JP2001072276A - 駆動伝達装置及びシート材送り装置 - Google Patents

駆動伝達装置及びシート材送り装置

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JP2001072276A
JP2001072276A JP24650399A JP24650399A JP2001072276A JP 2001072276 A JP2001072276 A JP 2001072276A JP 24650399 A JP24650399 A JP 24650399A JP 24650399 A JP24650399 A JP 24650399A JP 2001072276 A JP2001072276 A JP 2001072276A
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drive transmission
frame
gear
shaft
transmission device
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Takeshi Yoshida
剛 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リサイクルがしやすく、低コストで、組立性
がよい駆動伝達装置及びシート材送り装置を提供する。 【解決手段】 互いに対峙する一対の壁面部1a,1b
のそれぞれに軸穴部1c,1dが形成されたフレーム1
と、フレーム1の軸穴部1c,1dに対して回転可能に
取り付けられる駆動伝達部材4と、駆動伝達部材4に対
して相対回転可能に挿入されるとともに、両端部がフレ
ーム1の軸穴部1c,1dに着脱可能に取り付けられる
軸部材5とを有し、フレーム1は、各壁面部1a,1b
の軸穴部1c,1dにおける少なくとも下側の周囲に、
駆動伝達部材4の両端側を載置するガイド部2,3が形
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動伝達装置及び
これを備えたシート材送り装置に関し、詳しくは、所定
の回転部材にモータ等の駆動力を伝達するための中間ギ
ア等の駆動伝達部材を有する駆動伝達装置に関し、例え
ば、ファクシミリ、複写機、スキャナ、プリンタ等の画
像形成装置、原稿読取装置等におけるシート材を搬送す
るローラにモータ等の回転駆動力を伝達するためのギア
ボックスなどに好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来より、所定の部材を回転駆動するた
めギア等の駆動伝達部材を介してモータ等の駆動力を伝
達するギアボックス等の駆動伝達装置では、モータ等の
駆動力をギア等を介して例えばローラ等の所定部材に伝
達する構成となっている。このような駆動伝達装置は、
事務機器、電気機器等の一つの製品の中に相当数組み込
まれていることが多い。
【0003】ここで、駆動伝達装置を一製品中に組み込
むにあたっては、フレームに対して金属軸を結合させて
固定軸構造とし、この金属軸にギア等の駆動伝達部材を
相対回転可能に組み付けたり(以下「第1の従来技術」
という。)、板金に金属軸を結合させてギア等の駆動伝
達部材を相対回転可能に取り付けたユニットをさらに前
記フレームに組み付けていた(以下「第2の従来技術」
という。)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の駆動伝達装置では、以下のような問題点が指摘され
ていた。
【0005】すなわち、第1の従来技術では、フレーム
に金属軸を結合させているために、フレームと金属軸を
分解する際には工具が必要となり、フレームのリサイク
ルがしにくかった。
【0006】また、第2の従来技術では、板金に金属軸
を結合させてギアを取り付けたユニットをさらにフレー
ムに組み付けるため、コストが高くなり、組立性が悪か
った。
【0007】本発明の目的は、リサイクルがしやすく、
低コストで、組立性が良い駆動伝達装置及びこれを備え
たシート材送り装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の駆動伝達装置
は、上述の課題を解決するため、互いに対峙する一対の
壁面部のそれぞれに軸穴部が形成されたフレームと、フ
レームの軸穴部に対して回転可能に取り付けられる駆動
伝達部材と、駆動伝達部材に対して相対回転可能に挿入
されるとともに、両端部がフレームの軸穴部に着脱可能
に取り付けられる軸部材とを有し、フレームは、各壁面
部の軸穴部における少なくとも下側の周囲に、駆動伝達
部材の両端側を載置するガイド部が形成される。
【0009】本発明の駆動伝達装置においては、組み立
ての際に駆動伝達部材の両端側がガイド部の上に載置さ
れ、駆動伝達部材を支持して位置合わせをしなくても軸
部材を通して組み立てることができるため、組立性が良
い。
【0010】また、軸部材の両端部がフレームの軸穴部
に着脱可能に取り付けられるため、分解する際には工具
が不要となりリサイクルがしやすい。また、駆動伝達部
材の交換も容易に行うことができる。さらに、板金等が
不必要でありコストを安く押さえることができる。
【0011】フレームのガイド部は、駆動伝達部材がフ
レームの軸穴部に対して回転する際に、駆動伝達部材に
摺動しない位置に形成されることが好ましい。
【0012】これにより、駆動伝達部材とガイド部との
摺動による異音や削れ粉等の発生を防止することが可能
である。
【0013】駆動伝達部材は、軸部材が挿入される部位
に面取り部が設けられていることが好ましい。
【0014】これにより、駆動伝達部材の両端側をフレ
ームのガイド部の上に載置して、軸部材を軸穴部に取り
付ける際に、駆動伝達部材に対する軸部材の挿入がしや
すくなり、組立性がさらに良くなる。
【0015】軸部材は、駆動伝達部材に挿入される側の
端部に面取り部が設けられていることが好ましい。
【0016】これにより、駆動伝達部材の両端側をフレ
ームのガイド部の上に載置して、軸部材を軸穴部に取り
付ける際に、駆動伝達部材に対する軸部材の挿入がしや
すくなり、組立性がさらに良くなる。
【0017】また、軸部材は、フレームの軸穴部に対し
て回転しないように取り付けられることが好ましい。
【0018】これにより、駆動伝達部材が回転する際の
軸部材とフレームの摺動による異音や削れ粉等の発生を
防止することが可能であり、フレームを摺動性のない材
料でも作ることが可能となり、コストダウンを図ること
が可能となる。
【0019】フレームのガイド部は、各壁面部における
軸穴部の上方まで形成されることとしてもよい。
【0020】ガイド部を各壁面部における軸穴部の上方
まで延ばすことにより、組み立ての際に駆動伝達部材を
上から落とし込んでも確実に組むことができるため、組
立性がさらに良くなる。
【0021】駆動伝達部材は、例えばギアとする。
【0022】また、本発明のシート材送り装置は、前記
いずれかの構成の駆動伝達装置を備える。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
駆動伝達装置の実施の形態について詳細に説明する。
【0024】[第1の実施の形態]本発明の第1の実施
の形態を図1乃至図5を参照して説明する。
【0025】図1に第1の実施の形態の駆動伝達装置1
0の斜視図を、図2に駆動伝達装置10におけるフレー
ム1の斜視図を示す。
【0026】第1の実施の形態の駆動伝達装置10は、
所定の回転部材(図示せず)に回転駆動力を伝達するた
めのギアボックスであり、図1に示すように、筐体とし
ての略箱状のフレーム1に対して、駆動伝達部材として
のギア4がギア軸5を介して回転可能に取り付けられる
構成となっている。なお、図1において8は前記所定の
回転部材と一体に回転する従動ギアであり、ギア4と噛
み合いの状態になっている。また、説明の便宜のため、
図2乃至図5では従動ギア8の図示を省略している。
【0027】ここで、フレーム1は、互いに平行に対峙
する一対の壁面部1a,1bを有し、各壁面部1a,1
bの対向する位置に、ギア4及びギア軸5を取り付ける
ための軸穴部1c,1dが形成されている。また、フレ
ーム1の壁面部1aには、前記従動ギア8を回転可能に
支持する不図示の軸穴部が設けられている。さらに、フ
レーム1は、図4に示すように、ギア軸5の一端側が突
き当てられる突き当てリブ6が壁面部1aの外側に形成
されている。
【0028】ギア4は、不図示の駆動モータからの回転
駆動力を従動ギア8に伝達するための中間歯車であり、
その回転中心位置からフレーム1に対するスラスト規制
用のリブ4a,4bが形成され、図3に示すように、ギ
ア軸5を挿入するための挿入孔部4cがリブ4a,4b
を貫通するように形成されている。この挿入孔部4c
は、フレーム1の各壁面部1a,1bにおける軸穴部1
c,1dの径及びギア軸5の径と略等しく形成されてい
る。また、リブ4bにおける挿入孔部4cは、ギア軸5
がスムースに挿入できるように、ギア軸5が挿入される
側に面取りが施されている。
【0029】ギア軸5は、図4に示すように、ギア4に
挿入される側の先端に溝部5aが設けられており、この
溝部5aに対して緊締7が嵌入されることにより、フレ
ーム1の各壁面部1a,1bにおける軸穴部1c,1d
に取り付けられる。また、ギア軸5は、ギア4に挿入さ
れる側の端部に面取り部5bが設けられている。
【0030】そして、駆動伝達装置10においては、フ
レーム1の各壁面部1a,1bにおける軸穴部1c,1
dの下側の周囲に、ギア4のリブ4a,4bを載置する
ガイド部2,3が形成されている。このガイド部2,3
は、その形状がギア4のリブ4a,4bの断面形状と略
等しくなっている。
【0031】以下に、この駆動伝達装置10の組立て方
について説明する。
【0032】まず、図2に示すフレーム1のみの状態か
ら、従動ギア8を壁面部1aに取り付け、次いで、ギア
4をフレーム1内に入れ、リブ4a,4bを各壁面部1
a,1bの軸穴部1c,1dに近づける。このときに、
図3に示すように、ギア4のリブ4a,4bがフレーム
1の各壁面部1a,1bのガイド部2,3の上に載置さ
れ、このガイド部2,3によって支持された状態とな
り、ギア4の挿入孔部4cが各壁面部1a,1bの軸穴
部1c,1dと略同軸となる。
【0033】図3に示すこの状態から、ギア軸5を溝部
5aが形成された側から壁面部1bの軸穴部1d、ギア
4の挿入孔部4c、壁面部1aの軸穴部1cと順次挿入
する。
【0034】そして、図4に示すように、ギア軸5の一
端側が突き当てリブ6によって突き当てられたところ
で、緊締7をはめ込むことにより、ギア軸5が従動ギア
8に噛み合った図1の状態でフレーム1に対して固定さ
れ、フレーム1の軸穴部1c,1dに対して回転しない
ように取り付けられる。
【0035】このように、実施の形態の駆動伝達装置1
0では、組み立ての際にギア4の両端側のリブ4a,4
bをガイド部2,3の上に載置することができ、このと
きにリブ4a,4bの挿入孔部4cが各壁面部1a,1
bの軸穴部1c,1dと略同軸となるため、位置合わせ
をしなくてもギア軸5をギア4の挿入孔部4cに通して
組み立てることができるため、組立性が良い。
【0036】また、ギア4におけるギア軸5が挿入され
るリブ4bの挿入孔部4cに面取りが施されているの
で、ギア4のリブ4a,4bをフレーム1のガイド部
2,3の上に載置して、ギア軸5を軸穴部1c,1dに
取り付ける際に、ギア4の挿入孔部4cに対するギア軸
5の挿入がしやすくなり、組立性がさらに良くなる。同
様に、ギア軸5についても、ギア4のリブ4bの挿入孔
部4cに挿入される側の端部に面取り部5bが設けられ
ているので、ギア4の挿入孔部4cに対するギア軸5の
挿入がしやすくなり、組立性がさらに良くなる。
【0037】また、駆動伝達装置10では、ギア軸5が
フレーム1の軸穴部1c,1dに対して、緊締7を着脱
することにより着脱可能に取り付けられるため、分解す
る際には工具が不要となり、リサイクルがしやすい。ま
た、ギア4が破損、摩耗した際の交換も容易に行うこと
ができる。さらに、駆動伝達装置10では、板金等が不
必要であり、コストを安く押さえることができる。
【0038】さらには、ギア軸5がフレーム1に対して
固定され、フレーム1の軸穴部1c,1dに対して回転
しないように取り付けられるので、ギア4が回転する際
のギア軸5とフレーム1の摺動による異音や削れ粉等の
発生を防止することが可能であり、フレーム1を摺動性
のない材料でも作ることが可能となり、コストダウンを
図ることが可能となる。
【0039】なお、ギア軸5をフレーム1に対して固定
する構成としては、上述のものに限定されないことは勿
論であり、例えば、ギア軸5の先端側にDカットを施す
とともに、フレーム1の突き当てリブ6にこのDカット
部分が突き当たるようにして、ギア軸5がフレーム1に
対して回転しないようにしてもよい。
【0040】また、上述の実施の形態では、ガイド部
2,3について、フレーム1の各壁面部1a,1bにお
ける軸穴部1c,1dの下側の周囲にだけ設けることと
したがこれに限定されず、例えば図5に示すように、各
壁面部1a,1bにおける軸穴部1c,1dの上方(図
5の例では、各壁面部1a,1bの上端側)まで設ける
構成としても良く、このようにガイド部2,3を各壁面
部1a,1bにおける軸穴部1c,1dの上方まで延ば
すことにより、組み立ての際にギア4を上から落とし込
んでも確実に組むことができるため、組立性がさらに良
くなる。
【0041】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態を図6乃至図9を参照して説明する。な
お、同一の部分には同一の符号を付し、その説明を適宜
省略する。
【0042】図6に第2の実施の形態の駆動伝達装置1
0Aの斜視図を、図7に駆動伝達装置10Aのフレーム
11の斜視図である。
【0043】第2の実施の形態の駆動伝達装置10A
は、筐体としての略箱状のフレーム1Aに対して、駆動
伝達部材としてのギア4がギア軸5を介して回転可能に
取り付けられる構成となっている。ここで、ギア4及び
ギア軸5、従動ギア8の構成は第1の実施の形態と同一
であり、その説明を省略する。また、説明の便宜のた
め、図7乃至図9では従動ギア8の図示を省略してい
る。
【0044】駆動伝達装置10Aにおけるフレーム1A
は、第1の実施の形態と同様に、互いに平行に対峙する
一対の壁面部1a,1bを有し、各壁面部1a,1bの
対向する位置に、ギア4及びギア軸5を取り付けるため
の軸穴部1c,1dが形成されている。また、フレーム
1Aの壁面部1aには、前記従動ギア8を回転可能に支
持する不図示の軸穴部が設けられている。さらに、フレ
ーム1Aは、図9に示すように、ギア軸5の一端側が突
き当てられる突き当てリブ6が壁面部1aの外側に形成
されている。
【0045】そして、駆動伝達装置10Aにおいては、
フレーム1Aの各壁面部1a,1bにおける軸穴部1
c,1dの下側の周囲に、ギア4のリブ4a,4bを載
置するガイド部12,13が形成されている。このガイ
ド部12,13は、その形状がギア4のリブ4a,4b
の断面形状と略等しくなっている。
【0046】そして、この実施の形態におけるガイド部
12,13は、ギア4がフレーム1Aの軸穴部1c,1
dに対して回転する際に、リブ4a,4bに摺動しない
位置(例えばリブ4a,4bに対して0.5mm程度下
側にずれた位置)に形成されている(図6参照)。
【0047】以下に、この駆動伝達装置10Aの組立て
方について説明する。
【0048】まず、図7に示すフレーム1Aのみの状態
から、従動ギア8を壁面部1aに取り付け、次いで、ギ
ア4をフレーム1A内に入れ、リブ4a,4bを各壁面
部1a,1bの軸穴部1c,1dに近づける。このとき
に、図8に示すように、ギア4のリブ4a,4bがフレ
ーム1Aの各壁面部1a,1bのガイド部12,13の
上に載置され、このガイド部12,13によって支持さ
れた状態となるが、この実施の形態では、リブ4a,4
bの挿入孔部4cが各壁面部1a,1bの軸穴部1c,
1dと若干ずれた状態となる。すなわち、リブ4a,4
bの挿入孔部4cの中心位置が各壁面部1a,1bの軸
穴部1c,1dの中心位置よりも例えば0.5mm程度
下側に位置する。
【0049】この状態から、上述のように、ギア軸5を
溝部5aが形成された側から挿入する。すると、ギア4
のリブ4bにおける挿入孔部4cに施された面取り及び
ギア軸5に設けられた面取り部5bにより、ギア4が上
方向に若干移動し、ギア軸5が軸穴部1d、ギア4の挿
入孔部4c、壁面部1aの軸穴部1cへと順次スムース
に挿入される。
【0050】すなわち、上述のように、ギア4のリブ4
bにおける挿入孔部4cに施された面取り及びギア軸5
に設けられた面取り部5bにより、駆動伝達装置10A
の組立て時には、リブ4a,4bの挿入孔部4cと各壁
面部1a,1bの軸穴部1c,1dとが若干ずれていて
も、ギア4を上方向に持ち上げることなくギア軸5を軸
穴部1c、ギア4、壁面部1bの軸穴部1dと挿入する
ことができる。
【0051】そして、図8に示すように、ギア軸5の一
端側が突き当てリブ6によって突き当てられたところ
で、緊締7をはめ込むことにより、ギア軸5が従動ギア
8に噛み合った図6の状態でフレーム1Aに対して固定
され、フレーム1Aの軸穴部1c,1dに対して回転し
ないように取り付けられる。
【0052】このとき、フレーム1Aにおいては、おい
ては、リブ4a,4bと各壁面部1a,1bのガイド部
12,13との間に例えば0.5mm程度のクリアラン
スCが形成される。従って、第2の実施の形態のこの駆
動伝達装置10Aによれば、ギア4の回転時にガイド部
12,13との摺動が生じないので、第1の実施の形態
と同様の効果に加えて、ギア4とガイド部12,13と
の摺動による異音や削れ粉等の発生を防止することが可
能である。
【0053】なお、ギア軸5をフレーム1Aに対して固
定する構成としては、上述のものに限定されないことは
勿論であり、例えば、ギア軸5の先端側にDカットを施
すとともに、フレーム1Aの突き当てリブ6にこのDカ
ット部分が突き当たるようにして、ギア軸5がフレーム
1Aに対して回転しないようにしてもよい。
【0054】また、第2の実施の形態では、ガイド部1
2,13について、フレーム1Aの各壁面部1a,1b
における軸穴部1c,1dの下側の周囲にだけ設けるこ
ととしたがこれに限定されず、図5で説明したように、
各壁面部1a,1bにおける軸穴部1c,1dの上方ま
で設ける構成としても良く、このようにガイド部を各壁
面部1a,1bにおける軸穴部1c,1dの上方まで延
ばすことにより、組み立ての際にギア4を上から落とし
込んでも確実に組むことができるため、組立性がさらに
良くなる。
【0055】[第3の実施の形態]次に、第3の実施の
形態として、駆動伝達装置を製品の中に組み込んだ例に
ついて図10及び図11を参照して説明する。ここで、
図10は駆動伝達装置が組み込まれた原稿読取装置の概
略断面図であり、図11は当該原稿読取装置における分
離ローラ、ピックアップローラ、及び駆動伝達装置を抽
出して示した図である。
【0056】原稿読取装置20は、図10に示すよう
に、筐体部21内に略U字状の原稿搬送路22が形成さ
れており、この原稿搬送路22には、原稿搬送方向上流
側から、ピックアップローラ23、分離ローラ24、分
離ローラ24の下方に位置する逆転ローラ25、互いに
圧接した搬送ローラ対26,27、原稿の画像情報を読
み取る密着型イメージセンサ28、互いに圧接した原稿
排出ローラ対29が配されている。原稿読取装置20の
これら各ローラは、不図示の駆動モータによって回転駆
動されるようになっている。
【0057】また、原稿搬送路22の上流端側の筐体部
21には、原稿のシート材を載置、積載する原稿載置台
31が取り付けられ、原稿搬送路22の下流端側の筐体
部21には、前記密着型イメージセンサ28で画像情報
を読み取られた原稿が排出、積載される原稿排出トレイ
32が設けられている。
【0058】原稿読取装置20においては、前記駆動モ
ータの駆動により上述の各ローラが回転し、原稿載置台
31に積載された原稿のうちの最上位のものにピックア
ップローラ23が当接してこれをピックアップし、続い
て分離ローラ24及び逆転ローラ25により最上位の1
枚のみが原稿搬送路22に送り込まれ、当該原稿がさら
に搬送ローラ対26,27によって密着型イメージセン
サ28まで搬送される。そして、密着型イメージセンサ
28で画像情報を読み取られた原稿は、原稿排出ローラ
対29によって原稿排出トレイ32上に排出される。
【0059】このような原稿読取装置20では、図11
に示すように、前記駆動モータの駆動力を前記分離ロー
ラ24及びピックアップローラ23に伝達するための駆
動伝達装置40が筐体部21内に構成されている。な
お、この駆動伝達装置40は、図1乃至図4で上述した
第1の実施の形態の駆動伝達装置10と同様の構成とな
っており、説明の便宜のため、同一機能の部分には同一
符号を付して詳細な説明を適宜省略する。
【0060】すなわち、駆動伝達装置40は、図11に
示すように、筐体部21の互いに平行に対峙する一対の
壁面部1a,1bに対して、中間歯車としてのアイドラ
ギア41が着脱可能に取り付けられている。このアイド
ラギア41は、前記駆動モータの駆動力が伝達される大
径ギア部42と、当該駆動力を分離ローラ24に伝達す
るための小径ギア部43と、これら各ギア部42,43
の両側に位置する壁面部1a,1bに対する前記スラス
ト規制用のリブ4a,4bが一体形成された構成となっ
ている。アイドラギア41は、ギア軸5を介して壁面部
1a,1bに対して回転可能に取り付けられる構成とな
っており、かかる構成すなわち図11に示すギア軸5、
軸穴部1c,1d、ガイド部2,3、突き当てリブ6、
緊締7等については上述した実施の形態と同様であるた
め、説明を省略する。
【0061】アイドラギア41の小径ギア部43に対し
ては、従動ギア8が噛み合っている。この従動ギア8
は、分離ローラ24が取り付けられる分離ローラ軸24
aの一端側に取り付けられ、分離ローラ軸24a及び分
離ローラ24とともに一体に回転する。
【0062】分離ローラ24及びピックアップローラ2
3は、プーリ及び無端ベルト44によって同期回転する
ようになっている。
【0063】この駆動伝達装置40によれば、前記駆動
モータが回転すると、当該回転がアイドラギア41を介
して従動ギア8に伝達され、この従動ギア8に一体に接
続された分離ローラ軸24a及び分離ローラ24が回転
し、これに伴ってピックアップローラ23が同期回転
し、上述した動作により、原稿載置台31に積載された
原稿が搬送される。
【0064】この実施の形態の駆動伝達装置40では、
第1の実施の形態の駆動伝達装置10を適用した例を示
したが、図5で上述したガイド部を軸穴部の上方まで延
ばした構成としてもよく、さらには、図6乃至図9の第
2の実施の形態の駆動伝達装置10Aについても適用可
能であることは勿論である。
【0065】なお、上述の各実施の形態では、駆動伝達
部材としてギアとした例について説明したが、駆動伝達
部材は、これに限定されず、例えばローラやプーリ、さ
らにはこれらを組み合わせて複数用いてもよいことは勿
論である。
【0066】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の駆
動伝達装置によれば、組み立ての際に駆動伝達部材の両
端側がガイド部の上に載置され、駆動伝達部材を支持し
て位置合わせをしなくても軸部材を通して組み立てるこ
とができるため、組立性が良い。また、軸部材の両端部
がフレームの軸穴部に着脱可能に取り付けられるため、
分解する際には工具が不要となりリサイクルがしやす
い。さらに、駆動伝達部材の交換も容易に行うことがで
きる。
【0067】また、駆動伝達部材がフレームの軸穴部に
対して回転する際に駆動伝達部材に摺動しない位置に、
フレームのガイド部が形成されることにより、駆動伝達
部材とガイド部との摺動による異音や削れ粉等の発生が
防止される。
【0068】また、駆動伝達部材について、軸部材が挿
入される部位に面取り部を設けることにより、駆動伝達
部材の両端側をフレームのガイド部の上に載置して、軸
部材を軸穴部に取り付ける際に、駆動伝達部材に対する
軸部材の挿入がしやすくなり、組立性がさらに良くな
る。
【0069】また、軸部材について、駆動伝達部材に挿
入される側の端部に面取り部が設けられることにより、
駆動伝達部材の両端側をフレームのガイド部の上に載置
して、軸部材を軸穴部に取り付ける際に、駆動伝達部材
に対する軸部材の挿入がしやすくなり、組立性がさらに
良くなる。
【0070】さらに、軸部材について、フレームの軸穴
部に対して回転しないように取り付けられる構成とする
ことにより、駆動伝達部材が回転する際の軸部材とフレ
ームの摺動による異音や削れ粉等の発生を防止すること
が可能であり、フレームを摺動性のない材料でも作るこ
とが可能となり、コストダウンを図ることが可能とな
る。
【0071】また、フレームのガイド部を、各壁面部に
おける軸穴部の上方まで延ばすことにより、組み立ての
際に駆動伝達部材を上から落とし込んでも確実に組むこ
とができるため、組立性がさらに良くなる。
【0072】従って、本発明によれば、リサイクルがし
やすく、低コストで、組立性が良い駆動伝達装置及びこ
れを備えたシート材送り装置を提供することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の駆動伝達装置を示す斜視図
である。
【図2】前記駆動伝達装置の構成を説明する図であり、
駆動伝達装置におけるフレームの斜視図である。
【図3】前記駆動伝達装置の構成を説明する図であり、
フレームのガイド部によってギアのリブが支持された状
態を示す斜視図である。
【図4】前記駆動伝達装置の構成を説明する図であり、
ギア軸をフレームに固定する際の状態を示す側面図であ
る。
【図5】ガイド部の他の構成例を示す斜視図であり、ガ
イド部を各壁面部における軸穴部の上方まで形成させた
例について示す。
【図6】第2の実施の形態の駆動伝達装置を示す斜視図
である。
【図7】前記駆動伝達装置の構成を説明する図であり、
駆動伝達装置におけるフレームの斜視図である。
【図8】駆動伝達装置の構成を説明する図であり、フレ
ームのガイド部によってギアのリブが支持された状態を
示す斜視図である。
【図9】前記駆動伝達装置の構成を説明する図であり、
ギア軸をフレームに固定する際の状態を示す側面図であ
る。
【図10】駆動伝達装置の適用例を説明するための原稿
読取装置の概略断面図である。
【図11】前記原稿読取装置における分離ローラ、ピッ
クアップローラ、及び駆動伝達装置を抽出して示した図
である。
【符号の説明】
10,10A,40 駆動伝達装置 1,1A フレーム 1a,1b 壁面部 1c,1d 軸穴部 2,3 ガイド部 4 ギア 4a,4b リブ 4c 挿入孔部 5 ギア軸 5a 溝部 5b 面取り部 6 突き当てリブ 7 緊締 8 従動ギア 12,13 ガイド部 20 原稿読取装置 21 筐体部 22 原稿搬送路 23 ピックアップローラ 24 分離ローラ 24a 分離ローラ軸 25 逆転ローラ 26,27 搬送ローラ対 28 密着型イメージセンサ 29 原稿排出ローラ対 31 原稿載置台 32 原稿排出トレイ 41 アイドラギア 42 大径ギア部 43 小径ギア部 44 無端ベルト

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対峙する一対の壁面部のそれぞれ
    に軸穴部が形成されたフレームと、 前記フレームの前記軸穴部に対して回転可能に取り付け
    られる駆動伝達部材と、 前記駆動伝達部材に対して相対回転可能に挿入されると
    ともに、両端部が前記フレームの前記軸穴部に着脱可能
    に取り付けられる軸部材とを有し、 前記フレームは、各壁面部の前記軸穴部における少なく
    とも下側の周囲に、前記駆動伝達部材の両端側を載置す
    るガイド部が形成されたことを特徴とする駆動伝達装
    置。
  2. 【請求項2】 前記フレームの前記ガイド部は、前記駆
    動伝達部材が前記フレームの前記軸穴部に対して回転す
    る際に、前記駆動伝達部材に摺動しない位置に形成され
    たことを特徴とする請求項1記載の駆動伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動伝達部材は、前記軸部材が挿入
    される部位に面取り部が設けられたことを特徴とする請
    求項1又は2に記載の駆動伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記軸部材は、前記駆動伝達部材に挿入
    される側の端部に面取り部が設けられたことを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれか記載の駆動伝達装置。
  5. 【請求項5】 前記軸部材は、前記フレームの前記軸穴
    部に対して回転しないように取り付けられたことを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれか記載の駆動伝達装置。
  6. 【請求項6】 前記フレームの前記ガイド部は、各壁面
    部における前記軸穴部の上方まで形成されたことを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれか記載の駆動伝達装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動伝達部材は、ギアであることを
    特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載の駆動伝達装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6のいずれか記載の駆動伝
    達装置を備えたことを特徴とするシート材送り装置。
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JP2019163156A (ja) * 2018-03-19 2019-09-26 株式会社リコー 自動搬送装置および画像形成装置

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