JP2001066363A - 空圧機器搭載車両の障害物検出警報装置 - Google Patents

空圧機器搭載車両の障害物検出警報装置

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JP2001066363A
JP2001066363A JP23959899A JP23959899A JP2001066363A JP 2001066363 A JP2001066363 A JP 2001066363A JP 23959899 A JP23959899 A JP 23959899A JP 23959899 A JP23959899 A JP 23959899A JP 2001066363 A JP2001066363 A JP 2001066363A
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air
sensor
brake
vehicle
discharge
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Yuji Kobayashi
祐司 小林
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Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空圧機器からの圧縮エアの排出時に発生する
排気音中に超音波成分が含まれていても、この超音波成
分による障害物検出警報装置の誤作動を確実に防止す
る。 【解決手段】 空圧機器16を搭載した車両に超音波セ
ンサ12が取付けられ、この超音波センサ12が車両に
相対的に接近する障害物を超音波により検出する。運転
者に警報を発する警報手段13が車両の運転席に設けら
れ、コントローラ14が超音波センサ12の検出出力に
基づいて警報手段13を制御する。空圧機器16に供給
された圧縮エアの排出期間又は排出開始時期がエア排出
センサ27により検出され、コントローラ14がエア排
出センサ27の検出出力に基づいて上記排出期間だけ又
は上記排出開始時期から所定時間だけ、超音波センサ1
2の検出出力に拘らず警報手段13を不作動にするよう
に構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に相対的に接
近した障害物を検出する装置に関する。更に詳しくは、
エアブレーキ装置等の空圧機器を搭載した車両における
障害物検出警報装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の障害物検出警報装置とし
て、接近する障害物等を超音波で検出する超音波検知器
の電源投入後、この超音波検知器が車両の走行により発
生する風切り音又はエンジン回転ノイズを検出し、この
風切り音又はエンジン回転ノイズが所定量以上になった
ときに超音波検知器の動作を判定手段が停止させ、更に
超音波検知器が停止状態であるという警報を警報手段が
発するように構成された車載用超音波検知器が開示され
ている(特開平6−194445号)。このように構成
された車載用超音波検知器では、超音波成分を含む風切
り音又はエンジン回転ノイズを検出してシステムが制御
されるので、車速信号を取込まなくても、信頼性の高い
システムを構成できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の特
開平6−194445号公報に示された車載用超音波検
知器では、車両がエアブレーキ装置等の空圧機器を搭載
している場合に、空圧機器から圧縮エアが排出されて排
気音が発生するが、この排気音中に含まれる超音波成分
により超音波検知器が誤検出するおそれがあった。特に
上記排気音源に近い超音波検知器、即ち車両の前面及び
側面に取付けられた左折時巻込み防止用の超音波検知器
が誤検出するおそれがあった。本発明の目的は、空圧機
器からの圧縮エアの排出時に発生する排気音中に超音波
成分が含まれていても、この超音波成分による誤作動を
確実に防止することができる、空圧機器搭載車両の障害
物検出警報装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1及び図5に示すように、空圧機器16を搭載した車
両11に取付けられこの車両11に相対的に接近する障
害物を超音波により検出可能な超音波センサ12と、車
両11の運転席に設けられ運転者に警報を発する警報手
段13と、超音波センサ12の検出出力に基づいて警報
手段13を制御するコントローラ14とを備えた障害物
検出警報装置の改良である。その特徴ある構成は、空圧
機器16に供給された圧縮エアの排出期間又は排出開始
時期がエア排出センサ27により検出され、コントロー
ラ14がエア排出センサ27の検出出力に基づいて上記
排出期間だけ又は上記排出開始時期から所定時間だけ、
超音波センサ12の検出出力に拘らず警報手段13を不
作動にするように構成されたところにある。
【0005】この請求項1に記載された空圧機器搭載車
両の障害物検出警報装置では、空圧機器16に供給され
た圧縮エアが排出されると、この圧縮エアの排出期間又
は排出開始時期がエア排出センサ27により検出され
る。このエア排出センサ27の検出出力に基づいてコン
トローラ14は上記排出期間だけ又は上記排出開始時期
から所定時間だけ超音波センサ12の検出出力に拘らず
警報手段13を不作動にする。この結果、上記圧縮エア
の排気音に超音波成分が含まれていても、警報手段13
が警報を発しないので、上記超音波成分による障害物検
出警報装置の誤作動を確実に防止することができる。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1及び図5に示すように、空圧機器
16がエアブレーキ装置であり、エア排出センサ27が
圧力センサであり、コントローラ14が圧力センサ27
の検出出力に基づいてエアブレーキ装置16のブレーキ
圧力の負の時間変化率を算出するように構成されたこと
を特徴とする。この請求項2に記載された空圧機器搭載
車両の障害物検出警報装置では、運転者がブレーキペダ
ル18を踏込むと、エアブレーキ装置16に圧縮エアが
供給されて車両11が制動され、ブレーキペダル18か
ら足を離すと、エアブレーキ装置16に供給された圧縮
エアが排出されて車両11の制動が解除される。この圧
縮エアの排出時にコントローラ14は圧力センサ27の
検出出力に基づいてブレーキ圧力の時間変化率が負であ
ることを算出し、超音波センサ12の検出出力に拘ら
ず、上記ブレーキ圧力が負の時間変化率である期間だけ
警報手段13を不作動にする。
【0007】請求項3に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図7又は図9に示すように、空圧機器
16がエアブレーキ装置であり、エア排出センサ57が
エアブレーキ装置16のブレーキペダル18の踏込み時
に点灯するストップランプの点灯から消灯に切換わる時
期を検出するストップランプスイッチ、又はエアブレー
キ装置16のブレーキペダル18の踏込み状態から復帰
状態に切換わる時期を検出するブレーキセンサ77であ
ることを特徴とする。この請求項3に記載された空圧機
器搭載車両の障害物検出警報装置では、運転者がブレー
キペダル18を踏込むと、車両が制動され始めるととも
に、ストップランプスイッチ57がオンしてストップラ
ンプが点灯し、運転者がブレーキペダル18から足を離
すと、ブレーキペダル18が復帰するとともに、ストッ
プランプスイッチ57がオフしてストップランプが消灯
する。コントローラ14はストップランプスイッチ57
又はブレーキセンサ77の検出出力に基づいて、超音波
センサ12の検出出力に拘らず、ストップランプが点灯
から消灯に切換わったときから、又はブレーキペダル1
8の角度θ(θはブレーキペダル18の床面に対する傾
斜角度である。)の時間tに対する変化率dθ/dtが
正に切換わったときから所定時間だけ警報手段13を不
作動にする。
【0008】請求項4に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図10に示すように、空圧機器96が
エア切換用電磁弁96aを有し、エア排出センサ97が
エア切換用電磁弁96aを切換えかつエア切換用電磁弁
96aからの圧縮エアの排出開始時期を検出する切換ス
イッチであることを特徴とする。この請求項4に記載さ
れた空圧機器搭載車両の障害物検出警報装置では、空圧
機器96に供給された圧縮エアが排出されるときに、切
換スイッチ97が上記圧縮エアの排出開始時期を検出す
るので、この切換スイッチ97の検出出力に基づいてコ
ントローラ14は上記排出開始時期から所定時間だけ超
音波センサ12の検出出力に拘らず警報手段13を不作
動にする。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1〜図6に示すように、障害物検
出警報装置は車両11に相対的に接近する障害物を超音
波により検出可能な超音波センサ12と、運転者に警報
を発する警報手段13と、超音波センサ12の検出出力
に基づいて警報手段13を制御するコントローラ14と
を備える。この実施の形態では、車両10は空圧機器1
6を搭載したトラックであり(図5及び図6)、空圧機
器16はエアブレーキ装置である(図1)。超音波セン
サ12は図5及び図6に詳しく示すように、トラック1
1前面のフロントバンパ11aの中央上面及び左端上面
に左斜め前方に向けてそれぞれ取付けられたフロントセ
ンサ12aと、トラック11の左側面に所定の間隔をあ
けて左斜め前方に向けてそれぞれ取付けられたサイドセ
ンサ12bとを有する。警報手段13はトラック11の
運転席に設けられた警報ブザー及び警報ランプのいずれ
か一方又は双方により構成される(図1)。
【0010】エアブレーキ装置16は前輪11b及び後
輪11cにそれぞれ設けられたフロントホイールブレー
キ17及びリヤホイールブレーキと、運転席に設けられ
運転者が操作するブレーキペダル18と、ブレーキペダ
ル18の操作により圧縮エア流路が切換わるブレーキバ
ルブ19とを備える(図1,図5及び図6)。リヤホイ
ールブレーキはフロントホイールブレーキ17と略同一
に構成されるので、フロントホイールブレーキ17を代
表して説明し、リヤホイールブレーキの説明を省略す
る。フロントホイールブレーキ17は前輪11bのホイ
ール内に取付けられたブレーキドラム(図示せず)と、
このブレーキドラムの内周面に沿って配設された一対の
ブレーキシュー17a,17aと、一対のブレーキシュ
ー17a,17aの上端を押広げてこれらのブレーキシ
ュー17a,17aをブレーキドラム内面に圧接させる
油圧のホイールシリンダ17bとを有する(図1)。
【0011】ブレーキバルブ19はこの実施の形態では
トレドル型ピストン式のデュアルブレーキバルブであ
り、アッパバルブ21とロアバルブ22とを有する。ロ
アバルブ22には、フロントエアタンク23に第1エア
管路31を介して接続されたフロント側第1ポート22
aと、フロントブレーキブースタ24に第2エア管路3
2を介して接続されたフロント側第2ポート22bとが
形成される。フロントブレーキブースタ24は油圧管路
26を介してフロントホイールブレーキ17のホイール
シリンダ17bに接続される。なお、図1中の符号25
はオイルリザーバタンクである。
【0012】またアッパバルブ21には、リヤエアタン
ク(図示せず)に接続されたリヤ側第1ポート21a
と、リヤホイールブレーキ(図示せず)にリヤブレーキ
ブースタ(図示せず)を介して接続されたリヤ側第2ポ
ート21bとが形成される。ブレーキペダル18はブレ
ーキバルブ19の上面に回動可能に取付けられ、ブレー
キペダル18を踏込むとプランジャ19aがブレーキバ
ルブ19内のピストン(図示せず)を移動させることに
よりエア流路が切換わるように構成される。またブレー
キバルブ19の下面には排気ポート19bが形成され
る。なお、ブレーキブースタ24はエア圧を油圧に変換
して大きなブレーキ力を得るために設けられる。
【0013】第2エア管路32にはフロントブレーキブ
ースタ24に供給された圧縮エアの排出期間を検出する
圧力センサ27(エア排出センサ)が設けられる。この
圧力センサ27は第2エア管路32内のエア圧の時間変
化率が負となる期間、即ち第2エア管路32内のエア圧
が時間の経過とともに小さくなる期間を検出するように
構成される。図3に詳しく示すように、超音波センサ1
2及び圧力センサ27の各検出出力はI/Oポート14
aを介してCPU14bの制御入力に接続され、CPU
14bの制御出力はI/Oポート14cを介して警報手
段13に接続される。コントローラ14は圧力センサ2
7の検出出力に基づいて上記排出期間だけ超音波センサ
12の検出出力に拘らず警報手段13を不作動にするよ
うに構成される。またCPU14bにはメモリ28が接
続され、このメモリ28には超音波センサ12の検出距
離Lと比較され、障害物がトラック11に相対的に接近
して警報手段13を作動させる警報作動最大距離L0
記憶される。
【0014】このように構成された障害物検出警報装置
の動作を図4のフローチャートに基づいて説明する。な
お、説明を簡潔・明瞭にするために、フロントホイール
ブレーキ17の動作についてのみ説明し、リヤホイール
ブレーキの動作の説明を省略する。トラック11の走行
中に超音波センサ12は左斜め前方に向って超音波を発
して、トラック11の左側方の障害物までの距離Lを検
出し、圧力センサ27は第2エア管32路内のエア圧を
検出する。コントローラ14は先ず超音波センサ12及
び圧力センサ27の各検出出力L,Pを取込み、第2エ
ア管路32内のエア圧の時間変化率が負であるか否か、
即ちdP/dt<0であるか否かを算出する。dP/d
tが負でない場合には、コントローラ14は超音波セン
サ12の検出距離Lとメモリ28に記憶された警報作動
最大距離L0と比較し、L<L0となったときに警報手段
13を作動させる。この警報手段13の作動により運転
者は直接又はサイドミラーを介してトラック11の左側
方を視認して障害物の位置及び状態を確認し、その状況
に応じてトラック11を減速し又は停止して上記障害物
の巻込みを回避する。
【0015】一方、運転者が走行中にブレーキペダル1
8を踏込むと、ブレーキバルブ19の排気ポート19b
が閉止し、フロント側第1ポート22aとフロント側第
2ポート22bとが連通するので、フロントエアタンク
23の圧縮エアがフロントブレーキブースタ24に供給
される。このブースタ24にてエア圧が高圧の油圧に変
換され、圧油がフロントホイールブレーキ17のホイー
ルシリンダ17bに供給されるので、ブレーキシュー1
7a,17aがブレーキドラムに圧接されて、トラック
11が減速する。所望の速度まで減速されると、運転者
はブレーキペダル18から足を離すので、ブレーキペダ
ル18は復帰してブレーキバルブ19のフロント側第1
ポート22aが遮断され、フロント側第2ポート22b
と排気ポート19bとが連通する。
【0016】これによりフロントブレーキブースタ24
内の圧縮エアは第2エア管路32を通って排気ポート1
9bから排出され始め、第2エア管路32内のエア圧が
次第に低下するので、圧力センサ27は第2エア管路3
2内のエア圧の時間変化率が負になり始めたことを検出
する。即ち、圧力センサ27は図2に示すように、第2
エア管路32内のエア圧の時間変化率がdP/dt<0
となったことを検出する。この圧力センサ27の検出出
力に基づいてコントローラ14は超音波センサ12の検
出出力に拘らず警報手段13を不作動にし、第2エア管
路32内のエア圧の時間変化率がゼロ又は正になったと
きに、コントローラ14は再び超音波センサ12及び圧
力センサ27の各検出出力を取込んで上記と同様の動作
を繰返す。この結果、ブレーキバルブ19の排気ポート
19bから圧縮エアが排出されるときに発する排気音に
超音波成分が含まれていても、警報手段13が警報を発
しないので、上記超音波成分による障害物検出警報装置
の誤作動を確実に防止することができる。
【0017】図7及び図8は本発明の第2の実施の形態
を示す。図7において図1と同一符号は同一部品を示
す。この実施の形態では、エア排出センサ57として、
第1の実施の形態の圧力センサに替えて、ストップラン
プスイッチが用いられる(図7)。このストップランプ
スイッチ57はブレーキバルブ19の下面に設けられ、
ブレーキペダル18が踏込まれたときにオンしてストッ
プランプが点灯し、ブレーキペダル18の踏込みが解除
されたときにオフしてストップランプが消灯するように
構成される。またストップランプスイッチ57はストッ
プランプが点灯から消灯に切換わる時期を検出するよう
に構成される。またコントローラ14が超音波センサ1
2の検出出力に拘らず警報手段13を不作動にする時間
0はストップランプが点灯から消灯に切換わったとき
から0.5〜2秒間に設定される(図8)。上記以外は
第1の実施の形態と同一に構成される。
【0018】このように構成された障害物検出警報装置
の動作を説明する。運転者がブレーキペダル18を踏込
むと、トラックが制動され始めるとともに、ストップラ
ンプスイッチ57がオンしてストップランプが点灯す
る。トラックが所望の速度まで減速されると、運転者は
ブレーキペダル18から足を離すので、ストップランプ
スイッチ57がオフしてストップランプが消灯する。コ
ントローラ14はストップランプスイッチ57の検出出
力に基づいて、超音波センサ12の検出出力に拘らず、
ストップランプが点灯から消灯に切換わったとき(ブレ
ーキバルブ19の排出ポート19bからの圧縮エアの排
出開始時期)から、即ちストップランプスイッチ57が
オンからオフに切換わったときから所定時間T0(フロ
ントブレーキブースタ24内の圧縮エアが全て排出され
る時間、例えば1秒間)だけ警報手段13を不作動にす
る。この結果、ブレーキバルブ19の排気ポート19b
から圧縮エアが排出されるときに発する排気音に超音波
成分が含まれていても、警報手段13が警報を発しない
ので、上記超音波成分による障害物検出警報装置の誤作
動を確実に防止することができる。上記以外の動作は第
1の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明を省
略する。
【0019】図9は本発明の第3の実施の形態を示す。
図9において図1と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、エア排出センサ77として、ブレーキペ
ダル18の踏込み状態から復帰状態に切換わる時期を検
出するブレーキセンサが用いられる。このブレーキセン
サ77はポテンショメータであって、ブレーキバルブ1
9のプランジャ19aのストロークを検出することによ
り、ブレーキペダル18の角度θ(θはブレーキペダル
18の床面に対する傾斜角度である。)の時間tに対す
る変化率dθ/dtが正に切換わる時期を検出するよう
に構成される。またコントローラ14が超音波センサ1
2の検出出力に拘らず警報手段13を不作動にする時間
はブレーキペダル18の踏込み状態から復帰状態に切換
わったときから0.5〜2秒間に設定される。上記以外
は第1の実施の形態と同一に構成される。
【0020】このように構成された障害物検出警報装置
の動作を説明する。運転者が走行中にブレーキペダル1
8を踏込むと、プランジャ19aがブレーキバルブ19
内に押込まれてトラックが減速する。所望の速度まで減
速されると、運転者はブレーキペダル18から足を離す
ので、プランジャ19aがブレーキバルブ19から突出
して復帰する。コントローラ14はブレーキセンサ77
の検出出力に基づいて、超音波センサ12の検出出力に
拘らず、ブレーキペダル18が踏込み状態から復帰状態
に切換わったとき(ブレーキバルブ19の排出ポート1
9bからの圧縮エアの排出開始時期)から所定時間(フ
ロントブレーキブースタ24内の圧縮エアが全て排出さ
れる時間、例えば1秒間)だけ警報手段13を不作動に
する。この結果、ブレーキバルブ19の排気ポート19
bから圧縮エアが排出されるときに発する排気音に超音
波成分が含まれていても、警報手段13が警報を発しな
いので、上記超音波成分による障害物検出警報装置の誤
作動を確実に防止することができる。上記以外の動作は
第1の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明を
省略する。
【0021】図10は本発明の第4の実施の形態を示
す。図10において図1と同一符号は同一部品を示す。
この実施の形態では、空圧機器96がエア切換用電磁弁
96aを有するエキゾーストブレーキ装置であり、エア
排出センサ97がエア切換用電磁弁96aを切換えかつ
エア切換用電磁弁96aからの圧縮エアの排出開始時期
を検出する切換スイッチである。エキゾーストブレーキ
装置96は上記エア切換用電磁弁96aによる圧縮エア
の給排により、排気管内に設けられたエキゾーストバル
ブを回動させエアシリンダ96bを有し、このエアシリ
ンダ96bは上記エア切換用電磁弁96aを介してエア
タンク23に接続される。またエア切換用電磁弁96a
は上記切換スイッチ97を介してバッテリ98に電気的
に接続される。エア切換用電磁弁96aはエアタンク2
3に接続された第1ポート96cと、エアシリンダ96
bに接続された第2ポート96dと、大気に開放された
排気ポート96eとを有する。切換スイッチ97をオン
すると第1ポート96cと第2ポート96dとが連通
し、切換スイッチ97をオフすると第2ポート96dと
排気ポート96eとが連通するように構成される。更に
超音波センサ12及び切換スイッチ97の検出出力はコ
ントローラ14の制御入力に電気的に接続され、コント
ローラ14の制御出力は警報手段13に電気的に接続さ
れる。なおコントローラ14が超音波センサ12の検出
出力に拘らず警報手段13を不作動にする時間は上記圧
縮エアの排出開始時期から0.5〜2秒間に設定され
る。
【0022】このように構成された障害物検出警報装置
の動作を説明する。運転者がエキゾーストブレーキを操
作すると、切換スイッチ97がオンしてエア切換用電磁
弁96aの第1ポート96cと第2ポート96dとが連
通し、エアタンク23内の圧縮エアがエアシリンダ96
bに供給され、排気管内のエキゾーストバルブが閉じ
る。これによりエンジン内の圧力が高まり、エンジンブ
レーキの効果が増す。トラックが所望の速度まで減速す
ると、運転者はエキゾーストブレーキの操作を止める。
このとき切換スイッチ97がオフになり、エア切換用電
磁弁96aの第2ポート96dと排気ポート96eとが
連通するので、エアシリンダ96b内の圧縮エアは排気
ポート96eから排出され始める。このときコントロー
ラ14は上記切換スイッチ97の検出出力に基づいて、
超音波センサ12の検出出力に拘らず、エア切換用電磁
弁96aからの圧縮エアの排出開始時期から所定時間
(エアシリンダ96b内の圧縮エアが全て排出される時
間、例えば1秒間)だけ警報手段13を不作動にする。
この結果、エア切換用電磁弁96aの排気ポート96e
から圧縮エアが排出されるときに発する排気音に超音波
成分が含まれていても、警報手段13が警報を発しない
ので、上記超音波成分による障害物検出警報装置の誤作
動を確実に防止することができる。上記以外の動作は第
1の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明を省
略する。
【0023】なお、上記第1〜第4の実施の形態では、
車両としてトラックを挙げたが、空圧機器を搭載した車
両であれば、バス又はその他の車両でもよい。また、上
記第1の実施の形態では、エア排出センサである圧力セ
ンサを第2エア管路に設けたが、油圧管路に設けてもよ
い。更に、上記第4の実施の形態では、空圧機器とし
て、切換スイッチにより切換わるエア切換用電磁弁を有
するエキゾーストブレーキ装置を挙げたが、切換スイッ
チにより切換わるエア切換用電磁弁を有する空圧機器で
あれば、エアホーン,リターダ,クラッチ用ブースタ,
変速機シフト用ブースタ等でもよい。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、空
圧機器に供給された圧縮エアの排出期間又は排出開始時
期をエア排出センサが検出し、コントローラがエア排出
センサの検出出力に基づいて上記排出期間だけ又は上記
排出開始時期から所定時間だけ、超音波センサの検出出
力に拘らず警報手段を不作動にするように構成したの
で、空圧機器に供給された圧縮エアが排出されるときに
排気音が発生し、この排気音に超音波成分が含まれてい
ても、警報手段が警報を発することはない。この結果、
上記超音波成分による障害物検出警報装置の誤作動を確
実に防止することができる。また空圧機器がエアブレー
キ装置であり、エア排出センサが圧力センサであれば、
エアブレーキ装置に供給された圧縮エアが排出されると
きに、コントローラが圧力センサの検出出力に基づいて
ブレーキ圧力の負の時間変化率を算出するので、この圧
縮エアの排出期間だけ超音波センサの検出出力に拘らず
警報手段を不作動にする。この結果、上記と同様の効果
が得られる。
【0025】また空圧機器がエアブレーキ装置であり、
エア排出センサがブレーキペダルの踏込み時に点灯する
ストップランプの点灯から消灯に切換わる時期を検出す
るストップランプスイッチ、又はブレーキペダルの踏込
み状態から復帰状態に切換わる時期を検出するブレーキ
センサであれば、エアブレーキ装置に供給された圧縮エ
アが排出されるときに、ストップランプスイッチ又はブ
レーキセンサが上記圧縮エアの排出開始時期を検出する
ので、コントローラはストップランプスイッチ又はブレ
ーキセンサの検出出力に基づいて、超音波センサの検出
出力に拘らず、上記排出開始時期から所定時間だけ警報
手段を不作動にする。この結果、上記と同様の効果が得
られる。更に空圧機器がエア切換用電磁弁を有し、エア
排出センサとしてエア切換用電磁弁を切換えかつエア切
換用電磁弁からの圧縮エアの大気中への排出開始時期を
検出する切換スイッチを用いれば、空圧機器に供給され
た圧縮エアが排出されるときに、切換スイッチが上記圧
縮エアの排出開始時期を検出するので、コントローラは
切換スイッチの検出出力に基づいて、超音波センサの検
出出力に拘らず、上記排出開始時期から所定時間だけ警
報手段を不作動にする。この結果、上記と同様の効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の空圧機器搭載車両の障害
物検出警報装置を示す構成図。
【図2】圧力センサが検出するブレーキ圧力の時間に対
する変化を示す図。
【図3】その障害物検出警報装置の制御を示すブロック
線図。
【図4】その障害物検出警報装置の動作を示すフローチ
ャート。
【図5】超音波センサの取付状況を示すトラックの正面
図。
【図6】そのトラックが交差点を左折しようとしている
状態を示す平面図。
【図7】本発明の第2実施形態を示す図1に対応する構
成図。
【図8】ストップランプスイッチのオンオフ動作の時間
に対する変化を示す図。
【図9】本発明の第3実施形態を示す図1に対応する構
成図。
【図10】本発明の第4実施形態を示す図1に対応する
構成図。
【符号の説明】
11 トラック(車両) 12 超音波センサ 13 警報手段 14 コントローラ 16 エアブレーキ装置(空圧機器) 18 ブレーキペダル 27 圧力センサ(エア排出センサ) 57 ストップランプスイッチ(エア排出センサ) 77 ブレーキセンサ(エア排出センサ) 96 エキゾーストブレーキ装置(空圧機器) 96a エア切換用電磁弁 97 切換スイッチ(エア排出センサ)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空圧機器(16,96)を搭載した車両(11)に
    取付けられこの車両(11)に相対的に接近する障害物を超
    音波により検出可能な超音波センサ(12)と、前記車両(1
    1)の運転席に設けられ運転者に警報を発する警報手段(1
    3)と、前記超音波センサ(12)の検出出力に基づいて前記
    警報手段(13)を制御するコントローラ(14)とを備えた障
    害物検出警報装置において、 前記空圧機器(16,96)に供給された圧縮エアの排出期間
    又は排出開始時期がエア排出センサ(27,57,77)により検
    出され、 コントローラ(14)が前記エア排出センサ(27,57,77)の検
    出出力に基づいて前記排出期間だけ又は前記排出開始時
    期から所定時間だけ、前記超音波センサ(12)の検出出力
    に拘らず前記警報手段(13)を不作動にするように構成さ
    れたことを特徴とする空圧機器搭載車両の障害物検出警
    報装置。
  2. 【請求項2】 空圧機器(16)がエアブレーキ装置であ
    り、 エア排出センサ(27)が圧力センサであり、 コントローラ(14)が前記圧力センサ(27)の検出出力に基
    づいて前記エアブレーキ装置(16)のブレーキ圧力の負の
    時間変化率を算出するように構成された請求項1記載の
    空圧機器搭載車両の障害物検出警報装置。
  3. 【請求項3】 空圧機器(16)がエアブレーキ装置であ
    り、 エア排出センサ(57,77)が前記エアブレーキ装置(16)の
    ブレーキペダル(18)の踏込み時に点灯するストップラン
    プの点灯から消灯に切換わる時期を検出するストップラ
    ンプスイッチ(57)、又は前記エアブレーキ装置(16)のブ
    レーキペダル(18)の踏込み状態から復帰状態に切換わる
    時期を検出するブレーキセンサ(77)である請求項1記載
    の空圧機器搭載車両の障害物検出警報装置。
  4. 【請求項4】 空圧機器(96)がエア切換用電磁弁(96a)
    を有し、エア排出センサ(97)が前記エア切換用電磁弁(9
    6a)を切換えかつ前記エア切換用電磁弁(96a)からの圧縮
    エアの排出開始時期を検出する切換スイッチである請求
    項1記載の空圧機器搭載車両の障害物検出警報装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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