JP2001067776A - 光ディスク駆動装置 - Google Patents

光ディスク駆動装置

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JP2001067776A
JP2001067776A JP23861799A JP23861799A JP2001067776A JP 2001067776 A JP2001067776 A JP 2001067776A JP 23861799 A JP23861799 A JP 23861799A JP 23861799 A JP23861799 A JP 23861799A JP 2001067776 A JP2001067776 A JP 2001067776A
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JP
Japan
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optical disk
disk
clamper
turntable
eccentricity
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JP23861799A
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English (en)
Inventor
Yutaka Imura
豊 井村
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Nippon Columbia Co Ltd
Original Assignee
Nippon Columbia Co Ltd
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  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ディスクのクランプ初期状態の偏心を除去す
るだけでなく、クランプ後の光ディスク内のトラックの
偏心を補正し、かつクランプから再生可能な状態までの
立ち上げ時間を短縮できる光ディスク駆動装置を提供す
る。 【解決手段】光ディスク駆動装置を、光ディスク20を
ターンテーブル6に載置し回転させるディスク回転部
と、光ディスク20をターンテーブル6との間で挟持す
るディスククランパ3と、ディスククランパ3の上部に
配置されディスククランパ3を介して光ディスク20を
移動させ光ディスク20の偏心を補正する回転式超音波
モータ1とを備えた偏心補正駆動部とで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクの偏心
補正が可能で、サーボ回路の負荷を軽減することができ
る光ディスク駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク駆動装置に載置された
光ディスクの偏心を減らすために、ターンテーブルに出
没自在に支持したテーパ部を有するセンターリングハブ
を設け、光ディスクの中心孔のばらつきによりターンテ
ーブルとの間に生じる隙間をなくすように構成されたも
のがあり、光ディスクの中心孔の偏心を除去することが
可能である。
【0003】さらに、光ディスクの中心孔とトラック双
方の偏心を減らすものとして、特開平1−264661号公報
に記載されているように、ターンテーブル内に放射状に
4個の超音波モータを配置し、光ディスクの中心孔に当
接するセンターリングハブを駆動することで偏心を除去
するものや、特開平9−237461号公報に記載されている
ように、光ピックアップに設けたアームにより光ディス
クを駆動させる構成のものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光ディ
スクの中心孔とターンテーブルとの隙間をなくす方法で
は、スピンドルモータシャフトの回転中心と光ディスク
の中心孔とのずれは補正できるが、光ディスクの中心孔
と情報記録面のトラックの中心がずれている場合には補
正できない。
【0005】上記特開平1−264661号公報に記載された
構成では、センターリングハブとスピンドルモータのシ
ャフトとの間に隙間を設けているため、光ディスクをク
ランプしただけでは従来より偏心量が増加し、光ディス
クをクランプする毎に大幅な偏心補正が必要となり、調
整時間が余計にかかる。
【0006】また、ターンテーブル内に2組の超音波モ
ータを構成する圧電素子が配置されており、圧電素子へ
の電力は、ターンテーブルと共に回転するクランパに備
えられたリング状の接触子とクランパホルダに備えられ
た摺動子とが接触することにより供給される。ターンテ
ーブルが回転した場合、接触子と摺動子との摩擦により
それぞれの接触面が削れ、電気的な接触不良を起こすこ
とがあり、耐久性や信頼性の点で問題が生じ易い。
【0007】また、上記特開平9−237461号公報に記載
された構成では、光ピックアップの送り機構を利用して
いるので、光ピックアップの送り精度がそのまま偏心補
正精度に影響する。一般に、光ディスク装置は高速アク
セス性能が要求され、その光ピックアップの送り機構に
は送り精度よりも高速性が優先される傾向にある。その
ため、光ディスクの偏心補正に必要な高精度の移動機構
と光ピックアップの高速な送り機構を兼用するには制約
が多い。
【0008】本発明の目的は、光ディスクのクランプ初
期状態の偏心を除去するだけでなく、クランプ後の光デ
ィスク内のトラックの偏心を補正し、かつクランプから
再生可能な状態までの立ち上げ時間を短縮できる光ディ
スク駆動装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における光ディスク駆動装置の特徴とすると
ころは、光ディスクをターンテーブルに載置し回転させ
るディスク回転部と、光ディスクをターンテーブルとの
間で挟持するディスククランパと、該ディスククランパ
の上部に配置されディスククランパを介して光ディスク
を移動させ光ディスクの偏心を補正する偏心補正駆動部
とで構成することにある。
【0010】具体的には本発明は次に掲げる装置を提供
する。本発明は、光ディスクを載置し回転駆動させる光
ディスク駆動装置において、前記光ディスクをターンテ
ーブルに載置し回転させるディスク回転部と、前記光デ
ィスクを前記ターンテーブルとの間で挟持するディスク
クランパと、該ディスククランパの上部に配置され前記
ディスククランパを介して前記光ディスクを移動させ前
記光ディスクの偏心を補正する偏心補正駆動部とを有す
ることを特徴とする光ディスク駆動装置を提供する。
【0011】また、本発明は、光ディスクを載置し回転
駆動させる光ディスク駆動装置において、前記光ディス
クを回転させるスピンドルモータと、該スピンドルモー
タのモータシャフトに挿入され前記光ディスクを乗せる
ターンテーブルと、前記モータシャフトに直線移動可能
に支持され、前記光ディスクの中心孔と前記スピンドル
モータの回転中心とを一致させる第1のテーパ部を有す
るセンターリングハブと、前記ターンテーブルと前記セ
ンターリングバフとの間に挿入され、前記センターリン
グハブを前記ターンテーブルから突出する方向に加圧す
るコイルばねと、前記ターンテーブルに固定され、前記
センターリングハブが前記モータシャフトから抜けない
ようにするストッパと、前記スピンドルモータの下部に
取り付けられ前記スピンドルモータの回転角度を検出す
るロータリーエンコーダとを備えたディスク回転部と、
前記光ディスクの中心孔に挿入され前記光ディスクとの
中心を一致させる突起部と、前記センターリングハブの
第2のテーパ部と当接し中心を一致させるテーパ部と、
前記ターンテーブルに吸着し、前記光ディスクを前記タ
ーンテーブルに支持するマグネットと、該マグネットの
下面に取り付けられ前記光ディスクを滑らさない滑り防
止材とを備えたディスククランパと、前記ディスククラ
ンパの上部に配置され前記ターンテーブルに支持された
光ディスクの偏心を補正するために前記ディスククラン
パを移動させる超音波モータを備えた偏心補正駆動部と
を具備することを特徴とする光ディスク駆動装置を提供
する。
【0012】好ましくは、前記超音波モータは、回転式
超音波モータであり、該回転式超音波モータの内部の円
環状の駆動素子の駆動領域を放射状に複数分割し、それ
ぞれの領域で異なる駆動方法を用いる。
【0013】好ましくは、前記超音波モータは、リニア
型超音波モータであり、前記リニア型超音波モータを前
記ディスククランパの上部に配置し、前記ディスククラ
ンパを介して前記光ディスクがスピンドルモータの回転
中心と光ピックアップの対物レンズの中心とを結ぶ直線
上を移動する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例に係
る光ディスク駆動装置を、図を用いて説明する。
【0015】図1は、本発明の第1の実施の形態例に係
る光ディスク駆動装置の断面図である。
【0016】光ディスク駆動装置は、光ディスク20を
ターンテーブル6に載置し回転させるディスク回転部
と、光ディスク20をターンテーブル6との間で挟持す
るディスククランパ3と、ディスククランパ3の上部に
配置されディスククランパ3を介して光ディスク20を
移動させ光ディスク20の偏心を補正する偏心補正駆動
部とで構成されている。
【0017】ディスク回転部は、光ディスク20を回転
させるスピンドルモータ10と、スピンドルモータ10
のモータシャフト10aに挿入され光ディスク20を載
せるターンテーブル6と、モータシャフト10aに直線
移動可能に支持され、光ディスク20の中心孔とスピン
ドルモータ10の回転中心とを一致させる第1のテーパ
部7aを有するセンターリングハブ7と、ターンテーブ
ル6とセンターリングバフ7との間に挿入され、センタ
ーリングハブ7を図中の上方向に加圧するコイルばね9
と、ターンテーブル6に固定され、センターリングハブ
7がモータシャフト10aから抜けないようにするスト
ッパ8と、スピンドルモータ10の下部に取り付けられ
スピンドルモータ10の回転角度を検出するロータリー
エンコーダ11とで構成されている。
【0018】ディスククランパ3は、光ディスク20の
中心孔に挿入され、光ディスク20との中心とディスク
クランパ3との中心と一致させるための突起部3bと、
センターリングハブ7の第2のテーパ部7bと当接し中
心を一致させるためのテーパ部3aを有している。ま
た、ディスククランパ3の内側には、ターンテーブル6
に吸着し、光ディスク20をターンテーブル6に支持す
るマグネット4と、マグネット4の下面に取り付けられ
光ディスク20を滑らさない滑り防止材5とが設けられ
ている。
【0019】このように、センターリングハブ7の第2
のテーパ部7bとディスククランパ3のテーパ部3aと
が当接することでクランプ初期状態での光ディスク20
の偏心量を抑えることができる。
【0020】偏心補正駆動部の回転式超音波モータ1
は、板ばね12を介して筐体13に弾性支持されてい
る。また、回転式超音波モータ1は、中心にディスクク
ランパ3を支持するための孔1aと、複数の圧電素子を
円環状に配置した駆動素子1cと、駆動素子1cの力を
前記ディスククランパ3に伝達するためのステータ1b
とで構成され、回転式超音波モータ1の孔1aには、ピ
ン2を介してディスククランパ3が回転あるいは超音波
モータの孔1aとピン2の隙間分だけ上下、半径方向に
移動可能に支持されている。
【0021】ディスククランパ3は、回転式超音波モー
タ1のステータ1bと圧接している場合には回転式超音
波モータ1のロータとして機能し、またディスククラン
パ3は、回転または図中の左右方向に移動可能である。
ディスククランパ3を左右方向に移動したとき、ディス
ククランパ3は、ディスククランパ3のテーパ部3aに
当接したセンターリングハブ7の第2のテーパ部7bを
押し下げて移動する。
【0022】このように、図1に示す光ディスク駆動装
置は、ターンテーブル6に光ディスク20が載置され、
ディスククランパ3が光ディスク20を挟持した後、回
転式超音波モータ1のステータ1bがディスククランパ
3に圧接して、光ディスク20の偏心を補正する状態と
なる。
【0023】図2は、図1の光ディスク駆動装置の動作
を説明する側面図であり、図2(a)はターンテーブル
に光ディスクを載せた状態、図2(b)は光ディスクを
クランプした再生可能な状態、図2(c)は光ディスク
の偏心補正時の状態を示す。
【0024】モータベース16には、スピンドルモータ
10、および光ピックアップ14を直線移動可能に支持
したシャフト15がシャフト受け16bを介して固定さ
れている。
【0025】モータベース16には、筐体13の溝13
aとカム17の溝17aとに噛み合うピン16aが設け
られ、カム17の下端に設けられたラック17b、減速
装置18および昇降用モータ19により、モータベース
16の昇降が可能である。
【0026】図2(a)のターンテーブル6に光ディス
ク20を載せた状態では、光ディスク20はセンターリ
ングハブ7のテーパ部7aにより光ディスク20の中心
孔との隙間が無くなり、従来方法でのディスク中心孔の
偏心を無くしたのと同じ状態である。
【0027】モータベース16を上昇させると、ディス
ククランパ3のテーパ部3aがセンターリングハブ7の
第2のテーパ部7bと接触し、スピンドルモータ10の
回転中心とディスククランパ3の中心が一致する。
【0028】さらにモータベース16の上昇を続ける
と、ディスククランパ3のマグネット4の吸着力により
ディスククランパ3のテーパ部3aがセンターリングハ
ブ7を押し下げて、ディスククランパ3により光ディス
ク20がターンテーブル6に装着される。
【0029】このときの状態が図2(b)であり、光デ
ィスク20の中心孔はディスクランパ3の突起部3bに
より支持されている。また、ディスククランパ3および
ピン2は、回転式超音波モータ1の本体および孔1aに
は接触していないので、スピンドルモータ10を回転さ
せることにより光ディスク20の再生が可能である。
【0030】図2(c)は、モータベース16をさらに
上昇させ、ディスククランパ3と回転式超音波モータ1
のステータ1bとが圧接した状態を示す。このとき、回
転式超音波モータ1を駆動すれば、ディスククランパ3
の移動に伴い、マグネット4と滑り防止効果を有する滑
り防止材5を介して光ディスク20を移動することがで
きる。
【0031】図3、図4、図5は、図1の回転式超音波
モータの駆動方法を説明する上面図である。図3は光デ
ィスクを回転させる場合の駆動方法、図4は光ディスク
を図中の下方向に移動させる場合の駆動方法、図5は図
中の上方向に移動させる場合の駆動方法の一例である。
【0032】駆動素子1cは、図3に示すように、複数
の駆動領域1d,1e,1f,1gに分割(図中では4分
割)されていて、領域毎にそれぞれ独立して駆動可能で
ある。そのため、すべての駆動領域1d,1e,1f,1
gの駆動方向を矢印Bの方向とし、同一速度で駆動すれ
ば、光ディスク20を図中の矢印Cの方向に回転させる
ことができる。
【0033】また、光ディスク20を図中の下方向に移
動させるときは、図4に示すように、駆動素子1e,1
gをそれぞれ図中の矢印D,−Dの方向に同一速度で駆
動し、反対に図中の上方向に移動させるには、図5に示
すように、図4と反対方向に駆動素子1e,1gをそれ
ぞれ図中の矢印F,−Fの方向に駆動する。
【0034】次に、図1の光ディスク駆動装置での光デ
ィスクの偏心を補正するときの手順を、図2〜図5を用
いて説明する。
【0035】回転式超音波モータ1は、図3に示すよう
に、ディスククランパ3と共に光ディスク20を回転さ
せる。
【0036】回転式超音波モータ1の回転により、図示
しない制御回路は、光ピックアップ14により検出され
る光ディスク20の偏心量と、スピンドルモータ10の
ロータリーエンコーダ11により検出される光ディスク
20の偏心量の最大の部分とを求める。制御回路は、図
4または図5に示すように、回転式超音波モータ1に備
えられている複数の駆動素子1d〜1gを用いて、光デ
ィスク20の偏心の補正を行う。
【0037】すなわち、図3に示すように、光ディスク
20のトラック20bと、スピンドルモータの回転中心
と一致している場合のトラック20aとのずれ量、すな
わち偏心量Aを有してターンテーブル6に支持された場
合、図2(c)のディスククランパ3と回転式超音波モ
ータ1のステータ1bとが圧接した状態で回転式超音波
モータ1の駆動素子1d,1e,1f,1gをすべて同一
方向、同一速度で駆動し、光ディスク20を回転させな
がら光ピックアップ14からのトラッキングエラー信号
により偏心量Aを測定する。
【0038】この偏心量Aの測定結果とスピンドルモー
タ10に取り付けたロータリーエンコーダ11からの角
度情報とから偏心量の最大部分を算出し、その偏心量の
最大部分を光ピックアップ14の対物レンズ14a上ま
でさらに回転させたのが図4または図5に示す状態であ
る。
【0039】この状態で駆動素子1e,1gを図中の矢
印D,−D方向または矢印F,−F方向に同一速度で駆動
し、偏心量Aが零になるまで光ディスク20を移動すれ
ば偏心がなくなる。
【0040】光ディスク20の偏心の補正が終了した
後、図2(b)に示すように、回転式超音波モータ1
は、ディスククランパ3から離れる。そして、偏心補正
された光ディスク20を再生すれば、偏心補正前の状態
よりトラッキングサーボ回路の負担を軽減することがで
きる。
【0041】図6は、本発明の第2の実施の形態例に係
る光ディスク駆動装置の断面図である。図1の第1の実
施の形態例と異なる点は、補正駆動部の回転式超音波モ
ータを、回転式からリニア式に変更し、簡素化を図った
点である。
【0042】本実施の形態例の光ディスク駆動装置は、
第1の実施の形態例と同様に、光ディスク20をターン
テーブル6に載置し回転させるディスク回転部と、光デ
ィスク20をターンテーブル6との間で挟持するディス
ククランパ24と、ディスククランパ24の上部に配置
されディスククランパ24を介して光ディスク20を移
動させ光ディスク20の偏心を補正する偏心補正駆動部
とで構成されている。
【0043】ディスク回転部は、光ディスク20を回転
させるスピンドルモータ10と、スピンドルモータ10
のモータシャフト10aに挿入し光ディスク20を乗せ
るターンテーブル6と、モータシャフト10aに直線移
動可能に支持し、光ディスク20の中心孔とスピンドル
モータ10の回転中心とを一致させる第1のテーパ部7
aを有するセンターリングハブ7と、ターンテーブル6
とセンターリングバフ7との間に挿入され、センターリ
ングハブ7を図中の上方向に加圧するコイルばね9と、
ターンテーブル6に固定され、センターリングハブ7が
モータシャフト10aから抜けないようにするストッパ
8と、スピンドルモータ10の下部に設けられスピンド
ルモータ10の回転角度を検出するロータリーエンコー
ダ11とで構成されている。
【0044】ディスククランパ24は、クランパ支持板
25を介して筐体27に回転および上下動可能に支持さ
れ、光ディスク20の中心孔に挿入し、ディスククラン
パ24の中心と一致させるための突起部24bと、セン
ターリングハブ7との中心と一致させるためのテーパ部
24aとを有している。
【0045】また、ディスククランパ24の内側には、
ターンテーブル6に吸着させ、光ディスク20をターン
テーブル6に支持させるマグネット4と、マグネット4
の下面に光ディスク20の滑り防止効果を有する滑り防
止材5とが設けられている。
【0046】偏心補正駆動部のリニア式超音波モータ2
1は、コイルばね23とピン22を介して筐体27に上
下移動可能に弾性支持され、駆動力をディスククランパ
24に伝達するためのステータ21aと、ステータ21
aを駆動するための駆動素子21bとから構成されてい
る。
【0047】ディスククランパ24は、図6に示すよう
に、リニア式超音波モータ21のステータ21aと圧接
している場合にはリニア式超音波モータ21のロータと
して機能し、光ディスク20を左右方向に移動可能であ
る。
【0048】このように、図6に示す光ディスク駆動装
置は、ターンテーブル6に光ディスク20が載置され、
ディスククランパ24が光ディスク20を挟持した後、
リニア式超音波モータ21のステータ21aがディスク
クランパ24に圧接して、光ディスク20の偏心を補正
する状態となる。
【0049】図7は、図6の光ディスク駆動装置の動作
を説明する側面図であり、図7(a)はターンテーブル
に光ディスクを載せた状態、図7(b)は光ディスクを
クランプした再生可能な状態、図7(c)は光ディスク
の偏心補正時の状態を示す。
【0050】ここでは、リニア式超音波モータ21以外
は図2と同様なので詳しい説明は省略するが、図7
(c)の状態のとき、リニア式超音波モータ21を駆動
してディスククランパ24を移動させ、ディスククラン
パ24の移動に伴い、マグネット4と滑り防止効果を有
する滑り防止材5を介して光ディスク20を移動させる
ことができる。
【0051】図8、図9、図10は、図6のリニア式超
音波モータ21の駆動方法を説明する上面図である。図
8は光ディスクが偏心を有してターンテーブルに支持さ
れた状態、図9は光ディスクを図中の下方向に移動させ
る場合の駆動方法、図10は図中の上方向に移動させる
場合の駆動方法の一例である。
【0052】光ディスク20を図中の下方向に移動する
ときは、図9に示すように、図中の矢印Iの方向にリニ
ア式超音波モータ21で駆動し、反対に図中の上方向に
移動させるには、図10に示すように、図9と反対に図
中の矢印Kの方向にリニア式超音波モータ21で駆動す
ればよい。
【0053】次に、図6の光ディスク駆動装置で光ディ
スクの偏心を補正するときの手順を、図7〜図10を用
いて説明する。
【0054】光ディスク20がディスククランパ24に
よりターンテーブル6に挟持されると、スピンドルモー
タ10は、光ディスク20を回転させる。
【0055】スピンドルモータ10の回転により、図示
しない制御回路は、図8に示すように、光ピックアップ
14により検出される光ディスク20の偏心量と、ロー
タリーエンコーダ11により検出される光ディスク20
の偏心量の最大の部分とを求める。
【0056】制御回路は、光ディスク20の回転を停止
させ、図6に示すリニア式超音波モータ21をディスク
クランプ24に圧接させる。
【0057】リニア式超音波モータ21は、図9または
図10に示すように、リニア式超音波モータ21に備え
られている複数の駆動素子21bを用いて、光ディスク
20の偏心の補正を行う。
【0058】すなわち、図8に示すように、光ディスク
20のトラック20bとスピンドルモータ10の回転中
心と一致した場合のトラック20aとのずれ量すなわち
偏心量Hの状態で、光ディスク20がターンテーブル6
に載置されたと仮定する。
【0059】ここでは、第1の実施の形態例とは異な
り、図7(b)のディスク再生可能状態でスピンドルモ
ータ10を回転させながら光ピックアップ14からのト
ラッキングエラー信号により偏心量Hを測定する。
【0060】この偏心量Hの測定結果とスピンドルモー
タ10に取り付けたロータリーエンコーダ11からの角
度情報とから偏心量の最大部分を算出し、その偏心量の
最大部分を光ピックアップ14の対物レンズ14a上ま
で回転させたのが図9または図10に示す状態である。
【0061】この後、図7(c)に示すように、リニア
式超音波モータ21のステータ21aとディスククラン
パ24が圧接した状態とし、図9または図10に示すよ
うに駆動素子21bを図中の矢印IまたはK方向に駆動
し、ステータ21a及びディスククランパ24を介して
光ディスク20を偏心量Hが零になるまで移動させれば
偏心がなくなる。
【0062】光ディスク20の偏心の補正が終了した
後、図7に示すように、リニア式回転式超音波モータ2
1は、ディスククランパ24から離れる。
【0063】光ディスク20は、スピンドルモータ10
により回転させられ、再生が行われる。したがって、偏
心補正された光ディスク20を再生すれば、偏心補正前
の状態よりトラッキングサーボ回路の負担を軽減するこ
とができる。
【0064】前述したように、第1の実施の形態例で
は、回転式超音波モータを用いているので、光ディスク
の回転と偏心除去の切替えが容易であり、短時間に偏心
補正動作を終了させることが可能である。
【0065】一方、第2の実施の形態例では、回転式超
音波モータに比べて構造の簡単なリニア式超音波モータ
を用いることで、低価格化が期待できる。
【0066】さらに、両者共通の効果として、クランプ
初期状態での光ディスクの偏心量が抑えられ、かつクラ
ンプ後の微小偏心に対する高精度な補正を行なうことが
できる。
【0067】また、クランプ初期状態での偏心量を抑え
ることで補正量を減らし、その結果、偏心量を測定し補
正の必要がない場合は、高精度な補正動作を省略するこ
とができ、光ディスクをクランプしてから再生するまで
の立ち上げ時間を短縮できる。
【0068】また、高精度な補正を行なうための超音波
モータを、ディスククランパの上部に配置しており、超
音波モータの圧電素子は、ターンテーブルが回転してい
るときにはターンテーブルに接触せず、ターンテーブル
が回転していないときにディスククランパに接触して光
ディスクの偏心を補正する。つまり、圧電素子自体は回
転しないので、圧電素子への電力供給は配線等で行なう
ことができ、電気的摺動部を無くすことができる。
【0069】したがって、電気的な接触不良が起こるこ
とがなく、耐久性や信頼性を向上させることができる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、光ディスクのクランプ
初期状態の偏心のみならず、クランプ後の光ディスク内
のトラックの偏心を補正することが可能になり、クラン
プ初期状態での偏心量を抑えることで補正量を減らし、
クランプから再生可能な状態までの時間を短縮すること
ができる。
【0071】また、偏心補正駆動部に電気的接点を使用
しないため、耐久性及び信頼性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態例に係る光ディスク
駆動装置の断面図である。
【図2】図1の光ディスク駆動装置の動作を説明する側
面図である。
【図3】図1の回転式超音波モータの駆動方法を説明す
る上面図であり、光ディスクを回転させる場合の駆動方
法の一例である。
【図4】図1の回転式超音波モータの駆動方法を説明す
る上面図であり、光ディスクを下方向に移動させる場合
の駆動方法の一例である。
【図5】図1の回転式超音波モータの駆動方法を説明す
る上面図であり、光ディスクを上方向に移動させる場合
の駆動方法の一例である。
【図6】本発明の第2の実施の形態例に係る光ディスク
駆動装置の断面図である。
【図7】図6の光ディスク駆動装置の動作を説明する側
面図である。
【図8】図6のリニア式超音波モータの駆動方法を説明
する上面図であり、光ディスクが偏心を有してターンテ
ーブルに支持された状態を示す一例である。
【図9】図6のリニア式超音波モータの駆動方法を説明
する上面図であり、光ディスクを下方向に移動させる場
合の駆動方法の一例である。
【図10】図6のリニア式超音波モータの駆動方法を説
明する上面図であり、光ディスクを下方向に移動させる
場合の駆動方法の一例である。
【符号の説明】 1…回転式超音波モータ、1a…孔、1b,21a…ス
テータ、1c,21b…駆動素子、2,16a,22…
ピン、3,24…ディスククランパ、3a,7a,7
b,24a…テーパ部、3b,24b…突起部、4…マ
グネット、5…滑り防止材、6…ターンテーブル、7…
センターリングハブ、8…ストッパ、9,23…コイル
ばね、10…スピンドルモータ、10a,15…シャフ
ト、11…ロータリーエンコーダ、12…板ばね、1
3,27…筐体、13a,17a…溝、14…光ピック
アップ、14a…対物レンズ、16…モータベース、1
6b…シャフト受け、17…カム、17b…ラック、1
8…減速装置、19…モータ、20…光ディスク、20
a,20b…トラック、21…リニア式超音波モータ、
25…クランパ支持板、26…ねじ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ディスクを載置し回転駆動させる光ディ
    スク駆動装置において、 前記光ディスクをターンテーブルに載置し回転させるデ
    ィスク回転部と、前記光ディスクを前記ターンテーブル
    との間で挟持するディスククランパと、該ディスククラ
    ンパの上部に配置され前記ディスククランパを介して前
    記光ディスクを移動させ前記光ディスクの偏心を補正す
    る偏心補正駆動部とを有することを特徴とする光ディス
    ク駆動装置。
  2. 【請求項2】光ディスクを載置し回転駆動させる光ディ
    スク駆動装置において、 前記光ディスクを回転させるスピンドルモータと、該ス
    ピンドルモータのモータシャフトに挿入され前記光ディ
    スクを乗せるターンテーブルと、前記モータシャフトに
    直線移動可能に支持され、前記光ディスクの中心孔と前
    記スピンドルモータの回転中心とを一致させる第1のテ
    ーパ部を有するセンターリングハブと、前記ターンテー
    ブルと前記センターリングバフとの間に挿入され、前記
    センターリングハブを前記ターンテーブルから突出する
    方向に加圧するコイルばねと、前記ターンテーブルに固
    定され、前記センターリングハブが前記モータシャフト
    から抜けないようにするストッパと、前記スピンドルモ
    ータの下部に取り付けられ前記スピンドルモータの回転
    角度を検出するロータリーエンコーダとを備えたディス
    ク回転部と、 前記光ディスクの中心孔に挿入され前記光ディスクとの
    中心を一致させる突起部と、前記センターリングハブの
    第2のテーパ部と当接し中心を一致させるテーパ部と、
    前記ターンテーブルに吸着し、前記光ディスクを前記タ
    ーンテーブルに支持するマグネットと、該マグネットの
    下面に取り付けられ前記光ディスクを滑らさない滑り防
    止材とを備えたディスククランパと、 前記ディスククランパの上部に配置され前記ターンテー
    ブルに支持された光ディスクの偏心を補正するために前
    記ディスククランパを移動させる超音波モータを備えた
    偏心補正駆動部とを具備することを特徴とする光ディス
    ク駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記超音波モータは、
    回転式超音波モータであり、該回転式超音波モータの内
    部の円環状の駆動素子の駆動領域を放射状に複数分割
    し、それぞれの領域で異なる駆動方法を用いることを特
    徴とする光ディスク駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項2において、前記超音波モータは、
    リニア型超音波モータであり、前記リニア型超音波モー
    タを前記ディスククランパの上部に配置し、前記ディス
    ククランパを介して前記光ディスクがスピンドルモータ
    の回転中心と光ピックアップの対物レンズの中心とを結
    ぶ直線上を移動することを特徴とする光ディスク駆動装
    置。
JP23861799A 1999-08-25 1999-08-25 光ディスク駆動装置 Pending JP2001067776A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030067313A (ko) * 2002-02-08 2003-08-14 삼성전자주식회사 동적 밸런싱 기능을 구비한 디스크 클램퍼 및 이를채용한 디스크 플레이어

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