JP2001065799A - 液状原料加圧供給方法及び装置 - Google Patents

液状原料加圧供給方法及び装置

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JP2001065799A
JP2001065799A JP23856199A JP23856199A JP2001065799A JP 2001065799 A JP2001065799 A JP 2001065799A JP 23856199 A JP23856199 A JP 23856199A JP 23856199 A JP23856199 A JP 23856199A JP 2001065799 A JP2001065799 A JP 2001065799A
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pressure
pressurizing gas
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Toru Ishii
徹 石井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大気圧下で貯蔵されている液状原料を、原料
供給量が極端に少ないような場合であっても、弁での付
着物による流量変動や弁体の摩耗を防止しつつ、加圧し
た反応器等の機器内へ安定供給する。 【解決手段】 原料タンク1に大気圧下で貯蔵された液
状の原料をシリンダ内へ充填した後、原料戻りライン3
5の原料を加圧用ガスにより原料タンク1へ押し出し、
加圧用ガスをシリンダ内に封入して加圧し、加圧が完了
した時点で、シリンダと反応器3とを連通せしめ且つ更
に加圧用ガスをシリンダ内へ供給することにより、加圧
された原料を加圧用ガス流量に見合った体積流量でシリ
ンダから反応器3へ押し出し、この後、シリンダ内に残
った原料を加圧用ガスにより原料タンク1へ排出し、こ
れらの操作を複数系統のシリンダ30A,30Bにおい
て順次繰り返すことにより、連続的に原料を反応器3内
へ供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大気圧下で貯蔵さ
れている液状原料(均一な液体、エマルジョン、スラリ
等)を加圧した反応器内へ安定供給する液状原料加圧供
給方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】斯かる液状原料加圧装置としては、従来
は、図7に示される如く、原料タンク1(大気圧)の近
くに、原料の性状や揚程に応じた形式のポンプ2を備
え、該ポンプ2により加圧された原料を反応器3へ供給
するものが一般的に使われており、この場合、通常、ポ
ンプ2の吐出流量を反応器3で必要な原料供給量より多
く設定し、流量調節弁4により反応器3へ導く原料の流
量を調節すると共に、ポンプ吐出量の一部を圧力調節弁
5で減圧して原料タンク1に戻すのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、試験装
置等のように原料供給量が極端に少ない場合、ポンプ2
の選定が難しいばかりでなく、流量を調節するための流
量調節弁4が小さくなり、スラリ等の固形分を含む液状
原料では、固形分が弁ポートに付着して流量が安定しな
いばかりでなく、閉塞等のトラブルの原因にもなる。
又、弁等の絞られた部分は、固形分によって摩耗し、長
時間安定して使用することが困難な場合がある。
【0004】本発明は、斯かる実情に鑑み、大気圧下で
貯蔵されている液状原料を、原料供給量が極端に少ない
ような場合であっても、弁での付着物による流量変動や
弁体の摩耗を防止しつつ、加圧した反応器等の機器内へ
安定供給し得る液状原料加圧供給方法及び装置を提供し
ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、加圧された機
器内へ液状の原料を圧入する液状原料加圧供給方法であ
って、原料タンクに大気圧下で貯蔵された液状の原料を
シリンダから原料戻りラインを介して原料タンクへ循環
させつつシリンダ内に充填する原料張り込みと、シリン
ダ内へ原料を充填した後、加圧用ガスを原料戻りライン
を介して原料タンクへ導き、原料戻りラインに満たされ
ていた原料を原料タンクへ押し出す原料戻りラインパー
ジと、加圧用ガスをシリンダ内に封入することにより、
シリンダ内を加圧するシリンダ昇圧と、シリンダ内の圧
力が機器内の圧力と略同圧になった時点で、シリンダと
機器とを連通せしめ且つ更に加圧用ガスをシリンダ内へ
供給することにより、シリンダ内で加圧された原料を加
圧用ガス流量に見合った体積流量でシリンダから機器へ
押し出す原料供給と、シリンダから機器への原料供給完
了後、シリンダ内に残った原料を加圧用ガスにより原料
タンクへ排出するシリンダ内パージとを複数系統のシリ
ンダにおいて順次繰り返すことにより、連続的に原料を
機器内へ供給することを特徴とする液状原料加圧供給方
法にかかるものである。
【0006】前記液状原料加圧供給方法においては、二
系統のシリンダを有するユニットを複数設け、一つのユ
ニットの二系統における原料供給の切換時期に対して、
他のユニットの二系統における原料供給の切換時期をず
らすことにより切換時の液状原料の流量変動を小さくす
ることができる。
【0007】又、本発明は、加圧された機器内へ液状の
原料を圧入する液状原料加圧供給装置であって、大気圧
下で液状の原料が貯蔵された原料タンクと、複数系統の
シリンダと、原料タンクに大気圧下で貯蔵された液状の
原料をシリンダから原料戻りラインを介して原料タンク
へ循環させつつシリンダ内に充填するための循環ポンプ
と、シリンダ内へ原料を充填した後、加圧用ガスを原料
戻りラインを介して原料タンクへ導き、原料戻りライン
に満たされていた原料を原料タンクへ押し出す一方、加
圧用ガスをシリンダ内に封入することにより、シリンダ
内を加圧し、シリンダ内の圧力が機器内の圧力と略同圧
になった後、シリンダと機器とを連通せしめた状態で更
に加圧用ガスをシリンダ内へ供給することにより、シリ
ンダ内で加圧された原料を加圧用ガス流量に見合った体
積流量でシリンダから機器へ押し出し、又、シリンダか
ら機器への原料供給完了後、シリンダ内に残った原料を
加圧用ガスにより原料タンクへ排出するための加圧用ガ
ス系統とを備えたことを特徴とする液状原料加圧供給装
置にかかるものである。
【0008】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0009】原料タンクに大気圧下で貯蔵された液状の
原料がシリンダから原料戻りラインを介して原料タンク
へ循環されつつシリンダ内に充填され、原料張り込みが
行われ、シリンダ内へ原料が充填された後、加圧用ガス
が原料戻りラインを介して原料タンクへ導かれ、原料戻
りラインに満たされていた原料が原料タンクへ押し出さ
れ、原料戻りラインパージが行われ、加圧用ガスがシリ
ンダ内に封入されることにより、シリンダ内が加圧さ
れ、シリンダ昇圧が行われ、シリンダ内の圧力が機器内
の圧力と略同圧になった時点で、シリンダと機器とが連
通され且つ更に加圧用ガスがシリンダ内へ供給されるこ
とにより、シリンダ内で加圧された原料が加圧用ガス流
量に見合った体積流量でシリンダから機器へ押し出さ
れ、原料供給が行われ、シリンダから機器への原料供給
完了後、シリンダ内に残った原料が加圧用ガスにより原
料タンクへ排出され、シリンダ内パージが行われ、これ
らの操作が複数系統のシリンダにおいて順次繰り返され
ることにより、連続的に原料が機器内へ供給される。
【0010】この結果、試験装置等のように原料供給量
が極端に少なくても、循環ポンプの選定は容易となり、
原料の流量を調節するための流量調節弁は不要で、スラ
リ等の固形分を含む液状原料であっても、固形分が弁ポ
ートに付着して流量の安定性を損うことはなく、閉塞等
のトラブルも発生せず、又、弁等の絞られた部分が固形
分によって摩耗し、長時間安定して使用することが困難
となる心配もなく、加圧した機器内へ安定して原料が供
給可能となると共に、いずれかの経路で常時原料の流れ
が形成され且つ流れを止める必要のある経路は加圧用ガ
スによるパージを行うことにより、配管各部に液状の原
料が滞留しない。
【0011】又、二系統のシリンダを有するユニットを
複数設け、一つのユニットの二系統における原料供給の
切換時期に対して、他のユニットの二系統における原料
供給の切換時期をずらすようにすると、一つのユニット
の二系統における原料供給の切換時期には、他のユニッ
トのいずれかの系統における原料供給或いは原料張り込
みが継続的に行われる形となり、原料の流れが止まるこ
とが回避され、循環ポンプの吐出流量や機器への供給量
の変動が生じにくくなり、該循環ポンプや機器の運転に
影響を与える可能性が低くなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0013】図1及び図2は本発明を実施する形態の一
例であって、図中、図7と同一の符号を付した部分は同
一物を表わしている。
【0014】本図示例においては、複数系統(図の例で
はA,Bの二系統)のシリンダ30A,30Bを設け、
該各シリンダ30A,30Bに対し、原料タンク1(必
要に応じて撹拌機を設置してある)に貯蔵された液状の
原料を循環ポンプ20の作動により、充填ライン31か
ら四方弁V4、途中に遮断弁V5が設けられた充填ライ
ン32、四方弁V3、充填・圧入ライン33A,33B
を介して充填し得るようにしてある。
【0015】前記シリンダ30A,30Bには、その底
面に前記充填・圧入ライン33A,33Bを接続し、頂
面に空気或いは窒素等の加圧用ガスを導入する加圧用ガ
ス系統34を接続し、上側部所要位置に原料タンク1へ
通じる原料戻りライン35を接続し、該原料戻りライン
35途中には、遮断弁V2A,V2Bと制限オリフィス
36とを設けてある。
【0016】前記加圧用ガス系統34は、加圧用ガスが
貯留された圧力源37から延長せしめた加圧用ガスライ
ン38途中に、圧力調節弁39と、圧力計40とを設け
ると共に、加圧用ガスライン38からシリンダ30A,
30Bへ分岐して延びる加圧用ガスライン38A,38
B途中に、手動開閉弁44A,44Bと、容積式流量計
45A,45Bと、流量調節弁V1A,V1Bとを設け
てなる構成を有している。ここで、前記圧力計40で検
出された加圧用ガスの圧力41は圧力コントローラ42
へ入力され、該圧力コントローラ42に予め設定された
圧力設定値と等しくなるよう圧力調節弁39へ開度指令
43が出力されるようにしてあり、又、前記容積式流量
計45A,45Bで検出された加圧用ガスの流量46
A,46Bは流量コントローラ47A,47Bへ入力さ
れ、該流量コントローラ47A,47Bに予め設定され
た流量設定値と等しくなるよう流量調節弁V1A,V1
Bへ開度指令48A,48Bが出力されるようにしてあ
る。尚、前記圧力設定値並びに流量設定値は、操作員が
運転状況から判断して適宜手動設定するようにしてあ
る。
【0017】前記充填・圧入ライン33A,33Bに
は、四方弁V3を介して反応器3へつながる圧入ライン
49を接続し、該圧入ライン49途中には、質量流量計
50と、反応器3の運転停止時に原料の供給を完全に停
止するための手動開閉弁51とを設けてある。
【0018】前記充填ライン31には、原料タンク1へ
つながる循環ライン52を四方弁V4を介して遮断或い
は連通状態に切換可能となるよう接続すると共に、前記
充填ライン32には、原料タンク1へつながるシリンダ
内パージ用原料戻りライン53を四方弁V4を介して遮
断或いは連通状態に切換可能となるよう接続し、前記循
環ライン52途中には、制限オリフィス54を設け、前
記シリンダ内パージ用原料戻りライン53途中には、遮
断弁V7と制限オリフィス55とを設けてある。
【0019】前記四方弁V4と遮断弁V7との間におけ
るシリンダ内パージ用原料戻りライン53途中には、空
気或いは窒素等の加圧用ガスをパージ用として導入する
パージ用ガス系統56を接続してある。
【0020】前記パージ用ガス系統56は、加圧用ガス
が貯留された圧力源37から延長せしめたパージ用ガス
ライン57途中に、圧力調節弁58と、圧力計59と、
ガスホルダ63と、遮断弁V6と、逆止弁64とを設け
てなる構成を有している。ここで、前記圧力計59で検
出された加圧用ガスの圧力60は圧力コントローラ61
へ入力され、該圧力コントローラ61に予め設定された
圧力設定値と等しくなるよう圧力調節弁58へ開度指令
62が出力されるようにしてある。尚、前記圧力設定値
は、操作員が運転状況から判断して適宜手動設定するよ
うにしてある。
【0021】前記シリンダ30A,30Bには、該シリ
ンダ30A,30B内の圧力65A,65Bを検出する
圧力計66A,66Bを設け、又、前記反応器3には、
該反応器3内の圧力67を検出する圧力計68を設けて
あり、更に、前記圧力計66A,66Bで検出されたシ
リンダ30A,30B内の圧力65A,65Bと、前記
質量流量計50で検出された反応器3へ供給される原料
の流量69と、前記圧力計68で検出された反応器3内
の圧力67とが入力され、これらの検出値に基づき、図
2に示すようなシーケンスで、遮断弁V2A,V2Bへ
開閉指令70A,70Bを出力し、四方弁V3へポジシ
ョン切換指令71を出力し、四方弁V4へポジション切
換指令72を出力し、遮断弁V5へ開閉指令73を出力
し、遮断弁V6へ開閉指令74を出力し、遮断弁V7へ
開閉指令75を出力する制御装置76を設けてある。
【0022】前記シリンダ30A,30Bは、反応器3
の圧力より若干高い圧力に耐えられるような材質を使用
し、内部の容量を1サイクル、シリンダ一本当りの原料
送出量(反応器3への時間当りの供給量に1サイクルの
1/2の時間を掛けた容量)より大きく(例えば、1サ
イクル、シリンダ一本当りの原料送出量のおよそ1.5
倍程度)設定するようにしてある。
【0023】次に、上記図示例の作動を説明する。
【0024】本図示例の場合、図2に示す如く、原料
張り込みと、原料戻りラインパージと、シリンダ昇
圧と、原料供給と、シリンダ内パージとをA,B二
系統のシリンダ30A,30Bにおいて順次繰り返すこ
とにより、連続的に原料が反応器3内へ供給される。
【0025】尚、加圧用ガス系統34においては、圧力
計40で検出された加圧用ガスの圧力41が圧力コント
ローラ42へ入力され、該圧力コントローラ42に予め
設定された圧力設定値と等しくなるよう圧力調節弁39
へ開度指令43が出力されると共に、前記容積式流量計
45A,45Bで検出された加圧用ガスの流量46A,
46Bが流量コントローラ47A,47Bへ入力され、
該流量コントローラ47A,47Bに予め設定された流
量設定値と等しくなるよう流量調節弁V1A,V1Bへ
開度指令48A,48Bが出力され、これにより、シリ
ンダ30A,30Bには、予め設定された圧力設定値と
等しい圧力で且つ予め設定された流量設定値と等しい流
量の加圧用ガスが常時供給されている。
【0026】A系統のシリンダ30Aについての手順は
概略以下の通りである。
【0027】A−原料張り込み A系統の原料張り込み時には、制御装置76から出力さ
れる開閉指令70Aにより遮断弁V2Aが開放され、制
御装置76から出力されるポジション切換指令71によ
り四方弁V3が充填ライン32と充填・圧入ライン33
Aとを連通させる(a→bをつなぐ)ポジションに切り
換えられ、制御装置76から出力されるポジション切換
指令72により四方弁V4が充填ライン31と充填ライ
ン32とを連通させる(a→bをつなぐ)ポジションに
切り換えられ、制御装置76から出力される開閉指令7
3により遮断弁V5が開放され、これにより、原料タン
ク1→四方弁V4→遮断弁V5→四方弁V3→シリンダ
30A→遮断弁V2A→原料タンク1の順で比較的低い
圧力で原料が循環し、シリンダ30A内に原料が満たさ
れる。
【0028】A−原料戻りラインパージ シリンダ30A内に原料が満たされると、制御装置76
から出力されるポジション切換指令72により四方弁V
4が充填ライン31と循環ライン52とを連通させる
(a→cをつなぐ)ポジションに切り換えられ、制御装
置76から出力される開閉指令73により前記遮断弁V
5が閉鎖され、原料の流れは、原料タンク1→四方弁V
4→原料タンク1の系統に切り換えられ、シリンダ30
Aへの原料供給は停止される。一方、流量調節弁V1A
を通じ常時一定量でシリンダ30Aへ供給されている加
圧用ガスは、該シリンダ30Aから開放されている遮断
弁V2Aを通じて原料タンク1へ放出される。その際、
原料戻りライン35に満たされていた原料を加圧用ガス
が押し出すため、原料戻りライン35内からは原料が除
去され、ここでの固形分沈降を防止することができる。
尚、この時、四方弁V3のb→aへの管路はつくられて
いるが、遮断弁V5が閉鎖されているため原料の流れは
生じない。
【0029】A−シリンダ昇圧 前記原料戻りライン35のパージ終了後、制御装置76
から出力される開閉指令70Aにより遮断弁V2Aが閉
鎖され、加圧用ガスをシリンダ30A内に閉じ込めるこ
とにより、流量調節弁V1Aからの加圧用ガスの供給量
に応じた速度でシリンダ30A内が加圧される。圧力計
66Aで検出されるシリンダ30A内の圧力65Aが圧
力計68で検出される反応器3内の圧力67と略同圧に
なると、制御装置76から出力されるポジション切換指
令71により四方弁V3が充填・圧入ライン33Aと圧
入ライン49を連通させる(b→dをつなぐ)ポジショ
ンに切り換えられ、加圧中のシリンダ30Aから反応器
3への原料の送出が開始される。尚、前述の如くシリン
ダ30Aに圧力計66Aを取り付け、該圧力計66Aで
検出されるシリンダ30A内の圧力65Aが圧力計68
で検出される反応器3内の圧力67より若干高くなった
時点で四方弁V3の切り換えが行われるよう設定すれ
ば、反応器3からの原料の逆流、又はシリンダ30A内
の圧力が反応器3より高くなることによる一時的な原料
流量の増加が発生する心配はないが、より簡便な方法と
しては、加圧用ガスの流量とシリンダ30A上部の空間
(原料が満たされていない部分の容積)から計算される
加圧所用時間をタイマーでセットして前記四方弁V3の
切り換えを行うようにすることも可能である。
【0030】A−原料供給 シリンダ30A内の加圧完了後、前記四方弁V3の切り
換えにより、流量調節弁V1Aから供給される加圧用ガ
ス流量に応じて、原料がシリンダ30Aから反応器3へ
押し出される。原料をシリンダ30Aから反応器3へ送
出する際、シリンダ30Aの上流側からは加圧用ガスの
圧力が、下流側からは反応器3内の圧力がかかってお
り、加圧用ガスの流量がゼロの場合は、双方の圧力バラ
ンスにより、原料はシリンダ30A内に留まろうとする
が、加圧用ガスを反応器3内の圧力より若干高く保った
状態で該加圧用ガスを一定流量で供給し続けると、加圧
用ガスの実流量(ガスが置かれている圧力、温度条件下
での実際の体積流量)に見合った体積流量で原料が反応
器3内へ送出されることになる。
【0031】A−シリンダ内パージ シリンダ30Aから反応器3への原料供給が開始されて
から、質量流量計50で検出される原料の流量69がト
ータルで所定量に達すると、制御装置76から出力され
るポジション切換指令71により四方弁V3が充填・圧
入ライン33Aと充填ライン32とを連通させる(b→
aをつなぐ)ポジションに切り換えられ、シリンダ30
Aから反応器3への流路が遮断されると共に、制御装置
76から出力される開閉指令73により遮断弁V5が開
放され、制御装置76から出力されるポジション切換指
令72により四方弁V4が充填ライン32とシリンダ内
パージ用原料戻りライン53とを連通させる(b→dを
つなぐ)ポジションに切り換えられ、制御装置76から
出力される開閉指令75により遮断弁V7が開放され、
原料タンク1へ原料を排出するラインが作られる。ここ
で、シリンダ30Aの容量は、1サイクルでの原料供給
量(時間当り流量×1サイクルの時間)より多く設定し
てあるので、シリンダ30A内に残った原料は原料タン
ク1への排出ライン、即ち充填・圧入ライン33Aと充
填ライン32とシリンダ内パージ用原料戻りライン53
とを通じて放出される。流量調節弁V1Aからはシリン
ダ30Aに対して常時加圧用ガスが供給されているの
で、シリンダ30A内に残った原料は全て押し出され、
シリンダ30A内は一時的に空になる。
【0032】A−原料再張り込み 弁の切り換えによりA−と同じラインが作られ、以上
の操作が繰り返される。
【0033】又、B系統のシリンダ30Bについての手
順は概略以下の通りである。
【0034】B−原料張り込み B系統の原料張り込み時には、制御装置76から出力さ
れる開閉指令70Bにより遮断弁V2Bが開放され、制
御装置76から出力されるポジション切換指令71によ
り四方弁V3が充填ライン32と充填・圧入ライン33
Bとを連通させる(a→cをつなぐ)ポジションに切り
換えられ、制御装置76から出力されるポジション切換
指令72により四方弁V4が充填ライン31と充填ライ
ン32とを連通させる(a→bをつなぐ)ポジションに
切り換えられ、制御装置76から出力される開閉指令7
3により遮断弁V5が開放され、これにより、原料タン
ク1→四方弁V4→遮断弁V5→四方弁V3→シリンダ
30B→遮断弁V2B→原料タンク1の順で比較的低い
圧力で原料が循環し、シリンダ30B内に原料が満たさ
れる。
【0035】B−原料戻りラインパージ シリンダ30B内に原料が満たされると、制御装置76
から出力されるポジション切換指令72により四方弁V
4が充填ライン31と循環ライン52とを連通させる
(a→cをつなぐ)ポジションに切り換えられ、制御装
置76から出力される開閉指令73により前記遮断弁V
5が閉鎖され、原料の流れは、原料タンク1→四方弁V
4→原料タンク1の系統に切り換えられ、シリンダ30
Bへの原料供給は停止される。一方、流量調節弁V1B
を通じ常時一定量でシリンダ30Bへ供給されている加
圧用ガスは、該シリンダ30Bから開放されている遮断
弁V2Bを通じて原料タンク1へ放出される。その際、
原料戻りライン35に満たされていた原料を加圧用ガス
が押し出すため、原料戻りライン35内からは原料が除
去され、ここでの固形分沈降を防止することができる。
尚、この時、四方弁V3のc→aへの管路はつくられて
いるが、遮断弁V5が閉鎖されているため原料の流れは
生じない。
【0036】B−シリンダ昇圧 前記原料戻りライン35のパージ終了後、制御装置76
から出力される開閉指令70Bにより遮断弁V2Bが閉
鎖され、加圧用ガスをシリンダ30B内に閉じ込めるこ
とにより、流量調節弁V1Bからの加圧用ガスの供給量
に応じた速度でシリンダ30B内が加圧される。圧力計
66Bで検出されるシリンダ30B内の圧力65Bが圧
力計68で検出される反応器3内の圧力67と略同圧に
なると、制御装置76から出力されるポジション切換指
令71により四方弁V3が充填・圧入ライン33Bと圧
入ライン49を連通させる(c→dをつなぐ)ポジショ
ンに切り換えられ、加圧中のシリンダ30Bから反応器
3への原料の送出が開始される。尚、前述の如くシリン
ダ30Bに圧力計66Bを取り付け、該圧力計66Bで
検出されるシリンダ30B内の圧力65Bが圧力計68
で検出される反応器3内の圧力67より若干高くなった
時点で四方弁V3の切り換えが行われるよう設定すれ
ば、反応器3からの原料の逆流、又はシリンダ30B内
の圧力が反応器3より高くなることによる一時的な原料
流量の増加が発生する心配はないが、より簡便な方法と
しては、加圧用ガスの流量とシリンダ30B上部の空間
(原料が満たされていない部分の容積)から計算される
加圧所用時間をタイマーでセットして前記四方弁V3の
切り換えを行うようにすることも可能である。
【0037】B−原料供給 シリンダ30B内の加圧完了後、前記四方弁V3の切り
換えにより、流量調節弁V1Bから供給される加圧用ガ
ス流量に応じて、原料がシリンダ30Bから反応器3へ
押し出される。原料をシリンダ30Bから反応器3へ送
出する際、シリンダ30Bの上流側からは加圧用ガスの
圧力が、下流側からは反応器3内の圧力がかかってお
り、加圧用ガスの流量がゼロの場合は、双方の圧力バラ
ンスにより、原料はシリンダ30B内に留まろうとする
が、加圧用ガスを反応器3内の圧力より若干高く保った
状態で該加圧用ガスを一定流量で供給し続けると、加圧
用ガスの実流量(ガスが置かれている圧力、温度条件下
での実際の体積流量)に見合った体積流量で原料が反応
器3内へ送出されることになる。
【0038】B−シリンダ内パージ シリンダ30Bから反応器3への原料供給が開始されて
から、質量流量計50で検出される原料の流量69がト
ータルで所定量に達すると、制御装置76から出力され
るポジション切換指令71により四方弁V3が充填・圧
入ライン33Bと充填ライン32とを連通させる(c→
aをつなぐ)ポジションに切り換えられ、シリンダ30
Bから反応器3への流路が遮断されると共に、制御装置
76から出力される開閉指令73により遮断弁V5が開
放され、制御装置76から出力されるポジション切換指
令72により四方弁V4が充填ライン32とシリンダ内
パージ用原料戻りライン53とを連通させる(b→dを
つなぐ)ポジションに切り換えられ、制御装置76から
出力される開閉指令75により遮断弁V7が開放され、
原料タンク1へ原料を排出するラインが作られる。ここ
で、シリンダ30Bの容量は、1サイクルでの原料供給
量(時間当り流量×1サイクルの時間)より多く設定し
てあるので、シリンダ30B内に残った原料は原料タン
ク1への排出ライン、即ち充填・圧入ライン33Bと充
填ライン32とシリンダ内パージ用原料戻りライン53
とを通じて放出される。流量調節弁V1Bからはシリン
ダ30Bに対して常時加圧用ガスが供給されているの
で、シリンダ30B内に残った原料は全て押し出され、
シリンダ30B内は一時的に空になる。
【0039】B−原料再張り込み 弁の切り換えによりB−と同じラインが作られ、以上
の操作が繰り返される。
【0040】図2に示すように、A系統において原料供
給が行われている間は、B系統においてシリンダ内パー
ジと原料張り込みと原料戻りラインパージとシリンダ昇
圧が順次行われており、逆にB系統において原料供給が
行われている間は、A系統においてシリンダ内パージと
原料張り込みと原料戻りラインパージとシリンダ昇圧が
順次行われており、これにより、連続的に原料が反応器
3内へ供給される。
【0041】又、A系統において原料供給が行われてい
る間に、B系統において原料張り込みが開始されると、
図2に示すように、遮断弁V7が開放された状態で遮断
弁V6が開放されるため、パージ用ガス系統56からの
加圧用ガスによりシリンダ内パージ用原料戻りライン5
3のパージが行われ、この後、四方弁V4がシリンダ内
パージ用原料戻りライン53と循環ライン52とを連通
させる(d→cをつなぐ)ポジションに切り換えられて
いる状態で遮断弁V7が閉鎖されるため、パージ用ガス
系統56からの加圧用ガスがシリンダ内パージ用原料戻
りライン53側から四方弁V4を介して循環ライン52
へ導かれ、該循環ライン52のパージが行われる。同様
に、B系統において原料供給が行われている間に、A系
統において原料張り込みが開始されると、図2に示すよ
うに、遮断弁V7が開放された状態で遮断弁V6が開放
されるため、パージ用ガス系統56からの加圧用ガスに
よりシリンダ内パージ用原料戻りライン53のパージが
行われ、この後、四方弁V4がシリンダ内パージ用原料
戻りライン53と循環ライン52とを連通させる(d→
cをつなぐ)ポジションに切り換えられている状態で遮
断弁V7が閉鎖されるため、パージ用ガス系統56から
の加圧用ガスがシリンダ内パージ用原料戻りライン53
側から四方弁V4を介して循環ライン52へ導かれ、該
循環ライン52のパージが行われる。
【0042】本図示例の場合、密閉されたシリンダ30
A,30B内に原料を満たした後、加圧用ガス(空気、
窒素等)で圧力をかけ、加圧された反応器3内へ原料を
圧入するため、回転機器としての循環ポンプ20の特性
に左右されることなく、安定した原料供給が可能とな
る。
【0043】又、原料の流路には流量制御のための弁等
は設けず、原料を満たしたシリンダ30A,30Bを加
圧用ガスで加圧することにより間接的に原料流量を制御
するため、流量調節弁で発生する流量変動や閉塞トラブ
ルが回避可能となる。
【0044】更に又、原料が沈降性のあるスラリ等の場
合、密閉されたシリンダ30A,30B内に原料を一時
的に蓄えるようにすると、その間に原料の固形分が沈降
する可能性があるが、本図示例では、以下のような対策
を施しているため、安定した供給が確保される。 シリンダ30A,30Bへの原料の充填は、循環ポン
プ20(特に高揚程を必要としない)からの吐出の全量
を通じることにより、シリンダ30A,30B内で原料
が長時間停滞しない。 二系統のシリンダ30A,30Bを設けて、これらを
短時間で切り換えて使用することにより、反応器3への
原料供給過程でシリンダ30A,30B内の液流れは短
時間一時的に沈静化するが、長時間沈静化することはな
いので、原料の固形分の沈降は防止される。 原料が流れる配管系は、切換操作によって常時流れが
保持されるか、又は流れが停止する場合においても、窒
素等の加圧用ガスによってパージされるため、配管内に
液が静止した状態で残留することはない。
【0045】この結果、試験装置等のように原料供給量
が極端に少なくても、循環ポンプ20の選定は容易とな
り、原料の流量を調節するための流量調節弁4は不要
で、スラリ等の固形分を含む液状原料であっても、固形
分が弁ポートに付着して流量の安定性を損うことはな
く、閉塞等のトラブルも発生せず、又、弁等の絞られた
部分が固形分によって摩耗し、長時間安定して使用する
ことが困難となる心配もなく、加圧した反応器3内へ安
定して原料が供給可能となると共に、いずれかの経路で
常時原料の流れが形成され且つ流れを止める必要のある
経路は加圧用ガスによるパージを行うことにより、配管
各部に液状の原料が滞留しない。
【0046】こうして、大気圧下で貯蔵されている液状
原料を、原料供給量が極端に少ないような場合であって
も、弁での付着物による流量変動や弁体の摩耗を防止し
つつ、加圧した反応器3内へ安定供給し得ると共に、い
ずれかの経路で常時原料の流れができ且つ流れを止める
必要のある経路は加圧用ガスによるパージを行うことに
より、配管各部に液状の原料が滞留しないようにするこ
とができる。
【0047】図3及び図4は本発明を実施する形態の他
の例であって、図中、図1及び図2と同一の符号を付し
た部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図1及
び図2に示すものと同様であるが、本図示例の特徴とす
るところは、図3に示す如く、仮想線で囲んだシリンダ
30A,30B並びに配管系統を含むユニットをNO.
1ユニットとし、該NO.1ユニットと全く同様の構成
を有するNO.2ユニットを、原料タンク1及び循環ポ
ンプ20をNO.1ユニットと共用する形で並設し、図
4に示す如く、NO.1ユニットのA系統とB系統にお
ける原料供給の切換時期に対して、NO.2ユニットの
A系統とB系統における原料供給の切換時期を1/4サ
イクルだけずらすよう構成した点にある。
【0048】各ユニットにおける原料供給能力はそれぞ
れ、図1に示す例の約1/2とし、トータルで図1に示
す例における原料供給能力と略等しくなるようにしてあ
る。
【0049】尚、制御装置76からNO.2ユニットの
各弁へ出力される指令やNO.2ユニットの圧力計から
制御装置76へ入力されるシリンダ内の圧力等について
は図示を省略してある。
【0050】このようにすると、NO.1ユニットのA
系統とB系統における原料供給の切換時期には、NO.
2ユニットのA系統或いはB系統における原料供給或い
は原料張り込みが継続的に行われる形となる。ここで、
図1に示す例の場合には、四方弁V3の切り換え作動中
に原料の流れが一瞬止まるため、循環ポンプ20の吐出
流量や反応器3への供給量の変動が生じ、該循環ポンプ
20や反応器3の運転に影響を与える可能性があるが、
図3及び図4に示すように一方のユニットが切り換え操
作を行っている間、他方のユニットが一定量で原料供給
やシリンダへの原料張り込みを継続することにより、原
料流量の変動を約半分に軽減することが可能となる。
【0051】尚、更に原料流量の変動を小さくする必要
がある場合は、ユニット数を適宜増加させることで対応
可能となる。
【0052】図5及び図6は本発明を実施する形態の更
に他の例であって、図中、図1及び図2と同一の符号を
付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図
1及び図2に示すものと同様であるが、本図示例の特徴
とするところは、図5に示す如く、仮想線で囲んだシリ
ンダ30A,30B並びに配管系統を含むユニット(但
し、図1の例における四方弁V4と遮断弁V5と遮断弁
V6を含むパージ用ガス系統56と制限オリフィス54
を含む循環ライン52と遮断弁V7及び制限オリフィス
55を含むシリンダ内パージ用原料戻りライン53とを
なくし、代わりに、四方弁V3と質量流量計50との間
における圧入ライン49途中に遮断弁V8と三方弁V9
とを設け、該三方弁V9のcポートに、原料タンク1へ
つながり且つ途中に制限オリフィス77が設けられたシ
リンダ内パージ用原料戻りライン78を接続してある)
をNO.1ユニットとし、該NO.1ユニットと全く同
様の構成を有するNO.2ユニットを並設し、更に、前
述した例(図1〜図4参照)の場合はA,B各系統にお
いてそれぞれ1/2サイクルとしていた原料供給の過程
を、図6に示す如く、1/4サイクルに短縮し、その
分、前述した例(図1〜図4参照)の場合はA,B各系
統においてそれぞれ1/4サイクルとしていた原料張り
込みの過程を1/2サイクルに延ばすと共に、NO.1
ユニットのA系統における原料供給、NO.2ユニット
のB系統における原料供給、NO.1ユニットのB系統
における原料供給、NO.2ユニットのA系統における
原料供給を順次繰り返すことにより、連続的に原料を反
応器3内へ供給するよう構成した点にある。
【0053】尚、制御装置76からNO.2ユニットの
各弁へ出力される指令やNO.2ユニットの圧力計から
制御装置76へ入力されるシリンダ内の圧力等について
は図示を省略してある。
【0054】図5及び図6に示す例の場合、NO.1ユ
ニットのA系統における原料張り込み時には、遮断弁V
2Aが開放され且つ四方弁V3がa→bのポジションに
切り換えられた状態で、原料タンク1→四方弁V3→シ
リンダ30A→遮断弁V2A→原料タンク1の順で比較
的低い圧力で原料が循環し、シリンダ30A内に原料が
満たされ、原料戻りラインパージ時には、四方弁V3が
b→d,a→cのポジションに切り換えられ且つ遮断弁
V8が閉鎖され、原料の流れは、原料タンク1→四方弁
V3→シリンダ30B→遮断弁V2B→原料タンク1の
系統(B系統への原料張り込みの系統)に切り換えら
れ、シリンダ30Aへの原料供給は停止される一方、流
量調節弁V1Aを通じ常時一定量でシリンダ30Aへ供
給されている加圧用ガスは、該シリンダ30Aから開放
されている遮断弁V2Aを通じて原料タンク1へ放出さ
れ、シリンダ昇圧時には、遮断弁V2Aが閉鎖され、加
圧用ガスをシリンダ30A内に閉じ込めることにより、
流量調節弁V1Aからの加圧用ガスの供給量に応じた速
度でシリンダ30A内が加圧され、原料供給時には、四
方弁V3がb→dのポジションに切り換えられた状態で
遮断弁V8が開放され且つ三方弁V9がa→bのポジシ
ョンに切り換えられ、流量調節弁V1Aから供給される
加圧用ガス流量に応じて、原料がシリンダ30Aから反
応器3へ押し出され、シリンダ内パージ時には、三方弁
V9がa→cのポジションに切り換えられ、シリンダ3
0Aから反応器3への流路が遮断されると共に、原料タ
ンク1へ原料を排出するラインが作られ、シリンダ30
A内に残った原料が、流量調節弁V1Aからシリンダ3
0Aに対して常時供給されている加圧用ガスにより、シ
リンダ内パージ用原料戻りライン78を介して原料タン
ク1へ全て押し出され、シリンダ30A内は一時的に空
になり、この後、再び原料張り込みが行われ、以上の操
作が繰り返される。
【0055】又、NO.1ユニットのB系統における原
料張り込み時には、遮断弁V2Bが開放され且つ四方弁
V3がa→cのポジションに切り換えられた状態で、原
料タンク1→四方弁V3→シリンダ30B→遮断弁V2
B→原料タンク1の順で比較的低い圧力で原料が循環
し、シリンダ30B内に原料が満たされ、原料戻りライ
ンパージ時には、四方弁V3がc→d,a→bのポジシ
ョンに切り換えられ且つ遮断弁V8が閉鎖され、原料の
流れは、原料タンク1→四方弁V3→シリンダ30A→
遮断弁V2A→原料タンク1の系統(A系統への原料張
り込みの系統)に切り換えられ、シリンダ30Bへの原
料供給は停止される一方、流量調節弁V1Bを通じ常時
一定量でシリンダ30Bへ供給されている加圧用ガス
は、該シリンダ30Bから開放されている遮断弁V2B
を通じて原料タンク1へ放出され、シリンダ昇圧時に
は、遮断弁V2Bが閉鎖され、加圧用ガスをシリンダ3
0B内に閉じ込めることにより、流量調節弁V1Bから
の加圧用ガスの供給量に応じた速度でシリンダ30B内
が加圧され、原料供給時には、四方弁V3がc→dのポ
ジションに切り換えられた状態で遮断弁V8が開放され
且つ三方弁V9がa→bのポジションに切り換えられ、
流量調節弁V1Bから供給される加圧用ガス流量に応じ
て、原料がシリンダ30Bから反応器3へ押し出され、
シリンダ内パージ時には、三方弁V9がa→cのポジシ
ョンに切り換えられ、シリンダ30Bから反応器3への
流路が遮断されると共に、原料タンク1へ原料を排出す
るラインが作られ、シリンダ30B内に残った原料が、
流量調節弁V1Bからシリンダ30Bに対して常時供給
されている加圧用ガスにより、シリンダ内パージ用原料
戻りライン78を介して原料タンク1へ全て押し出さ
れ、シリンダ30B内は一時的に空になり、この後、再
び原料張り込みが行われ、以上の操作が繰り返される。
【0056】NO.2ユニットのA,B系統において
も、前述と同様の操作が繰り返され、これにより、N
O.1ユニットのA系統における原料供給、NO.2ユ
ニットのB系統における原料供給、NO.1ユニットの
B系統における原料供給、NO.2ユニットのA系統に
おける原料供給が順次繰り返され、連続的に原料が反応
器3内へ供給される。尚、図5及び図6に示す例におい
ては、一つの系統で原料戻りラインパージ、シリンダ昇
圧、或いはシリンダ内パージが行われている時、他のい
ずれかの系統で原料張り込みが行われ、循環ポンプ20
による原料の流れは他のいずれかの系統で原料タンク1
へ循環される形となるため、図1の例における循環ライ
ン52等をなくしても何ら問題はない。
【0057】液状の原料の固形分の沈降性が非常に大き
い場合、シリンダ内での原料の流れが最も遅くなる原料
供給の過程での沈降が問題となるが、図5及び図6に示
す例のようにすると、シリンダ一本当りの原料供給の過
程は、前述した例(図1〜図4参照)の場合の半分に短
縮することが可能となり、原料における固形分の沈降を
抑制する効果が期待される。又、NO.1ユニットとN
O.2ユニットの四方弁V3をそれぞれ少しずらして切
り換え作動させることにより、原料供給が途切れずに行
われるようにすることも可能である。
【0058】尚、本発明の液状原料加圧供給方法及び装
置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、反
応器に限らず加圧された各種機器にも適用可能なこと
等、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々変更を加え得ることは勿論である。
【0059】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の液状原料
加圧供給方法及び装置によれば、大気圧下で貯蔵されて
いる液状原料を、原料供給量が極端に少ないような場合
であっても、弁での付着物による流量変動や弁体の摩耗
を防止しつつ、加圧した反応器等の機器内へ安定供給し
得ると共に、いずれかの経路で常時原料の流れができ且
つ流れを止める必要のある経路は加圧用ガスによるパー
ジを行うことにより、配管各部に液状の原料が滞留しな
いようにすることができるという優れた効果を奏し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の全体概要構成図
である。
【図2】図1に示す例における運転時の各過程、並びに
各弁の開閉或いはポジションを表わすシーケンス図であ
る。
【図3】本発明を実施する形態の他の例の全体概要構成
図である。
【図4】図3に示す例における運転時の各過程を表わす
概略シーケンス図である。
【図5】本発明を実施する形態の更に他の例の全体概要
構成図である。
【図6】図5に示す例における運転時の各過程、並びに
各弁の開閉或いはポジションを表わすシーケンス図であ
る。
【図7】従来例の全体概要構成図である。
【符号の説明】
1 原料タンク 3 反応器(機器) 20 循環ポンプ 30A シリンダ 30B シリンダ 31 充填ライン 32 充填ライン 33A 充填・圧入ライン 33B 充填・圧入ライン 34 加圧用ガス系統 35 原料戻りライン 49 圧入ライン 76 制御装置 V1A 流量調節弁 V1B 流量調節弁 V2A 遮断弁 V2B 遮断弁 V3 四方弁 V4 四方弁 V5 遮断弁 V6 遮断弁 V7 遮断弁 V8 遮断弁 V9 三方弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加圧された機器内へ液状の原料を圧入す
    る液状原料加圧供給方法であって、 原料タンクに大気圧下で貯蔵された液状の原料をシリン
    ダから原料戻りラインを介して原料タンクへ循環させつ
    つシリンダ内に充填する原料張り込みと、 シリンダ内へ原料を充填した後、加圧用ガスを原料戻り
    ラインを介して原料タンクへ導き、原料戻りラインに満
    たされていた原料を原料タンクへ押し出す原料戻りライ
    ンパージと、 加圧用ガスをシリンダ内に封入することにより、シリン
    ダ内を加圧するシリンダ昇圧と、 シリンダ内の圧力が機器内の圧力と略同圧になった時点
    で、シリンダと機器とを連通せしめ且つ更に加圧用ガス
    をシリンダ内へ供給することにより、シリンダ内で加圧
    された原料を加圧用ガス流量に見合った体積流量でシリ
    ンダから機器へ押し出す原料供給と、 シリンダから機器への原料供給完了後、シリンダ内に残
    った原料を加圧用ガスにより原料タンクへ排出するシリ
    ンダ内パージとを複数系統のシリンダにおいて順次繰り
    返すことにより、連続的に原料を機器内へ供給すること
    を特徴とする液状原料加圧供給方法。
  2. 【請求項2】 二系統のシリンダを有するユニットを複
    数設け、一つのユニットの二系統における原料供給の切
    換時期に対して、他のユニットの二系統における原料供
    給の切換時期をずらすことにより切換時の液状原料の流
    量変動を小さくした請求項1記載の液状原料加圧供給方
    法。
  3. 【請求項3】 加圧された機器内へ液状の原料を圧入す
    る液状原料加圧供給装置であって、 大気圧下で液状の原料が貯蔵された原料タンクと、 複数系統のシリンダと、 原料タンクに大気圧下で貯蔵された液状の原料をシリン
    ダから原料戻りラインを介して原料タンクへ循環させつ
    つシリンダ内に充填するための循環ポンプと、 シリンダ内へ原料を充填した後、加圧用ガスを原料戻り
    ラインを介して原料タンクへ導き、原料戻りラインに満
    たされていた原料を原料タンクへ押し出す一方、加圧用
    ガスをシリンダ内に封入することにより、シリンダ内を
    加圧し、シリンダ内の圧力が機器内の圧力と略同圧にな
    った後、シリンダと機器とを連通せしめた状態で更に加
    圧用ガスをシリンダ内へ供給することにより、シリンダ
    内で加圧された原料を加圧用ガス流量に見合った体積流
    量でシリンダから機器へ押し出し、又、シリンダから機
    器への原料供給完了後、シリンダ内に残った原料を加圧
    用ガスにより原料タンクへ排出するための加圧用ガス系
    統とを備えたことを特徴とする液状原料加圧供給装置。
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