JP2001069458A - 静止画のグループ化処理機能付き記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】静止画のためのインデックス画像を容易に作成
でき、また容易に管理できるようにする。 【解決手段】スチルピクチャを取り込み記録媒体１０に
記録する場合、エンコード部２００では、圧縮処理が行
われる。ここでメインＭＰＵ部１００には、取り込んだ
前記スチルピクチャをグループ化するスチルピクチャグ
ループ化処理機能と、前記グループ化処理機能によりグ
ループ化されたピクチャを縮小して、一枚のインデック
スピクチャにするメニューピクチャ作成機能とが組み込
まれている。そして前記インデックスピクチャを、対応
するグループのスチルピクチャを含むデータユニットの
部分に含ませてデータ処理部６００、ディスクドライブ
部７００を介して前記記録媒体１０に記録する機能が設
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、記録再生可能なデ
ジタルビデオディスク（ＤＶＤ）システムとして有効な
静止画のグループ化処理機能付き記録再生装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、映像や音声等のデータを記録した
光ディスクを再生する動画対応の光ディスク再生装置が
開発され、例えばレーザディスク（ＬＤ）や、ビデオコ
ンパクトディスク（ビデオＣＤ）などの様に、映画ソフ
トやカラオケ等の目的で一般に普及されている。

【０００３】その中で、現在、国際規格化したＭＰＥＧ
２（Ｍｏｖｉｎｇ Ｉｍａｇｅ Ｃｏｄｉｎｇ Ｅｘｐ
ｅｒｔ Ｇｒｏｕｐ）方式を使用し、ＡＣ３オーディオ
圧縮方式を採用したＤＶＤ規格が提案された。

【０００４】この規格は、ＭＰＥＧ２システムレイヤに
従って、動画圧縮方式にＭＰＥＧ２、音声にＡＣ３オー
ディオ、ＭＰＥＧオーディオをサポートし、さらに、字
幕用としてビットマップデータをランレングス圧縮した
副映像データが追加され、さらにまた早送り巻き戻しな
どの特殊再生用コントロールデータ（ナビゲーションパ
ック）も追加して構成されている。

【０００５】さらに、この規格では、コンピュータでデ
ータを読むことができるように、ＩＳＯ９６６０とマイ
クロＵＤＦをサポートしている。

【０００６】また、メディア自身の規格としては、ＤＶ
Ｄ−ビデオで使用しているメディアであるＤＶＤ−ＲＯ
Ｍに続き、ＤＶＤ−ＲＡＭの規格（２．６ＧＢ）も完成
し、ＤＶＤ−ＲＡＭドライブもコンピュータ周辺機器と
して、普及し始めている。

【０００７】そこで、現在、そのＤＶＤ−ＲＡＭを利用
したリアルタイムな録再が可能なＤＶＤビデオ規格であ
るＲＴＲ−ＤＶＤ（Ｒｅａｌ Ｔｉｍｅ Ｒｅｃｏｒｄ
ｅｒ）の規格が考えられている。この規格は、現在発売
されているＤＶＤ−ビデオ規格を元に考えられている。

【０００８】さらに、そのＲＴＲ−ＤＶＤに対応したフ
ァイルシステムも現在規格が考慮中である。

【０００９】この規格では、スチルピクチャが最大９９
９（スチルピクチャーセル（ｓ＿ｃｅｌｌ）の数）×６
４（ビデオオブジェクトグループ（ＶＯＧ）内の枚数）
＝６３９３６枚が記録できる。

【００１０】また、この規格では、管理上は６４枚単位
でグループ管理し、スライドショー的な表示ができるよ
うになっているが、実際にユーザーがスチルピクチャを
選択、表示を行おうとすると、どうしても、選択するた
めのメニューが必要になってくる。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この規
格では、そのような管理メニューなどが存在していな
い。

【００１２】つまり、非常に大量のスチルピクチャを記
録できるが、それを選択、表示するためのメニュー機能
が存在しないため、スチルピクチャのうち見たいピクチ
ャを簡単に探す手段がないという問題点がある。

【００１３】そこで、本発明ではスチルピクチャ用のメ
ニュー機能を設けることにより、スチルピクチャの管理
を効率よく行えるようにした静止画のグループ化処理機
能付き記録再生装置を提供することを目的とする。

【００１４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、取り込んだスチルピクチャをグループ
化するスチルピクチャグループ化部と、グループ化後、
そのグループ化されたピクチャを縮小して、一枚のピク
チャにするメニューピクチャ作成部と、再生するグルー
プを選択するグループ選択部と、選択されたグループの
前記作成部で作成したメニューピクチャを表示し、表示
するピクチャを選択させるピクチャ選択部より構成され
ている。

【００１５】上記の手段によりスチルピクチャを容易に
選択、表示することができるシステムを構築できる。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。

【００１７】ＤＶＤ−ビデオでは、通常のファイル形式
でデータを保存されている。さらに、タイトルは、たと
えば、映画の一本分に相当し、一枚のディスクに、この
タイトルが複数収録されている。このタイトルが集まっ
たものをタイトルセットと言い、このタイトルセット
は、複数のファイルで構成されている。

【００１８】図１には記録再生装置の全体的なブロック
構成を示し、図２には、この記録再生装置で情報が記録
されるディスクのディレクトリー構造を示している。

【００１９】図２において、ディスク１枚に１つの動画
用のデータファイルとして設けられる「リアルタイムレ
コーディングムービービデオ（ＲＴＲ＿ＭＯＶ．ＶＲ
Ｏ）」ファイルと、静止画用データファイルとして設け
られる「リアルタイムレコーディングスチルピクチャー
ビデオ（ＲＴＲ＿ＳＴＯ．ＶＲＯ）」ファイルが存在
し、このビデオデータファイルを管理するための管理情
報ファイル（ビデオマネージャーＶＭＧファイル）であ
る「ＲＴＲ．ＩＦＯ」が設けられる。

【００２０】また、ＤＶＤ全体では、各規格ごとにディ
レクトリが存在し、ＤＶＤ−ビデオでは、ビデオタイト
ルセット（ＶＩＤＥＯ＿ＴＳ）、ＤＶＤ−オーディオで
は、オーディオタイトルセット（ＡＵＤＩＯ＿ＴＳ）、
録再ＤＶＤでは、リアルタイムレコーディングビデオ
（ＲＴＲ＿ＶＩＤＥＯ）としている。各記録データは、
このディレクトリの中に存在している。

【００２１】さらに、ＤＶＤ−ビデオでは、一枚のディ
スクには、このディスクを管理するための情報としてビ
デオマネージャー（Ｖｉｄｅｏ Ｍａｎａｇｅｒ：以降
ＶＭＧと称する）と称するファイルが存在する。

【００２２】さらに、ビデオタイトルセット（以後ＶＴ
Ｓと称する）には、このビデオタイトルセットを管理す
るための情報であるビデオタイトルセット情報（Ｖｉｄ
ｅｏＴｉｔｌｅ Ｓｅｔ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ：以
降ＶＴＳＩと称する）ファイルと、ビデオデータで構成
されているビデオファイルと、ＶＴＳＩのバックアップ
ファイルとが含まれている。

【００２３】また、録画再生の規格では、前記ＶＭＧＩ
と前記ＶＴＳＩを一緒にしてＶＭＧを構成し、ビデオデ
ータファイルの管理を行っている。

【００２４】前記ビデオファイルは、階層構造で管理さ
れており、１つのビデオオブジェクトセット（ＶＯＢ
Ｓ）は複数のＶＯＢで構成されており、１つのＶＯＢ
は、複数のセルで構成され、１つのセルは、複数のビデ
オオブジェクトユニット（以降ＶＯＢＵと称する）で構
成されている。また、ＶＯＢＵは、複数の様々な種類の
データからなっているパックによって構成されている。
１パックは１つ以上のパケットとパックヘッダで構成さ
れ、各ビデオデータ、オーディオデータはこのパケット
内に記録されている。

【００２５】図３には、静止画データの場合を示してい
る。静止画データの場合には、１ピクチャ＝１ＶＯＢＵ
＝１ＶＯＢとして管理し、ビデオデータパック（Ｖパッ
ク）列の後に副映像パック（ＳＰパック）列、オーディ
オパック（Ａパック）列と続く。ただし、ここで、静止
画データの場合には、ＳＰデータ、オーディオデータ
は、オプションであり、無い場合もあり得る。ここで、
パックは、データ転送処理を行う最小単位である。

【００２６】さらに、論理上の処理を行う最小単位はセ
ル単位で、論理上の処理はこの単位で行われる。そし
て、データの再生する順番は、ＰＧＣ（プログラムチェ
ーン：Ｐｒｏｇｒａｍ Ｃｈａｉｎ）で定義され、この
ＰＧＣには、複数のＰＧ（プログラム：Ｐｒｏｇｒａ
ｍ）が登録され、このＰＧには、セルが登録されてい
る。

【００２７】このＰＧＣの構造を実際に記録してあるの
がプログラムチェーン情報（ＰＧＣＩ）である。再生処
理は、このＰＧＣＩにしたがって行われ、記録時また
は、編集時にＰＧＣＩを作成することになる。

【００２８】また、録再ＤＶＤでは、記録順に再生する
ための特別なＰＧＣをオリジナルＰＧＣと称し、このオ
リジナルＰＧＣの情報はオリジナルプログラムチェーン
情報（ＯＲＧ＿ＰＧＣＩ）ファイルに記録されている。

【００２９】次に、図１に戻り記録再生装置の構成を説
明する。

【００３０】図１に示すように、メインマイクロプロセ
ッサ（以下ＭＰＵと記す）部は、全体のブロックを制御
するもので、各部に接続されている。ＭＰＵ部１００に
は、表示部１２０、キー入力部１３０が接続されてい
る。キー入力部１３０からは、この装置のプレイ、スト
ップ、記録などの操作入力を与えることができる。

【００３１】エンコード部２００には、テレビ（ＴＶ）
チューナ部２０１、オーディオビデオ（Ａ／Ｖ）入力部
２０２が接続されている。エンコード部２００は、Ａ／
Ｖ入力部２０２、ＴＶチューナ部２０１からの信号が供
給されるアナログデジタル変換部（Ａ／Ｄ部）２１１が
ある。ここでアナログデジタル変換されたビデオ信号
は、ビデオエンコード部２１２に供給され、オーディオ
信号はオーディオエンコード部２１３に供給される。ま
たチューナ部２０１からの文字放送、字幕情報などは副
映像（ＳＰ）エンコード部２１４に供給される。このＳ
Ｐエンコード部２１４には、外部端子（図示せず）から
の信号が与えられてもよい。

【００３２】さらにまたクローズドキャプションデータ
変換部（ＣＣ変換部）２１７も設けられている。このＣ
Ｃ変換部２１７では、チューナ部２１７から導かれたビ
デオ信号の垂直ブランキング期間に重畳されているクロ
ーズドキャプションデータが抽出される。クローズドキ
ャプションデータが記録される場合には、そのデータが
グループオブピクチャー（ＧＯＰ）のユーザエリアに挿
入されるべく、ビデオエンコード部２１２において処理
される。ユーザエリアに挿入されるデータは、ＤＶＤ規
格のライン２１データとなる。

【００３３】デジタルビデオ信号は、ＭＰＥＧ方式で圧
縮され、オーディオデジタル信号はＡＣ３方式の圧縮ま
たはＭＰＥＧ方式のオーディオ圧縮がなされる。

【００３４】ビデオエンコード部２１２、オーディオエ
ンコード部２１３、ＳＰエンコード部２１４の出力は、
フォーマッタ部２１５に入力されて先に説明した所定の
フォーマットにフォーマットされる。各データは、２０
４８バイトのパケットになるように整備される。フォー
マット化に際しては、バッファメモリ部２１６がデータ
の一時保持用として利用される。

【００３５】このとき例えばＭＰＥＧビデオの１ＧＯＰ
毎に１ＶＯＢＵとし、このときの切り分け情報をバッフ
ァメモリ部２１６へ保存し、切り分け情報がある程度た
まったときはＭＰＵ部１００へ転送する。ＭＰＵ部１０
０は、その情報を元にタイムマップインフォメーション
（ＴＭＡＰ）を作成する（ＧＯＰ先頭割り込みなどのと
きに送る）。ここで、切り分け情報としては、例えばＶ
ＯＢＵの大きさ、ＶＯＢＵ先頭から最後までの再生時
間、ＶＯＢＵ先頭からＩピクチャのエンドまでの論理ブ
ロック数（ＬＢＮ）などのいずれかまたはこれらの複数
である。

【００３６】また、上記切り分け情報を元に、直接、フ
ォーマッタ部２１５がタイムマップインフォメーション
を作成し、ＴＭＡＰの形でＭＰＵ部１００へ渡すように
してもよい。フォーマッタ部２１５でフォーマット化さ
れたデータは、データ処理部（Ｄ−ＰＲＯ部）６００に
入力される。

【００３７】デジタル処理部６００では、エンコードさ
れた各データパック列を１６パック毎にＥＣＣブロック
を形成し、エラー訂正データを付け、ドライブ部７００
によりディスク１０に記録する。ここで、ドライブ部７
００が、シーク中やトラックジャンプなどの場合のた
め、ビジィー状態になった場合には、データは一時記憶
部８００へ入れられ、ドライブ部７００の準備ができる
まで待つこととなる。

【００３８】また、録再ＤＶＤでは、動画用ビデオファ
イル、静止画用データファイルは１ディスク（ＤＩＳ
Ｋ）に各１ファイルとしている。

【００３９】デコード部３００は、デジタル処理部６０
０からの信号が導かれる分離部３１１に供給される。分
離部３１１では、各データがその種類毎に分離される。
ビデオデータのパックは、ビデオデコード部３１２に導
かれ、副映像データのパックはＳＰデコード部３１３に
導かれ、オーディオデータのパックは、オーディオデコ
ード部３１４に導かれる。

【００４０】ビデオデコード部３１２とＳＰデコード部
３１３で復号された、ビデオデータと副映像データと
は、ビデオ処理部（Ｖ−ＰＲＯ部）３１５に導かれ合成
されて出力される。またオーディオデコード部３１４で
復号されたオーディオデータは、デジタルの状態で伝送
される場合は、インターフェース３１７を介して出力さ
れる。また、アナログ信号に変換されるときは、デジタ
ルアナログ変換器３１６に入力されて出力され、例えば
スピーカに供給される。

【００４１】またビデオ処理部３１５から出力されたデ
ータは、ビデオミキシング部５００に入力され、ここを
介してデジタルアナログ変換部５０２やインターフェー
ス５０３に供給される。インタフェース５０３を介して
出力されるデータは、例えば伝送ライン（ＩＥＥＥ１３
９４規格）に送出される。アナログ信号は、表示器に供
給される。

【００４２】メインＭＰＵ１００は、装置全体の各部を
制御するものであり、各ブロックに接続されている。シ
ステムタイムカウンター部４００は、データ記録モー
ド、データ再生モードにおいて、記録や再生の基準とな
るタイムスタンプのデータとして用いられる。

【００４３】次に、本発明の装置の特徴点について説明
する。

【００４４】ビデオデコード部３１２には、縮小画像生
成部が存在し、読み込んだ画像データを縮小してフレー
ムメモリ部５０１に転送し、表示させる。

【００４５】ここで、ＤＶＤを利用したリアルタイム録
再機において、スチルピクチャの処理は、以下のように
なる。

【００４６】静止画記録モードに移行して、Ａ／Ｖ入力
部２０２よりスチルピクチャが入力されると、ＭＰＥＧ
ビデオエンコード部２１２は、取り込んだスチルピクチ
ャデータを、Ｉピクチャデータとして圧縮し、さらにそ
の後ろにシーケンスエンドコードを付加する。この一枚
のＩピクチャデータを１ＶＯＢＵ＝１ＶＯＢとして記録
する（図３）。

【００４７】さらに、複数のスチルピクチャを取り込ん
だ場合、例えば６４枚以内でグループを形成し、ビデオ
オブジェクトグループＶＯＧ（Ｖｉｄｅｏ Ｏｂｊｅｃ
ｔｇｒｏｕｐ）とする。このＶＯＧは、管理上の区切り
で、動画再生の場合のＶＯＢに相当している。

【００４８】この取り込んだスチルピクチャは、ＶＯＧ
毎に管理情報（Ｓ＿ＡＶＦＩ（Ｓ＿ＶＯＧＩ））が構築
され、再生順を決めるため、ＯＲＧ＿ＰＧＣＩに登録さ
れる。

【００４９】このとき、ＶＯＧ（ビデオオブジェクトグ
ループ）を形成するための条件としては、例えば図４に
示すような条件がある。記録枚数による区切り、記録日
時による区切り、手動による区切り、ソース属性（オー
ディオがステレオからモノラルか、あるいはビデオの解
像度）による区切りがある。

【００５０】図４に示すように、記録枚数が一定数に達
した場合（通常は６４枚、本実施例では６０枚）、静止
画の記録モードが変更された場合、ユーザーがグループ
化キーを押した場合、記録日付を設定した場合には、そ
の日付が変わった場合などが考えられる。実際には、上
記条件のコンビネーションで、ＶＯＧを切り分けてもよ
い。

【００５１】上記条件の内、記録モードとは、静止画の
解像度の変更、オーディオのモノ（ｍｏｎｏ）／ステレ
オ（ｓｔｅｒｅｏ）／ディユアルモノ（ｄｕａｌｍｏｎ
ｏ）の切り替え、オーディオの圧縮方式の変更、ＳＰの
パレットデータの変更などが考えられる。

【００５２】これらの情報は、Ｓ＿ＶＯＢ＿ＳＴＩに記
録されており、ＶＯＧＩにその該当する記録モードのＳ
ＴＩの番号を記録することにより処理する。Ｓ＿ＶＯＢ
＿ＳＴＩは、属性情報を記述されており、ビデオのエン
コード方式の情報、オプションのオーディオエンコード
方式の情報、副映像（ＳＰ）のエンコード方式の情報、
副映像のパレットデータ、などである。

【００５３】ここで、上記の録再機で取り扱われる光デ
ィスクのデータ構造について説明する。

【００５４】図５には、管理情報（制御情報）の構造を
階層的に示している。

【００５５】図ではビデオマネージャ（ＶＭＧ）の構成
を示し、特に、オリジナルプログラムチェーン情報（Ｏ
ＲＧ＿ＰＧＣＩ）、ユーザ定義プログラムチェーン情報
テーブル（ＵＤ＿ＰＧＣＩＴ）の系統を階層的に詳しく
示している。

【００５６】ＶＭＧは、ＲＴＲ（リアルタイムレコーデ
ィング）ビデオマネージャー情報（ＲＴＲ＿ＶＭＧＩ）
と、ムービーＡＶファイル情報テーブル（Ｍ＿ＡＶＦＩ
Ｔ）と、スチルピクチャーＡＶファイル情報テーブル
（Ｓ＿ＡＶＦＩＴ），オリジナルＰＧＣ情報（ＯＲＧ＿
ＰＧＣＩ）、ユーザ定義ＰＧＣ情報テーブル（ＵＤ＿Ｐ
ＧＣＩＴ）、テキストデータマネージャー（ＴＸＴＤＴ
＿ＭＧ）、製造元情報テーブル（ＭＮＦＩＴ）から構成
されている。

【００５７】（ＲＴＲ＿ＶＭＧＩ）は、ＶＭＧＩ＿ＭＡ
Ｔ（ビデオマネージャー情報マネジメントテーブル）と
ＰＬ＿ＳＲＰＴ（プレイリストサーチポインターテーブ
ル）とで構成される（図６）。

【００５８】図６のＶＭＧＩ＿ＭＡＴには、このＶＭＧ
の識別信号、このＶＭＧ全体の終了アドレス、このＶＭ
ＧＩの終了アドレス、バージョン番号、ディスク上の時
間ゾーン、スチルピクチャーのスチルタイム、基本テキ
ストの文字セットコード等が記述されている。

【００５９】ＰＬ＿ＳＲＰＴには、ディスク内のプレイ
リストをサーチしアクセスするための情報が記述され
る。プレイリストは、ユーザ定義ＰＧＣにより形成され
ている。したがって、各プレイリストサーチポインタ
は、各プレイリストに対応するＰＧＣ番号を有する。即
ち、ＰＬ＿ＳＲＰＴには、プレイリストサーチポインタ
情報（ＰＬ＿ＳＲＰＴＩ）、プレイリストサーチポイン
タ（ＰＬ＿ＳＲＰ＃ｎ）が記述されている。

【００６０】プレイリストサーチポインタ（ＰＬ＿ＳＲ
Ｐ＃ｎ）には、プレイリストタイプ（ムービープレイリ
ストか、スチルピクチャープレイリストか、ハイブリッ
ドプレイリストかの識別）、ＰＧＣ番号、プレイリスト
が増加されたときの時間、基本テキスト情報、当該プレ
イリストためのテキストサーチポインタ、サムネールポ
インタ情報の等が記述されている。

【００６１】図５のムービーＡＶファイル情報テーブル
（Ｍ＿ＡＶＦＩＴ）には、ムービーＡＶファイル情報テ
ーブル情報（Ｍ＿ＡＶＦＩＴＩ）、ムービーＶＯＢスト
リーム情報＃ｎ（Ｍ＿ＶＯＢ＿ＳＴＩ＃ｎ）、ムービー
ＡＶファイル情報（ＭＶ＿ＡＶＦＩ）が記述されている
（図７）。

【００６２】図７のＭ＿ＡＶＦＩＴＩには、ムービーＡ
Ｖファイル情報の数、ムービーＶＯＢストリーム情報の
数、エンドアドレスが記述されている。また、Ｍ＿ＶＯ
Ｂ＿ＳＴＩ＃ｎには、ビデオ属性、オーディオストリー
ム数、副映像ストリーム数、各オーディオストリームの
属性、副映像ストリームの属性、副映像のカラーパレッ
トなどが記述されている。

【００６３】更に、Ｍ＿ＡＶＦＩには、ムービーＡＶフ
ァイル一般情報（Ｍ＿ＡＶＦＩ＿ＧＩ），ムービーＶＯ
Ｂ情報サーチポインタ（Ｍ＿ＶＯＢ＿ＳＲＰ＃ｎ）、ム
ービーＶＯＢ情報＃ｎ（Ｍ＿ＶＯＢ＿ＳＴＩ＃ｎ）が記
述されている。

【００６４】Ｍ＿ＡＶＦＩ＿ＧＩには、Ｍ＿ＶＯＢ＿Ｓ
ＲＰに数が記述され、Ｍ＿ＶＯＢ＿ＳＲＰ＃ｎには、対
応するムービーＶＯＢ情報のスタートアドレスが記述さ
れている。

【００６５】ムービーＶＯＢ情報＃ｎ（Ｍ＿ＶＯＢ＿Ｓ
ＴＩ＃ｎ）には、ムービーＶＯＢ一般情報（Ｍ＿ＶＯＢ
Ｉ＿ＧＩ），シームレス情報（ＳＭＬＩ）、オーディオ
ギャップ情報（ＡＧＡＰＩ）、タイムマップ情報（ＴＭ
ＡＰＩ）が含まれる。

【００６６】ムービーＶＯＢ一般情報（Ｍ＿ＶＯＢＩ＿
ＧＩ）には、ビデオタイプ、当該ＶＯＢが記録されたと
きのＶＯＢヘッドの時間、当該ＶＯＢが記録されたとき
のＶＯＢヘッドの時間（秒）、ムービーＶＯＢストリー
ム情報番号、このＶＯＢの開始ＰＴＭ（プレゼンテーシ
ョンタイム）、このＶＯＢの終了ＰＴＭ（プレゼンテー
ションタイム）が記述されている。

【００６７】ビデオタイプとしては、このＶＯＢが通常
タイプのものであるのか、仮消去のものであるかを示し
ている。またそのオーディオストリーム＃０がオリジナ
ルのものであるか、さらには部分的或いは全部が修正さ
れたものであるかを示している。またそのオーディオス
トリーム＃１がオリジナルのものであるのか、修正され
たものであるのか、さらには、ダミーであり、手付かず
のものであるのか、さらには、最初ダミーであり、何ら
かの形で利用され修正を加えられたものであるのかを示
している。またオーディオギャップを有するものである
のか或いはそうでないかを示している。

【００６８】シームレス情報（ＳＭＬＩ）は、このＶＯ
Ｂをその前のＶＯＢからシームレスで提供するために必
要な最初のパックのためのシステムクロックリファレン
ス（ＳＣＲ）が記述されている。また先のＶＯＢの最後
のパックのＳＣＲが記述されている。

【００６９】オーディオギャップ情報（ＡＧＡＰＩ）
は、このＶＯＢ内の各オーディオストリームのオーディ
オギャップ情報を述べており、不連続部でのオーディオ
の停止時間をのべている。

【００７０】タイムマップ情報（ＴＭＡＰＩ）は、特殊
再生、時間サーチを実現するために用意されたものであ
り、タイムマップ一般情報（ＴＭＡＰ＿ＧＩ）、タイム
エントリー情報（ＴＭ＿ＥＮＴ＃ｎ）、ＶＯＢＵエント
リー情報（ＶＯＢＵ＿ＥＮＴ＃ｎ）等が記述される。

【００７１】各ＶＯＢＵエントリー情報（ＶＯＢＵ＿Ｅ
ＮＴ＃ｎ）は、各ＶＯＢＵのサイズ及び再生時間情報を
含む。ＶＯＢＵのサイズは、セクタ数で測定されてお
り、再生時間はビデオフィールド数で測定されている。
各タイムエントリー情報は、ＶＯＢの開始から１０ｓ毎
の再生されるべきＶＯＢＵエントリー情報で、ＶＯＢＵ
の先頭からのＶＯＢＵエントリーの数、ＶＯＢＵ内での
丁度１０ｓの区切れのあるフレーム数、ＶＯＢの先頭か
らのアドレス情報が示される。

【００７２】したがって、このタイムエントリー情報を
利用することにより、ＶＯＢＵを種々取り扱うことがで
きる。また、この発明の装置は、このタイムエントリー
情報を利用することもできるし、また修正することもで
きる。

【００７３】スチルピクチャーＡＶファイル情報テーブ
ル（Ｓ＿ＡＶＦＩＴ）には、スチルピクチャーＡＶファ
イル情報テーブル情報（Ｓ＿ＡＶＦＩＴＩ）、スチルピ
クチャーＶＯＢストリーム情報（Ｓ＿ＶＯＢ＿ＳＴＩ＃
ｎ）、スチルピクチャーＡＶファイル情報（Ｓ＿ＡＶＦ
Ｉ）、スチルピクチャー付加オーディオストリーム情報
（Ｓ＿ＡＡ＿ＳＴＩ＃ｎ）、スチルピクチャー付加オー
ディオファイル情報（Ｓ＿ＡＡＦＩ）が記述されている
（図８）。

【００７４】図８のスチルピクチャーＡＶファイル情報
テーブル情報（Ｓ＿ＡＶＦＩＴＩ）には、ＡＶファイル
情報の数、付加オーディオファイル情報の数、スチルピ
クチャーＶＯＢストリーム情報の数、スチルピクチャー
付加オーディオストリーム情報の数、のテーブルのエン
ドアドレスが記述される。

【００７５】スチルピクチャーＶＯＢストリーム情報
（Ｓ＿ＶＯＢ＿ＳＴＩ＃ｎ）には、ビデオ属性、オリジ
ナルオーディオのオーディオ属性、副映像の属性、副映
像のカラーパレットが記述される。

【００７６】スチルピクチャーＡＶファイル情報（Ｓ＿
ＡＶＦＩ）は、スチルピクチャーＡＶファイル一般情報
（Ｓ＿ＡＶＦＩ＿ＧＩ）、スチルピクチャーＶＯＢグル
ープ情報サーチポインタ（Ｓ＿ＶＯＧＩ＿ＳＲＰ＃
ｎ）、スチルピクチャーＶＯＢグループ情報（Ｓ＿ＶＯ
ＧＩ）が記述される。Ｓ＿ＡＶＦＩ＿ＧＩには、スチル
ピクチャーＶＯＢグループ情報の数が記述され、Ｓ＿Ｖ
ＯＧＩ＿ＳＲＰ＃ｎには、スチルピクチャーＶＯＢグル
ープ情報のスタートアドレスが記述されている。

【００７７】スチルピクチャーＶＯＢグループ情報（Ｓ
＿ＶＯＧＩ＃ｎ）には、スチルピクチャーＶＯＢグルー
プ一般情報（Ｓ＿ＶＯＧ＿ＧＩ）、スチルピクチャーＶ
ＯＢエントリー＃ｎ（Ｓ＿ＶＯＧ＿ＥＮＴ＃ｎ）が記述
されている。

【００７８】Ｓ＿ＶＯＧ＿ＧＩには、スチルピクチャー
ＶＯＢの数、ＶＯＢストリーム情報番号、このＶＯＢグ
ループの先頭のＶＯＢが記録されたときの時間、このＶ
ＯＢグループの最後のＶＯＢが記録されたときの時間、
ＶＯＢグループの開始アドレスが記述される。またＳ＿
ＶＯＧ＿ＥＮＴ＃ｎには、グループのＶＯＢをアクセス
或いはサーチするために必要な情報が含まれる。Ｓ＿Ｖ
ＯＧ＿ＥＮＴ＃ｎには複数のタイプがある。タイプ１で
は、このＶＯＢが通常状態であるのか、仮消去されたも
のであるかのタイプ情報と、ビデオ部分のサイズ情報と
が記述される。タイプ２では、上記に加えてオリジナル
オーディオ部分のサイズ、当該オーディオ部分の再生時
間が記述されている。またタイプ３では、このＶＯＢが
通常状態であるのか、仮消去されたものであるかのタイ
プ情報と、ビデオ部分のサイズ情報と、付加オーディオ
グループの番号と、この付加オーディオグループのエン
トリー番号が記述される。またタイプ４では、上記のタ
イプ３，４の情報を併せた情報が記述される。

【００７９】図８のスチルピクチャー付加オーディオフ
ァイル情報（Ｓ＿ＡＡＦＩ）には、当該ファイル情報の
一般情報（Ｓ＿ＡＡＦＩ＿ＧＩ）、当該付加オーディオ
グループ情報のサーチポインタ＃ｎ（Ｓ＿ＡＡＧＩ＿Ｇ
ＳＲＰ＃ｎ）、付加オーディオグループ情報＃ｎ（Ｓ＿
ＡＡＧＩ＃ｎ）が記述される。

【００８０】Ｓ＿ＡＡＦＩ＿ＧＩにはサーチポインタ
数、Ｓ＿ＡＡＧＩ＿ＧＳＲＰ＃ｎには対応する情報のア
ドレスが記述される。Ｓ＿ＡＡＧＩ＃ｎには、その一般
情報と、エントリー情報が記述される。一般情報は、エ
ントリーの数、付加オーディオストリーム情報の番号、
当該ストリーム情報のスタートアドレスを有する。ま
た、エントリー情報としては、付加オーディオのタイ
プ、オーディオストリームのセクタによるサイズ、付加
オーディオストリームの再生時間などが含まれる。

【００８１】次に、ユーザ定義プログラムチェーン情報
テーブル（ＵＤ＿ＰＧＣＩＴ）、及びオリジナルプログ
ラムチェーン情報テーブル（ＯＲＧ＿ＰＧＣＩＴＩ）に
ついて説明する。

【００８２】ユーザ定義プログラムチェーン情報テーブ
ル（ＵＤ＿ＰＧＣＩＴ）には、ユーザ定義ＰＧＣ情報テ
ーブル情報（ＵＤ＿ＰＧＣＩＴＩ）、ユーザ定義ＰＧＣ
サーチポインタ＃ｎ（ＵＤ＿ＰＧＣ＿ＳＲＰ＃ｎ）、ユ
ーザ定義ＰＧＣ情報＃ｎ（ＵＤ＿ＰＧＣＩ＃ｎ）が記述
される。

【００８３】ＵＤ＿ＰＧＣＩＴＩには、ＵＤ＿ＰＧＣ＿
ＳＲＰ（ＵＤ＿ＰＧＣサーチポインタ）の数、ＵＤ＿Ｐ
ＧＣＩＴ（ＵＤ＿ＰＧＣ情報テーブル）の終了アドレス
が記述されている。またＵＤ＿ＰＧＣ＿ＳＲＰには、Ｕ
Ｄ＿ＰＧＣＩの開始アドレスが記述されている。

【００８４】ユーザ定義プログラムチェーン情報テーブ
ル、及びオリジナルプログラムチェーン情報テーブルに
は、それぞれにプログラムチェーン情報（ＰＧＣＩ）が
存在するが、そのデータ形式は、同一であるから共通し
て説明することにする。

【００８５】プログラムチェーン情報（ＰＧＣＩ）に
は、プログラムチェーン一般情報（ＰＧＣＩ＿ＧＩ）、
プログラム情報（ＰＧＩ＃ｎ）、セル情報サーチポイン
ター（ＣＩ＿ＳＲＰ＃ｎ），セル情報（ＣＩ＃ｎ）が記
述される。

【００８６】図９に示すように、プログラムチェーン一
般情報（ＰＧＣＩ＿ＧＩ）には、プログラムの数（ＰＧ
＿Ｎｓ），セルサーチポインタの数（ＣＬ＿ＳＲＰ＿Ｎ
ｓ）が記述される。またプログラム情報（ＰＧＣＩ＃
１）には、プログラムタイプ（ＰＧ＿ＴＹ）、このプロ
グラム内のセル数（Ｃ＿Ｎｓ），基本テキスト情報（Ｐ
ＲＭ＿ＴＸＴＩ），ＩＴテキストサーチポインタ番号
（ＩＴ＿ＴＥＸＴ＿ＳＲＰＮ）、サムネールポインタ情
報（ＴＨＭ＿ＰＴＲＩ）が記述される。

【００８７】セル情報＃ｎ（ＣＩ＃ｎ）としては、ムー
ビーセル情報とスチルピクチャセル情報があるが、両者
を兼用した形で図５には示している。

【００８８】図５に示すように、ＣＩ＃１には、セル一
般情報（Ｃ＿ＧＩ）、セルエントリー情報（Ｃ＿ＥＰＩ
＃ｎ）が記述される。セル一般情報（Ｃ＿ＧＩ）として
は、セルタイプ（Ｃ＿ＴＹ）、ムービーＶＯＢ情報サー
チポインタ番号（Ｍ＿ＶＯＢＩ＿ＳＲＰＮ），セルエン
トリーポイント情報の数（Ｃ＿ＥＰＩ＿Ｎｓ），セル再
生開始時間（Ｃ＿Ｖ＿Ｓ＿ＰＴＭ），セル再生終了時間
（Ｃ＿Ｖ＿Ｅ＿ＰＴＭ）が記述される。

【００８９】またセルエントリーポイント情報（Ｃ＿Ｅ
ＰＩ）としては、エントリーポイントのタイプ（ＥＰ＿
ＴＹ），エントリーポイントの再生時間、このエントリ
ーポイントの基本テキスト情報（ＰＲＭ＿ＴＸＴＩ）が
記述される。基本テキスト情報（ＰＲＭ＿ＴＸＴＩ）が
存在する時は、ＥＰ＿ＴＹは０、そうでない時は１とな
る。

【００９０】図１０には、図８に示したスチルピクチャ
ービデオオブジェクトグループ情報（Ｓ＿ＶＯＧＩ）内
のビデオオブジェクトエントリー（Ｓ＿ＶＯＢ＿ＥＮＴ
＃ｎ）の系統を詳しく示している。

【００９１】また図１１には、図８に示したスチルピク
チャービデオオブジェクトグループ情報（Ｓ＿ＶＯＧ
Ｉ）内のビデオオブジェクトグループ一般情報（Ｓ＿Ｖ
ＯＧ＿ＧＩ）の系統と、スチルビデオオブジェクトスト
リーム情報（Ｓ＿ＶＯＢ＿ＳＴＩ＃ｎ）の系統を詳しく
示している。

【００９２】図１０から説明する。ビデオオブジェクト
エントリー（Ｓ＿ＶＯＢ＿ＥＮＴ＃ｎ）としては複数の
タイプが可能である。その第1のタイプＡの内容は、２
バイトであり、スチルピクチャービデオオブジェクトエ
ントリータイプ（Ｓ＿ＶＯＢ＿ＴＹ）とビデオパートパ
ック数（Ｖ＿ＰＡＲＴ＿ＳＺ）で形成される。このタイ
プＡは、対応ＶＯＢのためのオリジナル及び付加オーデ
ィオストリームが存在しない場合に用いられる。

【００９３】第２のタイプＢの内容は、６バイトであ
り、スチルピクチャービデオオブジェクトエントリータ
イプ（Ｓ＿ＶＯＢ＿ＴＹ），ビデオパートパック数（Ｖ
＿ＰＡＲＴ＿ＳＺ），オーディオパートのパック数（Ａ
＿ＰＲＴ＿ＳＺ），オーディオパートの再生時間（Ａ＿
ＰＢ＿ＴＭ）で形成される。このタイプＢは、対応ＶＯ
Ｂのためのオリジナルオーディオストリームが存在する
場合に用いられる。

【００９４】第３のタイプＣの内容は、５バイトであ
り、スチルピクチャービデオオブジェクトエントリータ
イプ（Ｓ＿ＶＯＢ＿ＴＹ），ビデオパートパック数（Ｖ
＿ＰＡＲＴ＿ＳＺ），付加オーディオパートのＧＩ番号
（Ｓ＿ＡＡＧＩ）または付加オーディオグループ数、ま
た付加オーディオのエントリー番号（ＡＡ＿ＥＮＴＮ）
で形成される。このタイプＣは、対応ＶＯＢのための付
加オーディオストリームが存在する場合に用いられる。

【００９５】第４のタイプＣの内容は、９バイトであ
り、スチルピクチャービデオオブジェクトエントリータ
イプ（Ｓ＿ＶＯＢ＿ＴＹ），ビデオパートパック数（Ｖ
＿ＰＡＲＴ＿ＳＺ），オーディオパートのパック数（Ａ
＿ＰＲＴ＿ＳＺ），オーディオパートの再生時間（Ａ＿
ＰＢ＿ＴＭ）、付加オーディオパートのＧＩ番号（Ｓ＿
ＡＡＧＩ）または付加オーディオグループ数、また付加
オーディオのエントリー番号（ＡＡ＿ＥＮＴＮ）で形成
される。このタイプＤは、対応ＶＯＢのためのオリジナ
ル及び付加オーディオストリームが存在する場合に用い
られる。

【００９６】図１１を参照して説明する。

【００９７】スチルピクチャービデオオブジェクトグル
ープ一般情報（Ｓ＿ＶＯＧ＿ＧＩ）には、スチルピクチ
ャービデオオブジェクト数（Ｓ＿ＶＯＢ＿Ｎｓ），スチ
ルピクチャービデオオブジェクトストリーム情報数（Ｓ
＿ＶＯＢ＿ＳＴＩＮ），最初のビデオオブジェクト記録
開始時間（ＦＩＲＳＴ＿ＶＯＢ＿ＲＥＣ＿ＴＭ），最後
のビデオオブジェクト記録開始時間（ＬＡＳＴ＿ＶＯＢ
＿ＲＥＣ＿ＴＭ），本ビデオオブジェクトグループのＡ
Ｖファイル内でのスタートアドレス（Ｓ＿ＶＯＧ＿Ｓ
Ａ）が記述されている。

【００９８】またＳ＿ＶＯＢ＿ＳＴＩには、ビデオのエ
ンコード方式の情報（Ｖ＿ＡＲＴ）、オプションのオー
ディオのエンコード方式の情報（ＯＡ＿ＡＲＴ）、副映
像のエンコード方式の情報（ＳＰ＿ＡＲＴ）、副映像の
パレットデータ（ＳＰ＿ＰＬＴ）が記述されている。

【００９９】図１２、図１３は、通常の静止画の録画時
の処理を示すフローチャートである。

【０１００】（１）録画前処理を行い、ＶＭＧファイル
を取り込む（ＳＴ１乃至ＳＴ４）。この処理の前に先立
ってディスクのファイルシステムデータの読み込み、さ
らには、空き領域があるかどうかの検査が行われる。録
画スペースが無い場合には、表示器において”録画スペ
ースなし”の警告を行うことができる。

【０１０１】（２）ユーザーより、音声の記録を行うか
どうかを設定させ、行う場合は音声記録時間を設定さ
せ、音声記録しない場合には、スチル時間を設定させ
る。

【０１０２】（３）またＳＴＣ部４００をリセットし、
各エンコーダへ初期設定を行う。ここで、各属性は、Ｖ
ＭＧがディスクに記録されている場合には、そのストリ
ーム情報（ＳＴＩ）より希望の属性に合うストリーム情
報（ＳＴＩ）を選び、その値を各エンコーダへセット
し、ＶＭＧがディスクに無い場合には、録再機が発生し
てＳＴＩテーブルに登録しても良い（ステップＳＴ５，
ＳＴ６）。

【０１０３】この処理は、静止画記録再生の場合だけで
なく、動画処理の場合にも行われる。ただし、本フロー
では、録画終了時の本処理を行っている。

【０１０４】（４）録画キー（シャッターボタンのよう
なもの）が入力されたかどうかを確認し、無い場合には
項目の（６）へ移行する（ステップＳＴ７）。

【０１０５】（５）１ピクチャ分の信号を取り込み、圧
縮、パック化し、記録する。このとき、音声記録を指定
されている場合には、音声も圧縮、パック化し、記録す
る。音声に関しては、例えばシャッターを押してから一
定期間連続して取り込むように構成される。または、音
声取り込み期間用のボタンを設けてもよい。即ち、シャ
ッターを押す前後に音声取り込み期間を設定するもので
ある。音声取り込み期間中は、音声取り込みボタンを押
しつづける方法、あるいは、一度、ボタンを押すと連続
して例えば５秒あるいは１０秒間音声を収録する期間が
設けられる方法がある。いずれを採用してもよく、この
方法を任意に切替えて使用できるようにしてもよい。

【０１０６】ただし、記録アドレスは、ファイルシステ
ムを参照して、決定する（ステップＳＴ８，ＳＴ９）。

【０１０７】（６）録画処理終了キーが押されたかどう
かをチェックし、押されていない場合には、残量を調
べ、残量がある場合には、項目（４）へ移行し、無い場
合には、その旨を表示して終了する（ステップＳＴ１
０、ＳＴ１１，ＳＴ１２）。

【０１０８】（７）録画終了処理を行い、ＶＭＧファイ
ルを終了させ（切り分け情報などからＳ＿ＡＶＦＩＴ、
ＰＧＣＩを完成させる）、ＶＭＧファイル、ビデオファ
イルをファイルシステムに登録、更新する（ステップＳ
Ｔ１３）。

【０１０９】図１４には、動画録画開始時の動画処理に
ついての動作フローを示している。

【０１１０】（１）ファイルシステムをチェックし、無
い場合には、ファイルシステム、ＤＶＤ＿ＲＴＲディレ
クトリを構築し（ステップＢ１、Ｂ２、Ｂ３、Ｂ４）、
項目（３）へ移行する。

【０１１１】（２）ディレクトリチェックし、ＲＴＲデ
ィレクトリが無い場合には、ＲＴＲディレクトリを作成
し、ＣＤＡテーブルを作成し（ステップＢ５、Ｂ６）、
項目（４）へ移行する。なお、ＣＤＡはコンティギュア
スデータエリアであり、オーディオビデオ情報を記録す
る際の記録単位である。さらにこの下位の単位としてＥ
ＣＣブロックの集合であるエクステントという単位があ
り、これは論理アドレス上では連続しているが、ＣＤＡ
は、エクステント単位で分離して記録される場合もあ
る。ＥＣＣブロックは、エラー訂正コード単位が複数集
合（例えば１６個）した単位である。

【０１１２】（３）エラーチェックを行い（ステップＢ
７）、上記過程で、エラーを発生した場合には、“ファ
イルシステムでエラーが発生しました”と表示を行い、
終了する（ステップＢ８）。

【０１１３】（４）ＶＭＧがディスク（ＤＩＳＫ）内に
あるかどうかをチェックし（ステップＢ９）、無い場合
には、ワークメモリ内にＶＭＧテーブルを構築し（ステ
ップＢ１０）、ある場合には、ＤＩＳＫよりＶＭＧテー
ブルを読み込み、ＭＰＵのワークＲＡＭ内に展開する
（ステップＢ１１）。ここで、構築した初期状態のＶＭ
Ｇをディスク内のファイルシステムで指定された領域に
ファイルとして保存しても良い。ここで、もし、保存し
なくても、録画終了時に、録画内容を反映させた形で更
新された内容のＶＭＧを保存すればよい。

【０１１４】（５）エラーチェックを行い（ステップＢ
２）、エラーを発生した場合には、“管理データの作成
ができませんでした”と表示を行い終了する（ステップ
Ｂ１３）。

【０１１５】また、上記録画前の処理を行うタイミング
は、次の３種類のタイミングが可能である。

【０１１６】第一に、ディスクを入れた時にすぐ行う方
法。この方法では、録画キーを押した後、録画開始がす
ぐに行えると言う利点があるが、ディスクを入れた時
に、準備の時間が若干掛かることになる。

【０１１７】第二に、フォーマットボタンを押した時に
行う方法。この方法だと、記録前には必ずフォーマット
キーを押さないといけないと言う欠点がある。

【０１１８】第三に、ＲＥＣ開始時に行うという方法。
この方法だと、録画キーを押した後、録画開始まで若干
のタイムラグが生じるが、その間のデータは一時記憶部
に保存することが必要となってくる。

【０１１９】図１５は、録画終了時の処理の動作のフロ
ーを示している。

【０１２０】（１）フォーマッタ部より受け取った切り
分け情報を元にワーク内のＶＭＧを更新する（ステップ
Ｃ１，Ｃ２）。

【０１２１】（２）録画に使用した属性データがＳＴＩ
テーブルに有るかどうかをチェックし（ステップＣ３，
Ｃ４）、存在する場合には、そのＳＴＩ番号をＶＯＢＩ
に登録し、項目（６）へ移行する。

【０１２２】（３）存在しない場合には、ＳＴＩテーブ
ルに、空きがあるかどうかをチェックし（ステップＣ
５）、空いている場合には、ＳＴＩテーブルに録画に使
用したＳＴＩ情報を登録し、さらに、ＶＯＢＩにその新
しく登録したＳＴＩの番号を登録し（ステップＣ６）、
項目（６）へ移行する。

【０１２３】（４）空きがない場合には、登録されてい
るＶＯＢＩを調べ、使用していないＳＴＩが有るかどう
か判断し（ステップＣ７）、未使用のＳＴＩがある場合
には、そのＳＴＩの所に録画に使用したＳＴＩ情報を登
録し（ステップＣ８）、さらに、ＶＯＢＩにその新しく
登録したＳＴＩの番号を登録し、項目（６）へ移行す
る。

【０１２４】（５）未使用のＳＴＩが無い場合には、エ
ラーを表示して終了する（ステップＣ９）。

【０１２５】（６）ファイルシステム内のＲＴＲ＿ＤＶ
Ｄディレクトリの下のディレクトリレコード情報にＶＯ
ＢＳファイル（ＶＲＯファイル）が存在するかどうかを
調べ（ステップＣ１０）、ある場合には、ＶＲＯファイ
ルの情報を（記録したビデオファイルの情報に）更新し
（ステップＣ１１）、無い場合には、そのディレクトリ
にＶＲＯファイルのディレクトリレコード情報を（記録
したビデオファイルの情報に）追加する（ステップＣ１
２）。

【０１２６】（７）ＲＴＲ＿ＤＶＤディレクトリの下の
ディレクトリレコード情報内にＩＦＯファイル（ＶＭＧ
ファイル）があるかどうかを調べ（ステップＣ１３）、
無い場合には、ワーク内に構築したＶＭＧを空き領域に
記録し（ステップＣ１４）、ＲＴＲ＿ＤＶＤディレクト
リの下のディレクトリレコード情報にＩＦＯファイルの
情報を追加し、ある場合には、ＩＦＯファイルの位置に
ワーク内のＶＭＧより更新し、ＲＴＲ＿ＤＶＤディレク
トリの下のディレクトリレコード情報を更新する（ステ
ップＣ１５）。

【０１２７】ここで、ＳＴＩの処理に関しては、録画前
に行うこともできる。

【０１２８】また、この処理は、動画静止画に関係なく
共通で行われる部分である。

【０１２９】図１６、図１７には、ＶＯＧ情報の作成処
理について示している。

【０１３０】まず、通常処理では、以下のようになる
（図１６）。また、本処理で記録される切り分け情報の
記録フォーマットは図１０に示した。

【０１３１】（１）切り分け情報を取り込む（記録した
ＶＯＢ（静止画）のパック数、オーディオのパック数、
オーディオの再生時間、ＳＰの有り／無し等）（ステッ
プＤ１，Ｄ２） （２）ＶＯＧ条件（またはそのコンビネーション）に合
うかどうかをチェック（ステップＤ３）し、合わない場
合には、本処理を終了する。

【０１３２】条件１：記録枚数が一定数に達した場合
（今回は６０枚） 条件２：Ｓ−ＰＩＣ記録モード変更時 条件３：ユーザーがグループ化キーを押した場合 条件４：記録日付を設定した場合には、その日付が変わ
った場合 等 （３）ＶＯＧをとじ、Ｓ＿ＶＯＧ＿ＧＩに、各情報（Ｖ
ＯＧの属性情報と一致するＳＴＩの番号、最初のＶＯＢ
の記録開始時間、最後のＶＯＢの記録開始時間等）を登
録する（ステップＤ４）。

【０１３３】図１７は、ＶＯＧ情報の作成処理について
示している。

【０１３４】（１）切り分け情報を取り込む（記録した
ＶＯＢ（静止画）のパック数、オーディオのパック数、
オーディオの再生時間、ＳＰの有り／無し等）（ステッ
プＥ１，Ｅ２） （２）ＶＯＧ条件（またはそのコンビネーション）に合
うかどうかをチェック（ステップＥ３）し、合わない場
合には、本処理を終了する。

【０１３５】条件１：記録枚数が一定数に達した場合
（今回は６０枚） 条件２：Ｓ−ＰＩＣ記録モード変更時 条件３：ユーザーがグループ化キーを押した場合 条件４：記録日付を設定した場合には、その日付が変わ
った場合 （３）“しばらくお待ちください”や、待ち時間を示す
ようなタイムバーなどをテキストプレーンに表示し、Ｖ
ＯＧをとじ、Ｓ＿ＶＯＧ＿ＧＩに、各情報（ＶＯＧの属
性情報と一致するＳＴＩの番号、最初のＶＯＢの記録開
始時間、最後のＶＯＢの記録開始時間等）を登録する
（ステップＥ４、Ｅ５，Ｅ６）。

【０１３６】ここで、テキストプレーンとは、表示用の
フレームメモリは、テキスト専用の領域と、グラフィッ
ク専用の領域があり、通常、このテキストプレーンとグ
ラフィックプレーンを化させて表示している。これによ
り、テキストの表示を変更しても、グラフィックプレー
ンには影響が出ない。また、テキストの処理が早く行え
るという利点がある。

【０１３７】インデックス画像の作成にはグラフィック
プレーンを使用して行うため、テキストプレーンのみを
表示している（インデックス画像作成中の絵を表示しな
いため）。

【０１３８】図１８、図１９、図２０は、インデックス
画像を作成する処理を示している。

【０１３９】図１６、図１７に示したように、グループ
が決定する毎に、そのグループのスチルピクチャ全てを
１枚のピクチャ（インデックスピクチャ）としてＶＯＢ
グループの最後に追加記録する。この場合、記録枚数に
より、各スチルピクチャの縮小率を変える。

【０１４０】さらに、枚数が１５枚を越えた場合には、
圧縮率を固定し、インデックス画像の２枚目を作成す
る。このようにして、１５枚おきにインデックス画像を
１枚づつ追加し、最大４枚のインデックス画像をＶＯＧ
に登録することになる。

【０１４１】また、各縮小スチルピクチャに番号をキャ
ラクタジェネレータより発生させ、合成し、圧縮し、記
録する（図２１参照）。インデックス画像表示時に、こ
の番号によりユーザーは再生の選択することができる。
図２１は、ビデオオブジェクトグループの一部に挿入す
るインデックス画像が、複数の縮小画を1枚の画像にま
とめて構成された例である。また、代表画像の左隅に
は、グループ番号を挿入してもよい。

【０１４２】さらに、代表ピクチャにエントリポイント
をつけ、各管理情報（Ｓ＿ＰＧＣＩ（Ｓ＿ＣＩ）、Ｓ＿
ＶＯＧＩ）を作成する。

【０１４３】実際の処理を、動作フローは図１８乃至図
２０に示し、表示例を図２２に示している。図２２に
は、インデックス用縮小静止画像が６枚の場合と、１８
枚の場合を示している。

【０１４４】（１）ＶＯＧ内のピクチャ枚数が１６未満
かどうかを判定し（ステップＦ２）、未満の場合には、
枚数に対応した、縮小率に設定（ステップＦ３）し、ワ
ークＲＡＭ内のレジスタＭにピクチャの枚数を設定す
る。さらに、１６枚以上の場合には、１／１５に縮小率
を設定し（ステップＦ４）、ワークＲＡＭ内のレジスタ
Ｍに１５を設定する。

【０１４５】（２）ワークＲＡＭ内のレジスタＮに１を
設定する（ステップＦ６）。（これを処理中のピクチャ
番号とする） （３）表示位置が重ならないように、Ｎ番のピクチャを
フレームメモリに縮小展開し（表示してもしなくても良
い）、そのピクチャの下に番号（Ｎの値）を表示する
（ステップＦ５、ステップＦ６）。

【０１４６】ただし、待ち時間用の表示は、テキストプ
レーンを使用する。

【０１４７】（４）Ｎの値を１加算し（ステップＦ
７）、Ｍと比較し、Ｍより小さい場合には、項目（３）
へ移行する（ステップＦ８）。

【０１４８】（５）ピクチャ枚数をチェック（ステップ
Ｆ９、Ｆ１０、Ｆ１１）し、１６枚数の場合には、項目
（６）へ移行し、１６〜３１の間の場合には、（７）へ
移行し、３１〜４６の間の場合には、項目（９）へ移行
し、４６〜６０の場合には、項目（１２）へ移行する。

【０１４９】（６）フレームメモリのグラフィックプレ
ーンに展開されている画像をエンコーダへ送り、圧縮し
（Ｉピクチャにし）、静止画用ビデオファイルに追加
し、さらにＶＯＧに登録し、本処理を終了する（ステッ
プＦ１２）。

【０１５０】（７）枚数をチェックし、１枚目の場合に
は、画面の右下に「ＮＥＸＴ」画像を追加し、フレーム
メモリのグラフィックプレーンに展開されている画像を
エンコーダへ送り、圧縮し（Ｉピクチャにし）、静止画
用ビデオファイルに追加し、さらにＶＯＧに登録し、Ｍ
にＶＯＧ内のピクチャ数（インデックス画像の枚数は除
く）を代入し、項目（３）へ移行する（ステップＦ１
３、Ｆ１４，Ｆ１５，Ｆ１６）。

【０１５１】（８）フレームメモリのグラフィックプレ
ーンに展開されている画像をエンコーダへ送り、圧縮し
（Ｉピクチャにし）、静止画用ビデオファイルに追加
し、さらにＶＯＧに登録し、本処理を終了する（ステッ
プＦ１７、Ｆ１８）。

【０１５２】（９）枚数をチェックし、１枚目の場合に
は、画面の右下に「ＮＥＸＴ」画像を追加し、フレーム
メモリのグラフィックプレーンに展開されている画像を
エンコーダへ送り、圧縮し（Ｉピクチャにし）、静止画
用ビデオファイルに追加し、さらにＶＯＧに登録し、Ｍ
に３０を代入し（ステップＦ１９、Ｆ２０，Ｆ２１，Ｆ
２２）、（３）へ移行する。

【０１５３】（１０）２枚目の場合には、画面の右下に
「ＮＥＸＴ」画像を、画面の左下に「ＰＥＶ」画像追加
し、フレームメモリのグラフィックプレーンに展開され
ている画像をエンコーダへ送り、圧縮し（Ｉピクチャに
し）、静止画用ビデオファイルに追加し、さらにＶＯＧ
に登録し、ＭにＶＯＧ内のピクチャ数（インデックス画
像の枚数は除く）を代入し（ステップＦ２３、Ｆ２４，
Ｆ２５、Ｆ２６）、項目（３）へ移行する。

【０１５４】（１１）３枚目の場合には、画面の左下に
「ＰＥＶ」画像追加し、フレームメモリのグラフィック
プレーンに展開されている画像をエンコーダへ送り、圧
縮し（Ｉピクチャにし）、静止画用ビデオファイルに追
加し、さらにＶＯＧに登録し、本処理を終了する（ステ
ップＦ１７、Ｆ１８）。

【０１５５】（１２）枚数をチェックし、１枚目の場合
には、画面の右下に「ＮＥＸＴ」画像を追加し、フレー
ムメモリのグラフィックプレーンに展開されている画像
をエンコーダへ送り、圧縮し（Ｉピクチャにし）、静止
画用ビデオファイルに追加し、さらにＶＯＧに登録し、
Ｍに３０を代入（ステップＦ２７、Ｆ２８、Ｆ２９、Ｆ
３０）し、項目（３）へ移行する。

【０１５６】（１３）２枚目の場合には、画面の右下に
「ＮＥＸＴ」画像を、画面の左下に「ＰＥＶ」画像追加
し、フレームメモリのグラフィックプレーンに展開され
ている画像をエンコーダへ送り、圧縮し（Ｉピクチャに
し）、静止画用ビデオファイルに追加し、さらにＶＯＧ
に登録し、Ｍに４５を代入（ステップＦ３１、Ｆ３２、
Ｆ３３、Ｆ３４）し、項目（３）へ移行する。

【０１５７】（１４）３枚目の場合には、画面の右下に
「ＮＥＸＴ」画像を、画面の左下に「ＰＥＶ」画像追加
し、フレームメモリのグラフィックプレーンに展開され
ている画像をエンコーダへ送り、圧縮し（Ｉピクチャに
し）、静止画用ビデオファイルに追加し、さらにＶＯＧ
に登録し、ＭにＶＯＧ内のピクチャ数（インデックス画
像の枚数はのぞく）を代入（ステップＦ３５、Ｆ３６，
Ｆ３７，Ｆ３８）し、項目（３）へ移行する。

【０１５８】（１５）４枚目の場合には、画面の左下に
「ＰＥＶ」画像追加し、フレームメモリのグラフィック
プレーンに展開されている画像をエンコーダへ送り、圧
縮し（Ｉピクチャにし）、静止画用ビデオファイルに追
加し、さらにＶＯＧに登録し、本処理を終了する（Ｆ１
７、Ｆ１８）。

【０１５９】ここで、上記フローでは、インデックス画
像をＶＯＧの後ろに追加するようにしている。しかし、
インデックス画像を、まとめてＶＯＧにする方法でもよ
い。また、インデックス画像を作成する時期も、上記フ
ローでは、ＶＯＧ作成時に行っているが、電源待機状態
やディスク取り出し時、などに行ってもよいことは勿論
のことである。

【０１６０】図２３は、全体の再生時の動作を説明する
ために示したフローチャートである。

【０１６１】（１）スチルピクチャ再生モードにする。

【０１６２】（２）ディスクチェックし、リライタブル
ディスク（ｒｅｗｒｉｔａｂｌｅＤｉｓｃ：Ｒ，ＲＷ，
ＲＡＭ）かどうかをチェックし、リライタブルディスク
で無い場合には、その旨を返して終了する（ステップＧ
１、Ｇ２、Ｇ３）。

【０１６３】（３）ディスクのファイルシステムを読み
出し、ボリュームストラクチャがあるかどうかをチェッ
クし、無い場合には、“録画されていません”と表示し
て終了する（ステップＧ４、Ｇ５）。

【０１６４】（４）ＤＶＤ＿ＲＴＲディレクトリがある
かどうかをチェックし、無い場合には、“録画されてい
ません”と表示して終了する（ステップＧ６、Ｇ５）。

【０１６５】（５）ＶＲＯファイルがあるかどうかをチ
ェックし、無い場合には、“録画されていません”と表
示して終了する（ステップＧ１１、Ｇ１２）。

【０１６６】（６）ＶＭＧファイルを読み込み、再生す
るプログラム、セルを決定し（再生するＰＧをキーワー
ド、または記録日付などで選択する）、再生開始するフ
ァイルポインタ（論理アドレス）を決定する（ステップ
Ｇ１３）。

【０１６７】（７）登録されているＳＴＩの値に従っ
て、各デコーダの初期設定を行う（ステップＧ１４）。

【０１６８】（８）セルの再生処理（後途）を行い、再
生終了かどうかをチェックし、終了の場合には、エラー
チェックを行い、エラーの場合には、その旨を表示し、
エラーでない場合には再生終了処理を行い、本動作を終
了する（ステップＧ１５、Ｇ１６、Ｇ１８、Ｇ１９、Ｇ
２０）。

【０１６９】（９）再生終了でない場合は、ＰＧＣＩよ
り次のセルを決定する（ステップＧ１７）。このとき、
使用するセル情報は、図５に示したように構成されてい
る。

【０１７０】ただし、再生するグループをユーザーに選
択させる場合には、エントリポイントにプライマリテキ
スト情報がある場合には、そのテキスト情報によりキー
ワード検索を行い、グループ選択を行う。なお、テキス
トの入ったエントリーポイント（ＥＰ）は９９個までし
かつけられない。

【０１７１】また、記録日時で選択することもできる。

【０１７２】さらに、ＭＰＥＧビデオデコーダ部がフレ
ームデータを縮小する場合に、ＩピクチャのＤＣ成分の
みのデータを取り出すことにより（１／８）×（１／
８）＝１／６４の縮小画像ができる。この方法を使用し
てインデックス画像を作成することは可能である。しか
しながら、その場合、縮小率が決まってしまうことにな
る。

【０１７３】図２４，図２５には、セル再生処理の動作
をフローチャートで示している。

【０１７４】（１）ＰＧＣＩ、Ｓ＿ＡＶＦＩＴの内容よ
りセルの開始ポインタ（ＦＰ）（ＬＢＮ）決定し、ワー
クＲＡＭ内のレジスタＮに再生を開始するＶＯＢ番号を
設定し、再生するＶＯＧのＳＴＩを読み込み、その属性
情報を各デコーダへ設定する（ステップＨ１、Ｈ２）。

【０１７５】（２）Ｎ番目のＶＯＢのテンポラリー・イ
レースフラグを見て、アクティブの場合には、項目（１
１）へ移行する（ステップＨ３）。

【０１７６】（３）ＰＧＣＩ、Ｓ＿ＡＶＦＩＴの内容よ
りＮ番目のＶＯＢの開始ＦＰ（ＬＢＮ）、終了ＦＰ（Ｌ
ＢＮ）を決定（ステップＨ４）し、ＶＯＢ ＥＮＴタイ
プを調べ（ステップＨ５）、Ａの場合には、項目（４）
へ移行し、Ｂの場合には、項目（５）へ移行し、Ｃの場
合には項目（６）へ移行し、Ｄの場合には、項目（７）
へ移行する。

【０１７７】（４）スチルタイムを取り出し、デコーダ
部へ設定（ステップＨ６）した後、項目（９）へ移行す
る。

【０１７８】（５）重畳されたオーディオデータを再生
するようにデコーダを設定（ステップＨ７）し、項目
（９）へ移行する。

【０１７９】（６）アフター・レコーディング（以下ア
フレコ）・オーディオデータを再生するようにデコーダ
を設定（ステップＨ８）し、項目（９）へ移行する。

【０１８０】（７）オーディオの選択状況を調べ、アフ
レコ優先の場合には、項目（６）へ、それ以外の場合に
は項目（５）へ移行する（ステップＨ９、Ｈ１０）。

【０１８１】（８）オーディオ再生開始ＰＴＳをＳＴＣ
へ設定する（ステップＨ１１）。

【０１８２】（９）ドライブ部へ読み出し命令を出しデ
ータの転送開始を待つ（ステップＨ１２）。

【０１８３】（１０）アフレコ音声を再生するかどうか
を調べ、再生する場合には、ＰＧＣＩ、Ｓ＿ＡＶＦＩＴ
の内容よりアフレコ音声のアドレスを決定し、ドライブ
へ再生命令を出力し、転送終了するまで待つ（ステップ
Ｈ１３、Ｈ１４、Ｈ１５、Ｈ１６，Ｈ１７）。

【０１８４】（１１）キーチェックを行い、ストップ
（ＳＴＯＰ）の場合には、終了ステータスをメイン処理
に返して、本処理を終了し、プレイ（ＰＬＡＹ）の場合
には、項目（１３）へ移行する（ステップＨ１８、Ｈ１
９、Ｈ２０）。

【０１８５】（１２）オーディオの再生が終了するま
で、またはスチル時間がくるまで待つ（ステップＨ２
１）。

【０１８６】（１３）Ｎを１加算（ステップＨ２２）
し、セル内に登録されているピクチャ数をＮが越えたか
どうかをチェック（ステップＨ２３）し、越えない場合
には、項目（２）へ移行する。

【０１８７】（１４）越えた場合には本処理を終了す
る。

【０１８８】ここで、再生処理を行っている場合に、動
画再生時と静止画再生時の区別がすぐに付くように、情
報表示キーを押すことにより、現在再生しているデータ
が動画であるか静止画であるかをテキストなどで表示す
るようにしてもよい。

【０１８９】また、録再ＤＶＤでは、独自のメニュー画
像を表示するための、サムネールポインタを持ってお
り、このサムネールポインタのある場所のＶＯＢＵのＩ
ピクチャを使用して、メニューを構成する。この場合に
も、各サムネールが動画であるか静止画であるかを示す
情報を表示するようにしてもよい。

【０１９０】図２６は、メニュー表示による再生開始ピ
クチャを選択する処理を示すフローチャートである。

【０１９１】（１）ＶＭＧを読み込み、ＰＧＣＩ情報よ
り、再生するセルを決める（ステップＪ１、Ｊ２、Ｊ
３）。

【０１９２】（２）ＶＯＧＩより、ピクチャの記録枚数
を調べ、インデックス画像の枚数を決定する（ステップ
Ｊ４）。

【０１９３】（３）最初のインデックス画像のアドレス
をＰＧＣＩ、Ｓ＿ＡＶＦＩＴの内容より決定し、ドライ
ブ部へ読み出し命令を送る（ステップＪ５）。

【０１９４】（４）ＶＯＢのＳＴＩの属性情報を各デコ
ーダへ設定する（ステップＪ６）。

【０１９５】（５）インデックス画像を表示する（グラ
フィックプレーンを非アクティブにしておく）（ステッ
プＪ７）。

【０１９６】（６）各テンポラリイレースフラグをチェ
ックし、アクティブの場合には、テキストプレーンの目
的の静止画の表示されるべき表示位置と同じ位置に、テ
キストで黒などを塗る（ステップＪ１８、Ｊ１９）。

【０１９７】（７）グラフィックプレーンをアクティブ
にし、ユーザーに見せ、選択させる（ステップＪ２
０）。

【０１９８】（８）ページめくりが選択された場合には
（Ｐｒｅｖ、Ｎｅｘｔなど）、次のインデックス画像が
あるかどうかをチェック（ステップＪ２１）し、ある場
合には、次のインデックス画像のアドレスをドライブ部
へ読み出し命令を送り、項目（５）へ移行する（ステッ
プＪ２２、Ｊ２３）。

【０１９９】（９）次のインデックス画像が無い場合に
は、次のセルがあるかどうかをチェック（ステップＪ２
４、Ｊ２５）し、ある場合は、次のセルに移行し、その
セルの、ピクチャの記録枚数を調べ、インデックス画像
の枚数を決定し、さらに、最初のインデックス画像のア
ドレスをＰＧＣＩ、Ｓ＿ＡＶＦＩＴの内容より決定し、
ドライブ部へ読み出し命令を送（ステップＪ２６）り、
項目（５）へ移行する。

【０２００】（１０）次のセルがない場合には、その旨
を表示して終了する（ステップＪ２７）。

【０２０１】（１１）ピクチャが選択された場合は、Ｖ
ＯＢＩより、選択されたピクチャの情報を取り出し、そ
のピクチャから再生をスタートする。

【０２０２】（１２）ステップＪ２１においてページメ
モリ選択が行われなかった場合には、選択されたＶＯＢ
に関する情報（Ｓ＿ＶＯＢＧＩ）を読み出し、ファイル
先頭からのファイルポインタを計算する。そして選択さ
れたＶＯＢをディスクより読み出し、表示することにな
る（ステップＪ２８、Ｊ２９、Ｊ３０）。

【０２０３】上記した各フローチャートに記載される機
能は主としてメインＭＰＵ部１００におけるソフトウエ
アにより実現されるもので、このＭＰＵ部１００が各ブ
ロックを制御し、グループ化部、縮小部、メニューピク
チャー作成部、インデックスピクチャー作成部、記録
部、選択部などを実現している。

【０２０４】以上により、静止画のグループ管理が容易
に実現できる。本発明に係る特徴点をまとめると以下の
ようになる。

【０２０５】（１）スチルピクチャを取り込み記録媒体
に記録する装置であって、取り込んだ前記スチルピクチ
ャをグループ化するスチルピクチャグループ化部と、前
記グループ化部によりグループ化されたピクチャを縮小
して、一枚のインデックスピクチャにするメニューピク
チャ作成部と、前記インデックスピクチャを、対応する
グループのスチルピクチャを含むデータユニットの部分
に含ませて、前記記録媒体に記録する記録手段とを具備
したことを特徴とする。

【０２０６】（２）記録媒体に記録されたスチルピクチ
ャを再生する再生装置であって、前記記録媒体は、取り
込んだ前記スチルピクチャをグループ化し、グループ化
されたピクチャを縮小して、一枚のインデックスピクチ
ャにし、前記インデックスピクチャが、対応するグルー
プのスチルピクチャを含むデータユニットの部分に含ま
せて記録されており、前記記録媒体の情報を再生する手
段として、再生する前記グループを選択するグループ選
択部と、選択されたグループの前記インデックスピクチ
ャーを表示する手段と、表示されたインデックスピクチ
ャの中の所望のピクチャが外部操作により選択させれた
ときに、当該選択されたピクチャの本来のデータを再生
する手段とを具備したことを特徴とする。

【０２０７】またこの発明は、上記のように記録された
記録媒体についても特徴を備えるものである。

【０２０８】（３） 記録可能な記録媒体に画像を圧縮
した静止画情報を複数枚記録可能な記録再生装置におい
て、静止画情報を、ピクチャの枚数を条件としてグルー
プ化し管理するための静止画グループ化部、静止画情報
を、ビデオ及びオーディオ属性の共通性を条件としてグ
ループ化し管理するための静止画グループ化部、静止画
情報を、日時情報を条件としてグループ化し管理するた
めの静止画グループ化部、静止画情報を、ユーザーアク
ションを条件としてグループ化し管理するための静止画
グループ化部、静止画情報を、上記条件のコンビネーシ
ョンを条件としてグループ化し管理するための静止画グ
ループ化部、のいずれかの静止画グループ化部を有する
ことを特徴とする。

【０２０９】（４）またこの発明は記録可能な記録媒体
に画像を圧縮した静止画情報を複数枚記録可能な記録再
生装置において、静止画情報のグループ化時に、静止画
情報の管理のために複数毎の縮小画像データを含むイン
デックス画像データを作成するインデックス画像作成部
を持つことを特徴とする。

【０２１０】（５）また上記（４）において、前記イン
デックス画像データを、ビデオオブジェクトグループに
登録してある静止画の縮小画像データにより作成するこ
とを特徴とする。

【０２１１】（６）また上記（５）において、前記イン
デックス画像データを構成する静止画の縮小画像データ
の縮小率を前記ビデオオブジェクトグループに登録して
いる静止画の枚数情報により決定することを特徴とす
る。

【０２１２】（７）さらに上記（５）において、前記イ
ンデックス画像を構成する静止画の縮小画像データに対
応した画像番号を（重ねてもしくは近傍に）表示するこ
とを特徴とする。

【０２１３】（８）また上記（５）において、仮消去フ
ラグのアクティブな静止画に相当する縮小画像の上に見
えないようにマスク表示することを特徴とする。（９）
また前記インデックス画像をビデオオブジェクトグルー
プの最後に追加することを特徴とする。（１０）さらに
また、前記インデックス画像をインデックス画像専用の
ビデオオブジェクトグループに登録することを特徴とす
る。

【０２１４】（１１）また上記（７）において、前記イ
ンデックス画像表示するインデックス画像表示部と、前
記表示画像より静止画を選択させる静止画像選択部とを
具備することを特徴とする （１２）またこの発明の再生装置では、記録可能な記録
媒体にＲＴＲ＿ＤＶＤフォーマットのデータ形式で記録
再生を行う情報記録再生装置において、再生開始時に、
ファイルシステムを検索し、ＲＴＲ＿ＤＶＤで使用され
るディレクトリが有るかどうかを検出する記録ディレク
トリ検出部と、前記記録ディレクトリ検出部の情報を元
に、ＲＴＲ＿ＤＶＤで使用されるディレクトリがある場
合には、ＶＭＧファイルが有るかどうかを検索するＶＭ
Ｇ検出部と、前記ＶＭＧ検出部からの情報を元に、ある
場合には、記録されたＶＭＧファイルをワークメモリ部
内に読み込むＶＭＧ読み込み部と、前記ＶＭＧデータよ
り属性情報を取り出すＳＴＩ取り出し部と前記ＳＴＩ取
り出し部からの情報を元に各エンコーダ部へ初期値を設
定することを特徴とする。

【０２１５】（１３）また記録可能な記録媒体にＲＴＲ
＿ＤＶＤフォーマットのデータ形式で記録再生を行う情
報記録再生装置において、再生開始時に、ファイルシス
テムを検索し、ＲＴＲ＿ＤＶＤで使用されるディレクト
リが有るかどうかを検出する記録ディレクトリ検出部
と、前記記録ディレクトリ検出部の情報を元に、ＲＴＲ
＿ＤＶＤで使用されるディレクトリがある場合には、Ｖ
ＭＧファイルが有るかどうかを検索するＶＭＧ検出部
と、前記ＶＭＧ検出部からの情報を元に、ある場合に
は、記録されたＶＭＧファイルをワークメモリ部内に読
み込むＶＭＧ読み込み部と、記録終了時に、記録時の
（ビデオ）属性情報を前記ＶＭＧに登録することを特徴
とする。（１４）また上記（１３）において、ＶＭＧデ
ータに属性情報の登録数が最大規定数かどうかをチェッ
クする登録可能チェック部と、ＶＭＧ内の属性情報の内
の未使用の属性情報を検知する未使用属性情報検知部
と、前記可能チェック部からの信号を元に、ビデオ属性
情報が登録できない場合に、前記検知部からの情報に基
づいて、未使用の属性情報を、録画で使用し属性情報と
入れ替える登録置換部を持つことも特徴である。

【０２１６】（１５）またこの発明は、記録可能な記録
媒体にＲＴＲ＿ＤＶＤフォーマットのデータ形式で記録
再生を行う情報記録再生装置において、サムネールメニ
ュー表示時に、各サムネールで示される画像が動画であ
るか、静止画であるかを検知する動画／静止画検知部
と、前記検知部からの情報を各サムネールそばに表示す
る動画／静止画表示部とを具備することを特徴とする。

【０２１７】

【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
静止画のグループ管理を容易に行うことができ、また検
索にも便利で利用価値を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る装置の全体構成ブロック図。

【図２】本発明に係るＤＶＤのディレクトリ構造例を示
す図。

【図３】本発明に係るビデオオブジェクトセット（ＶＯ
ＢＳ）のデータ構造を階層的に示す説明図。

【図４】本発明のビデオオブジェクトグループを区切る
場合の条件を各種示す説明図。

【図５】本発明に係るビデオマネージャーのセルの系統
を示す説明図。

【図６】本発明に係るＲＴＲビデオマネージャー情報の
説明図。

【図７】本発明に係るムービーＡＶファイル情報テーブ
ルの説明図。

【図８】本発明に係るスチルピクチャーＡＶファイル情
報テーブルの説明図。

【図９】本発明に係るプログラムチェーン情報の説明
図。

【図１０】本発明に係るスチルピクチャービデオオブジ
ェクトエントリーの説明図。

【図１１】本発明に係るスチルピクチャービデオオブジ
ェクトストリーム情報とスチルピクチャービデオオブジ
ェクトグループ一般情報の内容を示す説明図。

【図１２】本発明に係る装置の録画時の動作を説明する
ために示したフローチャート。

【図１３】図１２の続きを示すフローチャート。

【図１４】本発明に係る装置の録画時の前処理の動作を
説明するために示したフローチャート。

【図１５】本発明に係る装置の録画時の後処理の動作を
説明するために示したフローチャート。

【図１６】本発明に係る装置の通常録画時のビデオオブ
ジェクト情報作成処理を示すフローチャート。

【図１７】本発明に係る装置の録画時においてビデオオ
ブジェクト情報が作成されるときに、デックス画像を作
成処理する場合のフローチャート。

【図１８】本発明に係る装置のインデックス画像の作成
処理を説明するために示したフローチャート。

【図１９】図１８の続きを示すフローチャート。

【図２０】図１８及び図１９の続きを示すフローチャー
ト。

【図２１】本発明に係るインデックス画像の保存位置の
例を示す説明図。

【図２２】本発明に係るインデックス画像の例を示す説
明図。

【図２３】本発明に係る装置の録画情報再生時の全体的
な動作例を説明するために示したフローチャート。

【図２４】本発明に係る装置のセル再生時の動作例を説
明するために示したフローチャート。

【図２５】図２４の続きを示すフローチャート。

【図２６】本発明に係る装置のインデックス画像再生時
の動作例を説明するために示したフローチャート。

【符号の説明】

１００…メインマイクロプロセッサ部、２００…エンコ
ーダ部、３００…デコード部、４００…システムタイム
カウンター部、６００…データ処理部、７００…ディス
クドライブ部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ１１Ｂ 27/10 Ａ Ｆターム(参考） 5C053 FA06 FA24 FA25 GB06 GB08 GB11 GB12 GB15 GB38 HA21 HA30 JA15 JA22 LA06 LA07 5D077 AA30 CA11 DC12 DE10 HC05 HC12 HC17 HC26 5D110 AA17 AA29 DA01 DA09 DA11 DB03 DE04 EA07 EA08 EA12 EA17 EB04 FA09

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 スチルピクチャを取り込み記録媒体に記
   録する装置であって、 取り込んだ前記スチルピクチャをグループ化するスチル
   ピクチャグループ化部と、 前記グループ化部によりグループ化されたピクチャを縮
   小して、一枚のインデックスピクチャにするメニューピ
   クチャ作成部と、 前記インデックスピクチャを、対応するグループのスチ
   ルピクチャを含むデータユニットの部分に含ませて、前
   記記録媒体に記録する記録手段とを具備したことを特徴
   とする静止画のグループ化処理機能付き記録再生装置。
2. 【請求項２】 記録媒体に記録されたスチルピクチャを
   再生する再生装置であって、 前記記録媒体は、取り込んだ前記スチルピクチャをグル
   ープ化し、グループ化されたピクチャを縮小して、一枚
   のインデックスピクチャにし、前記インデックスピクチ
   ャが、対応するグループのスチルピクチャを含むデータ
   ユニットの部分に含ませて記録されており、 前記記録媒体の情報を再生する手段として、 再生する前記グループを選択するグループ選択部と、 選択されたグループの前記インデックスピクチャーを表
   示する手段と、 表示されたインデックスピクチャの中の所望のピクチャ
   が外部操作により選択されたときに、当該選択されたピ
   クチャの本来のデータを再生する手段とを具備したこと
   を特徴とする静止画のグループ化処理機能付き再生装
   置。
3. 【請求項３】 記録可能な記録媒体に画像を圧縮した静
   止画情報を複数枚記録可能な記録再生装置において、 静止画情報を、ピクチャの枚数を条件としてグループ化
   し管理するための静止画グループ化部、 静止画情報を、ビデオ及びオーディオ属性の共通性を条
   件としてグループ化し管理するための静止画グループ化
   部、 静止画情報を、日時情報を条件としてグループ化し管理
   するための静止画グループ化部、 静止画情報を、ユーザーアクションを条件としてグルー
   プ化し管理するための静止画グループ化部、 静止画情報を、上記条件のコンビネーションを条件とし
   てグループ化し管理するための静止画グループ化部のい
   ずれかの静止画グループ化部を有することを特徴とする
   静止画のグループ化処理機能付き記録再生装置。
4. 【請求項４】 記録可能な記録媒体に画像を圧縮した静
   止画情報を複数枚記録可能な記録再生装置において、 静止画情報のグループ化時に、静止画情報の管理のため
   に複数毎の縮小画像データを含むインデックス画像デー
   タを作成するインデックス画像作成部を持つことを特徴
   とする静止画のグループ化処理機能付き記録再生装置。
5. 【請求項５】 請求項３において、 前記インデックス画像データを、ビデオオブジェクトグ
   ループに登録してある静止画の縮小画像データにより作
   成することを特徴とする静止画のグループ化処理機能付
   き記録再生装置。
6. 【請求項６】 請求項５において、 前記インデックス画像データを構成する静止画の縮小画
   像データの縮小率を前記ビデオオブジェクトグループに
   登録している静止画の枚数情報により決定することを特
   徴とする静止画のグループ化処理機能付き記録再生装
   置。
7. 【請求項７】 請求項５において、 前記インデックス画像を構成する静止画の縮小画像デー
   タに対応した画像番号を（重ねてもしくは近傍に）表示
   することを特徴とする静止画のグループ化処理機能付き
   記録再生装置。
8. 【請求項８】 請求項５において、 仮消去フラグのアクティブな静止画に相当する縮小画像
   の上に見えないようにマスク表示することを特徴とする
   静止画のグループ化処理機能付き記録再生装置。
9. 【請求項９】 請求項４において、 前記インデックス画像をビデオオブジェクトグループの
   最後に追加することを特徴とする静止画のグループ化処
   理機能付き記録再生装置。
10. 【請求項１０】 請求項４において、 前記インデックス画像をインデックス画像専用のビデオ
    オブジェクトグループに登録することを特徴とする静止
    画のグループ化処理機能付き記録再生装置。