JP2001062529A - 金属板加工部材の接合方法及び接合装置 - Google Patents

金属板加工部材の接合方法及び接合装置

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JP2001062529A
JP2001062529A JP23725299A JP23725299A JP2001062529A JP 2001062529 A JP2001062529 A JP 2001062529A JP 23725299 A JP23725299 A JP 23725299A JP 23725299 A JP23725299 A JP 23725299A JP 2001062529 A JP2001062529 A JP 2001062529A
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Tatsusaburo Yamakawa
達三朗 山川
Yasuo Kita
康夫 喜多
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】互いに接合される金属板加工部材3,4の一方
に予め切り起こし接合片を起こすためのスリットsを入
れておき、両部材相互を位置合わせした状態で前記一方
の部材3の接合片31を起こして両部材の被接合部を重
ね、前記位置合わせ状態を保持しつつ両部材の被接合部
を接合する場合、接合部の耐食性若しくは防錆性や寸法
精度を保証する。 【解決手段】一方の部材3の切り起こし接合片31を起
こすコアと同接合片31との接触界面に潤滑剤を介在さ
せて同接合片を起こす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属板加工部材の接
合方法及び装置に関し、特に一方の金属板加工部材の平
面に他方の金属板加工部材を垂直にかしめ接合で接合す
るのに有用なものである。
【0002】
【従来の技術】金属板加工部材を接合する場合、一方の
部材に接合片を切り起こしにより形成し、次いで一方の
部材と他方の部材とを位置合わせして両部材の接合片を
重ねてかしめ接合することが公知であるが、この方法で
は接合片同士が干渉し易く位置合わせが容易ではなく、
自動化が困難である等の不具合がある。
【0003】そこで、本発明者等においては、図1に示
すように、互いに接合される金属板加工部材の一方に予
め切り起こし接合片を起こすためのスリットを入れてお
き、両部材相互を位置合わせした状態で前記一方の部材
の接合片を起こして両部材の被接合部を重ね、前記位置
合わせ状態を保持しつつ両部材の被接合部をかしめ接合
する方法を提案した(特願平10−344267号)。
【0004】すなわち、図1の(イ)〜(ハ)におい
て、1は位置決め治具を示し、位置決めスロット11を
備えている。2はかしめ接合装置を示し、前記スロット
11に入出されるコア部21を有するフレ−ム22に昇
降式のかしめ用パンチ23とかしめ用ダイス(かしめ用
ダイスは図に現われていない)を取付け、コア部21を
前記スロット11に入出させ得るように矢印方向に前進
・後退移動させるための駆動部(図示せず)を設けてあ
る。3は一方の金属板加工部材であり、上記スロット1
1の内巾に等巾の切り起こし接合片を起こすためのスリ
ットsを予め入れてある。4は他方の金属板加工部材で
あり、上記上記スロット11の内巾に等しい巾としてあ
る。
【0005】前記方法により、両金属板加工部材3,4
を接合するには、図1の(ロ)に示すように一方の部材
3を位置決め治具1の背面に当接すると共にスロット1
1にスリットs,sを巾及び下端において位置決めし、
他方の部材4の先端をスロット11に位置決めする。こ
れらの各部材3,4の個々の位置決めにより、両部材相
互が位置合わせされる。この位置合わせ状態を保持しつ
つ、かしめ接合装置2を矢印方向に前進移動させ、図1
の(ハ)に示すようにコア部21を位置決め治具のスロ
ット11に挿入し接合片31を前側に曲げて他方部材4
に重ね、而るのち、かしめ用パンチ23を上昇させ重ね
部をかしめ接合する。
【0006】このかしめ接合後は、かしめ接合装置2を
矢印方向とは反対方向に後退移動させ、接合した部材を
位置決め治具1から脱出させ、これにて接合を終了す
る。
【0007】この接合方法によれば、予めスリットを
入れた一定巾部分のスリット下端位置を根元とする曲げ
により接合片を起こしているから、接合片の長さ寸法精
度を高精度にできる。また、両部材のかしめ接合時、接
合片の位置決め治具のスロットへの嵌合によりかしめ接
合に対し部材を安定に固定できる。したがって、接合部
の寸法精度や接合強度を充分に高くできる。接合片の
曲げ形成前に両部材相互の位置合わせを行っており、接
合片の曲げ形成後に両部材相互の位置合わせを行う場合
に較べ、曲げ片の干渉無く位置合わせでき、位置合わせ
が容易である。両部材相互を位置合わせした状態(組
み合わせた状態)で接合片を起こしているから、接合片
を形成した後での両部材の組み合せが不要であり、両部
材の組合せと接合を一工程で行うことができ、組み合せ
のための部材移動に伴う曲げ形成接合片の設備・治具へ
の干渉を排除し得、動作のスム−ズ化を図ることができ
る。従って、生産性を向上できる。各部材の位置決め
治具に対する位置合わせ→かしめ接合装置の前進移動に
よる一方部材のスリット間部分の押し曲げ→かしめ用パ
ンチの作動によるかしめ接合→かしめ接合装置を後退移
動させての接合部材の取り出しという、一連の単純な工
程により実施できるから、自動化が容易である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
接合方法では、スリットの切り込みにより形成した接合
片をコアで起こす際、コアと接触片との接触界面に摩擦
が生じ、部材のめっきが剥離されて部材の耐食性乃至は
防錆性の低下が避けられない。更に、コア表面へのめっ
き材の付着によるコア表面の荒れで上記部材のめっき材
の剥離が顕著に促進される畏れもある。また、摩耗によ
るコアの寸法変化が生じ、前記接合片を高精度で起こす
ことが難しくなり、接合寸法精度の低下も懸念される。
【0009】本発明の目的は、互いに接合される金属板
加工部材の一方に予め切り起こし接合片を起こすための
スリットを入れておき、両部材相互を位置合わせした状
態で前記一方の部材の接合片を起こして両部材の被接合
部を重ね、前記位置合わせ状態を保持しつつ両部材の被
接合部を接合する場合、接合部の耐食性若しくは防錆性
や寸法精度を保証することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る金属板加
工部材の接合方法は、互いに接合される金属板加工部材
の一方に予め切り起こし接合片を起こすためのスリット
を入れておき、両部材相互を位置合わせした状態で前記
一方の部材の接合片を起こして両部材の被接合部を重
ね、前記位置合わせ状態を保持しつつ両部材の被接合部
を接合する方法において、前記一方の部材の切り起こし
接合片を起こすコアと同接合片との接触界面に潤滑剤を
介在させて同接合片を起こすことを特徴とする構成であ
る。
【0011】請求項2に係る金属板加工部材の接合装置
は、請求項1記載金属板加工部材の接合方法に使用する
装置であり、コアと接合片との接触界面に潤滑剤を供給
するための潤滑剤供給孔をコアに設け、この潤滑剤供給
孔をコアの前進初期に開口させる弁を設けたことを特徴
とする構成である。
【0012】請求項3に係る金属板加工部材の接合方法
は、互いに接合される金属板加工部材の一方に予め切り
起こし接合片を起こすためのスリットを入れておき、両
部材相互を位置合わせした状態で前記一方の部材の接合
片を起こして両部材の被接合部を重ね、前記位置合わせ
状態を保持しつつ両部材の被接合部を接合する方法にお
いて、前記一方の部材の切り起こし接合片を起こすコア
と同接合片との接触界面をころがり摩擦面にして同接合
片を起こすことを特徴とする構成である。
【0013】請求項4に係る金属板加工部材の接合装置
は、請求項3記載金属板加工部材の接合方法に使用する
装置であり、コアと接合片との接触界面をころがり摩擦
面とするように、コアに車輪またはコロを付設したこと
を特徴とする構成である。
【0014】請求項5に係る金属板加工部材の接合方法
は、互いに接合される金属板加工部材の一方に予め切り
起こし接合片を起こすためのスリットを入れておき、両
部材相互を位置合わせした状態で前記一方の部材の接合
片を起こして両部材の被接合部をギャップを介して対面
させ、前記位置合わせ状態を保持しつつ両部材の被接合
部を重ね接触させ、更にかしめ接合することを特徴とす
る構成である。
【0015】請求項6に係る金属板加工部材の接合装置
は、請求項5記載金属板加工部材の接合方法に使用する
装置であり、一方の部材の接合片を起こして両部材の被
接合部をギャップを介して対面させるためのコアの側面
に出没可能にダイスを設け、両部材の位置合わせ状態で
の固定を行うためのクランプ側にポンチを設け、ダイス
の突出移動で前記ギャツプ間を密接させ、ダイスとポン
チとで前記のかしめ接合を行うことを特徴とする構成で
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。
【0017】図2の(イ)は本発明に係る接合方法によ
り接合した部材の斜視図を、図2の(ロ)は図2の
(イ)におけるロ−ロ断面図をそれぞれ示し、一方の金
属板加工部材3がハット型鋼であり、他方の金属板加工
部材4が四角筒であって、ハット型鋼3のウエブから接
合片31を2個切り起こし、これらの接合片31,31
を四角筒4の端部内の対向内面に重ね、各重ね部をかし
め接合してある。
【0018】図3の(イ)は上記のかしめ接合に使用さ
れるかしめ接合装置の一例の装置本体及びワ−ク押え治
具の一例を示している。
【0019】装置本体2においては、昇降式のかしめ用
パンチ23を上側及び下側に取付けたフレ−ム22に、
これら上下のパンチ23,23間中央を水平方向に延び
るコア21を支持させ、フレ−ム22をガイドレ−ル2
5上を油圧シリンダ−251により前進・後退移動可能
に搭載し、図3の(ロ)に示すように、コア21に前記
各かしめ用パンチ23,23に対する各かしめ用ダイス
24,24を取付けてある。
【0020】図3の(ロ)は、かしめ用ダイスの上下可
動機構を示し、ダイス24をコア21のダイス挿入孔2
41に納めると共にダイスベ−ス242にバネ243を
装着し、楔式ロッド244の矢印方向移動によりダイス
24,24をバネ243の圧縮反力のもとで同時に上下
移動させるようにしてある。図3の(イ)において、2
45は図3の(ロ)での楔式ロッド244を矢印方向に
移動させるためのシリンダ−(油圧、空気圧、水圧式
等)であり、このシリンダ−に代えカム式、ネジ式、バ
ネ式等の使用も可能である。
【0021】図3の(イ)の符号1で示すワ−ク押え治
具においては、ワ−クを押える昇降式押え板12にかし
め用パンチ挿入用孔13を貫設してあり、押え板12を
支持する躯体14は、前記のパンチ及びパンチ昇降用シ
リンダ−及びこれらを支持したフレ−ム先端部を干渉さ
せることなくスム−ズに入出させ得るように支脚構造と
してある。
【0022】上記装置本体2のコア21には、図4の
(イ)に示すように、先端部水平上面及び水平下面に開
口させた潤滑剤供給穴a,aを設け、この供給穴を潤滑
剤供給回路に対して開閉するための弁vを設けてある。
この潤滑剤供給回路はポンプp、潤滑剤タンクt及び配
管bからなり、フレ−ム22やシリンダ−245を支持
した躯体に固定してある。
【0023】図4の(ロ)は上記の弁の構造を示し、上
記潤滑剤供給回路の配管bに接続される配管通路cをコ
ア21に設け、この配管通路cと前記潤滑剤供給穴a,
aの奥端との交叉箇所に弁室dを設け、この弁室dに圧
縮バネe及び弁体fを収納し、弁室dから弁体押えロッ
ドhをパッキングjを介して油密に引出し、溝kを有す
る補助ガイドレ−ルnに上記ロッドhを摺動自在に当接
し、コア21の前進移動によりロッドhが補助レガイド
レ−ルnの溝kを通過する際、ロッドhの溝kへの落ち
込みで弁が一時的に開かれるようにされている。
【0024】請求項1に係る金属板加工部材の接合方法
により上記接合装置を用いて図2に示す部材の接合を行
うには、ハット型鋼3のウエブに上下2個の切り起こし
接合片を起こすためのスリットs(H形スリット)を予
め入れておき、まず、図2の(イ)や図3の(イ)や図
5の(イ)に示すように、ワ−ク押え治具の押え板12
上においてハット型鋼3のウエブのスリット部位に四角
筒型部材4の端を位置合わせし、ワ−ク押え治具1の押
え板12でワ−ク3,4を挾持する。
【0025】更に、図5の(ロ)に示すようにかしめ接
合装置2を前進移動させ、図5の(ハ)に示すようにダ
イス24を表面下に納めた状態のコア21をハット型鋼
3のウエブのスリットを拡開して四角筒型部材4の端部
内に進入させる。
【0026】このコア21の進入初期に、図4の(ロ)
において弁体押えロッドhが補助ガイドレ−ルnの溝k
に落ち弁vが開かれて潤滑剤がコア先端部の水平上面及
び水平下面に潤滑剤供給穴a,aを通じて漏出されるか
ら、図5の(ハ)において、接合片31とコア21との
接触界面に潤滑剤を介在させてコア21を進入させるこ
とができる。
【0027】このコア21の進入により接合片31が起
こされて四角筒型部材4の端部内面に重ねられる。この
コア21の進入に対し、ワ−ク押え板12が四角筒型部
材4の端部の盛り上がりを防止し、その反力としてコア
21と接合片31との界面に高い圧力が作用するが、そ
の界面の摩擦力が潤滑剤により僅小に抑えられるから、
接合片31のめっき材の剥離、コア21の摩耗、コア表
面の荒れを防止してコアをスム−ズに進入させ得る。
【0028】このコアの進入の完了と同時に、図5の
(ロ)に示すようにかしめ用パンチ23,23がワ−ク
押え板12,12上に移行され、かしめ用パンチ23と
ワ−ク押え板のパンチ挿入孔13とダイス24が上下一
直線上に揃えられる。
【0029】而るのちは、かしめ用パンチ23,23を
ワ−ク押え板のパンチ挿通孔13,13を通してかしめ
用ダイス24,24に接近させると共にダイス24,2
4を上り移動させ(楔式ロッドの操作により、ダイス穴
の底面をコアの後述する逃し溝の底面と同一レベルとす
るまで移動させる)、前記ハット型鋼3の切り起こし接
合片31,31と四角筒型部材4の端部筒壁とをかしめ
接合する。この接合部内面にかしめ絞り代に応じた突部
が出現するので、コア21に図3の(ハ)に示すよう
に、コア21の後退移動時に当該突部を逃がすための溝
246を設けてある。この溝に代え、逃し溝の深さ分だ
けコア先端部の厚みを切削することも可能である。
【0030】上記かしめ接合後は、図3の(ロ)に示す
ようにダイス24をバネ243の圧縮反力でかしめ箇所
から離脱させるように、楔式ロッド244の操作によ
り、ダイス24,24を下り移動させると共にパンチ2
3,23をパンチ昇降用シリンダ−の作動により接合箇
所から隔離させ、更にかしめ接合装置2の後退移動によ
りコア21を接合部材内から脱出させると共にかしめ用
パンチ及びパンチ昇降用シリンダ−並びにフレ−ム先端
部をワ−ク押え治具の躯体内から脱出させ、更にワ−ク
押え板を開放し、接合した部材を取り出し、これにて本
発明による接合を終了する。
【0031】上記かしめ接合装置の前進・後退移動はサ
−ボモ−タや手動により行うことも可能である。
【0032】上記コアの進入による接合片の曲げ加工に
おいては、図6の(イ)に示すようにコア先端を先細り
テ−パ面として接合片31,31の前進押し付け箇所を
接合片先端とすることが曲げ加工上有利である。
【0033】コア先端部を先細りテ−パ面とすることに
代え、図6の(ロ)に示すようにア−ル面にすることも
可能である。このコア先端部のテ−パ付けまたはア−ル
付けは、コア先端と接合片との漸次的接触や接触抵抗の
軽減により接合片表面の傷つきの一層の防止を図ること
ができ、有利である。
【0034】上記請求項1に係る金属板加工部材の接合
方法は、コアの挿入に先立ち、コアの先端部またはハッ
ト型鋼のH型スリット箇所の内面側に潤滑剤を刷毛やス
プレ−で塗布することにより実施することもできる。
【0035】また、潤滑剤には防錆性に優れたものを使
用することが好ましい。
【0036】次に、請求項3に係る金属板加工部材の接
合方法により図4に示す部材の接合を行うには、図7に
示すようにコア21の上下面の先端に車輪rを軸支する
ことによって実施できる。この方法では、コアと接合片
との接触界面での前記潤滑剤による低摩擦化の効果が、
転がり摩擦による低摩擦化によって達成される。この車
輪に代え、コロやボ−ルの使用も可能である。
【0037】次に、請求項5に係る金属板加工部材の接
合方法により図4に示す部材の接合を行うには、図8に
示すようにコア21の厚み寸法を薄くして図8の(イ)
〜(ロ)に示すようにコア21の挿入中、コア21と接
合片31との間にギャップgを残し、このギャップgの
ために生じた接合界面の隙間eを図8の(ハ)に示すよ
うにコア21からのダイス24の突出により密接させ、
この状態で更にダイス24を突出させて前記のかしめ接
合を行うことによって実施する。
【0038】この請求項5に係る接合方法においては、
コア21の挿入により接合片31を途中まで曲げ、コア
21の挿入後に接合片31を最終位置にまで曲げてかし
め接合しており、途中までの曲げに対する曲げ反力が小
さく、従って、コア挿入中での接合片31とコア21と
の接触界面に作用する接触圧力を低くして摩擦力を低減
できる。
【0039】本発明は、上記接合片とコアとの接触界面
の潤滑剤介在による摩擦力の低減、ころがり摩擦面によ
る摩擦力の低減、コアの厚み寸法の減少による摩擦力の
低減の2以上の組合せで実施することも可能である。
【0040】上記の実施例では、特に上下の双方にかし
め用パンチを配設し、コアに各パンチに対するそれぞれ
のかしめ用ダイスを取付け、コアに上下双方から反対方
向の実質的に等しい荷重を同時に作用させているから
(かしめ接合の場合の荷重は数トン、後述の抵抗溶接の
場合の荷重は数百kgf)、コアに曲げモ−メントが作
用することがなく、コアのフレ−ムへの支持構造を簡易
化できる。
【0041】上記において、切り起こし接合片の箇数を
一箇とし、上下何れか一方からのかしめ接合とすること
も可能である。
【0042】上記かしめ用パンチ及びかしめ用ダイスに
代え溶接用電極を取付け(電極をコアにコア表面と電極
表面とを面一にして埋め込み、コアに通電路を内蔵させ
る。コア側電極は固定式とし、上下可動とする必要はな
い)、上記かしめ接合に代え抵抗溶接を使用することも
可能である。
【0043】上記上記ハット型鋼と四角筒鋼との接合方
法や接合装置の実施例によれば、図1により説明した金
属板加工部材の接合方法及び接合装置の利点の外、
(a)ハット型鋼のウエブの切り起こし接合片を四角筒
型部材の端部内に嵌合させることにより接合強度を増大
できる、(b)かしめ接合装置のコアに曲げモ−メント
が作用しないので、コアのフレ−ムへの支持構造を簡易
化でき、コアの低剛性化による軽量化を図ることができ
る、(c)格子材をかしめ接合により製作でき、溶接接
合での焼き鈍しに起因する易腐食性化や強度低下及び部
材表面のめっき層剥離や蒸発を回避できる、(d)コア
の先端部にテ−パまたはア−ルを付けることにより、切
り起こし接合片の曲げ加工を低い押付け力で行うことが
でき、かしめ接合装置の前進・後退移動機構を小型化で
きる、等の利点が得られる。
【0044】本発明は、上記ハット型鋼と四角筒鋼との
接合以外に、図1で示した形態での接合方法や接合装置
にも適用可能である。
【0045】
【実施例】〔実施例1〕板厚1.2mmのハット型鋼材
(溶融亜鉛めっき品)と板厚0.5mm、断面寸法50
mm×40mmの四角パイプ鋼材(溶融亜鉛めっき品)
とを請求項1に係る接合方法によりかしめ接合した。
【0046】かしめ接合装置のダイスにはダイス径φ6
mm、ダイス穴深さ0.8mmのものを、パンチにはパ
ンチ径φ4mm、突き量1.8mmのものをそれぞれ使
用し、パンチ加圧力を3000kgf、コアの挿入押圧
力を2000kgf、コアのストロ−クを200mmと
し、コアの先端部に切削油を塗布し、四角パイプ鋼材へ
のコアの進入深さを60mmとした。
【0047】接合作業は極めてスム−ズであった。ま
た、接合部を解体して内面を観察したところ、めっき材
の剥離は観られなかった。
【0048】〔実施例2〕実施例1に対しコアの先端部
への切削油の塗布に代え、コアの厚みをワ−ク内寸より
3mm(上側1.5mm、下側1.5mm)小さくした
以外、実施例1と同じとした。
【0049】この実施例も実施例1と同様に接合作業は
極めてスム−ズであり、また、めっき材の剥離も観られ
なかった。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、一方の金属板加工部材
の平面に他方の金属板加工部材を垂直に、めっき材の剥
離なくスム−ズに接合できる。
【0051】また、両部材相互を位置合わせし、その位
置合わせ状態を保持しつつ一方の部材の切り起こし接合
片を起こして他方部材の接合面部位に重ね、その重ね箇
所を接合しているから、一方の部材の切り起こし接合片
を起こしたのちに両部材を接合する場合に較べ位置合わ
せが簡単である。また、切り起こし接合片をスリット下
端位置での曲げにより形成しているから、その曲げ箇所
を一定の一に固定できて切り起こし接合片をばらつき無
く形成できる。更に各部材の位置合わせ→かしめ接合装
置の前進移動による一方部材のスリット間部分の押し曲
げ→かしめ用パンチの作動によるかしめ接合→かしめ接
合装置を後退移動させての接合部材の取り出しという、
一連の単純な工程により実施できるから自動化が容易で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】既に提案した金属板加工部材の接合方法を示す
図面である。
【図2】本発明に係る接合方法で接合した接合部材を示
す図面である。
【図3】本発明に係る金属板加工部材の接合装置を示す
図面である。
【図4】請求項1に係る金属板加工部材の接合方法で使
用する潤滑剤供給機構を示す図面である。
【図5】本発明に係る金属板加工部材の接合方法におけ
るかしめ接合の過程を示す図面である。
【図6】本発明に係る金属板加工部材の接合方法での接
合片の異なる切り起こし状態を示す図面である。
【図7】請求項3に係る金属板加工部材の接合方法で使
用するコアを示す図面である。
【図8】請求項5に係る金属板加工部材の接合方法を示
す図面である。
【符号の説明】
2 かしめ接合装置 21 コア 22 フレ−ム 23 パンチ 24 ダイス 3 部材 31 接合片 s スリット 4 部材 a 潤滑剤供給穴 v バルブ r 車輪 e ギャップ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに接合される金属板加工部材の一方に
    予め切り起こし接合片を起こすためのスリットを入れて
    おき、両部材相互を位置合わせした状態で前記一方の部
    材の接合片を起こして両部材の被接合部を重ね、前記位
    置合わせ状態を保持しつつ両部材の被接合部を接合する
    方法において、前記一方の部材の切り起こし接合片を起
    こすためのコアと同接合片との接触界面に潤滑剤を介在
    させて同接合片を起こすことを特徴とする金属板加工部
    材の接合方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載金属板加工部材の接合方法に
    使用する装置であり、コアと接合片との接触界面に潤滑
    剤を供給するための潤滑剤供給孔をコアに設け、この潤
    滑剤供給孔をコアの前進初期に開通させるための弁を設
    けたことを特徴とする金属板加工部材の接合装置。
  3. 【請求項3】互いに接合される金属板加工部材の一方に
    予め切り起こし接合片を起こすためのスリットを入れて
    おき、両部材相互を位置合わせした状態で前記一方の部
    材の接合片を起こして両部材の被接合部を重ね、前記位
    置合わせ状態を保持しつつ両部材の被接合部を接合する
    方法において、前記一方の部材の切り起こし接合片を起
    こすためのコアと同接合片との接触界面をころがり摩擦
    面にして同接合片を起こすことを特徴とする金属板加工
    部材の接合方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載金属板加工部材の接合方法に
    使用する装置であり、コアと接合片との接触界面をころ
    がり摩擦面とするように、コアに車輪またはコロを付設
    したことを特徴とする金属板加工部材の接合装置。
  5. 【請求項5】互いに接合される金属板加工部材の一方に
    予め切り起こし接合片を起こすためのスリットを入れて
    おき、両部材相互を位置合わせした状態で前記一方の部
    材の接合片を起こして両部材の被接合部をギャップを介
    して対面させ、前記位置合わせ状態を保持しつつ両部材
    の被接合部を重ね接触させ、更にかしめ接合することを
    特徴とする金属板加工部材の接合方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載金属板加工部材の接合方法に
    使用する装置であり、一方の部材の接合片を起こして両
    部材の被接合部をギャップを介して対面させるためのコ
    アの側面に出没可能にダイスを設け、両部材の位置合わ
    せ状態での固定を行うためのクランプ側にポンチを設
    け、ダイスの突出移動で前記ギャツプ間を密接させ、ダ
    イスとポンチとで前記のかしめ接合を行うことを特徴と
    する金属板加工部材の接合装置。
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