JP2001061054A - 画像形成装置及び方法 - Google Patents

画像形成装置及び方法

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JP2001061054A
JP2001061054A JP11236430A JP23643099A JP2001061054A JP 2001061054 A JP2001061054 A JP 2001061054A JP 11236430 A JP11236430 A JP 11236430A JP 23643099 A JP23643099 A JP 23643099A JP 2001061054 A JP2001061054 A JP 2001061054A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の濃度に依らず、画像中に多量の付加情
報を埋め込む。 【解決手段】 特定の付加情報のコード値を埋め込む領
域の濃度値を認識して、その濃度値が所定値未満のとき
濃度値を増加させて又は所定値を超えるとき濃度値を減
少させて中間濃度とし、更に、付加情報のコード値に応
じて付加情報を埋め込む領域内に属する少なくとも一つ
の画素の描画形態を変更する(例えば、位置を変更させ
る、画素の形を変える)ことで付加情報を画像の中に埋
め込む。すなわち、濃度変更器20が付加情報を埋め込
む領域の濃度値を認識し、当該領域内の濃度値を所定の
中間濃度値に変更し、三角波発振器22、選択回路2
3、三角波選択信号生成器24が当該領域内の画素の描
画形態を付加情報のコード値に応じて変更して、レーザ
駆動系262より出力すべき濃度値に応じて画素の大き
さを変更して画素を描画する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機、
デジタルプリンタ、インクジェットプリンタ、印刷機等
といった画素で画像を形成する画像形成装置及びその画
像形成方法に関し、特に視覚的に知覚される画像とは別
の情報を当該画像に目障りとならないように埋め込む画
像形成装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、紙に描画される画像あるいは
電子画像の中に、デジタル情報や特定パターンといった
当該画像とは別の情報を付加混入させることが行われて
いる。
【0003】例えば、特開平7−123244号公報に
は、カラー画像を形成する際に、当該カラー画像とは別
の情報を、カラー画像の3原色成分の合計が変化しない
ように色差及び彩度のいずれかを変化させて埋め込む発
明が開示されている。この発明は、高い周波数での色差
や彩度の変化が人間にはほとんど認識できないことを利
用して、別の情報をカラー画像中に目障りとならないよ
うに埋め込むものである。しかしながら、この発明にあ
っては、カラー画像の存在する箇所にしか情報を埋め込
むことができないため画像中の利用可能な領域が制限さ
れるという欠点あった。
【0004】また、特開平4−294682号公報に
は、イエローのトナーを用いて、装置の製造番号等を人
間の目には識別しにくい特定パターンでカラー画像中に
埋め込む発明が開示されている。この発明は、人間の目
がイエローのトナーで描かれた特定パターンに対して識
別能力が低いことを利用して、別の情報をカラー画像中
に目障りとならないように埋め込むものである。しかし
ながら、この発明にあっては、特に画像中の濃度が薄い
部分では特定パターンが目立ち、カラー画像の画質が劣
化してしまうという欠点があった。
【0005】これに対して、特開平5−301380号
公報には、カラー画像の濃度を判定して、画像濃度が薄
い部分に対しては特定パターンの付加を行わないように
する発明が開示されている。しかしながら、この発明に
あっては、上記の欠点を解決することが可能である反
面、特定パターンの埋め込みに利用できる領域が限られ
て、付加する情報量が少なくなるといった欠点があっ
た。
【0006】また、特開平4−334266号公報に
は、”glyphs”という絵文字でデジタルデータを
ハーフトーンイメージに埋め込む発明が開示されてい
る。しかしながら、この発明にあっては、絵文字自体が
画素に比べて大きいため、埋め込める情報量が少ないと
いった欠点があった。
【0007】また、特開平6−113111号公報に
は、Y(イエロー)M(マジェンタ)C(シアン)のカ
ラー画像データに対して、K(ブラック)の量を違えた
2つの状態を作り、これらの状態に「0」又は「1」を
割り当てて画像にID情報を付加する発明が開示されて
いる。しかしながら、この発明にあっては、単色の画像
についてはID情報を付加することができず、また、画
像中の全ての画素において2つの状態が作り出せるとは
限らないためID情報を付加できない場合が生じてしま
うという欠点があった。
【0008】また、特開昭63−214067号公報に
は、ディザ法を用いて画像を表現するに際して、付加す
る情報に基づいてディザマトリクスにおける要素の配置
を決定して、画像中に別の情報を埋め込む発明が開示さ
れている。また、特開平2−266390号公報には、
ディザマトリクスを応用して、しきい値差kの組の出力
(1、0)および(0、1)に「0」、「1」を割り当
てて別の情報を画像中に埋め込む発明が開示されてい
る。しかしながら、この発明にあっては、階調表現とし
てディザマトリクスを用いる画像形成装置でないと適用
できないという欠点があった。更に、電子画像に埋め込
んだ情報であればディザマトリクスの位置が特定できる
ので、埋め込まれた情報を後で読み出すことは容易であ
るが、プリント出力した画像の場合は、画像読み取り装
置で読み込んだ画像から二次元的に配置された各々のデ
ィザマトリクスの位置やパターンを特定することはほと
んど不可能である。
【0009】また、特開平4−352567号公報に
は、画像記録位置によってスクリーン角度を変化させ、
装置の製造番号等をスクリーン角度の切り替えパターン
の組み合わせによって表現する発明が開示されている。
しかしながら、この発明にあっては、スクリーンを切り
替えた画像の境界が目立ち、画質が劣化してしまう、更
に、画像に埋め込むことができる情報量も極めて少ない
という欠点があった。
【0010】また、本願出願人は、特開平9−1725
37号として、付加すべき情報のコード値に応じて、万
線スクリーン或いはドットスクリーン中の画素の描画位
置を変更させることで、画像中に当該画像とは別の情報
を埋め込む発明を提案している。この発明は、画像を構
成する画素に着目したことに特徴があり、大量の付加情
報を視覚的に目障りとならずに画像に埋め込むことがで
きる。しかしながら、この発明にあっては、入力画像の
濃度が高くなると画素が大きくなり、隣の画素と繋がっ
て情報が埋め込めなくなってしまう、あるいは、画像濃
度が0のときは描画する画素がなくなって情報が埋め込
めなくなってしまう、という欠点があり、画像によって
は埋め込む情報量が少なくなる場合があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、画像中
に当該画像とは別の情報を埋め込んで付加する発明は従
来から種々提案されているが、別の情報を付加すること
ができる画像が限定されてしまうという問題が生じてい
た。
【0012】本発明は上記従来の事情に鑑みなされたも
ので、画像の濃度に依らず、画像中に多量の付加情報を
埋め込む画像形成装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像を構成す
る画素に着目したことに特徴があり、目的を達成するた
め、特定の付加情報のコード値を埋め込む領域の濃度値
を認識して、その濃度値が所定値未満のとき濃度値を増
加させて又は所定値を超えるとき濃度値を減少させて中
間濃度とし、更に、付加情報のコード値に応じて付加情
報を埋め込む領域内に属する少なくとも一つの画素の描
画形態を変更する(例えば、位置を変更させる、画素の
形を変える)ことで付加情報を画像の中に埋め込む。
【0014】このような本発明によれば、例えば万線ス
クリーンやドットスクリーンの性質を利用して、埋め込
み対象の画像の濃度に依らずに多量の付加情報を埋め込
むことができる。なお、画素の大きさを変化させる単位
領域をセルと呼び、画素の大きさを主走査方向の長さで
変化させるとき、スクリーンは万線スクリーンとなる。
また、画素の大きさをセル内で略円形状に変化させると
き、スクリーンはドットスクリーンとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。図1には、本発明に係る画像形
成工程の大まかな構成を示してある。画像形成装置は大
きく分けて画素生成工程1と画素出力工程2とから構成
されており、視覚的に知覚される画像及び当該画像とは
別の付加情報が入力されると、本発明は画素生成工程1
において、付加情報を埋め込む領域の濃度を認識して、
必要に応じて当該濃度値を所定の中間濃度値に変更し、
付加情報データのコード値に応じて当該領域内の1つ以
上の画素の位置(或いは、形状等)を変化させて、入力
された画像の画素を生成することに特徴がある。なお、
画素出力工程2は、電子写真、インクジェット等、画素
を出力できるものならどのような手段によってもよい。
【0016】図2には、本発明の実施例として、万線ス
クリーンを用いて画像を生成する電子写真方式レーザプ
リンタの要部を示してある。このレーザプリンタには、
濃度変更器20、D/A変換器21、三角波発振器2
2、選択回路23、三角波選択信号生成器24、比較器
25、レーザ駆動系26が備えられている。濃度変更器
20は、入力画像の濃度を認識し、その濃度値と付加情
報データに応じて濃度を増加或いは減少させて、付加情
報のデコードが可能な最小の濃度値と付加情報のデコー
ドが可能な最大の濃度値との間の所定の中間濃度とす
る。
【0017】D/A変換器21は入力された画像(デジ
タル濃度情報)をアナログ電圧に変換し、これを比較器
25の一方の入力端子に出力する。三角波発振器22
は、基本となる万線スクリーンを生成する三角波27
と、三角波27の2倍の周期で互いに逆位相の三角波2
8、29を発生する。
【0018】選択回路23は発生された三角波27、2
8、29の内の何れかを選択し、これを比較器25の他
方の入力端子に出力する。三角波選択信号生成器24
は、付加情報データに基づいて選択信号を送信し、付加
情報データを構成しているコード値「0」又は「1」に
応じて選択回路23による選択処理を制御する。なお、
以下の説明において、付加情報データは「0」又は
「1」の1つ以上のコード値により表現されている。
【0019】比較器25は入力画像のアナログ電圧と三
角波のレベル(アナログ電圧)を比較して、三角波のレ
ベルが入力画像のアナログ電圧より大きい時に”H”
(すなわち、レーザをON)、小さい時に”L”(すな
わち、レーザをOFF)を出力する。レーザ駆動系26
は、画素を描画する手段であり、レーザONの指令に応
じて紙などの記録媒体上に画素を走査しながら描画す
る。
【0020】図3は、入力画像の濃度が所定の下限値よ
り低いときに、万線スクリーンの1走査ライン上に付加
情報のコード値「0」「1」を一定の間隔で所定の領域
31、32、33、34(それぞれ2つのセルからなる
領域)に埋め込むことを説明する図である。画像データ
は16進数「0」〜「FF」で表現され、値が大きいほ
ど画像濃度は高くなる。
【0021】この例では、入力された画像データは元
々、すべて「0D」であり、約5%となっている。付加
情報のコード値「0」を埋め込む領域と付加情報を埋め
込まない領域は、画像濃度は変更せず、三角波選択信号
は「0」とする。よって、これらの領域では、各セルの
中央にセルの約5%の幅で描画される。
【0022】付加情報のコード値「1」を埋め込む領域
は、濃度変更器20によって画像濃度を所定の下限値
「19」(約10%)に増加させて中間濃度とし、ま
た、三角波選択信号は左側セルの画素を右寄せに、右側
セルの画素を左寄せになるように、「1」あるいは
「2」とする。よって、この領域では、2つの画素が領
域中央で結合し、それぞれセルの約10%の幅で描画さ
れる。なお、付加情報のコード値「1」を埋め込む領域
は、かならず2つの画素が領域中央で結合して描画され
ており、2つのセル37、40を統合した大きなセルの
中央に画素が描画されていると考えてもよい。
【0023】図4は、入力画像の濃度が所定の上限値よ
り高いときに、万線スクリーンの1走査ライン上に付加
情報のコード値「0」「1」を一定の間隔で所定の領域
41、42、43、44(それぞれ2つのセルからなる
領域)に埋め込むことを説明する図である。画像データ
は16進数「0」〜「FF」で表現され、値が大きいほ
ど画像濃度は高くなる。
【0024】この例では、入力された画像データは元
々、すべて「E6」であり、約90%となっている。付
加情報のコード値「0」を埋め込む領域と付加情報を埋
め込まない領域は、画像濃度は変更せず、三角波選択信
号は「0」とする。よって、これらの領域では、各セル
の中央にセルの約90%の幅で描画される。付加情報の
コード値「1」を埋め込む領域は、濃度変更器20によ
って画像濃度を所定の上限値「CC」(約80%)に減
少させて中間濃度とし、また、三角波選択信号は左側セ
ルの画素を右寄せに、右側セルの画素を左寄せになるよ
うに、「1」あるいは「2」とする。よって、この領域
では、2つの画素が領域中央で結合し、それぞれセルの
約80%の幅で描画される。
【0025】図5は、図3で説明した付加情報を埋め込
んだ走査ラインの上下に付加情報を埋め込まないライン
を描画したものである(付加情報を埋め込まない部分の
画像濃度はすべて「0D」)。すなわち、基本となるセ
ル51で構成される万線スクリーン中に、付加情報のコ
ード値「1」を埋め込む部分だけ、濃度が「19」に変
更され、2つの画素が結合している。ここで、従来の画
像形成では、三角波は1種類(セルは1種類)であり、
画像濃度も変更されないので、描画される画像は図7に
示すようになる。図5と図7を比較して分かるように、
万線スクリーン中に占める画素の割合はほぼ等しく、画
像濃度を大きく変更することなく、付加情報を埋め込む
ことができる。
【0026】図6は、図4で説明した付加情報を埋め込
んだ走査ラインの上下に付加情報を埋め込まないライン
を描画したものである(付加情報を埋め込まない部分の
画像濃度はすべて「E6」)。すなわち、基本となるセ
ル61で構成される万線スクリーン中に、付加情報のコ
ード値「1」を埋め込む部分だけ、濃度が「CC」に変
更され、2つの画素が結合している。ここで、従来の画
像形成では、三角波は1種類(セルは1種類)であり、
画像濃度も変更されないので、描画される画像は図8に
示すようになる。図6と図8を比較して分かるように、
万線スクリーン中に占める画素の割合はほぼ等しく、画
像濃度を大きく変更することなく、付加情報を埋め込む
ことができる。
【0027】図9には、本実施例によるプリント出力の
例を示してあり、原稿91に画像92が描かれ、この画
像92を構成している画素の位置の相違によって、視覚
的に知覚される画像92とは別の情報が目障りなく埋め
込まれている。
【0028】上記のように画像中に埋め込まれた付加情
報を読み出すには、図10に示すようなシステムを用い
る。まず、画像読取装置1001で原稿から画像を読み
取り、この画像データから画素位置推定手段1002
で、付加情報を埋め込んだ領域の画素位置を推定する。
そして、推定された画素位置から、付加情報抽出手段1
003によって付加情報をデコードする。
【0029】次に、上記した付加情報のデコード方法を
詳しく説明する。図11は、図5に示した付加情報のコ
ード値「1」が埋め込まれた領域(同図(a))を画像
読取装置1001で読み込んだときのCCD出力波形
(同図(b))を示している。本例では、画像の万線の
線数は1インチあたり200線であり、画像読取装置の
解像度は600dpiである。したがって、1つのセル
の画像濃度を3つ分のCCD画素で読み取ることにな
り、画像濃度が高い(黒)ほどCCDの出力値は小さく
なり、画像濃度が低い(白)ほどCCDの出力値は大き
くなる。
【0030】付加情報のコード値「1」を埋め込んだ部
分は、他の部分より画像濃度が十分高いので、CCD出
力波形は明確に下に凸の波形となる。したがって、付加
情報を埋め込んだ領域の近傍でCCD出力波形が極小と
なる位置(画素位置)を求め、この位置が付加情報を埋
め込んだ領域の中央1101とほぼ一致すれば付加情報
のコード値を「1」とデコードする。一方、明確に極小
となる位置がない、あるいは、極小となる位置が付加情
報を埋め込んだ領域の中央1101からずれている場合
には、付加情報のコード値は「0」とデコードする。以
上のように、付加情報を埋め込んだ領域の画素位置を順
次推定して、付加情報をデコードすることができる。
【0031】図12は、図6に示した付加情報のコード
値「1」が埋め込まれた領域(同図(a))を画像読取
装置1001で読み込んだときのCCD出力波形(同図
(b))を示しているが、上記した方法と同様にして、
付加情報をデコードすることができる。
【0032】本発明は、付加情報を埋め込む領域が小さ
い場合でも適用することができ、このような場合に対応
した本発明の第2実施例を説明する。図13は、入力画
像の濃度が所定の下限値より低いときに、万線スクリー
ンの1走査ライン上に付加情報のコード値「0」「1」
を一定の間隔で所定の領域1301、1302、130
3、1304(それぞれ1つのセルからなる領域)に埋
め込むことを説明する図である。画像データは16進数
「0」〜「FF」で表現され、値が大きいほど画像濃度
は高くなる。
【0033】この例では、入力された画像データは元
々、すべて「0D」であり、約5%となっている。付加
情報のコード値「0」を埋め込む領域と付加情報を埋め
込まない領域は、画像濃度は変更せず、三角波選択信号
は「0」とする。よって、これらの領域では、各セルの
中央にセルの約5%の幅で描画される。付加情報のコー
ド値「1」を埋め込む領域は、濃度変更器20によって
画像濃度を所定の下限値「33」(約20%)に増加さ
せて中間濃度とし、また、三角波選択信号は画素をセル
の右側に寄せるように「1」あるいは「2」とする。よ
って、この領域では、各セルの右側にセルの約20%の
幅で描画される。
【0034】図14は、入力画像の濃度が所定の上限値
より高いときに、万線スクリーンの1走査ライン上に付
加情報のコード値「0」「1」を一定の間隔で所定の領
域1401、1402、1403、1404(それぞれ
1つのセルからなる領域)に埋め込むことを説明する図
である。画像データは16進数「0」〜「FF」で表現
され、値が大きいほど画像濃度は高くなる。
【0035】この例では、入力された画像データは元
々、すべて「E6」であり、約90%となっている。付
加情報のコード値「0」を埋め込む領域と付加情報を埋
め込まない領域は、画像濃度は変更せず、三角波選択信
号は「0」とする。よって、これらの領域では、各セル
の中央にセルの約90%の幅で描画される。付加情報の
コード値「1」を埋め込む領域は、濃度変更器20によ
って画像濃度を所定の下限値「CC」(約80%)に減
少させて中間濃度とし、また、三角波選択信号は画素を
セルの右側に寄せるように「1」あるいは「2」とす
る。よって、この領域では、各セルの右側にセルの約8
0%の幅で描画される。
【0036】図15は、図13で説明した付加情報を埋
め込んだ走査ラインの上下に付加情報を埋め込まないラ
インを描画したものである(付加情報を埋め込まない部
分の画像濃度はすべて「0D」)。すなわち、基本とな
るセル1501で構成される万線スクリーン中に、付加
情報のコード値「1」を埋め込む部分だけ、濃度が「3
3」に変更され、画素がセルの右端に描画されている。
ここで、図15と図7(従来)を比較して分かるよう
に、万線スクリーン中に占める画素の割合はほぼ等し
く、画像濃度を大きく変更することなく、付加情報を埋
め込むことができる。
【0037】図16は、図14で説明した付加情報を埋
め込んだ走査ラインの上下に付加情報を埋め込まないラ
インを描画したものである(付加情報を埋め込まない部
分の画像濃度はすべて「E6」)。すなわち、基本とな
るセル1601で構成される万線スクリーン中に、付加
情報のコード値「1」を埋め込む部分だけ、濃度が「C
C」に変更され、画素がセルの右端に描画されている。
ここで、図16と図8(従来)を比較して分かるよう
に、万線スクリーン中に占める画素の割合はほぼ等し
く、画像濃度を大きく変更することなく、付加情報を埋
め込むことができる。
【0038】このような第2実施例の付加情報を埋め込
んだ画像に対しても、適切な解像度の画像読取装置を用
いることで、図10に示したシステムによって、付加情
報を埋め込んだ部分のCCD出力波形から画素位置を推
定し、付加情報をデコードすることができる。
【0039】以上説明したように、本発明では、付加情
報の埋め込み領域の大きさは任意であり、また、その領
域内で付加情報のコード値によって変更する画素の位置
と、画素の数も任意である。また、上記した実施例では
付加情報のコード値によって画素の描画位置を変更する
ようにしたが、本発明では、付加情報のコード値によっ
て例えば四角、丸、楕円などの形状を選択する、或い
は、楕円などの画素形状としてその長軸の方向を変更す
る等によって、画素の描画形状を変更するようにしても
よい。
【0040】また、上記した実施例は、付加情報のコー
ド値が「1」のときのみ画像濃度を変更するようにした
が、それ以外のコード値のときも画像濃度を変更するよ
うにしてもよい。また、上記した実施例は、カラー画像
のように複数の画像プレーン(例えばYMCK)から構
成されている場合にも適用でき、この場合、全プレーン
に本発明を適用してもよいし、特定のプレーンのみに適
用してもよい。例えば、画像濃度を上げる場合にはイエ
ロー以外の濃度を上げることにより、コードが付加され
た画像をグレースケールで読み取ってもコードの検出が
可能となる。特に、サイアンの濃度を上げると視覚的に
不快感を与えない。これは、略ゼロの画像濃度を上げる
場合でも同様である。また、イエローの濃度を上げる
と、グレースケールで読み取ってコードを検出すること
は困難となるが、形成された画像中のコードが人間の目
に識別しにくい。
【0041】画像濃度が略ゼロ以外の場合、各色の濃度
値を比率を保ったまま変更することにより、色味の変化
を押さえることができるので、画像の劣化を低減させる
ことが可能となる。このように各色の濃度値を比率を保
ったまま変更した場合、特定の色についてはデコードが
可能な濃度領域までに濃度値を変更しきれないことがあ
る。この際には、該特定の色の濃度をデコード可能な濃
度に変更してやればよい。また、画像濃度上げる場合、
各色で最も濃度値が高い色について変更すれば、複数色
の濃度値を変更する場合と同等の画質が期待でき、かつ
画像処理が簡単となる。
【0042】また、上記した実施例は、万線スクリーン
の1走査ライン上に付加情報を埋め込んだが、副走査方
向に数ライン連続して同一の付加情報を埋め込むように
してもよい。また、上記した実施例は、万線スクリーン
で構成される画像で説明したが、ドットスクリーンなど
他のスクリーンでも構わない。
【0043】また、上記した実施例では付加情報のコー
ド値「1」を埋め込む領域の濃度を中間濃度値に変更す
るようにしたが、この周辺領域の濃度値も当該変更に応
じて調整するようにしてもよく、このようにすれば、検
出方法によってはコード値の検出精度を上げることがで
きる。また、上記の実施例では、画素を走査しつつ描画
する例を示したが、例えば印刷版の製作のように、走査
を行わずに画素によって画像を生成する装置にも本発明
は適用することができる。すなわち、本発明は、デジタ
ル複写機、デジタルプリンタ、インクジェットプリン
タ、印刷機等といった画素で画像を形成する画像形成装
置の全てに適用することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像を形成する際に、少なくとも特定の付加情報のコー
ド値を埋め込む領域の濃度値を認識して、その濃度値が
所定値未満のとき濃度値を増加させて、又は、所定値を
超えるとき濃度値を減少させて、さらに付加情報のコー
ド値に応じて付加情報を埋め込む領域内に属する少なく
とも一つの画素の描画位置を変更させるようにしたた
め、どのような濃度の画像にも、画質劣化を最小限にし
て、多量の付加情報を画像の中に埋め込むことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用する画像形成装置を示す概略構
成図である。
【図2】 本発明の第1実施例に係る電子写真方式レー
ザプリンタの要部を示す構成図である。
【図3】 第1実施例における濃度の低い画像の形成動
作を説明するための図である。
【図4】 第1実施例における濃度の高い画像の形成動
作を説明するための図である。
【図5】 第1実施例における濃度の低い画像に付加情
報を埋め込んだ画像の描画例を示す図である。
【図6】 第1実施例における濃度の高い画像に付加情
報を埋め込んだ画像の描画例を示す図である。
【図7】 濃度が低い場合の従来における万線スクリー
ンの描画例を示す図である。
【図8】 濃度が高い場合の従来における万線スクリー
ンの描画例を示す図である。
【図9】 第1実施例における画像の出力例を示す図で
ある。
【図10】 画像中に埋め込まれた付加情報を抽出する
システムの一例を示す概略構成図である。
【図11】 第1実施例の濃度が低い画像を画像読取装
置で読み取った時のCCD出力波形の例を示す図であ
る。
【図12】 第1実施例の濃度が高い画像を画像読取装
置で読み取った時のCCD出力波形の例を示す図であ
る。
【図13】 第2実施例における濃度の低い画像の形成
動作を説明するための図である。
【図14】 第2実施例における濃度の高い画像の形成
動作を説明するための図である。
【図15】 第2実施例における濃度の低い画像に付加
情報を埋め込んだ画像の描画例を示す図である。
【図16】 第2実施例における濃度の高い画像に付加
情報を埋め込んだ画像の描画例を示す図である。
【符号の説明】
20:濃度変更器、 22:三角波発振器、23:選択
回路、 24:三角波選択信号生成器、25:比較器、
26:レーザ駆動系、

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 付加情報を埋め込んだ画像を描画する画
    像形成装置であって、 出力すべき濃度値に応じて画素の大きさを変更して画素
    を描画する画像描画手段と、 前記付加情報を埋め込む領域の濃度値を認識する濃度値
    認識手段と、 前記付加情報を埋め込む領域内の濃度値を所定の中間濃
    度値に変更する濃度値変更手段と、 前記付加情報を埋め込む領域内の画素の描画形態を前記
    付加情報のコード値に応じて変更する形態変更手段と、 を具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記濃度値変更手段は、濃度値が所定値未満のときには
    当該濃度値を増加させることを特徴とする画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の画像形成
    装置において、 前記濃度値変更手段は、濃度値が所定値を越えるときに
    は当該濃度値を減少させることを特徴とする画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の画像形成装置におい
    て、 前記所定値は、前記付加情報のデコードが可能な最小の
    濃度であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の画像形成装置におい
    て、 前記所定値は、前記付加情報のデコードが可能な最大の
    濃度であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記濃度値変更手段は、濃度値が略ゼロの場合に所定の
    色について濃度を上げ、濃度値が略ゼロ以外の場合に各
    色の濃度値を比率を保ったまま変更することを特徴とす
    る画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記濃度値変更手段は、サイアン色の濃度値を変更する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記濃度値変更手段は、各色の濃度値を比率を保ったま
    ま変更し、さらに変更された後の濃度値がデコード可能
    な領域を越える色の濃度値をデコード可能な濃度値に変
    更することを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の画像形成装置におい
    て、 前記濃度値変更手段は、濃度値を上げる場合に各色で最
    も濃度値が高い色について変更することを特徴とする画
    像形成装置。
  10. 【請求項10】 付加情報を埋め込んだ画像を描画する
    画像形成方法であって、 前記付加情報を埋め込む領域の濃度値を認識し、 前記付加情報を埋め込む領域内の濃度値を所定の中間濃
    度値に変更し、 前記付加情報を埋め込む領域内の画素の描画形態を前記
    付加情報のコード値に応じて変更して、 出力すべき濃度値に応じて画素の大きさを変更して画素
    を描画することを特徴とする画像形成方法。
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