JP2001063057A - 液体噴射記録ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

液体噴射記録ヘッドおよびその製造方法

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JP2001063057A
JP2001063057A JP23648899A JP23648899A JP2001063057A JP 2001063057 A JP2001063057 A JP 2001063057A JP 23648899 A JP23648899 A JP 23648899A JP 23648899 A JP23648899 A JP 23648899A JP 2001063057 A JP2001063057 A JP 2001063057A
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liquid
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Riichi Saito
理一 斎藤
Ikutomo Watabe
育朋 渡部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録素子基板の配置間隔を小さくし、かつキ
ャッピング構造での気密性の維持に適した液体噴射記録
ヘッドおよびその製造方法を提供する。 【解決手段】 1枚のフレキシブルフィルム配線基板1
1に4個の記録素子基板1a〜1dを露出するように形
成された開口部12の周辺に電極端子13を設けるとと
もに外部入力パッド15を設け、4個の記録素子基板1
a〜1dを記録液供給部材9上の所定位置に接着固定し
た後に、フレキシブルフィルム配線基板11の電極端子
13と記録素子基板1a〜1dの電極7との位置合わせ
を行なって熱硬化接着剤16を用いて接合し、その後
に、記録素子基板の電極7とフレキシブルフィルム配線
基板11の電極端子13を加熱圧着し、熱硬化接着剤1
6を介して記録素子基板の電極7を電極端子13に電気
的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細な吐出口から
記録液を液滴として吐出させて記録媒体に記録を行なう
液体噴射記録ヘッドおよびその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】液体噴射記録装置は、いわゆるノンイパ
クト記録方式の記録装置であり、高速な記録と様々な記
録メディアに対して記録することが可能であって、記録
時における騒音がほとんど生じないといった特徴を有し
ている。このようなことから、プリンタ、ワードプロセ
ッサ、ファクシミリ、複写機などの記録機構を担う装置
として広く採用されている。
【0003】この種の液体噴射記録方式は、代表的な例
としては、吐出エネルギー発生素子として電気熱変換素
子を用いた方式があり、微小な吐出口から記録液の液滴
を吐出させ、記録媒体に対し記録を行なうものであっ
て、一般に、液滴を形成するための吐出ノズルをもつ記
録ヘッドと、この記録ヘッドに対して記録液を供給する
記録液供給系から構成されている。電気熱変換素子を用
いた液体噴射記録ヘッドは、電気熱変換素子を加圧室内
に設け、これに記録信号となる電気パルスを印加するこ
とにより記録液に熱エネルギーを与え、そのときの記録
液の相変化により生じる記録液の発泡時(沸騰時)の気
泡圧力を記録液滴の吐出に利用したものである。さら
に、電気熱変換方式を用いた液体噴射記録ヘッドの場
合、電気熱変換素子が配列された基板に対して平行に記
録液を吐出させる方式(エッジシューター)と、電気熱
変換素子が配列された基板に対して垂直に記録液を吐出
させる方式(サイドシューター)がある。
【0004】電気熱変換素子が配列され記録液を吐出さ
せる機能を有する基板(以下、記録素子基板という。)
の一形態は、図9に図示するように構成されている。図
9において、基板102にはその裏面から記録液を供給
するための貫通穴(記録液供給口)103が形成され、
基板102の表面には記録液に吐出エネルギーを付与す
るための電気熱変換素子104が貫通穴103の両側に
それぞれ複数配列され、また、基板102上には吐出口
プレート105が設けられ、この吐出口プレート105
には、複数の電気熱変換素子104にそれぞれ対向する
ように複数の吐出口106が形成されている。そして、
基板102の表面の両端部には複数の電気熱変換素子1
04にそれぞれ電気的に接続された複数の電極107が
配されている。
【0005】この種の記録素子基板101は、その電極
107が図示しない配線基板の出力端子に電気的に接続
された後に、記録液を貫通穴102へ供給し保持するた
めの記録液供給部材に接着固定される。これらの記録素
子基板と配線基板との実装方法は、特表昭63−501
445号公報や特公平8−25272号公報等に開示さ
れている。
【0006】ところで、最近は、液体噴射記録ヘッドの
小型化、多色化が進み、例えば、一つの液体噴射記録ヘ
ッドでイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色の
記録液を吐出するものなどが製品化されている。その一
つとして、一つの記録素子基板で複数色の記録液を吐出
する形式があり、また、複数の配線基板にそれぞれ実装
した複数の記録素子基板により複数色の記録液をそれぞ
れ吐出する形式も提案されている。
【0007】複数の記録素子基板によりそれぞれ異なる
色の記録液を吐出する液体噴射記録ヘッドの実装形態と
しては、図8に図示するような構成が知られている。図
8において、4枚のフレキシブルフィルム配線基板11
1a〜111dに各々実装された記録素子基板101a
〜101dは、記録液供給部材109に接着固定されて
いる。記録素子基板101a〜101dの電極は、フレ
キシブルフィルム配線基板111a〜111dの出力端
子に電気的に接続され、吐出口106から記録液を吐出
するための電気信号はフレキシブルフィルム配線基板1
11a〜111dの出力端子から供給される。また、フ
レキシブルフィルム配線基板111a〜111dの入力
端子は、記録装置本体側から液体噴射記録ヘッドに記録
情報などの電気信号を与える外部入力パッド151をも
つ配線基板150の出力端子と電気的に接続されてい
る。
【0008】また、液体噴射記録装置においては、液体
噴射記録ヘッドの吐出口106における記録液の乾燥に
よる固着物の発生を防止するために、キャッピング部材
を吐出口表面に密着させて気密性を保持するキャッピン
グ構造がとられており、図8に図示するような液体噴射
記録ヘッドにおいては、フレキシブルフィルム配線基板
111a〜111dで構成される表面がキャッピング部
材120の接触面となり、キャッピング部材120には
記録素子基板101a〜101dの吐出面に直接触れな
いように凹部121a〜121dが設けられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た液体噴射記録ヘッドには次のような問題があった。
【0010】すなわち、一つの記録素子基板で複数種類
の記録液を吐出する形式では、記録素子基板が大きくな
り、半導体プロセスでいうチップの取り数やチップ歩留
まりが低下しやすい。
【0011】また、図8に図示するように4個の記録素
子基板を用いる形式では、4個の記録素子基板101a
〜101dが4枚のフレキシブルフィルム配線基板11
1a〜111dにそれぞれ実装されているため、記録素
子基板101a〜101dの配置間隔は、フレキシブル
フィルム配線基板111a〜111dの幅とフレキシブ
ルフィルム配線基板111a〜111dの間隙分が必要
となり、液体噴射記録ヘッドの小型化を図るうえで一つ
の課題となっている。
【0012】また、生産工程において、記録素子基板1
01a〜101dは、その電極をフレキシブルフィルム
配線基板111a〜111dの出力端子に電気的に接続
した後に、記録液供給部材109に接着固定されている
が、この接着固定に際して、フレキシブルフィルム配線
基板111a〜111dの反りやねじれの変形などが生
じやすく、この反りやねじれなどの変形により、記録素
子基板101a〜101dの配置位置精度を低下させる
場合がある。このような記録素子基板101a〜101
dの配置位置精度の低下は生産工程の歩留まりを低下さ
せることになる。
【0013】さらに、液体噴射記録装置においては、液
体噴射記録ヘッドの複数の吐出口106における記録液
の乾燥による固着物の発生を防止するために、キャッピ
ング構造がとられているが、複数のフレキシブルフィル
ム配線基板111a〜111dを用いる場合は、各フレ
キシブルフィルム配線基板111a〜111dの間隙の
段差により、キャッピング部材120の当接する表面に
凹凸が生じやすく、キャッピング構造での気密性の維持
が不安定になりやすいという課題がある。
【0014】そこで、本発明は、上記の従来技術の有す
る未解決の課題に鑑みてなされたものであって、記録素
子基板の取り個数や歩留まりの低下を防止し、記録素子
基板の配置間隔をより小さくすることができ、なおかつ
キャッピング構造での気密性の維持に適した液体噴射記
録ヘッドおよびその製造方法を提供することを目的とす
るものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の液体噴射記録ヘッドは、記録液に吐出エネ
ルギーを付与する複数の吐出エネルギー発生素子と記録
液を吐出するための複数の吐出口を備え、吐出エネルギ
ーにより生じる圧力によって記録液を吐出させる記録素
子基板と、前記記録素子基板が複数接着される記録液供
給部材と、前記記録素子基板が実装されるフレキシブル
フィルム配線基板とを有する液体噴射記録ヘッドにおい
て、1枚のフレキシブルフィルム配線基板に、前記複数
の記録素子基板を露出するように形成された開口部の周
辺に電極端子を設けるとともに、記録装置本体側から液
体噴射記録ヘッドに記録情報などの電気信号を与える外
部入力パッドを設け、前記複数の記録素子基板を前記記
録液供給部材に接着固定した後に、前記複数の記録素子
基板の電極を前記1枚のフレキシブルフィルム配線基板
の電極端子に熱硬化接着剤を用いて実装され、その実装
された前記記録素子基板の電極は前記熱硬化接着剤によ
り被覆されていることを特徴とする。
【0016】本発明の液体噴射記録ヘッドにおいては、
前記熱硬化接着剤として導電粒子を含んだ異方性導電接
着剤を用いることができる。
【0017】本発明の液体噴射記録ヘッドにおいては、
前記記録素子基板の吐出口における記録液の乾燥による
固着物の発生を防止するためのキャッピング構造を付設
し、該キャッピング構造のキャッピング部材の接触面を
前記フレキシブルフィルム配線基板の開口部周辺の表面
に密着させることが好ましい。
【0018】本発明の液体噴射記録ヘッドにおいては、
前記フレキシブルフィルム配線基板は、前記開口部周辺
において、複数の絶縁層と複数の導体層とからなる多層
構成のフレキシブルフィルム配線基板とし、第1の導体
層を電極端子として前記記録素子基板の電極に接続固定
され、前記キャッピング部材と接触する領域に最外層の
導体層と最外層の絶縁層を有することが好ましく、ま
た、前記フレキシブルフィルム配線基板は、前記開口部
周辺において、複数の絶縁層と複数の導体層とからなる
多層構成のフレキシブルフィルム配線基板とし、最外層
の導体層を二つの配線面積に分割し、第1の導体層の電
極端子のうち共通グランド信号端子および共通電源信号
端子のみをスルーホールなどで最外層の導体層の各々の
配線面積に電気的接続する構成とすることが好ましい。
【0019】さらに、本発明の液体噴射記録ヘッドの製
造方法は、記録液に吐出エネルギーを付与する複数の吐
出エネルギー発生素子と記録液を吐出するための複数の
吐出口を備え、吐出エネルギーにより生じる圧力によっ
て記録液を吐出させる記録素子基板と、前記記録素子基
板が複数接着される記録液供給部材と、前記記録素子基
板が実装されるフレキシブルフィルム配線基板とを有す
る液体噴射記録ヘッドの製造方法において、前記複数の
記録素子基板を前記記録液供給部材上の所定位置に接着
固定し、前記複数の記録素子基板を露出するように形成
された開口部の周辺に設けられた電極端子と記録装置本
体側から液体噴射記録ヘッドに記録情報などの電気信号
を与える外部入力パッドを有する1枚の前記フレキシブ
ルフィルム配線基板の電極端子と前記複数の記録素子基
板の電極との位置合わせを行ない、熱硬化接着剤を用い
て接合し、その後に、前記記録素子基板の電極と前記フ
レキシブルフィルム配線基板の電極端子を加熱圧着し、
前記熱硬化接着剤を介して、前記フレキシブルフィルム
配線基板の電極端子を前記記録素子基板の電極に電気的
に接続することを特徴とする。
【0020】本発明の液体噴射記録ヘッドの製造方法に
おいては、前記熱硬化接着剤を用いた加熱圧着の際に、
前記複数の記録素子基板にまたがる圧着ユニットの圧着
部により、前記複数の記録素子基板の電極と前記フレキ
シブルフィルム配線基板の電極端子を一括接続固定する
ことが好ましい。
【0021】本発明の液体噴射記録ヘッドの製造方法に
おいては、前記熱硬化接着剤として導電粒子を含んだ異
方性導電接着剤を用いることができる。
【0022】本発明の液体噴射記録ヘッドの製造方法に
おいては、前記記録素子基板の吐出口における記録液の
乾燥による固着物の発生を防止するためのキャッピング
構造のキャッピング部材の接触面が当接する前記フレキ
シブルフィルム配線基板の開口部周辺の表面を平坦とす
ることが好ましい。
【0023】
【作用】本発明の液体噴射記録ヘッドおよびその製造方
法によれば、複数の記録素子基板を記録液供給部材に接
着固定した後に、複数の記録素子基板の電極を1枚のフ
レキシブルフィルム配線基板の開口部周辺に設けた電極
端子に熱硬化接着剤を用いて実装することにより、複数
の記録素子基板の配置間隔を減少させることができ、液
体噴射記録ヘッドの小型化を図ることが可能となり、ま
た、記録素子基板の取り個数や歩留まりの低下を防止す
ることができる。さらに、記録素子基板の配置位置精度
の低下を防止し、生産工程の歩留まりを向上させること
が可能となる。
【0024】また、キャッピング構造のキャッピング部
材の当接面を1枚のフレキシブルフィルム配線基板の開
口部周辺とすることにより、キャッピング構造での気密
性を維持することが可能となる。
【0025】1枚のフレキシブルフィルム配線基板に前
記複数の記録素子基板の電極に接続する電極端子と記録
装置本体側から液体噴射記録ヘッドに記録情報などの電
気信号を与える外部入力パッドとを設けることにより、
部品点数が減り、コストダウンを図ることが可能とな
る。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0027】図1は、本発明の第1の実施例の液体噴射
記録ヘッドを示し、(a)はその斜視図であり、(b)
はその平面図である。
【0028】本発明の第1の実施例における液体噴射記
録ヘッドは、図1に図示するように、4個の記録素子基
板1a,1b,1c,1dと支持部材8を有する記録液
供給部材9とフレキシブルフィルム配線基板11で構成
されている。記録素子基板1a〜1dは、それぞれ同一
構造で、各記録素子基板1(1a〜1d)は、その表面
側の吐出口プレート5に記録液を吐出するための吐出口
6が図示しない吐出エネルギー発生素子(例えば、電気
熱変換素子)に対応して2列にわたって複数開口されて
おり、その裏面側の中央には記録液を供給するための貫
通した記録液供給口3(図1の(b)には破線で示す)
が吐出口6の配列方向の長さとほぼ等しい長さで開口さ
れている。また、記録素子基板1(1a〜1d)の両端
部には図示しない吐出エネルギー発生素子にそれぞれ接
続された複数の電極7(図1の(b)には破線で示す)
が設けられている。これらの記録素子基板1a〜1d
は、その裏面側が記録液供給部材9の支持部材8上に近
接して配設され、数μm〜数十μmといった高精度で所
定位置に接着固定がなされている。なお、図において、
吐出口6および電極7は例示的に数個しか示していない
が、実際の製品では数十〜数百個設けられている。
【0029】フレキシブルフィルム配線基板11には、
4個の記録素子基板1a〜1dの各吐出口6を露出する
ように1つの開口部12が設けられ、そして、4個の記
録素子基板1a〜1dを実装するために、開口部12の
周辺に各記録素子基板1の電極7と電気的に接続される
電極端子13(図3の(b)参照のこと)が設けられて
おり、図3の(b)に図示するように、これらの電極端
子13はベースフィルム14で覆われており、電極端子
13は記録素子基板1a〜1dの電極7に熱硬化接着剤
16を用いて接続固定されている。フレキシブルフィル
ム配線基板11にはさらに記録装置本体側から液体噴射
記録ヘッドへ記録情報などの電気信号を与える外部入力
パッド15が設けられている。そして、このフレキシブ
ルフィルム配線基板11は記録液供給部材9に沿うよう
に折り曲げられ貼り付けられている。
【0030】このように本実施例では、1枚のフレキシ
ブルフィルム配線基板11において、記録素子基板1a
〜1dの各吐出口6を露出する開口部12を1つにし
て、記録素子基板1a〜1dの配置間隔を減少させるこ
とにより、液体噴射記録ヘッドの小型化を図ることがで
きる。
【0031】次に、本実施例の液体噴射記録ヘッドの組
立て方法について図2および図3を参照して説明する。
図2の(a)および(b)は、本実施例の液体噴射記録
ヘッドの組立て工程において、記録素子基板を記録液供
給部材の支持部材上に接着固定した状態を示す平面図と
A−A線に沿った断面図であり、図3の(a)および
(b)は、本実施例の液体噴射記録ヘッドの組立て工程
において、記録素子基板にフレキシブルフィルム配線基
板を実装している状態を示す斜視図とB−B線に沿った
断面図である。なお、これらの図面においても、記録素
子基板1a〜1dの吐出口6および電極7は、数個しか
示していないが、実際の製品では数十〜数百個設けられ
ている。
【0032】4個の記録素子基板1a,1b,1c,1
dは、図2の(a)および(b)に図示するように、記
録液供給部材9の支持部材8上に数μm〜数十μmとい
った高精度をもってそれぞれの所定位置に接着固定され
る。なお、記録素子基板1において、2は基板であり、
その裏面側から記録液供給口3が貫通され、細長い記録
液供給口3に沿ってその両側に複数の吐出エネルギー発
生素子(例えば、電気熱変換素子)4が形成されてお
り、これらの複数の吐出エネルギー発生素子4に対応し
て吐出口6が吐出口プレート5に設けられている。そし
て、基板2の両端部には吐出エネルギー発生素子4にそ
れぞれ接続された複数の電極7が設けられている。
【0033】その後に、記録素子基板1a〜1dの電極
7にフレキシブルフィルム配線基板11の電極端子13
を実装する。この実装に際しては、図3の(a)および
(b)に図示するように電極接続部を加熱圧着する圧着
部18を有する熱圧着ユニット17を用いる。
【0034】先ず、支持部材8に固定されている4個の
記録素子基板1a〜1dの電極7とフレキシブルフィル
ム配線基板11の開口部12の周辺に設けられている電
極端子13を、熱硬化接着剤16を介在させて、位置合
わせを行なう。次いで、図3の(b)に図示するよう
に、4個の記録素子基板1a〜1dの電極7とフレキシ
ブルフィルム配線基板11の電極端子13を熱圧着ユニ
ット17の圧着部18にて一括で加熱加圧して、熱硬化
接着剤11を硬化させる。これにより、電気接続部は熱
硬化接着剤11により被覆される。このようにして、図
3の(b)に図示するように、4個の記録素子基板1a
〜1dの電極7とフレキシブルフィルム配線基板11の
電極端子13は、熱硬化接着剤16により、電気的に一
括して接続される。
【0035】なお、熱硬化接着剤16として、導電粒子
を含んだ異方性導電接着剤を用いることもできる。
【0036】本実施例の具体的な構成としては、例え
ば、ニッケルの単粒子径が2μm〜6μmの導電粒子と
エポキシ樹脂を主成分とする接着剤で構成される異方性
導電接着膜を用いて、記録素子基板1の電極7(金バン
プ)とフレキシブルフィルム配線基板11の金メッキさ
れた電極端子13を、170℃〜250℃の温度で加熱
圧着して、電気的に接続固定した。
【0037】さらにその後、フレキシブルフィルム配線
基板11を記録液供給部材9に沿うように折り曲げ貼り
付けることにより、前述した図1に図示する液体噴射記
録ヘッドを作製することができる。
【0038】また、液体噴射記録装置において、液体噴
射記録ヘッドの各吐出口における記録液の乾燥による固
着物の発生を防止するために、キャッピング構造がとら
れているが、例えば、図8に図示するように複数のフレ
キシブルフィルム配線基板111a〜111dを用いる
場合は、各フレキシブルフィルム配線基板111a〜1
11dの間隙の段差により、キャッピング部材120の
当接する表面に凹凸が生じやすく、キャッピング構造の
気密性の維持が一つの課題になっていた。
【0039】しかしながら、図1および図4に図示する
本実施例の液体噴射記録ヘッドのように、1枚のフレキ
シブルフィルム配線基板11で構成される表面は平坦で
あるために、キャッピング構造での気密性の維持が容易
である。すなわち、キャッピング部材20は、図4に図
示するように、その下面に記録素子基板1a〜1dの吐
出面に直接に触れないように凹部21を設けられてお
り、キャッピング部材20が記録ヘッドの表面に当接す
る接触領域Cは、1枚のフレキシブルフィルム配線基板
11の開口部12の周辺部(斜線で示した範囲)とする
ことができる。したがって、前述した図8に示すような
複数のフレキシブルフィルム配線基板で構成される表面
がキャッピング部材の接触領域となる従来例と異なり、
1枚のフレキシブルフィルム配線基板11で構成される
一表面がキャッピング部材20の接触領域Cとなるた
め、キャッピング構造での気密性の維持が容易である。
【0040】次に、キャッピング構造の気密性をさらに
向上するフレキシブルフィルム配線基板の構成について
以下に説明する。
【0041】記録素子基板1a〜1dの電極7は、前述
したように、それぞれ実際の製品では数十〜数百個であ
り、フレキシブルフィルム配線基板11には、記録素子
基板1a〜1dの電極7に接続される多数の電極端子1
3と、記録装置本体側から液体噴射記録ヘッドに記録情
報などの電気信号を与える外部入力パッド15が設けら
れている。したがって、フレキシブルフィルム配線基板
11の裏面は、電極端子13と外部入力パッド15を結
線する数十〜数百の導体が配設されている。このため、
1枚のフレキシブルフィルム配線基板11で構成した場
合においても、フレキシブルフィルム配線基板11のキ
ャッピング部材20の接触領域となる表層面には、裏面
の導体による微小な凹凸が存在する。
【0042】この微小な凹凸を減少させ、さらにキャッ
ピング構造の気密性を向上させることができるフレキシ
ブルフィルム配線基板について図5を参照して説明す
る。
【0043】本実施例においては、フレキシブルフィル
ム配線基板の開口部周辺において、裏面のカバーフィル
ム層と裏面の導体層とベースフィルム層と表層面のカバ
ーフィルム層からなるいわゆる両面フレキシブルフィル
ム配線基板の構成とする。
【0044】すなわち、本実施例のフレキシブルフィル
ム配線基板31は、その開口部32周辺において、図5
に図示するように、裏面のカバーフィルム層(図示しな
い)と破線で示す裏面の電極端子と外部入力パッドを結
線する各導体33と、裏面の各導体33による微小な凹
凸を緩和する表層面の方形の導体層35で構成する。そ
して、この方形の導体層35の領域をキャッピング部材
の接触領域とする。これにより、キャッピング構造の気
密性を向上させることができる。
【0045】なお、本実施例では、両面フレキシブルフ
ィルム配線基板を例として説明したが、複数の層をもつ
いわゆる多層フレキシブルフィルム配線基板の構成とす
ることもできる。すなわち、例えば、フレキシブルフィ
ルム配線基板の開口部周辺において、複数の絶縁層と複
数の導体層とからなる多層(n層)構成のフレキシブル
フィルム配線基板とし、第1の導体層を電極端子として
記録素子基板の電極と接続固定し、キャッピング部材と
接触する最外層(n層)の導体層と最外層(n層)の絶
縁層の領域をキャッピング部材の接触領域とすることに
より、キャッピング構造での気密性をさらに向上させる
ことができる。
【0046】また、キャッピング構造の気密性の向上と
電気的特性の向上を図ることができるフレキシブルフィ
ルム配線基板の構成についてさらに以下に説明する。
【0047】本実施例のフレキシブルフィルム配線基板
は、その開口部周辺において、表層面の導体層を二つの
配線面積に分割し、裏面の導体層の電極端子のうち共通
グランド信号端子および共通電源信号端子のみをスルー
ホールなどで表層面の導体層の各々の配線面積に電気的
接続するように構成される。このことにより、裏面の各
導体による微小な凹凸を緩和し、さらに、共通グランド
信号および共通電源信号の配線抵抗を低下させることが
可能となる。図6に本実施例のフレキシブルフィルム配
線基板を図示する。
【0048】図6において、本実施例のフレキシブルフ
ィルム配線基板41は、その開口部42周辺において、
裏面のカバーフィルム層(図示しない)と裏面の共通グ
ランド信号の電極端子と外部入力パッドを結線する各導
体43g(斜線で図示)と、共通電源信号の電極端子と
外部入力パッドを結線する各導体43v(斜線で図示)
と、その他の信号の電極端子と外部入力パッドを結線す
る各導体43s(破線で図示)と、裏面の各導体による
微小な凹凸を緩和する表層面の共通グランド信号の導体
層44gと、表層面の共通電源信号の導体層44vと、
共通グランド信号の裏面の導体43gと表層面の共通グ
ランド信号の導体層44gを接続するスルーホール45
g(黒丸で図示)と、共通電源信号の裏面の導体43v
と表層面の共通電源信号の導体層44vを接続するスル
ーホール45v(斜線丸で図示)と、表層のカバーフィ
ルム層(図示しない)とで構成される。
【0049】したがって、本実施例では、裏面の各導体
による微小な凹凸を緩和する表層面の共通グランド信号
の導体層44gと共通電源信号の導体層44vにより、
前述した図5に図示する実施例と同様に、キャッピング
構造の気密性を向上させることが可能である。さらに、
共通グランド信号と共通電源信号の配線抵抗を減少さ
せ、表層面の共通グランド信号の導体層44gと共通電
源信号の導体層44vにより、電気的特性が向上する。
【0050】また、本実施例では、両面フレキシブルフ
ィルム配線基板を例として説明したが、複数の層をもつ
いわゆる多層(n層)フレキシブルフィルム配線基板の
構成とすることもできる。すなわち、例えば、フレキシ
ブルフィルム配線基板の開口部周辺において、最外層
(n層)の導体層を二つの配線面積に分割し、第1の導
体層の電極端子のうち共通グランド信号端子および共通
電源信号端子のみをスルーホールなどで最外層(n層)
の導体層の各々の配線面積に電気的接続する構成とする
ことができる。
【0051】次に、本発明の液体噴射記録ヘッドの他の
実施例について図7を参照して説明する。
【0052】本実施例における液体噴射記録ヘッドも、
図7に図示するように、4個の記録素子基板1a,1
b,1c,1dと支持部材8Aを有する記録液供給部材
9Aとフレキシブルフィルム配線基板11Aで構成され
ている。
【0053】本実施例の記録素子基板1a〜1dは、前
述した実施例と同様の構造を有するものであるが、それ
らの配置間隔は広く、数mm〜数十mmの間隔で配列さ
れている。これにより、各記録素子基板の発熱を緩和
し、複数の記録液の混色を防止することができる効果が
ある。また、フレキシブルフィルム配線基板11Aに
は、4つの記録素子基板1a〜1dを実装するために、
記録素子基板1a〜1dにそれぞれ対応する部位に開口
部12A(12Aa〜12Ad)が4つ隣接して設けら
れ、各開口部12Aの周辺に各記録素子基板1(1a〜
1d)の電極(図示しない)と電気的に接続される電極
端子(図示しない)が設けられており、また、記録装置
本体側から液体噴射記録ヘッドへ記録情報などの電気信
号を与える外部入力パッド15Aが設けられている。さ
らに、フレキシブルフィルム配線基板11Aは記録液供
給部材9Aに沿うように折り曲げられ貼り付けられてい
る。
【0054】記録素子基板1a〜1dは、記録液供給部
材9Aの支持部材8A上の所定位置に接着された後に、
記録素子基板1a〜1dの電極にフレキシブルフィルム
配線基板11Aの4つの開口部12Aa〜12Ad周辺
に設けられている電極端子を電気的に接続することによ
り、数μm〜数十μmといった高精度な接着固定がなさ
れている。
【0055】本実施例では、各々の記録素子基板ごとに
記録液を吐出することが可能であるため、チップの取り
個数やチップ歩留まりの低下が防止できる。また、記録
素子基板の配置間隔は、フレキシブルフィルム配線基板
の幅のみとなるために前述の図8に示した従来例より小
型化が図ることができるとともに、各記録素子基板の発
熱を緩和し、複数の記録液の混色を防止することができ
る。さらに、吐出口における記録液の乾燥による固着物
の発生を防止するキャッピング部材が記録ヘッドの表面
に当接する接触領域は、1枚のフレキシブルフィルム配
線基板の各開口部の周辺部とすることができるために、
キャッピング構造での気密性の維持が容易である。ま
た、フレキシブルフィルム配線基板の構成として、図5
および図6に関連して説明した構成とすることができる
ことはいうまでもない。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数の記録素子基板を記録液供給部材に接着固定した後
に、複数の記録素子基板の電極を1枚のフレキシブルフ
ィルム配線基板の開口部周辺に設けた電極端子に熱硬化
接着剤を用いて実装することにより、記録素子基板の取
り個数や歩留まりの低下を防止し、複数の記録素子基板
の配置間隔を減少させることができ、液体噴射記録ヘッ
ドの小型化を図ることが可能となる。また、記録素子基
板の配置位置精度の低下を防止し、生産工程の歩留まり
を向上させることが可能となる。さらに、キャッピング
部材の当接面を1枚のフレキシブルフィルム配線基板の
開口部周辺とすることにより、キャッピング構造での気
密性を維持することが可能となる。
【0057】また、1枚のフレキシブルフィルム配線基
板に前記複数の記録素子基板の電極に接続する電極端子
と記録装置本体側から液体噴射記録ヘッドに記録情報な
どの電気信号を与える外部入力パッドとを設けることに
より、部品点数が減り、コストダウンを図ることが可能
となる。
【0058】記録素子基板の吐出口における記録液の乾
燥による固着物の発生を防止するためのキャッピング構
造を付設し、キャッピング構造のキャッピング部材の接
触面をフレキシブルフィルム配線基板の開口部周辺の吐
出口側表面に密着させることにより、キャッピング構造
での気密性を維持し、高画質化を図ることが可能とな
る。
【0059】さらに、フレキシブルフィルム配線基板
を、その開口部周辺において、複数の絶縁層と複数の導
体層とからなる多層構成のフレキシブルフィルム配線基
板とし、第1の導体層を電極端子として記録素子基板の
電極と接続固定し、キャッピング部材と接触する領域に
最外層の導体層と最外層の絶縁層を有することにより、
キャッピング構造での気密性をさらに向上させることが
でき、高画質化を図ることが可能となる。
【0060】さらにまた、複数の絶縁層と複数の導体層
とからなる多層構成のフレキシブルフィルム配線基板に
おいて、最外層の導体層を二つの配線面積に分割し、第
1の導体層の電極端子のうち共通グランド信号端子およ
び共通電源信号端子のみをスルーホールなどで最外層の
導体層の各々の配線面積に電気的接続する構成とするこ
とにより、キャッピング構造での気密性の向上とともに
電気的特性を向上させることができる。
【0061】また、複数の記録素子基板を記録液供給部
材に接着固定した後に、複数の記録素子基板の電極を1
枚のフレキシブルフィルム配線基板の開口部周辺に設け
た電極端子に実装し、かつ、フレキシブルフィルム配線
基板の電極端子と複数の記録素子基板の電極とが熱硬化
接着剤を用いた加熱圧着により電気的に接続固定され、
その接続された電極部が熱硬化接着剤により被覆され、
かつ、熱硬化接着剤を用いた加熱圧着の際に、複数の記
録素子基板にまたがる熱圧着ユニットの圧着部にて一括
接続固定することができ、同様の効果が得られる。
【0062】さらに、熱硬化接着剤として導電粒子を含
んだ異方性導電接着剤を用いた場合においても前述と同
様の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の液体噴射記録ヘッドを
概略的に図示し、(a)はその斜視図であり、(b)は
その平面図である。
【図2】本発明の第1の実施例の液体噴射記録ヘッドに
おける組立て工程において、記録素子基板を記録液供給
部材の支持部材上に接着固定した状態を示し、(a)は
その平面図、(b)は(a)におけるA−A線に沿った
断面図である。
【図3】本発明の第1の実施例の液体噴射記録ヘッドに
おける組立て工程において、記録素子基板にフレキシブ
ルフィルム配線基板を実装している状態を示し、(a)
はその斜視図、(b)は(a)におけるB−B線に沿っ
た断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例の液体噴射記録ヘッドに
おけるキャッピング構造を説明するための概略的な斜視
図である。
【図5】本発明の液体噴射記録ヘッドにおけるフレキシ
ブルフィルム配線基板の一例を図示する平面図である。
【図6】本発明の液体噴射記録ヘッドにおけるフレキシ
ブルフィルム配線基板の他の例を図示する平面図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施例の液体噴射記録ヘッドを
概略的に図示する斜視図である。
【図8】従来の液体噴射記録ヘッドの構成を概略的に図
示する斜視図である。
【図9】従来の液体噴射記録ヘッドにおける記録素子基
板を概略的に示す図であり、(a)は平面図、(b)は
Y−Y線に沿った断面図、(c)はX−X線に沿った断
面図である。
【符号の説明】
1(1a〜1d) 記録素子基板 2 基板 3 記録液供給口 4 吐出エネルギー発生素子(電気熱変換素子) 5 吐出口プレート 6 吐出口 7 電極 8,8A 支持部材 9,9A 記録液供給部材 11,11A フレキシブルフィルム配線基板 12,12A(12Aa〜12Ad) 開口部 13 電極端子 14 ベースフィルム 15,15A 外部入力パッド 16 熱硬化接着剤 17 熱圧着ユニット 18 圧着部 20 キャッピング部材 21 凹部 31 フレキシブルフィルム配線基板 32 開口部 33 導体 35 導体層 41 フレキシブルフィルム配線基板 42 開口部 43g,43v,43s 導体 44g,44v 導体層 45g,45v スルーホール

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録液に吐出エネルギーを付与する複数
    の吐出エネルギー発生素子と記録液を吐出するための複
    数の吐出口を備え、吐出エネルギーにより生じる圧力に
    よって記録液を吐出させる記録素子基板と、前記記録素
    子基板が複数接着される記録液供給部材と、前記記録素
    子基板が実装されるフレキシブルフィルム配線基板とを
    有する液体噴射記録ヘッドにおいて、 1枚のフレキシブルフィルム配線基板に、前記複数の記
    録素子基板を露出するように形成された開口部の周辺に
    電極端子を設けるとともに、記録装置本体側から液体噴
    射記録ヘッドに記録情報などの電気信号を与える外部入
    力パッドを設け、前記複数の記録素子基板を前記記録液
    供給部材に接着固定した後に、前記複数の記録素子基板
    の電極を前記1枚のフレキシブルフィルム配線基板の電
    極端子に熱硬化接着剤を用いて実装され、その実装され
    た前記記録素子基板の電極は前記熱硬化接着剤により被
    覆されていることを特徴とする液体噴射記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記熱硬化接着剤として導電粒子を含ん
    だ異方性導電接着剤を用いることを特徴とする請求項1
    記載の液体噴射記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記記録素子基板の吐出口における記録
    液の乾燥による固着物の発生を防止するためのキャッピ
    ング構造を付設し、該キャッピング構造のキャッピング
    部材の接触面を前記フレキシブルフィルム配線基板の開
    口部周辺の表面に密着させることを特徴とする請求項1
    または2記載の液体噴射記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記フレキシブルフィルム配線基板は、
    前記開口部周辺において、複数の絶縁層と複数の導体層
    とからなる多層構成のフレキシブルフィルム配線基板と
    し、第1の導体層を電極端子として前記記録素子基板の
    電極に接続固定され、前記キャッピング部材と接触する
    領域に最外層の導体層と最外層の絶縁層を有することを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の液
    体噴射記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記フレキシブルフィルム配線基板は、
    前記開口部周辺において、複数の絶縁層と複数の導体層
    とからなる多層構成のフレキシブルフィルム配線基板と
    し、最外層の導体層を二つの配線面積に分割し、第1の
    導体層の電極端子のうち共通グランド信号端子および共
    通電源信号端子のみをスルーホールなどで最外層の導体
    層の各々の配線面積に電気的接続する構成とすることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の液
    体噴射記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 記録液に吐出エネルギーを付与する複数
    の吐出エネルギー発生素子と記録液を吐出するための複
    数の吐出口を備え、吐出エネルギーにより生じる圧力に
    よって記録液を吐出させる記録素子基板と、前記記録素
    子基板が複数接着される記録液供給部材と、前記記録素
    子基板が実装されるフレキシブルフィルム配線基板とを
    有する液体噴射記録ヘッドの製造方法において、 前記複数の記録素子基板を前記記録液供給部材上の所定
    位置に接着固定し、前記複数の記録素子基板を露出する
    ように形成された開口部の周辺に設けられた電極端子と
    記録装置本体側から液体噴射記録ヘッドに記録情報など
    の電気信号を与える外部入力パッドを有する1枚の前記
    フレキシブルフィルム配線基板の電極端子と前記複数の
    記録素子基板の電極との位置合わせを行ない、熱硬化接
    着剤を用いて接合し、その後に、前記記録素子基板の電
    極と前記フレキシブルフィルム配線基板の電極端子を加
    熱圧着し、前記熱硬化接着剤を介して、前記フレキシブ
    ルフィルム配線基板の電極端子を前記記録素子基板の電
    極に電気的に接続することを特徴とする液体噴射記録ヘ
    ッドの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記熱硬化接着剤を用いた加熱圧着の際
    に、前記複数の記録素子基板にまたがる圧着ユニットの
    圧着部により、前記複数の記録素子基板の電極と前記フ
    レキシブルフィルム配線基板の電極端子を一括接続固定
    することを特徴とする請求項6記載の液体噴射記録ヘッ
    ドの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記熱硬化接着剤として導電粒子を含ん
    だ異方性導電接着剤を用いることを特徴とする請求項6
    または7記載の液体噴射記録ヘッドの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記記録素子基板の吐出口における記録
    液の乾燥による固着物の発生を防止するためのキャッピ
    ング構造のキャッピング部材の接触面が当接する前記フ
    レキシブルフィルム配線基板の開口部周辺の表面を平坦
    とすることを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1
    項に記載の液体噴射記録ヘッドの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011520654A (ja) * 2008-05-15 2011-07-21 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. フレキシブル回路シール
US8016388B2 (en) 2006-12-19 2011-09-13 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording head

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