JP2008165562A - 複数カードを利用した決済システム及び端末装置 - Google Patents

複数カードを利用した決済システム及び端末装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008165562A
JP2008165562A JP2006355465A JP2006355465A JP2008165562A JP 2008165562 A JP2008165562 A JP 2008165562A JP 2006355465 A JP2006355465 A JP 2006355465A JP 2006355465 A JP2006355465 A JP 2006355465A JP 2008165562 A JP2008165562 A JP 2008165562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
card
content
credit
determination information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006355465A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikiyuki Nakayama
幹之 中山
Makoto Yamada
誠 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2006355465A priority Critical patent/JP2008165562A/ja
Publication of JP2008165562A publication Critical patent/JP2008165562A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

【課題】従来のクレジットカードでは、個人認証がカードの発行元企業により行われているが、本来ならば個人認証機能と決済機能を分離することが望ましい。しかしながら、電子商取引において、どのように個人認証機能と決済機能を分離して利用することができるかという課題が解決されていなかった。
【解決手段】上記課題を解決するために、本発明では、個人認証カードから個人認証情報を、与信判定情報カードから与信判定情報を別々に取得することとしている。これにより、個人認証機能を持たない与信判定情報カードを複数人で共有することも可能となり、決済スキームの多様化を実現している。また、本発明では、取得した与信判定情報等に応じたコンテンツを提供することとしており、決済システムにおけるサービスの最適化を図ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ネットワークを介した売買における複数のカードを利用した決済システム及びその端末装置の技術に関する。
近年、ウェブサイト上で商品を取り扱うショッピングサイトが多数存在する。ユーザはパソコン等の端末でインターネットを介してこれらのサイトにアクセスし、ウェブサイト上で商品を選択し、さらには決済までを行うことで売買取引を完結させるサービスが提供されている。
例えば、特許文献1では、インターネット上での売買取引をクレジットカード決済にて行う場合の決済方法に関する技術を開示している。また、特許文献2では、インターネット上で不動産売買等の高額取引をネットオークション等で行う場合の決済方法に関する技術を開示している。
このように、インターネット上におけるクレジットカード決済が容易に行うことができるのは、クレジットカードが個人認証機能と決済機能とを併せ持っているためである。すなわち、カードの発行元の企業において、カードの発行時に身分証明証、捺印、金融機関の口座情報などで個人認証を行い、その後は発行されたカードのカード番号や有効期間などが個人認証を行うための情報となっている。このように、現在における個人認証はカードの発行体において行われている。
特開2006−4337号公報 特開2006−155552号公報
上記の通りクレジットカードでは、個人認証がカードの発行元企業により行われているが、個人認証は、公的機関等で中央的に行うこととすれば足りるものであり、本来ならば個人認証機能と決済機能を分離することが望ましい。例えば、店頭での取引では、個人認証が必要な場面では、自動車免許証を提示することで個人認証を行っているなど日常的に行われていることである。しかしながら、電子商取引において、どのように個人認証機能と決済機能を分離して利用することができるかという課題が解決されていなかった。
上記特許文献1に記載の技術では、クレジットカードが正当な個人によって利用されることを前提としており、クレジットカードを利用した者が正当な持ち主であるかどうかを認証することはできない。また、上記特許文献2に記載の技術では、高額商品オークション用サーバ装置においてユーザの与信能力に応じて入札の制限を課すこととしているが、当該ユーザが正当な利用権限を有する者であるかどうかを認証するものではない。
そこで、本発明では、電子商取引において個人認証機能と決済機能を分離した場合の決済システムと、当該決済システムを利用する上での最適な利用形態を提供することが可能な決済システム又は決済端末装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明の第一発明では、個人認証カードから個人認証情報を取得する第一カードインターフェイスと、前記個人認証カードとは別のカードである個人の与信を判定するための与信判定情報カードから個人の与信判定情報を取得する第二カードインターフェイスと、所定の条件を保持する条件保持部と、インターフェイスで取得した情報が所定の条件を満たす場合に取得した情報の全部又は一部を送信する送信部と、コンテンツを受信するためのコンテンツ受信部と、を有する端末装置と、前記端末装置から少なくとも与信判定情報を受信する受信部と、与信判定情報と利用可能なコンテンツとを関連付ける情報であるコンテンツ特定情報を保持するコンテンツ特定情報保持部と、受信した与信判定情報に関連付けられるコンテンツを前記コンテンツ特定情報を用いて特定する特定部と、特定されたコンテンツを端末装置に送信するコンテンツ送信部と、を有するコンテンツ提供装置と、からなる複数カードを利用した決済システムを提案する。
第二発明では、前記条件保持部は、所定の条件としてカードインターフェイスに接続されたカードが定められた更新処理が完了しているカードであることを要求する更新要求条件を保持する更新要求条件保持手段を有する第一発明に記載の決済システムを提案する。
第三発明では、前記条件保持部は、所定の条件としてカードインターフェイスに個人認証カードと与信判定情報カードとが同時に接続状態にあることを要求する同時接続条件を保持する同時接続条件保持手段を有する第一発明又は第二発明に記載の決済システムを提案する。
第四発明では、前記条件保持部は、所定の条件として個人認証カードにて認証される個人に割り当てられた与信判定情報が与信判定情報カードに保持されていることを要求する与信存在条件を保持する与信存在条件保持手段を有する第一発明から第三発明のいずれか一に記載の決済システムを提案する。
第五発明では、金融機関の口座情報の入力を受け付ける口座情報受付部と、入力を受け付けた口座情報を利用して個人の与信判定情報を定期的に生成し保持する与信判定情報保持部と、与信判定情報カードと電子的に接続して、与信判定情報保持部に保持されている最新の与信判定情報を、与信判定情報の更新タイミングを示す更新タイミング情報とともに与信判定情報カードに記録する与信判定情報更新部と、を有する与信判定情報サーバをさらに有する第一発明から第四発明のいずれか一に記載の決済システムを提案する。
第六発明では、個人認証カードから個人認証情報を取得する第一カードインターフェイスと、前記個人認証カードとは別のカードである個人の与信を判定するための与信判定情報カードから個人の与信判定情報を取得する第二カードインターフェイスと、受信するコンテンツの範囲を特定するためのコンテンツ範囲情報カードからコンテンツ範囲情報を取得する第三カードインターフェイスと、所定の条件を保持する条件保持部と、インターフェイスで取得した情報が所定の条件を満たす場合に取得した情報の全部又は一部を送信する送信部と、コンテンツを受信するためのコンテンツ受信部と、を有する端末装置と、前記端末装置から少なくとも与信判定情報及びコンテンツ範囲情報を受信する受信部と、与信判定情報及びコンテンツ範囲情報と、利用可能なコンテンツとを関連付ける情報であるコンテンツ特定情報を保持するコンテンツ特定情報保持部と、受信した与信判定情報及びコンテンツ範囲情報に関連付けられるコンテンツを前記コンテンツ特定情報を用いて特定する特定部と、特定されたコンテンツを端末装置に送信するコンテンツ送信部と、を有するコンテンツ提供装置と、からなる複数カードを利用した決済システムを提案する。
第七発明では、前記条件保持部は、所定の条件としてカードインターフェイスに接続されたカードが定められた更新処理が完了しているカードであることを要求する更新要求条件を保持する更新要求条件保持手段を有する第六発明に記載の決済システムを提案する。
第八発明では、前記条件保持部は、所定の条件としてカードインターフェイスに個人認証カードと与信判定情報カードとコンテンツ範囲情報カードが同時に接続状態にあることを要求する同時接続条件を保持する同時接続条件保持手段を有する第六発明又は第七発明に記載の決済システムを提案する。
第九発明では、前記条件保持部は、所定の条件として個人認証カードにて認証される個人に割り当てられた与信判定情報が与信判定情報カードに保持されていることを要求する与信存在条件を保持する与信存在条件保持手段を有する第六発明から第九発明のいずれか一に記載の決済システムを提案する。
第十発明では、金融機関の口座情報の入力を受け付ける口座情報受付部と、入力を受け付けた口座情報を利用して個人の与信判定情報を定期的に生成し保持する与信判定情報保持部と、与信判定情報カードと電子的に接続して、与信判定情報保持部に保持されている最新の与信判定情報を、与信判定情報の更新タイミングを示す更新タイミング情報とともに与信判定情報カードに記録する与信判定情報更新部と、を有する与信判定情報サーバをさらに有する第六発明から第九発明のいずれか一に記載の決済システムを提案する。
第十一発明では、端末装置とコンテンツ提供装置からなる決済システムにおけるコンテンツ提供方法であって、端末装置にて、個人認証カードから個人認証情報を取得する個人認証情報取得ステップと、前記個人認証カードとは別のカードである個人の与信を判定するための与信判定情報カードから個人の与信判定情報を取得する与信判定情報取得ステップと、取得した情報が所定の条件を満たすか否か判断し、所定の条件を満たす場合には取得した情報の全部又は一部を送信する送信ステップと、コンテンツ提供装置にて、少なくとも前記端末装置から送信された与信判定情報を受信する受信ステップと、与信判定情報と利用可能なコンテンツとを関連付ける情報であるコンテンツ特定情報により、コンテンツを特定する特定ステップと、前記特定されたコンテンツを端末装置に送信するコンテンツ送信ステップと、からなる複数カードを利用したコンテンツ提供方法を提案する。
第十二発明では、端末装置とコンテンツ提供装置からなる決済システムにおけるコンテンツ提供方法であって、端末装置にて、個人認証カードから個人認証情報を取得する個人認証情報取得ステップと、前記個人認証カードとは別のカードである個人の与信を判定するための与信判定情報カードから個人の与信判定情報を取得する与信判定情報取得ステップと、受信するコンテンツの範囲を特定するためのコンテンツ範囲情報カードからコンテンツ範囲情報を取得するコンテンツ範囲情報取得ステップと、取得した情報が所定の条件を満たすか否か判断し、所定の条件を満たす場合には取得した情報の全部又は一部を送信する送信ステップと、コンテンツ提供装置にて、少なくとも前記端末装置から送信された与信判定情報及びコンテンツ範囲情報を受信する受信ステップと、与信判定情報及びコンテンツ範囲情報と、利用可能なコンテンツとを関連付ける情報であるコンテンツ特定情報により、コンテンツを特定する特定ステップと、前記特定されたコンテンツを端末装置に送信するコンテンツ送信ステップと、からなる複数カードを利用したコンテンツ提供方法を提案する。
以上のような構成をとる本発明の決済システムでは、個人認証機能と決済機能を分離した電子商取引を実現するために、個人認証カードから個人認証情報を、与信判定情報カードから与信判定情報を別々に取得することとしている。このため、与信判定情報カードは、個人を認証する機能を持たないため、与信判定情報カードを家族間など複数人で共有することも可能となり、決済スキームの多様化を可能としている。また、本発明では、取得した与信判定情報等に応じたコンテンツを提供することとしており、決済システムにおけるサービスの最適化を図ることができる。
本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明はこれら実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施しうる。なお、以下の実施形態と請求項の関係は次のとおりである。実施形態1は主として請求項1、11などについて説明する。実施形態2は主として請求項2、3、4などについて説明する。実施形態3は主として請求項5などについて説明する。実施形態4は主として請求項6、12などについて説明する。実施形態5は主として請求項7、8、9などについて説明する。実施形態6は主として請求項10などについて説明する。
≪実施形態1≫(実施形態1の概念)実施形態1について説明する。図1に本実施形態における決済システムの概念を示す。図1に示すように、本決済システムでは、まず、端末装置(0101)が個人認証カード(0102)から個人認証情報を取得し、さらに、個人認証情報に基づいて与信判定情報カード(0103)から与信判定情報を取得する。そして、ネットワークを介して端末装置から少なくとも与信判定情報が送信されると、コンテンツ提供装置(0104)ではこれを受信し、受信した与信判定情報に基づいてコンテンツを特定する。特定されたコンテンツは端末装置へ送信され、端末装置にて受信される。これにより、個人の与信情報に応じたコンテンツを効率的に取得することができる。
(実施形態1の構成)図2に本実施形態にかかる決済システムの機能ブロック図の一例を示す。本実施形態にかかる決済システムは、「端末装置」(0201)と「コンテンツ提供装置」(0202)とからなり、「端末装置」は、「第一カードインターフェイス」(0203)と、「第二カードインターフェイス」(0204)と、「条件保持部」(0205)と、「送信部」(0206)と、「コンテンツ受信部」(0207)とからなり、「コンテンツ提供装置」は、「受信部」(0208)と、「コンテンツ特定情報保持部」(0209)と、「特定部」(0210)と、「コンテンツ送信部」(0211)とからなる。
(実施形態1の構成の説明)「決済システム」は、端末装置(0201)とコンテンツ提供装置(0202)とからなり、個人の与信判定情報に応じてコンテンツ提供装置から端末装置に対してコンテンツを提供することができるシステムである。
「端末装置」(0201)とは、上記の構成要件を備えた電子機器であり、ディスクトップパソコン、ノートパソコン、PDA、携帯電話、テレビジョン装置等に付随的に設けられた装置であっても良いし、上記の構成要件を主として構成された専用装置であっても良い。
「第一カードインターフェイス」(0203)は、個人認証カードから個人認証情報を取得するように構成されている。「個人認証情報」とは、個人を識別することができる情報である。例えば、氏名、住所、生年月日、血液型、性別、住民票コード等の一又は複数の組み合わせにて個人を識別することができる情報である。また、生体認証情報などを含めても良い。個人認証情報は、特定のカテゴリー、例えば、特定の学校内、特定の社内、特定のサービスに加入している会員内等における個人を識別するものであっても良い。この場合には、学生番号、社内番号、会員番号等の特定のカテゴリー内において一意に設定された識別番号にて個人を識別することができる。「個人認証カード」とは、上記個人認証情報を保持しているカードである。個人認証カードは、個人認証情報を保持していれば、その保持の仕方はどのような形態であっても良い。例えば、個人認証情報は磁気的、電磁的、電気的、物理的、化学的等に保持される。第一カードインターフェイスは、個人認証カードが個人認証情報を保持している形態に応じて、これを取得可能なリーダで構成される。例えば、個人認証情報が磁気的に保持されている場合には、第一カードインターフェイスは、磁気式のカードリーダによって構成される。また、個人認証情報が電磁的に保持されている場合には、第一カードインターフェイスは、電磁式のカードリーダによって構成される。これらは、一般的に利用されているICカードとICカードリーダ等にて実現することができる。なお、第一カードインターフェイスは接触型のカードリーダであっても良いし、非接触型のカードリーダであっても良い。
「第二カードインターフェイス」(0204)は、前記個人認証カードとは別のカードである個人の与信を判定するための与信判定情報カードから個人の与信判定情報を取得するように構成されている。「与信判定情報」とは、個人の与信を判定するための情報である。より具体的には、個人の預貯金、資産、給与額、家族構成、年齢、職業、口座を有する金融機関名、金融機関等からの借入額、金融機関等からの借入履歴や滞納情報、過去の購買履歴等の情報から、利用可能な決済サービスや、当該決済サービスにおいてどの程度の購買力や返済能力を有するかを判定するための情報である。決済サービスとは、銀行振り込みや郵便振込み、クレジットカード決済、電子マネー決済、ポイント決済等の決済を行うためのサービスである。
与信判定情報は、個人認証情報により個人を特定することで特定することができる情報であり、決済サービスの種類と当該決済サービスにおける利用可能限度額や、当該利用可能限度額を段階的に設定されたレベルなどにて示すことができる。図3に個人認証カード(0301)が保持する個人認証情報(0302)と与信判定カード(0303)が保持する与信判定情報(0304)の関係を簡略的に例示する。図3(a)に示すように、個人認証カードには、個人を特定するための個人認証情報が保持されており、与信判定カードには、当該個人認証に対応する与信判定情報が保持されている。図3(a)では、「認証ID」によって双方の情報が紐付けされている。この与信判定情報は、A,B,C等のレベルにて示すこととし、これをテーブル(0305)などにて管理する。テーブルには、例えば、与信判定情報(0306)と、これに応じた利用可能額(0307)を設定しておく。利用可能額は、ここでは説明を簡便にするため預金額のみから判断し、預金額の変動を考慮して預金額の80%までを利用可能限度額と定めることとする。いま、「認証ID:1234567」で特定された個人は、金融機関における預金額が50万円であるとすると、40万円までを利用可能額として定めることができる。このため、「認証ID:1234567」にて特定された個人の与信判定情報は「Bレベル」として与信判定カードに保持される。第二カードインターフェイスでは、与信判定カードに保持される当該「Bレベル」との情報を与信判定情報として取得することとなる。
また、与信判定情報は利用可能限度額等の段階的に設定されたレベルではなく、決済サービスの種類を示すものであっても良い。これを図3(b)に示す。図3(b)では、与信判定情報(0308)がS,A,Bとカテゴリー分けされており、各カテゴリーにおける利用可能な決済サービスの種類を特定している(0309)。例えば、カテゴリーSの場合には、L決済サービスとM決済サービスが利用可能であるとし、カテゴリーAの場合にはM決済サービスが利用可能であるとし、カテゴリーBの場合にはN決済サービスを利用可能であるとしている。ここで、例えば、決済サービスLがクレジットカード決済、決済サービスMが銀行引き落としによる決済、決済サービスNがサービスポイントによる決済である場合には、カテゴリーSの与信判定情報である個人はクレジットカード決済と銀行引き落としによる決済が利用可能であり、カテゴリーAの与信判定情報である個人は、銀行引き落としによる決済のみが利用可能であり、カテゴリーBの与信判定情報である個人は、サービスポイントによる決済のみが利用可能であることを示している。各決済サービスの利用可能限度額は決済サービスを提供している金融機関等において定められるため、この場合には、決済サービス毎の利用可能限度額に関する情報についても取得することが望ましい。利用可能な金融機関や金融機関における預金額等は、日々変動する値であるため、与信判定情報は一定期間毎に更新されることが望ましい。この点については実施形態2にて詳説する。
与信判定情報カードは、上記与信判定情報を保持しているカードであって、個人認証カードとは別のカードである。個人認証カードは、個人を識別することが可能なカードであるため、一の個人認証情報につき一枚のカードが割り当てられる。しかし、与信判定情報カードは一枚のカードに複数人の与信判定情報が保持されていても良い。これは、複数人の与信判定情報が保持されている場合であっても、取得した個人認証情報と紐付けられた与信判定情報のみが利用可能となるためである。このため、与信判定情報を家族で共有したり、店舗で共有したりすることが可能である。
与信判定情報カードは、クレジットカードと同様の決済機能を有していても良い。この場合には、端末装置にて決済機能を利用する際には個人認証カードからの個人認証情報の取得を不可欠とすることが望ましい。これにより、与信判定情報カードのみでは決済機能を利用することができず、与信判定情報カードのみを紛失した場合や盗難された場合であっても、個人認証カードによる個人認証情報が得られなければ決済機能を悪用されてしまうこともない。また、個人認証情報がカード番号や暗証番号の入力に代わるものとすることで、これらの入力の手間や暗証番号の秘匿性が高まる。さらに、個人認証情報を個人認証情報カードから端末装置へ読み取らせることで、決済を行おうとする本人意思の確認にもなる。
なお、第二カードインターフェイスについても第一インターフェイスと同様に、与信判定カードが与信判定情報を保持している形態に応じて、これを取得可能なリーダで構成される。具体的な機器の構造は第一カードインターフェイスと同様である。第一カードインターフェイスと第二カードインターフェイスとは、両者の機能を有する一の機器であっても良いし、別々に設けられた機器であっても良い。
「条件保持部」(0205)は、所定の条件を保持するように構成されている。「所定の条件」とは、送信部(0206)にて情報を送信するためのトリガーとなる条件である。所定の条件とは、例えば、第二インターフェイスが与信判定情報を取得したという条件、取得した与信判定情報が1ヶ月以内に更新されたという条件、端末装置が個人認証カードと与信判定情報カードを同時に認識したという条件、与信判定情報を取得した後に一定時間経過したという条件、個人認証情報と与信判定情報を端末装置が取得した後に端末装置に設けられた所定の送信ボタンをユーザにより押下げられたという条件、個人認証情報と与信判定情報を端末装置が取得した後に端末装置に設けられたディスプレイに「送信しますか? YES/NO」といったダイアログが表示された場合に「YES」を選択したという条件などであるが、特定の条件に限定されるものではない。当該条件のいずれかが条件保持部に所定の条件として保持される。
「送信部」(0206)は、インターフェイスで取得した情報が所定の条件を満たす場合に取得した情報の全部又は一部を送信するように構成されている。「インターフェイス」とは、第一インターフェイスのみ、又は、第二インターフェイスのみ、又は、第一インターフェイス及び第二インターフェイス、のいずれかを含むインターフェイスを指す。インターフェイスにて取得した情報とは、個人認証情報や与信判定情報、及びこれらに付随して取得された情報等を含めても良い。例えば、個人認証情報や与信判定情報が真正なものであるという電子証明書やこれを証明する認証機関を示す電子署名等がこれに該当する。送信部では、これらの取得した情報の全部又は一部を送信するが、少なくとも与信判定情報を含めて送信する。
「コンテンツ受信部」(0207)は、コンテンツを受信するように構成されている。コンテンツ受信部にて受信するコンテンツは、コンテンツ提供装置から送信される。端末装置にディスプレイ等が設けられている場合には、コンテンツ受信部にてコンテンツが受信されると、ディスプレイにコンテンツを表示することが可能であり、ユーザはコンテンツの閲覧等をすることができる。
「コンテンツ提供装置」(0202)とは、保持しているコンテンツを端末装置へ提供するサーバ装置である。コンテンツ提供装置にて与信判定情報に応じたコンテンツが端末装置へ提供されるため、ユーザは自己の利用可能性が高いコンテンツを効率的に取得することができる。「コンテンツ」とは、音楽ファイルや画像ファイル等そのものが金銭的価値を有する電子ファイルであっても良いし、ショッピングサイトなどへ導くためのURLを含むテキストファイルやHTMLファイルであっても良いし、実際の物品やチケットなどの金券の購入や予約の完了を知らせる電子ファイル等であっても良い。
「受信部」(0208)は、前記端末装置から送信される情報のうち、少なくとも与信判定情報を受信するように構成されている。受信した与信判定情報は、コンテンツ送信部から送信されるコンテンツを特定するために利用される。
「コンテンツ特定情報保持部」(0209)は、与信判定情報と利用可能なコンテンツとを関連付ける情報であるコンテンツ特定情報を保持するように構成されている。図4にコンテンツ特定情報の一例を示す。コンテンツ特定情報(0401)は、テーブル等の形式で与信判定情報(0402)と、これに対応した利用可能なコンテンツ(0403)とを関連付ける。例えば、図4に示すように、コンテンツが映画Xの動画ファイルそのものである場合には、与信判定情報に応じて動画の種類を特定している。与信判定情報がA,B,Cの3レベルに設定されており、Aレベルにおける利用可能限度額が最も大きく、Cレベルにおける利用可能限度額が最も小さく、Bレベルはその中間であるとする。このとき、Aレベルの与信判定情報には「映画Xのフルバージョン+未公開映像などのメイキングビデオ」がコンテンツとして関連付けられ、Bレベルの与信判定情報には「映画Xのフルバージョン」のみがコンテンツとして関連付けられ、Cレベルの与信判定情報には、「映画Xの予告版」のみがコンテンツとして関連付けられている。
図5にコンテンツ特定情報の別の例を示す。図5のコンテンツ特定情報(0501)では、映画W、映画X、映画Y、映画Zが与信判定情報(0502)に応じた利用可能コンテンツ(0503)として関連付けられている。例えば、Aレベルの与信判定情報では上記4つの映画のうち3つの映画を選択可能とし、Bレベルの与信判定情報では上記4つの映画のうち2つの映画を選択可能とし、Cレベルの与信判定情報では上記4つの映画のうち1つのみの映画を選択可能としている。なお、図5のように与信判定情報とコンテンツが関連付けられている場合には、コンテンツ提供装置から提供されるコンテンツとしては、いずれの映画をダウンロードするかを選択するための画面を表示するためのHTMLファイル等であっても良い。
図6にコンテンツ特定情報のさらに別の例を示す。図6のコンテンツ特定情報(0601)では、与信判定情報(0602)に応じて利用可能なウェブサイトをコンテンツ(0603)として関連付けられている。例えば、Aレベルの与信判定情報には100万円以下の商品を掲載したショッピングサイトRが利用可能なコンテンツとして関連付けられ、Bレベルの与信判定情報には50万円以下の商品を掲載したショッピングサイトRが利用可能なコンテンツとして関連付けられ、Cレベルの与信判定情報には10万円以下の商品を掲載したショッピングサイトRが利用可能なコンテンツとして関連付けられている。これらのウェブサイトは、URLを含むテキストファイル又はHTMLファイル等にて保持される。そして、各ウェブサイトは、同じショッピングサイトRとし、当該ショッピングサイトに掲載される商品の価格帯を与信判定情報に応じて設定することができる。すなわち、与信判定情報に応じて、掲載する商品の上限価格にてスクリーニングをした状態で、別々の商品を掲載したウェブサイトが提供される。また、与信判定情報に応じて購入可能、購入不能を明示したショッピングサイトを表示することとしても良いし、与信判定情報に応じて提供するショッピングサイトの種類を別々に設定することとしても良い。例えば、与信判定情報がAレベルの場合には高級ブランドである「ブランドXX」のショッピングサイトを表示し、与信判定情報がCレベルである場合には一般的ブランドである「ブランドABC」のショッピングサイトを表示するといった具合である。
このように、個人認証情報で特定される個人の与信判定情報に応じてユーザが利用可能なコンテンツが設定されるため、ユーザの与信判定情報に則したコンテンツを効率的に提供することができる。また、コンテンツ特定情報にて与信判定情報とコンテンツとの関連付けが管理されているため、コンテンツ特定情報を更新することで、与信判定情報とコンテンツとの関連付けを変更することができる。例えば、図4に示したように、コンテンツ特定情報にて与信判定情報と特定の最新映画の動画ファイルが関連付けられていた場合、数日経つと当該映画は最新ではなくなってしまう。このような場合であっても、コンテンツ特定情報を更新して、与信判定情報に関連付けられている映画をさらに新しい映画へ変更することで市場のニーズに対応することができる。ショッピングサイトをコンテンツとして提供する場合には、コンテンツ特定情報にて関連付けられているウェブサイトを変更することで、常に最新の新商品や季節商品を掲載したショッピングサイトを提供することも可能である。すなわち、コンテンツ特定情報を更新することで、個人認証カードや与信判定情報カードに保持されている情報に依拠せずに、与信判定情報とコンテンツとの関連付けを更新することができる。なお、与信判定情報とコンテンツとの関連付け方法は無数に考えられ、上記関連付け方法に限定されるものではない。
「特定部」(0210)は、受信した与信判定情報に関連付けられるコンテンツを前記コンテンツ特定情報を用いて特定するように構成されている。前記のとおり与信判定情報とコンテンツとはコンテンツ特定情報によって関連付けられており、特定部では当該関連付けに応じてコンテンツを特定する。例えば、図3にて示したように与信判定情報がA、B、Cにレベル分けされ、このときの与信判定情報がBレベルであり、図6にて示したように、Bレベルの与信判定情報と「50万円以下の商品を掲載したショッピングサイトR」が関連付けられている場合には、特定部では、受信部にて受信した与信判定情報と、コンテンツ特定情報保持部に保持されているコンテンツ特定情報とに基づいて、コンテンツ提供装置にて提供するコンテンツを「50万円以下の商品を掲載したショッピングサイトR」と特定する。なお、与信判定情報に応じた利用可能なコンテンツが複数である場合には、利用可能なコンテンツの一覧を示す情報をコンテンツとして提供することとしても良い。
「コンテンツ送信部」(0211)は、前記特定部にて特定されたコンテンツを端末装置に送信するように構成されている。送信されたコンテンツは端末装置のコンテンツ受信部にて受信される。なお、受信したコンテンツがパスワードやIDによりログインが必要なウェブページのURLやHTMLファイルである場合には、個人認証カードに当該IDやパスワードを記録しておき、第一インターフェイスにて個人認証情報とともに予め取得しておくことで、ログインの自動化を図ることができる。さらに、IDやパスワードを個人認証情報と併用することで、より効率的に個人認証情報を利用することができる。
(実施形態1のハードウェア構成)図7に、本実施形態における決済システムを実現するためのハードウェア構成を示す。本決済システムを構成する端末装置(0701)は、主としてCPU(0702)、RAM等の揮発性メモリ(0703)、HDD等の不揮発性メモリ(0704)、カードからの情報を読み取るICカードリーダ(0705)、ネットワークと接続するためのネットワークインターフェイス(0706)、これらを繋ぐシステムバス(0707)などからなる。また、本システムを構成するコンテンツ提供装置(0708)は、主としてCPU(0709)、RAM等の揮発性メモリ(0710)、HDD等の不揮発性メモリ(0711)、ネットワークと接続するためのネットワークインターフェイス(0712)、これらを繋ぐシステムバス(0713)などからなる。
本決済システムの構成要件である端末装置の第一カードインターフェイス及び第二カードインターフェイスはICカードリーダ(0705)などからなり、条件保持部は不揮発性メモリ(0704)などからなり、送信部及びコンテンツ受信部はネットワークインターフェイス(0706)などからなる。また、本決済システムの構成要件であるコンテンツ提供装置の受信部及びコンテンツ送信部はネットワークインターフェイス(0712)などからなり、コンテンツ特定情報保持部は不揮発性メモリ(0711)などからなり、特定部はCPU(0709)及び不揮発性メモリ(0711)と不揮発性メモリに格納されたプログラムなどからなる。
(実施形態1の具体例)以下に、上記ハードウェア構成からなる決済システムの具体的な動作を説明する。本決済システムでは、ユーザはまず個人認証情報を保持している個人認証カードをICカードリーダにて読み取らせる。ICカードリーダでは個人認証カードを読み取ることで個人認証情報を取得する。取得した個人認証情報は不揮発性メモリの所定のアドレスPに格納される。同様にして、個人認証カードとは別のカードである与信判定情報カードをICカードリーダにて読み取る。与信判定情報カードの読み取った結果、既に不揮発性メモリに格納されている個人認証情報に対応する与信判定情報を与信判定情報カードが保持している場合には、与信判定情報カードから当該対応する与信判定情報を取得し、これを不揮発性メモリの所定のアドレスQに格納する。
CPUでは、不揮発性メモリの所定のアドレスP、Qを監視しており、これらのアドレスのいずれか一方又は両方に情報が格納されたことを検知すると、これらが不揮発性メモリの所定のアドレスRに予め格納されている所定の条件を満たすか否かを判断する。そして、所定の条件を満たす場合には、取得した情報のうち、少なくとも与信判定情報を含む全部又は一部の情報から所定のフォーマットにて送信用の情報を作成し、これを不揮発性メモリのアドレスSに格納する。CPUでは、さらに不揮発性メモリのアドレスSを監視しており、不揮発性メモリのアドレスSに情報が格納されたことを検知すると、情報を送信するための送信プログラムを起動する。送信プログラムでは、アドレスSに格納された情報をネットワークインターフェイス及びこれに繋がれているネットワークを介してコンテンツ提供装置に向けて送信する。
端末装置からコンテンツ提供装置に向けて情報が送信されると、コンテンツ提供装置では、ネットワークインターフェイス及びこれに繋がれているネットワークを介して端末装置からの情報を受信する。受信した情報は、一旦不揮発性メモリのアドレスpに格納される。不揮発性メモリのアドレスpに情報が格納されると、所定のフォーマットにて作成された当該情報の中から与信判定情報を抽出し、これをアドレスqに格納する。アドレスrには、与信判定情報と利用可能なコンテンツとが関連付けられたコンテンツ特定情報が格納されており、アドレスqに与信判定情報が格納されるとCPUにてこれを検知し、アドレスqに格納された与信判定情報とアドレスrに格納されたコンテンツ特定情報からコンテンツを特定し、これを不揮発性メモリのアドレスsに格納する。CPUでは、さらにアドレスsにコンテンツが格納されたことを検知すると、コンテンツを送信するためのコンテンツ送信プログラムを起動する。コンテンツ送信プログラムでは、アドレスsに格納されたコンテンツをネットワークインターフェイス及びこれに繋がれているネットワークを介して与信判定情報を送信した端末装置に向けて送信する。
コンテンツ提供装置から端末装置に向けてコンテンツが送信されると、端末装置では、ネットワークインターフェイス及びこれに繋がれているネットワークを介してコンテンツ提供装置からのコンテンツを受信し、これを不揮発性メモリのアドレスTに格納する。
端末装置には、図1に示すように、コンテンツを表示するためのディスプレイ等を設けておくと、不揮発性メモリTに格納されたコンテンツを表示することができる。例えば、提供されたコンテンツがショッピングサイトである場合には、ユーザはディスプレイ上に表示されたショッピングサイトにて購入する商品を選択することができる。そして、与信判定情報カードがクレジットカード機能等も併せ持つ場合には、与信判定情報を読み取る際に与信情報等を取得してディスプレイ表示されたショッピングサイトでの商品の購入の際に決済まで完結させることも可能である。
なお、以上のハードウェア構成及び処理の具体例は一例であり、他の同様なハードウェア構成にて本件発明を実現しても良い。
(実施形態1の処理の流れ)以下に、図8を用いて端末装置とコンテンツ提供装置からなる本決済システムを利用したコンテンツ提供方法の処理の流れを示す。まず、端末装置にて、個人認証カードから個人認証情報を取得する(S0801:個人認証情報取得ステップ)。次に、前記個人認証カードとは別のカードである個人の与信を判定するための与信判定情報カードから個人の与信判定情報を取得する(S0802:与信判定情報取得ステップ)。そして、取得した情報が所定の条件を満たすか否か判断する(S0803)。所定の条件を満たす場合には取得した情報の全部又は一部をコンテンツ提供装置宛に送信する(S0804:送信ステップ)。
端末装置からコンテンツ提供装置宛に情報を送信すると、コンテンツ提供装置にて、少なくとも前記端末装置から送信された与信判定情報を受信する(S0805:受信ステップ)。与信判定情報を受信すると、与信判定情報と利用可能なコンテンツとを関連付ける情報であるコンテンツ特定情報により、コンテンツを特定する(S0806:特定ステップ)。そして、コンテンツが特定されると、前記特定されたコンテンツを端末装置に送信する(S0807:コンテンツ送信ステップ)。そして、コンテンツ提供装置から端末装置へコンテンツが送信されると、端末装置ではこれを受信することができる(S0808)。
(実施形態1の効果)以上のような構成をとる実施形態1の決済システムでは、個人認証機能と決済機能を分離した電子商取引を実現するために、個人認証カードから個人認証情報を、与信判定情報カードから与信判定情報を別々に取得することとしている。このため、与信判定情報カードは、個人を認証する機能を持たないため、与信判定情報カードを家族間など複数人で共有することも可能となり、決済スキームの多様化を可能としている。また、本発明では、取得した与信判定情報等に応じたコンテンツを提供することとしており、決済システムにおけるサービスの最適化を図ることができる。また、コンテンツ提供装置へは与信情報そのものではなく与信判定情報が送信されるため、コンテンツ提供装置の提供者に対して直接的にユーザの資産等の与信情報を知られてしまうという虞もない。また、ユーザ側の操作も端末装置に対してカードを読み取らせるだけでよく、高齢者などの電子機器の扱いに不慣れなユーザであっても簡易な操作で適切なウェブサイトに辿り着くことができ、ユーザの操作性の向上にも資する。
≪実施形態2≫(実施形態2の概念)実施形態2について説明する。図9に本実施形態における決済システムの概念を示す。本実施形態における決済システム(0900)は、実施形態1の決済システムを基本とし、条件保持部が保持する所定の条件について特徴を有する。これを図9(a)、図9(b)、図9(c)に概略的に示す。
図9(a)の決済システムでは、端末装置(0901)のカードインターフェイスに接続されたカードが、定められた更新処理が完了している場合に条件保持部が保持している所定の条件を満たすと判断する。この条件を満たすと、端末装置の送信部からインターフェイスで取得した情報の全部又は一部をコンテンツ提供装置(0904)へ送信する。
図9(b)の決済システムでは、端末装置(0901)のカードインターフェイスに個人認証カード(0902)と与信判定情報カード(0903)が同時接続状態である場合に条件保持部が保持している所定の条件を満たすと判断する。この条件を満たすと、端末装置の送信部からインターフェイスで取得した情報の全部又は一部をコンテンツ提供装置(0904)へ送信する。
図9(c)の決済システムでは、端末装置(0901)において、個人認証カード(0902)にて認証される個人に割り当てられた与信判定情報が与信判定情報カード(0903)に保持されている場合に条件保持部が保持している所定の条件を満たすと判断する。この条件を満たすと、端末装置の送信部からインターフェイスで取得した情報の全部又は一部をコンテンツ提供装置(0904)へ送信する。
(実施形態2の構成)図10に本実施形態にかかる決済システムの機能ブロック図の一例を示す。本実施形態にかかる決済システムは、「端末装置」(1001)と「コンテンツ提供装置」(1002)とからなり、「端末装置」は、「第一カードインターフェイス」(1003)と、「第二カードインターフェイス」(1004)と、「条件保持部」(1005)と、「送信部」(1006)と、「コンテンツ受信部」(1007)とからなり、「コンテンツ提供装置」は、「受信部」(1008)と、「コンテンツ特定情報保持部」(1009)と、「特定部」(1010)と、「コンテンツ送信部」(1011)とからなる。
そして、端末装置の条件保持部は、「更新要求条件保持手段」(1012)、「同時接続条件保持手段」(1013)、「与信存在条件保持手段」(1014)のいずれか一又は複数を有することを特徴とする。更新要求条件保持手段、同時接続条件保持手段、与信存在条件保持手段以外の構成については実施形態1にて説明済みであるため説明を省略する。
(実施形態2の構成の説明)「更新要求条件保持手段」(1012)とは、条件保持部が有し、所定の条件としてカードインターフェイスに接続されたカードが定められた更新処理が完了しているカードであることを要求する更新要求条件を保持する手段である。「カードインターフェイスに接続されたカード」とは、第一カードインターフェイスに接続された個人認証カード、第二カードインターフェイスに接続された与信判定情報カードのいずれか一方であっても良いし、双方であっても良い。与信判定情報は、個人の与信情報に応じて日々変化しうる情報であるから一定期間毎に更新処理をすることが望ましいことは実施形態1で説明したとおりである。個人認証カードは、原則として一個人を特定するためのカードであるから日々更新処理をする必要性は低い。しかし、社員証カードを個人認証カードとして利用している場合などには、社員の入れ替わりに応じて利用者を制限する必要があり、数ヶ月に1回または1年に1回などの更新タイミングで更新処理をすることが望ましい。カードの更新処理時には、更新された個人認証情報や与信判定情報のみならず、更新日等の情報もカードに記録する更新処理を行うことが望ましい。更新要求条件保持手段では、更新処理を要するカードの種類、当該カードの更新タイミング等を示す情報を保持しておく。「更新要求条件」とは、所定の条件として当該保持している情報とカードインターフェイスに接続されたカードから取得した情報とを比較した場合に、カードから取得した情報が定められた更新処理が完了していることを要求する条件である。与信判定情報カードに更新要求条件を課した場合には、より個人の現在状況に応じた与信判定情報を取得することができ、与信判定情報の信頼性が向上する。また、個人認証情報カードに更新要求条件を課した場合には、個人認証カードの更新時期等を管理することで、個人認証情報カードに使用期限等を設定することができる。
「同時接続条件保持手段」(1013)とは、条件保持部が有し、所定の条件としてカードインターフェイスに個人認証カードと与信判定情報カードとが同時に接続状態にあることを要求する同時接続条件を保持する手段である。「カードインターフェイスに個人認証カードと与信判定情報カードとが同時に接続状態にある」とは、第一カードインターフェイスの機能と第二インターフェイスの機能を兼用した一のカードインターフェイスに個人認証カードと与信判定情報カードが同時に接続状態である状態でも良いし、第一カードインターフェイスに個人認証カードが接続状態であり、同時に第二カードインターフェイスに与信判定情報カードが接続状態である状態でも良い。「同時接続条件」とは、所定の条件として、上記のいずれかの状態により、端末装置にて個人認証カードと与信判定情報カードとが接続状態であることを検知することができる状態であることを要求する条件である。同時接続条件を課した場合には、利用者は端末装置にてコンテンツを受信するためには個人認証カードと与信判定情報カードの両方を用意しなければならないため、与信判定情報を利用してコンテンツを受信することの本人意思の確認を行うことができる。
「与信存在条件保持手段」(1014)とは、条件保持部が有し、所定の条件として個人認証カードにて認証される個人に割り当てられた与信判定情報が与信判定情報カードに保持されていることを要求する与信存在条件を保持する手段である。「個人認証カードにて認証される個人に割り当てられた与信判定情報」とは、個人認証カードに含まれる個人認証情報にて個人を認証した場合、この認証された個人に割り当てられている与信判定情報をいう。図11に示すように、与信判定情報カード(1103)には、個人を認証するための個人認証情報と与信判定情報とを関連付けて保持しておく(1104)。このとき、個人認証情報と与信判定情報の組み合わせを複数保持していても良い。そして、個人認証カード(1101)を第一インターフェイスに接続して個人認証情報(1102)を取得し、その後与信判定情報カードを第二インターフェイスに接続して個人認証情報と与信判定情報の組み合わせを取得する。なお、個人認証カードと与信判定情報カードの接続順序は逆であっても良い。そして、個人認証カードから取得した個人認証情報と一致する個人認証情報が、与信判定情報カードから取得した個人認証情報に含まれている場合には、個人認証カードにて認証される個人に割り当てられた与信判定情報が与信判定情報カードに保持されていることが分かる。与信存在条件とは、所定の条件として、個人認証カードにて認証される個人に割り当てられた与信判定情報が与信判定情報カードに保持されていることを要求する条件である。
上記所定の条件のいずれか一又は複数を満たした場合には、端末装置の送信部からコンテンツ提供装置宛にインターフェイスで取得した情報の全部又は一部を送信する。
(実施形態2のハードウェア構成)図12に、本実施形態における決済システムを実現するためのハードウェア構成を示す。本決済システムを構成する端末装置(1201)は、主としてCPU(1202)、RAM等の揮発性メモリ(1203)、HDD等の不揮発性メモリ(1204)、カードからの情報を読み取るICカードリーダ(1205)、ネットワークと接続するためのネットワークインターフェイス(1206)、これらを繋ぐシステムバス(1207)などからなる。また、本決済システムを構成するコンテンツ提供装置(1208)は、主としてCPU(1209)、RAM等の揮発性メモリ(1210)、HDD等の不揮発性メモリ(1211)、ネットワークと接続するためのネットワークインターフェイス(1212)、これらを繋ぐシステムバス(1213)などからなる。
本決済システムの構成要件である各部は、実施形態1と同様に、端末装置の第一カードインターフェイス及び第二カードインターフェイスはICカードリーダ(1205)などからなり、条件保持部は不揮発性メモリ(1204)などからなり、送信部及びコンテンツ受信部はネットワークインターフェイス(1206)などからなる。また、本決済システムの構成要件であるコンテンツ提供装置の受信部及びコンテンツ送信部はネットワークインターフェイス(1212)などからなり、コンテンツ特定情報保持部は不揮発性メモリ(1211)などからなり、特定部はCPU(1209)及び不揮発性メモリ(1211)と不揮発性メモリに格納されたプログラムなどからなる。
なお、本実施形態の更新要求条件保持手段、同時接続条件保持手段、与信存在条件保持手段は、いずれも条件保持部が有する手段であるため、条件保持部と同様に不揮発性メモリ(1204)などから構成される。
(実施形態2の具体例)以下に、上記ハードウェア構成からなる決済システムの具体的な動作を説明する。本実施形態における決済システムは、実施形態1に記載した決済システムの処理を基本とし、不揮発性メモリの所定のアドレスRに予め格納されている所定の条件を満たすか否かを判断する点において特徴を有する。不揮発性メモリの所定のアドレスRに、所定の条件として、更新要求条件、同時接続条件、与信存在条件の各条件が格納されている場合について説明する。
まず、所定の条件として、更新要求条件が格納されている場合について説明する。この場合には、ICカードリーダでは、個人認証カード又は与信判定情報カードから個人認証情報又は与信判定情報と、これに付随してカードの更新処理を判断するための情報を取得する。更新処理を判断するための情報とは、更新完了を示す情報や更新日等を示す情報である。更新処理を判断するための情報は、個人認証情報又は与信判定情報とともに不揮発性メモリの所定のアドレスP、Qに格納される。
CPUでは、不揮発性メモリの所定のアドレスP、Qを監視しており、これらのアドレスのいずれか一方又は両方に情報が格納されたことを検知すると、これらが不揮発性メモリの所定のアドレスRに予め格納されている更新要求条件を満たすか否かを判断する。更新要求条件を満たすか否かは、例えば、アドレスP、Qに個人認証情報や与信判定情報とともに格納されている更新処理を判断するための情報から更新処理が完了したことを示す情報が検知された場合には更新要求条件を満たすと判断することができる。他の例としては、更新要求条件として日時を示す情報を格納しておき、更新処理を判断するための情報から読み取った更新日が上記日時以降である場合には所定の条件である更新要求条件を満たすと判断することができる。所定の条件を満たすと判断した後の処理については実施形態1と同様である。
次に、所定の条件として同時接続条件が不揮発性メモリの所定のアドレスRに格納されている場合について説明する。まず、ICカードリーダでは、接続された個人認証カード又は与信判定情報カードから個人認証情報又は与信判定情報を読み取る。そして、個人認証情報又は与信判定情報は、不揮発性メモリの所定のアドレスP、Qに格納される。このとき、ICカードリーダに個人認証カードと与信判定情報カードが同時に接続されていることを検知すると、所定のアドレスRに格納されている同時接続条件を満たすと判断することができる。所定の条件を満たすと判断した後の処理については実施形態1と同様である。
次に、所定の条件として与信存在条件が不揮発性メモリの所定のアドレスRに格納されている場合について説明する。まず、ICカードリーダでは、接続された個人認証カード又は与信判定情報カードから個人認証情報又は与信判定情報を読み取る。このとき、与信判定情報カードからは、与信判定情報とともに保持されている個人認証情報を取得する。そして、個人認証カードから取得した情報を不揮発性メモリの所定のアドレスPに格納し、与信判定情報カードから取得した情報を不揮発性メモリの所定のアドレスQに格納する。
CPUでは、不揮発性メモリの所定のアドレスP、Qを監視しており、これらのアドレスの両方に情報が格納されたことを検知すると、これらが不揮発性メモリの所定のアドレスRに予め格納されている与信存在条件を満たすか否かを判断する。与信存在条件を満たすか否かは、例えば、アドレスQに与信判定情報とともに格納されている個人認証情報の中からアドレスPに格納されている個人認証情報と一致する情報があるか否かを検索することで判断することができる。アドレスQに格納されている情報の中にアドレスPに格納されている個人認証情報と一致する情報が見つかった場合には、所定のアドレスRに格納されている与信判定情報を満たすと判断することができる。所定の条件を満たすと判断した後の処理については実施形態1と同様である。
なお、以上のハードウェア構成及び処理の具体例は一例であり、他の同様なハードウェア構成にて本件発明を実現しても良い。
(実施形態2の処理の流れ)本実施形態の処理の流れは、図8に示した実施形態1における処理の流れを基本とし、所定の条件を満たすか否かの判断(S0803)において更新要求条件、同時接続条件、与信存在条件のいずれか一又は複数の条件を満たすか否かを判断する。その他の処理は実施形態1と同様である。
(実施形態2の効果)以上のような構成をとる本発明の決済システムでは、実施形態1に記載の効果に加えて、条件保持部に保持されている条件が個人認証カード又は与信判定情報カードに起因する条件であることから、これらのカード無しで端末装置から情報が送信されることはない。すなわち、端末装置から情報が送信されるのは、個人認証カードと与信判定情報カードが所定の条件を満たしている場合に限られるため、端末装置から送信される情報の信頼性を高めることができる。
≪実施形態3≫(実施形態3の概念)実施形態3について説明する。図13に本実施形態における決済システムの概念を示す。本実施形態における決済システムは、実施形態1又は2の決済システムを基本とし、与信判定情報カード(1303)が保持している与信判定情報は、与信判定情報サーバ(1305)から送信される与信判定情報により定期的に更新されることを特徴とする。これにより、与信判定情報カードが保持している与信判定情報は、常に最新の状態に保つことができる。
(実施形態3の構成)図14に本実施形態にかかる決済システムの機能ブロック図の一例を示す。本実施形態にかかる決済システムは、「端末装置」(1401)と「コンテンツ提供装置」(1402)と、さらに、「与信判定情報サーバ」(1412)とからなることを特徴とする。「端末装置」は、「第一カードインターフェイス」(1403)と、「第二カードインターフェイス」(1404)と、「条件保持部」(1405)と、「送信部」(1406)と、「コンテンツ受信部」(1407)とからなり、「コンテンツ提供装置」は、「受信部」(1408)と、「コンテンツ特定情報保持部」(1409)と、「特定部」(1410)と、「コンテンツ送信部」(1411)とからなり、「与信判定情報サーバ」(1412)は、「口座情報受付部」(1413)と、「与信判定情報保持部」(1414)と、「与信判定情報更新部」(1415)とからなる。与信判定情報サーバ以外の構成については実施形態1にて説明済みであるため説明を省略する。
(実施形態3の構成の説明)「与信判定情報サーバ」(1412)とは、与信判定情報カードが保持している与信判定情報を更新するための情報を送信するサーバ装置である。与信判定情報サーバは、コンテンツ提供装置とは独立した装置であるため、コンテンツ提供装置の提供者に与信判定情報サーバで取り扱う口座情報等が知られるということもない。
「口座情報受付部」(1413)は、金融機関の口座情報の入力を受け付けるように構成されている。金融機関とは、資金の供給・仲介などを行う機関であり、銀行、金融公庫、信用金庫、郵便局、保険会社、証券会社などをいう。「口座情報」とは、口座番号、金融機関コード、口座名義人等の口座を特定することができる情報と、特定された口座の預貯金額や利用可能な金額を示す情報とを含む情報である。各金融機関では、管理している口座情報をバッチ処理にて数時間に一度、又は、数日に一度等のタイミングで口座情報受付部へ送信する。口座情報受付部では、口座情報の入力を受け付けることが可能であれば、その受付方法は問わない。例えば、各金融機関から送信された口座情報をネットワークを介して受信しても良いし、各金融機関の担当者が磁気テープや光ディスクなどの記録媒体に記録された口座情報を直接口座情報受付部にて読み取らせて入力させることとしても良いし、手入力により口座情報を入力することとしても良い。
「与信判定情報保持部」(1414)は、入力を受け付けた口座情報を利用して個人の与信判定情報を定期的に生成し保持する。同一個人について入力を受け付けた口座情報が複数ある場合には、口座ごとの与信判定情報を生成しても良いし、複数の口座情報の利用可能限度額の積算値などから与信判定情報を生成しても良い。なお、与信判定情報は、実施形態1にて説明したように、口座情報にて特定された個人の与信を判定するための情報であり、利用可能な決済サービスや、当該決済サービスにおいてどの程度の購買力や返済能力を有するかを判定するための情報である。「定期的に」とは、例えば、数時間毎、一日毎、数日毎、数週間毎や、口座情報が入力される毎等をいう。与信判定情報は、常に一定期間毎に更新されなければいけないわけではないが継続して更新される。
「与信判定情報更新部」(1415)は、与信判定情報カードと電子的に接続して、与信判定情報保持部に保持されている最新の与信判定情報を、与信判定情報の更新タイミングを示す更新タイミング情報とともに与信判定情報カードに記録するように構成されている。「最新の与信判定情報」とは、与信判定情報保持部にて保持されている最後に更新された与信判定情報をいう。すなわち、最新の与信判定情報とは、リアルタイムの個人の与信を判定するための情報ではなく、与信判定情報保持部にて保持されている与信判定情報の中で最も新しいものをいう。もっとも、与信判定情報保持部にて保持されている与信判定情報がリアルタイムで変化するのであれば、最新の与信判定情報とは、リアルタイムの個人の与信を判定するための情報を指すこととなる。「更新タイミング情報」とは、与信判定情報の更新タイミングを示す情報である。更新タイミングは、与信判定情報の更新を行う時期、期間、時間間隔と、最後に行われた更新日時等にて表される。このため、更新タイミング情報にて、与信判定情報カードに記録されている与信判定情報が更新された時期や、更新が行われてから経過した日時等を判断することができる。これにより、端末装置の第二インターフェイスにて与信判定情報カードを読み取ると、取得した与信判定情報が最新のものであるかどうかや、最後に更新された時期等を端末装置にて判定することができる。また、第二インターフェイスにて与信判定情報と共に更新タイミング情報を取得した場合には、実施形態2にて説明した更新要求条件を満たすか否かの判断材料とすることができる。
与信判定情報更新部は、ICカードリーダライタなどからなり、与信判定情報カードへ最新の与信判定情報を更新タイミング情報とともに記録する。また、与信判定情報更新部は、ネットワーク等を介して遠隔で与信判定情報カードへ最新の与信判定情報を更新タイミング情報とともに記録することとしても良い。
(実施形態3のハードウェア構成)図15に、本実施形態における決済システムを実現するためのハードウェア構成を示す。本決済システムを構成する端末装置(1501)は、主としてCPU(1502)、RAM等の揮発性メモリ(1503)、HDD等の不揮発性メモリ(1504)、カードからの情報を読み取るICカードリーダ(1505)、ネットワークと接続するためのネットワークインターフェイス(1506)、これらを繋ぐシステムバス(1507)などからなる。また、本決済システムを構成するコンテンツ提供装置(1508)は、主としてCPU(1509)、RAM等の揮発性メモリ(1510)、HDD等の不揮発性メモリ(1511)、ネットワークと接続するためのネットワークインターフェイス(1512)、これらを繋ぐシステムバス(1513)などからなる。また、本決済システムを構成する与信判定情報サーバ(1514)は、主としてCPU(1515)、RAM等の揮発性メモリ(1516)、HDD等の不揮発性メモリ(1517)、カードへ情報を記録するICカードリーダライタ(1518)、光ディスクなどの記録媒体を読み取る光学ドライブ(1519)、これらを繋ぐシステムバス(1520)などからなる。
本決済システムの構成要件である各部は、端末装置の第一カードインターフェイス及び第二カードインターフェイスはICカードリーダ(1505)などからなり、条件保持部は不揮発性メモリ(1504)などからなり、送信部及びコンテンツ受信部はネットワークインターフェイス(1506)などからなる。また、本決済システムの構成要件であるコンテンツ提供装置の受信部及びコンテンツ送信部はネットワークインターフェイス(1512)などからなり、コンテンツ特定情報保持部は不揮発性メモリ(1511)などからなり、特定部はCPU(1509)及び不揮発性メモリ(1511)と不揮発性メモリに格納されたプログラムなどからなる。また、本決済システムの構成要件である与信判定情報サーバの口座情報受付部は光学ドライブ(1519)などからなり、与信判定情報保持部は不揮発性メモリ(1517)などからなり、与信判定情報更新部はICカードリーダライタ(1518)などからなる。
(実施形態3の具体例)以下に、上記ハードウェア構成からなる決済システムの具体的な動作を説明する。本実施形態における決済システムは、実施形態1に記載した決済システムの処理を基本とし、さらに、与信判定情報サーバを設けている点について特徴を有する。
与信判定情報サーバでは、まず、光学ドライブにてDVD等に記録された口座情報を読み取り、これを不揮発性メモリの所定のアドレスKへ格納する。また、不揮発性メモリの所定のアドレスLには更新タイミング情報として、更新タイミングを示す日付情報、時刻情報を格納しておく。そして、CPUが内部時計により日付情報、時刻情報を検知し、これが更新タイミングを示す日付や時刻を経過すると、不揮発性メモリの所定のアドレスMに格納されている与信判定情報作成プログラムを起動する。与信判定情報作成プログラムでは、所定のアドレスKに格納されている口座情報に基づいて与信判定情報を作成し、これを最新の与信判定情報として不揮発性メモリの所定のアドレスNへ格納する。また、与信判定情報作成プログラムでは、更新タイミング情報が次回の更新タイミングを示すように更新タイミング情報を更新する。そして、再び更新タイミングを示す日時を経過すると、与信判定情報作成プログラムでは最新の与信判定情報及び更新タイミング情報を再度更新する。
そして、ICカードリーダライタに与信判定情報カードが接続されると、与信判定情報サーバでは、所定のアドレスNに格納されている最新の与信判定情報をアドレスLに格納されている更新タイミング情報とともに与信判定情報カードへ記録する。これにより、与信判定情報カードには最新の与信判定情報と、当該与信判定情報が更新された日時や次回の更新日を示す情報が記録される。このため、端末装置の第二インターフェイスにて与信判定情報カードを読み取ると、取得した与信判定情報が最新のものであるかどうかを判断することができる。
なお、以上のハードウェア構成及び処理の具体例は一例であり、他の同様なハードウェア構成にて本件発明を実現しても良い。
(実施形態3の効果)以上のような構成をとる本発明の決済システムでは、実施形態1に記載の効果に加えて、与信判定情報を更新することができ、さらに、最後に更新された時期等を端末装置にて判定することができる。このため、比較的最近の与信判定情報に基づいてコンテンツ提供装置から端末装置へのコンテンツの提供を行うことができ、さらに、条件保持部での所定の条件として更新要求条件を定めた場合には、常に最新の与信判定情報に基づいてコンテンツ提供装置から端末装置へのコンテンツの提供を行うことができる。よって、ユーザは、より現時点の経済状況を反映したコンテンツの提供を受けることができる。
≪実施形態4≫(実施形態4の概念)実施形態4について説明する。図16に本実施形態における決済システムの概念を示す。図16に示すように、本決済システムでは、まず、端末装置(1601)が個人認証カード(1602)から個人認証情報を取得し、個人認証情報に基づいて与信判定情報カード(1603)から与信判定情報を取得する。さらに、コンテンツ範囲情報カード(1604)からコンテンツ範囲情報を取得する。そして、端末装置から少なくとも与信判定情報及びコンテンツ範囲情報が送信されると、コンテンツ提供装置(1605)ではこれを受信し、受信した与信判定情報及びコンテンツ範囲情報に基づいてコンテンツを特定する。特定されたコンテンツは端末装置へ送信され、端末装置にて受信される。本決済システムでは、コンテンツ範囲情報によって、特定するコンテンツの範囲を制限することができる。このため、例えば、コンテンツ範囲情報としてユーザの「お気に入り」として特定のジャンルの種類を示す情報などを記録しておくことで、よりユーザの嗜好に則したコンテンツへのアクセスを容易にさせることができる。
(実施形態4の構成)図17に本実施形態にかかる決済システムの機能ブロック図の一例を示す。本実施形態にかかる決済システムは、「端末装置」(1701)と「コンテンツ提供装置」(1702)とからなり、「端末装置」は、「第一カードインターフェイス」(1703)と、「第二カードインターフェイス」(1704)と、「第三カードインターフェイス」(1705)と、「条件保持部」(1706)と、「送信部」(1707)と、「コンテンツ受信部」(1708)とからなり、「コンテンツ提供装置」は、「受信部」(1709)と、「コンテンツ特定情報保持部」(1710)と、「特定部」(1711)と、「コンテンツ送信部」(1712)とからなる。
(実施形態4の構成の説明)「第一カードインターフェイス」(1703)と「第二カードインターフェイス」(1704)については、実施形態1と同様であるため説明を省略する。
「第三インターフェイス」(1705)は、受信するコンテンツの範囲を特定するためのコンテンツ範囲情報カードからコンテンツ範囲情報を取得するように構成されている。コンテンツ範囲情報とは、コンテンツ提供装置の与信判定情報にて特定されうるコンテンツの範囲を定める情報である。コンテンツ範囲情報カードには、コンテンツ範囲情報が磁気的、電磁的、光学的、物理的、化学的等に記録されている。コンテンツ範囲情報としては、特定のジャンルや特定のURLを示す情報などが含まれており、コンテンツ提供装置におけるコンテンツの特定を効率的に行うことができる。コンテンツ範囲情報についての詳細は後述する。
「条件保持部」(1706)は、所定の条件を保持するように構成されている。「所定の条件」とは、送信部(1707)にて情報を送信するためのトリガーとなる条件である。所定の条件とは、例えば、第二インターフェイスが与信判定情報を取得したという条件、取得した与信判定情報が1ヶ月以内に更新されたという条件、端末装置が個人認証カードと与信判定情報カードとコンテンツ範囲情報カードを同時に認識したという条件、与信判定情報を取得した後に一定時間経過したという条件、個人認証情報と与信判定情報とコンテンツ範囲情報を端末装置が取得した後に端末装置に設けられた所定の送信ボタンをユーザにより押下げられたという条件、個人認証情報と与信判定情報とコンテンツ範囲情報を端末装置が取得した後に端末装置に設けられたディスプレイに「送信しますか? YES/NO」といったダイアログが表示された場合に「YES」を選択したという条件などであるが、特定の条件に限定されるものではない。当該条件のいずれかが条件保持部に所定の条件として保持される。
「送信部」(1707)は、インターフェイスで取得した情報が所定の条件を満たす場合に取得した情報の全部又は一部を送信するように構成されている。「インターフェイス」とは、第一インターフェイスと第二インターフェイスと第三インターフェイスのいずれか一又は複数の組み合わせを指す。インターフェイスにて取得した情報とは、個人認証情報、与信判定情報、コンテンツ範囲情報、及びこれらに付随して取得された情報等を含めても良い。例えば、個人認証情報や与信判定情報が真正なものであるという電子証明書やこれを証明する認証機関を示す電子署名等がこれに該当する。送信部では、これらの取得した情報の全部又は一部を送信するが、少なくとも与信判定情報及びコンテンツ範囲情報を含めて送信する。
「コンテンツ受信部」(1708)は、コンテンツを受信するように構成されている。コンテンツ受信部にて受信するコンテンツは、コンテンツ提供装置から送信される。端末装置にディスプレイ等が設けられている場合には、コンテンツ受信部にてコンテンツが受信されると、ディスプレイにコンテンツを表示することが可能であり、ユーザはコンテンツの閲覧等をすることができる。
「コンテンツ提供装置」(1702)とは、複数の端末装置からのアクセスを受け付けることができるサーバ装置である。コンテンツ提供装置にて与信判定情報及びコンテンツ範囲情報に応じたコンテンツが端末装置へ提供されるため、ユーザは自己の利用可能性が高い特定の範囲のコンテンツを効率的に取得することができる。「コンテンツ」とは、音楽ファイルや画像ファイル等そのものが金銭的価値を有するものであっても良いし、ショッピングサイトなどへ導くためのURLやHTMLファイルであっても良い。
「受信部」(1709)は、前記端末装置から送信される情報のうち、少なくとも与信判定情報及びコンテンツ範囲情報を受信するように構成されている。受信した与信判定情報及びコンテンツ範囲情報は、コンテンツ送信部から送信されるコンテンツを特定するために利用される。
「コンテンツ特定情報保持部」(1710)は、与信判定情報及びコンテンツ範囲情報と、利用可能なコンテンツとを関連付ける情報であるコンテンツ特定情報を保持するように構成されている。図18にコンテンツ特定情報の一例を示す。コンテンツ特定情報は、例えば、マトリックス状に与信判定情報(1801)及びコンテンツ範囲情報(1802)にてコンテンツ(1803)を特定するように管理することができる。図18では、与信判定情報が利用可能限度額に応じてA,B,Cの3レベルに設定されており、コンテンツ範囲情報として、スポーツ、映画、音楽などのジャンルが設定されている。与信判定情報及びコンテンツ範囲情報にて特定されるコンテンツが動画ファイルなどである場合には、与信判定情報に応じて動画の画質、再生時間等がレベル分けされ、コンテンツ範囲情報に応じてジャンル分けされる。
図19にコンテンツ特定情報の別の例を示す。図19では、コンテンツとしてショッピングサイトのURL又はHTMLファイルが与信判定情報(1901)及びコンテンツ範囲情報(1902)に関連付けられている場合である。図19では、与信判定情報に応じて、A、B、Cの順番に利用可能限度額が定められ、コンテンツ範囲情報として、家具・寝具、家電機器、時計・カメラといったジャンルが設定されている。
図20にコンテンツ特定情報の別の例を示す。図20では、与信判定情報が利用可能な決済サービスのカテゴリーを表し、カテゴリーSは決済サービスLと決済サービスMが利用可能であり、カテゴリーAは決済サービスMが利用可能であり、カテゴリーBが決済サービスNを利用可能であるとする。図20では、コンテンツ特定情報として、与信判定情報とこれに対応する決済サービスの種類と、コンテンツ範囲情報とがコンテンツと関連付けられている。コンテンツ範囲情報では、特定のショッピングサイトを示している。コンテンツは各ショッピングサイトのURLやHTMLファイルであり、当該コンテンツにおいて各決済サービスが利用可能であるか否かを○×で示している。ここで、例えば、決済サービスLがクレジットカード決済、決済サービスMが銀行引き落としによる決済、決済サービスNがサービスポイントによる決済である場合には、カテゴリーSの与信判定情報である個人はクレジットカード決済と銀行引き落としによる決済が利用可能であり、カテゴリーAの与信判定情報である個人は、銀行引き落としによる決済のみが利用可能であり、カテゴリーBの与信判定情報である個人は、サービスポイントによる決済のみが利用可能であることを示している。このとき、与信判定情報及びコンテンツ範囲情報とコンテンツとの関連付けは、各ショッピングサイトにて利用可能な決済サービスを介して関連付けることができる。例えば、クレジットカード決済、銀行振り込みによる決済、サービスポイントによる決済の全ての決済サービスが利用可能なショッピングサイトXは、全ての与信判定情報と関連付けられる。また、ショッピングサイトYはクレジットカード決済のみにしか対応していないため決済サービスLを利用可能な与信判定情報Sに関連付けられる。また、ショッピングサイトZはクレジットカード決済とサービスポイントでの決済に対応しているため、決済サービスLと決済サービスNを利用可能な与信判定情報Sと与信判定情報Bに関連付けられる。図20のようにコンテンツ範囲情報を各ショッピングサイトを示す情報とする場合には、コンテンツ範囲情報を記録しているコンテンツ範囲記録カードは、各ショッピングサイト専用の会員カードなどと併用することができるため効率的であり、かつ、利用者はURLを自ら入力する手間が省けるために利用者の利便性も向上する。
「特定部」(1711)は、受信した与信判定情報及びコンテンツ範囲情報に関連付けられるコンテンツを前記コンテンツ特定情報を用いて特定するように構成されている。前記のとおり与信判定情報及びコンテンツ範囲情報とコンテンツとはコンテンツ特定情報によって関連付けられており、当該関連付けに応じてコンテンツを特定する。コンテンツ特定情報が、図18に示すようなマトリックスにて管理されており、与信判定情報が「Bレベル」であり、コンテンツ範囲情報が「スポーツ」のジャンルを示す情報であった場合には、これらの情報に基づいて特定部では「サッカー(SP画像)」をコンテンツとして特定する。
また、コンテンツ特定情報が図20に示すようなマトリックスにて管理されており、与信判定情報が「カテゴリーS」であり、コンテンツ範囲情報が「ショッピングサイトY」である場合には、これらの情報に基づいて特定部ではコンテンツとして「ショッピングサイトY」のURL又はHTMLファイルを特定する。なお、図20の場合には、受信した与信判定情報とコンテンツ範囲情報との組み合わせ(与信判定情報が「カテゴリーA」であって、コンテンツ範囲情報が「ショッピングサイトZ」である場合など)によってはショッピングサイトを特定できない場合がある。このとき、特定部では、利用可能なショッピングサイトがないことを示すウェブページのURLやHTMLファイルをコンテンツとして特定することが望ましい。
「コンテンツ送信部」(1712)は、前記特定部にて特定されたコンテンツを端末装置に送信するように構成されている。送信されたコンテンツは端末装置のコンテンツ受信部にて受信される。なお、受信したコンテンツがパスワードやIDによりログインが必要なウェブページのURLやHTMLファイルである場合には、個人認証カードに当該IDやパスワードを記録しておき、第一インターフェイスにて個人認証情報とともに予め取得しておくことで、ログインの自動化を図ることができる。さらに、IDやパスワードを個人認証情報と併用することで、より効率的に個人認証情報を利用することができる。また、与信判定情報カードやコンテンツ範囲情報カードに当該IDやパスワードを記録しておくこととしても良い。
(実施形態4のハードウェア構成)図21に、本実施形態における決済システムを実現するためのハードウェア構成を示す。本決済システムを構成する端末装置(2101)は、主としてCPU(2102)、RAM等の揮発性メモリ(2103)、HDD等の不揮発性メモリ(2104)、カードからの情報を読み取るICカードリーダ(2105)、ネットワークと接続するためのネットワークインターフェイス(2106)、これらを繋ぐシステムバス(2107)などからなる。また、本システムを構成するコンテンツ提供装置(2108)は、主としてCPU(2109)、RAM等の揮発性メモリ(2110)、HDD等の不揮発性メモリ(2111)、ネットワークと接続するためのネットワークインターフェイス(2112)、これらを繋ぐシステムバス(2113)などからなる。
本決済システムの構成要件である端末装置の第一カードインターフェイス及び第二カードインターフェイス及び第三カードインターフェイスはICカードリーダ(2105)などからなり、条件保持部は不揮発性メモリ(2104)などからなり、送信部及びコンテンツ受信部はネットワークインターフェイス(2106)などからなる。また、本決済システムの構成要件であるコンテンツ提供装置の受信部及びコンテンツ送信部はネットワークインターフェイス(2112)などからなり、コンテンツ特定情報保持部は不揮発性メモリ(2111)などからなり、特定部はCPU(2109)及び不揮発性メモリ(2111)と不揮発性メモリに格納されたプログラムなどからなる。
(実施形態4の具体例)以下に、上記ハードウェア構成からなる決済システムの具体的な動作を説明する。本決済システムでは、ユーザはまず個人認証情報を保持している個人認証カードをICカードリーダにて読み取らせる。ICカードリーダでは個人認証カードを読み取ることで個人認証情報を取得する。取得した個人認証情報は不揮発性メモリの所定のアドレスPに格納される。同様にして、個人認証カードとは別のカードである与信判定情報カードをICカードリーダにて読み取る。与信判定情報カードの読み取った結果、既に不揮発性メモリに格納されている個人認証情報に対応する与信判定情報を与信判定情報カードが保持している場合には、与信判定情報カードから当該対応する与信判定情報を取得し、これを不揮発性メモリの所定のアドレスQに格納する。さらに、ユーザはコンテンツ範囲情報を保持しているコンテンツ範囲情報カードをICカードリーダにて読み取らせる。ICカードリーダでは、コンテンツ情報カードを読み取ることでコンテンツ範囲情報を取得する。取得したコンテンツ情報は不揮発性メモリの所定のアドレスRに格納する。
CPUでは、不揮発性メモリの所定のアドレスP、Q、Rを監視しており、これらのアドレスのいずれか一方又は複数に情報が格納されたことを検知すると、これらが不揮発性メモリの所定のアドレスSに予め格納されている所定の条件を満たすか否かを判断する。そして、所定の条件を満たす場合には、取得した情報のうち、少なくとも与信判定情報及びコンテンツ範囲情報を含む全部又は一部の情報から所定のフォーマットにて送信用の情報を作成し、これを不揮発性メモリのアドレスTに格納する。CPUでは、さらに不揮発性メモリのアドレスTを監視しており、不揮発性メモリのアドレスTに情報が格納されたことを検知すると、情報を送信するための送信プログラムを起動する。送信プログラムでは、アドレスTに格納された情報をネットワークインターフェイス及びこれに繋がれているネットワークを介してコンテンツ提供装置宛に送信する。
端末装置からコンテンツ提供装置宛に情報が送信されると、コンテンツ提供装置では、ネットワークインターフェイス及びこれに繋がれているネットワークを介して端末装置からの情報を受信する。受信した情報は、一旦不揮発性メモリのアドレスpに格納される。不揮発性メモリのアドレスpに情報が格納されると、所定のフォーマットにて作成された当該情報の中から与信判定情報及びコンテンツ範囲情報を抽出し、これをアドレスq、rに格納する。アドレスsには、与信判定情報及びコンテンツ範囲情報と利用可能なコンテンツとが関連付けられたコンテンツ特定情報が格納されており、アドレスq、rに与信判定情報及びコンテンツ範囲情報が格納されるとCPUにてこれを検知し、アドレスqに格納された与信判定情報及びアドレスrに格納されたコンテンツ範囲情報と、アドレスsに格納されたコンテンツ特定情報からコンテンツを特定し、これを不揮発性メモリのアドレスtに格納する。CPUでは、さらにアドレスtにコンテンツが格納されたことを検知すると、コンテンツを送信するためのコンテンツ送信プログラムを起動する。コンテンツ送信プログラムでは、アドレスtに格納されたコンテンツをネットワークインターフェイス及びこれに繋がれているネットワークを介して与信判定情報を送信した端末装置宛に送信する。
コンテンツ提供装置から端末装置宛にコンテンツが送信されると、端末装置では、ネットワークインターフェイス及びこれに繋がれているネットワークを介してコンテンツ提供装置からのコンテンツを受信し、これを不揮発性メモリのアドレスUに格納する。
端末装置には、図16に示すように、コンテンツを表示するためのディスプレイ等を設けておくと、不揮発性メモリUに格納されたコンテンツを表示することができる。例えば、提供されたコンテンツがショッピングサイトである場合には、ユーザはディスプレイ上に表示されたショッピングサイトにて購入する商品を選択することができる。そして、与信判定情報カードがクレジットカード機能等も併せ持つ場合には、与信判定情報を読み取る際に与信情報等を取得してディスプレイ表示されたショッピングサイトでの商品の購入の際の決済を完結させることも可能である。
なお、以上のハードウェア構成及び処理の具体例は一例であり、他の同様なハードウェア構成にて本件発明を実現しても良い。
(実施形態4の処理の流れ)以下に、図22を用いて端末装置とコンテンツ提供装置からなる本決済システムを利用したコンテンツ提供方法の処理の流れを示す。まず、端末装置にて、個人認証カードから個人認証情報を取得する(S2201:個人認証情報取得ステップ)。次に、前記個人認証カードとは別のカードである個人の与信を判定するための与信判定情報カードから個人の与信判定情報を取得する(S2202:与信判定情報取得ステップ)。次に、受信するコンテンツの範囲を特定するためのコンテンツ範囲情報カードからコンテンツ範囲情報を取得する(S2203:コンテンツ範囲情報取得ステップ)。そして、取得した情報が所定の条件を満たすか否か判断する(S2204)。所定の条件を満たす場合には取得した情報の全部又は一部をコンテンツ提供装置宛に送信する(S2205:送信ステップ)。
端末装置からコンテンツ提供装置宛に情報を送信すると、コンテンツ提供装置にて、少なくとも前記端末装置から送信された与信判定情報及びコンテンツ範囲情報を受信する(S2206:受信ステップ)。与信判定情報及びコンテンツ範囲情報を受信すると、与信判定情報及びコンテンツ範囲情報と、利用可能なコンテンツとを関連付ける情報であるコンテンツ特定情報により、コンテンツを特定する(S2207:特定ステップ)。そして、コンテンツが特定されると、前記特定されたコンテンツを端末装置に送信する(S2208:コンテンツ送信ステップ)。そして、コンテンツ提供装置から端末装置へコンテンツが送信されると、端末装置ではこれを受信する。
(実施形態4の効果)以上のような構成をとる本実施形態の決済システムでは、個人認証機能と決済機能を分離した電子商取引を実現するために、個人認証カードから個人認証情報を、与信判定情報カードから与信判定情報を別々に取得することとしている。このため、与信判定情報カードは、個人を認証する機能を持たないため、与信判定情報カードを家族間など複数人で共有することも可能となり、決済スキームの多様化を可能としている。また、本発明では、取得した与信判定情報等に応じたコンテンツを提供することとしており、決済システムにおけるサービスの最適化を図ることができる。また、コンテンツ提供装置へは与信情報そのものではなく与信判定情報が送信されるため、コンテンツ提供装置の提供者に対して直接的にユーザの資産等の与信情報を知られてしまうという虞もない。また、コンテンツ提供装置が送信するコンテンツの範囲は与信判定情報及びコンテンツ範囲情報にて特定されるため、ユーザの嗜好に沿ったコンテンツを効率的に提供したり、子供の利用可能なコンテンツを制限したりすることもできる。また、ユーザ側の操作も端末装置に対してカードを読み取らせるだけでよく、高齢者などの電子機器の扱いに不慣れなユーザであっても簡易な操作で適切なウェブサイトに辿り着くことができ、ユーザの操作性の向上にも資する。
≪実施形態5≫(実施形態5の概念)実施形態5について説明する。図23に本実施形態における決済システムの概念を示す。本実施形態における決済システム(2300)は、実施形態4の決済システムを基本とし、条件保持部が保持する所定の条件について特徴を有する。これを図23(a)、図23(b)、図23(c)に概略的に示す。
図23(a)の決済システムでは、端末装置(2301)のカードインターフェイスに接続されたカードが、定められた更新処理が完了している場合に条件保持部が保持している所定の条件を満たすと判断する。この条件を満たすと、端末装置の送信部からインターフェイスで取得した情報の全部又は一部をコンテンツ提供装置(2305)へ送信する。
図23(b)の決済システムでは、端末装置(2301)のカードインターフェイスに個人認証カード(2302)と与信判定情報カード(2303)とコンテンツ範囲情報カード(2304)が同時接続状態である場合に条件保持部が保持している所定の条件を満たすと判断する。この条件を満たすと、端末装置の送信部からインターフェイスで取得した情報の全部又は一部をコンテンツ提供装置(2305)へ送信する。
図23(c)の決済システムでは、個人認証カード(2302)にて認証される個人に割り当てられた与信判定情報が与信判定情報カード(2303)に保持されている場合に条件保持部が保持している所定の条件を満たすと判断する。この条件を満たすと、端末装置の送信部からインターフェイスで取得した情報の全部又は一部をコンテンツ提供装置(2305)へ送信する。
(実施形態5の構成)図24に本実施形態にかかる決済システムの機能ブロック図の一例を示す。本実施形態にかかる決済システムは、「端末装置」(2401)と「コンテンツ提供装置」(2402)とからなり、「端末装置」は、「第一カードインターフェイス」(2403)と、「第二カードインターフェイス」(2404)と、「第三カードインターフェイス」(2405)と、「条件保持部」(2406)と、「送信部」(2407)と、「コンテンツ受信部」(2408)とからなり、「コンテンツ提供装置」は、「受信部」(2409)と、「コンテンツ特定情報保持部」(2410)と、「特定部」(2411)と、「コンテンツ送信部」(2412)とからなる。
そして、端末装置の条件保持部は、「更新要求条件保持手段」(2413)、「同時接続条件保持手段」(2414)、「与信存在条件保持手段」(2415)のいずれか一又は複数を有することを特徴とする。更新要求条件保持手段、同時接続条件保持手段、与信存在条件保持手段以外の構成については実施形態4にて説明済みであり、更新要求条件保持手段及び与信存在条件保持手段については実施形態2にて説明済みであるため説明を省略する。
(実施形態5の構成の説明)本実施形態の決済システムにおける「同時接続条件保持手段」(2414)は、所定の条件としてカードインターフェイスに個人認証カードと与信判定情報カードとコンテンツ範囲情報カードが同時に接続状態にあることを要求する同時接続条件を保持する手段である。「カードインターフェイスに個人認証カードと与信判定情報カードとコンテンツ範囲情報カードが同時に接続状態にある」とは、第一カードインターフェイスの機能と第二カードインターフェイスと第三カードインターフェイスの機能を兼用した一のカードインターフェイスに個人認証カードと与信判定情報カードとコンテンツ範囲情報カードが同時に接続状態である状態でも良いし、第一カードインターフェイス、第二カードインターフェイス、第三カードインターフェイスの別々のインターフェイスに対応するカードが同時に接続状態である状態でも良い。「同時接続条件」とは、所定の条件として、上記のいずれかの状態により、端末装置にて個人認証カードと与信判定情報カードとコンテンツ範囲情報カードが接続状態であることを検知することができる状態であることを要求する条件である。
(実施形態5のハードウェア構成)図25に、本実施形態における決済システムを実現するためのハードウェア構成を示す。本決済システムを構成する端末装置(2501)は、主としてCPU(2502)、RAM等の揮発性メモリ(2503)、HDD等の不揮発性メモリ(2504)、カードからの情報を読み取るICカードリーダ(2505)、ネットワークと接続するためのネットワークインターフェイス(2506)、これらを繋ぐシステムバス(2507)などからなる。また、本決済システムを構成するコンテンツ提供装置(2508)は、主としてCPU(2509)、RAM等の揮発性メモリ(2510)、HDD等の不揮発性メモリ(2511)、ネットワークと接続するためのネットワークインターフェイス(2512)、これらを繋ぐシステムバス(2513)などからなる。
本決済システムの構成要件である各部は、端末装置の第一カードインターフェイス及び第二カードインターフェイス及び第三カードインターフェイスはICカードリーダ(2505)などからなり、条件保持部は不揮発性メモリ(2504)などからなり、送信部及びコンテンツ受信部はネットワークインターフェイス(2506)などからなる。また、本決済システムの構成要件であるコンテンツ提供装置の受信部及びコンテンツ送信部はネットワークインターフェイス(2512)などからなり、コンテンツ特定情報保持部は不揮発性メモリ(2511)などからなり、特定部はCPU(2509)及び不揮発性メモリ(2511)と不揮発性メモリに格納されたプログラムなどからなる。
なお、本実施形態の更新要求条件保持手段、同時接続条件保持手段、与信存在条件保持手段は、いずれも条件保持部が有する手段であるため、条件保持部と同様に不揮発性メモリ(2504)などから構成される。
(実施形態5の具体例)以下に、上記ハードウェア構成からなる決済システムの具体的な動作を説明する。本実施形態における決済システムは、実施形態4に記載した決済システムの処理を基本とし、不揮発性メモリの所定のアドレスSに予め格納されている所定の条件を満たすか否かを判断する点において特徴を有する。不揮発性メモリの所定のアドレスSに、所定の条件として、更新要求条件、同時接続条件、与信存在条件の各条件が格納されている場合について説明する。
まず、所定の条件として、更新要求条件が格納されている場合について説明する。この場合には、ICカードリーダでは、個人認証カード、与信判定情報カード、コンテンツ範囲情報カードからそれぞれ個人認証情報、与信判定情報、コンテンツ範囲情報と、これに付随してカードの更新処理を判断するための情報を取得する。更新処理を判断するための情報とは、更新完了を示す情報や更新日等を示す情報である。更新処理を判断するための情報は、個人認証情報、与信判定情報、コンテンツ範囲情報とともに不揮発性メモリの所定のアドレスP、Q、Rのいずれかに格納される。
CPUでは、不揮発性メモリの所定のアドレスP、Q、Rを監視しており、これらのアドレスのいずれか一又は複数に情報が格納されたことを検知すると、これらが不揮発性メモリの所定のアドレスSに予め格納されている更新要求条件を満たすか否かを判断する。更新要求条件を満たすか否かは、例えば、アドレスP、Q、Rに個人認証情報や与信判定情報やコンテンツ範囲情報とともに格納されている更新処理を判断するための情報から更新処理が完了したことを示す情報が検知された場合には更新要求条件を満たすと判断することができる。他の例としては、更新要求条件として日時を示す情報を格納しておき、更新処理を判断するための情報から読み取った更新日が上記日時以降である場合には所定の条件である更新要求条件を満たすと判断することができる。所定の条件を満たすと判断した後の処理については実施形態4と同様である。
次に、所定の条件として同時接続条件が不揮発性メモリの所定のアドレスSに格納されている場合について説明する。まず、ICカードリーダでは、接続された個人認証カード、与信判定情報カード、コンテンツ範囲情報カードからそれぞれ個人認証情報、与信判定情報、コンテンツ範囲情報を読み取る。そして、読み取った情報は、それぞれ不揮発性メモリの所定のアドレスP、Q、Rに格納される。このとき、ICカードリーダにて、個人認証カードと与信判定情報カードとコンテンツ範囲情報カードが同時に接続されていることを検知すると、所定のアドレスSに格納されている同時接続条件を満たすと判断することができる。所定の条件を満たすと判断した後の処理については実施形態4と同様である。
次に、所定の条件として与信存在条件が不揮発性メモリの所定のアドレスSに格納されている場合について説明する。まず、ICカードリーダでは、接続された個人認証カード、与信判定情報カード、コンテンツ範囲情報カードからそれぞれ個人認証情報、与信判定情報、コンテンツ範囲情報を読み取る。このとき、与信判定情報カードには、与信判定情報とともに個人認証情報を保持しておき、これを取得する。そして、個人認証カードから取得した情報を不揮発性メモリの所定のアドレスPに格納し、与信判定情報カードから取得した情報を不揮発性メモリの所定のアドレスQに格納し、コンテンツ範囲情報カードから取得した情報を不揮発性メモリの所定のアドレスRに格納する。
CPUでは、不揮発性メモリの所定のアドレスP、Qを監視しており、これらのアドレスの両方に情報が格納されたことを検知すると、これらが不揮発性メモリの所定のアドレスSに予め格納されている与信存在条件を満たすか否かを判断する。与信存在条件を満たすか否かは、例えば、アドレスQに与信判定情報とともに格納されている個人認証情報の中からアドレスPに格納されている個人認証情報と一致する情報があるか否かを検索することで判断することができる。アドレスQに格納されている情報の中にアドレスPに格納されている個人認証情報と一致する情報が見つかった場合には、所定のアドレスSに格納されている与信判定情報を満たすと判断することができる。所定の条件を満たすと判断した後の処理については実施形態4と同様である。
なお、以上のハードウェア構成及び処理の具体例は一例であり、他の同様なハードウェア構成にて本件発明を実現しても良い。
(実施形態5の効果)以上のような構成をとる本発明の決済システムでは、実施形態4に記載の効果に加えて、条件保持部に保持されている条件が個人認証カード又は与信判定情報カードに起因する条件であることから、これらのカード無しで端末装置から情報が送信されることはない。すなわち、端末装置から情報が送信されるのは、個人認証カードと与信判定情報カードが所定の条件を満たしている場合に限られるため、端末装置から送信される情報の信頼性を高めることができる。
≪実施形態6≫(実施形態6の概念)実施形態6について説明する。図26に本実施形態における決済システムの概念を示す。本実施形態における決済システムは、実施形態4又は5の決済システムを基本とし、与信判定情報カード(2603)が保持している与信判定情報は、与信判定情報サーバ(2606)から送信される与信判定情報により定期的に更新されることを特徴とする。これにより、与信判定情報カードが保持している与信判定情報は、常に最新の状態に保つことができる。
(実施形態6の構成)図27に本実施形態にかかる決済システムの機能ブロック図の一例を示す。本実施形態にかかる決済システムは、「端末装置」(2701)と「コンテンツ提供装置」(2702)と、さらに、「与信判定情報サーバ」(2713)とからなることを特徴とする。「端末装置」は、「第一カードインターフェイス」(2703)と、「第二カードインターフェイス」(2704)と、「第三カードインターフェイス」(2705)と、「条件保持部」(2706)と、「送信部」(2707)と、「コンテンツ受信部」(2708)とからなり、「コンテンツ提供装置」は、「受信部」(2709)と、「コンテンツ特定情報保持部」(2710)と、「特定部」(2711)と、「コンテンツ送信部」(2712)とからなり、「与信判定情報サーバ」(2713)は、「口座情報受付部」(2714)と、「与信判定情報保持部」(2715)と、「与信判定情報更新部」(2716)とからなる。与信判定情報サーバ以外の構成については実施形態4にて説明済みであり、与信判定情報サーバについては実施形態3にて説明済みであるため説明を省略する。
(実施形態6のハードウェア構成)図28に、本実施形態における決済システムを実現するためのハードウェア構成を示す。本決済システムを構成する端末装置(2801)は、主としてCPU(2802)、RAM等の揮発性メモリ(2803)、HDD等の不揮発性メモリ(2804)、カードからの情報を読み取るICカードリーダ(2805)、ネットワークと接続するためのネットワークインターフェイス(2806)、これらを繋ぐシステムバス(2807)などからなる。また、本決済システムを構成するコンテンツ提供装置(2808)は、主としてCPU(2809)、RAM等の揮発性メモリ(2810)、HDD等の不揮発性メモリ(2811)、ネットワークと接続するためのネットワークインターフェイス(2812)、これらを繋ぐシステムバス(2813)などからなる。また、本決済システムを構成する与信判定情報サーバ(2814)は、主としてCPU(2815)、RAM等の揮発性メモリ(2816)、HDD等の不揮発性メモリ(2817)、カードへ情報を記録するICカードリーダライタ(2818)、光ディスクなどの記録媒体を読み取る光学ドライブ(2819)、これらを繋ぐシステムバス(2820)などからなる。
本決済システムの構成要件である各部は、端末装置の第一カードインターフェイス及び第二カードインターフェイス及び第三カードインターフェイスはICカードリーダ(2805)などからなり、条件保持部は不揮発性メモリ(2804)などからなり、送信部及びコンテンツ受信部はネットワークインターフェイス(2806)などからなる。また、本決済システムの構成要件であるコンテンツ提供装置の受信部及びコンテンツ送信部はネットワークインターフェイス(2812)などからなり、コンテンツ特定情報保持部は不揮発性メモリ(2811)などからなり、特定部はCPU(2809)及び不揮発性メモリ(2811)と不揮発性メモリに格納されたプログラムなどからなる。また、本決済システムの構成要件である与信判定情報サーバの口座情報受付部は光学ドライブ(2819)などからなり、与信判定情報保持部は不揮発性メモリ(2817)などからなり、与信判定情報更新部はICカードリーダライタ(2818)などからなる。
(実施形態6の具体例)以下に、上記ハードウェア構成からなる決済システムの具体的な動作を説明する。本実施形態における決済システムは、実施形態4に記載した決済システムの処理を基本とし、さらに、与信判定情報サーバを設けている点について特徴を有する。
与信判定情報サーバでは、まず、光学ドライブにてDVD等に記録された口座情報を読み取り、これを不揮発性メモリの所定のアドレスKへ格納する。また、不揮発性メモリの所定のアドレスLには更新タイミング情報として、更新タイミングを示す日付情報、時刻情報を格納しておく。そして、CPUが内部時計により日付情報、時刻情報を検知し、これが更新タイミングを示す日付や時刻を経過すると、不揮発性メモリの所定のアドレスMに格納されている与信判定情報作成プログラムを起動する。与信判定情報作成プログラムでは、所定のアドレスKに格納されている口座情報に基づいて与信判定情報を作成し、これを最新の与信判定情報として不揮発性メモリの所定のアドレスNへ格納する。また、与信判定情報作成プログラムでは、更新タイミング情報が次回の更新タイミングを示すように更新タイミング情報を更新する。そして、さらに更新タイミングを示す日時を経過すると、与信判定情報作成プログラムでは最新の与信判定情報及び更新タイミング情報を更新する。
そして、ICカードリーダライタに与信判定情報カードが接続されると、与信判定情報サーバでは、所定のアドレスNに格納されている最新の与信判定情報をアドレスLに格納されている更新タイミング情報とともに与信判定情報カードへ記録する。これにより、与信判定情報カードには最新の与信判定情報と、当該与信判定情報が更新された日時や次回の更新日を示す情報が記録される。このため、端末装置の第二インターフェイスにて与信判定情報カードを読み取ると、取得した与信判定情報が最新のものであるかどうかを判断することができる。
なお、以上のハードウェア構成及び処理の具体例は一例であり、他の同様なハードウェア構成にて本件発明を実現しても良い。
(実施形態6の効果)以上のような構成をとる本発明の決済システムでは、実施形態4に記載の効果に加えて、与信判定情報を更新することができ、さらに、最後に更新された時期等を端末装置にて判定することができる。このため、比較的最近の与信判定情報に基づいてコンテンツ提供装置から端末装置へのコンテンツの提供を行うことができ、さらに、条件保持部での所定の条件として更新要求条件を定めた場合には、常に最新の与信判定情報に基づいてコンテンツ提供装置から端末装置へのコンテンツの提供を行うことができる。よって、ユーザは、より現時点における経済状況を反映したコンテンツの提供を受けることができる。
実施形態1の概念を説明する図 実施形態1の機能ブロック図 個人認証カードと与信判定情報カードを説明する図 コンテンツ特定情報を例示する図(1) コンテンツ特定情報を例示する図(2) コンテンツ特定情報を例示する図(3) 実施形態1のハードウェア構成を例示する図 実施形態1の処理の流れを説明する図 実施形態2の概念を説明する図 実施形態2の機能ブロック図 与信存在条件を説明する図 実施形態2のハードウェア構成を例示する図 実施形態3の概念を説明する図 実施形態3の機能ブロック図 実施形態3のハードウェア構成を例示する図 実施形態4の概念を説明する図 実施形態4の機能ブロック図 コンテンツ特定情報を例示する図(4) コンテンツ特定情報を例示する図(5) コンテンツ特定情報を例示する図(6) 実施形態4のハードウェア構成を例示する図 実施形態4の処理の流れを説明する図 実施形態5の概念を説明する図 実施形態5の機能ブロック図 実施形態5のハードウェア構成を例示する図 実施形態6の概念を説明する図 実施形態6の機能ブロック図 実施形態6のハードウェア構成を例示する図
符号の説明
0101、0201 端末装置
0102 個人認証情報カード
0103 与信判定情報カード
0104、0202 コンテンツ提供装置
0203 第一カードインターフェイス
0204 第二カードインターフェイス
0205 条件保持部
0206 送信部
0207 コンテンツ受信部
0208 受信部
0209 コンテンツ特定情報保持部
0210 特定部
0211 コンテンツ送信部
1305 与信判定情報サーバ
1604 第三カードインターフェイス
S0801 個人認証情報取得ステップ
S0802 与信判定情報取得ステップ
S0803 送信ステップ
S0804 受信ステップ
S0805 特定ステップ
S0806 コンテンツ送信ステップ

Claims (12)

  1. 個人認証カードから個人認証情報を取得する第一カードインターフェイスと、
    前記個人認証カードとは別のカードである個人の与信を判定するための与信判定情報カードから個人の与信判定情報を取得する第二カードインターフェイスと、
    所定の条件を保持する条件保持部と、
    インターフェイスで取得した情報が所定の条件を満たす場合に取得した情報の全部又は一部を送信する送信部と、
    コンテンツを受信するためのコンテンツ受信部と、
    を有する端末装置と、
    前記端末装置から少なくとも与信判定情報を受信する受信部と、
    与信判定情報と利用可能なコンテンツとを関連付ける情報であるコンテンツ特定情報を保持するコンテンツ特定情報保持部と、
    受信した与信判定情報に関連付けられるコンテンツを前記コンテンツ特定情報を用いて特定する特定部と、
    特定されたコンテンツを端末装置に送信するコンテンツ送信部と、
    を有するコンテンツ提供装置と、
    からなる複数カードを利用した決済システム。
  2. 条件保持部は、所定の条件としてカードインターフェイスに接続されたカードが定められた更新処理が完了しているカードであることを要求する更新要求条件を保持する更新要求条件保持手段を有する請求項1に記載の決済システム。
  3. 条件保持部は、所定の条件としてカードインターフェイスに個人認証カードと与信判定情報カードとが同時に接続状態にあることを要求する同時接続条件を保持する同時接続条件保持手段を有する請求項1又は2に記載の決済システム。
  4. 条件保持部は、所定の条件として個人認証カードにて認証される個人に割り当てられた与信判定情報が与信判定情報カードに保持されていることを要求する与信存在条件を保持する与信存在条件保持手段を有する請求項1から3のいずれか一に記載の決済システム。
  5. 金融機関の口座情報の入力を受け付ける口座情報受付部と、
    入力を受け付けた口座情報を利用して個人の与信判定情報を定期的に生成し保持する与信判定情報保持部と、
    与信判定情報カードと電子的に接続して、与信判定情報保持部に保持されている最新の与信判定情報を、与信判定情報の更新タイミングを示す更新タイミング情報とともに与信判定情報カードに記録する与信判定情報更新部と、
    を有する与信判定情報サーバをさらに有する請求項1から4のいずれか一に記載の決済システム。
  6. 個人認証カードから個人認証情報を取得する第一カードインターフェイスと、
    前記個人認証カードとは別のカードである個人の与信を判定するための与信判定情報カードから個人の与信判定情報を取得する第二カードインターフェイスと、
    受信するコンテンツの範囲を特定するためのコンテンツ範囲情報カードからコンテンツ範囲情報を取得する第三カードインターフェイスと、
    所定の条件を保持する条件保持部と、
    インターフェイスで取得した情報が所定の条件を満たす場合に取得した情報の全部又は一部を送信する送信部と、
    コンテンツを受信するためのコンテンツ受信部と、
    を有する端末装置と、
    前記端末装置から少なくとも与信判定情報及びコンテンツ範囲情報を受信する受信部と、
    与信判定情報及びコンテンツ範囲情報と、利用可能なコンテンツとを関連付ける情報であるコンテンツ特定情報を保持するコンテンツ特定情報保持部と、
    受信した与信判定情報及びコンテンツ範囲情報に関連付けられるコンテンツを前記コンテンツ特定情報を用いて特定する特定部と、
    特定されたコンテンツを端末装置に送信するコンテンツ送信部と、
    を有するコンテンツ提供装置と、
    からなる複数カードを利用した決済システム。
  7. 条件保持部は、所定の条件としてカードインターフェイスに接続されたカードが定められた更新処理が完了しているカードであることを要求する更新要求条件を保持する更新要求条件保持手段を有する請求項6に記載の決済システム。
  8. 条件保持部は、所定の条件としてカードインターフェイスに個人認証カードと与信判定情報カードとコンテンツ範囲情報カードが同時に接続状態にあることを要求する同時接続条件を保持する同時接続条件保持手段を有する請求項6又は7に記載の決済システム。
  9. 条件保持部は、所定の条件として個人認証カードにて認証される個人に割り当てられた与信判定情報が与信判定情報カードに保持されていることを要求する与信存在条件を保持する与信存在条件保持手段を有する請求項6から8のいずれか一に記載の決済システム。
  10. 金融機関の口座情報の入力を受け付ける口座情報受付部と、
    入力を受け付けた口座情報を利用して個人の与信判定情報を定期的に生成し保持する与信判定情報保持部と、
    与信判定情報カードと電子的に接続して、与信判定情報保持部に保持されている最新の与信判定情報を、与信判定情報の更新タイミングを示す更新タイミング情報とともに与信判定情報カードに記録する与信判定情報更新部と、
    を有する与信判定情報サーバをさらに有する請求項6から9のいずれか一に記載の決済システム。
  11. 端末装置とコンテンツ提供装置からなる決済システムにおけるコンテンツ提供方法であって、
    端末装置にて、
    個人認証カードから個人認証情報を取得する個人認証情報取得ステップと、
    前記個人認証カードとは別のカードである個人の与信を判定するための与信判定情報カードから個人の与信判定情報を取得する与信判定情報取得ステップと、
    取得した情報が所定の条件を満たすか否か判断し、所定の条件を満たす場合には取得した情報の全部又は一部を送信する送信ステップと、
    コンテンツ提供装置にて、
    少なくとも前記端末装置から送信された与信判定情報を受信する受信ステップと、
    与信判定情報と利用可能なコンテンツとを関連付ける情報であるコンテンツ特定情報により、コンテンツを特定する特定ステップと、
    前記特定されたコンテンツを端末装置に送信するコンテンツ送信ステップと、
    からなる複数カードを利用したコンテンツ提供方法。
  12. 端末装置とコンテンツ提供装置からなる決済システムにおけるコンテンツ提供方法であって、
    端末装置にて、
    個人認証カードから個人認証情報を取得する個人認証情報取得ステップと、
    前記個人認証カードとは別のカードである個人の与信を判定するための与信判定情報カードから個人の与信判定情報を取得する与信判定情報取得ステップと、
    受信するコンテンツの範囲を特定するためのコンテンツ範囲情報カードからコンテンツ範囲情報を取得するコンテンツ範囲情報取得ステップと、
    取得した情報が所定の条件を満たすか否か判断し、所定の条件を満たす場合には取得した情報の全部又は一部を送信する送信ステップと、
    コンテンツ提供装置にて、
    少なくとも前記端末装置から送信された与信判定情報及びコンテンツ範囲情報を受信する受信ステップと、
    与信判定情報及びコンテンツ範囲情報と、利用可能なコンテンツとを関連付ける情報であるコンテンツ特定情報により、コンテンツを特定する特定ステップと、
    前記特定されたコンテンツを端末装置に送信するコンテンツ送信ステップと、
    からなる複数カードを利用したコンテンツ提供方法。
JP2006355465A 2006-12-28 2006-12-28 複数カードを利用した決済システム及び端末装置 Pending JP2008165562A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006355465A JP2008165562A (ja) 2006-12-28 2006-12-28 複数カードを利用した決済システム及び端末装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006355465A JP2008165562A (ja) 2006-12-28 2006-12-28 複数カードを利用した決済システム及び端末装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008165562A true JP2008165562A (ja) 2008-07-17

Family

ID=39694958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006355465A Pending JP2008165562A (ja) 2006-12-28 2006-12-28 複数カードを利用した決済システム及び端末装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008165562A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019204208A (ja) * 2018-05-22 2019-11-28 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
CN113743920A (zh) * 2020-05-29 2021-12-03 丰田自动车株式会社 结算系统、记录介质以及结算服务器

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001076080A (ja) * 1999-09-07 2001-03-23 Ntt Data Corp 電子決済システム及び方法
JP2003264814A (ja) * 2002-03-07 2003-09-19 Atsushi Nishizawa 動画店頭配布システム
JP2004192534A (ja) * 2002-12-13 2004-07-08 Toppan Printing Co Ltd カード有効期限更新サーバ、カード、カード有効期限更新方法、カード有効期限更新プログラム
JP2005216226A (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 Seiko Epson Corp クレジットカード処理制御方法、プログラム、クレジットカード処理装置、pos端末およびposシステム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001076080A (ja) * 1999-09-07 2001-03-23 Ntt Data Corp 電子決済システム及び方法
JP2003264814A (ja) * 2002-03-07 2003-09-19 Atsushi Nishizawa 動画店頭配布システム
JP2004192534A (ja) * 2002-12-13 2004-07-08 Toppan Printing Co Ltd カード有効期限更新サーバ、カード、カード有効期限更新方法、カード有効期限更新プログラム
JP2005216226A (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 Seiko Epson Corp クレジットカード処理制御方法、プログラム、クレジットカード処理装置、pos端末およびposシステム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019204208A (ja) * 2018-05-22 2019-11-28 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
JP7118736B2 (ja) 2018-05-22 2022-08-16 ヤフー株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
CN113743920A (zh) * 2020-05-29 2021-12-03 丰田自动车株式会社 结算系统、记录介质以及结算服务器
JP2021189802A (ja) * 2020-05-29 2021-12-13 トヨタ自動車株式会社 決済システム、決済プログラムおよび決済サーバ
CN113743920B (zh) * 2020-05-29 2024-04-09 丰田自动车株式会社 结算系统、记录介质以及结算服务器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11900449B2 (en) Systems and methods to provide account features via web based user interfaces
US20090248537A1 (en) Commercial transaction facilitation system
US20050182684A1 (en) Method and system for economical e-commerce shopping token for validation of online transactions
US20090271265A1 (en) Electronic receipt system and method
US20090271322A1 (en) Electronic receipt system and method
JP7194876B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JP2009512018A (ja) トランザクションサービス
JP2003536174A (ja) インタネットの支払いを処理する方法および装置
JP2011095944A (ja) 電子商取引管理及び電子決済一体システム及び情報処理装置
JP2011186660A (ja) 電子商取引システム、決済サーバ、およびプログラム
CN103620633A (zh) 用于提供股票的礼品券的系统和方法
KR101165062B1 (ko) 개인자산관리서비스 방법 및 시스템
TW448438B (en) Image information applying method and apparatus and recording medium
JP2008112326A (ja) 決済処理システム、サービス提供サーバ、認証課金サーバ、決済処理方法及びプログラム
JP2022171881A (ja) 個人情報提供システムおよび個人情報提供方法並びに個人情報提供プログラム
JP2001357019A (ja) Icカードを利用した生活者総合支援システムとそれに使用するicカード
TW445423B (en) Interactive marketing network and process using electronic certificates
JP2013065360A (ja) 決済システム
US11238481B1 (en) Methods and systems for providing a best price guarantee
US9105022B1 (en) Methods and systems for providing a best price guarantee
KR101556345B1 (ko) 광고 중개 방법 및 시스템
JP2008165562A (ja) 複数カードを利用した決済システム及び端末装置
JP3890945B2 (ja) 情報提供サーバ、情報提供方法、端末、プログラム及び情報登録端末
JP5564634B1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及び情報処理プログラム
JP5377199B2 (ja) 信用情報機関に提供された個人信用情報の開示システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080909

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101026

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110405