JP2001072763A - ポリフェニレンエーテルの製造方法 - Google Patents

ポリフェニレンエーテルの製造方法

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JP2001072763A
JP2001072763A JP24919899A JP24919899A JP2001072763A JP 2001072763 A JP2001072763 A JP 2001072763A JP 24919899 A JP24919899 A JP 24919899A JP 24919899 A JP24919899 A JP 24919899A JP 2001072763 A JP2001072763 A JP 2001072763A
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Yuji Takeda
祐二 武田
Akio Hasebe
明夫 長谷部
Chiharu Nishizawa
千春 西沢
Kiyoshi Yoshida
浄 吉田
Yasushi Kosaka
靖 香坂
Seiichi Kawaguchi
清一 川口
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平均粒径が揃い、かつ残存溶媒の少ない粒子
状のポリフェニレンエーテルの製造方法を提供する。 【解決手段】 均一反応で重合したポリフェニレンエー
テルであって、かつ固液分離前のポリフェニレンエーテ
ルスラリー中のポリフェニレンエーテル粒子が、10メ
ッシュの篩を通過しない割合がその全体量の5重量%以
下であり、かつ145メッシュの篩を通過する割合がそ
の全体量の20〜80重量%であり、かつ280メッシ
ュの篩を通過する割合がその全体量の12重量%以上で
あるポリフェニレンエーテルを乾燥後圧縮し、次いで粉
砕することからなる平均粒径が揃い残存溶媒量が少ない
ポリフェニレンエーテルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリフェニレンエ
ーテルの製造方法に関する。詳しくは残存溶媒量が少な
く、かつ平均粒径の揃った粒子状のポリフェニレンエー
テルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンエーテルは、フェノール
化合物を銅、マンガン、あるいはコバルトを含有する酸
化カップリング重合触媒を用い、芳香族系溶剤、あるい
は芳香族系溶剤と非溶剤の混合溶媒中で酸素の存在下で
重合し得られる。反応後のポリフェニレンエーテル溶液
は反応停止操作および触媒除去操作後、ポリフェニレン
エーテルの非溶媒中に投入され固形化される。固形化後
固液分離されたポリフェニレンエーテルは乾燥工程に送
られ粉末状のポリフェニレンエーテル粒子が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリフ
ェニレンエーテル製造工程におけるポリフェニレンエー
テル粒子製造技術は技術的難しさが伴い、乾燥後のポリ
フェニレンエーテル粒子には粗大な粒子や微細な粒子が
多数含まれ粒子径が不均一になってしまう。粗大な粒子
は押出し時の溶融不良を起こし、また微細な粒子は飛散
や押出機の食い込み不良を起こすといった問題が発生し
ていた。さらには乾燥が不十分な場合にはポリフェニレ
ンエーテルに残存する溶媒類は、押出機で他の樹脂とポ
リフェニレンエーテルを溶融混合させる際に、溶媒類の
揮発による作業環境の悪化等の問題を起こしていた。
【0004】これらの問題点を解決するため、種々の検
討が行われている。例えば、微細な粒子の粒径粗大化
は、微細粒子の粒径増加方法(特公昭55−17775
号公報、特公昭60−23696号公報)および粒径増
大補助剤(特開昭62−172022号公報)などが検
討されている。また、残存溶媒の除去は特定の有機溶剤
比率の重合溶媒を使用する方法(特開平5−29512
1号公報)などが検討されている。しかしながら、上記
に提案された方法だけでは、いまだ粒径分布の狭い粒子
を得ることは難しく、また残存溶媒除去の為特定の有機
溶剤比率の重合溶媒を用いても固形化後のスラリー中の
ポリフェニレンエーテル粒子の状態によって乾燥後の残
存溶媒量が変動してしまうため安定的に残存溶媒量の少
ないポリフェニレンエーテルを得ることが難しかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記事情
に鑑み、鋭意検討を行った結果、ポリフェニレンエーテ
ルが均一に溶解した重合反応液をポリフェニレンエーテ
ルの非溶媒と接触させポリフェニレンエーテルの固形化
を行い、固液分離前のスラリー中の粒子径が特定範囲の
ポリフェニレンエーテルを固液分離、乾燥、圧縮及び粉
砕することにより平均粒径が揃い、かつ残存溶媒量が少
ないポリフェニレンエーテルが得られることを見い出
し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、特定粒径のポリフェ
ニレンエーテルスラリーを固液分離、乾燥、圧縮、次い
で粉砕することを特徴とするポリフェニレンエーテルの
製造法に係わるものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明におけるポリフェニレンエ
ーテルは、一般式(1)の繰り返し単位で表されるもの
である。
【化1】 (式中R1 、R2 、R3 、R4 は、各々独立に水素、ア
ルキル基、置換アルキル基、ハロゲン基、フェニル基又
は置換フェニル基である。)
【0008】代表的なポリフェニレンエーテルは、ポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテル、
ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレン)
エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−n−プロピル−
1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジ−n
−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2
−メチル−6−n−ブチル−1,4−フェニレン)エー
テル、ポリ(2−エチル−6−イソプロピル−1,4−
フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−クロロ
エチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メ
チル−6−ヒドロキシエチル−1,4−フェニレン)エ
ーテル等のホモポリマーが例示される。また、2,6−
ジメチルフェノールに共重合体成分として2,3,6−
トリメチルフェノールおよびo−クレゾールの1種ある
いは両方を組み合わせたポリフェニレンエーテル共重合
体等が挙げられる。
【0009】また、本発明のポリフェニレンエーテルに
は、本発明の主旨に反さない限り、従来ポリフェニレン
エーテルに存在させてもよいことが提案されている他の
種々のフェニレンエーテルユニットを部分構造として含
んでいてもよい。例えば、特開平1−297428号公
報及び特開昭63−301222号公報に記載の2−
(ジアルキルアミノメチル)−6−メチルフェニレンエ
ーテルユニットや、2−(N−アルキル−N−フェニル
アミノメチル)−6−メチルフェニレンエーテルユニッ
ト等や、ポリフェニレンエーテル樹脂の主鎖中にジフェ
ノキノン等が少量結合したものが挙げられる。更に、炭
素−炭素二重構造を持つ化合物により変性されたポリフ
ェニレンエーテル(例えば特開平2−276823号公
報、特開昭63−108059号公報、特開昭59−5
9724号公報)も含むことができる。
【0010】本発明に用いるポリフェニレンエーテル樹
脂の分子量は30℃クロロホルム中の固有粘度が0.1
〜0.7であるのが好ましい。更に好ましくは0.2〜
0.6の範囲にあるポリフェニレンエーテルが本発明の
効果が著しく現れる。
【0011】本発明のポリフェニレンエーテルは、例え
ば、特公昭42−3195号公報、特公昭45−235
55号公報、特開昭64−33131号公報等に例示さ
れるように、フェノール化合物を銅、マンガン又はコバ
ルトからなる群から選ばれる金属の塩と各種アミンとの
組み合わせからなる触媒を用いて酸化重合される。
【0012】本発明における重合溶媒は、例えばポリフ
ェニレンエーテルの良溶媒であるベンゼン、トルエン、
キシレン等の芳香族炭化水素、ジクロロメタン、クロロ
ホルム、ジクロルベンゼン等のハロゲン化炭化水素、ニ
トロベンゼン等のニトロ化合物等が挙げられる。また、
該良溶媒にポリフェニレンエーテルの非溶媒であるメタ
ノール、エタノール等のアルコール類、ヘキサン、ヘプ
タン等の脂肪族炭化水素類、アセトン、メチルエチルケ
トン等のケトン類、酢酸エチル等のエステル類、ジメチ
ルホルムアミド等のアミド類等を任意の割合および組成
で混合し重合溶媒として用いることができる。重合溶媒
中の非溶媒の割合が多くなると重合中にポリフェニレン
エーテルが析出してくる沈澱重合となるが、本発明では
重合後にポリフェニレンエーテルが析出しない溶液重合
が溶液の移送や反応停止工程あるいは触媒分離工程等に
おけるハンドリングの点で好ましい。また、重合溶媒に
用いられるポリフェニレンエーテルの良溶媒は、乾燥工
程での残存溶媒除去のしやすさの点でトルエンが最も好
ましい。
【0013】本発明におけるポリフェニレンエーテル
が、均一に溶解した重合反応液はポリフェニレンエーテ
ル重合後のポリマー含有溶液であり、ポリフェニレンエ
ーテルの濃度は重量で5〜60%が好ましく、さらに好
ましくは10〜50%の範囲である。また、ポリフェニ
レンエーテル重合反応液は濃縮工程により、重合後任意
の濃度に調整する事も可能である。濃縮工程を実施する
場合、常圧あるいは減圧下で、1槽以上のフラッシュ蒸
留法、1槽以上の薄膜蒸留法あるいは両者の組み合わせ
等の濃縮方法により、連続的あるいはバッチ的に重合溶
媒を40℃から130℃の範囲において蒸発除去するこ
とができる。
【0014】重合反応液には、ポリフェニレンエーテル
のほかに重合触媒や、触媒除去のための薬品、副生成物
除去のための薬品等が含まれていてもかまわない。また
重合反応液に塩酸、酢酸等の各種酸もしくはエチレンジ
アミン4酢酸の金属塩等の各種キレート剤を含む水溶液
を加えて攪拌し金属触媒を水層に抽出後、重合反応液と
水層を分離し重合反応液から金属触媒を取り除くことが
できる。またハイドロサルファイト、ハイドロキノン、
ヒドラジン等の還元剤を重合溶液に加えることにより、
着色成分等の不純物の還元を行うこともできる。これら
金属抽出操作、還元操作は重合反応終了後であれば、濃
縮前あるいは濃縮後の任意の時期に同時にあるいはそれ
ぞれ別々に行うことができる。
【0015】本発明におけるポリフェニレンエーテルの
固形化操作は、攪拌機付き槽において、ポリフェニレン
エーテル重合反応液をポリフェニレンエーテルの非溶媒
と連続的にあるいはバッチ式に接触させることによりお
こなわれる。固形化操作は通常1段あるいは2段以上の
直列に連結した槽において、温度40〜100℃の範囲
で行われる。固形化に用いる攪拌機は同方向あるいは往
復回転いずれでもかまわない。
【0016】ポリフェニレンエーテルの非溶媒は、メタ
ノールおよびエタノール等のアルコール類、ヘキサンお
よびヘプタン等の脂肪族炭化水素類、アセトンおよびメ
チルエチルケトン等のケトン類、酢酸エチル等のエステ
ル類、ジメチルホルムアミド等のアミド類等が挙げられ
るが、これらのうち非溶媒性の最も良好なメタノールと
するのが最も好ましい。また非溶媒中にポリフェニレン
エーテルの良溶媒が、固形化時にポリフェニレンエーテ
ルの析出を妨げない範囲で混合されていてもかまわな
い。固形化に用いられる非溶媒に予め混合されるポリフ
ェニレンエーテル良溶媒成分は、例えば、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、ジクロルベンゼン等のハロゲン化炭
化水素、ニトロベンゼン等のニトロ化合物等が挙げら
れ、固形化を妨げない非溶媒に対する良溶媒量とは一般
に非溶媒の重量に対し1.5倍以下である。
【0017】また、重合溶媒および非溶媒等の本発明に
使用される溶媒類には、微量の他の不純成分が含まれて
いてもかまわない。不純成分とは混合溶媒成分以外の物
質をさし、特に限定されるものではないが、例えば、脂
肪族および芳香族の炭化水素類、アルコール類、カルボ
ン酸類、ケトン類、カーボーネト類、エステル類、エー
テル類、アミド類、アミン類、硫黄化合物および燐化合
物等に代表される有機化合物一般、水および無機イオン
等に代表される無機化合物が挙げられる。溶媒中の不純
成分の割合は一般に10重量%以下、好ましくは5重量
%以下で使用される。
【0018】固形化後固液分離直前のスラリー溶液中の
ポリフェニレンエーテル粒子径は、10メッシュの篩を
通過しない割合がその全体量の5重量%以下であり、か
つ145メッシュの篩を通過する割合がその全体量の2
0〜80重量%であり、かつ280メッシュの篩を通過
する割合がその全体量の12重量%以上であることが必
要である。上記粒径範囲より粒子が大きい場合、後述の
乾燥工程による溶媒除去が不十分になってしまう。ここ
でスラリー溶液中のポリフェニレンエーテル粒子径と
は、固液分離直前のスラリー溶液をろ紙No.5Cによ
り400torrで真空濾過し100gサンプリング
し、140℃において5Nm3/時間の窒素気流下で厚み
2〜3cmにて6時間静置乾燥した後、JIS規格(J
IS Z8801)に沿って、10、18.5、60、
120、145、280メッシュの篩を用い、TNK篩
振動機(タナカ化学機器社製)を用いて10分間振動
し、篩をかけることでそれぞれの粒径に分離したときの
値である。
【0019】スラリー粒子径が上記範囲を逸脱している
場合、スラリー液の全部あるいは一部を固形化後あるい
は固形化と同時に湿式粉砕機に循環させることによっ
て、粒子径を上記範囲内にすることができる。湿式粉砕
機は溶液内の固形成分を粉砕できる構造のものであれば
よく、一般にスラリー粉砕羽とスラリー分級スリットの
組み合わせた粉砕ポンプ構造、例えば、相川鉄工(株)
製のゴラトール(商品名)や小松ゼノア(株)製のディ
スインテグレーター(商品名)等の構造を持つものが好
ましい。
【0020】固形化されたポリフェニレンエーテルは、
連続あるいはバッチで遠心分離機や真空ろ過機等により
固液分離される。また、固液分離と同時に、および/あ
るいは固液分離後にポリフェニレンエーテルが溶解しな
いように調整されたポリフェニレンエーテル非溶媒を含
む溶媒でリンスおよび/あるいは再スラリーして、1段
あるいは2段以上の工程により、連続あるいはバッチ式
により洗浄することも可能である。
【0021】固液分離後、湿潤した固形化ポリフェニレ
ンエーテルは80℃〜200℃で不活性ガス雰囲気ある
いは空気雰囲気等の酸素存在下で連続的またはバッチで
乾燥させられる。不活性ガスは一般に、窒素、アルゴ
ン、ヘリウム等が使用される。不活性ガスを用いた場
合、乾燥装置内のガス雰囲気は一旦系外に出され、冷却
および/あるいはスクラバー等により溶媒蒸気を分離し
た後再び加熱されあるいは加熱されずに乾燥装置内に戻
す循環方式を用いるのが経済的である。
【0022】乾燥工程で用いる装置は、ポリフェニレン
エーテルを連続的にあるいはバッチで加熱し常圧あるい
は減圧下で溶媒類を除去できる装置であれば特に限定さ
れるものではないが、例えば残存溶媒除去のためポリフ
ェニレンエーテル粒子の表面更新が有効におこなわれる
機能の付いた乾燥装置、例えばパドルドライヤーおよび
/あるいはスチームチューブドライヤーが好ましく用い
られる。
【0023】乾燥後のポリフェニレンエーテル中に残存
する溶媒総量は、その全体量の1重量%以下が好まし
く、さらには0.6重量%以下が好ましい。乾燥後のポ
リフェニレンエーテル中に残存する溶媒総量は、残存溶
媒量を測定しようとするポリフェニレンエーテル2gを
クロロホルム(重合溶媒にクロロホルムを用いた場合は
トルエン)10mlに溶解し、ポリフェニレンエーテル
のクロロホルム溶液5μlを直接FIDガスクロマトグ
ラフにより分析することで測定できる。また乾燥後のポ
リフェニレンエーテル中に残存する触媒アミン残量はそ
の全体量の0.5重量%以下が好ましく、さらには0.
2重量%以下が好ましい。ここでいう触媒アミン残量と
は乾燥工程終了後のポリフェニレンエーテル中に含有さ
れる総アミン量の内ポリフェニレンエーテルと化学的に
結合したアミンを除いたアミン量であり、乾燥工程終了
後のポリフェニレンエーテル2gをクロロホルム10m
lに溶解しメタノール7mlで固形化し、固形分を除い
た溶液分を全窒素分析計(住友化学 NC90A型 窒
素分析計)によって窒素量を測定し計算によりアミン量
に換算することにより求められる。残存溶媒量が1重量
%を越える場合および/あるいはアミン残量が0.5重
量%を越える場合、押出機を用いて他樹脂等と溶融混合
をする際に揮発する溶媒および/あるいはアミンが蒸気
となって揮発し、臭気等による作業環境悪化の問題によ
り好ましくない。また、押出機の運転に際し、ベント口
を減圧下に保持する場合には、真空ポンプ等のオイルシ
ールなどが侵されるので好ましくない。
【0024】乾燥後のポリフェニレンエーテル粒子は、
そのままでは微細粒子の量が多く貯蔵や運搬時の微細粒
子の舞い上がり、更には押出機使用時の生産能力低下等
の不都合が生ずるため、乾燥後の粒子の全量あるいは微
細粒子を分級して、圧縮工程に送られた後、次いで粉砕
工程に送られる。乾燥直後の145メッシュの篩を通過
しない粒子は圧縮行程に送らず、分級した後直接後述の
粉砕工程に送ることも可能である。
【0025】圧縮行程とは、室温〜200℃程度の温度
範囲で、連続あるいはバッチで加え、粒子同士の融着が
起こらない状態で板状および/あるいはタブレット状に
成形する工程を指す。成形された状態とは圧縮後145
メッシュの篩を通過する割合が全体量の50重量%以
下、好ましくは70重量%以下、更に好ましくは80重
量%以下となった状態を指す。圧縮機の圧力むら等によ
る成形不良等により生ずる145メッシュの篩を通過す
る粒子は分級等によりその全量あるいは1部を再度圧縮
行程に戻すことができる。
【0026】圧縮温度が高いほどポリフェニレンエーテ
ル粒子を圧縮する必要圧力は低下するが、圧縮温度に対
して圧縮圧力が高いと、あるいは圧縮圧力に対して圧縮
温度が高いとポリフェニレンエーテル粒子同士の融着と
いった問題が発生する。粒子の融着とは圧縮圧力により
ポリフェニレンエーテル粒子が流動性を持ち透明あるい
は半透明状に圧縮成型される現象を指す。融着されたポ
リフェニレンエーテル粒子は後の粉砕工程で粉砕不良と
いった問題を起こすため好ましくなく、融着量は全体表
面積の30%以下、好ましくは20%以下、更に好まし
くは10%以下にする必要がある。
【0027】ここで述べる融着量とは、成形されたポリ
フェニレンエーテル粒子表面を圧縮機による圧縮部分が
すべてはいるように写真撮影し、成形物の全表面積に対
する透明および半透明になった部分の表面積の百分率と
する。融着量のコントロールは乾燥後のポリフェニレン
エーテル粒子を空冷や水冷や油冷等の冷却工程によって
温度を下げたり、圧縮機の粒子接触部の温度を制御する
等により圧縮温度を低下させる方法、あるいは圧縮圧力
を制御する方法等により実現できる。融着が起きる圧縮
温度と圧縮圧力の相関性はポリフェニレンエーテル粒子
の固有粘度が影響し、固有粘度が低いほど低圧縮温度お
よび低圧縮圧力で融着が起き、また使用する圧縮機の圧
縮部の圧縮むらや温度むらによっても部分的に融着が起
きてしまうため、実際に使用するポリフェニレンエーテ
ル粉体ならびに圧縮機に応じて温度および/あるいは圧
縮圧力の調節を行い上記記載の範囲に融着量を制御する
ことが重要である。
【0028】圧縮行程に用いる装置は、ポリフェニレン
エーテル粒子を機械的に圧縮できる構造を持つものであ
れば特に限定はしないが、例えばプレス、ロール、ギア
等により機械的に粒子を圧縮する装置が挙げられる。
【0029】粉砕工程とは圧縮行程で圧縮されたポリフ
ェニレンエーテルを、室温〜200℃程度の温度範囲
で、連続的にあるいはバッチで機械的に粉砕し粒度の揃
ったポリフェニレンエーテル粒子を製造する工程を指
す。粉砕工程に用いられる装置は、圧縮されたポリフェ
ニレンエーテルを粉砕できる構造のものであれば特に限
定はしないが、例えば、ジョークラッシャー、コーンク
ラッシャー、ボールミル、ローラーミル、高速回転ミル
等が1段あるいは2段以上の組み合わせで使用される。
粉砕後のポリフェニレンエーテル粒子は145メッシュ
の篩を通過する割合がその全体量の30重量%以下、好
ましくは20重量%以下、かつ10メッシュの篩を通過
しない割合がその全体量の20重量%以下、好ましくは
10重量%以下にする。145メッシュの篩を通過する
割合がその全体量の30重量%よりも多いと貯蔵や運搬
時の微細粒子の舞い上がり、更には押し出し機使用時の
生産能力低下等の不都合が生じ、10メッシュの篩を通
過しない割合がその全体量の20重量%よりも多いと押
出機でペレット化する際に溶融不良が発生する。そし
て、粉砕後上記記載の粒径範囲を逸脱する量の微細粒子
は分級し圧縮行程にリサイクルでき、また、上記記載の
粒径範囲を逸脱する量の粗大粒子は分級後再度粉砕工程
にリサイクルすることができる。
【0030】
【実施例】以下に、具体例により本発明を説明するが、
本願発明はこれに限定されるものではない。
【0031】本願発明のポリフェニレンエーテルの粒度
分布は、JIS規格(JIS Z8801)に沿って、
10、18.5、60、120、140、280メッシ
ュの篩を用い、TNK篩振動機(タナカ化学機器社製)
を用いて10分間振動し篩をかけることでそれぞれの粒
径に分離した。乾燥後のポリフェニレンエーテル中に残
存するトルエン量は、ポリフェニレンエーテル2gをク
ロロホルム10mlに溶解し、ポリフェニレンエーテル
のクロロホルム溶液5μlを島津製作所(株)製FID
ガスクロマトグラフGC−14B(3mガラスカラム、
内径3mm、カラムパッキングSilicone SE
−30)によって分析した。また乾燥後のポリフェニレ
ンエーテル中に残存する触媒アミン残量はポリフェニレ
ンエーテル2gをクロロホルム10mlに溶解しメタノ
ール7mlで固形化し、固形分を除いた溶液分を全窒素
分析計(住友化学 NC90A型 窒素分析計)によっ
て窒素量を測定し計算によりアミン量に換算することに
より求めた。
【0032】押出機試験は、池貝鉄工(株)製2軸押し
出し機PCM−30を用い、乾燥後のポリフェニレンエ
ーテル粒子40重量部とスチレン系樹脂(電気化学工業
(株)製、商品名:HI−UM−301)60重量部をミキ
サーでよく混合した後、220℃で溶融混練しストラン
ドを切断してペレット状の樹脂組成物のペレットを得
た。押出機のストランド中に発生するの不完全溶融のポ
リフェニレンエーテル樹脂を混練不良とし、また押出機
スクリュー部の粒子投入部からの粒子の逆流をスクリュ
ー食い込み不良としてそれぞれ目視で観察判定し、押出
し時の臭気は押し出し機周辺の溶媒臭を嗅覚による官能
法により判定した。
【0033】実施例1 臭化第2銅2kgをジブチルアミン35kgおよびトルエン
800kgに溶解させた。この触媒溶液に、2,6−ジメ
チルフェノール200kgをトルエン500kgに溶かした
溶液を加えた。これらの混合液を反応器内にて、酸素を
供給しながら40℃で重合を3時間行った。反応停止
後、エチレンジアミン4酢酸4ナトリウム水溶液と接触
させて反応液から触媒を除去し、ポリフェニレンエーテ
ルが均一に溶解した重合反応液を得た。往復回転式攪拌
翼付きの固形化槽中に重合反応液と該重合反応液の1.
5倍量(重量)のメタノールを攪拌しながらそれぞれ送
液ポンプで滴下し、ポリフェニレンエーテルスラリー溶
液を得た。ポリフェニレンエーテルスラリー溶液を小松
ゼノア(製)製のディスインテグレーターKD50MS
にて目幅1mmの格子を用い室温窒素雰囲気下で3回全量
を循環して湿式粉砕した後真空ろ過し、窒素雰囲気下
で、135〜140℃で6時間乾燥した。乾燥したポリ
フェニレンエーテル粉末の1部をサンプリングして粒度
分布を測定した。次に、乾燥したポリフェニレンエーテ
ル粉末を室温で新東工業(株)製圧縮成形機BMS−II
(ロール径:520mm、ロール幅:124mm、ロール回
転数24rpm )によってロール圧力441000Nで連続的に
3.2mm厚の板状に圧縮し、ターボ工業(株)製ターボ
ミルにより目幅3mmのスクリーンを用いて粉砕した。粉
砕後の粒度分布、残存溶媒類および押し出し試験結果を
表1に示す。
【0034】実施例2 湿式粉砕機で使用する格子目幅を2mmとした以外は、実
施例1と同様の方法によりポリフェニレンエーテルの粒
子を得た。結果を表1に示す。
【0035】実施例3 圧縮後の粉砕に使用するスクリーン目幅を1mmとした以
外は、実施例1と同様の方法によりポリフェニレンエー
テルの粒子を得た。結果を表1に示す。
【0036】実施例4 圧縮後の粉砕に使用するスクリーン目幅を5mmとした以
外は、実施例1と同様の方法によりポリフェニレンエー
テルの粒子を得た。結果を表1に示す。
【0037】実施例5 圧縮後の板厚を2.4mmとした以外は、実施例1と同様
の方法によりポリフェニレンエーテルの粒子を得た。結
果を表1に示す。
【0038】比較例1 湿式粉砕、圧縮および圧縮後の粉砕を行わなかった以外
は、実施例1と同様の方法によりポリフェニレンエーテ
ルの粒子を得た。結果を表1に示す。
【0039】比較例2 圧縮および圧縮後の粉砕を行わなかった以外は、実施例
1と同様の方法によりポリフェニレンエーテルの粒子を
得た。結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明の方法によれば、ポリフェニレン
エーテルが均一に溶解した重合反応液をポリフェニレン
エーテルの非溶媒と接触させポリフェニレンエーテルの
固形化を行い、固液分離前のスラリー中の粒子径が特定
範囲のポリフェニレンエーテルを固液分離、乾燥、圧
縮、次いで、粉砕することにより、平均粒径が揃い残存
溶媒量が少ないポリフェニレンエーテル粒子を製造する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 浄 三重県四日市市日永東二丁目4番16号 三 菱瓦斯化学株式会社四日市工場内 (72)発明者 香坂 靖 東京都葛飾区新宿六丁目1番1号 三菱瓦 斯化学株式会社東京研究所内 (72)発明者 川口 清一 大阪府大阪市大正区船町一丁目3番27号 三菱瓦斯化学株式会社浪速工場内 Fターム(参考) 4J005 AA23 BB03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 均一反応で重合したポリフェニレンエー
    テルであって、かつ固液分離前のポリフェニレンエーテ
    ルスラリー中のポリフェニレンエーテル粒子が、10メ
    ッシュの篩を通過しない割合がその全体量の5重量%以
    下であり、かつ145メッシュの篩を通過する割合がそ
    の全体量の20〜80重量%であり、かつ280メッシ
    ュの篩を通過する割合がその全体量の12重量%以上で
    あるポリフェニレンエーテルを乾燥後圧縮し、次いで粉
    砕することからなる平均粒径が揃い残存溶媒量が少ない
    ポリフェニレンエーテルの製造方法。
  2. 【請求項2】 乾燥後のポリフェニレンエーテル中に残
    存する溶媒総量がその全体量の0.6重量%以下、かつ
    触媒アミン残量(ポリフェニレンエーテルと化学的に結
    合したアミンを除く)がその全体量の0.2重量%以下
    である請求項1に記載のポリフェニレンエーテルの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 圧縮工程後に粉砕したポリフェニレンエ
    ーテルの粒子において、145メッシュの篩を通過する
    割合がその全体量の20重量%以下、かつ10メッシュ
    の篩を通過しない割合がその全体量の10重量%以下で
    ある請求項1〜2いずれかに記載のポリフェニレンエー
    テルの製造方法。
  4. 【請求項4】 固液分離の前にポリフェニレンエーテル
    スラリー溶液を湿式粉砕器により整粒する請求項1〜3
    いずれかに記載のポリフェニレンエーテルの製造方法。
  5. 【請求項5】 圧縮工程時におけるポリフェニレンエー
    テル圧縮表面に、ポリフェニレンエーテルが溶融および
    /あるいは半溶融状態となって融着する量が全体表面積
    に対し10%以下である請求項1〜4いずれかに記載の
    ポリフェニレンエーテルの製造方法。
  6. 【請求項6】 ポリフェニレンエーテル重合反応溶液に
    用いられるポリフェニレンエーテル良溶媒のうち少なく
    とも1種がトルエンである請求項1〜5いずれかに記載
    のポリフェニレンエーテルの製造方法。
  7. 【請求項7】 ポリフェニレンエーテル固形化に用いら
    れる混合溶媒中の非溶媒のうち少なくとも1種がメタノ
    ールである請求項1〜6いずれかに記載のポリフェニレ
    ンエーテルの製造方法。
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