JP2001061811A - Rfコイル、磁気共鳴信号測定装置および磁気共鳴撮像装置 - Google Patents

Rfコイル、磁気共鳴信号測定装置および磁気共鳴撮像装置

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JP2001061811A
JP2001061811A JP24295599A JP24295599A JP2001061811A JP 2001061811 A JP2001061811 A JP 2001061811A JP 24295599 A JP24295599 A JP 24295599A JP 24295599 A JP24295599 A JP 24295599A JP 2001061811 A JP2001061811 A JP 2001061811A
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coil
magnetic resonance
receiving coil
unit
gradient
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JP24295599A
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English (en)
Inventor
Kenji Sato
健志 佐藤
Eiji Takeda
英二 武田
Masaaki Sakuma
正章 佐久間
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GE Healthcare Japan Corp
Original Assignee
GE Yokogawa Medical System Ltd
Yokogawa Medical Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上部Tスパインを効果的に撮像するためのR
Fコイル、そのようなRFコイルを用いる磁気共鳴信号
測定装置、および、そのような磁気共鳴信号測定装置を
用いる磁気共鳴撮像装置を実現する。 【解決手段】 互いに垂直な2方向x,zのうちのz方
向において首と胴をそれぞれ通す2つの開口202,2
04を有し、x方向において両肩をそれぞれ通す2つの
開口206,208を有するRFコイルを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RFコイル(ra
dio frequency coil)、磁気共鳴信
号測定装置および磁気共鳴撮像装置に関し、特に、撮像
対象に近接してその周りを囲むRFコイル、そのような
RFコイルを用いる磁気共鳴信号測定装置、および、そ
のような磁気共鳴信号測定装置を用いる磁気共鳴撮像装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴撮像装置では、撮像対象に近接
してその周りを囲むようにRFコイルを設置し、撮像部
位にできるだけ近い位置で磁気共鳴信号を測定して信号
のS/N(signal−to−noise rati
o)を良くするようにしている。
【0003】この種のRFコイルの典型例として、脊髄
(スパイン:spine)撮像に用いられるソレノイド
(solenoid)型のRFコイルがある。スパイン
は一般的に、頚部脊髄(Cスパイン:cervical
spine)、胸部脊髄(Tスパイン:thorac
ic spine)および腰部脊髄(Lスパイン:lu
mbar spine)に3区分されるので、それに対
応してRFコイルは3種類設けられる。
【0004】Cスパイン用のRFコイルは頚部を囲む構
造を有する。Tスパイン用のRFコイルは胸部を囲む構
造を有する。Lスパイン用のRFコイルは腰部を囲む構
造を有する。これらRFコイルは、撮像するスパインに
応じて使い分けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】Tスパイン用RFコイ
ルを人体に装着した場合、コイルの端部の位置の上限は
人体の両脇下を結ぶ線となる。このため、上部Tスパイ
ンすなわち両肩の間に位置するスパインはRFコイルの
有効感度範囲外となるので、適切に撮像することができ
ないという問題があった。
【0006】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、上部Tスパインを効果的に
撮像するためのRFコイル、そのようなRFコイルを用
いる磁気共鳴信号測定装置、および、そのような磁気共
鳴信号測定装置を用いる磁気共鳴撮像装置を実現するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記の課題を解決
するための第1の観点での発明は、互いに垂直な2方向
のうちの一方において人体の首と胴をそれぞれ通す2つ
の開口を有し、前記2方向のうちの他方において人体の
両肩をそれぞれ通す2つの開口を有することを特徴とす
るRFコイルである。
【0008】(2)上記の課題を解決するための第2の
観点での発明は、前記RFコイルは、前記2方向のうち
の一方において2つに分離可能であることを特徴とする
(1)に記載のRFコイルである。
【0009】(3)上記の課題を解決するための第3の
観点での発明は、前記RFコイルは、平面展開可能であ
り展開端部の対応するもの同士は連結部材で連結される
ことを特徴とする(1)に記載のRFコイルである。
【0010】(4)上記の課題を解決するための第4の
観点での発明は、RFコイルと、前記RFコイルに接続
された磁気共鳴信号測定手段とを有する磁気共鳴信号測
定装置であって、前記RFコイルとして(1)ないし
(3)のうちのいずれか1つに記載のRFコイルを用い
ることを特徴とする磁気共鳴信号測定装置である。
【0011】(5)上記の課題を解決する第5の観点で
の発明は、撮像対象を収容した空間に静磁場を形成する
静磁場形成手段と、前記空間に勾配磁場を形成する勾配
磁場形成手段と、前記空間に高周波磁場を形成する高周
波磁場形成手段と、前記空間から磁気共鳴信号を測定す
る測定手段と、前記測定した磁気共鳴信号に基づいて画
像を生成する画像生成手段とを有する磁気共鳴撮像装置
であって、前記測定手段として(4)に記載の磁気共鳴
信号測定装置を用いることを特徴とする磁気共鳴撮像装
置である。
【0012】(6)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、撮像対象を収容した空間に静磁場を形成
し、前記空間に勾配磁場を形成し、前記空間に高周波磁
場を形成し、前記空間から磁気共鳴信号を測定し、前記
測定した磁気共鳴信号に基づいて画像を生成するに当た
り、前記測定に(4)に記載の磁気共鳴信号測定装置を
用いることを特徴とする磁気共鳴撮像方法である。
【0013】(7)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記RFコイルは、前記2方向のうちの
一方における2つの開口の間の橋絡部に前記連結部材を
有することを特徴とする(3)に記載のRFコイルであ
る。
【0014】(8)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記RFコイルは、平面展開状態で少な
くとも4つの腕を有し、そのうちの1つの腕は端部に他
の3つの腕の端部を連結する前記連結部材を有すること
を特徴とする(3)に記載のRFコイルである。
【0015】(9)上記の課題を解決するための他の観
点での発明は、前記RFコイルは、平面展開状態で少な
くとも4つの腕を有し、それら4つの腕の端部が前記連
結部材によって連結されることを特徴とする(3)に記
載のRFコイルである。
【0016】(作用)本発明では、両肩をそれぞれ通す
2つの開口をRFコイルの側面に設けたので、上部Tス
パインをRFコイルの感度範囲に含ませることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図1に磁気共鳴撮像装置の
ブロック(block)図を示す。本装置は本発明の実
施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明
の装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の
動作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例
が示される。
【0018】図1に示すように、本装置はマグネットシ
ステム(magnet system)100を有す
る。マグネットシステム100は主磁場マグネット部1
02、勾配コイル部106およびRFコイル部108を
有する。これら主磁場マグネット部102および各コイ
ル部は、いずれも空間を挟んで互いに対向する1対のも
のからなる。また、いずれも概ね円盤状の外形を有し中
心軸を共有して配置されている。マグネットシステム1
00の内部空間に、撮像対象300がクレードル500
に搭載されて図示しない搬送手段により搬入および搬出
される。
【0019】クレードル500には受信コイル部110
が設けられている。受信コイル部110は概ね筒型の形
状を有し、クレードル500の上面に設置されている。
撮像対象300は受信コイル部110の筒内に仰臥する
姿勢で搭載される。
【0020】受信コイル部110は、本発明のRFコイ
ルの実施の形態の一例である。本コイルの構成によって
本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。受
信コイル部110は、また、本発明におけるRFコイル
の実施の形態の一例である。受信コイル部110につい
ては後にあらためて説明する。
【0021】主磁場マグネット部102はマグネットシ
ステム100の内部空間に静磁場を形成する。主磁場マ
グネット部102は、本発明における静磁場形成手段の
実施の形態の一例である。静磁場の方向は撮像対象30
0の体軸方向と直交する。すなわちいわゆる垂直磁場を
形成する。主磁場マグネット部102は例えば永久磁石
等を用いて構成される。なお、永久磁石に限らず超伝導
電磁石あるいは常伝導電磁石等を用いて構成しても良い
のはもちろんである。
【0022】勾配コイル部106は静磁場強度に勾配を
持たせるための勾配磁場を生じる。発生する勾配磁場
は、スライス(slice)勾配磁場、リードアウト
(read out)勾配磁場およびフェーズエンコー
ド(phase encode)勾配磁場の3種であ
り、これら3種類の勾配磁場に対応して勾配コイル部1
06は図示しない3系統の勾配コイルを有する。
【0023】RFコイル部108は静磁場空間に撮像対
象300の体内のスピンを励起するためのRF励起信号
を送信する。受信コイル部110は、励起されたスピン
が生じる磁気共鳴信号を受信する。
【0024】勾配コイル部106には勾配駆動部130
が接続されている。勾配駆動部130は勾配コイル部1
06に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配コ
イル部106および勾配駆動部130からなる部分は、
本発明における勾配磁場形成手段の実施の形態の一例で
ある。勾配駆動部130は、勾配コイル部106におけ
る3系統の勾配コイルに対応する図示しない3系統の駆
動回路を有する。
【0025】RFコイル部108にはRF駆動部140
が接続されている。RF駆動部140はRFコイル部1
08に駆動信号を与えてRF励起信号を送信し、撮像対
象300の体内のスピンを励起する。RFコイル部10
8およびRF駆動部140からなる部分は、本発明にお
ける高周波磁場形成手段の実施の形態の一例である。
【0026】受信コイル部110にはデータ収集部15
0が接続されている。データ収集部150は受信コイル
部110が受信した受信信号を取り込み、それをディジ
タルデータ(digital data)として収集す
る。
【0027】受信コイル部110およびデータ収集部1
50からなる部分は、本発明の磁気共鳴信号測定装置の
実施の形態の一例である。本測定装置の構成によって本
発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。受信
コイル部110およびデータ収集部150からなる部分
は、また、本発明における測定手段の実施の形態の一例
である。データ収集部150は、本発明における磁気共
鳴信号測定手段の実施の形態の一例である。
【0028】勾配駆動部130、RF駆動部140およ
びデータ収集部150には制御部160が接続されてい
る。制御部160は、勾配駆動部130ないしデータ収
集部150をそれぞれ制御する。
【0029】データ収集部150の出力側はデータ処理
部170に接続されている。データ処理部170は、デ
ータ収集部150から取り込んだデータを図示しないメ
モリ(memory)に記憶する。メモリ内にはデータ
空間が形成される。データ空間は2次元フーリエ(Fo
urier)空間を構成する。データ処理部170は、
これら2次元フーリエ空間のデータを2次元逆フーリエ
変換して撮像対象300の画像を再構成する。データ処
理部170は、本発明における画像生成手段の実施の形
態の一例である。
【0030】データ処理部170は制御部160に接続
されている。データ処理部170は制御部160の上位
にあってそれを統括する。データ処理部170には、表
示部180および操作部190が接続されている。表示
部180は、データ処理部170から出力される再構成
画像および各種の情報を表示する。操作部190は、操
作者によって操作され、各種の指令や情報等をデータ処
理部170に入力する。
【0031】図2に、受信コイル部110の模式的構成
を斜視図によって示す。同図に示すように、受信コイル
部110は概ね楕円形の横断面を持つ筒体となってい
る。3次元空間における互いに垂直な3方向をx,y,
zとしたとき、z方向は筒体の前後方向である。y方向
は筒体の上下方向、x方向は左右方向である。以下の各
図においても同様である。
【0032】筒体の前後方向の両端は開口202,20
4となっている。また、筒体の左右方向の両側面には開
口206,208が設けられている。開口202,20
4の方向と開口206,208の方向は互いに垂直であ
る。
【0033】受信コイル部110は、筒体の周面に沿っ
て周回する図示しない電気回路パターン(patter
n)を有する。電気回路パターンは、筒体の全長にわた
って、単一のソレノイドコイル、あるいは、複数のソレ
ノイドコイルによるフェーズドアレイ(phased
array)コイルを形成するように設けられる。以下
に示す他の形状の受信コイル部110においても同様で
ある。
【0034】図3に、撮像対象300への受信コイル部
110の装着状態を示す。同図に示すように、撮像対象
300の胸部を筒体の内部に収容するように受信コイル
部110を装着する。装着状態では開口202を通して
撮像対象300の首が出る。また、開口204を通して
胴が出る。さらに、開口206,208を通して両肩お
よび両腕が出る。
【0035】このように装着することにより、上部Tス
パインすなわち両肩の間のスパインを含む全てのTスパ
インが受信コイル部110の有効感度領域に含まれるよ
うになり、Tスパインの全長にわたって磁気共鳴信号を
感度良く受信することができる。
【0036】撮像対象300への装着を容易にするため
に、受信コイル部110は分離可能または平面展開可能
な構成になっている。図4に、分離可能な構成の一例を
示す。同図に示すように、受信コイル部110は前部筒
体212および後部筒体214によって構成され、両者
は連結部216,218で機械的および電気的に連結さ
れている。連結部216,218は適宜のコネクタ(c
onnector)等を用いて構成される。以下に述べ
る他の連結部も同様である。
【0037】連結部216,218を切り離すことによ
り、受信コイル部110は図5に示すように前後方向に
2つに分離することができる。このため、受信コイル部
110を撮像対象300に装着するときは、先ず、分離
状態で後部筒体214を撮像対象300の胸部を装着
し、次いで、前部筒体212を撮像対象300の頭側か
ら後部筒体214に近づけて連結部216,218によ
り連結する。
【0038】図6に、平面展開可能な構成の一例を示
す。同図に示すように、受信コイル部110は連結部2
20を有する。連結部220は、開口202,204を
橋絡する部分に、その全長にわたって設けられる。筒体
は可撓性を有し、連結部220を切り離すことにより図
7に示すように平面展開可能になっている。以下、平面
展開を単に展開という。
【0039】図8に、筒体に可撓性を付与する構成の詳
細を一部破断図により示す。なお、図示の便宜上、図8
では上下方向のプロポーション(proportio
n)を強調して描いてある。
【0040】同図に示すように、筒体は可撓性基板36
0を備えている。可撓性基板360には、ソレノイドコ
イルを構成する電気回路パターン(pattern)が
例えばプリント(print)回路等によって形成され
ている。可撓性基板360の図における上面の両縁に
は、1対の形状規定部材362が可撓性基板360のx
方向のほぼ全長にわたって設けられている。可撓性基板
360の上面は筒体を形成したときの内面となる側であ
る。形状規定部材362は、例えばプラスチック(pl
astics)等によって構成される。
【0041】形状規定部材362はy方向に所定の厚み
を有する。厚みは実質的に可撓性を生じない程度の厚み
となっている。形状規定部材362は複数個のU字形の
溝364を有する。溝364はz方向に切られ上方に開
口している。溝364は形状規定部材362の厚みにほ
ぼ匹敵する深さを有する。これによって、溝364の底
の厚みは極めて薄くなっている。底の薄さは十分な可撓
性を生じる程度の薄さとなっている。あるいは、底の厚
みは0にするようにしても良い。
【0042】このような形状規定部材362が設けられ
ていることにより、可撓性基板360を筒体を形成する
方向に曲げたとき、可撓性基板360は、図9に模式的
に示すように、形状規定部材362の可撓部分(溝の
底)に相当する部分だけが曲がり、かつ、曲がり量は溝
364の開口が閉じるところまでに制限される。曲がり
量の許容限度は溝の幅によって決定され、溝の幅が広い
ほど曲げ可能な範囲が大きくなる。
【0043】溝364の幅およびx方向の溝間隔は、筒
体を形成するときの可撓性基板360の各部の曲がり量
に合わせて定められている。これによって、筒体を形成
したとき、例えば図10に模式的に示すように可撓性基
板360の曲がりが形成される。このような曲がりによ
って、筒体の湾曲形状が一義的に決定される。湾曲形状
が一定化されることによって、筒体の電磁気的条件が一
定化され、安定した撮像が行えるようになる。
【0044】形状規定部材362および可撓性基板36
0を覆って、例えばスポンジ(sponge)等の緩衝
部材366が設けられる。可撓性基板360の下面にも
同様な緩衝部材366が設けられる。以上の構造がエン
ベロープ(envelope)368で包まれている。
このような筒体の構成は、以下に述べる展開可能な各構
成例でも同様である。
【0045】この受信コイル110を撮像対象300に
装着するには、図7示した展開状態で、撮像対象300
の体軸をz方向に合わせ、首を上側とし両肩を開口20
6,208の位置に合わせて仰臥させる。次に、撮像対
象300を両側からくるむように展開体を湾曲させる。
その途中で開口部206に左腕と左肩を通させ、開口部
208に右腕と右肩を通させる。そして、胸の上で連結
部220により両端を連結して筒体を形成する。これに
よって図3に示した装着状態となる。
【0046】図11に、展開可能な構成の他の例を示
す。同図に示すように、受信コイル部110は3つの連
結部222,224,226を有する。これら連結部を
切り離すことにより図12に示すように展開することが
できる。図12に示すように、展開状態では受信コイル
部110は4つの展開腕232,234,236,23
8を有する。展開腕232,234,236の端部に
は、それぞれ連結部222,224,226の片側をな
す部材が設けられている。展開腕238の、筒体形成時
に展開腕232,234,236の端部と対向する部分
には、連結部222,224,226のもう片側をなす
部材がそれぞれ設けられている。
【0047】この受信コイル110を撮像対象300に
装着するには、図12に示した展開状態で、撮像対象3
00の体軸をz方向に合わせ、首を展開腕232,23
4の側、背中を展開腕236,238の側とし、かつ、
両肩を開口206,208の位置に合わせて仰臥させ
る。
【0048】そして、先ず、展開腕238をその端部が
撮像対象300の胸の上に来るように湾曲させる。な
お、その途中で開口部208に右腕と右肩を通させる。
次に、展開腕236を湾曲させてその端部を胸の上に持
って行く。なお、その途中で開口部206に左腕と左肩
を通させる。胸の上で連結部226により展開腕236
と展開腕238を連結する。これで撮像対象300の胸
部をくるむ筒体ができあがる。
【0049】次に、展開腕232,234を湾曲させて
連結部222,224で展開腕238に連結する。これ
で肩の上部において撮像対象300をくるむ筒体ができ
あがる。すなわち、図3に示した装着状態となる。
【0050】展開可能な構成の他の例の斜視図および展
開図を図13および図14にそれぞれ示す。同図に示す
受信コイル部110は、基本構成は図11および図12
に示したものと共通であるが、展開腕232,234が
放射状になっている点で相違する。展開腕232,23
4を放射状にしたことにより、筒体を形成した状態で
は、展開腕232,234が撮像対象300に対してあ
たかも肩紐のようになり、受信コイル部110の装着性
を良くすることができる。なお、「肩紐」部分のソレノ
イドコイルは、左右の「肩紐」を通じて1周するパター
ンを描く展開可能な構成の他の例の斜視図および展開図
を図15および図16にそれぞれ示す。同図に示す受信
コイル部110は、基本構成が図13および図14に示
したものと同じである。相違点は展開腕236,238
も放射状になっている点である。このようにすることに
より、開口206,208を大きくすることができ、装
着時に撮像対象300の両腕および両肩を通す作業を容
易にすることができる。なお、展開腕236,238部
分のソレノイドコイルは、左右の展開腕236,238
を通じて1周するパターンを描くこの受信コイル部11
0は、図17および図18に示すように、連結部集合体
240を用いて4つの展開腕の端部を集約するようにし
ても良い。これは、撮像対象300の体格に応じて展開
腕部の長さを異ならせた複数の受信コイル部110を構
成したとき、複数の受信コイル部110間で1つの連結
部集合体240を共用することができ、部品点数を削減
する点で好ましい。
【0051】本装置の動作を説明する。本装置の動作は
制御部160による制御の下で進行する。図19に、磁
気共鳴撮像に用いるパルスシーケンス(pulse s
equence)の一例を示す。このパルスシーケンス
は、スピンエコー(SE:spin echo)法のパ
ルスシーケンスである。
【0052】すなわち、(1)はSE法におけるRF励
起用の90°パルスおよび180°パルスのシーケンス
であり、(2)、(3)、(4)および(5)は、同じ
くそれぞれ、スライス勾配Gs、リードアウト勾配G
r、フェーズエンコード勾配GpおよびスピンエコーM
Rのシーケンスである。なお、90°パルスおよび18
0°パルスはそれぞれ中心信号で代表する。パルスシー
ケンスは時間軸tに沿って左から右に進行する。
【0053】同図に示すように、90°パルスによりス
ピンの90°励起が行われる。このときスライス勾配G
sが印加され所定のスライスについての選択励起が行わ
れる。90°励起から所定の時間後に、180°パルス
による180°励起すなわちスピン反転が行われる。こ
のときもスライス勾配Gsが印加され、同じスライスに
ついての選択的反転が行われる。
【0054】90°励起とスピン反転の間の期間に、リ
ードアウト勾配Grおよびフェーズエンコード勾配Gp
が印加される。リードアウト勾配Grによりスピンのデ
ィフェーズ(dephase)が行われる。フェーズエ
ンコード勾配Gpによりスピンのフェーズエンコードが
行われる。
【0055】スピン反転後、リードアウト勾配Grでス
ピンをリフェーズ(rephase)してスピンエコー
MRを発生させる。スピンエコーMRは、エコー中心に
関して対称的な波形を持つRF信号となる。中心エコー
は90°励起からTE(echo time)後に生じ
る。スピンエコーMRはデータ収集部150によりビュ
ーデータ(view data)として収集される。こ
のようなパスルシーケンスが周期TR(repetit
ion time)で128〜256回繰り返される。
繰り返しのたびにフェーズエンコード勾配Gpを変更
し、毎回異なるフェーズエンコードを行う。これによっ
て、128〜256ビューのビューデータが得られる。
【0056】磁気共鳴撮像用パルスシーケンスの他の例
を図20に示す。このパルスシーケンスは、グラディエ
ントエコー(GRE:gradient echo)法
のパルスシーケンスである。
【0057】すなわち、(1)はGRE法におけるRF
励起用のα°パルスのシーケンスであり、(2)、
(3)、(4)および(5)は、同じくそれぞれ、スラ
イス勾配Gs、リードアウト勾配Gr、フェーズエンコ
ード勾配GpおよびスピンエコーMRのシーケンスであ
る。なお、α°パルスは中心信号で代表する。パルスシ
ーケンスは時間軸tに沿って左から右に進行する。
【0058】同図に示すように、α°パルスによりスピ
ンのα°励起が行われる。αは90以下である。このと
きスライス勾配Gsが印加され所定のスライスについて
の選択励起が行われる。
【0059】α°励起後、フェーズエンコード勾配Gp
によりスピンのフェーズエンコードが行われる。次に、
リードアウト勾配Grにより先ずスピンをディフェーズ
し、次いでスピンをリフェーズして、グラディエントエ
コーMRを発生させる。グラディエントエコーMRは、
エコー中心に関して対称的な波形を持つRF信号とな
る。中心エコーはα°励起からTE後に生じる。
【0060】グラディエントエコーMRはデータ収集部
150によりビューデータとして収集される。このよう
なパスルシーケンスが周期TRで128〜256回繰り
返される。繰り返しのたびにフェーズエンコード勾配G
pを変更し、毎回異なるフェーズエンコードを行う。こ
れによって、128〜256ビューのビューデータが得
られる。
【0061】図19または図20のパルスシーケンスに
よって得られたビューデータが、データ処理部170の
メモリに収集される。なお、パルスシーケンスはSE法
またはGRE法に限るものではなく、例えばファースト
スピンエコー(FSE:fast spin ech
o)法等、他の適宜の技法のものであって良いのはいう
までもない。
【0062】データ処理部170は、ビューデータを2
次元逆フーリエ変換して撮像対象300の断層像を再構
成する。受信コイル部110が上部Tスパインをも有効
感度範囲内に含むので、Tスパイン全体を感度良く撮像
した高品質の再構成画像を得ることができる。再構成画
像は表示部180により可視像として表示される。操作
者は高品質のTスパイン全体像を観察することができ
る。
【0063】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、上部Tスパインを効果的に撮像するためのRFコ
イル、そのようなRFコイルを用いる磁気共鳴信号測定
装置、および、そのような磁気共鳴信号測定装置を用い
る磁気共鳴撮像装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】図1に示した装置における受信コイル部の模式
的構成を示す図である。
【図3】図2に示した受信コイル部の撮像対象への装着
状態を示す図である。
【図4】図1に示した装置における受信コイル部の模式
的構成を示す図である。
【図5】図1に示した装置における受信コイル部の模式
的構成を示す図である。
【図6】図1に示した装置における受信コイル部の模式
的構成を示す図である。
【図7】図6に示した受信コイル部の平面展開を示す図
である。
【図8】図2に示した受信コイル部の内部構造を示す模
式図である。
【図9】図8に示した受信コイル部のコイル本体の内部
構造の一部を示す模式図である。
【図10】図8に示した受信コイル部のコイル本体の内
部構造の一部を示す模式図である。
【図11】図1に示した装置における受信コイル部の模
式的構成を示す図である。
【図12】図11に示した受信コイル部の平面展開を示
す図である。
【図13】図1に示した装置における受信コイル部の模
式的構成を示す図である。
【図14】図13に示した受信コイル部の平面展開を示
す図である。
【図15】図1に示した装置における受信コイル部の模
式的構成を示す図である。
【図16】図15に示した受信コイル部の平面展開を示
す図である。
【図17】図1に示した装置における受信コイル部の模
式的構成を示す図である。
【図18】図17に示した受信コイル部の平面展開を示
す図である。
【図19】図1に示した装置が実行するパルスシーケン
スの一例を示す模式図である。
【図20】図1に示した装置が実行するパルスシーケン
スの一例を示す模式図である。
【符号の説明】
100 マグネットシステム 102 主磁場マグネット部 106 勾配コイル部 108 RFコイル部 110 受信コイル部 130 勾配駆動部 140 RF駆動部 150 データ収集部 160 制御部 170 データ処理部 180 表示部 190 操作部 300 撮像対象 500 クレードル 202〜208 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐久間 正章 東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 4C096 AB50 AC04 AC06 CC03 CC09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに垂直な2方向のうちの一方におい
    て人体の首と胴をそれぞれ通す2つの開口を有し、 前記2方向のうちの他方において人体の両肩をそれぞれ
    通す2つの開口を有する、ことを特徴とするRFコイ
    ル。
  2. 【請求項2】 前記RFコイルは、前記2方向のうちの
    一方において2つに分離可能である、ことを特徴とする
    請求項1に記載のRFコイル。
  3. 【請求項3】 前記RFコイルは、平面展開可能であり
    展開端部の対応するもの同士は連結部材で連結される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のRFコイル。
  4. 【請求項4】 RFコイルと、前記RFコイルに接続さ
    れた磁気共鳴信号測定手段とを有する磁気共鳴信号測定
    装置であって、 前記RFコイルとして請求項1ないし請求項3のうちの
    いずれか1つに記載のRFコイルを用いる、ことを特徴
    とする磁気共鳴信号測定装置。
  5. 【請求項5】 撮像対象を収容した空間に静磁場を形成
    する静磁場形成手段と、 前記空間に勾配磁場を形成する勾配磁場形成手段と、 前記空間に高周波磁場を形成する高周波磁場形成手段
    と、 前記空間から磁気共鳴信号を測定する測定手段と、 前記測定した磁気共鳴信号に基づいて画像を生成する画
    像生成手段と、を有する磁気共鳴撮像装置であって、 前記測定手段として請求項4に記載の磁気共鳴信号測定
    装置を用いる、ことを特徴とする磁気共鳴撮像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012531222A (ja) * 2009-06-29 2012-12-10 イムリス インク. 画像誘導放射線治療
CN112545485A (zh) * 2020-11-30 2021-03-26 上海联影医疗科技股份有限公司 一种磁共振扫描方法、装置、设备及存储介质

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CN112545485B (zh) * 2020-11-30 2023-08-15 上海联影医疗科技股份有限公司 一种磁共振扫描方法、装置、设备及存储介质

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