JP2001077764A - 光信号伝送装置 - Google Patents
光信号伝送装置Info
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Abstract
で、複数端末間での自由な通信を高い伝送品質で可能と
する光信号伝送装置を得る。 【解決手段】 ルックアップテーブル15に予め格納さ
れている光信号送信部12の発光器121によって生成
された光信号の光信号受信部13における光強度分布に
基づいて、受信ノード112における光強度レベルが一
定値以上となるように、発光器121により生成される
光信号の光強度レベルを制御する。
Description
係り、より詳しくは、高品質な伝送を行うことができる
光信号伝送装置に関する。
より、データ処理システムで使用する回路基板(ドータ
ーボード)の回路機能が大幅に増大してきている。回路
機能が増大するにつれて各回路基板に対する信号接続数
が増大する為、各回路基板(ドーターボード)間をバス
構造で接続するデータバスボード(マザーボード)には
多数の接続コネクタと接続線を必要とする並列アーキテ
クチャが採用されてきている。
めることにより並列バスの動作速度の向上が計られてき
たが、接続配線間容量や接続配線抵抗に起因する信号遅
延により、システムの処理速度が並列バスの動作速度に
よって制限されることもある。また、並列バス接続配線
の高密度化による電磁ノイズ(EMI:Electromagneti
c Interference)の問題もシステムの処理速度向上に
対しては大きな制約となる。
度の向上を計る為に、光インターコネクションと呼ばれ
る、システム内光接続技術を用いることが検討されてい
る。光インターコネクション技術の形態は、『内田禎
二、第9回回路実装学術講演大会 15C01,pp.201〜20
2』や『富室 久他.,“光インタコネクション技術の現状
と動向”,IEEE Tokyo Section Denshi Tokyo No.33 p
p.81〜86,1994』等に記載されている様に、システムの
構成内容により様々な形態が提案されている。
ン技術のうち、信号光を拡散伝播する方式として特開平
10−123350号公報に開示されているシート状の
光バスがある。この方式は、伝送媒体である共通信号路
に入射した信号光を拡散して伝搬するものであるため、
受発光部を有した複数の回路基板を簡易な取付けで確実
に光結合させることができ、精密な光学的位置合わせを
必要としない。また、複数の回路基板を設ける事がで
き、その数や取付け位置を自由に変えることができるた
め、拡張性に富んだ自由度の高い光バスシステムを構築
できる。また、伝送媒体を用いるため、埃などに対する
耐環境性を有し、光学的位置合わせを必要としないた
め、温度変化等にも強い、という長所を備えている。
らゆる方向に光を拡散させているため、光の大半を受光
素子の無いところへ放出してしまう。従って、受光部で
の光強度は非常に弱いものとなってしまい、高速化や低
消費電力化には問題があった。
62657号公報に開示されている様に、シート状光バ
スの任意の辺に設けられた信号光入射部より入射した信
号光を、各入射部に対応した光拡散部に於て拡散し、該
光学的バスを形成してなる光伝送層を介して対向して配
置された信号光出射部に伝搬する方式が提案されてい
る。この方式では、シート状の光伝送路を介して信号光
を出射部方向に有効に導光可能とする為、シート状光バ
スにおける伝送効率が向上し、高速化や低消費電力化が
可能となっている。
示される伝送方法を併用することにより、同一の伝送媒
体を用いて光強度レベルの異なった複数の信号光の送受
信が可能となるため、複数の回路基板間での通信の自由
度を向上することができる。
開平10−62657号公報記載の技術では、信号光出
射部において、光拡散部における拡散分布に応じて信号
光強度の分布を生じてしまうため、信号光入射部、信号
光出射部の配置により、信号光受信部での受光量に差が
生じてしまう、という問題点があった。
ノード間での送受信を行う場合、光拡散部113におけ
る拡散分布に応じて、例えば図10に示すような受光分
布を生じてしまう。これは、送信ノードの対向する正面
の受信ノードでは受光量が多く、正面からずれるに従っ
て受光量が減少してしまうことに起因する。一般に伝送
の品質は、ビットエラーレートで表される。このビット
エラーレート(BER)は、図11に示すように、信号
光受信部における受光量に依存し、受光量が多ければ高
い伝送品質が得られる。そのため、送信ノードの対向す
る正面の受信ノードでは、高い伝送品質が得られるが、
受信ノードが送信ノードの正面からずれるに従って伝送
品質が劣化してしまう。
報に示される伝送方法を併用する技術では、信号光受信
部における光強度の分布のため、信号光入射部と信号光
出射部の配置により、複数の光強度レベルの差が狭くな
ってしまう、という問題点があった。
ノード間での送受信を行う場合に、送信ノード1では光
強度1の信号光が入射され、送信ノード4では光強度2
の信号光が入射された場合の、光強度レベルによる2多
重の伝送を行ったときの各受信ノードでの各々の信号成
分による受光量を図12に示す。
光伝送媒体で加算され、図12に示すように、受信ノー
ドでは強度レベル1、強度レベル2、及び強度レベル3
の受信信号レベルが得られる。この3つの強度レベルを
識別することにより、2つの信号成分を抽出することが
できる。ここで、受信ノード1では、強度レベル2と強
度レベル3の区別は容易につくが、強度レベル1と強度
レベル2の区別が困難となってしまう。また、受信ノー
ド4では、強度レベル1と強度レベル2の区別は容易に
つくが、強度レベル2と強度レベル3の区別は困難とな
ってしまう。そのため、受信ノード2及び受信ノード3
に比べ、受信ノード1及び受信ノード4では、伝送品質
が悪くなっていた。更に、3多重以上の伝送を行うと、
図12に示すグラフから容易に類推できるように、光強
度レベルが逆転してしまい、正しい伝送ができなくなっ
てしまう、という問題点があった。
れたものであり、多数の端末(装置、回路基板等)を接
続可能で、複数端末間での自由な通信を高い伝送品質で
可能とする光信号伝送装置を提供することを目的とす
る。
に、請求項1記載の光信号伝送装置は、光信号の伝送を
担う光伝送媒体であって、該光伝送媒体への光信号の入
射を担う送信ノード及び該光伝送媒体からの光信号の出
射を担う受信ノードを備え、一方のノードが少なくとも
1つ設けられ、かつ他方のノードが複数設けられると共
に、前記送信ノードから入射した光信号を拡散して該光
伝送媒体内に伝達する光拡散手段を備えた光伝送媒体
と、前記送信ノードに対応して備えられた、光信号を生
成し対応する送信ノードから前記光伝送媒体内へ入射す
る光信号送信部と、前記光信号送信部によって生成する
光信号の光強度レベルを制御する光強度制御手段と、前
記受信ノードに対応して備えられた、対応する受信ノー
ドから出射した光信号を受信する光信号受信部と、を備
えた光信号伝送装置であって、前記光強度制御手段が、
前記光信号送信部によって生成された光信号の前記光信
号受信部における光強度分布に基づき、前記受信ノード
での光強度レベルが一定値以上となるように前記光信号
の光強度レベルを制御することを特徴としたものであ
る。
9に示したような光信号の伝送を担う光伝送媒体であっ
て、該光伝送媒体への光信号の入射を担う送信ノード及
び該光伝送媒体からの光信号の出射を担う受信ノードを
備え、一方のノードが少なくとも1つ設けられ、かつ他
方のノードが複数設けられると共に、上記送信ノードか
ら入射した光信号を拡散して該光伝送媒体内に伝達する
光拡散手段を備えた光伝送媒体が備えられている。
よれば、上記送信ノードに対応して備えられた光信号送
信部によって、光信号が生成され対応する送信ノードか
ら上記光伝送媒体内へ入射され、このときの上記光信号
送信部によって生成される光信号の光強度レベルが光強
度制御手段によって制御され、更に上記受信ノードに対
応して備えられた光信号受信部によって、対応する受信
ノードから出射された光信号が受信される。
は、上記光強度制御手段によって、上記光信号送信部に
より生成された光信号の光信号受信部における光強度分
布に基づき、受信ノードでの光強度レベルが一定値以上
となるように光信号の光強度レベルが制御される。
装置によれば、光信号送信部によって生成された光信号
の光信号受信部における光強度分布に基づき、受信ノー
ドでの光強度レベルが一定値以上となるように光信号の
光強度レベルを制御しているので、光拡散による光強度
の分布があったとしても、複数端末間での自由な通信を
高い伝送品質で可能とすることができる。
われる前記送信ノードと前記受信ノードの組み合わせに
よる受光強度の相対情報が予め記憶されている記憶手段
を更に備えると共に、前記光強度制御手段は、前記記憶
手段に記憶されている前記受光強度の相対情報に基づ
き、前記光信号送信部に備えられた異なる発光強度を持
つ複数の発光素子の発光を制御することによって前記光
信号の光強度レベルを制御することができる。
光信号の伝送を担う光伝送媒体であって、該光伝送媒体
への光信号の入射を担う複数の送信ノード及び該光伝送
媒体からの光信号の出射を担う少なくとも1つの受信ノ
ードを備えると共に、前記送信ノードから入射した光信
号を拡散して該光伝送媒体内に伝達する光拡散手段を備
えた光伝送媒体と、前記送信ノードに対応して備えられ
た、前記光信号として各々光強度レベルの異なる光信号
を生成し対応する送信ノードから前記光伝送媒体内へ入
射する複数の光信号送信部と、前記光信号送信部によっ
て生成する光信号の光強度レベルを制御する光強度制御
手段と、前記受信ノードに対応して備えられた、対応す
る受信ノードから出射した光信号を受信して受信信号を
得、該受信信号に含まれる、前記複数の光信号送信部で
生成された複数の光信号に対応する複数の信号成分の中
から所望の光信号送信部で生成された光信号に対応する
信号成分を分離する少なくとも1つの光信号受信部と、
を備えた光信号伝送装置であって、前記光強度制御手段
が、前記光信号送信部によって生成された光信号の前記
少なくとも1つの光信号受信部における光強度分布に基
づき、前記受信ノードでの前記複数の信号成分の持つ光
強度レベルの差が一定値以上となるように前記光信号の
光強度レベルを制御することを特徴としたものである。
9に示したような光信号の伝送を担う光伝送媒体であっ
て、該光伝送媒体への光信号の入射を担う複数の送信ノ
ード及び該光伝送媒体からの光信号の出射を担う少なく
とも1つの受信ノードを備えると共に、上記送信ノード
から入射した光信号を拡散して該光伝送媒体内に伝達す
る光拡散手段を備えた光伝送媒体が備えられている。
よれば、送信ノードに対応して備えられた複数の光信号
送信部によって、光信号として各々光強度レベルの異な
る光信号が生成され対応する送信ノードから上記光伝送
媒体内へ入射され、このときの上記光信号送信部によっ
て生成される光信号の光強度レベルが光強度制御手段に
よって制御され、更に受信ノードに対応して備えられた
少なくとも1つの光信号受信部によって、対応する受信
ノードから出射された光信号が受信されて受信信号が得
られ、該受信信号に含まれる、上記複数の光信号送信部
で生成された複数の光信号に対応する複数の信号成分の
中から所望の光信号送信部で生成された光信号に対応す
る信号成分が分離される。
では、上記光強度制御手段によって、上記光信号送信部
により生成された光信号の少なくとも1つの光信号受信
部における光強度分布に基づき、受信ノードでの複数の
信号成分の持つ光強度レベルの差が一定値以上となるよ
うに光信号の光強度レベルが制御される。
装置によれば、光信号送信部によって生成された光信号
の少なくとも1つの光信号受信部における光強度分布に
基づき、受信ノードでの複数の信号成分の持つ光強度レ
ベルの差が一定値以上となるように光信号の光強度レベ
ルを制御しているので、光強度レベルの異なった光信号
を同一の光伝送媒体を用いて重畳して送信した場合等に
おいても、複数の信号成分の持つ光信号における各信号
成分の区別を容易に行うことが可能となり、この結果と
して多数の端末(装置、回路基板等)の接続が可能であっ
て、かつそれらの端末間での通信の自由度を向上するこ
とができる。
光信号受信部で受信される複数の光信号の光強度レベル
が相互に異なるように、前記複数の光信号送信部の間の
調停を行なう調停部を備えることが好ましい。
光信号送信部による光信号の生成に先立って、光信号を
出射する光信号送信部における光信号の光強度レベルと
当該光信号送信部が複数の光信号送信部のうちのどれで
あるのかを前記光信号受信部に通知する通知手段を備え
ることが好ましい。
われる前記送信ノードと前記受信ノードの組み合わせに
よる受光強度の相対情報が予め記憶されている記憶手段
を更に備えると共に、前記光強度制御手段は、前記記憶
手段に記憶されている前記受光強度の相対情報に基づ
き、前記光信号送信部に備えられた異なる発光強度を持
つ複数の発光素子の発光を制御することによって前記光
信号の光強度レベルを制御することができる。
実施の形態について詳細に説明する。
本第1実施形態に係る光信号伝送装置10Aの構成につ
いて説明する。同図に示すように、本第1実施形態に係
る光信号伝送装置10Aは、光伝送媒体11と、光信号
送信部12と、光信号受信部13と、複数の送受信ノー
ド間における受光強度の相対情報が格納されているルッ
クアップテーブル(LUT)15と、を備えている。
介在させた一方の光伝送端(図1では、光伝送媒体11
の左側の端)に、光伝送媒体11への光信号の入射を担
う複数(ここでは4つ)の送信ノード111A〜111
Dを有し、他方の光伝送端(図1では、光伝送媒体11
の右側の端)には、光伝送媒体11内を伝送されてきた
光信号の出射を担う複数(ここでは4つ)の受信ノード
112A〜112Dを備えており、各送信ノード111
A〜111Dには、光拡散部113が設けられている。
この光伝送媒体11は、送信ノード111から入射され
た光信号を光拡散部113により光拡散して複数の受信
ノード112に伝播し、該受信ノード112から出射す
る。
111A〜111Dに対応して備えられ(図1では、送
信ノード111Bについてのみ図示)、光信号を生成し
て生成した光信号を対応する送信ノード111から光伝
送媒体11内に入射する。この光信号送信部12は、光
信号を出射する発光器121と、該発光器121から出
射される光信号の基になる電気信号を生成して該発光器
121に伝達する送信回路122を備えており、送信回
路122では、パルス列電気信号が生成されて発光器1
21に入力され、該発光器121では、入力されたパル
ス列電気信号に応じたパルス列光信号が出射される。
射した各光信号は、各送信ノード111から光伝送媒体
11に入射し、光拡散部113によって光伝送媒体11
内を拡散伝播して複数の受信ノード112から出射す
る。
信部13が備えられており(図1では、受信ノード11
2Bについてのみ図示)、受信ノード112から出射し
た光信号は対応する光信号受信部13に備えられた受光
器131に入射して電気的な受信信号に変換され、受信
回路132により、送信回路122で生成されたパルス
列電気信号が復元され、複数の送受信ノード間での伝送
が行われる。
部12の具体的な構成例を示す模式図である。同図に示
すように、本第1実施形態に係る光信号送信部12は、
発光器121として複数のレーザダイオードをアレイ状
に備えたレーザダイオードアレイ121aを備え、送信
回路122内にレーザダイオード制御部122aを備え
ている。
の図2紙面左側にある配線からデータ送信要求があると
する。レーザダイオード制御部122aは、送受信ノー
ド間における受光強度の相対情報が格納されているルッ
クアップテーブル15を参照し、レーザダイオードアレ
イ121aを駆動制御する。
テーブル15に格納されている受光強度の相対情報の一
例が示されており、以下の説明では、表1に示す相対情
報が格納されている場合について説明する。なお、該受
光強度の相対情報が本発明の光強度分布に、上記レーザ
ダイオード制御部122aが本発明の光強度制御手段
に、各々相当する。
して、送信ノード111の正面に有る受信ノード112
では1の光強度、正面から1つずれた受信ノード112
では0.95の光強度、正面から2つずれた受信ノード
112では0.85の光強度、正面から3つずれた受信
ノードでは0.65の光強度であることが示されること
に対応して、本実施形態に係るレーザダイオードアレイ
121aは、光強度1で発光するレーザダイオード12
1a10(図2も参照)と、光強度0.05で発光する
レーザダイオード121a1と、0.1で発光するレー
ザダイオード121a2と、0.2で発光するレーザダ
イオード121a3を備えている。
信号受信部13の具体的な構成例が示されている。同図
に示すように、本第1実施形態に係る光信号受信部13
は、受光器131として受光素子131aとアンプ13
1bを備えており、受信回路132として復号器132
aを備えている。
置10Aの作用について説明する。
Aでは、レーザダイオード制御部122aにより、表1
に示す受光強度の相対情報に基づいて、受信ノード11
2における光強度レベルが一定値以上となるように、対
応する発光器121により生成される光信号の光強度が
制御される。
ド111Bから受信ノード112Bへの光伝送が行われ
る場合は、光強度1で発光するレーザダイオード121
a10のみを駆動するように制御し、同様に、送信ノー
ド111Bから受信ノード112Cへの光伝送が行われ
る場合は、光強度1で発光するレーザダイオード121
a10と、0.1で発光するレーザダイオード121a
2を駆動するように制御することにより、受信ノードに
おける光強度を一定値(ここでは1)以上とすることが
できる。
112から出射された光信号に応じた受光素子131a
の出力を、アンプ131bを通して復号器132aに入
力する。
Hに基づく比較データと入力信号とを比較して、論理信
号レベルを出力することにより、元の電気信号を出力す
る。このとき、受光素子131aが受ける光信号の受光
量は、どの送信ノード111から入射された信号光にお
いても同じ受光量であるため、安定した品質の伝送を行
うことができる。例えば、ビットエラーレートが10-9
以下が必要なシステムにおいては、図11に示した受光
量とBERとの関係を示すグラフより、−21.5dB
m以上の受光量が有れば良い。
態に係る光信号伝送装置では、光信号送信部によって生
成された光信号の光信号受信部における光強度分布に基
づき、受信ノードでの光強度レベルが一定値以上となる
ように光信号の光強度レベルを制御しているので、光拡
散による光強度の分布があったとしても、複数端末間で
の自由な通信を高い伝送品質で可能とすることができ
る。
ノード111及び受信ノード112が各々4つずつ備え
られた光伝送媒体に適用した場合について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は送信
ノード111及び受信ノード112の一方のノードが少
なくとも1つ設けられ、かつ他方のノードが複数設けら
れた何れの形態の光伝送媒体にも適用することができ
る。
本第2実施形態に係る光信号伝送装置10Bの構成につ
いて説明する。
Bは、光伝送媒体11と、複数(ここでは2つ)の光信
号送信部12と、1つの光信号受信部13と、調停部1
4と、ルックアップテーブル(LUT)15と、を備え
ている。
介在させた一方の光伝送端(図4では、光伝送媒体11
の左側の端)に、光伝送媒体11への光信号の入射を担
う複数(ここでは4つ)の送信ノード111A〜111
Dを備え、他方の光伝送端(図4では、光伝送媒体11
の右側の端)に、光伝送媒体11内を伝送されてきた光
信号の出射を担う複数(ここでは4つ)の受信ノード1
12A〜112Dを備えており、各送信ノード111A
〜111Dには、光拡散部113が設けられている。こ
の光伝送媒体11は、各送信ノード111から入射され
た光信号を光拡散部113により複数の受信ノード11
2に拡散伝播して、当該受信ノード112から出射す
る。
11B及び111Dに対応して備えられており、光信号
を生成して生成した光信号を対応する送信ノード111
から光伝送媒体11内に入射する。この光信号送信部1
2は各々、光信号を出射する発光器121と、該発光器
121から出射される光信号の基になる電気信号を生成
して当該発光器121に伝達する送信回路122を備え
ており、送信回路122では、パルス列電気信号が生成
されて発光器121に入力され、その発光器121で
は、入力されたパルス列電気信号に従ったパルス列光信
号が出射される。
を構成する複数の発光器121からは、相互に異なる光
強度レベルのパルス列光信号が出射される。各発光器1
21から相互に異なる光強度レベルの光信号を出射する
に当たっては、各発光器121毎に予め出射する光信号
の光強度レベルが固定的に異なるように定められたもの
であってもよいが、各光信号送信部12が、当該光信号
送信部12で生成される光信号の光強度レベルの変更が
自在なものであって、図4に示すように、各光信号送信
部12で生成される光信号の光強度レベルが相互に異な
るように、複数の光信号送信部12の間の調停を行なう
調停部14を備えてもよい。
送信部12は2つのみであるため、調停部14を備える
ことなく、それら2つの光信号送信部12の各々から出
射される光信号の光強度レベルを予め定めておいてもよ
いが、更に多数の光信号送信部12を備えた場合、各光
信号送信部12から出射される光信号の光強度レベルを
固定的に定めるよりも、調停部14を備え、消費電力や
S/Nを考慮して最良の光強度レベルから順に割り当て
た方が有利である。従って、本第2実施形態では、上記
調停部14を備えた形態を適用している。
の強度レベル数との関係は、光信号送信部12の数だけ
光強度レベルを設けてもよいし、光信号送信部12の数
よりも少ない光強度レベル数により伝送を行なってもよ
い。
信に先立って、光信号を出射する光信号送信部12にお
ける光信号の光強度レベルと当該光信号送信部12が複
数の光信号送信部12のうちのどれであるのかを示す信
号RFを光信号受信部13に通知する役割も有してい
る。
射した各光信号は、各送信ノード111から光伝送媒体
11に入射し、光拡散部113により当該光伝送媒体1
1内を拡散伝播して複数の受信ノード112から出射す
る。
応して光信号受信部13Bが備えられており、受信ノー
ド112Bから出射した光信号は光信号受信部13Bに
備えられた受光器131に入射して電気的な受信信号に
変換され、受信回路132Bにより、その受光器131
で得られた受信信号に含まれる、複数の光信号送信部1
2で生成された複数の光信号に対応する複数の信号成分
の中から所望の光信号送信部12で生成された光信号に
対応する信号成分が分離される。
送装置10Bの光信号受信部13Bの具体的な構成例が
示されている。同図に示すように、光信号受信部13B
は、受光器131として受光素子131aとアンプ13
1bとを備え、受信回路132Bとして復号器132a
とセレクタ132bとを備えている。
12及びルックアップテーブル15に格納されている受
光強度の相対情報は各々上記第1実施形態に示したもの
と同様のものとされている。すなわち、光信号送信部1
2は図2に示すものとされており、受光強度の相対情報
は表1に示すものとされている。
施形態に係る光信号伝送装置10Bの動作について詳細
に説明する。なお、図6は、本第2実施形態に係る光信
号伝送装置10Bにおける2つの送信ノード111(送
信ノード111B、送信ノード111D)から光伝送媒
体11に入射する光信号の波形図であり、図7は、受信
ノード112Bから出射した光信号の波形図である。
号の“1”レベルの光強度レベルを“H1”とし、送信
ノード111Dにおける光信号の“1”レベルの光強度
レベルを“H2”としている。また、送信ノード111
Bにおける光信号の“0”レベルの光強度レベルを“L
1”とし、送信ノード111Dにおける光信号の“0”
レベルの光強度レベルを“L2”としている。実際に
は、“L1”及び“L2”は“H1”、“H2”に比較
して無視することができる程度のものである。
に、図6に示す2つの光信号が光伝送媒体11内で加算
された信号波形となる。ここで、“h1”、“h2”は
各々、送信ノード111Bから入射された光信号の
“1”レベルの光強度レベル、送信ノード111Dから
入射された光信号の“1”レベルの光強度レベルを表し
ている。
Bでは、レーザダイオード制御部122aによって、表
1に示す受光強度の相対情報に基づいて、受信ノード1
12での複数の信号成分の持つ光強度レベルの差が一定
値以上となるように、対応する発光器121により生成
される光信号の光強度レベルが制御される。
送装置10Bにおける受信ノード112Bから出射した
光信号は、図7に示すように、“h1”、“h2”及び
“h1+h2”における強度レベル差が何れも一定値以
上となっている。ビットエラーレートとして10-9以下
が必要なシステムにおいては、図11より、各々−2
1.5dBm以上の受光量差が有れば良い。
h2”の差が同じである、すなわち、相対的に“h1”
のレベルが1、“h2”のレベルが2、“h1+h2”
のレベルが3であるとすると、表1に示すような送受信
ノード間における受光強度の相対情報が格納されている
ルックアップテーブル15に基づいて、“H1”及び
“H2”は以下のようになる。
Bの正面に有り、受光信号の強度レベルが1であるの
で、“H1”は1となる。また、送信ノード111D
は、受信ノード112Bから2つずれており、受光信号
の強度レベルが2であるので、“H2”は2.353
(=2/0.85)となる。
オード制御部122aによって、送受信ノード間におけ
る受光強度の相対情報が格納されているルックアップテ
ーブル15が参照され、受信ノード112Bの正面に位
置し、受信ノード112Bでの相対強度が1である光信
号が入射される送信ノード111Bでは、該送信ノード
111Bに対応して備えられた光信号送信部12のレー
ザダイオードアレイ121aの光強度1で発光するレー
ザダイオード121a10が駆動されるように制御され
る。
位置に配置され、受信ノード112Bでの相対強度が2
である信号光が入射される送信ノード111Dでは、該
送信ノード111Dに対応して備えられた光信号送信部
12のレーザダイオードアレイ121aの光強度2で発
光するレーザダイオード121a20と、光強度0.0
5で発光するレーザダイオード121a1と、0.1で
発光するレーザダイオード121a2と、0.2で発光
するレーザダイオード121a3が駆動されるように制
御される。これによって、送信ノード111Dから2つ
ずれた受信ノード112Bでは、1.998とほぼ2の
強度を受信することができる。このようにして、受信ノ
ード112Bで受信される複数の光強度レベルが制御さ
れる。
望の光信号送信部12で生成された光信号成分の抽出結
果は、表2に示す論理テーブルで表すことができる。
強度レベルを受信するかを予め決めておくことで、これ
らの加算された信号から、欲しい信号を容易に識別する
ことができる。具体的には、以下に示すようにして欲し
い信号が識別される。
装置10Bにおける光信号受信部13Bの受信回路13
2Bにおける信号弁別処理の説明に供する波形図であ
る。
ド111B及び送信ノード111Dからの光信号が重畳
された光信号は、受光素子131a及びアンプ131b
を介して復号器132aに入力される。復号器132a
は予め設定された複数のしきい値THに基づく比較デー
タと入力信号とを比較する。この様子を図8を用いて説
明する。
3、・・・毎に信号レベルが変化する時系列的な信号が
得られるが、光信号受信部13Bでは、この受信信号の
時系列的な各信号レベルが複数のしきい値(ここでは3
つのしきい値th1、th2、th3)と比較され、あ
る時点tiでの信号レベルStが(St>th3)であ
るか、或いは(St>th1)かつ(St<th2)で
あるか、の何れかの条件を満たす場合に送信ノード11
1Bから入射された論理“1”の光信号に分類され、
(St>th2)を満たす場合に送信ノード111Dか
ら入射された論理“1”の光信号に分類される。
に示す論理テーブルから得られる論理信号レベルとして
出力する。その複数の論理信号レベルと、データ信号の
送信に先立って調停部14によって通知された、光信号
を出射する光信号送信部12における光信号の光強度レ
ベルと当該光信号送信部12が複数の光信号送信部12
のうちのどれであるのかを示す信号RFに基づいて、受
信すべき信号を図8を参照して説明した論理に従って選
択するセレクタ132bを用いることで、元の電気信号
を出力する。
態に係る光信号伝送装置では、複数の光信号送信部によ
って生成されたパルス列光信号の光信号受信部における
光強度分布に基づき、受信ノードでの複数の信号成分の
持つ光強度レベルの差が一定値以上となるように上記パ
ルス列光信号の光強度レベルを制御しているので、複数
の信号成分の持つ光信号における各信号成分の区別を容
易に行うことが可能となり、多数の端末(装置、回路基
板等)の接続が可能であって、かつそれらの端末間での
通信の自由度を向上することができる。
ノード111及び受信ノード112が各々4つずつ備え
られた光伝送媒体に適用した場合について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は送信
ノード111が複数備えられ、受信ノード112が1つ
以上備えられた何れの形態の光伝送媒体にも適用するこ
とができる。
号送信部における光信号を生成する部材としてレーザダ
イオードアレイ121aを適用した場合について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、LED
アレイ等を適用する形態とすることもできる。
度制御手段を各光信号送信部12に各々備えた場合につ
いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、例えば、本発明の光強度制御手段を光信号送信部と
は別個に1つのみ備え、該1つの光強度制御手段によっ
て、各光信号送信部12における光強度レベルを制御す
る形態とすることもできる。この場合は、光強度制御手
段を1つのみ備えればよいので、上記各実施形態に比較
して、光信号伝送装置のコストを低減することができ
る。
載の発明によれば、光信号送信部によって生成された光
信号の光信号受信部における光強度分布に基づき、受信
ノードでの光強度レベルが一定値以上となるように光信
号の光強度レベルを制御しているので、光拡散による光
強度の分布があったとしても、複数端末間での自由な通
信を高い伝送品質で可能とすることができる、という効
果が得られる。
号送信部によって生成された光信号の少なくとも1つの
光信号受信部における光強度分布に基づき、受信ノード
での複数の信号成分の持つ光強度レベルの差が一定値以
上となるように光信号の光強度レベルを制御しているの
で、光強度レベルの異なった光信号を同一の光伝送媒体
を用いて重畳して送信した場合等においても、複数の信
号成分の持つ光信号における各信号成分の区別を容易に
行うことが可能となり、この結果として多数の端末(装
置、回路基板等)の接続が可能であって、かつそれらの
端末間での通信の自由度を向上することができる、とい
う効果が得られる。
示すブロック図である。
おける光信号送信部の具体的な構成例を示すブロック図
である。
光信号受信部の具体的な構成例を示すブロック図であ
る。
示すブロック図である。
光信号受信部の具体的な構成例を示すブロック図であ
る。
2つの送信ノード111B、111Dから光伝送媒体に
入射する光信号の波形の一例を示す波形図である。
受信ノード112Bから出射した光信号の波形の一例を
示す波形図である。
光信号受信部の受信回路における信号弁別処理の説明に
供する波形図である。
ク図である。
明に供する図であり、正面の送信ノードからの受光量を
1としたときの各送信ノードからの受光量を示すグラフ
である。
ラーレート(BER)との関係を示すグラフである。
明に供する図であり、複数の受信ノードにおける複数の
強度レベルの光信号に対する相対受光量の状態を示すグ
ラフである。
段) 131 受光器 132、132B 受信回路 132a 復号器 132b セレクタ
Claims (2)
- 【請求項1】 光信号の伝送を担う光伝送媒体であっ
て、該光伝送媒体への光信号の入射を担う送信ノード及
び該光伝送媒体からの光信号の出射を担う受信ノードを
備え、一方のノードが少なくとも1つ設けられ、かつ他
方のノードが複数設けられると共に、前記送信ノードか
ら入射した光信号を拡散して該光伝送媒体内に伝達する
光拡散手段を備えた光伝送媒体と、 前記送信ノードに対応して備えられた、光信号を生成し
対応する送信ノードから前記光伝送媒体内へ入射する光
信号送信部と、 前記光信号送信部によって生成する光信号の光強度レベ
ルを制御する光強度制御手段と、 前記受信ノードに対応して備えられた、対応する受信ノ
ードから出射した光信号を受信する光信号受信部と、 を備えた光信号伝送装置であって、 前記光強度制御手段が、前記光信号送信部によって生成
された光信号の前記光信号受信部における光強度分布に
基づき、前記受信ノードでの光強度レベルが一定値以上
となるように前記光信号の光強度レベルを制御すること
を特徴とする光信号伝送装置。 - 【請求項2】 光信号の伝送を担う光伝送媒体であっ
て、該光伝送媒体への光信号の入射を担う複数の送信ノ
ード及び該光伝送媒体からの光信号の出射を担う少なく
とも1つの受信ノードを備えると共に、前記送信ノード
から入射した光信号を拡散して該光伝送媒体内に伝達す
る光拡散手段を備えた光伝送媒体と、 前記送信ノードに対応して備えられた、前記光信号とし
て各々光強度レベルの異なる光信号を生成し対応する送
信ノードから前記光伝送媒体内へ入射する複数の光信号
送信部と、 前記光信号送信部によって生成する光信号の光強度レベ
ルを制御する光強度制御手段と、 前記受信ノードに対応して備えられた、対応する受信ノ
ードから出射した光信号を受信して受信信号を得、該受
信信号に含まれる、前記複数の光信号送信部で生成され
た複数の光信号に対応する複数の信号成分の中から所望
の光信号送信部で生成された光信号に対応する信号成分
を分離する少なくとも1つの光信号受信部と、 を備えた光信号伝送装置であって、 前記光強度制御手段が、前記光信号送信部によって生成
された光信号の前記少なくとも1つの光信号受信部にお
ける光強度分布に基づき、前記受信ノードでの前記複数
の信号成分の持つ光強度レベルの差が一定値以上となる
ように前記光信号の光強度レベルを制御することを特徴
とする光信号伝送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25405299A JP3724271B2 (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 光信号伝送装置及び光信号発生装置 |
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JP25405299A JP3724271B2 (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 光信号伝送装置及び光信号発生装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001077764A true JP2001077764A (ja) | 2001-03-23 |
JP3724271B2 JP3724271B2 (ja) | 2005-12-07 |
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JP25405299A Expired - Fee Related JP3724271B2 (ja) | 1999-09-08 | 1999-09-08 | 光信号伝送装置及び光信号発生装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN115244874A (zh) * | 2020-03-16 | 2022-10-25 | 京瓷株式会社 | 光纤供电系统的供电装置以及光纤供电系统 |
-
1999
- 1999-09-08 JP JP25405299A patent/JP3724271B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN115244874A (zh) * | 2020-03-16 | 2022-10-25 | 京瓷株式会社 | 光纤供电系统的供电装置以及光纤供电系统 |
CN115244874B (zh) * | 2020-03-16 | 2023-09-01 | 京瓷株式会社 | 光纤供电系统的供电装置以及光纤供电系统 |
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