JP2001074023A - コンクリート製品用アンカーボルトのねじ山潰し機 - Google Patents

コンクリート製品用アンカーボルトのねじ山潰し機

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JP2001074023A
JP2001074023A JP24811799A JP24811799A JP2001074023A JP 2001074023 A JP2001074023 A JP 2001074023A JP 24811799 A JP24811799 A JP 24811799A JP 24811799 A JP24811799 A JP 24811799A JP 2001074023 A JP2001074023 A JP 2001074023A
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Toshikatsu Hayashi
利勝 林
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Kaieitechno Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分割して製造した製品A,Bを雌ねじ部材と
雄ねじ部材の連結器で一体化する際に、アンカーボルト
のねじ部Sの所定位置に雌ねじ部材2を係止している係
止ナットNが、雌ねじ部材2と雄ねじ部材4の緊締時に
座面摩擦で共回りして緩むのを防止するため、ねじ部S
のねじ山の一部を塑性変形させて、座面摩擦以上の抵抗
を発生させるアンカーボルトのねじ山潰し機を提供する
こと。 【解決手段】 角筒状のフレーム50内に固着した挟持
爪10を突設した固定部材20と、リンク結合した圧潰
爪30を突設した可動部材40を、フレーム内に固着し
た油圧シリンダ60で駆動可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】大型のコンクリート製品の製
造用型枠と製造設備の簡略化と、運搬から施工に至るコ
スト縮減を図るため、分割して製造したコンクリート製
品A,B(以下、製品A,Bと称す)の連結する端部に
アンカーボルトのねじ部を露出しおき、連結器となる雌
ねじ部材と雄ねじ部材をそれぞれのねじ部に係止して、
施工現場で当接した後両製品A,Bの雌ねじ部材と雄ね
じ部材を締結し一体化する要望が近年増加してきた。本
発明は、上記連結器の締結に際してアンカーボルトのね
じ部の所定位置に雌ねじ部材を係止する係止ナットが、
雌ねじ部材と雄ねじ部材の緊締時に座面の摩擦により同
一方向へ共回りして緩むのを防止するために、予めねじ
部のねじ山の一部を潰す(塑性変形させる)、コンクリ
ート製品用アンカーボルトのねじ山潰し機に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、製品A,Bを連結する雌ねじ部
材2と雄ねじ部材4より成る連結器と、雌ねじ部材を係
止する係止ナットNの従来技術の緩み防止の説明図であ
る。コンクリート製品A,Bの連結時には、予め、一方
の製品A端部の凹陥部K内に露出させたアンカーボルト
Anのねじ部Sに雌ねじ部材2を挿通して、ねじ部Sの
所定位置n1まで係止ナットNを螺入しておき、他方の
製品Bには端部bから突出しないよう雄ねじ部材4をア
ンカーボルトAnのねじ部Sに直接螺入しておき、両製
品A,Bの当接面a,bを当接した後、係止ナットNに
より係止顎3を介して内側から係止されている雌ねじ部
材2を、雄ねじ部材4に螺入し締結しているが、締結時
に雌ねじ部材2を矢符方向Rへ回転させると所定位置n
1に螺入していた係止ナットNが、座面nzと係止顎3
間の摩擦のため矢符rで示す方向へ共回りして緩むこと
が多く、係止ナットNが共回りすれば、連結器の雌ねじ
部材2に所定トルクを加えて緊締することができず、ア
ンカーボルトAnのねじ部Sに軸力Pを発生させて、当
接面a,bに押圧力ap,bpを加えて連結強度を向上
させことができない。
【0003】従来技術では、上記共回りを避ける係止ナ
ットの緩み止めとして、アンカーボルトAnのねじ部S
にねじ用の嫌気性接着剤Adを塗付して係止ナットNを
所定位置n1まで螺入していたが、ねじ用の嫌気性接着
剤Adの硬化時間が長いため連結作業が捗らず、完全に
硬化していなければ前記同様共回りするので、再度雌ね
じ部材2と雄ねじ部材4の締結を緩めて一旦取り外した
後係止ナットNを所定位置n1にセットし直す必要があ
り困惑していた。また、ねじ部Sに鏨によるねじ山潰し
を研究してみたが熟練を要するうえ緩み止め効果の再現
性に乏しく、ねじ部Sと係止ナットN間を電溶Wで固定
することも行ってみたが作業空間が狭く電極の装着も困
難であった。なお、連結器自体の延びを最小限に抑える
ため小さく造られた雌ねじ部材2内にはロックナットを
使用するスペースは存在しない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術の欠点を排除
し、製品A,Bの連結に際して雌ねじ部材と雄ねじ部材
の緊締時に、雌ねじ部材を係止する係止ナットが座面の
摩擦によって共回りして緩むのを防止するため、予め、
アンカーボルトのねじ部に螺入した係止ナットの緩む方
向のねじ山を塑性変形させて、座面摩擦以上の抵抗を発
生させるアンカーボルトのねじ山を潰す作業が、熟練を
要せず短時間で容易に行えるコンクリート製品用アンカ
ーボルトのねじ山潰し機を提供すること。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、この発明の請求項1記載のアンカーボルトのねじ山
潰し機(以下、ねじ山潰し機と称す)は、上部にアンカ
ーボルトのねじ部を挟持する円弧状断面の挟持爪を突設
し、側面の所定寸法離れた上下二箇所にリンク孔を貫設
し、前面の略中央部に拡径部を有する収容孔を貫設し、
収容孔内に圧縮スプリングを上下方向に変位可能に遊挿
した長方形断面の固定部材と、上部にアンカーボルトの
ねじ山を潰す鋸歯状の圧潰爪を前記固定部材の圧潰爪に
対向するよう突設し、側面の前記固定部材のリンク孔に
対して下側位置に所定寸法離れた上下二箇所のリンク孔
を貫設すると共に、下部にストローク調整腕を前記固定
付部材側へ突設した長方形断面の可動部材を、両部材の
リンク孔間に枢着した四枚のリンクを介して平行のまま
下降して近接または上昇して離反可能に連結し、前記固
定部材の一側を、上下に開口した角筒状のフレームの一
端内側に固着し、フレームの他端内側に単動式の油圧シ
リンダをピストンの端部が前記可動部材の押圧面に対向
するよう固着し構成した、ことを特徴とするものであ
る。
【0006】また、この発明の請求項2記載のねじ山潰
し機は、前記請求項1記載の可動部材のリンク孔を、固
定部材のリンク孔より上方位置に貫設して、可動部材が
固定部材に対して、上昇して近接または下降して離反可
能に連結したことを特徴とするものである。
【0007】また、この発明の請求項3記載のねじ山潰
し機は、大径のアンカーボルトに適用するもので、上部
にアンカーボルトのねじ部を挟持してねじ山を潰す鋸歯
状の圧潰爪を前面へ向けて突設し、上下方向の中央部近
傍に下方に傾斜した平行四辺形の案内溝を穿設し、案内
溝の上下部に収容穴を穿設し、収容穴内に圧縮スプリン
グを遊挿し前後方向の中心線上の上下部にストローク調
整用ねじ孔を螺刻した長方形断面の固定部材と、上部に
アンカーボルトのねじ部を挟持してねじ山を潰す鋸歯状
の圧潰爪を前記固定部材の圧潰爪に対向するよう突設
し、上下方向の中央部近傍に下方に傾斜した平行四辺形
の摺動部を突設し、前記収容穴の対向面に大径の収容穴
を穿設し、正面側中心線上の前記ストローク調整用ねじ
孔の対向位置に、大径の上下方向の長孔部と連続する小
径の上下方向の長孔部を貫設した長方形断面の可動部材
を、両部材の案内溝と摺動溝を介して平行のまま下降し
て近接または上昇して離反可能に係合し、前記固定部材
の一側を、上下に開口した角筒状のフレームの一端内側
に固着し、フレームの他端内側に単動式の油圧シリンダ
をピストンの端部が前記可動部材の押圧面に対向するよ
う固着して構成した、ことを特徴とするものである。
【0008】また、この発明の請求項4記載のねじ山潰
し機は、前記請求項3記載の可動部材を固定部材に対し
て、平行のまま上昇して近接または下降して離反可能に
連結するため、可動部材の摺動部と固定部材の案内溝を
上方へ傾斜させて構成した、ことを特徴とするものであ
る。
【0009】更に、この発明の請求項5記載のねじ山潰
し機は、前記請求項1乃至4記載の前記鋸歯状の歯を有
する圧潰爪を、係止ナットが緩み方向へ回転する場合の
抵抗力が、前記雌ねじ部材と締付ナットの座面摩擦以上
になるようにねじ山を潰すため、対応するねじ部のねじ
山ピッチの1乃至1.5倍のピッチで、角度60゜乃至
90゜の複数の歯を有する圧潰爪に形成した、ことを特
徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】〔実施例〕図1は、本発明の請求
項1に係る実施例の概略構成を示す斜視図である。この
実施例では、手持ち用のハンドル52を左右に突設した
角筒状のフレーム50内に固着したアンカーボルトを挟
持する挟持爪10を突設した固定部材20と、固定部材
20にリンク結合したねじ山を潰す圧潰爪30を突設し
た可動部材40と、可動部材40の駆動源となる単動式
の油圧シリンダ60から構成されている。矢符Cは正面
側である。以下、本発明を図に基づき詳細に説明する。
【0011】図2は、図1のA−A線断面図で、単動式
油圧シリンダ60は断面を省略している。以下、本発明
の実施例を図に基づき詳記すると、上部にアンカーボル
トのねじ部Sを挟持する円弧状当接面10aを有する挟
持爪10を突設し、側面の所定寸法離れた上下二箇所に
リンク孔12a,12bを貫設し、前面側の略中央部か
ら拡径部14を有する圧縮スプリング18の収容孔16
を貫設し、収容孔16内に圧縮スプリング18を一部突
出させて遊挿した長方形断面の固定部材20と、上部に
ねじ山を潰す鋸歯状の歯30aを有する圧潰爪30(次
に詳記する)を前記挟持爪10に対向するよう突設し、
下部に調整ねじ34sを進退可能に螺設したストローク
調整腕34を水平方向に突設し、側面の前記固定部材2
0のリンク孔12a,12bに対して所定寸法離れた下
側位置に上下のリンク孔32a,32bを貫設した長方
形断面の可動部材40を、両部材20,40のリンク孔
12a,12b,32a,32bに挿通した四本の枢軸
13,33に枢着した四枚のリンク44を介して接近ま
たは離反可能に連結し、前記固定部材20の一側20e
を、上下に開口した角筒状のフレーム50の一端内側5
4に固着し、フレーム50の他端内側56に単動式の油
圧シリンダ60をピストン64の端部64eが前記可動
部材40の押圧面40tに当接するよう固着し構成し
た。なお、符号60Cは図示省略の油圧ポンプの配管に
接続するカプラーであり、図下部に示すのは、後述する
請求項2に係る実施例の概略図である。
【0012】図3は、本発明の請求項1に係る実施例の
動作を示す説明図で、上記の構成による本実施例は、左
側の図に示す単動式の油圧シリンダ60に加圧すればピ
ストン64の端部64eが可動部材40の押圧面40t
を押圧するが、可動部材40は固定部材20にリンク4
4結合されているためリンク44の回転軌跡に拘束さ
れ、矢符で示す右側の図のよう前記圧縮スプリング18
を圧縮して下方へ下がりながら押圧され、固定部材20
との間隔が平行状態のまま接近し、挟持爪10と圧潰爪
30間に挟まれたねじ山を塑性変形させる。そして、単
動式油圧シリンダ60への加圧を除けば、可動部材40
は固定部材20との間に内設した圧縮スプリング18の
弾発力により、圧潰爪30と挟持爪10の間隔が開いて
元の状態に復帰する。なお、可動部材40下部のストロ
ーク調整ねじ34aを押し込めば、圧潰爪30と挟持爪
10の間隔が広がるよう調整できる。
【0013】図4は、本発明の請求項1に係る実施例の
装着を示す説明図で、コンクリート製品Aの端部の凹陥
部K内に露出させたアンカーボルトAnのねじ部Sに、
予め使用する連結器の雌ねじ部材2を挿通して係止ナッ
トNを所定位置以上(図の位置n2)に螺入しておき、
ねじ部Sの先端部を固定部材20の挟持爪10の底部に
当接させて、ねじ部Sの後側に挟持爪10が位置するよ
うねじ山潰し機を挿入し、単動式油圧シリンダ60に加
圧すれば、固定部材20の挟持爪10と可動部材40の
圧潰爪30の間に挟持されたねじ部Sのねじ山が、圧潰
爪30の歯30aに押圧されながら可動部材40の移動
に伴い下方へ塑性変形して数秒で再現性のあるねじ山潰
しが行える。そこで、単動式の油圧シリンダ60への加
圧を除けば、可動部材40は圧縮スプリング18の反発
力により原位置に復帰し挟持爪10と圧潰爪30の間が
開くのでねじ山潰し機を撤去することができる。
【0014】図5は、本発明の請求項1に係る実施例の
作用を示す説明図で、図5(a)に示す左側の図は、ね
じ山潰し機を撤去直後のねじ山潰し部S2の正面視で、
係止ナットNは所定位置以上n2に螺入されており、係
止ナットN下部のねじ部S2はねじ山が潰されている。
右側に示す図は、工具を用いて係止ナットNをねじ山潰
し部S2に螺入して所定位置n1に戻した状態を示して
いる。
【0015】図5(b)は、製品A,Bを当接した連結
時を示す図で、連結器の雄ねじ部材4に雌ねじ部材2を
螺合した後雄ねじ部材4の歯輪状の工具係合部4Kを工
具により固定し、雌ねじ部材2の歯輪状の工具係合部2
Kをトルクレンチ等で矢符R方向へ緊締した場合に、所
定位置n1において雌ねじ部材2を係止顎3を介して係
止している係止ナットNが、ねじ山を潰したねじ部S2
との抵抗によって、座面nzと係止顎3間の摩擦抵抗で
同一方向へ回ることなく完全な緩み止め効果が発揮でき
る。
【0016】前出の図2下部に示した請求項2に係る実
施例は、可動部材40Aが固定部材20Aに対して、上
昇して近接または下降して離反可能にリンク44で連結
するため、可動部材40Aのリンク孔32a,32bを
固定部材20Aのリンク孔12a,12bの軸心より上
方位置に貫設すると共に、固定部材20Aの下部に調整
ねじ24sを備えたストローク調整腕24を前方へ突設
して構成している。
【0017】また、前記可動部材40の圧潰爪30の歯
30aを、対応するねじ山ピッチの1乃至1.5倍で、
角度60゜乃至90゜の複数の平行な山部に形成して、
固定部材20と可動部材40の材質は焼き入れ硬さHR
C=45〜50に熱処理した合金工具鋼の使用が好まし
い。
【0018】図6は、本発明の請求項3に係る実施例の
概略構成を示す斜視図で、矢符Cは正面側である。この
実施例では、手持ち用のハンドル122を左右に突設し
た角筒状のフレーム120内に固着した、アンカーボル
トを挟持してねじ山を潰す鋸歯状の歯70aを有する圧
潰爪70を前面へ向けて突設した固定部材80と、固定
部材80に摺動部94(次に述べる)を介して係合し
た、ねじ山を潰す鋸歯状の歯90aを有する圧潰爪90
を、前記圧潰爪70に対向するよう突設した可動部材1
00と、可動部材100の駆動源となるフレーム120
内に固着した単動式の油圧シリンダ110とから構成さ
れている。以下、本発明の実施例を図に基づき詳細に説
明する。
【0019】図7は、図6のB−B線断面図であり、図
8は、要部である固定部材80と可動部材100の斜視
図である。以下本発明の実施例を図に基づき詳記する
と、上部にアンカーボルトのねじ部Sを挟持してねじ山
を潰す鋸歯状の歯70aを有する圧潰爪70を前面へ向
けて突設し、前面の中央部近傍に下方に傾斜した平行四
辺形の案内溝74を水平に穿設し、案内溝74上下の左
右両側に収容穴76を穿設し、収容穴76底部から組付
用ねじ孔77を背面まで貫設し、上下の左右収容穴76
の中間にストローク調整用ねじ孔79を貫設した長方形
断面の固定部材80と、固定部材80の圧潰爪70に対
向するよう上部にアンカーボルトのねじ部のねじ山を潰
す鋸歯状の歯90aを有する圧潰爪90を背面へ向けて
突設し、背面の中央部近傍にトの字形に下方に傾斜した
平行四辺形の摺動部94を水平に突設し、前記収容穴7
6の対向面に大径の収容穴96を穿設し、両部材80,
100の収容穴76,96間に4個の圧縮スプリング7
8を挟装し、前記固定部材80のストローク調整用ねじ
孔79対向位置の前面に上下方向にクリアランスを有す
る大径の長孔部87と連続して背面まで貫通する小径の
長孔部88を穿設した長方形断面の可動部材100を、
長孔部87を通してストローク調整ねじ89を固定部材
80のストローク調整ねじ孔79に所定位置まで螺入し
て、両部材80,100間の開閉ストロークを調整可能
にし、前記固定部材80の一側80eを前記組付用ねじ
孔77を介して、上下に開口した角筒状のフレーム12
0の一端内側124に固着し、フレームの他端内側12
6に単動式の油圧シリンダ110をピストン114の端
部114eが前記可動部材100の押圧面100tに当
接するよう固着して構成した。なお、符号110Cは圧
油用のカプラーである。
【0020】上記のように構成すれば、予めアンカーボ
ルトのねじ部Sに雌ねじ部材2を挿通して係止ナットN
を所定位置以上n2まで螺入しておき、前出の図4と同
様に前記ねじ部Sの先端部を固定部材80の圧潰爪70
の底部に当接させて、ねじ部Sの後側に圧潰爪70が位
置するようねじ山潰し機を挿入し、単動式油圧シリンダ
110に加圧すれば、固定部材80の圧潰爪70と可動
部材100の圧潰爪90の間に挟持されたねじ部Sのね
じ山が、両圧潰爪70,90に押圧されながら可動部材
100の移動に伴い下方へ塑性変形して数秒で再現性の
あるねじ山潰しが行える。そこで、単動式の油圧シリン
ダ110への加圧を除けば、可動部材100は圧縮スプ
リング78の反発力により原位置に復帰しねじ山潰し機
を撤去することができる。そして、ねじ山を潰したねじ
部S2に係止ナットNが螺入するよう所定位置n1に戻
せば、連結器の締結時にねじ部S2が雌ねじ部材との座
面摩擦より大きな抵抗となって係止ナットNの完全な緩
み止め効果が発揮できる。
【0021】図示省略するが、請求項4に係る実施例と
して、前記可動部材100が固定部材80に対して、上
昇して近接または下降して離反可能にするため、可動部
材100の摺動部94と固定部材80の案内溝74を上
方へ傾斜させて構成してもよい。
【0022】更に、前記固定部材80と前記可動部材1
00の圧潰爪70,90の歯70a,90aを、対応す
るねじ山ピッチの1乃至1.5倍で、角度60゜乃至9
0゜の複数の平行な山部に形成する。そして、固定部材
80と可動部材100の材質は焼き入れ硬さHRC=4
5〜50に熱処理した合金工具鋼の使用が好ましい。
【0023】
【発明の効果】本発明のねじ山潰し機は、分割して製造
したコンクリート製品A,Bを雌ねじ部材と雄ねじ部材
より成る連結器で一体化する場合の緊締時に、雌ねじ部
材をアンカーボルトに内側から係止している係止ナット
が座面の摩擦によって共回りして緩むのを防止するた
め、予め、アンカーボルトのねじ部に螺入した係止ナッ
トの緩む方向のねじ山を塑性変形させ、座面摩擦以上の
抵抗を発生させるアンカーボルトのねじ山潰しが、熟練
を要せず数秒間で容易に行え、共回りを防止して完全な
緩み止め効果が発揮できるので、連結器の雌ねじ部材と
雄ねじ部材間に所定トルクで加えてアンカーボルトのね
じ部に軸力を発生させ、コンクリート製品A,Bの当接
面に押圧力を加えて連結強度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の請求項1に係る実施例の概略構成
を示す斜視図である。
【図2】は、図1のA−A線面図である。
【図3】は、本発明の請求項1に係る実施例の動作状態
を示す説明図である。
【図4】は、本発明の請求項1に係る実施例の装着を示
す説明図である。
【図5】は、本発明の請求項1に係る実施例の作用説明
図である。
【図6】は、本発明の請求項3に係る実施例の概略構成
を示す斜視図である。
【図7】は、図5のB−B線断面図である。
【図8】は、本発明の請求項3に係る実施例の可動部材
と固定部材の斜視図である。
【図9】は、コンクリート製品A,Bを連結する雌ねじ
部材と雄ねじ部材より成る連結器と、従来技術の係止ナ
ットの緩み防止の説明図である。
【符号の説明】
N−係止ナット nz−座面 S−ねじ部 S2−ねじ山を潰したねじ部 2−連結器の雌ねじ部材 3−雌ねじ部材の係止顎 4−連結器の雄ねじ部材 10−挟持爪 10a−円弧状当接面 20−固定部材 30−圧潰爪 30a−圧潰爪の歯 40−可動部材 50−フレーム 60−油圧シリンダ 64−ピストン 70−圧潰爪 70a−圧潰爪の歯 80−固定部材 90−圧潰爪 90a−圧潰爪の歯 100−可動部材 110−油圧シリンダ 114−ピストン 120−フレーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート製品A,Bを連結する連結
    器を係止する係止ナットの緩み防止のためのアンカーボ
    ルトのねじ山潰し機であって、上部に円弧状断面の挟持
    爪を突設し、側面の所定寸法離れた上下二箇所にリンク
    孔を貫設し、前面側の略中央部から拡径部を有する収容
    孔を貫設し、収容孔内に圧縮スプリングを遊挿した長方
    形断面の固定部材と、上部に鋸歯状の歯を有する圧潰爪
    を前記固定部材の挟持爪に対向するよう突設し、側面の
    前記固定部材のリンク孔に対して下側に所定寸法離れた
    上下二箇所のリンク孔を貫設し下部にストローク調整腕
    を後方へ向けて突設した長方形断面の可動部材を、両部
    材のリンク孔間に枢着した四枚のリンクを介して下降し
    て近接または上昇して離反可能に連結し、前記固定部材
    の後部を角筒状のフレームの一端内側に固着し、フレー
    ムの他端内側に油圧シリンダをピストンの端部が前記可
    動部材の押圧面に対向するよう固着した、ことを特徴と
    するコンクリート製品用アンカーボルトのねじ山潰し
    機。
  2. 【請求項2】前記可動部材が固定部材に対して、上昇し
    て近接または下降して離反可能に連結するため、可動部
    材のリンク孔を固定部材のリンク孔より上方位置に貫設
    した、ことを特徴とする請求項1記載のコンクリート製
    品用アンカーボルトのねじ山潰し機。
  3. 【請求項3】 コンクリート製品A,Bを連結する連結
    器を係止する係止ナットの緩み防止のためのアンカーボ
    ルトのねじ山潰し機であって、上部に鋸歯状の歯を有す
    る圧潰爪を突設し、前面側の中央部近傍に下方に傾斜し
    た平行四辺形の案内溝を穿設し、案内溝の上下部に複数
    の収容穴を穿設し、収容穴内に圧縮スプリングを遊挿
    し、前面側中心線上の上下部にストローク調整用ねじ孔
    を螺刻した長方形断面の固定部材と、上部に鋸歯状の歯
    を有する圧潰爪を前記固定部材の圧潰爪に対向するよう
    突設し、背面側中央部近傍に前記案内溝に摺接する下方
    に傾斜した平行四辺形の摺動部を突設し、前記収容穴の
    対向面に大径の収容穴を穿設し、正面側中心線上の前記
    ストローク調整用ねじ孔の対向位置に、大径の上下方向
    の長孔部と連続する小径の上下方向の長孔部を貫設した
    長方形断面の可動部材を、案内溝と摺動溝を介して下降
    して近接または上昇して離反可能に係合し、前記固定部
    材の一側を角筒状のフレームの一端内側に固着し、フレ
    ームの他端内側に油圧シリンダをピストンの端部が前記
    可動部材の押圧面に対向するよう固着した、ことを特徴
    とするコンクリート製品用アンカーボルトのねじ山潰し
    機。
  4. 【請求項4】前記可動部材が固定部材に対して、上昇し
    て近接または下降して離反可能に連結するため、可動部
    材の摺動部と固定部材の案内溝が上方へ傾斜している、
    ことを特徴とする請求項3記載のコンクリート製品用ア
    ンカーボルトのねじ山潰し機。
  5. 【請求項5】前記鋸歯状の圧潰爪を、対応するねじ山ピ
    ッチの1乃至1.5倍ピッチ、60゜乃至90゜の複数
    の山部を有する圧潰爪に形成した、ことを特徴とする請
    求項1乃至4何れか1項記載のコンクリート製品用アン
    カーボルトのねじ山潰し機。
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JP2005121216A (ja) * 2003-09-24 2005-05-12 Nsk Ltd ボールねじ機構
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