JP2001071442A - ポリエステル多層収縮フィルム及びその使用 - Google Patents
ポリエステル多層収縮フィルム及びその使用Info
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Abstract
部分の歪み等のない美麗な収縮仕上がり性があり、且
つ、自然収縮率が小さいポリエステル系収縮フィルムを
提供し、併せて、透明性に優れ、センターシール加工適
性に優れたポリエステル系収縮フィルムを提供するこ
と。 【解決手段】1,4シクロヘキサンジメタノール変性コ
ポリエステルと、イソフタル酸変性コポリエステル、及
びポリテトラメチレングリコール成分を含有するポリブ
チレンテレフタレートとを各々特定量含有する中間層と
内外層の少なくとも3層からなるポリエステル多層収縮
フィルムとする。又、内外層にのみアンチブロッキング
剤を添加する。センターシール剤としてはテトラヒドロ
フランが好ましく、シール強度は150g/cm以上あ
る。
Description
等に使用されるポリエステル系多層収縮フィルム、特
に、熱風による収縮仕上がり性、自然収縮率、滑性、セ
ンターシール加工適性に優れた、ラベル用に好適なポリ
エステル系多層収縮フィルムに関する。
種容器には、商品名や使用上の注意等の情報を伝えるた
めと意匠性を持たせるために、内面に印刷を施した収縮
フィルム(ラベル)を装着することが一般的に行われて
いる。このようなフィルムとしてポリエステル系樹脂か
らなるフィルムがあり種々の提案がなされてきた。
テル系樹脂は高い結晶性及び高いガラス転移温度を有す
るため、それからなる熱収縮フィルムは収縮温度が比較
的高く、且つ、ある温度ある時間で瞬間的に収縮率が急
激に増大する傾向にあり、特に熱風による収縮では均一
な収縮性が得られなかった。即ち、収縮仕上がりにおい
てシワ、アバタ、印刷部分の歪み等の不具合がどうして
も避けられなかった。本発明が解決しようとする課題
は、熱風による収縮であってもシワ、アバタ、印刷部分
の歪み等のない美麗にしてタイトな収縮仕上がり性があ
り、且つ、自然収縮率が小さいポリエステル系収縮フィ
ルムを提供することにある。
適性にも優れたポリエステル系収縮フィルムを提供する
ことにある。
として本発明は、下記に示すコポリエステル(A)10
〜70重量%と、コポリエステル(B)10〜70重量
%と、ポリブチレンテレフタレートコポリマー(C)2
0〜50重量%とを含む中間層と、コポリエステル
(A)10〜90重量%と、コポリエステル(B)10
〜90重量%と、ポリブチレンテレフタレートコポリマ
ー(C)0〜19重量%とを含む内外層の少なくとも3
層からなるポリエステル多層収縮フィルムであることを
特徴とする。 コポリエステル(A) 酸成分がテレフタル酸又はその誘導体でありジオール成
分がエチレングリコール60〜80モル%1,4シクロ
ヘキサンジメタノール40〜20モル%であるコポリエ
ステル。 コポリエステル(B) 酸成分がテレフタル酸又はその誘導体60〜80モル%
イソフタル酸又はその誘導体40〜20モル%でありジ
オール成分がエチレングリコールであるコポリエステ
ル。 ポリブチレンテレフタレートコポリマー(C) ポリテトラメチレングリコール成分を5〜40重量%含
有するポリブチレンテレフタレートコポリマー。
であることを特徴とし、有機系アンチブロッキング剤と
無機系アンチブロッキング剤とからなる群から選ばれる
少なくとも1種のアンチブロッキング剤が内外層に添加
されたことを特徴とする。
有機溶剤を用いてセンターシールすることによって得ら
れた、シール強度が150g/cm以上あるラベルであ
ることを特徴とし、有機溶剤がテトラヒドロフランであ
ることを特徴とする。
する。
は、酸成分がテレフタル酸又はその誘導体でありジオー
ル成分がエチレングリコール60〜80モル%1,4シ
クロヘキサンジメタノール40〜20モル%であるコポ
リエステル(以下、コポリエステル(A)と称す)10
〜70重量%と、酸成分がテレフタル酸又はその誘導体
60〜80モル%イソフタル酸又はその誘導体40〜2
0モル%でありジオール成分がエチレングリコールであ
るコポリエステル(以下、コポリエステル(B)と称
す)10〜70重量%と、ポリテトラメチレングリコー
ル成分を5〜40重量%含有するポリブチレンテレフタ
レートコポリマー(以下単に、ポリブチレンテレフタレ
ートコポリマー(C)と称す)20〜50重量%とを含
む中間層と、コポリエステル(A)10〜90重量%
と、コポリエステル(B)10〜90重量%と、ポリブ
チレンテレフタレート(C)0〜19重量%とを含む内
外層の少なくとも3層からなるポリエステル多層収縮フ
ィルムである。各層のコポリエステル(A)、コポリエ
ステル(B)、及びポリブチレンテレフタレートコポリ
マー(C)が前記の混合比からはずれると、本発明の目
的である、熱風による良好な収縮仕上がり性、自然収縮
率、センターシール加工適性等が共に優れたポリエステ
ル系収縮フィルムを得ることができない。
タル酸ジメチル、テレフタル酸ジエチル等のテレフタル
酸アルキルエステル等をいい、イソフタル酸の誘導体と
はイソフタル酸ジメチル、イソフタル酸ジエチル等のイ
ソフタル酸アルキルエステル等をいう。
リマー(C)とは、テレフタル酸又はテレフタル酸誘導
体成分と1,4ブタンジオール成分とポリテトラメチレ
ングリコール成分とから主としてなるコポリマーのこと
である。ポリテトラメチレングリコール成分はコポリマ
ー中にランダム又はブロックで配される。コポリマー中
に含有されるポリテトラメチレングリコール成分の量は
5〜40重量%、好ましくは5〜20重量%、より好ま
しくは7〜12重量%である。
10〜70重量%、好ましくは30〜60重量%、より
好ましくは40〜50重量%である。コポリエステル
(B)は10〜70重量%、好ましくは20〜40重量
%、より好ましくは25〜35重量%である。また、ポ
リブチレンテレフタレートコポリマー(C)は20〜5
0重量%、好ましくは20〜40重量%、より好ましく
は20〜35重量%である。
10〜90重量%、好ましくは40〜70重量%、より
好ましくは50〜65重量%である。コポリエステル
(B)は10〜90重量%、好ましくは20〜50重量
%、より好ましくは25〜40重量%である。また、ポ
リブチレンテレフタレートコポリマー(C)は0〜19
重量%、好ましくは0〜15重量%、より好ましくは0
〜13重量%である。内外層は前記した範囲内で違う樹
脂組成であっても構わないが、センターシール特性やカ
ール等の点からは同じ樹脂組成である方が望ましい。
テル、例えば、ホモポリエチレンテレフタレート、ホモ
ポリブチレンテレフタレートや、酸成分がテレフタル
酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピン
酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸等、公知の酸成
分、多価アルコール成分がエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ブチレングリコール、トリエチレング
リコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、シクロヘキサンジメタノール、2−n−ブチル−
2−エチル1,3プロパンジオール、ポリオキシテトラ
メチレングリコール、グリセリン等、公知の多価アルコ
ール成分からなるコポリエステルや、ポリエステル以外
の樹脂を、本発明の特性を損なわない範囲で合目的的に
配合したものも本発明に含まれる。
厚さは5〜500μm、通常20〜80μmである。内
層と外層の厚さは異なった厚さであっても構わないが、
カール等の点からは同じ厚さである方が望ましい。中間
層の厚さは、好ましくは全厚さの50〜95%、より好
ましくは55%〜90%、さらに好ましくは60〜85
%である。中間層の厚さが全厚さの50%未満又は95
%を超える場合には、熱風による良好な収縮仕上がり
性、自然収縮率、センターシール加工適性等が共に優れ
たポリエステル系収縮フィルムを得る条件幅が小さくな
る傾向にある。
に有機系アンチブロッキング剤と無機系アンチブロッキ
ング剤とからなる群から選ばれる少なくとも1種のアン
チブロッキング剤を添加するのが望ましい。アンチブロ
ッキング剤は内層、中間層、外層の全てに添加しても構
わないが、透明性をできるだけ損なわないためには、中
間層にアンチブロッキング剤を添加しないか、添加する
にしても中間層よりも少量にとどめるのがより望まし
い。有機系アンチブロッキング剤としては特に限定する
ものではなく、例えば、ポリメチルメタクリレートを主
成分とする架橋されたアクリル系微粒子等公知のものが
使用できる。また、無機系アンチブロッキング剤につい
ても特に限定するものではなく、例えば、シリカ、タル
ク等公知のものが使用できる。アンチブロッキング剤の
添加量は所望する滑性度によって適宜決めればよく、例
えば、通常用途に対して好ましい滑性度である静摩擦係
数と動摩擦係数が0.1〜0.7を所望する場合には内
層及び外層の樹脂分に対して各々200〜2000pp
m添加すればよい。
ラー法等公知の方法によって製造することができる。例
えばフラット法の場合では、押出機を用いて樹脂を溶融
し、Tダイスから押出し、引き取りロールで引き取り、
縦方向に1〜10倍のロール延伸をし、横方向に1〜1
0倍のテンター延伸をし、アニールし、冷却して、巻き
取り機にて巻き取ることによりフィルムを得る方法が例
示できる(1倍とは延伸していないという意味)。面倍
率(縦方向倍率×横方向倍率)は好ましくは1.5〜7
0倍、より好ましくは2〜30倍である。なお、チュー
ブラー法による場合、チューブ状のまま使用してもよい
し、切り開いてフラット状にして使用してもよい。
向に相当する方向が3〜10倍、それと直交する方向が
1〜2倍の、実質的には一軸延伸の範疇にある倍率比を
選定するのが望ましい。何故ならば、通常の二軸延伸の
倍率で得られるフィルムは主延伸方向と直交する方向の
熱収縮率も大きくなるので、ボトルに装着するときボト
ルの高さ方向にもフィルムが熱収縮いわゆる縦引け現象
が起こり、好ましくないからである。従って、直交する
方向の熱収縮率は熱水中90℃×10秒で好ましくは5
%以下より好ましくは4%以下であることが望ましい。
また、主延伸方向の熱収縮率は熱水中90℃×10秒で
好ましくは45%以上、より好ましくは50%以上であ
ることが望ましい。主延伸方向の熱収縮率が45%未満
では収縮後のタイト性に欠ける傾向にある。主延伸方向
及びそれと直交する方向の熱収縮率を前記した範囲にす
るためには、中間層及び内外層の樹脂組成を本発明のも
のとし、且つ、押出し温度、延伸温度、延伸倍率等適正
なフィルム製造条件を採用すればよい。具体的には実施
例1、2が例示できる。
ム(例えばラベル用)にするセンターシール加工につい
て、図1に基づいて説明する。図1は代表的なセンター
シール加工方法を表す簡略図であり、1は両端部を封筒
状にして折り畳んだフラット状フィルム、2はセンター
シールしてなるチューブ、3はセンターシール部、4は
シール代、5は有機溶剤を塗布するノズル、6はニップ
ロールを示す。フィルムは図1の矢印方向に走行し、ノ
ズル5からシール代4に有機溶剤が塗布され、ニップロ
ール6にて圧着することにより、チューブが得られる。
センターシールの加工速度は100〜250m/分、好
ましくは150〜200m/分である。
環状エーテル類、塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素
類等、本発明のフィルムの内外層を溶解又は膨潤させる
溶剤であれば特に限定するものではない。かくして得ら
れるセンターシール部のシール強度は150g/cm以
上、好ましくは250g/cm以上、より好ましくは3
50g/cm以上である。有機溶剤として特に毒性が小
さいテトラヒドロフランを用いるのがより好ましい。本
発明のフィルムによれば、一般的に溶解能が低いとされ
るテトラヒドロフランを用いても前記のシール強度が確
保できる。
る。
による。即ち、熱収縮性フィルムから縦×横100mm
×100mm角のサンプル10枚を切り取る。そしてこ
のサンプルの1枚を各温度の熱水浴に10秒間浸漬さ
せ、すぐに冷水にて冷却した後、縦方向又は横方向の長
さL(mm)を測定する。そして100−Lを算出す
る。同様のことを残りの9枚のサンプルで繰り返し、計
10枚の100−Lの平均値を各温度の熱収縮率とし
た。
ィルムを自然放置したときの、縦方向及び横方向の収縮
率を自然収縮率とした。
収縮後のラベルの外観を目視評価し、以下のランク付け
をした。 ○ : シワ、アバタ、印刷部の歪みがなく、タイトに
仕上がっている。 × : シワ、アバタ、印刷部の歪みがあったり、タイ
ト性に欠けたりして、実用に供せられない。 △ : ○と×の中間のレベル。
EIDON社製 peelingTESTER HEI
DON17を用いて、サンプル幅1cm、剥離速度20
0mm/分でT型剥離したときの剥離強度を測定し、以
下のランク付けをした。 ◎ : 剥離強度が350g/cm以上ある。 ○ : 剥離強度が150g/cm以上、350g/cm未満。 △ : 剥離強度が100g/cm以上、150g/cm未満。 × : 剥離強度が100g/cm未満。
フタル酸、ジオール成分がエチレングリコール70モル
%1,4シクロヘキサンジメタノール30モル%で固有
粘度0.76g/dlのコポリエステル(A’)45重
量%と、酸成分がテレフタル酸70モル%イソフタル酸
30モル%、ジオール成分がエチレングリコールで固有
粘度0.70g/dlのコポリエステル(B’)30重
量%と、ポリテトラメチレングリコール成分を10重量
%含有する固有粘度0.90g/dlのポリブチレンテ
レフタレートコポリマー(C’)25重量%とからなる
混合ポリエステルを用い、内外層として、コポリエステ
ル(A’)60重量%と、コポリエステル(B’)30
重量%と、ポリブチレンテレフタレートコポリマー
(C’)10重量%とからなる混合ポリエステルを用
い、各層の厚さが外層:中間層:内層=1:6:1とな
るようにTダイ法により270℃で溶融共押出しし、8
2℃で予熱した後、85℃で横方向に4.0倍テンター
延伸し、弛緩率2%で弛緩させながら82℃でアニール
して、全厚さが50μmの3層フィルムを得た。なお、
アンチブロッキング剤として、内外層には樹脂分に対し
てシリカ(平均粒径2μm)400ppm、架橋ポリメ
チルメタクリレート(平均粒径2μm)200ppm、
架橋ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm)20
0ppm、中間層には樹脂分に対してシリカ(平均粒径
2μm)100ppm、架橋ポリメチルメタクリレート
(平均粒径2μm)50ppm、架橋ポリメチルメタク
リレート(平均粒径3μm)50ppmを添加した。か
くした得たフィルムの熱収縮率及び自然収縮率を表1に
示す。
幅にスリットし、次いでフィルムの内面にグラビア印刷
機で5色印刷をした。印刷図柄はフィルムの幅方向に3
丁取りで、それぞれの片端部(シール代となる)は非印
刷部となるものを使用した。次いで、スリッター機で3
丁にスリットした後、有機溶剤としてテトラヒドロフラ
ンを用いて、図1に示すようにして加工速度180m/
分でセンターシールした。なお、このときのシール代は
4mm幅であった。かくして得たチューブのセンターシ
ール部のシール強度の評価結果を表1に示す(シール強
度実測値は700g/cm以上であった−フィルム切
れ)。
トしてラベルとし、円筒形のガラス瓶(余裕率4%)に
被せ、熱風式収縮トンネル(協和電器株式会社製 S−
200 温度185℃、通過時間6秒)に通して収縮さ
せた。収縮仕上がり評価結果を表1に示す(シール強度
実測値は700g/cm以上であった−フィルム切
れ)。
ル(A’)65重量%と、コポリエステル(B’)35
重量%とからなる混合ポリエステルを用いた以外、実施
例1と同様にして3層フィルムを得た。このフィルムの
熱収縮率及び自然収縮率を表1に示す。次いで、実施例
1と同様にしてセンターシールし、熱風式収縮トンネル
に通して収縮させた。センターシール部のシール強度及
び収縮仕上がり評価結果を表1に示す。
ル(A’)70重量%と、コポリエステル(B’)30
重量%とからなる混合ポリエステルを用い、内外層とし
て、コポリエステル(A’)45重量%と、コポリエス
テル(B’)55重量%とからなる混合ポリエステルを
用いた以外、実施例1と同様にして3層フィルムを得
た。このフィルムの熱収縮率及び自然収縮率を表2に示
す。次いで、実施例1と同様にしてセンターシールし、
熱風式収縮トンネルに通して収縮させた。センターシー
ル部のシール強度及び収縮仕上がり評価結果を表2に示
す。表2において収縮仕上がりが×とあるのは、長径が
3mm以上のシワ、アバタ、及び印刷歪みが発生したた
めである。
ル(A’)30重量%と、コポリエステル(B’)10
重量%、及びポリブチレンテレフタレート(C’)60
重量%とからなる混合ポリエステルを用いた以外、実施
例1と同様にして3層フィルムを得た。このフィルムの
熱収縮率及び自然収縮率を表2に示す。次いで、実施例
1と同様にしてセンターシールし、熱風式収縮トンネル
に通して収縮させた。センターシール部のシール強度及
び収縮仕上がり評価結果を表2に示す。表2において収
縮仕上がりが×とあるのは、ラベル上下部に波打ちが発
生し、又、タイト性にも欠けたためである。
ル(A’)30重量%と、コポリエステル(B’))2
5重量%と、ポリブチレンテレフタレート(C’)45
重量%とからなる混合ポリエステルを用いた以外、実施
例1と同様にして3層フィルムを得た。このフィルムの
熱収縮率及び自然収縮率を表3に示す。次いで、実施例
1と同様にしてセンターシールし、熱風式収縮トンネル
に通して収縮させた。センターシール部のシール強度及
び収縮仕上がり評価結果を表3に示す。表3において収
縮仕上がりが△とあるのは、比較例2ほどひどくはない
が、ラベル上下部に波打ちが見られ、又、タイト性にも
若干欠けたためである。
65g/dlのポリエチレンテレフタレート75重量%
と、ポリブチレンテレフタレートコポリマー(C’)2
5重量%とからなる混合ポリエステルを用い、内外層と
して、固有粘度0.65g/dlのポリエチレンテレフ
タレート90重量%と、ポリブチレンテレフタレートコ
ポリマー(C’)10重量%とからなる混合ポリエステ
ルを用いた以外、実施例1と同様にして3層フィルムを
得た。このフィルムの熱収縮率及び自然収縮率を表3に
示す。次いで、実施例1と同様にしてセンターシール
し、熱風式収縮トンネルに通して収縮させた。センター
シール部のシール強度及び収縮仕上がり評価結果を表3
に示す。表3において収縮仕上がりが×とあるのは、ラ
ベル上下部に波打ちが発生し、又、タイト性にも欠けた
ためである。
以下に記載する効果を奏す。
がなだらかであるので、一般に美麗な収縮が得られにく
い熱風による収縮であっても、シワ、アバタ、印刷部分
の歪み等のない美麗にしてタイトな収縮仕上がり性があ
る。また、自然収縮率が小さいので、保管時の寸法変化
はほとんど起こらない。
ているので、適度な滑性を有する。
工することができ、シール強度も150g/cm以上あ
る。有機溶剤として特に毒性が小さいテトラヒドロフラ
ンを用いても、シール強度が150g/cm以上確保で
きる。
美麗にしてタイトであり、商品価値に富む。
である。
Claims (6)
- 【請求項1】下記に示すコポリエステル(A)10〜7
0重量%と、コポリエステル(B)10〜70重量%
と、ポリブチレンテレフタレートコポリマー(C)20
〜50重量%とを含む中間層と、コポリエステル(A)
10〜90重量%と、コポリエステル(B)10〜90
重量%と、ポリブチレンテレフタレートコポリマー
(C)0〜19重量%とを含む内外層の少なくとも3層
からなるポリエステル多層収縮フィルム。 コポリエステル(A) 酸成分がテレフタル酸又はその誘導体でありジオール成
分がエチレングリコール60〜80モル%1,4シクロ
ヘキサンジメタノール40〜20モル%であるコポリエ
ステル。 コポリエステル(B) 酸成分がテレフタル酸又はその誘導体60〜80モル%
イソフタル酸又はその誘導体40〜20モル%でありジ
オール成分がエチレングリコールであるコポリエステ
ル。 ポリブチレンテレフタレートコポリマー(C) ポリテトラメチレングリコール成分を5〜40重量%含
有するポリブチレンテレフタレートコポリマー。 - 【請求項2】中間層の厚さが全厚さの50%以上である
請求項1に記載のポリエステル多層収縮フィルム。 - 【請求項3】有機系アンチブロッキング剤と無機系アン
チブロッキング剤とからなる群から選ばれる少なくとも
1種のアンチブロッキング剤が内外層に添加された請求
項1又は2に記載のポリエステル多層収縮フィルム。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリ
エステル多層収縮フィルムを有機溶剤を用いてセンター
シールすることによって得られた、シール強度が150
g/cm以上あるラベル。 - 【請求項5】有機溶剤がテトラヒドロフランである請求
項4に記載のラベル。 - 【請求項6】請求項4又は5に記載のラベルが装着され
た容器。
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