JP2001070368A - 保育器用加湿器 - Google Patents

保育器用加湿器

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JP2001070368A
JP2001070368A JP25041899A JP25041899A JP2001070368A JP 2001070368 A JP2001070368 A JP 2001070368A JP 25041899 A JP25041899 A JP 25041899A JP 25041899 A JP25041899 A JP 25041899A JP 2001070368 A JP2001070368 A JP 2001070368A
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humidifier
water
incubator
storage tank
space
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JP25041899A
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Michio Osone
教夫 大曽根
Toshio Otomo
敏夫 大友
Kazuo Matsubara
一雄 松原
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Atom Medical Corp
Original Assignee
Atom Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給水を容易に行うことができる保育器用加湿
器を提供する。 【解決手段】 加温式加湿器26に、水蒸気生成部であ
る加温部36に供給される水を貯留するカセット式の貯
水タンク38が具備されている。このため、給水時に、
加温式加湿器26から貯水タンク38を離脱させこの貯
水タンク38のみを搬送すればよくて、加温式加湿器2
6の全体や水差し等を搬送する必要がない。従って、加
温式加湿器26に対する給水を容易に行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、保育器中に備
えられて児体の収容空間へ加湿空気を供給するための保
育器用加湿器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】児体を収容する保育器ではその収容空間
の温度のみならず湿度も常に略一定に維持される必要が
あるので、加温器の他に加湿器が保育器中に備えられて
いる。加湿器には加温式加湿器の他に超音波式加湿器も
あるが、超音波式加湿器では、粒径の大きな水滴が生成
されるので、保育器内で結露が生じ易い。このため、保
育器用加湿器としては一般に加温式加湿器が用いられて
いる。
【0003】加温式加湿器では水蒸気生成部である加温
部に水を供給する必要があり、従来の保育器用加湿器で
は、加湿器の全体を保育器から取り外して加湿器本体に
水を供給したり、加湿器に固定されている貯水タンクに
水差し等から水を供給して加温部へは貯水タンクからチ
ューブを介して水を供給したりしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、加湿器の全
体を保育器から取り外して加湿器本体に水を供給した
り、加湿器に固定されている貯水タンクに水差し等から
水を供給したりするためには、加湿器の全体や水差し等
を搬送する必要がある。しかし、加湿器の全体や水差し
等は嵩張ったり重かったりするので、従来の保育器用加
湿器では給水を容易には行うことができなかった。従っ
て、本願の発明は、給水を容易に行うことができる保育
器用加湿器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る保育器用
加湿器では、水蒸気生成部に供給される水を貯留する貯
水タンクがカセット式であるので、給水時に、保育器用
加湿器から貯水タンクを離脱させこの貯水タンクのみを
搬送すればよくて、保育器用加湿器の全体や水差し等を
搬送する必要がない。
【0006】請求項2に係る保育器用加湿器では、上面
を開放されている水路が貯水タンクからの注水部と水蒸
気生成部とを連結しているので、貯水タンクを離脱させ
れば水路を容易に清拭することができる。
【0007】請求項3に係る保育器用加湿器では、装着
状態の貯水タンクが水路の上面の少なくとも一部を覆う
ので、貯水タンクが水蒸気に対する遮蔽層として機能
し、貯水タンク及びその中の水が加温された水や水蒸気
に対する断熱層として機能し、貯水タンクが水路に対す
る防塵層として機能する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本願の発明の一実施形態が
適用されている保育器を、図1〜11を参照しながら説
明する。図11がこの保育器の全体の外観を示してお
り、この保育器11はキャスタ付きのスタンドやキャビ
ネット等(図示せず)の上に取り付けられている。保育
器11には基台12及びフード13が備えられており、
基台12の上方で且つフード13の内部が児体の収容空
間14(図3〜5)になっている。基台12の外筐15
や内壁の主要部はスチール製であり、フード13は透明
樹脂製である。フード13の前面や後面には処置窓16
が設けられており、扉17が処置窓16に取り付けられ
ている。
【0009】扉17やフード13の一方の側面には長円
形の手入窓18が設けられており、扉19が手入窓18
に取り付けられている。フード13の他方の側面には円
形の手入窓21が設けられており、絞り22が手入窓2
1に取り付けられている。フード13内には臥床台(図
示せず)が配置されており、この臥床台をフード13内
で昇降させるための回転摘み23が基台12の前面に設
けられている。加温式加湿器の装着空間に対する扉24
や、収容空間14の温度や湿度等の表示部(図示せず)
や、各種のボタン(図示せず)等も、基台12の前面に
設けられている。
【0010】図3〜5は扉24に対応する部分の保育器
11の内部を示しており、図1、2はこの内部に装着さ
れる加温式加湿器を示している。扉24に対応する部分
の保育器11の内部には内壁25が設けられており、内
壁25内に加温式加湿器26が装着されるので、内壁2
5内の空間27が加温式加湿器26の装着空間になると
共に水蒸気の生成空間になっている。
【0011】加温式加湿器26は水槽28を有してお
り、水槽28の外側の輪郭の平面形状は長方形である。
しかし、上面を開放されている凹部である内側の輪郭の
平面形状は、円形部29、31とこれらの連結部32と
を含む瓢箪形である。水槽28は上底33及び下底34
から成る二重底構造を有しており、上底33のうちで円
形部29、31の夫々の中央部には柱状部35及び皿状
の加温部36が設けられている。
【0012】連結部32の上底33には、自己加熱式サ
ーミスタと非加熱式サーミスタとを含む水位センサ37
が取り付けられている。加温式加湿器26にはカセット
式の貯水タンク38が備えられており、貯水タンク38
の開口39にはキャップ41が螺合されている。キャッ
プ41の中央部に開口42が設けられており、貯水タン
ク38の軸心方向へ移動可能な弁43が開口42に取り
付けられている。貯水タンク38はキャップ41が円形
部29に嵌め込まれた状態で加温式加湿器26に装着さ
れ、この状態では貯水タンク38が円形部29及び連結
部32を覆う。
【0013】加温式加湿器26には円筒形に近い形状の
水蒸気塔44が備えられている。水蒸気塔44の下端部
45の一部には切れ込み46が設けられており、この切
れ込み46を介して水蒸気塔44の内部と外部とが連通
している。水蒸気塔44の下端部45と上端部47との
間には下側の円形の鍔部48と上側の方形の鍔部49と
が水蒸気塔44の外周面に一体に設けられており、鍔部
49の一部に磁石51が取り付けられている。水蒸気塔
44は下端部45が加温部36に嵌め込まれた状態で加
温式加湿器26に装着され、この状態では、鍔部48が
円形部31を覆い、鍔部49が貯水タンク38と共に水
槽28を覆う。
【0014】加温式加湿器26の扉24とは反対側の面
における上底33と下底34との間には複数のピン状の
プラグ52が多少のぐらつきをもって取り付けられてお
り、これらのプラグ52と加温部36や水位センサ37
とが電気的に接続されている。加温式加湿器26の扉2
4側の面にはレバー53が取り付けられており、レバー
53の一端部54及び他端部55が水槽28の夫々外側
及び内側に位置している。レバー53の回動軸56から
一端部54までの距離は回動軸56から他端部55まで
の距離よりも長い。
【0015】基台12の上面にはステンレス製の底板5
7が取り付けられている。底板57の上面のうちで加温
式加湿器26及びその近傍部と対向する領域には凹部5
8が設けられており、凹部58には水蒸気塔44と同軸
状の開口59が設けられている。底板57の下面のうち
で開口59とは異なる位置にホール素子61が取り付け
られている。
【0016】図6、7は、底板57の全体を示してい
る。底板57の上面には、凹部58とは別の凹部62が
設けられており、パイプ中にヒータ線が挿通されている
加温器63が配置されている。加温器63の基端部は支
持部64に取り付けられており、支持部64は軸受65
に取り付けられている。このため、加温器63は、その
基端部を中心にして底板57に対して回動可能であり、
回動によって図6に示す様に稼働位置である凹部62内
に位置することも図7に示す様に非稼働位置である凹部
62外に位置することもできる。凹部62内であって加
温器63の稼働位置とは異なる位置にシロッコファン6
6が取り付けられている。
【0017】底板57のシロッコファン66に近い位置
には開口67及びホール素子68が設けられており、開
口67は保育器11の外部に通じている。底板57の上
面であって凹部62内の加温器63及びその近傍部を露
出させると共にシロッコファン66及びその近傍部を覆
う位置に枠板69が載置され、この状態でシロッコファ
ン66、開口67及びホール素子68に夫々対向する開
口71、72及び磁石73が枠板69に設けられてい
る。枠板69の上面には開口71、72等を囲むU字状
の壁74が設けられている。
【0018】再び図3〜5を参照すると、底板57の開
口59の周囲から基台12の後面に至る領域で、熱伝導
性のグリース(図示せず)を介して、アルミニウム製の
放熱板75が底板57の下面に張り付けられている。放
熱板75には開口59と同形状の開口76が設けられて
おり、これらの開口59、76を介してボルト77とナ
ット78とが互いに緊締されており、この緊締によって
上述の様に放熱板75が底板57の下面に張り付けられ
ている。
【0019】放熱板75とは別のアルミニウム製の放熱
板79が外筐15の後面及び底面の一部になっており、
外筐15の後面で放熱板75、79同士がスポット溶接
されている。なお、放熱板79が外筐15の全体を形成
していて外筐15の全体がアルミニウム製であってもよ
い。ボルト77の中心孔81内にはボルト77の軸心方
向へ摺動可能な弁82が挿入されており、弁82の上端
部にはボルト77の中心孔81よりも径の大きな上蓋部
83が取り付けられている。弁82の下端部には下鍔部
84が設けられており、下鍔部84の外周面は斜面85
になっている。
【0020】底板57上にはアルミニウム製の中床86
が配置されており、中床86のうちで底板57のホール
素子61に対向する位置に磁石87が取り付けられてい
る。底板57と中床86との間には空間が形成されてい
るが、枠板69の壁74が中床86の下面に接している
ので、この空間は壁74の外側の空間88と壁74に囲
まれている空間89とに区切られている。図8は、中床
86の全体を示している。基台12の前面及び後面に沿
う中床86の辺の近傍部には複数の小さな開口91が形
成されており、基台12の枠板69側の側面に沿う中床
86の辺の近傍部には単一の大きな開口92が形成され
ている。
【0021】再び図3〜5を参照すると、フード13の
前面及び後面は二重壁構造になっており、これらの二重
壁の間に開口91が位置している。基台12の内壁25
のうちで加温式加湿器26のプラグ52と対向する位置
には複数のジャック93が多少のぐらつきをもって取り
付けられており、水蒸気塔44の磁石51と対向する位
置にはホール素子94が取り付けられている。また、基
台12の内壁25には加温式加湿器26のレバー53の
他端部55と係合する係合部95が設けられている。
【0022】以上の様な構成を有する保育器11の使用
に際しては、加温式加湿器26から離脱させた貯水タン
ク38内に水を入れ、貯水タンク38の開口39にキャ
ップ41を螺合し、図1に示す様にキャップ41を下側
にした状態で、図2に示す様に貯水タンク38を加温式
加湿器26に装着する。図1に示す様にキャップ41を
下側にしただけでは、弁43が貯水タンク38内の水に
よって貯水タンク38外へ向かって押圧されキャップ4
1に圧接されて開口42を閉塞するので、開口42から
水が漏れない。
【0023】しかし、貯水タンク38を加温式加湿器2
6に装着すると、図3〜5に示す様に、弁43が柱状部
35によって貯水タンク38内へ向かってキャップ41
に圧接されない位置まで押圧されて開口42と弁43と
の間に隙間を形成する。このため、開口42を介して貯
水タンク38内から柱状部35上に水が注がれ、この水
は円形部29、連結部32、円形部31及び切れ込み4
6を介して加温部36上へ流れる。従って、円形部2
9、31及び連結部32は水路になっている。キャップ
41に達する所定の深さにまで水が水槽28内へ供給さ
れると、貯水タンク38内から柱状部35上への注水が
自動的に停止する。
【0024】なお、円形部29、31及び連結部32か
ら成る瓢箪形の部分よりも上方の長方形の部分を含めた
水槽28の容量は、貯水タンク38の容量よりも大き
い。このため、貯水タンク38が加温式加湿器26に正
常な姿勢で装着されなかったり、その他の何らかの理由
が生じたりして、上述の所定の深さで貯水タンク38か
ら水槽28内への水の供給が自動的に停止しなくても、
水槽28から基台12内へ水が溢れ出ることはない。
【0025】貯水タンク38を加温式加湿器26に装着
した状態では、貯水タンク38及び水蒸気塔44の鍔部
48、49が、円形部29、31及び連結部32を覆っ
て、これらに対する防塵層として機能する。その後、図
4に示す様に、扉24を開け、空間27内へ加温式加湿
器26を装着する。プラグ52及びジャック93が多少
のぐらつきをもって取り付けられているので、これらの
取付位置に多少の誤差があっても加温式加湿器26の装
着に伴ってこれらが互いに自動的に調芯されて、プラグ
52がジャック93内へ正常に挿入される。
【0026】但し、プラグ52もジャック93も共に複
数ずつ設けられており、これらの取付位置の誤差によっ
てはジャック93内へのプラグ52の挿入時の摩擦力が
大きい場合も考えられる。このため、空間27内への加
温式加湿器26の装着操作の最終段階では、図4中に一
点鎖線で示す様にレバー53の一端部54を押圧し、他
端部55が係合部95と係合することによるてこの原理
によって、加温式加湿器26を空間27内へ押し込ん
で、プラグ52をジャック93内へ確実に挿入する。
【0027】また、空間27内への加温式加湿器26の
装着操作の最終段階では、図4に示す様に、水蒸気塔4
4の上端部47が下鍔部84に接触して弁82を上方へ
押し上げるので、上蓋部83が上方へ押し上げられる。
このため、上蓋部83がボルト77から離隔し、ボルト
77の中心孔81が開放されて、水蒸気塔44の内部と
空間88とが連通する。下鍔部84の外周面が斜面85
になっているので、当初は上端部47が斜面85と接触
して、上端部47が弁82を円滑に押し上げる。その
後、図3に示す様に扉24を閉め、加温式加湿器26や
加温器63等の稼働ボタンを操作して、加温部36や加
温器63やシロッコファン66等へ給電する。
【0028】このとき、空間27内に加温式加湿器26
が装着されていない場合や、加温式加湿器26が装着さ
れていても水蒸気塔44が加温部36に装着されていな
い場合は、磁石51による磁界がホール素子94に印加
されず、ホール素子94で得られる電圧が所定値になら
なくてこれらの未装着を検出することができるので、警
報を発する。また、底板57の上面の所定の位置に枠板
69が載置されていないことはホール素子68と磁石7
3とによって検出することができ、底板57上に中床8
6が配置されていないことはホール素子61と磁石87
とによって検出することができるので、何れの場合も警
報を発する。
【0029】給電された加温部36による水の加温によ
って水蒸気が生成されるが、貯水タンク38及び水蒸気
塔44の鍔部48、49が、円形部29、31及び連結
部32を覆っていて、水蒸気に対する遮蔽層として機能
している。このため、水蒸気の大部分が水蒸気塔44内
及び中心孔81を通って空間88へ供給され、保育器1
1内の各部、特に、電気回路部が水蒸気による不測の影
響を受けにくくて、保育器11が故障しにくい。
【0030】空間88へ水蒸気が供給されると共に空間
88では給電された加温器63による空気の加温も行わ
れるので、結局、この空間88で加温加湿空気が生成さ
れる。そして、給電されたシロッコファン66の回転駆
動によって、枠板69の開口71を介して空間89から
空間88へ向かう空気の流れが形成され、空間88が正
圧になると共に空間89が負圧になる。
【0031】このため、空間88内の加温加湿空気は中
床86の開口91を介してフード13の前面及び後面の
夫々の二重壁の間に供給され、これらの二重壁の間を上
昇した加温加湿空気はフード13の上面で合流して収容
空間14へ供給される。収容空間14内の加温加湿空気
は中床86の開口92を介して空間89へ還流し、この
加温加湿空気が再び開口71を介して空間88へ流れ
て、保育器11内で加温加湿空気が循環する。従って、
空間88、89は加温加湿空気の通路になっている。な
お、開口67、72を介して保育器11の外部から空間
89へ新鮮な空気も取り入れられる。
【0032】ところで、加温式加湿器26で生成された
水蒸気が中心孔81を通って空間88へ供給されるの
で、加温式加湿器26で発生した余熱の多くも水蒸気と
共に中心孔81を通って空間88へ供給される。しか
し、中心孔81を有するボルト77が挿入されている開
口59の周囲から基台12の後面に至る領域でアルミニ
ウム製の放熱板75がステンレス製の底板57の下面に
張り付けられており、アルミニウム製の放熱板79がス
チール製の外筐15の後面及び底面の一部になってお
り、外筐15の後面で放熱板75、79同士がスポット
溶接されている。そして、アルミニウムの熱伝導率はス
テンレス及びスチールの熱伝導率よりも高い。
【0033】このため、加温式加湿器26で発生して水
蒸気と共に空間88へ供給された余熱は、空間88から
底板57、熱伝導性のグリース、放熱板75及び放熱板
79へと順次に伝導して、保育器11の外部へ放出され
易い。しかも、貯水タンク38が円形部29及び連結部
32を覆っているので、貯水タンク38及びその中の水
が加温された水や水蒸気に対する断熱層として機能す
る。従って、加温式加湿器26で発生する余熱による空
気の加温が抑制され、この保育器11では、収容空間1
4の湿度が加温式加湿器26で常に略一定に維持され、
収容空間14の温度も加温器63で常に略一定に正確に
維持される。
【0034】図9は、気温25℃、相対湿度50%の環
境における5種類の保育器の加温器及び加温式加湿器に
5分間給電して、この給電を停止した後の経過時間と収
容空間の温度との関係を示している。温度の測定位置
は、臥床台上に載置されているマットレス(図示せず)
の中点の上方10cmの位置である。a〜eにおける最
初のワット数は加温器の加温容量を示しており、その次
のワット数は加温式加湿器の加温容量を示している。
【0035】aの保育器では、放熱のための構造が全く
採用されていない。bの保育器では、加温式加湿器で発
生した余熱を保育器の外部へ放出するための放熱ファン
が設けられている。cの保育器では、上述の保育器11
における放熱板75、79が用いられていない代わりに
放熱板79の位置が開放されている。d、eの保育器で
は、放熱板75、79の厚さが夫々1mm、2mmであ
る。従って、a〜cが比較対象の保育器であり、d、e
が上述の保育器11である。図9から、保育器11では
加温式加湿器26で発生した余熱が保育器11の外部へ
効率的に放出されていることが分かる。
【0036】図10は、上述のa、eの保育器におい
て、加温器と加温式加湿器とに給電して収容空間の温度
を34℃にし、この給電を停止した後の経過時間と収容
空間の上述の位置における温度との関係を示している。
図10からも、保育器11では加温式加湿器26で発生
した余熱が保育器11の外部へ効率的に放出されている
ことが分かる。
【0037】加温式加湿器26における水蒸気の生成が
続き、貯水タンク38内の水がなくなって水槽28内の
水位が水位センサ37の頂部よりも低くなると、水位セ
ンサ37が警報を発する。貯水タンク38に水を補給し
たり加温式加湿器26を清拭したりする場合は、空間2
7内に加温式加湿器26を装着する上述の操作とは逆の
操作を行って、空間27内から加温式加湿器26を離脱
させる。空間27内から加温式加湿器26を離脱させて
も、加温器63による空気の加温は続行される。
【0038】空間27内からの加温式加湿器26の離脱
操作の初期段階で、水蒸気塔44の上端部47が弁82
の下鍔部84に対する押圧を解除するので、図5に示す
様に弁82が自重で降下する。このため、上蓋部83が
ボルト77に当接し、ボルト77の中心孔81が上蓋部
83で閉塞されて、収容空間14が空間88、89、中
心孔81及び空間27を介して外界と連通しない。従っ
て、加温式加湿器26の装着状態で加温加湿空気が収容
空間14へ供給されて収容空間14が最適な環境に維持
されるだけでなく、加温式加湿器26の離脱状態でも収
容空間14が最適な環境から変動しにくい。
【0039】円形部29、31及び連結部32の上面が
開放されているので、図1に示す様に、円形部29及び
加温部36から夫々貯水タンク38及び水蒸気塔44を
離脱させれば、円形部29、31及び連結部32の内部
が露出する。従って、これらの円形部29、31及び連
結部32を容易に清拭することができる。また、図7に
示す様に、枠板69を底板57上から離脱させることが
でき且つ加温器63が支持部64を中心軸にして回動可
能であるので、加温器63及び凹部62も容易に清拭す
ることができる。
【0040】
【発明の効果】請求項1に係る保育器用加湿器では、給
水時に、保育器用加湿器から貯水タンクを離脱させこの
貯水タンクのみを搬送すればよくて、保育器用加湿器の
全体や水差し等を搬送する必要がないので、保育器用加
湿器に対する給水を容易に行うことができる。
【0041】請求項2に係る保育器用加湿器では、貯水
タンクを離脱させれば水路を容易に清拭することができ
るので、清浄な水蒸気を保育器内に供給するための保守
作業が簡単である。
【0042】請求項3に係る保育器用加湿器では、貯水
タンクが水蒸気に対する遮蔽層として機能するので、保
育器内の各部、特に、電気回路部が水蒸気による不測の
影響を受けにくくて、保育器が故障しにくい。また、貯
水タンク及びその中の水が加温された水や水蒸気に対す
る断熱層として機能するので、保育器内の各部が加湿器
からの熱の不測の影響を受けにくい。また、貯水タンク
が水路に対する防塵層として機能するので、清浄な水蒸
気を保育器内に供給するための保守作業が更に簡単であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の発明の一実施形態を示しており、貯水タ
ンク及び水蒸気塔が離脱している状態の斜視図である。
【図2】本願の発明の一実施形態を示しており、貯水タ
ンク及び水蒸気塔が装着されている状態の斜視図であ
る。
【図3】本願の発明の一実施形態が適用されている保育
器の要部を示しており、一実施形態が装着されている状
態の側断面図である。
【図4】本願の発明の一実施形態が適用されている保育
器の要部を示しており、一実施形態を装着する最終段階
の側断面図である。
【図5】本願の発明の一実施形態が適用されている保育
器の要部を示しており、一実施形態を離脱させる初期段
階の側断面図である。
【図6】本願の発明の一実施形態が適用されている保育
器における底板を示しており、加温器が稼働位置に配置
されると共に枠板が載置されている状態の斜視図であ
る。
【図7】本願の発明の一実施形態が適用されている保育
器における底板を示しており、加温器が稼働位置から回
動すると共に枠板が離脱している状態の斜視図である。
【図8】本願の発明の一実施形態が適用されている保育
器における中床の斜視図である。
【図9】本願の発明の実施形態が適用されている保育器
及び比較対象の保育器における加温器及び加温式加湿器
への給電を停止した後の経過時間と児体の収容空間の温
度との関係を示すグラフである。
【図10】本願の発明の実施形態が適用されている保育
器及び比較対象の保育器における加温器及び加温式加湿
器への給電を停止した後の経過時間と児体の収容空間の
温度との関係を示すグラフである。
【図11】本願の発明の一実施形態が適用されている保
育器の全体の斜視図である。
【符号の説明】
26…加温式加湿器(保育器用加湿器)、29、31…
円形部(水路)、32…連結部(水路)、35…柱状部
(注水部)、36…加温部(水蒸気生成部)、38…貯
水タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松原 一雄 東京都文京区本郷3丁目18番15号 アトム メディカル株式会社内 Fターム(参考) 4C341 KK03 KL03 KL10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水蒸気生成部に供給される水を貯留する
    カセット式の貯水タンクを具備する保育器用加湿器。
  2. 【請求項2】 上面を開放されている水路が前記貯水タ
    ンクからの注水部と前記水蒸気生成部とを連結している
    請求項1記載の保育器用加湿器。
  3. 【請求項3】 装着状態の前記貯水タンクが前記水路の
    前記上面の少なくとも一部を覆う請求項2記載の保育器
    用加湿器。
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