JP2001061150A - 画像読出装置及び画像照合装置 - Google Patents

画像読出装置及び画像照合装置

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JP2001061150A
JP2001061150A JP23493599A JP23493599A JP2001061150A JP 2001061150 A JP2001061150 A JP 2001061150A JP 23493599 A JP23493599 A JP 23493599A JP 23493599 A JP23493599 A JP 23493599A JP 2001061150 A JP2001061150 A JP 2001061150A
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Masayuki Tokumitsu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない画素数の画素値の記憶で照合(類似度
計算)などに十分な画素値情報が得られる画像読出装置
を提供する。 【解決手段】 本発明の画像読出装置は、画素値の集合
でなる画像情報を記憶する画像記憶手段と、入力された
座標値におけるx座標値又はy座標値の少なくとも一方
を、画像記憶手段のアクセス用の座標値に置換するため
の座標変換情報を記憶する座標変換情報記憶手段とを備
える。また、入力された座標におけるx座標値又はy座
標値を、座標変換情報記憶手段をアクセスして画像記憶
手段のアクセス用の座標値に置換する座標置換手段と、
この座標置換手段から出力されたx座標値又はy座標
値、及び又は、入力された置換されていないy座標値又
はx座標値に基づいて、画像記憶手段をアクセスして画
素値を取り出す画像読出手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像読出装置及び画
像照合装置に関し、例えば、動画像符号化などに利用さ
れる動きベクトル探索装置に適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】動画像のディジタル圧縮符号化において
は、動画像の時間的冗長性を減少させる目的で、動き補
償フレーム間予測がしばしば用いられる。
【0003】この動き予測には動きベクトル探索処理が
不可欠であるが、その処理は、圧縮しようとする画像を
16×16画素等の大きさの矩形領域(部分画像)に分
割し、それぞれの矩形領域に対して類似度の高い矩形領
域を予測参照画像中から見つけ出すことが主な処理であ
る。類似度の評価には、矩形領域同士の画素値の差の絶
対値和、若しくは、矩形領域同士の画素値の差の2乗和
が良く使われている。
【0004】一方、符号化技術の研究で、予測参照画像
中の画像端の画素値を使って画像の範囲を拡張すること
により、画像の境界にまたがった物体の動きに対しても
正確な予測が可能(Unrrestricted Mo
tion vector mode:非制限動きベクト
ルモード)となり、符号化効率の向上をもたらすことが
分かっている。これは、例えば、ITU−T勧告H.2
63 Annex Dなどで周知技術である。
【0005】このような画像範囲拡張技術を利用した動
きベクトルの従来の探索方法を、ITU−T勧告H.2
63 Annex Dに規定されているものを例として
説明する。
【0006】QCIFサイズ(176×144画素)の
非制限動きベクトルモードの画像(周辺が拡張された参
照画像)の画素値(例えば輝度値)Rumv(x,y)
は、周辺が拡張される前の参照画像の画素値をR
(x’,y’)で表すと、以下の(1)式のように定義
される。なお、x,y,x’,y’は画素領域での空間
座標であり、拡張される前の参照画像におけるx’及び
y’はそれぞれ、0〜175、0〜144の範囲内の値
をとるものである。
【0007】 Rumv(x,y)=R(x’,y’) x’=0 if x<0 =175 if x>175 =x xが上記以外 y’=0 if y<0 =143 if y>143 =y yが上記以外 …(1) このような(1)式によって拡張された参照画像を、言
い換えると、(1)式による拡張方法を、図2を使用し
て説明する。
【0008】図2(a)及び(b)において、白領域は
拡張前からある画素を有する領域であり、左上ハッチが
付与された(以下、記載の簡潔化のため「灰色」と呼
ぶ)領域が拡張された領域である。図2(a)は拡張さ
れた画素も含めた全体を表現している。図2(a)の破
線で囲まれた領域を拡大して示したものが、図2(b)
である。図2(b)において、その上側及び左側に、x
座標軸及びy座標軸を示してある。この図2(b)にお
いては、x座標が−3以上4以下で、y座標が−3以上
3以下である領域を示している。また、各枡目は画素を
表しており、枡目に書かれている値はそれぞれの画素値
である。
【0009】例えば、拡張された領域にある座標(3、
−1)の画素値の値は、(1)式に従って、Rumv
(3,−1)を求めれば良く、これはR(3,0)と等
しく、すなわち、拡張前後の参照画像かを問わず、x座
標が3でy座標が0の画素の画素値と同じ値となる。さ
らに例えば、拡張領域に属する座標(−2,3)の画素
値は、拡張前後の参照画像かを問わず、座標(0,3)
の画素値と同じ値となる。図2(b)の灰色領域(拡張
領域)の周辺画素の画素値は、以上のように、拡張領域
を規定するマイナス座標値(x座標若しくはy座標のど
ちらか1個がマイナス座標値をとることもあり、x座標
及びy座標の両方ともがマイナス座標値をとることもあ
る)を0に置き換えた位置の座標値を適用している。
【0010】次に、このようにして拡張された領域を持
った予測参照画像を用いた動きベクトルの探索について
説明する。
【0011】図3は、物体が動いていく様子を表した画
像を模式的に示したものである。説明を簡単にするた
め、図3(a)に示す予測参照画像の方が時間的に前に
位置しているとする。なお、動き補償フレーム間予測を
考慮し、動きベクトルの検出対象画像を、図3では圧縮
対象画像と表現している。灰色矩形で表しているある物
体MMは、図3(a)に示す参照画像では上部に位置
し、その物体MMの移動により、図3(b)で示す圧縮
対象画像ではその物体MMは右下の位置に移動してい
る。図3(a)では、その物体MMの一部が参照画像の
外にはみ出している状態(画像要素となっていない状
態)を示している。
【0012】ここで、図3(b)に示す圧縮対象画像の
灰色領域(物体MM)と類似度が高い部分が、図3
(a)に示す予測参照画像のどこにあるかを探索するこ
とを考える。
【0013】予測参照画像が図4(a)に示すような周
辺領域(拡張領域)が存在しない場合(非制限動きベク
トルモードではない場合)には、図4(b)に示す灰色
領域MMと最も類似度が高い領域は、例えば、図4
(a)における破線で囲まれた領域AR1となる。
【0014】これに対して、予測参照画像が図5(a)
に示すような周辺領域(拡張領域)が存在する場合(非
制限動きベクトルモードの場合)であると、図5(b)
に示す灰色領域MMと最も類似度が高い領域は、図5
(a)における破線で囲まれた領域AR2となる。
【0015】この領域AR2は、図5(b)に示す灰色
領域MMの全範囲と同じ大きさの領域であるが、周辺領
域(拡張領域)が存在しない予測参照画像について得ら
れた領域AR1は、図4(b)に示す灰色領域MMの一
部しか重複しておらず、この領域AR1は、灰色領域M
M以外の領域にも対応した部分を有する。
【0016】このことからは、動き補償フレーム間予測
方式に従って、画像圧縮する場合には、周辺に拡張した
領域を有する参照画像を適用した方が、圧縮効率が高く
なるということが分かる。すなわち、図4及び図5の比
較から、灰色領域MMに対する照合結果は、周辺に拡張
した領域を有する参照画像を適用した方(非制限動きベ
クトルモードの方)が良く、動き補償フレーム間予測の
ために、参照画像の画素値との差分を得た場合に、差分
値は小さな値となり、符号化データ量が少なくなる。
【0017】ところで、誤り耐性の向上のため、1枚の
画像を複数の部分に分割し、分割された部分に閉じた範
囲の情報で復号できるような方法が開発されている(例
えばH.263 Annex Rにて周知されてい
る)。この方法でも、画像端の画素値を用いて周囲を拡
張した予測参照画像を利用して、画像境界にまたがる物
体の移動を効率的に符号化することが可能である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た周辺画像を拡張した予測参照画像を使って、動きベク
トルを探索する場合など、実際に存在しない画素も検索
対象に入るため拡張していない場合に比べ処理量が増大
し、又は、処理に必要な画素値を記憶する記憶装置の記
憶容量が多大になってしまう。
【0019】例えば、図6に示すように、QCIFサイ
ズ(176×144画素)の画像を、176×16画素
からなる9個のブロックに分割し、各ブロックの周辺画
像の拡張を上下左右共に16画素ずつにし、拡張された
分割ブロックを探索対象画像とすることもある。そし
て、圧縮対象画像での16×16画素の矩形領域の単位
(マクロブロックと呼ぶ)で動きベクトルを探索すると
し、予測参照画像(拡張分割ブロック)での、その矩形
領域の位置を中心とした、その矩形領域の上下左右の1
6画素ずつを含めた範囲(48×48画素)を、動きベ
クトルの探索範囲をする方法もある。また、マクロブロ
ックと予測参照画像内の特定の領域(拡張分割ブロッ
ク)の類似度を差の絶対値和で求めるとする。
【0020】まず、拡張範囲での画素値を、類似度計算
毎に求める場合を説明する。ある予測参照画像内の矩形
領域とマクロブロックの類似を見るためには、まず、参
照予測画像の画素値を(1)式に従って確定しなければ
ならない。この確定には、(1)式から明らかなよう
に、拡張領域に属するか否かを判定する必要があり、そ
のため、1画素の画素値を確定するためには条件判定を
4回実行する必要がある。マクロブロック内の画素数
は、256画素であるので、1画素当たり4回の条件判
定を、256画素について実行しなければならない。
【0021】このような条件判定を、近年のパイプライ
ン処理を行なうことで高速化しているマイクロコンピュ
ータによる処理で行うことは適切ではない。すなわち、
パイプライン処理は、分岐が少ない処理には適している
が、分岐が多い処理の場合には、準備している次の処理
が無駄になることも多く、上述したような条件判定が多
い処理では、パイプライン処理が乱れ、高速に処理がで
きなくなる。
【0022】また、マクロブロックと照合される予測参
照画像での16×16画素の計256画素の画素値の確
定が終了すると、次に、類似度を計算する。これは、対
応画素間の差の絶対値を求め、それらの総和を計算する
演算である。この演算には、画素間の差の絶対値を求め
る演算が256回だけ、和を求めるための加算処理が2
55回だけ必要である。マクロブロックと、予測参照画
像上でのある16×16画素の領域との類似度計算にも
非常に多くの演算が必要であり、この演算が必要として
も、画素値確定処理をも考慮に入れると、予測参照画像
上でのある16×16画素の領域に対する類似度演算に
も非常に多くの処理が必要となっている。
【0023】そのため、上述した条件判定を可能な限り
削除することが必要である。この方法として、予め、周
辺領域を拡張した参照画像の全体を求めて記憶装置に記
憶させ、マクロブロック毎の処理では、(1)式の判定
を行う代わりに、記憶装置から、画素値を読み出す方法
が容易に考えられる。
【0024】しかしながら、この方法では、拡張領域の
画素値も記憶する必要があり、記憶容量が多く必要とな
る。特に、上述した図6のような拡張分割ブロックを参
照画像とする場合ではかかる課題は大きい。
【0025】拡張領域の画素値を記憶しない場合には、
画素値を記憶する画素数は25344=176×144
である。画像をブロックに分割しないで、周辺画像を拡
張した場合の全画素数は36608=(16+176+
16)×(16+144+16)である。画像をブロッ
クに分割した場合の全画素数は、89856=(16+
176+16)×(16+16+16)×9である。
【0026】拡張分割ブロックを参照画像とする場合の
必要な記憶容量は、拡張領域の画素値を予め求めない方
法の場合に比較すれば、約3.55倍だけ必要であり、
画像をブロックに分割しないで周辺領域の画素値を予め
求めておく場合に比較すると、約2.45倍だけ必要で
ある。
【0027】また、分割ブロックにおいて、領域を拡張
しない場合は、それぞれのマクロブロックが探索する範
囲は、最大でもマクロブロックを左右±16画素の範囲
内で探索すれば良い。ところが、参照画像を拡張した場
合には、上下±16画素の範囲も探索する必要があるの
で、探索処理量は32倍となる。
【0028】以上のように、参照画像の領域を拡張して
探索するようにした場合には、処理量、若しくは、必要
な記憶容量が増大するという課題がある。処理量の増大
は、ソフトウェア処理を中心とするものであれば、処理
時間の長期化になり、ハードウェアによる処理を中心と
するものであれば、規模の増大や複雑化になる。
【0029】上述した課題は、動きベクトル探索装置に
ついて生じているだけでなく、動領域切出装置や動領域
/静止画領域弁別装置などの参照画像との照合処理を含
む画像処理装置にも生じている。
【0030】そのため、少ない画素数の画素値の記憶で
照合(類似度計算)に十分な画素値情報が得られる画像
読出装置や、照合のための処理量を従来より削減できる
画像照合装置が求められている。
【0031】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、第1の本発明の画像読出装置は、(1)画素値の集
合でなる画像情報を記憶する画像記憶手段と、(2)入
力された座標値におけるx座標値又はy座標値の少なく
とも一方を、画像記憶手段のアクセス用の座標値に置換
するための座標変換情報を記憶する座標変換情報記憶手
段と、(3)入力された座標におけるx座標値又はy座
標値を、座標変換情報記憶手段をアクセスして上記画像
記憶手段のアクセス用の座標値に置換する座標置換手段
と、(4)この座標置換手段から出力されたx座標値又
はy座標値、及び又は、入力された置換されていないy
座標値又はx座標値に基づいて、画像記憶手段をアクセ
スして画素値を取り出す画像読出手段とを備えたことを
特徴とする。
【0032】また、第2の本発明は、第1の画像上の所
定の大きさの矩形領域を探索対象矩形領域とし、第2の
画像上に、その探索対象矩形領域と同じ大きさの複数の
評価矩形領域を順次設定し、探索対象矩形領域に対して
最も類似度が高い、上記第2の画像上での評価矩形領域
を探索する画像照合装置において、(1)探索対象矩形
領域及び現在探索対象となっている評価矩形領域を複数
に分割した、しかも、指定された単位要素の類似度を得
る単位要素類似度算出手段と、(2)単位要素毎の類似
度を合成して、現在探索対象となっている評価矩形領域
の類似度を得る、単位要素類似度合成手段と、(3)複
数の評価矩形領域について同一値となる単位要素の類似
度の情報を格納している共通単位要素類似度格納手段
と、(4)現在探索対象となっている評価矩形領域の単
位要素を認識し、共通単位要素類似度格納手段に単位要
素の類似度が格納されているものであれば、その単位要
素の類似度を単位要素類似度合成手段に出力させ、共通
単位要素類似度格納手段に単位要素の類似度が格納され
ていないものであれば、その単位要素の類似度を、単位
要素類似度算出手段によって算出させて単位要素類似度
合成手段に出力させる単位要素別処理切換手段とを有す
ることを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】(A)第1の実施形態 以下、本発明による画像読出装置及び画像照合装置の第
1の実施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0034】なお、以下では、これら第1の実施形態の
画像読出装置及び画像照合装置が、動きベクトル探索装
置に適用されているとして説明を行う。
【0035】第1の実施形態の画像読出装置は、予測参
照画像中の指定された座標の画素値を出力するものであ
るが、拡張した周辺画像領域の画素値として、x方向に
だけ拡張した領域の画素値を記憶しているものであり、
y方向の拡張領域の画素値としては記憶している原画像
領域(拡張領域以外の領域を原画像領域と呼ぶ)のいず
れかの画素値を出力するものである。第1の実施形態の
画像照合装置は、このような第1の実施形態の画像読出
装置を適宜アクセスして照合処理を行うものである。
【0036】(A−1)第1の実施形態の構成 図1は、この第1の実施形態の画像読出装置100の構
成を示すブロック図である。
【0037】第1の実施形態の画像読出装置100に
は、図示しない画像照合装置本体から、画素値を必要と
する座標が入力され、その入力された座標に係る画素値
が、画像読出装置100から、図示しない画像照合装置
本体に与えられる。ここで、入力座標は、当然に、x座
標とy座標との組になっている。また、入力される座標
として、x方向及びy方向への拡張領域の座標を指示す
る座標もあり得る。なお、画像読出装置100と、図示
しない画像照合装置本体とで画像照合装置が構成されて
いる。
【0038】図1において、第1の実施形態の画像読出
装置100は、y座標置換部101、ライン番号格納部
102、予測参照画像格納部103及び画素値読出部1
04を有する。
【0039】予測参照画像格納部103は、動き補償フ
レーム間予測方式に従って符号化する際に適用される予
測参照画像を記憶するものである。この予測参照画像格
納部103における予測参照画像(画素値)の格納に
も、この第1の実施形態の特徴がある。
【0040】図7は、予測参照画像格納部103に格納
されている予測参照画像を示すものである。図7(a)
は、予測参照画像格納部103に格納されている予測参
照画像を模式的に表したものであり、白色領域は元々の
1フレーム分の画像(画素値)を格納している原画像領
域であり、灰色領域が拡張領域である。この図7(a)
に示すように、予測参照画像格納部103に格納されて
いる拡張領域の画素値は、x方向の拡張領域についての
ものだけである。x方向の拡張領域についての画素値
は、上述した(1)式に従って予め求められ、予測参照
画像格納部103に格納されている。図7(b)は、図
7(a)の破線で囲まれた領域を拡大したものである。
それぞれの枡目が画素を表している。図7(b)の上部
には、x座標軸を、左部にはy座標軸を記載している。
【0041】予測参照画像格納部103には、拡張領域
のうち、x方向の拡張領域についての画素値しか格納さ
れていないが、上述したように、当該画像読出装置10
0へ入力される座標としては、x方向及び又はy方向へ
の拡張領域の座標を指示する座標もあり得る。このよう
な画素値が格納されている拡張領域の範囲と、入力座標
が取り得る拡張範囲との相違を補完するために、y座標
置換部101及びライン番号格納部102が設けられて
いる。
【0042】y座標置換部101は、入力されたy座標
を、ライン番号格納部102の格納情報を用いて、画素
値読出部104へ与えるy座標に置換するものである。
【0043】この第1の実施形態の場合、ライン番号格
納部102は、図8に示すテーブル構成でなっている。
図8は、上部側の拡張領域に係る部分を取り出して示し
ている。また、図8は、y方向の上方への拡張領域が4
画素の例の場合である。図示は、省略しているが、y方
向の下方への拡張領域も4画素である。
【0044】図8において、矩形の連結したものはデー
タの配列を表しており、それぞれの配列の中に、出力す
るライン番号(y座標)が格納されている。それぞれの
要素は、図8の左側に示してあるy座標軸(このy座標
軸はy方向に画素を拡張した場合のy座標である)をイ
ンデックス(アドレス)とし、実際に画素値が格納され
ている予測参照画像格納部103でのライン番号(y座
標)を格納している。この図8から、例えば、y方向に
拡張された画素のy座標=−4に対応するライン番号
(出力y座標)は0であり、y座標=3に対応するライ
ン番号(出力y座標)は3であることが分かる。
【0045】なお、予測参照画像の元々のサイズが、例
えば、QCIFサイズ(176×144画素)である場
合において、ライン番号格納部102におけるy方向の
下方への拡張領域については、図示は省略するが、入力
y座標が144〜147のいずれかであれば、143の
ライン番号(出力y座標)を出力するように、ライン番
号格納部102は構成されている。
【0046】入力されたy座標が原画像領域のy座標範
囲の値である場合には、ライン番号格納部102から
は、そのy座標値と同じライン番号(y座標値)が出力
される。そのため、ライン番号格納部102に、入力さ
れたy座標が原画像領域のy座標範囲の値である場合用
の情報を格納しておかないことも考えられるが、この場
合には、y座標置換部101で、判定処理も行うことに
なり、処理が煩雑となるので、図8に示す構成とするこ
とが好ましい。
【0047】画素値読出部104は、入力されたx座標
と、y座標置換部101からのライン番号(y座標)と
をもとに、予測参照画像格納部103から画素値を読み
出して、図示しない画像照合装置本体に出力するもので
ある。
【0048】(A−2)第1の実施形態の動作 図示しない画像照合装置本体は、圧縮対象画像と予測参
照画像との照合に必要な座標の画素値を取り出すため、
画像読出装置100に対して、x座標及びy座標を入力
する。
【0049】このとき、画像読出装置100のy座標置
換部101は、ライン番号格納部102から、入力され
たy座標の値に対応したライン番号(y座標)を読み出
す(図8参照)。読み出されたy座標は、入力されたx
座標と共に、画素値読出部104に与えられる。画素値
読出部104は、そのx座標及びライン番号(y座標)
の画素値を、予測参照画像格納部103から画素値を取
り出し、画像照合装置本体に出力する。
【0050】図9に、入力されたy座標と、画素値が出
力される予測参照画像格納部103での座標との関係を
この様子を示す。図9(a)は、ライン番号格納部10
2のデータ構成図(図8を再掲載)であり、図9(b)
は、図7(b)と同様に、予測参照画像格納部103に
格納されている予測参照画像の一部を表している。入力
されたy座標の値は、図9(a)に従って、ライン番号
(y座標)に変換される。例えば、入力されたy座標が
−4であるならばライン番号0に変換され、入力された
y座標が0であるならばライン番号0に変換され、入力
されたy座標が8であるならばライン番号8に変換され
る。このようなライン番号と、入力されたx座標の値と
から、図9(b)に示す格納されている予測参照画像で
の画素値の座標が特定でき、その画素値が読み出され
る。
【0051】(A−3)第1の実施形態の効果 上述した第1の実施形態の画像読出装置及び画像照合装
置によれば、以下の効果を奏することができる。
【0052】格納領域の画素値については、予めx方向
への画素値のみを求めて格納しておくようにしたので、
従来技術に比較し、拡張された周辺領域用の画素値を格
納する記憶容量を減少させることができる。ライン番号
格納部102が必要となっているが、拡張画像でのライ
ン数分だけのデータで良いので、記憶容量の減少を妨げ
るものにはなっていない。
【0053】また、y方向の拡張領域の画素値は予め格
納をしていないが、入力されたy座標をライン番号(y
座標)に変換するライン番号格納部102を利用してい
るため、入力された座標が拡張領域に属するか否かを判
定することを不要にできる。そのため、パイプライン処
理を行なうマイクロプロセッサを利用したとしても、パ
イプライン処理に、条件分岐による乱れが生じなくな
り、高速に処理を行うことができるようになる。
【0054】(A−4)第1の実施形態を変形した実施
形態 なお、第1の実施形態は、画素値を格納しておく拡張領
域の方向をx方向とし、座標値の変換を行う方向をy方
向としたものを示したが、画素値を格納しておく拡張領
域の方向をy方向とし、座標値の変換を行う方向をx方
向としたものであっても良い。
【0055】また、原画像領域に属する画素値だけを予
測参照画像格納部に格納させておき、入力されたx座標
及びy座標の双方をそれぞれ、x座標置換部及びy座標
置換部で置換してから、画素値読出部に与えて、予測参
照画像格納部から画素値を読み出すようにしても良い。
【0056】この場合には、第1の実施形態以上に必要
とする記憶容量を削減することが可能となる。
【0057】(B)第2の実施形態 以下、本発明による画像照合装置の第2の実施形態を図
面を参照しながら詳述する。なお、以下では、第2の実
施形態の画像照合装置が、動きベクトル探索装置に適用
されているとして説明を行う。
【0058】第2の実施形態の画像照合装置は、圧縮対
象画像と予測参照画像との所定大きさの矩形領域による
類似度判定での演算回数を減少させることを目的として
なされたものである。第2の実施形態の画像照合装置
は、拡張領域を有する予測参照画像においては、その拡
張領域での画素値は、y方向又はx方向を固定して見る
と、他方の方向が変化しても同一であるという性質を利
用してなされたものである。
【0059】図10は、類似度の比較対象の画素範囲を
示している。説明を簡単にするために、探索単位が4×
4画素の矩形領域とする。類似度の評価は、圧縮対象画
像の指定された矩形領域(以下、探索対象矩形領域と呼
ぶ)と、予測参照画像中の類似度を評価する矩形領域
(以下、評価矩形領域と呼ぶ)を取り出して行う。評価
矩形領域は、探索対象矩形領域と、最も類似している部
分が見つかるまで切り換えられる。又は、複数の評価矩
形領域との類似度を得た後、最も類似度が高い評価矩形
領域が決定する。
【0060】図10(a)は、圧縮対象画像の一部を表
しており、太い実線で囲んだ4×4画素の領域が類似度
を求める探索対象対象領域である。探索対象矩形領域中
の網模様(右上ハッチと左上ハッチの重畳模様)の部分
(左上画素)を探索対象矩形領域内用の座標の原点にと
り、図中の矢印の方向に座標軸Mx、Myをとる(な
お、探索対象矩形領域内用の座標の原点を、圧縮対象画
像での座標系では(X,Y)で表す)。図10(b)は
予測参照画像であり、この画像の中から、探索対象矩形
領域と最も類似度が高い評価矩形領域が見つけ出され
る。探索対象矩形領域から、その探索対象矩形領域と最
も類似度が高い評価矩形領域へのxy平面上でのずれ、
又は、その逆方向のずれが検出された動きベクトルとな
る。
【0061】(B−1)第2の実施形態の構成 図11は、第2の実施形態の画像照合装置200の要部
構成を示すブロック図である。なお、図11では、圧縮
対象画像の格納部や、予測参照画像の格納部や、これら
格納部に対するアクセス構成は省略しており、図11
は、類似度の探索面から、画像照合装置200の構成を
示している。また、図11では、最大の類似度を与える
評価矩形領域の決定構成も省略している。
【0062】第2の実施形態の画像照合装置200の図
11に示す構成部分には、圧縮対象画像中の探索対象矩
形領域を代表する(X,Y)と、予測参照画像中のある
評価矩形領域を代表する座標(X0,Y0)とが入力さ
れ、探索対象矩形領域に対するその評価矩形領域の類似
度が評価値として出力される。
【0063】ここで、この第2の実施形態の画像照合装
置200においては、予測参照画像中の評価矩形領域の
移動の仕方も定まっている。このことを、図12を参照
しながら説明する。
【0064】x方向が同じ複数の評価矩形領域について
は、図12(a)、…、(b)、…、(c)…の順(又
はこの逆の順)に、y座標が小さい(又は大きい)評価
矩形領域を先に評価する。そして、同一のx座標を有す
る評価矩形領域の全てに対し、評価し終えた(類似度計
算をし終えた)後で、x座標を変化させ、上述したy方
向の移動を行う。y方向に全て探索を終えてからx方向
に移動することが要件であり、探索(類似度評価)の重
複がなければ、x方向にはどのように移動しても良い。
【0065】図11に示す構成は、このような評価矩形
領域の変化順序をも考慮してなされたものである。
【0066】図11において、第2の実施形態の画像照
合装置200は、評価ライン指示部201、ライン評価
値格納部202、既評価判定部203、1ライン評価値
読出部204、1ライン類似度評価部205、1矩形領
域評価値格納部206及び評価値加算部207を有す
る。
【0067】ライン評価値格納部202は、後述するよ
うなライン(この第2の実施形態の説明においてライン
とは水平ラインを呼んでいる)毎の評価結果(類似度計
算値)を格納しているものである。このライン評価値格
納部202へのライン毎の評価結果の格納は、評価矩形
領域の移動によって、x座標が切り換えられたときに実
行される。
【0068】ライン評価値格納部202に格納しておく
ライン毎の評価結果は、x座標が同じで、y座標が異な
る複数の評価矩形領域で共通に利用できるものである。
【0069】図2(b)を用いて説明したように、y方
向の拡張領域(ここでは上部側について言及する)の画
素値は、x座標が同じである、元々の参照画像の最も上
のラインの画素値と同じ値になっている。そのため、圧
縮対象画像中の探索対象矩形領域が固定されているなら
ば、x座標が同じで、y座標が異なる複数の評価矩形領
域では、ライン毎の評価結果単位では同じ値が生じる。
例えば、図12(a)に示す評価矩形領域の最も上のラ
インに対するライン毎の評価結果と、図12(b)に示
す評価矩形領域の最も上のラインに対するライン毎の評
価結果とは同じになる。ライン評価値格納部202に
は、x座標が同じで、y座標が異なる複数の評価矩形領
域で共通に利用できる、このようなライン毎の評価結果
が格納される。
【0070】ライン評価値格納部202の構造を図13
を用いて説明する。図13(a)及び図13(b)はそ
れぞれ、圧縮対象画像の探索対象矩形領域と予測参照画
像中の評価矩形領域である。それぞれの図の枡目は画素
を表しており、その中のA00,B00等の記号は画素
値を現している。図13(c)は評価値格納部202で
ある。図13(c)に示すライン評価値格納部202
は、配列となっており、それぞれの要素として、図13
(a)に示す探索対象矩形領域と図13(b)に示す評
価矩形領域とから求めたライン毎の評価値が格納されて
いる。図13では、ライン毎の評価値が、差の絶対値和
である場合を示している。ライン評価値格納部202の
各要素にはインデックスが張られており、インデックス
の値を指定することで、対応する配列要素の中身を取り
出すことができる。
【0071】ここで、図13(b)に示す評価矩形領域
は、拡張領域内に全てが入る領域とすることで、x座標
が同じで、y座標が異なる複数の評価矩形領域で共通に
利用できるライン毎の評価結果を、ライン評価値格納部
202に格納できる。
【0072】x座標が同じで、y座標が異なる複数の評
価矩形領域で共通に利用できるライン毎の評価結果をラ
イン評価値格納部202に格納した後に、原時点で対象
となる評価矩形領域の代表座標と、探索対象矩形領域の
代表座標とが、図11に示す構成に入力され始める。
【0073】評価ライン指示部201は、予測参照画像
の評価矩形領域の代表座標(X0,Y0)を受け取り、
その評価矩形領域内をライン毎に評価できるように、順
に評価すべきラインを規定する情報を出力するものであ
る。
【0074】既評価判定部203は、評価ライン指示部
201から与えられたライン情報が指示するラインが既
に評価されているか否か、言い換えると、そのラインに
ついての評価値が、ライン評価値格納部202に格納さ
れているか否かを判定するものである。既評価判定部2
03は、そのラインが既に評価されている場合には、ス
イッチ203Sを介して、評価ライン指示部201から
のライン情報を1ライン評価値読出部204に与え、そ
のラインが評価されていない場合には、スイッチ203
Sを介して、評価ライン指示部201からのライン情報
を1ライン類似度評価部205に与える。
【0075】1ライン評価値読出部204は、ライン評
価値格納部202に格納されている評価値を既評価判定
部203の判定結果に従って読出し、ライン評価値加算
部207に与えるものである。
【0076】1ライン類似度評価部205は、評価ライ
ン指示部201からのライン情報に従って、そのライン
についての評価値(差の絶対値和)を計算してライン評
価値加算部207に与えるものである。
【0077】1矩形領域評価値格納部206は、評価矩
形領域内の評価値計算の途中結果を格納するものであ
る。また、1矩形領域評価値格納部206は、現在対象
となっている評価矩形領域の最終評価値(類似度)が得
られた際には、その評価値を出力するものである。
【0078】ライン評価値加算部207は、1ライン評
価値読出部204又は1ライン類似度評価部205から
与えられた1ライン分の評価値と、1矩形領域評価値格
納部206にある評価値の途中結果から、矩形領域内の
評価値の計算の途中結果を更新するものである。
【0079】(B−2)第2の実施形態の動作 図10(a)に示す圧縮対象画像の太線で囲まれた探索
対象矩形領域に対して、予測参照画像中の複数の評価矩
形領域の類似度を順に求める。ここでは、圧縮対象画像
中の探索対象矩形領域の位置を固定して説明する。この
固定した探索対象矩形領域に対して、上述したように、
予測参照画像中の評価矩形領域を移動させて類似度を求
める。
【0080】予測参照画像の探索をあるx座標に対して
初めて行うとき、上述したように、ライン評価値格納部
202に、ライン毎の評価値を設定する。
【0081】評価ライン指示部201は、類似度の計算
対象の評価矩形領域の代表座標(X0,Y0)を受け取
る(図10参照)。次に、評価ライン指示部201は、
指定された評価矩形領域を(X0,Y0)、(X0,Y
0+1)、(X0,Y0+2)、(X0,Y0+3)か
ら始まる水平方向4画素のライン単位に分割し、それぞ
れの座標を適当な順に既評価判定部203に与える。
【0082】既評価判定部203においては、与えられ
た座標から始まる水平方向4画素のラインと、それに対
応する圧縮対象画像中のラインとの間の類似度を評価し
た結果が、ライン評価値格納部202に格納されている
か否かを判定する。
【0083】ここで、y座標がy≦0を満たす場合に
は、既に評価されていると判定する。既に類似度が評価
されていた場合は、次のようになる。まず、この評価矩
形領域内での相対座標のy座標値を、評価ライン指示部
201から1ライン評価値読出部204に送り、1ライ
ン評価値読出部204を通じて、ライン評価値格納部2
02から1ラインの評価値を読み出す。ライン評価値格
納部202の構成は図13(c)に示すようになってい
るため、ライン評価値を読み出すためにはインデックス
が必要であるが、例えば、このインデックスは評価ライ
ン指示部201から送られた、この評価矩形領域内での
相対座標のy座標値を適用できる。
【0084】一方、既評価判定部203で、まだ評価が
されていないと判定された場合には、評価ライン指示部
201から1ライン類似度評価部205に評価対象のラ
インの開始座標が与えられる。1ライン類似度評価部2
05は、評価対象ラインと圧縮対象画像中の探索対象矩
形領域の対応するラインの類似度を評価する。類似度の
評価は、画素毎の演算結果からライン単位の評価値を求
める方法を適用でき、ライン毎の評価値から矩形領域の
評価値を求められるものならば、どのようなものでも良
い。例えば画素毎の差の絶対値和や差の2乗和を適用す
ることができる。なお、ライン評価値格納部202の格
納評価値と、同じ算出方法であることは当然である。
【0085】1ライン類似度評価部205で求められた
評価矩形領域内のある1ライン分の評価値又は1ライン
評価値読出部204によって読み出された1ライン分の
評価値は、ライン評価値加算部207によって、1評価
領域類似度格納部206に格納されている評価矩形領域
内で既に評価された部分の類似度と加算され、加算結果
が、1評価領域類似度格納部206に再格納される。
【0086】評価ライン指示部201が出力したライン
情報(X0,Y0)、(X0,Y0+1)、(X0,Y
0+2)、(X0,Y0+3)に対応する処理結果が全
て1矩形領域評価値格納部206に反映された時点で、
探索対象矩形領域とその時点での評価類似度とな間の評
価は終了し、1矩形領域分の評価値が出力される。
【0087】(B−3)第2の実施形態の効果 以上のように、第2の実施形態の画像照合装置200に
よれば、拡張領域の画素値の性格を利用し、複数の評価
矩形領域に共通するライン毎の評価値の算出は1回で済
むようにしたので、全ての評価矩形領域の評価値(類似
度)の算出のための処理量を従来より大幅に削減するこ
とができる。
【0088】以下では、このことを具体例で説明する。
【0089】類似度の評価が予測参照画像の境界(y=
一定)を含んでいる場合を考える。図10(b)及び図
12(a)、(b)、(c)の斜線の部分が境界であ
る。その境界上のある座標(x,y)と周辺画像(図1
0(b)及び図12ではy<0の部分)の座標(x,y
+n)(但し、n<0)では画素値が同じである。
【0090】従って、図12(a)に示す表か矩形領域
内の座標(3,−3)からx方向に4画素で構成されそ
ラインと、図10(a)の(Mx,My)=(0,0)
からMx方向に4画素で構成される画素の間の類似度の
評価値は、図12(b)のように評価矩形領域を移動さ
せた場合の(3,−1)からx方向に4画素から構成さ
れる評価矩形領域と図10(a)の(Mx,My)=
(0,0)からMx方向に4画素で構成される画素の間
の類似度の評価値とは等しくなる。
【0091】一度、図12(a)のようなy≦0の領域
でライン毎の評価値を求め、その結果をライン評価値格
納部202に格納しておくと、1予測参照画像内で矩形
領域を移動させた場合、既に評価を行なった部分につい
ては、再度評価を行なう必要がなくなり、計算量が減少
する。
【0092】例えば、類似度の評価に差の絶対値和を用
いており、矩形領域が16×16画素の大きさだったと
すると、矩形領域内の1ラインを評価する場合、16回
の減算と絶対値計算15回の加算が必要であるが、再度
評価を行なう必要がなくなるとこれらの演算が必要でな
くなる。
【0093】(B−4)第2の実施形態を変形した実施
形態 なお、第2の実施形態は、評価矩形領域をx方向を固定
してy方向に移動させるスキャンニング方法を採用し、
水平ライン毎の評価値を、x座標が切り替わった際に予
め算出して格納しておき、x座標が同じ評価矩形領域の
評価では、その格納されている水平ライン毎の評価値を
利用して、評価値の算出時の処理量を削減するものを示
したが、x方向及びy方向を入れ換えても良い。
【0094】すなわち、評価矩形領域をy方向を固定し
てx方向に移動させるスキャンニング方法を採用し、垂
直ライン毎の評価値を、y座標が切り替わった際に予め
算出して格納しておき、y座標が同じ評価矩形領域の評
価では、その格納されている垂直ライン毎の評価値を利
用して、評価値の算出時の処理量を削減するようにして
も良い。
【0095】また、ライン単位ではなく、拡張領域や原
画像領域の境界を考慮し、画素単位の評価値を予め算出
して格納しておき、拡張領域や原画像領域の境界を含む
評価矩形領域の評価では、その格納されている垂直ライ
ン毎の評価値を利用して、評価値の算出時の処理量を削
減するようにしても良い。
【0096】第2の実施形態の説明では、記憶部からの
圧縮対象画像や予測参照画像の画素値の取り出しには、
言及しなかったが、第1の実施形態の方法を適用できる
ことは勿論である。
【0097】(C)第3の実施形態 以下、本発明による画像照合装置の第3の実施形態を図
面を参照しながら詳述する。なお、以下では、第3の実
施形態の画像照合装置が、動きベクトル探索装置に適用
されているとして説明を行う。
【0098】第3の実施形態の画像照合装置も、圧縮対
象画像と予測参照画像との所定大きさの矩形領域による
類似度判定での演算回数を減少させることを目的として
なされたものである。第3の実施形態の画像照合装置
も、拡張領域を有する予測参照画像においては、その拡
張領域での画素値は、y方向又はx方向を固定して見る
と、他方の方向が変化しても同一であるという性質を利
用してなされたものである。
【0099】第3の実施形態の画像照合装置が、第2の
実施形態の画像照合装置と最も異なる点は、複数の評価
矩形領域に共通するライン毎の評価値も、ある評価矩形
領域の評価値(類似度)の算出時に求めて、それを格納
し、他の評価矩形領域の評価値(類似度)の算出時に利
用できるようにした点である。
【0100】このような相違点との関係から、第3の実
施形態の画像照合装置においては、予測参照画像中の評
価矩形領域の変化順序(移動順序)を、例えば、図14
に示すように決めている。
【0101】図14に示す、太い直線で囲まれた矩形領
域を類似度の評価矩形領域とする。この予測参照画像中
の評価矩形領域は、圧縮対象画像中の探索対象矩形領域
と類似度が高い領域を求めるため、図14(a)、
(b)、…、(c)、(d)、…のように、原画像領域
から拡張領域へ向けてy方向に平行移動する。図14
は、上部拡張領域側について示しているが、下部拡張領
域側についても、原画像領域から拡張領域へ向けてy方
向に平行移動する。
【0102】なお、説明を簡単にするため、矩形領域の
大きさを4×4画素とするが、特に大きさが変わっても
動作が変わるものではない。
【0103】(C−2)第3の実施形態の構成 図15は、第3の実施形態の画像照合装置300の要部
構成を示すブロック図である。なお、図15では、圧縮
対象画像の格納部や、予測参照画像の格納部や、これら
格納部に対するアクセス構成は省略しており、図15
は、類似度の探索面から、画像照合装置300の構成を
示している。また、図15では、最大の類似度を与える
評価矩形領域の決定構成も省略している。
【0104】第3の実施形態の画像照合装置300の図
15に示す構成部分には、圧縮対象画像中の探索対象矩
形領域を代表する(X,Y)(図15では入力先を省略
している)と、予測参照画像中のある評価矩形領域を代
表する座標(X0,Y0)とが入力され、探索対象矩形
領域に対するその評価矩形領域の類似度が評価値として
出力される。
【0105】図15において、第3の実施形態の画像照
合装置300は、評価ライン指示部301、境界判定部
302、拡張領域評価値格納部303、拡張領域評価値
読出部304、1ライン類似度評価部305、ライン評
価値加算部306、1ライン類似度評価部307、1矩
形領域類似度格納部308、ライン評価値加算部309
及びライン評価値一時格納部310を有する。
【0106】評価ライン指示部301は、評価矩形領域
の代表座標(X0,Y0)を受け取り、評価矩形領域内
をライン(この第3の実施形態の説明においてもライン
とは水平ラインを呼んでいる)毎に評価するように、順
に評価すべきラインの開始座標を出力するものである。
【0107】境界判定部302は、評価ライン指示部3
01から与えられた開始座標から、そのy座標(ライ
ン)が、本来の予測参照画像(原画像領域)の上下の境
界(最も上のライン又は最も下のライン)上にあるか、
拡張領域にあるか、それとももともとの画像(原画像領
域;上下の境界を除く)内にあるかを判定する部分であ
る。
【0108】図14において、y=0の境界(上側の境
界)を例にとると、境界判定部302は、評価ライン指
示部301から与えられたy座標(ライン)がy=0で
あるか(境界か;図14でのハッチを付与したライ
ン)、y<0であるか(拡張領域にあるか;図14での
灰色領域のライン)、y>0であるか(原画像領域にあ
るか;図14での白色領域のライン)を判定する。
【0109】そして、境界判定部302は、判定結果に
応じて、スイッチ302Sを操作し、評価ライン指示部
301から出力されたラインの開始座標を、拡張領域評
価値読出部304、1ライン類似度評価部305又は1
ライン類似度評価部307に入力させる。例えば、境界
判定部302は、上側の境界近傍については、評価ライ
ン指示部301から与えられたy座標(ライン)がy=
0であるときには、評価ライン指示部301から出力さ
れたラインの開始座標を1ライン類似度評価部305に
入力させ、評価ライン指示部301から与えられたy座
標(ライン)がy<0であるときには、評価ライン指示
部301から出力されたラインの開始座標を拡張領域評
価値読出部304に入力させ、評価ライン指示部301
から与えられたy座標(ライン)がy>0であるときに
は、評価ライン指示部301から出力されたラインの開
始座標を1ライン類似度評価部307に入力させる。
【0110】拡張領域評価値格納部303は、当該装置
300が評価途中に利用する記憶部である。この拡張領
域評価値格納部303には、予測参照画像中の評価矩形
領域の全て又は一部が拡張領域に位置しているときに、
読み出される評価値が、ライン評価値加算器306によ
って格納される。
【0111】拡張領域評価値読出部304は、境界判定
部302による対象ラインの所属領域の判定によって、
そのラインが拡張領域のラインであると判定されたとき
に、拡張領域評価値格納部303に格納されている拡張
領域についての評価値を読み出し、ライン評価値加算部
309に与えるものである。
【0112】1ライン類似度評価部305は、境界判定
部302による対象ラインの所属領域の判定によって、
そのラインが境界ラインであると判定されたときに、そ
のラインについての類似度を評価し、その評価値を、ラ
イン評価値加算部309及びライン評価値一時格納部3
10に与えるものである。
【0113】ライン評価値一時格納部310は、1ライ
ン類似度評価部305による評価値をバッファリングす
るものである。
【0114】ライン評価値加算部306は、拡張領域評
価値格納部303に格納されている値と、1ライン類似
度評価部305がライン評価値一時格納部310に格納
した評価値とを加算して拡張領域評価値格納部303に
書き戻すものである。なお、このライン評価値加算部3
06の動作タイミングについては、後述する動作の説明
で明らかにする。
【0115】1ライン類似度評価部307は、境界判定
部302による対象ラインの所属領域の判定によって、
そのラインが原画像領域内(境界は除く)のラインであ
ると判定されたときに、そのラインについての類似度を
評価し、その評価値を、ライン評価値加算部309に与
えるものである。
【0116】1矩形領域類似度格納部308は、最終的
には、現在対象となっている評価矩形領域全体の類似度
を格納するものであり、処理の途中においては、途中で
の類似度(評価値)も格納する。
【0117】ライン評価値加算部309は、1矩形領域
類似度格納部308に格納されている値と、拡張領域評
価値読出部304、1ライン類似度評価部305又は1
ライン類似度評価部307から与えられたライン評価値
とを加算して1矩形領域類似度格納部308に書き戻す
ものである。
【0118】なお、1ライン類似度評価部305及び1
ライン類似度評価部307には圧縮対象画像での探索対
象矩形領域の情報も入力されているが、図15では図示
を省略している。
【0119】(C−2)第3の実施形態の動作 この第3の実施形態の動作説明では、説明を簡単にする
ため、探索対象矩形領域及び評価矩形領域の大きさを4
×4画素とする。また、予測参照画像の境界y=0付近
での探索の場合を例に説明する。さらに、評価矩形領域
を規定する座標情報としては、図14の網模様の位置の
座標を代表として使用する。
【0120】評価対象とする予測参照画像内の矩形領域
を指定するために、その評価矩形領域を代表する点の座
標が入力される。この入力は、予測参照画像内の評価矩
形領域の探索範囲内が探索し終るまで、各評価矩形領域
毎に順に入力される。この入力の順番(評価矩形領域の
変換順)は、x座標を固定した状態で、y≦0のライン
を含んだ複数の評価矩形領域の評価を行なう際には、そ
れら複数の評価矩形領域がy座標が負の方に変化するよ
うに変化させる。上述した図14は、その入力座標の変
化の様子を示しているものでもある。図14では、y≦
0を含んだ領域を探索する場合であり、1画素分だけ評
価矩形領域をy座標が負の方向に移動させるため、評価
矩形領域は、(a)、(b)、…、(c)、(d)…の
ように動いて行く。詳細な移動の様子は次のようにな
る。
【0121】まず、図14(a)のように、y>0のラ
インだけでなる評価矩形領域から始まるとする。評価矩
形領域の類似度の評価が終る度に、y座標が負の方向
に、評価矩形領域を1画素分だけ平行移動させる。図1
4(a)の状態から、評価矩形領域を1画素分だけ移動
させると、図14(b)に示すように、y=0のライン
を評価矩形領域内の最もy座標の小さい場所に含んだ状
態になる。さらに、y座標が負の方向に評価矩形領域の
平行移動を3回だけ繰り返すと、図14(d)に示すよ
うに、y=0のラインを評価矩形領域内の最もy座標の
大きい場所に含んだ状態となる。これ以上、y座標の負
の方向に平行移動しても予測参照画像内の評価矩形領域
における画素値の値が変化しないため、このx座標での
y方向の探索はここで打ち切る。新たにx座標の値を適
当なものに変更し、上述したような評価矩形領域の移動
を行なう。
【0122】次に、ある1個の評価矩形領域に対する動
作を説明する。
【0123】評価ライン指示部301は、評価矩形領域
の代表座標入力によって指定された4×4画素の評価矩
形領域を、x方向に連続する4個の画素からなる4本の
ラインに分割する。そして、各ラインのx座標が最も小
さな位置の座標を順に境界判定部302に与える。この
順番は、y=0付近を評価している場合、y座標の大き
いラインからである。なお、QCIFサイズの場合にお
いて、y=143付近を評価している場合、y座標の小
さいラインからである。
【0124】境界判定部302は、入力されたラインの
座標(y座標)から、指定されたラインがy>0の領域
にあるか、y=0の領域(境界上)にあるか、y<0の
領域(拡張領域)にあるかを判定する。
【0125】以下では、境界判定部302が、(1)指
定されたラインがy>0の領域にある、(2)y=0の
領域にある、(3)y<0の領域にある、と判定した3
通りの場合の動作を順に説明する。
【0126】(1)指定されたラインがy>0の領域に
ある場合 y>0にあると判定した場合には、境界判定部302と
連動しているスイッチ302Sによって評価ライン指示
部301からの出力を1ライン類似度評価部307に送
る。
【0127】1ライン類似度評価部307では、評価ラ
イン指示部301から入力された座標から始まるライン
(4画素)と圧縮対象画像内の探索対象矩形領域の対応
するラインとの類似度を評価する。ここで、ラインの類
似度は、画素値毎の差の絶対値和や画素値毎の差の2乗
和を適用できる。1ライン類似度評価部307は、この
結果(ライン評価値)をライン評価値加算部309に送
る。
【0128】なお、ライン評価値加算部309による処
理は、境界判定部302の判定結果に関係なく、各ライ
ンについて共通である。
【0129】1矩形領域類似度格納部308には、予測
符号化画像内のこの矩形領域中の、既に評価を終えたラ
インの評価値の合計が入っている。ライン評価値加算部
309は、1矩形領域類似度格納部308に格納されて
いる値と、1ライン類似度評価部307から送られてく
る1ライン分の評価値を加算して1矩形領域類似度格納
部308に再格納する。
【0130】1矩形領域類似度格納部308は矩形領域
内の全てのラインの評価値が合計されたときに、評価値
を出力端より出力する。1矩形領域類似度格納部308
から評価値が出力されると、評価ライン指示部301に
は新たな評価矩形領域が指定される。
【0131】(2)指定されたラインがy=0の領域に
ある場合 境界判定部302によって指定されたラインがy=0の
領域にあると判定した場合には、境界判定部302と連
動しているスイッチ302Sによって、評価ライン指示
部301からの出力が1ライン類似度評価部305に与
えられる。
【0132】1ライン類似度評価部305では、評価ラ
イン指示部301から入力された座標から始まるライン
(4画素)と圧縮対象画像内の探索対象矩形領域の対応
するラインとの類似度を評価する。この評価値は、ライ
ン評価値一時格納部310に与えられると共に、ライン
評価値加算部309にも与えられる。
【0133】ライン評価値一時格納部310は、評価矩
形領域座標入力から新たな評価矩形領域が入力されたと
き(つまり予測参照画像中の評価矩形領域がy方向に平
行移動したとき)に、格納されている評価値をライン評
価値加算部306に与える。すなわち、ライン評価値一
時格納部310及びライン評価値加算部306は、今回
の評価対象の評価矩形領域の類似度評価のために設けら
れているものではなく、むしろ、今後移動された評価矩
形領域に対する類似度評価のために設けられている。
【0134】ライン評価値加算部306は、ライン評価
値一時格納部310からのライン評価値と、拡張領域評
価値格納部303に格納されているそれまでに計算され
た各ラインの評価値の合計とを加算し、その結果を拡張
領域評価値格納部303に書き戻す。
【0135】1ライン類似度評価部305からライン評
価値が与えられたライン評価値加算部309の処理は、
上述した(1)の場合と同様である。
【0136】(3)指定されたラインがy<0の領域に
ある場合 境界判定部302によって、指定されたラインがy<0
の領域にあると判定された場合には、境界判定部302
と連動しているスイッチ302Sによって、評価ライン
指示部301からの出力が拡張領域評価値読出部304
に与えられ、拡張領域評価値読出部304によって拡張
領域評価値格納部303に格納されている評価値が読み
出され、ライン評価値加算部309に与えられる。この
読出時には、拡張領域評価値格納部303には、y<0
の領域に属する全てのラインの評価値の合計が既に格納
されている。
【0137】なお、現在の評価矩形領域についての指定
ラインの切換により、指定ラインがy<0のラインに初
めてなったときに、上述したように、拡張領域評価値読
出部304は拡張領域評価値格納部303の評価値を読
み出すが、この読出しによる評価値をライン評価値加算
部309が加算処理することにより、現在対象となって
いる評価矩形領域に対する評価は終了する。すなわち、
評価ライン指示部301から出力されていないy<0の
ラインがあっても、拡張領域評価値格納部303に格納
されている評価値には、そのラインの評価値も含まれて
いるので終了する。
【0138】拡張領域評価値読出部304から評価値が
与えられたライン評価値加算部309の処理は、上述し
た(1)の場合と同様である。
【0139】以上、対象ラインのy座標での位置毎によ
って処理が異なることを説明したが、以下では、このよ
うなライン毎の処理手順が、予測参照画像中の評価矩形
領域の位置によって、どのように現れるかを説明する。
【0140】図14(a)は、予測参照画像の評価矩形
領域全てが、y>0の原画像領域に含まれている場合を
示している。なお、各評価矩形領域について、評価を始
める前には、1矩形領域類似度格納部308の値は0に
初期化されている。
【0141】評価ライン指示部301はまず、y=4の
位置のラインを送り出す。境界判定部302に連動して
いるスイッチ302Sによって、この情報は1ライン類
似度評価部307に与えられ、このy=4のラインの評
価値が得られる。そして、ライン評価値加算部309に
よって1矩形領域類似度格納部308に格納される。
【0142】次に、評価ライン指示部301はy=3の
位置のラインを送り出し、1ライン類似度評価部307
及びライン評価値加算部309で同様に処理され、この
時点では、y=4及びy=3のライン評価値の合計値が
1矩形領域類似度格納部308に格納される。
【0143】y=2、y=1のラインについても同様に
処理される。y=1のラインの処理が終了したときに
は、y=4、y=3、y=2及びy=1のライン評価値
の合計値、すなわち、現在の評価矩形領域に対する評価
値(類似度)が1矩形領域類似度格納部308に格納さ
れ、この評価矩形領域に対する評価が完了する。
【0144】図16に、予測参照画像での評価矩形領域
が全てy>0の領域に含まれている場合(図14(a)
の位置)での類似度の評価の様子を模式的に示す。この
図16は、y=1のラインを、予測参照画像での評価矩
形領域と圧縮対象画像の探索対象矩形領域とから切出
し、1ライン分の類似度の評価値を求める様子を示して
いる。
【0145】次に、予測参照画像中の評価矩形領域が、
y=0のラインは含んでいるが、y<0のラインは含ん
でいない場合の動作を、図14(b)をも参照しながら
説明する。
【0146】図14(b)に示す評価矩形領域を処理す
る場合、評価ライン指示部301はまず、y=3の位置
のラインを送り出し、次に、y=2の位置のラインを送
り出し、さらに、y=1の位置のラインを送り出す。
【0147】これらラインは、全てy>0のラインであ
るので、上述したように、1ライン類似度評価部307
及びライン評価値加算部309が機能し、各ライン毎の
評価値の算出及び累積処理が実行され、y=1の位置の
ラインに対する処理が終了した時点では、y=3、y=
2及びy=1のライン評価値の合計値が1矩形領域類似
度格納部308に格納される。
【0148】次に、y=0のラインを評価ライン指示部
301が送り出すと、境界判定部302によって、その
ライン情報は1ライン類似度評価部305に与えられ、
1ライン類似度評価部305によってy=0のラインの
評価値が得られ、このラインの評価値は、ライン評価値
一時格納部310及びライン評価値加算部309に与え
られる。
【0149】ライン評価値加算部309では、1矩形領
域類似度格納部308に格納されている評価値(y=3
〜y=1のライン評価値の合計値)と、与えられたy=
0のラインの評価値とを加算し、1矩形領域類似度格納
部308に再格納する。この時点で、予測参照画像中の
今回の評価矩形領域の類似度の評価が完了するので、1
矩形領域類似度格納部308に格納された値を出力す
る。
【0150】y=0のラインの評価値が与えられたライ
ン評価値一時格納部310は、この評価値を格納する。
ライン評価値加算部306は、y方向に1画素だけずら
した次の評価矩形領域の処理の開始前に、そのとき拡張
領域評価値格納部303に格納されている値(今回の時
点では初期値0)と、ライン評価値一時格納部310に
格納されている評価値(y=0のラインの評価値)とを
加算して拡張領域評価値格納部303に書き戻す。
【0151】ここで、図14(b)に示す評価矩形領域
のy=0のラインの評価値は、図14(c)に示す評価
矩形領域のy=−2のラインの評価値や、図14(d)
に示す評価矩形領域のy=−3のラインの評価値と同一
である。
【0152】以上のような動作を図17に模式的に示し
ている。図17の太い矢印は、予測参照画像の評価矩形
領域内のy=0のラインの処理である。それぞれのライ
ンの値から画素値を取り出し、ライン評価値を求めてい
る。
【0153】なお、この後、予測参照画像中の矩形領域
の位置をy座標の負の方向に1画素分だけ平行移動し、
新たな評価矩形領域(図14(b)と図14(c)との
中間位置の評価矩形領域)に対する評価を開始するが、
この評価矩形領域に対するy=−1のラインの処理時に
は、拡張領域評価値格納部303のデータ(初期値は
0)が利用される(以下の説明参照)。
【0154】次に、y<0のラインを含む評価矩形領域
に対する評価動作を、図14(c)及び図18を参照し
ながら詳述する。
【0155】図14(c)に示す表か矩形領域を処理す
る場合には、評価ライン指示部301はまず、y=1の
位置のラインを送り出す。境界判定部302に連動して
いるスイッチ302Sによって、このライン情報は1ラ
イン類似度評価部307に与えられ、かくして、y=1
のラインの評価値が得られ、ライン評価値加算部309
によって、y=1のライン評価値が1矩形領域類似度格
納部308に格納される。この際の処理は、図18の細
い矢印の流れに対応している。
【0156】次に、評価ライン指示部301はy=0の
位置のラインを送り出す。図18の太い矢印の流れがこ
の処理に対応している。
【0157】y=0の位置のライン情報は、境界判定部
302の判定によって、1ライン類似度評価部305に
与えられ、1ライン類似度評価部305によって、この
ラインについての評価値が得られ、その評価値は、ライ
ン評価値一時格納部310及びライン評価値加算部30
9に与えられる。
【0158】ライン評価値加算部309では、1矩形領
域類似度格納部308に格納されている評価値(y=1
のラインの評価値)と、与えられたy=0のラインの評
価値とを加算し、1矩形領域類似度格納部308に再格
納する。
【0159】次に、y<0である拡張領域のy=−1の
ラインが評価ライン指示部301から出力されると、そ
のライン情報は、境界判定部302によるスイッチ30
2Sの操作によって、拡張領域評価値読出部304に与
えられる。
【0160】拡張領域評価値読出部304は、与えられ
たラインの位置とは関係なく、ライン情報が与えられた
ことに基づいて、拡張領域評価値格納部303から評価
値を読み出し、ライン評価値加算部309に与える。
【0161】このとき、拡張領域評価値格納部303に
格納されている評価値は、今回の評価矩形領域における
y=−1及びy=−2のラインの評価値の合計値になっ
ている。
【0162】ライン評価値加算部309は、拡張領域評
価値格納部303から評価値(y=−1及びy=−2の
ラインの評価値の合計値)が与えられると、その評価値
と、1矩形領域類似度格納部308に格納されている既
に計算途中の類似度の評価値(y=1及びy=0のライ
ンの評価値の合計値)とを加算し、1矩形領域類似度格
納部308に再格納する。
【0163】境界判定部302が拡張領域評価値読出部
304の方にスイッチ302Sを切りかえると、今回の
評価矩形領域の処理は完了したことになり、1矩形領域
類似度格納部308に格納されている評価値が出力され
る。すなわち、評価ライン指示部301は、今回の評価
矩形領域についてのy=−2のライン情報を出力するこ
とはない。
【0164】一方、上述したように、y=0のラインの
評価値が与えられたライン評価値一時格納部310は、
この評価値を格納する。ライン評価値加算部306は、
y方向に1画素だけずらした次の評価矩形領域の処理の
開始前に、そのとき拡張領域評価値格納部303に格納
されている値(今回の評価矩形領域に対する表現を使え
ば、y=−1及びy=−2のラインの評価値の合計値)
と、ライン評価値一時格納部310に格納されている評
価値(今回の評価矩形領域に対するy=0のラインの評
価値)とを加算して拡張領域評価値格納部303に書き
戻す。
【0165】この書き戻された評価値は、y方向に1画
素分だけずらした次の評価矩形領域(図14(d))か
ら見れば、y=−1〜y=−3のラインの評価値の合計
値となっている。
【0166】(C−3)第3の実施形態の効果 以上のように、第3の実施形態の画像照合装置300に
よれば、拡張領域の画素値の性格を利用し、複数の評価
矩形領域に共通するライン毎の評価値の算出は1回で済
むようにしたので、全ての評価矩形領域の評価値(類似
度)の算出のための処理量を従来より大幅に削減するこ
とができる。
【0167】また、第2の実施形態に比較しても処理量
又は処理時間を削減することができる。すなわち、第2
の実施形態の場合、各評価矩形領域に対し、4個のライ
ンの評価値を常に加算しなければならなかったが、この
第3の実施形態によれば、拡張領域を含む評価矩形領域
については、それまでの拡張領域に属する全てのライン
の評価値が求まっているため、それを総合評価値の算出
に利用でき、処理量を削減できる。
【0168】(C−4)第3の実施形態を変形した実施
形態 なお、第3の実施形態は、評価矩形領域をx方向を固定
してy方向に移動させるスキャンニング方法を採用し、
拡張領域における水平ライン毎の評価値の共通性を利用
したものであったが、x方向及びy方向を入れ換えても
良い。すなわち、評価矩形領域をy方向を固定してx方
向に移動させるスキャンニング方法を採用し、拡張領域
における垂直ライン毎の評価値の共通性を利用するよう
にしても良い。
【0169】また、ライン単位ではなく、拡張領域や原
画像領域の境界を考慮し、拡張領域及び境界での画素単
位の評価値の共通性を利用して、評価値の算出時の処理
量を削減するようにしても良い。
【0170】第3の実施形態の説明では、記憶部からの
圧縮対象画像や予測参照画像の画素値の取り出しには、
言及しなかったが、第1の実施形態の方法を適用できる
ことは勿論である。
【0171】(D)他の実施形態 上記各実施形態では、動きベクトルの検出を意図してな
されたものであるが、複数の画像間で同一画像部分の探
索を必要とする処理を含む装置であれば、本発明を適用
することができる。例えば、動画像領域を静止画領域か
ら弁別して切り出す装置でも、画像間の比較(照合)を
行うものがあり、この場合にも本発明を適用することが
できる。
【0172】
【発明の効果】第1の本発明の画像読出装置によれば、
少ない画素数の画素値の記憶で照合(類似度計算)など
に十分な画素値情報が得られる。
【0173】第2の本発明の画像照合装置によれば、照
合のための処理量を従来より削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る画像読出装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】参照画像の拡張方法の説明図である。
【図3】従来の動きベクトルの探索方法の説明図であ
る。
【図4】従来の課題の説明図(1)である。
【図5】従来の課題の説明図(2)である。
【図6】従来の課題の説明図(2)である。
【図7】第1の実施形態の予測参照画像格納部の構成を
示す説明図である。
【図8】第1の実施形態のライン番号格納部の構成を示
す説明図である。
【図9】第1の実施形態の動作の説明に供する図面であ
る。
【図10】第2の実施形態の照合対象の説明図である。
【図11】第2の実施形態に係る画像照合装置の構成を
示すブロック図である。
【図12】第2の実施形態の評価矩形領域の移動方法の
説明図である。
【図13】第2の実施形態のライン毎の評価値算出方法
の説明図である。
【図14】第3の実施形態の評価矩形領域の移動方法の
説明図である。
【図15】第3の実施形態に係る画像照合装置の構成を
示すブロック図である。
【図16】第3の実施形態のライン毎の評価値算出方法
の説明図である。
【図17】第3の実施形態のライン評価値一時格納部に
格納する情報の説明図(1)である。
【図18】第3の実施形態のライン評価値一時格納部に
格納する情報の説明図(2)である。
【符号の説明】
100…画像読出装置、101…y座標置換部、102
…ライン番号格納部、103…予測参照画像格納部、1
04…画素値読出部、200…画像照合装置、201…
評価ライン指示部、202…ライン評価値格納部、20
3…既評価判定部、204…1ライン評価値読出部、2
05…1ライン類似度評価部、206…1矩形領域評価
値格納部、207…評価値加算部、300…画像照合装
置、301…評価ライン指示部、302…境界判定部、
303…拡張領域評価値格納部、304…拡張領域評価
値読出部、305…1ライン類似度評価部、306…ラ
イン評価値加算部、307…1ライン類似度評価部、3
08…1矩形領域類似度格納部、309…ライン評価値
加算部、310…ライン評価値一時格納部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素値の集合でなる画像情報を記憶する
    画像記憶手段と、 入力された座標値におけるx座標値又はy座標値の少な
    くとも一方を、上記画像記憶手段のアクセス用の座標値
    に置換するための座標変換情報を記憶する座標変換情報
    記憶手段と、 上記入力された座標におけるx座標値又はy座標値を、
    上記座標変換情報記憶手段をアクセスして上記画像記憶
    手段のアクセス用の座標値に置換する座標置換手段と、 この座標置換手段から出力されたx座標値又はy座標
    値、及び又は、入力された置換されていないy座標値又
    はx座標値に基づいて、上記画像記憶手段をアクセスし
    て画素値を取り出す画像読出手段とを備えたことを特徴
    とする画像読出装置。
  2. 【請求項2】 上記画像記憶手段は、原画像をx方向
    (又はy方向)に拡張した画像の情報を記憶したもので
    あり、上記座標変換情報記憶手段は、入力された座標値
    におけるy座標値(又はx座標値)を置換するための座
    標変換情報を記憶しているものであり、上記画像読出手
    段は、置換されたy座標値(又はx座標値)と、入力さ
    れたx座標値(又はy座標値)に基づいて、上記画像記
    憶手段をアクセスして画素値を取り出すものであること
    を特徴とする請求項1に記載の画像読出装置。
  3. 【請求項3】 第1の画像上の所定の大きさの矩形領域
    を探索対象矩形領域とし、第2の画像上に、その探索対
    象矩形領域と同じ大きさの複数の評価矩形領域を順次設
    定し、上記探索対象矩形領域に対して最も類似度が高
    い、上記第2の画像上での評価矩形領域を探索する画像
    照合装置において、 上記探索対象矩形領域及び現在探索対象となっている上
    記評価矩形領域を複数に分割した、しかも、指定された
    単位要素の類似度を得る単位要素類似度算出手段と、 単位要素毎の類似度を合成して、現在探索対象となって
    いる上記評価矩形領域の類似度を得る、単位要素類似度
    合成手段と、 複数の評価矩形領域について同一値となる単位要素の類
    似度の情報を格納している共通単位要素類似度格納手段
    と、 現在探索対象となっている上記評価矩形領域の単位要素
    を認識し、上記共通単位要素類似度格納手段に単位要素
    の類似度が格納されているものであれば、その単位要素
    の類似度を上記単位要素類似度合成手段に出力させ、上
    記共通単位要素類似度格納手段に単位要素の類似度が格
    納されていないものであれば、その単位要素の類似度
    を、上記単位要素類似度算出手段によって算出させて上
    記単位要素類似度合成手段に出力させる単位要素別処理
    切換手段とを有することを特徴とする画像照合装置。
  4. 【請求項4】 上記共通単位要素類似度格納手段は、同
    一値となる単位要素の類似度を有する複数の評価矩形領
    域が対象となる前に、格納情報が設定されるものである
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像照合装置。
  5. 【請求項5】 上記共通単位要素類似度格納手段は、同
    一値となる単位要素の類似度を有する複数の評価矩形領
    域のいずれかが処理対象となっているときに、上記単位
    要素類似度算出手段が算出した単位要素の類似度を、他
    の評価矩形領域の類似度算出で利用できるように格納す
    るものであることを特徴とする請求項3に記載の画像照
    合装置。
  6. 【請求項6】 上記共通単位要素類似度格納手段は、複
    数の単位要素の類似度を合算値で格納するものであるこ
    とを特徴とする請求項5に記載の画像照合装置。
  7. 【請求項7】 上記単位要素が、上記矩形領域の水平ラ
    イン又は垂直ラインであることを特徴とする請求項3〜
    6のいずれかに記載の画像照合装置。
  8. 【請求項8】 上記第2の画像が、上記第1の画像と同
    じ大きさの原画像を、その周囲画素値を利用して拡張し
    た拡張画像であることを特徴とする請求項3〜7のいず
    れかに記載の画像照合装置。
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