JP2001075499A - 画像記憶表示装置 - Google Patents

画像記憶表示装置

Info

Publication number
JP2001075499A
JP2001075499A JP25299099A JP25299099A JP2001075499A JP 2001075499 A JP2001075499 A JP 2001075499A JP 25299099 A JP25299099 A JP 25299099A JP 25299099 A JP25299099 A JP 25299099A JP 2001075499 A JP2001075499 A JP 2001075499A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
layer
liquid crystal
display
display device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25299099A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Arisawa
宏 有沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP25299099A priority Critical patent/JP2001075499A/ja
Publication of JP2001075499A publication Critical patent/JP2001075499A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 静止画像を記憶し表示する画像記憶表示装置
で、画像を容易に書き替えることができるとともに、表
示用のエネルギー消費が少なくなり、かつ装置を小型か
つ安価に構成できるようにする。 【解決手段】 画像記憶表示装置10と外部書き込み装
置20を別体に構成する。画像記憶表示装置10は、画
像記憶表示媒体30、駆動回路11、トリガー受信部1
2および内蔵電源13を備えるものとし、外部書き込み
装置20は、画像光出力手段21、トリガー発信部22
および制御部23を備えるものとする。画像記憶表示媒
体30は、透明基板31上の透明電極32と透明基板3
3上の透明電極34との間に、光導電層35、光吸収層
36、およびメモリ性を有する表示層としてのコレステ
リック液晶層37を積層形成したものとする。画像書き
込み時、画像光出力手段21から画像記憶表示媒体30
の透明基板31側に画像光1を照射し、これに同期して
トリガー発信部22からトリガー受信部12にトリガー
信号3を送信して、画像記憶表示媒体30のコレステリ
ック液晶層37に画像を書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、掲示や広告など
に用いられる、静止画像を記憶し表示する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】掲示や広告には、従来、CRTやオーロ
ラビジョンのような発光型のディスプレイや、ペインテ
ィングや印刷によって掲示や広告の画像を表示した看板
が用いられている。
【0003】しかし、CRTやオーロラビジョンのよう
なディスプレイは、静止画も動画も表示できるものの、
表示装置として大掛かりとなり、しかもコンピュータに
よって制御しなければならないため、極めて高価とな
る。そのため、球場やデパートなど、人が多く集まり、
宣伝効果が大きいところにしか、用いることができなか
った。一方、ペインティングや印刷による看板は、書き
替えに時間がかかるため、主として長期間に渡って同じ
画像を表示する場合に用いられている。
【0004】そこで、掲示や広告の画像を安価に、かつ
適宜書き替えて表示できる装置として、特開平8−14
6891号には、スライド映写機によって複数の画像を
順次切り替えて表示するものが示されている。
【0005】また、特開平6−43821号には、店頭
に設けられるガラス製の入り口ドアの一部または全部に
透光性スクリーンを形成し、液晶ビデオプロジェクタに
よって投影される画像を、この透光性スクリーンに写し
出すことが示されている。
【0006】さらに、特開平11−133874号に
は、画像表示装置内にメモリ機能を有する強誘電性液晶
を用いた空間光変調素子とストロボ装置と読み出し照明
ランプとを組み込んで、ストロボ装置によって空間光変
調素子に画像を書き込み、読み出し照明ランプによって
空間光変調素子を照明して画像を表示するものが示され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−146891号の画像表示装置は、スライド映写機
を用いるので、装置が大型化し、持ち運びに不便となる
欠点がある。
【0008】また、特開平6−43821号の透光性ス
クリーンと液晶ビデオプロジェクタを用いる方法は、常
時、数100Wの大光量が必要となり、エネルギー消費
が大きくなるとともに、投射光路を空けておくためのス
ペースを必要とするという欠点がある。
【0009】さらに、特開平11−133874号の画
像表示装置は、画像表示装置内に空間光変調素子のほか
にストロボ装置と読み出し照明ランプを組み込むので、
画像表示装置が大型化し、持ち運びに不便となる欠点が
ある。
【0010】そこで、この発明は、静止画像を記憶し表
示する画像記憶表示装置において、画像を容易に書き替
えることができるとともに、表示用のエネルギー消費が
少なくなり、かつ装置を小型かつ安価に構成できるよう
にしたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の画像記憶表示
装置は、画像光出力手段とトリガー発信部を備える外部
書き込み装置の前記画像光出力手段から照射された画像
光に感応してインピーダンスが変化する光導電層と、こ
の光導電層のインピーダンス変化に対応して静止画像を
記憶するメモリ性を有する表示層とを有する画像記憶表
示媒体と、前記画像光出力手段からの画像光の出力に同
期して前記トリガー発信部から発信されたトリガー信号
を受信して前記表示層を駆動し、前記表示層に静止画像
を書き込む駆動部と、を備えるものとする。
【0012】
【作用】上記のように構成した、この発明の画像記憶表
示装置では、外部書き込み装置の画像光出力手段から画
像記憶表示装置の画像記憶表示媒体の光導電層に画像光
を照射し、これに同期して外部書き込み装置のトリガー
発信部から画像記憶表示装置の駆動部にトリガー信号を
発信することによって、画像記憶表示装置の画像記憶表
示媒体のメモリ性を有する表示層が記憶し表示する画像
を容易に書き替えることができる。
【0013】また、表示層はメモリ性を有するので、画
像光および駆動部によって一旦、表示層に画像を書き込
んで表示させれば、次に画像を書き替えるまでの間、表
示層に駆動電圧を印加することなく表示を継続させるこ
とができ、表示用のエネルギー消費が少なくなるととも
に、そのメモリ性を有する表示層としてコレステリック
液晶層などのように外光の反射によって画像を表示する
ものを用いる場合には、画像書き替え時を除いて電力を
全く必要としない。
【0014】さらに、画像記憶表示装置の画像記憶表示
媒体は外部書き込み装置からの画像光およびトリガー信
号によって画像が書き替えられるので、画像記憶表示装
置と外部書き込み装置を別体に構成し、1台の外部書き
込み装置を複数の画像記憶表示装置に共通のものとし
て、画像書き替え時にのみ、画像記憶表示装置を外部書
き込み装置に近接または密着させ、または接続して、画
像を書き込むようにすることができ、画像記憶表示装置
を小型かつ安価に構成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】〔装置の第1の例〕図1は、この
発明の画像記憶表示装置および外部書き込み装置の第1
の例を示す。
【0016】この例の画像記憶表示装置10は、画像記
憶表示媒体30、駆動回路11、トリガー受信部12お
よび内蔵電源13を備えるものとし、外部書き込み装置
20は、画像記憶表示装置10とは別体の装置として、
画像光出力手段21、トリガー発信部22および制御部
23を備えるものとする。
【0017】画像記憶表示媒体30は、この例では、そ
れぞれ一面に透明電極32,34を形成した透明基板3
1,33を、透明電極32,34側を内側にして対向さ
せ、透明電極32,34間に、光導電層35、光吸収層
36、およびメモリ性を有する表示層としてのコレステ
リック液晶層37を積層形成し、コレステリック液晶層
37にスペーサ38を挿入したものである。
【0018】透明基板31,33は、絶縁性および光透
過性を有する材料により形成し、具体的には、ガラスや
シリコン、またはポリエステル(ポリエチレンテレフタ
レート)、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリ
カーボネートなどの高分子フィルムを用いることができ
る。
【0019】透明電極32,34は、ITOやSnO2
などの導電性および光透過性を有する材料により、蒸着
法やスパッタ法などによって形成する。必要に応じて、
その表面に液晶配向膜などの公知の機能性膜を形成して
もよい。
【0020】光導電層35は、照射光量に応じてインピ
ーダンスが変化するものであればよく、電荷発生物質
を、蒸着法、スパッタ法、イオンプレーティング法、C
VD法などによって成膜したものや、電荷発生物質を、
樹脂バインダに分散させて、バーコート法、スピンコー
ト法、ロールコート法、ディップ法、キャスティング法
などによって塗布したものや、これらの電荷発生層に電
荷輸送層を積層したものなどを用いることができる。
【0021】電荷発生物質としては、a−Si、Zn
S、ZnO、CdS、CdSe、Se、SeTe、Ti
Oなどの無機材料や、フタロシアニン系、アゾ系、多環
キノン系、インジゴ系、キナクリドン系、ペリレン系、
スクエアリウム系、アズレニウム系、シアニン系、ピリ
リウム系などの有機材料を用いることができる。樹脂バ
インダとしては、ポリカーボネート、ポリアリレート、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリビ
ニルアセテート、ポリビニルブチラール、アクリル、メ
タクリル、塩化ビニル、酢酸ビニル、これらの共重合体
などを用いることができる。電荷輸送物質としては、カ
ルバゾール系、トリアゾール系、オキサジアゾール系、
イミダゾール系、ピラゾリン系、ヒドラゾン系、スチル
ベン系、アミン系、ニトロフルオレノン系などの有機材
料を用いることができる。
【0022】光吸収層36は、コレステリック液晶層3
7を透過した入射光を吸収するものであれば、特に限定
されるものではなく、CdTeなどの無機物や、ブラッ
ク色素を含む高分子膜などを用いることができる。ただ
し、コレステリック液晶層37への分圧比を大きくする
ため、できるだけ誘電率が大きいことが好ましい。
【0023】スペーサ38は、ガラスやプラスチックな
どからなるボール型またはシリンダ型のものを用いるこ
とができ、コレステリック液晶層37の厚みを数μm〜
数10μmに制御する。特に、透明基板31,33に可
とう性を有する材料を用いる場合には、透明基板31,
33の変形によってコレステリック液晶層37の厚みが
大きく変化しないように、周囲に接着成分が塗布された
スペーサを用いて透明基板31,33を接着することが
好ましい。
【0024】コレステリック液晶層37を形成するコレ
ステリック液晶としては、ステロイド系コレステロール
誘導体、あるいはシッフ塩基系、アゾ系、エステル系、
ビフェニル系などのネマチック液晶の一部に光学活性基
を導入したカイラルネマチック液晶、またはこれらをシ
ッフ塩基系、アゾ系、アゾキシ系、エタン系、ビフェニ
ル系、ターフェニル系、シクロヘキシルカルボン酸エス
テル系、ヘェニルシクロヘキサン系、安息香酸エステル
系、ピリミジン系、ジオキサン系、トラン系、シクロヘ
キシルシクロヘキサンエステル系、アルケニル系などの
正の誘電率異方性を有するネマチック液晶、またはこれ
らの混合液晶に、カイラル剤として添加した材料を用い
ることができる。
【0025】液晶分子が螺旋構造を持つコレステリック
液晶は、螺旋軸に入射した光を右円偏光と左円偏光に分
け、螺旋の捩じれ方向に一致する円偏光成分をブラッグ
反射し、残りの光を透過させる選択反射現象を起こす。
反射光の中心波長λ、および反射波長幅Δλは、螺旋ピ
ッチをp、螺旋軸に直交する平面内の平均屈折率をn、
複屈折率をΔnとすると、それぞれλ=n・p、Δλ=
Δn・pで表され、コレステリック液晶層による反射光
は螺旋ピッチに依存した鮮やかな色を呈する。
【0026】パルス信号を印加した直後のコレステリッ
ク液晶層は、図2に示すような電気光学応答を示し、印
加されたパルス信号の電圧が、Vfh,90以上のとき
には、ホメオトロピック組織からプレーナー組織に変化
した選択反射状態となり、Vpf,10とVfh,10
の間のときには、フォーカルコニック組織による透過状
態となり、Vpf,90以下のときには、パルス信号印
加前の状態を継続した状態、すなわちプレーナー組織に
よる選択反射状態またはフォーカルコニック組織による
透過状態となる。
【0027】ただし、図中、縦軸は正規化反射率であ
り、最大反射率を100、最小反射率を0として、正規
化している。また、プレーナー組織、フォーカルコニッ
ク組織およびホメオトロピック組織の各状態間には、遷
移領域が存在するため、正規化反射率が90以上の場合
を選択反射状態、正規化反射率が10以下の場合を透過
状態と定義し、プレーナー組織とフォーカルコニック組
織のしきい値電圧を、遷移領域の前後に対して、それぞ
れVpf,90、Vpf,10とし、フォーカルコニッ
ク組織とホメオトロピック組織のしきい値電圧を、遷移
領域の前後に対して、それぞれVfh,10、Vfh,
90とする。
【0028】外部書き込み装置20の画像光出力手段2
1は、書き込み光として任意の光量の画像光1を画像記
憶表示媒体30に照射できるものであればよく、レーザ
ビームスキャン装置、LEDアレイ、CRTディスプレ
イ、プラズマディスプレイ、ELディスプレイなどの自
発光素子、液晶シャッタなどの調光素子と蛍光管、キセ
ノンランプ、ハロゲンランプ、水銀ランプなどの光源と
を組み合わせたもの、または液晶投影機やフィルム投射
機などの投影機を用いることができる。
【0029】外部書き込み装置20のトリガー発信部2
2は、画像光出力手段21とともに制御部23によって
制御されて、画像記憶表示装置10のトリガー受信部1
2にトリガー信号3を発信するもので、この例は、赤外
線や電磁波などの無線通信手段によってトリガーパルス
を発信する場合である。
【0030】画像記憶表示装置10のトリガー受信部1
2は、このトリガー信号3を受信して電気信号に変換
し、駆動回路11をトリガーするものであり、駆動回路
11は、トリガー受信部12によってトリガーされて、
画像記憶表示媒体30の透明電極32,34間に駆動電
圧を印加し、メモリ性を有する表示層としてのコレステ
リック液晶層37に画像を書き込むものである。
【0031】駆動回路11は、接触子やコネクタなどに
よって画像記憶表示媒体30の透明電極32,34に接
続する。画像記憶表示装置10の内蔵電源13として
は、充電池や太陽電池などを用いる。
【0032】上述したシステムでは、画像書き込み時、
画像記憶表示装置10を外部書き込み装置20に近接ま
たは密着させ、画像光出力手段21からの画像光1が画
像記憶表示媒体30の光導電層35上に結像するように
位置を調整して、画像光出力手段21から画像記憶表示
媒体30の透明基板31側に画像光1を照射するととも
に、トリガー発信部22からトリガー受信部12にトリ
ガー信号3を送信する。
【0033】図3に示すように、時点taで、画像光出
力手段21から画像光1を出力させると同時に、トリガ
ー発信部22からトリガー信号3を送信させる。これに
よって、駆動回路11から透明電極32,34間に、駆
動電圧として交流パルス電圧が印加される。同図に示す
ように、画像光1は駆動電圧の終了後の時点tbまで継
続して出力させる。
【0034】図4に、図1の例の画像記憶表示媒体30
の等価回路を示す。図1の例の画像記憶表示媒体30
は、光導電層35、光吸収層36およびコレステリック
液晶層37が直列に接続されたものであり、それぞれ
は、等価静電容量Co,Ce,Ccと等価抵抗値Ro,
Re,Rcが並列に接続されたものとなる。
【0035】光吸収層36の抵抗値Reは十分に大き
く、光吸収層36は絶縁体とみなすことができる。コレ
ステリック液晶層37の抵抗値Rcも十分に大きく、ま
た、コレステリック液晶層37の静電容量Ccは、液晶
が誘電率異方性を有することから、液晶の配向状態に依
存して変化する。光導電層35の抵抗値Roは、外部書
き込み装置20の画像光出力手段21から光導電層35
に照射される画像光1の光量に応じて変化する。
【0036】画像光1の光量が小さい場合には、光導電
層35の抵抗値Roが十分に大きく、コレステリック液
晶層37に印加される電圧Vcは、透明電極32,34
間に印加される電圧(光導電層35、光吸収層36およ
びコレステリック液晶層37の全体に印加される電圧)
をVとすると、静電容量Co,Ce,Ccによる分圧に
よって、式(1)のようになる。
【0037】 Vc=(C/Cc)V …(1) ただし、 C=Co・Ce・Cc/(Co・Ce+Ce・Cc+Cc・Co)…(2) である。
【0038】一方、画像光1の光量が増加すると、内部
光電効果によって光導電層35の抵抗値Roが減少し
て、コレステリック液晶層37に印加される電圧Vcが
上昇する。
【0039】すなわち、図1の例の画像記憶表示媒体3
0では、外部書き込み装置20の画像光出力手段21か
ら画像記憶表示媒体30に照射される画像光1の光量に
応じて、透明電極32,34間に電圧Vが印加されたと
きのコレステリック液晶層37に印加される電圧Vcが
変えられ、それに応じてコレステリック液晶層37のコ
レステリック液晶の配向状態が変えられる。
【0040】具体的に、コレステリック液晶層37の、
光導電層35の照射光量が大きい部分に重なる部分は、
フォーカルコニック組織による透過状態となり、光導電
層35の照射光量が小さい部分に重なる部分は、プレー
ナー組織による選択反射状態となって、コレステリック
液晶層37に画像光1に応じた画像が書き込まれる。
【0041】このようにして一旦、画像が書き込まれれ
ば、プレーナー組織およびフォーカルコニック組織の安
定性によって、電圧Vの印加が断たれても、コレステリ
ック液晶層37は書き込まれた画像を記憶し続け、外光
の選択反射によって同じ画像を表示する。
【0042】〔装置の第2の例〕図5は、この発明の画
像記憶表示装置および外部書き込み装置の第2の例を示
す。
【0043】この例では、具体的に、画像記憶表示媒体
30の透明基板31,33をPET(ポリエチレンテレ
フタレート)基板とし、透明電極32,34をITO電
極とし、光導電層35を、電荷発生層35a、電荷輸送
層35bおよび電荷発生層35cを積層したものとす
る。
【0044】外部書き込み装置20の制御部としては、
液晶パネルに画像信号を出力することが可能で、かつG
PIBボードを搭載してGPIB機器の制御が可能なパ
ーソナルコンピュータ24を用いて、トリガー発信部を
パーソナルコンピュータ24に兼ねさせるとともに、画
像光出力手段21としては、モノクロの透過型TFT液
晶パネル25と、電圧制御によってオンオフ制御および
光量調整が可能なハロゲン光源26とを組み合わせて、
ハロゲン光源26から透過型TFT液晶パネル25に平
行光2を照射するものを用いる。
【0045】画像記憶表示装置10の駆動部としては、
GPIB制御可能な任意波形発生器14と高圧電源アン
プ15を用い、任意波形発生器14をGPIBケーブル
4によって外部書き込み装置20のパーソナルコンピュ
ータ24と接続し、高圧電源アンプ15を画像記憶表示
媒体30の透明電極32,34に接続する。
【0046】〔試作および実験〕実際に、図5の例の外
部書き込み装置20および画像記憶表示装置10を作製
して、画像の書き込みおよび表示を試みた。
【0047】ITO電極(透明電極32)が形成された
1インチ角125μm厚のPET基板(透明基板31)
上に、BZP(ベンズイミダールペリレン)を0.08
μm厚に蒸着して、電荷発生層35aを形成し、その上
に、ビフェニル−ジアミン系材7.2%、ポリカーボネ
ート、ビスフェノールZ(ポリ(4,4’−シクロヘキ
シリデンジフェニレンカーボネート))10.8%、モ
ノクロロベンゼン82%の溶液を、さらにモノクロロベ
ンゼンによって2倍に希釈した液を、スピンコートによ
って3μm厚に塗布して、電荷輸送層35bを形成し、
その上に、電荷発生層35aと同様にBZPを0.08
μm厚に蒸着して、電荷発生層35cを形成した。
【0048】この電荷発生層35c上に、ブラック樹脂
BKR−105(日本化薬社製)をスピンコート塗布
し、100℃で2分間乾燥させて、光吸収層36を形成
した。
【0049】グリーンの色光を選択反射するコレステリ
ック液晶と高分子前駆体との混合溶液として、正の誘電
率異方性を有するネマチック液晶BL012(メルク社
製)60.0wt%、右旋性のカイラル剤CB15(メ
ルク社製)20.0wt%、および右旋性のカイラル剤
CE2(メルク社製)20.0wt%を混合した溶液
に、チオール系UV重合高分子前駆体NOA65(ノー
ランド社製)を15wt%添加したものを調製した。
【0050】上記のように形成した光吸収層36上に、
スペーサ38として、5μm径の球状スペーサ、ミクロ
パールSP−205(積水ファインケミカル社製)を湿
式散布するとともに、上記のように調製して60℃に加
熱した混合溶液を滴下し、ITO電極(透明電極34)
が形成された1インチ角125μm厚のPET基板(透
明基板33)を、ITO電極(透明電極34)が混合溶
液と接するように密着させた。
【0051】この液晶セルに、空気圧を用いた平滑化装
置によって圧力を加えた後、60℃のホットプレート上
で、波長365nm、強度50mW/cm2のUV光
を、外光入射面(透明基板33)側から60秒間照射し
て、画像記憶表示媒体30としてグリーンの画像を表示
するものを得た。
【0052】任意波形発生器14としてHP33120
Aを用い、高圧電源アンプ15としてTREK社製モデ
ル609を用い、上記のように作製した画像記憶表示媒
体30のITO電極(透明電極32,34)からドータ
イトによって電線を引き出し、高圧電源アンプ15の出
力に結線した。透過型TFT液晶パネル25としては、
150:1のコントラストを有するものを用いた。
【0053】任意波形発生器14を50Hz、5パルス
の交流パルスが得られるように設定し、高圧電源電圧を
390Vピークツーピークとし、ハロゲン光源26の光
量を光導電層35上で波長550nm換算で300μW
/cm2に調整して、画像の書き込みを行ったところ、
画像記憶表示媒体30の画像光1の照射光量が大きい部
分ではグリーンの表示が得られ、画像光1の照射光量が
小さい部分ではブラックの表示が得られた。
【0054】この条件で1000回書き込みを行った
が、特性が劣化することなく画像を書き込めることが確
認できた。また、書き込み画像を1ヶ月放置しておいて
も、画像の劣化は見られなかった。
【0055】〔他の例〕図1および図5の例は、画像記
憶表示媒体30のメモリ性を有する表示層としてコレス
テリック液晶を用いる場合であるが、表示層としては、
無電源でメモリ性を有するものであれば、コレステリッ
ク液晶に限らず、強誘電性液晶、電気泳動カプセル、2
色粒子回転などを用いることができる。ただし、光導電
層とのインピーダンスマッチングが良好になる点で、液
晶系のものを用いるのが望ましい。
【0056】また、上述した例は、画像記憶表示媒体が
単層の表示層によって単色を表示する場合であるが、例
えば、それぞれブルー、グリーン、レッドを表示する3
層のコレステリック液晶層などのメモリ性を有する表示
層を積層することによって、白色および黒色を含む多色
を表示する画像記憶表示媒体とすることもできる。
【0057】
【発明の効果】上述したように、この発明によれば、表
示画像を容易に書き替えることができるとともに、表示
用のエネルギー消費が少なくなり、かつ画像記憶表示装
置を小型かつ安価に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像記憶表示装置および外部書き込
み装置の第1の例を示す図である。
【図2】コレステリック液晶のパルス信号に対する電気
光学応答の例を示す図である。
【図3】画像光、トリガー信号および駆動電圧のタイミ
ング関係を示す図である。
【図4】図1の例の画像記憶表示媒体の等価回路を示す
図である。
【図5】この発明の画像記憶表示装置および外部書き込
み装置の第2の例を示す図である。
【符号の説明】
1…画像光 3…トリガー信号 10…画像記憶表示装置 11…駆動回路 12…トリガー受信部 13…内蔵電源 14…任意波形発生器 15…高圧電源アンプ 20…外部書き込み装置 21…画像光出力手段 22…トリガー発信部 23…制御部 24…パーソナルコンピュータ 25…透過型TFT液晶パネル 26…ハロゲン光源 30…画像記憶表示媒体 31,33…透明基板 32,34…透明電極 35…光導電層 36…光吸収層 37…コレステリック液晶層(メモリ性を有する表示
層) 38…スペーサ
フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA62 FA02 GA03 HA01 HA02 HA06 HA08 HA28 MA20 2H092 HA04 JA24 MA04 MA05 MA06 NA25 PA01 PA03 PA06 PA13 RA10 5C006 AA02 BB16 BF15 EA01 FA41 FA47 FA51 5C094 AA15 AA22 BA09 BA49 CA19 CA24 DA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像光出力手段とトリガー発信部を備える
    外部書き込み装置の前記画像光出力手段から照射された
    画像光に感応してインピーダンスが変化する光導電層
    と、この光導電層のインピーダンス変化に対応して静止
    画像を記憶するメモリ性を有する表示層とを有する画像
    記憶表示媒体と、 前記画像光出力手段からの画像光の出力に同期して前記
    トリガー発信部から発信されたトリガー信号を受信して
    前記表示層を駆動し、前記表示層に静止画像を書き込む
    駆動部と、 を備える画像記憶表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像記憶表示装置において、 前記駆動部は、赤外線またはその他の無線通信手段によ
    って、または当該画像記憶表示装置もしくは前記外部書
    き込み装置から取り外すことができるケーブルによっ
    て、前記トリガー発信部からトリガー信号を受信する画
    像記憶表示装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2の画像記憶表示装置にお
    いて、 前記表示層がコレステリック液晶層である画像記憶表示
    装置。
JP25299099A 1999-09-07 1999-09-07 画像記憶表示装置 Pending JP2001075499A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25299099A JP2001075499A (ja) 1999-09-07 1999-09-07 画像記憶表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25299099A JP2001075499A (ja) 1999-09-07 1999-09-07 画像記憶表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001075499A true JP2001075499A (ja) 2001-03-23

Family

ID=17244976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25299099A Pending JP2001075499A (ja) 1999-09-07 1999-09-07 画像記憶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001075499A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014038351A (ja) * 2006-06-02 2014-02-27 Compound Photonics Ltd 光アドレス式グレースケール電荷蓄積型空間光変調器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014038351A (ja) * 2006-06-02 2014-02-27 Compound Photonics Ltd 光アドレス式グレースケール電荷蓄積型空間光変調器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7903324B2 (en) Optical switching element and photoaddressable display medium using the same
US7619600B2 (en) Driving method of liquid crystal device and driving device of liquid crystal device
JP4207559B2 (ja) 光変調媒体および光変調方法
US8199086B2 (en) Stacked color photodisplay
US8384633B2 (en) Optical writing display apparatus, optical writing apparatus and optical writing method
US8547313B2 (en) Driving apparatus for photo-addressing type display element, driving method and photo-addressing type display apparatus
JP2002507765A (ja) 電気泳動ディスプレイおよびそのディスプレイにアドレスするためのシステム
JP3690472B2 (ja) 表示記憶媒体、画像書き込み方法および画像書き込み装置
US8502759B2 (en) Light modulation element, driving method and drive apparatus
JPH11237644A (ja) 液晶デバイス、その駆動方法および駆動装置
US8054260B2 (en) Driving method of stacked light modulating device, and driving device of stacked light modulating device
JP4666046B2 (ja) 光書き込み装置、及びプログラム
US7817213B2 (en) Method for driving liquid crystal device and driving apparatus for the liquid crystal device
JP4244446B2 (ja) 情報表示装置及びその駆動方法
JP2001075499A (ja) 画像記憶表示装置
US8054533B2 (en) Image record medium and image record apparatus
JP2001166340A (ja) コレステリック液晶表示素子およびコレステリック液晶表示装置
JP3747709B2 (ja) 光書き込み型記録表示媒体及び光書き込み型記録装置
JP3748005B2 (ja) 表示記憶媒体、画像書き込み方法および画像書き込み装置
JP2001083480A (ja) コレステリック液晶表示素子の駆動方法、およびコレステリック液晶表示装置
JP3932884B2 (ja) 画像書込装置
JP3906652B2 (ja) 電子記録媒体重ね書込装置
JPH11237600A (ja) 情報記憶媒体および情報書き込み装置
JP2001188219A (ja) 液晶表示装置及びこれを備えた電子機器
JP2008122733A (ja) 光変調素子、並びにその書き込み方法および書き込み装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040927

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20041006

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041203

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050105

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050427

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02