JP2001077075A - 処理装置及び処理方法 - Google Patents

処理装置及び処理方法

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JP2001077075A
JP2001077075A JP2000110207A JP2000110207A JP2001077075A JP 2001077075 A JP2001077075 A JP 2001077075A JP 2000110207 A JP2000110207 A JP 2000110207A JP 2000110207 A JP2000110207 A JP 2000110207A JP 2001077075 A JP2001077075 A JP 2001077075A
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孝之 戸島
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Kyoji Kohama
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる種類の処理流体の反応による被処理体
の汚染防止、処理効率の向上、装置の小型化を図れるよ
うにすること。 【解決手段】 半導体ウエハWを保持する回転可能なロ
ータ21と、ロータ21を回転駆動するモータ22と、
ロータ21にて保持された半導体ウエハWを包囲可能な
複数の処理室例えば内チャンバ23及び外チャンバ24
と、半導体ウエハWに対して処理流体を供給する処理流
体供給手段としての薬液供給手段50、IPA供給手段
60、リンス液供給手段70及び乾燥流体供給手段80
とで主要部を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、処理装置及び処
理方法に関するもので、更に詳細には、例えば半導体ウ
エハやLCD用ガラス基板等の被処理体に処理流体例え
ば薬液、リンス液あるいは乾燥流体等を供給して洗浄・
乾燥等の処理をする処理装置及び処理方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体デバイスの製造工程やL
CD製造工程においては、半導体ウエハやLCD用ガラ
ス等の被処理体(以下にウエハ等という)に付着したレ
ジストやドライ処理後の残渣(ポリマ等)を除去するた
めに、処理液やガス等の処理流体を用いる洗浄・乾燥処
理装置が広く採用されている。ここでいう処理液とは、
例えば有機溶剤あるいは有機酸や無機酸等の薬液とリン
ス液等で、ガスとは乾燥ガス等のことをいう。
【0003】従来のこの種の洗浄・乾燥処理装置とし
て、例えば、一側方にウエハ等の搬入・搬出用の開口及
びこの開口を開閉する扉を有する一つの処理室と、この
処理室内に配設されると共に、水平軸に対して傾斜した
状態でウエハ等を収容したキャリアを回転するロータ
と、ウエハ等に対して液体を供給する液体供給手段と、
ウエハ等に対してガスを供給するガス供給手段と、を具
備する洗浄・乾燥装置が知られている(US PATENT NO.
4300581参照)。また、メンテナンス時などに処
理室(チャンバ)を取り外すことができるものも知られ
ている(US PATENT NO. 5221360参照)。また、
この洗浄・乾燥装置においては、上記処理室と共にモー
タやノズルが取付板に取り付けられた構造となっている
(US PATENTNO. 5022419参照)。また、処理室
に連通する排液・排気ラインに、気液分離手段を設け
て、処理に供された処理液を気液分離し、排出している
(US PATENT NO. 5095927参照)。また、気液分
離部にセンサを具備するものも知られている(US PATEN
T NO. 5154199参照)。この洗浄・乾燥装置によ
れば、複数枚のウエハ等を収容したカセットをロータに
て保持した状態で、扉を閉じて処理室を密閉した後、ロ
ータ及びウエハ等を回転すると共に、液体供給手段から
ウエハ等に対して液体を供給して洗浄処理を行い、洗浄
処理後、同様にロータ及びウエハ等を回転すると共に、
ウエハ等にガスを供給して乾燥処理を行うことができ
る。また、カセットレス方式で装置前面からローディン
グする装置も知られている(US PATENT NO. 56783
20,5784797参照)。
【0004】また、別の処理装置として、複数の上部開
放の処理室(カップ)を備えた枚葉式スピン処理装置も
知られている(実公平4−34902号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような洗浄・乾燥処理装置においては、一つの処理室内
において、洗浄処理と乾燥処理を行うため、乾燥処理の
際に洗浄処理に使用された洗浄液が残存して、乾燥処理
に支障をきたすばかりか、乾燥処理中の雰囲気を乱すと
いう問題があった。この問題は、一種類の洗浄液を使用
する場合も問題は起こるが、特に、異なる種類の処理流
体を用いて洗浄処理を行う場合、例えばレジスト剥離液
やポリマー除去液等の薬液,これら薬液の溶剤(例えば
IPA:isopropyl alcohol),リン
ス液(例えば純水)等の処理液や、乾燥ガス(例えば窒
素(N2)ガス等の不活性ガスや清浄空気)等の処理流
体を用いて洗浄・乾燥処理する場合、あるいは、酸性の
洗浄液(例えばSPM),純水,アルカリ性の洗浄液
(例えばAPM)を順次供給して洗浄処理するような場
合には、異なる種類の薬液等の処理流体が反応して、ク
ロスコンタミネーションが発生し、ウエハ等が汚染され
る虞れがある。
【0006】上記問題を解決する方法として、処理流体
の種類に応じて別々の処理室に搬送して処理を施すこと
が考えられるが、このような方法では、処理効率が低下
するという問題があり、また、装置の大型化を招くとい
う問題もある。
【0007】また、実公平4−34902号公報に記載
の枚葉式スピン処理装置においては、複数の処理室(カ
ップ)を有するため、異なる種類の薬液等の処理流体が
反応するのをある程度は阻止できるが、上部開放のカッ
プを用いるため、被処理体であるウエハ等の汚染を十分
に防止することができないという問題があった。
【0008】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、異なる種類の処理流体の反応による被処理体の汚染
を防止すると共に、処理効率の向上を図れるようにし、
かつ装置の小型化を図れるようにした処理装置及び処理
方法を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、複数の被処理体を保持する
回転可能な保持手段と、上記保持手段を回転駆動する駆
動手段と、上記保持手段にて保持された被処理体を包囲
可能な複数の処理室と、上記被処理体に対して処理流体
を供給する処理流体供給手段と、を具備することを特徴
とする。
【0010】このように構成することにより、保持手段
によって保持される複数の被処理体を、回転させて処理
し、複数の処理室内で処理流体を供給して処理すること
ができるので、異なる処理流体の反応によって被処理体
が汚染されるのを防止することができる。したがって、
処理効率の向上を図ることができる。
【0011】この発明において、上記処理室は、保持手
段にて保持された被処理体を包囲可能なものであれば、
その構造は任意であっても差し支えないが、好ましくは
被処理体を密封状態に包囲可能な構造とする方がよい
(請求項2)。
【0012】上記のように構成することにより、被処理
体に外部の雰囲気が接触するのを防止することができる
ので、被処理体の汚染を更に確実に防止することができ
る。
【0013】請求項3記載の発明は、被処理体を保持す
る回転可能な保持手段と、上記保持手段を回転駆動する
駆動手段と、上記保持手段にて保持された被処理体を密
封状態に包囲可能な複数の処理室と、上記被処理体に対
して処理流体を供給する処理液供給手段と、を具備する
ことを特徴とする。
【0014】このように構成することにより、保持手段
によって保持される被処理体を、回転させて処理し、複
数の密閉可能な処理室内で処理流体を供給して処理する
ことができるので、異なる処理流体によって被処理体が
汚染されるのを確実に防止することができる。したがっ
て、処理効率の向上を図ることができる。
【0015】上記請求項1ないし3のいずれかに記載の
処理装置において、上記保持手段は、被処理体の処理面
が鉛直になるように保持すると共に、水平軸を中心とし
て回転可能に配設される方が好ましい(請求項4)。
【0016】このように構成することにより、被処理体
の処理面が鉛直な状態で回転するので、被処理体に付着
する例えば処理液を容易に振り切ることができる。
【0017】請求項5記載の発明は、被処理体の処理面
が鉛直になるように被処理体を保持する回転可能な保持
手段と、上記保持手段を水平軸を中心として回転駆動す
る駆動手段と、上記保持手段にて保持された被処理体を
包囲可能な複数の処理室と、上記被処理体に対して処理
流体を供給する処理流体供給手段と、を具備することを
特徴とする。
【0018】このように構成することにより、保持手段
によって保持される複数の被処理体を、処理面が鉛直な
状態で回転させて処理し、複数の処理室内で処理流体を
供給して処理することができるので、異なる処理流体に
よって被処理体が汚染されるのを防止することができ
る。また、被処理体の処理面が鉛直な状態で回転するの
で、被処理体に付着する例えば処理液を容易に振り切る
ことができる。
【0019】上記請求項1ないし5のいずれかに記載の
処理装置において、上記複数の処理室のうちの少なくと
も一つの処理室を、被処理体に対して相対的に移動する
ための移動手段を更に具備する方が好ましい(請求項
6)。
【0020】このように構成することにより、移動手段
によって処理室を被処理体に対して相対的に移動するこ
とができるので、被処理体の移動による振動を防止する
ことができ、全行程中における被処理体の移載回数も減
らすことができるので、被処理体へのダメージ等を少な
くすることができる。
【0021】上記請求項1、3又は5記載の処理装置に
おいて、上記駆動手段に、この駆動手段の過熱温度を抑
制するための冷却手段を設ける方が好ましい(請求項
7)。
【0022】このように構成することにより、保持手段
の回転駆動源である駆動手段が過熱による熱疲労によっ
て効率が低下するのを防止することができる。したがっ
て、駆動手段の効率及び寿命の向上、ひいては装置の信
頼性の向上及び寿命の増大を図ることができる。
【0023】請求項8記載の発明は、被処理体を保持す
る保持手段と、上記保持手段にて保持された被処理体を
包囲可能な複数の処理室で、少なくとも一つは被処理体
を密封状態に包囲可能な複数の処理室と、上記被処理体
に対して処理流体を供給する処理流体供給手段と、上記
複数の処理室のうちの少なくとも一つの処理室を、上記
被処理体に対して相対的に移動するための移動手段と、
を具備することを特徴とする。この場合、上記移動手段
は、被処理体を包囲する包囲位置と、この包囲位置とは
異なる待機位置との間で処理室を移動する方が好ましい
(請求項9)。また、上記移動手段により、複数の処理
室を同一軸線上に移動する方が好ましい(請求項1
0)。
【0024】上記のように構成することにより、異なる
処理流体によって被処理体が汚染されるのを防止するこ
とができる他、移動手段によって処理室を被処理体に対
して相対的に移動することができるので、被処理体の移
動による振動を防止することができ、被処理体へのダメ
ージ等を少なくすることができる。また、複数の処理室
を同一軸線上に移動することにより、処理室の設置スペ
ースを少なくすることができると共に、装置の小型化が
図れる(請求項10)。
【0025】請求項11記載の発明は、請求項1ないし
10のいずれかに記載の処理装置において、上記処理室
は、被処理体を包囲しない状態においても、この処理室
の内側の雰囲気と、処理室の外側の雰囲気とを離隔可能
に形成してなることを特徴とする。
【0026】このように構成することにより、非処理時
においても処理室内の雰囲気が外部に漏れるのを防止す
ることができる。したがって、外部雰囲気が汚染される
のを防止することができ、作業者の安全性を確保するこ
とができる。
【0027】請求項12記載の発明は、請求項1ないし
11のいずれかに記載の処理装置において、上記複数の
処理室のうちの少なくとも一つの処理室の内側雰囲気
と、他の処理室の内側雰囲気とを互いに離隔可能に形成
してなることを特徴とする。
【0028】このように構成することにより、処理室同
士の雰囲気が混ざらないので、異なる処理流体の反応に
より生じるクロスコンタミネーションを防止することが
できる。
【0029】請求項13記載の発明は、請求項1ないし
12のいずれかに記載の処理装置において、上記複数の
処理室のうちの少なくとも一つの処理室を、他の処理室
を包囲し得るように出没及び重合可能に形成してなるこ
とを特徴とする。
【0030】このように構成することにより、上記請求
項10記載の発明と同様に、処理室の設置スペースを少
なくすることができると共に、装置の小型化が図れる。
【0031】請求項14記載の発明は、請求項1ないし
13のいずれかに記載の処理装置において、上記処理室
は、保持手段を支持する第1の固定壁と、この第1の固
定壁と対峙する第2の固定壁と、これら第1の固定壁及
び第2の固定壁との間にシール部材を介して係合可能な
内筒体とで形成される第1の処理室と、上記内筒体との
間にシール部材を介在する上記第1の固定壁と、上記第
2の固定壁と、上記第2の固定壁及び上記内筒体との間
にシール部材を介して係合可能な外筒体とで形成される
第2の処理室と、を具備することを特徴とする。
【0032】このように構成することにより、第1及び
第2の処理室の切換を内筒体と外筒体の切換移動のみで
行うことができるので、第1及び第2の処理室の切換使
用を容易にすることができ、スループットの向上が図れ
る。
【0033】請求項15記載の発明は、請求項1ないし
14のいずれかに記載の処理装置において、上記処理流
体供給手段は、処理室内において、被処理体に対して薬
液と、この薬液の溶剤、リンス液及び乾燥流体のうちの
少なくとも一つを供給可能な処理流体供給ノズルを具備
することを特徴とする。この場合、上記処理流体供給ノ
ズルを、各処理室内に少なくとも一つ配設する方が好ま
しい(請求項16)。また、上記処理流体供給ノズルに
おける被処理体に向かって処理流体を供給する供給口
を、処理室内に収容可能な被処理体の数と同一か又は多
く設ける方が好ましい(請求項17)。
【0034】このように構成することにより、複数の処
理流体を共用のノズルにて供給することができるので、
ノズルの数を低減することができると共に、処理室及び
装置全体を小型にすることができる。また、処理流体供
給ノズルにおける被処理体に向かって処理流体を供給す
る供給口を、処理室内に収容可能な被処理体の数と同一
か又は多く設けることにより、各被処理体毎に処理流体
を供給することができるので、処理の均一化を図ること
ができる(請求項17)。
【0035】請求項18記載の発明は、請求項1ないし
17のいずれかに記載の処理装置において、上記処理室
の一部を筒体にて形成すると共に、筒体の一端に向かっ
て拡開するテーパ状に形成し、上記筒体の拡開側部位
に、処理流体の排液ポート及び排気ポートを設けたこと
を特徴とする。
【0036】このように構成することにより、処理室の
一部を形成する筒体のテーパ状部と、回転する保持手段
によって発生する気流によって、処理室内壁に付着する
液を効率よく拡開側へ移動して排出することができる。
【0037】請求項19記載の発明は、処理室内に収容
した複数の被処理体に対して処理流体を供給して所定の
処理を施す処理方法において、上記処理流体の種類に応
じて異なる処理室内に上記被処理体を収容する工程と、
上記処理室内に収容された上記被処理体を回転しなが
ら、被処理体に対して処理流体を供給する工程と、を有
することを特徴とする。
【0038】請求項19記載の発明によれば、複数の被
処理体を、回転させて処理し、複数の処理室内で処理流
体を供給して処理することができるので、異なる処理流
体によって被処理体が汚染されるのを防止することがで
きる。したがって、処理効率の向上を図ることができ
る。
【0039】請求項20記載の発明は、処理室内に収容
した複数の被処理体に対して処理流体を供給して所定の
処理を施す処理方法において、上記被処理体を第1の処
理室内に収容する工程と、上記被処理体を上記第1の処
理室内に収容した状態で回転しながら、被処理体に処理
流体を供給する流体処理工程と、上記流体処理工程の
後、上記被処理体を第2の処理室内に収容する工程と、
上記被処理体を上記第2の処理室内に収容した状態で回
転しながら、被処理体を乾燥処理する乾燥処理工程と、
を有することを特徴とする。この場合、上記流体処理工
程は、少なくとも薬液を供給する薬液供給工程を有し、
上記乾燥処理工程は、少なくとも乾燥流体を供給する乾
燥流体処理工程を有する方が好ましい(請求項21)。
また、上記薬液処理工程の後に、被処理体に薬液の溶剤
を供給する薬液除去工程を有する方が好ましい(請求項
22)。
【0040】請求項20,21記載の発明によれば、上
記請求項19記載の発明と同様、複数の被処理体を回転
させて処理し、複数の処理室内で処理流体を供給するこ
とができるので、被処理体が汚染されるのを防止するこ
とができる。また、これに加えて被処理体を乾燥処理す
ることができるので、被処理体を清浄な状態に処理する
ことができ、歩留まりの向上を図ることができる。この
場合、薬液処理工程の後に、被処理体に薬液の溶剤を供
給する薬液除去処理を行うことにより、被処理体及び処
理室内に残存する薬液を確実に除去することができるの
で、更に処理効率の向上が図れる。また、薬液による処
理室の腐食等を防止することができる(請求項22)。
【0041】請求項23記載の発明は、処理室内に収容
した被処理体に対して処理流体を供給して所定の処理を
施す処理方法において、上記被処理体を第1の処理室内
に収容する工程と、上記被処理体を上記第1の処理室内
に収容した状態で回転しながら、被処理体に第1の処理
液を供給する第1の液処理工程と、上記第1の液処理工
程の後、上記被処理体を第2の処理室内に収容する工程
と、上記被処理体を上記第2の処理室内に収容した状態
で回転しながら、被処理体に第2の処理液を供給する第
2の液処理工程と、を有することを特徴とする。この場
合、上記液処理工程は、少なくとも薬液を供給する薬液
処理工程を有し、上記薬液処理工程の後に、被処理体に
薬液の溶剤を供給する薬液除去工程を有する方が好まし
い(請求項24)。
【0042】請求項23記載の発明によれば、請求項1
9記載の発明と同様、複数の被処理体を回転させて処理
し、複数の処理室内で処理流体を供給することができる
ので、被処理体が汚染されるのを防止することができ
る。また、これに加えて異なる処理液例えば薬液を異な
る処理室内で使用することができ、異なる薬液の反応に
よって被処理体が汚染されるのを防止することができ
る。この場合においても、薬液処理工程の後に、被処理
体に薬液の溶剤を供給する薬液除去処理を行うことによ
り、被処理体及び処理室内に残存する薬液を確実に除去
することができるので、更に処理効率の向上が図れる。
また、薬液による処理室の腐食等を防止することができ
る(請求項24)。
【0043】請求項25記載の発明は、重合可能な複数
の処理室内に収容した被処理体に対して処理流体を供給
して所定の処理を施す処理方法において、内側の上記処
理室において、上記被処理体の処理を行った後、外側の
上記処理室内において、上記被処理体の処理を行うこと
を特徴とする。この場合、上記外側の処理室において、
少なくとも被処理体に乾燥流体を供給して、被処理体と
共に該処理室内を乾燥する方が好ましい(請求項2
6)。
【0044】請求項25記載の発明によれば、内側の処
理室で処理に供した処理液が被処理体からしたたり落ち
ても外側の処理室で受け止めることができるので、外部
に処理液が漏洩するのを防止することができ、外部雰囲
気の汚染等を防止することができる。この場合、外側の
処理室において、少なくとも被処理体に乾燥流体を供給
して、被処理体と共に該処理室内を乾燥することによ
り、外側の処理室では、処理液を完全に乾燥できる(請
求項26)。
【0045】請求項27記載の発明は、請求項19ない
し26のいずれかに記載の処理方法において、少なくと
も上記処理室内で被処理体を処理する際、処理室内を密
封雰囲気とすることを特徴とする。
【0046】請求項27記載の発明によれば、請求項1
9ないし26記載の発明に加えて被処理体に外部の雰囲
気が接触するのを確実に防止することができるので、更
に処理効率の向上を図ることができる。
【0047】請求項28記載の発明は、請求項19ない
し27のいずれかに記載の処理方法において、上記被処
理体に処理流体を供給する際、被処理体の処理面が鉛直
になるように被処理体を水平軸を中心として回転するこ
とを特徴とする。
【0048】請求項28記載の発明によれば、被処理体
に処理流体を供給する際、被処理体の処理面が鉛直にな
るように被処理体を水平軸を中心として回転することに
より、被処理体の処理面が鉛直な状態で回転するので、
被処理体に付着する例えば処理液を容易に振り切ること
ができる。
【0049】請求項29記載の発明は、請求項19ない
し28のいずれかに記載の処理方法において、上記被処
理体に対して処理室を移動して処理室内に被処理体を収
容することを特徴とする。
【0050】請求項29記載の発明によれば、被処理体
を移動させずに処理室内に被処理体を収容することがで
きるので、被処理体の移動による振動を防止することが
でき、被処理体へのダメージ等を少なくすることができ
る。
【0051】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面に基づいて詳細に説明する。この実施形態では半導
体ウエハの洗浄・乾燥処理装置に適用した場合について
説明する。
【0052】図1はこの発明に係る処理装置を適用した
洗浄・乾燥処理システムの一例を示す概略平面図であ
る。
【0053】上記洗浄・乾燥処理システムは、被処理体
である半導体ウエハW(以下にウエハWという)の複数
枚例えば25枚を水平状態に収納する容器例えばキャリ
ア1を搬入、搬出するための搬入・搬出部2と、ウエハ
Wを液処理すると共に乾燥処理する処理部3と、搬入・
搬出部2と処理部3との間に位置してウエハWの受渡
し、位置調整及び姿勢変換等を行うインターフェース部
4とで主に構成されている。なお、搬入・搬出部2とイ
ンターフェース部4の側方には、空のキャリア1を一時
収納するキャリアストック5と、キャリア1をクリーニ
ングするキャリアクリーナ6が配設されている。
【0054】上記搬入・搬出部2は、洗浄・乾燥処理装
置の一側端部に配置されており、キャリア搬入部2aと
キャリア搬出部2bが併設されている。
【0055】上記インターフェース部4には、キャリア
載置台7が配置されており、このキャリア載置台7と、
搬入・搬出部2との間には、キャリア搬入部2aから受
け取ったキャリア1をキャリア載置台7又はキャリアス
トック5上に搬送し、キャリア載置台7上のキャリア1
をキャリア搬出部2b又はキャリアストック5へ搬送す
るキャリア搬送手段8が配設されている。また、インタ
ーフェース部4には、処理部3と連なる搬送路9が設け
られており、この搬送路9にウエハ搬送手段例えばウエ
ハ搬送チャック10が移動自在に配設されている。この
ウエハ搬送チャック10は、キャリア載置台7上のキャ
リア1内から未処理のウエハWを受け取った後、処理部
3に搬送し、処理部3にて処理された処理済みのウエハ
Wをキャリア1内に搬入し得るように構成されている。
【0056】一方、上記処理部3には、ウエハWに付着
するレジストやポリマ等を除去するこの発明に係る処理
装置20が配設されている。以下に、この発明に係る処
理装置について詳細に説明する。
【0057】上記処理装置20は、図2に示すように、
ウエハWを保持する回転可能な保持手段例えばロータ2
1と、このロータ21を水平軸を中心として回転駆動す
る駆動手段であるモータ22と、ロータ21にて保持さ
れたウエハWを包囲する複数例えば2つの処理室(第1
の処理室,第2の処理室)である内チャンバ23,外チ
ャンバ24と、これら内チャンバ23又は外チャンバ2
4内に収容されたウエハWに対して処理流体例えばレジ
スト剥離液,ポリマ除去液等の薬液の供給手段50、こ
の薬液の溶剤例えばイソプロピルアルコール(IPA)
の供給手段60、リンス液例えば純水等の処理液の供給
手段(リンス液供給手段)70又は例えば窒素(N2)
等の不活性ガスや清浄空気等の乾燥気体(乾燥流体)の
供給手段80{図1では薬液供給手段50と乾燥流体供
給手段80を示す。}と、内チャンバ23を構成する内
筒体25と外チャンバ24を構成する外筒体26をそれ
ぞれウエハWの包囲位置とウエハWの包囲位置から離れ
た待機位置に切り換え移動する移動手段例えば第1,第
2のシリンダ27,28及びウエハWを上記ウエハ搬送
チャック10から受け取ってロータ21に受け渡すと共
に、ロータ21から受け取ってウエハ搬送チャック10
に受け渡す被処理体受渡手段例えばウエハ受渡ハンド2
9とで主要部が構成されている。
【0058】上記のように構成される処理装置20にお
けるモータ22、処理流体の各供給手段50,60,7
0,80{図1では薬液供給手段50と乾燥流体供給手
段80を示す。}の供給部、ウエハ受渡ハンド29等は
制御手段例えば中央演算処理装置30(以下にCPU3
0という)によって制御されている。
【0059】また、図3に示すように、上記ロータ21
は、水平に配設されるモータ22の駆動軸22aに片持
ち状に連結されて、ウエハWの処理面が鉛直になるよう
に保持し、水平軸を中心として回転可能に形成されてい
る。この場合、ロータ21は、モータ22の駆動軸22
aにカップリング22bを介して連結される回転軸21
Aを有する第1の回転板21aと、この第1の回転板2
1aと対峙する第2の回転板21bと、第1及び第2の
回転板21a,21b間に架設される複数例えば4本の
固定保持棒31と、これら固定保持棒31に列設された
保持溝31a(図10参照)によって保持されたウエハ
Wの上部を押さえる図示しないロック手段及びロック解
除手段によって押え位置と非押え位置とに切換移動する
一対の押え棒32とで構成されている。また、ロータ2
1の回転軸21Aは、ベアリング33を介して第1の固
定壁34に回転可能に支持されており、第1の固定壁側
のベアリング33に連接するラビリンスシール35によ
ってモータ22側に発生するパーティクル等が処理室内
に侵入しないように構成されている(図3参照)。な
お、モータ22は、第1の固定壁34に連設される固定
筒体36内に収納されている。また、モータ22は、予
めCPU30に記憶されたプログラムに基づいて所定の
高速回転例えば100〜3000rpmと低速回転例え
ば1〜500rpmを選択的に繰り返し行い得るように
制御されている。なお、この場合、低速回転の回転数と
高速回転の回転数の一部が重複しているが、薬液の粘性
に対応して低速回転と高速回転が設定され、同一の薬液
の場合には、低速回転と高速回転とは重複しない(以下
の説明も同様である)。ここでいう低速回転とは、ウエ
ハW上に接触した薬液を遠心力で振り切るときの回転数
に比較して低速という意味で、逆に高速回転とは、供給
された薬液がウエハW上で十分に反応できる程度に接触
可能な回転数に比較して高速という意味である。
【0060】したがって、モータ22は高速回転と低速
回転との切り換えが何回も行われることによって過熱さ
れる虞があるので、モータ22には、過熱を抑制するた
めの冷却手段37が設けられている。この冷却手段37
は、図2に示すように、モータ22の周囲に配管される
循環式冷却パイプ37aと、この冷却パイプ37aの一
部と冷却水供給パイプ37bの一部を配設して、冷却パ
イプ37a内に封入される冷媒液を冷却する熱交換器3
7cとで構成されている。この場合、冷媒液は、万一漏
洩してもモータ22が漏電しないような電気絶縁性でか
つ熱伝導性の良好な液、例えばエチレングリコールが使
用されている。また、この冷却手段37は、図示しない
温度センサによって検出された信号に基づいて作動し得
るように上記CPU30によって制御されている。な
お、冷却手段37は必ずしも上記のような構造である必
要はなく、例えば空冷式あるいはペルチェ素子を用いた
電気式等任意のものを使用することができる。
【0061】一方、処理室例えば内チャンバ23(第1
の処理室)は、第1の固定壁34と、この第1の固定壁
34と対峙する第2の固定壁38と、これら第1の固定
壁34及び第2の固定壁38との間にそれぞれ第1及び
第2のシール部材40a,40bを介して係合する内筒
体25とで形成されている。すなわち、内筒体25は、
移動手段である第1のシリンダ27の伸張動作によって
ロータ21と共にウエハWを包囲する位置まで移動され
て、第1の固定壁34との間に第1のシール部材40a
を介してシールされると共に、第2の固定壁38との間
に第2のシール部材40bを介してシールされた状態で
内チャンバ23(第1の処理室)を形成する(図3及び
図6参照)。また、第1のシリンダ27の収縮動作によ
って固定筒体36の外周側位置(待機位置)に移動され
るように構成されている(図4、図5及び図7参照)。
この場合、内筒体25の先端開口部は第1の固定壁34
との間に第1のシール部材40aを介してシールされ、
内筒体25の基端部は固定筒体36の中間部に周設され
た第3のシール部材40cを介してシールされて、内チ
ャンバ23内に残存する薬液の雰囲気が外部に漏洩する
のを防止している。
【0062】また、外チャンバ24(第2の処理室)
は、待機位置に移動された内筒体25との間にシール部
材40bを介在する第1の固定壁34と、第2の固定壁
38と、第2の固定壁38と内筒体25との間にそれぞ
れ第4及び第5のシール部材40d,40eを介して係
合する外筒体26とで形成されている。すなわち、外筒
体26は、移動手段である第2のシリンダ28の伸張動
作によってロータ21と共にウエハWを包囲する位置ま
で移動されて、第2の固定壁38との間に第4のシール
部材40dを介してシールされると共に、内筒体25の
先端部外方に位置する第5のシール部材40eを介して
シールされた状態で、外チャンバ24(第2の処理室)
を形成する(図7参照)。また、第2のシリンダ28の
収縮動作によって固定筒体36の外周側位置(待機位
置)に移動されるように構成されている(図4及び図5
参照)。この場合、外筒体26と内筒体25の基端部間
には第5のシール部材40eが介在されて、シールされ
ている。したがって、内チャンバ23の内側雰囲気と、
外チャンバ24の内側雰囲気とは、互いに気水密な状態
に離隔されるので、両チャンバ23,24内の雰囲気が
混じることなく、異なる処理流体が反応して生じるクロ
スコンタミネーションを防止することができる。
【0063】なお、上記第1ないし第5のシール部材4
0a〜40eは、シールする対象物の一方に膨隆可能に
装着される例えば合成ゴム製の中空パッキン内に圧縮空
気を封入するシール機構にて形成されている。
【0064】上記のように構成される内筒体25と外筒
体26は共に先端に向かって拡開するテーパ状に形成さ
れており、図9及び図10に示すように、同一水平線上
に対峙する第1の固定壁34、第2の固定壁38及び装
置側壁39に架設された互いに平行な複数(図面では3
本の場合を示す。)のガイドレール39Aに沿って摺動
可能に取り付けられており、上記第1及び第2のシリン
ダ27,28の伸縮動作によって同心上に互いに出没可
能及び重合可能に形成されている。このように内筒体2
5及び外筒体26を、一端に向かって拡開するテーパ状
に形成することにより、処理時に内筒体25又は外筒体
26内でロータ21が回転されたときに発生する気流が
拡開側へ渦巻き状に流れ、内部の薬液等が拡開側へ排出
し易くすることができる。また、内筒体25と外筒体2
6とを同一軸線上に重合する構造とすることにより、内
筒体25と外筒体26及び内チャンバ23及び外チャン
バ24の設置スペースを少なくすることができると共
に、装置の小型化が図れる。
【0065】上記内筒体25及び外筒体26はステンレ
ス鋼にて形成されている。また、内筒体25の外周面に
は例えばポリテトラフルオロエチレン(テフロン(登録
商標))等の断熱層が形成されており、この断熱層によ
って内チャンバ23内で処理に供される薬液及び薬液の
蒸気が冷えるのを防止し得るように構成されている。
【0066】一方、上記処理流体供給手段のうち、薬液
例えばポリマ除去液の供給手段50は、図2、図3及び
図8に示すように、内筒体25内に取り付けられる薬液
供給ノズル51と、薬液供給部52と、この薬液供給ノ
ズル51と薬液供給部52とを接続する薬液供給管路5
3に介設されるポンプ54、フィルタ55、温度調整器
56、薬液供給弁57を具備してなる。この場合、薬液
供給部52は、薬液供給源58と、この薬液供給源58
から供給される新規の薬液を貯留する薬液供給タンク5
2aと、処理に供された薬液を貯留する循環供給タンク
52bとで構成されており、両薬液供給タンク52a,
52bには、上記内チャンバ23の拡開側部位の下部に
設けられた第1の排液ポート41に第1の排液管42が
接続され、第1の排液管42には、図示しない切換弁
(切換手段)を介して循環管路90が接続されている。
なお、内チャンバ23の拡開側部位の上部には、第1の
排気ポート43が設けられており、この第1の排気ポー
ト43には、図示しない開閉弁を介設した第1の排気管
44が接続されている。また、両供給タンク52a,5
2bの外部には温度調整用ヒータ52cが配設されて、
供給タンク52a,52b内の薬液が所定の温度に維持
されるようになっている。また、薬液供給ノズル51
は、ロータ21にて保持された複数例えば25枚のウエ
ハW全体に均一に薬液を供給し得るように、最側端のウ
エハWの外方及び各ウエハW間に位置する26個のノズ
ル孔(図示せず)を有するシャワーノズルにて形成され
ており、かつ各ノズル孔から薬液が略扇形状に噴射され
るように構成されている。したがって、薬液供給ノズル
51のノズル孔から、ロータ21と共に回転するウエハ
に向かって薬液を供給することにより、ロータ21に保
持された複数例えば25枚のウエハWに均一に薬液を供
給することができる。なお、ウエハWの表面側のみ薬液
を供給する場合は25個のノズル孔でもよい。ここで、
ロータ21には25枚のウエハWがキャリア1に収納さ
れていた時と同じ間隔で保持されている場合を説明した
が、キャリア収納時の間隔の半分で例えば50枚をロー
タ21に保持させることもある。この場合は、ノズル孔
は51個又は50個となる。
【0067】薬液の溶剤例えばIPAの供給手段60
は、図8に示すように、内筒体25内に取り付けられる
上記薬液供給ノズルを兼用する供給ノズル51(以下に
薬液供給ノズル51で代表する)と、溶剤供給部61
と、この供給ノズル51と薬液供給部52とを接続する
IPA供給管路62に介設されるポンプ54A、フィル
タ55A、IPA供給弁63を具備してなる。ここでい
う薬液の溶剤とは薬液と反応することなく、その後の工
程で使用されるリンス液とも反応することがない液体
で、この薬液の溶剤により、ウエハWやチャンバに付着
した薬液を大まかに洗い流すことができるものであれば
よい。この場合、溶剤供給部61は、溶剤例えばIPA
の供給源64と、このIPA供給源64から供給される
新規のIPAを貯留するIPA供給タンク61aと、処
理に供されたIPAを貯留する循環供給タンク61bと
で構成されており、両IPA供給タンク61a,61b
には、上記内チャンバ23の拡開側部位の下部に設けら
れた第1の排液ポート41に接続する第1の排液管42
に図示しない切換弁(切換手段)を介して循環管路90
が接続されている。
【0068】一方、リンス液例えば純水の供給手段70
は、図2,図3及び図8に示すように、第2の固定壁3
8に取り付けられる純水供給ノズル71と、純水供給源
72と、純水供給ノズル71と純水供給源72とを接続
する純水供給管路73に介設される供給ポンプ74、純
水供給弁75とを具備してなる。この場合、純水供給ノ
ズル71は、内チャンバ23の外側に位置すると共に、
外チャンバ24の内側に位置し得るように配設されてお
り、内筒体25が待機位置に後退し、外筒体26がロー
タ21とウエハWを包囲する位置に移動して外チャンバ
24を形成した際に、外チャンバ24内に位置して、ウ
エハWに対して純水を供給し得るように構成されてい
る。
【0069】また、外チャンバ24の拡開側部位の下部
には、第2の排液ポート45が設けられており、この第
2の排液ポート45には、図示しない開閉弁を介設した
第2の排液管46が接続されている。なお、第2の排液
管46には、純水の比抵抗値を検出する比抵抗計47が
介設されており、この比抵抗計47によってリンス処理
に供された純水の比抵抗値を検出し、その信号を上記C
PU30に伝達するように構成されている。したがっ
て、この比抵抗計47でリンス処理の状況を監視し、適
正なリンス処理が行われた後、リンス処理を終了するこ
とができる。
【0070】なお、上記外チャンバ24の拡開側部位の
上部には、第2の排気ポート48が設けられており、こ
の第2の排気ポート48には、図示しない開閉弁を介設
した第2の排気管49が接続されている。
【0071】また、乾燥流体供給手段80は、図2、図
3及び図8に示すように、第2の固定壁38に取り付け
られる乾燥流体供給ノズル81と、乾燥流体例えば窒素
(N2)供給源82と、乾燥流体供給ノズル81とN2供
給源82とを接続する乾燥流体供給管路83に介設され
る開閉弁84、フィルタ85、N2温度調整器86とを
具備してなり、かつ乾燥流体供給管路83におけるN2
温度調整器86の二次側に切換弁87を介して上記IP
A供給管路62から分岐される分岐管路88を接続して
なる。この場合、乾燥流体供給ノズル81は、上記純水
供給ノズル71と同様に内チャンバ23の外側に位置す
ると共に、外チャンバ24の内側に位置し得るように配
設されており、内筒体25が待機位置に後退し、外筒体
26がロータ21とウエハWを包囲する位置に移動して
外チャンバ24を形成した際に、外チャンバ24内に位
置して、ウエハWに対してN2ガスとIPAの混合流体
を霧状に供給し得るように構成されている。この場合、
N2ガスとIPAの混合流体で乾燥した後に、更にN2ガ
スのみで乾燥する。なお、ここでは、乾燥流体がN2ガ
スとIPAの混合流体である場合について説明したが、
この混合流体に代えてN2ガスのみを供給するようにし
てもよい。
【0072】なお、上記薬液供給手段50、IPA供給
手段60、純水供給手段70及び乾燥流体供給手段80
におけるポンプ54,54A、温度調整器56,N2温
度調整器86、薬液供給弁57、IPA供給弁63及び
切換弁87は、CPU30によって制御されている(図
2参照)。
【0073】なお、上記のように構成される処理装置2
0は、上方にフィルタユニット(図示せず)を有する処
理空間内に配設されて、常時清浄空気がダウンフローさ
れている。
【0074】次に、この発明に係る洗浄・乾燥処理装置
の動作態様について説明する。まず、搬入・搬出部2の
キャリア搬入部2aに搬入された未処理のウエハWを収
納したキャリア1を、キャリア搬送手段8によってキャ
リア載置台7上に搬送する。次に、ウエハ搬送チャック
10がキャリア載置台7上に移動して、キャリア1内か
らウエハWを搬出し、受け取ったウエハWを処理部3の
処理装置20の上方、すなわち、内筒体25及び外筒体
26が待機位置に後退した状態のロータ21の上方位置
まで搬送する。すると、図4に示すように、ウエハ受渡
ハンド29が上昇して、ウエハ搬送チャック10にて搬
送されたウエハWを受け取り、その後、下降してウエハ
Wをロータ21の固定保持棒31上に受け渡した後、ウ
エハ受渡ハンド29は元の位置に移動する。ロータ21
の固定保持棒31上にウエハWを受け渡した後、図示し
ないロック手段が作動してウエハ押え棒32がウエハW
の上側縁部まで移動してウエハWの上部を保持する(図
5参照)。
【0075】上記のようにしてロータ21にウエハWが
セットされると、図6に示すように、内筒体25及び外
筒体26がロータ21及びウエハWを包囲する位置まで
移動して、内チャンバ23内にウエハWを収容する。こ
の状態において、まず、ウエハWに薬液を供給して薬液
処理を行う。この薬液処理は、ロータ21及びウエハW
を低速回転例えば1〜500rpmで回転させた状態で
所定時間例えば数十秒間薬液を供給した後、薬液の供給
を停止し、その後、ロータ21及びウエハWを数秒間高
速回転例えば100〜3000rpmで回転させてウエ
ハW表面に付着する薬液を振り切って除去する。この薬
液供給工程と薬液振り切り工程を数回から数千回繰り返
して薬液処理を完了する。なお、図8に二点鎖線で示す
ように、内筒体25内にN2ナイフノズル100を配設
して、薬液を振り切る際に、N2ナイフノズル100か
らN2ガスを吹き付けるようにすれば、更に薬液の振り
切りすなわち除去を迅速に行うことができる。なおこの
場合、N2ナイフノズル100は、乾燥流体供給手段8
0のN2供給源82に開閉弁(図示せず)を介して接続
すればよい。
【0076】上記薬液処理工程において、最初に供給さ
れる薬液は、循環供給タンク52b内に貯留された薬液
が使用され、この最初に使用された薬液は第1の排液管
42から廃棄され、以後の処理に供される薬液は供給タ
ンク52b内に貯留された薬液を循環供給する。そし
て、薬液処理の最後に、薬液供給源58から供給タンク
52a内に供給された新規の薬液が使用されて、薬液処
理が終了する。
【0077】なお、薬液処理工程の際には、薬液処理に
供された薬液は第1の排液ポート41に排出され、切換
弁(図示せず)の動作によって薬液供給部52の循環管
路45又は第1の排液管42に排出される一方、薬液か
ら発生するガスは第1の排気ポート43を介して第1の
排気管44から排気される。
【0078】薬液処理を行った後、内チャンバ23内に
ウエハWを収容したままの状態で、IPA供給手段60
のIPAの供給ノズルを兼用する薬液供給ノズル51か
ら低速回転例えば1〜500rpmで回転させた状態で
所定時間例えば数十秒間IPAを供給した後、IPAの
供給を停止し、その後、ロータ21及びウエハWを数秒
間高速回転例えば100〜3000rpmで回転させて
ウエハW表面に付着するIPAを振り切って除去する。
このIPA供給工程とIPA振り切り工程を数回から数
千回繰り返して薬液除去処理を完了する。この薬液除去
処理においても、上記薬液処理工程と同様に、最初に供
給されるIPAは、循環供給タンク61b内に貯留され
たIPAが使用され、この最初に使用されたIPAは第
1の排液管42から廃棄され、以後の処理に供されるI
PAは供給タンク61b内に貯留されたIPAを循環供
給する。そして、薬液除去処理の最後に、IPA供給源
64から供給タンク61a内に供給された新規のIPA
が使用されて、薬液除去処理が終了する。
【0079】なお、薬液除去処理において、薬液除去処
理に供されたIPAは第1の排液ポート41に排出さ
れ、切換弁(図示せず)の動作によって溶剤供給部61
の循環管路90又は第1の排液管42に排出される一
方、IPAガスは第1の排気ポート43を介して第1の
排気管44から排気される。
【0080】薬液処理及びリンス処理が終了した後、図
7に示すように、内筒体25が待機位置に後退して、ロ
ータ21及びウエハWが外筒体26によって包囲、すな
わち外チャンバ24内にウエハWが収容される。したが
って、内チャンバ23内で処理されたウエハWから液が
したたり落ちても外チャンバ24で受け止めることがで
きる。この状態において、まず、リンス液供給手段の純
水供給ノズル71から回転するウエハWに対してリンス
液例えば純水が供給されてリンス処理される。このリン
ス処理に供された純水と除去されたIPAは第2の排液
ポート45を介して第2の排液管46から排出される。
また、外チャンバ24内に発生するガスは第2の排気ポ
ート48を介して第2の排気管49から外部に排出され
る。
【0081】このようにしてリンス処理を所定時間行っ
た後、外チャンバ24内にウエハWを収容したままの状
態で、乾燥流体供給手段80のN2ガス供給源82及び
IPA供給源64からN2ガスとIPAの混合流体を回
転するウエハWに供給して、ウエハ表面に付着する純水
を除去することで、ウエハWと外チャンバ24内の乾燥
を行うことができる。また、N2ガスとIPAの混合流
体によって乾燥処理した後、N2ガスのみをウエハWに
供給することで、ウエハWの乾燥と外チャンバ24内の
乾燥をより一層効率よく行うことができる。
【0082】上記のようにして、ウエハWの薬液処理、
薬液除去処理、リンス処理及び乾燥処理が終了した後、
外筒体26が内筒体25の外周側の待機位置に後退する
一方、図示しないロック解除手段が動作してウエハ押え
棒32をウエハWの押え位置から後退する。すると、ウ
エハ受渡ハンド29が上昇してロータ21の固定保持棒
31にて保持されたウエハWを受け取って処理装置20
の上方へ移動する。処理装置の上方へ移動されたウエハ
Wはウエハ搬送チャック10に受け取られてインターフ
ェース部4に搬送され、キャリア載置台7上のキャリア
1内に搬入される。処理済みのウエハWを収納したキャ
リア1はキャリア搬送手段8によってキャリア搬出部2
bに搬送された後、装置外部に搬送される。
【0083】なお、上記実施形態では、ロータ21、内
筒体25及び外筒体26を水平軸線上に配設し、ウエハ
Wの処理面を鉛直方向に回転させて、薬液処理、薬液除
去処理、リンス処理及び乾燥処理を行う場合について説
明したが、ロータ21、内筒体25及び外筒体26を垂
直軸線上に配設し、ウエハWの処理面を水平方向に回転
させて、薬液処理、薬液除去処理、リンス処理及び乾燥
処理を行うようにしてもよい。
【0084】また、上記実施形態において、内チャンバ
23は、第1の固定壁34、第2の固定壁38、内筒体
25によって囲まれているが、これら第1の固定壁3
4、第2の固定壁38及び内筒体25の内面に、例えば
フッ素樹脂からなる断熱被膜を形成する方が好ましい。
【0085】このようにすることにより、内チャンバ2
3で高温薬液処理を行う場合、内筒体25等からの熱の
放出を防止することができる。したがって、再度高温薬
液処理を行う場合、再加熱が容易となり、温度損失を削
減することができる。
【0086】また、同様に、温度損失を削減する筒体と
して、図12及び図13に示すようなものを採用するこ
ともできる。ここで、図12は、組立前の状態を示す分
解斜視図であり、図13は、組立後の状態を示す斜視図
である。この場合、筒体200は、フッ素樹脂例えば四
フッ化エチレンやPFA(テトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)からなる
円筒部201を有している。この円筒部201には、そ
の底部に一方の側から他方の側へ徐々に深くなるドレン
溝202が設けられている。この円筒部201の両端に
は、環状の補強リング203,204が設けられてい
る。この補強リング203,204もフッ素樹脂例えば
四フッ化エチレンやPFAからなり、円筒部201に溶
接で接合されている。
【0087】なお、一方の補強リング204には、ドレ
ン口205が設けられており、円筒部201に接合時に
上記ドレン溝202に接続し、処理液の排出ができるよ
うになっている。また、円筒部201両端の補強リング
203,204間には、例えばステンレス又はアルミニ
ウム等からなる一対の補強バー206が掛け渡されてお
り、その両端がねじ207で固定されている。
【0088】このような筒体200にあっても、四フッ
化エチレン等製の円筒部201が断熱効果を有し、した
がって、再度高温薬液処理を行う場合、再加熱が容易と
なり温度損失を削減することができる。
【0089】また、上記実施形態では、図3に示すよう
に、処理室を内チャンバ23(第1の処理室)と外チャ
ンバ24(第2の処理室)の2室で形成する場合につい
て説明したが、内筒体25及び外筒体26と同様の筒状
体を3個以上用いて3室以上の複数の処理室にて処理を
行うことも可能である。
【0090】図14は、図3に示す処理装置の別の形態
を示す要部断面図である。この処理装置は、図3に示す
処理装置が、内筒体25と外筒体26の二重構造である
のに対して、筒体を四重構造にしたものである。この処
理装置においては、第1の固定壁34と第2の固定壁3
8との間を、図3に示す内筒体25と同様の第1の筒体
301が覆っている。この第1の筒体301もモータ2
2から離れるに従い拡径するように形成されている。こ
の第1の筒体301の軸方向両端部は、シール部材34
0a,340bを介して第1の固定壁34と第2の固定
壁38に気密にシールされている。また、この第1の筒
体301の内側には、その第1の筒体301のモータ2
2側の端部から第1の供給ノズル310が軸方向に延在
して設けられている。この第1の筒体301の外側に
は、第2の筒体302が配設されている。この第2の筒
体302の両端部は、シール部材350a,350bを
介して第1の筒体301の両端部にシールされている。
また、第2の筒体302の内側にも、第2の供給ノズル
320が設けられている。更に、同様に、第3の筒体3
03が第2の筒体302の外側に、第4の筒体304が
第3の筒体303の外側に配設され、それぞれの筒体3
03,304の両端部はシール部材360a,360
b;370a,370bによってシールされている。ま
た、第3及び第4の筒体303,304の内側には、そ
れぞれ第3,第4の供給ノズル330,340が設けら
れている。
【0091】また、第2の固定壁38は、半径方向外方
へ延在しており、その外端部にシール部材370cが設
けられている。そして、このシール部材370cが第2
の固定壁30の外端部と第4の筒体304の前側端部外
周との間をシールしている。
【0092】なお、第1〜第4の筒体301〜304の
下端部には、それぞれ第1〜第4の排液ポート401〜
404が設けられている。これら排液ポート401〜4
04は、第2の固定壁38に設けられた孔(図示せず)
に挿抜可能に貫通して配設されている。そして、これら
排液ポート401〜404からの排液を受ける排液受け
405〜408で排液を受け、この排液を排液管410
を介して排出するようになっている。
【0093】また、第1〜第4の筒体301〜304の
上端部には、それぞれ第1〜第4の排気ポート421〜
424が設けられている。これら排気ポート421〜4
24は、第2の固定壁38に設けられた孔(図示せず)
に挿抜可能に貫通して配設されており、それぞれの先端
部から排気管430を介して排気するようになってい
る。
【0094】このような構成の処理装置を用いて薬液
(薬品)処理、IPA処理、純水処理あるいは乾燥処理
を行うには、まず、ウエハWを固定保持棒31と押え棒
32で保持し、ウエハWを回転させながら第1の筒体3
01内の第1の供給ノズル310から薬液を噴射させて
洗浄を行う。次に、第1の筒体301をモータ22側へ
後退させ、第2の筒体302内の第2の供給ノズル32
0からIPAを供給してIPAによる洗浄を行う。次い
で、第2の筒体302を後退させ、第3の筒体303内
の第3の供給ノズル330から純水を噴射して洗浄を行
う。その後、第3の筒体303を後退させ、第4の筒体
304内の第4の供給ノズル340からN2ガスや洗浄
空気等の乾燥ガスを供給してウエハWを乾燥させる。上
記処理過程において、排液は第1〜第4の排液ポート4
01〜404から排出され、排気は、第1〜第4の排気
ポート421〜424から排気される。
【0095】このように、この処理装置にあっては、ウ
エハW自体を移動させることなく、薬液(薬品)処理、
IPA処理、純水処理及び乾燥処理をそれぞれ別の筒体
内部で分離して行うことができる。したがって、処理を
有効的に行うことができると共に、洗浄媒体の混合を防
止し、クロスコンタミネーションを防止することができ
る。
【0096】なお、この処理装置では、薬液(薬品)処
理、IPA処理、純水処理、乾燥処理を例に説明してい
るが、他の処理に適用できることは勿論である。
【0097】また、上記実施形態では、薬液供給ノズル
51(IPA供給ノズルを兼用する)を内筒体25内に
配設し、純水供給ノズル71及び乾燥流体供給ノズル8
1を内筒体25と外筒体26の間で、かつ第2の固定壁
38に取り付ける場合について説明したが、薬液供給ノ
ズル51(IPA供給ノズルを兼用する)を内筒体25
及び外筒体26の外部の第2の固定壁38に取り付け、
純水供給ノズル71及び乾燥流体供給ノズル81を外筒
体26内に配設してもよく、あるいは、薬液供給ノズル
51(IPA供給ノズルを兼用する)、純水供給ノズル
71及び乾燥流体供給ノズル81を内筒体25内及び外
筒体26内に配設してもよい。
【0098】また、上記実施形態では、内チャンバ23
(第1の処理室)内で薬液処理と薬液除去処理を行い、
外チャンバ24(第2の処理室)内でリンス処理と乾燥
処理を行う場合について説明したが、この発明の処理方
法は、必ずしもこのような処理方法に限定されるもので
はない。例えば、内チャンバ23(第1の処理室)と外
チャンバ24(第2の処理室)において、種類の異なる
薬液を用いた薬液処理を行うことも可能である。このよ
うに種類の異なる薬液を用いて異なる処理室すなわち内
チャンバ23(第1の処理室)と外チャンバ24(第2
の処理室)で別々に処理することで、異なる種類の薬液
が混じることで生じるクロスコンタミネーションを防止
することができる。
【0099】また、上記実施形態では、ロータ21に収
容される最大数のウエハWを処理する場合について説明
したが、必要に応じてロータ21に収容される最大枚数
より少ない枚数、場合によっては1枚のウエハWの処理
を行うことも可能である。
【0100】なお、上記実施形態では、この発明に係る
処理装置及び処理方法を半導体ウエハの洗浄・乾燥処理
装置に適用した場合について説明したが、半導体ウエハ
以外のLCD用ガラス基板等にも適用できることは勿論
である。
【0101】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、上記のように構成されているので、以下のような効
果が得られる。
【0102】1)請求項1,19記載の発明によれば、
保持手段によって保持される複数の被処理体を、回転さ
せて処理し、複数の処理室内で処理流体を供給して処理
することができるので、異なる処理流体によって被処理
体が汚染されるのを防止することができる。したがっ
て、処理効率の向上を図ることができる。
【0103】2)請求項2,27記載の発明によれば、
被処理体に外部の雰囲気が接触するのを防止することが
できるので、被処理体の汚染を更に確実に防止すること
ができる。
【0104】3)請求項3記載の発明によれば、保持手
段によって保持される被処理体を、回転させて処理し、
複数の密閉可能な処理室内で処理流体を供給して処理す
ることができるので、異なる処理流体によって被処理体
が汚染されるのを確実に防止することができる。したが
って、処理効率の向上を図ることができる。
【0105】4)請求項4,28記載の発明によれば、
被処理体の処理面が鉛直な状態で回転するので、被処理
体に付着する例えば処理液を容易に振り切ることができ
る。したがって、液処理後の乾燥処理を効率よく行うこ
とができる。
【0106】5)請求項5記載の発明によれば、保持手
段によって保持される複数の被処理体を、処理面が鉛直
な状態で回転させて処理し、複数の処理室内で処理流体
を供給して処理することができるので、異なる処理流体
によって被処理体が汚染されるのを防止することができ
る。また、上記4)と同様に、被処理体の処理面が鉛直
な状態で回転するので、被処理体に付着する例えば処理
液を容易に振り切ることができる。したがって、液処理
後の乾燥処理を効率よく行うことができる。
【0107】6)請求項6記載の発明によれば、移動手
段によって処理室を被処理体に対して相対的に移動する
ことができるので、被処理体の移動による振動を防止す
ることができ、全行程中における被処理体の移載回数も
減らすことができるので、被処理体へのダメージ等を少
なくすることができる。
【0108】7)請求項7記載の発明によれば、保持手
段の回転駆動源である駆動手段が過熱による熱疲労によ
って効率が低下するのを防止することができるので、駆
動手段の効率及び寿命の向上、ひいては装置の信頼性の
向上及び寿命の増大を図ることができる。
【0109】8)請求項8,9記載の発明によれば、異
なる処理流体によって被処理体が汚染されるのを防止す
ることができる他、移動手段によって処理室を被処理体
に対して相対的に移動することができるので、被処理体
の移動による振動を防止することができ、被処理体への
ダメージ等を少なくすることができる。この場合、複数
の処理室を同一軸線上に移動することにより、処理室の
設置スペースを少なくすることができると共に、装置の
小型化が図れる(請求項10)。
【0110】9)請求項11記載の発明によれば、非処
理時においても処理室内の雰囲気が外部に漏れるのを防
止することができるので、外部雰囲気が汚染されるのを
防止することができ、作業者の安全性を確保することが
できる。
【0111】10)請求項12記載の発明によれば、処
理室同士の雰囲気が混ざらないので、異なる処理流体の
反応により生じるクロスコンタミネーションを防止する
ことができる。
【0112】11)請求項13記載の発明によれば、上
記請求項10記載の発明と同様に、処理室の設置スペー
スを少なくすることができると共に、装置の小型化が図
れる。
【0113】12)請求項14記載の発明によれば、第
1及び第2の処理室の切換を内筒体と外筒体の切換移動
のみで行うことができるので、第1及び第2の処理室の
切換使用を容易にすることができ、スループットの向上
が図れる。
【0114】13)請求項15,16記載の発明によれ
ば、複数の処理流体を共用のノズルにて供給することが
できるので、ノズルの数を低減することができると共
に、処理室及び装置全体を小型にすることができる。こ
の場合、処理流体供給ノズルにおける被処理体に向かっ
て処理流体を供給する供給口を、処理室内に収容可能な
被処理体の数と同一か又は多く設けることにより、各被
処理体毎に処理流体を供給することができるので、処理
の均一化を図ることができる(請求項17)。
【0115】14)請求項18記載の発明によれば、処
理室の一部を形成する筒体のテーパ状部と、回転する保
持手段によって発生する気流によって、処理室内壁に付
着する液を効率よく拡開側へ移動して排出することがで
きるので、処理効率を更に向上することができる。
【0116】15)請求項20,21記載の発明によれ
ば、上記1)に加えて被処理体を乾燥処理することがで
きるので、被処理体を清浄な状態に処理することがで
き、歩留まりの向上を図ることができる。この場合、薬
液処理工程の後に、被処理体に薬液の溶剤を供給する薬
液除去処理を行うことにより、被処理体及び処理室内に
残存する薬液を確実に除去することができるので、更に
処理効率の向上が図れる。また、薬液による処理室の腐
食等を防止することができる(請求項22)。
【0117】16)請求項23記載の発明によれば、上
記1)に加えて異なる処理液例えば薬液を異なる処理室
内で使用することができ、異なる薬液の反応によって被
処理体が汚染されるのを防止することができる。この場
合においても、薬液処理工程の後に、被処理体に薬液の
溶剤を供給する薬液除去処理を行うことにより、被処理
体及び処理室内に残存する薬液を確実に除去することが
できるので、更に処理効率の向上が図れる。また、薬液
による処理室の腐食等を防止することができる(請求項
24)。
【0118】17)請求項25記載の発明によれば、内
側の処理室で処理に供した処理液が被処理体からしたた
り落ちても外側の処理室で受け止めることができるの
で、外部に処理液が漏洩するのを防止することができ、
外部雰囲気の汚染等を防止することができる。また、請
求項26記載の発明によれば、外側の処理室では、処理
液を完全に乾燥することができる。
【0119】18)請求項29記載の発明によれば、被
処理体を移動させずに処理室内に被処理体を収容するこ
とができるので、被処理体の移動による振動を防止する
ことができ、被処理体へのダメージ等を少なくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る処理装置を適用した洗浄・乾燥
処理装置の概略平面図である。
【図2】この発明に係る処理装置の概略構成図である。
【図3】この発明に係る処理装置の要部断面図である。
【図4】この発明におけるウエハの受け取り状態を示す
概略断面図である。
【図5】この発明におけるロータへのウエハの受け渡し
状態を示す概略断面図である。
【図6】この発明における内チャンバでの薬液処理、薬
液除去処理を示す概略断面図である。
【図7】この発明における外チャンバでのリンス処理、
乾燥処理を示す概略断面図である。
【図8】この発明における配管系統を示す概略配管図で
ある。
【図9】この発明における内筒体と外筒体を示す斜視図
である。
【図10】上記内筒体と外筒体を示す分解斜視図であ
る。
【図11】この発明における気液分離手段を示す斜視図
である。
【図12】この発明における筒体の別の構造の組立前の
状態を示す分解斜視図である。
【図13】上記筒体の組立後の状態を示す斜視図であ
る。
【図14】この発明に係る処理装置の別の形態を示す要
部断面図である。
【符号の説明】
W 半導体ウエハ(被処理体) 21 ロータ(回転保持手段) 22 モータ(駆動手段) 23 内チャンバ(第1の処理室) 24 外チャンバ(第2の処理室) 25 内筒体 26 外筒体 27,28 シリンダ(移動手段) 29 ウエハ受渡ハンド(被処理体受渡手段) 30 CPU(制御手段) 34 第1の固定壁 37 冷却器(冷却手段) 38 第2の固定壁 40a〜40e シール部材 41 第1の排液ポート 42 第1の排液管 43 第1の排気ポート 44 第1の排気管 45 第2の排液ポート 46 第2の排液管 47 比抵抗計 48 第2の排気ポート 49 第2の排気管 50 薬液供給手段 51 薬液供給ノズル(IPA供給ノズル) 60 IPA供給手段(溶剤供給手段) 70 純水供給手段(リンス液供給手段) 71 純水供給ノズル 80 N2ガス供給手段(乾燥流体供給手段) 81 乾燥流体供給ノズル 200 筒体 310 第1の供給ノズル 320 第2の供給ノズル 330 第3の供給ノズル 340 第4の供給ノズル 401〜404 第1〜第4の排液ポート 421〜424 第1〜第4の排気ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 宏樹 東京都港区赤坂五丁目3番6号 東京エレ クトロン株式会社内 (72)発明者 小浜 恭司 東京都府中市住吉町2−30−7 東京エレ クトロンFE株式会社内 Fターム(参考) 2H088 FA17 FA21 FA24 FA30 MA20 3L113 AA06 AB08 AC48 AC49 AC61 AC67 AC75 AC76 AC77 BA34 CA08 CA15 CB19 CB32 CB34 DA04 DA10 DA14 DA20 DA24 DA26

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の被処理体を保持する回転可能な保
    持手段と、 上記保持手段を回転駆動する駆動手段と、 上記保持手段にて保持された被処理体を包囲可能な複数
    の処理室と、 上記被処理体に対して処理流体を供給する処理流体供給
    手段と、を具備することを特徴とする処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の処理装置において、 上記処理室は、被処理体を密封状態に包囲可能なことを
    特徴とする処理装置。
  3. 【請求項3】 被処理体を保持する回転可能な保持手段
    と、 上記保持手段を回転駆動する駆動手段と、 上記保持手段にて保持された被処理体を密封状態に包囲
    可能な複数の処理室と、 上記被処理体に対して処理流体を供給する処理液供給手
    段と、を具備することを特徴とする処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の処
    理装置において、 上記保持手段は、被処理体の処理面が鉛直になるように
    保持すると共に、水平軸を中心として回転可能に配設さ
    れることを特徴とする処理装置。
  5. 【請求項5】 被処理体の処理面が鉛直になるように被
    処理体を保持する回転可能な保持手段と、 上記保持手段を水平軸を中心として回転駆動する駆動手
    段と、 上記保持手段にて保持された被処理体を包囲可能な複数
    の処理室と、 上記被処理体に対して処理流体を供給する処理流体供給
    手段と、を具備することを特徴とする処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の処
    理装置において、 上記複数の処理室のうちの少なくとも一つの処理室を、
    被処理体に対して相対的に移動するための移動手段を更
    に具備することを特徴とする処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載の処
    理装置において、 上記駆動手段に、この駆動手段の過熱温度を抑制するた
    めの冷却手段を設けてなることを特徴とする処理装置。
  8. 【請求項8】 被処理体を保持する保持手段と、 上記保持手段にて保持された被処理体を包囲可能な複数
    の処理室で、少なくとも一つは被処理体を密封状態に包
    囲可能な複数の処理室と、 上記被処理体に対して処理流体を供給する処理流体供給
    手段と、 上記複数の処理室のうちの少なくとも一つの処理室を、
    上記被処理体に対して相対的に移動するための移動手段
    と、を具備することを特徴とする処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の処理装置において、 上記移動手段は、被処理体を包囲する包囲位置と、この
    包囲位置とは異なる待機位置との間で処理室を移動する
    ことを特徴とする処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9記載の処理装置におい
    て、 上記移動手段は、複数の処理室を同一軸線上に移動する
    ことを特徴とする処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の処理装置において、 上記処理室は、被処理体を包囲しない状態においても、
    この処理室の内側の雰囲気と、処理室の外側の雰囲気と
    を離隔可能に形成してなることを特徴とする処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれかに記載
    の処理装置において、 上記複数の処理室のうちの少なくとも一つの処理室の内
    側雰囲気と、他の処理室の内側雰囲気とを互いに離隔可
    能に形成してなることを特徴とする処理装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかに記載
    の処理装置において、 上記複数の処理室のうちの少なくとも一つの処理室を、
    他の処理室を包囲し得るように出没及び重合可能に形成
    してなることを特徴とする処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし13のいずれかに記載
    の処理装置において、 上記処理室は、 保持手段を支持する第1の固定壁と、この第1の固定壁
    と対峙する第2の固定壁と、これら第1の固定壁及び第
    2の固定壁との間にシール部材を介して係合可能な内筒
    体とで形成される第1の処理室と、 上記内筒体との間にシール部材を介在する上記第1の固
    定壁と、上記第2の固定壁と、上記第2の固定壁及び上
    記内筒体との間にシール部材を介して係合可能な外筒体
    とで形成される第2の処理室と、を具備することを特徴
    とする処理装置。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし14のいずれかに記載
    の処理装置において、 上記処理流体供給手段は、処理室内において、被処理体
    に対して薬液と、この薬液の溶剤、リンス液及び乾燥流
    体のうちの少なくとも一つを供給可能な処理流体供給ノ
    ズルを具備することを特徴とする処理装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の処理装置において、 上記処理流体供給ノズルを、各処理室内に少なくとも一
    つ配設してなることを特徴とする処理装置。
  17. 【請求項17】 請求項15又は16記載の処理装置に
    おいて、 上記処理流体供給ノズルにおける被処理体に向かって処
    理流体を供給する供給口を、処理室内に収容可能な被処
    理体の数と同一か又は多く設けることを特徴とする処理
    装置。
  18. 【請求項18】 請求項1ないし17のいずれかに記載
    の処理装置において、 上記処理室の一部を筒体にて形成すると共に、筒体の一
    端に向かって拡開するテーパ状に形成し、上記筒体の拡
    開側部位に、処理流体の排液ポート及び排気ポートを設
    けたことを特徴とする処理装置。
  19. 【請求項19】 処理室内に収容した複数の被処理体に
    対して処理流体を供給して所定の処理を施す処理方法に
    おいて、 上記処理流体の種類に応じて異なる処理室内に上記被処
    理体を収容する工程と、 上記処理室内に収容された上記被処理体を回転しなが
    ら、被処理体に対して処理流体を供給する工程と、を有
    することを特徴とする処理方法。
  20. 【請求項20】 処理室内に収容した複数の被処理体に
    対して処理流体を供給して所定の処理を施す処理方法に
    おいて、 上記被処理体を第1の処理室内に収容する工程と、 上記被処理体を上記第1の処理室内に収容した状態で回
    転しながら、被処理体に処理流体を供給する流体処理工
    程と、 上記流体処理工程の後、上記被処理体を第2の処理室内
    に収容する工程と、 上記被処理体を上記第2の処理室内に収容した状態で回
    転しながら、被処理体を乾燥処理する乾燥処理工程と、
    を有することを特徴とする処理方法。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の処理方法において、 上記流体処理工程は、少なくとも薬液を供給する薬液供
    給工程を有し、上記乾燥処理工程は、少なくとも乾燥流
    体を供給する乾燥流体処理工程を有することを特徴とす
    る処理方法。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の処理方法において、 上記薬液処理工程の後に、被処理体に薬液の溶剤を供給
    する薬液除去工程を有することを特徴とする処理方法。
  23. 【請求項23】 処理室内に収容した被処理体に対して
    処理流体を供給して所定の処理を施す処理方法におい
    て、 上記被処理体を第1の処理室内に収容する工程と、 上記被処理体を上記第1の処理室内に収容した状態で回
    転しながら、被処理体に第1の処理液を供給する第1の
    液処理工程と、 上記第1の液処理工程の後、上記被処理体を第2の処理
    室内に収容する工程と、 上記被処理体を上記第2の処理室内に収容した状態で回
    転しながら、被処理体に第2の処理液を供給する第2の
    液処理工程と、を有することを特徴とする処理方法。
  24. 【請求項24】 請求項23記載の処理方法において、 上記液処理工程は、少なくとも薬液を供給する薬液処理
    工程を有し、上記薬液処理工程の後に、被処理体に薬液
    の溶剤を供給する薬液除去工程を有することを特徴とす
    る処理方法。
  25. 【請求項25】 重合可能な複数の処理室内に収容した
    被処理体に対して処理流体を供給して所定の処理を施す
    処理方法において、 内側の上記処理室において、上記被処理体の処理を行っ
    た後、外側の上記処理室内において、上記被処理体の処
    理を行うことを特徴とする処理方法。
  26. 【請求項26】 請求項25記載の処理方法において、 上記外側の処理室において、少なくとも被処理体に乾燥
    流体を供給して、被処理体と共に該処理室内を乾燥する
    ことを特徴とする処理方法。
  27. 【請求項27】 請求項19ないし26のいずれかに記
    載の処理方法において、 少なくとも上記処理室内で被処理体を処理する際、処理
    室内を密封雰囲気とすることを特徴とする処理方法。
  28. 【請求項28】 請求項19ないし27のいずれかに記
    載の処理方法において、 上記被処理体に処理流体を供給する際、被処理体の処理
    面が鉛直になるように被処理体を水平軸を中心として回
    転することを特徴とする処理方法。
  29. 【請求項29】 請求項19ないし28のいずれかに記
    載の処理方法において、 上記被処理体に対して処理室を移動して処理室内に被処
    理体を収容することを特徴とする処理方法。
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