JP2001076080A - 電子決済システム及び方法 - Google Patents

電子決済システム及び方法

Info

Publication number
JP2001076080A
JP2001076080A JP25288499A JP25288499A JP2001076080A JP 2001076080 A JP2001076080 A JP 2001076080A JP 25288499 A JP25288499 A JP 25288499A JP 25288499 A JP25288499 A JP 25288499A JP 2001076080 A JP2001076080 A JP 2001076080A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
payment
user
account
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25288499A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohisa Ichihara
尚久 市原
Toru Iino
徹 飯野
Yoshinori Kubota
佳範 久保田
Hiroyuki Yamada
洋之 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTT Data Group Corp
Original Assignee
NTT Data Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTT Data Corp filed Critical NTT Data Corp
Priority to JP25288499A priority Critical patent/JP2001076080A/ja
Publication of JP2001076080A publication Critical patent/JP2001076080A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
  • Cash Registers Or Receiving Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICカードのような電子的情報記憶カードを
用いて、加入店舗の端末がオフラインであっても支払が
行え、且つ、カード金額の残高が不足していても支払が
行えるようにする。 【解決手段】 ユーザが所持するICカード3には、金
融機関の計算センタ13からロードされた保留金額を保持
した電子財布と、計算センタ13に通信接続してユーザの
口座にアクセスするために必要な口座パスワードなどの
口座情報を記憶している。ユーザが、オフライン端末5
をもった加盟店で商品を購入した場合、ICカード3を
オフライン端末5にセットすることで、ICカード3内の
電子財布を使って支払を行うことができる。ユーザが、
オンライン端末7をもった加盟店で商品を購入した場
合、ICカード3をオンライン端末7にセットすること
で、ICカード3内の電子財布を使って支払うことも、
計算センタ13にアクセスして口座から支払うことも、計
算センタ13にアクセスして借金をして借金から支払うこ
とも、ユーザの希望や、支払金額と電子財布残高及び口
座残高との関係に応じて、選択することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ICカードのような
電子的情報記憶カードを用いて金銭支払を行うための電
子決済システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ICカードのような電子的情報記憶カード
を用いた電子財布が知られている。金融機関にて、電子
財布カードに所望の金額をロードすることができ、カー
ドにロードした金額は、ユーザの口座の残高から差し引
かれる。ユーザがそのカードを用いて加入店舗で支払を
行うと、その支払金額がカード内の金額残高から差し引
かれる。ユーザは必要に応じて金融機関に赴き自分の口
座からカードに追加金額を移して、カード残高を増やす
ことができる。
【0003】また、デビットカードと呼ばれる支払カー
ドも知られている。デビットカードは、従来のキャッシ
ュカードがもっている口座へのアクセス機能を、加入店
舗での支払にも応用できるようにしたものである。すな
わち、ユーザがデビットカードを用いて加入店舗で支払
を行う場合には、キャッシュカード使用時と同様に口座
アクセス用のパスワード(暗証番号)を店舗端末に入力
することで、口座アクセス権の認証が行われ、認証に成
功すれば、金額を入力することで、口座の残高からその
金額が差し引かれて加入店舗へ支払われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子財布カード
の一つの利点は、加入店舗に金融機関のシステムと常に
は接続可能ではないオフライン端末しか設備されていな
くても、支払が行えることである。しかし、支払金額に
比べてカード残高が不足しているときには、この電子財
布カードを使うことができない。そこで、カード残高が
僅少になると、ユーザは金融機関へ赴きカード残高を増
やす手続を行うことになり、面倒である。
【0005】また、従来の電子財布カードでは、カード
が他人の手に渡り不正使用された場合のリスクを減らす
ために、金融機関で金額を電子財布カードにロードした
とき、同時に、その電子財布の有効期限(例えば、ロー
ド時から1ヶ月間)もカードに記録しておき、その有効
期限を過ぎると、再び金融機関で有効期限を更新しない
限り、電子財布カードが使えなくなるようにしている。
そのため、有効期限が近づく都度に、ユーザは金融機関
へ赴いて有効期限を更新する必要があり、面倒である。
【0006】従来のデビットカードは、オンラインで口
座にアクセスできるので、口座の残高が支払金額以上で
あれば、支払を行うことができる。しかし、金融機関の
システムと常に接続可能なオンライン端末をもった店舗
でないと、デビットカードを使用することができない。
また、カード使用時には、口座アクセス用のパスワード
を店舗端末に入力する必要があるので、パスワードを入
力しているところを他人に盗み見られる虞がある。パス
ワードを他人に知られてしまうと、盗難や紛失などでこ
のデビットカードが他人の手に渡った場合だけでなく、
同じ口座のキャッシュカードが他人の手に渡った場合に
も、他人に口座への不正なアクセスを許してしまう虞が
ある。
【0007】従って、本発明の目的は、電子的情報記憶
カードを用いて、加入店舗の端末がオフラインであって
も支払が行え、且つ、カード金額の残高が不足していて
も支払が行えるようにすることにある。
【0008】本発明の別の目的は、電子的情報記憶カー
ドを用いて店舗にて支払を行う際、口座アクセスのパス
ワードが他人に盗まれる虞を減らし、カード使用の安全
性を高めることにある。
【0009】本発明の更に別の目的は、カードを電子財
布として使うための有効期限の更新を手軽にかつ安全に
行えるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電子決済システ
ムは、金融機関におけるユーザの口座へのアクセスに必
要な口座情報と予めロードされた保留金額とを保有した
電子財布とをもったユーザ携帯の電子的情報記憶カード
と、このカードと通信接続可能であり、接続されたカー
ドと共同して金銭支払を伴う商取引処理を行う商取引端
末とを備える。商取引端末は、金銭支払処理を行う際に
金融機関に通信接続するオンライン端末であったり、或
いは、金銭支払処理を行う際に前記金融機関に通信接続
しないオフライン端末であったりする。
【0011】カードと商取引端末を接続することで構成
される両者の接続体は、支払方法選択手段と、支払手段
とを有している。
【0012】支払方法選択手段は、商取引端末がオフラ
イン端末である場合にはカード内の電子財布から支払う
方法を選択し、また、商取引端末がオンライン端末であ
る場合には、カード内の電子財布から支払う方法と口座
にアクセスして口座から支払う方法とを選択的に又は組
み合わせて用いた複数の支払方法の中から、ユーザの指
示又は金融機関の指示に応じて一つの支払方法を選択す
る。支払手段は、支払方法選択手段により選択された支
払方法で金銭支払処理を行う。
【0013】好適な実施形態では、カードが、複数の支
払方法の中から一つの支払方法を自動的に指定するため
の支払プロファイル情報を記憶している。そして、カー
ドと商取引端末との接続体が、更に、カードの支払プロ
ファイルにより自動指定された支払方法をユーザに提示
して、この自動指定され支払方法の利用の可否をユーザ
に回答させる支払方法指定手段を有している。支払プロ
ファイル情報によって指定される支払方法としては、例
えば、ユーザが最近過去に利用した支払方法、ユーザが
予め設定した支払方法、又は金融機関が予め指定した支
払方法などが採用し得る。
【0014】そして、上記の支払方法選択手段は、支払
方法指定手段に対するユーザ入力された回答が「否」の
ときに作動する。上記の支払手段は、支払方法指定手段
に対するユーザ入力された回答が「可」のときには、自
動指定された支払方法で支払処理を行う。
【0015】好適な実施形態では、カードが、口座への
アクセスのための認証に必要な口座パスワードと、口座
パスワードとは別のカードパスワードとを記憶してい
る。そして、カードと商取引端末との接続体が、商取引
処理を行う際にユーザに任意のパスワードを入力させる
手段と、ユーザ入力されたパスワードがカード内に記憶
されているカードパスワードに一致したときにのみ、カ
ードに記憶されている口座パスワードを金融機関へ送信
する手段と、口座パスワードが金融機関へ送られた後、
金融機関から口座アクセスの認証の結果を受信する手段
と、受信した認証結果が失敗であるとき、上記支払方法
選択手段に対して口座アクセスを伴う支払方法の選択を
禁止する手段とを更に有している。
【0016】好適な実施形態では、カードが、電子財布
を用いてオフライン端末で商取引を行える期限を示した
オフライン有効期限を記憶している。そして、カードと
商取引端末との接続体が、商取引端末がオンライン端末
である場合に、金融機関に通信接続して金融機関の指示
の下でカード内のオフライン有効期限を更新する手段
と、オフライン有効期限を更新する際に、金融機関が正
当であることを示すチェックデータを金融機関から受信
してカードに保存する手段と、少なくとも商取引端末が
オフライン端末である場合に、カードに保存されている
チェックデータをチェックすることにより、カード内の
オフライン有効期限を更新した金融機関の正当性をチェ
ックする手段とを更に備えている。尚、カード内に記憶
されたオフライン有効期限とは、何月何日という具体的
な期限日だけでなく、期限計算のためのデータ、例えば
起算日(例えば、最新のオンライン取引日付)と有効期
間(例えば、1ヶ月)をカードに記憶している場合も含
む意味であり、後者の場合、期限日はカードに記憶され
た起算日に有効期間を加算することで求められる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態にか
かる電子決済システムの全体構成を示す。
【0018】この電子決済システム1では、個々のユー
ザはICカード3を所持し、このICカード3を用いて、こ
のシステム1に加盟した商店の店舗において商品購入を
行いその代金を支払うことができる。個々の加盟店に
は、ICカード3を用いた商品購入処理を行うための端末
装置5、7が設置される。ある加盟店端末5は、金融機
関の計算センタ13とは通信接続可能ではないオフライ
ン端末であり得るし、また、別の加盟店端末7は、金融
機関の計算センタ13と例えば電話通信網15などを通
じて通信接続可能なオンライン端末であり得る。
【0019】オフライン加盟店端末5では、これにICカ
ード3をセットして、オフラインで、つまり計算センタ
13とは通信せずに、商品購入処理を行うことができ
る。オフライン取引の売上データ19は、後日、文書な
りディスク記録媒体に記録された電子データなりの形
で、計算センタ13へ送られることになる。一方、オン
ライン加盟店端末7では、これにICカード3をセットし
て、オンラインで、つまり計算センタ13と実時間で通
信しつつ、商品購入処理を行うことができる。
【0020】ICカード3は、商品購入処理で代金を支払
う際、計算センタ13と通信してユーザの金融機関口座
にアクセスすることにより口座から支払う機能と、口座
から予め適当な金額(保留金という)をカード3にロー
ドしておいてその保留金から支払う電子財布の機能とを
併有する。ICカード3への保留金のロードは、計算セン
タ13と専用線で通信接続された金融機関の金銭出納端
末(以下、ATMと略称する)9を用いて、これにカード
3をセットすることで行うことができる。また、ユーザ
が個人的に利用できる端末装置であって、計算センタ1
3と例えば電話通信網17を通じて通信接続できるパー
ソナル端末11を用いて、これにカード3をセットする
ことで行うこともできる。ATM9を用いた場合も、パー
ソナル端末11を用いた場合も、保留金のカード3への
ロードは、計算センタ13との実時間の通信を伴うオン
ライン取引の形で行われる。
【0021】金融機関の計算センタ13は、加盟店端末
5、7を用いた商品購入処理や、ATM9やパーソナル端
末11を用いた保留金ロード処理において、認証や口座
アクセスやオンラインの端末7、9、11とのデータ通
信など、後に詳述する種々の処理を行う。
【0022】ICカード3を用いた商品購入処理におい
て、上述したように、ユーザはこのICカード3(つま
り、電子財布)内の保留金から支払うことも可能である
し、自分の口座から支払うことも可能である。更に、本
実施形態では、このICカード3を用いて、金融機関から
借金をし、その借金から支払うことも可能である。この
ように、ユーザは、電子財布支払、口座支払、借金支払
の3種類の支払方法を選択することができ、また、それ
ら3種類の支払方法を組み合わせることも可能である。
このような複数の支払方法を選択するなり組み合わせる
なりして協調させて利用することができる支払のやり方
を、本明細書では「協調支払」と呼ぶことにする。な
お、電子財布支払はオフライン加入店端末5でもオンラ
イン加入店端末7でも利用可能であるが、口座支払と借
金支払は計算センタ13と通信する必要があるため、オ
ンライン加入店端末7でのみ利用可能である。
【0023】図2は、ICカード3の構成を示す。
【0024】ICカード3は、上述した端末装置5、7、
9、11などの外部機器と電気的に接続して通信するた
めの入出力インタフェース21と、商品購入処理や保留
金ロード処理のための後述する様々な情報処理を行う処
理装置23と、処理装置23が取り扱うデータが格納さ
れた記憶装置25とを備える。記憶装置25に格納され
たデータとしては、ユーザプロフィル31、支払プロフ
ァイル33、電子財布データ35、認証データ37、ア
クセス履歴39などがある。
【0025】ユーザプロファイル31には、ユーザの氏
名や住所や口座番号などユーザ個人を特定する情報が含
まれている。支払プロファイル33には、ユーザが最近
過去に利用した支払方法、或いは、ユーザが任意に予め
設定した支払条件に応じた支払方法(例えば、支払額が
所定値未満ならば電子財布支払、所低値以上ならば口座
支払など)、或いは金融機関が予め設定又は推奨した支
払方法(若しくは支払条件に応じた支払方法)が記録さ
れている。
【0026】電子財布データ35には、保留金額41と
有効期限43とチェックデータ45が含まれている。保
留金額41は、ATM9又はパーソナル端末11からロー
ドされた保留金の金額であり、電子財布支払を行ったと
きには、その支払額がこの保留金額41から差し引か
れ、また、保留金ロードを行ったときには、そのロード
金額がこの保留金額41に加算される。
【0027】有効期限43は、このICカード3を電子財
布として使用できる期限(例えば、保留金額ロードや商
品購入処理などで計算センタ13に最近にアクセスした
月日から1ヶ月間など)であり、ATM9、パーソナル端
末11又はオンライン店舗端末7を通じて計算センタ1
3アクセスした際に、計算センタ13からカード3に送
られてきて書き込まれたものである。この有効期限は、
オフラインで商品購入が行われたとき(この場合、電子
財布から支払う)、ICカード3が正当なユーザによっ
て使用されているか否かのチェックが計算センタ13で
できないため、カード3の盗難や紛失によるユーザのリ
スクを短い期間内に限定するために設定されるものであ
る。この意味で、以下、この有効期限を「オフライン有
効期限」と呼ぶ。このオフライン有効期限の長さは、最
近のセンタアクセス月日から1ヶ月間というように固定
的であってもよいし、或いは、ユーザの信用の高さなど
に応じて計算センタ13で加減できるようにしてもよ
い。なお、従来の電子財布では、オフライン有効期限は
金融機関でATMなどから保留金をロードしたときにのみ
更新されるようになっていて、加入店端末でオフライン
有効期限を更新することはできなかった。これに対し、
この実施形態では、オンライン加入店端末7で計算セン
タ13と接続してオフライン有効期限43を更新するこ
とができる。
【0028】チェックデータ45は、オフライン有効期
限43の正当性をチェックするためのデータであり、オ
フライン有効期限43を更新したときに、ICカード3と
計算センタ13との協働処理によって生成されてICカー
ド3に書き込まれる。商品購入処理を行うとき、このチ
ェックデータ45を用いて電子財布のオフライン有効期
限43の正当性がチェックされる、それにより、オフラ
イン有効期限43の不正な更新(特に、計算センタ13
と通信することなしに、計算センタ13に成りすまして
行う不正な更新)を防止することができるので、加盟店
端末7でもオフライン有効期限43が更新可能であるこ
とに対する安全性が担保される。
【0029】認証データ37は、口座支払や保留金ロー
ドなどの口座アクセスを伴うオンライン取引を行うとき
に口座アクセス権を計算センタ13から得るための認証
に必要なデータであり、カードパスワード47と口座パ
スワード49の2種類のパスワードを含んでいる。口座
パスワード49は、口座アクセスを許可するために計算
センタ13が要求するパスワード(暗証番号)であり、
従来のキャッシュカードの使用時にユーザが入力するパ
スワードと同じ種類のものである。一方、カードパスワ
ード47は、ICカード3が計算センタ13との認証の手
続を開始するためにICカード3がユーザに対して要求す
るパスワードであり、口座パスワード49とは異なるも
のである。認証を行う際、ユーザは口座パスワードを入
力する必要は無く、カードパスワードを入力するだけで
よい。正しいカードパスワードが入力されると、ICカー
ド3は、このICカード3内の口座パスワード49を暗号
化して計算センタ13へ送り、計算センタ13はその口
座パスワード49が正しいか否かチェックし、正しけれ
ば口座アクセスのための認証が成功することになる。
【0030】アクセス履歴39は、このICカード3に対
して商品購入処理や保留金ロードなどでアクセスが行わ
れたことの履歴であり、例えば、個々の履歴レコードに
はアクセスが行われた月日、取引の種別、店舗名、端末
番号、取引金額などが含まれる。
【0031】図3は、以上の構成をもつICカード3を用
いて店舗端末5、7において商品購入処理を行うときの
全体的な処理の流れを示す。なお、図3の処理流れの全
ステップはこれを店舗端末5、7で行うものとして以下
説明するが、勿論、少なくても一部のステップをICカー
ド3内で行ないようにしてもよい。
【0032】図3に示すように、商品購入処理が開始さ
れると、まず、ICカード3が使用可能か否かチェック
(例えば、電子財布のオフライン有効期限43の正当性
のチェックなど)や、購入金額等の購入取引事項の入力
などが行われる(S1)。チェックが結果問題が無く、
かつ、必要な事項の入力が完了すると、次に、ICカード
1内に支払プロファイル33が存在するかのチェックが
行われる(S2)。ICカード3が最初に使用されたとき
や、2回目以降の使用であってもユーザが意図的に支払
プロファイル33を保存してなかった場合には、次に、
協調支払処理に入る(S3)。協調支払処理S3の概略流
れを図4に示す。図4に示すように、協調支払処理S3
では、まず、加盟店端末のユーザインタフェース画面に
選択可能な1又は複数の支払方法を表示し、その中から
一つの支払方法をユーザに選択させる(S61)。選択
可能な支払方法とは、前述したように、オフライン加盟
店端末5では電子財布支払の1方法だけであり、オンラ
イン加盟店端末7では電子財布支払、口座支払及び借金
支払の3方法である。ユーザが一つの支払方法を選択す
ると、次に、その選択された方法での支払処理が行われ
る(S63、S65又はS67)。
【0033】図3を再び参照して、強調支払処理S3が
終わると、次に、今終えた支払についての支払プロファ
イル33をICカード3に格納する処理が行われる(S
4)。すなわち、まず、ユーザインタフェース画面に、
今利用した支払方法を保存しておくか否かをユーザに問
うメッセージを表示してユーザに回答を求める(S4
1)。ユーザは、加入店端末のボタン操作により「は
い」又は「いいえ」の回答を入力する(S42)。「は
い」と入力されたときにのみ、今終えた支払で利用され
た支払方法が、支払プロファイル33としてICカード3
に格納される(S43)。支払プロファイル格納処理が
終了するとこの商品購入処理が終了する。このようにし
て、支払いプロファイル33には、最近過去にユーザが
利用した支払方法が格納されるが、これと共に又はこれ
に代えて、ユーザ又は金融機関が予め指定した支払方法
(又は、支払条件に応じた支払方法(例えば、支払額が
所定値未満なら電子財布支払、所定値以上なら口座支
払))を支払いプロファイル33に格納することもでき
る。
【0034】既に支払プロファイル33が記録されてい
るICカード3が用いられた場合には、商品購入処理はス
テップS2からステップS5の支払プロファイル33に従
った方法での支払処理へと進む。まず、ユーザインタフ
ェース画面に、支払プロファイル33に従った支払方法
を表示して、同じ方法で今回も支払うか否かにつきユー
ザに回答を求める(S51)。ここで、画面表示される支
払プロファイル33に従った支払方法とは、例えば、支
払プロファイル33に最近過去に使用された支払い方法
が記載されている場合には、その支払方法である。或い
は、例えば、支払プロファイル33に「支払額が所定値
未満なら電子財布支払、所定値以上なら口座支払」のよ
うに、ユーザ又は金融機関が定めた支払条件と支払方法
の対応関係が設定されている場合には、その対応関係に
基づいて今回の支払条件に応じた支払方法が、画面表示
される支払方法である。
【0035】ユーザは、加入店端末のボタン操作により
「はい」又は「いいえ」の回答を入力する(S52)。
「いいえ」と入力されたときは、協調支払処理S3へ進
む、「はい」と入力されたときは、支払プロファイル3
3にに従った支払方法で支払処理を行う(S53、S5
4)。
【0036】図5、図6及び図7は、図4に示した協調
支払処理において、電子財布支払が選択された場合の支
払処理(S63)、口座支払が選択された場合の支払処
理(S65)及び借金支払が選択された場合の支払処理
(S67)の流れをそれぞれ示す。
【0037】図5に示すように、電子財布支払が選択さ
れた場合には、支払額に対して電子財布の保留金額41
が足りるか否かをチェックし(S71)、足りれば全額
を電子財布の保留金額41から支払う(S72)。保留
金額41が不足の場合には(オフライン加盟店端末5で
は支払をキャンセルするので、以下は、オンライン加盟
店端末7の場合で説明する)、次に、電子財布の保留金
額41と口座の残高との合計額で支払額に足りるか否か
をチェックし(S73)、足りれば、口座を使うか否か
についてユーザに質問してユーザに回答させ(S7
4)、足りなければ、借金を使うか否かについてユーザ
に質問してユーザに回答させる(S79)。ステップS7
4で、ユーザが口座を使わないと答えた場合には、支払
をキャンセルし(S87)、ユーザが口座を使うと答え
た場合には、次に、電子財布の保留金額41を全部使う
か否かについてユーザに質問してユーザに回答させる
(S76)。ユーザが保留金額41を全部使うと答えた
場合には、電子財布から保留金額41の全部を支払い、
残り額を口座から支払う処理を行う(S77)。ユーザ
が保留金額41を全部は使わないと答えた場合には、次
に、ユーザに電子財布と口座からそれぞれ支払う具体的
な金額を入力させ(S78)、その入力額で電子財布と
口座から支払う処理を行う(S77)。
【0038】ステップS79で、ユーザが借金を使わな
いと答えた場合には、支払をキャンセルし(S87)、
ユーザが借金を使うと答えた場合には、次に、電子財布
と借金に加えて更に口座も使うか否かについてユーザに
質問して回答させる(S80)。ユーザが、電子財布と借
金だけで支払うと答えた場合には、次に、電子財布の保
留金額41を全部使うか否かについてユーザに質問して
回答させる(S81)。ユーザが保留金額41を全部使
うと答えた場合には、電子財布から保留金額41の全部
を支払い、残り額を借金から支払う処理を行う(S8
2)。ユーザが保留金額41を全部は使わないと答えた
場合には、次に、ユーザに電子財布と借金からそれぞれ
支払う具体的な金額を入力させ(S83)、その入力額
で電子財布と借金から支払う処理を行う(S82)。
【0039】ステップS80で、ユーザが、電子財布と
借金と更に口座を使って支払うと答えた場合には、次
に、電子財布の保留金額41を全部使うか否かについて
ユーザに質問して回答させる(S84)。ユーザが保留
金額41を全部使うと答えた場合には、電子財布から保
留金額41の全部を支払い、口座から残高の全部を支払
い、残り額を借金から支払う処理を行う(S85)。ユ
ーザが保留金額41を全部は使わないと答えた場合に
は、次に、ユーザに電子財布と借金と口座からそれぞれ
支払う具体的な金額を入力させ(S86)、その入力額
で電子財布と借金と口座から支払う処理を行う(S8
5)。
【0040】図6に示すように、口座支払が選択された
場合には(オフライン加盟店端末5では口座支払は選択
できないので、これは、オンライン加盟店端末7の場合
だけである)、支払額に対して口座の残高が足りるか否
かをチェックし(S91)、足りれば全額を口座から支
払う(S92)。口座残高が不足の場合には、次に、口
座の残高と電子財布の保留金額41との合計額で支払額
に足りるか否かをチェックし(S63)、足りれば、電
子財布を使うか否かについてユーザに質問してユーザに
回答させ(S94)、足りなければ、借金を使うか否か
についてユーザに質問してユーザに回答させる(S9
8)。ステップS94で、ユーザが電子財布を使わない
と答えた場合には、支払をキャンセルし(S106)、
ユーザが電子財布を使うと答えた場合には、次に、口座
残高を全部使うか否かについてユーザに質問してユーザ
に回答させる(S95)。ユーザが口座残高を全部使う
と答えた場合には、口座から残高の全部を支払い、残り
額を電子財布から支払う処理を行う(S96)。ユーザ
が口座残高の全部は使わないと答えた場合には、次に、
ユーザに電子財布と口座からそれぞれ支払う具体的な金
額を入力させ(S97)、その入力額で電子財布と口座
から支払う処理を行う(S96)。
【0041】ステップS98で、ユーザが借金を使わな
いと答えた場合には、支払をキャンセルし(S10
6)、ユーザが借金を使うと答えた場合には、次に、口
座と借金に加えて更に電子財布も使うか否かについてユ
ーザに質問して回答させる(S99)。ユーザが、口座と
借金だけで支払うと答えた場合には、次に、口座残高を
全部使うか否かについてユーザに質問して回答させる
(S100)。ユーザが口座残高を全部使うと答えた場
合には、口座から残高の全部を支払い、残り額を借金か
ら支払う処理を行う(S101)。ユーザが口座残高の
全部は使わないと答えた場合には、次に、ユーザに口座
と借金からそれぞれ支払う具体的な金額を入力させ(S
102)、その入力額で口座と借金から支払う処理を行
う(S101)。
【0042】ステップS99で、ユーザが、口座と借金
と更に電子財布を使って支払うと答えた場合には、次
に、口座残高を全部使うか否かについてユーザに質問し
て回答させる(S103)。ユーザが口座残高を全部使
うと答えた場合には、口座から残高の全部を支払い、電
子財布から保留金額41の全部を支払い、残り額を借金
から支払う処理を行う(S104)。ユーザが口座残高
の全部は使わないと答えた場合には、次に、ユーザに電
子財布と借金と口座からそれぞれ支払う具体的な金額を
入力させ(S105)、その入力額で電子財布と借金と
口座から支払う処理を行う(S104)。
【0043】図7に示すように、借金支払が選択された
場合には(オフライン加盟店端末5では口座支払は選択
できないので、これは、オンライン加盟店端末7の場合
だけである)、ユーザインタフェース画面に借金だけで
支払う方法と、借金と他の支払方法を組み合わせた3種
類の支払方法の合計4種類の支払方法を表示して、ユー
ザに一つの支払方法を選択させる(S111)。ユーザ
が借金だけで支払う方法を選択した場合には、全額を借
金だけで支払う処理を行う(S112)。ユーザが借金
と電子財布を併用して支払う方法を選択した場合には、
ユーザに借金と電子財布からそれぞれ支払う具体的な金
額を入力させ(S113)、その入力額で借金と電子財
布から支払う処理を行う(S114)。ユーザが借金と
口座を併用して支払う方法を選択した場合には、ユーザ
に借金と口座からそれぞれ支払う具体的な金額を入力さ
せ(S115)、その入力額で借金と口座から支払う処
理を行う(S116)。ユーザが借金と電子財布と口座
を併用して支払う方法を選択した場合には、ユーザに借
金と電子財布と口座からそれぞれ支払う具体的な金額を
入力させ(S117)、その入力額で借金と電子財布と
口座から支払う処理を行う(S118)。
【0044】以上のようにして、協調支払処理では、ユ
ーザの希望、加盟店端末がオンラインか否か、及び支払
額と電子財布や口座の残高との関係に応じて、電子財
布、口座及び借金を選択的又は組み合わせて使用して、
最も適切と考えられる支払方法で支払うことができる。
例えば、オフライン端末しか持たない加盟店では、電子
財布で支払うことができ、オンライン端末をもつ加盟店
では、電子財布、口座、借金のいずれを用いても支払う
ことができる。また、ユーザが電子財布で支払おうとし
たとき、電子財布の保留金残高が不足していたとして
も、オンライン端末をもつ加盟店では、口座や借金を併
用して支払うことができる。口座で支払おうとしたとき
も、同様に、口座残高が不足していたとしても、電子財
布や借金を併用して支払うことができる。このように、
柔軟な支払方法の選択が可能であるため、ユーザの所持
金が不足していたために欲しい商品の購入を諦めたとい
う、ユーザにとっても加盟店にとっても嬉しくない事態
の発生が防止できる。また、電子財布の保留金額が僅少
になったとしても、他の支払方法が利用できるので、急
いで金融機関へ赴いて保留金ロードを行わなくても、商
品購入が可能である。
【0045】さて、商品購入処理や保留金ロード処理に
おいて、口座アクセスを伴うオンライン取引、例えば口
座支払や保留金ロードを行う場合、事前に口座アクセス
のための認証が行われる。図8は、この口座アクセスの
ための認証の処理の流れを示す。
【0046】まず、例えばユーザがオンライン加盟店端
末7で口座支払を行うような場合、口座支払処理に入る
前に、ユーザは加盟店端末の入力装置からICカード3
に、カードパスワードを入力する(S121)。ICカー
ド3は、ユーザ入力されたパスワード101を、カード
3の記憶装置から読み出したカードパスワード103
(図3、参照番号47)と照合し(S122)、両者が一
致しなければ認証失敗として取引をキャンセルする(S
123)。一方、両パスワード101、103が一致す
れば(S124)、次に、ICカード3は乱数105を発
生し、また、カード3の記憶装置から口座パスワード1
07(図3、参照番号49)を読出す。そして、乱数1
05と口座パスワード107とを結合して、その結合体
を予めカード3内に記憶してある暗号鍵と所定の暗号関
数とを用いて暗号化し(S125)、その暗号化データ
109を計算センタ13へ送信する。
【0047】計算センタ13は、ICカードから送信され
た暗号化データ109を、計算センタ13が予め記憶し
ている復号キーと所定の暗号化関数を用いて復号化し
(S126)、その結果の復号化データを乱数111と
残りの復号化データ113とに分離する。そして、その
残りの復号化データ113を計算センタ13に予め記憶
してあるユーあの口座パスワード115と照合し、一致
すれば認証成功、不一致なら認証失敗と判断し(S12
7)、その認証成功又は失敗のデータ117をICカード
3に返送する。
【0048】ICカード3では、認証成功又は失敗のデー
タ117を受信して、成功ならば取引処理に入り、失敗
ならば取引処理をキャンセルする。
【0049】以上のような口座アクセスの認証方法をと
ることにより、ユーザは加盟店などで口座パスワードを
入力する必要が無いので、口座パスワードを第三者に盗
み見られる虞が無い。また、ICカード3から口座パスワ
ードを計算センタ13に送る際、その都度に乱数を発生
して、その乱数を口座パスワードに組み込んで暗号化し
て送っている。そのため、通信網上に口座パスワードが
直接出ず、よって、通信網上で口座パスワードが盗まれ
る虞も無い。また、乱数は都度に異なる値となるので、
暗号化データのコピーによる攻撃からも防御できる。
【0050】ところで、既に図3を参照して説明した商
品購入処理において、最初にステップS1でICカード3
のオフライン有効期限が切れていないか否かのチェック
などが行われる。その結果、オフライン有効期限が切れ
ていた場合には、オフライン有効期限を更新しない限
り、このICカード3を少なくともオフライン商品購入で
電子財布として使用することができない。従来、オフラ
イン有効期限の更新は金融機関(例えばATM9や窓口)
でないと行うことができなかった。これに対し、本実施
形態では、オンライン加盟店端末7やパーソナル端末1
1でも行うことができるので、ユーザはいちいち金融機
関へ行かなくても、商品購入の際などの店舗で期限更新
をすることができる。しかし、金融機関以外の端末で期
限更新を行えるようにした結果、正しい計算センタ13
と接続せすに、計算センタ13になりすまして不正に期
限更新が行われる可能性がでてくる。そこで、この実施
形態では、計算センタになりすました不正な期限更新を
防止するために、図9〜図11に示す処理を、図3に示
した商品購入処理に組み込んでいる。
【0051】図9は、図3に示した商品購入処理のステ
ップS1のカードチェックのステップに組み込まれたオ
フライン有効期限チェックとオフライン有効期限更新の
処理の流れを示す。
【0052】加盟店端末5、7にICカード3がセットさ
れると、図9に示すように、ICカード3又は加盟店端末
5、7が、まず、ICカード3に記録されているオフライ
ン有効期限(図3、参照番号43)が正しい計算センタ
13によって正当に更新されたものであるか否かをチェ
ックする(S201)。このオフライン有効期限の正当
性チェックの方法は、後に図11を参照して説明する。
このチェックの結果、オフライン有効期限が正当に更新
されたものでないことが判明すると、商品購入処理を完
全にキャンセルするか、又は、少なくとも電子財布によ
る支払処理を禁止した上で商品購入処理を実行する(S
206)。一方、オフライン有効期限が正当に更新され
たものであれば、以降の処理の流れは、加盟店端末5、
7がオフライン端末であるかオンライン端末であるかに
よって異なる(S202)。オフライン端末(つまり、
加盟店端末5)の場合、現時点でオフライン有効期限が
切れていないかチェックし(S205)、切れていなけ
れば、通常に商品購入処理を実行する(S204)、つ
まり、既に図3〜図7を参照して説明したような支払処
理を行う。一方、オフライン有効期限が切れていれば、
商品購入処理を完全にキャンセルするか、又は、少なく
とも電子財布による支払処理を禁止した上で商品購入処
理を実行する(S206)。
【0053】オンライン端末(つまり、加盟店端末7)
の場合には、ステップS202からステップS203へ
進み、計算センタ13と通信してオフライン有効期限を
更新する処理を行う。オフライン有効期限の更新処理の
基本的に手順は次の通りである。すなわち、ICカード3
から計算センタ13へ期限更新に必要な事項(例えば、
個人プロファイル、口座パスワード(図8のICカード3
側の流れに示した方法で読み出される)、保留金額、オ
フライン有効期限など)のデータが送信され、計算セン
タ13にて期限更新を許すか否かを判断して、許す場合
に新しいオフライン有効期限が計算センタ13からICカ
ード3へ送られて、カード3内のオフライン有効期限が
更新される。この基本的な手順に加え、この実施形態で
は、オフライン有効期限の正当性を担保するために、後
述する図10に示す処理も行われる。こうして、オフラ
イン有効期限を更新した後に、通常に通常に商品購入処
理を実行する(S204)。
【0054】図10は、図9のオフライン有効期限更新
のステップS203で、上述した基本的手順に加えて行
われるオフライン有効期限の正当性を担保するための処
理の流れを示す。
【0055】図10に示すように、まず、ICカード3に
て、乱数Rを発生させ(S301)、この乱数3Rを計算
センタ13へ送信する。計算センタ13では、乱数Rを
受信すると(S305)、この乱数Rを計算センタ13の
秘密鍵を用いて暗号関数fにより暗号化して(S30
6)、乱数Rの暗号化データXを得て(S307)、こ
の暗号化データXをICカード3へ返送する(S30
8)。ICカード3では、この暗号化データXを受信し
(S309)、乱数Rと暗号化データXとをカード3内
に保存する(S310)。保存された乱数Rと暗号化デ
ータXのセットは、更新されたオフライン有効期限の正
当性のチェックにおいて使用されることになる。
【0056】図11は、図9のオフライン有効期限の正
当性チェックのステップS201の処理流れを示す。
【0057】まず、図10のステップS310でICカ
ード3内に保存された乱数Rとその暗号化データXを読
出し、暗号化データXを計算センタ13の公開鍵を用い
て所定の復号関数f’により復号化し(S401)、そ
の復号化データYと乱数Rとを照合する(S402)。
この照合の結果、一致していればオフライン有効期限は
正当と判断し(S403)、不一致ならば正当でないと
判断する(S404)。
【0058】図10及び図11に示した処理により、計
算センタ13になりすまして不正にオフライン有効期限
を更新したとしても、不正更新した端末は、正しい計算
センタ13の秘密鍵を知らないた、め、乱数Rを正しく
暗号化できないので、後の商品購入処理時にそのオフラ
イン有効期限が正当ではないことが判明する。
【0059】ところで、オフライン有効期限の長さ(有
効期間)は、固定的であってもよいが、ユーザの信用度
などに応じて計算センタ13側又はICカード3側で加
減するようにしてもよい。例えば、ユーザがオンライン
取引を行う頻度が高い程、計算センタ13側でカード3
の内容をチェックする機会の発生頻度がより高いわけで
あるから、ユーザの信用度が高い、つまり、カード3の
安全性が高いということができる。そこで、例えば、オ
ンライン取引を行った頻度に応じて、頻度が高いほどオ
フライン有効期限が長くなるように、オフライン有効期
限を調整するように構成することができる。
【0060】以上、本発明の一実施形態を説明したが、
これらの実施形態はあくまで本発明の説明のための例示
であり、本発明をこれら実施形態にのみ限定する趣旨で
はない。従って、本発明は、その要旨を逸脱することな
しに、上記実施形態以外の様々な形態でも実施すること
ができる。例えば、ICカードはICの他に磁気ストラ
イプや光記録媒体などを有したハイブリッドカードであ
ってもよい。また、本明細書で言う商品購入とは、単に
商品を買うという言葉通りの狭い意味に限定されるもの
ではなく、サービスを有償で受ける場合や、その他、金
銭移動を伴う様々な商取引を含む広い意味である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態にかかる電子決済システ
ムの全体構成を示すブロック図。
【図2】 ICカード3の構成を示すブロック図。
【図3】 ICカード3を用いて店舗端末5、7において
商品購入処理を行うときの全体的な処理の流れを示すフ
ローチャート。
【図4】 図3に示した協調支払処理S3の概略流れを
示すフローチャート。
【図5】 図4に示した協調支払処理において、電子財
布支払が選択された場合の支払処理S63ぼ流れを示す
フローチャート。
【図6】 図4に示した協調支払処理において、口座支
払が選択された場合の支払処理S65の流れを示すフロ
ーチャート。
【図7】 図4に示した協調支払処理において、借金支
払が選択された場合の支払処理S67の流れを示すフロ
ーチャート。
【図8】 口座アクセスのための認証の処理の流れを示
すフローチャート。
【図9】 図3に示した商品購入処理のステップS1の
カードチェックのステップに組み込まれたオフライン有
効期限チェックとオフライン有効期限更新の処理の流れ
を示すフローチャート。
【図10】 図9に示したオフライン有効期限更新のス
テップS203で行われるオフライン有効期限の正当性
を担保するための処理の流れを示すフローチャート。
【図11】 図9に示したオフライン有効期限の正当性
チェックのステップS201の処理流れを示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
1 電子決済システム 3 ICカード 5 オフライン加盟店端末 7 オンライン加盟店端末 9 ATM 11 パーソナル端末 13 計算センタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 9/32 G06F 15/21 340A 15/30 350A H04L 9/00 673E 673A (72)発明者 久保田 佳範 東京都江東区豊洲三丁目3番3号 株式会 社エヌ・ティ・ティ・データ内 (72)発明者 山田 洋之 東京都江東区豊洲三丁目3番3号 株式会 社エヌ・ティ・ティ・データ内 Fターム(参考) 3E042 CC02 EA01 5B049 AA01 AA05 BB11 BB46 CC39 EE23 EE25 GG01 GG02 GG04 GG07 GG10 5B055 BB03 BB10 CB09 EE12 EE27 EE29 HA02 HA12 KK05 MM20 5J104 AA07 KA01 NA05 NA35 PA07 PA12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金融機関におけるユーザの口座へのアク
    セスに必要な口座情報と予めロードされた保留金額とを
    保有した電子財布とをもったユーザ携帯の電子的情報記
    憶カードと、 前記カードと通信接続可能であり、接続された前記カー
    ドと共同して金銭支払を伴う商取引処理を行う商取引端
    末とを備え、 前記商取引端末は、前記金銭支払処理を行う際に前記金
    融機関に通信接続するオンライン端末であるか、又は前
    記金銭支払処理を行う際に前記金融機関に通信接続しな
    いオフライン端末であり、 前記カードと前記商取引端末の接続体が、 前記商取引端末がオフライン端末である場合には前記カ
    ード内の電子財布から支払う方法を選択し、前記商取引
    端末がオンライン端末である場合には前記カード内の電
    子財布から支払う方法と前記口座にアクセスして口座か
    ら支払う方法とを選択的に又は組み合わせて用いた複数
    の支払方法の中から、ユーザの指示又は前記金融機関の
    指示に応じて一つの支払方法を選択する支払方法選択手
    段と、 前記支払方法選択手段により選択された支払方法で金銭
    支払処理を行う支払手段とを有している、電子決済シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記カードが、前記複数の支払方法の中
    から一つの支払方法を自動的に指定するための支払プロ
    ファイル情報を記憶しており、 前記カードと前記商取引端末との接続体が、前記商取引
    端末がオンライン端末である場合に、 前記カードの支払プロファイルにより自動指定された支
    払方法をユーザに提示して、この自動指定され支払方法
    の利用の可否をユーザに回答させる支払方法指定手段を
    更に有し、 前記支払方法選択手段は、前記支払方法指定手段に対す
    るユーザ入力された回答が「否」のときに作動し、 前記支払手段は、前記支払方法指定手段に対するユーザ
    入力された回答が「可」のときには、前記自動指定され
    た支払方法で支払処理を行う、請求項1記載の電子決済
    システム。
  3. 【請求項3】 前記カードが、前記口座へのアクセスの
    ための認証に必要な口座パスワードと、前記口座パスワ
    ードとは別のカードパスワードとを記憶しており、 前記カードと前記商取引端末との接続体が、 前記商取引処理を行う際にユーザに任意のパスワードを
    入力させる手段と、 ユーザ入力されたパスワードが前記カード内に記憶され
    ているカードパスワードに一致したときにのみ、前記カ
    ードに記憶されている口座パスワードを前記金融機関へ
    送信する手段と、 前記口座パスワードが前記金融機関へ送られた後、前記
    金融機関から口座アクセスの認証の結果を受信する手段
    と、 前記受信した認証結果が失敗であるとき、前記支払方法
    選択手段に対して口座アクセスを伴う支払方法の選択を
    禁止する手段とを更に有した、請求項1記載の電子決済
    システム。
  4. 【請求項4】 前記カードが、前記電子財布を用いて前
    記オフライン端末で商取引を行える期限を示したオフラ
    イン有効期限を記憶しており、 前記カードと前記商取引端末との接続体が、 前記商取引端末がオンライン端末である場合に、前記金
    融機関に通信接続して前記金融機関の指示の下で前記カ
    ード内のオフライン有効期限を更新する手段と、 前記オフライン有効期限を更新する際に、前記金融機関
    が正当であることを示すチェックデータを前記金融機関
    から受信して前記カードに保存する手段と、 少なくとも前記商取引端末がオフライン端末である場合
    に、前記カードに保存されている前記チェックデータを
    チェックすることにより、前記カード内のオフライン有
    効期限を更新した金融機関の正当性をチェックする手段
    とを更に備えた請求項1記載の電子決済システム。
  5. 【請求項5】 金融機関におけるユーザの口座へのアク
    セスに必要な口座情報と予めロードされた保留金額とを
    保有した電子財布とをもったユーザ携帯の電子的情報記
    憶カードと、この前記カードに通信接続可能な商取引端
    末とを用いて、金銭支払を伴う商取引の決済を電子的に
    行う方法であって、 (1)前記商取引端末がオフライン端末である場合に
    は、前記カード内の電子財布から支払う方法を選択する
    ステップと、 (2)前記商取引端末がオンライン端末である場合に
    は、前記カード内の電子財布から支払う方法と前記口座
    にアクセスして口座から支払う方法とを選択的に又は組
    み合わせて用いた複数の支払方法の中から、ユーザの指
    示に応じて一つの支払方法を選択するステップと、 (3)選択された支払方法で金銭支払処理を行うステッ
    プとを有している電子決済方法。
  6. 【請求項6】 前記カードが、前記複数の支払方法の中
    から一つの支払方法を自動的に指定するための支払プロ
    ファイル情報を記憶しており、 前記商取引端末がオンライン端末である場合に、 (4)前記カードの支払プロファイルにより自動指定さ
    れた支払方法をユーザに提示して、この自動指定され支
    払方法の利用の可否をユーザに回答させるステップと、 (5)前記ステップ(4)に対するユーザ入力された回
    答が「否」のときに、前記支払方法を選択するステップ
    (2)へ進むステップと、を更に有し、 前記支払処理を行うステップ(3)では、前記ステップ
    (4)に対する対するユーザ入力された回答が「可」の
    ときには、前記自動指定された支払方法で支払処理を行
    う、請求項5記載の電子決済方法。
  7. 【請求項7】 前記カードが、前記口座へのアクセスの
    ための認証に必要な口座パスワードと、前記口座パスワ
    ードとは別のカードパスワードとを記憶しており、 (6)前記商取引処理を行う際にユーザに任意のパスワ
    ードを入力させるステップと、 (7)ユーザ入力されたパスワードが前記カード内に記
    憶されているカードパスワードに一致したときにのみ、
    前記カードに記憶されている口座パスワードを前記金融
    機関へ送信するステップと、 (8)前記口座パスワードが前記金融機関へ送られた
    後、前記金融機関から口座アクセスの認証の結果を受信
    するステップと、 (9)前記受信した認証結果が失敗であるとき、前記支
    払方法を選択するステップ(2)において口座アクセス
    を伴う支払方法の選択を禁止するステップとを更に有し
    ている請求項5記載の電子決済方法。
  8. 【請求項8】 前記カードが、前記電子財布を用いて前
    記オフライン端末で商取引を行える期限を示したオフラ
    イン有効期限を記憶しており、 (10)前記商取引端末がオンライン端末である場合
    に、前記金融機関に通信接続して前記金融機関の指示の
    下で前記カード内のオフライン有効期限を更新するステ
    ップと、 (11)前記オフライン有効期限を更新する際に、前記
    金融機関が正当であることを示すチェックデータを前記
    金融機関から受信して前記カードに保存するステップ
    と、 (12)少なくとも前記商取引端末がオフライン端末で
    ある場合に、前記カードに保存されている前記チェック
    データをチェックすることにより、前記カード内のオフ
    ライン有効期限を更新した金融機関の正当性をチェック
    するステップとを更に有している請求項5記載の電子決
    済方法。
  9. 【請求項9】 商取引の決済を電子的に行うときに使用
    されるユーザ携帯の電子的情報記憶カードにおいて、 金融機関におけるユーザの口座へのアクセスに必要な口
    座情報と、 予めロードされた保留金額とを保有した電子財布とを記
    憶しており、 前記カードと共同して前記商取引の支払処理を行う商取
    引端末と通信接続可能であり、それにより、 前記カード内の電子財布から支払う方法と前記口座にア
    クセスして口座から支払う方法とを選択的に又は組み合
    わせて用いた複数の支払方法の中から、ユーザの指示に
    応じた一つの支払方法を選択して支払処理を行うことを
    可能にした電子決済のための電子的情報記憶カード。
JP25288499A 1999-09-07 1999-09-07 電子決済システム及び方法 Pending JP2001076080A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25288499A JP2001076080A (ja) 1999-09-07 1999-09-07 電子決済システム及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25288499A JP2001076080A (ja) 1999-09-07 1999-09-07 電子決済システム及び方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001076080A true JP2001076080A (ja) 2001-03-23

Family

ID=17243510

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25288499A Pending JP2001076080A (ja) 1999-09-07 1999-09-07 電子決済システム及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001076080A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002101617A1 (fr) * 2001-06-11 2002-12-19 Sony Corporation Systeme d'argent electronique
JP2003067484A (ja) * 2001-08-22 2003-03-07 Dc Card Co Ltd 診療費用等支払システム
JP2003108780A (ja) * 2001-09-27 2003-04-11 Glory Ltd 取引決済方法およびシステム並びに装置、記録媒体
WO2004013789A1 (ja) * 2002-08-06 2004-02-12 Fujitsu Limited 電子マネー取引システムにおける電子財布の金額データ更新方法
JP2005038446A (ja) * 2004-09-13 2005-02-10 Sony Corp Icカード及び電子マネー入金システム
JP2006350938A (ja) * 2005-06-20 2006-12-28 Ntt Communications Kk 有効期限管理システム、センタ装置及び端末装置
JP2008009583A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Dainippon Printing Co Ltd 情報記録媒体を用いた認証に基づくセキュリティシステム
JP2008165562A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Mikiyuki Nakayama 複数カードを利用した決済システム及び端末装置
WO2011063590A1 (zh) * 2009-11-27 2011-06-03 中国银联股份有限公司 Ic卡支付系统和方法以及多应用ic卡、支付终端
JP2012212259A (ja) * 2011-03-30 2012-11-01 Fujitsu Ltd 権限管理方法および権限管理プログラム
EP2602754A1 (en) * 2011-12-06 2013-06-12 Barclays Bank PLC Mobile wallet off-line transaction system
CN112990911A (zh) * 2021-02-08 2021-06-18 北京智芯微电子科技有限公司 灰锁交易方法及安全芯片

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002101617A1 (fr) * 2001-06-11 2002-12-19 Sony Corporation Systeme d'argent electronique
EP1830317A1 (en) * 2001-06-11 2007-09-05 Sony Corporation Electronic money system
JP2003067484A (ja) * 2001-08-22 2003-03-07 Dc Card Co Ltd 診療費用等支払システム
JP2003108780A (ja) * 2001-09-27 2003-04-11 Glory Ltd 取引決済方法およびシステム並びに装置、記録媒体
WO2004013789A1 (ja) * 2002-08-06 2004-02-12 Fujitsu Limited 電子マネー取引システムにおける電子財布の金額データ更新方法
JP2005038446A (ja) * 2004-09-13 2005-02-10 Sony Corp Icカード及び電子マネー入金システム
JP2006350938A (ja) * 2005-06-20 2006-12-28 Ntt Communications Kk 有効期限管理システム、センタ装置及び端末装置
JP2008009583A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Dainippon Printing Co Ltd 情報記録媒体を用いた認証に基づくセキュリティシステム
JP2008165562A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Mikiyuki Nakayama 複数カードを利用した決済システム及び端末装置
WO2011063590A1 (zh) * 2009-11-27 2011-06-03 中国银联股份有限公司 Ic卡支付系统和方法以及多应用ic卡、支付终端
US8608064B2 (en) 2009-11-27 2013-12-17 China Unionpay Co., Ltd. Payment system and method of IC card and a multi-application IC card as well as a payment terminal
JP2012212259A (ja) * 2011-03-30 2012-11-01 Fujitsu Ltd 権限管理方法および権限管理プログラム
EP2602754A1 (en) * 2011-12-06 2013-06-12 Barclays Bank PLC Mobile wallet off-line transaction system
WO2013083960A1 (en) * 2011-12-06 2013-06-13 Barclays Bank Plc Mobile wallet off-line transaction system
CN112990911A (zh) * 2021-02-08 2021-06-18 北京智芯微电子科技有限公司 灰锁交易方法及安全芯片
CN112990911B (zh) * 2021-02-08 2024-05-28 北京智芯微电子科技有限公司 灰锁交易方法及安全芯片

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10748147B2 (en) Adaptive authentication options
US20180075452A1 (en) Online payer authentication service
US8370265B2 (en) System and method for managing status of a payment instrument
US20170091770A1 (en) Method and System for Payment Transaction Authentication
US10055740B2 (en) Payment selection and authorization
US20020184500A1 (en) System and method for secure entry and authentication of consumer-centric information
US20020194128A1 (en) System and method for secure reverse payment
JP2016131033A (ja) モバイルデバイスによる支払い選択および承認
JP2004511028A (ja) 情報を安全に収集、格納、及び送信する方法及びシステム
JP2000311209A (ja) 携帯電話機能を備えたモバイル端末を用いた電子金融取引システム、電子クレジットカードシステム、電子個品割賦システム及び電子マネーシステム
US20070007329A1 (en) System and method for processing transactions
JP2001076080A (ja) 電子決済システム及び方法
US20030187784A1 (en) System and method for mid-stream purchase of products and services
US20060100961A1 (en) Automated teller machine, a personal wireless device and methods of transferring funds therebetween
KR100372683B1 (ko) 개인 휴대단말기를 이용한 사용자 인증 처리 시스템 및 그방법
JP2003228683A (ja) クレジット決済における第三者機関、第三者機関の制御方法、プログラムおよび記録媒体
JP2005293262A (ja) カード情報管理装置、カード情報管理方法およびカード情報管理プログラム
RU2801550C1 (ru) Способ с применением сокращенной по времени обработки устройства
JP3454785B2 (ja) カード決済加盟店端末、カード決済サービスシステム、及びカード決済におけるカード有効性表示方法
KR20000030170A (ko) 통신망 및 하이브리드카드를 이용한 전자결제방법
GB2428126A (en) System for processing transactions
US20020087466A1 (en) Memory support for a program for controlling a method for securely conducting commercial and banking transactions in a telecommunications and computer network, and the method itself
JP2002007893A (ja) 会員登録の方法および装置
KR20040050178A (ko) 개인 금융거래 지원 시스템과 그 단말기
WO2001035352A1 (en) Switchable payment system