JP2001060141A - 座標入力装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ - Google Patents

座標入力装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ

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JP2001060141A
JP2001060141A JP11235414A JP23541499A JP2001060141A JP 2001060141 A JP2001060141 A JP 2001060141A JP 11235414 A JP11235414 A JP 11235414A JP 23541499 A JP23541499 A JP 23541499A JP 2001060141 A JP2001060141 A JP 2001060141A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3次元座標を効率的にかつ容易に入力するこ
とができる座標入力装置及びその制御方法、コンピュー
タ可読メモリを提供する。 【解決手段】 発光素子6と複数のスイッチ2を有し、
3次元的位置を指示する指示具1と、発光素子6から照
射される光を受光し、該発光素子の存在する3次元的位
置を計測するX1ラインセンサ9、X2ラインセンサ1
0、Yセンサ11と、発光素子6から照射される光を受
光するTセンサ12とを備える。そして、CPU18
は、Tセンサ12からの出力信号を2値化した2値化信
号と、X1ラインセンサ9、X2ラインセンサ10、Y
センサ11で計測される計測値に基づいて、指示具1が
位置する3次元座標を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元座標を入力
する座標入力装置及びその制御方法、コンピュータ可読
メモリに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、3次元CAD、3次元レイアウト
ツール、3次元動作ゲーム、3次元運動測定装置などの
ような3次元座標を扱うシステムあるいはアプリケーシ
ョンソフトにおける座標入力装置、操作装置の分野およ
び、各種ヒューマンインタフェースとして使用者の動
作、合図等を入力情報として取り込む用途のあるマルチ
メディア装置、アミューズメント装置、教育装置として
は、 1)多関節メカによって支持されるセンサを用いて、そ
のセンサと座標入力対象物との機械的接触あるいは機械
的変形により、その座標入力対象物の3次元位置を検知
するもの。
【0003】2)ジョイスティックなどのように2次元
的入力作業の組み合わせによって、3次元座標の入力が
成り立つもの。
【0004】3)可視光または赤外線に感度のある複数
のビデオカメラによって得られるステレオ画像を計算処
理して3次元座標を算出するもの等があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の座標入力装置において、1)の方法では、メカニズ
ムが大掛かりとなり広範な用途に対応できるものではな
かった。2)の方法では、使用者にとって3次元座標の
入力が直感的でない、リアルタイム性がない、連続性が
ない等の問題点があった。また、3)の方法では、演算
量が多く、コンピュータ側のCPUへの負担が大きいた
め、リアルタイム性がない、他の処理が遅れるなどの問
題点があった。
【0006】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、3次元座標を効率的にかつ容易に入力するこ
とができる座標入力装置及びその制御方法、コンピュー
タ可読メモリを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による座標入力装置は以下の構成を備える。
即ち、また、好ましくは、3次元座標を入力する座標入
力装置であって、発光素子を有し、3次元的位置を指示
する指示手段と、前記発光素子から照射される光を受光
し、該発光素子の存在する3次元的位置を計測する複数
のラインセンサと、前記発光素子から照射される光を受
光する受光素子と、前記受光素子からの出力信号を2値
化する2値化手段と、前記2値化手段から出力される2
値化信号と前記複数のラインセンサで計測される計測値
に基づいて、前記指示手段が位置する3次元座標を算出
する算出手段とを備える。
【0008】また、好ましくは、前記2値化手段は、前
記出力信号を2値化するためのしきい値信号を生成する
生成手段を備え、前記生成手段で生成されるしきい値信
号のしきい値レベルは、第1信号、第2信号、第3信号
の和から生成される。
【0009】また、好ましくは、前記第1信号は、前記
受光素子からの出力信号をローパスフィルタ、遅延回
路、減衰回路を通過させることにより生成される。
【0010】また、好ましくは、前記第2信号は、直流
電圧に基づいて生成される一定信号である。
【0011】また、好ましくは、前記第3信号は、前記
2値化手段から出力される2値化信号をNOT回路、減
衰回路を通過させることにより生成される。
【0012】また、好ましくは、前記複数のラインセン
サは、第1方向に配置されたラインセンサと、前記第1
方向とは垂直な方向である第2方向に配置されたライン
センサで構成され、前記第1方向あるいは前記第2方向
の少なくとも一方は複数のラインセンサで構成される。
【0013】また、好ましくは、前記発光素子は、所定
周波数で発光し、前記複数のラインセンサそれぞれは、
電子シャッター機能を有し、前記電子シャッター機能
は、前記発光素子による発光の周期、あるいはその整数
倍の周期に位相同期してオンオフする。
【0014】また、好ましくは、前記算出手段は、前記
複数のラインセンサで計測された複数の2次元的情報と
その差分に基づいて、前記指示手段の該複数のラインセ
ンサに対する相対的3次元座標を算出する。
【0015】また、好ましくは、前記複数のラインセン
サは、リング型CCDであり、前記リング型CCDは、
複数のセルで構成された循環型電荷転送経路を備え、前
記循環型電荷転送経路は、ライン状に並ぶ任意の光電変
換手段から同時に電荷が転送され、前記電子シャッター
機能のオンオフに同期した周期で前記循環型電荷転送経
路に該電荷を循環させ、該電荷が一循環するごとに同一
の光電変換手段から電荷が追加蓄積される。
【0016】また、好ましくは、前記複数のラインセン
サは、前記循環型電荷転送経路の途中のセルに信号読出
部が接続され、当該セルを通過する電荷に比例した電圧
を前記信号読出部から外部に出力する。
【0017】また、好ましくは、前記電子シャッター機
能は、前記発光素子が発光するときとしないときにそれ
ぞれ一回ずつオンし、それぞれのタイミングで蓄積され
た電荷を前記循環型電荷転送経路上の互いに隣接するセ
ルに転送する。
【0018】また、好ましくは、前記信号読出部は、互
いに隣接する2つのセルの電荷の差分に比例した電圧を
読み出す。
【0019】また、好ましくは、前記複数のラインセン
サは、前記電子シャッター機能をオンオフさせて電荷の
追加蓄積を行いつつ電荷を循環させる場合の制御と、前
記電子シャッター機能をオフに固定して、前記電荷の追
加蓄積を停止した状態で電荷を循環させる場合の制御が
外部より実行される。
【0020】また、好ましくは、前記複数のラインセン
サは、前記発光素子から照射される光の受光量に応じ
て、前記電荷の追加蓄積回数が制御される。
【0021】また、好ましくは、前記発光素子は、前記
所定周波数より大きいキャリヤ周波数によって変調され
る複数の異なる変調信号のいずれかに基づいて発光し、
該複数の異なる変調信号の選択を行う複数のスイッチを
有する。
【0022】上記の目的を達成するための本発明による
座標入力装置の制御方法は以下の構成を備える。即ち、
3次元座標を入力する座標入力装置の制御方法であっ
て、発光素子と複数のスイッチを有する指示具から照射
される光を複数のラインセンサで受光し、前記発光素子
の存在する3次元的位置を計測する計測工程と、前記発
光素子から照射される光を受光する受光素子で受光する
受光工程と、前記受光素子からの出力信号を2値化する
2値化工程と、前記2値化工程から出力される2値化信
号と前記複数のラインセンサで計測される計測値に基づ
いて、前記指示工程が位置する3次元座標を算出する算
出工程とを備える。
【0023】上記の目的を達成するための本発明による
コンピュータ可読メモリは以下の構成を備える。即ち、
3次元座標を入力する座標入力装置の制御のプログラム
コードが格納されたコンピュータ可読メモリであって、
発光素子と複数のスイッチを有する指示具から照射され
る光を複数のラインセンサで受光し、前記発光素子の存
在する3次元的位置を計測する計測工程のプログラムコ
ードと、前記発光素子から照射される光を受光する受光
素子で受光する受光工程のプログラムコードと、前記受
光素子からの出力信号を2値化する2値化工程のプログ
ラムコードと、前記2値化工程から出力される2値化信
号と前記複数のラインセンサで計測される計測値に基づ
いて、前記指示工程が位置する3次元座標を算出する算
出工程のプログラムコードとを備える。
【0024】
【発明の実施の形態】[本発明の構成]本発明は、主と
して以下の要素にて構成される すなわち、赤外線を放射する指示具、指示具から照射さ
れる赤外線の入射角を検知し複数のデータ列を生成する
受光ユニット、受光ユニットにて生成される複数のデー
タ列から指示具の存在する3次元位置を演算処理によっ
て算出し、これをデータとしてホストコンピュータに送
る機能と、かつ受光ユニット上のセンサを制御する制御
部からなる本体部から構成される。
【0025】本発明において、使用者は、指示具を適切
な方向に向けることにより、指示具から放射される赤外
線を、受光センサーが具わる受光ユニットの所定の位置
に照射することができる。
【0026】指示具は、赤外線を放射する発光素子と、
使用者が切替ないし押し込みが可能な複数のスイッチと
を備える。指示具は、赤外線を数キロヘルツ程度の周波
数で点滅させ、かつ点滅の点灯部分において複数のスイ
ッチ情報を赤外線に載せて送信するための何らかの変調
手段を有する。
【0027】受光ユニットの受光部は、複数のセンサに
よって構成される。最も簡単な典型的な場合のその構成
は、X軸方向のラインセンサ2個(X1ラインセンサ、
X2ラインセンサ)、Y軸方向のラインセンサ1個(Y
ラインセンサ)、単画素の受光センサ1個(Tセンサ)
である。
【0028】X1、X2ラインセンサは、指示具の発光
点からの入射角度のX軸成分を示すデータ列を夫々検出
する。Yラインセンサは、指示具の発光点からの入射角
度のY軸成分を示すデータ列を検出する。Tセンサは、
変調信号の受信など、時間軸情報を検知するための信号
波形を生成する。
【0029】また、X1ラインセンサとX2ラインセン
サは、X軸方向に所定の距離Lだけ隔てて配置され、所
謂、三角測量の考え方に基づいて取り扱われる。
【0030】本体部は、X1ラインセンサ、X2ライン
センサから得られるデータ列から3次元座標を計算する
第一信号処理機能、Tセンサから得られる信号波形をも
とに、指示具上のスイッチ情報を検知し、かつ赤外線点
滅のタイミングを検知する第二信号処理機能、受光ユニ
ットの動作を制御する制御機能、更に、第一、第二信号
処理機能によって得られた情報を、リアルタイムでホス
トコンピュータに送信する通信機能を備える。
【0031】また、Tセンサからの信号を2値化する際
に、所定の時定数をもってしきい値を適応的に変化さ
せ、かつ、しきい値の下限値を所定値にする。これによ
り、Tセンサに照射される赤外線に対し、広いダイナミ
ックレンジで、かつ外乱ノイズに強い形で時間軸信号の
抽出を可能とする。その結果、外乱ノイズが多い環境
や、指示具の扱いがラフな状況であっても、安定した3
次元入力が可能となる。
【0032】本発明においては、その主たる特徴とし
て、ラインセンサとしてリング型CCDを用いる(これ
についての詳細は後述)。このリング型CCDは、外部
より制御される電子シャッター機能を有する。本発明に
おいては、指示具に備わる発光素子において所定の周波
数にて点滅する赤外光を発光させ、これに電子シャッタ
ー機能を同期させることにより、外乱光の抑圧(外乱光
による影響の排除)を行なっている。また、このリング
型CCDは、循環型電荷転送経路を有し、光電変換部
(後述)で発生した電荷は、循環型電荷転送経路に転送
され、さらにこれを循環するごとに、新たに電荷を逐次
追加蓄積する機能を有する。また、逐次追加蓄積しつつ
循環する状態と、逐次追加蓄積せずに循環のみ行なうと
いう状態を外部制御で切り替えることができる、本発明
では、指示具から照射される光量に応じて、この切り替
え制御を適応的に行なうことにより、例えば、レベルの
小さい光を受光する場合は多数回蓄積し、また、例え
ば、レベルの大きい光を受光するときは少数回蓄積する
という制御を行う。これにより、広い受光ダイナミック
レンジを持たせることができる。
【0033】本発明のもう一つの特徴は、Tセンサを備
えることである。Tセンサは、上述した通り、単画素の
受光センサである。リング型CCDは、指示具から発せ
られる赤外線の位置情報(正確には入射方向の情報)を
検知するものであるが、これに対し、Tセンサは、指示
具から発せられる赤外線の時間軸情報を検知するもので
ある。ここで、時間軸情報とは、点滅のタイミングとし
ての時間軸情報と、それに変調により載せられる信号そ
のものである、また、これは指示具上のスイッチの判別
情報である。
【0034】ここで、点滅信号のうち、結果的にTセン
サで補らえるべき信号は、全て点滅より十分高い周波数
(実際には数キロヘルツ)で変調されている。また、ス
イッチ情報は、この変調方法を変化させることにより、
付帯信号として伝送している。Tセンサは、このような
用途に用いるのでキャリヤ周波数に十分応答できる周波
数特性を持っている必要がある。
【0035】また、Tセンサによって生成される信号
は、キャリア周波数と同一周波数のバンドパスフィルタ
を通した後、整流することにより外乱光によるノイズの
少ない信号として抽出することができる。
【0036】本発明においては、このTセンサで得られ
る点滅のタイミング信号をもとに、リング型CCDを制
御することにより、リング型CCDの電子シャッターを
点滅信号に同期させている。
【0037】以下、図面を参照して本発明の好適な実施
形態を詳細に説明する。 [実施形態1]図1は実施形態1の3次元座標入力装置
の外観を示す図である。
【0038】実施形態1においては、ホストコンピュー
タ20の表示装置22の下に3次元入力用の受光ユニッ
ト8が設置されている。使用者は、赤外線発光素子6を
備える指示具1を受光ユニット8の方向に向けることに
より、受光ユニット8に赤外線を照射する。これによ
り、ワイヤレスリモコン等の指示具1の位置(センサ中
央部に対する相対的3次元位置)をホストコンピュータ
20に入力することができる。また、この入力動作はリ
アルタイムで行うことができる。
【0039】次に、受光ユニット8の構成について、図
2を用いて説明する。
【0040】図2は実施形態1の受光ユニットの構成を
示す図である。
【0041】図2に示すように、受光ユニット8は、X
軸方向に2個のラインセンサ(X1センサ9、X2セン
サ10)を構成し、各X1センサ9、X2センサ10の
前には、それぞれ円筒レンズ23、24が配置されてい
る。また、Y軸方向に1個のラインセンサ(Yセンサ1
1)を構成し、Yセンサ11の前には円筒レンズ25が
配置されている。更に、単画素のTセンサ12を構成し
ている。
【0042】次に、指示具1と受光ユニット8との位置
関係について、図3を用いて説明する。
【0043】図3は実施形態1の指示具と受光ユニット
の位置関係を示す図である。
【0044】尚、図3では、特に、指示具1とX1セン
サ9と円筒レンズ23との位置関係を例に挙げて説明す
る。
【0045】図3に示すように、座標中央の線は円筒レ
ンズ23の中央とX1センサ9の中央を貫く。従って、
指示具1の赤外線発光素子6が座標中央にある場合、赤
外線発光素子6から発光される光線はX1センサ9の中
央部に結像する。また、指示具1の赤外線発光素子6が
XZ面内で中心軸よりθxだけずれた方向にある場合、
赤外線発光素子6から発光される光線はX1センサ9の
中心よりAxだけずれたところに結像する。
【0046】この時、式(1)に示すような関係が成り
立つ。
【0047】Ax=d×tan(θx)……(1) 以下、AxをX方向パラメータと称する。また、同様
に、Yセンサの中心からの結像位置を示すAyをY方向
パラメータと称する。
【0048】次に、3次元座標の算出原理について、図
4を用いて説明する。
【0049】図4は実施形態1の3次元座標の算出原理
を説明するための図である。
【0050】図4に示すように、実施形態1では、指示
具1の赤外線発光素子6と、受光ユニット8の中央に対
する相対的3次元位置を算出する。即ち、3次元位置ベ
クトルR(X,Y,Z)26を算出する。
【0051】以下、3次元位置ベクトルR(X,Y,
Z)26の算出手順について説明する。
【0052】まず、θxとZの算出手順について、図5
を用いて説明する。
【0053】図5は実施形態1のθxとZの算出手順を
説明するための図である。
【0054】実施形態1においては、同一面内にX軸方
向のX1センサ9、X2センサ10が距離Lを隔てて設
置され、それぞれにおいて、指示具1と図3で説明した
位置関係を持っている。そこで、X1センサ9、X2セ
ンサ10それぞれのX方向パラメータをAx1、Ax2と定
義すると、式(1)と同様に、以下の式(2)、(3)
が成り立つ。
【0055】Ax1/d=tan(θx1)……(2) Ax2/d=tan(θx2)……(3) また、式(4)が成り立つ tan(θx)={tan(θx1)+tan(θx2)}/2……(4) 従って、X方向パラメータAxを Ax≡{Ax1+Ax2}/2……(5) のように定義すると、次式(6)が成り立つ。
【0056】tan(θx)=Ax/d……(6) 即ち、Ax1、Ax2が計測できれば、θxを算出すること
ができる。
【0057】次に、Zを算出する。図5に示すように、
X1センサ9とX2センサ10は距離Lだけ隔てて設置
されているので、次の関係が成り立つ。
【0058】 {X+(L/2)}/Z=tan(θx1)=Ax1/d……(7) {X−(L/2)}/Z=tan(θx2)=Ax2/d……(8) 従って、式(7)、(8)より Z=(d×L)/{Ax1−Ax2}……(9) 即ち、Ax1、Ax2が計測できればZを算出することが
できる。
【0059】次に、θyの算出手順について、図6を用
いて説明する。
【0060】図6は実施形態1のθyの算出手順を説明
するための図である。
【0061】式(2)、(3)と同様に次の式が成り立
つ tan(θy)=Ay/d……(10) 即ち、Ayを計測できればθyを算出することができ
る。
【0062】以上、式(6)、(9)、(10)により
(θx、Z、θy)を算出することができる。
【0063】そして、図5、図6より、X、Y、Zには
以下の関係がある。
【0064】X=Z×tan(θx)……(11) Y=Z×tan(θy)……(12) 即ち、式(11)、(12)より(X,Y)を算出する
ことができる。
【0065】以上説明した算出手順によって、3次元位
置ベクトルR(X,Y,Z)を算出することができる。
【0066】次に、実施形態1の3次元座標入力装置の
機能構成について、図7を用いて説明する。
【0067】図7は実施形態1の3次元座標入力装置の
機能構成を示すブロック図である。
【0068】実施形態1では、主として、赤外線を放射
する指示具1、放射される赤外線を受光し電気信号乃至
データ列に変換する受光ユニット8、受光ユニットを制
御しかつ受光ユニット8にて生成される電気信号乃至デ
ータ列から指示具1の存在する3次元位置を算出し、こ
の算出結果をホストコンピュータ20に送信する本体部
13からなる。ホストコンピュータ20と、本体部13
は、シリアルポート21を介して接続され、シリアルポ
ートとしては、RS232CポートやUSBポートを使
用する。
【0069】まず、指示具1の構成について、図7、図
8を用いて説明する。
【0070】図8は実施形態1の指示具の詳細構成を示
す図である。
【0071】図8に示すように、指示具1は、光ビーム
を照射する発光素子(IRED)6と、その発光パター
ンを作成する点滅信号作成回路3、スイッチ情報に従っ
て変調をかける変調回路4、発光素子を駆動するドライ
ブ回路5が構成される。ここで、スイッチ情報は、スイ
ッチ群(SW)2から入力される。特に、実施形態1で
は、スイッチ群2は、4つのスイッチSW1〜SW4で
構成されており、これらのスイッチSW1〜SW4の役
割については、後述する。
【0072】図7において、受光ユニット8は、X1ラ
インセンサ9、X2ラインセンサ10、Yセンサ11及
びそれらに赤外線を結像させるために組み合わせられる
円筒レンズ23、24、25(図1参照)と、これらに
加えて単画素のTセンサ12で構成される。ここで、X
1ラインセンサ9、X2ラインセンサ10は夫々赤外線
の入射角度のX軸方向の成分、同様にYラインセンサ1
1は入射角度のY軸方向の成分を検知する。
【0073】X1ラインセンサ9、X2ラインセンサ1
0、Yラインセンサ11は、リング型CCDである。こ
れらから得られるアナログ信号(データ列)26は、図
9に示され、そのデータ列の最大振幅値の位置(図21
中、Aiで示す)が各ラインセンサ上の結像位置、すな
わち入射角度を表すこととなる。また、アナログ信号
(データ列)26は、AD変換部16によってデジタル
信号に変換され、このデジタル信号を基にCPU18に
て指示具1(正確には指示具1上の発光素子6)の3次
元位置座標が算出され、ホストコンピュータ20に送信
される。ここで、X1ラインセンサ9、X2ラインセン
サ10、Yラインセンサ11は、制御信号作成回路15
によって作成されるタイミングシーケンスによって制御
される。
【0074】一方、Tセンサ12は、上述したように単
画素の光電変換素子である。このTセンサ12は、指示
具1より照射される光の時間軸情報を検知する。Tセン
サ12で得られた信号(変調信号)27は、波形処理部
14において、バンドパスフィルタにかけられ、全波整
流、平滑化、2値化がなされて、信号“IR”となり制
御信号作成回路15に送信される。
【0075】制御信号作成回路15においては、信号
“IR”を所定の条件で判定することにより、付帯情報
(指示具1上のスイッチ情報)を判別検知するととも
に、信号“IR”の立ち下がりタイミングを検知し、そ
れを基準として、リセット信号“RESET”を作成す
る。更に、このリセット信号“RESET”をトリガー
としてタイミングシーケンスをスタートさせ、これが制
御信号28として、X1ラインセンサ9、X2ラインセ
ンサ10、Yラインセンサ11に送信される。
【0076】このタイミングシーケンスは、1点の3次
元位置座標を取り込むごとに一回ずつ繰り返されるもの
であり、それに従ってX1ラインセンサ9、X2ライン
センサ10、Yラインセンサ11は制御される。
【0077】また、このタイミングシーケンスを実行さ
せるために、後述する信号”LED_CLK”、信号”
CCD_CLK”をCPU18に供給するLED_CL
K発生回路17a、CCD_CLK発生回路17bが制
御信号作成回路15に接続されている。
【0078】また、メモリ19は、CPU18が各種処
理を実行するためための作業領域、各種データの一時退
避領域として機能する。
【0079】次に、指示具1の発光素子6のドライブ波
形について、図9の“LED_DRIVE”に示す。指
示具1の変調回路4においては、信号“LED_CL
K”(例えば、972.8KHz)を、例えば、128
分周した周期Tの信号“LED_IRCLK”が作成さ
れる。信号“LED_IR”は、信号“LED_IRC
LK”と同じ周期で、所定のデューティーを持った信号
(例えば、Hiの期間が33ms)である。信号“LE
D_DRIVE”は、実際に発光素子6をドライブする
信号であり、信号“LED_CLK”を信号“LED_
IR”でゲートしたものである。
【0080】次に、波形処理部30の詳細構成につい
て、図10を用いて説明する。
【0081】図10は実施形態1の波形処理部の詳細構
成を示すブロック図である。
【0082】Tセンサ12において、光電変換された光
信号は増幅器31にて所定レベルに増幅され、信号“L
ED_CLK”とほぼ同一周波数の共振周波数を持つバ
ンドパスフィルタ32を通過する。次に、検波回路3
3、平滑化回路34、2値化回路35を通過することに
より、信号“IR”となり、制御信号作成回路15に送
信される。ここで、バンドパスフィルタ32の出力信号
“FILTER_OUT”を図9に示す。
【0083】このようにして、指示具1から送信された
信号“LED_IR”は、信号“IR”として再現され
る。ここで、信号“IR”は、バンドパスフィルタ3
2、平滑化回路34の位相特性の影響で立ち上がり、立
ち下がりとも若干の時間遅延t1、t2が発生する(実
施形態1においては、5μsec程度である)。従っ
て、信号“IR”は、信号“LED_IR”に対して前
記時間遅延を持つこととなる。
【0084】本発明においては、指示具1にスイッチ群
2が備わっている。これは、例えば、マウスの右ボタン
乃至左ボタン、あるいはペン(デジタイザ)のペンアッ
プダウンスイッチなどに代表されるスイッチ入力に用い
るが、他の用途に用いることもある。
【0085】本発明においては、指示具の点滅信号の点
灯期間を、前記点滅周波数より十分大きいキャリヤ周波
数によって全部または部分的に変調をかけるようにして
いる。このようにすると、X1ラインセンサ9、X2ラ
インセンサ10、Yラインセンサによる受光と言う意味
では、点灯の全てが有効となり、また、Tセンサ12に
おいては、変調をかけた部分のみが有効に検知される。
【0086】従って、その変調をかけた部分のみ時間軸
情報としての意味を持つこととなる。本発明において
は、スイッチ群2が押されていない場合には、図11に
示すように、常に変調をかけるようにする。これに対
し、スイッチ群2の内、ある特定のスイッチが押された
場合には、図11に示すように、一回おきに変調の有無
を切り替えるように構成している。
【0087】このようにすることにより、リング型CC
Dから見ると、前述のとおり、このどちらの場合の発光
パターンも、いずれも同一の周期(T)で点滅している
信号として見え、また、Tセンサ12から見ると、スイ
ッチが押されていないときは、同一の周期Tで点滅して
いるように見え、スイッチが押されているときは一回お
きに(またはT×2の周期で)点滅しているように見え
る。従って、このとき、リング型CCDによる座標検出
は、スイッチのオンオフどちらにおいても同等におこな
われ、かつ、スイッチ情報として、1ビット分の情報を
受光ユニット8に対して通信することができる。
【0088】次に、2値化回路35の詳細構成につい
て、図12を用いて説明する。
【0089】図12は実施形態1の2値化回路の詳細構
成を示す図である。
【0090】尚、実施形態1の2値化回路35は、Tセ
ンサ12によって検出した時間軸波形から、時間軸情報
を示す論理信号を抽出する際の2値化を行う。
【0091】また、2値化回路35中のレべル比較器8
0における正側入力、負側入力、2値化信号の関係につ
いて、図14〜図17に示す。レベル比較器80の正側
入力は、入力信号であり、これをV_envelopと
称する(図10中の平滑化回路34の出力)。また、負
側入力は、しきい値信号であり、V_threshol
dと称する(図12中のしきい値作成回路81の出
力)。
【0092】一般に、この種の2値化回路においては、
最も単純な場合には、予め指定された固定の入力電圧が
レベル比較器80の負側入力に“しきい値信号”として
入力される。また、多くの場合は、入力信号に対し十分
長い時定数をもって、入力信号に追従するような“しき
い値信号”が入力される。図14はこの十分長い時定数
の場合のV_envelop、V_threshold
の関係を示している。このような場合、しきい値信号
は、入力信号に対して、50%程度のレべルに成るよう
設定され、入力信号の比較的ゆっくりした変動に対し
て、しきい値信号は十分追従して変化する。
【0093】本発明においては、使用者が赤外線を発光
する指示具1を受光ユニット8に向けることにより、赤
外線が照射される、従って、その扱い次第では、照射レ
べルは短時間で激しく変化する、実際に、その変動に要
する時間は点滅周期に対し必ずしも十分長いとは言いが
たい。
【0094】ここで、本発明が問題にしているのは、十
分長い時定数によって変化するしきい値信号を用いてい
る座標入力装置で、このような急激な変動がある信号が
入力される場合である。このような場合のV_enve
lop、V_thresholdの関係を図15に示
す。
【0095】図15中の4番目のパルスは、3番目のパ
ルスに対して振幅が1/3程度に突然低下している。こ
のような場合、図のように、しきい値信号の追従は間に
あわなくなり、その結果、2値化回路は4番目のパルス
を取り逃すこととなる。
【0096】本発明においては、このような弊害をなく
すために、しきい値信号の変化する時定数を以下のよう
にしている。
【0097】τ_thsh>>τ_dtct,τ_th
sh<<T_blinkとしている。
【0098】ここで、τ_thshは、“しきい値信
号”変化の時定数、τ_dtctは検波後の平滑化回路
の時定数、T_blinkは点滅の周期である。
【0099】そして、2値化回路35のしきい値を、次
の式で定義する。
【0100】V_thshpld=V_delay+V
_botom+V_hys ここで、V_delay、V_botom、V_hys
について夫々説明する。
【0101】まず、V_hysは、レベル比較器80に
おいて、一般的に用いられるものであり、レベル比較器
80の反転出力に対応してしきい値信号を僅かに逆方向
に変化させ、所謂、ヒステリシスを僅かにもたせる信号
である。実際には、NOT回路89、減衰回路87を介
して生成される。これは、発振防止とチャタリング防止
である。これらの機能については、これを具えるのが一
般的であり、発明には該当しないので、本発明において
はこれを前提として扱い、以降の説明においては省略す
る。また、図14〜図18においても、その影響を省略
する。
【0102】V_delayは、V_envelope
に追従する信号である、Vdelayは、V_enve
lopeをローパスフィルタ(LPF)82及び一次の
位相遅延回路83を通しさらに、減衰回路84で40%
〜50%程度に減衰した信号である。尚、ローパスフィ
ルタ(LPF)82、位相遅延回路83、減衰回路84
の三つ含めての時定数がτ_thshである。
【0103】本発明においては、図17に示すように、
VdelayはVenvelopeに対しあまり波形を
あまり崩すことなく、T_blinkの1/5〜1/8
程度、時間を遅らせる必要がある。しかるに、ローパス
フィルタの位相のみで、この遅延を実現仕様とすると著
しくなまった波形となる。そこで、時間のみ遅らせるこ
とが可能な位相遅延回路83を挿入している。尚、ロー
パスフィルタ82と位相遅延回路83の詳細構成を示す
と、図13のようになる。
【0104】V_botomは、図18に示すように、
しきい値信号の直流的なオフセットであり、定電圧発生
回路85から生成される。以下、これが必要な理由を説
明する。本発明においては、Vdelayの時定数がτ
_delay>T_blinkである。従って、図16
に示す様にVenvelope≒0の区間においては、
V_delay≒V_envelope≒0となる。
【0105】従って、この区間においては、両者の大小
関係が明確ではなく、むしろノイズに支配されることと
なり、このままでは、2値化の結果は不良となる。そこ
で、しきい値信号全体をV_botomだけ、言わば上
げ底する。これにより、V_delay≒0の領域で
も、ノイズに影響されることなく、かつA点も明確に検
出可能となる。実際に、V_botomの値は、V_e
nvelope≒0の領域におけるノイズレべルよりも
十分大きくかつ最小検出レべルにおけるV_envel
opeの値及びそれに対応するV_delayの値より
も十分小さい必要がある。このような条件によって、2
値化を施した様子が図25である。
【0106】次に、リング型CCDの構成について、図
19を用いて説明する。
【0107】図19は実施形態1のリング型CCDの構
成を示す図である。
【0108】X1ラインセンサ9、X2ラインセンサ1
0、Yラインセンサを構成するリング型CCDは、一種
のラインセンサである。これが一般のラインセンサと大
きく異なる点は、光電変換によって得られた電荷を転送
する部分が循環型(リング状)になっている点である。
【0109】リング型CCDは、特開平8−23357
1号等で示されるように、ライン状に並ぶn個の画素か
らなる光電変換部40と、リング状に並ぶm個の転送部
(転送セル)群からなる循環型電荷転送経路51と、循
環型電荷転送経路51の途中に接続される電圧読出部5
3からなる。実施形態1においては、例えば、n=6
4、m=150とする。
【0110】光電変換部40にて、光電変換された電荷
は、外部制御信号によって蓄積部/クリア部41に蓄積
/あるいは放電される。これが電子シャッター機能とな
る。また、外部制御信号は、電子シャッター機能が発光
側の発光に同期するように(詳しくは、一回の点滅にお
ける発光時と消光時にそれぞれ一回ずつオンオフするよ
うに)構成されている。また、蓄積部/クリア部41
は、次の蓄積を行なう前に残った電荷を放電する(グラ
ンドに放電)。
【0111】まず、発光側が発光しているときに電子シ
ャッター機能を一定時間をオンにし、次に、発光してい
ないときに再度電子シャッター機能を一定時間オンにす
る。また、それぞれのタイミングで光電変換された電荷
は、各光電変換部に対応づけられた2つのホールド部に
別々に貯えられる。また、各ホールド部は、貯えた電荷
を転送するための転送部に1対1で対応づけられてい
る。
【0112】例えば、i番目の光電変換部40で光電変
換された電荷について説明すると、発光側が発光してい
るときに蓄積された電荷はホールド部44aに転送され
る。また、発光側が発光していないときに蓄積された電
荷はホールド部44bに転送される。更に、ホールド部
44aの電荷は2i−1番目の転送部45aに、ホール
ド部44bの電荷は2i番目の転送部45bに同時に転
送される。この転送は、i番目の光電変換部40に限ら
ず、全ての光電変換部40(1〜n番目)に対応する各
ホールド部に蓄積された電荷に関して同時になされる。
また、この転送タイミングは、一回の点滅に対して一回
である。(即ち、発光と同一周期で全転送される)。
【0113】次に、図19のi番目の光電変換部40か
ら循環型電荷転送経路51の2i−1番目(転送部45
a)、2i番目(転送部45b)の部分の詳細構成につ
いて、図20を用いて説明する。
【0114】図20は実施形態1のリング型CCDの部
分詳細構成を示す図である。また、図22は、図20に
示す各スイッチのタイミングチャートである。
【0115】図22に示す各スイッチのタイミングチャ
ートは、信号“IRCLK”を基本周期として行われ
る。信号“IRCLK”の周期は、例えば、7.6KH
zであり、図9に示した信号“LED_IRCLK”と
ほぼ等しい。信号“IRCLK”は、信号“CCD_C
LK”(例えば、9.12KHz)を8分周したものを
さらに150(=m)分周したものである。実際に、本
発明では、この部分が電子シャッター機能の役割を持っ
ており、信号“IRCLK”一周期で2回電子シャッタ
ー機能をONしている。
【0116】図22中のグレイ部分が、一組の電子シャ
ッター動作(電子シャッターON2回分)に相当する。
電子シャッター動作は、まず、Cのタイミングで蓄積部
/クリア部41の電荷がSW1(48)によってクリア
される。次に、Aのタイミングの間、光電変換部40で
発生した電流は蓄積部/クリア部41に蓄積され、Eの
タイミングでSW2_1(42)がONし、ホールド部
44aに転送される。同様に、Dのタイミングで蓄積部
/クリア部41の電荷がSW1(48)によってクリア
される。次に、Bのタイミングの間、光電変換部40で
発生した電流は蓄積部/クリア部41に蓄積され、Fの
タイミングでSW2_2(43)がONし、ホールド部
44bに転送される。
【0117】ホールド部44a、ホールド部44bにホ
ールドされている電荷は、Gのタイミングで同時にそれ
ぞれ2i−1番目、2i番目の転送セルに転送される。
【0118】本発明においては、信号“IRCLK”と
信号“LED_IRCLK”を同期させることにより、
図22のAの部分で指示具1が発光し、Bの部分では発
光しないと言う時間関係をつくる。このようにすると、
ホールド部44aには発光時の電荷、ホールド部44b
には非発光時の電荷がホールドされ、その結果、転送部
の2i−1番目のセルには発光時の電荷、2i番目のセ
ルには非発光時の電荷が転送される。また、A,B,
C,D,E,F,Gのタイミングで示される動作は全画
素に対して同時に実行される。
【0119】次に、図19の循環型電荷転送経路51の
動作について説明する。
【0120】循環型電荷転送経路51は、図22に示す
信号“IRCLK”1周期分で一循するようになってい
る、従って、例えば、2i−1番目、2i番目の転送セ
ルにある電荷は、信号“IRCLK”1周期ごとにそれ
ぞれ同じセルに戻ってくる。そして、その都度、それぞ
れホールド部44a、ホールド部44bに新たにホール
ドされている電荷が追加蓄積される。
【0121】本実施形態においては、循環型電荷転送経
路51は、150セル(m=150)で構成されてい
る。従って、この循環型電荷転送経路51の転送クロッ
ク“CCD_SP”は、信号“IRCLK”の150分
の1の周期(1.14MHz)である。
【0122】また、循環型電荷転送経路51には、その
経路の途中に備わる電圧読出部53において、循環型電
荷転送経路51を通過する電荷を非破壊で、電圧値に変
換し読み出すことができる、さらに、隣接した2つの転
送セルの電圧値の差分を読み出すこともできる。従っ
て、例えば、2i−1番目と2i番目の転送セルにおい
て、ホールド部44a、ホールド部44bより転送され
た電荷の値の差を読み出すことができる。
【0123】本発明においては、この機能により、指示
具1が発光しているときと、発光していないときの蓄積
電荷の差分の電荷に相当する電圧信号を読み出すことが
できる。これにより、少なくとも点滅より十分低い周波
数成分における外乱光は排除される。
【0124】電圧読出部53から読み出される信号は、
実際に転送部にならんでいる順番と同じ時間的順番で読
み出される。図21は、この様子を示した図であり、n
番目の画素から1番目の画素の順に電圧値が読み出され
ている。ここで、i番目の近傍のレベルが高いのは、ス
ポット3から照射された光が、リング型CCDを構成す
る転送部群の内、i番目の転送部付近で結像しているこ
とを示す。即ち、図14のAiの値を、X1ラインセン
サ9、X2ラインセンサ10、Yラインセンサ11の夫
々に関して計算で算出することにより、X1ラインセン
サ9、X2ラインセンサ10、Yラインセンサ11が検
出する赤外光の入射角のもととなるパラメータを算出す
ることができる。
【0125】次に、リング型CCDの制御について説明
する。
【0126】本発明において、リング型CCDは、制御
信号作成回路15によって作成されたタイミングシーケ
ンスによって、1点の座標データを取り込むごとに繰り
返し制御される。
【0127】図22、図23において[]付きで示され
ている信号は、リング型CCD内部で生成される信号で
ある。それ以外の信号は、外部からリング型CCDに供
給される信号である。
【0128】信号“CCD_RESET”を供給する
と、リング型CCDは、これをトリガーとして信号“C
CD_CLK”を8分周して、信号“CCD_SP”を
生成し、さらに150分周して(トータル1200分周
して)信号“IRCLK”を生成する。尚、信号“CC
D_SP”は、上述したとおり、循環型電荷転送経路5
1の転送クロックである。
【0129】信号“IRCLK”は、上述したとおり、
2度の電子シャッターONと電荷を光電変換部41から
循環型電荷転送経路51に転送する動作の基準である。
【0130】次に、図23のタイミングチャートについ
て説明する。
【0131】まず、外部より信号“IRCLK”に同期
した形で、信号“LOOP_CLR”が供給される。こ
の信号“LOOP_CLR”により、循環型電荷転送経
路51に残留している電荷がクリアされる。その後、信
号“IRCLK”に伴って、順次電荷が追加蓄積され、
電圧読出部53の読出波形V_OUT(X)は次第に大
きくなる。この読出波形のレベルは、制御信号作成回路
15によって監視されており、このレベルがある一定の
値に到達したところで、信号“CCD_READ”がH
iとなる。本発明におけるリング型CCDは、信号“C
CD_READ”がLoの間は蓄積を続け、信号“CC
D_READ”がHiになると、蓄積を停止し、電荷の
循環動作のみを行なう。従って、読出波形V_OUT
(X)は不変となる。その後、信号“AD_READ”
がHiとなり、これに伴って、読出波形V_OUT
(X)は、AD変換部16に読み込まれ、デジタル信号
となりCPU18に送信される。
【0132】ここで、上述のとおり、信号“CCD_R
EAD”は読出波形V_OUT(X)が一定値になるま
でLoである。従って、信号レベルが大きいとき(照射
される光のレベルが大きいとき)、信号“CCD_RE
AD”がLoである時間は短い。逆に、信号レベルがが
小さいとき(照射される光のレベルが小さいとき)、信
号“CCD_READ”がbである時間が長い。このよ
うにして、実際に取り込まれる読出波形は、信号レベル
の大小によらず一定レベルの波形となる。
【0133】次に、指示具1上の発光素子6の点滅と、
リング型CCDの電子シャッター動作の同期処理につい
て説明する。
【0134】本発明においては、指示具1の発光(信号
“LED_DRIVE”)の周期は、信号“LED_C
LK”を128分周した7.6KHzである。また、受
光側のリング型CCDの電子シャッター動作の繰り返し
周波数(シャッター2回ONで一周期)の周波数は、信
号“IRCLK”で7.6KHzである、また、これ
は、信号“CCD_CLK”をトータル1200分周し
た周波数である。即ち、発光側の点滅周波数と受光側の
電子シャッター動作の繰り返し周期は、あらかじめ、ほ
ぼ同一に設定されている。
【0135】ここで、図23に示すように、リング型C
CDのタイミングシーケンスは、信号“CCD_RES
ET”でスタートするよう作成されているが、特に、リ
ング型CCDで生成される信号“IRCLK”の立ち上
がりが、信号“CCD_RESET”の立ち下がりの直
後になるように予め構成されている。従って、信号“C
CD_RESET”のタイミングを制御することによ
り、信号“IRCLK”のタイミング(位相)を制御す
ることができる。詳しくは、指示具1の発光をTセンサ
12で検知した信号を、波形処理部14を経て得られた
信号“IR”に対し、所定時間T1(例えば、77.2
μs)だけ遅延させた時点で信号“CCD_RESE
T”が立ち下がるようにタイミングを設定することによ
り、少なくとも信号“CCD_RESET”の直後にお
いて、信号“IRCLK”と信号“LED_IR”の位
相をあわせることができる。このことは、指示具1の点
滅とリング型CCDの電子シャッター動作の位相をあわ
せることに等しい。
【0136】ここで、指示具1上の発光素子6の点滅
と、リング型CCDの電子シャッター動作の同期処理に
ついて、図24を用いて説明する。
【0137】図24は実施形態1の指示具の点滅とリン
グ型CCDの電子シャッター動作の同期処理を示すフロ
ーチャートである。
【0138】本発明における同期処理は、図23に示す
タイミングシーケンスが始まる直前で時間調整すること
により、その時点で信号“IRCLK”と信号“LED
_IR”の位相をあわせ、その後、1ポイント分の期間
は(すなわちタイミングシーケンス一回分の間)信号
“IRCLK”と信号“LED_IR”をそれぞれフリ
ーランさせる。更に、そのタイミングシーケンスが終わ
ると、再び、信号“CCD_RSET”の立ち下がり検
知を待つ状態に入る(ステップS101)。ここで、次
の最初の立ち下がりを検知した場合(ステップS101
でYES)、再び時間を調整して(所定時間T1だけ待
って)位相をあわせ(ステップS102)、次のタイミ
ングシーケンスを再度スタートさせる(ステップS10
3)。
【0139】ここで、問題となるのは、フリーランの期
間と信号“IRCLK”、信号“LED_CLK”の周
波数偏差である。以下、これについて説明する。本発明
においては、1ポイント分の座標を取り込む周期を最大
で40msとしている。これは、図23における信号
“CCD_RESET”の周期が最大40ms、即ち、
フリーランの最大期間がおよそ40msであるというこ
とである。
【0140】本発明においては、“LED_CLK”発
生回路17a、“CCD_CLK”発生回路17bとも
水晶振動子を使うことを前提としている。一般に、大半
の水晶振動子の周波数精度は、100ppmより優れて
いる。ここで、例えば、水晶振動子の周波数精度を10
0ppmとしたとき、フリーランの期間に発生しうる位
相の偏差は40ms×100ppm=4μsである。こ
れは、信号“IRCLK”の周期(131.6μs)乃
至その点灯期間33μsに比べて、十分小さい値であ
る。
【0141】従って、上述した同期処理によって、フリ
ーランの期間も、ほぼ信号“IRCLK”と信号“LE
D_IR”の同期関係が維持される。これにより、指示
具1上の発光素子6の点滅と、リング型CCDの電子シ
ャッター動作を同期させることができる。
【0142】以上説明したように、実施形態1によれ
ば、Tセンサ12の出力信号を2値化する際に、所定の
時定数をもってしきい値信号を適応的に変化させ、か
つ、しきい値の下限値を所定値にする。これにより、外
乱ノイズが多い環境、乃至、指示具1の扱いがラフな状
況であっても、Tセンサ12の出力信号から安定して時
間情報を抽出することができる。その結果、外乱ノイズ
が多い環境、乃至、指示具1の扱いがラフな状況であっ
ても、安定した3次元座標の入力が可能となる。[実施
形態2]実施形態2は、2値化回路35の変形例であ
る。具体的には、上述したV_envelopeに対し
てV_delayを遅延させるための位相遅延回路83
に、2次の位相遅延回路を用いる。その詳細構成を示し
たのが、図25である。
【0143】この位相遅延回路83を用いることによ
り、二次の位相遅延回路の共振周波数、共振のQを適宜
コントロールするでき、V_delayの波形をより細
やかに波形整形できる。つまり、よりノイズマージンの
大きい、かつ、ノイズによるジッターのより少ない2値
化処理が可能となり、安定した信号“IR”を生成で
き、結果として安定した3次元座標の入力ができる。
【0144】尚、本発明は、複数の機器(例えばホスト
コンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ
など)から構成されるシステムに適用しても、一つの機
器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置な
ど)に適用してもよい。
【0145】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0146】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0147】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMな
どを用いることができる。
【0148】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0149】更に、記憶媒体から読出されたプログラム
コードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードや
コンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメ
モリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基
づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わる
CPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その
処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合
も含まれることは言うまでもない。
【0150】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
3次元座標を効率的にかつ容易に入力することができる
座標入力装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモ
リを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の3次元座標入力装置の外観を示す
図である。
【図2】実施形態1の受光ユニットの構成を示す図であ
る。
【図3】実施形態1の指示具と受光ユニットの位置関係
を示す図である。
【図4】実施形態1の3次元座標の算出原理を説明する
ための図である。
【図5】実施形態1のθxとZの算出手順を説明するた
めの図である。
【図6】実施形態1のθyの算出手順を説明するための
図である。
【図7】実施形態1の3次元座標入力装置の機能構成を
示すブロック図である。
【図8】実施形態1の指示具の詳細構成を示す図であ
る。
【図9】実施形態1の指示具と本体部間で送受信される
信号のタイミングチャートである。
【図10】実施形態1の波形処理部の詳細構成を示すブ
ロック図である。
【図11】実施形態1の指示具と本体部間で送受信され
る信号のタイミングチャートである。
【図12】実施形態1の2値化回路の詳細構成を示す図
である。
【図13】実施形態1のローパスフィルタと位相遅延回
路の詳細構成を示す図である。
【図14】実施形態1のしきい値信号とTセンサの出力
信号との関係を示すである。
【図15】実施形態1のしきい値信号とTセンサの出力
信号との関係を示すである。
【図16】実施形態1のしきい値信号とTセンサの出力
信号との関係を示すである。
【図17】実施形態1のしきい値信号とTセンサの出力
信号との関係を示すである。
【図18】実施形態1のしきい値信号とTセンサの出力
信号との関係を示すである。
【図19】実施形態1のリング型CCDの構成を示す図
である。
【図20】実施形態1のリング型CCDの部分詳細構成
を示す図である。
【図21】実施形態1のリング型CCDの各転送部の出
力レベルを示す図である。
【図22】実施形態1の図20に示す各スイッチのタイ
ミングチャートである。
【図23】実施形態1の制御信号作成回路が生成する信
号群のタイミングチャートである。
【図24】実施形態1の指示具の点滅とリング型CCD
の電子シャッター動作の同期処理を示すフローチャート
である。
【図25】実施形態2のローパスフィルタと位相遅延回
路の詳細構成を示す図である。
【符号の説明】
1 指示具 2 スイッチ群 3 点滅信号作成回路 4 変調回路 5 ドライブ回路 6 発光素子 8 受光ユニット 9 X1センサ 10 X2センサ 11 Yセンサ 12 Tセンサ 13 本体部 14 波形処理部 15 制御信号作成回路 16 AD変換部 17a LED_CLK発生回路 17b CCD_CLK発生回路 18 CPU 19 メモリ 20 ホストコンピュータ 21 シリアルポート 22 表示装置

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元座標を入力する座標入力装置であ
    って、 発光素子を有し、3次元的位置を指示する指示手段と、 前記発光素子から照射される光を受光し、該発光素子の
    存在する3次元的位置を計測する複数のラインセンサ
    と、 前記発光素子から照射される光を受光する受光素子と、 前記受光素子からの出力信号を2値化する2値化手段
    と、 前記2値化手段から出力される2値化信号と前記複数の
    ラインセンサで計測される計測値に基づいて、前記指示
    手段が位置する3次元座標を算出する算出手段とを備え
    ることを特徴とする座標入力装置。
  2. 【請求項2】 前記2値化手段は、前記出力信号を2値
    化するためのしきい値信号を生成する生成手段を備え、 前記生成手段で生成されるしきい値信号のしきい値レベ
    ルは、第1信号、第2信号、第3信号の和から生成され
    ることを特徴とする請求項1に記載の座標入力装置。
  3. 【請求項3】 前記第1信号は、前記受光素子からの出
    力信号をローパスフィルタ、遅延回路、減衰回路を通過
    させることにより生成されることを特徴とする請求項2
    に記載の座標入力装置。
  4. 【請求項4】 前記第2信号は、直流電圧に基づいて生
    成される一定信号であることを特徴とする請求項2に記
    載の座標入力装置。
  5. 【請求項5】 前記第3信号は、前記2値化手段から出
    力される2値化信号をNOT回路、減衰回路を通過させ
    ることにより生成されることを特徴とする請求項2に記
    載の座標入力装置。
  6. 【請求項6】 前記複数のラインセンサは、第1方向に
    配置されたラインセンサと、前記第1方向とは垂直な方
    向である第2方向に配置されたラインセンサで構成さ
    れ、前記第1方向あるいは前記第2方向の少なくとも一
    方は複数のラインセンサで構成されることを特徴とする
    請求項1に記載の座標入力装置。
  7. 【請求項7】 前記発光素子は、所定周波数で発光し、 前記複数のラインセンサそれぞれは、電子シャッター機
    能を有し、 前記電子シャッター機能は、前記発光素子による発光の
    周期、あるいはその整数倍の周期に位相同期してオンオ
    フすることを特徴とする請求項1に記載の座標入力装
    置。
  8. 【請求項8】 前記算出手段は、前記複数のラインセン
    サで計測された複数の2次元的情報とその差分に基づい
    て、前記指示手段の該複数のラインセンサに対する相対
    的3次元座標を算出することを特徴とする請求項1に記
    載の座標入力装置。
  9. 【請求項9】 前記複数のラインセンサは、リング型C
    CDであり、 前記リング型CCDは、複数のセルで構成された循環型
    電荷転送経路を備え、 前記循環型電荷転送経路は、ライン状に並ぶ任意の光電
    変換手段から同時に電荷が転送され、前記電子シャッタ
    ー機能のオンオフに同期した周期で前記循環型電荷転送
    経路に該電荷を循環させ、該電荷が一循環するごとに同
    一の光電変換手段から電荷が追加蓄積されることを特徴
    とする請求項7に記載の座標入力装置。
  10. 【請求項10】 前記複数のラインセンサは、前記循環
    型電荷転送経路の途中のセルに信号読出部が接続され、
    当該セルを通過する電荷に比例した電圧を前記信号読出
    部から外部に出力することを特徴とする請求項9に記載
    の座標入力装置。
  11. 【請求項11】 前記電子シャッター機能は、前記発光
    素子が発光するときとしないときにそれぞれ一回ずつオ
    ンし、それぞれのタイミングで蓄積された電荷を前記循
    環型電荷転送経路上の互いに隣接するセルに転送するこ
    とを特徴とする請求項9に記載の座標入力装置。
  12. 【請求項12】 前記信号読出部は、互いに隣接する2
    つのセルの電荷の差分に比例した電圧を読み出すことを
    特徴とする請求項10に記載の座標入力装置。
  13. 【請求項13】 前記複数のラインセンサは、前記電子
    シャッター機能をオンオフさせて電荷の追加蓄積を行い
    つつ電荷を循環させる場合の制御と、前記電子シャッタ
    ー機能をオフに固定して、前記電荷の追加蓄積を停止し
    た状態で電荷を循環させる場合の制御が外部より実行さ
    れることを特徴とする請求項9に記載の座標入力装置。
  14. 【請求項14】 前記複数のラインセンサは、前記発光
    素子から照射される光の受光量に応じて、前記電荷の追
    加蓄積回数が制御されることを特徴とする請求項9に記
    載の座標入力装置。
  15. 【請求項15】 前記発光素子は、前記所定周波数より
    大きいキャリヤ周波数によって変調される複数の異なる
    変調信号のいずれかに基づいて発光し、該複数の異なる
    変調信号の選択を行う複数のスイッチを有することを特
    徴とする請求項7に記載の座標入力装置。
  16. 【請求項16】 3次元座標を入力する座標入力装置の
    制御方法であって、 発光素子を有する指示具から照射される光を複数のライ
    ンセンサで受光し、前記発光素子の存在する3次元的位
    置を計測する計測工程と、 前記発光素子から照射される光を受光する受光素子で受
    光する受光工程と、 前記受光素子からの出力信号を2値化する2値化工程
    と、 前記2値化工程から出力される2値化信号と前記複数の
    ラインセンサで計測される計測値に基づいて、前記指示
    工程が位置する3次元座標を算出する算出工程とを備え
    ることを特徴とする座標入力装置の制御方法。
  17. 【請求項17】 前記2値化工程は、前記出力信号を2
    値化するためのしきい値信号を生成する生成工程を備
    え、 前記生成工程で生成されるしきい値信号のしきい値レベ
    ルは、第1信号、第2信号、第3信号の和から生成され
    ることを特徴とする請求項16に記載の座標入力装置の
    制御方法。
  18. 【請求項18】 前記第1信号は、前記受光素子からの
    出力信号をローパスフィルタ、遅延回路、減衰回路を通
    過させることにより生成されることを特徴とする請求項
    17に記載の座標入力装置の制御方法。
  19. 【請求項19】 前記第2信号は、直流電圧に基づいて
    生成される一定信号であることを特徴とする請求項17
    に記載の座標入力装置の制御方法。
  20. 【請求項20】 前記第3信号は、前記2値化工程から
    出力される2値化信号をNOT回路、減衰回路を通過さ
    せることにより生成されることを特徴とする請求項17
    に記載の座標入力装置の制御方法。
  21. 【請求項21】 前記複数のラインセンサは、第1方向
    に配置されたラインセンサと、前記第1方向とは垂直な
    方向である第2方向に配置されたラインセンサで構成さ
    れ、前記第1方向あるいは前記第2方向の少なくとも一
    方は複数のラインセンサで構成されることを特徴とする
    請求項16に記載の座標入力装置の制御方法。
  22. 【請求項22】 前記発光素子は、所定周波数で発光
    し、 前記複数のラインセンサそれぞれは、電子シャッター機
    能を有し、 前記電子シャッター機能は、前記発光素子による発光の
    周期、あるいはその整数倍の周期に位相同期してオンオ
    フすることを特徴とする請求項16に記載の座標入力装
    置の制御方法。
  23. 【請求項23】 前記算出工程は、前記複数のラインセ
    ンサで計測された複数の2次元的情報とその差分に基づ
    いて、前記指示工程の該複数のラインセンサに対する相
    対的3次元座標を算出することを特徴とする請求項16
    に記載の座標入力装置の制御方法。
  24. 【請求項24】 前記複数のラインセンサは、リング型
    CCDであり、 前記リング型CCDは、複数のセルで構成された循環型
    電荷転送経路を備え、 前記循環型電荷転送経路は、ライン状に並ぶ任意の光電
    変換工程から同時に電荷が転送され、前記電子シャッタ
    ー機能のオンオフに同期した周期で前記循環型電荷転送
    経路に該電荷を循環させ、該電荷が一循環するごとに同
    一の光電変換工程から電荷が追加蓄積されることを特徴
    とする請求項22に記載の座標入力装置の制御方法。
  25. 【請求項25】 前記複数のラインセンサは、前記循環
    型電荷転送経路の途中のセルに信号読出部が接続され、
    当該セルを通過する電荷に比例した電圧を前記信号読出
    部から外部に出力することを特徴とする請求項24に記
    載の座標入力装置の制御方法。
  26. 【請求項26】 前記電子シャッター機能は、前記発光
    素子が発光するときとしないときにそれぞれ一回ずつオ
    ンし、それぞれのタイミングで蓄積された電荷を前記循
    環型電荷転送経路上の互いに隣接するセルに転送するこ
    とを特徴とする請求項24に記載の座標入力装置の制御
    方法。
  27. 【請求項27】 前記信号読出部は、互いに隣接する2
    つのセルの電荷の差分に比例した電圧を読み出すことを
    特徴とする請求項25に記載の座標入力装置の制御方
    法。
  28. 【請求項28】 前記複数のラインセンサは、前記電子
    シャッター機能をオンオフさせて電荷の追加蓄積を行い
    つつ電荷を循環させる場合の制御と、前記電子シャッタ
    ー機能をオフに固定して、前記電荷の追加蓄積を停止し
    た状態で電荷を循環させる場合の制御が外部より実行さ
    れることを特徴とする請求項24に記載の座標入力装置
    の制御方法。
  29. 【請求項29】 前記複数のラインセンサは、前記発光
    素子から照射される光の受光量に応じて、前記電荷の追
    加蓄積回数が制御されることを特徴とする請求項24に
    記載の座標入力装置の制御方法。
  30. 【請求項30】 前記発光素子は、前記所定周波数より
    大きいキャリヤ周波数によって変調される複数の異なる
    変調信号のいずれかに基づいて発光し、該複数の異なる
    変調信号の選択は複数のスイッチに基づいて実行される
    ことを特徴とする請求項22に記載の座標入力装置の制
    御方法。
  31. 【請求項31】 3次元座標を入力する座標入力装置の
    制御のプログラムコードが格納されたコンピュータ可読
    メモリであって、 発光素子と複数のスイッチを有する指示具から照射され
    る光を複数のラインセンサで受光し、前記発光素子の存
    在する3次元的位置を計測する計測工程のプログラムコ
    ードと、 前記発光素子から照射される光を受光する受光素子で受
    光する受光工程のプログラムコードと、 前記受光素子からの出力信号を2値化する2値化工程の
    プログラムコードと、 前記2値化工程から出力される2値化信号と前記複数の
    ラインセンサで計測される計測値に基づいて、前記指示
    工程が位置する3次元座標を算出する算出工程のプログ
    ラムコードとを備えることを特徴とするコンピュータ可
    読メモリ。
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