JP2001061345A - Ｄｈａ（ドコサヘキサエンサン酸），ｅｐａ（エイコサペンタエン酸）を多く含むカイワレダイコン、モヤシの栽培方法 - Google Patents
Ｄｈａ（ドコサヘキサエンサン酸），ｅｐａ（エイコサペンタエン酸）を多く含むカイワレダイコン、モヤシの栽培方法Info
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- JP2001061345A JP2001061345A JP28329199A JP28329199A JP2001061345A JP 2001061345 A JP2001061345 A JP 2001061345A JP 28329199 A JP28329199 A JP 28329199A JP 28329199 A JP28329199 A JP 28329199A JP 2001061345 A JP2001061345 A JP 2001061345A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 健康に良いＤＨＡ，ＥＰＡを含むカイワレダ
イコン、モヤシを栽培する。 【構成】 カイワレダイコンやモヤシなどの根をＤＨＡ
やＥＰＡを多く含有する油に浸漬することによりＤＨ
Ａ，ＥＰＡを多く含有するカイワレダイコンやモヤシな
どを得ることができる。１００ｇ中に１００ｍｇ〜５０
０ｍｇのＤＨＡを含有するカイワレダイコン、モヤシが
栽培できる。
イコン、モヤシを栽培する。 【構成】 カイワレダイコンやモヤシなどの根をＤＨＡ
やＥＰＡを多く含有する油に浸漬することによりＤＨ
Ａ，ＥＰＡを多く含有するカイワレダイコンやモヤシな
どを得ることができる。１００ｇ中に１００ｍｇ〜５０
０ｍｇのＤＨＡを含有するカイワレダイコン、モヤシが
栽培できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】 本発明は、ＤＨＡ、ＥＰＡを含
有したカイワレダイコン、モヤシを栽培する方法に関す
るものである。ＤＨＡ、ＥＰＡを含有したカイワレダイ
コン、モヤシを農業規模、工業規模で栽培することによ
り、栄養学的に有益な野菜を消費者に提供するものであ
る。
有したカイワレダイコン、モヤシを栽培する方法に関す
るものである。ＤＨＡ、ＥＰＡを含有したカイワレダイ
コン、モヤシを農業規模、工業規模で栽培することによ
り、栄養学的に有益な野菜を消費者に提供するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】 ＤＨＡ、ＥＰＡは、近年その機能性で
注目を浴びている。特にＤＨＡは、コレステロール値の
低下、血小板凝集性抑制作用、学習機能向上、視力向上
作用、抗炎症作用などがある。ＤＨＡやＥＰＡは、藻類
及びこれらの食物連鎖として摂取、移行、蓄積する魚
類、甲殻類ならびに海産動物に多く含まれる。しかし、
陸上の植物には、ほとんど含有されていない。一般に栽
培されているカイワレダイコン、モヤシなどには含まれ
ていない。
注目を浴びている。特にＤＨＡは、コレステロール値の
低下、血小板凝集性抑制作用、学習機能向上、視力向上
作用、抗炎症作用などがある。ＤＨＡやＥＰＡは、藻類
及びこれらの食物連鎖として摂取、移行、蓄積する魚
類、甲殻類ならびに海産動物に多く含まれる。しかし、
陸上の植物には、ほとんど含有されていない。一般に栽
培されているカイワレダイコン、モヤシなどには含まれ
ていない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、魚介類が
嫌いな人でも自然に近い形でＤＨＡ，ＥＰＡを摂ること
を可能にするためにＤＨＡ、ＥＰＡを含有するカイワレ
ダイコンやモヤシを栽培することを目的とする。ＤＨ
Ａ，ＥＰＡを含有する植物としてカイワレダイコン、モ
ヤシを選んだのは、短期間で収穫できるからである。
嫌いな人でも自然に近い形でＤＨＡ，ＥＰＡを摂ること
を可能にするためにＤＨＡ、ＥＰＡを含有するカイワレ
ダイコンやモヤシを栽培することを目的とする。ＤＨ
Ａ，ＥＰＡを含有する植物としてカイワレダイコン、モ
ヤシを選んだのは、短期間で収穫できるからである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】 本発明者らは、ＤＨＡ
やＥＰＡを多く含有する油脂にカイワレダイコン、モヤ
シの根を一時的に浸漬することによりＤＨＡ、ＥＰＡを
吸収させ、ＤＨＡ，ＥＰＡを含有するカイワレダイコ
ン、モヤシなどを栽培することができる。
やＥＰＡを多く含有する油脂にカイワレダイコン、モヤ
シの根を一時的に浸漬することによりＤＨＡ、ＥＰＡを
吸収させ、ＤＨＡ，ＥＰＡを含有するカイワレダイコ
ン、モヤシなどを栽培することができる。
【０００５】 カイワレダイコンの種子を洗浄消毒後、
水に一晩浸漬し播種する。暗室で３日間育てる。その
後、２日間明室で育てた後、カイワレダイコンの根をＤ
ＨＡ、ＥＰＡを含有する油に浸漬する。油に浸漬する方
法は二つある。ひとつは、油の中に１０秒程度浸漬し、
その後、油を付着させたまま培養液または水が入ってい
ない培養容器に移し、３０分〜３時間程度放置後、培養
液または水を加えて１日〜３日間栽培する。もうひとつ
の方法は、油の中に根を浸したまま、３０分〜３時間程
度放置する。その後、培養器に移し、水または培養液を
添加し１日〜３日間栽培する。このような栽培方法をお
こなえばＤＨＡ、ＥＰＡを含有するカイワレダイコンを
栽培できる。
水に一晩浸漬し播種する。暗室で３日間育てる。その
後、２日間明室で育てた後、カイワレダイコンの根をＤ
ＨＡ、ＥＰＡを含有する油に浸漬する。油に浸漬する方
法は二つある。ひとつは、油の中に１０秒程度浸漬し、
その後、油を付着させたまま培養液または水が入ってい
ない培養容器に移し、３０分〜３時間程度放置後、培養
液または水を加えて１日〜３日間栽培する。もうひとつ
の方法は、油の中に根を浸したまま、３０分〜３時間程
度放置する。その後、培養器に移し、水または培養液を
添加し１日〜３日間栽培する。このような栽培方法をお
こなえばＤＨＡ、ＥＰＡを含有するカイワレダイコンを
栽培できる。
【０００６】 モヤシの種子（緑豆）を洗浄後、水に一
晩浸漬し播種する。その後暗室で４日〜７日間育てた後
に、育ったモヤシの根を油に浸漬する。浸漬する方法は
２つある。ひとつは、油の中に１０秒程度浸漬し、その
後、油を付着させたまま培養容器に移し、３０分〜３時
間程度放置後、培養液または水を加えて１日〜３日間栽
培する。もうひとつの方法は、油の中に根を浸したまま
３０分〜３時間程度放置する。その後、培養器に移し、
水または培養液を添加し１日〜３日間栽培する。このよ
うな栽培方法をおこなえばＤＨＡ、ＥＰＡを含有するモ
ヤシが栽培できる。
晩浸漬し播種する。その後暗室で４日〜７日間育てた後
に、育ったモヤシの根を油に浸漬する。浸漬する方法は
２つある。ひとつは、油の中に１０秒程度浸漬し、その
後、油を付着させたまま培養容器に移し、３０分〜３時
間程度放置後、培養液または水を加えて１日〜３日間栽
培する。もうひとつの方法は、油の中に根を浸したまま
３０分〜３時間程度放置する。その後、培養器に移し、
水または培養液を添加し１日〜３日間栽培する。このよ
うな栽培方法をおこなえばＤＨＡ、ＥＰＡを含有するモ
ヤシが栽培できる。
【０００７】
【実施例１】 前述のようにカイワレダイコンを暗室で
４日間育てた後、次の処理をした後、３日間水で培養
し、ＤＨＡを測定した。ＤＨＡを多く含有する油（２３
％含有）に根を１０秒間浸漬して培養液の入っていない
培養器３０分間放置したあと培養液を入れて栽培したカ
イワレダイコン（ａ）と同様に処理して６０分間放置し
て栽培したカイワレダイコン（ｂ）、ＤＨＡを多く含有
する油（２３％含有）に根を３０分間浸漬して栽培した
カイワレダイコン（ｃ）と６０分間浸漬して栽培したカ
イワレダイコン（ｄ）、市販のカイワレダイコン（ｅ）
の葉と茎のＤＨＡの含有量を測定した。測定方法は、加
藤栄、吉田精一編：実験生物学講座，１７植物生理学Ｉ
ＩＩｐ２３１−２３８，（丸善株式会社）によりカイワ
レダイコンの葉と茎より脂肪酸を抽出した。その後、前
田有美恵ら：食品衛生学雑誌、Ｖｏｌ．２６，ＮＯ．
５，Ｐ５００−５０６，（１９８５）によりガスクロマ
トグラフィーによりＤＨＡを測定した。表１に結果を示
す。また、ＤＨＡを多く含有する油には、ＥＰＡも含有
されていたが、ＤＨＡと同様にカイワレダイコン中に吸
収されていた。
４日間育てた後、次の処理をした後、３日間水で培養
し、ＤＨＡを測定した。ＤＨＡを多く含有する油（２３
％含有）に根を１０秒間浸漬して培養液の入っていない
培養器３０分間放置したあと培養液を入れて栽培したカ
イワレダイコン（ａ）と同様に処理して６０分間放置し
て栽培したカイワレダイコン（ｂ）、ＤＨＡを多く含有
する油（２３％含有）に根を３０分間浸漬して栽培した
カイワレダイコン（ｃ）と６０分間浸漬して栽培したカ
イワレダイコン（ｄ）、市販のカイワレダイコン（ｅ）
の葉と茎のＤＨＡの含有量を測定した。測定方法は、加
藤栄、吉田精一編：実験生物学講座，１７植物生理学Ｉ
ＩＩｐ２３１−２３８，（丸善株式会社）によりカイワ
レダイコンの葉と茎より脂肪酸を抽出した。その後、前
田有美恵ら：食品衛生学雑誌、Ｖｏｌ．２６，ＮＯ．
５，Ｐ５００−５０６，（１９８５）によりガスクロマ
トグラフィーによりＤＨＡを測定した。表１に結果を示
す。また、ＤＨＡを多く含有する油には、ＥＰＡも含有
されていたが、ＤＨＡと同様にカイワレダイコン中に吸
収されていた。
【０００８】
【表１】
【０００９】
【実施例２】 前述のようにモヤシを暗室で４日間育て
た後、次の処理をした後、３日間水で培養し、ＤＨＡを
測定した。ＤＨＡを多く含有する油（２３％含有）に根
を１０秒間浸漬して３０分間放置したあと培養液を入れ
て栽培したモヤシ（ｆ）と同様に処理して６０分間放置
して栽培したモヤシ（ｇ）、ＤＨＡを多く含有する油
（２３％含有）に根を３０分間浸漬して栽培したモヤシ
（ｈ）と６０分間浸漬して栽培したモヤシ（ｉ）、市販
のモヤシ（ｊ）の葉と茎のＤＨＡの含有量を測定した。
測定方法は、前述のカイワレダイコンと同じ方法でおこ
なった。結果を表２に示す。また、ＤＨＡを多く含有す
る油には、ＥＰＡも含有されていたが、ＤＨＡと同様に
モヤシ中に吸収されていた。
た後、次の処理をした後、３日間水で培養し、ＤＨＡを
測定した。ＤＨＡを多く含有する油（２３％含有）に根
を１０秒間浸漬して３０分間放置したあと培養液を入れ
て栽培したモヤシ（ｆ）と同様に処理して６０分間放置
して栽培したモヤシ（ｇ）、ＤＨＡを多く含有する油
（２３％含有）に根を３０分間浸漬して栽培したモヤシ
（ｈ）と６０分間浸漬して栽培したモヤシ（ｉ）、市販
のモヤシ（ｊ）の葉と茎のＤＨＡの含有量を測定した。
測定方法は、前述のカイワレダイコンと同じ方法でおこ
なった。結果を表２に示す。また、ＤＨＡを多く含有す
る油には、ＥＰＡも含有されていたが、ＤＨＡと同様に
モヤシ中に吸収されていた。
【００１０】
【表２】
【００１１】 カイワレダイコン、モヤシなどを栽培す
るときにあらかじめ培養液にＤＨＡ、ＥＰＡを含有する
油を混合または乳化していてもカイワレダイコン、モヤ
シ中にＤＨＡ、ＥＰＡが含まれることはある。しかし、
含有量のばらつきが多く、全然含有されない場合もある
ため、前述のように根を直接油に浸漬した方がばらつき
が少なくて良い。
るときにあらかじめ培養液にＤＨＡ、ＥＰＡを含有する
油を混合または乳化していてもカイワレダイコン、モヤ
シ中にＤＨＡ、ＥＰＡが含まれることはある。しかし、
含有量のばらつきが多く、全然含有されない場合もある
ため、前述のように根を直接油に浸漬した方がばらつき
が少なくて良い。
【発明の効果】 本発明によるＤＨＡ、ＥＰＡを含むカ
イワレダイコン、モヤシを栽培することができる。これ
により、魚嫌いの人でも魚を食することなくＤＨＡやＥ
ＰＡをカイワレダイコンやモヤシを食することにより摂
り入れることができる。
イワレダイコン、モヤシを栽培することができる。これ
により、魚嫌いの人でも魚を食することなくＤＨＡやＥ
ＰＡをカイワレダイコンやモヤシを食することにより摂
り入れることができる。
Claims (1)
- 【請求項１】 ＤＨＡ，ＥＰＡを多く含有する油脂にカ
イワレダイコン、モヤシの根を一時的に浸漬することを
特徴とするＤＨＡ，ＥＰＡを含むカイワレダイコン、モ
ヤシなどの栽培方法
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28329199A JP2001061345A (ja) | 1999-08-27 | 1999-08-27 | Ｄｈａ（ドコサヘキサエンサン酸），ｅｐａ（エイコサペンタエン酸）を多く含むカイワレダイコン、モヤシの栽培方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28329199A JP2001061345A (ja) | 1999-08-27 | 1999-08-27 | Ｄｈａ（ドコサヘキサエンサン酸），ｅｐａ（エイコサペンタエン酸）を多く含むカイワレダイコン、モヤシの栽培方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001061345A true JP2001061345A (ja) | 2001-03-13 |
Family
ID=17663555
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28329199A Pending JP2001061345A (ja) | 1999-08-27 | 1999-08-27 | Ｄｈａ（ドコサヘキサエンサン酸），ｅｐａ（エイコサペンタエン酸）を多く含むカイワレダイコン、モヤシの栽培方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001061345A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100920693B1 (ko) | 2009-05-28 | 2009-10-07 | 신봉석 | 오메가-3 지방산을 함유하는 식품을 제조하기 위하여 악취 및 시안아이드(-ｃｎ) 독성이 제거된 수용성 아마씨유 함유 식품첨가제 조성물 |
| WO2010101349A2 (ko) * | 2009-03-02 | 2010-09-10 | Shin Bong Seok | 오메가-3 지방산을 함유하는 제품을 생산하기 위하여 악취 및 시안아이드(-ｃｎ) 독성이 제거된 수용성 아마씨유 함유 사료첨가제 조성물 |
| KR101187697B1 (ko) | 2009-03-02 | 2012-10-05 | 안남순 | 오메가-3 지방산을 함유하는 우유를 생산하기 위한 수용성 아마씨유 함유 사료첨가제 조성물 |
-
1999
- 1999-08-27 JP JP28329199A patent/JP2001061345A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010101349A2 (ko) * | 2009-03-02 | 2010-09-10 | Shin Bong Seok | 오메가-3 지방산을 함유하는 제품을 생산하기 위하여 악취 및 시안아이드(-ｃｎ) 독성이 제거된 수용성 아마씨유 함유 사료첨가제 조성물 |
| WO2010101349A3 (ko) * | 2009-03-02 | 2010-10-28 | Shin Bong Seok | 오메가-3 지방산을 함유하는 제품을 생산하기 위하여 악취 및 시안아이드(-ｃｎ) 독성이 제거된 수용성 아마씨유 함유 사료첨가제 조성물 |
| KR101187697B1 (ko) | 2009-03-02 | 2012-10-05 | 안남순 | 오메가-3 지방산을 함유하는 우유를 생산하기 위한 수용성 아마씨유 함유 사료첨가제 조성물 |
| KR100920693B1 (ko) | 2009-05-28 | 2009-10-07 | 신봉석 | 오메가-3 지방산을 함유하는 식품을 제조하기 위하여 악취 및 시안아이드(-ｃｎ) 독성이 제거된 수용성 아마씨유 함유 식품첨가제 조성물 |
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