JP2001064946A - 除塵機の動作速度制御装置 - Google Patents

除塵機の動作速度制御装置

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JP2001064946A
JP2001064946A JP23892999A JP23892999A JP2001064946A JP 2001064946 A JP2001064946 A JP 2001064946A JP 23892999 A JP23892999 A JP 23892999A JP 23892999 A JP23892999 A JP 23892999A JP 2001064946 A JP2001064946 A JP 2001064946A
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level difference
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dust
speed
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JP23892999A
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English (en)
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Tetsuya Morioka
哲也 盛岡
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Marsima Aqua System Corp
Original Assignee
Marsima Aqua System Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 除塵機の動作速度を塵芥量に応じてきめ細か
く制御する。 【解決手段】 水位差検出部21は、上流側と下流側の
水位差に応じた水位差検出信号を制御部24に送出す
る。操作部22は、第1、第2動作点を設定する第1、
第2動作点設定操作部41,42を備える。制御部24
の運転周波数設定手段52は、水位差検出部21で検出
される水位差と、操作部22で設定される第1、第2動
作点とに基づいて、モータ8の運転周波数を設定し、運
転周波数に応じたレベルの電流をVVVFインバータ2
5に出力する。VVVFインバータ25は制御部24か
らの入力電流に応じた周波数の電圧をモータ8に印加
し、モータ8は、その周波数に比例して回転速度が変化
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中に浮遊する生
物などを含む塵芥を取り除くべく用水路や取水口などに
配設される除塵機に係り、特に、その動作速度の制御技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、工業用水のための用水路、例えば
火力発電所用冷却水の取水口には、水中に浮遊するクラ
ゲや藻類などの生物を含む塵芥を除去するための除塵機
が配設されている。
【0003】除塵機としては、従来、ネットなどの濾過
体と塵芥収容棚とを有するバスケットを上下に多数並べ
て無端状のチェーンに取り付け、このチェーンを駆動源
としての電動機により周回駆動して水中の塵芥をバスケ
ットにより捕捉し、捕捉した塵芥を上部に設けた排水溝
に取り出して除去するトラベリングスクリーン方式や、
水路内に介設されたスクリーンにより水中の塵芥を捕捉
し、電動機によりレーキ(熊手状の掻き揚げ部材)をス
クリーンに沿って移動させることにより、捕捉した塵芥
を掻き揚げて除去するようにしたロータリーレーキ方式
などが知られている。
【0004】これら従来の除塵機では、水中の塵芥量が
多くなると水が流れにくくなり、除塵機の下流側(例え
ば取水口側)の水位が上流側(例えば取水口の反対側)
の水位に比べて低下することから、上流側と下流側の水
位差を検出し、下流側の水位が上流側の水位より所定値
以上低くなると、電動機などの駆動源を動作させて除塵
を行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、水中の塵芥
量は、除塵機の設置場所によって異なるが、除塵機の設
置場所が同一であっても季節によって大きく異なる。例
えば、火力発電所の冷却水を取り入れるために海に近接
して設けられた取水口では、夏にはクラゲの大量発生や
台風などの影響で塵芥量が増大するが、冬には減少し、
その差は非常に大きいものになっている。
【0006】従って、除塵機の駆動源としては、夏に大
量の塵芥を高速で除去可能にするために大容量の機器を
設置しておくことが必要であるが、冬などの塵芥量が少
ないときには、容量が過大となり電力を無駄に消費する
こととなっていた。
【0007】これに対して、従来、誘導電動機の極数変
換を用いて、水位差に応じて動作速度を2〜3種類に変
更可能なものが知られているが、設置場所や季節によっ
て大きく異なる塵芥量の差に対応するためには不十分で
あり、動作速度をさらにきめ細かく設定可能にしたり、
動作速度の範囲を季節に応じて容易に変更可能にするこ
とが望まれていた。
【0008】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
除塵機の動作速度を塵芥量に応じてきめ細かく制御する
ことができる除塵機の動作速度制御装置を提供すること
を目的とする。
【0009】また、本発明は、除塵機の動作速度の変化
範囲を設置場所や季節に応じて容易に設定変更可能にす
る除塵機の動作速度制御装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、水中
の塵芥を捕捉して除去する塵芥除去手段を備えた除塵機
において、動作速度が最大定格速度以下の範囲で無段階
に可変であって、上記塵芥除去手段を駆動するための駆
動源と、上記塵芥除去手段によって塵芥が捕捉される位
置に対して上流側の水位と下流側の水位との水位差を検
出する水位差検出手段と、外部から操作可能で、第1水
位差に対する上記駆動源の第1動作速度を第1動作点と
して設定する第1動作点設定操作手段と、外部から操作
可能で、上記第1水位差より大きい第2水位差に対する
上記駆動源の第2動作速度を第2動作点として設定する
第2動作点設定操作手段と、設定された上記第1、第2
動作点と検出された上記水位差とに基づいて得られる動
作速度で上記駆動源を動作させる駆動制御手段とを備え
たものである。
【0011】この構成によれば、外部からの例えばオペ
レータの操作により、第1水位差に対する駆動源の第1
動作速度が第1動作点として設定され、さらに、第1水
位差より大きい第2水位差に対する駆動源の第2動作速
度が第2動作点として設定される。そして、塵芥除去手
段によって塵芥が捕捉される位置に対して上流側の水位
と下流側の水位との水位差が検出され、設定された第
1、第2動作点と検出された水位差とに基づいて得られ
る動作速度で上記駆動源が動作される。
【0012】例えば、検出された水位差が第1水位差に
等しいときは、駆動源が第1動作速度で動作し、検出さ
れた水位差が第2水位差に等しいときは、駆動源が第2
動作速度で動作する。これによって、オペレータが第
1、第2動作点を所望の値に設定することにより、駆動
源の動作速度の範囲を任意の範囲に容易に変更すること
が可能になる。その結果、高速で塵芥除去を行ったり、
消費電力の低減を図ることなどが季節や時刻などの必要
に応じて容易に行える。
【0013】なお、下流側とは、例えば発電所などの取
水口が設けられている側、すなわち塵芥が除去済みの側
を言うものとし、上流側とは、取水口と反対側、すなわ
ち塵芥除去前の側を言うものとする。
【0014】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
除塵機の動作速度制御装置において、上記駆動制御手段
は、検出された上記水位差が上記第1水位差未満のとき
は上記駆動源を停止し、検出された水位差が上記第1水
位差以上であって上記第2水位差未満のときは上記第
1、第2動作速度を線形補間することによって得られる
動作速度で上記駆動源を動作させ、検出された水位差が
上記第2水位差以上のときは上記駆動源を上記最大定格
速度で動作させるものである。
【0015】この構成によれば、例えば第1水位差を比
較的小さい値に設定し、第1動作速度と第2動作速度と
の差を比較的大きい値に設定しておくと、検出された水
位差が比較的小さい第1水位差になると駆動源が第1動
作速度で動作開始し、検出された水位差が第2水位差に
近づくに従って、駆動源の動作速度が第2動作速度に向
けて急上昇することになり、これによって、水位差の増
大に応じて塵芥除去手段の高速動作が行われる。
【0016】一方、例えば第1水位差を比較的大きい値
に設定し、第1動作速度と第2動作速度との差を比較的
小さい値に設定しておくと、検出された水位差が比較的
大きい第1水位差になるまで駆動源が動作せず、検出さ
れた水位差が第1水位差から第2水位差に近づくと、駆
動源の動作速度が第2動作速度に向けて緩やかに上昇す
ることになり、これによって低消費電力での動作が行わ
れる。
【0017】このように、第1、第2動作点の設定を適
宜変更することにより、塵芥除去手段の高速動作から低
消費電力での動作への変更を容易に行えることとなる。
【0018】また、請求項3の発明は、請求項1または
2記載の除塵機の動作速度制御装置において、上記駆動
源は、印加電圧の周波数に応じた動作速度で回転駆動す
る誘導電動機からなるものである。この構成によれば、
誘導電動機への印加電圧の周波数を変更することによ
り、動作速度が精度良く変更されることとなり、単純な
構造の誘導電動機を用いて低価格で装置が実現できる。
【0019】また、請求項4の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の除塵機の動作速度制御装置において、
表示手段と、上記駆動源の動作速度を上記表示手段に表
示する表示制御手段とを備えたものである。この構成に
よれば、駆動源の動作速度が表示手段に表示されること
により、無段階で変化する駆動源の動作速度をオペレー
タが容易に知ることが可能になる。
【0020】また、請求項4記載の除塵機の動作速度制
御装置において、上記表示制御手段は、さらに、検出さ
れた上記水位差を上記表示手段に表示するものであると
してもよい。この構成によれば、水位差の変化がオペレ
ータにリアルタイムで報知されることとなり、除塵機の
使い勝手がさらに向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る除塵機の動作
速度制御装置が適用されるトラベリングスクリーン式の
除塵機の電気的構成を示すブロック図、図2は同除塵機
の概略構成を示す側面図である。
【0022】図2において、このトラベリングスクリー
ン式の除塵機1は、用水路2に配設されている。この用
水路2は、図中、左方が上流側、右方が下流側で、右方
の図外には、例えば火力発電所の冷却水取水口が設けら
れている。
【0023】この除塵機1は、用水路2の幅方向(紙面
に垂直な方向)に長尺のバスケット3を備えており、こ
のバスケット3は、左右一対の無端状のチェーン4a,
4b間に、上下方向に複数連なって取り付けられてい
る。バスケット3は、上流側(図中、左側)に開口3a
を有する箱状で、底壁(図中、右側)に設けられたネッ
ト等からなる濾過体3bと、側壁(図中、下方側)に設
けられた塵芥収容棚3cとを備え、用水路2の水中に浮
遊するクラゲや藻類などの生物を含む塵芥を捕捉するも
のである。
【0024】チェーン4a,4bは、用水路2の両側壁
において、それぞれ上下に配設されたチェーンホイール
5a,6aおよびチェーンホイール5b,6bに掛けら
れており、上側のチェーンホイール5aが、コンクリー
トスラブ7上に配置されたモータ(駆動源)8にチェー
ン9を介して連結されている。バスケット3およびチェ
ーン4aは、塵芥除去手段を構成する。
【0025】このような構成において、モータ8の駆動
によりチェーンホイール5aが回転すると、コンクリー
トスラブ7の開口7aを通ってバスケット3が昇降する
ようになっている。そして、バスケット3が上昇する際
に濾過体3bにより塵芥が捕捉され、塵芥収容棚3cに
塵芥が積み上げられて、各バスケット3に集積された塵
芥は、散水管10からの噴射水によりシュート11に投
げ出され、コンクリートスラブ7に設けられた排水溝7
bに水とともに排出される。
【0026】図1において、除塵機1は、水位差検出部
21と、操作部22と、表示部23と、制御部24と、
VVVF(Variable Voltage Variable Frequency)イ
ンバータ25と、モータ8とを備え、操作部22、表示
部23、制御部24およびVVVFインバータ25は、
コンクリートスラブ7(図2)上に設けられたオペレー
タ室12(図2)内に配設されている。
【0027】水位差検出部21は、上流側の水位L1
(図2)を検出する上流側水位センサ31と、下流側の
水位L2(図2)を検出する下流側水位センサ32とを
備え、双方の水位差(L1−L2)=Hに応じた水位差検
出信号を制御部24に送出するものである。水位センサ
31,32としては、超音波液面計やフロートセンサな
どを採用することができる。
【0028】操作部22は、オペレータにより操作され
る操作ボタン等を備えたもので、第1動作点を設定する
第1動作点設定操作部41および第2動作点を設定する
第2動作点設定操作部42を備えている。第1、第2動
作点については後述する。表示部23は、CRTまたは
LCDパネルなどからなり、オペレータに除塵機1の運
転状況などを報知するためのものである。
【0029】制御部(駆動制御手段)24は、CPUや
入出力回路などからなり、機能ブロックとして、メモリ
部51と、運転周波数設定手段52と、表示制御手段5
3とを有する。なお、制御部24はCPUを有するプロ
グラマブルコントローラで構成してもよい。
【0030】メモリ部51は、制御プログラムが格納さ
れたROMや、水位差検出部21および操作部22など
から送られるデータを一時的に保管するためのRAMな
どからなる。
【0031】運転周波数設定手段52は、水位差検出部
21で検出される水位差Hと、操作部22で設定される
第1、第2動作点とに基づいて、モータ8の運転周波数
を設定するもので、設定した運転周波数に応じたレベル
の電流をVVVFインバータ25に出力する。なお、運
転周波数の設定については後述する。
【0032】表示制御手段53は、検出された水位差H
およびモータ8の運転周波数を表示部23に表示するも
のである。なお、モータ8の運転周波数に代えて、バス
ケット3の動作速度(チェーン4aの回転速度)を表示
するようにしてもよい。この場合には、モータ8の運転
周波数とバスケット3の動作速度との対応関係をメモリ
部51に格納しておき、設定された運転周波数に対応す
る動作速度を表示部23に表示すればよい。
【0033】VVVFインバータ25は、出力周波数及
び出力電圧が任意に変化可能な汎用インバータで、制御
部24からの入力電流(本実施形態では例えば4〜20m
A)に応じた周波数(本実施形態では例えば0〜60Hz)
の電圧をモータ8に印加するものである。モータ8は、
本実施形態では例えば誘導電動機からなり、VVVFイ
ンバータ25からの入力周波数に比例して回転速度が変
化するものである。
【0034】誘導電動機のトルクは、端子電圧と周波数
の比に比例するので、本実施形態では、VVVFインバ
ータ25の出力電圧と出力周波数とを比例させるV/f
一定制御が行われ、モータ8を定トルクで動作させてい
る。
【0035】なお、操作部22は、表示部23の表面に
形成されたタッチパネルで構成するようにしてもよい。
【0036】図3、図4はそれぞれ水位差Hに対するモ
ータ8の運転周波数fの設定例を示す図である。
【0037】例えば図3では、第1動作点設定操作部4
1により、第1水位差H11に対する第1運転周波数
(第1動作速度)f11を第1動作点X11として設定
し、第2動作点設定操作部42により、第1水位差H1
1より大きい第2水位差H12に対する第2運転周波数
(第2動作速度)f12を第2動作点X12として設定
している。
【0038】そして、運転周波数設定手段52により、
水位差検出部21で検出される水位差Hに応じてモータ
8の運転周波数fが以下の〜のように設定される。
【0039】H<H11のときはf=0、すなわちモ
ータ8は停止、 H11≦H<H12のときは第1、第2運転周波数f
11,f12の線形補間により算出、 H12≦Hのときはf=60Hz、すなわちモータ8の最
大定格周波数。
【0040】また、例えば図4では、第1動作点設定操
作部41により、第1水位差H21に対する第1運転周
波数f21を第1動作点X21として設定し、第2動作
点設定操作部42により、第1水位差H21より大きい
第2水位差H22に対する第2運転周波数f22を第2
動作点X22として設定している。
【0041】そして、図3と同様に、運転周波数設定手
段52により、水位差検出部21で検出される水位差H
に応じてモータ8の運転周波数fが以下の〜のよう
に設定される。
【0042】H<H21のときはf=0、すなわちモ
ータ8は停止、 H21≦H<H22のときは第1、第2運転周波数f
21,f22の線形補間により算出、 H22≦Hのときはf=60Hz、すなわちモータ8の最
大定格周波数。
【0043】図3では、第1水位差H11を比較的小さ
い値に設定し、第1運転周波数f11と第2運転周波数
f12との差を比較的大きい値に設定している。そし
て、検出された水位差Hが比較的小さい第1水位差H1
1になると、モータ8が第1運転周波数f11で動作開
始し、検出された水位差Hが第2水位差H12に近づく
に従って、モータ8の運転周波数fが第2運転周波数f
12に向けて急上昇するようにしている。これによっ
て、水位差Hの増大に応じてバスケット3の高速動作が
行われることとなる。
【0044】一方、図4では、第1水位差H21を比較
的大きい値に設定し、第1運転周波数f21と第2運転
周波数f22との差を比較的小さい値に設定している。
そして、検出された水位差Hが比較的大きい第1水位差
H21になるまでモータ8が動作しない。また、検出さ
れた水位差Hが第1水位差H21から第2水位差H22
に近づくと、モータ8の運転周波数fが第2運転周波数
f22に向けて緩やかに上昇するようにしている。これ
によって、水位差Hが変化しても低速で低消費電力での
動作が行われることとなる。
【0045】このように、本実施形態によれば、操作部
22を用いてオペレータが第1、第2動作点を設定し、
この設定された第1、第2動作点と検出された水位差と
に基づいてモータ8の運転周波数fを設定するようにし
たので、除塵機1の設置場所や季節に合った最適な動作
を容易に行わせることができる。すなわち、オペレータ
が操作部22を用いて第1、第2動作点の設定を変更す
ることでモータ8の運転周波数fの動作ラインを変更す
ることにより、必要に応じてバスケット3の高速動作か
ら低消費電力での動作への変更というような季節に合っ
た動作に容易に変更することができる。
【0046】例えば、夏でクラゲなどの塵芥が多量に発
生するときや台風が接近するときなどは、図3に示すよ
うに第1、第2動作点X11,X12を設定することに
よって、水位差Hの増大に応じてモータ8の運転周波数
fを急上昇することができ、これによって塵芥の急増に
対処することができる。
【0047】一方、例えば冬で塵芥が少量しか発生しな
いときなどは、図4に示すように、第1、第2動作点X
21,X22を設定することによって、運転周波数fが
増大することがないので、消費電力の低減を図ることが
できる。
【0048】なお、上記実施形態では、除塵機1とし
て、トラベリングスクリーン式に適用しているが、これ
に限られず、スクリーンにより捕捉した塵芥を熊手状の
レーキで掻き揚げるロータリーレーキ式や、幅広のベル
ト状に形成されたステンレス鋼製の網が回転して用水路
中の塵芥を捕捉するネオスクリーン式などに適用するこ
とができる。すなわち、レーキや網の駆動源として用い
られるモータの運転周波数の制御に適用することができ
る。
【0049】また、上記実施形態では、例えば図3に示
すように、第1動作点X11と第2動作点X12とを線
形補間することにより、その間の運転周波数fを求めて
いるが、これに限られず、2次曲線などの他の曲線で補
間するようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、第1水位差に対する駆動源の第1動作速度を第
1動作点として設定し、第1水位差より大きい第2水位
差に対する駆動源の第2動作速度を第2動作点として設
定し、塵芥が捕捉される位置に対して上流側の水位と下
流側の水位との水位差を検出して、設定された第1、第
2動作点と検出された水位差とに基づいて得られる動作
速度で駆動源を動作するようにしたので、駆動源の動作
速度の範囲を任意の範囲に容易に変更することができ、
その結果、高速で塵芥除去を行ったり、消費電力の低減
を図ることなどが季節や時刻などの必要に応じて容易に
行うことができる。
【0051】また、請求項2の発明によれば、検出され
た水位差が第1水位差未満のときは駆動源を停止し、検
出された水位差が第1水位差以上であって第2水位差未
満のときは第1、第2動作速度を線形補間することによ
って得られる動作速度で駆動源を動作させ、検出された
水位差が第2水位差以上のときは駆動源を最大定格速度
で動作させるようにしたので、第1、第2動作点の設定
を適宜変更することにより、塵芥除去手段の高速動作か
ら低消費電力での動作への変更を容易に行うことができ
る。
【0052】また、請求項3の発明によれば、駆動源
は、印加電圧の周波数に応じた動作速度で回転駆動する
誘導電動機からなるものであるとしたので、誘導電動機
への印加電圧の周波数を変更することにより、動作速度
を精度良く変更することができ、単純な構造の誘導電動
機を用いて低価格で装置を実現することができる。
【0053】また、請求項4の発明によれば、駆動源の
動作速度を表示手段に表示するようにしたので、無段階
で変化する駆動源の動作速度をオペレータが容易に知る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る除塵機の動作速度制御装置が適用
されるトラベリングスクリーン式の除塵機の電気的構成
を示すブロック図である。
【図2】同除塵機の概略構成を示す側面図である。
【図3】水位差に対するモータの運転周波数の設定例を
示す図である。
【図4】水位差に対するモータの運転周波数の設定例を
示す図である。
【符号の説明】
3 バスケット 4a チェーン 8 モータ 21 水位差検出部 22 操作部 23 表示部 24 制御部(駆動制御手段) 25 VVVFインバータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中の塵芥を捕捉して除去する塵芥除去
    手段を備えた除塵機において、 動作速度が最大定格速度以下の範囲で無段階に可変であ
    って、上記塵芥除去手段を駆動するための駆動源と、 上記塵芥除去手段によって塵芥が捕捉される位置に対し
    て上流側の水位と下流側の水位との水位差を検出する水
    位差検出手段と、 外部から操作可能で、第1水位差に対する上記駆動源の
    第1動作速度を第1動作点として設定する第1動作点設
    定操作手段と、 外部から操作可能で、上記第1水位差より大きい第2水
    位差に対する上記駆動源の第2動作速度を第2動作点と
    して設定する第2動作点設定操作手段と、 設定された上記第1、第2動作点と検出された上記水位
    差とに基づいて得られる動作速度で上記駆動源を動作さ
    せる駆動制御手段とを備えたことを特徴とする除塵機の
    動作速度制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の除塵機の動作速度制御装
    置において、上記駆動制御手段は、検出された上記水位
    差が上記第1水位差未満のときは上記駆動源を停止し、
    検出された水位差が上記第1水位差以上であって上記第
    2水位差未満のときは上記第1動作速度および上記第2
    動作速度の線形補間によって上記動作速度を決定し、検
    出された水位差が上記第2水位差以上のときは上記駆動
    源を上記最大定格速度で動作させるものであることを特
    徴とする除塵機の動作速度制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の除塵機の動作速
    度制御装置において、上記駆動源は、印加電圧の周波数
    に応じた動作速度で回転駆動する誘導電動機からなるも
    のであることを特徴とする除塵機の動作速度制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の除塵機
    の動作速度制御装置において、表示手段と、上記駆動源
    の動作速度を上記表示手段に表示する表示制御手段とを
    備えたことを特徴とする除塵機の動作速度制御装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010088757A (ko) * 2001-08-31 2001-09-28 이승철 제진기의 제어장치 및 그 제어방법
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