JP2001073805A - エンジンの燃料制御装置 - Google Patents

エンジンの燃料制御装置

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JP2001073805A
JP2001073805A JP24552199A JP24552199A JP2001073805A JP 2001073805 A JP2001073805 A JP 2001073805A JP 24552199 A JP24552199 A JP 24552199A JP 24552199 A JP24552199 A JP 24552199A JP 2001073805 A JP2001073805 A JP 2001073805A
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fuel metering
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一 山
Tadatoshi Goto
忠敏 後藤
Kazuya Sakamoto
和也 坂元
Hiroshi Sakamoto
宏 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】エンジンの燃料制御装置において、付勢手
段4の出力部7を燃料調量部1に接当させ、付勢手段4
の付勢力8で燃料調量部1をアクチュエータ2の出力部
2aに接当させ、位置センサ5で付勢手段4の出力部7
の位置を検出することに基づいて、燃料調量部1の調量
位置を検出し、燃料調量部1の調量位置とエンジン回転
速度とに基づいて、コントローラ3がアクチュエータ2
の作動を制御するようにした。 【効果】燃料調量部1をガバナレバーや連動板と一体に
作動させる必要がないため、慣性力が小さくなり、応答
性が良い。このため、燃料調量部1の制御の整定速度が
速い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの燃料制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンの燃料制御装置として、
図5に示す技術と図6に示す技術とが知られている。以
下、図5に示す技術を「従来技術1」、図6に示す技術
を「従来技術2」という。これら従来技術1・2は、い
ずれもエンジンの燃料制御装置であって、アクチュエー
タ102とコントローラ103とを設け、コントローラ
103がアクチュエータ102の作動を制御し、アクチ
ュエータ102で燃料調量部101の調量位置を制御す
る。
【0003】そして、図5に示す従来技術1は、メカニ
カルガバナ130と位置センサ105と回転速度センサ
106とを備え、メカニカルガバナ130のガバナレバ
ー131を介してアクチュエータ102の出力部102
aに燃料調量部101を連動連結し、位置センサ105
でアクチュエータ102の出力部102aの位置を検出
することに基づいて、燃料調量部101の調量位置を検
出し、回転速度センサ106でエンジン回転速度を検出
し、燃料調量部101の位置とエンジン回転速度とに基
づいて、コントローラ103がアクチュエータ102の
作動を制御する。
【0004】そして、図6に示す従来技術2は、アクチ
ュエータ102と燃料調量部101とを前後に配置し、
付勢手段104と連動板132と位置センサ105と回
転速度センサ106とを備え、付勢手段104の付勢力
108で燃料調量部101をアクチュエータ102の出
力部102aに接当させることができるようにし、連動
板132を燃料調量部101に固定し、上下段違いに配
置した位置センサ105と燃料調量部101とを連動板
132で連動連結し、位置センサ105で燃料調量部1
01の調量位置を検出することに基づいて、燃料調量部
101の調量位置を検出し、回転速度センサ106でエ
ンジン回転速度を検出し、燃料調量部101の調量位置
とエンジン回転速度とに基づいて、コントローラ103
がアクチュエータ102の作動を制御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、次
の問題がある。 《1》燃料調量部101の制御の整定速度が遅くなる。
図5の従来技術1では、メカニカルガバナ130のガバ
ナレバー131を介してアクチュエータ102の出力部
102aに燃料調量部101を連動連結しているため、
次の欠点がある。燃料調量部101がガバナレバー13
1と一体に作動するため、慣性力が大きくなり、応答性
が悪い。図6の従来技術2では、アクチュエータ102
と燃料調量部101とを前後に配置し、連動板132を
燃料調量部101に固定し、位置センサ105をアクチ
ュエータ102の下方に位置し、上下段違いに配置した
位置センサ105と燃料調量部101とを連動板132
で連動連結しているため、次の欠点がある。連動板13
2が大型で高重量となり、この連動板132が燃料調量
部101と一体に作動するため、慣性力が大きくなり、
応答性が悪い。このように、従来技術1・2のいずれの
場合にも慣性力が大きくなり、応答性が悪く、燃料調量
部101の制御の整定速度が遅くなる。
【0006】《2》急速な調速操作時に、燃料調量部1
01の制御誤差が大きくなり易い。上記問題《1》を解
決するため、図7に示すように、従来技術1を改良し、
付勢手段104を設け、付勢手段104の出力部107
を燃料調量部101に接当させ、この付勢手段104の
付勢力108で燃料調量部101をアクチュエータ10
2の出力部102aに接当させることも考えられる。し
かし、この改良案の場合、急速な調速操作により、アク
チュエータ102の出力部102aが燃料調量部101
から離れる方向に急速に作動すると、燃料調量部101
が速やかにアクチュエータ102の出力部102aの作
動に追従することができず、アクチュエータ102の出
力部102aが燃料調量部101から離れることがあ
る。このため、アクチュエータ102の出力部102a
の位置を検出することに基づいて検出した燃料調量部1
01の調量位置と、燃料調量部101の実際の調量位置
との間にずれが生じ、燃料調量部101の制御誤差が大
きくなり易い。
【0007】《3》温度変化による燃料調量部101の
制御誤差が起こり易い。従来技術1・2では、いずれも
位置センサ105に差動トランスを用いているため、次
の欠点がある。差動トランスは、被検出部111の位置
を複数の二次誘導コイル111aの各誘起電圧の差に基
づいて検出するため、温度変化による検出誤差が大き
く、燃料調量部101の制御誤差が起こり易い。
【0008】《4》位置センサ105が大型化し、その
配置が困難になる。従来技術1・2では、いずれも位置
センサ105に差動トランスを用いているため、次の欠
点がある。差動トランスは、センサコイルの巻き数が多
い。また、センサコイルの長さが検出距離の6倍程度必
要となる。このため、位置センサ105が大型化し、そ
の配置が困難になる。
【0009】上記従来技術1・2及び従来技術1の改良
案の問題点をまとめると、次の通りである。 《1》燃料調量部の制御の整定速度が遅くなる。 《2》急速な調速操作時に、燃料調量部の制御誤差が大
きくなり易い。 《3》温度変化による燃料調量部の制御誤差が起こり易
い。 《4》位置センサが大型化し、その配置が困難になる。 本発明の課題は、上記問題を解決できるエンジンの燃料
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】主要な請求項1の発明の
構成は、次の通りである。図1に示すように、アクチュ
エータ2とコントローラ3とを備え、コントローラ3で
アクチュエータ2の作動を制御し、アクチュエータ2で
燃料調量部1の調量位置を制御するようにした、エンジ
ンの燃料制御装置において、付勢手段4と位置センサ5
と回転速度センサ6とを備え、付勢手段4の出力部7を
燃料調量部1に接当させ、この付勢手段4の付勢力8で
燃料調量部1をアクチュエータ2の出力部2aに接当さ
せ、位置センサ5で付勢手段4の出力部7の位置を検出
することに基づいて、燃料調量部1の調量位置を検出
し、回転速度センサ6でエンジン回転速度を検出し、燃
料調量部1の調量位置とエンジン回転速度とに基づい
て、コントローラ3がアクチュエータ2の作動を制御す
るようにした、ことを特徴とするエンジンの燃料制御装
置。
【0011】
【発明の作用及び効果】(請求項1の発明)請求項1の発
明は、次の作用効果を奏する。 《1》燃料調量部1の制御の整定速度が速い。図1に示
すように、付勢手段4の出力部7を燃料調量部1に接当
させ、この付勢手段4の付勢力8で燃料調量部1をアク
チュエータ2の出力部2aに接当させているため、次の
利点がある。燃料調量部1をガバナレバーや連動板と一
体に作動させる必要がないため、慣性力が小さくなり、
応答性が良い。このため、燃料調量部1の制御の整定速
度が速い。
【0012】《2》急速な調速操作時に、燃料調量部1
の制御誤差が大きくなりにくい。図1に示すように、付
勢手段4の出力部7を燃料調量部1に接当させ、この付
勢手段4の付勢力8で燃料調量部1をアクチュエータ2
の出力部2aに接当させ、位置センサ5で付勢手段4の
出力部7の位置を検出することに基づいて、燃料調量部
1の調量位置を検出するため、次の利点がある。急速な
調速操作により、アクチュエータ2の出力部2aが燃料
調量部1から離れる方向に急速に作動しても、付勢手段
4の出力部7は燃料調量部1から離れることがない。こ
のため、付勢手段4の出力部7の位置を検出することに
基づいて検出した燃料調量部1の調量位置と、燃料調量
部1の実際の調量位置との間にずれが生じることがな
く、燃料調量部1の制御誤差が大きくなりにくい。
【0013】(請求項2の発明)請求項2の発明は、請
求項1の発明の作用効果に加え、次の作用効果を奏す
る。 《3》温度変化による燃料調量部1の制御誤差が起こり
にくい。センサコイル10に交流電圧を印加して、セン
サコイル10内に磁界を発生させるとともに、この磁界
によって誘起電圧を誘起させ、この誘起電圧の信号に基
づく検出波22(図3参照)の位相により、磁気応答部
材11とセンサコイル10の相対位置を検出し、この相
対位置の検出を介して、前記付勢手段4の出力部7の位
置を検出するため、次の利点がある。センサコイル10
の温度が変化し、誘起電圧が変動しても、検出波22の
位相には大きな変化が生じないので、誘起電圧の差をと
る差動トランスに比べ、燃料調量部1の調量位置の検出
誤差が小さくなり、温度変化による燃料調量部1の制御
誤差が起こりにくい。
【0014】《4》位置センサ5を小型化でき、その配
置が容易になる。付勢手段4の出力部7の位置を検出波
22の位相に基づいて検出するため、被検出部の位置を
複数の二次誘導コイルの各誘起電圧の差に基づいて検出
する差動トランスに比べ、センサコイル10の巻き数が
少なくて済む。また、センサコイル10の長さが検出距
離の6倍程度必要となる差動トランスに比べ、センサコ
イル10の長さを短くできる。これらの理由により、位
置センサ5を小型化でき、その配置が容易になる。
【0015】(請求項3の発明)請求項3の発明は、請
求項1または請求項2の発明の作用効果に加え、次の作
用効果を奏する。 《5》位置センサ5の調節を簡単に行うことができる。
図1に示すように、支持部26の進退調節により、セン
サコイル10と磁気応答性部材11の相対位置を調節で
きるようにしたため、次の利点がある。支持部26の進
退調節により、位置センサ5の調節を簡単に行うことが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1から図4は本発明の実施形態を説明
する図である。この実施形態では、ディーゼルエンジン
を用いる。このディーゼルエンジンは、燃料供給装置と
始動増量具と燃料制御装置とを備えている。
【0017】燃料供給装置の構成は、次の通りである。
燃料供給装置は、エンジンの燃焼室に燃料を供給するた
めのもので、図2に示すように、燃料噴射ポンプ33と
燃料噴射カム軸34と始動増量具35とを備えている。
燃料噴射ポンプ33は、燃料調量部1となる燃料調量ラ
ック36を備え、この燃料調量ラック36は、燃料増減
方向にスライドできるようになっている。燃料噴射ポン
プ33は、ポンプ収容ケース37内に収容されている。
ポンプ収容ケース37は、クランクケース(図外)の横側
に形成され、その上部開口から燃料噴射ポンプ33を挿
入する。燃料噴射ポンプ33から吐出された燃料は、燃
料噴射管と燃料噴射弁とを経由して燃焼室に噴射され
る。燃料噴射カム軸34は、ポンプ収容ケース37内
で、燃料噴射ポンプ33の下方に架設されている。燃料
噴射カム軸34の入力部は、ギヤケース38内に侵入し
ている。このギヤケース38は、クランクケースの前部
に取り付けられている。燃料噴射カム軸34の入力部に
は、燃料噴射カムギヤ39が取り付けられ、この燃料噴
射カムギヤ39は、クランクギヤで駆動される。
【0018】始動増量具35は、エンジン始動時に燃料
増量を行うためのもので、ケーシング24と出力部7と
バネ25とを備えている。ケーシング24は、ポンプ収
容ケース37の端壁に固定され、バネ25は、ケーシン
グ24に収容されている。出力部7は、ケーシング24
からポンプ収容ケース37内に突出し、バネ25で突出
方向に付勢され、その先端は、燃料調量ラック36の燃
料減量側端面に接当している。このため、燃料調量ラッ
ク36は、バネ25で燃料増量方向に付勢されることに
なる。エンジン停止中は、後述するアクチュエータ2の
出力部2aが燃料減量側に大きく突出しており、燃料調
量ラック36は、バネ25の付勢力に抗して、燃料無噴
射位置に止められている。エンジン始動時には、アクチ
ュエータ2の出力部2aがアクチュエータ2の本体側に
引かれ、燃料調量ラック36は、バネ25の付勢力で、
始動増量位置まで移動する。エンジン運転中、始動増量
具35は、燃料調量ラック36をアクチュエータ2の出
力部2aに接当させ、またはガバナレバー31に接当さ
せる付勢手段4として機能する。
【0019】燃料制御装置の構成は、次の通りである。
燃料制御装置は、燃料噴射ポンプ33の燃料調量ラック
36の調量位置を制御するためのものであり、メカニカ
ルガバナ30と電子制御部50とを備えている。燃料制
御装置では、メカニカルガバナ30によるメカ制御と電
子制御部50による電子制御とが行われる。すなわち、
燃料調量ラック36の調量領域の途中で電子制御とメカ
制御とが自動的に切り替わり、この切り替わり位置より
も燃料減量側の領域では、電子制御が行われ、この切り
替わり位置よりも燃料増量側の領域では、メカ制御が行
われる。
【0020】メカニカルガバナ30の構成は、次の通り
である。メカニカルガバナ30は、ガバナレバー31と
調速レバー40とガバナウエイト41とガバナスリーブ
42とを備えている。ガバナレバー31は、ギヤケース
38内に枢軸31aで揺動自在に取り付けられている。
ガバナレバー31の先端は、ポンプ収容ケース37内に
侵入し、燃料調量ラック36のラックピン36aにその
燃料増量側から臨んでいる。調速レバー40は、ギヤケ
ース38に取り付けられている。ガバナレバー31と調
速レバー40との間には、ガバナスプリング(図外)が架
設され、ガバナレバー31は、ガバナスプリング(図
外)のスプリング力で燃料増量側に付勢される。ガバナ
ウエイト41は、球形で、傾斜孔43に収容されてい
る。傾斜孔43は、燃料噴射カムギヤ39に内設され、
ガバナレバー31に近づくにつれて回転中心から遠ざか
る向きに傾斜している。ガバナスリーブ42は、燃料噴
射カム軸34に外嵌され、ガバナウエイト41とガバナ
レバー31との間にスライド自在に設けられている。
【0021】メカニカルガバナ30の機能は、次の通り
である。ガバナスプリングのスプリング力とガバナウエ
イト41から発生するガバナ力との不釣り合い力によ
り、ガバナレバー31が揺動する。燃料調量ラック36
は、バネ25で燃料増量方向に付勢されているため、メ
カ制御領域では、ラックピン36aはガバナレバー31
にその燃料減量側から接当する。メカ制御領域では、燃
料調量ラック36は、ガバナレバー31の揺動に追従
し、エンジン負荷の変動に拘わらず、エンジン回転速度
をほぼ一定に維持する。尚、メカ制御領域では、後述す
るアクチュエータ2の出力部21は燃料調量ラック36
から離れている。
【0022】電子制御部50の構成は、次の通りであ
る。電子制御部50は、回転速度設定手段44と回転速
度センサ6と位置センサ5とコントローラ3とアクチュ
エータ2と電源46とを備えている。回転速度設定手段
44は、操作レバーである。回転速度センサ6は、燃料
噴射カムギヤ39の回転速度の検出に基づいて、エンジ
ン回転速度を検出する。位置センサ5は、燃料調量ラッ
ク36の位置を検出する。コントローラ3は、マイコン
であり、アクチュエータ2の作動を制御する。アクチュ
エータ2は、燃料調量ラック36の位置を制御する。位
置センサ5とアクチュエータ2の構成は、後述する。
【0023】電子制御部50の機能は、次の通りであ
る。電子制御部50では、エンジンの設定回転速度と実
際の回転速度と燃料調量ラック36の位置との検出値に
基づいて、コントローラ3で燃料調量ラック36の目標
値を演算し、電源46からアクチュエータ2への通電量
を制御し、アクチュエータ2の作動を制御する。燃料調
量ラック36はバネ25で燃料増量方向に付勢されてい
るため、電子制御領域では、燃料調量ラック36の燃料
増量側端部は、アクチュエータ2の出力部2aの先端に
接当し、燃料調量ラック36は、アクチュエータ2の出
力部2aの作動に追従する。尚、電子制御領域では、ガ
バナレバー31はラックピン36aから離れている。
【0024】アクチュエータ2の構成は、次の通りであ
る。図1に示すように、アクチュエータ2には、リニア
ソレノイドが用いられ、出力部2aとケーシング2bと
コア2cとバネ2dとコイル2eとを備えている。出力
部2aは、非磁性体で形成され、コア2cに貫通状に固
定され、その先端部は、一方のケーシング2bの先端部
2fから突出され、燃料調量ラック36の燃料増量側の
端面に臨んでいる。コア2cは、磁性体で形成され、ケ
ーシング2b内にスライド自在に収容されている。バネ
2dは、ケーシング2bの端壁2gとコア2cとの間に
介設され、出力部2aを突出方向に付勢している。コイ
ル2eは、筒状に形成され、ケーシング2b内に収容さ
れ、コア2cをその周囲から取り囲んでいる。コイル2
eに通電すると、内部に磁界が発生し、バネ2dの付勢
力に抗して、コア2cが引き込み方向に吸引される。
【0025】位置センサ5の構成は、次の通りである。
位置センサ5は、磁気応答部材11とセンサコイル10
とを備えている。センサコイル5は、筒形に形成され、
複数の一次励磁巻線5aと複数の二次誘導巻線5bとを
備え、一次励磁巻線5aの間に二次誘導巻線5bが挟ま
れている。各一次励磁巻線5aの巻き方向は同じとし、
直列に接続している。各二次誘導巻線5bの巻き方向は
互いに逆とし、直列に接続している。磁気応答部材11
は、磁性を備えた直線の線状体で、ピアノ線が用いられ
ている。センサコイル5は、磁気応答部材11の先端位
置を検出する。
【0026】位置センサ5の取付構造は、次の通りであ
る付勢手段4を兼ねる始動増量具35は、支持部26を
備えている。支持部26は、ネジ杆26aと頭部26b
とを備え、ネジ杆26a内にセンサコイル10が内設さ
れている。センサコイル10内には磁気応答性部材11
の案内孔10aが設けられている。支持部26は、付勢
手段4のケーシング24の基端部に進退自在にネジ嵌合
されている。センサコイル10のリード線10bは、支
持部26の頭部26bから引き出されている。磁気応答
性部材11は、出力部7の基端に片持ち支持されてい
る。磁気応答性部材11の先端部は、センサコイル10
の案内孔10aに挿入されている。
【0027】位置センサ5の検出原理は、次の通りであ
る。一次励磁巻線5aに交流電圧を印加すると、センサ
コイル5内に磁界が発生し、二次誘導巻線5bにそれぞ
れ誘起電圧が誘起される。各誘起電圧は磁気応答部材1
1の変位に基づいて変化する。コントローラ3は、各誘
起電圧の信号で図3に示すサインカーブの検出波22を
合成する。コントローラ3は、磁気応答性部材11が所
定の基準位置にある場合に発生するサインカーブの基準
波48のゼロクロス点48aと、検出波22のゼロクロ
ス点22aとの位相差に基づいて、磁気応答性部材11
の先端位置を検出する。尚、図3中の縦軸は電圧、横軸
は時間を示す。
【0028】この実施形態において好適に使用できる位
置センサの構成は、次の通りである。一次励磁巻線及び
二次誘導巻線を持つセンサコイル10において、一次励
磁巻線を一相の励磁交流信号(例えばsinωtとす
る)によって励磁し、検出対象の位置に応じた位相角θ
に対応する振幅関数を持つ誘導出力信号を、サイン振幅
関数とコサイン振幅関数の2相特性で、二次誘導巻線か
ら発生するようにした位置センサは、例えば、特開平1
0−153402号に示されているので、本実施形態に
おいても、これを利用することができる。すなわち、検
出対象の位置に応じた位相角θに対応する振幅関数を持
つ、レゾルバタイプの2つの誘導出力信号sinθsi
nωtおよびcosθsinωtが、二次誘導巻線から
出力される。これらの出力信号sinθsinωtおよ
びcosθsinωtにおける振幅関数sinθ及びc
osθの位相成分θを、位相検出回路(若しくは振幅位
相変換手段)で計測することで、検出対象位置をアブソ
リュートで検出することができる。この種の位相検出回
路としては、例えば、特開平9−126809号公報に
示された技術を用いて構成するとよい。あるいは、公知
のレゾレバ出力を処理するために使用されるR−Dコン
バータを、この位相検出回路として使用するようにして
もよい。
【0029】なお、上記実施形態では、センサコイル1
0が一次励磁巻線と二次誘導巻線を持つものとしたが、
これに限らず、一次励磁巻線のみを持ち、そのインダク
タンス変化に基づき検出対象物の位置を検出するように
してもよい。位置センサのコイルを一次巻線のみとした
実施例を図4に示す。図4は、サイン及びコサイン関数
特性を示す振幅をそれぞれ持つ2つの交流出力信号にお
いて、電気角で0度から360度までのフルの範囲での
振幅変化が得られるようにする実施例を示す。図4
(A)は、この実施例に係る位置検出装置におけるセン
サコイル10と磁気応答部材11との物理的配置関係の
一例を外観略図によって示すもの、同図(B)はコイル
軸方向断面略図、同図(C)は該センサコイル10の電
気回路の一例を示す図である。図4に示す位置センサ
は、検出対象の直線位置を検出するものであり、例え
ば、センサコイル10が相対的に固定されており、磁気
応答部材11が検出対象の変位に応じて相対的に直線変
位する。この逆に、磁気応答部材11を相対的に固定
し、センサコイル10を検出対象の変位に応じて相対的
に変位させてもよいのは勿論である。磁気応答部材11
は例えば針金のような細いものであり、鉄のような磁性
体を用いるとよく、あるいは銅のような良導電体を用い
ることもできる。
【0030】図4において、センサコイル10は、同相
の交流信号sinωtによって励磁される複数の巻線L
α,LA,LB,LC,LD,Lβを、検出対象の変位
方向に沿って順次配列してなる。磁気応答部材11は、
センサコイル10に対して相対的に変位するように配置
され、検出対象位置に応じて該部材11とセンサコイル
10の各コイルとの相対的位置が変化し、この相対的位
置に応じて各巻線Lα,LA,LB,LC,LD,Lβ
のインダクタンスを変化させ、前記部材11の端部11
aが1つのコイルの一端から他端まで変位する間で該コ
イルの両端間電圧が漸増又は漸減するようになる。アナ
ログ演算回路20,21は、抵抗回路群RS1,RS2
とオペアンプOP1,OP2とを含んで構成されてお
り、端子13,14,15,16,17,18,19を
介して各巻線Lα,LA,LB,LC,LD,Lβの端
子間電圧Vα,VA,VB,VC,VD,Vβをそれぞ
れ取り出し、それらを加算及び/又は減算することによ
り、検出対象位置(磁気応答部材11の端部11aのセ
ンサコイル10内への侵入位置)に応じて所定の周期関
数特性に従う振幅をそれぞれ示す複数の交流出力信号s
inθsinωtおよびcosθsinωtを生成す
る。これらの交流出力信号sinθsinωtおよびc
osθsinωtを位相検出回路22に入力し、その振
幅関数sinθ及びcosθの位相角成分θを検出する
ことで、検出対象位置(磁気応答性部材11の端部11
aのセンサコイル10内への侵入位置)をアブソリュー
トで検出することができる。センサコイル10における
コイルの数や配置等は、図示例に限らず、種々に変更可
能である。
【0031】以上の構成により、磁気応答部材11の各
巻線に対する近接又は侵入の度合いが増すほど該巻線の
自己インダクタンスが増加し、該部材の端部が1つの巻
線の一端から他端まで変位する間で該巻線の両端間電圧
が漸増する。複数の巻線Lα,LA,LB,LC,L
D,Lβが検出対象の変位方向に沿って順次配列されて
なることにより、これら巻線に対する磁気応答部材の位
置が、検出対象の変位に応じて相対的に変位するにつ
れ、各巻線の両端間電圧Vα,VA,VB,VC,V
D,Vβの漸増変化が順番に起こる。或る巻線の出力電
圧が傾斜している区間において、当該巻線の一端から他
端に向かって磁気応答部材11の端部が変位しているこ
とになる。典型的には、磁気応答部材11の端部が或る
1つの巻線の一端から他端まで変位する間に生じる該巻
線の両端間電圧の漸増変化カーブは、サイン又はコサイ
ン関数における90度の範囲の関数値変化になぞらえる
ことができる。そこで、各巻線の出力電圧Vα,VA,
VB,VC,VD,Vβをそれぞれ適切に組み合わせて
加算及び/又は減算することにより、検出対象位置に応
じたサイン及びコサイン関数特性を示す振幅をそれぞれ
持つ2つの交流出力信号sinθsinωt及びcos
θsinωtを生成することができる。
【0032】例えば、アナログ演算回路20では、巻線
LA,LB,LC,LDの出力電圧VA,VB,VC,
VDを用いて所定の演算をすることで、サイン関数特性
の振幅カーブを示す交流出力信号を得ることができ、こ
れは、等価的に「sinθsinωt」で示すことがで
きる。また、アナログ演算回路21では、巻線Lα,L
A,LB,LC,LD,Lβの出力電圧Vα,VA,V
B,VC,VD,Vβを用いて所定の演算をすること
で、コサイン関数特性の振幅カーブを示す交流出力信号
を得ることができる。これは、等価的に「cosθsi
nωt」で示すことができる。
【0033】各交流出力信号の振幅成分であるサイン及
びコサイン関数における位相角θは、検出対象位置に対
応しており、90度の範囲の位相角θが、1個の巻線の
長さKに対応している。従って、4Kの長さの有効検出
範囲は、位相角θの0度から360度までの範囲に対応
している。よって、この位相角θを検出することによ
り、4Kの長さの範囲における検出対象位置をアブソリ
ュートで検出することができる。
【0034】サイン及びコサイン関数特性の交流出力信
号sinθsinωt及びcosθsinωtにおける
振幅関数sinθ及びcosθの位相成分θを、位相検
出回路(若しくは振幅位相変換手段)22で計測するこ
とで、検出対象位置をアブソリュートで検出することが
できる。この位相検出回路22としては、例えば前記特
開平9−126809号公報に示された技術を用いて構
成するとよい。あるいは、前記のように、公知のレゾル
バ出力を処理するために使用されるR−Dコンバータ
を、この位相検出回路22として使用するようにしても
よい。なお、図中の符号11´は先端11a´が巻線L
βの位置まで侵入した磁気応答部材を示し、符号12は
交流電源を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るエンジンの燃料制御装
置の模式図である。
【図2】図1のエンジンで用いる燃料供給装置と燃料制
御装置の説明図である。
【図3】図1のエンジンで用いる位置センサの検出原理
の説明図である。
【図4】図1のエンジンで好適に用いることができる位
置センサの実施例の説明図で、図4(A)は、センサコ
イルと磁気応答部材との物理的配置関係の一例を外観略
図によって示すもの、図4(B)はコイル軸方向断面略
図、図4(C)は該センサコイルの電気回路の一例を示
す図である。
【図5】従来技術1の模式図である。
【図6】従来技術2の模式図である。
【図7】従来技術1の改良案の模式図である。
【符号の説明】
1…燃料調量部、2…アクチュエータ、2a…出力部、
3…コントローラ、4…付勢手段、5…位置センサ、6
…回転速度センサ、7…出力部、8…付勢力、10…セ
ンサコイル、11…磁気応答部材、22…検出波、24
…ケーシング、25…バネ、26…支持部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山 一 大阪府堺市築港新町3丁8番 株式会社ク ボタ堺臨海工場内 (72)発明者 後藤 忠敏 東京都八王子市東町1番6 橋完LKビル 5階 株式会社アミテック内 (72)発明者 坂元 和也 東京都八王子市東町1番6 橋完LKビル 5階 株式会社アミテック内 (72)発明者 坂本 宏 東京都八王子市東町1番6 橋完LKビル 5階 株式会社アミテック内 Fターム(参考) 3G060 AB01 AC02 AC08 BA02 BA03 CA01 DA00 DA06 FA07 GA01 GA03 3G301 HA02 JA00 JA03 JA17 JA20 MA11 NB06 PB03Z PB04Z PE01Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータ(2)とコントローラ
    (3)とを備え、コントローラ(3)でアクチュエータ
    (2)の作動を制御し、アクチュエータ(2)で燃料調
    量部(1)の調量位置を制御するようにした、エンジン
    の燃料制御装置において、 付勢手段(4)と位置センサ(5)と回転速度センサ
    (6)とを備え、付勢手段(4)の出力部(7)を燃料
    調量部(1)に接当させ、この付勢手段(4)の付勢力
    (8)で燃料調量部(1)をアクチュエータ(2)の出
    力部(2a)に接当させ、位置センサ(5)で付勢手段
    (4)の出力部(7)の位置を検出することに基づい
    て、燃料調量部(1)の調量位置を検出し、回転速度セ
    ンサ(6)でエンジン回転速度を検出し、燃料調量部
    (1)の調量位置とエンジン回転速度とに基づいて、コ
    ントローラ(3)がアクチュエータ(2)の作動を制御
    するようにした、ことを特徴とするエンジンの燃料制御
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したエンジンの燃料制御
    装置において、 前記位置センサ(5)は、磁気応答部材(11)とセン
    サコイル(10)とを備え、センサコイル(10)に交
    流電圧を印加して、センサコイル(10)内に磁界を発
    生させるとともに、この磁界によって誘起電圧を誘起さ
    せ、この誘起電圧の信号に基づく検出波(22)の位相
    により、磁気応答部材(11)とセンサコイル(10)
    の相対位置を検出し、この相対位置の検出を介して、前
    記付勢手段(4)の出力部(7)の位置を検出するよう
    にした、ことを特徴とするエンジンの燃料制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載したエン
    ジンの燃料制御装置において、 前記付勢手段(4)は、ケーシング(24)と出力部
    (7)とバネ(25)と支持部(26)とを備え、バネ
    (25)をケーシング(24)内に収容して、出力部
    (7)を付勢し、支持部(26)をケーシング(24)
    に進退自在にネジ嵌合し、前記磁気応答部材(11)と
    センサコイル(10)のうち、一方を支持部(26)に
    支持させ、他方を出力部(7)に支持させ、支持部(2
    6)の進退調節により、センサコイル(10)と磁気応
    答性部材(11)の相対位置を調節できるようにした、
    ことを特徴とするエンジンの燃料制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006024999A1 (de) * 2005-06-14 2007-05-24 Laar, A.S. Betätigungseinrichtung für das Abgasüberstromventil des Dieselmotors
JP2010216404A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Kubota Corp ディーゼルエンジンの電子ガバナ

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DE102006024999A1 (de) * 2005-06-14 2007-05-24 Laar, A.S. Betätigungseinrichtung für das Abgasüberstromventil des Dieselmotors
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