JP2001071445A - 積層シート - Google Patents

積層シート

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JP2001071445A
JP2001071445A JP24995699A JP24995699A JP2001071445A JP 2001071445 A JP2001071445 A JP 2001071445A JP 24995699 A JP24995699 A JP 24995699A JP 24995699 A JP24995699 A JP 24995699A JP 2001071445 A JP2001071445 A JP 2001071445A
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JP
Japan
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paper
laminated sheet
thickness
corrugated cardboard
crepe
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JP24995699A
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English (en)
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Takamasa Ibaraki
孝昌 茨木
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型段ボールと同様の利点を有しつ
つ、かつ、コルゲータを必要とせず、任意の厚さに製造
しうる積層シートを提供する。 【解決手段】 クレープ紙の片面もしくは両面に紙
を接着した積層シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は包装素材として広範
に使用可能な積層シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、段ボールは包装用素材として広く
用いられている。段ボールシートには、中芯の片面をラ
イナーと接着した片面段ボール、及び両面を接着した両
面段ボール、更に積層した複両面段ボール等が存在す
る。片面段ボールシートは主として緩衝材として使用さ
れており、両面段ボールは主として箱の素材として使用
されている。ところで、段ボールは、その中芯の波形状
の段高及び30cm当たりの段山数によってAフルー
ト、Bフルート、Cフルート、Eフルート等に分類され
るが、いわゆる通常の段ボール箱の材料としてとして用
いられるAフルート、Bフルート、Cフルート等に対し
て、段高が1.1〜1.4mmと小さいEフルート、ま
た段高0.5〜0.7mmのマイクロフルートと呼ばれ
る薄型の段ボールは、個装や内装用の美粧用箱として使
用されている。このような個装や内装用の美粧用箱等は
従来は板紙を素材としていた。しかし、薄型の段ボール
は、板紙と比較して同じ紙重量で強い曲げ剛性を有す
る。従って、これらと代替使用することにより、より軽
量の包装箱を製造することができる。このことは、包装
材の軽量化、資源の節約、及び廃棄物の減少に繋がる。
また、段ボールにはフルートを有する構造により緩衝
性、及び断熱性を有するものである。従って、そのよう
な特性を必要とする容器に適用すると特に好適である。
以上のような社会的要請に伴い、Eフルートやマイクロ
フルート等の薄型段ボールが個装や内装用美粧用箱等の
分野で広く使用されるようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これら薄型
の段ボールを製造するためには、通常の段ボールと同様
にコルゲータを必要である。コルゲータを新たに導入す
ることは多大な設備投資を必要とする。また、前記コル
ゲータでは、中芯を上下の段ロール間を通過させて波形
に成形し、その段頂部とライナーを貼合するものである
が、段ボールの段の高さは前記段ロールによって決定さ
れるため、目的の高さの段高を有する段ボールを得たい
場合には、それに応じた一組の段ロールを用意しなけれ
ばならない。従って、違う厚みを有する段ボールを製造
しようとする場合には、その都度装置の段付けロールを
変更しなくてはならないので手数がかかる。そこで、上
記薄型段ボールと同様の利点を有しつつ、かつ、コルゲ
ータを必要とせず、任意の厚さに製造しうる積層シート
が求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、クレー
プ紙の片面もしくは両面に紙を接着した積層シートであ
る。さらに本発明の第二は、クレープ率が1.2〜3.
0、見かけ厚さが0.1〜1.0mmの範囲であるクレ
ープ紙を使用したことを特徴とする前項記載の積層シー
トである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において用いられるクレー
プ紙は、その片面、あるいは両面に紙を接着する加工を
行っても、そのシワ付けされた形状が問題なく維持でき
るものであれば任意に使用できる。クレープ紙は、米坪
量、厚さ、原料配合などの原紙特性と、クレープ加工後
の見かけ厚さ、クレープ率などによって特徴づけられ
る。本発明においては、目的とする積層シートの厚みに
対応した見かけ厚さを有するクレープ紙を用いること
で、任意の厚みの積層シートを得ることができる。な
お、本発明においては、原紙の米坪量が30〜150g
/m2であるクレープ紙が好適に使用できる。原料パル
プとしては晒し、未晒し、その他通常の方法で抄紙でき
るものであればよい。また、用途によっては着色された
ものも使用できる。さらに、本発明において使用される
クレープ紙は、クレープ率は1.2〜3.0、見かけ厚
さが0.1〜1.0mmであるものが好適に使用でき
る。クレープ率が1.2未満のものはクレープの凹凸が
小さくなるため、積層による厚さ増加、軽量化等の効果
が大きくない。またクレープ率が3.0を越えるクレー
プ紙は、製造が難しく実用化されていない。また、見か
け厚さが0.1未満のクレープ紙は、本発明の積層によ
る厚さ増加、軽量化等の効果が大きくない。また厚みが
1.0mmを越えるものは、製造が難しく実用化されて
いない。なお、クレープ紙とは、抄紙機のプレスロール
あるいはドライヤー、もしくはしわ付け加工機のドライ
ヤーからドクターを使って紙を剥がすことによって、ち
りめん状にしわ付けされた紙を指す。また、本発明にお
いては、クレープ紙のしわの凸部の頂点付近を稜線と呼
ぶ。さらにクレープ紙の見かけ厚さとは、JIS C2
111に規定された外側マイクロメーターを用いて測定
した値とする。
【0006】また、本発明でクレープ紙の片面、又は両
面に接着する紙としては特に制限はなく、米坪量、厚
さ、色、耐水性、耐油性、その他、用途に適する特性を
有する紙を選ぶことができる。また、本発明において、
クレープ紙に紙を接着する接着剤としては、通常、紙同
士の接着に用いられるものが任意に使用できる。例え
ば、澱粉、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、カル
ボキシメチルセルロース、酢酸ビニルアルコール、SB
R、NBR等の水溶性もしくは水分散系の接着剤とこれ
らの混合物、段ボール製造用のステンホール糊やその他
貼合糊、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹
脂、シェラック等の溶剤系接着剤、ホットメルト接着
剤、溶融樹脂等が使用可能である。
【0007】クレープ紙と紙を接着する方法は、クレー
プ紙と紙の層間に接着剤を付与する工程と、クレープ紙
と紙を圧着することによって両者を接着するプレス工程
に分けられる。クレープ紙側へ接着剤を塗布する場合
は、印圧やロールによってクレープ紙の凹凸を潰さない
ようなコーターを使用する必要がある。一方、紙側に接
着剤を塗布する場合には、通常、紙に接着剤を塗工する
のに用いられる各種コーターが任意に使用できる。な
お、接着剤の付与は、塗工に限らず、シート状の接着剤
をクレープ紙と紙の層間に介挿させる手段を用いること
も可能である。プレス工程では、接着剤の効力がある時
間内に、クレープ紙の凹凸を潰さない、かつ接着部が離
れない程度の圧力で保持することによって紙とクレープ
紙を接着する。この際、必要に応じて加熱してもよい。
プレスの形式は、平型プレス、ロールプレス、ベルトプ
レス、また、これらの組み合わせ等が使用できる。な
お、本発明には、紙/クレープ紙、及び、紙/クレープ
紙/紙、のような構成の他に、必要に応じて、それらの
積層シート同士をさらに任意の組み合わせで適宜接着
し、例えば、紙/クレープ紙/紙/クレープ紙/紙等の
構成の積層シートも含まれるものとする。
【0008】このようにして得られた積層シートは、同
じ厚みの板紙と比較して、軽量で強度が強く、しかも断
熱効果を有するものであり、容器、梱包材の素材として
使用した場合は、軽量化、省資源化に寄与し、しかも断
熱性や緩衝機能を付与することも可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の具体的構成を、実施例に基づ
いて説明する。
【0010】<実施例1>米坪量160g/m2のA級
ライナーの表面にワイヤーバーを用いてデンプン糊を塗
布し、直ちに見かけ厚さ0.85mmであるクレープ紙
(NUKP100%、原紙厚さ0.150mm)をの
せ、軽く押さえた状態で乾燥させ、積層シートを作成し
た。このような積層シートは、片面段ボールの代替とし
て、梱包用、緩衝用素材等として好適に用いることがで
きる。
【0011】<実施例2>実施例1で用いたクレープ紙
と同じクレープ紙の稜線部に、ローラーを用いて接着剤
(セメダイン工業(株)製 セメダイン)を塗布し、直
ちに米坪量160g/m2のA級ライナーをのせ、軽く
押さえた状態で乾燥、接着させた。続いて、前記積層体
のクレープ紙側の稜線部に同様にして接着剤を塗布し、
直ちに同じA級ライナーをのせ軽く押さえた状態で乾燥
し、積層シートを作成した。このような積層シートの厚
さは1.27mm、対して米坪量590g/m2であっ
た。一般的な厚さ1.27mmの板紙の米坪量は950
g/m2であるから、比較すると非常に軽量である。
【0012】<実施例3>見かけ厚さ0.70であるク
レープ紙(NUKP100%、原紙厚さ0.125m
m)の稜線部にローラーを用いてデンプン糊を塗布し、
直ちに米坪量100g/m2の上質紙をのせ、110℃
に加熱した平板状ホットプレスの間にこれを挟み、軽く
押さえた状態で乾燥、接着させた。続いて、前記積層体
のクレープ紙側の稜線部にローラーを用いてデンプン糊
を塗布し、直ちに米坪量100g/m 2の上質紙をの
せ、ホットプレスを用いて同様の条件で乾燥、接着さ
せ、積層シートを作成した。
【0013】<実施例4>見かけ厚さ0.85mmのク
レープ紙(NUKP100%、原紙厚さ0.150m
m)の稜線部にローラーを用いてデンプン糊を塗布し、
直ちに米坪量160g/m2のA級ライナーをのせ、1
80℃に加熱した平板状ホットプレスの間に挟み、軽く
押さえた状態で乾燥、接着させて積層シートとした。こ
の様な積層シートを2枚用意し、それぞれの積層シート
のクレープ紙側の表面の稜線部にローラーを用いてデン
プン糊を塗布し、直ちに片方の積層シートのクレープ紙
側に米坪量160g/m2のA級ライナーをのせ、さら
にもう片方の積層シートを重ねたものを前記ホットプレ
スを用いて同様の条件で乾燥、接着し、積層シートを作
成した。
【0014】<実施例5>見かけ厚さ0.85mmのク
レープ紙(NUKP100%、原紙厚さ0.150m
m)の稜線部に、ローラーを用いて段ボール製造用のス
タインホール糊を塗布し、直ちに米坪量160g/m2
のA級ライナーをのせ、180℃に加熱した平板状ホッ
トプレスの間に挟み、軽く押さえた状態で、乾燥、接着
し積層シートとした。続いて、この積層シートのクレー
プ紙側の表面にローラーを用いてスタインホール糊を塗
布し、直ちにこの積層シートと米坪量160g/m2
A級ライナーをのせ、前記ホットプレスを用いて同様の
条件で乾燥、接着し、積層シートを作成した。
【0015】
【発明の効果】本発明により、薄型段ボールと同様の利
点を有しつつ、かつ、コルゲータを必要とせず、任意の
厚さに製造しうる積層シートが得られた。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クレープ紙の片面もしくは両面に紙を接着
    したことを特徴とする積層シート。
  2. 【請求項2】クレープ率が1.2〜3.0、見かけ厚さ
    が0.1〜1.0mmの範囲であるクレープ紙を使用し
    たことを特徴とする請求項1記載の積層シート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005001246A (ja) * 2003-06-12 2005-01-06 Toppan Printing Co Ltd 耐油性用紙とそれを用いて作製した耐油用カートン
JP2009102031A (ja) * 2007-10-23 2009-05-14 Tana-X:Kk 緩衝包装紙
JP2013199325A (ja) * 2013-05-30 2013-10-03 Tana-X:Kk 緩衝包装紙

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