JP2001072642A - ポリマー又はポリアミドの合成に適したジカルボン酸の製造方法 - Google Patents

ポリマー又はポリアミドの合成に適したジカルボン酸の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリマー又はポリアミド合成に適する所望の
飽和ジカルボン酸を製造することを可能にする製造方法
を提供することを目的とする。 【解決手段】C6乃至C21の鎖長を有する飽和ジカル
ボン酸、又は不飽和脂肪酸の脂肪酸開裂若しくは酸化的
オゾン分解による上記不飽和脂肪酸のビス‐脂肪酸ジア
ミドからの対応するジアミドジカルボン酸を製造し、そ
の後の分離と上記ジカルボン酸の精製の方法を開示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリマー又はポリ
アミドの合成に適するジカルボン酸の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ジカルボン酸を製造するために利用され
る、モノ及びジカルボン酸への不飽和天然脂肪酸の脂肪
酸開裂は、一般には公知である。関連する化学におい
て、この開裂の最善な公知例として引用される方法は、
オレイン酸の酸化的オゾン分解によるペラルゴン酸とア
ゼライン酸の生成である。酸化的オゾン分解において、
不飽和脂肪酸はオゾンと反応してオゾニドが生成し、直
接反応して、つまりオゾニドを分離せずに酸化させてカ
ルボン酸が生成する。このようにして、例えば、オレイ
ン酸(C18:1−カルボン酸)は開裂して、ペラルゴ
ン酸(C9‐モノカルボン酸)とアゼライン酸(C9‐
ジカルボン酸)とが生成する。
【0003】加えて、不飽和天然脂肪酸の場合、本願で
説明する2段階反応は、溶媒としてのペラルゴン酸と、
水存在下では都合よく進行することも公知である。脂肪
酸と溶媒の重量比が略1:1である。添加した水の量
は、反応工程のそれぞれの管理方法で、反応工程にて発
生する熱をどのように拡散させるかに依存する。ペラル
ゴン酸は何れの工程でも生成するので、ペラルゴン酸を
利用することが有利である。水の添加により、オゾン分
解の不必要な副生成物の生成を阻止できるが、さらに、
水は脂肪酸の二重結合のオゾニド環への酸化と、オゾニ
ド環からカルボン酸が生成する際の酸化的開裂とで生じ
る反応熱を吸収し、拡散させる媒体としての働きをもす
る。
【0004】オゾンによるオレイン酸のようなモノ不飽
和脂肪酸の反応だけでなく、酸化的オゾン分解により誘
導された、ペラルゴン酸やアゼライン酸のような生成物
の精製は困難であることが分かっている。主な理由に
は、以下のようなものがある。 1.利用した反応成分は純度のあるオレイン酸のような
純度の高い化合物ではなく、代わりに、被反応成分の濃
度を変化させて濃縮させたものである。製造技術では、
オレイン酸は飽和脂肪酸だけでなく、他のモノ不飽和脂
肪酸及びポリ不飽和脂肪酸を含有する70%乃至80%
の濃度(全体量を基礎として、開裂反応に望ましいタイ
プのモノ不飽和オレイン酸の重量%)として利用され
る。 2.酸化的オゾン分解による出発物質は、オレイン酸の
場合、大きさとしては略等量である二つの断片に分解さ
れるので、所望の物質に対する不純物の割合は誘導化合
物に影響を与える。例えば、70%のオレイン酸濃度に
は10重量%の飽和脂肪酸が含まれており、よって、飽
和脂肪酸に対するオレイン酸の重量割合は7:1である
ならば、反応後、飽和脂肪酸に対するペラルゴン酸とア
ゼライン酸との重量割合は3.5:1である。これは高
収量で純度のある誘導体を分離させることを困難にさせ
る。 3.極度に反応性の高い酸化剤として、オゾンは所望の
反応成分以外の反応溶液の成分にも攻撃する。これは、
オゾニドへすでに変換した反応溶液の主成分にも当ては
まる。 4.二重結合とオゾンの反応には、多くの極端に不安定
で、反応性のある中間体が関係している(Organikum[Or
ganic Chemistry], VEB DeutscherVerlag
der Wissenschaften [ People’s Science Publishing
House], eight edition, 1968, page 252を参照)。上
記反応性中間体は過酸、過エステル、過エーテルのよう
な不必要な副生成物に至る。 5.ポリ不飽和脂肪酸は酸化的オゾン分解にて反応し、
短鎖モノ及びジカルボン酸が生成する。これにより、純
度のある誘導体の分離が困難になる。 6.ポリ不飽和脂肪酸は活性メチレン基を含有し、その
活性メチレン基は、二重結合のシフト、特に酸化的攻撃
後に、他の脂肪酸との架橋及び重合のような、不必要な
副反応を導く。
【0005】工業的生産技術では、不飽和脂肪酸の酸化
的オゾン分解は、タロー(tallow)からのオレイン酸濃縮
物にて主に利用され、反応溶媒として働くペラルゴン酸
を利用して、ジカルボン酸として生成する主生成物のア
ゼライン酸と、モノカルボン酸としてのペラルゴン酸が
生成する。不必要な副生成物及び誘導体は、反応条件の
適切な選択により最小化される。よって、オレイン酸濃
縮物の酸化的オゾン分解は2段階で進行し、実際のオゾ
ン分解は第一の反応器にて、50℃以下の温度で行わ
れ、オゾンの二重結合への付加と、オゾニド環への転位
が起こる。不必要な副反応を防止するために、反応熱は
激しい熱交換により拡散させた。したがって、反応は、
熱吸収媒体と熱拡散媒体としての水存在下にて行われ
た。その後、酸素によるオゾニド環の酸化反応が、第二
の反応器にて、略100℃で起こる。有機相と水相を気
相酸素と激しく接触させる。再び、放出反応熱を水によ
り激しく熱交換させ、不必要な副反応を防止した。
【0006】2段階方法では、出発物質のオレイン酸に
基づいて、アゼライン酸とペラルゴン酸の理論量の90
%以上の収量が得られる。かかる収量の2段階酸化的オ
ゾン分解は開示されており、例えば、化学産業、No.
26.Frabkfurt am Main 1986の設立の発刊シリーズの
Kenkel KgaAのDr. Martin Witthausの「Ozonolysis of
unsaturated fatty acids」の論文に記載されている。
【0007】結果生じた生成物、特にジカルボン酸であ
るアゼライン酸は、技術水準である複雑な精製法により
得られる。反応にて生成したペラルゴン酸と溶媒として
利用したペラルゴン酸は、蒸留により回収され、第一回
の蒸留として短鎖のモノカルボン酸も蒸留される。オレ
イン酸濃縮物の酸化的オゾン分解の場合、結果生成する
ジカルボン酸は高温度真空蒸留によるペラルゴン酸蒸留
の残留物及び/又は水による溶離により得られる。この
ようにして得られたアゼライン酸は技術的には純度があ
るが、モノカルボン酸及び他のジカルボン酸、特に短鎖
長のモノ及びジカルボン酸の残留物を含有する。
【0008】ポリマー合成用のアゼライン酸を製造する
ために、技術グレードの純度にて得られたアゼライン酸
は、さらに精製しなければならない。生成物の高純度精
製では、それぞれモノ及びジカルボン酸混合物は分別蒸
留を受け、その後メチルエステルに変換されることが好
ましい。上記の複雑な手順により精製され、99重量%
以上のジカルボン酸含有量を有するアゼライン酸は、対
応するジアミンのジアンモニウム塩に変換され、ポリア
ミド合成の目的にために濃縮される。アゼライン酸に対
する本願で説明したタイプの複雑な精製方法は、例え
ば、米国特許第3,402,108号に開示されてい
る。
【0009】ペラルゴン酸とブラシル酸が生成するエル
カ酸(C22:1)の酸化的オゾン分解では、ブラシル
酸(C13−ジカルボン酸)はまともな費用で、水と蒸
留若しくは容離させることにより、直接得ることができ
ない。残りの従来の精製法には、アセトン、アセトニト
リルやエタノール/水のような適切な溶媒からの再結晶
や、得られた酸のエステル体の蒸留時間がかかり、退屈
な精製がある。
【0010】したがって、以下の連続工程により、純度
のあるブラシル酸を製造することは、関連技術分野にお
いては通常のことである。 1.粗生成のブラシル酸をメチルエステル体へのエステ
ル化工程と、 2.メチルエステルの真空分留工程と、 3.純度のあるメチルエステルの加水分解工程の連続工
程により行う。 メチルエステル体は多くの応用に利用され、上記の場
合、純度のある酸の合成は省略され得る。エステル体の
合成と真空分留を含む上記方法の第一の精製工程は、多
額の費用と収量の損失と関連している。
【0011】文献(E. H. PrydeとJ. C. CowanによるJ.
Oil Chem. Soc., Vol. 46,1969の第213頁〜第21
8頁の「Reactions of Azelaaldehydic Esters」を参
照)には、エチレンジアミンのようなジアミンとオレイ
ン酸との反応により得られたジオレオジアミンとビス‐
オレイン酸ジアミドのオゾン分解が記載されている。こ
の方法は産業スケールでは実施されていない。ビス‐オ
レイン酸ジアミドは酸化的オゾン分解により、例えば、
最後に引用した文献に記載されているように、好ましく
は長鎖構造に付いたNH基を有し、それぞれのジアミド
ジカルボン酸ジアゼラインジアミンド又はビスアゼライ
ン酸ジアミドになる。このジカルボン酸ジアミドは興味
深いポリマー合成ブロックであり、特にポリアミドの合
成には面白い。ビス‐エルカ酸ジアミンドをビス‐ブラ
シル酸ジアミドへ変換させることが可能であり、このビ
ス‐ブラシル酸ジアミドは、同様な方法によるさらに興
味深いポリマー合成ブロックである。
【0012】しかしながら、ジアミドジカルボン酸、つ
まりビス‐アゼライン酸ジアミドの使用により、高分子
ポリマー用合成ブロックとして生成し、非常に高純度で
あることが前提とされる。したがって、最後に引用した
文献によれば、酸化的オゾン分解反応の最終生成物のろ
液をエーテルと激しく繰り返して混合させて、一晩冷却
させて精製する試みがなされていた。反応生成物をろ過
し、反応溶媒としてのギ酸を含ませて一晩放置させた。
しかしながら、本特許出願の発明者らの発見によれば、
このようにして得られたビス‐アゼライン酸ジアミドの
上記文献には記載された融点範囲では、本目的に対する
合成ブロックとして十分な純度を表わしていない。十分
に高純度に精製させた生成物にとって、融点範囲は記載
されたものよりもっと高いところにある。
【0013】しかしながら、不十分な精製では重大な結
果を招く。かかるジアミドジカルボン酸がオレイン酸濃
縮物から合成されたら、対称ジオレオジアミドに添加し
て、ステアロ‐オレオジアミドのような混合ジアミドは
いつも生成し、酸化的オゾン分解により開裂して、モノ
反応性ジアミド化合物が生成する。モノ反応性化合物は
重合の重合停止をもたらし、よって十分に除去されない
限り、結果生じるポリマー全体の性質に大きな劣化を引
き起こす。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたものであり、単純で高価でない方法で、ポ
リマー又はポリアミド合成に適する所望の飽和ジカルボ
ン酸を製造することを可能にする製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0015】上記ジカルボン酸には、不飽和脂肪酸の酸
化的オゾン分解により得られうるような「非ジアミドジ
カルボン酸」、並びに不飽和脂肪酸のビス‐脂肪酸ジア
ミドの酸化的オゾン分解により得られ得るビス‐ジカル
ボン酸ジアミドの形の「ジアミド」ジカルボン酸があ
る。上記ビス‐ジカルボン酸ジアミドは、以下のような
酸基を有するので、その構造はジカルボン酸としてみな
される。
【0016】
【化1】 ビス[ジカルボン酸]ジアミド
【0017】
【化2】 例えば、ビス[アゼライン酸]エチレンジアミド ここに、酸残基R1は(CHであり、アミノ残基
R2はCH−CHである。
【0018】さらに、主要構造はPrydeとCowanの上記引
用文献から分かる。
【0019】ジカルボン酸を以下に説明する際に、上記
説明は、通常ジアミドジカルボン酸と非ジアミド系ジカ
ルボン酸の双方に適用される。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的は、C6乃至C
21の長鎖若しくは不飽和脂肪酸の脂肪酸開裂によるビ
ス‐ジカルボン酸ジアミドの形の対応するジアミドジカ
ルボン酸又は酸化的オゾン分解とそれに続くジカルボン
酸の分離及び精製による前記不飽和脂肪酸のビス‐脂肪
酸ジアミドを有する飽和ジカルボン酸の製造方法であっ
て、酸化的オゾン分解を行った後、その反応生成物を加
熱させながら、再結晶溶媒としてのカルボン酸又はC6
乃至C12の中程度の鎖長を有する数多くのカルボン酸
の混合物又は上記カルボン酸の短鎖アルコールのエステ
ルに溶解させ、その溶液をできるだけジカルボン酸が結
晶化する温度に冷却するが、再結晶溶媒には前記酸化的
オゾン分解の他の反応生成物を含み、溶解した形の他の
不純物はそれ自体沈殿せず、溶解成分を含有した再結晶
溶媒の残留物を含む結晶スラッジの形で冷却させながら
分離させ、適切な冷却溶媒若しくは洗浄溶媒混合液によ
り結晶スラッジを洗浄させ、任意にはさらに再結晶工程
を後に洗浄させ、その後洗浄溶媒残留物を除去すること
により、結晶化ジカルボン酸を得ることを含む製造方法
により達成される。
【0021】本発明の製造方法のさらに有利な精製方法
は、特許請求の範囲の従属項に記載されている。
【0022】請求項1記載の製造方法は、有用な実施か
ら出発し、幾つかの点で驚くべき成功を収めた。
【0023】再結晶溶媒として、さらに好ましくは洗浄
溶媒としての脂肪酸の酸化的オゾン分解により得られ得
るカルボン酸の鎖長に対応したような中程度の炭素鎖長
のカルボン酸の使用は、当業者には殆ど考えの及ばない
ことである。
【0024】よって、利用した溶媒を問わず、原則とし
て、再結晶により即座に、しかも問題が生じることなく
所望の純度のある生成物をもたらすことは、当業者には
予期できなかった。なぜならば、分離すべき不純物の性
質が生産すべき所望化合物のそれと類似しており、さら
に、従前までの発見と技術水準の経験によれば、長鎖脂
肪酸誘導体は析出した化合物に含有される傾向にあるか
らである。したがって、経験から、再結晶を数回繰り返
さなければならず、収量の多大な損失が避けられないこ
とが分かっていた。
【0025】今までに実施されてきた手順では、解決す
べき分離問題を単純にし、よって容易にするために、ま
ず蒸留により、通常中程度の鎖長のモノカルボン酸(し
ばしばペラルゴン酸であるが)の形であり、反応中に生
成した反応溶媒を除去する。反応溶媒として通常利用さ
れるペラルゴン酸は、多くのジカルボン酸の応用にて、
特にポリマー合成にて、少量でさえも不必要な効果をも
たらす脂肪酸型のモノカルボン酸であるので、上記手順
は自明なことである。ジカルボン酸は蒸留により精製さ
れ、短鎖モノカルボン酸の残留物や特にペラルゴン酸は
信頼できる形で除去される。酸化的オゾン分解の目的反
応溶液から除去されないペラルゴン酸に加えて、特にペ
ラルゴン酸若しくはそれに類似のカルボン酸を添加する
により分離問題を単純化させ、うまく再結晶が行うこと
ができるようになることは、当業者によっては驚くべき
ことである。これに関連して、以下の状況と事実を指摘
しておく。
【0026】溶解特性を決定する明らかな化学構造上の
特徴を有する、除去容易で、低分子量化合物は、通常、
再結晶用の溶媒として利用される。概して、中程度の極
性を有する従来からの溶媒を試験して適切な溶媒を発見
した。典型的な溶媒の例には、揮発容易な炭化水素(非
常に無極性である)、ベンゼン及びトルエンのような揮
発容易な芳香族炭化水素、クロロホルム及びトリクロロ
エチレンのような揮発容易なハロゲン化炭化水素、ジエ
チルエーテル、アセトン、酢酸エチル、メタノール、エ
タノール、イソプロパノールのようなアルコール、アセ
トニトリル、ギ酸及び酢酸のような有機酸等がある。上
記化合物と、特に混合物には、通常、固相‐液相分離
(つまり、再結晶用)に適する溶媒システムがある。本
発明による中程度鎖長の脂肪酸若しくはカルボン酸及び
カルボン酸エステルは、従前の上記溶媒としてはみなさ
れない。後者の溶媒との比較において、その溶媒は容易
に蒸発せず、精製生成物からどのように容易に除去する
かは明白ではない。加えて、後者の溶媒を精製方法の使
用に適するようにさせる、精製方法に特に適する構造上
の特徴が明らかではない。
【0027】酸化的オゾン分解過程の最後の段階では、
反応生成物は、通常高濃度で存在しており、高温度(略
100℃)ペラルゴン酸に溶解している.ジカルボン酸
は冷却した際にかかる溶媒から結晶化すべきであり、そ
の反応生成物は大量の不純物のある非常に純度の悪いも
のである。不純物は特に予期されたものである。なぜな
ら、ジカルボン酸及び分離されるべき不純物は類似の構
造上の特徴を有しているからである。したがって、母液
を除去した後に、不純物生成物のみが得られる。それぞ
れの母液には、類似の化学構造を有する不純物は相対的
に高濃度であるので、溶液のジカルボン酸の実質的な量
が含まれている。母液を分離させることは、収量の多大
な損失を招く。
【0028】しかしながら、本発明者らは、本発明によ
る再結晶化溶媒により、高収量で純度のあるジカルボン
酸を結晶化させることが可能であることを証明した。さ
らに、再結晶からの結晶に付着する母液を冷洗浄溶媒で
洗うならば、a)一方で、沈殿化合物が再溶解すること
による収量の低下を防止し、b)他方で、母液を除去し
た際に、不純物がジカルボン酸結晶に付着したままの状
態を防止することが可能となる。
【0029】常に原料に存在し、低温度にて反応溶媒に
非常に低い溶解度を有するパルミチン酸及びステアリン
酸のような長鎖脂肪酸は、同時に沈殿しないことは驚き
である。10%含有量のステアリン酸及びパルチミン酸
を有する原料として、オレイン酸濃縮物でオゾン分解を
開始すると、例えば、オゾン分解では普通に利用される
1:1の重量比のオレイン酸濃縮物/ペラルゴン酸を混
合物として利用すると、オゾン分解後に濃縮が起こり、
25℃以下ではペルゴン酸溶媒中でのステアリン酸及び
パルチミン酸の溶解度を超える。したがって、反応溶液
を25℃以下に冷却すると、ステアリン酸及びパルチミ
ン酸も析出する。
【0030】ろ過若しくは遠心分離のような通常の分離
操作により、反応溶液を冷却後に得られる固体パルプか
らの母液を分離することも難しい。なぜなら、固形分の
圧密に起因して、ろ過速度は遅く、さらに急速に減少
し、フィルター材料の孔は急速に目詰まりし、母液のか
なりの量が固体中に残る。当業者によっては、本発明者
の発見に反し、これは沈殿固体相が一様な生成物ではな
く、代わりに混合物であることを示しており、利用した
反応溶媒は、再結晶のような固体‐液体分離法による所
望の物質の精製には適さないという結論が得られる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明によれば、C6乃至C12
の中程度の鎖長を有するカルボン酸若しくは上記カルボ
ン酸の短鎖アルコールのエステルは、再結晶溶媒として
利用される。かかるカルボン酸は、しばしば脂肪酸の酸
化的オゾン分解における反応溶媒としてペラルゴン酸の
形で利用され、そしてペラルゴン酸が反応にて生成す
る。上記の場合、反応の最後の段階で得られるペラルゴ
ン酸は、本発明による反応溶媒として利用し得る。好ま
しくは、ペラルゴン酸のエステルをも利用され、さらに
添加される。よって、最も簡単な場合では、略100℃
の温度で酸化的オゾン分解の最後に得られる溶液は、結
晶化を誘導させるために冷却される。クロロホルムのよ
うな、請求項1に定義されるカルボン酸に対応しない別
の反応溶媒が、酸化的オゾン分解に利用され(PrydeとC
owanによる前述の引用文献を参照)、その溶媒も除去さ
れるが、本発明の再結晶溶媒により交換され得る。ペラ
ルゴン酸のほかの他の適切なカルボン酸には、C12ま
での鎖長のヘキサン酸、ヘプタン酸などがある。
【0032】冷却温度は25℃以下であることが好まし
い。しかしながら、ジアミドジカルボン酸若しくはビス
‐ジカルボン酸ジアミドの合成では、所望のジアミドジ
カルボン酸が高収量で析出可能である40℃以上までの
より高い温度を利用することができる。その方法は容易
に実行可能であるから、当業者はできるだけ全てのジカ
ルボン酸が析出する最適温度を容易に決定することがで
きるが、再結晶化溶媒は酸化的オゾン分解の他の反応生
成物と溶解した形の他の不純物とを含み、再結晶化溶媒
自体は沈殿しない。母液成分のスペクトル分析により、
適切な制御方法が判明し、ガスクロマトグラフィー分析
が母液のエステル化残留物に対して行われる。
【0033】析出するジカルボン酸は、冷却ろ過し、デ
キャンティング若しくは遠心分離により、結晶スラッジ
の形で分離させて得られるが、結晶スラッジには母液に
溶解した成分のある、再結晶化溶媒の残留物を含む。結
晶スラッジは、適度に冷却した洗浄溶媒又は洗浄溶媒混
合液を利用した更なる再結晶化工程後に、好ましくは中
程度の鎖長を有するカルボン酸若しくはそのエステルの
形で任意に洗浄され、その後、洗浄溶媒残留物は蒸留に
より、代わりの方法として、例えば、アセトン又はヘキ
サンによる洗浄により除去される。このようにして、ジ
アミドジカルボン酸だけでなく非ジアミドのジカルボン
酸が高純度で、しかも高収量で得られる。
【0034】酸化的オゾン分解は、例えば、オレイン
酸、エルカ酸(erucaic acid)、パルミチン‐オレイン
酸、ミリスチン‐オレイン酸、エイコサン酸若しくはそ
れらのジアミドのようなC14乃至C24の鎖長を有す
る天然のモノ飽和脂肪酸から開始して、できるだけ高収
量で得ることが好ましい。しかしながら、原則として、
上記方法はポリ不飽和脂肪酸で行うことも可能である。
酸化的オゾン分解は公知の2段階方法にて行いことが好
ましく(例えば、Beilstain 2, I, 290と2, II,603, Sy
nt. No. 178に記載)、技術水準と同じように、理論値
の85%以上の収量が達成される。
【0035】酸化的オゾン分解の反応生成物を加熱して
溶解させるために、100℃以下の温度を利用すること
が好ましい。反応による水が反応生成物に残る限り、こ
れは好ましいことではない。酸化的オゾン分解方法の第
二の工程では、100℃の温度が利用される限り、上記
温度で起こる反応の副生成物を除去しなければならず、
他の問題となる不純物は、その後反応生成物で利用する
高い温度により生成することを防止する。このようにし
て、既に存在する副生成物の分解生成物は、100℃以
上の温度で生成し、その重合により除去することが困難
でもある他の問題となる不純物に至る。
【0036】具体的に、後述するように、ジアンモニウ
ム塩の生成によるさらなる精製が省略できる限り、結晶
スラッジに付着する再結晶溶媒の残留物を、ある量の洗
浄溶媒の繰返しの添加により、又は結晶スラッジを連続
した洗浄溶媒のカラムに無理にかけることにより、洗浄
溶媒と根本的に交換させる際に、洗浄残留物を除去する
ことが好ましい。
【0037】本発明によれば、前述の中程度鎖長のカル
ボン酸(C6乃至C12、好ましくはC8乃至C10、
より好ましくはC9の鎖長を有するカルボン酸)と、そ
れらのメチルエステル、エチルエステル、プロピルエス
テルやイソプロピルエステルのような短鎖アルコールの
エステルは、アゼライン酸(C9)及びブラシル酸(C
13)のようなC6乃至C12の鎖長を有するジカルボ
ン酸用の再結晶溶媒として利用することが好ましい。例
えば、反応溶媒としてのペラルゴン酸によりオゾン分解
を行い、オゾン分解及び酸化的開裂若しくはオゾニド環
の分割でのジカルボン酸の収量は、理論的に予想される
収量の少なくとも85%に達する。収量の測定から、C
28以上、好ましくはC26以上の鎖長を有する飽和脂
肪酸は全く存在せず、しかもC14以上であり、C26
以下の鎖長の脂肪酸の量は、オゾン分解を受ける脂肪酸
混合物の出発物質において、15重量%以下、好ましく
10重量%以下であることを確実にするために行うこと
が好ましい。酸化的オゾン分解にて、脂肪酸混合物に代
わり、脂肪酸ジアミド混合物を利用するならば、脂肪酸
ジアミドにおける飽和脂肪酸は、脂肪酸全量の15重量
%、好ましくは10重量%以下を構成することが好まし
い。非ジアミドであるジカルボン酸の場合、再結晶溶媒
は、ジカルボン酸、ステアリン酸のようなモノカルボン
酸及びペラルゴン酸の反応溶媒の除去後に残る酸化的オ
ゾン分解の副生成物量の1倍乃至10倍の量を利用する
ことが好ましい。酸化的オゾン分解の最終生成物として
のジアミドジカルボン酸を扱うと、残存反応最終生成物
−前記反応溶媒の重量の2乃至5倍の再結晶溶媒を添加
することが好ましい。さらに、上記添加の上限は、収率
及び取扱い易さの観点から決定しなければならない。原
則として、大量に扱うことが可能である。
【0038】さらに、略25℃以下、好ましくは略15
℃以下に冷却させることにより、非ジアミドジカルボン
酸の場合、略80℃で飽和する溶液から生成物を析出さ
せること(ジアミドジカルボン酸の場合、略100℃で
飽和する溶液から生成物を析出させること)が好まし
く、分離させた結晶スラッジは母液に付着するものがな
い。後者は冷溶媒(25℃以下の温度で、好ましくは略
15℃で)洗浄することにより行われ、冷却温度は本来
的に保持される。洗浄は脂肪酸、脂肪酸エステルの脂肪
酸混合物及び脂肪酸エステル混合物、並びに再結晶溶媒
用の前記した鎖長の酸及びエステルに行われる。エステ
ルを利用する際には、エステルは低融点を有しているの
で、低温度限界は低下する。
【0039】本発明により処理した固体に残る、ペラル
ゴン酸及び/又はペラルゴン酸メチルエステルのような
洗浄溶媒残留物の蒸留による除去後、アゼライン酸及び
ブラシル酸のようなジカルボン酸は高純度で残る。パル
ミチン酸及びステアリン酸並びにオゾン分解の不必要な
副生成物のような長鎖モノカルボン酸は、洗浄水又は母
液で分離される。溶媒酸及び/又はエステルの混合物を
利用した際に、溶媒は蒸留により回収され、個々の成分
に分離されることなく、さらに利用される。
【0040】(生産技術の観点から)洗浄溶媒として利
用する脂肪酸及び脂肪酸エステルを除去する最も単純な
方法は、それらを蒸留により除去することであるが、少
量の洗浄溶媒(1重量%から最大2重量%)は、通常精
製生成物に残存する。上記残留物は多くの応用では重要
ではないが、ポリマー製造用の精製生成物に利用する際
には重要である。
【0041】上記洗浄溶媒の残留物の分離と、よってジ
カルボン酸のきめこまかな精製は、好ましくは等電点の
アルコール溶液にて(pH略7.5)、ジカルボン酸を
固体ジカルボン酸ジアンモニウム塩に変換させることに
より、簡単に行われる。固体のジカルボン酸ジアンモニ
ウム塩への変換は、ポリアミド合成においてごく普通の
ことである。結晶スラッジ中の溶媒残留物の含有量が2
重量%以上で50重量%であるときでさえ、精製は問題
なく可能である。沈殿塩に含まれることは類似の鎖長ゆ
えに特に予想されることなので、上記のことは驚くべき
ことである。しかしながら、洗浄溶媒である脂肪酸の残
留物のアンモニウム塩及び洗浄溶媒であるエステルの残
留物はアルコール性母液に残存したままである。結晶ス
ラッジに付着する母液は、アルコールで洗浄することに
よる前記した損失を被ることなく、完全に除去可能であ
る。結果生じたジアンモニウム塩はポリアミド合成に直
接利用され、有益である。
【0042】さらに、特許請求の範囲の請求項1記載の
出発固体物質の不十分な洗浄で残るような、例えば、長
鎖飽和脂肪酸、脂肪酸エステル、エーテルなどの元来の
不純物に付随する残留物は、ジカルボン酸をジアンモニ
ウム塩により精製した際に、除去可能である。これによ
りさらに製造の信頼性がもたらされ、最終の精製がジア
ンモニウム塩により行われる限り、洗浄工程の予め用意
した終了と請求項1記載の洗浄溶媒除去により、有利な
結果が得られる。これにより、精製作業のコストを大幅
に低減させることが可能となる。よって、ジアミンは非
ジアミドジカルボン酸の精製の助力となるだけでなく、
ポリアミド合成の出発物質を製造する反応成分でもあ
る。仮にジアミンが助力として利用されるならば、ジア
ミンは回収され、公知の方法で再利用される。しかしな
がら、特に、以下に詳細に説明するように、ジアミドジ
カルボン酸の精製は塩を生成させて行われる。
【0043】溶媒の蒸留回収後に残っている蒸留の底に
は、ジカルボン酸の残留物が含まれる。蒸留底の生成物
はアルコールに溶解し、ジカルボン酸がジアンモニウム
塩として沈殿するならば、このジカルボン酸は回収され
得る。
【0044】損失収量は前記した二つの精製作業を、つ
まり反応溶媒から沈殿したジカルボン酸固体を洗浄する
ことと、ジアンモニウム塩としてジカルボン酸を沈殿さ
せることとを組合わせることにより最小化される。
【0045】その後の塩生成工程は、請求項1のc2)
及びc3)を省略して、従属請求項9及び10による請
求項1記載のc1)と例4の工程を直接行う、あるいは
酸化工程に利用された(ギ酸のような)酸の工程c2)
及びc3)の洗浄溶媒として水を利用した後に行う。し
かしながら、この場合、かなりの量のペラルゴン酸はフ
ィルターケーキに存在し(前記したように50重量%ま
で)、したがって、かなりの量のアミドが塩生成に必要
とされる。したがって、塩は工程c2)に続く工程c
3)による結晶スラッジの洗浄後に生成することが好ま
しく、請求項7記載の洗浄溶媒を利用することが好まし
い。
【0046】様々な二重結合位置のある天然の不飽和脂
肪酸の酸化的オゾン分解により得られたようなジカルボ
ン酸の混合物は、C6以上のC21までの鎖長の純粋な
ジカルボン酸混合物として、モノカルボン酸とオゾン分
解により生成した他の不純物なしに得られることは驚き
である。よって、モノカルボン酸と酸化的オゾン分解の
不必要な副生成物のないアゼライン酸及びブラシル酸の
混合物は、エルカ酸の豊富な菜種油又はハマナ種オイル
のケン化により得られた脂肪酸混合物から得られ、ジカ
ルボン酸混合物は直接ポリアミドへの変換のために利用
され得る。同じことは、ジカルボン酸のジアミド、いわ
ゆるジアミドジカルボン酸を得るために行った酸化的オ
ゾン分解後の対応する不飽和脂肪酸のジアミド混合組成
物にも当てはまる。
【0047】特に、脂肪酸混合物は、部分硬化された多
不飽和脂肪酸のない、特に、高濃度オレイン酸及び魚油
のケン化により得られたようなジカルボン酸混合物の製
造用の原料として有用である。部分硬化とその結果生じ
る二重結合のシフトのため、さまざまな鎖長(C6ない
しC12)のジカルボン酸全体のスペクトルが得られ
る。さらにこの場合、本願で説明するような方法を利用
して、ジカルボン酸混合物は、モノカルボン酸及びポリ
アミド合成を妨害するオゾン分解の副生成物のような非
ジカルボン酸生成物を含まない。
【0048】したがって、本発明は、先行技術による方
法よりも一層容易に、酸化的オゾン分解による純度のあ
るジカルボン酸及びジカルボン酸混合物を得ることを可
能とする方法を提供する。
【0049】高収量高純度で得られる前記引用文献「Re
actions of Azelaaldehydric Esters」に記載されたの
と同様に、本発明の請求項1記載及びその従属項記載の
方法により、ポリマー合成において重要であるジカルボ
ン酸ジアミド類、さらにジアミドジカルボン酸類が得ら
れることは驚くべきことであるが分かった。以下の方法
は、本願にて利用することが好ましい。脂肪酸のジアミ
ドのオゾン分解は、C7乃至C12の鎖長のあるカルボ
ン酸で、透き通った溶液が存在する必要はないが、好ま
しくは反応溶媒として(ペラルゴン酸)C9で行う。攪
拌可能な反応体は、溶媒の適当量及び適切な温度を維持
させることにより確保される。したがって、反応は、2
段階酸化的オゾン分解の第二工程が始まる前に、水存在
下で、略60℃乃至略80℃の高温度で、サーモスタッ
ト制御の下で行われる。
【0050】酸化的オゾン分解の反応生成物は、100
℃に加熱後に、反応溶媒に完全に溶解させ、その後、冷
却して結晶化させて、反応溶媒から分離し、前記した冷
洗浄溶媒により洗浄した。
【0051】付着洗浄溶剤は、蒸留することにより殆ど
除去し、例えば溶媒としてアルコールを利用して除去
し、残留物はジアミン塩へ変換させる。そのジアミドは
ポリマー合成用に利用する。ジアミン塩には、末端がア
ミノ基のものを含有するC4乃至C22の鎖長の直鎖炭
化水素鎖がある。
【0052】このようにして、モノカルボン酸及びオゾ
ン分解により生成する副生成物は、第一の結晶化工程に
て殆ど除去される。ジカルボン酸をジアミンのアンモニ
ウム塩に変換する以下の工程にて、ジアミドジカルボン
酸は反応溶媒の適切な選択により、アンモニウム塩とし
て析出されるのに対し、モノカルボン酸残留物は溶液に
存在したままである。既に示したように、同じことは非
ジアミドであり、塩を形成させることにより(請求項9
記載)、精製させるべきカルボン酸にも当てはまる。上
記理由から、以下に説明する塩形成の特徴は、つまり塩
形成による非ジアミドのカルボン酸に精製と、ポリアミ
ド合成用のジアミドカルボン酸の塩形成の双方に場合に
て同じである。
【0053】水溶性アルコール若しくはアルコール混合
物(メタノール、エタノール及びプロパノール)は、塩
形成用の反応溶媒として適切であることが判明し、ジカ
ルボン酸及びジアミンの化学的量論量に対する5乃至1
0倍量を添加することが好ましい。
【0054】少量の水を添加することにより、塩の溶解
性は影響を受け、ジカルボン酸若しくはジアミドジカル
ボン酸のみが、冷却した際にホットで透明な溶液から塩
として結晶化する。その塩はアルコールと水の対応する
冷混合物にて洗浄され、よって母液に付着するものは何
もない。
【0055】さらに、塩の溶解性は塩形成ジアミンの選
択により影響を受ける。よって、アゼライン酸及び短鎖
ジアミンの塩は比較的良好な溶解性を有している一方
で、長鎖ジアミンにて形成された塩は低溶解性を有する
(請求項12記載)。
【0056】このようにして形成されたジアミドジカル
ボン酸の塩は、ポリアミド合成に直接、任意には対応す
るアルコール‐水混合物からアルコールにて再結晶さ
せ、乾燥させた後に、利用され得る。
【0057】さらに、ジカルボン酸は、通常の方法で、
前記したように洗浄することにより形成され、純度のあ
る形で得られた無機酸のジアンモニウム塩なしに、希釈
無機酸で遊離もされ得る。
【0058】ジアンモニウム塩の合成を、以下のように
行う。ジアミドジカルボン酸若しくは非アミドジカルボ
ン酸を有する酸化的オゾン分解反応生成物を、加熱させ
ながら反応溶媒に溶解させ、ホットな溶液を温水で任意
に洗浄し、洗浄水のない有機溶液から沈殿させ、ろ過に
より分離させる。ペラルゴン酸を含有する生成固体残留
物は、対応する略化学量論量のジアミンと混合され,好
ましくは洗浄後に混合され、その後,その混合物は5乃
至10倍重量の無水アルコールとともに沸点温度に加熱
され、透明な溶液が得られなければ、透明な溶液が得ら
れるまで十分な量の水が沸点温度で添加される。この溶
液のpHは粗生成のジカルボン酸又はジアミドジカルボ
ン酸の何れかを添加することにより、略7.5に調製さ
れ、その溶液は室温に冷却される。
【0059】好ましい実施例に基づき、以下に本発明を
詳細に説明する。全ての実施例では、酸類若しくはその
ジアミド類の酸化的オゾン分解は公知の2段階法にて実
施され、85%以上の収量であった。その収量は分析ア
リコートに基づき計算され、結果をチェックした。
【0060】出発物質の酸化的オゾン分解。 I.エルカ酸からペラルゴン酸及びブラシル酸へ(例1
乃至例3)。 反応溶媒として100gのペラルゴン酸と、通常の周知
の方法による援助としての水を利用して、100gのエ
ルカ酸(平均組成:91.5重量%C22:1、1.5
重量%C22:2、0.4重量%C18:2、6重量%
飽和長鎖脂肪酸)を2段階でオゾン分解及び酸化を行っ
た。酸化の工程では、ハイドロゲンペルオキシドのある
ギ酸を利用した。理論によれば、反応溶媒は以下のもの
を含む:反応により生成した67.1gのブラシル酸
(極僅かの他のジアkルボン酸を含む)と、反応により
生成した43.8gのペラルゴン酸(極僅かの中程度の
鎖長のモノカルボン酸を含む)と、6.0gの出発原材
料の未反応飽和長鎖脂肪酸とを含む。
【0061】酸化の工程の後、酸化生成物はホットな
(100℃)透明有機相に、溶液中に存在した(ペラル
ゴン酸と水に溶解したギ酸のあるペラルゴン酸)。反応
混合物を20℃に冷却した。上相を完全に固化させて白
色結晶スラッジケーキを生成させた。水溶相を分離して
処分した。その結晶スラッジケーキを攪拌させ、生じた
スラッジを2回20℃の冷水で洗浄し、ブルナーロート
と黒帯フィルターとを利用して真空ろ過した。洗浄から
の生じたろ液は、それぞれ透明な水溶底相を有してお
り、透明な反応溶媒の上相(ペラルゴン酸)を集めてま
とめた。残ったフィルターケーキを、以下に示すように
分析した。
【0062】例1 分離させた反応溶媒中の残留物の分析。 母液の、つまり反応溶媒の上相のアリコート(7g)を
真空蒸留させて揮発成分を除去し、5.95gのペラル
ゴン酸を蒸留し、0.65gの非揮発性成分が残留し
た。その非揮発性成分をメチルエステルに変換させてガ
スグロマトグラフィーにより分析したところ、30%の
ブラシル酸のメチルエステルと70%の脂肪酸エステル
が検出された。
【0063】解釈: 全体のバッチに基づき、反応溶媒
相には(0.65/5.95)(100+43.8)g=
15.7gの溶液状態の非揮発性残留物が含まれる。そ
れには、長鎖飽和脂肪酸、副生成物及び未沈殿ブラシル
酸が包含される(ガスクロマトグラフィーによれば、略
4.5g)。
【0064】2.冷反応溶媒のフィルターケーキからの
粗生成ブラシル酸の分析。 フィルターケーキのアリコート(8.5g)は、真空蒸
留により揮発性成分を除去した。3.7gのペラルゴン
酸を蒸留し(他の極僅かな中程度の鎖長モノカルボン酸
とともに)、3.9gの残留物が残留した(以下、粗生
成ブラシル酸という)。
【0065】その残留物は107.5℃乃至109.6
℃の融点範囲を有していた(純粋なブラシル酸の最低の
融解点Fpは、文献では112℃乃至113℃と報告さ
れている)。残留物の中和滴定から、純粋なブラシル酸
と比較して、略0.5%のずれが観測された。
【0066】例2 水で洗浄させ、真空ろ過させたフィルターケーキのアリ
コート(20g)を、45gの15℃の冷ペラルゴン酸
と激しく攪拌させ。真空ろ過して12gのフィルターケ
ーキと48gの母液を得た。
【0067】1.母液の分析。 母液のアリコート(7g)を真空蒸留させて揮発性成分
を除去させ、0.2gの非揮発性成分を残留させた。そ
の非揮発性成分を反応させてメチルエステルへと変換さ
せたもののガスグロマトグラフィから、第一の母液残留
物と同じ組成物であることが分かった。
【0068】2.ペラルゴン酸のフィルターケーキから
の精製させたブラシル酸の分析。 ペラルゴン酸と水で
洗浄させたフィルターケーキのアリコート(6.4g)
を真空蒸留により揮発性成分を除去し、2.21gのペ
ラルゴン酸を蒸留し、3.6gの残留物を残した。その
残留物(精製ブラシル酸)は110.5℃乃至112℃
の融点範囲を有していた(文献によれば、純粋なブラシ
ル酸の融点は112℃乃至113℃である)。その残留
物の中和滴定から、純粋なブラシル酸と比較して、0.
5%以下のずれであった。
【0069】解釈: 冷洗浄によりブラシル酸が再度溶
解することはない。母液に溶解したものを含む物質を有
する母液の残留物のみが、希釈され、洗浄された。1回
の洗浄により、ブラシル酸は実用的に純度のある形で得
られた。
【0070】例3 ヘキサメチレンジアンモニウム塩による粗精製ブラシル
酸の精製。 例1により合成し、ペラルゴン酸の残留物を含有する1
2.4gの粗生成ブラシル酸を20gの技術グレードの
エタノール(5%の水を含有)に、高温度で溶解させた
(溶液1)。それと平行して、5.5gのヘキサメチレ
ンジアミンを20gの技術グレードのエタノールに溶解
させた(溶液2)。攪拌させながら、高温度(略70
℃)で、溶液2を溶液1に添加し、混合液のpHが7.
5になるまで添加した。その混合液を室温に冷却した。
結果生じた固体の結晶スラッジを攪拌し、母液からろ過
することによりできるだけ分離させた。
【0071】22gの黄色の母液が得られ、エタノール
を除去後、0.54gのワックス上の固体は残留物とし
て残存した。本例で調製した薄層クロマトグラフィーに
より、ブラシル酸のほかに数多くの不純物が観測され
た。
【0072】ろ過により母液から分離された結晶固体を
40gのホットエタノールで攪拌させ、その後冷却し、
殆どの洗浄エタノールをろ過により除去し、乾燥させて
16.5gの白色粉末を得た。薄層クロマトグラフィー
から、ペラルゴン酸の存在しないブラシル酸が得られた
ことが分かった。その洗浄エタノール(略40g)に
は、0.45gのワックス状残留物が含まれていた。薄
層クロマトグラフィーから、ブラシル酸のほかに数多く
の不純物が存在していることが分かった。なお、ブラシ
ル酸検出用のそれぞれの薄層クロマトグラフィーを調製
する前に、このようにして得られた塩を酸の形に戻して
おくことが必要である。
【0073】解釈:上記実験から、酸化的オゾン分解後
の粗生成ブラシル酸に存在する副生成物、並びに反応溶
媒のペラルゴン酸の残留物は、顕著な損失を伴うことな
く、ジアンモニウム塩により分離可能であることが判明
した。
【0074】II.例4の出発物質の酸化的オゾン分
解。 ビス‐エルカ‐エチレンジアミドからビス‐ブラシル酸
エチレンジアミドとペラルゴンへ。 酸化的オゾン分解の類似による原材料として、反応はビ
ス‐エルカ‐エチレンジアミドにて行ったが、本例場
合、オゾン分解は略60℃の高温度でペラルゴン酸中に
て行った。ホットな酸化生成物を冷却し、水で2回洗浄
させた後。混合物をIで説明したようにろ過し、残存す
るフィルターケーキを得た。
【0075】例4 エチレンジアンモニウム塩によるペラルゴン酸を含有す
るビス‐ブラシル酸エチレンジアミドの精製。 ペラルゴン酸(50重量%)と反応からのビス‐ブラシ
ル酸エチレンジアミドを含有するIIからの15.7g
のフィルターケーキを450mLのエタノール中にて、
3.6gのヘキサメチレンジアミンと反応させ、ビス‐
ブラシル酸エチレンジアミドのジアンモニウム塩が7.
5g析出した。薄層クロマトグラフィーから、ペラルゴ
ン酸の少量はその塩に存在していた。母液(10.9
g)の残留物にはペラルゴン酸(塩として)と不純物が
含まれていた。
【0076】III.例5の出発物質の酸化的オゾン分
解。 オレイン酸からアゼライン酸とペラルゴン酸へ。 本反応は、利用した原材料が高濃度のオレイン酸サンフ
ラワー油(90重量%のオレイン酸、3重量%のリノー
ル酸、6重量%のパルチミン酸及びステアリン酸と1重
量%のC20以上の鎖長を有する脂肪酸)以外は、Iで
説明した酸化的オゾン分解と同様に行った。
【0077】ホットな酸化生成物を40℃まで冷却させ
た後、水溶相(底にある相)を分離して捨てた。有機の
上相(ペラルゴン酸の相)を冷却し、結晶スラッジを固
化させ、Iにて説明したようにろ過し、残存するフィル
ターケーキを得た。
【0078】例5 IIIからのフィルターケーキを、
Iで説明したように冷水(略20℃)で処理し、ろ過し
てペラルゴン酸(72.9g)を含有するフィルターケ
ーキを残存させた。このフィルターケーキは、以下の精
製操作1乃至4の出発材料にした。
【0079】1.粗生成アゼライン酸。 このようにして得られたフィルターケーキのアリコート
(8.1g)を真空蒸留させ、ペラルゴン酸と揮発性化
合物を除去した。低温度で固体であった残留物(4.2
3gの粗生成アゼライン酸)が残存した。
【0080】アゼライン酸含有量を求めるための中和滴
定から、水酸化ナトリウムの消費は、純粋なアゼライン
酸で滴定した際の水酸化ナトリウムの消費と比較して
3.9%減少していることが分かった。
【0081】2.冷ペラルゴン酸で洗浄させたアゼライ
ン酸。 フィルターケーキのアリコート(15g)を冷(略20
℃)ペラルゴン酸と激しく攪拌させ、その後ブルナーロ
ートによりろ過した。
【0082】このようにして得られたフィルターケーキ
のアリコート(8.1g)を真空蒸留させてペラルゴン
酸及び揮発性化合物を除去した。冷却した際に固化する
残留物(3.54gの精製アゼライン酸)が残存した。
【0083】アゼライン酸含有量を求めるためも中和滴
定から、水酸化ナトリウムの消費は、純粋なアゼライン
酸を利用した場合と比較して、0.77%乃至0.8%
だけ減少していることが分かった。
【0084】3.ペラルゴン酸から再結晶させたアゼラ
イン酸。 フィルターケーキのアリコート(15g)をホットなペ
ラルゴン酸(40g)に溶解させ、その後室温に冷却
し、沈殿した結晶をブルナーロートを利用してろ過し、
ペラルゴン酸により湿潤させた14.8gのフィルター
ケーキが残存した。
【0085】このようにして得られたフィルターケーキ
のアリコート(6.97g)を真空蒸留させ、ペラルゴ
ン酸と低沸点化合物を除去した。低温度にて固体であっ
た残留物(2.32gの精製アゼライン酸)が残存し
た。
【0086】アゼライン酸含有量を求めるための中和滴
定から、純粋なアゼライン酸を利用した場合と比較し
て、水酸化ナトリウムの消費は0.9%減少したことが
分かった。
【0087】上記実験2及び3の比較から、実験2によ
る酸化的オゾン分解のペラルゴン酸の第一の再結晶とそ
れに続く洗浄操作により非常に純度のある精製が行われ
ることが分かった。
【0088】4.冷ペラルゴン酸により洗浄されたアゼ
ライン酸と、その後のペラルゴン酸からに再結晶と、ヘ
キサメチレンジアミンによるポリアミドへの縮合。 ペラルゴン酸を含有する湿ったフィルターケーキの残存
する残留物を、2にて説明したように冷ペラルゴン酸に
より洗浄した。結果生じたフィルターケーキをアゼライ
ン酸を含有するフラクション1乃至フラクション3(フ
ィルターケーキ残留物と固体残留物)とをまとめた。全
体をペラルゴン酸(120g)から再結晶し、ろ過し
た。フィルターケーキを真空蒸留してペラルゴン酸と揮
発性化合物を除去した。
【0089】アゼライン酸含有量を求めるための中和滴
定から、純粋なアゼライン酸と比較して、水酸化ナトリ
ウムの消費は多くもなく少なくもないことが分かった。
結果生じた生成物は、公知の方法でオートクレーブ中に
てヘキサメチレンジアミンと縮合させてポリアミドを得
た(最終の縮合温度は略300℃であった)。
【0090】結果生じたポリアミドは予期した性質を有
していた。それは無色であり、僅かにオパールのような
光沢を有し、室温で粘度があるが粉ではなく、コールド
ドローイングが可能で、非常に高テンシル強度を有し、
熱可塑性加工に適する。
【0091】例6 エルカ酸/オレイン酸混合物(ハマナ油(crambe oi
l)、“ハマナ酸(crambeacid)”の脂肪酸)の酸化的
オゾン分解からのブラシル酸及びアゼライン酸の精製。 ハマナ酸(13重量%のオレイン酸、8重量%のリノー
ル酸、6重量%のリノレン酸、62重量%のエルカ酸と
3重量%のパルチミン及びステアリン酸と、8重量%の
C20以上の鎖長の脂肪酸)を出発材料に利用した以外
は、Iにて説明したように、反応を酸化的オゾン分解に
て行った。
【0092】ホットな酸化生成物を室温に冷却(略20
℃)した後、結果生じた結晶スラッジをIにて説明した
ようにろ過し、残存するフィルターケーキを得た。Iで
説明したように、そのケーキを水で洗浄してろ過し、フ
ィルターケーキをろ過により得た。そのフィルターケー
キを真空蒸留させてペラルゴン酸及び揮発性化合物を除
去し、蒸留物(28.3gのペラルゴン酸)と、室温で
固体であった残留物(37.7gの粗生成ジカルボン酸
混合物)を得た。その残留物は以下の試験の出発物質と
して利用した。
【0093】1.粗生成ジカルボン酸。 粗生成ジカルボン酸のアリコートを、公知の方法により
酸触媒を利用して、エステル化させてメチルエステルと
した。
【0094】ガスクロマトグラフィースペクトルから、
メインピークとして、アゼライン酸ジメチルエステルと
ブラシル酸ジメチルエステルが、それぞれのシグナルの
積分面積の予期した比、約1対4で検出された。加え
て、パルチミン酸、ステアリン酸やエイコサン酸のメチ
ルエステルのような不純物も明らかに検出され、シグナ
ルの全体の積分面積の略10%を占めた。
【0095】2.ペラルゴン酸からの再結晶。 粗生成ジカルボン酸(略35g)の残存したメインの量
はペラルゴン酸(200mL)から再結晶させ、結晶の
固体物をろ過した。フィルターケーキは真空蒸留により
ペラルゴン酸を除去し、26.4gの固体を得た(精製
させたジカルボン酸混合物)。このようにして精製させ
たジカルボン酸のアリコートは、公知の方法により酸触
媒を利用してエステル化させ、メチルエステルを生成さ
せた。メチルエステル体のガスクロマトグラフィースペ
クトルから、メインピークとして、アゼライン酸ジメチ
ルエステルとブラシル酸ジメチルエステルが得られたこ
とが分かった。パルチミン酸メチルエステル、ステアリ
ン酸メチルエステル及びエイコサン酸メチルエステルの
積分部分は、粗生成ジカルボ酸混合物のメチルエステル
のスペクトルと比較して、顕著に減減少した(約10
倍)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 233/05 C07C 233/05 // C07C 231/24 231/24 (72)発明者 カトヤ ヘークヴァイン ドイツ連邦共和国,64354 ラインハイム /オーデンバルト,イム アイヒグルント 35 (72)発明者 ユルゲン フォルクハイマー ドイツ連邦共和国,63454 ハーナウ,ク ルト−シューマッハー−プラッツ 10

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C6乃至C21の長鎖を有する飽和ジカ
    ルボン酸若しくは不飽和脂肪酸の脂肪酸開裂によるビス
    ‐ジカルボン酸ジアミドの形である対応するジアミドジ
    カルボン酸又は酸化的オゾン分解とそれに続くジカルボ
    ン酸の分離及び精製による前記不飽和脂肪酸のビス‐脂
    肪酸ジアミドの製造方法であって、 a)酸化的オゾン分解を行った後、その反応生成物を加
    熱させながら、再結晶溶媒としてのカルボン酸若しくは
    C6乃至C12の中程度の鎖長を有する数多くのカルボ
    ン酸の混合物又は上記カルボン酸の短鎖アルコールのエ
    ステルに溶解させ、 b)その溶液をできるだけジカルボン酸が結晶化する温
    度に冷却するが、前記再結晶溶媒には酸化的オゾン分解
    の他の反応生成物と溶解した形の他の不純物を含み、再
    結晶溶媒それ自体沈殿せず、その後、 c1)溶解成分を有する再結晶溶媒の残留物を含む結晶
    スラッジの形で冷却させながら結晶化ジカルボン酸を分
    離させ、 c2)適切な冷却洗浄溶媒若しくは洗浄溶媒混合液によ
    り結晶スラッジを洗浄し、任意にはさらなる再結晶工程
    の後に洗浄し、 c3)その後洗浄溶媒残留物を除去することにより、結
    晶化ジカルボン酸を得ることを特徴とする製造方法。
  2. 【請求項2】 前記不飽和脂肪酸は脂肪酸若しくはC1
    4乃至C24の鎖長を有する天然起源の脂肪酸混合物で
    あり、好ましくはモノ不飽和脂肪酸であり、好ましくは
    天然起源の脂肪酸又は脂肪酸混合物は、油、特に部分硬
    化による多不飽和脂肪酸のない高濃度のオレイン油のケ
    ン化により得られることを特徴とする請求項1記載の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 酸化的オゾン分解により得られ、さらに
    好ましくは酸化的オゾン分解の反応溶媒として利用され
    るモノカルボン酸、特にペラルゴン酸は、再結晶溶媒と
    して利用され、好ましくは100℃以下の高温度での酸
    化的オゾン分解の他の反応生成物を、酸化的オゾン分解
    の反応溶液で完全に溶解し、酸化的オゾン分解に添加し
    た水を含み、前記工程a)に利用されることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 a)C14以上C26以下の鎖長の飽和
    脂肪酸含有量が15重量%以下である脂肪酸混合物であ
    り、好ましくは10重量%以下の被オゾン分解脂肪酸混
    合物が酸化的オゾン分解に脂肪酸出発材料として利用さ
    れ、 b)脂肪酸ジアミドの飽和脂肪酸が15重量%以下を構
    成する脂肪酸ジアミド混合物であり、好ましくは全体の
    脂肪酸含有量の10重量%以下が酸化的オゾン分解の脂
    肪酸ジアミド出発材料として利用され、酸化的オゾン分
    解が公知の方法により行われ、非ジアミドジカルボン酸
    の収量が理論的に予想される収量の少なくとも85重量
    %に達し、ジアミドジカルボン酸の場合には約70重量
    %に達することを特徴とする請求項1乃至3のうち何れ
    か1項記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 非ジアミドジカルボン酸の場合、再結晶
    溶媒の初めの重量は、酸化的オゾン分解の最終反応生成
    物の重量から既に存在する反応溶媒の重量を引いた量の
    1乃至10倍量であり、ジアミドジカルボン酸の場合、
    前記再結晶溶媒の初めの重量は、酸化的オゾン分解の最
    終反応生成物の重量から既に存在する反応溶媒の重量を
    引いた量の2乃至15倍量であることを特徴とする請求
    項1乃至4のうち何れか1項記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記工程a)及びb)の結晶化溶液が調
    整され、結晶化は略80℃乃至100°で飽和した溶液
    から起こり、前記溶液は25℃以下、好ましくは略15
    ℃まで冷却されることを特徴とする請求項1乃至5のう
    ち何れか1項記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 25℃以下、好ましくは15℃以下の冷
    溶媒はC6乃至C12の鎖長を有する脂肪酸、その脂肪
    酸のエステル及びかかる脂肪酸の混合物及び/又は脂肪
    酸エステルであり、洗浄溶媒として利用され、洗浄溶媒
    の残留物は蒸留により除去されることが好ましいことを
    特徴とする請求項1乃至6のうち何れか1項記載の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 前記洗浄溶媒の残留物は結晶スラッジに
    付着する再結晶溶媒残留物がある特定量の洗浄溶媒を繰
    返し添加することにより、又は結晶スラッジを洗浄溶媒
    のカラムに連続して通過させることにより、洗浄溶媒に
    より根本的に交換させたことを特徴とする請求項1乃至
    7のうち何れか1項記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記工程c1)に続く工程c2)及びc
    3)を省略できるが、好ましくは工程c3)の後に、得
    られた非ジアミドであるジカルボン酸を反応溶媒中で、
    好ましくはアルコール中でジアミンと反応させてジアミ
    ンのアンモニウム塩に変換し、それからジカルボン酸を
    完全に純粋な形で遊離させることを特徴とする請求項1
    乃至8のうち何れか1項記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記工程c1)に続く工程c2)及び
    c3)を省略できるが、好ましくは工程c3)の後に、
    得られたジアミドジカルボン酸を反応溶媒中、好ましく
    はアルコール中でジアミンと反応させてジアミンのアン
    モニウム塩を生成させ、ポリアミド合成に、若しくはジ
    アミドジカルボン酸が完全の純粋な形で遊離されるの何
    れかに利用されることを特徴する請求項1乃至8のうち
    何れか1項記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記アルコールはメタノール、エタノ
    ール又はプロパノールのような水溶性アルコールとし
    て、ジアミンの略化学量論の量を含むジカルボン酸の全
    体重量の5乃至10倍量を添加させることを特徴とする
    請求項9又は10記載の製造方法。
  12. 【請求項12】 塩形成ジアミンが選択され、ジカルボ
    ン酸又はジアミドジカルボン酸の鎖長の増加に伴い低分
    子ジアミンが利用され、形成される塩の溶解性に影響を
    与えることにより、ジカルボン酸の塩の選択的結晶化を
    促進させることを特徴とする請求項9乃至11のうち何
    れか1項記載の製造方法。
  13. 【請求項13】 アルコールと混合させたジアミン及び
    ジカルボン酸をアルコールの沸点まで加熱し、透明な溶
    液が得られなくても、透明な溶液が得られるまで水を添
    加することにより塩の溶解性を変化させ、 粗生成ジカルボン酸若しくはジアミンを添加させること
    により透明溶液のpHを略7.5に調整し、 前記溶液を冷却後、結晶化するジアミンの塩を分離させ
    ることを特徴とする請求項9乃至12のうち何れか1項
    記載の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記ジカルボン酸若しくはジアミドジ
    カルボン酸は希釈無機酸を添加することにより、ジアミ
    ンの塩から遊離させることを特徴とする請求項9乃至1
    3のうち何れか1項記載の製造方法。
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