JP2001065958A - 空気調和装置及びその運転方法 - Google Patents

空気調和装置及びその運転方法

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JP2001065958A
JP2001065958A JP23599399A JP23599399A JP2001065958A JP 2001065958 A JP2001065958 A JP 2001065958A JP 23599399 A JP23599399 A JP 23599399A JP 23599399 A JP23599399 A JP 23599399A JP 2001065958 A JP2001065958 A JP 2001065958A
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hot water
heat exchanger
fuel cell
air conditioner
drain pan
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Keizo Higo
慶三 肥後
Isao Matsushita
功 松下
Tetsuya Ueda
哲也 上田
Ryuichi Takeda
隆一 竹田
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カビ臭の発生及び排水不良・運転効率低下を
抑制可能な空気調和装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも冷房用冷媒を供給される伝熱
パイプ7を有する熱交換器1を備え、熱交換器1表面に
おいて生成されて滴下する凝縮水を受容し外部へ排出す
るドレンパン2を備えた空気調和装置100であって、
燃料と酸素を電気化学的に反応させて電力を発生させる
燃料電池50を備え、冷房運転終了後に、燃料電池50
から排出される温水HW若しくは燃料電池の排熱を利用
して加熱された温水HWによって、熱交換器1表面若し
くはドレンパン2の凝縮水受容部の加熱若しくは洗浄を
行う加熱洗浄手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも、冷房
運転時に冷媒を供給される伝熱パイプを有する熱交換器
を備え、前記熱交換器表面において生成されて滴下する
凝縮水を受容し外部へ排出するドレンパンを備えた空気
調和装置と燃料と酸素を電気化学的に反応させて電力を
発生させる燃料電池を設け、前記冷房運転終了後に、前
記燃料電池から排出される温水若しくは前記燃料電池の
排熱を利用して加熱された温水によって、前記熱交換器
若しくは前記ドレンパンの前記凝縮水受容部の加熱若し
くは洗浄を行う及びその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】このような空気調和装置の冷房運転若し
くは除湿運転時には、熱交換器内の伝熱パイプに冷却さ
れた冷房用冷媒を流通させ、熱交換器表面を低温状態と
すると共に、ファン等によって室内空気を熱交換器表面
に流通させて、室内空気を冷却若しくは除湿している。
このような冷房若しくは除湿運転時において、室内空気
内の水蒸気が熱交換器表面に接触して凝縮することが有
り、熱交換器の下方部にドレンパンを備え、熱交換器表
面から滴下する凝縮水を受容して排出するように構成さ
れている。
【0003】前記凝縮水は、原則的には、前記ドレンパ
ンから機外へ排出されるが、一部は、前記熱交換器表面
等に付着し、或いは、前記ドレンパンにそのまま滞留す
る。従来より、前記空気調和機内において、これらの凝
縮水と空気中の埃等が入り交じって多湿な凝集物を形成
すると、カビ等の微生物が繁殖する場となり、前記微生
物の菌体と埃等の混合物である、所謂スライムを形成す
ることが知られていた。そして、前記空気調和機内にお
いて、前記微生物が繁殖すると、カビ臭が発生し、使用
者に不快感を与えるという問題があった。更に、前記ス
ライムが前記熱交換器表面に形成されると、前記熱交換
器表面における熱交換が阻害されるために運転効率が低
下し、又、前記ドレンパンから機外へ凝縮水を排出する
排水配管に、前記スライムが流入して前記排水配管が閉
塞し、排水不良がおこるという問題点があった。
【0004】従来、上述した問題点を解決するために、
機体に抗菌コートを施したり、適時、使用者が洗浄液で
洗浄する方法が知られていた。又、冷房若しくは除湿運
転終了後、前記熱交換器の暖房用の冷媒用パイプに加熱
した冷媒を流通させて、一時的に暖房運転を行なう空気
調和機の運転方法が提案されていた。この方法によれ
ば、前記熱交換器の表面を乾燥させることによって、カ
ビの増殖が抑制されるという。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、抗菌コ
ートの抗菌作用は永続的ではなく、又、その表面に埃や
前記スライムが堆積した場合には、抗菌効果が得られな
いという問題があった。又、前記洗浄剤では、洗浄可能
な領域が限定されているという問題点があった。
【0006】更に、前記空気調和機の運転方法にあって
は、この一時的な暖房運転を行なうためだけに、冷媒の
加熱等の操作を行なう必要があるという問題点があっ
た。又、この一時的な暖房運転によって、前記熱交換器
表面におけるカビの増殖を抑制することができたとして
も、一旦形成されたスライムを除去することはできない
ので、運転効率を向上させたり、排水不良を改善するこ
とはできないという問題点があった。そして、前記運転
方法によって微生物の増殖を抑制することができるの
は、主に前記熱交換部表面だけであって、凝縮水が滞留
しやすいドレンパン等の部分における殺菌効果は不十分
であり、前記空気調和機全体として微生物の増殖を抑制
することは困難であった。そのため、排水不良、カビ臭
を防止することは困難であるという問題点があった。
【0007】従って、本発明の目的は、上記欠点に鑑
み、カビ臭の発生及び排水不良・運転効率低下を抑制可
能な空気調和機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の、少なくとも、冷房運転時に冷媒を供給さ
れる伝熱パイプを有する熱交換器を備え、前記熱交換器
表面において生成されて滴下する凝縮水を受容し外部へ
排出するドレンパンを備えた空気調和装置の運転方法で
あって、燃料と酸素を電気化学的に反応させて電力を発
生させる燃料電池を設け、 前記冷房運転終了後に、前
記燃料電池から排出される温水若しくは前記燃料電池の
排熱を利用して加熱された温水によって、前記熱交換器
若しくは前記ドレンパンの前記凝縮水受容部の加熱若し
くは洗浄を行うの特徴構成は、請求項1に記載されてい
るように、燃料と酸素を電気化学的に反応させて電力を
発生させる燃料電池を設け、前記冷房運転終了後に、前
記燃料電池から排出される温水若しくは前記燃料電池の
排熱を利用して加熱された温水によって、前記熱交換器
若しくは前記ドレンパンの前記凝縮水受容部の加熱若し
くは洗浄を行うものである。
【0009】また、このような空気調和装置の運転方法
を行うための、少なくとも、冷房運転時に冷媒を供給さ
れる伝熱パイプを有する熱交換器を備え、前記熱交換器
表面において生成されて滴下する凝縮水を受容し外部へ
排出するドレンパンを備えた空気調和装置は、請求項2
に記載されているように、燃料と酸素を電気化学的に反
応させて電力を発生させる燃料電池を備え、前記冷房運
転終了後に、前記燃料電池から排出される温水若しくは
前記燃料電池の排熱を利用して加熱された温水によっ
て、前記熱交換器表面若しくは前記ドレンパンの前記凝
縮水受容部の加熱若しくは洗浄を行う加熱洗浄手段を備
える。
【0010】近年、各家庭で消費される電力を、各家庭
に供給される燃料から電力を発生させる燃料電池によっ
て得ることが考えられている。燃料電池とは、例えば家
庭に供給される都市ガス等を改質することにより得られ
た水素を、空気中の酸素と電気化学的に反応させること
によって、例えば家庭において消費される電気をとりだ
すシステムであり、高効率に燃料から電力を得ることが
できるものである。このような燃料電池においては、上
記の電力の他に、発電の際に水素が酸素と反応して生成
される水と、この反応によって発生する排熱が排出さ
れ、この水及び排熱によって例えば60〜80℃程度温
水を得ることができる。この温水は、燃料電池の排気を
回収して得たり、燃料電池本体の排熱を冷却する冷却水
と外部から供給される水との熱交換によって得ることが
できる。このような燃料電池から排出される温水若しく
は燃料電池の排熱を利用して加熱された温水によって、
燃料電池が作動しているときには常に存在しているもの
であり、必要な時にすぐに取り出すことができる。
【0011】本発明においては、燃料電池において生成
され、すぐに利用することができる温水を、併設された
空気調和装置の室内機に供給し、室内機において凝縮
水、埃、微生物、スライム等が発生する熱交換器表面若
しくはドレンパン内部の凝縮水受容部の加熱洗浄を行う
ように構成されているので、冷房運転終了時すぐに加熱
洗浄手段を働かせ、燃料電池から温水によって上記加熱
洗浄を行うことができ、暖房運転を行ったり、温水を別
に作る必要が無いので、消費されるエネルギーも少なく
てすむ。
【0012】また、このような空気調和装置において、
請求項3に記載されているように、前記熱交換器に温水
パイプを備え、前記加熱洗浄手段が、前記冷房運転終了
後に、前記温水パイプに前記温水を供給し、前記熱交換
器の加熱を行うものであることができる。即ち、上記の
燃料電池において生成される温水によって熱交換器を加
熱し、埃を巻き込んだ凝縮水のカビ等の殺菌を施すこと
ができ、前記空気調和機内全体を清潔に保ち、カビ臭の
発生及び運転効率低下を抑制する上で非常に有用であ
る。
【0013】また、このような空気調和装置において、
請求項4に記載されているように、前記熱交換器表面を
洗浄する温水スプレイを備え、前記加熱洗浄手段が、前
記冷房運転終了後に、前記温水スプレイに前記温水を供
給し、前記熱交換器表面の洗浄を行うものであることも
好ましい。通常の冷房運転終了後に、前記温水スプレイ
を用いて前記熱交換器表面に温水を吹付けることによっ
て、前記熱交換器表面に付着した微生物を熱殺菌すると
共に、凝縮水、埃、微生物、スライム等を温水によって
効率よく洗い流し、更に、前記熱交換器を温水の熱で乾
燥させることによって前記熱交換器表面並びにその周辺
領域を洗浄・乾燥する。従って、前記スライムの形成を
抑制することができる上に、一旦形成したスライムをも
除去することができる。又、前記熱交換器表面を洗浄し
た温水は、その下部に設けられた前記ドレンパンに滴下
して、更にその下流に設けられた排水配管に流入する。
このとき、前記ドレンパン及び排水配管内に滞留してい
る凝縮水、埃、微生物、スライム等を前記温水と共に洗
い流すことになるので、前記ドレインパン及び前記排水
配管をも殺菌洗浄することができる。従って、上記の構
成を採用することによって、すぐに利用することができ
る燃料電池において前記燃料電池から排出される温水若
しくは前記燃料電池の排熱を利用して加熱された温水を
利用して、省エネルギーでカビ臭の発生及び排水不良・
運転効率低下を抑制可能な空気調和機を提供することが
できる。
【0014】更にまた、このような空気調和装置におい
て、請求項5に記載されているように、前記ドレンパン
の凝縮水受容部位にドレンパン用温水パイプを備え、前
記加熱洗浄手段が、前記冷房運転終了後に、前記にドレ
ンパン用温水パイプに前記温水を供給し、前記ドレンパ
ンの凝縮水受容部位の加熱を行うものであることも好ま
しい。このように、ドレンパンの凝縮水受容部も加熱殺
菌することで、ドレンパンに凝縮水の滞留を抑制し、空
気調和装置を清潔に保つことができる。
【0015】また、これらの空気調和装置において、請
求項6に記載されているように、前記温水を間欠的に供
給する間欠供給手段を備えることもできる。ここで、前
記カビ等の胞子は単なる加熱等によっては死滅し難い
が、加熱と冷却を交互に繰り返して行なう間欠加熱殺菌
を行なうと、比較的温和な条件であっても、カビ等の胞
子を死滅させることができることが知られており、前記
冷房及び除湿運転終了時に、例えば前記温水スプレイ、
前記熱交換器用温水パイプ又は前記ドレンパン用温水パ
イプの何れか少なくとも一個所に、温水を間欠的に供給
することによって、カビの胞子までも死滅させて、前記
カビの発生を確実に抑制することができる。
【0016】尚、前記加熱殺菌時の温度、加熱時間等
は、殺菌対象である微生物の性質を考慮して、適宜変更
可能であるが、前記空気調和機内部の殺菌・静菌を確実
なものとするために、例えば、連続加熱殺菌の場合は、
前記温水の温度を60〜100℃にすることが好まし
く、前記間欠殺菌を実施する場合には、60〜100℃
で10〜60分間加熱し、これを2〜24時間間隔で2
回以上繰り返すことが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】ヒートポンプを駆動源とした本発
明に係る空気調和装置の構造を、図1に基づいて説明す
る。前記空気調和装置100は、室内機20内に、冷房
用冷媒Cを供給される伝熱パイプ7を有する熱交換器1
を設け、前記熱交換器1の室内空気の流れ方向(図上A
で示す)の下流側に、水HW2を供給される温水用パイ
プ8を有する加温用熱交換器80を設けてあると共に、
前記熱交換器1の下方には、ドレンパン2を備えてい
る。
【0018】この空気調和装置100は、室外機30に
よって冷却された前記冷房用冷媒Cを前記熱交換器1に
設けられた伝熱パイプ7に流通させるとともに、ファン
3を働かせて室内空気Aを吸込口5及びフィルタ4を介
して室内機20内部に吸込み、前記熱交換器1内部の冷
房用冷媒Cと室内空気Aとの間で熱交換を行って、冷却
された室内空気Aを吹出口6から室内へ排出すること
で、冷房運転を行うように構成されている。このとき、
室内空気Aに比べて、前記冷房用冷媒Cは低温であるた
めに、室内空気Aに含まれる水蒸気が、前記熱交換器1
表面において凝縮し、これによって生じた凝縮水は、下
方に設けられたドレンパン2に滴下し、更に、排水配管
45を通じて外部に排出される。同様に、暖房運転時に
は、前記空気調和装置100は、前記室外機30によっ
て加熱された冷媒Cを前記伝熱パイプ7に流通させて、
前記熱交換器1内部の冷媒Cと室内空気Aとの間で熱交
換を行って、暖房運転を行うように構成されている。詳
しくは、冷房運転を行う場合は、電気モータ22を駆動
源とするコンプレッサー21を有するヒートポンプ方式
の前記室外機30によって冷却された冷媒Cを配管3
1、伝熱パイプ7、配管32の順に循環させて、前記熱
交換器1を冷却し、冷却された前記熱交換器1表面にお
いて室内空気Aとの熱交換を行い、室内空気Aを冷却す
る。また、暖房運転を行う場合も同様であり、室外機3
0によって加熱された冷媒Cを前記配管31、前記伝熱
パイプ7、前記配管32の順に循環させて、前記熱交換
器1を冷却し、、室内空気Aを加熱する。
【0019】一方、除湿運転時には、前記熱交換器1に
前記冷媒Cを流通させて熱交換を行なって室内空気Aの
温度を低下させると共に、水蒸気の凝縮によって水分を
除去する点では、前記冷房運転時と同様であるが、その
後に、前記加温用熱交換器80に前記温水HW2を流通
させて前記室内空気Aとの間で熱交換を行なうことによ
って、前記室内空気Aを所望の温度まで昇温して、前記
吹出口6から前記室内機20外へと放出する。このと
き、前記温媒(温水)は、循環ポンプ38に働きによっ
て、配管33、配管50、前記温媒用パイプ8、配管5
1及び配管34を記載順に通過して循環する。
【0020】以上のような構成は、従来のものと同様で
あり、このような空気調和装置100の冷房運転若しく
は除湿運転時において、室内空気Aに含まれる水蒸気が
凝縮して生成する凝縮水が、前記熱交換器1表面及びド
レンパン2内部に滞留し、さらに吸込口5に設けられた
フィルタ4によって回収できなかった埃等が、その前記
熱交換器1表面に付着した凝縮水に巻き込まれ、多湿な
凝集物となって、前記熱交換器1表面やドレンパン2及
びその下流側に滞留する。この多湿な凝集物はカビ等の
微生物が繁殖する場となり、微生物の菌体と埃等の混合
物であるスライムを形成し、このスライムが悪臭や排水
不良の原因となっていた。そこで、本発明の空気調和装
置100においては、このようなスライム等の滞留を抑
制することができ、その特徴構成について以下に説明す
る。
【0021】本発明の空気調和装置100は、燃料と酸
素を電気化学的に反応させて電力を発生させる燃料電池
50に併設されており、モータ22はこの燃料電池50
において発電される電力を電源としている。このよう
な、燃料電池50は、例えば各家庭に備えられるもの
で、燃料から電力を効率よく発電することができ、更
に、必要な電力のみを発電することで、無駄なエネルギ
の消費を抑制するものである。また、燃料電池50にお
いて発電する際には、電力の他に、水素と酸素が反応し
て生成される温水と、この反応熱や燃料から水素を取り
出す際に発生する熱等の排熱が発生し、この前記燃料電
池から排出される温水若しくは前記燃料電池の排熱を利
用して加熱された温水と排熱を利用することができる。
即ち、燃料電池50から排出される排熱と、後に説明す
る配管34から供給される水の熱交換を行う熱交換器2
3が備えられており、水を加熱した後に、温水HW2を
配管33に供給するように構成されている。また、燃料
電池50において生成した温水HW1を温水スプレイ配
管37に供給する構成となっている。燃料電池50は、
冷房運転時及び除湿運転時にも勿論作動しており、上記
の温水HW1及びHW2を常時利用することができるよ
うになっている。
【0022】温水スプレイ配管37に供給された温水H
W1は、前記熱交換器1の上部に設けられた熱交換器表
面洗浄手段としてのスプレイ10に供給される。前記温
水HW1は、前記スプレイ10から、前記熱交換器1表
面に吹付けられて、前記熱交換器1表面を洗浄する。こ
のように構成された本発明の空気調和装置100におい
て、前記熱交換器1及びその周辺を洗浄・殺菌する手順
を以下に説明する。先ず、冷房若しくは除湿運転終了時
に、前記ファン3を停止させ、前記燃料電池50におい
て生成した前記温水HW1を、前記スプレイ10から前
記熱交換器1表面に吹付ける。前記熱交換器1表面若し
くはドレンパン2及びその下流の排水配管45に滞留す
る凝縮水に埃を巻き込んだ凝集物のほとんどは、この温
水HW1を吹付けられて軟化し、下流側に洗い流され
る。従って、前記凝集物等は、前記熱交換器及びドレン
パン2及び排水配管45に滞留することなく、排水配管
45を介して機外へ排出される。
【0023】次に、前記燃料電池からの排熱を利用して
加熱され配管33に供給された温水HW2は、前記循環
ポンプ38を駆動すると共に、前記配管50と配管35
の分岐点に設けられた三方弁40の前記配管35側の弁
を開状態とし、前記配管51と配管36の分岐点に設け
られた三方弁41の前記配管51側の弁を閉状態とする
ことによって、前記熱交換器1の伝熱パイプ7及び前記
加温用熱交換器80の温媒用パイプ8とは別に設けられ
た温水用パイプ9に流入して、次いで、ドレンパン2の
凝縮水受容部位に設けられたドレンパン用温水パイプ1
1に移送され、更に、配管36、三方弁41を通過し
て、前記冷却水熱交換器23に返送される。このように
して、前記温水用パイプ9及び前記ドレンパン用温水パ
イプ11を加熱すると、前記熱交換器1及びドレンパン
2内部を加熱乾燥することができるので、前記熱交換器
1表面やドレンパン2内部の凝縮水及び上記の吹付けた
温水HWの滞留を防いで、前記熱交換器1表面及びドレ
ンパン2内部を入念に加熱殺菌することができる。この
結果、前記室内機20内部に水分や微生物の胞子を滞留
させないので、カビ等の発生の心配が無く、悪臭や排水
不良を防止することができる。また、このように温水ス
プレイ10又は温水用パイプ9又はドレンパン用温水パ
イプ11に、燃料電池50から排出される温水若しくは
燃料電池50の排熱を利用して加熱された温水を供給
し、熱交換器1表面若しくはドレンパン2の凝縮水受容
部の加熱若しくは洗浄を行う手段を加熱洗浄手段と呼
ぶ。
【0024】〔別実施の形態〕 (イ) 上記の実施の形態において、冷房若しくは除湿
運転終了時に、温水用パイプ9及びドレンパン用温水パ
イプ11に温水HW2を供給する際に、温水供給配管3
5等に開閉弁を設け、温水HW2を間欠的に供給及び停
止を繰り返すことができる構成をとっても良い。この場
合においては、前記熱交換器1及びドレンパン2内部を
加熱と冷却を交互に繰り返して行なう間欠加熱殺菌を行
なうことができるので、比較的温和な条件であっても、
カビの胞子を死滅させて、カビの発生を確実に抑制し、
前記熱交換器1及びドレンパン2を常に清潔な状態に保
つことができる。60〜100℃程度の温水を間欠的に
供給する場合は、温水HWの供給時間を約10〜60分
程度とし、上記加熱を2〜24時間間隔で2回以上繰り
返すことが効果的であり、また、上記の間欠加熱を行う
場合は、前記熱交換器1のみに温水パイプ9を備えても
カビ等の発生の抑制するのに効果的である。
【0025】(ロ) 上記の実施の形態とは別に、燃料
電池において生成され温水スプレイ用配管37に供給さ
れる温水HW1を、一旦貯槽に貯蔵し、必要に応じてポ
ンプ等によってを駆動して供給することもできる。この
場合、貯槽には常に温水HWが貯蔵されていることにな
り、冷房若しくは除湿運転終了時すぐに、スプレイ10
から温水HW1を前記熱交換器1表面に吹付けることが
できる。
【0026】(ハ) 上記の実施の形態において、モー
タ22を駆動源とする室外機によって、冷媒Cを用いて
を冷却及び加熱する構成を示したが、本発明は、冷却及
び加熱の方式を限定するものではなく、例えば、室外機
30を、冷房用冷媒Cを冷却する冷房用室外機のみと
し、燃料電池50から排出する排熱を利用した熱交換器
23によって加熱された温水HW2を暖房用として熱交
換器1の伝熱パイプ7に流通させることもできる。
【0027】(ニ) 上記の実施の形態において、温水
用パイプ9及びドレンパン用温水パイプ11に供給する
温水HW2を循環させる構成を説明したが、図2に示す
ように、燃料電池50において生成された温水HW1
と、熱交換器28に水を給水して加熱した温水HW2と
を混合した温水HWを温水配管51に流通させ、暖房運
転時には、切換弁52によりこの温水を加温用熱交換器
80の温媒用パイプ8に流通させて、後に排水配管45
に排出することで暖房運転を行い、熱交換器1の洗浄を
行うときは、切換弁52及び53を働かせて、温水HW
を温水スプレイ10に供給し、熱交換の加熱殺菌を行う
ときは、切換弁52及び53を働かせて、温水HWを温
水用パイプ9に流通させて温水排出口12からドレンパ
ンに排出するように構成することができる。
【0028】(ホ) 更に、上記の実施の形態におい
て、例えばマイコン等によって構成される温水供給制御
手段(図示省略)を設けることによって、前記熱交換器
1の表面を洗浄するに、温水スプレイ10に温水HWを
間欠的に供給することもでき、このように、前記熱交換
器1表面に温水HWを間欠的に吹付けることで、表面に
付着した埃を巻き込んだ凝縮水を良好に洗い流すと共
に、間欠加熱殺菌を施すことができる。(ヘ) 上記の
実施の形態において、燃料電池によって発電された電力
を、本発明の空気調和設備のモータや、冷房用室外機に
利用する構成を示したが、別に、この燃料電池によって
発電された電力は他の電気機器にも利用することができ
る。
【0029】
【発明の効果】従って、上記構成を採用することによっ
て、燃料電池から排出される温水若しくは燃料電池の排
熱を利用して加熱された温水を利用し、前記熱交換器表
面・内部、ドレンパン及び排水配管における埃等を巻き
込んだ凝縮水の滞留を抑制し、カビ臭の発生及び悪臭を
防止し、併せて、排水不良及び運転効率低下を抑制する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気調和装置の実施の形態を示す
概略図
【図2】本発明に係る空気調和装置の別実施の形態を示
す概略図
【符号の説明】
1 熱交換器 2 ドレンパン 7 伝熱パイプ 8 温水用パイプ 9 冷暖房熱交換器内温水用パイプ 10 スプレイ 11 ドレンパン用温水パイプ 21 コンプレッサー 22 エンジン 50 燃料電池 80 加温用熱交換器 100 空気調和装置 A 室内空気 C 冷房用冷媒 H 暖房用温媒 HW1 温水 HW2 温水
フロントページの続き (72)発明者 上田 哲也 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 竹田 隆一 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 3L060 AA01 AA05 CC08 DD01 EE01 EE31 EE33 EE35

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、冷房運転時に冷媒を供給さ
    れる伝熱パイプを有する熱交換器を備え、前記熱交換器
    表面において生成されて滴下する凝縮水を受容し外部へ
    排出するドレンパンを備えた空気調和装置の運転方法で
    あって、 燃料と酸素を電気化学的に反応させて電力を発生させる
    燃料電池を設け、 前記冷房運転終了後に、前記燃料電池から排出される温
    水若しくは前記燃料電池の排熱を利用して加熱された温
    水によって、前記熱交換器若しくは前記ドレンパンの前
    記凝縮水受容部の加熱若しくは洗浄を行う空気調和装置
    の運転方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも、冷房運転時に冷媒を供給さ
    れる伝熱パイプを有する熱交換器を備え、前記熱交換器
    表面において生成されて滴下する凝縮水を受容し外部へ
    排出するドレンパンを備えた空気調和装置であって、 燃料と酸素を電気化学的に反応させて電力を発生させる
    燃料電池を備え、 前記冷房運転終了後に、前記燃料電池から排出される温
    水若しくは前記燃料電池の排熱を利用して加熱された温
    水によって、前記熱交換器表面若しくは前記ドレンパン
    の前記凝縮水受容部の加熱若しくは洗浄を行う加熱洗浄
    手段を備えた空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記熱交換器に温水パイプを備え、 前記加熱洗浄手段が、前記冷房運転終了後に、前記温水
    パイプに前記温水を供給し、前記熱交換器の加熱を行う
    ものである請求項2に記載の空気調和装置。
  4. 【請求項4】 前記熱交換器表面を洗浄する温水スプレ
    イを備え、 前記加熱洗浄手段が、前記冷房運転終了後に、前記温水
    スプレイに前記温水を供給し、前記熱交換器表面の洗浄
    を行うものである請求項2または3に記載の空気調和装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ドレンパンの凝縮水受容部位にドレ
    ンパン用温水パイプを備え、 前記加熱洗浄手段が、前記冷房運転終了後に、前記にド
    レンパン用温水パイプに前記温水を供給し、前記ドレン
    パンの凝縮水受容部位の加熱を行うものである請求項2
    から4の何れか1項に記載の空気調和装置。
  6. 【請求項6】 前記温水を間欠的に供給する間欠供給手
    段を備えた請求項2から5の何れか1項に記載の空気調
    和装置。
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