JP2001071960A - 二輪車等用シート底板の製造方法及び二輪車等用シート底板 - Google Patents

二輪車等用シート底板の製造方法及び二輪車等用シート底板

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JP2001071960A
JP2001071960A JP24849499A JP24849499A JP2001071960A JP 2001071960 A JP2001071960 A JP 2001071960A JP 24849499 A JP24849499 A JP 24849499A JP 24849499 A JP24849499 A JP 24849499A JP 2001071960 A JP2001071960 A JP 2001071960A
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JP
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mold
seat bottom
rubber
resin substrate
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JP24849499A
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Ryoji Nakajima
良二 中島
Kiichi Okada
喜一 岡田
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KYUSHU TS KK
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
KYUSHU TS KK
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二輪車等のシート底板を製造するにあたり、
手作業による組み付け作業を廃止して省人化を図り、作
業時間を短縮させる。 【解決手段】 第1の金型11でポリプロピレン樹脂等
により樹脂製基板7を作製し、この樹脂製基板7をロボ
ット等で第2の金型12に移載し、第2の金型12でゴ
ム系素材を射出して、シートラバー4やヘルメット押え
5や防振ラバー6を一体に作製する。また第2の金型1
2では、上型の略中央部pから成形材料を放射方向に分
配供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動二輪車
等におけるシート底板の製造技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばシートの下方にラギッジボ
ックスが形成されるような自動二輪車等の場合、シート
底板にラギッジボックスの蓋としての機能を持たせる場
合があり、このようなシート底板には、ラギッジボック
スとの当接面をシールするため、下面の周縁部に沿って
シールラバーが装着される。また、ラギッジボックスの
内部にヘルメットを収納するような場合に、シート底板
で固定出来るよう、所定部位にゴム系のヘルメット押え
が設けられる場合があり、また、シートが振動等でがた
つかないよう、防振ラバーが設けられる場合もある。
【0003】そしてこのようなシート底板の製造の一例
は、図6に示すように、金型51に樹脂材料を注入して
樹脂製基板52を作製し、この樹脂製基板52の底面側
の周縁部に沿ってシールラバー53を手作業で組み付け
るとともに、ヘルメット押え54と防振ラバー55を同
様に手作業で組み付けてシート底板56を完成してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の方法
では、シールラバー53等の部品を高価な価格で購入す
る必要があり、しかも組み付けが手作業であるため、多
大な時間と労力を要するという問題がある。
【0005】そこで本発明は、シート底板を製造するに
あたり、手作業による組み付け作業を廃止して省人化を
図り、また成形時間の短縮を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、二輪車等用シート底板の製造方法において、
第1の金型で樹脂製基板を作製した後、この樹脂製基板
を第2の金型に移載し、この第2の金型で、少なくとも
樹脂製基板の周縁部に沿ってゴム系のシール部材を二層
成形することで、樹脂製基板とシール部材が一体のシー
ト底板を作製するようにした。
【0007】このように、ゴム系のシール部材を、金型
の二層成形で樹脂製基板と一体的に作製すれば、手作業
で組み付ける作業を廃止することが出来、成形時間の短
縮が図られる。ここで、この場合の二層成形とは、第1
の金型による一次成形と、第2の金型による二次成形に
よって異質材成形または多色成形し、一体の成形品を成
形することを意味し、必ずしも層状に成形されるものだ
けを意味するものではない。
【0008】また、従来の二層成形と呼ばれる成形法に
おいて、例えば図7に示すように、第1の金型60で成
形材料aにより一次成形した後、一次成形品Aを下型ご
と第2の金型61に移動させて成形材料bにより二次成
形を行い、一次成形品Aに対して二次成形品Bを層状に
一体成形するような方法が知られているが、このような
方法では、下型の形状が一定であるため、一次成形品A
の下面に二次成形品Bを成形することが出来ない。
【0009】そこで、本発明では、第1の金型で一次成
形した後、第2の金型に移載することで、一次成形品の
下面にも成形出来るようにして二層成形する。尚、ヘル
メット押えや防振ラバーが設けられるシート底板の場
合、シール部材の成形と同時に、ヘルメット押えと防振
ラバーも一緒に成形すれば、一層効率的に製造出来る。
【0010】また請求項2では、第2の金型におけるゴ
ム系素材の成形材料を、金型の略中央部から放射方向に
分配してキャビティ内に注入するようにした。
【0011】こうすることで、例えばシート底板の周縁
部に沿って形成されるシール部材成型用キャビティ内に
対して成形材料を均一に注入することが出来、またその
他のヘルメット押え成型用キャビティや、防振ラバー成
型用キャビティがある場合でも、それらキャビティ内に
成形材料を均一に注入できる。
【0012】そして請求項3のように、樹脂製基板の周
縁部に沿ってゴム系のシール部材を一体的に成形するよ
うにし、また請求項4のように、樹脂製基板の所定箇所
に、ゴム系のヘルメット押えと防振ラバーを一体的に成
形するようにする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明に係る
二輪車等用シートの縦断面図、図2は同底面図、図3は
二輪車等用シート底板の製造方法の説明図、図4はゴム
系素材成形金型の成形材料の供給経路の説明図、図5は
樹脂製基板に対するゴム系素材の二層成形要領の説明図
である。
【0014】本発明に係る二輪車等用シート底板は、例
えばスクータ型自動二輪車等のラギッジボックスの上部
に配設されるシートの底板として構成され、このシート
1は、図1及び図2に示すように、シート底板2の上面
にクッション座部3を取付けて構成されている。
【0015】そしてこのシート底板2は、図1の左方の
先端側下面の一部が不図示のラギッジボックスの先端部
にヒンジ止めされて、ヒンジ止め部を中心に後端側が上
下に揺動自在とされ、また、ラギッジボックスとの当接
部をシールするため、シート底板2の下面周縁部に沿っ
てシールラバー4が環状に設けられている。
【0016】また、シート底板2の略中央部には、ゴム
系のヘルメット押え5が設けられ、またその後方には、
防振ラバー6が設けられている。そして、シールラバー
4と、ヘルメット押え5と、防振ラバー6は、いずれも
従来では手作業で組立てられていたものを、本発明では
以下に述べる要領で金型による二層成形で成形されてい
る。
【0017】それでは、シート底板2の製造方法につい
て、図3に基づき説明する。図3(a)の左方の第1の
金型11のキャビティ内に、例えばポリプロピレン等の
樹脂材料aを射出して樹脂製基板7を一次成形する。ま
た、図3(a)の右方の第2の金型12では、前回のサ
イクルで一次成形されて移載されている樹脂製基板7に
対して、例えばゴム系素材bを射出してシールラバー4
とヘルメット押え5と防振ラバー6を二次成形する。
【0018】そして、第1の金型11による樹脂製基板
7の一次成形と、第2の金型12による二次成形が完了
すると、図3(b)に示すように、型開きして、右方の
第2の金型12で一体化されたシート底板2をロボット
等により払い出すとともに、第1の金型11の樹脂製基
板7をロボット等により第2の金型12の下型に移載
し、同様な手順を繰り返して順次成形する。
【0019】ここで、第2の金型12によるゴム系素材
の二次成形の詳細について、図4及び図5をも参照しつ
つ説明する。第2の金型12の上型には、成形材料の注
入路が形成され、この注入路は、図4にも示すように、
成形材料を上型の略中央部pから放射方向に分配して注
入出来るようにされている。
【0020】そしてシールラバー4の成形については、
上型の略中央部pから放射四方向に分配された成形材料
を、図4に示す上型の環状部cを経由して、環状部cに
連なる樹脂製基板7の複数の貫通孔7qを通して下型の
環状部r(図3(b))に供給することで、樹脂製基板
7の下面に環状のシールラバー4を成形出来るようにさ
れている。
【0021】また、ヘルメット押え5と、防振ラバー6
の成形は、上型の略中央部pから放射方向に分配される
成形材料を、樹脂製基板7の該当箇所に形成されるそれ
ぞれの貫通孔7s、7tを通して、下型のキャビティに
供給し、樹脂製基板7の上下にわたって図1に示すよう
な形態でヘルメット押え5と防振ラバー6を成形出来る
ようにされている。
【0022】以上のような一連の成形における、樹脂製
基板7の貫通孔7q、7s、7t周辺のゴム系素材の充
填の細部については図5の通りであり、まず、図5
(a)に示すように、第1の金型11により貫通孔7
q、7s、7tを有する樹脂製基板7を作製した後、図
5(b)に示すように、この樹脂製基板7を第2の金型
12に移載し、型締めする。
【0023】次いで、図5(c)に示すように、ゴム系
素材を注入することで、樹脂製基板7の貫通孔7q、7
r、7tを通して、図5(d)に示すようなシールラバ
ー4、またはヘルメット押え5、または防振ラバー6を
二層成形する。
【0024】以上のような要領により、従来の手作業に
よる組付作業を省略することが出来、省人化が図れると
ともに、成形時間が短縮され、また、従来の手作業では
困難であった仕様、例えば樹脂製基板7の貫通孔に指が
入らないため組み付けが出来なかったようなゴム系部品
の形状等も採用出来るようになる。
【0025】尚、本発明は以上のような実施形態に限定
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に属する。例えばシー
ト底板2の形状等は任意である。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明は、二輪車等用シー
ト底板を製造する際、第1の金型で樹脂製基板を作製し
た後、この樹脂製基板を第2の金型に移載し、この第2
の金型で、ゴム系のシール部材を二層成形するようにし
たため、従来、手作業で組み付けていた作業を廃止して
効率的に作製することが出来る。また請求項2のよう
に、第2の金型におけるゴム系素材の成形材料を、金型
の略中央部から放射方向に分配してキャビティ内に注入
するようにすれば、成形材料を均一に注入することが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る二輪車等用シートの縦断面図
【図2】同底面図
【図3】二輪車等用シート底板の製造方法の説明図
【図4】ゴム系素材成形金型の成形材料の供給経路の説
明図
【図5】樹脂製基板に対するゴム系素材の二層成形要領
の説明図
【図6】従来のシート底板の作製方法の説明図
【図7】従来一般の二層成形の説明図
【符号の説明】
1…シート、2…シート底板、4…シールラバー、5…
ヘルメット押え、6…防振ラバー、7…樹脂製基板、1
1…第1の金型、12…第2の金型、p…金型の略中央
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 喜一 熊本県菊池市大字赤星1890番地 九州テ イ・エス株式会社内 Fターム(参考) 4F206 AA11 AA45 AH26 JA07 JB12 JB21 JF05 JQ81

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二輪車等用シート底板の製造方法であっ
    て、第1の金型で樹脂製基板を作製した後、この樹脂製
    基板を第2の金型に移載し、この第2の金型で、少なく
    とも樹脂製基板の周縁部に沿ってゴム系のシール部材を
    二層成形することで、樹脂製基板とシール部材が一体の
    シート底板を作製することを特徴とする二輪車等用シー
    ト底板の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の二輪車等用シート底板
    の製造方法において、前記第2の金型におけるゴム系素
    材の成形材料は、金型の略中央部から放射方向に分配さ
    れてキャビティ内に注入されることを特徴とする二輪車
    等用シート底板の製造方法。
  3. 【請求項3】 樹脂製基板の周縁部に沿ってゴム系のシ
    ール部材が装着される二輪車等用シート底板であって、
    前記樹脂製基板とシール部材は一体的に成形されている
    ことを特徴とする二輪車等用シート底板。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の二輪車等用シート底板
    において、前記樹脂製基板の所定箇所には、ゴム系のヘ
    ルメット押えと防振ラバーも一体的に成形されているこ
    とを特徴とする二輪車等用シート底板。
JP24849499A 1999-09-02 1999-09-02 二輪車等用シート底板の製造方法及び二輪車等用シート底板 Pending JP2001071960A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013018358A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型車両の外装カバー
CN112829180A (zh) * 2020-12-31 2021-05-25 恒林家居股份有限公司 一种椅子扶手的注塑成型系统及其成型方法

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JP2013018358A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型車両の外装カバー
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