JP2001071884A - 自動車車輪におけるブレーキ作用の調節方法および装置 - Google Patents

自動車車輪におけるブレーキ作用の調節方法および装置

Info

Publication number
JP2001071884A
JP2001071884A JP2000246788A JP2000246788A JP2001071884A JP 2001071884 A JP2001071884 A JP 2001071884A JP 2000246788 A JP2000246788 A JP 2000246788A JP 2000246788 A JP2000246788 A JP 2000246788A JP 2001071884 A JP2001071884 A JP 2001071884A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
wheel
friction
function
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000246788A
Other languages
English (en)
Inventor
Rolf-Hermann Mergenthaler
ロルフ−ヘルマン・メルゲンタラー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Robert Bosch GmbH
Original Assignee
Robert Bosch GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from DE19955512A external-priority patent/DE19955512B4/de
Application filed by Robert Bosch GmbH filed Critical Robert Bosch GmbH
Publication of JP2001071884A publication Critical patent/JP2001071884A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T8/00Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force
    • B60T8/17Using electrical or electronic regulation means to control braking
    • B60T8/172Determining control parameters used in the regulation, e.g. by calculations involving measured or detected parameters
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T2210/00Detection or estimation of road or environment conditions; Detection or estimation of road shapes
    • B60T2210/10Detection or estimation of road conditions
    • B60T2210/14Rough roads, bad roads, gravel roads
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T2210/00Detection or estimation of road or environment conditions; Detection or estimation of road shapes
    • B60T2210/10Detection or estimation of road conditions
    • B60T2210/16Off-road driving conditions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2552/00Input parameters relating to infrastructure
    • B60W2552/40Coefficient of friction

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非舗装路盤(砂利、採石等)の走行路面上に
おいてブレーキ作用の最適調節を達成する。 【解決手段】 後車軸および前車軸のそれぞれに少なく
とも2つの車輪が設けられている自動車の車輪における
ブレーキ作用の調節方法および装置において、車輪の安
定性を表わす車輪値が、少なくとも車輪滑りの関数とし
て形成される。第1の比較値としての車輪値が、第2の
比較値としての対応のしきい値と比較される。この比較
の関数としてブレーキ作用が調節される。後車軸の1つ
の車輪または複数の車輪における摩擦係数を表わす摩擦
値が決定される。後車輪における摩擦特性を表わす摩擦
値の関数として、前車軸の1つの車輪または複数の車輪
における比較値(摩擦値および/またはしきい値)の少
なくとも1つが修正される。後車輪において実行される
摩擦係数の決定は、前車軸の車輪における修正により影
響されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車輪にお
けるブレーキ作用の調節方法ないし装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】既知のアンチロック制御装置、または、
例えば、論文「FDR−Boschの走行動特性制
御」、ATZ自動車技術誌96(1994年)11月号
674−689頁から既知のような走行安定化装置にお
いては、自動車の車輪におけるブレーキ作用は、走行安
定化の理由から、ドライバとは独立に調節される。した
がって、アンチロック制御においては、車両車輪が過大
なブレーキ滑り状態となることが回避され、これによ
り、車輪によってサイド・フォースが形成される可能性
が低減される。しかしながら、非舗装路盤(砕石、砂
利)の走行路面上においては、車輪がロックされた場合
に、最短の制動距離が達成可能である。その理由は、こ
の場合には、ある程度のいわゆるくさび効果が現われる
からである。さらに、このような走行路面上および極端
な不整路区間においても、車輪滑り値のかなり頻繁な変
化およびかなり極端な変化が発生する。車両車輪は、こ
のような走行路面上では極めて頻繁にロック傾向を示す
ことになる。その理由は、走行路面が平坦でないため
に、車輪が非舗装路盤により著しくブレーキ作動される
からである。これにより、アンチロック制御装置は、平
均的に過大な、ないし極めて強いブレーキ力低下を発生
させることになり、この結果、アンダ・ブレーキ作動の
車両特性を導くことがある。
【0003】さらに、非平坦な走行路面上では、小さい
ブレーキ圧力を有する部分ブレーキ作動において既に、
車輪支持力の変動により、短時間に明らかに不安定な車
輪即ちロック傾向を示す車輪が存在し、これにより、追
加手段を用いることなくアンチロック制御サイクルを不
必要に開始させることになる。この結果、例えばブレー
キ・ペダルの脈動により快適性を損ない、また、例えば
ブレーキ圧力弁の切換および戻しポンプの始動により、
アンチロック制御装置の油圧装置に不必要な負荷を与え
ることになる。
【0004】欧州特許第0495796号は、上り勾配
または下り勾配におけるブレーキ作動を最適化するアン
チロック制御ないし駆動滑り制御を示す。走行路面の上
り勾配ないし走行路面の下り勾配を決定するために、車
両の縦方向加速度が、加速度センサにより測定され、且
つ車輪回転速度から導かれた縦方向加速度と比較され
る。上り勾配ないし下り勾配が存在する場合、アンチロ
ック制御装置は、例えば滑りしきい値または減速度しき
い値を高くセットすることにより、感度が低下される。
【0005】同様に、国際特許公開第90/06870
5号によるアンチロック制御装置は、制御の感度が車両
減速度の関数であること、および制御された下り勾配ブ
レーキ作動が特定されたときに、それに応答して、アン
チロック制御特に滑り制御の感度が低下されることを示
す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】非舗装路盤(砂利、砕
石等)の走行路面上において、ブレーキ作用の最適調節
を達成することが本発明の課題である。
【0007】
【課題を解決するための手段】車輪の安定性を表わす車
輪値(λij)が、少なくとも車輪滑りの関数として形
成され、第1の比較値としての車輪値が、第2の比較値
としてのしきい値(SWij)と比較され、およびこの
比較の関数としてブレーキ作用が調節される、後車軸お
よび前車軸に少なくとも2つの車輪を有する自動車車輪
におけるブレーキ作用の調節方法および装置において、
後車軸の1つの車輪または複数の車輪における摩擦係数
を表わす摩擦値(μHA)が決定され、および摩擦値
(μHA)の関数として、前車軸の1つの車輪または複
数の車輪における比較値(λij、SWij)の少なく
とも1つが修正される。
【0008】本発明は、後車軸および前車軸のそれぞれ
に少なくとも2つの車輪が設けられている自動車の車輪
におけるブレーキ作用の調節方法ないし装置に関するも
のである。車輪の安定性を表わす車輪値が、少なくとも
車輪滑りの関数として形成される。(第1の比較値とし
ての)この車輪値が、(第2の比較値としての)対応し
きい値と比較される。この比較の関数としてブレーキ作
用が調節される。
【0009】本発明の本質は、後車軸の1つの車輪また
は複数の車輪における摩擦係数を表わす摩擦値が決定さ
れることにある。後車輪における摩擦状況を表わすこの
摩擦値の関数として、前車軸の1つの車輪または複数の
車輪における比較値(摩擦値および/またはしきい値)
の少なくとも1つが修正される。これは、後車輪におい
て実行される摩擦係数の決定が前車軸の車輪における修
正により影響されないという利点を有している。
【0010】本発明の有利な実施態様においては、自動
車が走行する走行路面の縦方向傾斜、即ち走行方向にお
ける走行路面の傾斜(上り勾配/下り勾配)を表わす傾
斜値が決定されるように設計されている。次に、この傾
斜値の関数として、前車軸の少なくとも1つの車輪にお
ける比較値の少なくとも1つが修正される。本発明のこ
の実施態様においては、前車軸における制御動作が摩擦
係数以外に走行路面傾斜の関数として行われる。この場
合、クロス・カントリー内の下り勾配走行が検出された
場合、前車軸において比較値(滑りおよび/または滑り
しきい値)の特に強い修正が行われる。これにより、1
つまたは両方の前車輪のロックが可能となり、これが非
舗装路盤においてブレーキ作用を著しく改善させ、特に
急な下り勾配走行においては、このことがドライバによ
り主観的に明確に認識さられる。
【0011】本発明の有利な実施態様においては、車輪
の回転運動を表わす回転速度値が測定されるように設計
されている。少なくともこの回転速度値の関数として、
実際に存在する車両の縦方向加速度を表わす縦方向加速
度値が決定される。さらに、車両の縦方向加速度に対す
る評価値が、車輪に作用するブレーキ力および/または
推進力を表わす値の少なくとも関数として決定される。
このような値として、特に、ドライバがブレーキ・ペダ
ルを操作することにより決定される供給圧力、ブレーキ
圧力弁の開放時間、並びに車輪において推進トルクとし
て作用する機関出力トルクが考えられる。本発明のこの
実施態様により、前記傾斜値が、前記縦方向加速度値お
よび前記評価値の関数として決定される。これは、実際
に存在する縦方向加速度値と評価値との間の比較により
行われることが有利である。この場合、傾斜値の決定
は、本発明により、上記の欧州特許第0495796号
とは異なり、追加の加速度センサを用いることなく行わ
れる。
【0012】本発明の他の有利な実施態様においては、
少なくとも1つの車輪に作用する縦方向力を表わす少な
くとも1つの縦方向力値が決定されるように設計されて
いる。さらに、少なくとも1つの車輪に作用する法線方
向力を表わす法線方向力値が決定される。この場合、法
線方向力とは、車輪ないしタイヤと走行路面との間で走
行路面に対し垂直方向に作用する力を意味する。本発明
のこの実施態様においては、前記摩擦値が、前記縦方向
力値および前記法線方向力値の関数として決定される。
【0013】本発明の特に有利な実施態様においては、
車両のかじ取り角を表わすかじ取り値が測定されるよう
に設計されている。これは、例えばドライバにより操作
されるかじ取り輪(ハンドル)のかじ取り角であっても
よい。前車軸の少なくとも1つの車輪における比較値の
少なくとも1つの本発明による修正が、このとき前記か
じ取り値の関数として行われる。この場合、ドライバの
かじ取り希望が検出されたときに、かじ取り可能性を保
持する理由から、本発明による修正が放棄されるか、ま
たは前記修正が本発明によりかじ取り希望が存在しない
ときよりも小さい程度で行われることが特に考慮されて
いる。
【0014】特に摩擦値が設定可能なしきい値を超えた
ことにより検出される比較的大きい摩擦係数が存在する
場合に、明による修正は、前車軸の両方の車輪において
行われることが有利である。しかしながら、特に摩擦値
が設定可能なしきい値を下回ったことにより検出される
比較的小さい、ないし比較的少ない摩擦係数が存在する
場合に、本発明による修正は、前車軸のただ1つの車輪
においてのみ行われる。この場合、特に摩擦値が設定可
能な極めて低いしきい値を下回ったことにより検出され
る極めて小さい摩擦値が存在する場合、前車軸の車輪に
おける本発明による修正が行われないように特に設計さ
れている。
【0015】特に摩擦値が設定可能なしきい値を下回っ
たことにより検出される比較的小さい摩擦値が存在する
場合に、車軸のただ1つの車輪のみにおける本発明によ
る修正は、前車軸の両方の車輪間で交互に行われるよう
に行われてもよい。
【0016】上記のような2つの実施態様は、本発明に
よる修正を、存在する摩擦状況に極めて正確に適合可能
であるという利点を有している。高い摩擦係数が測定さ
れた場合に、前記修正は両方の前車輪において行われ、
これにより両方の前車輪のロック傾向が上昇される。し
かしながら、比較的小さい摩擦係数が存在する場合に、
本発明による修正は1つの前車輪においてのみ行われ、
これにより制動距離は比較的小さくなるが、この場合、
なお十分なかじ取り可能性ないし安定性が確保されてい
る。例えば、氷上のように摩擦係数が極めて低い場合に
のみ、かじ取り可能性の保持が重視され、したがって前
記修正は本発明により禁止され、ないしは行われない。
【0017】本発明の他の有利な実施態様においては、
車両縦方向速度を表わす速度値が決定されるように設計
されている。このような速度値は一般に車輪回転速度か
らいわゆる基準速度として導かれる。本発明による修正
は、特に前記速度値が設定可能なしきい値を下回ったこ
とにより検出される比較的小さい速度値の場合において
のみ行われる。この実施態様は、一般に、クロス・カン
トリー走行においては概して高い車両の縦方向速度が存
在せず、即ち車両の縦方向速度が十分に低い場合には、
かじ取り可能性に対してよりもブレーキ制動を短くする
ことに優先順位が与えられるという背景を有している。
【0018】さらに、走行路面の平坦度を表わす走行路
面値が決定されるように設計されていてもよい。このよ
うな走行路面値の決定は、従来技術において概していわ
ゆる不整路検出として記載されている。本発明による修
正は、前記走行路面値の関数として行われる。即ち、前
記修正は、高い非平坦度を有する走行路面においては、
比較的小さい非平坦度を有する走行路面においてより
も、前車輪のロック傾向を上昇させる方向に行われる。
【0019】自動車において、車両機関と車両車輪との
間の駆動列内に、一般に変速機が配置されている。この
場合、クロス・カントリー車両においては、変速機がド
ライバにより選択可能なクロス・カントリー減速比(ロ
ー・ギヤ)を有するように設計することができる。本発
明の有利な実施態様において、本発明による修正は、ク
ロス・カントリー減速比の選択の関数であるべきであ
る。これは、クロス・カントリー減速比を有する車両に
対しては、クロス・カントリー・ギヤ段への投入が本発
明による修正を行うための他の特徴として使用されるこ
とを意味する。したがって、例えば、道路ギヤ段(ハイ
・ギヤ)においては、本発明による修正(オフ・ロード
手段)を禁止させることができる。さらに、オフ・ロー
ド状況を検出するための上記のしきい値がハイ・ギヤお
よびロー・ギヤにおいて異なるように設計されていても
よい。
【0020】
【発明の実施の形態】図1において、符号101vr、
101vl、101hrおよび101hlにより車輪回
転速度センサが示され、これらのセンサにより車輪回転
速度Nijが測定される。この場合、また、以下に使用
されるその他の符号に対して、指数iは車輪が前車軸
(v)に付属するか、ないしは後車軸(h)に付属する
かを示し、また指数jは、注目される車輪が車両の右側
(r)に存在するか、または左側(l)に存在するかを
示す。
【0021】車輪回転速度Nijは、車両基準速度決定
手段102に供給され、車両基準速度決定手段102に
より既知のように車両基準速度Vrefが決定される。
車両基準速度Vrefのみならず車輪回転速度Nijも
また車輪滑り値形成手段103に供給され、車輪滑り値
形成手段103は、既知のようにこれらの入力値から次
式によって、車輪滑り値λijを形成し、ここでは、車
輪滑り値λijは、特に車輪ブレーキ滑りを意味してい
る。
【0022】
【数1】 本来のアンチロック制御装置がブロック104により形
成されている。この実施態様においては、アンチロック
制御装置は滑り制御装置として形成され、これは、車輪
滑り値λijが所定の目標値SWijに制御されること
を意味する。この制御は車輪ブレーキ106ijの調節
により行われ、車輪ブレーキ106ijにおいて、ブレ
ーキ圧力設定値pijが、例えば下位のブレーキ圧力調
節装置に直接設定されるか、またはブレーキ圧力制御弁
の操作によりブレーキ圧力が上昇され、低下され、また
は一定に保持されるブレーキ圧力制御弁が、設定可能な
時間tijの間に開放ないし閉鎖される。
【0023】上記のブロックに関するかぎり、図1に示
した装置は、従来技術から既知の、滑り制御装置として
形成されているアンチロック制御装置である。この実施
態様において、本発明の本質は、滑りしきい値SWij
がアンチロック制御装置104において変化されること
にある。これは、滑りしきい値決定手段105におい
て、後車軸における摩擦値μHAの関数として、走行路
面の縦方向傾斜FNの関数として、および車両の縦方向
速度Vrefの関数として、および/またはかじ取り値
LW(かじ取り角センサまたはハンドル角センサ20
4)の関数として、しきい値SWijを決定することに
より行われる。摩擦値および走行路面縦方向傾斜は摩擦
値および傾斜値決定手段107において決定される。
【0024】上記のように、滑り制御装置として形成さ
れているアンチロック制御装置104は、車輪減速度の
ような、ないしは車輪減速度および車輪滑りから導かれ
た値のような、他の車輪動特性値を制御の基礎としても
よいことは当然である。
【0025】図2により、図1に示した摩擦値および傾
斜値決定手段107を詳細に説明する。図2に示されて
いる車輪ブレーキ圧力評価手段1071に、圧力センサ
201により測定された供給圧力pvor並びに機関制
御装置202により決定された機関出力トルクMmot
が供給される。さらに、車輪ブレーキ圧力評価手段10
71に、車輪ブレーキ弁106ij(図1)の操作時間
tijがアンチロック制御装置104(図1)から供給
される。圧力センサ201により測定された供給圧力p
vorは、一般にドライバによりブレーキ・ペダルによ
り調節される。圧力上昇および圧力低下のために、並び
にブレーキ圧力の一定保持のために、一般に電磁弁が設
けられている。対応のブレーキ圧力弁の開放時間tij
により、車両車輪におけるブレーキ作用が制御される。
機関出力トルクMmotは、最新の機関管理システムに
おいては、アクセス可能な値として存在する。さらに、
車輪ブレーキ圧力評価手段1071に、補助変数HGが
供給され、補助変数HGはハンドル角センサ204によ
り測定されるか、または計算で決定される。このような
補助変数は、一般に、例えばセンサを用いて測定される
ハンドル角、車両のヨー速度および横方向加速度であ
る。
【0026】ここで、車輪ブレーキ圧力評価手段107
1において、入力値の関数として、個々の車輪における
ブレーキ圧力が評価される。評価された圧力値から、車
輪に作用する縦方向力を計算することができる。以下に
車輪ブレーキ圧力評価手段1071を図3により詳細に
説明する。
【0027】このために、図3に示されている車輪ブレ
ーキ圧力計算手段10711に、測定された供給圧力p
vor並びに電磁弁操作時間tijが供給される。供給
圧力pvorおよび電磁弁操作時間tijから、車輪ブ
レーキ圧力計算手段10711において、個々の車輪に
おける車輪ブレーキ圧力pradijを計算ないし評価
することができる。個々の車輪ブレーキ圧力はブレーキ
力ないし駆動力計算手段10712に供給される。ブレ
ーキ力ないし駆動力計算手段10712内に、車両機関
と車輪との間に作用するトルク変換比、車輪半径並びに
ブレーキ係数、即ち作用するブレーキ力の、ブレーキ圧
力に対する関数関係のような車両固有のデータが記憶さ
れている。
【0028】ここで、ブレーキ力ないし駆動力計算手段
10712において、車輪ブレーキ圧力および機関出力
トルクから、個々の車両車輪において作用するブレーキ
力ないし駆動力FBijが計算される。これらのブレー
キ力ないし駆動力は縦方向加速度評価手段10713に
供給される。縦方向加速度評価手段10713内に、例
えば車両質量のような他の車両データが記憶されてい
る。さらに、縦方向加速度評価手段10713に、ハン
ドル角(かじ取り角)、ヨー速度、横方向加速度および
基準速度のような補助変数が供給される。したがって、
例えばハンドル角、ヨー速度ないし横方向加速度から、
斜め走行に基づくブレーキ力を推測することができる。
車両の縦方向速度を表わす基準速度から、例えば空気抵
抗力を導くことができる。縦方向加速度評価手段107
13の出力側に、評価された車両縦方向加速度a
x,modellが存在する。図2の車両基準速度形成手段10
72において、測定された車輪回転速度Nij(車輪回
転速度センサ101ij)の関数として、並びに上記の
補助変数HGの関数として、車両基準速度Vrefが決
定される。微分手段1073において、車両縦方向速度
を表わす基準速度Vrefが微分されて、実際に存在す
る車両縦方向加速度axが得られる。走行路面縦方向傾
斜形成手段1074において、評価された車両縦方向加
速度ax,modellが、実際に存在する車両縦方向加速度a
xと比較される。これらの両方の値の比較の関数とし
て、走行路面の縦方向傾斜FNを推測することができ
る。
【0029】図2の下側部分内の車両の横方向加速度形
成手段203において、車両の横方向加速度ayが、セ
ンサにより直接測定されるか、または例えば1つの右側
車両車輪と1つの左側車両車輪との間の車輪回転速度差
から計算される。車両の横方向加速度ayは、車輪支持
力計算手段1075において、実際に存在する車両縦方
向加速度ax(微分手段1073の出力信号)と結合さ
れる。このために、車輪支持力計算手段1075内に、
車両質量、車両の重心位置、輪距並びに場合によりその
他の幾何形状車両データのような車両固有のデータが記
憶されている。車輪支持力計算手段1075において、
既知のように(例えば冒頭記載のATZの論文参照)、
入力値から車両車輪に対する車輪支持力Fnijが計算
される。車輪支持力は、走行路面に対して垂直に作用す
る法線方向力である。摩擦係数形成手段1076におい
て、後車軸の車輪に存在する摩擦係数μHAが、後車軸
の車輪に存在する車輪支持力Fnhj(車輪支持力計算
手段1075の出力信号)および車輪ブレーキ圧力評価
手段1071において形成された車輪ブレーキ力ないし
駆動力FBijの関数として、次の数式
【0030】
【数2】 により結合される。この場合、後車輪のタイヤに作用す
るサイド・フォースは無視される。
【0031】対応するフィルタリングの後に、摩擦係数
形成手段1076の出力側、したがって摩擦値および傾
斜値決定手段107の出力側に、後車軸の車輪における
摩擦係数を表わす信号μHAが存在する。
【0032】前記のように、摩擦値および傾斜値決定手
段107の出力信号が図1の滑りしきい値決定手段10
5に供給され、滑りしきい値決定手段105はこの信号
の関数として滑りしきい値SWijを決定する。これ
を、以下に図4に示す流れ図により説明する。
【0033】スタートのステップ401の後に、ステッ
プ402において、値、即ちハンドル角LW、走行路面
縦方向傾斜FN、後車軸における摩擦係数μHA並びに
車両基準速度Vrefが読み込まれる。ステップ403
において、ハンドル角(かじ取り値)LWがしきい値S
W1と比較される。ハンドル角LWがしきい値SW1を
超えている場合、これは、ドライバが特筆すべきかじ取
り操作を希望したことを意味する。この場合には、終了
ステップ408に直接移行される。しかしながら、ステ
ップ403において、ハンドル角LWがしきい値SW1
を下回っていることが特定された場合、比較のためにス
テップ404に移行される。ステップ404において、
走行路面縦方向傾斜FNがしきい値SW2と比較され
る。さらに、ステップ404において、基準速度Vre
fとしきい値SW3との比較が行われる。
【0034】車両縦方向傾斜FNがしきい値SW2を超
えていない場合、平坦路内の走行または上り勾配走行が
存在し、それに続いて終了ステップ408に移行され
る。同様に、車両基準速度がしきい値SW3を超えてい
るとき、直接終了ステップ408が操作される。
【0035】しかしながら、ステップ404において、
その瞬間に傾斜が比較的強い下り勾配を走行し且つ車両
の縦方向速度がそれほど高くないことが特定された場
合、ステップ405に移行される。
【0036】ステップ405において、後車軸における
摩擦係数μHAがしきい値SW4と比較される。ステッ
プ405において、後車軸における摩擦係数が比較的大
きいことが特定された場合、ステップ407に移行され
る。
【0037】ステップ407において、前車軸の両方の
車輪における滑りしきい値SWvrおよびSWvlが計
算される。これは、ブレーキ作用が、前車輪のロックが
行われるように調節されることを意味する。この場合、
さらに、滑りしきい値が走行路面の非平坦度の関数とし
て選択されるように設計されていてもよい。このような
不整路の検出は従来技術から既知である。さらに、補足
態様または代替態様として、前車軸における滑りしきい
値が車両縦方向速度Vrefの関数として選択されるよ
うに設計されていてもよく、この場合、車両縦方向速度
の上昇と共に滑りしきい値がより低く選択される。上記
のように、さらに、滑りしきい値が、ステップ407に
おいて、いわゆるロー・ギヤ・スイッチ位置の関数とし
て選択されるように設計されていてもよい。ロー・ギヤ
・スイッチ位置が、車両がクロス・カントリー内で走行
していることを信号で示した場合、前車軸における滑り
しきい値が、さらにある値だけ、より高くセットされ
る。
【0038】ステップ405において、後車軸における
摩擦係数がしきい値SW4を下回っていることが特定さ
れた場合、ステップ406において、後車軸における摩
擦係数が、しきい値SW4よりもさらに低いしきい値S
W5を下回っているかどうかが問い合わされる。一例と
して、しきい値SW4が0.4である場合、一例として
しきい値SW5に対しては値0.2が用いられる。
【0039】ステップ406において、しきい値SW5
を下回っていることが特定された場合、極めて平滑な走
行路面上での走行が存在し、それに続いて終了ステップ
408に移行される。しかしながら、後車軸における摩
擦係数がしきい値SW5としきい値SW4との間にある
場合、ステップ409に移行される。
【0040】ステップ409において、前車軸のただ1
つの車輪の滑りしきい値が高くセットされる。これもま
た、走行路面の非平坦度(不整路の検出)の関数として
行われてもよい。ステップ409において、1つの特定
の前車輪の滑りしきい値が高くセットされても、または
前車輪の滑りしきい値を高くセットすることが交互に行
われるように設計されていてもよい。
【0041】一般にクロス・カントリー走行(オフ・ロ
ード状況)に対応する特定の走行状況が検出された場
合、本発明により、1つないし両方の前車輪における滑
り制御装置の目標値を上昇させること(目標滑り上昇)
が行われる。車両安定性の理由から、後車輪においては
手段は実行されない。したがって、前車輪におけるブレ
ーキ圧力の低下は、車輪滑り値が比較的高くなった場合
にはじめて行われ、即ち、例えば車輪滑り値が著しく変
動した場合(非平坦路面)、平均して小さいブレーキ圧
力低下が行われる。この場合、目標滑り上昇は走行路面
特性の関数として行われてもよい。これは、走行路面が
非平坦であればあるほどほど、それだけ目標滑り上昇が
大きくなることを意味する。
【0042】前車輪における目標滑りの上昇に追加し
て、滑り制御装置の制御パラメータ、例えば比例部分、
微分部分および/または積分部分の増幅係数を低減して
もよいので、同様により小さいブレーキ圧力低下が得ら
れる。
【0043】さらに、ブレーキ圧力制御の開始を修正さ
せてもよい。したがって、例えば、走行路面の非平坦度
が強いために「不必要な」アンチロック制御が実行され
ないようにするために、制御開始フィルタリングが行わ
れる。通常は、例えば車輪滑りがあるしきい値を超えた
ときに、車輪の不安定性が検出された車輪においてアン
チロック制御が開始される。低い車輪圧力を用いて部分
ブレーキ作動が行われている場合(このために供給圧力
pvorが測定される)、ただ1つの車輪のみが不安定
性を示している場合には、制御が開始されるまで、固定
時間、例えば60ミリ秒の間さらに待機される。即ち、
走行路面の非平坦度による見掛けの車輪不安定性は、一
般に60ミリ秒より長く継続しないことがわかってい
る。
【0044】クロス・カントリー走行状況は、例えば測
定された車輪速度Nijの信号解析により検出すること
ができる。車輪速度の大きな加速度が極めて頻繁に発生
した場合、これは、非平坦走行路面がこの原因であるこ
とを示している。したがって、これは、車輪支持力Fn
ijの定常的な変動(車輪の負荷の増大および低減の定
常的な交代)により、車輪速度経過の著しい変動が発生
されたことによるものである。平坦な走行路面上でブレ
ーキ作動した場合に、アンチロック制御装置の圧力低下
によってのみ強い車輪(再)加速度が発生する一方で、
クロス・カントリー内においては、これはさらに走行路
面特性により発生される。これはクロス・カントリー走
行状況の検出のためのカウンタ・アルゴリズムにより評
価されてもよい。
【0045】クロス・カントリー・カウンタ値Zgは、
1つの車輪に強い加速度が存在した場合に、カウンタ値
Zgが上昇することにより発生される。この場合、車輪
加速度に対して、2つのしきい値が与えられる。車輪加
速度がしきい値1より大きく且つしきい値2より小さい
場合、このときカウンタ値Zgは値4だけ上昇される。
車輪加速度がしきい値2より大きい場合、カウンタ値Z
gは値8だけ上昇される。
【0046】車輪加速度が存在しない場合、カウンタ値
Zgは、例えば値1だけ低減される。したがって、車輪
加速度の頻度を決定することができる。しかしながら、
ここで極めて非平坦な積雪走行路面(例えば、洗濯板の
形に踏み固められた雪)もまた存在し、これが同様に頻
繁な車輪加速度を形成するが、この頻繁な車輪加速度に
対しては、車両のかじ取り可能性の理由から、本発明に
よるクロス・カントリー手段(滑りしきい値の高いセッ
ト)は導かれるべきではない。非平坦な積雪走行路面お
よびクロス・カントリー走行路面の区別は、同様に車輪
信号の解析により行われる。積雪走行路面が本質的に比
較的低い摩擦係数であることにより、アンチロック制御
の間に、車両速度の車輪速度に対する差は、平均してク
ロス・カントリーにおいてよりも高くなる(車輪が不安
定となり且つそれに続いてブレーキ圧力が低下された場
合、比較的低い摩擦係数のために、積雪上においては車
輪が再び車両速度に近づくまでにより長い時間を必要と
する)。以下に示される、値の低域フィルタリング
【0047】
【数3】 により、一種の「車両速度の後車輪速度に対する平均間
隔」が計算される。上記の値が対応する第1のしきい値
より小さい場合、クロス・カントリー走行路面が存在し
且つカウンタ値Zgは上記のように形成される。しかし
ながら、上記の値が対応するしきい値2より大きい場
合、極めて低い摩擦係数を有する走行路面が存在し、そ
れに続いてカウンタ値Zgは低減される。しかしなが
ら、上記の値がしきい値1および2の間にある場合、状
況は一義的に明確ではなく、このときには、カウンタ値
Zgの上昇がすべて半分にされる。カウンタ値Zgは、
値0および60の間の範囲に制限される。カウンタがし
きい値40を超えた場合、後に説明する他の状態条件が
満たされているときに、オフ・ロード手段を開始しても
よい。
【0048】第1の条件は、車両減速度は高すぎてはな
らないことにある。その理由は、もし高すぎる場合、一
義的なクロス・カントリー走行状況が存在しないで、高
い摩擦係数を有する走行路面上のブレーキ作動が存在す
るからである。
【0049】図4のステップ403から理解されるよう
に、さらに、明らかなドライバのかじ取り希望が存在し
ていてはならない(かじ取り値LWは、走行速度の関数
としてのしきい値SW1より小さくなければならな
い)。かじ取り希望が存在する場合、かじ取り可能性の
理由から、すべてのクロス・カントリー手段はとられな
い。
【0050】前記のように、実際の車両加速度ax並び
に評価された車両加速度ax,modellの間の偏差から、急
な下り勾配走行が検出される。減速度の間の明らかな偏
差が、急な下り勾配走行を推測させる。急な下り勾配走
行に対する本発明による修正は、車両縦方向速度のみな
らず車両縦方向減速度もまた小さいときにのみ、行われ
るべきである(図4のステップ404)。
【0051】要約すると、アンチロック制御装置におい
て本発明による特殊な手段を用いなければ、クロス・カ
ントリーにおいてロック・ブレーキ作動が行われた場合
に、アンダ・ブレーキ作動走行状況が発生することがあ
るといえる。したがって、クロス・カントリーにおいて
は、十分なブレーキ出力を可能にするために、前車輪に
おいて明らかに大きいブレーキ滑りが許容される。急な
下り勾配走行が検出された場合、むしろ前車輪のロック
が可能となる。その理由は、もしそうでない場合、ドラ
イバは下り勾配において強いアンダ・ブレーキ作動感覚
を体験するからである。この手段は、横方向に傾斜して
いる走行路面上、特に積雪走行路面および凍結走行路面
上においては、車両のかじ取り可能性ないし車両の安定
性に対して負の方向に作用する。クロス・カントリー内
において部分ブレーキ作動が行われた場合、本発明によ
る特殊な手段を用いなかった場合、車輪速度に基づいて
アンチロック制御が開始され、アンチロック制御は快適
性を害するように作用する(脈動のあるブレーキ・ペダ
ル)。制御開始時のフィルタリングにより、このような
不必要な制御は抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体ブロック回路図である。
【図2】本発明の本質的な部分を示す詳細ブロック回路
図である。
【図3】本発明の他の本質的な部分を示す詳細ブロック
回路図である。
【図4】本発明の流れ図である。
【符号の説明】
101ij 車輪回転速度センサ 102 車両基準速度形成手段 103 車輪滑り値形成手段 104 アンチロック制御装置 105 滑りしきい値決定手段 106ij 車輪ブレーキ(車輪ブレーキ弁) 107 摩擦値および傾斜値決定手段 1071 車輪ブレーキ圧力評価手段 10711 車輪ブレーキ圧力計算手段 10712 ブレーキ力ないし駆動力計算手段 10713 縦方向加速度評価手段 1072 車両基準速度形成手段 1073 微分手段 1074 走行路面縦方向傾斜形成手段 1075 車輪支持力計算手段 1076 摩擦係数形成手段 201 圧力センサ 202 機関制御装置 203 横方向加速度形成手段 204 ハンドル角センサ(かじ取り角センサ) ax 縦方向加速度値(車両縦方向加速度) ax,modell 縦方向加速度評価値 ay 車両横方向加速度 Fb 走行路面値 FBij 縦方向力値(ブレーキ力ないし駆動力) FN 傾斜値(走行路面縦方向傾斜) Fnij 法線方向力値(車輪支持力) HG 補助変数 LW かじ取り値(ハンドル角) Mmot 機関出力トルク Nij 回転速度値(車輪回転速度) pij 車輪ブレーキ圧力設定値 pradij 車輪ブレーキ圧力 pvor 供給圧力 SWij しきい値(滑りしきい値) SW1 しきい値(ハンドル角) SW2 しきい値(走行路面縦方向傾斜) SW3 しきい値(車両基準速度) SW4 しきい値(摩擦係数) SW5 しきい値(摩擦係数)(SW5<SW4) tij ブレーキ圧力弁の開放時間 Vref 速度値(車両基準速度) λij 車輪値(車輪滑り値) μHA 摩擦値(後車軸車輪における摩擦係数)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪の安定性を表わす車輪値(λij)
    が、少なくとも車輪滑りの関数として形成され、 第1の比較値としての前記車輪値が、第2の比較値とし
    てのしきい値(SWij)と比較され、および前記比較
    の関数としてブレーキ作用が調節される、後車軸および
    前車軸に少なくとも2つの車輪を有する自動車車輪にお
    けるブレーキ作用の調節方法において、 後車軸の1つの車輪または複数の車輪における摩擦係数
    を表わす摩擦値(μHA)が決定されること、および摩
    擦値(μHA)の関数として、前車軸の1つの車輪また
    は複数の車輪における比較値(λij、SWij)の少
    なくとも1つが修正されること、を特徴とする自動車車
    輪におけるブレーキ作用の調節方法。
  2. 【請求項2】 自動車が走行する走行路面の縦方向傾斜
    を表わす傾斜値(FN)が決定されること、およびさら
    に、傾斜値(FN)の関数として、前車軸の少なくとも
    1つの車輪における比較値(λij、SWij)の少な
    くとも1つが修正されること、を特徴とする請求項1の
    調節方法。
  3. 【請求項3】 車輪の回転運動を表わす回転速度値(N
    ij)が測定されること、 実際に存在する車両の縦方向加速度を表わす縦方向加速
    度値(ax)が、少なくとも回転速度値(Nij)の関
    数として決定されること、 車両の縦方向加速度に対する評価値(axmodell)が、
    車輪に作用するブレーキ力および/または推進力を表わ
    す値(pvor、tij、Mmot)の少なくとも関数
    として決定されること、 傾斜値(FN)が、縦方向加速度値(ax)および評価
    値(axmodell)の関数として決定されること、 を特徴とする請求項2の調節方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つの車輪に作用する縦方向
    力を表わす少なくとも1つの縦方向力値(FBij)が
    決定されること、および少なくとも1つの車輪に作用す
    る法線方向力を表わす少なくとも1つの法線方向力値
    (Fnij)が決定されること、および摩擦値(μH
    A)が、縦方向力値(FBij)および法線方向力値
    (Fnij)の関数として決定されること、を特徴とす
    る請求項1の調節方法。
  5. 【請求項5】 車両のかじ取り角を表わすかじ取り値
    (LW)が測定されること、および前車軸の少なくとも
    1つの車輪における比較値(λij、SWij)の少な
    くとも1つの前記修正が、さらに前記かじ取り値の関数
    であること、を特徴とする請求項1の調節方法。
  6. 【請求項6】 特に摩擦値(μHA)が設定可能なしき
    い値(SW4)を超えたことにより検出される比較的大
    きい摩擦値が存在する場合には、前記修正が前車軸の2
    つの車輪において行われ、 − 特に摩擦値(μHA)が設定可能なしきい値(SW
    4)を下回ったことにより検出される比較的小さい摩擦
    値が存在する場合には、前記修正が前車軸の1つの車輪
    においてのみ行われ、この場合、 特に摩擦値(μHA)が設定可能なしきい値(SW5)
    を下回ったことにより検出される極めて小さい摩擦値が
    存在する場合には、前車軸の車輪における前記修正が行
    われないように、および/または特に摩擦値(μHA)
    が設定可能なしきい値(SW4)を下回ったことにより
    検出される比較的小さい摩擦値が存在する場合には、前
    車軸の1つの車輪のみにおける前記修正が、前車軸の両
    方の車輪間で交互に行われるように、特に設計されてい
    ることを特徴とする請求項1の調節方法。
  7. 【請求項7】 車両の縦方向速度を表わす速度値(Vr
    ef)が決定され、且つ前記修正が、特に速度値(Vr
    ef)が設定可能なしきい値(SW3)を下回ったこと
    により検出される比較的小さい速度値(Vref)の場
    合においてのみ行われることを特徴とする請求項1の調
    節方法。
  8. 【請求項8】 走行路面の平坦度を表わす走行路面値
    (Fb)が決定されること、および比較値(λij、S
    Wij)の少なくとも1つの修正が、走行路面値(F
    b)の関数として行われること、を特徴とする請求項1
    の調節方法。
  9. 【請求項9】 自動車が、車両機関と車両車輪との間に
    配置された、選択可能なクロス・カントリー減速比を備
    えた変速機を有し、且つ前記修正がクロス・カントリー
    減速比の選択の関数であることを特徴とする請求項1の
    調節方法。
  10. 【請求項10】 車輪の安定性を表わす車輪値(λi
    j)が、少なくとも車輪滑りの関数として形成され、 第1の比較値としての前記車輪値が、第2の比較値とし
    てのしきい値(SWij)と比較され、および前記比較
    の関数としてブレーキ作用が調節される、後車軸および
    前車軸に少なくとも2つの車輪を有する自動車の車輪に
    おけるブレーキ作用の調節装置において、 後車軸の1つの車輪または複数の車輪における摩擦係数
    を表わす摩擦値(μHA)を決定するための、および摩
    擦値(μHA)の関数として、前車軸の1つの車輪また
    は複数の車輪における比較値(λij、SWij)の少
    なくとも1つを修正するための手段(107、105、
    104)が設けられていること、を特徴とするブレーキ
    作用の調節装置。
JP2000246788A 1999-08-24 2000-08-16 自動車車輪におけるブレーキ作用の調節方法および装置 Withdrawn JP2001071884A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19939995 1999-08-24
DE19955512A DE19955512B4 (de) 1999-08-24 1999-11-18 Verfahren und Vorrichtung zur Einstellung der Bremswirkung an den Rädern eines Kraftfahrzeugs
DE19955512.5 1999-11-18
DE19939995.6 1999-11-18

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001071884A true JP2001071884A (ja) 2001-03-21

Family

ID=26054704

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000246788A Withdrawn JP2001071884A (ja) 1999-08-24 2000-08-16 自動車車輪におけるブレーキ作用の調節方法および装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6367894B1 (ja)
JP (1) JP2001071884A (ja)
GB (1) GB2353573B (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE518551C2 (sv) * 2000-02-14 2002-10-22 Scania Cv Ab Anordning för att uppskatta friktionsnivån mellan ett fordons hjul och markunderlag
DE10034873B4 (de) * 2000-07-18 2005-10-13 Pacifica Group Technologies Pty Ltd Verfahren und Bremsanlage zum Regeln des Bremsvorgangs bei einem Kraftfahrzeug
US7118227B2 (en) * 2001-04-25 2006-10-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Projection display device
JP2004090886A (ja) * 2002-09-04 2004-03-25 Advics:Kk 車両のトラクション制御装置
US20050038588A1 (en) * 2003-08-14 2005-02-17 Deepak Shukla Vehicle driving force control method
US20050038589A1 (en) * 2003-08-14 2005-02-17 Deepak Shukla Method for estimating a friction coefficient
US20060212205A1 (en) * 2005-03-15 2006-09-21 Continental Teves, Inc. Method for detecting when a vehicle is in a downhill situation
GB2434421A (en) * 2006-01-20 2007-07-25 Bamford Excavators Ltd A backhoe loader having ABS braking
DE102013016087A1 (de) * 2013-09-27 2015-04-02 Wabco Gmbh Verfahren und System zur Steuerung eines elektronischen Bremssystems

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3752251A (en) * 1969-12-09 1973-08-14 Gen Motors Corp Road grade sensor
US3717384A (en) * 1971-03-15 1973-02-20 Gen Motors Corp Anti-lock brake control system
DE3534022A1 (de) * 1985-05-07 1987-03-26 Lucas Ind Plc Verfahren zum ermitteln des reibungskoeffizienten zwischen reifen und fahrbahn
DE3841963C2 (de) 1988-12-14 2000-05-25 Bosch Gmbh Robert Antiblockierregelsystem
US5215358A (en) * 1989-04-29 1993-06-01 Alfred Teves Gmbh Rear wheel valve switchover tire delay for ABS
JPH0367771A (ja) * 1989-08-08 1991-03-22 Akebono Brake Res & Dev Center Ltd 車両のアンチロック制御方法
DE3933652A1 (de) 1989-10-09 1991-04-11 Bosch Gmbh Robert Antiblockierregelsystem und antriebsschlupfregelsystem
US5043896A (en) * 1990-06-11 1991-08-27 Ford Motor Company Vehicle braking system controller/road friction and hill slope tracking system
JP2855987B2 (ja) * 1992-08-26 1999-02-10 三菱自動車工業株式会社 アンチスキッドブレーキング方法
US5351540A (en) * 1992-09-30 1994-10-04 Eaton Corporation Grade angle and acceleration sensor
JP3348567B2 (ja) * 1995-07-20 2002-11-20 トヨタ自動車株式会社 車両用制動制御装置
JP3528419B2 (ja) * 1996-04-26 2004-05-17 トヨタ自動車株式会社 制動力制御装置
DE19637297B4 (de) * 1996-09-13 2006-05-11 Wabco Gmbh & Co.Ohg Fahrzeug mit Bremskraftregelung im Gefälle
DE69729717T2 (de) * 1997-03-07 2005-08-04 Same Deutz-Fahr Group S.P.A., Treviglio Bremssteuerungssystem für landwirtschaftliche Traktoren
DE19835937A1 (de) * 1998-08-08 2000-02-10 Wabco Gmbh Verfahren zur Regelung der Abstiegsgeschwindigkeit eines Gelände-Fahrzeugs

Also Published As

Publication number Publication date
GB2353573B (en) 2002-01-02
US6367894B1 (en) 2002-04-09
GB2353573A9 (en) 2001-03-02
GB0018378D0 (en) 2000-09-13
GB2353573A (en) 2001-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5423601A (en) Anti-lock brake system and drive-slip control system
US6349247B1 (en) Method and device for stabilizing a motor vehicle in order to prevent it from rolling over
US6223116B1 (en) Wheel slip angle detecting system for vehicle
JP4119244B2 (ja) 走行安定性を制御する方法
EP1317363B1 (en) Rough road detection using suspension system information
JP3426000B2 (ja) カーブ走行における車両安定性の制御方法
US7841674B2 (en) ABS control system for off-road driving conditions
JP2767220B2 (ja) 車両の前照灯の照明距離調整装置
US6728621B1 (en) Anti-lock braking system controller for adjusting slip thresholds on inclines
JP3025261B2 (ja) 自動車ストップランプの操作信号の発生方法および装置
US20080283325A1 (en) Apparatus for controlling load for vehicle driving wheel
JP2005271822A (ja) 車両の自動減速制御装置
CN102143869B (zh) 车辆的行驶控制装置
JP4532053B2 (ja) 車両の走行挙動に対する介入の調整方法及び装置
US6527076B1 (en) Device and method for limiting a backward rolling speed of a motor vehicle
US8275532B2 (en) Anti-skid device for the driving wheels of a vehicle and method for realising the same
JP2001071884A (ja) 自動車車輪におけるブレーキ作用の調節方法および装置
JPH106966A (ja) ブレーキ装置の操作装置
US20030229439A1 (en) Driving performance of a motor vehicle on mu-split slopes
US6510373B2 (en) Method and device for detecting a lane change
JP2001114086A (ja) ブレーキ介入コントロール方法および制御装置
US20020027389A1 (en) Method and device for detecting a panic braking operation
JP2004527413A (ja) 制御される自動車ブレーキシステムの制御応答を改善する方法
US6375280B1 (en) Method and device for adjusting the braking action in a motor vehicle
JP2000503277A (ja) ブレーキ圧力コントロール装置のコントロール状態を改善する方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071106