JP2001071442A - ポリエステル多層収縮フィルム及びその使用 - Google Patents

ポリエステル多層収縮フィルム及びその使用

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JP2001071442A
JP2001071442A JP25222699A JP25222699A JP2001071442A JP 2001071442 A JP2001071442 A JP 2001071442A JP 25222699 A JP25222699 A JP 25222699A JP 25222699 A JP25222699 A JP 25222699A JP 2001071442 A JP2001071442 A JP 2001071442A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱風による収縮であってもシワ、アバタ、印刷
部分の歪み等のない美麗な収縮仕上がり性があり、且
つ、自然収縮率が小さいポリエステル系収縮フィルムを
提供し、併せて、透明性に優れ、センターシール加工適
性に優れたポリエステル系収縮フィルムを提供するこ
と。 【解決手段】1,4シクロヘキサンジメタノール変性コ
ポリエステルと、イソフタル酸変性コポリエステル、及
びポリテトラメチレングリコール成分を含有するポリブ
チレンテレフタレートとを各々特定量含有する中間層と
内外層の少なくとも3層からなるポリエステル多層収縮
フィルムとする。又、内外層にのみアンチブロッキング
剤を添加する。センターシール剤としてはテトラヒドロ
フランが好ましく、シール強度は150g/cm以上あ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種包装用、結束用
等に使用されるポリエステル系多層収縮フィルム、特
に、熱風による収縮仕上がり性、自然収縮率、滑性、セ
ンターシール加工適性に優れた、ラベル用に好適なポリ
エステル系多層収縮フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックボトル、ガラス瓶その他各
種容器には、商品名や使用上の注意等の情報を伝えるた
めと意匠性を持たせるために、内面に印刷を施した収縮
フィルム(ラベル)を装着することが一般的に行われて
いる。このようなフィルムとしてポリエステル系樹脂か
らなるフィルムがあり種々の提案がなされてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらポリエス
テル系樹脂は高い結晶性及び高いガラス転移温度を有す
るため、それからなる熱収縮フィルムは収縮温度が比較
的高く、且つ、ある温度ある時間で瞬間的に収縮率が急
激に増大する傾向にあり、特に熱風による収縮では均一
な収縮性が得られなかった。即ち、収縮仕上がりにおい
てシワ、アバタ、印刷部分の歪み等の不具合がどうして
も避けられなかった。本発明が解決しようとする課題
は、熱風による収縮であってもシワ、アバタ、印刷部分
の歪み等のない美麗にしてタイトな収縮仕上がり性があ
り、且つ、自然収縮率が小さいポリエステル系収縮フィ
ルムを提供することにある。
【0004】併せて、滑性に優れ、センターシール加工
適性にも優れたポリエステル系収縮フィルムを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する手段
として本発明は、下記に示すコポリエステル(A)10
〜70重量%と、コポリエステル(B)10〜70重量
%と、ポリブチレンテレフタレートコポリマー(C)2
0〜50重量%とを含む中間層と、コポリエステル
(A)10〜90重量%と、コポリエステル(B)10
〜90重量%と、ポリブチレンテレフタレートコポリマ
ー(C)0〜19重量%とを含む内外層の少なくとも3
層からなるポリエステル多層収縮フィルムであることを
特徴とする。 コポリエステル(A) 酸成分がテレフタル酸又はその誘導体でありジオール成
分がエチレングリコール60〜80モル%1,4シクロ
ヘキサンジメタノール40〜20モル%であるコポリエ
ステル。 コポリエステル(B) 酸成分がテレフタル酸又はその誘導体60〜80モル%
イソフタル酸又はその誘導体40〜20モル%でありジ
オール成分がエチレングリコールであるコポリエステ
ル。 ポリブチレンテレフタレートコポリマー(C) ポリテトラメチレングリコール成分を5〜40重量%含
有するポリブチレンテレフタレートコポリマー。
【0006】また、中間層の厚さが全厚さの50%以上
であることを特徴とし、有機系アンチブロッキング剤と
無機系アンチブロッキング剤とからなる群から選ばれる
少なくとも1種のアンチブロッキング剤が内外層に添加
されたことを特徴とする。
【0007】さらに、ポリエステル多層収縮フィルムを
有機溶剤を用いてセンターシールすることによって得ら
れた、シール強度が150g/cm以上あるラベルであ
ることを特徴とし、有機溶剤がテトラヒドロフランであ
ることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に詳述
する。
【0009】本発明のポリエステル多層収縮フィルムと
は、酸成分がテレフタル酸又はその誘導体でありジオー
ル成分がエチレングリコール60〜80モル%1,4シ
クロヘキサンジメタノール40〜20モル%であるコポ
リエステル(以下、コポリエステル(A)と称す)10
〜70重量%と、酸成分がテレフタル酸又はその誘導体
60〜80モル%イソフタル酸又はその誘導体40〜2
0モル%でありジオール成分がエチレングリコールであ
るコポリエステル(以下、コポリエステル(B)と称
す)10〜70重量%と、ポリテトラメチレングリコー
ル成分を5〜40重量%含有するポリブチレンテレフタ
レートコポリマー(以下単に、ポリブチレンテレフタレ
ートコポリマー(C)と称す)20〜50重量%とを含
む中間層と、コポリエステル(A)10〜90重量%
と、コポリエステル(B)10〜90重量%と、ポリブ
チレンテレフタレート(C)0〜19重量%とを含む内
外層の少なくとも3層からなるポリエステル多層収縮フ
ィルムである。各層のコポリエステル(A)、コポリエ
ステル(B)、及びポリブチレンテレフタレートコポリ
マー(C)が前記の混合比からはずれると、本発明の目
的である、熱風による良好な収縮仕上がり性、自然収縮
率、センターシール加工適性等が共に優れたポリエステ
ル系収縮フィルムを得ることができない。
【0010】なお、テレフタル酸の誘導体とは、テレフ
タル酸ジメチル、テレフタル酸ジエチル等のテレフタル
酸アルキルエステル等をいい、イソフタル酸の誘導体と
はイソフタル酸ジメチル、イソフタル酸ジエチル等のイ
ソフタル酸アルキルエステル等をいう。
【0011】本発明のポリブチレンテレフタレートコポ
リマー(C)とは、テレフタル酸又はテレフタル酸誘導
体成分と1,4ブタンジオール成分とポリテトラメチレ
ングリコール成分とから主としてなるコポリマーのこと
である。ポリテトラメチレングリコール成分はコポリマ
ー中にランダム又はブロックで配される。コポリマー中
に含有されるポリテトラメチレングリコール成分の量は
5〜40重量%、好ましくは5〜20重量%、より好ま
しくは7〜12重量%である。
【0012】中間層に含まれるコポリエステル(A)は
10〜70重量%、好ましくは30〜60重量%、より
好ましくは40〜50重量%である。コポリエステル
(B)は10〜70重量%、好ましくは20〜40重量
%、より好ましくは25〜35重量%である。また、ポ
リブチレンテレフタレートコポリマー(C)は20〜5
0重量%、好ましくは20〜40重量%、より好ましく
は20〜35重量%である。
【0013】内外層に含まれるコポリエステル(A)は
10〜90重量%、好ましくは40〜70重量%、より
好ましくは50〜65重量%である。コポリエステル
(B)は10〜90重量%、好ましくは20〜50重量
%、より好ましくは25〜40重量%である。また、ポ
リブチレンテレフタレートコポリマー(C)は0〜19
重量%、好ましくは0〜15重量%、より好ましくは0
〜13重量%である。内外層は前記した範囲内で違う樹
脂組成であっても構わないが、センターシール特性やカ
ール等の点からは同じ樹脂組成である方が望ましい。
【0014】中間層及び内外層には前記以外のポリエス
テル、例えば、ホモポリエチレンテレフタレート、ホモ
ポリブチレンテレフタレートや、酸成分がテレフタル
酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピン
酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸等、公知の酸成
分、多価アルコール成分がエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブチレングリコール、トリエチレング
リコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、シクロヘキサンジメタノール、2−n−ブチル−
2−エチル1,3プロパンジオール、ポリオキシテトラ
メチレングリコール、グリセリン等、公知の多価アルコ
ール成分からなるコポリエステルや、ポリエステル以外
の樹脂を、本発明の特性を損なわない範囲で合目的的に
配合したものも本発明に含まれる。
【0015】本発明のポリエステル多層収縮フィルムの
厚さは5〜500μm、通常20〜80μmである。内
層と外層の厚さは異なった厚さであっても構わないが、
カール等の点からは同じ厚さである方が望ましい。中間
層の厚さは、好ましくは全厚さの50〜95%、より好
ましくは55%〜90%、さらに好ましくは60〜85
%である。中間層の厚さが全厚さの50%未満又は95
%を超える場合には、熱風による良好な収縮仕上がり
性、自然収縮率、センターシール加工適性等が共に優れ
たポリエステル系収縮フィルムを得る条件幅が小さくな
る傾向にある。
【0016】フィルムの滑性を向上させるため、内外層
に有機系アンチブロッキング剤と無機系アンチブロッキ
ング剤とからなる群から選ばれる少なくとも1種のアン
チブロッキング剤を添加するのが望ましい。アンチブロ
ッキング剤は内層、中間層、外層の全てに添加しても構
わないが、透明性をできるだけ損なわないためには、中
間層にアンチブロッキング剤を添加しないか、添加する
にしても中間層よりも少量にとどめるのがより望まし
い。有機系アンチブロッキング剤としては特に限定する
ものではなく、例えば、ポリメチルメタクリレートを主
成分とする架橋されたアクリル系微粒子等公知のものが
使用できる。また、無機系アンチブロッキング剤につい
ても特に限定するものではなく、例えば、シリカ、タル
ク等公知のものが使用できる。アンチブロッキング剤の
添加量は所望する滑性度によって適宜決めればよく、例
えば、通常用途に対して好ましい滑性度である静摩擦係
数と動摩擦係数が0.1〜0.7を所望する場合には内
層及び外層の樹脂分に対して各々200〜2000pp
m添加すればよい。
【0017】本発明のフィルムはフラット法、チューブ
ラー法等公知の方法によって製造することができる。例
えばフラット法の場合では、押出機を用いて樹脂を溶融
し、Tダイスから押出し、引き取りロールで引き取り、
縦方向に1〜10倍のロール延伸をし、横方向に1〜1
0倍のテンター延伸をし、アニールし、冷却して、巻き
取り機にて巻き取ることによりフィルムを得る方法が例
示できる(1倍とは延伸していないという意味)。面倍
率(縦方向倍率×横方向倍率)は好ましくは1.5〜7
0倍、より好ましくは2〜30倍である。なお、チュー
ブラー法による場合、チューブ状のまま使用してもよい
し、切り開いてフラット状にして使用してもよい。
【0018】ラベル用の場合には、延伸倍率は主延伸方
向に相当する方向が3〜10倍、それと直交する方向が
1〜2倍の、実質的には一軸延伸の範疇にある倍率比を
選定するのが望ましい。何故ならば、通常の二軸延伸の
倍率で得られるフィルムは主延伸方向と直交する方向の
熱収縮率も大きくなるので、ボトルに装着するときボト
ルの高さ方向にもフィルムが熱収縮いわゆる縦引け現象
が起こり、好ましくないからである。従って、直交する
方向の熱収縮率は熱水中90℃×10秒で好ましくは5
%以下より好ましくは4%以下であることが望ましい。
また、主延伸方向の熱収縮率は熱水中90℃×10秒で
好ましくは45%以上、より好ましくは50%以上であ
ることが望ましい。主延伸方向の熱収縮率が45%未満
では収縮後のタイト性に欠ける傾向にある。主延伸方向
及びそれと直交する方向の熱収縮率を前記した範囲にす
るためには、中間層及び内外層の樹脂組成を本発明のも
のとし、且つ、押出し温度、延伸温度、延伸倍率等適正
なフィルム製造条件を採用すればよい。具体的には実施
例1、2が例示できる。
【0019】次に、フラット状フィルムから筒状フィル
ム(例えばラベル用)にするセンターシール加工につい
て、図1に基づいて説明する。図1は代表的なセンター
シール加工方法を表す簡略図であり、1は両端部を封筒
状にして折り畳んだフラット状フィルム、2はセンター
シールしてなるチューブ、3はセンターシール部、4は
シール代、5は有機溶剤を塗布するノズル、6はニップ
ロールを示す。フィルムは図1の矢印方向に走行し、ノ
ズル5からシール代4に有機溶剤が塗布され、ニップロ
ール6にて圧着することにより、チューブが得られる。
センターシールの加工速度は100〜250m/分、好
ましくは150〜200m/分である。
【0020】用いる有機溶剤は1,3ジオキソラン等の
環状エーテル類、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素
類等、本発明のフィルムの内外層を溶解又は膨潤させる
溶剤であれば特に限定するものではない。かくして得ら
れるセンターシール部のシール強度は150g/cm以
上、好ましくは250g/cm以上、より好ましくは3
50g/cm以上である。有機溶剤として特に毒性が小
さいテトラヒドロフランを用いるのがより好ましい。本
発明のフィルムによれば、一般的に溶解能が低いとされ
るテトラヒドロフランを用いても前記のシール強度が確
保できる。
【0021】
【実施例】次に本発明の代表的な実施例を挙げて説明す
る。
【0022】縦方向及び横方向の熱収縮率は以下の方法
による。即ち、熱収縮性フィルムから縦×横100mm
×100mm角のサンプル10枚を切り取る。そしてこ
のサンプルの1枚を各温度の熱水浴に10秒間浸漬さ
せ、すぐに冷水にて冷却した後、縦方向又は横方向の長
さL(mm)を測定する。そして100−Lを算出す
る。同様のことを残りの9枚のサンプルで繰り返し、計
10枚の100−Lの平均値を各温度の熱収縮率とし
た。
【0023】フィルムの自然収縮率は、40℃で7日フ
ィルムを自然放置したときの、縦方向及び横方向の収縮
率を自然収縮率とした。
【0024】収縮仕上がりは以下の方法による。即ち、
収縮後のラベルの外観を目視評価し、以下のランク付け
をした。 ○ : シワ、アバタ、印刷部の歪みがなく、タイトに
仕上がっている。 × : シワ、アバタ、印刷部の歪みがあったり、タイ
ト性に欠けたりして、実用に供せられない。 △ : ○と×の中間のレベル。
【0025】シール強度は以下の方法による。即ち、H
EIDON社製 peelingTESTER HEI
DON17を用いて、サンプル幅1cm、剥離速度20
0mm/分でT型剥離したときの剥離強度を測定し、以
下のランク付けをした。 ◎ : 剥離強度が350g/cm以上ある。 ○ : 剥離強度が150g/cm以上、350g/cm未満。 △ : 剥離強度が100g/cm以上、150g/cm未満。 × : 剥離強度が100g/cm未満。
【0026】(実施例1)中間層として、酸成分がテレ
フタル酸、ジオール成分がエチレングリコール70モル
%1,4シクロヘキサンジメタノール30モル%で固有
粘度0.76g/dlのコポリエステル(A’)45重
量%と、酸成分がテレフタル酸70モル%イソフタル酸
30モル%、ジオール成分がエチレングリコールで固有
粘度0.70g/dlのコポリエステル(B’)30重
量%と、ポリテトラメチレングリコール成分を10重量
%含有する固有粘度0.90g/dlのポリブチレンテ
レフタレートコポリマー(C’)25重量%とからなる
混合ポリエステルを用い、内外層として、コポリエステ
ル(A’)60重量%と、コポリエステル(B’)30
重量%と、ポリブチレンテレフタレートコポリマー
(C’)10重量%とからなる混合ポリエステルを用
い、各層の厚さが外層:中間層:内層=1:6:1とな
るようにTダイ法により270℃で溶融共押出しし、8
2℃で予熱した後、85℃で横方向に4.0倍テンター
延伸し、弛緩率2%で弛緩させながら82℃でアニール
して、全厚さが50μmの3層フィルムを得た。なお、
アンチブロッキング剤として、内外層には樹脂分に対し
てシリカ(平均粒径2μm)400ppm、架橋ポリメ
チルメタクリレート(平均粒径2μm)200ppm、
架橋ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm)20
0ppm、中間層には樹脂分に対してシリカ(平均粒径
2μm)100ppm、架橋ポリメチルメタクリレート
(平均粒径2μm)50ppm、架橋ポリメチルメタク
リレート(平均粒径3μm)50ppmを添加した。か
くした得たフィルムの熱収縮率及び自然収縮率を表1に
示す。
【0027】このフィルムをスリッター機で770mm
幅にスリットし、次いでフィルムの内面にグラビア印刷
機で5色印刷をした。印刷図柄はフィルムの幅方向に3
丁取りで、それぞれの片端部(シール代となる)は非印
刷部となるものを使用した。次いで、スリッター機で3
丁にスリットした後、有機溶剤としてテトラヒドロフラ
ンを用いて、図1に示すようにして加工速度180m/
分でセンターシールした。なお、このときのシール代は
4mm幅であった。かくして得たチューブのセンターシ
ール部のシール強度の評価結果を表1に示す(シール強
度実測値は700g/cm以上であった−フィルム切
れ)。
【0028】次いで、このチューブを80mm長にカッ
トしてラベルとし、円筒形のガラス瓶(余裕率4%)に
被せ、熱風式収縮トンネル(協和電器株式会社製 S−
200 温度185℃、通過時間6秒)に通して収縮さ
せた。収縮仕上がり評価結果を表1に示す(シール強度
実測値は700g/cm以上であった−フィルム切
れ)。
【0029】(実施例2)内外層として、コポリエステ
ル(A’)65重量%と、コポリエステル(B’)35
重量%とからなる混合ポリエステルを用いた以外、実施
例1と同様にして3層フィルムを得た。このフィルムの
熱収縮率及び自然収縮率を表1に示す。次いで、実施例
1と同様にしてセンターシールし、熱風式収縮トンネル
に通して収縮させた。センターシール部のシール強度及
び収縮仕上がり評価結果を表1に示す。
【0030】
【0031】(比較例1)中間層として、コポリエステ
ル(A’)70重量%と、コポリエステル(B’)30
重量%とからなる混合ポリエステルを用い、内外層とし
て、コポリエステル(A’)45重量%と、コポリエス
テル(B’)55重量%とからなる混合ポリエステルを
用いた以外、実施例1と同様にして3層フィルムを得
た。このフィルムの熱収縮率及び自然収縮率を表2に示
す。次いで、実施例1と同様にしてセンターシールし、
熱風式収縮トンネルに通して収縮させた。センターシー
ル部のシール強度及び収縮仕上がり評価結果を表2に示
す。表2において収縮仕上がりが×とあるのは、長径が
3mm以上のシワ、アバタ、及び印刷歪みが発生したた
めである。
【0032】(比較例2)中間層として、コポリエステ
ル(A’)30重量%と、コポリエステル(B’)10
重量%、及びポリブチレンテレフタレート(C’)60
重量%とからなる混合ポリエステルを用いた以外、実施
例1と同様にして3層フィルムを得た。このフィルムの
熱収縮率及び自然収縮率を表2に示す。次いで、実施例
1と同様にしてセンターシールし、熱風式収縮トンネル
に通して収縮させた。センターシール部のシール強度及
び収縮仕上がり評価結果を表2に示す。表2において収
縮仕上がりが×とあるのは、ラベル上下部に波打ちが発
生し、又、タイト性にも欠けたためである。
【0033】
【0034】(比較例3)内外層として、コポリエステ
ル(A’)30重量%と、コポリエステル(B’))2
5重量%と、ポリブチレンテレフタレート(C’)45
重量%とからなる混合ポリエステルを用いた以外、実施
例1と同様にして3層フィルムを得た。このフィルムの
熱収縮率及び自然収縮率を表3に示す。次いで、実施例
1と同様にしてセンターシールし、熱風式収縮トンネル
に通して収縮させた。センターシール部のシール強度及
び収縮仕上がり評価結果を表3に示す。表3において収
縮仕上がりが△とあるのは、比較例2ほどひどくはない
が、ラベル上下部に波打ちが見られ、又、タイト性にも
若干欠けたためである。
【0035】(比較例4)中間層として、固有粘度0.
65g/dlのポリエチレンテレフタレート75重量%
と、ポリブチレンテレフタレートコポリマー(C’)2
5重量%とからなる混合ポリエステルを用い、内外層と
して、固有粘度0.65g/dlのポリエチレンテレフ
タレート90重量%と、ポリブチレンテレフタレートコ
ポリマー(C’)10重量%とからなる混合ポリエステ
ルを用いた以外、実施例1と同様にして3層フィルムを
得た。このフィルムの熱収縮率及び自然収縮率を表3に
示す。次いで、実施例1と同様にしてセンターシール
し、熱風式収縮トンネルに通して収縮させた。センター
シール部のシール強度及び収縮仕上がり評価結果を表3
に示す。表3において収縮仕上がりが×とあるのは、ラ
ベル上下部に波打ちが発生し、又、タイト性にも欠けた
ためである。
【0036】
【0037】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されるので、
以下に記載する効果を奏す。
【0038】本発明のフィルムは温度〜熱収縮率カーブ
がなだらかであるので、一般に美麗な収縮が得られにく
い熱風による収縮であっても、シワ、アバタ、印刷部分
の歪み等のない美麗にしてタイトな収縮仕上がり性があ
る。また、自然収縮率が小さいので、保管時の寸法変化
はほとんど起こらない。
【0039】アンチブロッキング剤が内外層に添加され
ているので、適度な滑性を有する。
【0040】有機溶剤を用いて容易にセンターシール加
工することができ、シール強度も150g/cm以上あ
る。有機溶剤として特に毒性が小さいテトラヒドロフラ
ンを用いても、シール強度が150g/cm以上確保で
きる。
【0041】本発明のフィルムが収縮装着された容器は
美麗にしてタイトであり、商品価値に富む。
【図面の簡単な説明】
【図1】代表的なセンターシール加工方法を表す簡略図
である。
【符号の説明】
1 フラット状ポリエステル多層収縮フィルム 2 ポリエステル多層収縮チューブ 3 センターシール部 4 シール代 5 有機溶剤を塗布するノズル 6 ニップロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA20H AK25H AK41A AK41B AK41C AK42A AK42B AK42C AL01A AL01B AL01C BA03 BA06 BA10B BA10C BA15 BA25A BA26 BA27 CA17A CA17B CA17C GB16 GB90 JA03 JK01 JL04 YY00 YY00A YY00B YY00C 4J002 BG064 CF06W CF06X CF10Y DJ016 DJ046 FD204 FD206 GF00 GG02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記に示すコポリエステル(A)10〜7
    0重量%と、コポリエステル(B)10〜70重量%
    と、ポリブチレンテレフタレートコポリマー(C)20
    〜50重量%とを含む中間層と、コポリエステル(A)
    10〜90重量%と、コポリエステル(B)10〜90
    重量%と、ポリブチレンテレフタレートコポリマー
    (C)0〜19重量%とを含む内外層の少なくとも3層
    からなるポリエステル多層収縮フィルム。 コポリエステル(A) 酸成分がテレフタル酸又はその誘導体でありジオール成
    分がエチレングリコール60〜80モル%1,4シクロ
    ヘキサンジメタノール40〜20モル%であるコポリエ
    ステル。 コポリエステル(B) 酸成分がテレフタル酸又はその誘導体60〜80モル%
    イソフタル酸又はその誘導体40〜20モル%でありジ
    オール成分がエチレングリコールであるコポリエステ
    ル。 ポリブチレンテレフタレートコポリマー(C) ポリテトラメチレングリコール成分を5〜40重量%含
    有するポリブチレンテレフタレートコポリマー。
  2. 【請求項2】中間層の厚さが全厚さの50%以上である
    請求項1に記載のポリエステル多層収縮フィルム。
  3. 【請求項3】有機系アンチブロッキング剤と無機系アン
    チブロッキング剤とからなる群から選ばれる少なくとも
    1種のアンチブロッキング剤が内外層に添加された請求
    項1又は2に記載のポリエステル多層収縮フィルム。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリ
    エステル多層収縮フィルムを有機溶剤を用いてセンター
    シールすることによって得られた、シール強度が150
    g/cm以上あるラベル。
  5. 【請求項5】有機溶剤がテトラヒドロフランである請求
    項4に記載のラベル。
  6. 【請求項6】請求項4又は5に記載のラベルが装着され
    た容器。
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