JP2001061158A - カラー陰極線管表示装置 - Google Patents

カラー陰極線管表示装置

Info

Publication number
JP2001061158A
JP2001061158A JP11234282A JP23428299A JP2001061158A JP 2001061158 A JP2001061158 A JP 2001061158A JP 11234282 A JP11234282 A JP 11234282A JP 23428299 A JP23428299 A JP 23428299A JP 2001061158 A JP2001061158 A JP 2001061158A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
ray tube
color cathode
cathode ray
correction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11234282A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigemasa Kamimura
繁政 上村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP11234282A priority Critical patent/JP2001061158A/ja
Publication of JP2001061158A publication Critical patent/JP2001061158A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランディング補正に必要な値を測定して、常
に正確な補正を行う。 【解決手段】 指令機5に設けられたカラー陰極線管
(図示せず)の画面の全体を受光範囲とするフォトセン
サー81からの信号が測定回路83、遠隔操作回路51
を通じて送信素子52に供給される。そして光ビーム6
に変換されて伝送された信号が受信素子71から信号処
理回路9に供給され、処理された信号が補正波形発生回
路21、22、23に供給されて、垂直走査周期に同期
して例えば所定数の水平走査周期ごとに変化される補正
信号が発生される。これらの補正波形発生回路21、2
2、23で発生された補正信号がそれぞれ直流増幅器3
1、32、33を通じて、第1、第2及び第3の磁束発
生用巻線対を構成する一方の巻線11a、12a及び1
3aに供給される。さらにこれらの巻線11a、12
a、13aに対して巻線11b、12b、13bがそれ
ぞれ直列に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管を用いて
カラー画像の表示を行うカラー陰極線管表示装置に関す
る。詳しくは、カラー陰極線管での電子ビームのランデ
ィング補正が常に正確に行われるようにするものであ
る。
【0002】
【従来の技術】カラー陰極線管においては、例えばシャ
ドーマスクやアパーチャグリルで選別された3本の電子
ビームがそれぞれの蛍光体に正確に照射(ランディン
グ)されることによってカラー画像が再現される仕組み
になっている。これに対してこのような電子ビームが、
例えば隣接の蛍光体に誤って照射(ミスランディング)
されると、他の色の発色が生じて色純度(ピュリティ)
が低下し、正しいカラー画像の再現ができなくなってし
まう。
【0003】そこで従来から、例えば補正用のマグネッ
ト(ピュリティマグネット)をカラー陰極線管の背面の
ファンネル部に貼り付け、このマグネットの磁界により
電子ビームの軌道を変更して、電子ビームがそれぞれの
蛍光体に正確に照射されるようにするランディング補正
が行われている。しかしながらこのような手段では、例
えば製造時に固定的な調整が行われるものであって、い
わゆる温度ドリフトや地磁気ドリフト等に対しては対処
できないものである。
【0004】すなわち受像機(カラー陰極線管表示装
置)の設置場所の環境温度によるシャドーマスクやアパ
ーチャグリル等の伸縮や、受像機の設置した際のカラー
陰極線管の向いている方位等によってもランディングの
変動量は変化するものである。ところが上述の補正用の
マグネットによる補正では、補正量が一定の静的な補正
であるために、このような温度ドリフトや地磁気ドリフ
ト等による変動に対しては補正することができないもの
である。
【0005】これに対して、いわゆる温度センサーや地
磁気センサーを受像機に内蔵して、補正コイル等に電流
を流したり、あるいはバイメタル等を用いてランディン
グ補正を行う手段が提案されている。しかしながらこの
ような手段では、温度や地磁気に対するランディングの
ずれの平均値を求めて補正を行っているために、過補正
を恐れて少なめの補正が行われる。そのために補正不足
が生じ易く、また予測外の変化に対しては対応できない
恐れがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この出願はこのような
点に鑑みて成されたものであって、解決しようとする問
題点は、従来の補正用のマグネットによる補正では温度
ドリフトや地磁気ドリフト等による変動に対しては補正
することができず、また温度センサーや地磁気センサー
等を用いた手段でも、充分な補正を行うことができない
と共に予測外の変化等に対しては対応できなくなってし
まう恐れがあるというものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明において
は、カラー陰極線管のファンネル部にランディング補正
用の磁束発生用巻線対を設けると共に、画面の前方に画
面の全体を受光範囲とするフォトセンサーを配置し、こ
のフォトセンサーの出力を用いてランディング補正を自
動的に行うようにしたものであって、これによれば、温
度ドリフトや地磁気ドリフト等による変動に対しても補
正を行うことができると共に、ランディング補正に必要
な値を測定して補正を行うので、常に充分且つ正確な補
正を行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】すなわち本発明においては、カラ
ー陰極線管と、このカラー陰極線管の垂直方向に上部巻
線と下部巻線とが対を成して配置されると共にこの対と
なる巻線が直列または並列に接続されてカラー陰極線管
の背面のファンネル部に一対以上配置された磁束発生用
巻線対と、カラー陰極線管に供給される映像信号の垂直
走査周期に同期した所定波形の信号を形成する信号形成
手段と、垂直走査周期に同期した矩形波形の信号を発生
する信号発生手段と、信号形成手段からの所定波形の信
号と信号発生手段からの矩形波形の信号とを加算して磁
束発生用巻線対に供給される駆動電流を形成する駆動手
段と、カラー陰極線管の画面の前方に配置されて画面の
全体を受光範囲とするフォトセンサーと、このフォトセ
ンサーの出力を測定して送信する伝送手段と、この伝送
手段からの信号を受信して受信されたフォトセンサーの
出力によってカラー陰極線管の画面の所定部分のランデ
ィング補正に必要な値を形成する信号処理手段とを設
け、この信号処理手段で形成された画面の所定部分のラ
ンディング補正に必要な値に応じて信号形成手段での所
定波形の信号の形成を行うと共に、信号形成手段での所
定波形の信号の形成が行われた後は信号発生手段での矩
形波形の信号の発生を停止してなるものである。
【0009】以下、図面を参照して本発明を適用したカ
ラー陰極線管表示装置の一実施形態について説明する
に、まず図1には、本発明の適用されるカラー陰極線管
の背面を図示している。
【0010】この図1において、カラー陰極線管1の背
面にはファンネル部2とその中央に電子銃の設けられる
ネック部3が形成されている。さらにこのネック部3の
周囲には偏向ヨーク4が設けられている。そしてこのフ
ァンネル部2に、それぞれが例えば所定電流の通電によ
って同等の磁束を発生する2個の巻線を有し、これらの
巻線が垂直方向の上下に中心線に対して対称に配置され
てなる第1〜第3の磁束発生用巻線対が設けられる。
【0011】なお、第1の磁束発生用巻線対を構成する
巻線11a、11bは、例えばファンネル部2のネック
部3を挟んで上下に配置される。またこのネック部3の
左右に、第2及び第3の磁束発生用巻線対を構成する巻
線12a、12b及び13a、13bが、それぞれ対称
に配置される。そしてこれらの磁束発生用巻線対は、各
巻線11a〜13bに任意の電流が流されることによっ
て、それぞれの対ごとに垂直方向に任意の磁界を発生す
るように設けられるものである。
【0012】ここで磁界の中を通過する電子ビームに対
しては、その電子ビームの方向及び磁界の方向の双方に
直交する方向に力が働き、その方向に電子ビームの軌道
が変更される。すなわち電子ビームがカラー陰極線管1
の表示面に向かい、ここに表示面の垂直方向に磁界が形
成された場合には、表示面の水平方向に力が働き、電子
ビームの軌道が水平方向に変更される。そしてこの軌道
の変更される量は、形成される垂直方向の磁界の強さに
比例したものとなる。
【0013】そしてこのようなカラー陰極線管1の設け
られたカラー陰極線管表示装置に対して、上述の各巻線
11a〜13bに必要な電流を流すための構成が図2に
示すように設けられる。すなわち図2は、各巻線11a
〜13bに必要な電流を流すための回路の一実施形態の
ブロック図を示す。そしてこの図2において、左上の一
点鎖線で囲まれた部分は、カラー陰極線管表示装置に付
属される遠隔操作手段の指令機5を示している。
【0014】この指令機5では任意の操作手段(図示せ
ず)からの信号が遠隔操作回路51に供給され、形成さ
れた遠隔操作の指令信号が送信素子52に供給される。
そしてこの送信素子52で指令信号が赤外線等の光ビー
ム6に変換されて、カラー陰極線管表示装置本体の受信
素子71に伝送される。さらにカラー陰極線管表示装置
本体では、この受信素子71からの信号が電流−電圧変
換アンプ72で増幅されて、操作部(図示せず)に供給
されるものである。
【0015】そしてこの指令機5に、カラー陰極線管1
(図示せず)の画面の全体を受光範囲とするフォトセン
サー81が設けられる。すなわちこの指令機5がカラー
陰極線管1の画面の前方に配置されることによって、画
面の全体の発光が受光されるように指令機5にフォトセ
ンサー81が設けられる。またこのとき遠隔操作の指令
信号の送信素子52からの光ビーム6もカラー陰極線管
表示装置本体の受信素子71に伝送されるように配置さ
れる。
【0016】これによりフォトセンサー81では、カラ
ー陰極線管1の蛍光体の発光量が検知され、このフォト
センサー81からの検知信号が電流−電圧変換アンプ8
2で増幅されて発光量の測定回路83に供給される。さ
らにこの測定回路83で測定された蛍光体の発光量を示
す信号が遠隔操作回路51に供給され、上述の遠隔操作
の指令信号と共に送信素子52に供給される。そして上
述の発光量を示す信号が光ビーム6に変換されて受信素
子71に伝送される。
【0017】さらに受信素子71からの信号が電流−電
圧変換アンプ72で増幅され、上述の蛍光体の発光量を
示す信号の部分が分離されて信号処理回路9に供給され
る。またこの信号処理回路9には、その時のカラー陰極
線管1を駆動している水平、垂直の同期信号(H、V)
が供給される。これにより信号処理回路9では、上述の
蛍光体の発光量を示す信号がカラー陰極線管1の表示面
の任意の部分ごとに処理されて、それぞれの部分でのラ
ンディング補正に必要な値が形成される。
【0018】そしてこの信号処理回路9で処理された信
号が上述の各磁束発生用巻線対ごとに設けられた補正波
形発生回路21、22、23に供給される。またこれら
の補正波形発生回路21〜23にもそれぞれ水平、垂直
の同期信号(H、V)が供給される。これによって補正
波形発生回路21〜23では、上述の信号処理回路9で
処理された信号が表示面の任意の部分ごとに取り出さ
れ、垂直走査周期に同期して例えば所定数の水平走査周
期ごとに変化される補正信号が発生される。
【0019】さらにこれらの補正波形発生回路21、2
2、23で発生された補正信号が、それぞれ直流増幅器
31、32、33を通じて、第1、第2及び第3の磁束
発生用巻線対を構成する一方の巻線11a、12a及び
13aに供給されると共に、これらの巻線11a、12
a、13aに対して、巻線11b、12b、13bがそ
れぞれ直列に接続される。なお、巻線11a、11b、
12a、12b及び13a、13bの接続はそれぞれ並
列であってもよい。
【0020】そしてこのようなカラー陰極線管表示装置
において、上述のカラー陰極線管1の表示面には、例え
ば図3に示すようにそれぞれ分離帯(I)を挟んで赤
(R)緑(G)青(B)の蛍光体が設けられている。こ
こで図3のAに示すように、例えば電子ビームの両端
(破線)が両側の分離帯(I)に等しく掛かるように照
射されていたとすれば、電子ビームのランディング位置
のずれに対して、ミスランディングの生じる恐れは最も
少なくなる。
【0021】すなわちこの場合には、電子ビームのラン
ディング位置に両側の分離帯(I)に掛かっている分の
ずれが生じても、電子ビームの照射による発光量は変動
しないことになる。そしてこのずれの許容量が左右とも
に最大限となるのが、電子ビームの両端(破線)が両側
の分離帯(I)に等しく掛かっている状態である。そこ
で本発明においては、電子ビームの両端(破線)が両側
の分離帯(I)に等しく掛かるようにランディング補正
することが目的とされる。
【0022】ところで上述の図3において、例えば電子
ビームのランディング位置が左右に移動されると、それ
ぞれ図3のB、Cに示すように電子ビームの端部(破
線)が分離帯(I)から外れ、蛍光体(R/G/B)に
不発光となる部分が生じて発光量が低下される。しかし
ながら電子ビームの両端(破線)が両側の分離帯(I)
に等しく掛かっている場合には、不発光となる部分の大
きさが等しくなり、左右に移動されたときの発光量は等
しいものとなる。
【0023】ところが例えば図3のDに示すように、電
子ビームのランディング位置にずれが生じていた場合に
は、例えば電子ビームのランディング位置が右(+)に
移動されたときには図3のEに示すように不発光の部分
が大きくなる。また電子ビームのランディング位置が左
(−)に移動されたときには図3のFに示すように不発
光の部分が小さくなる。すなわちこの場合には、電子ビ
ームのランディング位置が左右に移動されたときの発光
量が異なったものとなる。
【0024】すなわち上述のように電子ビームのランデ
ィング位置が左右に移動されても、フォトセンサー6a
〜6hで検知される発光量に変動が生じないように、巻
線11a〜13bを用いてランディング補正を行うこと
によって、電子ビームは両端(破線)が両側の分離帯
(I)に等しく掛かるように照射されるようになる。こ
れにより電子ビームのランディング位置のずれに対し
て、ミスランディングの生じる恐れを最も少なくするこ
とができるものである。
【0025】そこで図2の回路において、このようなラ
ンディング補正を行う場合には、まず信号処理回路9に
て、補正波形発生回路21〜23から例えば図4のAに
示すような垂直周期の矩形波形が出力されるように信号
が形成される。なお、補正波形発生回路21〜23に
て、すでに例えば図4のBに示すような補正波形が形成
されている場合には、図4のCに示すようにこれらが加
算された補正信号が、補正波形発生回路21〜23から
出力されるようにする。
【0026】これによって、各磁束発生用巻線対を構成
する巻線11a、11b、12a、12b及び13a、
13bには、それぞれの補正波形発生回路21、22、
23で発生された補正信号に対応する電流が流され、こ
れらの電流に相当する磁界がカラー陰極線管1の内部で
垂直方向に形成される。そしてこれらの磁束発生用巻線
対で発生される磁界によって、この磁界の中を通過する
電子ビームの軌道が変更され、電子ビームのランディン
グする位置が変化される。
【0027】そこで上述のように電子ビームのランディ
ング位置が左右に移動された状態で垂直周期ごとのフォ
トセンサー81で検知される発光量の変化が測定され
る。そしてこれらの発光量の変化を小さくし変化がなく
なるように補正波形発生回路21、22、23で発生さ
れる補正信号を変化させる。これによって、矩形波形が
除かれた状態で正しいランディング補正が行われるよう
に、巻線11a、11b、12a、12b及び13a、
13bに供給される電流が調整される。
【0028】さらに実際の処理に当たっては、例えば最
初に図5のAに示すように表示面の左側の1/3のみを
発光させた状態で巻線13a、13bに供給される電流
が調整される。次に図5のBに示すように表示面の中央
の1/3のみを発光させた状態で巻線13a、13bに
供給される電流が調整される。さらに図5のCに示すよ
うに表示面の右側の1/3のみを発光させた状態で巻線
13a、13bに供給される電流が調整される。
【0029】また、それぞれ状態で、フォトセンサー8
1で検知される発光量を水平同期信号に従って測定する
ことにより、表示面の上部、中央部、下部での発光量の
変化が測定される。そしてこれらの発光量の変化がなく
なるよう補正を行うことによって求められた補正値が補
正波形発生回路21、22、23に記憶され、上述の水
平、垂直の同期信号(H、V)に従ってそれぞれ部分に
対応する補正信号が発生される。
【0030】さらにこのような補正信号の発生を行うた
めには、補正波形発生回路21、22、23として、例
えば図6に示すようなマイクロコントローラ41と、不
揮発性の1次元メモリ(記憶装置)42及びD/A変換
回路43から成る回路が設けられる。この図6におい
て、マイクロコントローラ41には水平、垂直の同期信
号(H、V)が供給されて、垂直走査周期に同期した所
定のタイミング信号が形成される。このタイミング信号
が1次元メモリ42に供給される。
【0031】ここで1次元メモリ42には、上述のフォ
トセンサー6a〜6hで検知される垂直方向の各範囲ご
とに、巻線間の相互干渉等も考慮したランディングの補
正量が記憶されている。そしてこの1次元メモリ42か
ら読み出される値が、D/A変換回路43に供給されて
アナログ信号に変換され、それぞれ対応する直流増幅器
31、32、33に供給される。このようにして垂直走
査周期に同期した所定の補正信号が形成される。
【0032】なお上述の構成では、例えばフォトセンサ
ーでの発光量の検知を水平同期信号ごとに行って、水平
周期ごとのランディング補正を行うこともできる。しか
しながらランディングの補正量の変化はそれほど急激で
はないので、例えば上述のように上部、中央部、下部の
3つの部分で形成しても充分な補正を行うことができる
ものである。またこれによって補正信号の周波数が低い
帯域に限定されるので、後段の直流増幅器31、32、
33の応答速度も低速にすることができる。
【0033】このようにしてそれぞれの電流の供給され
る磁束発生用巻線対(巻線11a、11b、12a、1
2b及び13a、13b)では、表示面のそれぞれの部
分でそれぞれ所望の磁界が発生され、この磁界の中を通
過する電子ビームの軌道が変更されて、電子ビームのラ
ンディング位置の補正が行われる。またこの装置におい
ては、フォトセンサー81を遠隔操作手段の指令機5に
設けることによって、フォトセンサーの設置及び測定を
極めて容易に行うことができるものである。
【0034】さらに上述の信号処理回路9にて垂直周期
の矩形波形を加算して測定を行うと共に、ランディング
補正が行われた後は、垂直周期の矩形波形の加算を停止
することによって、必要なときに容易にランディング補
正を実施することができる。これによって、受像機の設
置場所の環境温度が変化したときや、設置した際のカラ
ー陰極線管の向いている方位が変わったときなどにも容
易にランディング補正を実施することができるものであ
る。
【0035】さらに上述の装置においては、ランディン
グ補正を任意に行うことができるので、例えば偏向ヨー
クを機械的にプリセット固定することが可能になり、製
造ラインの生産性を向上させることができる。また、特
に平面型の陰極線管では糸巻歪みを小さくするためには
偏向ヨークの首を正立させる必要があるが、上述のよう
に偏向ヨークを機械的にプリセット固定している場合に
は正立を容易に行うことができるものである。
【0036】従ってこの装置において、カラー陰極線管
のファンネル部にランディング補正用の磁束発生用巻線
対を設けると共に、画面の前方に画面の全体を受光範囲
とするフォトセンサーを配置し、このフォトセンサーの
出力を用いてランディング補正を自動的に行うことによ
って、温度ドリフトや地磁気ドリフト等による変動に対
しても補正を行うことができると共に、ランディング補
正に必要な値を測定して補正を行うので、常に充分且つ
正確な補正を行うことができる。
【0037】これによって、従来の補正用のマグネット
による補正では温度ドリフトや地磁気ドリフト等による
変動に対しては補正することができず、また温度センサ
ーや地磁気センサー等を用いた手段でも、充分な補正を
行うことができないと共に予測外の変化等に対しては対
応できなくなってしまう恐れがあったものを、本発明に
よればこれらの問題点を容易に解消することができるも
のである。
【0038】なお本発明は、上述の説明した実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の精神を逸脱するこ
となく種々の変形が可能とされるものである。
【0039】
【発明の効果】従って請求項1の発明によれば、カラー
陰極線管のファンネル部にランディング補正用の磁束発
生用巻線対を設けると共に、画面の前方に画面の全体を
受光範囲とするフォトセンサーを配置し、このフォトセ
ンサーの出力を用いてランディング補正を自動的に行う
ことによって、温度ドリフトや地磁気ドリフト等による
変動に対しても補正を行うことができると共に、ランデ
ィング補正に必要な値を測定して補正を行うので、常に
充分且つ正確な補正を行うことができるものである。
【0040】また、請求項2の発明によれば、信号処理
手段では、信号発生手段の矩形波形の信号に同期して伝
送されたフォトセンサーの出力を検出し、矩形波形の信
号が高電位のときと低電位のときのフォトセンサーの出
力の差分に応じて選択されたフォトセンサーに対応する
画面の部分のランディング補正に必要なデジタル値を算
出すると共に、信号形成手段では、信号処理手段で算出
されたデジタル値を画面の部分に対応する記憶手段に記
憶し、この記憶されたデジタル値をカラー陰極線管に供
給される映像信号の同期信号に従って読み出し、この読
み出されたデジタル値をD/A変換して取り出すことに
よって、簡単構成で必要なランディング補正を行うこと
ができるものである。
【0041】さらに請求項3の発明によれば、カラー陰
極線管の画面には水平方向に所定数に分割した範囲ごと
に発光する映像が表示され、この表示の行われるカラー
陰極線管の画面に対してフォトセンサーでの受光が行わ
れることによって、表示面の全体のランディング補正を
行うための必要な補正量の設定を容易に行うことができ
るものである。
【0042】また、請求項4の発明によれば、磁束発生
用巻線対は3対で構成され、第1の磁束発生用巻線対は
カラー陰極線管の背面のファンネル部の電子銃の設けら
れるネック部に対して上下に配置され、第2及び第3の
磁束発生用巻線対はネック部に対して左右対称に配置さ
れることによって、カラー陰極線管の表示面のそれぞれ
の部分で良好なランディング補正を行うことができるも
のである。
【0043】また、請求項5の発明によれば、フォトセ
ンサー及び伝送手段の送信部分が遠隔操作手段の指令機
に内蔵され、フォトセンサーの出力の伝送手段が遠隔操
作の指令信号の伝送手段と共用されていることによっ
て、フォトセンサーの設置及び測定を極めて容易に行う
ことができるものである。
【0044】これによって、従来の補正用のマグネット
による補正では温度ドリフトや地磁気ドリフト等による
変動に対しては補正することができず、また温度センサ
ーや地磁気センサー等を用いた手段でも、充分な補正を
行うことができないと共に予測外の変化等に対しては対
応できなくなってしまう恐れがあったものを、本発明に
よればこれらの問題点を容易に解消することができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したカラー陰極線管表示装置の一
実施形態の要部を示す構成図である。
【図2】本発明を適用したカラー陰極線管表示装置の回
路構成の一実施形態を示すブロック図である。
【図3】本発明の説明のための図である。
【図4】本発明の説明のための図である。
【図5】本発明の説明のための図である。
【図6】本発明を適用したカラー陰極線管表示装置の回
路構成の要部の一実施形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…カラー陰極線管、2…ファンネル部、3…ネック
部、4…偏向ヨーク、5…遠隔操作指令機、51…遠隔
操作回路、52…送信素子、6…光ビーム、71…受信
素子、72…電流−電圧変換アンプ、81…フォトセン
サー、82…電流−電圧変換アンプ、9…信号処理回
路、11a,11b…第1の磁束発生用巻線対を構成す
る巻線、12a,12b…第2の磁束発生用巻線対を構
成する巻線、13a,13b…第3の磁束発生用巻線対
を構成する巻線、21,22,23…補正波形発生回
路、31,32,33…直流増幅器、41…マイクロコ
ントローラ、42…不揮発性の1次元メモリ、43…D
/A変換回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー陰極線管と、 該カラー陰極線管の垂直方向に上部巻線と下部巻線とが
    対を成して配置されると共に該対となる巻線が直列また
    は並列に接続されて前記カラー陰極線管の背面のファン
    ネル部に一対以上配置された磁束発生用巻線対と、 前記カラー陰極線管に供給される映像信号の垂直走査周
    期に同期した所定波形の信号を形成する信号形成手段
    と、 前記垂直走査周期に同期した矩形波形の信号を発生する
    信号発生手段と、 前記信号形成手段からの所定波形の信号と前記信号発生
    手段からの矩形波形の信号とを加算して前記磁束発生用
    巻線対に供給される駆動電流を形成する駆動手段と、 前記カラー陰極線管の画面の前方に配置されて前記画面
    の全体を受光範囲とするフォトセンサーと、 該フォトセンサーの出力を測定して送信する伝送手段
    と、 該伝送手段からの信号を受信して受信された前記フォト
    センサーの出力によって前記カラー陰極線管の画面の所
    定部分のランディング補正に必要な値を形成する信号処
    理手段とを設け、 該信号処理手段で形成された前記画面の所定部分のラン
    ディング補正に必要な値に応じて前記信号形成手段での
    所定波形の信号の形成を行うと共に、 前記信号形成手段での所定波形の信号の形成が行われた
    後は前記信号発生手段での矩形波形の信号の発生を停止
    する、 ことを特徴とするカラー陰極線管表示装置。
  2. 【請求項2】 前記信号処理手段では、前記信号発生手
    段の矩形波形の信号に同期して前記伝送されたフォトセ
    ンサーの出力を検出し、前記矩形波形の信号が高電位の
    ときと低電位のときの前記フォトセンサーの出力の差分
    に応じて前記選択されたフォトセンサーに対応する前記
    画面の部分のランディング補正に必要なデジタル値を算
    出すると共に、 前記信号形成手段では、前記信号処理手段で算出された
    デジタル値を前記画面の部分に対応する記憶手段に記憶
    し、該記憶されたデジタル値を前記カラー陰極線管に供
    給される映像信号の同期信号に従って読み出し、該読み
    出されたデジタル値をD/A変換して取り出す、 ことを特徴とする請求項1記載のカラー陰極線管表示装
    置。
  3. 【請求項3】 前記カラー陰極線管の画面には水平方向
    に所定数に分割した範囲ごとに発光する映像が表示さ
    れ、 該表示の行われる前記カラー陰極線管の画面に対して前
    記フォトセンサーでの受光が行われる、 ことを特徴とする請求項1記載のカラー陰極線管表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記磁束発生用巻線対は3対で構成さ
    れ、 第1の前記磁束発生用巻線対は前記カラー陰極線管の背
    面のファンネル部の電子銃の設けられるネック部に対し
    て上下に配置され、 第2及び第3の前記磁束発生用巻線対は前記ネック部に
    対して左右対称に配置される、 ことを特徴とする請求項1記載のカラー陰極線管表示装
    置。
  5. 【請求項5】 前記フォトセンサー及び前記伝送手段の
    送信部分が遠隔操作手段の指令機に内蔵され、 前記フォトセンサーの出力の伝送手段が前記遠隔操作の
    指令信号の伝送手段と共用されている、 ことを特徴とする請求項1記載のカラー陰極線管表示装
    置。
JP11234282A 1999-08-20 1999-08-20 カラー陰極線管表示装置 Pending JP2001061158A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11234282A JP2001061158A (ja) 1999-08-20 1999-08-20 カラー陰極線管表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11234282A JP2001061158A (ja) 1999-08-20 1999-08-20 カラー陰極線管表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001061158A true JP2001061158A (ja) 2001-03-06

Family

ID=16968545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11234282A Pending JP2001061158A (ja) 1999-08-20 1999-08-20 カラー陰極線管表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001061158A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3723801A (en) Measuring the beam landing characteristic of a shadow-mask cathode-ray tube
JP2001061158A (ja) カラー陰極線管表示装置
EP0912066A2 (en) Adaptive convergence adjustment for multi-scan monitor
JP2001025029A (ja) コンバーゼンス補正方法およびテレビジョンセット
JP2001061159A (ja) カラー陰極線管表示装置
KR970014404A (ko) 컬러 음극선관 디스플레이장치 및 그 색순도 조정방법
US6704064B1 (en) Method and apparatus for convergence correction in a television receiver
US5644197A (en) Cathode ray tube display apparatus with rotatable raster
JP2762577B2 (ja) マルチスキャンプロジェクタ
JP3360840B2 (ja) カラー陰極線管表示装置のミスランディング測定装置
KR0141230B1 (ko) 자동 디지탈 콘버젼스 보정방법 및 장치
JP3417394B2 (ja) 陰極線管および陰極線管における信号検出方法
MXPA02005140A (es) Convergencia automatica en un aparato de presentacion de proyeccion.
KR20000001714A (ko) 영상표시기기의 콘버전스 보정장치
JPH11164312A (ja) ダイナミックコンバーゼンス補正装置
JPS61101190A (ja) カラ−ブラウン管表示面での電子ビ−ム走査ラスタの中心位置検出方法
JPH04326693A (ja) 画像補正装置
JP2005020149A (ja) ランディング補正装置及びディスプレイ装置
JPH0698340A (ja) ランディング補正装置
JP2000115816A (ja) カラーブラウン管の画質調整支援装置および方法およびカラーブラウン管
JP2001028769A (ja) カラー陰極線管測定装置
JPS61163791A (ja) ダイナミツクランデイング補正装置
JPH04261292A (ja) インライン型カラー受像管用コンバーゼンス装置
US20090262237A1 (en) High Deflection Angle CRT Display
JP2002300592A (ja) 陰極線管装置及びランディング補正方法