される。
【0037】以上、本発明の好ましい実施形態について
説明したが、本発明は上述の実施形態に限られず、本発
明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更できる。例えば、
本発明(第1及び第2発明)においては、第1長尺シー
トに液不透過性シートを用い、第2長尺シートに通気性
シートを用いても良い。
【0038】
【発明の効果】本発明の複合シートの製造方法によれ
ば、幅の広いシートと幅の狭いシートとが貼り合わされ
た構成の複合シートを効率的に製造することができる。
特に、サイド通気型の複合シートの場合、該通気性シー
トからなる延出部に接着剤をはみ出させることなく、サ
イド部の通気性に優れた複合シートを製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施形態に係る複合シー
トの製造装置の概略を示す斜視図である。
【図2】図2は、第1,第2実施形態で得られる複合シ
ートを示す平面図である。
【図3】図3は、好ましい塗工機のヘッド部の断面を示
す断面図である。
【図4】図4は、複合シートを用いた吸収性物品の一例
を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1 複合シート 10 積層シート 2 第1長尺シート 20 第1長尺シートの原反 3 第2長尺シート 4 ホットメルト塗工機 41 ホットメルト型の接着剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61F 13/472 A61F 13/18 360 B32B 27/12 (72)発明者 倉橋 昌男 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 3B029 BC02 BC03 BC07 BF05 4C003 CA01 CA04 GA04 4F100 AK01A AK01B AK03 AK04 AK07 AK41 AK46 AR00A AR00B AR00C AT00A AT00B BA03 BA07 BA10A BA10B CB00C CB03C DD01 DG15 EH46C EJ192 EJ303 EJ392 GB90 HB21 JD02A JD05B JL02 JL06 JL11C JL12C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1長尺シートの幅方向中央部に、第2
    長尺シートが貼り合われた複合シートを製造する方法で
    あって、 連続的に供給された第1長尺シートの原反の片面に、該
    原反の幅方向に離間された複数の位置においてホットメ
    ルト型の接着剤を塗布し、該接着剤が塗布された部分そ
    れぞれに前記第2シートを積層して積層シートとし、次
    いで、該積層シートを、該第2シートが積層されていな
    い部分において切断する複合シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 第1長尺シートの幅方向中央部に、第2
    長尺シートが貼り合われた複合シートを製造する方法で
    あって、 連続的に供給される複数の前記第2長尺シートそれぞれ
    の片面にホットメルト型の接着剤を塗布し、複数の該第
    2長尺シートを、連続的に供給される前記第1長尺シー
    トの原反に、該原反の幅方向に離間された位置において
    積層接着して積層シートとし、次いで、該積層シート
    を、該第2シートが積層されていない部分において切断
    する複合シートの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1長尺シートが通気性シートであ
    り、前記第2長尺シートが液不透過性シートである請求
    項1又は2記載の複合シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ホットメルト型の接着剤を、コータ
    ータイプの塗工機を用いて塗布する請求項1〜3の何れ
    かに記載の複合シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記積層シートの切断前に、該積層シー
    トにエンボス処理を施す請求項1〜4の何れかに記載の
    複合シートの製造方法。
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