JP2001066576A - 表示媒体、画像書き込み装置、画像読み取り装置及び画像読み取り方法 - Google Patents
表示媒体、画像書き込み装置、画像読み取り装置及び画像読み取り方法Info
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- JP2001066576A JP2001066576A JP23957799A JP23957799A JP2001066576A JP 2001066576 A JP2001066576 A JP 2001066576A JP 23957799 A JP23957799 A JP 23957799A JP 23957799 A JP23957799 A JP 23957799A JP 2001066576 A JP2001066576 A JP 2001066576A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 目視では認識できず、特定手段により認識可
能となる画像情報を表示することができ、しかもその画
像の書き換えを容易に行うことのできる表示媒体を提供
することを目的とする。 【解決手段】 本発明の表示媒体1は、基体2上に形成
された液晶層3に画像が表示され、前記液晶層3は透明
皮膜4中に少なくとも液晶物質6が封入されてなるマイ
クロカプセル6の集合体であり、かつ前記液晶層3に表
示された画像は、少なくとも前記表示媒体1の外部に配
置された偏光層7を介して可視化されることを特徴とす
る。
能となる画像情報を表示することができ、しかもその画
像の書き換えを容易に行うことのできる表示媒体を提供
することを目的とする。 【解決手段】 本発明の表示媒体1は、基体2上に形成
された液晶層3に画像が表示され、前記液晶層3は透明
皮膜4中に少なくとも液晶物質6が封入されてなるマイ
クロカプセル6の集合体であり、かつ前記液晶層3に表
示された画像は、少なくとも前記表示媒体1の外部に配
置された偏光層7を介して可視化されることを特徴とす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示媒体、前記表
示媒体に前記表示媒体に画像を書き込む画像書き込み装
置、書き込まれた画像の読み取りを行う画像読み取り装
置、及び画像読み取り方法に関わる。
示媒体に前記表示媒体に画像を書き込む画像書き込み装
置、書き込まれた画像の読み取りを行う画像読み取り装
置、及び画像読み取り方法に関わる。
【0002】
【従来の技術】例えば、流通や製造業等の分野において
用いられるバーコード等、物品に付される記号等の画像
は直接目視で認識できる可視情報がほとんどであるが、
物品の外観等を損ねない等の観点から、これらの画像を
目視では不可視にしたい場合もある。このような要請か
ら、目視では認識できない画像を物品に表示したり、そ
の画像を読み取ったりする画像表示、読み取り技術が開
発されている。例えば、物品に画像を表示させる際は、
目視では認識できない特定波長に吸収特性を有する無色
の透明材料で物品に画像情報を印刷し、一方、表示され
た画像を読み取る際は、例えばレーザ光、赤外光、紫外
光等を照射する等の特定手段を用いて画像を可視化して
読み取るものというものである。
用いられるバーコード等、物品に付される記号等の画像
は直接目視で認識できる可視情報がほとんどであるが、
物品の外観等を損ねない等の観点から、これらの画像を
目視では不可視にしたい場合もある。このような要請か
ら、目視では認識できない画像を物品に表示したり、そ
の画像を読み取ったりする画像表示、読み取り技術が開
発されている。例えば、物品に画像を表示させる際は、
目視では認識できない特定波長に吸収特性を有する無色
の透明材料で物品に画像情報を印刷し、一方、表示され
た画像を読み取る際は、例えばレーザ光、赤外光、紫外
光等を照射する等の特定手段を用いて画像を可視化して
読み取るものというものである。
【0003】しかし、前記画像の表示、読み取り技術で
は画像そのものが印刷により表示されているため物品に
一旦書き込まれたものをその表示の利用者が書き換える
ことは困難であった。その一方で例えば流通等の分野等
では物品に付されたバーコード等の記号類等の画像の書
き換えは第三者が容易に行えないようにする必要もあっ
た。
は画像そのものが印刷により表示されているため物品に
一旦書き込まれたものをその表示の利用者が書き換える
ことは困難であった。その一方で例えば流通等の分野等
では物品に付されたバーコード等の記号類等の画像の書
き換えは第三者が容易に行えないようにする必要もあっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みてなされたもので、目視では認識できず、特定手段
により認識可能となる画像情報を表示することができ、
しかもその画像の書き換えを行うことが利用者には容易
に行えるが、第三者が容易に行えないようにする表示媒
体、画像書き込み装置、画像読み取り装置、画像読み取
り方法を提供することを目的とする。
鑑みてなされたもので、目視では認識できず、特定手段
により認識可能となる画像情報を表示することができ、
しかもその画像の書き換えを行うことが利用者には容易
に行えるが、第三者が容易に行えないようにする表示媒
体、画像書き込み装置、画像読み取り装置、画像読み取
り方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、基体と、透明
皮膜中に少なくとも液晶物質が封入されてなるマイクロ
カプセルの集合体が前記基体表面に形成されてなり前記
液晶物質の配向の違いによって画像を表示する液晶層と
を備える表示媒体であって、前記液晶層に表示された画
像は前記表示媒体の外部に配置された偏光層を介して可
視化されることを特徴とする表示媒体である。
皮膜中に少なくとも液晶物質が封入されてなるマイクロ
カプセルの集合体が前記基体表面に形成されてなり前記
液晶物質の配向の違いによって画像を表示する液晶層と
を備える表示媒体であって、前記液晶層に表示された画
像は前記表示媒体の外部に配置された偏光層を介して可
視化されることを特徴とする表示媒体である。
【0006】また、本発明は前記表示媒体の液晶層に画
像を表示せしめる画像書き込み装置であって、前記液晶
層に前記液晶物質の配向を変化せしめる外部エネルギー
を表示させる画像に対応して印加する手段を具備するこ
とを特徴とする画像書き込み装置である。
像を表示せしめる画像書き込み装置であって、前記液晶
層に前記液晶物質の配向を変化せしめる外部エネルギー
を表示させる画像に対応して印加する手段を具備するこ
とを特徴とする画像書き込み装置である。
【0007】また、本発明は前記表示媒体の液晶層に表
示された画像を読み取る画像読み取り装置であって、前
記液晶層に対向して配置し前記液晶層に表示された画像
を可視化する偏光層と、前記可視化された画像を検知す
るモニターを具備することを特徴とする画像読み取り装
置である。
示された画像を読み取る画像読み取り装置であって、前
記液晶層に対向して配置し前記液晶層に表示された画像
を可視化する偏光層と、前記可視化された画像を検知す
るモニターを具備することを特徴とする画像読み取り装
置である。
【0008】また、本発明は基体と、透明皮膜中に少な
くとも液晶物質が封入されてなるマイクロカプセルの集
合体が前記基体表面に形成されてなり前記液晶物質の配
向の違いによって画像を表示する液晶層とを備える表示
媒体の画像読み取り方法であって、前記表示媒体の外部
に配置した偏光層を介して前記表示媒体を見ることによ
り、前記画像が可視化されることを特徴とする画像読み
取り方法である。
くとも液晶物質が封入されてなるマイクロカプセルの集
合体が前記基体表面に形成されてなり前記液晶物質の配
向の違いによって画像を表示する液晶層とを備える表示
媒体の画像読み取り方法であって、前記表示媒体の外部
に配置した偏光層を介して前記表示媒体を見ることによ
り、前記画像が可視化されることを特徴とする画像読み
取り方法である。
【0009】すなわち、本発明の表示媒体においては、
物品(基体)表面に液晶層を形成し、前記液晶層に画像
を表示するものであって、さらに前記液晶層に表示され
た画像は少なくとも表示媒体の外部、より好ましくは表
示媒体の液晶層から離間して配置される例えば偏光フィ
ルム等の偏光層を介して観察することによって可視化
し、逆に前記偏光層を介さずに観察した場合は可視化し
ないものとする。それにより第三者の目視では認識でき
ず、偏光層を介して観察するという特定手段を用いたと
きのみ認識可能となる画像情報を表示する表示媒体、及
びこの表示媒体を用いた画像読み取り方法を実現でき
る。
物品(基体)表面に液晶層を形成し、前記液晶層に画像
を表示するものであって、さらに前記液晶層に表示され
た画像は少なくとも表示媒体の外部、より好ましくは表
示媒体の液晶層から離間して配置される例えば偏光フィ
ルム等の偏光層を介して観察することによって可視化
し、逆に前記偏光層を介さずに観察した場合は可視化し
ないものとする。それにより第三者の目視では認識でき
ず、偏光層を介して観察するという特定手段を用いたと
きのみ認識可能となる画像情報を表示する表示媒体、及
びこの表示媒体を用いた画像読み取り方法を実現でき
る。
【0010】偏光層を介して観察すると可視化されるの
は次の理由による。液晶物質には複屈折性があるため偏
光方向によって吸収や散乱の違いや光路長の違いなどが
生じ、これは光の波長によっても異なる。したがって偏
光層を介して観察することによりはじめて可視化が可能
になる。
は次の理由による。液晶物質には複屈折性があるため偏
光方向によって吸収や散乱の違いや光路長の違いなどが
生じ、これは光の波長によっても異なる。したがって偏
光層を介して観察することによりはじめて可視化が可能
になる。
【0011】本発明の表示媒体は、画像の表示手段とし
て液晶層を用いているため、通常の液晶表示装置に用い
られているような画像表示手段を適用すれば画像の書き
換えを行うことができる。言い換えれば、本発明による
表示媒体では液晶表示装置に用いるような画像表示手段
を用いない限り書き換えが不可能であるため、第三者に
よる画像の書き換えを防止することができる。
て液晶層を用いているため、通常の液晶表示装置に用い
られているような画像表示手段を適用すれば画像の書き
換えを行うことができる。言い換えれば、本発明による
表示媒体では液晶表示装置に用いるような画像表示手段
を用いない限り書き換えが不可能であるため、第三者に
よる画像の書き換えを防止することができる。
【0012】また、本発明の表示媒体においては、前記
液晶層は透明皮膜中に液晶物質が封入されてなるマイク
ロカプセルの集合体であるため物品(基体)に対して液
晶層の形成を容易に行うことができる。すなわち液晶物
質を透明皮膜中に封入してマイクロカプセル化すること
により、種々の物品(基体)、例えば、紙やプラスチッ
ク、金属からなる物品(基体)にインクの如く塗布製膜
して液晶層を形成することが可能となるため、あらゆる
物品(基体)に簡便に液晶層を形成することが可能とな
る。
液晶層は透明皮膜中に液晶物質が封入されてなるマイク
ロカプセルの集合体であるため物品(基体)に対して液
晶層の形成を容易に行うことができる。すなわち液晶物
質を透明皮膜中に封入してマイクロカプセル化すること
により、種々の物品(基体)、例えば、紙やプラスチッ
ク、金属からなる物品(基体)にインクの如く塗布製膜
して液晶層を形成することが可能となるため、あらゆる
物品(基体)に簡便に液晶層を形成することが可能とな
る。
【0013】本発明の表示媒体は、上記のような特徴を
持つことから、流通や製造業あるいはアミューズメント
の分野で例えば以下のような使用方法が可能である。
持つことから、流通や製造業あるいはアミューズメント
の分野で例えば以下のような使用方法が可能である。
【0014】流通の分野では、商品を本発明の表示媒体
の基体とし、商品ラベルや物流ラベル等の形態の液晶層
を形成する。そこにバーコード等の消費者の目視では認
識できない画像情報(隠しマーク)を表示し、業者が在
庫管理や配送管理等に利用する。製造業の分野では、製
造品を本発明の表示媒体の基体とし、工程管理ラベルの
形態の液晶層を形成する。そこに作業者の目視では認識
できない画像情報を表示し、工程管理等に利用する。ア
ミューズメントの分野では、シール、カード、おもちゃ
等を本発明の表示媒体の基体とし、そこに第三者の目視
では認識できない画像情報を印字し、それを仲間同士の
コミュニケーション等に利用する。
の基体とし、商品ラベルや物流ラベル等の形態の液晶層
を形成する。そこにバーコード等の消費者の目視では認
識できない画像情報(隠しマーク)を表示し、業者が在
庫管理や配送管理等に利用する。製造業の分野では、製
造品を本発明の表示媒体の基体とし、工程管理ラベルの
形態の液晶層を形成する。そこに作業者の目視では認識
できない画像情報を表示し、工程管理等に利用する。ア
ミューズメントの分野では、シール、カード、おもちゃ
等を本発明の表示媒体の基体とし、そこに第三者の目視
では認識できない画像情報を印字し、それを仲間同士の
コミュニケーション等に利用する。
【0015】また、本発明の画像書き込み装置及び画像
読み取り装置装置によれば、上記表示媒体への書き込
み、読み取りが機械化でき効率的に画像の読み取り及び
画像の書き込みを行うことができる。
読み取り装置装置によれば、上記表示媒体への書き込
み、読み取りが機械化でき効率的に画像の読み取り及び
画像の書き込みを行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の表示媒体について
説明する。
説明する。
【0017】図1は本発明の表示媒体の一例を示す概略
図である。表示媒体1は、基体2上に、液晶層3を備え
てなるものであり、液晶層3は透明皮膜4中に液晶物質
5を封入してなるマイクロカプセル6の集合体である。
透明皮膜4は透明高分子被膜からなるものが望ましい。
なお、液晶層3の保護のためには液晶層3の表面には透
明高分子フィルムからなる保護層7を形成することが望
ましい。
図である。表示媒体1は、基体2上に、液晶層3を備え
てなるものであり、液晶層3は透明皮膜4中に液晶物質
5を封入してなるマイクロカプセル6の集合体である。
透明皮膜4は透明高分子被膜からなるものが望ましい。
なお、液晶層3の保護のためには液晶層3の表面には透
明高分子フィルムからなる保護層7を形成することが望
ましい。
【0018】表示媒体1の液晶層3における画像の表示
は、液晶層3の、画像に対応する部分に電場、磁場、熱
等の外部エネルギーを印加することによりなされる。表
示媒体1に画像を表示させる際は、例えば少なくとも、
前記液晶層3に表示させる画像に対応して、前記液晶層
3の液晶物質5の配向を変化せしめる外部エネルギー、
例えば電場、磁場、熱等を印加する手段を具備する画像
書き込み装置を使用する。
は、液晶層3の、画像に対応する部分に電場、磁場、熱
等の外部エネルギーを印加することによりなされる。表
示媒体1に画像を表示させる際は、例えば少なくとも、
前記液晶層3に表示させる画像に対応して、前記液晶層
3の液晶物質5の配向を変化せしめる外部エネルギー、
例えば電場、磁場、熱等を印加する手段を具備する画像
書き込み装置を使用する。
【0019】外部エネルギーの印加により液晶層3の液
晶物質5は当初ランダムな配向を有するが、画像に対応
する部分に存在する液晶物質5の配向が一部液晶層3表
面に垂直な方向に変化する。液晶物質5を構成する液晶
分子には複屈折性があり、配向を変化させることにより
光の透過率が変化したり、色が変化してみえる。
晶物質5は当初ランダムな配向を有するが、画像に対応
する部分に存在する液晶物質5の配向が一部液晶層3表
面に垂直な方向に変化する。液晶物質5を構成する液晶
分子には複屈折性があり、配向を変化させることにより
光の透過率が変化したり、色が変化してみえる。
【0020】前述の如く液晶層3の液晶物質5の配向に
よって表示された画像は直接目視にては認識できない
が、表示媒体1の外部、より好ましくは表示媒体1の液
晶層3から離間して配置される偏光層8を通して観察す
ることにより画像は可視化される。液晶層3を偏光層8
を通して観察した場合、たとえば液晶物質5の液晶分子
がランダム配向の領域よりも、外部エネルギーの印加に
より配向を垂直に変化させた領域は暗く見え、観察者の
目に画像として認識される。明暗は偏光層8の置かれる
角度や、配置位置、枚数等によって調節することができ
る。偏光層8以外に、偏光層8を配置した際に画像を可
視化せしめるための別の偏光層が表示媒体1内部にあら
かじめ配置されていてもよい。
よって表示された画像は直接目視にては認識できない
が、表示媒体1の外部、より好ましくは表示媒体1の液
晶層3から離間して配置される偏光層8を通して観察す
ることにより画像は可視化される。液晶層3を偏光層8
を通して観察した場合、たとえば液晶物質5の液晶分子
がランダム配向の領域よりも、外部エネルギーの印加に
より配向を垂直に変化させた領域は暗く見え、観察者の
目に画像として認識される。明暗は偏光層8の置かれる
角度や、配置位置、枚数等によって調節することができ
る。偏光層8以外に、偏光層8を配置した際に画像を可
視化せしめるための別の偏光層が表示媒体1内部にあら
かじめ配置されていてもよい。
【0021】本発明の表示媒体1は、二種類以上の外部
エネルギーを同時に印加することにより液晶物質5の配
向を変化させるものであることが望ましい。それにより
画像の書き込み方法が複雑となり、第三者による画像の
書き換えをより堅固に防止できる。二種類以上のエネル
ギーの組み合わせとしては、熱と電場であったり、光と
電場、熱と光、熱と磁場、磁場と電場、等の組み合わせ
がある。
エネルギーを同時に印加することにより液晶物質5の配
向を変化させるものであることが望ましい。それにより
画像の書き込み方法が複雑となり、第三者による画像の
書き換えをより堅固に防止できる。二種類以上のエネル
ギーの組み合わせとしては、熱と電場であったり、光と
電場、熱と光、熱と磁場、磁場と電場、等の組み合わせ
がある。
【0022】例えば液晶物質5の配向を変化させるため
に熱と電場を印加させる場合、液晶物質は常温ではガラ
ス状態であり、電場を印加しても液晶分子の配向は変化
しないが、加熱してガラス転移温度以上にしてから電場
を印加することにより配向が変化する。したがってこの
液晶層画像の書き換えに熱と電場の両方を印加する必要
があることになる。
に熱と電場を印加させる場合、液晶物質は常温ではガラ
ス状態であり、電場を印加しても液晶分子の配向は変化
しないが、加熱してガラス転移温度以上にしてから電場
を印加することにより配向が変化する。したがってこの
液晶層画像の書き換えに熱と電場の両方を印加する必要
があることになる。
【0023】なお、表示媒体1の前記液晶層3の液晶物
質5に電場を印加して画像を書き込む方式の場合は、表
示媒体1として表示させる画像に応じて液晶層3に電場
を印加することのできる一対の透明電極を液晶層3表裏
に設けたものを使用することが書き込みに高電圧が必要
ではないため望ましい。上記透明電極はITOインク等
を用いて直接液晶層3表面に塗布成膜することにより形
成することができる。
質5に電場を印加して画像を書き込む方式の場合は、表
示媒体1として表示させる画像に応じて液晶層3に電場
を印加することのできる一対の透明電極を液晶層3表裏
に設けたものを使用することが書き込みに高電圧が必要
ではないため望ましい。上記透明電極はITOインク等
を用いて直接液晶層3表面に塗布成膜することにより形
成することができる。
【0024】本発明の表示媒体1は、前記液晶層3がメ
モリー性を持つことが望ましい。メモリー性を有するこ
とにより画像書き込み時に印加する外部エネルギーを切
った場合にも画像が保持される。このような液晶層3に
メモリー性を付与する方法としては、液晶駆動にヒステ
リシス特性を有する強誘電性液晶、反強誘電液晶、コレ
ステリック液晶、ポリマー分散型液晶等の各表示モード
を使用すればよい。また、液晶を駆動する素子にメモリ
ー性を有する強誘電体を利用してもよい。
モリー性を持つことが望ましい。メモリー性を有するこ
とにより画像書き込み時に印加する外部エネルギーを切
った場合にも画像が保持される。このような液晶層3に
メモリー性を付与する方法としては、液晶駆動にヒステ
リシス特性を有する強誘電性液晶、反強誘電液晶、コレ
ステリック液晶、ポリマー分散型液晶等の各表示モード
を使用すればよい。また、液晶を駆動する素子にメモリ
ー性を有する強誘電体を利用してもよい。
【0025】また、液晶層3にメモリー性を付与する別
の手段として、液晶物質5のガラス転移温度を25℃以
上のものを使用する手段も挙げられる。このような液晶
物質5は常温ではガラス状態であり、電場を印加しても
液晶分子の配向は変化しないが、加熱してガラス転移温
度以上にしてから画像に対応した電場を印加することに
より配向を変化させることが可能で、そのまま常温に冷
却すると液晶分子の配向を保持することができる。
の手段として、液晶物質5のガラス転移温度を25℃以
上のものを使用する手段も挙げられる。このような液晶
物質5は常温ではガラス状態であり、電場を印加しても
液晶分子の配向は変化しないが、加熱してガラス転移温
度以上にしてから画像に対応した電場を印加することに
より配向を変化させることが可能で、そのまま常温に冷
却すると液晶分子の配向を保持することができる。
【0026】一方、本発明の表示媒体1に表示された画
像を読み取る際は、前記液晶層3がメモリー性を有する
場合、最も簡潔な実施態様では、観察者が、前記液晶層
に可視光を照射した状態で、偏光層8を前記表示媒体1
表面にかざし、偏光層8を介して表示媒体の液晶層3を
目視することによって前記液晶層3に書き込まれた画像
を認識することが可能となる。また、観察者が直接目視
するかわりに、少なくとも、前記液晶層に可視光を発す
る光源と、前記液晶層に対向して配置され前記液晶層に
表示された画像を可視化する偏光層と、前記可視化され
た画像を検知するモニターを具備する画像読み取り装置
を用いて読み取ることもできる。
像を読み取る際は、前記液晶層3がメモリー性を有する
場合、最も簡潔な実施態様では、観察者が、前記液晶層
に可視光を照射した状態で、偏光層8を前記表示媒体1
表面にかざし、偏光層8を介して表示媒体の液晶層3を
目視することによって前記液晶層3に書き込まれた画像
を認識することが可能となる。また、観察者が直接目視
するかわりに、少なくとも、前記液晶層に可視光を発す
る光源と、前記液晶層に対向して配置され前記液晶層に
表示された画像を可視化する偏光層と、前記可視化され
た画像を検知するモニターを具備する画像読み取り装置
を用いて読み取ることもできる。
【0027】さらに実用上は、上記画像書き込み装置と
画像読み取り装置を兼用した装置を用いてもよい。
画像読み取り装置を兼用した装置を用いてもよい。
【0028】なお、表示媒体1が、液晶層3の液晶物質
5に電場を印加して画像を表示させる方式で、かつ表示
させる画像が固定している場合、液晶層3表裏に形成す
る一対の透明電極の少なくとも一方を表示させる画像の
形状にパターンニングしたものとすることによりメモリ
ー性のない液晶層を使用することもできる。この表示媒
体1に画像を表示させる際は、前記一対の透明電極及び
電源を用いて液晶層に電場を印加することにより行わ
れ、読み取りは、電場を印加したまま前記液晶層に可視
光を照射し、前記液晶層に表示された画像を可視化する
偏光層を前記液晶層に対向して配置することにより可視
化させることができる。
5に電場を印加して画像を表示させる方式で、かつ表示
させる画像が固定している場合、液晶層3表裏に形成す
る一対の透明電極の少なくとも一方を表示させる画像の
形状にパターンニングしたものとすることによりメモリ
ー性のない液晶層を使用することもできる。この表示媒
体1に画像を表示させる際は、前記一対の透明電極及び
電源を用いて液晶層に電場を印加することにより行わ
れ、読み取りは、電場を印加したまま前記液晶層に可視
光を照射し、前記液晶層に表示された画像を可視化する
偏光層を前記液晶層に対向して配置することにより可視
化させることができる。
【0029】本発明に係る液晶層3は、例えば透明高分
子フィルムからなる透明皮膜4に液晶物質5が封入され
てなるマイクロカプセル6の集合体である。
子フィルムからなる透明皮膜4に液晶物質5が封入され
てなるマイクロカプセル6の集合体である。
【0030】本発明に係る液晶層3は、後述するような
マイクロカプセル6中に二色性色素を含有する形態では
なく、マイクロカプセル6を各種色素と混合して塗布成
膜することにより着色された液晶層3を形成することも
可能である。
マイクロカプセル6中に二色性色素を含有する形態では
なく、マイクロカプセル6を各種色素と混合して塗布成
膜することにより着色された液晶層3を形成することも
可能である。
【0031】本発明に係る液晶物質5としてはフッ素系
液晶、シアノ系液晶、エステル系液晶等がある。具体的
には例えば下記構造式(1)〜(10)で示されるよう
な各種液晶化合物単独およびこれらの混合した組成物が
挙げられる。
液晶、シアノ系液晶、エステル系液晶等がある。具体的
には例えば下記構造式(1)〜(10)で示されるよう
な各種液晶化合物単独およびこれらの混合した組成物が
挙げられる。
【化1】
【化2】 [式中、R、Xはそれぞれ単独でアルキル基、アルコキ
シ基、アルキルフェニル基、アルコキシアルキルフェニ
ル基、アルコキシフェニル基、アルキルシクロヘキシル
基、アルコキシアルキルシクロヘキシル基、アルキルシ
クロヘキシルフェニル基、シアノフェニル基、シアノ
基、ハロゲン原子、フルオロメチル基、フィリオロメト
キシ基、アルキルフェニルアルキル基、アルコキシアル
キルフェニルアルキル基、アルコキシアルキルシクロヘ
キシルアルキル基、アルキルシクロヘキシルアルキル
基、アルコキシアルコキシシクロヘキシルアルキル基、
アルコキシフェニルアルキル基、アルキルシクロヘキシ
ルフェニルアルキル基を示し、Yは水素原子、ハロゲン
原子を示し、さらにこれらのアルキル鎖およびアルコキ
シ鎖中に光学活性中心を有しても良い。また、R、X中
のフェニル基またはフェノキシ基はフッ素原子、塩素原
子等のハロゲン原子で置換されていても良い。また、各
式中のフェニレン基は一個または二個フッ素原子、塩素
原子等のハロゲン原子で置換されていても良い。] 式中の液晶化合物はいずれも誘電異方性が正であるが、
誘電異方性が負の公知の液晶も誘電異方性が正の液昆と
混合して、全体として正の液晶にして用いることができ
る。また、誘電異方性が負の液晶でも、適当な素子構成
および駆動方式を用いればそのまま使用できる。上記液
晶物質中にはカイラル剤が添加されていてもよい。
シ基、アルキルフェニル基、アルコキシアルキルフェニ
ル基、アルコキシフェニル基、アルキルシクロヘキシル
基、アルコキシアルキルシクロヘキシル基、アルキルシ
クロヘキシルフェニル基、シアノフェニル基、シアノ
基、ハロゲン原子、フルオロメチル基、フィリオロメト
キシ基、アルキルフェニルアルキル基、アルコキシアル
キルフェニルアルキル基、アルコキシアルキルシクロヘ
キシルアルキル基、アルキルシクロヘキシルアルキル
基、アルコキシアルコキシシクロヘキシルアルキル基、
アルコキシフェニルアルキル基、アルキルシクロヘキシ
ルフェニルアルキル基を示し、Yは水素原子、ハロゲン
原子を示し、さらにこれらのアルキル鎖およびアルコキ
シ鎖中に光学活性中心を有しても良い。また、R、X中
のフェニル基またはフェノキシ基はフッ素原子、塩素原
子等のハロゲン原子で置換されていても良い。また、各
式中のフェニレン基は一個または二個フッ素原子、塩素
原子等のハロゲン原子で置換されていても良い。] 式中の液晶化合物はいずれも誘電異方性が正であるが、
誘電異方性が負の公知の液晶も誘電異方性が正の液昆と
混合して、全体として正の液晶にして用いることができ
る。また、誘電異方性が負の液晶でも、適当な素子構成
および駆動方式を用いればそのまま使用できる。上記液
晶物質中にはカイラル剤が添加されていてもよい。
【0032】本発明に係るマイクロカプセル6は、直径
1〜20μm、より好ましくは2〜6μmの範囲の大き
さを有することが望ましい。大きすぎると画素が荒くな
り、またマイクロカプセル強度が低下して液晶漏れが生
じ易くなる恐れがある。小さすぎると表示電圧が高くな
る。
1〜20μm、より好ましくは2〜6μmの範囲の大き
さを有することが望ましい。大きすぎると画素が荒くな
り、またマイクロカプセル強度が低下して液晶漏れが生
じ易くなる恐れがある。小さすぎると表示電圧が高くな
る。
【0033】本発明に係るマイクロカプセル6を構成す
る透明皮膜4の厚さは0.01〜1μmの範囲であるこ
とが望ましい。厚すぎると液晶量が減って表示特性が低
下するからであり、薄すぎるとカプセル強度が低下して
液晶漏れが生じ易くなる恐れがあるからである。
る透明皮膜4の厚さは0.01〜1μmの範囲であるこ
とが望ましい。厚すぎると液晶量が減って表示特性が低
下するからであり、薄すぎるとカプセル強度が低下して
液晶漏れが生じ易くなる恐れがあるからである。
【0034】本発明に係るマイクロカプセル6において
は、透明皮膜4中に液晶物質5の他に二色性色素を含有
していることが望ましい。それにより液晶層3の表示を
カラー化することができる。
は、透明皮膜4中に液晶物質5の他に二色性色素を含有
していることが望ましい。それにより液晶層3の表示を
カラー化することができる。
【0035】二色性色素は可視光に対する分子吸収軸が
あり、それに垂直な方向の偏光成分は吸収しない特徴を
有する。したがって、二色性色素の配向が一方向に揃っ
た場合には分子吸収軸に平行な偏光成分の光は吸収する
が垂直な成分の光は吸収しない。
あり、それに垂直な方向の偏光成分は吸収しない特徴を
有する。したがって、二色性色素の配向が一方向に揃っ
た場合には分子吸収軸に平行な偏光成分の光は吸収する
が垂直な成分の光は吸収しない。
【0036】したがって二色性色素分子及び液晶物質5
全体が一方向にそろっていた液晶層3に電場等外部エネ
ルギーを作用させて二色性色素分子を液晶物質5ととも
に一部初期方向と垂直な方向に変化させる。全偏光成分
を有する光を照射した場合には共に偏光成分の一方を吸
収することにより人間の目には画像は認められない。し
かし、偏光層7を介して、たとえば初期配向に平行な成
分の光だけを透過させると初期配向の部分は光を吸収す
るが、外場により配向を垂直に変化させた領域は光を吸
収せず、人問の目に画像として認識される。二色性色素
分子及び液晶物質5の初期配向がランダムの場合にもコ
ントラスト比は低下するがやはり偏光層7を介して画像
が認識できる。
全体が一方向にそろっていた液晶層3に電場等外部エネ
ルギーを作用させて二色性色素分子を液晶物質5ととも
に一部初期方向と垂直な方向に変化させる。全偏光成分
を有する光を照射した場合には共に偏光成分の一方を吸
収することにより人間の目には画像は認められない。し
かし、偏光層7を介して、たとえば初期配向に平行な成
分の光だけを透過させると初期配向の部分は光を吸収す
るが、外場により配向を垂直に変化させた領域は光を吸
収せず、人問の目に画像として認識される。二色性色素
分子及び液晶物質5の初期配向がランダムの場合にもコ
ントラスト比は低下するがやはり偏光層7を介して画像
が認識できる。
【0037】前記二色性色素としては、例えば式(1
1)〜(19)に示すイエロー色素、式(20)〜(2
7)に示すマゼンタ色素、式(28)〜(31)に示す
シアン色素が用いられる。二色性色素の液晶物質に対す
る重量比は、0.01〜10%、好ましくは0.1から
5%である。重量比が低い場合、コントラストが十分に
向上しない。重量比が高すぎる場合、やはり色が濃く付
きすぎるためコントラストが低下する。
1)〜(19)に示すイエロー色素、式(20)〜(2
7)に示すマゼンタ色素、式(28)〜(31)に示す
シアン色素が用いられる。二色性色素の液晶物質に対す
る重量比は、0.01〜10%、好ましくは0.1から
5%である。重量比が低い場合、コントラストが十分に
向上しない。重量比が高すぎる場合、やはり色が濃く付
きすぎるためコントラストが低下する。
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】 本発明に係るマイクロカプセル6の作成方法としては膜
乳化法、相分離法、液中乾燥法、界面重合法、in S
itu重合法、液中硬化皮膜法、噴霧乾燥法等の従来行
われているマイクロカプセル化法で作成することができ
る。
乳化法、相分離法、液中乾燥法、界面重合法、in S
itu重合法、液中硬化皮膜法、噴霧乾燥法等の従来行
われているマイクロカプセル化法で作成することができ
る。
【0038】透明皮膜4の材質としては、例えば、ポリ
エチレン類、塩素化ポリエチレン類、エチレンー酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル酸−無水マレイン酸
共重合体、等のエチレン共重合体、ポリブタジエン類、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
−ト、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル類、
ポリプロピレン類、ポリイソブチレン類、ポリ塩化ビニ
ル類、天然ゴム類、ポリ塩化ビニリデン類、ポリ酢酸ビ
ニル類、ポリビニルアルコール類、ポリビニルアセター
ル類、ポリビニルブチラール類、四フッ化エチレン樹
脂、三フッ化エチレン樹脂、フッ化エチレン−プロピレ
ン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、フッ化ビニル樹脂、四
フッ化エチレン−パープルオロアルコキシエチレン共重
合体、四フッ化エチレン−パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体、四フッ化エチレン−六フッ化プロピ
レン共重合体、四フッ化エチレン−エチレン共重合体等
の四フッ化エチレン共重合体、合フッ素ポリベンゾオキ
サゾール等のフッ素樹脂類、アクリル樹脂類、メタクリ
ル樹脂類、フマル酸樹脂類、マレイン酸樹脂類、ポリア
クリロニトリル、アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン共重合体等のアクリロニトリル共重合体、ポリスチ
レン、スチレン・アクリロニトリル共重合体、アセター
ル樹脂、ナイロン66等のポリアミド類、ポリカーボネ
ート類、ポリエステルカーボネート類、セルロース樹脂
類、フエノール樹脂類、ユリア樹脂類、エポキシ樹脂
類、不飽和ポリエステル樹脂類、アルキド樹脂類、メラ
ミン樹脂類、ポリウレタン類、ジアリールフタレート
類、ポリフェニレンオキサイド類、ポリフェニレンスル
フィド類、ポリスルフォン類、ポリフェニルサルフォン
類、シリコーン樹脂類、ポリイミド類、ビスマレイミド
トリアジン樹脂類、ポリイミドアミド類、ポリエーテル
イミド類、ポリビニルカルバゾール類、ノルボルネン系
非晶質ポリオレフィン、セルロース類等ほとんどすべて
の高分子の材質を用いることができる。
エチレン類、塩素化ポリエチレン類、エチレンー酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル酸−無水マレイン酸
共重合体、等のエチレン共重合体、ポリブタジエン類、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
−ト、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル類、
ポリプロピレン類、ポリイソブチレン類、ポリ塩化ビニ
ル類、天然ゴム類、ポリ塩化ビニリデン類、ポリ酢酸ビ
ニル類、ポリビニルアルコール類、ポリビニルアセター
ル類、ポリビニルブチラール類、四フッ化エチレン樹
脂、三フッ化エチレン樹脂、フッ化エチレン−プロピレ
ン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、フッ化ビニル樹脂、四
フッ化エチレン−パープルオロアルコキシエチレン共重
合体、四フッ化エチレン−パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体、四フッ化エチレン−六フッ化プロピ
レン共重合体、四フッ化エチレン−エチレン共重合体等
の四フッ化エチレン共重合体、合フッ素ポリベンゾオキ
サゾール等のフッ素樹脂類、アクリル樹脂類、メタクリ
ル樹脂類、フマル酸樹脂類、マレイン酸樹脂類、ポリア
クリロニトリル、アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン共重合体等のアクリロニトリル共重合体、ポリスチ
レン、スチレン・アクリロニトリル共重合体、アセター
ル樹脂、ナイロン66等のポリアミド類、ポリカーボネ
ート類、ポリエステルカーボネート類、セルロース樹脂
類、フエノール樹脂類、ユリア樹脂類、エポキシ樹脂
類、不飽和ポリエステル樹脂類、アルキド樹脂類、メラ
ミン樹脂類、ポリウレタン類、ジアリールフタレート
類、ポリフェニレンオキサイド類、ポリフェニレンスル
フィド類、ポリスルフォン類、ポリフェニルサルフォン
類、シリコーン樹脂類、ポリイミド類、ビスマレイミド
トリアジン樹脂類、ポリイミドアミド類、ポリエーテル
イミド類、ポリビニルカルバゾール類、ノルボルネン系
非晶質ポリオレフィン、セルロース類等ほとんどすべて
の高分子の材質を用いることができる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。 (実施例1)以下のようにして、図2に示す表示媒体を
作製した。
作製した。
【0040】図2において、表示媒体21は、基体22
上に液晶層23を備えている。液晶層23は透明皮膜2
4中に液晶物質25を封入してなるマイクロカプセル2
6の集合体である。液晶層23の基体22の側とは反対
側の表面には透明高分子フィルムからなる保護層27が
形成されている。また、基体22と液晶層23の間に透
明電極28、保護層27表面で液晶層23の反対側にパ
ターンニングされた透明電極28′が設けられている。
また、透明電極28′の表面にはさらに透明高分子フィ
ルムからなる保護層29が設けられている。
上に液晶層23を備えている。液晶層23は透明皮膜2
4中に液晶物質25を封入してなるマイクロカプセル2
6の集合体である。液晶層23の基体22の側とは反対
側の表面には透明高分子フィルムからなる保護層27が
形成されている。また、基体22と液晶層23の間に透
明電極28、保護層27表面で液晶層23の反対側にパ
ターンニングされた透明電極28′が設けられている。
また、透明電極28′の表面にはさらに透明高分子フィ
ルムからなる保護層29が設けられている。
【0041】<マイクロカプセル26の作成>まず、マ
イクロカプセル26を作製した。
イクロカプセル26を作製した。
【0042】液晶物質25としてチッソ社製フッ素液晶
(LIXON5052)80重量部、親水性のメチルメ
タクリレートモノマー7重量部、疎水性のイソブチルメ
タクリレート7重量部、架橋剤としてエチレングリコー
ルジメタクリレート1重量部、ベンゾイルパーオキサイ
ド0.2重量部を混合溶解し、伊勢化学製の膜乳化装置
で平均孔径1.4μmの多孔質ガラスチューブを通し
て、0.3重量%のポリビニルアルコール水溶液流の中
に押し出し平均粒径2μmのエマルジョンを得た。この
エマルジョンを85℃で重合した。1時間重合後、0.
5μmのフィルターで濾過し、3回純水で洗浄し、液晶
物質25が透明高分子からなる透明皮膜24で包含され
た平均粒径2μmのマイクロカプセル26を得た。この
マイクロカプセル26を10%イソプロピルアルコール
水に30%分散させた。なお、分散液には前もって4%
のヒドロキシエチルセルロースを溶解させておいた。
(LIXON5052)80重量部、親水性のメチルメ
タクリレートモノマー7重量部、疎水性のイソブチルメ
タクリレート7重量部、架橋剤としてエチレングリコー
ルジメタクリレート1重量部、ベンゾイルパーオキサイ
ド0.2重量部を混合溶解し、伊勢化学製の膜乳化装置
で平均孔径1.4μmの多孔質ガラスチューブを通し
て、0.3重量%のポリビニルアルコール水溶液流の中
に押し出し平均粒径2μmのエマルジョンを得た。この
エマルジョンを85℃で重合した。1時間重合後、0.
5μmのフィルターで濾過し、3回純水で洗浄し、液晶
物質25が透明高分子からなる透明皮膜24で包含され
た平均粒径2μmのマイクロカプセル26を得た。この
マイクロカプセル26を10%イソプロピルアルコール
水に30%分散させた。なお、分散液には前もって4%
のヒドロキシエチルセルロースを溶解させておいた。
【0043】<表示媒体21の作成>前記マイクロカプ
セル26を含む分散液を用いて図2に示す表示媒体21
を作製した。
セル26を含む分散液を用いて図2に示す表示媒体21
を作製した。
【0044】まず、マイクロテック社製のスクリーン印
刷機により10x40mmの広さで前記分散液をあらか
じめ透明電極28が印刷されたPET(ポリエチレンテ
レフタレート)フィルムからなる基体22上に印刷する
ことによりマイクロカプセル26の集合体である液晶層
23を形成した。80℃で2時間乾燥させた後、液晶層
23上にゼラチンからなる保護層27を形成した。その
上にあらかじめ表示させる画像の形状にパターニングさ
れた透明電極28′付き透明高分子フィルムからなる保
護層29を積層し、表示媒体21を得た。
刷機により10x40mmの広さで前記分散液をあらか
じめ透明電極28が印刷されたPET(ポリエチレンテ
レフタレート)フィルムからなる基体22上に印刷する
ことによりマイクロカプセル26の集合体である液晶層
23を形成した。80℃で2時間乾燥させた後、液晶層
23上にゼラチンからなる保護層27を形成した。その
上にあらかじめ表示させる画像の形状にパターニングさ
れた透明電極28′付き透明高分子フィルムからなる保
護層29を積層し、表示媒体21を得た。
【0045】得られた液晶層23を偏光顕微鏡で観察し
た結果、マイクロカプセル26中に封入された液晶物質
25を構成する液晶分子はランダム配向であった。
た結果、マイクロカプセル26中に封入された液晶物質
25を構成する液晶分子はランダム配向であった。
【0046】<画像の観察>次に図3に示す画像書き込
み・読み出し装置を用いて、上記表示媒体21(31)
に画像を表示した。
み・読み出し装置を用いて、上記表示媒体21(31)
に画像を表示した。
【0047】画像書き込み・読み出し装置は、表示媒体
31に可視光を入射する白色の光源32と、光路調整用
のレンズ33、33′と、表示媒体31の上下に対向し
て配置される2枚の直交した偏光層34、34′および
表示媒体31の液晶層表面に設けられた一対の透明電極
に電場を印加する電源35と、イメージセンサー36
と、イメージセンサ36の画像を表示するCRT37か
ら成る。電源35は表示媒体31の透明電極に接続され
ている。
31に可視光を入射する白色の光源32と、光路調整用
のレンズ33、33′と、表示媒体31の上下に対向し
て配置される2枚の直交した偏光層34、34′および
表示媒体31の液晶層表面に設けられた一対の透明電極
に電場を印加する電源35と、イメージセンサー36
と、イメージセンサ36の画像を表示するCRT37か
ら成る。電源35は表示媒体31の透明電極に接続され
ている。
【0048】表示媒体31に対し、画像を表示させる際
には、電源35から表示媒体31の液晶層に設けられた
透明電極に電場を印加した。
には、電源35から表示媒体31の液晶層に設けられた
透明電極に電場を印加した。
【0049】表示媒体31に表示された画像を読み出す
際には、表示媒体31に対し、電源35から表示媒体3
1の液晶層に設けられた透明電極に電場を印加しつつ光
源32から白色光を偏光層34を通して表示媒体31の
液晶層に照射し、偏光層34′を介してイメージセンサ
36にて液晶層に表示された画像を検知し、CRT37
にて観察した。
際には、表示媒体31に対し、電源35から表示媒体3
1の液晶層に設けられた透明電極に電場を印加しつつ光
源32から白色光を偏光層34を通して表示媒体31の
液晶層に照射し、偏光層34′を介してイメージセンサ
36にて液晶層に表示された画像を検知し、CRT37
にて観察した。
【0050】表示媒体31の液晶層に表示された画像を
観察した結果、偏光層34、34′がない場合には全面
白色で画像が確認できなかった。しかし表示媒体31の
液晶層に表示された画像を偏光層34、34′を配置し
て観察した結果を図4に示す。図4に示すように白色背
景41にAという黒色文字画像42が認識された。 (実施例2) <表示媒体21の作成>実施例1で得られた前記マイク
ロカプセル26を含む分散液を用いて実施例とは基体の
材料などを実施例1とは変えて図2に示す表示媒体を作
製した。
観察した結果、偏光層34、34′がない場合には全面
白色で画像が確認できなかった。しかし表示媒体31の
液晶層に表示された画像を偏光層34、34′を配置し
て観察した結果を図4に示す。図4に示すように白色背
景41にAという黒色文字画像42が認識された。 (実施例2) <表示媒体21の作成>実施例1で得られた前記マイク
ロカプセル26を含む分散液を用いて実施例とは基体の
材料などを実施例1とは変えて図2に示す表示媒体を作
製した。
【0051】実施例1で得られた分散液をマイクロテッ
ク社製のスクリーン印刷機により10x40mmの広さ
であらかじめ透明電極28が形成された紙からなる基体
22上に印刷に印刷することによりマイクロカプセル2
6の集合体である液晶層23を形成した。80℃で2時
間乾燥させた後、前記液晶層23上にゼラチンからなる
保護層27を形成した。その上に表示させる画像の形状
にパターニングした透明電極28付き透明高分子フィル
ムからなる保護層29を積層し、表示媒体21を得た。
ク社製のスクリーン印刷機により10x40mmの広さ
であらかじめ透明電極28が形成された紙からなる基体
22上に印刷に印刷することによりマイクロカプセル2
6の集合体である液晶層23を形成した。80℃で2時
間乾燥させた後、前記液晶層23上にゼラチンからなる
保護層27を形成した。その上に表示させる画像の形状
にパターニングした透明電極28付き透明高分子フィル
ムからなる保護層29を積層し、表示媒体21を得た。
【0052】偏光顕微鏡観察の結果、マイクロカプセル
26液晶物質を構成する液晶分子はランダム配向であっ
た。
26液晶物質を構成する液晶分子はランダム配向であっ
た。
【0053】<画像の観察>次に、図3に示す画像書き
込み・読み出し装置を用いて、実施例1と同様に上記表
示媒体21(31)の液晶層に画像を表示した。
込み・読み出し装置を用いて、実施例1と同様に上記表
示媒体21(31)の液晶層に画像を表示した。
【0054】この装置を用いて、表示媒体31の液晶層
に表示された画像を観察したところ透明電極部がまわり
よりも明るくなり認識された。 (実施例3)以下のようにして、図1に示す表示媒体を
作製した。
に表示された画像を観察したところ透明電極部がまわり
よりも明るくなり認識された。 (実施例3)以下のようにして、図1に示す表示媒体を
作製した。
【0055】<マイクロカプセル6の作成>三井東圧社
製の黒色二色性色素S−435を、液晶物質5であるチ
ッソ社製フッ素液晶(L1XON5052)80重量部
に1重量%溶解させたもの80重量部、親水性のメチル
メタクリレートモノマー14重量部、架橋剤としてエチ
レングリコールジメタクリレート1重量部、ベンゾイル
パーオキサイド0.2重量部を混合溶解し、伊勢化学製
の膜乳化装置で平均孔径1.4μmの多孔質ガラスチュ
ーブを通して、0.3重量%のポリビニルアルコール水
溶液流の中に押し出し平均粒径2μmのエマルジョンを
得た。このエマルジョンを85℃で重合した。1時間重
合後、0.5μmのフィルターで濾過し、3回純水で洗
浄し液晶物質5と二色性色素が透明高分子からなる透明
皮膜4で包含された平均粒径2μmのマイクロカプセル
6を得た。このマイクロカプセル6を10%イソプロピ
ルアルコール水に30%分散させた。なお、分散液には
前もって4%のヒドロキシエチルセルロースを溶解させ
ておいた。
製の黒色二色性色素S−435を、液晶物質5であるチ
ッソ社製フッ素液晶(L1XON5052)80重量部
に1重量%溶解させたもの80重量部、親水性のメチル
メタクリレートモノマー14重量部、架橋剤としてエチ
レングリコールジメタクリレート1重量部、ベンゾイル
パーオキサイド0.2重量部を混合溶解し、伊勢化学製
の膜乳化装置で平均孔径1.4μmの多孔質ガラスチュ
ーブを通して、0.3重量%のポリビニルアルコール水
溶液流の中に押し出し平均粒径2μmのエマルジョンを
得た。このエマルジョンを85℃で重合した。1時間重
合後、0.5μmのフィルターで濾過し、3回純水で洗
浄し液晶物質5と二色性色素が透明高分子からなる透明
皮膜4で包含された平均粒径2μmのマイクロカプセル
6を得た。このマイクロカプセル6を10%イソプロピ
ルアルコール水に30%分散させた。なお、分散液には
前もって4%のヒドロキシエチルセルロースを溶解させ
ておいた。
【0056】<表示媒体1の作成>前記マイクロカプセ
ル6を含む分散液を用いて図1に示す表示媒体1を作製
した。
ル6を含む分散液を用いて図1に示す表示媒体1を作製
した。
【0057】まず、マイクロテック社製のスクリーン印
刷機により10x40mmの広さでPETフィルムから
なる基体2上に前記分散液を印刷することによりマイク
ロカプセル6の集合体である液晶層3を形成した。80
℃で2時間乾燥させた後、液晶層3上にゼラチンからな
る保護層7を形成した。その上にシリコーンハードコー
ト層(図示せず)を形成し、表示媒体1を得た。
刷機により10x40mmの広さでPETフィルムから
なる基体2上に前記分散液を印刷することによりマイク
ロカプセル6の集合体である液晶層3を形成した。80
℃で2時間乾燥させた後、液晶層3上にゼラチンからな
る保護層7を形成した。その上にシリコーンハードコー
ト層(図示せず)を形成し、表示媒体1を得た。
【0058】得られた液晶層3を偏光顕微鏡で観察した
結果、マイクロカプセル6中の液晶物質5はバイポーラ
配向であり、軸はフィルム面に対して平行であった。た
だし、配向軸の方向はマイクロカプセル間でランダムで
あった。
結果、マイクロカプセル6中の液晶物質5はバイポーラ
配向であり、軸はフィルム面に対して平行であった。た
だし、配向軸の方向はマイクロカプセル間でランダムで
あった。
【0059】<画像の表示・及び観察>次に液晶層3の
任意の微少領域に対して水平に強電場を印加できる画像
書き込み装置を用いて上記表示装置1の液晶層3に画像
を表示した。画像は電場の印加を止めた後も残りメモリ
ー性が認められた。画像の読み出しは、前記表示媒体1
の表面に偏光層7をかざして目視にて行った。表示媒体
1の液晶層3に表示された画像を偏光層7を通して観察
した結果を図5に示す。図5に示すように偏光層7を通
して見たところ、白色背景51にAという黒色文字画像
52が認識された。偏光層7のない場合には全面黒色で
あった。
任意の微少領域に対して水平に強電場を印加できる画像
書き込み装置を用いて上記表示装置1の液晶層3に画像
を表示した。画像は電場の印加を止めた後も残りメモリ
ー性が認められた。画像の読み出しは、前記表示媒体1
の表面に偏光層7をかざして目視にて行った。表示媒体
1の液晶層3に表示された画像を偏光層7を通して観察
した結果を図5に示す。図5に示すように偏光層7を通
して見たところ、白色背景51にAという黒色文字画像
52が認識された。偏光層7のない場合には全面黒色で
あった。
【0060】次に前記画像書き込み装置で全面に平行電
場を印加した。その結果画像は消去された。再び画像書
き込み装置で、消去した方向とは垂直の方向の電場を印
加して画像が形成できることが確認できた。
場を印加した。その結果画像は消去された。再び画像書
き込み装置で、消去した方向とは垂直の方向の電場を印
加して画像が形成できることが確認できた。
【0061】(実施例4)以下のようにして、図1に示
す表示媒体を作製した。 <マイクロカプセル6の作成>三井東圧社製の黒色二色
性色素S−435を、液晶物質5であるメルク社製液晶
ZLI−1695に1重量%溶解させたもの80重量
部、メチルメタクリレート14重量部、架橋剤としてエ
チレングリコールジメタクリレート1重量部、ベンゾイ
ルパーオキサイド0.2重量部を混合溶解し、界面活性
剤3重量部、純水300重量部と共にホモジナイサーで
乳化した後、500rpmで攪拌し、上記液晶組成物を
85℃で重合した。1時間重合後、0.5μmのフィル
ターで濾過し、3回純水で洗浄し液晶物質5と二色性色
素が透明高分子からなる透明皮膜4で包含された平均粒
径1.5μmのマイクロカプセル6を得た。前記マイク
ロカプセル6を10%イソプロピルアルコール水に5%
分散させ、分散液を作製した。
す表示媒体を作製した。 <マイクロカプセル6の作成>三井東圧社製の黒色二色
性色素S−435を、液晶物質5であるメルク社製液晶
ZLI−1695に1重量%溶解させたもの80重量
部、メチルメタクリレート14重量部、架橋剤としてエ
チレングリコールジメタクリレート1重量部、ベンゾイ
ルパーオキサイド0.2重量部を混合溶解し、界面活性
剤3重量部、純水300重量部と共にホモジナイサーで
乳化した後、500rpmで攪拌し、上記液晶組成物を
85℃で重合した。1時間重合後、0.5μmのフィル
ターで濾過し、3回純水で洗浄し液晶物質5と二色性色
素が透明高分子からなる透明皮膜4で包含された平均粒
径1.5μmのマイクロカプセル6を得た。前記マイク
ロカプセル6を10%イソプロピルアルコール水に5%
分散させ、分散液を作製した。
【0062】<表示媒体1の作成>前記マイクロカプセ
ル6を含む分散液を用いて、図1に示す表示媒体1を作
製した。
ル6を含む分散液を用いて、図1に示す表示媒体1を作
製した。
【0063】まず、前記分散液を、PETフィルムから
なる基体2上に塗布乾燥しマイクロカプセル6の集合体
である液晶層3を形成した。80℃でテフロン板を押し
つけながら水平方向にわずかにずらした。室温にまで冷
却した後、テフロン板をはずした。液晶層3にゼラチン
からなる保護膜7を形成し、その上にシリコーンハード
コート層(図示せず)を形成し、表示媒体1を得た。
なる基体2上に塗布乾燥しマイクロカプセル6の集合体
である液晶層3を形成した。80℃でテフロン板を押し
つけながら水平方向にわずかにずらした。室温にまで冷
却した後、テフロン板をはずした。液晶層3にゼラチン
からなる保護膜7を形成し、その上にシリコーンハード
コート層(図示せず)を形成し、表示媒体1を得た。
【0064】得られた液晶層3を顕微鏡観測したとこ
ろ、液晶物質5の分子の配向は基板に対してほぼ平行で
かつ、テフロン板をずらした方向に配向していた。
ろ、液晶物質5の分子の配向は基板に対してほぼ平行で
かつ、テフロン板をずらした方向に配向していた。
【0065】<画像の表示・及び観察>次に液晶層3の
任意の微少領域に対して水平に強電場を印加できる画像
書き込み装置を用いて表示媒体1の液晶層3に画像を表
示した。画像は電場の印加を止めた後も残りメモリー性
が認められた。画像の読み出しは、前記表示媒体1の表
面に偏光層7をかざして目視にて行った。表示媒体1の
液晶層3に表示された画像を偏光層7を通して観察した
結果を図5に示す。図5に示すように偏光層7を通して
見たところ、白色背景51にAという黒色文字画像52
が認識された。偏光層7のない場合には全面黒色であっ
た。
任意の微少領域に対して水平に強電場を印加できる画像
書き込み装置を用いて表示媒体1の液晶層3に画像を表
示した。画像は電場の印加を止めた後も残りメモリー性
が認められた。画像の読み出しは、前記表示媒体1の表
面に偏光層7をかざして目視にて行った。表示媒体1の
液晶層3に表示された画像を偏光層7を通して観察した
結果を図5に示す。図5に示すように偏光層7を通して
見たところ、白色背景51にAという黒色文字画像52
が認識された。偏光層7のない場合には全面黒色であっ
た。
【0066】次に前記画像書き込み装置で全面に平行電
場を印加した。その結果画像は消去された。再び画像書
き込み装置で、消去した方向とは垂直の方向の電場を印
加して画像が形成できることが確認できた。 (実施例5)以下のようにして図1に示す表示媒体を作
製した。 <マイクロカプセル6の作成>三井東圧社製の黒色二色
性色素S−435を、液晶物質5であるガラス転移温度
が80℃のネマティック液晶に1重量%溶解させたもの
80重量部、ジイソブチルフマレート14重量部、架橋
剤としてエチレングリコールジメタクリレート1重量
部、ベシゾイルパーオキサイド0.2重量部を混合溶解
し、界面活性剤3重量部、純水300重量部と共にホモ
ジナイサーで乳化した後、300rpmで攪拌し、上記
液晶組成物を85℃で重合した。1時間重合後、1μm
のフィルターで濾過し、3回純水で洗浄し液晶物質5と
二色性色素が透明高分子からなる透明皮膜4で包含され
た平均粒径3μmのマイクロカプセル6を得た。前記マ
イクロカプセル6を10%イソプロピルアルコール水に
5%分散させ分散液を作製した。
場を印加した。その結果画像は消去された。再び画像書
き込み装置で、消去した方向とは垂直の方向の電場を印
加して画像が形成できることが確認できた。 (実施例5)以下のようにして図1に示す表示媒体を作
製した。 <マイクロカプセル6の作成>三井東圧社製の黒色二色
性色素S−435を、液晶物質5であるガラス転移温度
が80℃のネマティック液晶に1重量%溶解させたもの
80重量部、ジイソブチルフマレート14重量部、架橋
剤としてエチレングリコールジメタクリレート1重量
部、ベシゾイルパーオキサイド0.2重量部を混合溶解
し、界面活性剤3重量部、純水300重量部と共にホモ
ジナイサーで乳化した後、300rpmで攪拌し、上記
液晶組成物を85℃で重合した。1時間重合後、1μm
のフィルターで濾過し、3回純水で洗浄し液晶物質5と
二色性色素が透明高分子からなる透明皮膜4で包含され
た平均粒径3μmのマイクロカプセル6を得た。前記マ
イクロカプセル6を10%イソプロピルアルコール水に
5%分散させ分散液を作製した。
【0067】<表示媒体1の作成>前記マイクロカプセ
ル6を含む分散液を用いて、図1に示す表示媒体1を作
製した。
ル6を含む分散液を用いて、図1に示す表示媒体1を作
製した。
【0068】まず、前記分散液を、PETフィルムから
なる基体22上に塗布乾燥しマイクロカプセル6の集合
体である液晶層3を形成した。90℃でテフロン板を押
しつけながら水平方向にわずかにずらした。室温にまで
冷却した後、テフロン板をはずした。液晶層3にゼラチ
ンからなる保護膜7を形成し、その上にシリコーンハー
ドコート層(図示せず)を形成し、表示媒体1を得た。
なる基体22上に塗布乾燥しマイクロカプセル6の集合
体である液晶層3を形成した。90℃でテフロン板を押
しつけながら水平方向にわずかにずらした。室温にまで
冷却した後、テフロン板をはずした。液晶層3にゼラチ
ンからなる保護膜7を形成し、その上にシリコーンハー
ドコート層(図示せず)を形成し、表示媒体1を得た。
【0069】得られた液晶層3を顕微鏡観測したとこ
ろ、液晶物質5の分子の配向は基板に対してほぼ平行で
かつ、テフロン板をずらした方向に配向していた。
ろ、液晶物質5の分子の配向は基板に対してほぼ平行で
かつ、テフロン板をずらした方向に配向していた。
【0070】<画像の表示・及び観察>次に図6で示す
画像書き込み装置を用いて、表示媒体1の液晶層3に画
像を表示した。画像書き込み装置は、加熱ヘッド61お
よび、液晶層3の任意の微少領域に対して水平に強電場
を印加できる電極ヘッド62と、表示媒体1(64)を
搬送可能なローラー63を有する。画像の表示は、液晶
層3を加熱しつつ電極ヘッド62で電場をかけることに
より行われた。液晶層3に表示された画像は電場の印加
を止め室温に冷却後も残りメモリー性が認められた。加
熱せず電場印加のみでは画像は書き込めなかった。
画像書き込み装置を用いて、表示媒体1の液晶層3に画
像を表示した。画像書き込み装置は、加熱ヘッド61お
よび、液晶層3の任意の微少領域に対して水平に強電場
を印加できる電極ヘッド62と、表示媒体1(64)を
搬送可能なローラー63を有する。画像の表示は、液晶
層3を加熱しつつ電極ヘッド62で電場をかけることに
より行われた。液晶層3に表示された画像は電場の印加
を止め室温に冷却後も残りメモリー性が認められた。加
熱せず電場印加のみでは画像は書き込めなかった。
【0071】画像の読み出しは、前記表示媒体31の表
面に偏光層7をかざして目視にて行った。表示媒体1の
液晶層3に表示された画像を偏光層7を通して観察した
結果を図5に示す。図5に示すように偏光層7を通して
見たところ、白色背景51にAという黒色文字画像52
が認識された。偏光層7のない場合には全面黒色であっ
た。
面に偏光層7をかざして目視にて行った。表示媒体1の
液晶層3に表示された画像を偏光層7を通して観察した
結果を図5に示す。図5に示すように偏光層7を通して
見たところ、白色背景51にAという黒色文字画像52
が認識された。偏光層7のない場合には全面黒色であっ
た。
【0072】次に前記画像書き込み装置で加熱しながら
全面に平行電場を印加した。その結果画像は消去され
た。再び書き込み装置で、消去した方向とは垂直の方向
の電場を印加して画像が形成できることが確認できた。
全面に平行電場を印加した。その結果画像は消去され
た。再び書き込み装置で、消去した方向とは垂直の方向
の電場を印加して画像が形成できることが確認できた。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、目視では認識できず、
特定手段により認識可能となる画像情報を表示すること
ができ、しかもその画像の書き換えを行うことができる
が、第三者が容易に行えないようにする表示媒体、画像
読み取り装置、画像書き込み装置、及び画像読み取り方
法を提供することができる。
特定手段により認識可能となる画像情報を表示すること
ができ、しかもその画像の書き換えを行うことができる
が、第三者が容易に行えないようにする表示媒体、画像
読み取り装置、画像書き込み装置、及び画像読み取り方
法を提供することができる。
【図1】 本発明の表示媒体の一例を示す概略図。
【図2】 本発明の表示媒体の一例を示す概略図。
【図3】 本発明に係る画像書き込み読み出し装置を示
す概略図。
す概略図。
【図4】 表示媒体の液晶層に表示された画像を偏光層
を介して観察した結果を示す概略図。
を介して観察した結果を示す概略図。
【図5】 表示媒体の液晶層に表示された画像を偏光層
を通して観察した結果を示す概略図。
を通して観察した結果を示す概略図。
【図6】 本発明に係る画像書き込み装置を示す概略
図。
図。
1…表示媒体 2…基体 3…液晶層 4…透明皮膜 5…液晶物質 6…マイクロカプセル 7…保護層 8…偏光層 21…表示媒体 22…基体 23…液晶層 24…透明皮膜 25…液晶物質 26…マイクロカプセル 27…保護層 28…透明電極 28′…透明電極 29…保護層 31…表示媒体 32…光源 33…レンズ 33′…レンズ 34…偏光層 34′…偏光層 35…電源 36…イメージセンサ 37…CRT 41…白色背景 42…黒色文字画像 51…白色背景 52…黒色文字画像 61…加熱ヘッド 62…電極ヘッド 63…ローラー 64…表示媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H089 HA06 JA04 KA06 KA09 KA17 QA11 QA16 RA04 TA02 TA15 5C094 AA54 AA56 AA60 BA09 BA43 BA49 EA04 EA05 EB02 ED14 FB01 FB06 GA02 GA10 HA10 5G435 AA00 BB12 DD16 DD17 DD19 DD20 EE11 FF05 HH20 KK05 LL00
Claims (4)
- 【請求項1】基体と、透明皮膜中に少なくとも液晶物質
が封入されてなるマイクロカプセルの集合体が前記基体
表面に形成されてなり前記液晶物質の配向の違いによっ
て画像を表示する液晶層とを備える表示媒体であって、
前記液晶層に表示された画像は前記表示媒体の外部に配
置された偏光層を介して可視化されることを特徴とする
表示媒体。 - 【請求項2】請求項1記載の表示媒体の液晶層に画像を
表示せしめる画像書き込み装置であって、前記液晶層に
前記液晶物質の配向を変化せしめる外部エネルギーを表
示させる画像に対応して印加する手段を具備することを
特徴とする画像書き込み装置。 - 【請求項3】請求項1記載の表示媒体の液晶層に表示さ
れた画像を読み取る画像読み取り装置であって、前記液
晶層に対向して配置し前記液晶層に表示された画像を可
視化する偏光層と、前記可視化された画像を検知するモ
ニターを具備することを特徴とする画像読み取り装置。 - 【請求項4】基体と、透明皮膜中に少なくとも液晶物質
が封入されてなるマイクロカプセルの集合体が前記基体
表面に形成されてなり前記液晶物質の配向の違いによっ
て画像を表示する液晶層とを備える表示媒体の画像読み
取り方法であって、前記表示媒体の外部に配置した偏光
層を介して前記表示媒体を見ることにより、前記画像が
可視化されることを特徴とする画像読み取り方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23957799A JP2001066576A (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | 表示媒体、画像書き込み装置、画像読み取り装置及び画像読み取り方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23957799A JP2001066576A (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | 表示媒体、画像書き込み装置、画像読み取り装置及び画像読み取り方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001066576A true JP2001066576A (ja) | 2001-03-16 |
Family
ID=17046869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23957799A Pending JP2001066576A (ja) | 1999-08-26 | 1999-08-26 | 表示媒体、画像書き込み装置、画像読み取り装置及び画像読み取り方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001066576A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4898701B2 (ja) * | 2004-12-20 | 2012-03-21 | インダストリアル テクノロジー リサーチ インスティチュート | 液晶材料に基づく反射型ディスプレイ |
CN102402035A (zh) * | 2010-09-14 | 2012-04-04 | 三星移动显示器株式会社 | 液晶显示器及制造液晶显示器的方法 |
-
1999
- 1999-08-26 JP JP23957799A patent/JP2001066576A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4898701B2 (ja) * | 2004-12-20 | 2012-03-21 | インダストリアル テクノロジー リサーチ インスティチュート | 液晶材料に基づく反射型ディスプレイ |
CN102402035A (zh) * | 2010-09-14 | 2012-04-04 | 三星移动显示器株式会社 | 液晶显示器及制造液晶显示器的方法 |
US8451392B2 (en) | 2010-09-14 | 2013-05-28 | Samsung Display Co., Ltd. | Liquid crystal display and method of manufacturing liquid crystal display having particular liquid crystal film |
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