JP2001060966A - データ転送装置およびそれを用いたネットワークならびにデータ通信方法 - Google Patents

データ転送装置およびそれを用いたネットワークならびにデータ通信方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークの帯域を可能な限り有効に活用
でき、かつデータパケットの欠落を最小限に止めて転送
することができるデータ転送装置および該データ転送装
置を用いたネットワーク並びにデータ通信方法を提供。 【解決手段】 複数の外部ネットワークとこの複数の外
部ネットワークからのデータパケットをスイッチングさ
せる内部ネットワーク間に接続され、前記複数の外部ネ
ットワーク対応に備えられたデータ転送装置におけるデ
ータ通信方法において、前記外部ネットワークからのデ
ータパケットを受信し、その受信したデータパケットを
転送先のデータ転送装置とを結ぶパス対応に振り分けた
後、振り分けられたデータパケットをパス対応の待ち行
列に蓄積し、蓄積されたデータパケットを当該待ち行列
に対応するパスに予め設定された最大帯域の範囲内で多
重化し、前記内部ネットワークに送信することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は外部ネットワーク
と内部ネットワーク間に接続されるデータ転送装置およ
び該データ転送装置を用いたネットワーク並びにデータ
通信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】音声、画像等のマルチメディア情報や、
コンピュータデータ情報を高速で通信する場合、特に、
コンピュータファイル等の大容量ファイルの転送を行う
場合、高速かつ広帯域で、データの損失がなく、他のト
ラヒックに与える影響を少なくしながら転送を行うこと
が求められている。現在の通信網では、電話網とケーブ
ルTV網が最も広く普及しているが、このようなデータ
系の通信の必要性が高まり、今後、高速なパケットスイ
ッチング網が広まっていくと考えられる。
【0003】しかし、Jonathan S・Turnerによる“New
Directions in Communications(orWhich Way to the I
nformation Age?),”(IEEE Communications Magazi
ne,Vol.24,No.10,pp.8−15,Oct.1986)[以
下、文献A]では、多くのユーザが一度に多量のデータ
を送信すると、ネットワーク内で輻輳を引き起こす問題
が提起されている。
【0004】図11は文献Aに掲載された従来のネット
ワーク構成を示す図である。図11において、201は
ネットワークインターフェース、202はネットワー
ク、203は電話網などで構成される外部ネットワー
ク、204は加入者宅インターフェースである。図の中
央に描かれたネットワーク202は、ネットワークイン
ターフェース201を介して、例えば電話網や他のデー
タ網といった外部ネットワーク203に接続されてい
る。
【0005】文献Aでは、ネットワークでの輻輳を回避
するためには、ネットワークを使用するユーザ数を限定
し、かつ、各々のユーザに帯域の割り当てを行う方法が
開示されている。また、各々のユーザがデータを送信す
るレートを守るために、1eaky backetと呼
ばれる手法が開示されている。これは、ユーザ端末の送
信部において、ユーザがパケットを送信する度にカウン
タが加算され、カウンタが所定の値を超えるとデータを
破棄することにより実現されるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の文献Aによるネ
ットワークは以上のように構成されているので、各々の
ユーザが帯域の割り当てを守らねばならず、ネットワー
クを他のネットワークと接続する場合に生じる同様のデ
ータの輻輳という問題に対しては、端末から端末までの
全てのパスにおける帯域の割り当て制御を行うことが必
要であり、また、データが蓄積する機能がなかったため
に短時間に多くのデータが集中すると、データが欠落し
易いという問題があった。
【0007】この発明は前記のような問題を解決するた
めになされたもので、ネットワークの帯域を可能な限り
有効に活用でき、かつデータパケットの欠落を最小限に
止めて転送することができるデータ転送装置および該デ
ータ転送装置を用いたネットワーク並びにデータ通信方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明に係るデータ転送装置は、複数の外部ネッ
トワークとこの複数の外部ネットワークからのデータパ
ケットをスイッチングさせる内部ネットワーク間に接続
され、前記複数の外部ネットワーク対応に備えられたデ
ータ転送装置において、前記外部ネットワークからのデ
ータパケットを、転送先のデータ転送装置とを結ぶ通信
チャネルであるパス対応に振り分けるパス振り分け手段
と、このパス振り分け手段によりパス対応に振り分けら
れたデータパケットを、パス対応に蓄積するパス対応待
ち行列と、このパス対応待ち行列の1つを選択し、選択
されたパス対応待ち行列に蓄積されているデータパケッ
トを、当該待ち行列に対応するパスに予め設定された最
大帯域の範囲内で多重化し、前記内部ネットワークに送
信するレート制御付き多重手段とを備えたことを特徴と
する。
【0009】また、複数の転送元データ転送装置から1
つの転送先データ転送装置への各パスの帯域の合計が、
転送先データ転送装置への伝送路の帯域以下になるよう
に転送元データ転送装置におけるパスの最大帯域を設定
する手段を備えたことを特徴とする。
【0010】また、内部ネットワークから受けたデータ
パケットの宛先に基づき自装置が収容しない外部ネット
ワーク宛の迂回対象のデータパケットであるか否かを判
定する宛先判定手段をさらに備え、前記パス振り分け手
段が、外部ネットワークからのデータパケットまたは前
記宛先判定手段によって判定された迂回対象のデータパ
ケットを受け、当該データパケットを宛先に直接送信せ
ずに迂回させるか否かを判定する迂回判定部と、この迂
回判定部が迂回すると判定したデータパケットを迂回先
のパス対応に振り分ける迂回先判定部とを備えることを
特徴とする。
【0011】また、前記迂回判定部は、送信するデータ
パケットについて、通信プロトコルの種別に基づき迂回
させるか否かを判定することを特徴とする。
【0012】また、各パス対応待ち行列におけるデータ
パケットの蓄積状態を監視し、他のデータ転送装置に通
知する自局待ち行列情報送出手段と、他のデータ転送装
置からの各パス対応待ち行列におけるデータパケットの
蓄積状態を受信する他局待ち行列情報抽出手段とを備
え、前記迂回先判定部が、前記自局待ち行列情報送出手
段が監視した各パス対応待ち行列におけるデータパケッ
トの蓄積状態と、前記他局待ち行列情報抽出手段が抽出
した他のデータ転送装置の各パス対応待ち行列における
データパケットの蓄積状態とに基づき、迂回先のパス対
応の振り分けを行うことを特徴とする。
【0013】また、この発明に係るデータ通信方法は、
前記外部ネットワークからのデータパケットを受信し、
その受信したデータパケットを転送先のデータ転送装置
とを結ぶパス対応に振り分けた後、振り分けられたデー
タパケットをパス対応の待ち行列に蓄積し、蓄積された
データパケットを当該待ち行列に対応するパスに予め設
定された最大帯域の範囲内で多重化し、前記内部ネット
ワークに送信することを特徴とする。
【0014】また、複数の転送元データ転送装置から1
つの転送先データ転送装置への各パスの帯域の合計が、
転送先データ転送装置への伝送路の帯域以下になるよう
に転送元データ転送装置におけるパスの最大帯域を設定
することを特徴とする。
【0015】また、内部ネットワークまたは外部ネット
ワークから受けたデータパケットが迂回対象のデータパ
ケットであるか否かを判定し、迂回対象のデータパケッ
トであれば、この迂回対象のデータパケットを迂回先の
パス対応に振り分けて送信することを特徴とする。
【0016】また、通信プロトコルの種別に基づき迂回
対象のデータパケットであるか否かを判定することを特
徴とする。
【0017】さらに、各パス対応待ち行列におけるデー
タパケットの蓄積状態を監視し、その監視結果を他のデ
ータ転送装置との間で送受し合い、自装置内のデータパ
ケットの蓄積状態と、他のデータ転送装置内におけるデ
ータパケットの蓄積状態とに基づき、迂回先のパス対応
の振り分けを行うことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。 [第1の実施の形態]図1は、本発明の第1の実施の形
態を示すシステム構成図である。なお、この第1の実施
の形態を含め、以下の実施の形態は、バーストデータ等
の大容量のデータパケットを効率良く収容するためにデ
ータ転送装置を複数個配置し、外部ネットワークからの
データパケットを、なるべく廃棄が起きないように蓄積
するようにし、また接続形態は双方向を基本とするが、
以下では説明を分かり易くするために、単一方向のデー
タパケットの流れを述べるものとする。
【0019】図に1おいて、1a,1b,1c,…,1
mはデータ転送装置であり、内部ネットワーク2と、外
部ネットワーク3a,3b,3c,…,3m間にそれぞ
れ接続されている。
【0020】4ab(4ba),4ac(4ca),4
am(4ma),4bc(4cb),4bm(4m
b),4cm(4mc)は、データ転送装置1a・1
b,1c,…,1mのうちの2点間で通信をするために
設定された双方向の通信が可能な通信用のパスである。
ここで、4abはデータ転送装置1aからデータ転送装
置1bへのパス、4baはデータ転送装置1bからデー
タ転送装置1aへのパスを意味しており、他のデータ転
送装置1間のパス4も同様である。ここで、パス4と
は、4ac(4ca),4am(4ma),4bc(4
cb),4bm(4mb),4cm(4mc)を総称す
るものである。
【0021】5a,5b,5c,…,5mは、内部ネッ
トワーク2と、データ転送装置1a,1b,1c…,1
m間の伝送路である。
【0022】図1に示すように、図の中央にある内部ネ
ットワーク2が、データ転送装置1a,1b,1c,
…,1mを経由して、それぞれ外部ネットワーク3a,
3b,3c,…,3mと接続されて通信を行う構成とな
っている。
【0023】図2は伝送路5と通信用のパス4の関係を
示す図であり、図2に示すように、通信用のパス4は、
物理的な伝送路5とは異なり論理的なコネクションを示
す。ここで、伝送路5とは、伝送路5a,5b,5c,
…,5mを総称するものである。
【0024】伝送路5の中には複数個の通信用のパス4
が設定され、それぞれの通信用のパス4において、伝送
するビット速度に応じて使用できる帯域が予め定められ
ているものとする。
【0025】また、図1に示すように、内部ネットワー
ク2は複数(m個)のデータ転送装置1(1a〜1m)
と接続されており、それぞれの間でデータをスイッチン
グして伝送できるものとする。そのため、内部ネットワ
ーク2は、単体のATM(Asynchronous Transfer Mod
e;非同期転送モード)スイッチが、1個だけで構成さ
れていてもよいし、複数個のATMスイッチが多段接続
された形態でもよい。さらに、データリンク層には、A
TMではなく、Sonet/SDH(Synchronous Digi
tal Hierarchy)を用いてもよく、光波長多重技術をは
じめとするその他の高速な伝送網であってもよい。
【0026】一方、周辺の外部ネットワーク3(3a〜
3m)は、内部ネットワーク2と同様に種々の形態が考
えられるが、1個の端末だけが接続されている形態でも
よいし、複数個の端末が多重されて接続されてもよい。
また、各データ転送装置1の間に通信用のパス4が1本
しか設定されていない例を示したが、複数本設定されて
いてもよい。
【0027】図3はデータパケット30の構成を示す図
であり、ヘッダ部31とユーザ情報を示すペイロード部
32から構成される有限長のもので、ヘッダ部31には
宛先やコネクション識別子が設定されており、データパ
ケット30の宛先が容易に判定し得るようになってい
る。また、ヘッダ部31には、ネットワーク内で行われ
る優先制御に使われるための品質クラス表示があっても
よい。
【0028】図4は、この第1の実施の形態によるデー
タ転送装置1(1a,1b,1c,…,1m)の構成を
示すブロック図である。図4において、11は外部ネッ
トワーク3からのデータパケットの宛先や品質クラス等
に応じてデータパケットを通信チャネルであるパス対応
に振り分けるパス振り分け手段、12はパス対応に振り
分けられたデータパケットをパス対応に蓄積するFIF
O(First In First Out)等により構成されたパス対応
待ち行列、13はパス対応待ち行列12の1つを選択
し、選択されたパス対応待ち行列12に蓄積されたデー
タパケットを、選択されたパスの最大帯域を守るように
多重化し、内部ネットワーク2に送信するレート制御付
き多重手段である。
【0029】また、図4において、120はデータ転送
装置1から内部ネットワーク2への内部出線、121は
内部ネットワーク2からデータ転送装置1への内部入
線、130はデータ転送装置1から外部ネットワーク3
への外部出線、131は外部ネットワーク3からデータ
転送装置1への外部入線である。ここで、図4における
外部ネットワーク3とは図1における外部ネットワーク
3a〜3mのそれぞれに相当し、またデータ転送装置1
は図1のデータ転送装置1a〜1mのそれぞれに相当す
る。
【0030】このように、データ転送装置1は、内部ネ
ットワーク2と外部ネットワーク3との間に接続され、
外部ネットワーク3から内部ネットワーク2へのデータ
経路(外部入線131、内部出線120等)と、その逆
の内部ネットワーク2から外部ネットワーク3へのデー
タ経路(内部入線121、外部出線130)を備えてい
る。
【0031】次に動作について説明する。外部ネットワ
ーク3から外部入線131を介してデータ転送装置1に
入力されたデータパケットは、パス振り分け手段11に
より、データパケットの宛先や品質クラス等に応じて異
なった通信チャネルであるパスに振り分けられ、パス対
応待ち行列12に蓄積される。一方、予め設定された各
々のパスには、最大帯域が定義されており、レート制御
付き多重手段13は、パス対応待ち行列12の1つを選
択し、選択されたパス対応待ち行列12に蓄積されたデ
ータパケットを、選択されたパスの最大帯域を守るよう
に多重化し、内部出線120を介して内部ネットワーク
2に送信する。従って、各々のパス対応待ち行列12に
データパケットが大量に蓄積されていても、予め設定さ
れた所定の最大帯域を上限として読み出しが行われる。
【0032】図5はパスの設定例を示す図である。本来
であれば、m個のデータ転送装置1a〜1m間におい
て、任意の2個のデータ転送装置間に双方向のパスが設
定されることが考えられるが、図5では説明の簡略化の
ために、データ転送装置1aに向かう通信用のパス4b
a,4ca,4maのみを示している。
【0033】伝送路5a〜5mにおける最大レートを6
00Mb/sとした場合、データ転送装置1aに向かう通
信用のパス4ba,4ca,4maに何ら制約がないと
すると、それぞれの通信用のパスは最大レートで600
Mb/sになり得るため、瞬間的には、内部ネットワーク
2において、データ転送装置1aに1800Mb/sもの
データ負荷がかかることになり、伝送路5aの容量を大
きく超えてしまう。この状態が長時間に渡り継続する
と、内部ネットワーク2内にあるバッファメモリ量が少
ない場合に、データパケットの欠落が生じる。
【0034】そこで、本実施形態においては、データ転
送装置1b,1c,1mが、データ転送装置1aに向か
うパス4ba,4ca,4maの容量に制約を加える。
すなわち、パス4ba,4ca,4maの最大レートが
600Mb/sであったとしても、例えば500Mb/sを
上限レートとして設定し、この設定した上限レートの範
囲内で多重化して送信するように制御する。このように
することにより、データ転送装置1aに向かうパスの合
計容量が1800Mb/sよりは小さくなり、内部ネット
ワーク2内にあるバッファメモリ量が同じとしても、デ
ータパケットの欠落を減らすことができる。
【0035】この場合、上限レートの設定の仕方として
は、(1)パス毎に一律のレートを設定する、(2)パ
ス毎に異なるレートを設定する、(3)ネットワークの
運用状況に応じて、例えば時間帯毎に各パスの上限レー
トを変化させる、などの形態が考えられるが、いずれを
採用してもよい。
【0036】以上のように、この第1の実施の形態によ
れば、外部ネットワーク3がデータ転送装置1を介して
内部ネットワーク2に接続され、内部ネットワーク2に
おいて、各データ転送装置間にパスが設定されて、デー
タ転送装置1b,1c,1mがそれぞれのパスの帯域を
制限するため、内部ネットワーク2内にあるバッファメ
モリ量が少なくても、バーストデータ等の大容量のデー
タパケットの欠落を減らすことができるという効果が得
られる。
【0037】[第2の実施の形態]前記の第1の実施形
態では、各データ転送装置1が送信するデータパケット
のパスに制限を加えて、可能な限りデータパケットの欠
落を減らすものであるが、この第2の実施の形態は、各
データ転送装置1から受信するパスの帯域の合計が、伝
送路5の最大レートを超えないように設定する構成にし
たものである。
【0038】前記第1の実施の形態における図5におい
て、m個の外部ネットワーク3a〜3mが、m個のデー
タ転送装置1a〜1mを介して内部ネットワーク2と接
続されているが、ここで、任意の2個のデータ転送装置
1a〜1m間を接続するパスを考え、データ転送装置1
i(1≦i≦m)からデータ転送装置1j(1≦j≦
m,j≠i)に向かうパスを4ijと定義し、その帯域
をWijとする。
【0039】ここで、ある1つのデータ転送装置1jに
注目した時、他の複数のデータ転送装置1iからj番目
のデータ転送装置1jに向かうパス4ijの帯域Wij
の合計が、j番目のデータ転送装置1jに向かう伝送路
5jの帯域以下になるように設定する。すなわち、 Wlj+W2j+W3j+…+Wij+…+Wmj≦
(伝送路5jの帯域) とする。
【0040】例えば、データ転送装置1の数を4個、す
なわち、m=4とし、伝送路5a〜5dの各最大レート
を600Mb/sとした場合、データ転送装置1aに向か
う通信用のパス4ba,4ca,4daの合計を600
Mb/sとする。前述の第1の実施の形態で説明したよう
に、これらのパス4ba,4ca,4daに何ら制約が
ないとすると、それぞれのパスは最大レートで600Mb
/sになり得るため、瞬間的には、内部ネットワーク2
において、データ転送装置1aに1800Mb/sものデ
ータ負荷がかかることになり、その際に伝送路5aの容
量を大きく越えてしまい、これが長時間に渡り継続する
と、内部ネットワーク2内にあるバッファメモリ容量が
少ない場合に、データパケットの欠落が生じてしまう。
【0041】そこで、転送先のデータ転送装置1aに向
かうパス4ba,4ca,4daの容量の合計が、伝送
路5aの容量以下になるように転送元のデータ転送装置
における該当パスの帯域を設定する。例えば、伝送路5
aの最大レートを600Mb/sであった場合、パス4b
a,4ca,4daの帯域をそれぞれ200Mb/s以下
に設定する。このようにすることにより、内部ネットワ
ーク2内にある程度のバッファメモリがあれば、データ
パケットの欠落を防ぐことができる。
【0042】この場合、各パスの帯域の設定の仕方とし
ては、第1の実施形態と同様に、(1)パス毎に一律の
レート200Mb/sを設定する、(2)パス毎に異なる
レートを設定する。例えば、100Mb/s、200Mb/
s、300Mb/sというように、伝送路5の最大レート
を600Mb/sを超えないように設定する、(3)ネッ
トワークの運用状況に応じて、例えば時間帯毎に各パス
のレートを変化させる、などの形態が考えられるが、い
ずれを採用してもよい。
【0043】以上のように、この第2の実施の形態によ
れば、外部ネットワーク3がデータ転送装置1を介して
内部ネットワーク2と接続され、内部ネットワーク2に
おいて、各データ転送装置1間にパス4が設定されて、
それぞれのパス4の帯域を、各パスの帯域の合計が内部
ネットワーク2からデータ転送装置1への伝送路5の帯
域以下に設定することで、内部ネットワーク2内にある
バッファメモリ量が少なくても、バーストデータ等の大
容量データパケットの欠落を防ぐことができるという効
果が得られる。
【0044】[第3の実施の形態]図6は、第3の実施
形態によるデータ転送装置の構成を示すブロック図であ
る。図6において、11は迂回判定部51と迂回先判定
部52を備えたパス振り分け手段である。ここで、迂回
判定部51は、外部ネットワーク3からのデータパケッ
トを、所定の方法により迂回させるか否かを判定するも
のであり、迂回先判定部52は、迂回判定部51が迂回
させると判定した場合にデータパケットの迂回先を決定
するものである。
【0045】また、図6において、14は内部ネットワ
ーク2から外部ネットワーク3へのデータ経路に備えら
れ、内部ネットワーク2からのデータパケットの宛先を
調べ、データ転送装置1jが収容する外部ネットワーク
3j宛のデータパケット以外の入力があった時には、内
部ネットワーク2へそのデータパケットを返送する機能
を持つ宛先判定手段である。その他の構成は、第1の実
施形態の図4と同様である。
【0046】次に動作について説明する。外部ネットワ
ーク3から入力されたデータパケットは、パス振り分け
手段11により、データパケットの宛先や品質クラス等
に応じて、異なったパス対応に振り分けられる。ここ
で、このパスの振り分け手段11の迂回判定部51は、
入力されたデータパケットを、所定の方法、例えばデー
タパケットのデータ量により、宛先のデータ転送装置1
に直接送信するか迂回させて送信するかを判定し、宛先
に直接送信すると判定した場合には、迂回先判定部52
は、データパケットを宛先のデータ転送装置1に直接送
信するパス対応に振り分け、パス対応待ち行列12に蓄
積する。レート制御付き多重手段13は、パス対応待ち
行列12の1つを選択し、選択されたパス対応待ち行列
12に蓄積されたデータパケットを、選択されたパスの
最大帯域を守るように多重化し、内部出線120を介し
て内部ネットワーク2に送信する。
【0047】また、外部ネットワーク3から入力された
データパケットに対して、迂回判定部51が迂回させて
送信すると判定した場合は、迂回先判定部52は、デー
タパケットを、例えば空いているパス対応に振り分け、
パス対応待ち行列12に蓄積する。この場合には、デー
タパケットの最終的な宛先とパスの宛先とを一致させな
い。
【0048】次に迂回させて内部ネットワーク2から送
信されたデータパケットの中継動作について説明する。
内部ネットワーク2から入力されたデータパケットは、
宛先判定手段14に導かれ、データパケットの宛先が調
べられる。データ転送装置1jが収容する外部ネットワ
ーク3j宛のデータパケット以外の入力があった時に
は、宛先判定手段14は、データパケットを再び内部ネ
ットワーク2へ返送するため、そのデータパケットをパ
ス振り分け手段11の迂回判定部51に出力する。
【0049】迂回判定部51は、宛先判定手段14から
のデータパケットを、所定の方法、例えばデータパケッ
トのデータ量により、宛先のデータ転送装置1に直接送
信するか、迂回させて送信するかを判定して、宛先に直
接送信すると判定した場合には、迂回先判定部52はデ
ータパケットを宛先のデータ転送装置1に直接送信する
パス対応に振り分ける。また、迂回判定部51が迂回さ
せて送信すると判定した場合には、迂回先判定部52は
データパケットを、例えば空いているパス対応に振り分
ける。このように、宛先判定手段14からパス振り分け
手段11に入力されたデータパケットは、レート制御付
き多重手段13により再び内部ネットワーク2に送信さ
れ、内部ネットワーク2を何回か経由して、最終の宛先
のデータ転送装置1まで到達する。
【0050】図7はデータ転送装置1による迂回のパス
例を示す図である。本来であれば、m個のデータ転送装
置1a〜1m間において、任意の2個のデータ転送装置
間に双方向のパスが設定されることがあるが、図7では
説明の簡略化のために、データ転送装置1aからデータ
転送装置1mに向かうパス4am、データ転送装置1m
からデータ転送装置1cに向かうパス4mc、データ転
送装置1aからデータ転送装置1cに向かうパス4ac
のみを示している。
【0051】図7において、外部ネットワーク3aから
瞬間的に1つのパス宛に多くのデータパケットが集団で
到着した時には、データ転送装置1aにおいて、特定パ
ス宛へのデータパケットが溜まってしまう。例えば、外
部ネットワーク3c宛に瞬間的に多くのデータパケット
が到着した場合、パス4acに多くのデータパケットが
集中する。このため、データ転送装置1aは、例えば、
到着したデータパケットを空いているパス4amに送出
する。
【0052】一方、内部ネットワーク2を通って、パス
4am上のデータパケットは、データ転送装置1mに到
着すると、ここで中継動作が行われる。すなわち、内部
ネットワーク2から入力されたデータパケットは、デー
タ転送装置1mの宛先判定手段14により、データパケ
ットの宛先が調べられ、データ転送装置1mが収容する
外部ネットワーク3m宛のデータパケット以外の入力と
判断されて、データ転送装置1mのパス振り分け手段1
1に入力される。
【0053】データ転送装置1mのパス振り分け手段1
1における迂回判定部51は、データ転送装置1mのデ
ータパケットを迂回させるか否かを判定し、迂回先判定
部52は迂回判定部51の判定結果に基づき、そのデー
タパケットをパス対応に振り分ける。この時、データパ
ケットを迂回させない時は、データパケットはパス4m
cを使用して再び内部ネットワーク2へ送信される。ま
た、迂回させる必要がある場合には、データパケットは
パス4mc以外の他のパスを使用して内部ネットワーク
2へ送信される。
【0054】以上のように、この第3の実施の形態によ
れば、データ転送装置1が、外部ネットワーク3から到
着したデータパケットを内部ネットワーク2に送信する
時に、必ずしも宛先に直接向かうパスを選択せずに迂回
させ、迂回先のデータ転送装置は、内部ネットワーク2
から到着したデータパケットの宛先を確かめ、接続され
た外部ネットワーク3が宛先でない場合には、再び内部
ネットワーク2にデータパケットを送信するため、デー
タパケットの送信経路が複数個存在し、分散した経路が
確保できる。このため、内部ネットワーク2の使用効率
を上げることができるという効果が得られる。
【0055】また、データ転送装置1において、バース
トデータ等の大容量データパケットが溜まりすぎてパス
対応待ち行列12が溢れて、データパケットが欠落する
のを減らすことができるという効果が得られる。
【0056】[第4の実施の形態]この第4の実施の形
態におけるデータ転送装置1の構成は、図6に示したも
のと同一である。この第4の実施の形態は、パス振り分
け手段11における迂回判定部51が、パケットデータ
の内容を参照し、その内容により迂回をするか否かを判
定するものである。
【0057】図8は、データパケットの種別に応じて迂
回判定を行う手順を示すフローチャートである。図8は
通信プロトコルの種別により迂回判定を行うものであ
る。一般にコンピュータ通信においては、信頼性の求め
られる通信には、TCP(Transport Control Protoco
l)と呼ばれる通信プロトコルが広く使用されている。し
かし、TCPにおいては、パケットの順序逆転がある
と、受信側において再送制御が誤って動作し、スループ
ットの大幅な低下がみられることが知られている。一
方、UDP(User Datagram Protocol)は信頼性の求め
られない通信に用いられることが多いが、順序逆転が致
命的になるとは限らない。そのため迂回に適するのはU
DPプロトコルである。
【0058】図8のステップSTllにおいて、データ
パケットを入力すると、ステップST12において、迂
回判定部51はデータパケットの通信プロトコルの種別
を参照し、もしUDPであった場合は、ステップST1
3において、積極的に迂回処理を行い、ステップST1
4において、宛先となるパス4以外にデータパケットを
出力させる。もしステップST12でUDPでなかった
場合は、迂回をさせずに、ステップST15において、
宛先となるパス4にデータパケットを出力させる。
【0059】以上のように、この第4の実施の形態によ
れば、データ転送装置1において、外部ネットワーク3
から到着したデータパケットを内部ネットワーク2に送
信する時、データパケットの通信プロトコルやATM通
信方式におけるチャネルの識別子を参照し、特定のデー
タパケットのみに対して、必ずしも宛先となるパスを選
択せずに迂回させ、また迂回先の各データ転送装置1に
おいて、宛先判定部14により内部ネットワーク2から
到着したデータパケットの宛先を確かめ、接続された外
部ネットワーク3が宛先でない場合には、再び、内部ネ
ットワーク2にデータパケットを送信するため、迂回に
適したデータパケットのみ対して、データパケットの送
信経路が複数個存在し、分散した経路が確保できるよう
になり、内部ネットワーク2の使用効率を上げることが
できるという効果が得られる。
【0060】また、データ転送装置1において、バース
トデータ等の大容量のデータパケットが溜まりすぎて、
パス対応待ち行列12が溢れてデータパケットが欠落す
るのを減らすことができるという効果が得られる。さら
に、迂回に適さないデータパケットは迂回されないた
め、スループットの大幅な低下を生じさせないという効
果が得られる。
【0061】なお、この第4の実施形態においては、通
信プロトコルやチャネルの識別子によって迂回させるか
否かを判定しているが、迂回判定部が、送信したデータ
パケットを迂回させたか否かを記憶し、その後に送信す
るデータパケットについて、迂回させるか否かを所定の
順序で繰り返して決定するように構成してもよい。
【0062】このように構成することにより、データパ
ケットの送信経路が複数個存在し、分散した経路が確保
できるので、内部ネットワークの使用効率が上がるだけ
でなく、データ転送装置において、データパケットが溜
まりすぎてバッファメモリが溢れて、データパケットが
欠落するのを減らすことができると共に、全てのデータ
パケットを迂回させる時に問題となる内部ネットワーク
での混雑が緩和されるという効果を得ることができる。
【0063】また、迂回判定部が、送信するデータパケ
ットについて、ランダム関数が示す値により、迂回させ
るか否かを判定することにより、データパケットの送信
経路が複数個存存し、分散した経路が確保できるので、
内部ネットワークの使用効率が上がるだけでなく、デー
タ転送装置において、データパケットが溜まりすぎてバ
ッファメモリが溢れて、データパケットが欠落するのを
減らすことができると共に、全てのデータパケットを迂
回させる時に問題となる内部ネットワークでの混雑が緩
和されるという効果を得ることができる。
【0064】[第5の実施の形態]図9は、第5の実施
の形態におけるデータ転送装置1の構成を示すブロック
図である。図9において、15は、自局のパス対応待ち
行列12の中に蓄積されたデータパケットのデータ量、
例えばデータパケットの個数、又はデータパケットのデ
ータ長の総和の情報を、逐次、他局(他のデータ転送装
置)に送出する自局待ち行列情報送出手段である。16
は、他局のパス対応待ち行列12の中に蓄積されたデー
タパケットのデータ量、例えばデータパケットの個数、
又はデータパケットのデータ量の総和の情報を、逐次、
他局から受信して抽出する他局待ち行列情報抽出手段で
あり、その他の構成は、第3の実施形態の図6に示すも
のと同一である。
【0065】次に動作について説明する。自局待ち行列
情報送出手段15は、自局のパス対応待ち行列12a,
12b,12,12dの中に蓄積されたデータパケット
の個数又はデータパケットのデータ長の総和を監視し、
この監視結果の情報をレート制御付き多重手段13に入
力し、自局待ち行列情報のパケットとして定期的に又は
所定の手順に従い他局のデータ転送装置1に向かって送
信する。また、他局待ち行列情報抽出手段16は、他局
のパス対応待ち行列12a,12b,12c,12dの
中に蓄積されたデータパケットの個数、又はデータパケ
ットのデータ長の総和から成る他局待ち行列情報のパケ
ットを定期的に他局から受信し抽出して、迂回先判定部
52に通知する。
【0066】図10は迂回先判定部52が迂回先を判定
する際に使用する管理表100を示す図であり、縦方向
に発局となるデータ転送装置1の番号が設定され、横方
向に宛先となるデータ転送装置1の番号が設定され、各
桝目には、発局となる各データ転送装置1毎に、宛先と
なるデータ転送装置へ送信予定のデータパケットの個
数、又はデータパケットのデータ長の総和が登録(格
納)されている。
【0067】迂回先判定部52は、自局のパス対応待ち
行列12の蓄積状況と、他局待ち行列情報抽出手段16
から通知された他局のパス対応待ち行列12の蓄積状況
により、この管理表100を作成する。この管理表10
0により、迂回先判定部52は、どの経路を選択すれ
ば、最短の経路で迂回ができるかを判定する。
【0068】外部ネットワーク3からデータパケットが
到着し、迂回判定部51が迂回させると判断した時に、
迂回先判定部52は、この管理表100により、他のデ
ータ転送装置1における各々のパス対応待ち行列12の
中に蓄積されたデータパケットの個数、又はデータパケ
ットのデータ長の総和を参照し、最短で迂回できる経路
を判定して、到着したデータパケットに対する出力パス
4、すなわちパス対応待ち行列12を選択する。
【0069】この場合、どの経路を選択すれば良いかに
ついては、種々の方法が考えられるが、一般的には、自
局内の蓄積量と中継すべきデータ転送装置1内の蓄積量
とを加算した値が最も少ないものが、最短の経路を与え
ると考えられる。
【0070】以上のように、この第5の実施形態によれ
ば、データパケットが到着したデータ転送装置だけでな
く、中継を行うデータ転送装置におけるパス対応待ち行
列12のデータ蓄積量までを知り得るので、迂回判定さ
れたデータパケットが、最も蓄積量の少ないパス対応待
ち行列12に振り分けられる。そのため、内部ネットワ
ーク2に接続された全てのデータ転送装置において、デ
ータパケット蓄積量の偏りを少なくするために、バース
トデータ等の大容量のデータパケット溢れを少なくさせ
ることができるという効果が得られる。
【0071】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、外部
ネットワークからのデータパケットを受信し、その受信
したデータパケットを転送先のデータ転送装置とを結ぶ
パス対応に振り分けた後、振り分けられたデータパケッ
トをパス対応の待ち行列に蓄積し、蓄積されたデータパ
ケットを当該待ち行列に対応するパスに予め設定された
最大帯域の範囲内で多重化し、前記内部ネットワークに
送信するようにしたため、内部ネットワーク内にあるバ
ッファメモリ量が少なくても、データパケットの欠落を
減らすことができ、かつ内部ネットワークの通信チャネ
ルであるパスの帯域を有効に活用することができるとい
う効果がある。
【0072】また、複数の転送元データ転送装置から1
つの転送先データ転送装置への各パスの帯域の合計が、
転送先データ転送装置への伝送路の帯域以下になるよう
に転送元データ転送装置におけるパスの最大帯域を設定
することにより、内部ネットワーク内にあるバッファメ
モリ量が少なくても、データパケットの欠落を防ぐこと
ができるという効果がある。
【0073】また、内部ネットワークまたは外部ネット
ワークから受けたデータパケットが迂回対象のデータパ
ケットであるか否かを判定し、迂回対象のデータパケッ
トであれば、この迂回対象のデータパケットを迂回先の
パス対応に振り分けて送信することにより、データの送
信経路として複数個の分散した経路を確保できるように
なり、内部ネットワークの使用効率が上がると共に、デ
ータ転送装置において、データパケットが溜まりすぎて
バッファメモリが溢れて、データパケットが欠落するの
を減らすことができるという効果がある。
【0074】また、迂回判定部が、送信するデータパケ
ットについて、通信プロトコルの種別に基づき、迂回さ
せるか否かを判定することにより、迂回に適したデータ
パケットのみに対して、データパケットの送信経路が複
数個存在し、分散した経路が確保できるので、内部ネッ
トワークの使用効率が上がるだけでなく、データ転送装
置において、データパケットが溜まりすぎてバッファメ
モリが溢れて、データパケットが欠落するのを減らすこ
とができると共に、迂回に適した通信プロトコルのデー
タパケットのみを迂回させることにより、スループット
の大幅な低下を生じさせないという効果がある。
【0075】また、各パス対応待ち行列におけるデータ
パケットの蓄積状態を監視し、その監視結果を他のデー
タ転送装置との間で送受し合い、自装置内のデータパケ
ットの蓄積状態と、他のデータ転送装置内におけるデー
タパケットの蓄積状態とに基づき、迂回先のパス対応の
振り分けを行うことにより、データパケットが到着した
データ転送装置だけでなく、中継を行うデータ転送装置
におけるパス待ち行列のデータパケット蓄積量までを知
り得るので、内部ネットワークに接続された全てのデー
タ転送装置において、データパケットの蓄積量の偏りを
少なくし、データパケットの溢れを少なくさせることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態から第5の実施形態
におけるシステム構成を示す図である。
【図2】この発明の第1の実施形態から第5の実施形態
における伝送路とパスの関係を示す図である。
【図3】この発明の第1の実施形態から第5の実施形態
におけるデータパケットの構成を示す図である。
【図4】この発明の第1の実施形態におけるデータ転送
装置の構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の第2の実施形態におけるパスの設定
例を示す図である。
【図6】この発明の第3の実施形態におけるデータ転送
装置の構成を示すブロック図である。
【図7】この発明の第3の実施形態における迂回のパス
例を示す図である。
【図8】この発明の第4の実施形態においてデータパケ
ットの種別に応じて迂回判定を行う手順を示すフローチ
ャートである。
【図9】この発明の第5の実施形態におけるデータ転送
装置の構成を示すブロック図である。
【図10】この発明の第5の実施形態において迂回先判
定部が迂回先を判定する際に使用する管理表を示す図で
ある。
【図11】従来のネットワーク構成を示す図である。
【符号の説明】
1…データ転送装置、2…内部ネットワーク、3…外部
ネットワーク、4…パス、5…伝送路、11…パス振り
分け手段、12…パス対応待ち行列、13…レート制御
付き多重手段、14…宛先判定手段、15…自局待ち行
列情報送出手段、16…他局待ち行列情報抽出手段、5
1…迂回判定部、52…迂回先判定部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田部 悟士 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5B089 GA21 GA26 GB01 HA01 HA20 JB05 JB06 KA04 KA05 KC01 KF01 KG04 KG08 KG09 5K030 GA03 HB14 HB21 HC01 HD06 JA01 JA05 JL07 KA03 LB08 LB13 LC06 LC09 LE06 MA04 MA13 MB15 MB16 5K033 AA01 CB08 CC01 DA06 DB01 DB13 DB17 DB18

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の外部ネットワークとこの複数の外
    部ネットワークからのデータパケットをスイッチングさ
    せる内部ネットワーク間に接続され、前記複数の外部ネ
    ットワーク対応に備えられたデータ転送装置において、 前記外部ネットワークからのデータパケットを、転送先
    のデータ転送装置とを結ぶ通信チャネルであるパス対応
    に振り分けるパス振り分け手段と、 このパス振り分け手段によりパス対応に振り分けられた
    データパケットを、パス対応に蓄積するパス対応待ち行
    列と、 このパス対応待ち行列の1つを選択し、選択されたパス
    対応待ち行列に蓄積されているデータパケットを、当該
    待ち行列に対応するパスに予め設定された最大帯域の範
    囲内で多重化し、前記内部ネットワークに送信するレー
    ト制御付き多重手段とを備えたことを特徴とするデータ
    転送装置。
  2. 【請求項2】 複数の転送元データ転送装置から1つの
    転送先データ転送装置への各パスの帯域の合計が、転送
    先データ転送装置への伝送路の帯域以下になるように転
    送元データ転送装置におけるパスの最大帯域を設定する
    手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のデータ転
    送装置。
  3. 【請求項3】 内部ネットワークから受けたデータパケ
    ットの宛先に基づき自装置が収容しない外部ネットワー
    ク宛の迂回対象のデータパケットであるか否かを判定す
    る宛先判定手段をさらに備え、 前記パス振り分け手段が、 外部ネットワークからのデータパケットまたは前記宛先
    判定手段によって判定された迂回対象のデータパケット
    を受け、当該データパケットを宛先に直接送信せずに迂
    回させるか否かを判定する迂回判定部と、 この迂回判定部が迂回すると判定したデータパケットを
    迂回先のパス対応に振り分ける迂回先判定部とを備える
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ転送装置。
  4. 【請求項4】 前記迂回判定部は、送信するデータパケ
    ットについて、通信プロトコルの種別に基づき迂回させ
    るか否かを判定することを特徴とする請求項3記載のデ
    ータ転送装置。
  5. 【請求項5】 各パス対応待ち行列におけるデータパケ
    ットの蓄積状態を監視し、他のデータ転送装置に通知す
    る自局待ち行列情報送出手段と、 他のデータ転送装置からの各パス対応待ち行列における
    データパケットの蓄積状態を受信する他局待ち行列情報
    抽出手段とを備え、 前記迂回先判定部が、前記自局待ち行列情報送出手段が
    監視した各パス対応待ち行列におけるデータパケットの
    蓄積状態と、前記他局待ち行列情報抽出手段が抽出した
    他のデータ転送装置の各パス対応待ち行列におけるデー
    タパケットの蓄積状態とに基づき、迂回先のパス対応の
    振り分けを行うことを特徴とする請求項3記載のデータ
    転送装置。
  6. 【請求項6】 複数の外部ネットワークとこの複数の外
    部ネットワークからのデータパケットをスイッチングさ
    せる内部ネットワーク間に接続され、前記複数の外部ネ
    ットワーク対応に備えられたデータ転送装置におけるデ
    ータ通信方法であって、 前記外部ネットワークからのデータパケットを受信し、
    その受信したデータパケットを転送先のデータ転送装置
    とを結ぶパス対応に振り分けた後、振り分けられたデー
    タパケットをパス対応の待ち行列に蓄積し、蓄積された
    データパケットを当該待ち行列に対応するパスに予め設
    定された最大帯域の範囲内で多重化し、前記内部ネット
    ワークに送信することを特徴とするデータ通信方法。
  7. 【請求項7】 複数の転送元データ転送装置から1つの
    転送先データ転送装置への各パスの帯域の合計が、転送
    先データ転送装置への伝送路の帯域以下になるように転
    送元データ転送装置におけるパスの最大帯域を設定する
    ことを特徴とする請求項6記載のデータ通信方法。
  8. 【請求項8】 内部ネットワークまたは外部ネットワー
    クから受けたデータパケットが迂回対象のデータパケッ
    トであるか否かを判定し、迂回対象のデータパケットで
    あれば、この迂回対象のデータパケットを迂回先のパス
    対応に振り分けて送信することを特徴とする請求項6記
    載のデータ通信方法。
  9. 【請求項9】 通信プロトコルの種別に基づき迂回対象
    のデータパケットであるか否かを判定することを特徴と
    する請求項8記載のデータ通信方法。
  10. 【請求項10】 各パス対応待ち行列におけるデータパ
    ケットの蓄積状態を監視し、その監視結果を他のデータ
    転送装置との間で送受し合い、自装置内のデータパケッ
    トの蓄積状態と、他のデータ転送装置内におけるデータ
    パケットの蓄積状態とに基づき、迂回先のパス対応の振
    り分けを行うことを特徴とする請求項8記載のデータ通
    信方法。
  11. 【請求項11】 複数の外部ネットワーク対応に備えら
    れたデータ転送装置を備え、外部ネットワークからのデ
    ータパケットをスイッチングさせるネットワークにおい
    て、 前記データ転送装置が、 前記外部ネットワークからのデータパケットを、転送先
    のデータ転送装置とを結ぶ通信チャネルであるパス対応
    に振り分けるパス振り分け手段と、 このパス振り分け手段によりパス対応に振り分けられた
    データパケットを、パス対応に蓄積するパス対応待ち行
    列と、 このパス対応待ち行列の1つを選択し、選択されたパス
    対応待ち行列に蓄積されているデータパケットを、当該
    待ち行列に対応するパスに予め設定された最大帯域の範
    囲内で多重化し、前記内部ネットワークに送信するレー
    ト制御付き多重手段とを備えたことを特徴とするネット
    ワーク。
  12. 【請求項12】 前記データ転送装置が、複数の転送元
    データ転送装置から1つの転送先データ転送装置への各
    パスの帯域の合計が転送先データ転送装置への伝送路の
    帯域以下になるように転送元データ転送装置におけるパ
    スの最大帯域を設定する手段をさらに備えたことを特徴
    とする請求項11記載のネットワーク。
  13. 【請求項13】 前記データ転送装置が、前記ネットワ
    ーク内から受けたデータパケットの宛先に基づき自装置
    が収容しない外部ネットワーク宛の迂回対象のデータパ
    ケットであるか否かを判定する宛先判定手段をさらに備
    え、 前記パス振り分け手段が、 外部ネットワークからのデータパケットまたは前記宛先
    判定手段によって判定された迂回対象のデータパケット
    を受け、当該データパケットを宛先に直接送信せずに迂
    回させるか否かを判定する迂回判定部と、 この迂回判定部が迂回すると判定したデータパケットを
    迂回先のパス対応に振り分ける迂回先判定部とを備える
    ことを特徴とする請求項11記載のネットワーク。
  14. 【請求項14】 前記迂回判定部は、送信するデータパ
    ケットについて、通信プロトコルの種別に基づき迂回さ
    せるか否かを判定することを特徴とする請求項13記載
    のネットワーク。
  15. 【請求項15】 前記データ転送装置が、 各パス対応待ち行列におけるデータパケットの蓄積状態
    を監視し、他のデータ転送装置に通知する自局待ち行列
    情報送出手段と、 他のデータ転送装置からの各パス対応待ち行列における
    データパケットの蓄積状態を受信する他局待ち行列情報
    抽出手段とを備え、 前記迂回先判定部が、前記自局待ち行列情報送出手段が
    監視した各パス対応待ち行列におけるデータパケットの
    蓄積状態と、前記他局待ち行列情報抽出手段が抽出した
    他のデータ転送装置の各パス対応待ち行列におけるデー
    タパケットの蓄積状態とに基づき、迂回先のパス対応の
    振り分けを行うことを特徴とする請求項13記載のネッ
    トワーク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013211633A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Brother Ind Ltd 通信装置、暗号化通信システム、暗号化通信プログラム、および暗号化通信方法

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