JP2001066002A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2001066002A
JP2001066002A JP24176599A JP24176599A JP2001066002A JP 2001066002 A JP2001066002 A JP 2001066002A JP 24176599 A JP24176599 A JP 24176599A JP 24176599 A JP24176599 A JP 24176599A JP 2001066002 A JP2001066002 A JP 2001066002A
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refrigerant
compressor
motor
correction
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Kazuyuki Tamura
和幸 田村
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Calsonic Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より高効率的に空調を行うことができる「空
気調和装置」を提供する。 【解決手段】 モータにより回転駆動されるコンプレッ
サを備えた空気調和装置である。コンプレッサから吐出
される冷媒の温度(吐出温)TDが所定の補正開始温度
よりも大きい場合に(ST2)、該吐出温TDに基づき
温度の変化率(吐出温微分値)dTDを求めて(ST
4)、予め記憶されたマップにしたがって該変化率に対
応する補正値HzDを求め(ST5)、モータに供給す
べき交流電流の目標周波数HzOBJを該補正値HzD
で補正して、モータに実際に供給する交流電流の周波数
HzOBJDとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒を利用して冷
暖房を行う空気調和装置に関し、特に、冷媒を圧縮供給
するコンプレッサをモータにより回転駆動するようにし
た空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒートポンプ式の空気調和装置は、サブ
コンデンサと呼ばれる室内熱交換器(室内コンデンサ)
を備え、コンプレッサによって圧縮された高温高圧の冷
媒を暖房熱源として利用するようにしたシステムであ
る。つまり、冷房、暖房ともに冷媒を用いた熱サイクル
運転を行って室内を冷暖房するものである。
【0003】また、メインコンデンサと呼ばれる室外熱
交換器(室外コンデンサ)を備え、2つの電磁弁により
暖房運転時と冷房運転時とで機能させるコンデンサを切
り替えることによって運転モードが切り替えられる。つ
まり、冷房運転時においては、コンプレッサから吐出し
た冷媒はメインコンデンサに導入され、暖房運転時には
バイパス管によりメインコンデンサを迂回して直接サブ
コンデンサに導入される。
【0004】このような空気調和装置においては、コン
プレッサはモータにより駆動されるが、コンプレッサを
高速回転で運転すると、冷媒がかなりの高温になるとと
もに、モータ自体の発熱により、モータが高温となって
故障の原因となることがある。
【0005】そこで、従来は、コンプレッサから吐出さ
れる冷媒の温度を検出して、検出された温度が予め決め
られた所定の補正開始温度(仕様から決定される上限温
度よりも低い温度)を超えた場合に、超えた温度に対応
して大きくなるように予め設定された補正値により、モ
ータに供給する交流電流の周波数が低下するように補正
してモータの回転数を低下させることにより、上限温度
を超えないようにしている。例えば、従来は上限温度が
120℃である場合に、補正開始温度としては85℃に
設定されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術は、検出した温度が所定の補正開始温度を超えた場合
に出力を低下させるものであるため、上限温度を超える
ことを確実に防止するには、補正を開始する補正開始温
度は上限温度に対してかなり低い値に設定する必要があ
り、このため、上限温度に達する可能性がない、あるい
は未だ余裕があるような場合(例えば、補正開始温度は
超えているが、温度変化がない、あるいは緩やかである
ような場合)であっても、該補正開始温度を超えれば一
律に周波数を低下させてしまうので、効率が悪く必要な
性能を実現できない場合が多かった。
【0007】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、上限温度に達する蓋然性が
低い場合には出力を低下させないようにして、より高効
率的に空調を行うことができる空気調和装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の空気調和装置は、モータにより回転駆動さ
れるコンプレッサを備えた空気調和装置において、前記
コンプレッサから吐出される冷媒の温度および前記モー
タの温度の何れか一方を検出する温度検出手段を設け、
前記温度検出手段による検出温度に基づき温度の変化率
を求めて、該変化率に応じて前記モータに供給する交流
電流の周波数を補正することを特徴とする。
【0009】本発明によると、温度の変化率を求めて、
該温度の変化率に応じてモータに供給する交流電流の周
波数を補正するようにしており、温度の変化率により上
限温度に達する蓋然性やその時期をより正確に予測で
き、高温であるが温度が横這いあるいは温度の上昇が緩
やかであるような場合には出力を低下させることなく運
転を継続することになるので、従来のように、上限温度
を超えることが全く無いような場合に出力を低下させる
というようなことがなく、高効率的であり、高い性能を
実現することができる。
【0010】この場合において、前記温度検出手段によ
る検出温度が予め決められた所定温度よりも大きい場合
にのみ前記補正を実施するようにすることが望ましい。
温度の変化率が大きい場合であっても、温度が低い場合
には上限温度に達するまでには余裕があるので、温度が
所定温度以上になった場合に上述の補正を行うようにす
ることにより、より効率を高くすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の実施形態の空気調和
装置の構成を示す図であり、図2は同じく処理の要部を
示すフローチャートである。
【0012】まず、図1を参照する。この実施形態の空
気調和装置は、電気自動車に用いられるヒートポンプ式
の空気調和装置であり、室内外の空気(内外気)を選択
的に取り入れて空気調和した後、室内の所定の場所へ向
かって吹き出す空調ユニット11を有している。
【0013】この空調ユニット11は、取り入れた空気
を室内に向かって送るためのダクト12を有し、このダ
クト12内に、空気流れ方向の上流側から順に、内気取
入口および外気取入口(吸込口)を選択的に開閉するイ
ンテークドア13と、インテークドア13により選択さ
れた内外気をダクト12内に導入して下流側に向かって
圧送するブロアファン14と、冷媒を蒸発させて空気を
冷却する室内エバポレータ(蒸発器)15と、主として
暖房運転時に働き、ガス冷媒を凝縮液化させて空気を加
熱する室内コンデンサとしてのサブコンデンサ(凝縮
器)16とを有している。
【0014】サブコンデンサ16の前面には、このサブ
コンデンサ16を通過する空気とこれを迂回する空気と
の割合を調節するためのエアミックスドア17が回動自
在に設けられ、サブコンデンサ16の下流側には、温度
調節された空気を室内の所定の場所に向かつて吹き出す
ための各種吹出口18が形成されている。また、ダクト
12には温度調節された空気をバッテリが収容されたバ
ッテリ室に分岐導入するための分岐ドア19が設けられ
ている。インテークドア13、エアミックスドア17、
吹出口18および分岐ドア19の開閉は、対応するコン
トローラ20〜23によって行われる。
【0015】このヒートポンプ式空気調和装置は、冷
房、暖房ともに冷媒を用いた熱サイクル運転を行うこと
によって室内の冷房と除湿暖房とを行うものであって、
従来と同様な冷凍サイクルを有している。
【0016】すなわち、空調ユニット11の外部には、
図示省略するモータにより回転駆動される密閉型のコン
プレッサ24と、主に冷房運転時に働く室外コンデンサ
としてのメインコンデンサ(凝縮器)25とが設けられ
ている。冷凍サイクルは、コンプレッサ24、メインコ
ンデンサ25、サブコンデンサ16、減圧手段としての
膨張弁26、エバポレータ15およびアキュムレータ2
7をこの順に冷媒配管28で接続し、その中に冷媒を封
入して構成されている。
【0017】膨張弁26は、液冷媒を減圧膨張させて蒸
発しやすい低温低圧の霧状冷媒にする、例えばオリフィ
ス付き電磁弁(弁位置が全開状態と絞り状態の二段階に
切替え可能な流量切替電磁弁)であり、エバポレータ1
5の出口温度に応じて冷媒流量を自動調節することがで
きる。
【0018】アキュムレータ27は、余剰冷媒の貯留と
気液の分離を行い、ガス冷媒のみをコンプレツサ24へ
戻すためのものであり、比較的容量のある容器であるた
め、仮に冷媒が液状態で帰還してきても、これを気化し
てコンプレツサ24へ戻すことができ、液圧縮によるコ
ンプレツサ24の破損を防止することができるようにな
っている。
【0019】なお、膨張弁26としては、上記の他に温
度作動式膨張弁を用いることができ、この場合には、サ
ブコンデンサ16と膨張弁26を接続する配管28にリ
キッドタンクを設けることが望ましい。リキッドタンク
は、気液を分離して液冷媒を一度蓄え、液冷媒のみを膨
張弁26へ送り出すものであり、通常、エアの分離や水
分・異物の除去を行う機能も備えている。
【0020】また、エバポレータ15とアキュムレータ
27との間に、追加的にサブエバポレータ(蒸発器)を
設けることができる。サブエバポレータは、シーズヒー
タに接続されて冷媒を加温するための熱交換器の一種で
あって、冬期などのように外気温度が低い場合に、コン
プレッサ24の起動時において当該コンプレッサ24へ
ガス状冷媒を供給するための予熱手段である。
【0021】図中の符号29は、反対方向の流れを阻止
するための逆止弁であり、30はメインコンデンサ25
へ空気を送り、これを冷却するためのコンデンサファン
である。
【0022】本実施形態では、暖房運転時と冷房運転時
とで機能させるコンデンサを切り替えるため、コンプレ
ツサ24の吐出□とメインコンデンサ25の入ロとの間
およびバイパス管31に冷媒流路切替手段としての電磁
弁32,33が設けられている。これらの電磁弁32,
33を選択的に切り替えることで、コンプレツサ24か
ら吐出された冷媒をメインコンデンサ25に導く冷房サ
イクルと、コンプレッサ24から吐出された冷媒をバイ
パス管31を介して直接サブコンデンサ16へ導く暖房
サイクルとが切り替えられる。
【0023】すなわち、冷房運転時には電磁弁32を開
き電磁弁33を閉じ、コンプレツサ24から吐出された
冷媒を電磁弁32→メインコンデンサ25→サブコンデ
ンサ16→膨張弁26→工バポレータ15→アキュムレ
ータ27と流してコンプレッサ24へ帰還する冷房サイ
クルを形成する。これにより、エバポレータ15におい
ては、霧状冷媒と取入れ空気との熱交換が行われ、霧状
冷媒が蒸発しながら冷媒通路の周囲を通過する取入れ空
気が冷却され、室内が冷房される。また、メインコンデ
ンサ25においては、エバポレータ15で奪った熱を外
気との熱交換により外部に放出して、ガス冷媒を冷却し
凝縮液化させる。なお、このとき、サブコンデンサ16
は熱交換器としてはほとんど機能しない。
【0024】これに対し、暖房運転時には、電磁弁32
を閉じ電磁弁33を開き、コンプレッサ24から吐出さ
れた冷媒をバイパス管31を介して直接サブコンデンサ
16に導入する。つまり、メインコンデンサ25は使用
せす、コンプレッサ24から出た冷媒が、電磁弁33→
バイパス管31→サブコンデンサ16→膨張弁26→エ
バポレータ15→アキュムレータ27と流れてコンプレ
ツサ24に帰還する暖房サイクルを形成する。これによ
り、コンプレツサ24から吐出されメインコンデンサ2
5をバイパスした高温高圧のガス冷媒は、サブコンデン
サ16で凝縮液化されて放熱を行い、エバポレータ15
で冷却された空気は加熱されて室内に吹き出され、もっ
て室内が暖房される。その際、エバポレータ15は取入
れ空気を冷却して除湿を行うので、除湿暖房が実現され
る。この暖房運転時において、さらに高温の空気を送る
必要がある場合には、サブコンデンサ16の下流側近傍
に設けられたヒータ34が作動される。
【0025】なお、図中の符号35は、反対方向の流れ
を阻止するための逆止弁であり、メインコンデンサ25
から流出した冷媒が電磁弁33へ逆流するのを防止す
る。
【0026】本実施形態では、暖房運転の起動時におい
てメインコンデンサ25に滞留している冷媒をコンプレ
ッサ24の吸入側に戻す冷媒回収システムとして、メイ
ンコンデンサ25の出口から冷媒を回収するようにして
いる。すなわち、メインコンデンサ25の出□配管に三
方コネクタを介して冷媒回収管36を接統することによ
り、冷媒回収ラインを分岐形成し、この冷媒回収管36
(冷媒回収ライン)に電磁弁37および逆止弁38を設
け、冷媒回収管36の他端をアキュムレータ27の入口
側に三方コネクタを介して接続して冷媒を戻すシステム
としている。電磁弁37を設けるのは、冷房運転時にメ
インコンデンサ25から流出した冷媒が冷媒回収ライン
36に流れるのを防止するためである。
【0027】このように、メインコンデンサ25の出口
から冷媒の回収を行うようにすれば、メインコンデンサ
25内では下部に液冷媒が溜まっているため、冷媒を液
状態で回収することができる。そのため、ガス状態で回
収する場合に比べて冷媒回収時間を短縮できるととも
に、回収量を多くすることができる。なお、図中の符号
39は、反対方向の流れを阻止するための逆止弁であ
り、冷媒回収管38から流出した冷媒がエバポレータ1
5へ逆流するのを防止する。
【0028】40はこの空気調和装置の各部の作動など
を制御するA/Cコントローラ(制御手段)であり、メ
モリを備えたマイクロコンピュータから構成され、該メ
モリには、各部を制御のためのプログラムおよびデータ
が格納されている。A/Cコントローラ40は、コンプ
レッサ24により圧縮された冷媒が吐出される吐出管に
設けられた吐出冷媒の温度を検出する温度センサ41を
含むこの空気調和装置の各部に設けられたセンサ(不図
示)からの信号などに基づいて、各部の制御を実施す
る。コンプレッサ24を回転駆動するモータも、A/C
コントローラ40の制御に基づき、インバータ42から
給電されて作動される。
【0029】43は電気自動車のバッテリを管理するバ
ッテリコントローラ(BATTコントローラ)であり、
A/Cコントローラ40はバッテリコントローラ43か
らの信号に応じて、例えば、バッテリ残量が少なくなっ
てきた場合にコンプレッサ24の出力を低下させる等の
制御を実施する。
【0030】このような空気調和装置においては、コン
プレッサ24は付属のモータにより駆動されるが、コン
プレッサ24を高速回転で運転すると、吐出される冷媒
がかなりの高温になるとともに、モータ自体の発熱によ
り、モータが高温となって故障の原因となることがあ
る。
【0031】これを防止するため、この実施形態のA/
Cコントローラ40は、図2のフローチャートに示され
ているような処理を実施する。このフローチャート中、
TDは温度センサ41により検出されるコンプレッサ2
4から吐出される冷媒の温度(吐出温)を示し、dTD
は時間当たりの吐出温TDの変化率(吐出温微分値)を
示している。また、HzOBJは要求出力にしたがって
コンプレッサ24を駆動すると仮定した場合に、インバ
ータ42がコンプレッサ24のモータに供給する交流電
流の目標周波数が設定される作業変数(以下、目標周波
数という場合がある。)を示し、HzOBJDは目標周
波数HzOBJについて補正等を実施した後のモータに
対して実際に供給する交流電流の周波数についての作業
変数(以下、指令周波数という場合がある。)を示して
いる。
【0032】まず、吐出温TDと、予め決められた上限
温度(仕様上正常な運転を確保するために制限すべきと
される温度範囲の上限値で、この実施形態では、120
℃とした。)とを比較し(ST1)、超えていると判断
した場合(Yesの場合)には、指令周波数HzOBJ
Dに「0」を代入して(ST7)、この処理を終了す
る。すなわち、吐出温TDが120℃以上である場合に
は、それ以後の運転の継続は故障などの原因となる場合
があるので、コンプレッサ24の運転は停止されること
になる。
【0033】ST1において、吐出温TDが120℃未
満である場合(Noの場合)には、吐出温TDが予め決
められた補正開始温度(上限温度に近くなってきたため
に出力を低下させる補正が必要と考えられる温度で、こ
の実施形態では、100℃とした。)以上になったか否
かを判断する(ST2)。吐出温TDが100℃未満の
場合(Noの場合)には、指令周波数HzOBJDに目
標周波数HzOBJを代入して(ST8)、この処理を
終了する。すなわち、吐出温TDが100℃未満の場合
には、補正は行わずに要求出力で運転されることにな
る。
【0034】ST2において、吐出温TDが100℃以
上である場合(Yesの場合)には、A/Cコントロー
ラ40は付属するメモリに予め格納されている第1補正
マップを取り出し、現在の吐出温TDに対応する補正値
HzPを求める(ST3)。第1補正マップは、同図に
示されているように、吐出温TDが100℃から120
℃の間で、該吐出温が高くなるにしたがって補正値Hz
Pが直線的に大きくなるように設定されたデータであ
る。
【0035】次いで、吐出温TDの変化率としての吐出
温微分値dTDを算出する(ST4)。この実施形態で
は、吐出温微分値dTDは、現在の吐出温TD(t)か
ら1秒前の吐出温TD(t−1)を減算したものとして
算出している。
【0036】その後、A/Cコントローラ40は付属す
るメモリに予め格納されている第2補正マップを取り出
し、算出した吐出温微分値dTDに対応する補正値Hz
Dを求める(ST5)。第2補正マップは、同図に示さ
れているように、吐出温微分値dTDが大きくなるにし
たがって補正値HzDが直線的に大きくなるように設定
されたデータである。
【0037】次いで、目標周波数HzOBJから補正値
HzPおよび補正値HzDをそれぞれ減算したものを、
指令周波数HzOBJDに代入して(ST6)、この処
理を終了する。これらの一連の処理の後、A/Cコント
ローラ40は、指令周波数HzOBJDの交流電流をコ
ンプレッサ24のモータに対して供給するよう、インバ
ータ42を制御する。
【0038】上述した実施形態によると、吐出温微分値
(変化率)dTDを求めて、該吐出温微分値が大きくな
るのに応じてモータに供給する交流電流の周波数が低く
なるように補正するようにしているから、上限温度に達
する緊急度が高いほどモータの回転数がより低くなるよ
うに補正されることになる。したがって、比較的に高温
であっても吐出温が横這い、あるいはその上昇が緩やか
であるような場合には、出力を低下することなく、ある
いはそれほど低下させずに運転を継続することになるの
で、このような場合にも出力を大きく低下させていた従
来技術と比較して効率が高い。
【0039】また、吐出温微分値dTDが大きい場合で
あっても、吐出温TDが低い場合(100℃以下である
場合)には、上限温度(120℃)に達するまでには余
裕があり、その時点で補正を実施するのは効率が低くな
るが、上述の実施形態では、温度センサ41による吐出
温TDが予め決められた補正開始温度(100℃)より
も大きい場合にのみ、かかる周波数補正を実施するよう
にしているので、かかる問題がなく、より効率的であ
る。
【0040】さらに、上述した実施形態では、吐出温T
Dによる周波数補正に加えて、吐出温微分値dTDによ
る周波数補正をも行うようにしているので、補正開始温
度を従来より高く設定することができる。上述したよう
に従来の補正開始温度は85℃であったが、吐出温微分
値dTDによる周波数補正を併用しているので、上記実
施形態では100℃となっており、85℃から100℃
の間で、補正を実施する必要がなくなっていることから
も、より効率的であることが理解されよう。
【0041】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0042】例えば、上述した実施形態では、コンプレ
ッサ24からの冷媒の温度TDおよびその微分値dTD
により、コンプレッサ24を駆動するモータに供給する
交流電流の周波数を補正するようにしているが、該モー
タの温度(巻線コイルの温度、ステータコアの温度、モ
ータハウジングの温度など)を検出して、この温度およ
びその微分値により補正を実施するようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、上限
温度に達することを十分に抑制しつつ、従来よりも高温
領域でより高い出力で運転を継続することができるの
で、より高効率的に空調を行うことができる空気調和装
置が提供されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の空気調和装置の構成を示す
図である。
【図2】本発明の実施形態のA/Cコントローラによる
処理の要部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
24…コンプレッサ 40…A/Cコントローラ 41…温度検出センサ 42…インバータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータにより回転駆動されるコンプレッ
    サ(24)を備えた空気調和装置において、 前記コンプレッサから吐出される冷媒の温度および前記
    モータの温度の何れか一方を検出する温度検出手段(4
    1)を設け、 前記温度検出手段による検出温度(TD)に基づき温度
    の変化率(dTD)を求めて、該変化率に応じて前記モ
    ータに供給する交流電流の周波数(HzOBJ)を補正
    することを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記温度検出手段による検出温度が予め
    決められた所定温度よりも大きい場合にのみ前記補正を
    実施することを特徴とする請求項1に記載の空気調和装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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