JP2001075572A - 電磁型発音体 - Google Patents

電磁型発音体

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JP2001075572A
JP2001075572A JP2000220459A JP2000220459A JP2001075572A JP 2001075572 A JP2001075572 A JP 2001075572A JP 2000220459 A JP2000220459 A JP 2000220459A JP 2000220459 A JP2000220459 A JP 2000220459A JP 2001075572 A JP2001075572 A JP 2001075572A
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Hiroko Kawai
裕子 川合
Shinji Morimoto
真司 森本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は各種産業分野の放音(呼び出し、お
知らせ、警報等)に使用される電磁型発音体に関するも
のであり、耐衝撃性の向上を図った優れた電磁型音響変
換器の提供を行うものである。 【解決手段】 本発明の電磁型音響変換器は、プレート
14と、このプレート14上に配置されたマグネット1
7と、コイル16をフレーム22のモールド部23によ
ってフレーム22の成形時に一体化するものであり、成
形によって一体化したことによりコイル16やマグネッ
ト17の機器に組み込まれた後の使用時の衝撃による外
れを防止し、信頼性の向上を図るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は家電機器、OA機
器、自動車、時計など各産業分野の放音用(呼出し、お
知らせ、警報など)として用いられる電磁型発音体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、音響振動的に音を発生する電磁型
発音体として小型・薄型のものが注目されており、多機
能になればなるほどその構造は複雑になってきている。
【0003】そこで、回路基板に実装され耐洗浄タイプ
の発音体について、先に我々が提案した例を図面を参照
しながら説明する。
【0004】図3は従来の電磁型発音体の平面図であ
り、図4は同A−O−B正面断面図である。
【0005】マグネット(永久磁石)3とプレート(ヨ
ーク)5と、このプレート5を固定するフレーム6から
なる磁気回路にコイル4が固定されて界磁部を構成し、
狭いギャップ12を介して透磁率の高いダイアフラム8
とサスペンション9からなる金属振動板が上記フレーム
6の上端部に保持されるように設けられている。前記金
属振動板はマグネット3による直流磁界のためにあらか
じめプレート5に吸引され支持されているが、端子10
を通してコイル4に交流信号が印加されると、それによ
る交流磁束が重畳され、吸引力が交流信号の周波数に応
じて変化するために、金属振動板が振動し音が発生す
る。この発生した音は共鳴ケース1間のキャビティ2に
よって増幅され、放音孔11を通じて外部に放出される
ものである。
【0006】ここでは、耐洗浄タイプなので金属振動板
を取付けたフレーム6の上面に防水膜7を設け、放音孔
11を共鳴ケース1の側面下部に2個設けてある。ま
た、基板へ直接実装するため、リード線と端子10の電
気結合部13を共鳴ケース1の外側でなく内部に設けて
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
た電磁型発音体はマグネット3やコイル4はプレート5
上に接着剤により固着されているため、搭載した機器に
加えられる振動や衝撃によって外れて、発音体として機
能しなくなる可能性を有していた。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の電磁型発音体はプレートとマグネットとコ
イルをケース成型時にモールド部によって一体化するも
のであり、ケースと一体化することによって衝撃、振動
などによるマグネットやコイルの外れを防止した優れた
電磁型発音体を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電磁型発音体の一
実施の形態について図1、図2を用いて説明する。
【0010】図1は本発明の電磁型発音体の一実施の形
態の平面図であり、図2は同C−O−D断面図である。
【0011】同図によると、14はセンターポール15
を有するプレートで、このプレート14上のセンターポ
ール15の周囲にはリング状に巻回されたコイル16
と、このコイル16の外周にリング状のマグネット17
が配置され界磁部を構成している。また、プレート14
上にはコイル16の端部と電気的に接続されて端子18
へ導かれる導電部19が配置されている。
【0012】これらの界磁部には、上記プレート14の
外周縁部を被うように成形され、上部に上端に段部20
をもった筒状部21を有するフレーム22が樹脂成型に
よって形成され、このフレーム22の形成時に上記プレ
ート14上のマグネット17、コイル16を同時にモー
ルド(成型)するモールド部23が形成され、センター
ポール15のみがこのモールド部23の上面に表出して
いる。
【0013】上記フレーム22の筒状部21の段部20
には、高透磁率材料からなるダイアフラム24を中央に
結合したサスペンション25とからなる金属振動板の周
縁部が保持されている。
【0014】さらに、フレーム22の筒状部21の金属
振動板の上面には防水膜26が結合されている。
【0015】また、フレーム22には共鳴ケース27が
被せられ、この共鳴ケース27によってキャビティ28
を形成し、この共鳴ケース27の下部の2箇所に放音孔
29を設けてある。
【0016】このような構成で端子18を通してコイル
16に交流信号が印加されると、それによる交流磁束が
重畳され、吸引力が交流信号の周波数に応じて変化する
ために金属振動板が振動し音が発生する。この発生した
音は共鳴ケース27のキャビティ28によって増幅さ
れ、放音孔29を通して外部に放出される。
【0017】上記実施の形態においてはモールド部23
によってプレート14も含み、このプレート14上のマ
グネット17、コイル16も同時にモールドされている
ので耐衝撃に対して固着強度が従来の接着剤のみより著
しく向上する。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明の電磁型発音体は、
プレート、マグネット、コイルをフレームに一体化した
ことによってこれらの衝撃による外れを防止でき、優れ
た電磁型発音体を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電磁型発音体の平面図
【図2】同図1のC−O−D断面図
【図3】従来の電磁型発音体の平面図
【図4】図3のA−O−B断面図
【符号の説明】
14 プレート 15 センターポール 16 コイル 17 マグネット 18 端子 20 段部 21 筒状部 22 フレーム 23 モールド部 24 ダイアフラム 25 サスペンション 26 防水膜 27 共鳴ケース 28 キャビティ 29 放音孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともプレート上にマグネットおよ
    びコイルを配置して構成される界磁部と、この界磁部を
    支持する樹脂よりなるフレームと、上記界磁部上に配置
    された振動板からなる電磁型発音体であって、上記界磁
    部を構成するプレートとマグネットとコイルが上記フレ
    ームの成型時にモールド部によって上記フレームと一体
    化した電磁型発音体。
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